JP7323760B2 - 車両用内装部材 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内装部材に係り、特に、取り外し可能な部材を有する車両用内装部材に関する。
従来のドアトリムは、部品同士をドアトリムの裏面から溶着又はビス止めすることにより組み立てられる。そのため、ドアトリムの一部が汚れ、破損又は劣化した場合、ドアフレームからドアトリム全体を取り外して、汚れた部分や破損した部分の交換作業をおこなっていた。そのため、ユーザ自身がドアトリムの一部を簡単には交換できなかった。
特許文献1には、ドアトリムにオーナメントを取付けるために面方向に挿入可能な開口部と、オーナメントを所定の取付け位置に案内する溝付きガイドレールとを有する、オーナメント取付け構造が開示されている。
特表2018-83600号公報
特許文献1のオーナメント取付け構造では、ドアの面方向にオーナメントを挿入することから、オーナメントの面方向、すなわちドアの前後方向に広いスペースを必要とした。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、車体フレームから車両用内装部材全体を外すことなく、車両用内装部材の一部を取り外し可能にするとともに、取り外し可能な部材を取り付けるために車両用内装部材の面方向に広いスペースを必要としない車両用内装部材を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明に係る車両用内装部材によれば、車体フレームに取り付けられるベース内装と、前記ベース内装に対して対向する方向に差し込んだ後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される、取り外し可能部材と、を備え、前記取り外し可能部材は、前記対向方向に延びる第1差込部を有し、前記ベース内装は、前記第1差込部が差し込まれる第1挿入孔を有し、前記取り外し可能部材は、前記第1差込部が設けられた本体部と、該本体部の端部から前記対向方向に向けて延びる取付け部と、該取付け部から交差方向に延びる第2差込部と、を有し、前記ベース内装は第2係止片を有し、前記第2係止片は、前記第2差込部が差し込まれる第2挿入孔を有することにより解決される。
本発明に係る車両用内装部材は、一旦、取り外し可能部材を、ベース内装に対向する方向に差し込んだ後、対向方向に対して交差する方向にスライドさせて固定するため、車両用内装部材の一部を取り外し可能になる。また、一旦対向する方向に差し込んだ後、スライドさせることから、車両用内装部材の面方向に広いスペースを必要としない。
また、前記課題は、車体フレームに取り付けられるベース内装と、前記ベース内装に対して対向する方向に取り付けた後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される、取り外し可能部材と、を備え、前記取り外し可能部材は、前記対向方向に延びる第1差込部を有し、前記ベース内装は第1係止片を有し、前記第1係止片は、前記第1差込部が差し込まれる第1挿入孔と、該第1挿入孔から延び前記第1差込部がスライド移動するスリットと、該スリットの両側に前記第1差込部が前記対向方向に抜けることを抑制する抜け止め部と、を有し、前記車体フレームはドアフレームであり、前記ベース内装は、互いに間隔をあけて設けられるアッパーベースとロワーベースとを有し、前記取り外し可能部材は、前記アッパーベースと前記ロワーベースとの間に形成される開口部に取り付けられ、前記アッパーベースに設けられる前記第1係止片の前記スリットが延びる方向の交差方向に対する角度と、前記ロワーベースに設けられる前記第1係止片の前記スリットが延びる方向の前記交差方向に対する角度とが異なることにより解決される。
また、前記課題は、車体フレームに取り付けられるベース内装と、前記ベース内装に対して対向する方向に取り付けた後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される取り外し可能部材と、を備え、前記取り外し可能部材は、前記対向方向に延びる第1差込部を有し、前記ベース内装は、前記第1差込部が差し込まれる第1挿入孔を有し、前記取り外し可能部材は、意匠面を有するオーナメント部と、該オーナメント部と一体成形されたアームレスト部とを有し、前記アームレスト部に配置される前記第1差込部は、前記オーナメント部に配置される前記第1差込部より大きく形成されることにより解決される。
前記第1係止片の前記第1挿入孔と前記スリットとの間の角部にテーパー部又はアール部が形成されてよい。
これにより、第1差込部をスリットに挿入することが容易になる。
前記取り外し可能部材は、意匠面を有するオーナメント部と、該オーナメント部と一体成形されたアームレスト部とを有してよい。
これにより、一度の交換作業で2つの部品の取り外しが可能になる。
また、前記アームレスト部に配置される前記第1差込部は、前記オーナメント部に配置される前記第1差込部より大きく形成されてよい。
この構成により、剛性の必要な部分を補強することができ、また、取り外し可能部材を誤った向きや場所に組み立てることを抑制することができる。
本発明によれば、取り外し可能部材をベース内装に対向する方向に差し込んだ後、対向する方向に対して交差する方向にスライドさせて固定するため、車両用内装部材の一部が取り外し可能になる。また、一旦対向する方向に差し込んだ後、スライドさせることから、車両用内装部材の面方向に広いスペースを必要としない。
また差込部がスライド移動するスリットの両側に、第1差込部が対向方向に抜けることを抑制する抜け止め部を有するため、取り外し可能部材が対向方向に抜けることが抑制される。
また、取り外し可能部材が対向方向に向けて延びる取付け部により固定可能であることから、取り外し可能部材の取付ける剛性が向上する。また、取り外し可能部材の取付け部は、他の部品に覆われる場合はデザイン性が向上する。
また、取り外し可能部材がアッパーベースとロワーベースとの間に取り付けられるため、より強固に取り付けられるようになる。
また、アッパーベースに設けられる第1係止片のスリットが延びる方向の角度と、ロワーベースに設けられる第1係止片のスリットが延びる方向の角度が異ならせることにより、取り外し可能部材をベース内装に取り付けた際のガタツキが抑制される。
また、第1挿入孔とスリットとの間の角部にテーパー部又はアール部が形成されることにより、取付け可能部材を固定する際、第1差込部をスリットに挿入することが容易になる。
また、取り外し可能部材が、オーナメント部とオーナメント部に一体成形されたアームレスト部とを有することで、一度の交換作業で2つの部品の取り外しが可能になる。
本実施形態に係る車両用内装部材の側面を示す側面図である。 車両用内装部材を有するドアを後方斜め方向から見た斜視図である。 取り外し可能部材を取り外した状態の車両用内装部材を示す側面図である。 取り外し可能部材を意匠面側からみた側面図である。 取り外し可能部材の平面図である。 第1係止片と第1差込部を示す斜視図であり、第1差込部を第1係止片の第1挿入孔に挿入する前の状態を示す図である。 第1係止片と第1差込部を示す斜視図であり、第1差込部を第1係止片の第1挿入孔に挿入した状態を示す図である。 第1係止片と第1差込部を示す斜視図であり、第1差込部を第1係止片のスリットに挿入した状態を示す図である。 第2係止片と第2差込部を示す斜視図であり、第2差込部を第2係止片の第2挿入孔に挿入する前の状態を示す図である。 第2係止片と第2差込部を示す斜視図であり、第2差込部を第2係止片の第2挿入孔に挿入した状態を示す図である。 取り外し可能部材を、ベース内装に取り付ける前の状態を示す図である。 取り外し可能部材の第1差込部を対向方向に差し込んでベース内装取り付けた状態を示す図である。 取り外し可能部材の第1差込部を対向方向に対して交差する方向にスライドさせ、取り外し可能部材を差し込んでベース内装に固定した状態を示す図である。 取り外し可能部材の別例を示す図で、取り外し可能部材をベース内装に固定した状態を示す図である。 車両用内装部材の別例を示す図であり、取り外し可能部材が取り外された状態を示す図である。 取り外し可能部材の別例を示す図である。 第1係止片の別例を示す図である。 第1係止片の別例を示す図である。 車両用内装部材の第二実施形態を示す図であり、オーナメント部とアームレスト部とを含む取り外し可能部材を備える車両用内装部材を示す斜視図である。 図10のXI-XI線に沿った断面図を示す図である。 図10のXI-XI線に沿った断面図を示す図であり、第二実施形態の車両用内装部材の別例を示す図である。 アームレストをピラー又はサイドバックまで延ばしたドアを示す図である。 内装の裏側に空間を形成してスイッチ群をその空間内に取り付けたドアを示す構造図である。 スイッチ群をアームレストの側面に設けたドアを示す斜視図である。 スイッチ群をアームレストの下面に設けたドアを示す斜視図である。 回転するグリップを有するドアハンドルを備えるドアの斜視図である。 図16Aの部分Fを拡大して示す拡大斜視図である。
以下、本発明の第一実施形態に係る車両用内装部材について、図1~図9Bを参照しながら説明する。
本実施形態は、車体フレームに取り付けられるベース内装と、ベース内装に対して対向する方向に取り付けた後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される、取り外し可能部材と、を備えることを特徴とする車両用内装部材の発明に関するものである。なお、図1及び図2に示す矢印のように車両の走行方向が前方側となり、その反対側を後方側とする。以下の説明中「前後方向」とは、図1に示すように乗員が着座したときの前後方向を意味する。「ドアの幅方向」とは、車両用ドアDの横幅方向を意味し、内側から外側の方向を意味する。また、「上下方向」とは車両用ドアDの高さ方向を意味し、図1に示すように車両用ドアDを側面から見たときの上下方向と一致する。
車両用ドアDは車両に設けられるドアであり、ドアフレーム2に、窓と、窓の下方に車両用内装部材1が取り付けられている。車両用内装部材1は、上部に配置されるアッパーベース4と、下部に配置されるロワーベース5と、アッパーベース4と、ロワーベース5の間に設けられる開口部に取り付けられる取り外し可能部材20と、ロワーベース5から内側に突設されるアームレスト部32とを備える。アッパーベース4とロワーベース5とを合わせてベース内装3と呼ぶ場合がある。アームレスト部32の上面にはパワーウインドウスイッチ等のスイッチ群36が装着されている。また、アッパーベース4にはドアハンドル35が設けられている。
取り外し可能部材20はオーナメントであり装飾された意匠面31が車内側に向くように取り付けられる。取り外し可能部材20は、ユーザが良く触れる部品であり、汚れやすい。従来は、車両用内装部材全体をドアフレームから取り外して、汚れた部分やオーナメントを交換していたが、ユーザが簡単に交換できないという課題があった。車内用内装部材のオーナメントが簡単に交換できる構造とすることでディーラでの交換費用を安価にすることができる。また、オーナメントが汚れ、破損した場合でもユーザが簡単に交換できる。
本実施形態の取り外し可能部材20は、ベース内装3に対して対向する方向(対向方向、図4B、図6Bの矢印B方向)、すなわち、内側から外側に向けての方向、ドアの幅方向に一旦取り付けた後、対向方向に対して交差する方向(交差方向、図4C、図6Cの矢印C方向)、例えばドアの前方向にスライドすることにより固定される。なお、図4Cに示す交差方向(矢印C方向)は、対向する方向(図4Bの矢印B方向)に対して略垂直に交差しているが、これは一例であり、対向する方向に対して傾斜した交差方向にスライドさせて取り付けるようにしてもよい。
図3Aに示すように、ベース内装3に形成された開口部の周囲に、第1係止片11が設けられる。第1係止片11は、アッパーベース4の下辺、ロワーベース5の上辺に沿って配置される。また、アッパーベース4の後方端部とロワーベース5の後方端部には第2係止片15が配置される。第1係止片11は、後述する取り外し可能部材20の背面から延びる第1差込部21の位置に合わせて配置される。第2係止片15は、取り外し可能部材20の第2差込部25の位置に合わせて配置される。
図3B及び図3Cに示すように、取り外し可能部材20は、本体部28と、本体部28の端部から外側に向かって延びるよう配置された取付け部29と、を有する。本体部28の周囲には背面側から外側に突出する複数の第1差込部21が設けられている。取付け部29の背面には、前側に向かって延びる第2差込部25が設けられている。取付け部29には、見栄えを向上させるためのカバーを装着してもよい。
第1差込部21は柱部22と柱部22の先端に爪部23を有する。第2差込部25も柱部26と柱部22の先端に爪部23を有する。第1差込部21と第2差込部25はほぼ同じ形状である。
第1係止片11は、図4A~図4Cに示すように、第1挿入孔12と、第1挿入孔12から延びるスリット13が形成される。第1挿入孔12は、第1差込部21の爪部23が通る大きさで形成される。スリット13は、第1差込部21の柱部22の厚さTとほぼ同じ大きさの幅W0で形成される。スリット13の長さLは、柱部22の幅Wと略同じ大きさである。スリット13の両側には抜け止め部14が形成される。
第2係止片15は、図5A及び図5Bに示すように、第2差込部25が挿入される第2挿入孔16が形成される。第2挿入孔16の高さHは2、第2差込部25の爪部27の高さH1よりも若干小さく形成されていて、第2差込部25を挿入した後、爪部27が第2挿入孔16の周囲に引っ掛かるようになっている。
取り外し可能部材20を、ベース内装3の開口部に取り付ける手順について、図6A~6Cを用いて説明する。図6Aに示すように、取り外し可能部材20の第1差込部21を、ベース内装3の第1係止片11に位置を合わせる。次に、図6Bに示すように、矢印B方向に取り外し可能部材20を押し込み、第1差込部21を、第1挿入孔12に挿入する。このとき、取付け部29に設けられた、第2差込部25が、第2係止片15の第2挿入孔16の位置するようになる。次に図6Cに示すように、取り外し可能部材20を前方にスライドさせ、第1差込部21の柱部22をスリット13に挿入する。また、第2差込部25を第2係止片の第2挿入部に挿入される。第2差込部25を挿入した後は、後方に移動しにくくなることから、取り外し可能部材20はベース内装3に固定される。
取り外す際は、後方に力を加え、第2差込部25を、第2係止片15から外すことにより、第1差込部21が第1係止片の第1挿入孔12に移動させることにより、取り外し可能部材20を車両用ドアDの内側方向に取り外すことができる。
図1~図6Cに示す車両用内装部材1では、第2差込部25が、取り外し可能部材20に設けられていたが、図7に示すように、第2係止片15aから、第2差込部25aが後方に向けて延びてもよい。この際、前後方向に取り外し可能部材20が移動するのを抑制するために、取り外し可能部材20をベース内装3に固定した後、留め具19が第2差込部25aの先端に取り付けられる。
次に、車両用内装部材の別例について図8A及び図8Bを用いて説明する。図3A及び図3Bに示すように、第1係止片11に形成されたスリット13及び第1差込部21の柱部の幅が、スライド方向と同じ方向に延びている場合、固定した後に雑音又はずれが発生する可能性がある。そのため、図8Aに示すように、スリット13及び第1差込部21の角度を部分によって変化させることにより、部品同士をより強く固定することができ、雑音又はずれを抑制する。
具体的には、図8Aに示すように、アッパーベース4に取り付けられた第1係止片11aは、スライド方向Cに対して上方向(図8AのE1方向)に向くようスリット13が傾斜している。またロワーベース5に取り付けられた第1係止片11bのスリット13は、スライド方向Cに対して下方向(図8AのE2方向)に向くようスリット13が傾斜している。すなわち、アッパーベース4に設けられる第1係止片11aとロワーベース5に設けられる第1係止片11bとが傾斜する角度が異なっている。
取り外し可能部材220の第1差込部21は、図8Bに示すように、挿入される第1係止片11a、11bの傾斜に合わせて傾けられる。角度を部分によって変化させることにより、部品同士をより強く固定することができ、雑音又はずれを抑制する。
図9A及び図9Bに第1係止片11の別例を示す。図9Aに示す第1係止片11cは、第1挿入孔12cとスリット13cとの間の角部において、テーパー部17が形成されている。また、図9Bに示す第1係止片11dは、第1挿入孔12dとスリット13bとの間の角部において、アール部18が形成されている。このように、テーパー部17又はアール部18を設けることにより、第1差込部21の柱部22をスリット13c、13dに挿入することが容易になる。
本発明の第二実施形態に係る車両用内装部材301について、図10を参照しながら説明する。第二実施形態に係る車両用内装部材301は、第一実施形態の車両用内装部材1と比較して、取り外し可能部材320の構成が異なり、取り外し可能部材320は、装飾用の意匠面を有するオーナメント部330と、オーナメント部330と一体成形されたアームレスト部332とを有する。そして、この取り外し可能部材320を取り外し可能に取り付けるよう、ベース内装303が、車両用ドアD3のドアフレーム302に設けられている。
ベース内装303は、アッパーベース304と、ロワーベース305と、アームレストベース306とからなる。図10に示すようにアッパーベース304とロワーベース305との間には開口部131があり、開口部131の周囲には、第1係止片311が設けられている。また、車両用ドアの後方には第2係止片315が設けられている。第1係止片311の構造は、第一実施形態の車両用内装部材1の第1係止片11と同様であり、第1挿入孔、スリット、抜け止め部、を有する。第2係止片315の構造も、第一実施形態の車両用内装部材1の第2係止片15と同様であり、第2差込部325を挿入する第2挿入孔316が形成される。さらに、ベース内装303には、中空のアームレストベース306が、取り外し可能部材320のアームレスト部332が取り付けられるよう、アームレストベース306の側面に、第1挿入孔312及びスリット313が形成されている。
取り外し可能部材320は、オーナメント部330の背面において、図10に示すように第1係止片311に取り付け可能に位置に第1差込部321を有する。また、第2係止片315に取り付け可能な位置に第2差込部325を有する。また、アームレスト部332には、アームレストベース306の第1挿入孔312及びスリット313に挿入して固定できるよう第1差込部321が設けられる。
なお、アームレスト部332には乗員の肘がかかる場合があるため、より強固をアームレストベースに取り付けておく必要がある。そのため、アームレスト部332に設けられる第1差込部321は、オーナメント部330に設けられる第1差込部より大型にかつ肉厚に形成されてよい。また、アームレスト部332に第1差込部321が設けられる間隔をより密にすることで、第1差込部321の数量を多くしてよい。これにより、アームレスト部332の取付けを補強することができる。
図11に、図10のXI-XI線に沿った断面図を示す。取り外し可能部材320は、オーナメント部330とアームレスト部332からなるが、その接合部分がL字型に接合されているため変形しやすい。そのため、図11に示すように、接合部分において支持部材33を設け接合部分の変形を抑制している。また、図12に示すようにオーナメント部330とアームレスト部332との接合部分に、L字型の補強部材34を取り付けて、接合部分の変形を抑制してもよい。補強部材34は金具であり、取り外し可能部材にインサート成形される。
車両用ドアD3、D4の内装について図13を用いて説明する。従来、前方の車両用ドアD3に設けられる内装のうちセンターパッド134やアームレスト部133はBピラーP1の手前まで形成されていた。また、後方の車両用ドアD4においても、サイドバックと隙間をあけてアームレスト部133が形成されていた(図13の点線まで)。
図13に示す車両用ドアD3では、BピラーP1にまでセンターパッド135やアームレスト部133の形状を延ばしている。また後方の車両用ドアD4では、サイドバックとの隙間をあけることなく、センターパッド140及びアームレスト部139の形状を延ばしている。このようにアームレスト部139の形状を延ばすことで、アームレスト部139をより大きく見せることができる。
図14から図16Bを用いて、アームレスト部に取り付けられるスイッチ群の位置について説明する。図14は、図13のXIV-XIV線に沿った、アームレスト部133の断面図である。アームレスト部133は中空で、アームレスト部133の側面に形成された、開口部131から手を挿入することが可能である。開口部131の上方に、スイッチ群132が空間141の内部に設けられている。このように、スイッチ群132をアームレスト部133に取り付けることにより、乗員がスイッチを誤って押すことが抑制されるとともにアームレスト部133の意匠をシンプルなものにすることができる。
図15Aは、アームレスト部151の側面にスイッチ群152を取り付けた例を示している。通常、スイッチ群はアームレスト部の上面に配置されるが、側面にスイッチ群152を配置することで、肘をかける部分の意匠をシンプルなものにすることができる。
また、図15Bに示すようにスイッチ群154を、アームレスト部153の下面に配置してもよい。乗員の視点から見えなくすることで、アームレスト部153の意匠をシンプルなものにして見栄えを向上させることができる。
図16A及び図16Bを用いて、車両用ドアD5に設けられるドアハンドルについて説明する。図16Aの車両用ドアD5のドアハンドル161は、アームレスト部160の前方先端から延びる支持部163と、支持部163の先端に取り付けられ、車両用ドアD5の幅方向(内側から外側の方向)に延びる回転軸を中心に回転可能に取り付けられるグリップ162とを備える。乗員は、図16Bの矢印で示すようにグリップ162を握り前方又後方にグリップ162を回転させることで、ドアのロックを解除することができる。グリップ162を回転させる必要があるため、例えば乗員の不注意によりドアのロックが解除されることが抑制される。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用内装部材について説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等の内装部材のほか、飛行機、船等の内装部材としても利用することができる。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。特に、第1係止片及び第1差込部の形状、配置及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。また、車両用内装部材は、車両のフロントドアにとりつけられるものを例として説明したが、後部座席に乗降するためのバックドア、荷室の扉に適用されてもよい。車両用ドアの構成する他の構成部品、例えばアッパーベース、ロワーベースを取り外し可能部材にしてもよい。
D、D2、D3、D4、D5 車両用ドア
1、301 車両用内装部材
2、302 ドアフレーム
3、303 ベース内装
4、304 アッパーベース
5、305 ロワーベース
11、11a、11b、11c、11d、311 第1係止片
12、12c、12d、312 第1挿入孔
13、13b、13c、13d、313 スリット
14 抜け止め部
15、15a、315 第2係止片
16、316 第2挿入孔
17 テーパー部
18 アール部
19 留め具
20、220、320 取り外し可能部材
21、321 第1差込部
22、26 柱部
23、27 爪部
25、325 第2差込部
28 本体部
29 取付け部
30、330 オーナメント部
31 意匠面
32、133、139、151、153、160、332 アームレスト部
33 支持部材
34 補強部
35、161 ドアハンドル
36、132、152、154 スイッチ群
135、140 センターパッド
162 グリップ
163 支持部
306 アームレストベース
P1 Bピラー

Claims (4)

  1. 車体フレームに取り付けられるベース内装と、
    前記ベース内装に対して対向する方向に取り付けた後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される、取り外し可能部材と、を備え、
    前記取り外し可能部材は、前記対向方向に延びる第1差込部を有し、
    前記ベース内装は、前記第1差込部が差し込まれる第1挿入孔を有し、
    前記取り外し可能部材は、前記第1差込部が設けられた本体部と、該本体部の端部から前記対向方向に向けて延びる取付け部と、該取付け部から交差方向に延びる第2差込部と、を有し、
    前記ベース内装は第2係止片を有し、前記第2係止片は、前記第2差込部が差し込まれる第2挿入孔を有することを特徴とする車両用内装部材。
  2. 車体フレームに取り付けられるベース内装と、
    前記ベース内装に対して対向する方向に取り付けた後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される、取り外し可能部材と、を備え、
    前記取り外し可能部材は、前記対向方向に延びる第1差込部を有し、
    前記ベース内装は第1係止片を有し、前記第1係止片は、前記第1差込部が差し込まれる第1挿入孔と、該第1挿入孔から延び前記第1差込部がスライド移動するスリットと、該スリットの両側に前記第1差込部が前記対向方向に抜けることを抑制する抜け止め部と、を有し、
    前記車体フレームはドアフレームであり、
    前記ベース内装は、互いに間隔をあけて設けられるアッパーベースとロワーベースとを有し、
    前記取り外し可能部材は、前記アッパーベースと前記ロワーベースとの間に形成される開口部に取り付けられ、
    前記アッパーベースに設けられる前記第1係止片の前記スリットが延びる方向の交差方向に対する角度と、前記ロワーベースに設けられる前記第1係止片の前記スリットが延びる方向の前記交差方向に対する角度とが異なることを特徴とする車両用内装部材。
  3. 車体フレームに取り付けられるベース内装と、
    前記ベース内装に対して対向する方向に取り付けた後、対向方向に対して交差する方向にスライドすることにより固定される取り外し可能部材と、を備え、
    前記取り外し可能部材は、前記対向方向に延びる第1差込部を有し、
    前記ベース内装は、前記第1差込部が差し込まれる第1挿入孔を有し、
    前記取り外し可能部材は、意匠面を有するオーナメント部と、該オーナメント部と一体成形されたアームレスト部とを有し、
    前記アームレスト部に配置される前記第1差込部は、前記オーナメント部に配置される前記第1差込部より大きく形成されることを特徴とする車両用内装部材。
  4. 前記第1係止片の前記第1挿入孔と前記スリットとの間の角部にテーパー部又はアール部が形成される、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用内装部材。
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