JP7324938B2 - 吸気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気浄化装置に関する。
従来、エアクリーナーエレメントによって内部がダーティーサイドとクリーンサイドとに区画されるエアクリーナーボックスと、ダーティーサイドに外気を吸気として導入する吸気ダクトとを備える吸気浄化装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。鞍乗り型車両においては、吸気浄化装置は、車両の種類に応じて種々の形状及び配置場所がある。
国際公開第2019/142279号
ところで、吸気浄化装置は、吸気ダクトの上流側端部から吸気を吸い込むが、上流側端部の周辺では、走行風の影響や周辺に配置される部品の影響によって、吸気ダクトに吸気を吸い込み難くなることがある。例えば、吸気浄化装置を鞍乗り型車両に配置する場合には、吸気効率が低くなると、特にエンジンの低回転域においてエンジンのレスポンスに遅れが発生し、ドライバビリティが損なわれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、吸気浄化装置において、吸気ダクトに吸気を吸い込み易くし、吸気効率を向上できるようにすることを目的とする。
この明細書には、2020年3月31日に出願された日本国特許出願・特願2020-064278の全ての内容が含まれる。
吸気浄化装置は、エアクリーナーエレメント(37,237,337,437)によって内部がダーティーサイド(47D,247D,347D,447D)とクリーンサイド(47C,247C,347C,447C)とに区画されるエアクリーナーボックス(35,235,335,435)と、前記ダーティーサイド(47D,247D,347D,447D)に外気を吸気として導入する吸気ダクト(38,238,338,438)とを備える吸気浄化装置において、前記エアクリーナーボックス(35,235,335,435)の外側で前記吸気ダクト(38,238,338,438)の上流側には、吸気を前記吸気ダクト(38,238,338,438)の上流側端部(38a,238a,338a,438a)のダクト入口(38b,238b,338b,438b)にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材(40,240,340,440)が設けられ、前記吸気ダクト上流側ガイド部材(40,240,340,440)は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面(52,252,352,452)と、前記ダクト上流側ガイド面(52,252,352,452)の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部(53,253,353,453)とを備え、前記ガイド入口開口部(53,253,353,453)は、前記ダクト入口(38b,238b,338b,438b)よりも大きいことを特徴とする。
また、上述の構成において、前記ガイド入口開口部(53,253,353,453)は、前記ダクト入口(38b,238b,338b,438b)に対向する向きに開口しても良い。
また、上述の構成において、前記吸気浄化装置は、車両に搭載され、前記ガイド入口開口部(53,253,353,453)は、車両前方に向けて開口しても良い。
さらに、上述の構成において、前記ガイド入口開口部(53,253,353)は、前記吸気ダクト(38,238,338)の前記上流側端部(38a,238a,338a)の軸線(38e,238e,338e)の軸方向において、前記吸気ダクト(38,238,338)の前記上流側端部(38a,238a,338a)に重なるように配置されても良い。
また、上述の構成において、前記吸気ダクト上流側ガイド部材(340,440)は、前記吸気ダクト上流側ガイド部材(340,440)において前記ガイド入口開口部(353,453)の周囲の部分が切り欠かれた切り欠きガイド入口開口部(375,475)を備えても良い。
また、上述の構成において、前記吸気ダクト上流側ガイド部材(440)は、前記吸気ダクト(438)に固定されても良い。
また、上述の構成において、前記吸気ダクト上流側ガイド部材(340)は、車両の車体フレーム、または、車両の外装部品(344)に固定されても良い。
吸気浄化装置は、エアクリーナーエレメントによって内部がダーティーサイドとクリーンサイドとに区画されるエアクリーナーボックスと、ダーティーサイドに外気を吸気として導入する吸気ダクトとを備え、エアクリーナーボックスの外側で吸気ダクトの上流側には、吸気を吸気ダクトの上流側端部のダクト入口にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材が設けられ、吸気ダクト上流側ガイド部材は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面と、ダクト上流側ガイド面の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部とを備え、ガイド入口開口部は、ダクト入口よりも大きい。
この構成によれば、吸気は、吸気ダクトのダクト入口よりも大きなガイド入口開口部から吸気ダクト上流側ガイド部材内に入り、凹曲面状のダクト上流側ガイド面にガイドされて吸気ダクトのダクト入口に流れる。このため、吸気ダクト上流側ガイド部材によって、吸気ダクトに吸気を吸い込み易くでき、吸気効率を向上できる。
また、上述の構成において、ガイド入口開口部は、ダクト入口に対向する向きに開口しても良い。
この構成によれば、ガイド入口開口部は、ダクト入口に対向する向きに開口するため、ガイド入口開口部から凹曲面状のダクト上流側ガイド面に流れる吸気を効率良くダクト入口に流すことができる。
また、上述の構成において、吸気浄化装置は、車両に搭載され、ガイド入口開口部は、車両前方に向けて開口しても良い。
この構成によれば、前方に走る車両の走行風を、車両前方に向けて開口するガイド入口開口部からダクト上流側ガイド面に効率良く取り入れることができ、吸気ダクトに吸気を効率良く流すことができる。
さらに、上述の構成において、ガイド入口開口部は、吸気ダクトの上流側端部の軸線の軸方向において、吸気ダクトの上流側端部に重なっても良い。
この構成によれば、ガイド入口開口部が吸気ダクトの上流側端部に重なるため、上流側端部の周辺の吸気の流れを安定化でき、吸気効率を向上できる。
また、上述の構成において、吸気ダクト上流側ガイド部材は、吸気ダクト上流側ガイド部材においてガイド入口開口部の周囲の部分が切り欠かれた切り欠きガイド入口開口部を備えても良い。
この構成によれば、切り欠きガイド入口開口部から吸気ダクト上流側ガイド部材内に吸気を取り入れることができ、吸気量を大きくできる。
また、上述の構成において、吸気ダクト上流側ガイド部材は、吸気ダクトに固定されても良い。
この構成によれば、吸気ダクトに対する吸気ダクト上流側ガイド部材の組み付け誤差を小さくでき、吸気ダクト上流側ガイド部材を正しい位置に固定できる。
また、上述の構成において、吸気ダクト上流側ガイド部材は、車両の車体フレーム、または、車両の外装部品に固定されても良い。
この構成によれば、車体フレーム、及び、車両の外装部品は、大型の吸気ダクト上流側ガイド部材を支持できるため、吸気ダクト上流側ガイド部材の形状の自由度を高くできる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図2は、車体カバーを取り外した状態における自動二輪車の前部の左側面図である。 図3は、自動二輪車の前部を車幅の中央部で切断した側断面図である。 図4は、吸気浄化装置を後方側から見た斜視図である。 図5は、図2のV-V断面図である。 図6は、第2の実施の形態における自動二輪車の左側面図である。 図7は、図6のVII-VII断面図である。 図8は、図7のVIII-VIII断面図である。 図9は、図8のIX-IX断面図である。 図10は、図9のX-X断面図である。 図11は、接続管上流側ガイド部材をエアクリーナーエレメント側から見た側面図である。 図12は、第3の実施の形態における自動二輪車の左側面図である。 図13は、自動二輪車の断面図である。 図14は、シートを取り外した状態で、エアクリーナーボックスの周辺部を上方側から見た斜視図である。 図15は、吸気ダクト及び吸気ダクト上流側ガイド部材の周辺部を上方から見た平面図である。 図16は、第4の実施の形態における自動二輪車の断面図である。 図17は、シートを取り外した状態で、吸気ダクト及び吸気ダクト上流側ガイド部材の周辺部を上方側から見た斜視図である。 図18は、第5の実施の形態における自動二輪車の左側面図である。 図19は、図18のXIX-XIX断面図である。 図20は、第6の実施の形態における自動二輪車の左側面図である。 図21は、図20のXXI-XXI断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバー15を備える。
図2は、車体カバー15を取り外した状態における自動二輪車1の前部の左側面図である。
図1及び図2を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ17と、ヘッドパイプ17から後下方に延びる左右一対のメインフレーム18と、メインフレーム18の後端に接続されるリアフレーム(不図示)とを備える。
エンジン11は、車幅方向に延びるクランク軸20を支持するクランクケース21と、クランクケース21の前面から車両前方に延びるシリンダー部22とを備える。
シリンダー部22は、前後に往復運動するピストン(不図示)を収容するシリンダー22aと、シリンダー22aの前面に接続されるシリンダーヘッド22bと、シリンダーヘッド22bの前面を覆うヘッドカバー22cとを備える。
エンジン11は、シリンダー22aの軸線22dが車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる水平エンジンである。
エンジン11は、車体フレーム10に支持され、上記リアフレームの前方でメインフレーム18の下方に配置される。シリンダー部22は、メインフレーム18の下方を前後に延びる。
エンジン11に吸気を供給する吸気装置25は、シリンダー部22の上方に配置される。
エンジン11の排気管26は、シリンダーヘッド22bの下面から後方に延びる。
操舵用のハンドル27は、フロントフォーク12の上端に設けられる。
前輪2は、フロントフォーク12の下端部に支持される。フロントフェンダー28は、フロントフォーク12に取り付けられる。
スイングアーム13は、前端部に挿通されるピボット軸(不図示)を介し、車体フレーム10に支持される。後輪3は、スイングアーム13の後端部に支持される。
スイングアーム13の後部と車体の後部との間には、リアサスペンション29が掛け渡される。
図3は、自動二輪車1の前部を車幅の中央部で切断した側断面図である。
図2及び図3を参照し、吸気装置25は、吸気浄化装置30と、吸気の流量を調整するスロットルボディ31と、スロットルボディ31をシリンダーヘッド22bの上面の吸気ポートに接続する管状のインシュレーター32とを備える。
吸気浄化装置30は、エアクリーナーボックス35と、エアクリーナーボックス35内を仕切る隔壁36と、隔壁36に設けられるエアクリーナーエレメント37と、エアクリーナーボックス35に吸気を取り入れる吸気ダクト38と、エアクリーナーボックス35をスロットルボディ31に接続する接続管39と、吸気ダクト38の上流側で吸気を吸気ダクト38にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材40とを備える。
エアクリーナーボックス35は、左右のメインフレーム18の間に配置される箱状部材であり、フロントフェンダー28の後方でシリンダー部22の上方に配置される。
エアクリーナーボックス35は、エアクリーナーエレメント37が配置される箱状部41と、箱状部41の前部から上方に膨出する膨出部42とを備える。箱状部41の内部と膨出部42の内部とは連通している。
エアクリーナーボックス35は、前面が前方に開放する箱状のエアクリーナーケース45と、エアクリーナーケース45の前面の開放部を塞ぐケースカバー46とを備える。ケースカバー46は、エアクリーナーケース45の前縁部45aに結合される。
箱状部41及び膨出部42は、それぞれエアクリーナーケース45及びケースカバー46によって構成される。
隔壁36は、箱状部41内において、エアクリーナーケース45の前面の開放部を塞ぎ、エアクリーナーボックス35内を、エアクリーナーエレメント37の上流側のダーティーサイド47Dと、エアクリーナーエレメント37の下流側のクリーンサイド47Cとに区画する。隔壁36は、板厚方向を車幅前後方向に指向させて配置される板状部材である。
エアクリーナーエレメント37は、吸気に含まれる塵埃を捕集するフィルターである。エアクリーナーエレメント37は、板厚方向を車幅前後方向に指向させて配置される板状部材であり、隔壁36に支持される。エアクリーナーエレメント37は、車両前面視では、略矩形である。エアクリーナーエレメント37は、車両側面視では、鉛直方向に対し前傾して配置される。
エアクリーナーエレメント37は、エアクリーナーボックス35内の前部に位置する。
ダーティーサイド47Dは、エアクリーナーエレメント37を通過する前の吸気が流れる部屋であり、ケースカバー46と隔壁36との間に形成される。ダーティーサイド47Dは、エアクリーナーボックス35の前部に設けられる。膨出部42の内部はダーティーサイド47Dである。
クリーンサイド47Cは、エアクリーナーエレメント37を通過して浄化された後の吸気が流れる部屋であり、隔壁36とエアクリーナーケース45との間に形成される。クリーンサイド47Cは、ダーティーサイド47Dの後方に位置する。
エアクリーナーエレメント37は、ダーティーサイド47Dに露出するエレメント入口面37aと、エレメント入口面37aの反対側の面であってクリーンサイド47Cに露出するエレメント出口面37bとを備える。エレメント入口面37a及びエレメント出口面37bは、平坦面であり、互いに略平行である。
吸気は、ダーティーサイド47Dのエレメント入口面37aからエアクリーナーエレメント37に流入し、エレメント出口面37bからクリーンサイド47Cに流れる。
エアクリーナーボックス35の膨出部42は、エアクリーナーエレメント37の上方に位置する。吸気ダクト38は、膨出部42の後面部からエアクリーナーボックス35の外側の後方に延出し、ダーティーサイド47Dをエアクリーナーボックス35の外側の空間に連通させる。
吸気ダクト38は、エアクリーナーエレメント37及びクリーンサイド47Cの上方に配置される。吸気ダクト38は、箱状部41の上面41aの上方を後方に延びる。吸気ダクト38は、車両側面視で後上がり(前下がり)に傾斜する上面41aに沿って後上がりに延びる。
吸気ダクト38は、断面略円形の管である。吸気ダクト38は、エレメント入口面37aに略直交する方向に真っ直ぐに延びる。
吸気ダクト38の後端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト38の上流側端部38aである。吸気ダクト38は、上流側端部38aの後端面のダクト入口38bから、外気を吸気として取り込む。
吸気ダクト38の前端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト38の下流側端部38cである。下流側端部38cは、膨出部42の後面部に接続される。下流側端部38cの前端面のダクト出口38dは、ケースカバー46の前壁部46aに後方から略対向し、ダーティーサイド47Dの上部に開口する。
接続管39は、クリーンサイド47C内から箱状部41の下面41bの後部を貫通してエアクリーナーボックス35の外側の下方に延び、スロットルボディ31に接続される。
接続管39の吸気の流れにおける上流端の開口39aは、エレメント出口面37bに後方から略対向し、車両前方に向けて開口する。
図4は、吸気浄化装置30を後方側から見た斜視図である。図5は、図2のV-V断面図である。図5では、車体カバー15が図示されている。
図2~図5を参照し、吸気ダクト上流側ガイド部材40は、吸気の流れにおいて吸気ダクト38の上流側端部38aの上流であって、上流側端部38aの後方に配置される。また、吸気ダクト上流側ガイド部材40は、箱状部41の上面41aに取り付けられ、クリーンサイド47Cの上方に位置する。
吸気ダクト上流側ガイド部材40は、吸気を上流側端部38aのダクト入口38bに向けてガイドするガイド部50と、エアクリーナーボックス35に取り付けられる取付部51とを備える。
ガイド部50は、中空の球状体を略半分に切断するようにして形成された半球状のカップ形状を備えるカップ状部材である。
ガイド部50のカップ形状の内面は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面52である。ダクト上流側ガイド面52の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部53は、ガイド部50のカップ形状において、ダクト上流側ガイド面52を外側に露出させる。
ガイド入口開口部53を区画するダクト上流側ガイド面52の周縁部52aは、略円形である。ガイド入口開口部53は略円形である。
ダクト上流側ガイド面52の凹曲面の頂点52bは、ガイド部50のカップ形状における内面の底に位置する。ダクト上流側ガイド面52の内径は、頂点52bからガイド入口開口部53側に向かうに従って大径になる。
吸気ダクト上流側ガイド部材40は、ガイド部50のガイド入口開口部53が車両前方に面するように立てて配置される。
取付部51は、ガイド部50の下端部においてガイド部50の外周から外側に突出する。
吸気ダクト上流側ガイド部材40は、取付部51に後方から挿通される固定具54によって、エアクリーナーケース45の上部に固定される。
吸気ダクト上流側ガイド部材40は、ガイド部50のガイド入口開口部53が吸気ダクト38の上流側端部38aのダクト入口38bに対向する向きで配置される。ガイド入口開口部53は、車両前方側に向けて開口する。詳細には、ガイド入口開口部53は、車両側面視で、やや前傾しており、前下方に向けて開口する。
ガイド部50のガイド入口開口部53の内径D1は、吸気ダクト38のダクト入口38bの内径D2及び上流側端部38aの外径よりも大きい。
吸気ダクト38は、ダクト入口38bの全体が、ダクト上流側ガイド面52の凹曲面の内側に位置し、ダクト入口38bは、ダクト上流側ガイド面52の内側で開口する。すなわち、ダクト入口38bは、ガイド入口開口部53よりも後方側で、カップ形状の底側に位置する。
ダクト上流側ガイド面52のカップ形状の底部とダクト入口38bとの間には、吸気ダクト38の軸方向に間隔が設けられる。
ダクト上流側ガイド面52のカップ形状の軸線52cと、吸気ダクト38の軸線38eとは、略平行であるとともに、互いに略重なる。また、軸線38eの軸方向視で、ダクト入口38bはダクト上流側ガイド面52に重なる。軸線52c及び軸線38eは、車両側面視で前下がりに傾斜する。ダクト上流側ガイド面52の下部であって、ダクト上流側ガイド面52において軸線52cよりも下側の部分は、前下がりに傾斜している。
図5に示すように、吸気ダクト38の軸方向に見ると、吸気ダクト38のダクト入口38bは、ダクト上流側ガイド面52の頂点52bに重なる。
ダクト上流側ガイド面52は、ダクト上流側ガイド面52の凹曲面の内側に位置する吸気ダクト38の上流側端部38aを、上流側端部38aの周囲及び後方側から覆う。すなわち、ダクト上流側ガイド面52のガイド入口開口部53は、上流側端部38aにおける軸線38eの軸方向において上流側端部38aに外周側から重なる。上流側端部38aとダクト上流側ガイド面52とは、吸気ダクト38の吸気の流れ方向において連続している。
ここで、軸線38eの軸方向は、吸気ダクト38の吸気の流れ方向である。
ガイド部50及び吸気ダクト38は、左右のメインフレーム18の間に配置される。車両側面視で、メインフレーム18は、ガイド部50及び吸気ダクト38に車幅方向外側から重なる。
吸気装置25の吸気の流れを説明する。
図3を参照し、外気は、吸気Wとして、吸気ダクト上流側ガイド部材40の前面のガイド入口開口部53からダクト上流側ガイド面52の凹曲面の内側に流入する。吸気Wは、ガイド入口開口部53側からダクト上流側ガイド面52に沿って頂点52b側に流れた後、頂点52bの近傍で前方側に折り返し、吸気ダクト38の上流側端部38aのダクト入口38bに流入する。
ここで、吸気ダクト上流側ガイド部材40のガイド入口開口部53は車両前方に開口するため、自動二輪車1が前方に走行する際の走行風はガイド入口開口部53に直接的に流入する。このため、走行風を吸気Wとしてガイド入口開口部53からダクト上流側ガイド面52に効率良く取り込むことができる。
また、吸気ダクト上流側ガイド部材40のガイド入口開口部53の内径D1が、吸気ダクト38のダクト入口38bの内径D2よりも大きいため、吸気ダクト上流側ガイド部材40によって吸気Wを集め、この集まった吸気をダクト入口38bに供給でき、吸気ダクト38に効率良く吸気Wを流すことができる。
また、吸気ダクト38のダクト入口38bは、ダクト上流側ガイド面52の凹曲面の内側に位置し、ダクト入口38bとダクト上流側ガイド面52とは、吸気ダクト38の軸方向に連続している。このため、ダクト上流側ガイド面52によってガイドされる吸気Wを効率良くダクト入口38bに流すことができる。
さらに、図5に示すように、吸気ダクト38の軸方向に見ると、吸気ダクト38のダクト入口38bは、ダクト上流側ガイド面52の頂点52bに重なるため、頂点52bの近傍から前方側に折り返す吸気Wを効率良くダクト入口38bに流すことができる。
ダクト入口38bから吸気ダクト38に流入した吸気Wは、吸気ダクト38の前端のダクト出口38dからダーティーサイド47Dの上部に流入し、ダーティーサイド47D内を下方に流れてエレメント入口面37aからエアクリーナーエレメント37に流入する。
ここで、ダーティーサイド47D内において吸気ダクト38の前端のダクト出口38dに対向する位置に、吸気Wを下方に流れるようにガイドする吸気ガイド部を設けても良い。この吸気ガイド部は、例えば、ケースカバー46の前壁部46aにおいてダクト出口38dに対向する部分が前方側に凸の曲面状に形成されたものであっても良い。
エアクリーナーエレメント37に流入した吸気Wは、エレメント出口面37bからクリーンサイド47Cに流入し、開口39aから接続管39に流入する。接続管39の吸気Wは、スロットルボディ31及びインシュレーター32を通って、シリンダーヘッド22bの上面の吸気ポートに流れる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、吸気浄化装置30は、エアクリーナーエレメント37によって内部がダーティーサイド47Dとクリーンサイド47Cとに区画されるエアクリーナーボックス35と、ダーティーサイド47Dに外気を吸気として導入する吸気ダクト38とを備え、エアクリーナーボックス35の外側で吸気ダクト38の上流側には、吸気を吸気ダクト38の上流側端部38aのダクト入口38bにガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材40が設けられ、吸気ダクト上流側ガイド部材40は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面52と、ダクト上流側ガイド面52の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部53とを備え、ガイド入口開口部53は、ダクト入口38bよりも大きい。
この構成によれば、吸気は、吸気ダクト38のダクト入口38bよりも大きなガイド入口開口部53から吸気ダクト上流側ガイド部材40内に入り、凹曲面状のダクト上流側ガイド面52にガイドされて吸気ダクト38のダクト入口38bに流れる。このため、吸気ダクト上流側ガイド部材40によって、吸気ダクト38に吸気を吸い込み易くでき、吸気効率を向上できる。
また、ガイド入口開口部53は、ダクト入口38bに対向する向きに開口する。
この構成によれば、ガイド入口開口部53は、ダクト入口38bに対向する向きに開口するため、ガイド入口開口部53から凹曲面状のダクト上流側ガイド面52に流れる吸気を効率良くダクト入口38bに流すことができる。
また、吸気浄化装置30は、自動二輪車1に搭載され、ガイド入口開口部53は、車両前方に向けて開口する。
この構成によれば、前方に走る自動二輪車1の走行風を、車両前方に向けて開口するガイド入口開口部53からダクト上流側ガイド面52に効率良く取り入れることができ、吸気ダクト38に吸気を効率良く流すことができる。
さらに、ガイド入口開口部53は、吸気ダクト38の上流側端部38aにおける軸線38eの軸方向において、吸気ダクト38の上流側端部38aに重なる。
この構成によれば、ガイド入口開口部53が吸気ダクト38の上流側端部38aに重なるため、上流側端部38aの周辺の吸気の流れを安定化でき、吸気効率を向上できる。
なお、上記第1の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第1の実施の形態に限定されるものではない。
上記第1の実施の形態では、ガイド部材60は、中空の半球状であるものとして説明したが、これに限らず、ガイド部材は、例えばドーム形状であっても良い。
また、ガイド部材は、パラボラ形状であっても良い。この場合、放物面によって形成されるガイド面によって、ダクト入口38bへの吸気の指向性を強くできる。
さらに、上記第1の実施の形態では、吸気ダクト38のダクト入口38bは、ダクト上流側ガイド面52の凹曲面の内側に位置し、ダクト入口38bとダクト上流側ガイド面52とは、吸気ダクト38の軸方向に連続しているものとして説明したが本発明はこれに限定されない。例えば、ダクト入口38bがダクト上流側ガイド面52の凹曲面の外側(前方側)に位置することで、ダクト入口38bとガイド入口開口部53とが吸気ダクト38の軸方向に離間していても良い。
また、上記第1の実施の形態では、自動二輪車1に搭載される吸気浄化装置30を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗型車両、4輪以上を備えた鞍乗型車両、及び、内燃機関を備えた種々の装置に適用可能である。
[第2の実施の形態]
以下、図6~図11を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
本第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の自動二輪車1とは異なる自動二輪車201について説明する。
図6は、第2の実施の形態における自動二輪車201の左側面図である。
自動二輪車201は、車体フレーム210にパワーユニットとしてのエンジン211が支持され、前輪202を操舵可能に支持するフロントフォーク212が車体フレーム210の前端に操舵可能に支持され、後輪203を支持するスイングアーム213が車体フレーム210の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車201は、乗員がシート214に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート214は、車体フレーム210の後部の上方に設けられる。
自動二輪車201は、車体フレーム210等の車体を覆うサイドカバー215を左右一対備える。
車体フレーム210は、車体フレーム210の前端に設けられるヘッドパイプ217と、ヘッドパイプ217から後下方に延びる1本のメインフレーム218と、メインフレーム218の後端から下方に延びるピボットフレーム219とを備える。
エンジン211は、車幅方向に延びるクランク軸220を支持するクランクケース221と、クランクケース221の前面から車両前方に延びるシリンダー部222とを備える。
シリンダー部222は、前後に往復運動するピストン(不図示)を収容するシリンダー222aと、シリンダー222aの前面に接続されるシリンダーヘッド222bと、シリンダーヘッド222bの前面を覆うヘッドカバー222cとを備える。
エンジン211は、シリンダー222aの軸線222dが車両側面視で略水平に車両前後方向に延びる水平エンジンである。
エンジン211は、車体フレーム210に支持され、ピボットフレーム219の前方でメインフレーム218の下方に配置される。シリンダー部222は、メインフレーム218の下方を前後に延びる。
エンジン211に吸気を供給する吸気装置225は、シリンダー部222の上方に配置される。
エンジン211の排気管226は、シリンダーヘッド222bの下面から後方に延びる。
操舵用のハンドル227は、フロントフォーク212の上端に設けられる。
前輪202は、フロントフォーク212の下端部に支持される。フロントフェンダー228は、フロントフォーク212に取り付けられる。
スイングアーム213は、前端部に挿通されるピボット軸213aを介し、車体フレーム210に支持される。後輪203は、スイングアーム213の後端部に支持される。
スイングアーム213の後部と車体の後部との間には、リアサスペンション229が掛け渡される。
燃料タンク223は、メインフレーム218の上方でヘッドパイプ217とシート214との間に設けられる。
図7は、図6のVII-VII断面図である。図8は、図7のVIII-VIII断面図である。
図7及び図8を参照し、吸気装置225は、吸気浄化装置230と、吸気の流量を調整するスロットルボディ231と、スロットルボディ231をシリンダーヘッド222bの上面の吸気ポートに接続する管状のインシュレーター232とを備える。
吸気浄化装置230は、エアクリーナーボックス235と、エアクリーナーボックス235内を仕切る隔壁236と、隔壁236に設けられるエアクリーナーエレメント237と、エアクリーナーボックス235に吸気を取り入れる吸気ダクト238と、エアクリーナーボックス235をスロットルボディ231に接続する接続管239とを備える。
さらに、吸気浄化装置230は、吸気ダクト238の上流側で吸気を吸気ダクト238にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材240と、吸気ダクト238の下流側で吸気をエアクリーナーエレメント237にガイドする吸気ダクト下流側ガイド部材265と、接続管239の上流側で吸気を接続管239にガイドする接続管上流側ガイド部材270とを備える。
吸気浄化装置230は、左右のサイドカバー215によって外側方から覆われる。
エアクリーナーボックス235は、メインフレーム218の下方且つシリンダー部222の上方に配置され、メインフレーム218とシリンダー部222との間に位置する。エアクリーナーボックス235は、車幅の中央に位置するメインフレーム218を左右に跨いで車幅方向に延びる箱状部材である。
エアクリーナーボックス235は、左右の一方の側面(左側面)が車幅方向外側に開放する箱状のエアクリーナーケース245と、エアクリーナーケース245の上記側面の開放部を塞ぐケースカバー246とを備える。ケースカバー246は、エアクリーナーケース245の上記開放部の周縁部245aに結合される。
隔壁236は、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される板状部材であり、エアクリーナーボックス235内を車幅方向に仕切る。
隔壁236は、エアクリーナーボックス235内を、エアクリーナーエレメント237の上流側のダーティーサイド247Dと、エアクリーナーエレメント237の下流側のクリーンサイド247Cとに区画する。
隔壁236は、エアクリーナーケース245とケースカバー246との合わせ面の間に挟持される。
エアクリーナーエレメント237は、吸気に含まれる塵埃を捕集するフィルターである。エアクリーナーエレメント237は、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される板状部材であり、隔壁236に支持される。エアクリーナーエレメント237は、車両側面視では、略矩形である。
エアクリーナーエレメント237及び隔壁236は、クリーンサイド247Cがダーティーサイド247Dよりも大きな容量となるように、エアクリーナーボックス235内において左右の一方側(左側)に寄せて配置される。
ダーティーサイド247Dは、エアクリーナーエレメント237を通過する前の吸気が流れる部屋であり、ケースカバー246と隔壁236との間に形成される。
クリーンサイド247Cは、エアクリーナーエレメント237を通過して浄化された後の吸気が流れる部屋であり、隔壁236とエアクリーナーケース245との間に形成される。
ダーティーサイド247Dとクリーンサイド247Cとは、車幅方向に並んで配置される。
エアクリーナーエレメント237は、ダーティーサイド247Dに露出するエレメント入口面237aと、エレメント入口面237aの反対側の面であってクリーンサイド247Cに露出するエレメント出口面237bとを備える。エレメント入口面237a及びエレメント出口面237bは、平坦面であり、互いに略平行である。
吸気は、ダーティーサイド247Dのエレメント入口面237aからエアクリーナーエレメント237に流入し、エレメント出口面237bからクリーンサイド247Cに流れる。
吸気ダクト238は、ケースカバー246の後面部からエアクリーナーボックス235の外側の後方に延出し、ダーティーサイド247Dをエアクリーナーボックス235の外側の空間に連通させる。
吸気ダクト238は、断面略円形の管であり、ダーティーサイド247D内で車両前後方向に延びる。吸気ダクト238は、ダーティーサイド247D内で、エレメント入口面237aに対し車幅方向外側に配置され、エレメント入口面237aに沿うように、エレメント入口面237aと略平行に車両前後方向に延びる。
吸気ダクト238の後端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト238の上流側端部238aである。吸気ダクト238は、上流側端部238aの後端面のダクト入口238bから、外気を吸気として取り込む。
吸気ダクト238の前端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト238の下流側端部238cである。下流側端部238cの前端面のダクト出口238dは、車両前方に向けて開口する。
ダクト出口238dは、車両側面視では、エレメント入口面237aに車幅方向外側から重なる位置にある。
接続管239は、クリーンサイド247C内からエアクリーナーケース245の後面245bを貫通してエアクリーナーボックス235の外側に延びる。エアクリーナーボックス235から外側に延びた接続管239は、下方且つ車幅方向内側に延び、エアクリーナーボックス235の下方のスロットルボディ231に接続される。
接続管239の前端部は、吸気の流れにおける接続管239の上流側端部239aである。上流側端部239aは、クリーンサイド247C内で車両前後方向に延びる。接続管239の軸線239bは、クリーンサイド247C内で車両前後方向に延びる。
クリーンサイド247C内の吸気は、上流側端部239aの前端面の接続管入口239cから接続管239に流入する。接続管入口239cは、エアクリーナーケース245の前面245cに後方から略対向する。
上流側端部239aは、クリーンサイド247C内において、車幅方向でエレメント出口面237bとは反対側に設けられる。エアクリーナーエレメント237は、メインフレーム218に対し左右の一方側に位置し、接続管239は、メインフレーム218に対し左右の他方側に位置する。
吸気ダクト上流側ガイド部材240は、吸気の流れにおいて吸気ダクト238の上流側端部238aの上流であって、上流側端部238aの後方に配置される。吸気ダクト上流側ガイド部材240及び吸気ダクト238は、サイドカバー215によって外側方から覆われる。
吸気ダクト上流側ガイド部材240は、中空の球状体を略半分に切断するようにして形成された半球状のカップ形状を備えるカップ状部材である。
吸気ダクト上流側ガイド部材240のカップ形状の内面は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面252である。ダクト上流側ガイド面252の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部253は、吸気ダクト上流側ガイド部材240のカップ形状において、ダクト上流側ガイド面252を外側に露出させる。
ガイド入口開口部253を区画するダクト上流側ガイド面252の周縁部252aは、略円形である。ガイド入口開口部253は略円形である。
ダクト上流側ガイド面252の凹曲面の頂点252bは、吸気ダクト上流側ガイド部材240のカップ形状における内面の底に位置する。ダクト上流側ガイド面252の内径は、頂点252bからガイド入口開口部253側に向かうに従って大径になる。
吸気ダクト上流側ガイド部材240は、ガイド入口開口部253が車両前方に面するように立てて配置される。
吸気ダクト上流側ガイド部材240は、ガイド入口開口部253が吸気ダクト238の上流側端部238aのダクト入口238bに対向する向きで配置される。ガイド入口開口部253は、車両前方側に向けて開口する。
吸気ダクト上流側ガイド部材240のガイド入口開口部253の内径は、吸気ダクト238のダクト入口238bの内径及び上流側端部238aの外径よりも大きい。
吸気ダクト238は、ダクト入口238bの全体が、ダクト上流側ガイド面252の凹曲面の内側に位置し、ダクト入口238bは、ダクト上流側ガイド面252の内側で開口する。すなわち、ダクト入口238bは、ガイド入口開口部253よりも後方側で、カップ形状の底側に位置する。
ダクト上流側ガイド面252のカップ形状の底部とダクト入口238bとの間には、吸気ダクト238の軸方向に間隔が設けられる。
図8を参照し、吸気ダクト238の軸線238eは、車両前後方向に延びる。吸気ダクト238の軸方向に見た場合には、吸気ダクト238のダクト入口238bは、ダクト上流側ガイド面252の頂点252bに重なる。
ダクト上流側ガイド面252は、ダクト上流側ガイド面252の凹曲面の内側に位置する吸気ダクト238の上流側端部238aを、上流側端部238aの周囲及び後方側から覆う。すなわち、ダクト上流側ガイド面252のガイド入口開口部253は、上流側端部238aにおける軸線238eの軸方向において上流側端部238aに外周側から重なる。上流側端部238aとダクト上流側ガイド面252とは、吸気ダクト238の吸気の流れ方向において連続している。
ここで、軸線238eの軸方向は、吸気ダクト238の吸気の流れ方向である。
吸気ダクト下流側ガイド部材265は、ダーティーサイド247D内において吸気ダクト238の下流側端部238cの下流であって、下流側端部238cの前方に配置される。
吸気ダクト下流側ガイド部材265は、中空の球状体を出口開口面265aで切断して半球状としたカップ形状を、出口開口面265aに略直交する入口開口面265bでさらに切断するようにした形状のカップ状部材である。
吸気ダクト下流側ガイド部材265は、そのカップ形状の開口面である出口開口面265aをエレメント入口面237a側に向けて配置される。車両側面視では、出口開口面265aはエレメント入口面237aに重なる。
また、吸気ダクト238の下流側端部238cは、吸気ダクト下流側ガイド部材265の入口開口面265bに後方から差し込まれ、ダクト出口238dは、少なくとも一部が吸気ダクト下流側ガイド部材265内で開口する。
吸気ダクト下流側ガイド部材265のカップ形状の内面は、吸気をエレメント入口面237aに向けてガイドするガイド面265cである。ガイド面265cは、出口開口面265aを基準とし、上記カップ形状の内面がエレメント入口面237aに対し反対側に凹む凹形状の曲面である。ガイド面265cは、ダクト出口238dからの吸気の吹き出し方向においてダクト出口238dから遠ざかるに従ってエレメント入口面237aに近づくように傾斜している。
図9は、図8のIX-IX断面図である。図10は、図9のX-X断面図である。図11は、接続管上流側ガイド部材270をエアクリーナーエレメント237側から見た側面図である。
図7、及び図9~図11を参照し、接続管上流側ガイド部材270は、クリーンサイド247C内において接続管239の上流側端部239aの上流であって、上流側端部239aの前方に配置される。
接続管上流側ガイド部材270は、中空の球状体をガイド開口部270aで切断して半球状としたカップ形状を、ガイド開口部270aに略直交する出口開口部270bでさらに切断するようにした形状のカップ状部材である。接続管上流側ガイド部材270は、平板材をカップ状に曲げるようにして得られる形状であり、接続管上流側ガイド部材270は板状である。
接続管上流側ガイド部材270は、そのカップ形状の開口面であるガイド開口部270aをエレメント出口面237b側に向けて配置される。
接続管上流側ガイド部材270のカップ形状の内面は、吸気を接続管239の接続管入口239cに向けてガイドする接続管上流側ガイド面271である。接続管上流側ガイド面271は、ガイド開口部270aを基準とし、上記カップ形状の内面がエレメント出口面237bに対し反対側に凹む凹形状の曲面である。
ガイド開口部270aは、接続管上流側ガイド面271をエレメント出口面237b側に露出させる。
出口開口部270bは、上記カップ形状の側面の一部を切り欠くようにして形成される開口面である。
出口開口部270bは、図9の上面視において、接続管上流側ガイド部材270の後部に設けられ、後方に開口する。
接続管上流側ガイド部材270は、ガイド開口部270aがエレメント出口面237bから所定距離だけ車幅方向に離間するように配置される。また、ガイド開口部270aは、エレメント出口面237bに沿うように配置されており、ガイド開口部270aと、エレメント出口面237bとは略平行である。
ガイド開口部270aを基準とした場合における接続管上流側ガイド面271の凹形状の底部271aは、ガイド開口部270aに対し、エレメント出口面237bと反対側にある。底部271aは、接続管上流側ガイド面271のうち、エレメント出口面237bから最も遠い位置にある部分である。接続管上流側ガイド面271の内径は、底部271aからガイド開口部270a側に向かうに従って大きくなる。
底部271aは、接続管上流側ガイド部材270のカップ形状の底面に位置し、この底面にガイド開口部270aは対向する。
図9を参照し、接続管上流側ガイド部材270の接続管上流側ガイド面271の接線において、ガイド開口部270aを区画する端部270cに位置する接線270dは、エレメント出口面237bに指向し、エレメント出口面237bに交差する。接線270dは、端部270c上に位置していれば、端部270cのいずれの場所に位置する場合であっても、エレメント出口面237bに交差する。すなわち、接線270dは、端部270cの全周の範囲に亘り、エレメント出口面237bに交差する。なお、接線270dは、端部270cに位置する接線270dの少なくとも一部がエレメント出口面237bに指向していれば良い。
また、エレメント出口面237bに直交する方向に接続管上流側ガイド部材270を見た場合、ガイド開口部270aは、エレメント出口面237bに重なる。本第2の実施の形態では、ガイド開口部270aは、全体がエレメント出口面237bに重なるが、ガイド開口部270aの少なくとも一部がエレメント出口面237bに重なれば良い。
接続管上流側ガイド部材270の後部は、接続管239の上流側端部239aに対し車幅方向外側に配置され、上流側端部239aをエレメント出口面237bとは反対側から覆う。
接続管239の上流側端部239aは、出口開口部270bから接続管上流側ガイド面271の内側に入り、上流側端部239aの接続管入口239cは、接続管上流側ガイド面271の内側で前方に向けて開口する。
接続管入口239cは少なくとも一部が、ガイド開口部270aに対し、接続管上流側ガイド面271の内側に配置される。また、接続管入口239cは、接続管上流側ガイド面271内の上下の中間部に位置する。
接続管上流側ガイド面271の後部は、接続管239の軸方向において、上流側端部239aの外周側から重なり、上流側端部239aを周囲から覆う。
すなわち、接続管上流側ガイド面271と接続管239の上流側端部239aとは、接続管239の軸方向において連続する。
また、図9を参照し、接続管239の接続管入口239cの中心239dとエレメント出口面237bとの間の距離L1に対し、接続管上流側ガイド面271の凹形状の底部271aとエレメント出口面237bとの間の距離L2の方が大きい。すなわち、接続管上流側ガイド面271は、接続管239の接続管入口239cに対しエレメント出口面237bとは反対側にオフセットして配置される。
接続管上流側ガイド面271の前部271bは、図9の上面視において、前方側に向かうに従ってエレメント出口面237b側に近づくように湾曲している。
接続管入口239cを接続管239の軸方向に見た場合に、接続管上流側ガイド面271の前部271bは、接続管入口239cに前方から重なり、接続管入口239cの少なくとも一部を上流側から覆う。
接続管239の軸方向に見た場合に、接続管上流側ガイド面271の内径は、接続管239の接続管入口239cの内周の径、すなわち接続管入口239cの内径よりも大きい。
上流側端部239aは、上流側端部239aよりも大径の接続管上流側ガイド面271によって、上方、車幅方向外側、及び下方から囲まれる。
また、接続管上流側ガイド部材270は、接続管239とは別工程で製造される部品である。このため、接続管239を簡単な形状にできるとともに、接続管上流側ガイド部材270を容易に接続管239よりも大径に形成できる。
接続管上流側ガイド部材270は、接続管上流側ガイド面271を車幅方向に貫通する固定孔部272を備える。固定孔部272は、底部271aの近傍に設けられる。
エアクリーナーケース245の側壁のうち、接続管239に対し車幅方向外側に位置する側壁245dは、クリーンサイド247C内に突出する係合部273を備える。
接続管上流側ガイド部材270は、固定孔部272に係合部273が係合することで、エアクリーナーケース245に固定される。
また、接続管上流側ガイド部材270は、接続管上流側ガイド面271の外周から下方に延びるフランジ部274を備え、フランジ部274を介しエアクリーナーケース245に係合する。
ここで、吸気装置225の吸気の流れについて説明する。
図7及び図8を参照し、外気は、吸気Wとして、吸気ダクト上流側ガイド部材240の前面のガイド入口開口部253からダクト上流側ガイド面252の凹曲面の内側に流入する。吸気Wは、ガイド入口開口部253側からダクト上流側ガイド面252に沿って頂点252b側に流れた後、頂点252bの近傍で前方側に折り返し、吸気ダクト238の上流側端部238aのダクト入口238bに流入する。
ここで、吸気ダクト上流側ガイド部材240のガイド入口開口部253は車両前方に開口するため、自動二輪車201が前方に走行する際の走行風はガイド入口開口部253に直接的に流入する。このため、走行風を吸気Wとしてガイド入口開口部253からダクト上流側ガイド面252に効率良く取り込むことができる。
また、吸気ダクト上流側ガイド部材240のガイド入口開口部253の内径が、吸気ダクト238のダクト入口238bの内径よりも大きいため、吸気ダクト上流側ガイド部材240によって吸気Wを集め、この集まった吸気Wをダクト入口238bに供給でき、吸気ダクト238に効率良く吸気Wを流すことができる。
また、吸気ダクト238のダクト入口238bは、ダクト上流側ガイド面252の凹曲面の内側に位置し、ダクト入口238bとダクト上流側ガイド面252とは、吸気ダクト238の軸方向に連続している。このため、ダクト上流側ガイド面252によってガイドされる吸気Wを効率良くダクト入口238bに流すことができる。
さらに、吸気ダクト238の軸方向に見ると、吸気ダクト238のダクト入口238bは、ダクト上流側ガイド面252の頂点252bに重なるため、頂点252bの近傍から前方側に折り返す吸気Wを効率良くダクト入口238bに流すことができる。
ダクト入口238bから吸気ダクト238に流入した吸気Wは、吸気ダクト238の前端のダクト出口238dからダーティーサイド247Dに流入する。
詳細には、ダクト出口238dからダーティーサイド247Dに流入する吸気Wは、吸気ダクト下流側ガイド部材265のガイド面265cの曲面に沿って流れて車幅方向内側のエレメント入口面237a側に向きを変え、出口開口面265aからエレメント入口面237aに向けて流れる。このため、吸気ダクト238からエアクリーナーエレメント237に効率良く吸気Wを供給できる。
図7~図10を参照し、エレメント入口面237aからエアクリーナーエレメント237に流入した吸気Wは、エレメント出口面237bからクリーンサイド247Cに流入し、接続管上流側ガイド部材270にガイドされて接続管239に流れる。
詳細には、クリーンサイド247Cの吸気Wは、ガイド開口部270aから接続管上流側ガイド面271内に流入し、接続管上流側ガイド面271の曲面に沿うように後方に流れ、上流側端部239aの接続管入口239cから接続管239に流入する。
接続管239の吸気Wは、スロットルボディ231及びインシュレーター232を通って、シリンダーヘッド222bの上面の吸気ポートに流れる。
ここで、接続管上流側ガイド部材270のガイド開口部270aの内径は、接続管239の接続管入口239cの内径よりも大きいため、接続管上流側ガイド面271によって吸気Wを集め、この集まった吸気Wを接続管入口239cに供給でき、接続管239に効率良く吸気Wを流すことができる。
また、接続管239の接続管入口239cは、接続管上流側ガイド面271の凹曲面の内側に位置し、接続管上流側ガイド面271と接続管入口239cとは、接続管239の軸方向に連続している。このため、接続管上流側ガイド面271によってガイドされる吸気Wを効率良く接続管入口239cに流すことができる。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、吸気浄化装置230は、エアクリーナーエレメント237によって内部がダーティーサイド247Dとクリーンサイド247Cとに区画されるエアクリーナーボックス235と、クリーンサイド247Cからエンジン211側に向けて流れる吸気が通る接続管239とを備え、クリーンサイド247C内には、吸気を接続管239の上流側端部239aの接続管入口239cにガイドする接続管上流側ガイド部材270が設けられ、接続管上流側ガイド部材270は、凹曲面状の接続管上流側ガイド面271と、接続管上流側ガイド面271の凹曲面における開口部であるガイド開口部270aとを備え、ガイド開口部270aは、接続管入口239cよりも大きい。
この構成によれば、クリーンサイド247Cの吸気は、接続管239の接続管入口239cよりも大きなガイド開口部270aから接続管上流側ガイド部材270内に入り、凹曲面状の接続管上流側ガイド面271にガイドされて接続管239の接続管入口239cに流れる。このため、接続管上流側ガイド部材270によって接続管239に吸気を吸い込み易くでき、吸気効率を向上できる。
また、接続管上流側ガイド面271は、エアクリーナーエレメント237における吸気の出口面であるエレメント出口面237bに対し反対側に凹む凹形状の曲面であり、接続管上流側ガイド面271の凹形状の底部271aは、ガイド開口部270aに対しエレメント出口面237bと反対側に位置する。
この構成によれば、エアクリーナーエレメント237のエレメント出口面237bから流れる吸気を接続管上流側ガイド面271によって接続管入口239cに効率良く流すことができる。
また、接続管上流側ガイド面271の接線においてエレメント出口面237b側の端部270cに位置する接線270dの少なくとも一部は、エレメント出口面237bに指向する。
この構成によれば、エレメント出口面237bから接続管239側に流れる吸気をガイド開口部270aから接続管上流側ガイド部材270内にスムーズに取り入れることができ、吸気効率を向上できる。
さらに、ガイド開口部270aは、エレメント出口面237bに向かって開口する。
この構成によれば、エレメント出口面237bから接続管239側に流れる吸気をガイド開口部270aから接続管上流側ガイド部材270内にスムーズに取り入れることができ、吸気効率を向上できる。
また、ガイド開口部270aは、エレメント出口面237bに沿う向きで配置される。
この構成によれば、吸気をガイド開口部270aから接続管上流側ガイド部材270内に効率良く取り入れることができる。
また、接続管入口239cの中心239dとエレメント出口面237bとの間の距離L1に対し、接続管上流側ガイド面271のうちエレメント出口面237bから最も遠い部分である底部271aとエレメント出口面237bとの間の距離L2の方が大きい。
この構成によれば、吸気を広い範囲に亘って接続管上流側ガイド面271でガイドでき、吸気を接続管入口239cに効率良く流すことができる。
また、接続管239の上流側端部239aを軸方向に見た場合に、接続管上流側ガイド面271は、接続管239の上流側端部239aの内周よりも大径であるとともに、接続管上流側ガイド面271は、接続管239を周囲から囲む。
この構成によれば、接続管239の上流側端部239aの内周よりも大径な接続管上流側ガイド面271が接続管239を周囲から囲むため、接続管上流側ガイド面271によって吸気を接続管入口239cに効率良く流すことができる。
また、接続管239の軸方向に見た場合に、接続管上流側ガイド面271の少なくとも一部は、接続管入口239cに重なる。
この構成によれば、吸気を広い範囲に亘って接続管上流側ガイド面271でガイドでき、吸気を接続管入口239cに効率良く流すことができる。
さらに、接続管上流側ガイド面271の少なくとも一部は、接続管239の軸方向において、上流側端部239aに外周側から重なる。
この構成によれば、接続管上流側ガイド面271から連続して上流側端部239aに吸気を流すことができ、吸気を接続管入口239cに効率良く流すことができる。
また、接続管上流側ガイド部材270は、板状である。
この構成によれば、接続管上流側ガイド部材270が占める体積を小さくでき、クリーンサイド247Cの容積を確保できる。
また、上流側端部239aは、ガイド開口部270aに対し、接続管上流側ガイド面271の凹曲面の内側に配置される。
この構成によれば、接続管上流側ガイド面271から連続して上流側端部239aに吸気を流すことができ、吸気を接続管入口239cに効率良く流すことができる。
また、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、吸気浄化装置230は、エアクリーナーエレメント237によって内部がダーティーサイド247Dとクリーンサイド247Cとに区画されるエアクリーナーボックス235と、ダーティーサイド247Dに外気を吸気として導入する吸気ダクト238とを備え、エアクリーナーボックス235の外側で吸気ダクト238の上流側には、吸気を吸気ダクト238の上流側端部238aのダクト入口238bにガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材240が設けられ、吸気ダクト上流側ガイド部材240は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面252と、ダクト上流側ガイド面252の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部253とを備え、ガイド入口開口部253は、ダクト入口238bよりも大きい。
この構成によれば、吸気は、吸気ダクト238のダクト入口238bよりも大きなガイド入口開口部253から吸気ダクト上流側ガイド部材240内に入り、凹曲面状のダクト上流側ガイド面252にガイドされて吸気ダクト238のダクト入口238bに流れる。このため、吸気ダクト上流側ガイド部材240によって、吸気ダクト238に吸気を吸い込み易くでき、吸気効率を向上できる。
また、ガイド入口開口部253は、ダクト入口238bに対向する向きに開口する。
この構成によれば、ガイド入口開口部253は、ダクト入口238bに対向する向きに開口するため、ガイド入口開口部253から凹曲面状のダクト上流側ガイド面252に流れる吸気を効率良くダクト入口238bに流すことができる。
また、吸気浄化装置230は、自動二輪車201に搭載され、ガイド入口開口部253は、車両前方に向けて開口する。
この構成によれば、前方に走る自動二輪車201の走行風を、車両前方に向けて開口するガイド入口開口部253からダクト上流側ガイド面252に効率良く取り入れることができ、吸気ダクト238に吸気を効率良く流すことができる。
さらに、ガイド入口開口部253は、吸気ダクト238の上流側端部238aの軸線238eの軸方向において、吸気ダクト238の上流側端部238aに重なる。
この構成によれば、ガイド入口開口部253が吸気ダクト238の上流側端部238aに重なるため、上流側端部238aの周辺の吸気の流れを安定化でき、吸気効率を向上できる。
[第3の実施の形態]
以下、図12~図15を参照して、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
本第3の実施の形態は、上記第1の実施の形態の自動二輪車1とは異なる自動二輪車301について説明する。
図12は、第3の実施の形態における自動二輪車301の左側面図である。図13は、自動二輪車301の断面図である。
自動二輪車301は、車体フレーム310にパワーユニットとしてのエンジン311が支持され、前輪302を操舵可能に支持するフロントフォーク312が車体フレーム310の前端に操舵可能に支持され、後輪303を支持するスイングアーム313が車体フレーム310の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車301は、乗員がシート314に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート314は、車体フレーム310の後部の上方に設けられる。
自動二輪車301は、車体フレーム310等の車体を覆うサイドカバー315を左右一対備える。
操舵用のハンドル327は、フロントフォーク312の上端に設けられる。
車体フレーム310は、前後に延びてシート314を下方から支持するシートフレーム318を、エンジン311の後方に左右一対備える。
エンジン311の上方で、車両前後方向においてフロントフォーク312とシート314との間には、燃料タンク323が設けられる。
エンジン311は、クランクケース321と、クランクケース321の前部の上面から上方に延びるシリンダー部322とを備える。
エンジン311のシリンダー部322に吸気を供給する吸気装置325は、シリンダー部322の後方且つシート314の下方に配置される。
自動二輪車301は、左右のシートフレーム318の間の空間を下方から覆うリアフェンダー344を備える。リアフェンダー344は、車両側面視でシートフレーム318に沿うように後上がりに延びる板状部材であり、後輪3の上方に位置する。リアフェンダー344は、自動二輪車301の外側に露出する外装部品である。
吸気装置325は、吸気浄化装置330と、シリンダー部322の後面の吸気ポートに接続されるスロットルボディ331とを備える。
吸気浄化装置330は、エアクリーナーボックス335と、エアクリーナーボックス335内を仕切る隔壁336と、隔壁336に設けられるエアクリーナーエレメント337と、エアクリーナーボックス335に吸気を取り入れる吸気ダクト338と、エアクリーナーボックス335をスロットルボディ331に接続する接続管339と、吸気ダクト338の上流側で吸気を吸気ダクト338にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材340とを備える。
エアクリーナーボックス335は、左右のシートフレーム318の間に配置される箱状部材である。エアクリーナーボックス335は、スイングアーム313の上方且つシート314の下方に位置し、シート314によって上方から覆われる。
隔壁336は、エアクリーナーボックス335内を、エアクリーナーエレメント337の上流側のダーティーサイド347Dと、エアクリーナーエレメント337の下流側のクリーンサイド347Cとに区画する。隔壁336は、板厚方向を車幅前後方向に指向させて配置される板状部材であり、エアクリーナーボックス335内を車両前後方向に仕切る。
エアクリーナーエレメント337は、板厚方向を車幅前後方向に指向させて配置される板状部材であり、隔壁336に支持される。エアクリーナーエレメント337は、車両側面視では、鉛直方向に対し前傾して配置される。
ダーティーサイド347Dは、エアクリーナーエレメント337を通過する前の吸気が流れる部屋であり、エアクリーナーボックス335内の後部に設けられる。
クリーンサイド347Cは、エアクリーナーエレメント337を通過して浄化された後の吸気が流れる部屋であり、エアクリーナーボックス335内の前部に設けられる。
エアクリーナーエレメント337は、ダーティーサイド347Dに露出するエレメント入口面337aと、クリーンサイド347Cに露出するエレメント出口面337bとを備える。
吸気ダクト338は、エアクリーナーボックス335の後部からエアクリーナーボックス335の外側の後方に延出し、ダーティーサイド347Dをエアクリーナーボックス335の外側の空間に連通させる。
接続管339は、クリーンサイド347C内からエアクリーナーボックス335の前面を貫通してエアクリーナーボックス335の外側の前方に延び、スロットルボディ331に接続される。
接続管339の吸気の流れにおける上流端の開口339aは、エレメント出口面337bに後方から略対向し、車両後方に向けて開口する。
図14は、シート314を取り外した状態で、エアクリーナーボックス335の周辺部を上方側から見た斜視図である。図15は、吸気ダクト338及び吸気ダクト上流側ガイド部材340の周辺部を上方から見た平面図である。
図13~図15を参照し、吸気ダクト338は、シート314とリアフェンダー344との間の空間を通って後方に延びる。また、吸気ダクト338は、左右のシートフレーム318の間に位置する。
吸気ダクト338は、車両側面視で後上がりに傾斜するリアフェンダー344に沿って後上がりに略真っ直ぐに延びる。
吸気ダクト338は、断面略円形の管である。吸気ダクト338は、エレメント入口面337aに略直交する方向に真っ直ぐに延びる。
吸気ダクト338の後端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト338の上流側端部338aである。吸気ダクト338は、上流側端部338aの後端面のダクト入口338bから、外気を吸気として取り込む。
吸気ダクト338の前端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト338の下流側端部338cである。下流側端部338cの前端面のダクト出口338dは、エレメント入口面337aに後方から略対向し、ダーティーサイド347Dの上部に開口する。
吸気ダクト上流側ガイド部材340は、吸気の流れにおいて吸気ダクト338の上流側端部338aの上流であって、上流側端部338aの後方に配置される。また、吸気ダクト上流側ガイド部材340は、リアフェンダー344の上面に取り付けられる。
吸気ダクト上流側ガイド部材340は、吸気を上流側端部338aのダクト入口338bに向けてガイドするガイド部350と、リアフェンダー344に取り付けられる取付部351とを備える。
ガイド部350は、中空の球状体を略半分に切断するようにして形成された半球状のカップ形状を備えるカップ状部材である。
ガイド部350のカップ形状の内面は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面352である。ダクト上流側ガイド面352の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部353は、ガイド部350のカップ形状において、ダクト上流側ガイド面352を外側に露出させる。
ガイド入口開口部353を区画するダクト上流側ガイド面352の周縁部352aは、円弧状である。
ダクト上流側ガイド面352の凹曲面の頂点352bは、ガイド部350のカップ形状における内面の底に位置する。ダクト上流側ガイド面352の内径は、頂点352bからガイド入口開口部353側に向かうに従って大径になる。
また、ガイド部350は、ガイド入口開口部353の周囲の部分であってガイド部350のカップ形状における側部が切り欠かれた切り欠き開口部375を備える。切り欠き開口部375は、ガイド入口開口部353に略直交する開口面である。
吸気ダクト上流側ガイド部材340は、ガイド部350のガイド入口開口部353が車両前方に面するように立てて配置される。また、切り欠き開口部375は、ガイド部350の上部に設けられ、上方に開口する。
取付部351は、ガイド部350の下端部においてガイド部50の外周から後方に突出する。
吸気ダクト上流側ガイド部材340は、取付部351に対し上下に挿通される固定具354によって、リアフェンダー344の上面に固定される。
吸気ダクト上流側ガイド部材340は、ガイド部350のガイド入口開口部353が吸気ダクト338の上流側端部338aのダクト入口338bに対向する向きで配置される。ガイド入口開口部353は、車両前方側に向けて開口する。詳細には、ガイド入口開口部353は、車両側面視で、やや前傾しており、前下方に向けて開口する。
ガイド部350のガイド入口開口部353の内径は、吸気ダクト338のダクト入口338bの内径及び上流側端部338aの外径よりも大きい。
吸気ダクト338は、ダクト入口338bの全体が、ダクト上流側ガイド面352の凹曲面の内側に位置し、ダクト入口338bは、ダクト上流側ガイド面352の内側で開口する。すなわち、ダクト入口338bは、ガイド入口開口部353よりも後方側で、カップ形状の底側に位置する。
ダクト上流側ガイド面352のカップ形状の底部とダクト入口338bとの間には、吸気ダクト338の軸方向に間隔が設けられる。
ダクト上流側ガイド面52のカップ形状の軸線352cと、吸気ダクト338の軸線338eとは、略平行であるとともに、互いに略重なる。軸線352c及び軸線338eは、車両側面視で前下がりに傾斜する。ダクト上流側ガイド面352の下部であって、ダクト上流側ガイド面352において軸線352cよりも下側の部分は、前下がりに傾斜している。
吸気ダクト338の軸方向に見ると、吸気ダクト338のダクト入口338bは、ダクト上流側ガイド面352の頂点352bに重なる。
ダクト上流側ガイド面352は、ダクト上流側ガイド面352の凹曲面の内側に位置する吸気ダクト338の上流側端部338aを、上流側端部338aの周囲及び後方側から覆う。すなわち、ダクト上流側ガイド面352のガイド入口開口部353は、吸気ダクト338の吸気の流れ方向において上流側端部338aに外周側から重なる。上流側端部338aとダクト上流側ガイド面352とは、吸気ダクト338の吸気の流れ方向において連続している。
ここで、吸気ダクト338の吸気の流れ方向は、吸気ダクト338の軸方向である。
図13~図14を参照し、外気は、吸気Wとして、吸気ダクト上流側ガイド部材340の前面のガイド入口開口部353及び上面の切り欠き開口部375から、ダクト上流側ガイド面352の凹曲面の内側に流入する。吸気Wは、ダクト上流側ガイド面352に沿って頂点352b側に流れた後、頂点352bの近傍で前方側に折り返し、吸気ダクト338の上流側端部338aのダクト入口338bに流入する。
以上説明したように、本発明を適用した第3の実施の形態によれば、吸気ダクト上流側ガイド部材340は、吸気ダクト上流側ガイド部材340においてガイド入口開口部353の周囲の部分が切り欠かれた切り欠き開口部375を備える。
この構成によれば、切り欠き開口部375から吸気ダクト上流側ガイド部材340内に吸気を取り入れることができ、吸気量を大きくできる。
また、吸気ダクト上流側ガイド部材340は、または、自動二輪車301の外装部品であるリアフェンダー344に固定される。
この構成によれば、外装部品であるリアフェンダー344は比較的剛性が高く、大型の吸気ダクト上流側ガイド部材340を支持できるため、吸気ダクト上流側ガイド部材340の形状の自由度を高くできる。
なお、例えば、取付部351を車幅方向外側に延出してシートフレーム318に接続し、吸気ダクト上流側ガイド部材340を取付部351を介し車体フレーム310に固定しても良い。この場合、車体フレーム310は剛性が高く、大型の吸気ダクト上流側ガイド部材340を支持できるため、吸気ダクト上流側ガイド部材340の形状の自由度を高くできる。
[第4の実施の形態]
以下、図16~図17を参照して、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。
本第4の実施の形態は、上記第1の実施の形態の自動二輪車1とは異なる自動二輪車401について説明する。
図16は、第4の実施の形態における自動二輪車401の断面図である。
自動二輪車401は、車体フレーム410にエンジン411が支持され、前輪(不図示)を操舵可能に支持するフロントフォーク(不図示)が車体フレーム410の前端に操舵可能に支持され、後輪403を支持するスイングアーム(不図示)が車体フレーム410の後部側に設けられる車両である。
自動二輪車401は、乗員がシート414に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。
車体フレーム410は、前後に延びてシート414を下方から支持するシートフレーム418を、エンジン411の後方に左右一対備える。
燃料タンク423は、エンジン411の上方且つシート414の前方に設けられる。
エンジン411は、クランクケース421と、クランクケース421の前部の上面から上方に延びるシリンダー部422とを備える。
シリンダー部422に吸気を供給する吸気装置425は、シリンダー部422の後方且つシート414の下方に配置される。
自動二輪車401は、左右のシートフレーム418の間の空間を下方から覆うリアフェンダー444を備える。
吸気装置425は、吸気浄化装置430と、シリンダー部422の後面の吸気ポートに接続されるスロットルボディ431とを備える。
吸気浄化装置430は、エアクリーナーボックス435と、エアクリーナーボックス435内を仕切る隔壁436と、隔壁436に設けられるエアクリーナーエレメント437と、エアクリーナーボックス435に吸気を取り入れる吸気ダクト438と、エアクリーナーボックス435をスロットルボディ431に接続する接続管439とを備える。
さらに、吸気浄化装置430は、吸気ダクト438の上流側で吸気を吸気ダクト438にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材440と、吸気ダクト438の下流側で吸気をエアクリーナーエレメント437にガイドする吸気ダクト下流側ガイド部材465と、接続管439の上流側で吸気を接続管439にガイドする接続管上流側ガイド部材470とを備える。
エアクリーナーボックス435は、左右のシートフレーム418の間に配置される箱状部材である。エアクリーナーボックス435は、後輪403の前上方且つシート414の下方に位置し、シート414によって上方から覆われる。
隔壁436は、エアクリーナーボックス435内を、エアクリーナーエレメント437の上流側のダーティーサイド447Dと、エアクリーナーエレメント437の下流側のクリーンサイド447Cとに区画する。隔壁436は、板厚方向を上下方向に指向させて配置される板状部材であり、エアクリーナーボックス435内を上下方向に仕切る。
エアクリーナーエレメント437は、板厚方向を上下方向に指向させて配置される板状部材であり、隔壁436に支持される。エアクリーナーエレメント437は、車両側面視では、前下がりに傾斜して配置される。
ダーティーサイド447Dは、エアクリーナーエレメント437を通過する前の吸気が流れる部屋であり、エアクリーナーボックス435内の下部に設けられる。
クリーンサイド447Cは、エアクリーナーエレメント437を通過して浄化された後の吸気が流れる部屋であり、エアクリーナーボックス435内の上部に設けられる。
エアクリーナーエレメント437は、ダーティーサイド447Dに露出するエレメント入口面437aと、クリーンサイド447Cに露出するエレメント出口面437bとを備える。
吸気ダクト438は、エアクリーナーボックス435の後部からエアクリーナーボックス435の外側の後方に延出し、ダーティーサイド447Dをエアクリーナーボックス435の外側の空間に連通させる。
吸気ダクト438は、シート414とリアフェンダー444との間の空間を通って後方に延びる。また、吸気ダクト438は、左右のシートフレーム418の間に位置する。
吸気ダクト438の後端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト438の上流側端部438aである。吸気ダクト438は、上流側端部438aの後端面のダクト入口438bから、外気を吸気として取り込む。
吸気ダクト438の前端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト438の下流側端部438cである。下流側端部438cは、エレメント入口面437aの下方で、エレメント入口面437aと略平行に前後に延びる。吸気は、下流側端部438cの前端面のダクト出口438dからダーティーサイド447Dに流入する。
吸気ダクト438の下流側端部438cには、エレメント入口面437aに向けて開口するカップ状の吸気ダクト下流側ガイド部材465が取り付けられる。吸気ダクト下流側ガイド部材465は、ダクト出口438dからダーティーサイド447Dに流入する吸気をエレメント入口面437aにガイドする。
接続管439は、クリーンサイド447C内からエアクリーナーボックス435の前面を貫通してエアクリーナーボックス435の外側の前方に延び、スロットルボディ431に接続される。
接続管439の吸気の流れにおける上流側端部439aは、クリーンサイド447C内でエレメント出口面437bの上方に位置し、エレメント出口面437bと略平行に前後に延びる。クリーンサイド447C内の吸気は、上流側端部439aの後端面の接続管入口439cから接続管439に流入する。
接続管439の上流側端部439aには、接続管上流側ガイド部材470が取り付けられる。接続管上流側ガイド部材470は、エレメント出口面437bからクリーンサイド447Cに流入する吸気を接続管入口439cにガイドする。
接続管上流側ガイド部材470は、中空の球状体をガイド開口部470aで切断して半球状としたカップ形状を、ガイド開口部470aに略直交する出口開口部470bでさらに切断するようにした形状のカップ状部材である。
接続管上流側ガイド部材470は、そのカップ形状の開口面であるガイド開口部470aをエレメント出口面437b側に向けて配置される。
接続管上流側ガイド部材470のカップ形状の内面は、吸気を接続管入口439cに向けてガイドする曲面状の接続管上流側ガイド面471である。
接続管439の上流側端部439aは、出口開口部470bから接続管上流側ガイド面471内に入る。
接続管上流側ガイド部材470のガイド開口部470aの内径は、接続管439の接続管入口439cの内径よりも大きい。
図17は、シート414を取り外した状態で、吸気ダクト438及び吸気ダクト上流側ガイド部材440の周辺部を上方側から見た斜視図である。
図16及び図17を参照し、吸気ダクト上流側ガイド部材440は、吸気の流れにおいて吸気ダクト438の上流側端部438aの上流であって、上流側端部438aの後方に配置される。吸気ダクト上流側ガイド部材440は、上流側端部438aの外周に取り付けられる。
吸気ダクト上流側ガイド部材440は、吸気を吸気ダクト438の上流側端部438aのダクト入口438bに向けてガイドするガイド部450と、吸気ダクト438に取り付けられるダクト取付部451とを備える。
ガイド部450は、中空の球状体を略半分に切断するようにして形成された半球状のカップ形状を備えるカップ状部材である。
ガイド部450のカップ形状の内面は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面452である。ダクト上流側ガイド面452の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部453は、ガイド部450のカップ形状において、ダクト上流側ガイド面452を外側に露出させる。
ガイド入口開口部453を区画するダクト上流側ガイド面452の周縁部452aは、円弧状である。
ダクト上流側ガイド面452の凹曲面の頂点452bは、ガイド部450のカップ形状における内面の底に位置する。ダクト上流側ガイド面452の内径は、頂点452bからガイド入口開口部453側に向かうに従って大径になる。
また、ガイド部450は、ガイド部450においてガイド入口開口部453の周囲の部分が切り欠かれた切り欠き開口部475を備える。
吸気ダクト上流側ガイド部材440は、ガイド部450のガイド入口開口部453が車両前方に面するように立てて配置される。
切り欠き開口部475は、ガイド部450の上面が切り欠かれた上面開口部475aと、ガイド部450の左右の側面が切り欠かれた一対の側面開口部475bとを備える。
吸気ダクト上流側ガイド部材440は、ガイド部450のガイド入口開口部453が吸気ダクト438の上流側端部438aのダクト入口438bに対向する向きで配置される。ガイド入口開口部453は、車両前方側に向けて開口する。
ガイド部450のガイド入口開口部453の内径は、吸気ダクト438のダクト入口438bの内径及び上流側端部438aの外径よりも大きい。
吸気ダクト438の上流側端部438aの外周には、バンド部材476が取り付けられる。バンド部材476は、上流側端部438aの外周に巻き付くように設けられる。
吸気ダクト上流側ガイド部材440のダクト取付部451は、ガイド入口開口部453に対し前方側に延出し、バンド部材476に固定される。すなわち、吸気ダクト上流側ガイド部材440は、バンド部材476を介し吸気ダクト438に支持される。
図16及び図17を参照し、外気は、吸気Wとして、吸気ダクト上流側ガイド部材440のガイド入口開口部453及び切り欠き開口部475から、ダクト上流側ガイド面452の凹曲面の内側に流入する。吸気Wは、ダクト上流側ガイド面452に沿って頂点452b側に流れた後、頂点452bの近傍で前方側に折り返し、吸気ダクト438の上流側端部438aのダクト入口438bに流入する。
以上説明したように、本発明を適用した第4の実施の形態によれば、吸気ダクト上流側ガイド部材440は、吸気ダクト438に固定される。
この構成によれば、吸気ダクト438に対する吸気ダクト上流側ガイド部材440の組み付け誤差を小さくでき、吸気ダクト上流側ガイド部材440を正しい位置に固定できる。
[第5の実施の形態]
以下、図18~図19を参照して、本発明を適用した第5の実施の形態について説明する。
本第5の実施の形態は、上記第1の実施の形態の自動二輪車1とは異なる自動二輪車501について説明する。
図18は、第5の実施の形態における自動二輪車501の左側面図である。図19は、図18のXIX-XIX断面図である。
自動二輪車501は、前輪502と後輪503との間にエンジン511を備える鞍乗り型車両である。
自動二輪車501は、エンジン511の後方且つ乗員用のシート514の下方に、吸気装置525を備える。
吸気装置525は、吸気浄化装置530と、エンジン511の吸気ポートに接続されるスロットルボディ531とを備える。
吸気浄化装置530は、エアクリーナーボックス535と、エアクリーナーボックス535内を仕切る隔壁536と、隔壁536に設けられるエアクリーナーエレメント537と、エアクリーナーボックス535に吸気を取り入れる吸気ダクト538と、エアクリーナーボックス535をスロットルボディ531に接続する接続管539とを備える。
さらに、吸気浄化装置530は、吸気ダクト538の上流側で吸気を吸気ダクト538にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材540と、吸気ダクト538の下流側で吸気をエアクリーナーエレメント537にガイドする吸気ダクト下流側ガイド部材565と、接続管539の上流側で吸気を接続管539にガイドする接続管上流側ガイド部材570とを備える。
吸気ダクト上流側ガイド部材540は、上記第2の実施の形態の吸気ダクト上流側ガイド部材240と同様の構造及び機能を備えるものであり、詳細な説明は省略する。
吸気ダクト下流側ガイド部材565は、上記第2の実施の形態の吸気ダクト下流側ガイド部材265と同様の構造及び機能を備えるものであり、詳細な説明は省略する。
接続管上流側ガイド部材570は、上記第2の実施の形態の接続管上流側ガイド部材270と同様の構造及び機能を備えるものであり、詳細な説明は省略する。
隔壁536及びエアクリーナーエレメント537は、エアクリーナーボックス535内を車幅方向に仕切り、隔壁536に対し車幅方向の一方側にダーティーサイド547Dが区画され、隔壁536に対し車幅方向の他方側にクリーンサイド547Cが区画される。
隔壁536及びエアクリーナーエレメント537は、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される板状部材である。
吸気ダクト538は、エアクリーナーボックス535の後部から後方に延出し、ダーティーサイド547Dをエアクリーナーボックス535の外側の空間に連通させる。
吸気ダクト538の後端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト538の上流側端部538aである。上流側端部538aには、吸気ダクト上流側ガイド部材540が取り付けられる。
吸気ダクト538の前端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト538の下流側端部538cである。下流側端部538cには、吸気ダクト下流側ガイド部材565が取り付けられる。
接続管539は、クリーンサイド547C内からエアクリーナーボックス535の前面を貫通して前方に延び、スロットルボディ531に接続される。
接続管539の後端部は、接続管539の吸気の流れにおける上流側端部539aである。上流側端部539aには、接続管上流側ガイド部材570が取り付けられる。
[第6の実施の形態]
以下、図20~図21を参照して、本発明を適用した第6の実施の形態について説明する。
本第6の実施の形態は、上記第1の実施の形態の自動二輪車1とは異なる自動二輪車601について説明する。
図20は、第6の実施の形態における自動二輪車601の左側面図である。図21は、図20のXXI-XXI断面図である。
自動二輪車601は、前輪602と後輪603との間に乗員用のシート614を備える鞍乗り型車両である。
自動二輪車601は、後輪603を揺動自在に車体に支持するスイングアーム部611aとエンジン611bとを一体に備えたユニットスイングエンジン611を備えるスクーター型の鞍乗り型車両である。
吸気装置625は、スイングアーム部611aの上面に取り付けられ、ユニットスイングエンジン611と一体に上下に揺動する。
吸気装置625は、吸気浄化装置630と、エンジン611bの吸気ポートに接続されるスロットルボディ(不図示)とを備える。
吸気浄化装置630は、エアクリーナーボックス635と、エアクリーナーボックス635内を仕切る隔壁636と、隔壁636に設けられるエアクリーナーエレメント637と、エアクリーナーボックス635に吸気を取り入れる吸気ダクト638と、エアクリーナーボックス635を上記スロットルボディに接続する接続管639とを備える。
さらに、吸気浄化装置630は、吸気ダクト638の上流側で吸気を吸気ダクト638にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材640と、吸気ダクト638の下流側で吸気をエアクリーナーエレメント637にガイドする吸気ダクト下流側ガイド部材665と、接続管639の上流側で吸気を接続管639にガイドする接続管上流側ガイド部材670とを備える。
吸気ダクト上流側ガイド部材640は、上記第2の実施の形態の吸気ダクト上流側ガイド部材240と同様の構造及び機能を備えるものであり、詳細な説明は省略する。
吸気ダクト下流側ガイド部材665は、上記第2の実施の形態の吸気ダクト下流側ガイド部材265と同様の構造及び機能を備えるものであり、詳細な説明は省略する。
接続管上流側ガイド部材670は、上記第2の実施の形態の接続管上流側ガイド部材270と同様の構造及び機能を備えるものであり、詳細な説明は省略する。
エアクリーナーボックス635は、後輪603の外側方に配置される。エアクリーナーボックス635の外側面には、側面カバー635aが取り付けられる。
隔壁636及びエアクリーナーエレメント637は、エアクリーナーボックス635内を車幅方向に仕切り、隔壁636に対し車幅方向の外側にダーティーサイド647Dが区画され、隔壁636に対し車幅方向の内側にクリーンサイド647Cが区画される。
隔壁636及びエアクリーナーエレメント637は、板厚方向を車幅方向に指向させて配置される板状部材である。
吸気ダクト638は、エアクリーナーボックス635の前部から前方に延出し、ダーティーサイド647Dをエアクリーナーボックス635の外側の空間に連通させる。
吸気ダクト638の前端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト638の上流側端部638aである。上流側端部638aには、吸気ダクト上流側ガイド部材640が取り付けられる。吸気ダクト上流側ガイド部材640は、側面カバー635aによって側方から覆われる。
吸気ダクト638の後端部は、吸気の流れにおける吸気ダクト638の下流側端部638cである。下流側端部638cには、吸気ダクト下流側ガイド部材665が取り付けられる。
接続管639は、クリーンサイド647C内からエアクリーナーボックス635の前面を貫通して前方に延び、上記スロットルボディに接続される。
接続管639の後端部は、接続管639の吸気の流れにおける上流側端部639aである。上流側端部639aには、接続管上流側ガイド部材670が取り付けられる。
1,201,301,401 自動二輪車(車両)
30,230,330,430 吸気浄化装置
35,235,335,435 エアクリーナーボックス
37,237,337,437 エアクリーナーエレメント
38,238,338,438 吸気ダクト
38a,238a,338a,438a 上流側端部(吸気ダクトの上流側端部)
38b,238b,338b,438b ダクト入口
38e,238e,338e 軸線
40,240,340,440 吸気ダクト上流側ガイド部材
47C,247C,347C,447C クリーンサイド
47D,247D,347D,447D ダーティーサイド
52,252,352,452 ダクト上流側ガイド面
53,253,353,453 ガイド入口開口部
344 リアフェンダー(外装部品)
375,475 切り欠き開口部

Claims (7)

  1. エアクリーナーエレメントによって内部がダーティーサイドとクリーンサイドとに区画されるエアクリーナーボックスと、前記ダーティーサイドに外気を吸気として導入する吸気ダクトとを備える吸気浄化装置において、
    前記エアクリーナーボックスの外側で前記吸気ダクトの上流側には、吸気を前記吸気ダクトの上流側端部のダクト入口にガイドする吸気ダクト上流側ガイド部材が設けられ、
    前記吸気ダクト上流側ガイド部材は、凹曲面状のダクト上流側ガイド面と、前記ダクト上流側ガイド面の凹曲面における開口部であるガイド入口開口部とを備え、
    前記ガイド入口開口部は、前記ダクト入口よりも大きく、
    前記吸気浄化装置は、車両に搭載され、
    前記ダクト入口は、車両後方に向けて開口し、
    前記ガイド入口開口部は、車両前方に向けて開口し、
    前記ダクト入口は、前記ダクト上流側ガイド面の凹曲面の内側に位置し、
    前記ガイド入口開口部は、前記ダクト入口に対向する向きに開口することを特徴とする吸気浄化装置。
  2. 前記ガイド入口開口部は、前記吸気ダクトの前記上流側端部の線の軸方向において、前記吸気ダクトの前記上流側端部に重なるように配置されることを特徴とする請求項1記載の吸気浄化装置。
  3. 前記吸気ダクト上流側ガイド部材は、前記吸気ダクト上流側ガイド部材において前記ガイド入口開口部の周囲の部分が切り欠かれた切り欠き開口部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の吸気浄化装置。
  4. 前記吸気ダクト上流側ガイド部材は、前記吸気ダクトに固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の吸気浄化装置。
  5. 前記吸気ダクト上流側ガイド部材は、車両の車体フレーム、または、車両の外装部品に固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の吸気浄化装置。
  6. 前記ガイド入口開口部は、車両側面視で前傾し、前下方に向けて開口することを特徴とする請求項1または2に記載の吸気浄化装置。
  7. 前記吸気ダクト上流側ガイド部材の左右の側面を切り欠いてダクト上流側ガイド面の内側を外側に連通させる側面開口部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の吸気浄化装置。
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