JP7324057B2 - 車両用物体検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーダ装置を用いて車両周辺に存在する物体を検出する車両用物体検出装置に関する。
自動車等の車両においては、カメラやレーダ装置を搭載して車両外部に存在する物体を検出し、前方の障害物に対する衝突回避、先行車に対する追従制御、車両のふらつき及び車線逸脱に対する警報制御や操舵制御等のドライバに対する各種支援制御を実行するシステムが実用化され、またドライバの運転操作を必要としない自動運転システムが実用化されつつある。
特に、レーダ装置は、カメラ等の可視光や赤外光を用いる画像センサと比較して、雨、雪、霧等の天候や逆光等による影響が小さく、様々に変化する環境下で走行する車両において外界の物体を検出するためのセンサとして有力視されている。
しかしながら、レーダ装置には、電波の時間軸方向のずれにより、実際に物体が存在しないにもかかわらず、あたかも物体が存在しているように受信されるゴーストが発生するという問題があり、ゴーストと実体物とを確実に判別する必要がある。
このため、例えば特許文献1には、レーダビームを車両が走行する路面に対してほぼ平行に走査し、1回または2回以上のレーダビーム走査毎にレーダビーム走査範囲内にある物体を検出し、路面内の自車線上の検知物体である第1検知物体がゴーストであるか否かを、自車線に隣接する隣接車線上の検知物体である第2検知物体に基づいて判定する技術が提案されている。
特開2000-147115号公報
特許文献1は、第2検知物体と第1検知物体との距離及び相対速度、それぞれの方位のなす角度等を必要条件として、第1検知物体がゴーストであるか否かを判定しており、第2検知物体は、実際に存在する実体物であることが条件となっている。
しかしながら、第1検知物体が実体物である場合、実体物である第1検知物体で反射されたレーダ波が更に他の物体で反射され、その反射波が再度第1検知物体で反射されてレーダ装置で受信されるというマルチパスが発生する場合があり、第2検知物体が実体物であるかゴーストであるか識別困難となる場合がある。
すなわち、自車両の走行環境内に、検出対象からのレーダ反射波に対してマルチパスを発生させる他の物体が存在する場合、その影響によってゴーストを実際に存在する実体物として誤検出したり、逆に、実体物をゴーストと誤判断して除去する可能性があり、車両の走行制御に重大な支障が発生する虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、レーダ装置によって車両外部の物体を検出する際に、検出対象からのレーダ反射波に対してマルチパスを発生させる他の物体の影響を排除し、ゴーストと実体物とを確実に識別することのできる車両用物体検出装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様による車両用物体検出装置は、レーダ装置からレーダ送信波を送出して物体で反射された反射波を受信し、自車両の後方に存在する物体を検出する車両用物体検出装置であって、前記レーダ装置によって検出した第1物体に対して前記自車両を挟んで反対側となる位置に前記第1物体で反射したレーダ波を反射し得る反射点として予め設定された所定の物体が存在するか否かを自車両周辺の走行環境情報に基づいて判断する反射点判断部と、前記反射点が存在する状態で前記レーダ装置によって前記第1物体に続けて第2物体を検出した場合、前記反射点に対する前記第1物体の相対速度と、前記反射点に対する前記第2物体の相対速度とに基づいて、前記第2物体を暫定的にゴーストとする第1ゴースト条件が成立するか否かを判断し、前記反射点に対する前記第2物体の相対速度が、前記反射点に対する前記第1物体の相対速度の2倍に略等しい場合、前記第1ゴースト条件が成立すると判断する第1ゴースト判断部と、前記第2物体の前記第1ゴースト条件が成立する場合、前記反射点と前記自車両と前記第1物体と前記第2物体との間の距離の条件に基づいて、前記第2物体を最終的にゴーストとする第2ゴースト条件が成立するか否かを判断し、前記自車両から前記第1物体までの距離と前記反射点から前記第1物体までの距離との和が、前記自車両から前記第2物体までの距離と略等しい場合、前記第2ゴースト条件が成立すると判断して前記第2物体を除去する第2ゴースト判断部とを備える。
本発明によれば、レーダ装置によって車両外部の物体を検出する際に、検出対象からのレーダ反射波に対してマルチパスを発生させる他の物体の影響を排除し、ゴーストと実体物とを確実に識別することができる。
車両用物体検出装置の構成図 自車両後方へのレーダ波に対する前方物体の影響を示す説明図 自車両と後続車両と前方物体と接近車両との位置関係を示す説明図 ゴースト判断ルーチンのフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は車両用物体検出装置の構成図である。図1に示す車両用物体検出装置1は、車載のレーダ装置10によって車両周辺の物体を検出するものであり、レーダ装置10と走行環境検出装置20とレーダ状況監視装置30とを通信バス100を介して双方向通信可能に接続して構成されている。
レーダ装置10は、レーダ送信波として例えばミリ波を用い、周知のFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式或いはパルス方式により、自車両の周囲に存在する物体の自車両に対する相対速度、距離、方位を検出する。このレーダ装置10は、例えば複数のレーダユニット11を備えており、各レーダユニット11が車両の複数箇所に配置されている。図1においては、レーダ装置10は4個のレーダユニット11を備える例を示している。
レーダユニット11は、レーダ送信波を空間に放射する送信アンテナとレーダ送信波が物体で反射されて戻ってきた反射波を受信する受信アンテナとを兼用或いは一体化し、信号処理用の回路基板とともにユニット化したものである。レーダユニット11は、例えば車両の前後バンパの左右のコーナー部に配設されている。
レーダ装置10においては、物体の距離は、例えば、レーダ送信波と受信波の時間差に基づく信号処理アルゴリズムに基づいて算出することができる。また、物体の速度(相対速度)は、ドップラー効果や距離の変化に基づく信号処理アルゴリズムに基づいて算出することができる。更に、物体の方位は、受信波の振幅や位相を用いた信号処理アルゴリズムに基づいて算出することができる。このようなレーダ装置10を用いた物体の距離、速度、方位の算出処理は、一般的なアルゴリズムを用いて行うことができ、ここでは詳細な説明は省略する。
走行環境検出装置20は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星等の複数の航法衛星からの信号に基づいて自車両の車両位置を検出するロケータ部21と、自車両周囲を撮像した画像を処理して外部環境を認識するイメージ処理部22とを備えて構成されている。
ロケータ部21は、複数の航法衛星から送信される軌道及び時刻等に関する情報を含む信号を受信し、受信した信号に基づいて自車両の自己位置を、経度、緯度、高度、及び時間情報を含む絶対位置として測位する。また、衛星からの信号(電波)の捕捉状態や電波の反射によるマルチパスの影響等で測位精度が悪化した場合には、ロケータ部21は、自車両の進行方位と移動距離とに基づいて、相対的な位置変化分としての自車位置を測位する。
更に、ロケータ部21は、地図データベースDBを備え、測位した自車両の位置データから地図データベースDBの地図データ上での位置を特定する。地図データベースDBは、自動運転を含む走行制御用に作成された高精度地図を保有するデータベースであり、HDD(hard disk drive)やSSD(solid state drive)等の大容量記憶媒体に格納されている。
詳細には、高精度地図は、道路形状や道路間の接続関係等の静的な情報と、インフラ通信によって収集される交通情報等の動的な情報とを複数の階層で保持する多次元マップ(ダイナミックマップ)として構成されている。道路データとしては、道路白線の種別、走行レーンの数、走行レーンの幅、走行レーンの幅方向の中心位置を示す点列データ、走行レーンの曲率、走行レーンの進行方位角、制限速度等が含まれている。
イメージ処理ユニット22は、車載のカメラユニット22aで撮像した画像を処理して自車両周囲の外部環境を認識する。カメラユニット22aとしては、1台の単眼のカメラや、同一対象物を異なる視点から撮像する2台のカメラで構成されるステレオカメラを用いる。
ステレオカメラを用いる場合、ステレオカメラで撮像した左右一対の画像をステレオ処理することにより、外部環境を3次元的に認識する。ステレオカメラとしてのカメラユニット22aは、例えば、車室内上部のフロントウィンドウ内側のルームミラー近傍に、CCDやCMOS等の撮像素子を有するシャッタ同期の2台のカラーカメラが所定の基線長で車幅方向左右に配置されて構成されている。
ステレオカメラで撮像された左右一対の画像はマッチング処理され、左右画像間の対応位置の画素ずれ量(視差)が求められる。そして、この画素ずれ量が輝度データ等に変換されて距離画像が生成される。距離画像上の点は、三角測量の原理から、自車両を中心とする実空間上の点に座標変換され、自車両が走行する道路の走行レーンを区画する左右の白線、障害物、自車両の前方を走行する車両等が3次元的に認識される。
道路の左右の白線は、画像から白線の候補となる点群を抽出し、その候補点を結ぶ直線や曲線を算出することにより、認識することができる。例えば、画像上に設定された白線検出領域内において、水平方向(車幅方向)に設定した複数の探索ライン上で輝度が所定以上変化するエッジの検出を行い、探索ライン毎に1組の白線開始点及び白線終了点を検出することにより、白線開始点と白線終了点との間の中間の領域が白線候補点として抽出される。
そして、単位時間当たりの車両移動量に基づく白線候補点の空間座標位置の時系列データを処理して左右の白線を近似するモデルを算出することにより、白線が認識される。白線の近似モデルとしては、ハフ変換によって求めた直線成分を連結した近似モデルや、2次式等の曲線で近似したモデルを用いることができる。
レーダ状況監視装置30は、走行環境検出装置20からの情報に基づいてレーダ装置10による物体検出の状況を監視し、レーダ装置10で検出した物体が実際に存在する実体物か実際には存在しないゴーストかを判断する。このため、レーダ状況監視装置30は、反射点判断部31、第1ゴースト判断部32、第2ゴースト判断部33を備えている。
反射点判断部31は、レーダ装置10によって検出した物体(第1物体)に対して、自車両の走行環境内に、第1物体で反射したレーダ波を反射する反射点となる他の物体が存在するか否かを判断する。例えば、自車両後部のレーダユニット11からレーダ波を送信し、自車両の後方を走行する後続車両を検出する場合、自車両の前方に反射点が存在すると、後続車両で反射した反射波のマルチパスによるゴーストが発生し、ゴーストを実体物と誤検出する可能性が高くなる。
図2は自車両後方へのレーダ波に対する前方物体の影響を示す説明図である。図2に示すシーンでは、自車両Csの前方に、レーダ波を反射する反射点となる物体SGが存在し、自車両Csの後方に、検出対象となる第1物体OBJ1としての後続車両が存在している。このような第1物体OBJ1に対して自車両Csを挟んで反対側となる位置に物体SG(反射点)が存在するようなシーンにおいて、自車両Cs後部のレーダユニット11からレーダ波を送信すると、このレーダ波が第1物体(後続車両)OBJ1で反射され、反射波がレーダユニット11に受信されて第1物体OBJ1が検出される。
同時に、第1物体OBJ1で反射された反射波が自車両Cs前方の物体SGに向かって進み、物体SGで反射される。物体SGで反射されたレーダ波は、再度、第1物体OBJ1に当たって反射されてレーダユニット11に受信され、レーダユニット11にゴーストが発生する。このため、レーダユニット11は、第1物体OBJ1の後方側方から接近する第2物体OBJ2を検出した場合、第2物体OBJ2が実際に存在する実体物であっても、第2物体OBJ2は物体SGの反射波によって発生するゴーストであると誤判定して除去する可能性が高くなる。
反射点判断部31は、このようなマルチパスによるゴーストを発生させる可能性のある反射点としての物体が自車両の走行環境内に存在するか否かを判断する。具体的には、反射点判断部31は、ロケータ部21からの自車位置情報及び地図情報、イメージ処理部22からの画像認識情報に基づいて、自車両の周辺に、行先や道路出口を表示する看板、トンネルの上部壁面、トレーラ等の自車両よりも車高の高い先行車両等のレーダ波を反射する反射点が存在するか否かを判断する。
第1ゴースト判断部32は、反射点判断部31によって反射点が存在すると判断され、さらに第1物体に続けて第2物体を検出した場合、自車両に対する反射点の相対速度と、自車両に対する第1物体の相対速度と、自車両に対する第2物体の相対速度とに基づいて、第2物体を暫定的にゴーストとする第1ゴースト条件が成立するか否かを判断する。
図2の例で説明すると、自車両Csと物体(反射点)SGとの相対速度をVos、自車両Csと第1物体(後続車両)OBJ1との相対速度をVrel1、自車両Csと第2物体OBJ2との相対速度をVrel2とするとき、以下の(1)式に示す第1ゴースト条件がレーダユニット11の速度分解能から設定される許容範囲内で成立するか否かを判断する。
2×(Vos+Vrel1)=Vos+Vrel2 → Vos+2×Vrel1=Vrel2 …(1)
(1)式は、第2物体OBJ2の物体SGに対する相対速度(Vos+Vrel2)が第1物体OBJ1の物体SGに対する相対速度(Vos+Vrel1)の2倍に等しい場合には、第2物体OBJ2は、第1物体OBJの反射波が物体SGで反射された後、再度、第1物体OBJ1で反射されてレーダユニット11で受信されて検出されたものである可能性が高いことを意味する。従って、第1ゴースト判断部32は、(1)式の条件が成立する場合、第2物体OBJ2はゴーストであると暫定的に判断する。この暫定的なゴーストの判断により、第2物体OBJ2はノイズとして除去対象となる。
第2ゴースト判断部33は、第2物体に対する第1ゴースト条件が成立する場合、少なくとも第2物体が検出される位置関係に係る第2ゴースト条件に基づいて、第2物体が本当にゴーストであるか否かを最終的に判断し、第2物体が誤って除去されることを防止する。第2ゴースト条件としては、例えば、第2物体が自車両の車線に隣接する隣接車線上などの車両が走行可能な領域に存在する車線条件、反射点と自車両と第1物体と第2物体との間の距離に係る距離条件を主とし、トラックや二輪車といった第2物体の大きさに係る条件、高速道路や一般道路等の走行路の条件等を含め、これらの条件を適宜重み付けする等して組み合わせる。
車線条件を判断する場合、第2ゴースト判断部33は、ロケータ部21からの自車位置情報及び地図情報、イメージ処理部22からの画像認識情報を取得し、自車両が現在走行している車線の隣に車線が存在するか否かを調べる。図2に示すように、自車両の走行車線LNsの隣に隣接車線LNrが存在し、この隣接車線LNr上に第2物体OBJ2が検出されている場合(車線条件成立)、第2ゴースト判断部33は、第2ゴースト条件不成立として第2物体OBJ2はゴーストではなく実体物(接近車両)であると判断する。一方、隣接車線が存在しない場合或いは第2物体OBJ2が隣接車線外である場合(車線条件不成立)は、第2ゴースト判断部33は、第2ゴースト条件成立として第2物体OBJ2はゴーストであると判断する。
一方、距離条件を判断する場合には、第2ゴースト判断部33は、図3に示すような距離DB,DS,DEの関係を調べる。図3は自車両と後続車両と前方物体と接近車両との位置関係を示す説明図である。図3において、自車両Csから第1物体(後続車両)OBJ1までの距離をDB、物体(反射点)SGから第1物体OBJ1までの距離をDS、自車両Csから第2物体(接近車両)OBJ2までの距離をDEとして、第2ゴースト判断部33は、これらの距離DB,DS,DEの関係が以下の(2)式の条件を、レーダユニット11の距離分解能から設定される許容範囲内で満足するか否かを調べる。
DS+DB=DE …(2)
(2)式は、自車両Csから第1物体(後続車両)OBJ1までの距離DBと物体(反射点)SGから第1物体OBJ1までの距離DSとの和、すなわち自車両Csから第1物体OBJ1で反射されて物体SGに至る電波の経路長と、自車両Csから第2物体OBJ2に至る電波の経路長とが等しいことを意味する。従って、第1ゴースト判断部32で第2物体OBJ2がゴーストであると暫定的に判断され、さらに(2)式の条件が成立する場合、第2ゴースト判断部33は、第2ゴースト条件成立として第2物体OBJ2はゴーストであると判断する。
以上の車線条件、距離条件は、それぞれ単独で用いても良く、また、組み合わせても良い。但し、車線条件と距離条件とを組み合わせる場合には、車線条件を優先する。例えば、第2物体がゴーストであると暫定的に判断されている状態で、車線条件が成立する場合には、距離条件によることなく第2物体は実体物であると判断し、車線条件が不成立でも距離条件が成立する場合、第2物体はゴーストであると判断する。
第2ゴースト判断部33は、最終的に第2物体がゴーストであると判断した場合、第2物体のデータを除去し、最終的に第2物体がゴーストでなく実体物であると判断した場合には、通信バス100を介して図示しない走行制御装置等に第1物体及び第2物体のデータを送信する。走行制御装置は、レーダ装置10の各レーダユニット11で検出した物体に対して安全を確保しながら走行制御を実行する。
次に、レーダ状況監視装置30におけるゴースト判断処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4はゴースト判断ルーチンのフローチャートである。尚、図4は、自車両の後方領域をレーダユニット11で監視する場合の処理例を示すが、前方領域を監視する場合も同様である。
レーダ状況監視装置30は、ステップS1において、車両後部のレーダユニット11により、自車両の後方に車両(後方車両)が検出されているか否かを調べる。後方車両が検出されていない場合、レーダ状況監視装置30は、本ルーチンを抜けて次の制御周期でステップS1の処理に戻り、後方車両が検出されている場合、ステップS1からステップS2の処理に進む。
ステップS2では、レーダ状況監視装置30は、レーダユニット11から後方車両の位置(自車両から後方車両までの距離)と自車両に対する後方車両の相対速度を取得する。次に、ステップS3へ進み、レーダ状況監視装置30は、レーダユニット11により、後方車両に続けて自車両に接近する移動物体(後方接近物体)が検出されているか否かを調べる。
ステップS3において後方接近物体が検出されていない場合、レーダ状況監視装置30は、ステップS3から本ルーチンを抜けて次の制御周期でステップS1の処理を再開する。後方接近物体が検出されている場合、レーダ状況監視装置30は、ステップS3からステップS4の処理に進み、レーダユニット11から後方接近物体の位置(自車両から後方接近物体までの距離)と自車両に対する後方接近物体の相対速度を取得する。
次に、レーダ状況監視装置30は、ステップS4からステップS5の処理に進み、走行環境検出装置20のロケータ部21やイメージ処理部22から自車位置情報、地図情報、画像認識情報を読み込む。そして、レーダ状況監視装置30は、自車位置情報、地図情報、画像認識情報から、自車両の前方に、行先や道路出口を表示する看板、トンネルの上部壁面、トレーラ等の自車両よりも車高の高い先行車両等のレーダ波を反射する反射点が存在するか否かを判断する。
自車両の前方に反射点が存在しない場合、レーダ状況監視装置30は、ステップS5からステップS9へ進み、後方接近物体は実際に存在する実体物(後方接近車両)であると判断する。そして、後方車両のデータと共に後方接近車両のデータを送信し、本ルーチンを抜ける。
一方、自車両の前方に反射点が存在する場合には、レーダ状況監視装置30は、ステップS5からステップS6へ進み、後方接近物体を暫定的にゴーストとする第1ゴースト条件が成立するか否かを調べる。第1ゴースト条件が成立しない場合、レーダ状況監視装置30は、ステップS6からステップS9へ進んで後方接近物体は実体物であると判断し、後方車両のデータと共に後方接近物体のデータを送信する。
一方、ステップS6において、第1ゴースト条件が成立する場合、レーダ状況監視装置30は、さらにステップS7で第2ゴースト条件が成立するか否かを調べ、後方接近物体か本当にゴーストであるのか、実際に存在する実体物であるのかを判断する。その結果、第2ゴースト条件が成立する場合には、レーダ状況監視装置30は、ステップS8で後方接近物体はゴーストであると判断してデータを除去し、第2ゴースト条件が成立しない場合、ステップS9で後方接近物体は実体物であると判断する。
このように本実施の形態においては、レーダ装置によって検出した第1物体に対して、自車両の周辺に第1物体で反射したレーダ波を反射する反射点が存在するか否かを判断し、反射点が存在する状態でレーダ装置によって第1物体に続けて第2物体を検出した場合、自車両に対する反射点の相対速度と、自車両に対する第1物体の相対速度と、自車両に対する第2物体の相対速度とに基づいて、第2物体を暫定的にゴーストとする第1ゴースト条件が成立するか否かを判断する。そして、第2物体の第1ゴースト条件が成立する場合、少なくとも第2物体が検出される位置関係に係る第2ゴースト条件に基づいて、第2物体がゴーストであるか否かを判断する。これにより、レーダ装置によって車両外部の物体を検出する際に、検出対象からのレーダ反射波に対してマルチパスを発生させる他の物体の影響を排除し、ゴーストと実体物とを確実に識別することができる。
1 車両用物体検出装置
10 レーダ装置
11 レーダユニット
20 走行環境検出装置
21 ロケータ部
22 イメージ処理部
30 レーダ状況監視装置
31 反射点判断部
32 第1ゴースト判断部
33 第2ゴースト判断部

Claims (3)

  1. レーダ装置からレーダ送信波を送出して物体で反射された反射波を受信し、自車両の後方に存在する物体を検出する車両用物体検出装置であって、
    前記レーダ装置によって検出した第1物体に対して前記自車両を挟んで反対側となる位置に前記第1物体で反射したレーダ波を反射し得る反射点として予め設定された所定の物体が存在するか否かを自車両周辺の走行環境情報に基づいて判断する反射点判断部と、
    前記反射点が存在する状態で前記レーダ装置によって前記第1物体に続けて第2物体を検出した場合、前記反射点に対する前記第1物体の相対速度と、前記反射点に対する前記第2物体の相対速度とに基づいて、前記第2物体を暫定的にゴーストとする第1ゴースト条件が成立するか否かを判断し、前記反射点に対する前記第2物体の相対速度が、前記反射点に対する前記第1物体の相対速度の2倍に略等しい場合、前記第1ゴースト条件が成立すると判断する第1ゴースト判断部と、
    前記第2物体の前記第1ゴースト条件が成立する場合、前記反射点と前記自車両と前記第1物体と前記第2物体との間の距離の条件に基づいて、前記第2物体を最終的にゴーストとする第2ゴースト条件が成立するか否かを判断し、前記自車両から前記第1物体までの距離と前記反射点から前記第1物体までの距離との和が、前記自車両から前記第2物体までの距離と略等しい場合、前記第2ゴースト条件が成立すると判断して前記第2物体を除去する第2ゴースト判断部と
    を備えることを特徴とする車両用物体検出装置。
  2. 前記第2ゴースト判断部は、前記第2ゴースト条件に、前記自車両の車線に隣接する隣接車線上の前記自車両の後方に前記第2物体が検出される条件を含め、前記第2物体が前記隣接車線上の前記自車両の後方に検出される場合、前記自車両から前記第1物体までの距離と前記反射点から前記第1物体までの距離との和が、前記自車両から前記第2物体までの距離と略等しい場合であっても、前記第2ゴースト条件は不成立とし、前記第2物体を除去しないことを特徴とする請求項1に記載の車両用物体検出装置。
  3. 前記予め設定された所定の物体は、行先や道路出口を表示する看板、トンネルの上部壁面、自車両よりも車高の高い先行車両、の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用物体検出装置。
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