JP7309839B2 - エレベータの群管理システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、複数台の乗りかごを備えたエレベータの群管理システムに関する。
一般に、建物の各階の乗場には、乗場呼びを登録するための乗場呼びボタンが設置されている。エレベータの利用者がこの乗場呼びボタンを操作すると、乗りかごが乗場呼びの登録階に応答する。利用者が乗りかごに乗り込み、かご操作盤の行先階ボタンを操作すると、行先階が登録され、乗りかごがその行先階に移動する。
近年、上述した乗場呼びボタンとは別に、乗場にて直接行先階を指定可能な乗場行先階登録装置(HDC:Hall Destination Controller)を備えたエレベータシステムが実用化されている。このようなエレベータシステムを「行先階制御システム(DCS:Destination Control System)」と呼ぶ。DCSは、利用者が乗場にて登録した行先階に基づいて、複数台の乗りかごの中から最適な乗りかごを選出して、当該乗場に応答させる。この場合、同じ行先階の利用者を同じ乗りかごに乗車させることで、輸送効率の向上を図っている。
特開2016-166080号公報
上述したDCSでは、利用者がHDCの操作により、行先階を有する呼び(以下、行先呼びと称す)を登録することを前提にして、当該行先呼びに対して最適な乗りかごを割り当てることで、群管理効率を上げている。このため、HDCを操作せずに乗車した利用者や、あるいは、HDCを操作したにもかかわらず、乗りかごに乗車しない利用者がいると、割当制御に悪影響を与え、群管理効率を下げることになる。
本発明が解決しようとする課題は、呼び登録時の利用者の人数と実際に乗車した利用者の人数との誤差を補正して最適な割当制御を行うことのできるエレベータの群管理システムを提供することを目的とする。
一実施形態に係るエレベータの群管理システムは、管理手段と、乗降人数検出手段と、学習手段と、補正手段と、割当制御手段とを備える。上記管理手段は、乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びの割当情報を管理する。上記乗降人数検出手段は、乗りかごが上記行先呼びの出発階に到着したときの利用者の乗車人数と、上記行先呼びの目的階に到着したときの利用者の降車人数を検出する。上記学習手段は、上記管理手段によって管理された上記割当情報から得られる呼び登録時の乗車人数、降車人数と、上記乗降人数検出手段によって検出された実際の乗車人数、降車人数との誤差を階床別に学習する。上記補正手段は、上記学習手段によって得られる学習データに基づいて、上記呼び登録時の乗車人数、降車人数を上記実際の乗車人数、降車人数と一致させるように、上記割当情報として管理されている行先呼びの登録数を補正する。上記割当制御手段は、上記乗場行先階登録装置によって新たな行先呼びが登録された際に、上記補正手段によって補正された上記割当情報に基づいて、上記新たな行先呼びに対する割当処理を行う。
上記構成のエレベータの群管理システムにおいて、上記補正手段は、上記呼び登録時の乗車人数が上記実際の乗車人数よりも少ない場合に、上記学習データの中で上記呼び登録時の乗車人数を減らす階床に着目して、上記割当情報の中から削除対象とする行先呼びを削除することを特徴とする。
また、別観点によれば、上記補正手段は、上記呼び登録時の乗車人数が上記実際の乗車人数よりも多い場合に、上記学習データの中で上記呼び登録時の乗車人数を増やす階床に着目して、上記割当情報に追加対象とする行先呼びを追加することを特徴とする。
図1は一実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 図2は上記エレベータの群管理システムの乗場の構成を示す図である。 図3は上記エレベータの群管理システムに備えられた群管理制御装置の学習処理を示すフローチャートである。 図4は上記学習処理のステップS1-1実施前に生成済みの行先呼びの一例を示す図である。 図5は上記学習処理のステップS1-2/S1-6で確認する乗車人数と降車人数の一例を示す図である。 図6は上記学習処理のステップS1-4で生成した出発階の補正人数の一例を示す図である。 図7は上記学習処理のステップS1-8で生成した目的階の補正人数の一例を示す図である。 図8は上記群管理制御装置の補正処理を示すフローチャートである。 図9は上記群管理制御装置の補正処理を示すフローチャートである。 図10は上記補正処理に用いられる行先呼びの割当情報の一例を示す図である。 図11は上記補正処理のステップS2-3,S2-4aの判定結果の一例を示す図である。 図12は上記補正処理のステップS2-5の判定結果の一例を示す図である。 図13は上記補正処理のステップS2-6aの判定結果の一例を示す図である。 図14は上記補正処理のステップS2-7の判定結果とS2-10の削除優先順位の一例を示す図である。 図15は上記補正処理の最終結果として得られる削除対象の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は一実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図であり、複数台のエレベータが群管理された構成が示されている。なお、ここで言う「エレベータ」とは、基本的には「乗りかご」のことである。図1の例では、A,B,C号機で示される3台のエレベータ(乗りかご)が群管理された構成が示されているが、もっと多くのエレベータが群管理された構成であっても良い。
図中の11a~11cはエレベータ制御装置(かご制御装置とも言う)、12a~12cは乗りかごである。エレベータ制御装置11aは、A号機の乗りかご12aの運転制御を行う。具体的には、エレベータ制御装置11aは、乗りかご12aを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。B号機のエレベータ制御装置11b、C号機のエレベータ制御装置11cも同様である。これらのエレベータ制御装置11a~11cは、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータからなる。
乗りかご12a~12cは、モータ(巻上機)の駆動により昇降路内を昇降動作する。通常、乗りかご12a~12cのかご室内には、利用者が行先階を登録するための階床ボタンが設置されているが、本実施形態では、フルDCSを前提としているため、かご室内に階床ボタンは設置されていない。「フルDCS」とは、各階の乗場に、後述する乗場行先階登録装置(HDC)20が設置され、乗場にて利用者が行先階(行先呼び)を登録可能なシステムのことである。
乗りかご12a~12cのかご室内の底部には、荷重検知器13a~13cがそれぞれ設置されている。荷重検知器13aは、乗りかご12aの積載荷重を検知し、図示せぬテールコードを介して群管理制御装置30に送る。同様に、荷重検知器13bは、乗りかご12bの積載荷重を検知し、図示せぬテールコードを介して群管理制御装置30に送る。荷重検知器13cは、乗りかご12cの積載荷重を検知し、図示せぬテールコードを介して群管理制御装置30に送る。
また、乗りかご12a~12cのかご室内には、必要に応じてカメラ14a~14cが設置される。カメラ14aは、乗りかご12aに対する利用者の乗車人数と降車人数を検出する場合に用いられる。同様に、カメラ14bは、乗りかご12bに対する利用者の乗車人数と降車人数を検出する場合に用いられる。カメラ14cは、乗りかご12cに対する利用者の乗車人数と降車人数を検出する場合に用いられる。
各階の乗場(エレベータホール)には、行先呼びを登録するための登録装置として、乗場行先階登録装置20が設置されている。「行先呼び」は、利用者の行先階を有する呼びのことであり、出発階と目的階の情報を含む。「出発階」は、乗りかごが出発する階を示し、当該行先呼びが登録された階という意味で登録階とも言う。「目的階」は、乗りかごが向かう階を示し、利用者の行先階である。乗場行先階登録装置20によって登録された行先呼びの情報は、群管理制御装置30に送られる。
なお、図1の例では、便宜的に1つの乗場行先階登録装置20しか図示していないが、実際には各階の乗場に同様の乗場行先階登録装置20が設置され、これらの乗場行先階登録装置20で登録された行先呼びの情報が群管理制御装置30に送られる。
群管理制御装置30は、各号機の乗りかごの運転を群管理制御するための装置であり、エレベータ制御装置11a~11cと同様に、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータによって構成される。本実施形態において、この群管理制御装置30には、登録検出部31、管理部32、乗降人数検出部33、学習部34、補正部35、割当制御部36が備えられている。なお、これらの処理部は、実際にはソフトウェアあるいはソフトウェアとハードウェアの組み合わせにより実現される。
登録検出部31は、利用者が乗場行先階登録装置20の操作によって登録した行先呼びを検出する。上述したように、行先呼びには、出発階と目的階に関する情報が含まれる。管理部32は、登録検出部31によって検出された行先呼びの割当情報を管理する。「行先呼びの割当情報」とは、行先呼びを乗りかごに割り当てた状態を示す情報である。
乗降人数検出部33は、乗りかご12a~12cのそれぞれが行先呼びの出発階に到着したときの利用者の乗車人数と、行先呼びの目的階に到着したときの利用者の降車人数を検出する。乗車人数/降車人数の検出方法として、図1に示した荷重検知器13a~13cで検出される荷重値を用いる方法がある。この場合、乗りかごが乗場に到着する直前に検出された荷重値と、到着後に戸開閉して利用者が乗車したときに検出された荷重値とを比較すれば、荷重値の増加分から利用者の乗車人数を推測できる。また、乗りかごが乗場に到着する直前に検出された荷重値と、到着後に戸開閉して利用者が降車したときに検出された荷重値とを比較すれば、荷重値の減少分から利用者の降車人数を検出できる。
別の方法として、乗りかご12a~12c内に設置されたカメラ14a~14cを用い、これらのカメラ14a~14cの画像を解析処理することで、利用者の乗車人数と降車人数を検出することでも良い。
学習部34は、管理部32によって管理された割当情報(割当済みの行先呼びの情報)から得られる呼び登録時の乗車人数、降車人数と、乗降人数検出部33によって検出された実際の乗車人数、降車人数との誤差を階床別に学習する。補正部35は、学習部34によって得られる学習データに基づいて、呼び登録時の乗車人数、降車人数を実際の乗車人数、降車人数と一致させるように割当情報を補正する。
割当制御部36は、乗場行先階登録装置20によって新たな行先呼びが登録された際に、学習部34によって学習された階床別の補正人数に基づいて、割当済みの行先呼びの登録数を補正して割当制御を行う。
図2は本システムにおける乗場の構成を示す図である。
図中の23は任意の階の乗場、24a,24b,24cは乗場ドアである。乗場ドア24aは、A号機の乗りかご12aの到着時にかごドアと連動して開閉動作する。乗場ドア24bは、B号機の乗りかご12bの到着時にかごドアと連動して開閉動作する。乗場ドア24cは、C号機の乗りかご12cの到着時にかごドアと連動して開閉動作する。
また、乗場ドア24aの上部付近に、「インジケータ」と呼ばれる表示器25aが設置されている。表示器25aには、A号機の乗りかご12aの行先階や運転方向などが表示される。同様に、乗場ドア24bの上部付近に表示器25b、乗場ドア24cの上部付近に表示器25cが設置されている。表示器25bには、B号機の乗りかご12bの行先階や運転方向などが表示される。表示器25cには、C号機の乗りかご12cの行先階や運転方向などが表示される。
乗場23の任意の場所(例えば入口付近)に、乗場行先階登録装置20が設置されている。乗場行先階登録装置20は、利用者が行先階を入力操作するための操作部21と、利用者が乗車する乗りかご等を表示するための表示部22とを有する。なお、行先階の登録方法としては、テンキーの操作によるものが一般的であるが、例えばICカードなどを用いた方法であっても良い。
このような構成において、利用者が乗場行先階登録装置20の操作部21を操作して行先階を入力すると、利用者が現在のいる乗場の階を「出発階」、利用者が入力した行先階を「目的階」とした行先呼びが発行されて、群管理制御装置30に与えられる。群管理制御装置30では、この行先呼びを各号機の乗りかご12a~12cの中の最適な乗りかごに割り当て、当該行先呼びの出発階に応答させる。行先呼びが割り当てられた乗りかごのことを「割当かご」と呼ぶ。
DCSでは、各号機の表示器25a~25cに各号機の乗りかご12a~12cに割り当てられた行先階が表示される。したがって、利用者は、表示器25a~25cに表示された行先階から自分の乗るべき乗りかごを確認でき、その乗りかごに乗車することで、自分の行先階にいくことができる。
しかしながら、例えば多数の利用者がいた場合に、乗場行先階登録装置20を操作させずに(つまり、自分の行先階を登録せずに)、表示器25a~25cの表示だけを見て自分と同じ行先階を有する乗りかごに乗車することがある。あるいは、利用者が乗場行先階登録装置20を操作して自分の行先階を登録したのにもかかわらず、その行先階を有する乗りかごが到着したときに乗車しないこともある。このような場合、呼び登録時の利用者の人数と、実際に乗車している利用者の人数が合わなくなるため、行先呼びの割当制御に悪影響を与え、群管理効率を下げることになる。本実施形態では、このような問題を解決するべく、呼び登録時の利用者の人数と実際に乗車した利用者の人数との誤差を補正して最適な割当制御を実現するものである。
以下に、本実施形態の動作について、(a)学習処理、(b)補正処理に分けて説明する。学習処理は、乗りかごが行先呼びに応答して各階を運転中に、割当情報(割当済みの行先呼びの情報)から得られる呼び登録時の利用者の人数と実際に乗車した利用者の人数との誤差を階床別に学習する処理である。補正処理は、上記学習処理によって得られた学習データを用いて、呼び登録時の利用者の人数を実際に乗車した利用者の人数に補正する処理である。
(a)学習処理
図3は群管理制御装置30の学習処理を示すフローチャートである。
ステップS1-1~S1-4では、乗りかご12a~12cの中の任意の乗りかごがホール呼びに応答したときの処理となる。「乗りかごがホール呼びに応答したとき」とは、乗りかごが行先呼びの出発階に向かうことを意味する。DCSの割当制御に用いられる行先呼びには、出発階と目的階の情報が含まれている。一般的な割当制御に用いられるホール呼びは行先呼びの出発階を含み、かご呼びは目的階を含んでいることから、本実施形態では、便宜的に行先呼びの出発階に向かうことを「ホール呼びに応答」、行先呼びの目的階に向かうことを「かご呼びに応答」と表現している。
群管理制御装置30は、乗りかごがホール呼びに応答したか否かを判断する(ステップS1-1)。乗りかごがホール呼びに応答していない場合には(ステップS1-1のNo)、ここでの処理を終了する。乗りかごがホール呼びに応答している場合は(ステップS1-1のYes)、群管理制御装置30は、乗りかごがホール呼びで指定された階、つまり、行先呼びの出発階に到着後、戸開開始から戸閉完了までの間で、利用者の乗車人数をチェックする(ステップS1-2)。乗車人数は、かご内の積載荷重の変化をチェックする方法や、かご内のカメラで利用者の人数を直接チェックする方法などが考えられる。
群管理制御装置30は、管理部32に管理されている現在の割当情報(割当済みの行先呼びの情報)の中で出発階が同じ階である個数(利用者の登録人数)と、上記ステップS1-2で検出された実際の乗車人数とを比較する(ステップS1-3)。その結果、利用者の登録人数と乗車人数とが異なる場合には(ステップS1-3のYes)、行先呼びを登録せずに乗車した利用者、あるいは、行先呼びを登録したにもかかわらず乗車しなかった利用者がいることになる。そこで、群管理制御装置30は、利用者の登録人数と実際の乗車人数との差分を当該出発階に対する補正人数として求め、図1の補正部35に階床別に記録する(ステップS1-4)。
(具体例)
上述したステップS1-1~S1-4の処理について、乗りかごが3階UPホール呼びに応答した場合を想定して具体的に説明する。「3階UPホール呼び」とは、3階を出発階として登録され、その3階から上方向の運転を示す行先呼びのことである。
図4は割当済みの行先呼びの一例を示す図である。まず、事前に乗場行先階登録装置20を通じて複数の行先呼びが登録され、乗りかご12a~12cの中の任意の乗りかごに割り当てられているものとする。図4の例では、3階を出発階とした行先呼びが6つ、5階を出発階とした行先呼びが4つ登録されている。なお、乗場行先階登録装置20によって登録された行先呼びは、図1に示した登録検出部31で検出され、乗りかごに割り当てられたときに管理部32に当該乗りかごの割当情報として管理される。
ステップS1-1にて、乗りかごが3階UPホール呼び応答したか否かが判断される。ステップS1-2にて、3階から乗りかごに乗車した利用者の人数(乗車人数)がチェックされ、その結果が図5に示すテーブルに記録される。なお、図5乃至図7に示すテーブルは、群管理制御装置30内に設けられている。
ステップS1-3にて、3階の乗車人数と、3階を出発階とした利用者の登録人数とが比較される。図5の例では、3階の乗車人数は5人である。図4の例では、3階を出発階として利用者の登録人数は6人である。実際の乗車人数と登録人数に差異があるため、ステップS1-4へと進み、図6のテーブルの3階の出発階に補正人数として「-1(5-6)」がセッされる。
このような処理がホール呼び応答時に繰り返し実施され、図6の例のように出発階別に補正人数がセットされる。なお、ステップS1-1にてホール呼びに応答しなかった場合や、ステップS1-3にて実際の乗車人数と登録人数に差異がない場合は補正する必要がないため、図6のテーブルに「0」がセットされる。図6の例では、3階の出発階に「-1」、5階の出発階に「2」がセットされている。「-1」は、実際の乗車人数を1人減らす方向に補正することを示す。「2」は、実際の乗車人数を2人増やす方向に補正することを示す。
図3に戻って、ステップS1-5~S1-8の処理は、乗りかごがかご呼びに応答したときの処理となる。「乗りかごがかご呼びに応答したとき」とは、乗りかごが行先呼びの目的階に向かったことを意味する。
群管理制御装置30は、乗りかごがかご呼びに応答したか否かを判断する(ステップS1-5)。乗りかごがかご呼びに応答していない場合に(ステップS1-5のNo)、ここでの処理を終了する。乗りかごがかご呼びに応答している場合は(ステップS1-5のYes)、群管理制御装置30は、乗りかごがかご呼びで指定された階、つまり、行先呼びの目的階に到着後、戸開開始から戸閉完了までの間で、利用者の降車人数をチェックする(ステップS1-6)。上記乗車人数のチェック方法と同様に、降車人数についても、かご内の積載荷重の変化をチェックする方法や、かご内のカメラで利用者の人数を直接チェックする方法などが考えられる。
群管理制御装置30は、管理部32に管理されている現在の割当情報(割当済みの行先呼びの情報)の中で目的階が同じ階である個数(利用者の登録人数)と、上記ステップS1-6で得られた実際の利用者の降車人数とを比較する(ステップS1-7)。その結果、利用者の登録人数と降車人数とが一致しなかった場合には(ステップS1-7のYes)、行先呼びを登録したにもかかわらず降車しなかった利用者、あるいは、行先呼びを登録せずに乗車していて、他の利用者の目的階で降車した利用者がいることになる。そこで、群管理制御装置30は、利用者の登録人数と降車人数との差分を当該目的階に対する補正人数として求め、図1の補正部35に階床別に記録する(ステップS1-8)。
(具体例)
上述したステップS1-5~S1-8の処理について、乗りかごが4階かご呼びに応答した場合を想定して具体的に説明する。「4階かご呼び」とは、4階を目的階として登録された行先呼びのことである。図4の例では、4階を目的階とした行先呼びが1つ、5階を目的階とした行先呼びが3つ、7階を目的階とした行先呼びが1つ、8階を目的階とした行先呼びが4つ、10階を目的階とした行先呼びが1つ登録されている。
ステップS1-5にて、乗りかごが4階かご呼びに応答したか否かが判断される。ステップS1-6にて、4階で乗りかごから降車した利用者の人数(降車人数)がチェックされ、その結果が図5に示すテーブルに記録される。
ステップS1-6にて、4階の降車人数と、4階を目的階とした利用者の登録人数とが比較される。図5の例では、4階の降車人数は2人である。図4の例では、4階を目的階とした利用者の登録人数は1人である。実際の降車人数と登録人数に差異があるため、ステップS1-8へと進み、図7のテーブルの4階の目的階に補正人数として「1(2-1)」がセッされる。
このような処理がかご呼び応答時に繰り返し実施され、図7の例のように目的階別に補正人数がセットされる。なお、ステップS1-5にてかご呼びに応答しなかった場合や、ステップS1-7にて降車人数と呼び登録数に差異がない場合は補正する必要がないため、図7のテーブルに「0」がセットされる。図7の例では、4階,6階,7階の目的階に「1」、5階の目的階に「-2」、8階の目的階に「-1」、10階の目的階に「2」がセットされている。「1」は、実際の降車人数を一人増やす方向に補正することを示す。「-2」は、実際の降車人数を二人減らす方向に補正することを示す。「-1」は、実際の降車人数を1人減らす方向に補正することを示す。「2」は、実際の降車人数を2人増やす方向に補正することを示す。
図3に戻って、ステップS1-1~S1-8の処理は、一方向の運転サービス中に繰り返し実施される。乗りかごが方向反転した場合(ステップS1-9のYes)、例えばUP方向からDOWN方向に変わった場合にはUP方向の運転サービスが終了したことになるので、群管理制御装置30は、運転サービスが終了した方向の補正人数を学習データに反映する処理を実施する(ステップS1-10,S1-11)。乗りかごが方向反転していない場合には(ステップS1-9のNo)、進行方向に対する運転サービスが終了していないため、群管理制御装置30は、ステップS1-1~S1-9の処理を繰り返す。
ステップS1-10において、群管理制御装置30は、今回の運転サービスで得られた出発階における学習データの補正人数と、過去の運転サービスで得られた出発階における学習データの補正人数を用いて、出発階に対する最終的な学習データを作成して学習部34に記憶する。具体的には、図6のテーブルに記録された出発階における学習データの補正人数を階床別に所定期間分読み込み、これらの平均値を求めるか、あるいは、重み値をつけて更新するなどして最適化する。
同様に、ステップS1-11において、群管理制御装置30は、今回の運転サービスで得られた目的階における学習データの補正人数と、過去の運転サービスで得られた目的階における学習データの補正人数を用いて、目的階に対する最終的な学習データを作成して学習部34に記憶する。
なお、ステップS1-1,ステップS1-5で乗りかごが呼び応答しなかった場合と、ステップS1-3,ステップS1-7で差異が発生しなかった場合を別の事象としてとらえ、ステップS1-10及びステップS1-11にて補正人数の更新は実施しないなどの変化例も考えられる。
(b)補正処理
図8および図9は群管理制御装置30の補正処理を示すフローチャートである。群管理制御装置30は、任意の階の乗場行先階登録装置20で登録された新たな行先呼びを検出すると(ステップS2-1のYes)、以下のような処理を実行する(ステップS2-2~S2-11)。
なお、実際には、各号機の乗りかご12a~12cのそれぞれに対して下記の処理が実行されるが、ここでは説明を簡単にするため、任意の1台の乗りかごに着目して、この乗りかごに複数の行先呼びが割り当てられる場合を想定して説明する。
群管理制御装置30は、乗りかごの割当情報(割当済みの行先呼びの情報)から得られる呼び登録時の乗車人数と、当該乗りかごに乗車している利用者の人数(乗車人数)とを比較する(ステップS2-2,ステップS2-12)。乗りかごの割当情報は、管理部32から得られる。利用者の乗車人数は、乗降人数検出部33によって検出される。
ここで、呼び登録時の乗車人数よりも現在の乗車人数が少ない場合(ステップS2-2のYes)、あるいは、呼び登録時の乗車人数よりも現在の乗車人数が多い場合には(ステップS2-12のYes)、群管理制御装置30は、呼び登録時の乗車人数を現在の乗車人数に合わせて削除あるいは追加する補正を行う。
以下では、呼び登録時の乗車人数よりも現在の乗車人数が少ない場合を想定して、行先呼びを削除する補正処理について詳しく説明する。なお、呼び登録時の乗車人数よりも現在の乗車人数が多い場合には(ステップS2-12のYes)、行先呼びを追加する補正処理が実行されるが、ここではその説明を省略するものとする。
呼び登録時の乗車人数よりも現在の乗車人数が少ない場合(ステップS2-2のYes)、群管理制御装置30は、出発階を基準として削除対象となる行先呼びを抽出する。まず、群管理制御装置30は、乗りかごの進行方向に一番手前の階から現在のかご位置までの間で戸開閉が実施された階があるか否かをチェックする(ステップS2-3)。「乗りかごの進行方向に一番手前の階」とは、進行方向がUP方向であれば最下階、DOWN方向であれば最上階である。戸開閉が実施された階でなければ(ステップS2-3のNo)、利用者が乗車することはあり得ないため、チェック終了となる。
戸開閉が実施された階であれば(ステップS2-3のYes)、群管理制御装置30は、当該階を出発階とした学習データをチェックする(ステップS2-4)。この学習データの補正人数がマイナスの値であった場合(ステップS2-4a)、利用者が呼び登録した数より乗車する人数が少ないことを示している。したがって、群管理制御装置30は、該当階を出発階とする行先呼びを削除対象とする(ステップS2-5)。
続いて、群管理制御装置30は、目的階を基準として削除対象となる行先呼びを抽出する。群管理制御装置30は、上記ステップS2-5で抽出された削除対象の行先呼びの目的階に対する学習データをチェックする(ステップS2-6)。この学習データの補正人数がマイナスの値であった場合は(ステップS2-6のYes)、利用者が呼び登録した数より降車する人数が少ない(つまり、乗車していない)ことを示している。したがって、群管理制御装置30は、上記ステップS2-5で抽出された削除対象の行先呼びの中で、当階を目的階とする行先呼びを最終的に削除対象として決定する(ステップS2-7)。
補正人数がマイナスではない場合(ステップS2-6のNo)、利用者が呼び登録した数より降車する人数が同じ、あるいは、多いことを示している。このような場合、群管理制御装置30は、当該行先呼びを削除すべきではないと判断し、削除対象から除外する(ステップS2-8)。
このようにして、削除対象とする行先呼びが抽出されると、群管理制御装置30は、乗かごの割当情報の中で削除対象の行先呼びが存在するかどうかをチェックする(ステップS2-9)。削除対象の行先呼びが存在する場合(ステップS2-9のYes)、群管理制御装置30は、優先順位の高い行先呼びを1つ削除する(ステップS2-10)。このときの優先順位は、例えば出発階または目的階に対する学習データの補正人数をチェックし、その補正人数の絶対値が大きいもので決定する。
呼び登録時の乗車人数と実際の乗車人数とが一致するまで、現在の割当情報として管理されている行先呼びの削除を繰り返す。ここで、割当情報の中に削除対象とする行先呼びがなかった場合には(ステップS2-9のNo)、群管理制御装置30は、乗かごの割当情報の中から削除対象外の行先呼びをランダムに削除する(ステップS2-11)。つまり、学習データに関係なく、乗かごの割当情報の中から削除対象外の行先呼びをランダムで削除することで、呼び登録時の乗車人数と実際の乗車人数とを強引に一致させる。なお、ランダムで削除する場合には、目的階または出発階に対する補正人数の絶対値が少ない行先呼びを選んで削除することが好ましい。
このようにして、実際の乗車人数に合わせて、現在の割当情報として管理されている行先呼びを削除すると、群管理制御装置30は、その削除後の行先呼びを有する割当情報に基づいて、上記新たな行先呼びを割り当てる乗りかごを割当かごとして選出し、当該行先呼びの出発階に応答させる(ステップS2-14)。
なお、上記ステップS2-13の追加の補正処理については、上記ステップS2-3~S2-11の削除の補正処理と同様の考え方となる。つまり、削除の補正処理では、呼び登録時の乗車人数が実際の乗車人数よりも多い場合に、学習データの中で呼び登録時の乗車人数を減らす階床に着目したが、追加の補正処理では、学習データの中で呼び登録時の乗車人数を増やす階床に着目して、割当情報に追加対象とする行先呼びを追加する補正を行う。この場合、学習データとして得られる補正人数が多い階床を出発階とした行先呼びを優先的に追加する。また、割当情報に追加対象とする行先呼びが存在しない場合には、割当情報の中でランダムに選んだ行先呼びを追加する。
(具体例)
上述したステップS2-3~S2-11の処理について、図10に示すような行先呼びが任意の乗りかごに割り当てられている場合を想定して具体的に説明する。図10の例では、13人の利用者が乗場行先階登録装置20を通じて行先呼びを登録済みであり、これらの行先呼びが乗りかごに割り当てられている状態が示されている。
いま、乗りかごがUP方向に進行中で、現在のかご位置6階、実際の乗車人数が3人とする。現在のかご位置が6階のとき、行先呼びの出発階が1階~5階の利用者は乗りかごに乗車済みであり、目的階が2階~5階の利用者は既に降車済みとなる。このため、当該乗りかごに割り当てられた行先呼びの情報から現時点で6人が現時点で乗車している利用者と判断される(図11の斜線部分参照)。ここで、実際の乗車人数が3人であるため、ステップS2-2にて「Yes」となり、ステップS2-3以降の処理が実行される。
図11および図12に「出発階」を基準とした削除対象の行先呼びの抽出例を示す。この例では、乗りかごがUP方向進行中のため、チェック範囲は1階~5階となる。ステップS2-3では、チェック範囲である階で戸開閉が実施されたか否かがチェックされる。このチェック方法は、図10の行先呼びの情報を基にチェックしても良いし、実際に戸開閉した階を記録しておく等の方法を用いても良い。その後、ステップS2-4aにて、出発階における学習データの補正人数の値がマイナスとなっている階(補正が減少方向:乗車する人数が少ない)がチェックされる。このチェック結果に基づいて、ステップS2-5にて現在の割当情報として管理されている割当済みの行先呼びの中で削除対象となる行先呼びが抽出される。
この例では、出発階を基準とした場合に、出発階が3階である4人の利用者のうち、5階降車の利用者を除いた3人の利用者の行先呼びと、出発階が5階である利用者の行先呼びが削除対象となる(図12の斜線部分参照)。5階降車の利用者が対象外となるのは、進行方向に6階より手前の階で降車した利用者であるからである。
続いて、図13および図14に「目的階」を基準とした削除対象の行先呼びの抽出例を示す。図12で抽出された行先呼び(出発階を基準とした削除対象)の目的階である8階と9階がチェック範囲となる。
チェック範囲である階床に対して、ステップS2-6aにて出発階における学習データの補正人数の値がマイナスとなっている階(補正が減少方向:降車する人数が少ない(最初から乗車していない)がチェックされる。このチェック結果に基づいて、ステップS2-7にて最終的な削除対象が決定される。
ステップS2-8では、目的階における学習データが増加傾向(補正人数がプラスの値)である場合には、削除対象から除外するものとする。また、ステップS2-10では、出発階/目的階の学習データを用いて、図14の例のように削除対象の優先順位が決められる。図14の例では、出発階における学習データの補正人数の絶対値が大きいものを優先順:高としている。また、同じ出発階の場合には、目的階における学習データの補正人数の絶対値が大きいものを優先順:高としている。
その後、ステップS2-9~S2-11にて実際の削除処理を実施する。実際の乗車人数が3人、呼び登録時の乗車人数が6人であることから、今回削除すべき行先呼びの数は、6-3=3である。つまり、実際の乗車人数と合わせるために、割当済みの行先呼びの中から削除対象として抽出された行先呼びを3つ削除する必要がある。
図14に示した優先順位に従って最終的に3つの行先呼びを選んだ結果を図15に示す。この例では、削除対象として抽出された行先呼びの数が実際に削除すべき数より多い場合を想定しているため、ステップS2-11は実施されない。ただし、学習データの結果や、行先呼びの出発階/行先階の情報によっては、削除対象として抽出された行先呼びの数が実際に削除すべき数より少ないこともある。このような場合には、ステップS2-11にて、学習データの結果を無視してランダムに行先呼びを削除することで、強制的に呼び登録時の乗車人数と実際の乗車人数を一致させる。
その後、ステップS2-14へ進み、呼び登録時の乗車人数と実際の乗車人数を一致させた状態で割当処理が実施される。つまり、図15の例では、当該乗りかごに割り当てられた行先呼びの中から「3階→8階」,「3階→9階」,「5階→10階」の3人分の行先呼びを削除した状態で、乗りかご12a~12cの中から新たな行先呼びを割り当てるべき乗りかごを選出することになる。
このように本実施形態によれば、現在の乗車人数に合わせて、現在の割当情報として管理されている行先呼びの登録数が補正される。したがって、HDC(乗場行先階登録装置20)を操作せずに乗車した利用者や、HDCを操作したにもかかわらず、乗りかごに乗車しない利用者がいた場合でも、補正後の割当情報を用いて最適な割当制御を実施することができ、群管理効率の低下を防ぐことができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、呼び登録時の利用者の人数と実際に乗車した利用者の人数との誤差を補正して最適な割当制御を行うことのできるエレベータの群管理システムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11a~11c…エレベータ制御装置、12a~12c…乗りかご、13a~13c…荷重検知器、カメラ14a~14c…カメラ、20…乗場行先階登録装置、21…操作部、22…表示部、23…乗場、24a~24c…乗場ドア、25a~25c…表示器、30…群管理制御装置、31…登録検出部、32…管理部、33…乗降人数検出部、34…学習部、35…補正部、36…割当制御部。

Claims (8)

  1. 各階の乗場に乗場行先階登録装置を備えたエレベータの群管理システムにおいて、
    上記乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びの割当情報を管理する管理手段と、
    乗りかごが上記行先呼びの出発階に到着したときの利用者の乗車人数と、上記行先呼びの目的階に到着したときの利用者の降車人数を検出する乗降人数検出手段と、
    上記管理手段によって管理された上記割当情報から得られる呼び登録時の乗車人数、降車人数と、上記乗降人数検出手段によって検出された実際の乗車人数、降車人数との誤差を階床別に学習する学習手段と、
    上記学習手段によって得られる学習データに基づいて、上記呼び登録時の乗車人数、降車人数を上記実際の乗車人数、降車人数と一致させるように、上記割当情報として管理されている行先呼びの登録数を補正する補正手段と、
    上記乗場行先階登録装置によって新たな行先呼びが登録された際に、上記補正手段によって補正された上記割当情報に基づいて、上記新たな行先呼びに対する割当処理を行う割当制御手段とを具備し
    上記補正手段は、
    上記呼び登録時の乗車人数が上記実際の乗車人数よりも少ない場合に、上記学習データの中で上記呼び登録時の乗車人数を減らす階床に着目して、上記割当情報の中から削除対象とする行先呼びを削除することを特徴とするエレベータの群管理システム。
  2. 各階の乗場に乗場行先階登録装置を備えたエレベータの群管理システムにおいて、
    上記乗場行先階登録装置によって登録された行先呼びの割当情報を管理する管理手段と、
    乗りかごが上記行先呼びの出発階に到着したときの利用者の乗車人数と、上記行先呼びの目的階に到着したときの利用者の降車人数を検出する乗降人数検出手段と、
    上記管理手段によって管理された上記割当情報から得られる呼び登録時の乗車人数、降車人数と、上記乗降人数検出手段によって検出された実際の乗車人数、降車人数との誤差を階床別に学習する学習手段と、
    上記学習手段によって得られる学習データに基づいて、上記呼び登録時の乗車人数、降車人数を上記実際の乗車人数、降車人数と一致させるように、上記割当情報として管理されている行先呼びの登録数を補正する補正手段と、
    上記乗場行先階登録装置によって新たな行先呼びが登録された際に、上記補正手段によって補正された上記割当情報に基づいて、上記新たな行先呼びに対する割当処理を行う割当制御手段とを具備し
    上記補正手段は、
    上記呼び登録時の乗車人数が上記実際の乗車人数よりも多い場合に、上記学習データの中で上記呼び登録時の乗車人数を増やす階床に着目して、上記割当情報に追加対象とする行先呼びを追加することを特徴とするエレベータの群管理システム。
  3. 上記補正手段は、
    上記学習データとして得られる補正人数が多い階床を出発階とした行先呼びを優先的に削除することを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
  4. 上記補正手段は、
    上記削除対象とする行先呼びが存在しない場合に、上記割当情報の中からランダムに抽出した行先呼びを削除することを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
  5. 上記補正手段は、
    上記学習データとして得られる補正人数が多い階床を出発階とした行先呼びを優先的に追加することを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
  6. 上記補正手段は、
    上記追加対象とする行先呼びが存在しない場合に、上記割当情報の中からランダムに選んだ行先呼びを追加することを特徴とする請求項記載のエレベータの群管理システム。
  7. 上記乗降人数検出手段は、
    上記乗りかごの積載荷重の変化から上記乗車人数と上記降車人数を検出することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの群管理システム。
  8. 上記乗降人数検出手段は、
    上記乗りかご内に設置されたカメラの画像から上記乗車人数と上記降車人数を検出することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの群管理システム。
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