JP7316868B2 - 注出用スパウト、ストッパ部材付き注出用スパウト、注出用スパウト付き容器 - Google Patents
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Description
繰り返し使用する包装容器にはボトル形のもの(以下、ボトル容器、とも言う)がある。ボトル容器の内容物補充のために提供される詰め替え容器は内容物注出用の注出筒を有し、この注出筒をボトル容器の口首部に単に差し込んで詰め替えを行うものが従来一般的であった。この詰め替え容器は、近年、詰め替え時の漏れ防止や作業性向上のために、先端が閉鎖され且つ周壁に注出口が開口された有天筒状の注出筒と、注出筒に注出筒軸線方向に移動可能に外挿されたリング状の可動部材とを備え、可動部材の注出筒軸線方向への移動によって注出筒の注出口が開閉される注出用スパウトを有するものが提案されている(例えば特許文献1)。
特許文献1に開示される詰め替え容器の注出用スパウトは、可動部材の注出口閉鎖部を注出筒先端部に配置して注出口を閉鎖することで詰め替え容器の内容物(液体)が外気に触れることを防止できる。
しかしながら、従来構成の注出用スパウトは、その構造上、可動部材の位置決め係合部のサイズがボトル容器の口首部の内周面または外周面に適合しなければ、口首部の開口周縁部に対する可動部材の押し当て部の当接状態の安定維持が困難である。このため、従来構成の注出用スパウトは、ボトル容器の口首部の内周面または外周面のサイズ毎に適合サイズの位置決め係合部を有する可動部材を使用して組み立てる必要がある。
また、特許文献1の注出用スパウトは、ボトル容器の口首部の内周面または外周面に適合する可動部材の位置決め係合部をボトル容器の口首部に内挿または外挿する作業に手間が掛かるといった不都合を生じやすい。
第1の態様の注出用スパウトは、内容物が収容される容器に取り付けられる取付部及び前記取付部から突出された注出筒部を含むスパウト本体と、前記スパウト本体の前記注出筒部にその軸線方向に移動可能に外挿された外側スリーブとを有し、前記スパウト本体は、前記取付部と、前記注出筒部と、前記注出筒部から突出された支持片部によって支持され前記注出筒部からその先端側に離間した位置に形成され前記外側スリーブの先端部内側に嵌合させることで前記外側スリーブの先端部内側を封止する封止嵌合部と、前記注出筒部の内側を含み前記取付部を貫通して形成された内容物流路とを有し、前記内容物流路は前記封止嵌合部と前記注出筒部の先端との間に確保された注出口を含み、前記外側スリーブは、前記スパウト本体に外挿され前記封止嵌合部が先端部に脱着可能に嵌合される筒状のスリーブ本体と、前記スリーブ本体の基端部から前記スリーブ本体の軸線に垂直の左右方向両側に突出形成され前記スリーブ本体を挿入した容器口首部の先端に当接されることで前記スリーブ本体の前記容器口首部に対する挿入方向の変位を規制するストッパ突部とを有し、前記外側スリーブの基端部と左右方向両側の前記ストッパ突部とで構成されるスリーブ基端部の左右方向寸法は前記スリーブ基端部における前記外側スリーブの基端部の軸線及び左右方向に垂直の前後方向の寸法であり前記外側スリーブの基端部の軸線を通る位置の寸法よりも大きい。
前記スリーブ本体の基端部における前記スリーブ本体の軸線方向及び前記左右方向に垂直の前後方向両側には、前記スリーブ本体の基端部がその周方向において前記左右方向両側の前記ストッパ突部間に露呈されたストッパ突部無し領域が確保されていても良い。
前記ストッパ突部は前記左右方向に互いに平行に延在する一対の側端面を有し、前記左右方向一側の前記ストッパ突部の一対の側端面が前記左右方向他側の前記ストッパ突部の一対の側端面の延長上に位置していても良い。
前記スパウト本体は、前記注出筒部の先端部から前記封止嵌合部の外周部にわたって延在形成された複数の先端部側壁を有し、前記注出口は前記スパウト本体の側面周方向に互いに隣り合う前記先端部側壁間に確保されていても良い。
第2の態様のストッパ部材付き注出用スパウトは、上述の注出用スパウトと、前記スパウト本体の前記取付部における前記注出筒部の先端とは逆の基端の周囲に位置する部分であるスリーブ受け部と前記外側スリーブとの間に確保されるストッパ配置領域に設けられて前記スパウト本体の前記封止嵌合部に先端部を嵌合させた前記外側スリーブの前記スパウト本体に対する前記取付部側への移動を規制するストッパ部材とを有し、前記ストッパ部材は前記注出筒部の軸線に垂直の向きの引き抜き力によって前記ストッパ配置領域から抜き去り可能である。
前記ストッパ部材は、前記介装片と、前記介装片に突出形成され前記注出用スパウトの前記ストッパ配置領域に配置された前記介装片から前記ストッパ配置領域の側方へ突出状態に配置される取っ手片とを有していても良い。
前記ストッパ部材は、前記取っ手片から延出されて前記スパウト本体の前記注出筒部をその両側から脱着可能に保持する一対の介装片を有していても良い。
第3の態様の注出用スパウト付き容器は、上述の注出用スパウトあるいはストッパ部材付き注出用スパウトの前記注出用スパウト、の取付部が前記容器に取り付けられ、前記スパウト本体の前記内容物流路が前記容器の内側領域と連通されている。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図5は、注出用スパウト10と注出用スパウト10に脱着可能に装着されるストッパ部材40とを有するストッパ部材付き注出用スパウト10Aの組み立て状態を示す。
図6は、ストッパ部材付き注出用スパウト10Aを示す分解斜視図である。
また、注出用スパウト10について、スパウト本体20の筒状の注出筒部22の軸線方向を、軸線方向、あるいはスパウト軸線方向とも言う。
図1~図6に示す注出用スパウト10のスパウト本体20の注出筒部22は円筒状に形成されている。
内容物流路25は、注出筒部22の内側を含み且つ取付部21を貫通して形成されている。内容物流路25は、取付部21の注出筒部22側とは逆側の基端側の面21a(基端面)の中央部に開口する開口部である基端開口部25a、及びスパウト本体20の注出用突部26先端部の側面の注出口25bを含む。
内容物流路25は、その一端の基端開口部25aから他端の注出口25bを含んでスパウト本体20に延在形成されている。
注出用スパウト10は、取付部21に開口された基端開口部25aから内容物流路25に流入された容器部111内の内容物を注出用突部26先端部側面に開口された内容物流路25の注出口25bから注出できる。
包装容器120は口首部121が突出形成された容器本体124を有する。口首部121は容器本体124から突出形成されている。
但し、包装容器120の容器本体124の肩部122は、例えば、口首部121の基端から口首部121先端とは逆側へ離間するにしたがって径大となるテーパ円筒状であっても良い。
封止嵌合部24は、流路仕切り壁23の先端に、注出筒部22軸線に垂直に延在する円板状に形成されている。
図2、図4は注出用スパウト10をスパウト本体20の流路仕切り壁23の厚みの中央部に注出筒部22軸線と平行に延在する仮想平面にて断面視した側断面図である。
但し、スパウト本体20は、内容物流路25が流路仕切り壁23によって2つの分割流路25cに分割された構成に限定されず、内容物流路25が流路仕切り壁23によって3以上の分割流路25cに分割された構成も採用可能である。
流路仕切り壁23は、分割流路25cの形成数に応じて、その形成数、形状(内容物流路25の軸線に垂直の断面形状)を適宜設定可能である。
封止嵌合部24は、流路仕切り壁23の突出先端部23aの突端(先端)に、注出筒部22と同軸の円板状に形成されている。封止嵌合部24は、長板状の流路仕切り壁23の先端(突出先端部23a先端)からその厚み方向両側に突出する部分を有する。
但し、スパウト本体20は、補強リブ24aを省略した構成も採用可能である。
図1、図3、図6に示す注出用突部26は、注出筒部22と、流路仕切り壁23の取付部21からスパウト軸線方向における先端側に位置する部分と、封止嵌合部24とを含む。
なお、図3に示すように、封止嵌合部24は、外側スリーブ主筒部33の先端部内側から離脱可能であり、外側スリーブ主筒部33の先端部内側に対して脱着可能に嵌合される。
スパウト本体20の内容物流路25は、注出筒部22先端と封止嵌合部24との間に確保された領域(空間)である流路先端領域25dを含む。内容物流路25の注出口25bは、注出用突部26側面における注出筒部22先端と封止嵌合部24外周部との間に開口する開口部である。
図2、図4に示すように、ストッパ突部32の外側スリーブ30先端側(スリーブ本体31先端側)の面は、スリーブ本体31をその内側の注出筒部22とともに包装容器120(充填対象容器)に突出形成された筒状の口首部121(以下、容器口首部、とも言う)に挿入したときに容器口首部121先端に当接可能である。ストッパ突部32の外側スリーブ30先端側の面を、以下、口首部突き当て面32a、とも言う。
図2、図4に示すように、外側スリーブ30のストッパ突部32は、外側スリーブ30のスリーブ本体31を挿入した包装容器120の口首部121が口首部突き当て面32aに突き当てられる(当接される)ことで、スリーブ本体31の容器口首部121に対する挿入方向の変位を規制する役割を果たす。
なお、スリーブ本体31の容器口首部121に対する挿入方向の変位は、スリーブ本体31の包装容器120に対する挿入長の増大を意味する。
なお、外側スリーブ30は、スリーブ本体31内周面を注出筒部22に摺動させながら、スパウト本体20に対して注出筒部22側面周方向に回転させることも可能である。
外側スリーブ30は、外側スリーブ30が取付部21のスリーブ受け部21cに当接する位置まで、スパウト本体20の注出筒部22に対してスパウト本体20基端側へスライド移動可能である。
図3、図4に示すように、外側スリーブ30は、取付部21のスリーブ受け部21cのスリーブ受け面21dにスリーブ基端面35を重ね合わせるようにして当接させることができる。
図3に示すように、外側スリーブ30基端を取付部21のスリーブ受け部21cに当接させるとき、外側スリーブ30のスリーブ基端面35はその全体が取付部21のスリーブ受け部21cのスリーブ受け面21dに重ね合わされる。
外側スリーブ30は、左右両側のストッパ突部32の基端側主面とスリーブ本体31の基端面とによってスリーブ本体31の軸線方向に垂直に延在形成されたスリーブ基端面35を有する構成に限定されない。
外側スリーブの基端部は、例えば、左右両側のストッパ突部32がスリーブ本体31基端部においてスリーブ本体31基端から先端側へ離間した位置に形成された構造(以下、スリーブ本体基端突出構造、とも言う)に変更した構成としても良い。
また、スリーブ本体基端突出構造を有する外側スリーブは、ストッパ突部32が、注出筒部22径方向においてスパウト本体20の取付部21のスリーブ受け部21c外側に突出する部分(外側突出部)を有するものであることがさらに好ましい。
外側突出部が確保されたストッパ突部32を有する外側スリーブは、外側突出部を、外側スリーブをスパウト本体20に対して先端側へ移動させるための操作部として利用できる。
外側スリーブ30のストッパ突部32は、スリーブ本体31基端部のその周方向における前後両側のストッパ突部無し領域36を介して左右両側の領域からそれぞれ延出形成されている。
スパウト本体20の封止嵌合部24は、具体的には、外側スリーブ30の嵌合受け部34内側に嵌合、密着可能に形成されている。封止嵌合部24の側面は外側スリーブ30の嵌合受け部34内周面に密接可能に形成されている。
なお、封止嵌合部24は、スパウト本体20の注出筒部22に比べて若干径小に形成されている。
図3、図4、図6に示すスパウト本体20の係止突起24bは、封止嵌合部24の側面全周にわたって延在するリブ状に形成されている。図3、図4、図7に示すように、外側スリーブ30の嵌合受け部34の内周面には、スパウト本体20の係止突起24bを挿入、嵌合させる溝状の係止凹部34aが全周にわたって延在形成されている。
係止突起24bは、例えば、封止嵌合部24側面周方向に垂直の断面が半円状、三角形状等のものを採用できる。
外側スリーブ30の嵌合受け部34内周面の係止凹部34aは、スパウト本体20の係止突起24bを挿入、嵌合可能な形状に形成される。
外側スリーブ30は、その基端部がスリーブ受け部21cに注出用突部26先端側から突き当たる位置が、スパウト本体20に対する基端側への移動限界位置(基端側移動限界位置)となっている。
外側スリーブ30の軸線方向寸法は、スパウト本体20に対する嵌合位置に配置された外側スリーブ30とスパウト本体20の取付部21(具体的にはスリーブ受け部21c)との間に、外側スリーブ30と注出用突部26との間のスパウト軸線方向のスライド移動を可能する離間距離を確保できる大きさとする。
取っ手片42は、Cリング状に湾曲して延在する介装片41の延在方向(湾曲周方向)中央部の湾曲外周側の側面に突出形成された基片部43と、基片部43の介装片41とは逆側の突端からその側方へ突出された張り出し片部44とを有する。
介装片41のその湾曲中心の軸線(湾曲軸線)に沿う方向の寸法である高さ寸法41T(図6参照)は、スパウト本体20に対する嵌合位置に配置された外側スリーブ30と、スパウト本体20のスリーブ受け部21cとの間の離間距離ΔL(図1参照)と同等である。
介装片41は、注出筒部22における配置領域延在部22aの外側に脱着可能に装着される。
ストッパ部材40は、介装片41を注出筒部22の配置領域延在部22aに装着し注出用スパウト10のストッパ配置領域11に配置することで、注出用スパウト10に装着される。また、ストッパ部材付き注出用スパウト10Aはストッパ部材40を注出用スパウト10に装着することで組み立て状態となる。
Cリング状に湾曲して延在する介装片41の延在方向(湾曲周方向)両端間の離間距離41Lは、注出筒部22の配置領域延在部22aの外径よりも小さい。介装片41は、取っ手片42の基片部43から両側に延出された延出部を弾性変形させ一対の延出部の先端間を一時的に拡げて注出筒部22の配置領域延在部22aに脱着される。
なお、介装片41における、取っ手片42の基片部43から両側に延出された延出部は、それぞれ、ストッパ配置領域11に配置される介装片として機能する。
但し、介装片41は、注出筒部22に装着していないとき、あるいは注出筒部22に装着したときに、延在方向両端が互いに接する構成も採用可能である。
また、介装片41は、注出筒部22に装着していないとき、あるいは注出筒部22に装着したときに、延在方向両端部の一方にその先端から窪んで形成された切欠部に、延在方向両端部の他方に形成された突片部が入り込む構成も採用可能である。
ストッパ配置領域11に配置された介装片41は、スパウト本体20に対する嵌合位置に配置された外側スリーブ30が不用意に注出筒部22基端側へ押し込まれて、スパウト本体20の内容物流路25の注出口25bが開放されることを防ぐ。
図6、図8等に示す基片部43は、ストッパ部材40の介装片41の延在方向中央部から介装片41の湾曲軸線とは逆側へ延出された部分であり、介装片41と取っ手片42の張り出し片部44との間を橋絡する橋絡部43aを有する。
延出板部43bは橋絡部43aの補強材の役割を果たす。
なお、ストッパ部材40の基片部43は、延出板部43bが無く橋絡部43aのみが存在する構成や、橋絡部43aが無く延出板部43bのみが存在する構成も採用可能である。
注出用スパウト10自体、及び注出用スパウト10を備える注出用スパウト付き容器10B(詰め替え容器等)は、ストッパ部材40を注出筒部22の配置領域延在部22aに装着してストッパ配置領域11に配置したストッパ部材付き注出用スパウトを組み立てた状態で、オーバーキャップ無しで市場に供給できる。
注出筒部22の配置領域延在部22aに装着してストッパ配置領域11に配置された介装片41は、例えば、詰め替え容器110を使用するユーザーが手指でストッパ部材40の取っ手片42を把持して注出筒部22軸線に垂直の向きの引き抜き力を作用させることによってストッパ配置領域11から抜き去る作業を簡単に行なうことができる。
ストッパ部材付き状態の注出用スパウト10は、ストッパ部材40を抜き去ることで、外側スリーブ30のスパウト本体20に対する基端側へのスライド移動が可能となる。
図1~図4において、上側が上、下側が下である。
詰め替え容器110は、注出用スパウト10先端が下端、容器部111が注出用スパウト10の上側に位置する向きで、注出用スパウト10を包装容器口首部121に挿入していく。
注出用スパウト10は、外側スリーブ30がスパウト本体20に対して嵌合位置に配置された状態で、その先端側から外側スリーブ主筒部33及びその内側の注出用突部26の包装容器口首部121への挿入を開始する。
外側スリーブ30のストッパ突部32が包装容器口首部121先端に当接されたとき、外側スリーブ30のスリーブ本体31(以下、外側スリーブ本体、とも言う)の主筒部33はその全体が包装容器120内に収容される。
詰め替え容器110内の内容物を注出用スパウト10から包装容器120へ注入するには、外側スリーブ30が包装容器120に対する挿入限界位置に達した後も注出用スパウト10の口首部121への挿入操作を継続する。そして、図3、図4に示すようにスパウト本体20を挿入限界位置の外側スリーブ30に対してその先端側へ相対移動させ、内容物流路25の注出口25bを開放(図3参照)させる。
注出用スパウト10の内容物流路25の注出口25bが開放されると、詰め替え容器110内の内容物が注出用スパウト10の内容物流路25を介した包装容器120への流入、充填が開始される。
スパウト本体20の取付部21のスリーブ受け部21cが外側スリーブ30基端に当接されたとき、内容物流路25の注出口25bの開量は最大となる。
注出筒部22は液止めリブ28を含む。
詰め替え容器110から内容物を充填する包装容器120は、注出用スパウト10の外側スリーブ30の口首部121への挿入を可能にするため、口首部121内径が注出用スパウト10の外側スリーブ本体31外径に比べて大きい必要がある。
また、詰め替え容器110から内容物を充填する包装容器120の口首部121内径は、外側スリーブ30のストッパ突部32の左右方向の延在寸法と外側スリーブ本体31外径との合計に比べて小さい必要がある。
通気路12の上部開口部の一部は、口首部121先端に当接された外側スリーブ30のストッパ突部32によって覆われる。
図7等に示すように、外側スリーブ30の左右両側のストッパ突部32の前後方向寸法(幅寸法)は外側スリーブ本体31の外径に比べて僅かに小さい。
また、図6、図7に示すように、この外側スリーブ30の左右両側のストッパ突部32は、外側スリーブ本体31基端部のその左右方向への投影範囲内に位置している。
通気路12は、外側スリーブ本体31上端部及びストッパ突部32の前後方向両側あるいは片側に、上部開口部の開口部分を確実に確保できる。
その結果、詰め替え容器110から包装容器120の容器本体124への内容物の充填を円滑に進行できる。
注出用スパウト10は、外側スリーブ本体31の包装容器口首部121に対するその断面方向の配置位置の自由度を確保できる。
通気路12は、例えば、包装容器120に対する挿入限界位置に配置された外側スリーブ30のスリーブ本体31と包装容器口首部121との間の離間距離が小さい場合には、外側スリーブ本体31上端部及びストッパ突部32の左右方向に沿う延在方向が外側スリーブ30前後方向に一致する方向の数倍の細長形状となる場合も有り得る。
また、特許文献1の図4(a)~(c)を参照して、通気孔は、連結部の内周側端部と外周側端部との間の領域に形成されている。
特許文献1の注出用スパウトでは、可動部材の注出口閉鎖部の周囲全周に通気孔が形成された連結部を確保する分、注出筒及び注出筒内側の内容物流路の断面サイズを小さくせざるを得ない。このため、特許文献1の注出用スパウトは、詰め替え容器から被詰替え容器への内容物の補充所要時間の短縮の点で不利である。
注出用スパウト10は、注出筒部22内側の内容物流路25の流路断面積を大きく確保できることで、特許文献1の注出用スパウトに比べて、詰め替え容器から充填対象容器への詰め替え容器内の内容物の充填に要する所要時間の短縮が可能である。
但し、容器本体124内の空気Gの通気路12を介した包装容器120外への円滑な排気を実現する点で、外側スリーブ本体31外径は、外側スリーブ本体31全長にわたって、包装容器口首部121内径に比べて0.5mm以上小さいことが好ましく、1mm以上小さいことが依り好ましい。
外側スリーブ30のストッパ突部32が包装容器口首部121先端に当接されたとき、スパウト本体20の注出用突部26も容器本体124の内側に到達、挿入される。
図3、図4に示すように、注出用スパウト10の内容物流路25の注出口25bは、上向き状態の包装容器120の口首部121よりも下方にて開放される。
図10の仮想円錐面30Sは、外側スリーブ30の軸線(具体的には外側スリーブ本体31内側領域の軸線。以下同)を回転軸とし、外側スリーブ本体31内側領域内に位置する頂点から外側スリーブ本体31先端側へ向かって90度の頂角θを確保して延在し、外側スリーブ30の先端内周(図10では嵌合受け部34の外側スリーブ30先端側内周)を通るものである。
図10に示すように、上向き状態の包装容器120に対する挿入限界位置の外側スリーブ30の仮想円錐面30Sが包装容器120の口首部121から離間した所に位置するならば、注出口25bから放出された内容物の殆どは仮想円錐面30S内側を下降する。注出口25bから放出された内容物は、包装容器口首部121内周面との接触を殆ど生じない。
包装容器120に対する挿入限界位置の外側スリーブ30の仮想円錐面30Sの包装容器口首部121軸線方向の位置は、外側スリーブ主筒部33の軸線方向寸法によって決まる。
図10に示すように、詰め替え容器110の注出用スパウト10は、充填対象容器として予め設定した1又は複数の包装容器120の口首部121の軸線方向寸法に鑑みて、外側スリーブ主筒部33の軸線方向寸法が、充填対象容器である各包装容器120に対する挿入限界位置の外側スリーブ30の仮想円錐面30Sを包装容器口首部121から離間した所に位置させることができる大きさである構成を採用する。
外側スリーブ30を包装容器120に対する挿入限界位置に配置したときに頂角θが120度の仮想円錐面30Sが包装容器口首部121から離間した所に位置する構成であれば、頂角θが90度の仮想円錐面30Sが包装容器口首部121から離間した所に位置する構成に比べて、注出口25bから放出された内容物が包装容器120の容器本体124から内容物充填に伴い押し出された空気Gの通気路12への流入に影響を与えることを依り確実に回避できる。その結果、注出口25bから容器本体124への内容物の充填及び容器本体124内の空気Gの通気路12を介した包装容器120外への排気の円滑進行を依り確実に実現できる。
詰め替え容器110は、包装容器120への内容物注出により内部の内容物が無くなったら、上向き状態の包装容器120から上方へ引き上げて注出用スパウト10を包装容器120から引き抜くだけで包装容器120から簡単に撤去できる。
これにより、詰め替え容器110は、内部に残液等の内容物が存在する場合でも、内容物流路25の注出口25bからの内容物の漏出を防いだ状態で保管することができる。
図11~図14は変形例の外側スリーブ30A、30B、30C、30Dを示す。
図11~図14に示す外側スリーブ30A、30B、30C、30Dは、図7等に例示した外側スリーブ30の左右両側のストッパ突部32の形状を変更したものである。図11~図14の外側スリーブ30A、30B、30C、30Dのストッパ突部32以外の構成は図7等に例示した外側スリーブ30と同様である。各外側スリーブ30A、30B、30C、30Dの外側スリーブ本体31基端部の前後両側には、左右両側のストッパ突部32間に位置するストッパ突部無し領域36が確保されている。
なお、この外側スリーブ30Aのトッパ突部無し領域36は、外側スリーブ本体31基端部の側面の一部が外側スリーブ本体31基端部の前後両側に確保されたものであり、外側スリーブ本体31周方向に延在する湾曲面となっている。
基片部32cは外側スリーブ本体31基端部から前後方向両側に左右方向に延在する側端面を形成して左右方向片側へ延在されている。
主片部32dには基片部32cの前後両側の側端面間の離間距離よりも大きい前後方向寸法が確保されている。主片部32dは基片部32cの先端からその前後方向両側に張り出す部分を確保して左右方向に延在する板状に形成されている。主片部32dの前後方向両側には左右方向に延在する側端面が形成されている。
このため、図12、図13に示す外側スリーブ30B、30Cは、包装容器120に対する挿入限界位置に配置したときに、外側スリーブ本体31軸線が包装容器口首部121軸線に平行な向きを安定確保できる。
ストッパ突部無し領域36は、左右両側のストッパ突部32のそれぞれのスリーブ本体31基端部側の基端部の前後一対の側端面と面一の平坦面であっても良い。
また、ストッパ突部無し領域36は、左右両側のストッパ突部32のそれぞれの基端部の前後一対の側端面からスリーブ本体31基端部内側へ窪む凹部内面であっても良い。
図7、図11~図13に例示した外側スリーブのスリーブ基端部の左右方向寸法は、スリーブ基端部におけるスリーブ本体31基端部の軸線を通る位置の前後方向寸法(以下、中央部幅寸法、とも言う)よりも大きい。図7、図11~図13に例示した外側スリーブの前後両側のストッパ突部無し領域36はスリーブ本体31基端部の軸線を介して前後両側に位置する。図7、図11~図13に例示した外側スリーブのスリーブ基端部の中央部幅寸法は、スリーブ本体31基端部の前後両側のストッパ突部無し領域36の外面間の離間距離である。
但し、外側スリーブは、例えば図14に示すように、ストッパ突部無し領域36を有していない構成も採用可能である。
図14に示す外側スリーブ30Dは、左右両側のストッパ突部32が互いに連続してなる板状のストッパ突板部32Aを有している。この外側スリーブ30Dは、左右両側のストッパ突部32が互いに連続したストッパ突板部32Aを有し、ストッパ突部無し領域36を有していない。
図14に示す外側スリーブ30Dは、スリーブ本体31基端部とストッパ突板部32Aとで構成されるスリーブ基端部を有している。
また、ストッパ突板部32Aは、図13に例示したような、基片部32c及び主片部32dを有するストッパ突部32が互いに連続した構成、等、種々形状のストッパ突部32同士が互いに連続した構成を採用できる。
外側スリーブのスリーブ基端部におけるスリーブ本体31基端部の軸線を通る位置の前後方向寸法は、ストッパ突部無し領域36を有する構成、ストッパ突板部32Aを有する構成のいずれにおいても、充填対象容器として設定した全ての包装容器120の口首部121内径に比べて0.5mm以上小さく設定する。外側スリーブのスリーブ基端部の中央部幅寸法は、充填対象容器として設定した全ての包装容器120の口首部121内径に比べて1mm以上小さいことが依り好ましい。
ストッパ突板部32Aを有する外側スリーブの外側スリーブ本体31の外径はスリーブ基端部の中央部幅寸法よりも小さい。
図15、図16は、変形例のスパウト本体50を示す。
図15~図19において、スパウト本体50の、図5、図6等に示したスパウト本体20と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
図5、図6等に示したスパウト本体20は、取付部21基端から封止嵌合部24まで内容物流路25の全長にわたって延在する流路仕切り壁23を有する。
これに対して、図15~図19に示す変形例のスパウト本体50の流路仕切り壁52は注出用突部53の先端部のみに存在する。
図15~図19に示す変形例のスパウト本体50は、図5、図6等に示したスパウト本体20の流路仕切り壁23にかえて、注出用突部53の先端部のみに存在する流路仕切り壁52を採用している。
流路仕切り壁52は注出筒部22からその先端側へ延出された突出先端部52aを有する。流路仕切り壁52の突出先端部52a先端は封止嵌合部24に一体に形成されている。流路仕切り壁52は、内容物流路25の注出用突部53先端部に位置する先端部を2つの分割流路25eに二分している。
一対の先端部側壁51は流路仕切り壁52の幅方向両側に位置する。
先端部側壁51について流路仕切り壁52の厚み方向に一致する方向を、以下、横幅方向、とも言う。流路仕切り壁52の幅方向両端は注出筒部22軸線に沿う延在方向全長にわたって先端部側壁51の横幅方向中央部と一体に形成されている。各先端部側壁51は流路仕切り壁52に対してその厚み方向両側に張り出すように形成されている。
流路仕切り壁52は、封止嵌合部24を注出筒部22に対して支持する支持片部として機能する。
また、このスパウト本体50においては、一対の先端部側壁51も封止嵌合部24を注出筒部22に対して支持する支持片部として機能する。
図17、図18に示す注出用スパウト60は、図1~図4等に示す注出用スパウト10のスパウト本体20を図15、図16に示す変形例のスパウト本体50に変更したものである。
外側スリーブ30のスパウト本体50に対する嵌合位置は、スパウト本体50の封止嵌合部24の外側に外側スリーブ30先端部内側の嵌合受け部34を嵌合させ、内容物流路25の注出口25bを塞いだ状態を指す。
図15~図18に示すスパウト本体50の一対の先端部側壁51は、封止嵌合部24のスパウト本体50軸線方向の投影範囲内に位置する。一対の先端部側壁51は、スパウト本体50に対するその軸線方向への外側スリーブ30のスライド移動の障害にならない。
図17は、詰め替え容器110Aの注出用スパウト60の外側スリーブ主筒部33を上向き状態の包装容器120の口首部121に挿入し外側スリーブ30のストッパ突部32を包装容器口首部121先端に当接させた状態(外側スリーブ30を包装容器120に対する挿入限界位置に配置した状態)を示す。但し、図17において、外側スリーブ30はスパウト本体50に対して嵌合位置に配置されている。
図18において、包装容器120に対する挿入限界位置の外側スリーブ30の頂角(θ)90度の仮想円錐面30Sは包装容器口首部121に接する所に位置する。
また、注出用スパウト60の外側スリーブ30は、スパウト本体に対して注出筒部22側面周方向に回転可能であることも図1~図4等に示した注出用スパウト10の外側スリーブ30と同様である。
図16~図19に示すように、スパウト本体50の注出口25bは、スパウト本体50先端部において流路仕切り壁52を介して両側に位置する。
図15、図16、図19に示すように、注出用スパウト60の注出口25bは、スパウト本体50の注出筒部22先端と封止嵌合部24と一対の先端部側壁51とによって取り囲まれた領域である。
スパウト本体50の注出口25bは、先端部側壁51が無い場合に比べて、スパウト本体50の周方向(注出用スパウト60の軸線周り方向)の寸法が限定されている。
注出口25bは内容物流路25の先端部(内容物流路25におけるスパウト本体50先端部に位置する部分)の一部である。
図19に示すように、内容物流路25先端部から内容物13の放出は、スパウト本体50周方向において一対の先端部側壁51間の注出口25bからの放出に限定される。
注出用スパウト60は、先端部側壁51の存在によって、スパウト本体50の注出用突部53と包装容器口首部121内周面との間の通気路12における封止嵌合部24及び先端部側壁51の周囲の領域の全体が注出口25bから放出された内容物によって塞がれてしまうことを回避でき、通気路12内に通気領域14を確保できる。このため、包装容器120の容器本体124から内容物充填に伴い押し出された空気Gの通気路12の通過、通気路12から包装容器120外への排気を確実に実現できる。その結果、包装容器120の容器本体124から通気路12へ流入しようとする空気Gによって、注出口25bから放出された内容物の通気路12内の流下が妨げられることを回避でき、注出口25bから放出された内容物の容器本体124への円滑な流下を確実に実現できる。
先端部側壁51は、スパウト本体50の流路仕切り壁52からその厚み方向片側のみに張り出す構成も採用可能である。
但し、通気路12内に通気領域14をより確実に確保する点では、流路仕切り壁52からその厚み方向片側のみに張り出す先端部側壁51よりも、流路仕切り壁52からその厚み方向両側に張り出す横幅方向寸法を有する構成の先端部側壁51を採用する方が有利である。
但し、内容物流路25の注出口25bからの内容物13のスパウト本体50の側面周方向における放出範囲を限定する点で、先端部側壁51の注出口25bに臨む面は、例えば、流路仕切り壁52からの距離が増大するにしたがい流路仕切り壁52に垂直で流路仕切り壁52の幅方向中央を通る垂直面に接近するように流路仕切り壁52に対して傾斜する平坦面であっても良い。
但し、注出用スパウト60は外側スリーブ主筒部33の軸線方向寸法の調整により、包装容器120に対する挿入限界位置の外側スリーブ30の頂角(θ)90度の仮想円錐面30Sが包装容器口首部121から離間した所に位置する構成も採用可能である。
また、注出口25bから放出された内容物の容器本体124への円滑な流下を依り確実に実現する点では、包装容器120に対する挿入限界位置の外側スリーブ30の頂角(θ)120度の仮想円錐面30Sが包装容器口首部121から離間した所に位置する構成を採用することも可能である。
スリーブ受け部に取付部21とは別のスリーブ受け突部を採用した場合は、スパウト本体に対する嵌合位置の外側スリーブ基端とスリーブ受け突部との間にストッパ配置領域が確保される構成を採用可能である。
スパウト本体の封止嵌合部は、流路仕切り壁の有無に依らず、例えば、注出筒部先端の周方向複数箇所からスパウト本体先端側へ突出された支持片部(例えば図16の先端部側壁51)に支持された構成も採用可能である。この構成の場合、注出筒部周方向に互いに隣り合う支持片部間に注出口を確保する。
3以上の分割流路は、例えば、内容物流路25の断面中央部から互いに異なる3以上の方向に放射状に延在形成されたそれぞれ板状の流路仕切り壁によって形成できる。
内容物流路25の断面中央部から3以上の方向に延在形成された流路仕切り壁を有する構成の場合、スパウト本体は、各流路仕切り壁の内容物流路25断面中央部とは逆の突端に先端部側壁が形成された構成を採用可能である。先端部側壁は、流路仕切り壁の突端から流路仕切り壁の厚み方向両側あるいは片側に突出形成される。
ストッパ部材は、例えば、スリーブ受け部または外側スリーブに手指で切断可能な易破壊性の薄肉部を介して手指で切り離し可能に繋がっている構成や、スリーブ受け部、外側スリーブ、あるいは注出筒部に対して、注出筒部の軸線に垂直の向きの引き抜き力によって係合解除可能な係合突起を係合させた構成、スリーブ受け部、外側スリーブ、あるいは注出筒部に形成された係合突起に対して注出筒部の軸線に垂直の向きの引き抜き力によって係合解除可能に係合する係合凹部が形成された構成等も採用可能である。
また、ストッパ部材は、取っ手片を有していない構成も採用可能である。
但し、ストッパ部材は、ストッパ配置領域に、注出筒部の軸線に垂直の向きの引き抜き力によってから抜き去り可能に配置される構成を採用する。
Claims (7)
- 内容物が収容される容器に取り付けられる取付部及び前記取付部から突出された注出筒部を含むスパウト本体と、前記スパウト本体の前記注出筒部にその軸線方向に移動可能に外挿された外側スリーブとを有し、
前記スパウト本体は、前記取付部と、前記注出筒部と、前記注出筒部から突出された支持片部によって支持され前記注出筒部からその先端側に離間した位置に形成され前記外側スリーブの先端部内側に嵌合させることで前記外側スリーブの先端部内側を封止する封止嵌合部と、前記注出筒部の内側を含み前記取付部を貫通して形成された内容物流路と、少なくとも前記注出筒部の先端部から前記封止嵌合部まで前記内容物流路を複数の分割流路に分割する流路仕切り壁とを有し、前記内容物流路は前記封止嵌合部と前記注出筒部の先端との間に確保された注出口を含み、
前記外側スリーブは、前記スパウト本体に外挿され前記封止嵌合部が先端部に脱着可能に嵌合される筒状のスリーブ本体と、前記スリーブ本体の基端部から前記スリーブ本体の軸線に垂直の左右方向両側に突出形成され前記スリーブ本体を挿入した容器口首部の先端に当接されることで前記スリーブ本体の前記容器口首部に対する挿入方向の変位を規制するストッパ突部とを有し、前記外側スリーブの基端部と左右方向両側の前記ストッパ突部とで構成されるスリーブ基端部の左右方向寸法は、前記スリーブ基端部における前記外側スリーブの基端部の軸線及び左右方向に垂直の前後方向の寸法であり前記外側スリーブの基端部の軸線を通る位置の寸法よりも大きい、注出用スパウト。 - 前記スリーブ本体の基端部における前記スリーブ本体の軸線方向及び前記左右方向に垂直の前後方向両側には、前記スリーブ本体の基端部がその周方向において前記左右方向両側の前記ストッパ突部間に露呈されたストッパ突部無し領域が確保されている請求項1に記載の注出用スパウト。
- 前記ストッパ突部は前記スリーブ本体の軸線方向に垂直に延在する板状に形成され、前記ストッパ突部の片面は、前記容器口首部の先端に当接される口首部突き当て面を構成する請求項1または2に記載の注出用スパウト。
- 前記ストッパ突部は前記左右方向に互いに平行に延在する一対の側端面を有し、前記左右方向一側の前記ストッパ突部の一対の側端面が前記左右方向他側の前記ストッパ突部の一対の側端面の延長上に位置する請求項1~3のいずれか1項に記載の注出用スパウト。
- 前記スパウト本体は、前記注出筒部の先端部から前記封止嵌合部の外周部にわたって延在形成された複数の先端部側壁を有し、前記注出口は前記スパウト本体の側面周方向に互いに隣り合う前記先端部側壁間に確保されている請求項1~4のいずれか1項に記載の注出用スパウト。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の注出用スパウトと、前記スパウト本体の前記取付部における前記注出筒部の先端とは逆の基端の周囲に位置する部分であるスリーブ受け部と前記外側スリーブとの間に確保されるストッパ配置領域に設けられて前記スパウト本体の前記封止嵌合部に先端部を嵌合させた前記外側スリーブの前記スパウト本体に対する前記取付部側への移動を規制するストッパ部材とを有し、
前記ストッパ部材は前記注出筒部の軸線に垂直の向きの引き抜き力によって前記ストッパ配置領域から抜き去り可能であるストッパ部材付き注出用スパウト。 - 請求項1~5のいずれか1項に記載の注出用スパウト、あるいは請求項6に記載のストッパ部材付き注出用スパウトの前記注出用スパウト、の取付部が前記容器に取り付けられ、前記スパウト本体の前記内容物流路が前記容器の内側領域と連通されている注出用スパウト付き容器。
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