JP5683356B2 - 詰め替え容器 - Google Patents
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Description
上記した中栓には、内容物を注出するための注出口が形成されていると共に、この注出口を閉塞するシール部が設けられている。シール部は、例えばプルトップが付設された蓋体からなる。
また、中栓の注出口を開封した後に本容器の口部を詰め替え容器の中栓に螺着するため、その螺合作業中に誤って詰め替え容器を倒すと、詰め替え容器内の内容物がこぼれ出るおそれがあった。
更に、中栓に本容器の口部を螺着する際に本容器を倒立姿勢にするため、本容器の内側に内容物が残留していると本容器内の内容物がこぼれ易かった。従って、本容器内の内容物を使い切った後でないと詰め替え作業を行い難かった。
(1)本発明に係る詰め替え容器は、本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、該容器本体の口部に装着される装着筒、及び側方に向けて開口する注出孔が形成された注出筒を有する基筒部材と、前記注出筒に容器軸方向にスライド移動自在に装着され、前記注出孔を閉塞すると共に前記本容器の注入口部内に挿入された状態で連結される蓋筒部材と、を備え、前記蓋筒部材が、前記注出筒に対して前記容器本体側に前記スライド移動させられたときに前記注出孔を開放し、前記注出筒には、側方に向けて開口する空気導入孔が形成されると共に、該注出筒の内部を、前記注出孔に直結する注出路と、前記空気導入孔に直結し且つ前記注出路よりも流路断面積が小さい空気導入路と、に区画する区画壁が前記容器軸方向に延設されていることを特徴とする。
しかも詰め替え時、蓋筒部材を注入口部に連結させているので、詰め替え容器を安定した状態で本容器に組み合わせることができ、内容物をこぼし難い。更に、詰め替え容器の開封と同時に内容物を本容器に詰め替えられるので、本容器を倒立姿勢にすることなく詰め替え作業を行うことが可能になり、例えば本容器内の内容物が残留している場合であっても、内容物の詰め替え作業を行うことができる。
(詰め替え容器の構成)
図1に示すように、本実施形態の詰め替え容器1は、本容器(図3参照)40に詰め替える図示しない内容物が収容される容器本体2と、該容器本体2の口部2aを塞ぐ有頂筒状の注出部材(基筒部材)10と、この注出部材10の注出筒14に容器軸O方向にスライド移動自在に装着されたスライド筒(蓋筒部材)20と、注出筒14に離脱可能に装着され、容器本体2側に向けたスライド筒20のスライド移動を規制するストッパ(規制部材)30と、を備えている。
図示の例では、注出孔15と空気導入孔16とが容器軸Oを挟んで径方向に向かい合うように形成されている。但し、注出孔15と空気導入孔16との位置関係はこの場合に限定されるものではなく、周方向にずれた位置に形成されていれば構わない。また、図示の例では、注出孔15及び空気導入孔16はそれぞれ側面視矩形状に開口(円形状等、他の形状を採用しても良い)した孔とされており、注出孔15の開口面積よりも空気導入孔16の開口面積の方が小さく形成されている。
この際、区画壁17は空気導入孔16寄りに配置されており、注出路R1の流路断面積よりも空気導入路R2の流路断面積の方を小さくしている。
なお、上記流路断面積とは、図2に示すように、注出筒14を横断面視した際に、同一平面上における区画壁17と注出筒14の周壁部14aの内周面とで画成される空間の断面積であり、空気導入路R2の断面積S2の方が注出路R1の断面積S1よりも小さい。
このストッパ30は、注出部材10の連結環13とスライド筒20のフランジ部22との間に配置されており、先に述べたように、容器本体2側に向けたスライド筒20のスライド移動を規制している。なお、把持片32は、Cリング部31の開口部分31aに対して容器軸Oを挟んだ反対側に位置するように形成されている。
次に、上述したように構成された詰め替え容器1から本容器40に内容物を詰め替える方法について説明する。
これにより、スライド筒20を注入口部41に連結させることができ、詰め替え容器1と本容器40とを組み合わせることができる。特に、スライド筒20のフランジ部22が注入口部41の開口端縁に当接すると共にガイドリブ23が注入口部41に内接するので、上記連結を安定させることができる。
また、詰め替え容器1の注出孔15及び空気導入孔16は共にスライド筒20によって閉塞(例えば、液密、気密に密閉)されていることから、詰め替え容器1を倒立姿勢としても、容器本体2内の内容物がこれら注出孔15及び空気導入孔16を通して流出することはない。
しかも本実施形態の場合には、空気導入路R2の流路断面積が注出路R1のそれよりも小さいことに加え、空気導入孔16の開口面積が注出孔15のそれよりも小さいので、詰め替え時に、内容物をより優先的に注出路R1を通じて本容器40側に流動させ易いうえ、空気導入路R2を利用して空気置換をよりスムーズに行い易い。
また、詰め替え時、スライド筒20のフランジ部22を注入口部41の開口端縁に当接させているので、倒立姿勢となった詰め替え容器1を安定状態で本容器40に組み合わせることができると共に、スライド筒20のガイドリブ23を注入口部41に内接させるので、詰め替え容器1と本容器40とを径方向に位置ずれさせることなく組み合わせることができる。従って、これらのことから内容物がこぼれるのを効果的に抑制することができる。
また、空気導入孔16の開口面積を注出孔15の開口面積よりも小さく形成した場合を例に挙げたが、この場合に限られるものではなく、同じ開口面積であっても構わないし、注出孔15の開口面積よりも大きく形成しても構わない。これらの場合であっても、区画壁17によって空気導入路R2の流路断面積の方が注出路R1の流路断面積よりも小さいので、空気導入路R2を利用して空気置換を確実に行いながら内容物を注出路R1に優先的に流動させることができ、詰め替え作業を簡便に行うことができる。但し、空気導入孔16の開口面積を注出孔15の開口面積よりも小さくすることが好ましい。
また、Cリング部31を利用してストッパ30を注出部材10の注出筒14に嵌合させた構成としたが、注出部材10やスライド筒20と一体成形されていても構わない。この場合には、例えば弱化部等の容易破断部を介してストッパを一体成形し、容易破断部を破断しながらストッパを切り離すことで、スライド筒20のスライド移動の規制を解除する等の構成を採用すれば良い。
R1…注出路
R2…空気導入路
1…詰め替え容器
2…容器本体
2a…容器本体の口部
10…注出部材(基筒部材)
11…外筒部(装着筒)
14…注出筒
15…注出孔
16…空気導入孔
17…区画壁
20…スライド筒(蓋筒部材)
30…ストッパ(規制部材)
40…本容器
41…本容器の注入口部
Claims (3)
- 本容器に詰め替える内容物が収容される容器本体と、
該容器本体の口部に装着される装着筒、及び側方に向けて開口する注出孔が形成された注出筒を有する基筒部材と、
前記注出筒に容器軸方向にスライド移動自在に装着され、前記注出孔を閉塞すると共に前記本容器の注入口部内に挿入された状態で連結される蓋筒部材と、を備え、
前記蓋筒部材は、前記注出筒に対して前記容器本体側に前記スライド移動させられたときに前記注出孔を開放し、
前記注出筒には、側方に向けて開口する空気導入孔が形成されると共に、該注出筒の内部を、前記注出孔に直結する注出路と、前記空気導入孔に直結し且つ前記注出路よりも流路断面積が小さい空気導入路と、に区画する区画壁が前記容器軸方向に延設されていることを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1に記載の詰め替え容器において、
前記空気導入孔は、前記注出孔よりも開口面積が小さいことを特徴とする詰め替え容器。 - 請求項1又は2に記載の詰め替え容器において、
前記注出筒に離脱可能に装着され、前記容器本体側に向けた前記蓋筒部材の前記スライド移動を規制する規制部材を備えていることを特徴とする詰め替え容器。
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