JP6401989B2 - 薬収納装置及び服薬管理システム - Google Patents

薬収納装置及び服薬管理システム Download PDF

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Description

本発明は、例えば病院等の医療保険施設、介護施設、自宅等において、薬の服用を必要とする患者に対し、適切な服薬、すなわち定められた時間に定められえた種類と量の薬を服用することを支援し、薬の飲み忘れ防止や誤投薬防止等の服薬管理を行うための薬収納装置及び服薬管理システムに関するものである。
一般に、病院等の医療保険施設において、薬の服用を必要とする入院患者に対しては、患者ごとに用意された薬を看護師が患者まで持って行き、決められた時刻に服用するよう指示をしている。また、服薬を自己管理できる患者については服薬は患者に任せる場合もあるが、看護師が必ず服薬チェックをすることとなっている。しかしながら、患者が薬を飲み忘れたり、故意に服薬を怠ったりなど、患者任せにしては服薬を徹底することができず、効果的な治療ができないという問題があった。一方、病院内では多くの入院患者に投薬する必要があるため、各患者一人ひとりの服薬状況を看護師が確認に行くことは困難であり、決まった時間に服薬するように指導できないという問題があった。
そこで従来、薬を収納する薬収納部と、薬収納部の開閉を検知する開閉センサとを備えた薬箱を患者ごとに配置し、予め設定された服薬時刻に薬が服用されたか否かを薬収納部の開閉センサによって検知することにより、患者の服薬を管理するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−310715号公報
ところで、前記従来例では、服薬時刻に薬が服用されなかった場合は、アラームで患者に知らせることにより、患者に服薬を促すようにしているが、実際に患者が薬を服用したか否かの管理までは行うことができないという問題点があった。また、薬箱には患者ごとに用意された薬を毎日投入する必要があるが、薬の種類や数量は患者ごとに異なるため、患者数の多い病院では薬箱への薬の準備作業が煩雑になるという問題点もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、服薬者が薬を服用したか否かの管理を管理者によって行うことができるとともに、管理者による薬の準備作業を効率的に行うこともできる薬収納装置及び服薬管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明に係る薬収納装置は、服薬者ごとに配置され服薬者が服用する包装薬を収容する薬収納装置において、1つ以上の包装薬を1回の服薬毎に所定回数分個別に収納する薬収納体と、該薬収納体から服薬1回分の包装薬を排出する薬排出手段と、該薬排出手段の排出した包装薬を服薬者が服薬したことを検出する服薬完了検出手段と、該服薬完了検出手段により服薬完了が検出された時刻を所定の記憶手段に記録する服薬完了時刻記録手段と、少なくとも前記記憶手段に記憶された服薬完了時刻を含む服薬実績情報を外部の装置に出力する出力手段と、薬収納装置の筐体内において前記薬排出手段により排出された包装薬を受容する第1区画と服薬後の包装を受容する第2区画とが形成され、薬収納装置の筐体から引き出し自在に設けられ、且つ、筐体内に押し入れられた際に第2区画内の服薬後の包装を排出するように形成された受容皿と、前記受容皿から排出された服薬後の包装を収容する包装収容部と、前記受容皿が筐体内に配置されていることを検知する受容皿検知手段と、前記第2区画から前記包装収容部に移動する包装を検知する包装検知手段とを備え、前記服薬完了検出手段は、服薬者が包装薬を服薬した旨を入力する服薬完了入力手段を含み、前記服薬完了時刻記録手段は、前記受容皿検知手段により前記受容皿が引き出されてから再び筐体内に配置されたことが検知され、前記包装検知手段が包装を検知し、且つ、前記服薬完了入力手段により服薬完了が入力された場合に、服薬完了時刻を所定の記憶手段に記録することを特徴とする。
本発明によれば、薬収納装置の包装薬を服薬者が服用したか否かが服薬完了検出手段により検出され、少なくとも服薬完了時刻を含む服薬実績情報を他の外部装置に出力可能となることから、服薬者が薬を服用したか否かの管理を外部装置において実施することができる。また、外部装置では服薬者が服用する薬の種類、数量及び服用予定時刻などの各種情報を服薬者毎に容易に管理可能となるので、薬収納装置に収納する薬の服薬情報の確認が容易になる。また、抽出内に包装薬が排出されるので、包装薬が散乱することがなく利便性の高いものとなる。また、自己申告である服薬完了入力だけでなく服用後の包装の検知が服薬完了時刻の記録条件となるので、より正確な服薬状況の管理が可能となる。
本発明の好適な態様の一例としては、携帯端末との間でピア・トゥ・ピアで無線通信可能な第1通信インタフェイスを備えるとともに、前記出力手段は前記第1通信インタフェイスを介して携帯端末に対して服薬実績情報を送信することを特徴とするものが挙げられる。また、本発明の好適な態様の他の例としては、服薬者の服薬状況を管理する服薬管理装置との間でLAN(Local Area Network)を介して通信可能な第2通信インタフェイスを備えるとともに、前記出力手段は前記第2通信インタフェイスを介して服薬管理装置に対して服薬実績情報を送信することを特徴とするものが挙げられる。さらに、本発明の好適な態様の他の例としては、無線アクセスによりWAN(Wide Area Network)と接続可能な通信モジュールと、服薬者の服薬状況を管理する服薬管理装置との間で前記通信モジュールを用いてWANを介して通信可能な第3通信インタフェイスを備えるとともに、前記出力手段は前記第3通信インタフェイスを介して服薬管理装置に対して服薬実績情報を送信することを特徴とするものが挙げられる。
これらの発明によれば、薬収納装置から服薬管理装置に確実に服薬実績情報が伝達されるので、服薬管理装置において種々の管理作業が可能な服薬管理システムを確実に構築することができる。
また、本発明の好適な態様の一例としては、予め所定の記憶手段に記憶された服薬予定時刻になると前記薬排出手段を制御して包装薬を排出する排出制御手段を備えたことを特徴とするものが挙げられる。本発明によれば、服薬者に対して適切な時間に包装薬を提供することができる。
また、本発明の好適な態様の一例としては、服薬完了時刻記録手段は、前記服薬予定時刻から所定時間経過以前に服薬完了入力手段により服薬完了が入力された場合にはその旨を示す服薬状況情報を前記服薬完了時刻とともに記録し、前記服薬予定時刻から所定時間経過した後に服薬完了入力手段により服薬完了が入力された場合にはその旨を示す服薬状況情報を前記服薬完了時刻とともに記録し、前記出力手段は、服薬実績情報として少なくとも前記服薬完了時刻及び服薬状況情報を外部の装置に出力することを特徴とするものが挙げられる。本発明によれば、服薬の状況をより詳細に管理することが可能となる。
また、本発明の好適な態様の一例としては、前記服薬予定時刻から所定時間経過しても服薬完了入力手段により服薬完了が入力されない場合に警告を発する第1警告手段を備えたことを特徴とするものが挙げられる。本発明によれば、服薬者の服薬忘れの防止に有効となる。
また、本発明の好適な態様の一例としては、受容皿検知手段により前記受容皿が引き出されてから再び筐体内に配置されたことが検知された際に前記包装検知手段が包装を検知しない場合に警告を発する第2警告手段を備えたことを特徴とするものが挙げられる。本発明によれば、服薬者が包装を受容皿に収納し忘れることの防止に有効となる。
また、本発明の好適な態様の一例としては、前記薬収容体は、薬収納装置の筐体に対して着脱自在に設けた基台と、該基台上に回転自在に配置され且つ上面及び底面が開口した回転体と、該回転体の上面開口部を閉鎖する蓋体とを備え、前記基台の所定位置には包装薬が通過可能な貫通穴が形成されており、前回転体は複数の個室に区画されており、且つ、各個室は回転時に基台の貫通孔を通過するように形成されており、前記薬排出手段は、前記回転体を回転駆動する駆動手段を有することを特徴とするものが挙げられる。
本発明によれば、回転体の個室に服用回毎の包装薬を収納しておくことにより、各服用回に対応した包装薬を確実に服薬者に提供することができる。
本発明によれば、服薬者が実際に薬を服用したか否かの管理を管理者によって容易に行うことができるので、薬を飲まなかった患者への指導を効果的に行うことができ、薬の飲み忘れの防止を図ることができる。また、薬収納装置に収納する薬の種類、数量及び服用予定時刻などの各種情報の確認を管理者が容易に行うことができるので、管理者による薬の準備作業を効率的に行うことができるとともに、誤投薬の防止を図ることもできる。
薬収納装置の外観斜視図 薬収納装置の縦断面図 トレイの分解斜視図 薬収納装置の制御ブロック図 薬収納装置の記憶データの一例 薬収納装置の動作を説明するフローチャート 薬収納装置の動作を説明するフローチャート 服薬管理システムのシステム構成図 他の例に係る服薬管理システムのシステム構成図 他の例に係る服薬管理システムのシステム構成図
本発明の一実施の形態にかかる服薬管理システムについて図面を参照して説明する。本実施の形態に係る服薬管理システムは、例えば病院の入院患者に対する服薬の管理を行うためのシステムである。また、本実施の形態に係る服薬管理システムでは、基本的に、服薬者(患者)が朝・昼・夕方・就寝前の4回服薬することを想定するものとし、薬はPTP包装された錠剤やカプセル或いは分包された散薬などの包装された薬剤(包装薬)を対象とするものとする。
まず、薬を服用する服薬者(患者)ごとに設置される薬収納装置について図1〜図3を参照して説明する。図1は薬収納装置の斜視図、図1は薬収納装置の縦断面図、図3はトレイの分解斜視図である。
薬収納装置1は、図1に示すように、上部に凹部101が形成された薬収納装置本体100と、薬収納装置本体100の凹部101内に着脱自在に収容されるトレイ500と、薬収納装置本体100の凹部101を覆う蓋600とを備えている。
薬収納装置本体100は、図1及び図2に示すように、左右一対の側板110と、底板120と、底板120の前部から立設するとともに上部が後方に傾斜するよう屈曲形成された前面パネル130と、前面パネル130の上部から後方に向けて前記凹部101の前縁部まで延びる天板140と、天板140の後部から下方に向けて延び前記凹部101の前方の壁を構成する凹部前板150と、凹部前板150の下部から後方に向けて延び前記凹部101の底面を構成する凹部底板160と、前記底板120の後縁から上方に延び前記凹部101の後方の壁を構成する背面板170とを備えている。前記底板120は前面パネル130よりも前方に張り出すとともに前端が下方に延びた張出部121を有している。底板120の底面には4つの脚部180が付設されている。
前面パネル130の下部には、抽出(ひきだし)200を収納するための抽出孔131が形成されている。該抽出孔131は前面パネル130の下縁であって左右中央部に形成されており、抽出200は底板120の上を前後方向に摺動する。また、前面パネル130の中央には各種情報を表示するためのディスプレイ300が設けられている。また、前記抽出孔131の上方には、服薬時間が到来したことを通知するための通知ランプ310が設けられている。また、前面パネル130の前記ディスプレイ300の左側には、服薬者等に各種警告を発するための警告ランプ320が設けられている。また、警告ランプ320の下方には、内部に設けたスピーカ(図示省略)からの音を放出するための放音孔132が形成されている。また、前面パネル130の前記ディスプレイ300の右方には服薬状況を示す4つの状態ランプ331〜334が上下方向に並んで設けられている。また、底板120の張出部121には、服薬者が服薬した旨を入力する服薬完了入力手段であるモーメンタリスイッチからなる服薬完了ボタン340が設けられている。また、前面パネル130の抽出孔131の左方には、後述する携帯端末と赤外線通信を行うための送受光部350が設けられている。
抽出200は、上面開放の箱状をなしており、図2に示すように、前後方向に複数の区画が形成されている。最も前方の区画201は、後述する薬排出機構によりトレイ500から排出された包装薬10を受容する受容皿として機能する。また最も後方の区画203は、服用後の包装を受容するものとして機能する。なお中央の区画202は、包装を解いた薬を仮置きするなど適宜服薬者の自由に使用することが可能である。
抽出200の後方区画203の底板210は、前縁両端部を抽出200の左右側板に軸支されている。また該底板210の後端には、抽出200の背面板220と係合して底板210を閉鎖した状態で維持するための係合部(図示省略)が形成されている。また背面板220には底板210との係合を解除操作するための操作孔221が形成されている。該操作孔221に操作用の部材を挿入すると背面板220と底板210との係合状態が解除され、底板210は前縁を軸として自重により下方に回動可能となっている。
薬収納装置本体100の底板120には、抽出200を前後に滑らかに摺動可能にするために、抽出200の左右側方にガイドレール(図示省略)が形成されている。さらに抽出200を薬収納装置本体100に挿入した位置を規定するストッパ122が形成されている。該ストッパ122には抽出の背面板220方向に突出した突起123が形成されており、抽出200がストッパ122位置まで押し込まれた際に突起123が前記背面板220の操作孔221に挿入される。また、底板120には、抽出200がストッパ122で規定される位置まで挿入された状態において後方区画203の底板210と対応する位置に、貫通孔124が形成されている。また、該貫通孔124の前方には、上方にバネ付勢されたガイドローラー125が設けられている。また、貫通孔124の下方には回動した抽出200の底板210を支持するとともに服用後の包装を後方に導くための第1ガイド板126が底板120と平行して設けられている。また、第1ガイド板126の後方には、服用後の包装を下方に導くための第2ガイド板127が底板120から下方に向けて設けられている。また、第1ガイド板126の下方には、服用後の包装を収容する包装収容皿185が薬収納装置本体100から取り外し可能に設けられている。
また、薬収納装置本体100には、抽出200がストッパ122で規定される位置まで押し込まれているか否かを検出する抽出検知センサ(図示省略)が設けられている。抽出検知センサとしては機械的スイッチや光センサなど種々のものを用いることができる。本実施の形態では、いわゆるマイクロスイッチとよばれるモーメンタリスイッチを用い、該マイクロスイッチを前述した抽出200用のガイドレール(図時省略)に付設した。
また、薬収納装置本体100には、底板120の底面であって前記貫通孔124のやや後方において貫通孔124から包装収容皿185に向かって移動する包装を検知する包装検知センサ191が設けられている。本実施の形態では、発光部及び受光部の組からなる光センサを用いた。
薬収納装置本体100の凹部101の底面を構成する凹部底板160には、トレイ500に収納されている包装薬10を通過させるための貫通孔161が形成されている。また、凹部底板160には、下方から上方に向けて延びる回転軸401が突出している。該回転軸401は、後述するトレイ500の回転軸体511に係合するように形成されている。また、凹部底板160には、トレイ500の有無を検出するトレイ検出センサ162が設けられている。トレイ検出センサ162としては、機械的スイッチや光センサなど種々のものを用いることができる。本実施の形態では、いわゆるマイクロスイッチとよばれるモーメンタリスイッチを用いた。また、凹部底板160には、トレイ500の基台501に形成された係合孔504と係合する凸部163が形成されている。また、凹部底板160には、トレイ500の基台底面に形成された複数のゴム足と係合するゴム足係合孔164がゴム足に対応して複数形成されている。
前記凹部底板160の貫通孔161の下方には、トレイ500から落下してきた包装薬10を、ストッパ122で規定される位置にある抽出200の前方区画201に案内する案内板165が設けられている。該案内板165の上縁部は貫通孔161の後方において凹部底板160に付設されており、抽出200の前方区画201に向かって斜め下方向に配置されている。
前記凹部底板160の貫通孔161の下方には、前記回転軸401及びモータ400を含む回転駆動機構が配置されている。該回転駆動機構は、必要に応じて減速用のギアなどが含まれる。
次に、トレイの構造について図2及び図3を参照して説明する。トレイ500は、1つ以上の包装薬10を1回の服薬毎に所定回数分個別に収納する薬収納体として機能するものである。本実施の形態では、前述したように、朝・昼・夕方・就寝前の4回分の包装薬を回毎に個別に収納する。
トレイ500は、薬収納装置本体100の凹部101に対して着脱自在な基台501と、該基台501上に回転自在に配置され且つ上面及び底面が開口した回転体510と、該回転体510の上面開口部を閉鎖する蓋体550とを備えている。
回転体510の外形形状は、上面及び底面が開口した薄型の正五角柱となっている。すなわち回転体510は、回転体510の中心に位置する柱状の回転軸体511と、該回転軸体511から等間隔で放射状に延びた4つの内壁512と、各内壁512の端部を接続する5つの外壁513とを備えている。これにより回転体510は同一の形状を有する5つの個室521〜525に区画される。4つの個室521〜524は、それぞれ朝・昼・夕方・就寝前の服薬回に対応し、各回で服薬する包装薬10を収容するための空間である。なお、残りの1つの個室525は、包装薬10の収納には用いられない。包装薬10の収納には用いられない個室525の外壁513の内側には、蓋体550に形成された係合孔552と係合する係合部530が付設されている。また、包装薬10の収納には用いられない個室525の外壁513の外側には、後述する基台501の係合孔504と係合するロック機構540が付設されている。該ロック機構540は、上下に摺動する係合ピン541と、該係合ピン541を下方に付勢する弾性材であるバネ542を備えている。また、回転体510は、内部を視認できるよう透過性の部材により形成されている。
基台501には、回転体510が所定の回転角度に位置するときに何れかの個室の底面が開放されるよう、その時の個室の位置及び個室の底形状に対応する貫通孔502が形成されている。なお、前記凹部底板160に形成された貫通孔161の位置及び形状も、基台501の貫通孔502と同様及び形状となっている。また、基台501には、前記回転駆動機構の回転軸401が貫通するとともに前記回転体510の回転軸体511を回転自在に軸支する軸孔503が形成されている。また、基台501には、前記凹部底板160に形成された凸部163と係合するとともに、前記ロック機構540の係合ピン541と係合する係合孔504が形成されている。さらに基台501の底面には、前記凹部底板160に形成したゴム足係合孔164に係合する複数のゴム足(図示省略)が付設されている。ここで、係合孔504は、前記ロック機構540と係合して回転体510がロックされたときに、包装薬10の収納には用いられない個室525が前記貫通孔502の上方に位置するような位置に形成されている。
蓋体550は、前記回転体510の回転軸体511が貫通する貫通孔551と、前述した係合孔552が形成されている。また、蓋体550は、内部を視認できるよう透過性の部材により形成されている。
薬収納装置本体100の上部を覆う蓋600は、内部を視認できるよう透過性の部材により形成されている。蓋600の前端部は薬収納装置本体100の天板140上面に支持され、蓋600の後端部は薬収納装置本体100の背面板170の上端に支持される。
次に、薬収納装置1による包装薬10の収納動作及び排出動作について説明する。まず、トレイ500への包装薬10の収納方法について説明する。最初に蓋600を取り外し、次にトレイ500を薬収納装置本体100から取り出す。そして、トレイの蓋体550を取り外す。ここで、回転体510を回転軸体511を軸として回転させると、ロック機構540の係合ピン541が基台501の係合孔504と係合して回転体510の回転がロックされる。このとき、包装薬10を収容する4つの個室521〜524は何れも基台501が底面となる一方、包装薬10を収容しない個室525の底面は基台501の貫通孔502により開放された状態となる。ここで、包装薬10をそれぞれの個室521〜525に収容し、蓋600を取り付ける。このように、本発明では、トレイ500を薬収納装置本体100から取り外せるので、薬収納装置本体100の設置場所とは異なる場所で包装薬10の収納作業を行うことができる。なお、この収納作業は、看護師等により行われる。
次に、トレイ500を薬収納装置本体100の凹部101に収納する。このとき、トレイ500の回転軸体511が回転駆動機構の回転軸401と係合する。また、凹部底板160に形成した凸部163が基台501に形成した係合孔504と係合するとともに、凹部底板160に形成したゴム足係合孔164に基台501底面に付設したゴム足と係合する。ここで、凹部底板160に形成した凸部163は、基台501に形成した係合孔504と係合するとともに、係合孔504に係合していたロック機構540の係合ピン541を上方に押し上げて回転体510と基台501の係合状態を解除する。以上により、回転駆動機構のモータ400を駆動制御すると、基台501の位置は固定されたまま回転体510及び蓋体550は基台501の上を回転する。
回転体510を回転させた結果、包装薬10を収容する個室521〜524が基台501に形成した貫通孔502の上方まで回転移動すると、収納された包装薬10が該貫通孔502及び凹部底板160に形成した貫通孔161を通過して下方に落下する。落下した包装薬10は、案内板165により、ストッパ122で規定される位置にある抽出200の前方区画201に案内され、同区画201により受容される。
服薬者は、包装薬10を取り出すために抽出200を薬収納装置本体100から引き出す。この動作により、抽出200の後方区画203の底板210はガイドローラー125により上方に押し上げられ、底板210の後端の係合部が背面板220と係合し、抽出200の後方区画203は服用後の包装15を受容可能となる。
服薬者は、服用後の包装15を抽出200の後方区画203に収納して、該抽出200を薬収納装置本体100に収容する。この動作により抽出200がストッパ122で規定される位置まで押し込まれると、抽出200の背面板220に形成された操作孔221にストッパ122の突起122が挿入され、抽出200の後方区画203の底板210と背面板220の係合状態が解除される。そして、抽出200の後方区画203の底板210が前縁を軸として自重により下方に回動し、底板210の後端が第1ガイド板126に衝突して回動が停止する。これにより、抽出200の後方区画に収容されていた服用後の包装15は、斜めになった底板210から滑り落ちて包装受容皿185に受容される。
次に、薬収納装置1の制御系について図4を参照して説明する。図4は薬収納装置の制御回路図である。
薬収納装置1は、図4に示すように、主制御部700と、各種データやプログラムを記憶する記憶部710、現在時刻を計時するとともに任意時からの経過時間を計時可能な時計720、薬収納装置1の動作の設定、特に、服薬予定時刻を入力するための設定スイッチ730、前記送受光部350と接続して外部装置である携帯端末とピア・トゥ・ピアで赤外線通信を行うために通信制御部740、回転駆動機構のモータ400を制御するためのモータ駆動制御部750を備えている。 主制御部700には、前記記憶部710、時計720、設定スイッチ730、通信制御部740、モータ駆動制御部750の他、包装薬を服薬者が服薬した旨を入力する服薬完了ボタン340、トレイ500の有無を検出するトレイ検出センサ162、抽出200がストッパ122で規定される位置まで押し込まれているか否かを検出する抽出検知センサ761、抽出200の後方区画203包装収容皿185に向かって移動する包装15を検知する包装検知センサ191、服薬者や管理者等により操作される操作スイッチ762と、各種情報を表示するディスプレイ300、服薬時間が到来したことを通知するための通知ランプ310、服薬状況を示す4つの状態ランプ331〜334、服薬者等に各種警告を発するための警告ランプ320、スピーカ770が接続されている。設定スイッチ730は、服薬者が操作できない位置に設けることが好ましい。一方、操作スイッチ761は、服薬者が操作可能ではあるが通常時には用いられないので薬収納装置本体100の背面などに設けると好適である。
記憶部710には、薬収納装置1を識別可能な識別情報である識別番号と、4回の服薬予定時間を記録した服薬予定時刻テーブル711と、4回の服薬予定に対する服薬実績を記録する服薬実績テーブル712とを備えている。服薬予定時刻テーブル711及び服薬実績テーブル712の一例を図5に示す。図5に示すように、服薬予定時刻テーブル711は、各服薬回の服薬予定時刻を保持しており、前記設定スイッチ730により入力・設定される。また、服薬実績テーブル712は、各服薬回の服薬日、服薬時刻、服薬状況を記録・保持する。ここで服薬状況は、(a)服薬予定時刻から所定時間(本実施の形態では30分)以内に服薬した、(b)服薬予定時刻から所定時間(本実施の形態では30分)経過した後に服薬した、(c)何らかの理由で服薬実績がなかった、という3つの状態を保持する。図5の例では、それぞれ(a)の状態を「○」、(b)の状態を「△」、(c)の状態を「×」で示した。
次に、薬収納装置1の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。ここでは、トレイ500に4回分の包装薬10が収納され、トレイ500薬収納装置本体100に収納されていることを前提とする。
主制御部700は、時計720が次回の服薬予定時刻となるまでは待機状態となっている(ステップS1)。主制御部700は、時計720が次回の服薬予定時刻となると(ステップS2)、モータ400を駆動制御して回転体510を1個室分だけ回転させて包装薬10を抽出200の前方区画201に排出する(ステップS3)。次に主制御部700は、ディスプレイ300にその旨を表示し、通知ランプ310を点灯させ、さらに服薬時刻となった旨の音声をスピーカ770から出力する(ステップS4)。そして主制御部700は、待機状態から服薬完了待ち状態に移行する(ステップS5)。
服薬完了待ち状態では、主制御部700は、抽出検知センサ761が抽出200を検知し(ステップS6)、包装検知センサ191が包装15を検知し(ステップS7)、その後に服薬完了ボタン340の押下を検知すると(ステップS8)、該服薬完了ボタン340の押下日時を服薬日・服薬時刻として服薬実績テーブル712に記録する。ここで服薬完了ボタン340の押下時が服薬予定時刻から所定時間(本実施の形態では30分)以内である場合には、服薬状況を「○」として記録し(ステップS9,S10)、服薬予定時刻から所定時間(本実施の形態では30分)経過した後である場合には、服薬状況を「△」として記録する(ステップS9,S11)。次に、主制御部700は、当服薬回に対応する状態ランプ331〜334を点灯させ、通知ランプ310を消灯させ、警告ランプ320を点灯させていた場合には警告ランプ320を消灯させ(ステップS12)、再び待機状態に移行する。
主制御部700は、抽出検知センサ761が抽出200を検知してから所定時間(例えば5秒程度)内に、包装検知センサ191が包装15を検知しなかった場合には(ステップS7)、警告ランプ320を点灯させる(ステップS13)。
上記処理と並行して、主制御部700は、待機状態から服薬完了待ち状態になってから所定時間(本実施の形態では30分)経過しても服薬完了ボタン340の押下を検出しない場合には、警告ランプ320を点灯させる。
また、主制御部700は、図7に示すように、服薬完了待ち状態において操作スイッチ762の押下を検出すると(ステップS5,S21)、該操作スイッチ762の押下日時を服薬日・服薬時刻とし、服薬状況を「×」として服薬実績テーブル712に記録する(ステップS22)。この操作スイッチ762は、何らかの事情で服薬の必要がない或いは服薬したが包装の収容が不可である場合などイレギュラーな処理である旨を入力するために用いられる。次に、主制御部700は、通知ランプ310を消灯させ、警告ランプ320を点灯させていた場合には警告ランプ320を消灯させ(ステップS23)、再び待機状態に移行する。
また、主制御部700は、トレイ500が取り外されたことをトレイ検出センサ162が検知すると、警告ランプ320を点灯させる。また、主制御部700は、待機状態において、抽出200が引き出されたことを抽出検知センサ761が検知すると、警告ランプ320を点灯させる。
次に、本実施の形態に係る薬収納装置1を含む服薬管理システムについて説明する。図8に示すように、本システムは、薬収納装置1と、携帯端末800と、管理用コンピュータ850とを含む。携帯端末800は赤外線通信機能を有しており、薬収納装置1と携帯端末800とはピア・トゥ・ピアで赤外線通信可能となっている。また、携帯端末は、液晶ディプレイ等の表示手段、スイッチやタッチパネルなどの入力手段、着脱自在の携帯型記憶媒体801を有している。管理用コンピュータ850は、携帯型記憶媒体801の読み書き用のインタフェイスを備えている。
本システムでは、携帯端末800が薬収納装置1に対して赤外線通信でデータ送信要求を送信すると、薬収納装置1の主制御部700は記憶部710に記憶されている服薬実績テーブル712を携帯端末800に送信する。このとき主制御部700は、記憶部710に記憶されている自身の識別情報である識別番号を前記服薬実績テーブル712とともに送信する。なお、主制御部700は更に、記憶部710に記憶されている服薬予定時刻テーブル711も送信するようにしてもよい。携帯端末800は薬収納装置1から受信したデータを携帯型記憶媒体801に記録する。管理者は、以上のようなデータ収集作業を、複数配置された薬収納装置1のそれぞれから実施する。なお、携帯端末800では、必要におうじて携帯型記憶媒体801に記録したデータを表示手段に表示することができる。
次に、携帯端末800から携帯型記憶媒体801を取り外し、該携帯型記憶媒体801を管理用コンピュータ850に装着し、携帯型記憶媒体801に記録されているデータを自身の記憶手段或いはネットワークを介して他のコンピュータに記憶する。以上により管理用コンピュータ850は、服薬者の服薬状況を管理することができる。また、管理用コンピュータ850とネットワークを介して通信可能なコンピュータから、管理用コンピュータ850で管理している各種データを閲覧・管理することも可能となる。なお、管理用コンピュータ850は、薬収納装置1から収集した服薬実績データの他、他のデータと連携させることにより利便性を向上できる。例えば、服薬者に投薬する薬のデータと連携させることにより、トレイ500に包装薬10を収納する際の確認作業を支援することが可能となる。
また、例えば管理用コンピュータ850において、所定条件の服薬実績データを検出すると、予め設定した宛先に通報を行うような機能を設けてもよい。通報の手段としては、例えば、予め設定したメールアドレスにメールを送信するという方法が挙げられる。
以上、本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、薬収納装置1の記憶部710に自身の識別情報である識別番号を記憶しており、該識別情報と服薬実績データを携帯端末800に送信するようにしているが、薬収納装置1の記憶部710には識別情報は記憶せず、携帯端末800が薬収納装置1からデータを収集する際に、携帯端末800で当該薬収納装置1の識別情報を入力して、該識別情報と薬収納装置1から受信した服薬実績データとを関連づけて携帯型記憶媒体801に記憶するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、薬収納装置本体100には、他の薬収納装置1用のトレイ500も装着可能である。そこで、薬収納装置1に、薬収納装置本体100とトレイ500とが1対1でのみ使用できるようにする手段を設けると好適である。例えば、薬収納装置本体100とトレイ500が1対1で係合するような係合部材を設けることが考えられる。より具体的には、凹部底板160の所定位置に複数の係合ピンを設けるとともに、トレイ500の基台501には前記係合ピンに係合する係合孔を形成する。ここで、複数の係合ピン及び係合孔の位置・個数は、薬収納装置1ごとに異なるものとする。これにより、薬収納装置本体100には、対応するトレイ500のみが物理的に装着可能となる。
また、他の手段としては、トレイ500にRFIDタグなどの情報担体を付設し、該情報担体にトレイ500の識別情報を予め記憶しておく。一方、薬収納装置本体100には、該情報担体の読取手段を設けておき、所定の識別情報を読み取り可能となった場合にのみ制御動作を行うようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、トレイ500に4回分の包装薬10を収納可能としているが、3回、6回、8回など他の回数分の包装薬10を収容するように個室を多く形成するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、蓋600に対して特にロック機構は設けていないが、別途ロック機構を設けて、管理者のみがロック解除できるようにすると好適である。ロック機構としては物理的な錠と鍵によるものの他、ソレノイドなど電気的に制御可能なロック機構であってもよい。後者の場合の制御方法としては、例えば所定の操作スイッチにより解錠制御したり、携帯端末からの解錠指示に基づき解錠制御したりする方法が考えられる。
また、上記実施の形態では、薬収納装置1に記憶している服薬実績データを管理用コンピュータ850で管理可能とするために携帯端末800を用いている。ここで、薬収納装置1と携帯端末800との間の情報伝達手段としてはピア・トゥ・ピアの赤外線通信を用い、携帯端末800と管理用コンピュータ850との間の情報伝達手段としては携帯型記憶媒体801を用いているが、それぞれ別の手段を用いてもよい。
また、携帯端末800を用いずに、図9に示すように、薬収納装置1と、管理用コンピュータ850とをLAN900により接続し、薬収納装置1から管理用コンピュータ850に服薬実績データを送信するようにしてもよい。管理用コンピュータ850は、例えば、ナースセンターに設置される。なお、この場合には、薬収納装置1の識別情報として、薬収納装置1のMACアドレス、IPアドレス、ホストネームなどで代用することが可能である。また、薬収納装置1と管理用コンピュータ850との通信経路をナースコールの通信経路と共通化してもよい。また、薬収納装置1から管理用コンピュータ850への服薬実績データの送信タイミングは任意に設定することができる。例えば、所定の頻度(例えば1日に1回)に複数の服薬回についてのデータをまとめて送信することができる。他の例としては、服薬実績データを服薬実績テーブル712に記録する毎に送信することができる。また、上記実施の形態において各種警告を発する際に、警告を発した旨を管理用コンピュータ850にも送信することができる。なお、送信対象の警告の種類は任意とすることができる。さらに、薬収納装置1から服薬実績データや警告を受信した管理用コンピュータ850は、所定の条件で予め設定した通知先に通知を行うことができる。例えば管理用コンピュータ850は、所定の警告を受信すると、当該患者の担当看護師や担当医師等の携帯端末などに通知を行うことができる。当該通知を受けた担当看護師等は、患者の状況を確認するなど適切な対処が可能となる。
また、携帯端末800を用いず、図10に示すように、薬収納装置1に広域無線通信網であるWAN950に接続可能な無線通信モジュール951を設け、WAN950を介して薬収納装置1から管理用コンピュータ850に服薬実績データを送信するようにしてもよい。このような形態は、在宅患者の服薬管理に有効である。なお、この場合には、薬収納装置1の識別情報として、WANで用いられる無線通信モジュールの識別番号(例えば電話番号)などで代用することが可能である。また、服薬実績データの送信タイミング及び警告の送信についても上述のものと同様とすることができる。さらに、薬収納装置1から服薬実績データや警告を受信した管理用コンピュータ850は、所定の条件で予め設定した通知先に通知を行うことができる。例えば管理用コンピュータ850は、所定の警告を受信すると、当該在宅患者を担当する訪問介護者等のコンピュータや携帯端末などに通知を行うことができる。当該通知を受けた訪問介護者等は、在宅患者の安否を確認するなど適切な対処が可能となる。
また、薬収納装置1をインターネットに接続可能としてもよい。インターネットへの接続形態は不問である。例えば、薬収納装置1に、広域無線通信網を介してインターネットに接続可能な通信モジュールを設ける形態が挙げられる。他の形態としては、LANをインターネットに接続可能とした状況下において、薬収納装置1に、LAN(無線/有線は不問である)に接続可能なインタフェイスを設ける形態が挙げられる。他の形態としては、広域無線通信網を介してインターネットに接続可能な携帯通信端末を用意した状況下において、薬収納装置1に、前記携帯通信端末と通信可能なインタフェイスを設け、携帯通信端末を介してインターネットに接続する形態が挙げられる(いわゆるテザリング)。
このように薬収納装置1がインターネット接続環境下にある場合、管理用コンピュータ850を介することなく、服薬実績データを所定の装置に送信することができる。典型的な例としては、薬収納装置1に予め送信先メールアドレスなどの送信先情報、及び、メールサーバアドレスなどのメール情報を保存しておき、メールにより服薬実績データを所定の装置に送信する。ここで「所定の装置」とは、例えば利用者本人、その家族・親戚、又は、訪問介護者等が所用又は管理する装置が挙げられる。また「所定の装置」は、コンピュータ、携帯電話、所謂スマートフォンなどの携帯通信端末など、その形態は不問である。なお、服薬実績データの送信タイミングは任意に設定することができる。例えば、所定の頻度(例えば1日に1回)に複数の服薬回についてのデータをまとめて送信することができる。他の例としては、服薬実績データを服薬実績テーブル712に記録する毎に送信することができる。また、上記実施の形態において各種警告を発する際に、所定の装置にも警告を送信することができる。この場合、送信対象の警告の種類は任意とすることができる。また、薬収納装置1は、所定の装置への服薬実績データや警告の送信と並行して、管理用コンピュータ850へも服薬実績データや警告を送信することもできる。さらに、薬収納装置1から服薬実績データや警告を受信した管理用コンピュータ850は、所定の条件で予め設定した通知先に通知を行うことができる。例えば管理用コンピュータ850は、所定の警告を受信すると、当該在宅患者を担当する訪問介護者等のコンピュータや携帯端末などに通知を行うことができる。当該通知を受けた訪問介護者等は、在宅患者の安否を確認するなど適切な対処が可能となる。
また、上記実施の形態では、服薬者が服薬した旨を入力する服薬完了入力手段として、モーメンタリスイッチからなる服薬完了ボタン340を用いたが、他の入力手段を用いてもよい。例えば、赤外線センサや近接センサにより服薬者の人体が所定範囲に接近或いは接触したことを検出するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、包装薬を服薬者が服薬したことを検出する手段として、服薬者が服薬した旨を入力する服薬完了入力手段である服薬完了ボタン340と、服薬後の包装を検出する包装検知手段である包装検知センサ191とを用い、包装検知センサ191により包装を検出した後に服薬完了が入力されることで、服薬完了が検出されたものとしたが、服薬完了入力手段による服薬完了入力或いは包装検知手段による包装検知の何れか一方のみをもって服薬完了が検出されたものとしてもよい。
また、上記実施の形態では、所定の服薬予定時刻になると自動的に包装薬を排出するようにしたが、自動排出機能の有無は不問である。自動排出機能を有さない場合、排出の支持を入力する手段である排出指示ボタンを別途設け、該排出指示ボタンの押下を検出すると包装薬を排出すればよい。なお、排出指示ボタンを別途設けることなく、服薬完了ボタン340と共用してもよい。
また、上記実施の形態で説明した包装薬10の収納構造や排出構造は一例に過ぎす、他の形態によっても本発明を実施できる。
1…薬収納装置、10…包装薬、15…包装、100…薬収納装置本体、101…凹部、200…抽出、340…服薬完了ボタン、400…モータ、500…回転体、600…蓋、850…管理用コンピュータ

Claims (12)

  1. 服薬者ごとに配置され服薬者が服用する包装薬を収容する薬収納装置において、
    1つ以上の包装薬を1回の服薬毎に所定回数分個別に収納する薬収納体と、
    該薬収納体から服薬1回分の包装薬を排出する薬排出手段と、
    該薬排出手段の排出した包装薬を服薬者が服薬したことを検出する服薬完了検出手段と、
    該服薬完了検出手段により服薬完了が検出された時刻を所定の記憶手段に記録する服薬完了時刻記録手段と、
    少なくとも前記記憶手段に記録された服薬完了時刻を含む服薬実績情報を外部の装置に出力する出力手段と
    薬収納装置の筐体内において前記薬排出手段により排出された包装薬を受容する第1区画と服薬後の包装を受容する第2区画とが形成され、薬収納装置の筐体から引き出し自在に設けられ、且つ、筐体内に押し入れられた際に第2区画内の服薬後の包装を排出するように形成された受容皿と、
    前記受容皿から排出された服薬後の包装を収容する包装収容部と、
    前記受容皿が筐体内に配置されていることを検知する受容皿検知手段と、
    前記第2区画から前記包装収容部に移動する包装を検知する包装検知手段とを備え、
    前記服薬完了検出手段は、服薬者が包装薬を服薬した旨を入力する服薬完了入力手段を含み、
    前記服薬完了時刻記録手段は、前記受容皿検知手段により前記受容皿が引き出されてから再び筐体内に配置されたことが検知され、前記包装検知手段が包装を検知し、且つ、前記服薬完了入力手段により服薬完了が入力された場合に、服薬完了時刻を所定の記憶手段に記録する
    ことを特徴とする薬収納装置。
  2. 携帯端末との間でピア・トゥ・ピアで無線通信可能な第1通信インタフェイスを備えるとともに、前記出力手段は前記第1通信インタフェイスを介して携帯端末に対して服薬実績情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の薬収納装置。
  3. 服薬者の服薬状況を管理する服薬管理装置との間でLAN(Local Area Network)を介して通信可能な第2通信インタフェイスを備えるとともに、前記出力手段は前記第2通信インタフェイスを介して服薬管理装置に対して服薬実績情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の薬収納装置。
  4. 無線アクセスによりWAN(Wide Area Network)と接続可能な通信モジュールと、
    服薬者の服薬状況を管理する服薬管理装置との間で前記通信モジュールを用いてWANを介して通信可能な第3通信インタフェイスを備えるとともに、前記出力手段は前記第3通信インタフェイスを介して服薬管理装置に対して服薬実績情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の薬収納装置。
  5. 予め所定の記憶手段に記憶された服薬予定時刻になると前記薬排出手段を制御して包装薬を排出する排出手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の薬収納装置。
  6. 服薬完了時刻記録手段は、前記服薬予定時間から所定時間経過以前に服薬完了入力手段により服薬完了が入力された場合にはその旨を示す服薬状況情報を前記服薬完了時刻とともに記録し、前記服薬予定時刻から所定時間経過した後に服薬完了入力手段により服薬完了が入力された場合にはその旨を示す服薬状況情報を前記服薬完了時刻とともに記録し、
    前記出力手段は、服薬実績情報として少なくとも前記服薬完了時刻及び服薬状況情報を外部の装置に出力する
    ことを特徴とする請求項記載の薬収納装置。
  7. 前記服薬予定時刻から所定時間経過しても服薬完了入力手段により服薬完了が入力されない場合に警告を発する第1警告手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の薬収納装置。
  8. 受容皿検知手段により前記受容皿が引き出されてから再び筐体内に配置されたことが検知された際に前記包装検知手段が包装を検知しない場合に警告を発する第2警告手段を備えた
    ことを特徴とする請求項記載の薬収納装置。
  9. 前記薬収納体は、薬収納装置の筐体に対して着脱自在に設けた基台と、該基台上に回転自在に配置され且つ上面及び底面が開口した回転体と、該回転体の上面開口部を閉鎖する蓋体とを備え、
    前記基台の所定位置には包装薬が通過可能な貫通穴が形成されており、
    前記回転体は複数の個室に区画されており、且つ、各個室は回転時に基台の貫通穴を通過するように形成されており、
    前記薬排出手段は、前記回転体を回転駆動する駆動手段を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至何れか1項記載の薬収納装置。
  10. 前記請求項2に記載の薬収納装置と、該薬収納装置と通信可能な携帯端末と、服薬者の服薬状況を管理する服薬管理装置とを備え、
    前記携帯端末は、薬収納装置から収集した服薬実績情報を服薬管理装置に伝達する情報伝達手段を備えた
    ことを特徴とする服薬管理システム。
  11. 前記携帯端末の情報伝達手段は着脱自在な携帯型記憶媒体からなる
    ことを特徴とする請求項10記載の服薬管理システム。
  12. 請求項3又は4記載の薬収納装置と、服薬者の服薬状況を管理する服薬管理装置とを備えた
    ことを特徴とする服薬管理システム。
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