JP7321669B2 - 熱感知器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱検知部を備える熱感知器に関する。
従来、熱感知器は、熱を検知するサーミスタ等の熱検知部を備え、火災で生じる熱気流の熱を検出することにより火災の発生を感知する。熱感知器において、熱検知部が、カバーの底面に設けられた貫通孔を介してカバーから突出するように基板に設置されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている熱感知器において、カバーから突出した熱検知部は、カバーとは別体のプロテクタにより保護されている。プロテクタに形成された流入孔から熱気流が流入し、その熱気流の熱が熱検知部により検出される。
特開平8-287374号公報
特許文献1の熱感知器において、熱検知部は、周囲の気流温度を正確に、かつ短時間で測定する必要性から、先端部がカバーから突出しており、先端部が障害物や指等に触れないようにプロテクタが必要となり、熱感知器の厚みが厚くなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、薄型化した熱感知器を提供することを目的としている。
本発明の熱感知器は、本体と、前記本体に設けられた基板と、気流が流入する流入孔を有し、前記本体に取り付けられたカバーと、前記基板から前記カバーへ向かって斜めに延びるように前記基板に取り付けられ、前記流入孔より流入した前記気流の熱を検知する熱検知部とを備え、前記熱検知部は、前記カバー内に配置された感熱部と、先端に前記感熱部が取り付けられ、前記基板から前記カバーへ向かって傾斜して直線状に延びるリード部と、前記リード部の基端につながり且つ前記リード部よりも太い台部、及び前記台部から延びて前記基板に固定される爪部を有した取付台と、を備え、前記熱検知部は、前記爪部が前記基板の前記本体側の面に固定されて、前記本体側の面から前記カバーへ向かって傾斜して直線状に延びており、前記感熱部の長さは、前記リード部において前記基板から前記カバーの側へ突出した部分の長さよりも短く、前記カバーは、前記基板と対向するカバー底面と、前記カバーの外周に設けられたスリット部と、を有し、前記流入孔は、前記カバー底面に形成された垂直孔、及び前記スリット部に形成された水平孔であり、前記基板から直線状に延びる前記リード部の前記基板側の部分及び前記台部は、前記カバー底面における前記垂直孔とは重複せず、前記カバー底面により覆われ、前記基板と前記カバーとの距離は、前記熱検知部の前記カバー側の部分の長さよりも短い
た、上記熱感知器において、前記垂直孔は、内周壁から突出した接触防止部を有するか、またはスリット形状である。
また、上記熱感知器において、前記基板には前記熱検知部の前記台部が収容される挿入孔が形成されている
本発明によれば、感熱部はリード部が基板に対して傾斜する形でカバー内に配置されているので、熱感知器を薄型化することができる。
実施の形態1に係る熱感知器100の外観を示す側面図である。 熱感知器100の外観を示す底面図である。 図2のA-A断面を示す断面図である。 図2の領域Rの部分拡大図である。 垂直孔周辺を示す部分斜視図である。 接触防止部の変形例を示す底面図である。 接触防止部の別の変形例を示す底面図である。 熱感知器100のカバー底面部に達した垂直気流の流れを示す説明図である。 基板と熱検知部との取付構成の一例を示す断面図である。 基板と熱検知部との取付構成の別の一例を示す断面図である。 図10の取付構成の平面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る熱感知器100の外観を示す側面図である。図2は、熱感知器100の外観を示す底面図である。熱感知器100は、例えば家屋の室内等の監視空間に設置され、周囲の温度を監視する。熱感知器100は、周囲の温度が一定温度以上となった場合に図示しない火災受信機に火災である旨の信号を出力する。
図1及び図2に示すように、熱感知器100は、本体10と、基板20(図3参照)と、本体10内に流入した気流の熱を検知する熱検知部40と、気流の流入孔を有するカバー30と、を備える。本体10はベース11を介して天井200に取り付けられている。本体10に基板20が設けられており、基板20に熱検知部40が取り付けられている。本体10には、基板20を覆うように、カバー30が着脱可能に取り付けられている。以下、矢印X方向は熱感知器100の幅方向を表し、矢印Y方向は奥行き方向を表し、矢印Z方向は高さ方向を表すものとして説明する。
図3は、図2のA-A断面を示す断面図である。図1及び図3に示すように、本体10は、ネジ等により天井200に固定されたベース11と、ベース11の下部に配置された本体中板12とを有している。本体中板12は円板状に形成されており、中板下面12b側に基板20が設置されている。中板下面12bには、基板20の形状に沿って突出した基板設置部12cが形成されており、基板20が基板設置部12c内に収容される。
図1~図3に示すように、カバー30は、有底筒状に形成され、円筒形状のカバー側面部31と、円板状のカバー底面部32と、カバー側面部31とカバー底面部32との間に設けられたスリット部33とを有する。カバー側面部31は、本体中板12の外周を囲む。カバー底面部32は、基板20の下面20bと対向して配置されている。このように、カバー30と、基板20が設置された本体中板12とにより、気流の流通空間SPが形成されている。
カバー底面部32の中央部には、貫通した垂直孔32aが形成されており、垂直孔32aの内周壁32bには熱検知部40を保護する接触防止部32cが複数形成されている。垂直孔32aを介して垂直気流が流通空間SPに流入する。ここで垂直気流とは、天井200の面と直角に交わる方向に流れる気流のことをいう。スリット部33に形成された水平孔33aもカバー30内に流入する熱気流への流入孔となる。
スリット部33は、カバー30の周方向に延びるように開口した水平孔33aと、上下方向(矢印Z方向)に延びる複数の主支柱33bと、隣接する主支柱33bの間に設けられた複数の副支柱33cと、水平孔33aを仕切るリング状の仕切部材33dとを有する。各主支柱33bは、カバー底面部32を支持する。各副支柱33cは、主支柱33bよりも細く、仕切部材33dを支持する。水平孔33aは、リング状の仕切部材33dによって2段に仕切られている。水平孔33aを介して、水平気流が流通空間SPに流入する。また水平孔33aを介して、流通空間SPの気流が熱感知器100の外へ流出する。ここで水平気流とは、天井200の面と平行な方向に流れる気流のことをいう。
基板20には各種電子部品が実装されて制御回路が形成されている。基板20の予め設定された位置にはピン穴20cが形成されており、ピン穴20cを介して基板20の下面20b側に熱検知部40が取り付けられている。制御回路は、熱検知部40の出力値を受信し、出力値に基づいて周囲温度を判別する。制御回路は、周囲温度が一定温度以上であると判別された場合に、受信機等へ火災信号を送信する。なお、制御回路は、短時間に設定値以上の温度変化がある場合に、受信機へ火災信号を送信する構成であってもよい。
熱検知部40は熱検出素子から成り、熱を検出する感熱部41と、リード線から成る棒状のリード部42と、リード部42の基端部に設けられたピン43とを有する。感熱部41は、例えば気流から伝わる熱によって抵抗が変化するサーミスタ等であり、温度変化を電気信号に変換して出力する。
感熱部41は、リード部42の先端部に取り付けられており、感熱部41とリード部42とは一体的にコーティングされている。熱検知部40のピン43が基板20のピン穴20cに挿入されることにより、リード部42の基端部が基板20につながり、感熱部41が基板20の制御回路に電気的に接続される。
図2及び図3に示すように、感熱部41は、垂直気流の熱を検知するために、垂直孔32aの上部に位置するよう配置されている。具体的には、リード部42の傾斜角θ及びリード部42の長さが決まっており、カバー底面部32に設けられた垂直孔32aの位置に基づいて基板20のピン穴20cの位置を決定する。ここで、リード部42は基板20に対して傾斜して取り付けられており、傾斜角θは、基板20の下面20bとリード部42とで形成される角度である。リード部42は、直線状の剛体で形成されている。このような構成により、リード部42が基板20に安定して固定されるため、流通空間SPの予め設定された位置に感熱部41を配置することができる。
一般に、気流の熱は、気流の周囲の板材にも吸収される。上述したように、制御回路により判別される周囲温度は、感熱部41の出力値すなわち感熱部41に伝わる熱量に依存する。このため、流通空間SPにおいて、感熱部41は、基板20及びカバー30等と一定の距離以上離間して配置され、感熱部41が高効率に受熱できるようにすることで、熱感知器100により速やかに火災が検知される。ここで「受熱特性」とは、感熱部41が検知した熱気流の温度と、実際の熱気流との温度差をいい、「受熱特性が良い」とは、前記温度差が小さいこと、「受熱特性が悪化」とは前記温度差が大きくなることをいう。
ここで、リード部42の傾斜角θは、感熱部41の受熱特性と熱感知器100の厚みとのバランスにより決定される。具体的には、傾斜角θが小さい程、ピン穴20cと垂直孔32aとの水平方向の距離に対する熱感知器100の厚みの増大を抑えることができ、熱感知器100を薄型化することができる。一方、傾斜角θが大きい程、感熱部41と基板20との距離を離すことができ、感熱部41の周囲に空間を設けることで受熱特性を良くすることができる。
具体的には、リード部42の傾斜角θが5°未満になると、感熱部41が基板20に接近して熱を奪われるので、受熱特性が顕著に悪化する。特に、感熱部41の受熱特性が良好に維持されるには、傾斜角θが15°以上に確保されるとよい。一方、傾斜角θが60°以上では、熱感知器100の厚みを薄型化するという効果が低減する。したがって、リード部42の傾斜角θは、5°~60°であることが望ましい。
図4は、図2の領域Rの部分拡大図である。カバー底面部32は、垂直孔32aの内周壁32bから突出した接触防止部32cを有している。図4に示す一例では、台形状の接触防止部32cが複数(ここでは例として4つ)設けられ、垂直孔32aがクローバの葉状に形成されている。なお、垂直孔32aの形状及び接触防止部32cの形状はどのようなものでもよいが、垂直孔32aの上部には感熱部41が配置されるため、感熱部41がある部分、すなわち垂直孔32aの中央は開口しているとよい。
接触防止部32cが複数設けられている場合の先端間の距離L1、L2、L3はそれぞれ、垂直孔32aの外径D1(例えば2cm)よりも短く、試験指等が入るのを防止できる程度の距離(例えば8mm以下)となっている。これにより、感熱部41に手指及び器具等が接触するのを防止することができるとともに、例えば半径8mm以下の丸穴が形成される場合に比べ、開口面積を大きくし、垂直気流をカバー30内に流入し易くすることができる。一般に、天井200を伝って流入する水平気流に比べて垂直気流は速度が速いので、垂直気流を流入し易くすることにより、火災検出の遅延を防止することができる。なお、接触防止部32cの数は4つに限定されない。接触防止部32cが1つの場合においては、距離L1を、接触防止部32cの先端と、対向する壁面との距離とすればよい。
図5は、垂直孔32a周辺を示す部分斜視図である。図5には、監視空間から接触防止部32cを通って熱感知器100内へ流れる熱気流F1が表されている。各接触防止部32cの先端の外面側には、板厚が垂直孔32aの中央へ向かって次第に薄くなるテーパー部32dが形成されている。火災時に、監視空間を上昇して接触防止部32cに到達した熱気流F1は、接触防止部32cに沿って流れ、テーパー部32dを通り、垂直孔32aからカバー30内へ流入する。
複数の接触防止部32cが設けられる場合、垂直孔32aが外径D1の丸穴である場合に比べて開口面積が小さくなる。しかしながら、接触防止部32cにより、熱気流F1が感熱部41へ誘導され、また、テーパー部32dにより、接触防止部32cによる抵抗が低減される。したがって、熱気流F1の速度の低下が抑制され、感熱部41を通る熱気流F1の量が確保される。
図6は、接触防止部の変形例を示す底面図である。垂直孔32aに接触防止部32cが設けられ、接触防止部32cの先端の距離が一定以下にできれば、接触防止部32cの形状は上記のものに限定されない。例えば、各接触防止部132cの形状は、図6に示すような棒状に形成されていてもよい。この場合、垂直孔32aがクローバの葉状である場合に比べ、垂直孔132aの面積を広くとることができる。接触防止部32cが、図4に示すように台形状である場合には、先端の幅を狭くし、かつ内周壁32bにつながる部分の幅を太くすることで、接触防止部32cの強度を確保することができる。
また、図7は、接触防止部の別の変形例で、細長いスリット形状で垂直孔232aを構成する。この場合は、長方形の短辺側寸法が10mm以内であれば、指等の接触を防ぐことが可能である。一方、長辺側寸法は、熱感知器100の取り付け角度が水平0°から垂直75°にかけて傾く場合でも、感熱部41が隠れないような寸法に定める。具体例として、カバー底面部232から感熱部41までの距離が3mmである。天井面200が矢印Y方向に75°まで傾いた状態でも感熱部41を隠さないための長辺側寸法は、感熱部41から3mm÷tan(15°)≒11mmであり、感熱部が中央にあるので、長辺側の寸法はこれの2倍の22mmとすればよい。
また、熱検出素子が2個の場合においては、スリットを中央から両端に寄せて2ヶ所設けても良い。形状は本体形状にあわせて円弧形状にしてもよい。
また、垂直孔32aの外径D1を大きくする場合には接触防止部32cの数を増やして感熱部41を保護し、垂直孔32aの外径D1を小さくする場合には接触防止部32cの数を減らして開口面積を確保してもよい。
図1に基づき、火災時の気流の流れについて説明する。監視空間において火災が発生すると、火元から天井200へ向かって垂直気流が発生し、垂直気流が天井200に達した後は、気流の向きが天井200と平行となり、水平気流として天井200に沿って流れる。もし火元が熱感知器100の真下にある場合には、カバー底面部32に垂直気流が到達する。また火元が熱感知器100の真下ではない位置にある場合、火元から上昇した垂直気流は、全て天井200に到達し、天井200に沿って水平気流として流れて熱感知器100に達し、スリット部33から流入する。
図8は、熱感知器のカバー底面部に達した垂直気流の流れを示す説明図である。図8に示す熱気流F2、F3、F5、F6は、火元が熱感知器100の真下にある場合であって、火元からカバー底面部32に到達した垂直気流の熱感知器100周辺での流れを表している。カバー底面部32に到達した熱気流のうち、カバー底面部32の中央部に到達した熱気流F2は、垂直孔32aからカバー30内に流入し、垂直孔32aの上部に位置する感熱部41を通過する。このとき、熱気流F2の熱が感熱部41に伝わる。熱気流F2は、感熱部41を通過した後、カバー30の外周に設けられたスリット部33へ向かって流通空間SPを進み、水平孔33aから熱感知器100の外へ流出する。
またカバー底面部32に到達した熱気流のうち、接触防止部32cに到達した熱気流F1(図5参照)は、テーパー部32dに沿って流れ、垂直孔32aからカバー30内に流入する。カバー30内に流入した熱気流F1は、感熱部41に熱を伝え、流通空間SPで熱気流F2と合流して水平孔33aから熱感知器100の外へ流出する。
一方、垂直孔32aの外側に到着した熱気流は、カバー底面部32に沿って流れ、一部の熱気流F3は垂直孔32aを介してカバー30内に流入し、感熱部41を通ってスリット部33から熱感知器100の外へ流出する。残りの熱気流F5、F6は、カバー底面部32の外面を通って天井200へ流れ、熱感知器100から流出した熱気流F1、F2、F3と合流して天井200を流れる。水平孔33aから熱気流F1、F2、F3が流出する流れによって、水平孔33aの熱気流F1、F2、F3が流出した位置とは別の位置あるいは垂直孔32aからの新たな熱気流の流入が促進される。
一方、火元が熱感知器100の真下にない場合は、火元から発生した垂直気流は全て天井200に達し、水平気流となって天井200に沿って進む。この水平気流が熱感知器100の側面に達すると、水平孔33aを介して熱感知器100内に流入し、流通空間SPを通って、水平孔33aから流出する。このとき、流通空間SPの中央部を通る熱気流から、感熱部41に熱が伝わる。
感熱部41に熱が伝わると、リード部42を介して基板20に送られた信号に基づき制御回路が温度変化を検出し、制御回路から受信機へ火災信号が送信され、受信機により火災が報知される。
これまで、熱検知部40のピン43が基板20のピン穴20cに挿入されることにより熱検知部40が基板20に固定される場合について説明したが、熱検知部40と基板20との取り付け方法はどのようなものでもよい。例えば、ハンダ付け等により熱検知部40が基板20に固定されていてもよい。
図9は、基板と熱検知部との取付構成の一例を示す断面図である。基板120には挿入孔120cが形成されており、挿入孔120cに熱検知部140が挿入されている。熱検知部140は、リード部42の基端部に設けられた取付台44を有し、取付台44を介して基板20に取り付けられている。取付台44は、リード部42につながる台部44aと、台部44aから延びる2つのリードピンとなる爪部44bとを有している。リード部42と台部44aとはハンダ付けされており、台部44aはリード部42よりも太く形成されている。爪部44bは基板120の上面120aにハンダ付けされ、ハンダ50を介して熱検知部140と基板120とが電気的に接続されている。取付台44は熱検知部140を基板20に対して傾斜して取り付け、その傾斜角θを保持するための部材である。
すなわち、熱検知部140は、爪部44bが基板120の上面120aに固定され、台部44aが挿入孔120cに配置され、リード部42が基板20の下面120b側へ突き出している。熱検知部140は、基板120の上面120aからカバー30へ向かって傾斜するように直線状に延びているので、爪部44bが上面120aに近づくように倒れ、ハンダ付けにより固定し易い。ここで、挿入孔120cは、取付台44の台部44aを収容するため、台部44aよりも大きく形成されていればよい。
一般に、サーミスタ等のリード部42は強度を確保するよう剛体に形成されており、折り曲げにくい。しかし、熱検知部140が基板120を貫通するように配置され、取付台44を介して基板120に取り付けられることにより、熱検知部140を折り曲げずに基板120へ固定することができる。
なお、リード部42が挿入孔120cに挿入され、リード部42の基端部又はピン43が基板120の上面120aにハンダ付けにより固定されてもよい。この場合、取付台44を設ける必要がなく、挿入孔120cは、リード部42を収容する幅を有していればよい。
また熱検知部140は、感熱部41が基板120の外縁120dよりも外側に位置するように構成されていてもよい。この場合、感熱部41の上部に基板120が無いことから感熱部41の周囲に空間を設けることができ、受熱特性を良くすることができる。上述したように熱検知部140が斜めに挿入孔120cに挿入されている場合、仮に感熱部41及びリード部42が基板120側へ押されても、リード部42が挿入孔120cの縁部に当たり、感熱部41と本体中板12との距離が一定以上に確保される。
図10は、基板と熱検知部との取付構成の別の一例を示す断面図である。図11は、図10の取付構成の平面図である。図10及び図11は、熱感知器100がさらに下部中板60を備える場合の熱検知部140の配置を例示する。
下部中板60は、基板220の下方に配置されており、基板220を埃及び熱等から保護する。下部中板60には貫通孔60aが形成されており、貫通孔60aに取付台44の台部44aが収容される。基板220には2つの挿入孔220cが形成されており、各挿入孔220cに、取付台44の爪部44bがそれぞれ挿入される。また爪部44bの先端部は、基板220の上面220aにハンダ付けにより固定されている。図10に示すように、熱検知部140は、基板220の上面220aからカバー30へ向かって傾斜して直線状に形成されている。このように下部中板60の貫通孔60aに台部44aを配置することにより、図9の場合に比べ、基板220に形成される挿入孔220cの幅を小さくすることができ、基板220に、電子部品及び回路等を設ける面積を確保することができる。
以上のように、実施の形態1において、熱感知器100は、カバー30内に配置され、カバー30の流入孔より流入した気流の温度を検知する感熱部41と、基板20からカバー30へ向かって傾斜して直線状に延びるリード部42と、を備えている。これにより、カバー30より感熱部41が突出せず、別途プロテクタを設ける必要がないので、熱感知器100の厚みを薄型化することができる。さらに、感熱部41をカバー30から突出させるための貫通孔60aをカバー30に設ける必要がなく、基板20上の取付位置に貫通孔60aの位置を合わせる必要もないので、組み付けが容易となる。
また流入孔は、基板20と対向するカバー30のカバー底面部32に形成された垂直孔32aであり、カバー30は、垂直孔32aの内周壁32bから突出した接触防止部32cを有する。これにより、垂直孔32aの開口面積を一定以上にして流入する気流の量を確保しつつ、感熱部41に手指等が触れるのを防止することができる。このように、受熱特性の低下を防止しつつ、感熱部41を保護することができる。
なお、基板120は本体10に設ける場合で説明したが、カバー30の内側に固定してもよい。
また基板に対して傾斜して取り付けた熱検知部40の感熱部41を、カバー30の垂直孔32aからわずかに突出させ、その先端部の周囲を覆うプロテクタをカバー30の垂直孔32a周辺に設けるようにしても良い。
また熱検知部140は、基板120の上面120aに固定され、挿入孔120cに挿入され、上面120aからカバー30へ向かって傾斜して直線状に延びている。これにより、熱検知部140は基板120を傾斜しながら貫通しているので、熱検知部140を折り曲げる必要がなく、基板120と熱検知部140との取り付けが容易となる。
なお、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、熱感知器100がスピーカを備え、熱感知器100により火災が報知されてもよい。
また、垂直孔32aの外径D1が2cmである場合を例に説明したが、熱感知器100の外径によって決定されてもよい。また、内部の構造物の配置に応じて、熱検知部40と垂直孔32aの位置及び数が選択されるとよい。
また、テーパー部32dは、接触防止部32cの先端だけでなく、接触防止部32c全体及び垂直孔32aの周囲に形成され、垂直孔32aの周囲に到達した熱気流(例えば熱気流F5、F6)が垂直孔32aへ向かって流れるように構成されていてもよい。
10 本体、11 ベース、12 本体中板、12b 中板下面、12c 基板設置部、20、120、220 基板、20b、120b 下面、20c ピン穴、30 カバー、31 カバー側面部、32、132、232 カバー底面部、32a、132a、232a 垂直孔、32b、132b 内周壁、32c、132c 接触防止部、32d テーパー部、33 スリット部、33a 水平孔、33b 主支柱、33c 副支柱、33d 仕切部材、40 熱検知部、41 感熱部、42 リード部、43 ピン、60 下部中板、60a 貫通孔、100 熱感知器、120a、220a 上面、120c、220c 挿入孔、200 天井、D1 外径、F1~F6 熱気流、L1~L3 距離、R 領域、SP 流通空間、θ 傾斜角。

Claims (3)

  1. 本体と、
    前記本体に設けられた基板と、
    気流が流入する流入孔を有し、前記本体に取り付けられたカバーと、
    前記基板から前記カバーへ向かって斜めに延びるように前記基板に取り付けられ、前記流入孔より流入した前記気流の熱を検知する熱検知部と
    を備え、
    前記熱検知部は、
    前記カバー内に配置された感熱部と、
    先端に前記感熱部が取り付けられ、前記基板から前記カバーへ向かって傾斜して直線状に延びるリード部と、
    前記リード部の基端につながり且つ前記リード部よりも太い台部、及び前記台部から延びて前記基板に固定される爪部を有した取付台と、を備え、
    前記熱検知部は、前記爪部が前記基板の前記本体側の面に固定されて、前記本体側の面から前記カバーへ向かって傾斜して直線状に延びており、
    前記感熱部の長さは、前記リード部において前記基板から前記カバーの側へ突出した部分の長さよりも短く、
    前記カバーは、前記基板と対向するカバー底面と、前記カバーの外周に設けられたスリット部と、を有し、
    前記流入孔は、前記カバー底面に形成された垂直孔、及び前記スリット部に形成された水平孔であり、
    前記基板から直線状に延びる前記リード部の前記基板側の部分及び前記台部は、前記カバー底面における前記垂直孔とは重複せず、前記カバー底面により覆われ
    前記基板と前記カバーとの距離は、前記熱検知部の前記カバー側の部分の長さよりも短い
    熱感知器。
  2. 前記垂直孔は、内周壁から突出した接触防止部を有するか、またはスリット形状である
    請求項1に記載の熱感知器。
  3. 前記基板には、前記熱検知部の前記台部が収容される挿入孔が形成されている
    請求項1又は2に記載の熱感知器。
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