JP7305598B2 - 流量制御弁 - Google Patents

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Description

本明細書に開示の技術は流量制御弁に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されたリリーフ弁機構調整装置がある。その調整装置は、有底円筒状の底部に弁口が開口されたリリーフ弁シート(本明細書でいう「ハウジング本体」に相当)と、弁口を開閉するリリーフ弁(同、「弁体」)と、リリーフ弁を閉方向に付勢するリリーフばね(同、「スプリング」)と、リリーフばねのリリーフ弁側とは反対側の端部を支持するスプリング座部を有するリリーフばねストッパ(同、「開弁圧調整部材」)と、を備えている。リリーフ弁シートに対するリリーフばねストッパの圧入量に応じてリリーフばねのセット荷重が調整される。
特開2019-27286号公報
従来例によると、リリーフ弁シートに対してリリーフばねストッパが全周に亘って全面的に圧入されているため、リリーフばねストッパの圧入荷重が大きいという問題があった。
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、ハウジングに対する開弁圧調整部材の圧入荷重を低減することにある。
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
第1の手段は、中空円筒状の弁室を有しかつ該弁室の一端側に弁口が開口されたハウジングと、前記弁口を開閉する弁体と、前記弁体を閉方向に付勢するスプリングと、前記スプリングの前記弁体側とは反対側の端部を支持するスプリング座部を有する開弁圧調整部材と、を備えており、前記ハウジングに対する前記開弁圧調整部材の圧入量に応じて前記スプリングのセット荷重が調整される、流量制御弁であって、前記開弁圧調整部材には、該開弁圧調整部材の周方向に断続的に配置されかつ前記ハウジングに弾性的に接触する複数の圧入片からなる圧入片群が形成されている、流量制御弁である。
第1の手段によると、開弁圧調整部材には、開弁圧調整部材の周方向に断続的に配置されかつハウジングに弾性的に接触する複数の圧入片からなる圧入片群が形成されている。したがって、ハウジングに対して開弁圧調整部材を全周に亘って全面的に圧入する場合(特許文献1参照)と比べて、ハウジングに対する開弁圧調整部材の圧入荷重を低減することができる。ひいては、開弁圧調整部材の圧入にかかる作業性を向上することができる。
第2の手段は、第1の手段の流量制御弁であって、前記圧入片群は、前記開弁圧調整部材の外周部に配置されている、流量制御弁である。
第2の手段によると、圧入片群をハウジングの弁室の内周壁面に接触させることができる。これにより、圧入片群が接触する専用の壁面を設ける必要がない。
第3の手段は、第2の手段の流量制御弁であって、前記圧入片群は、基端部から前記スプリングを圧縮する側とは反対側へ向かって次第に拡径する方向に延びている、流量制御弁である。
第3の手段によると、ハウジングの弁室の内周壁面に対して圧入片群を容易に圧入させることができる。また、開弁圧の調整後の圧入片群の抜け方向への位置ずれを抑制することができる。
第4の手段は、第3の手段の流量制御弁であって、前記開弁圧調整部材の前記スプリング座部と前記圧入片群との間には、前記スプリングをガイドする筒状のスプリングガイド部が形成されており、前記圧入片群は、前記スプリング座部よりも軸方向に離れた位置に配置されている、流量制御弁である。
第4の手段によると、圧入片群をスプリング座部に近い位置に配置する場合と比べて、スプリングガイド部の軸方向長さを長くとることができる。これにより、スプリングの姿勢を一層安定化することができる。
第5の手段は、第1の手段の流量制御弁であって、前記ハウジングには、前記弁室の前記弁口とは反対側に開口する取付孔が形成されており、前記開弁圧調整部材には、前記取付孔に嵌合する嵌合部が形成されており、前記圧入片群は、前記嵌合部の外周部に配置されている、流量制御弁である。
第5の手段によると、開弁圧調整部材を小径化することができる。ひいては、流量制御弁を小型化することができる。
第6の手段は、第2~5のいずれか1つの手段の流量制御弁であって、前記圧入片群の隣り合う前記圧入片の相互間には、前記開弁圧調整部材の傾きを抑制する傾き抑制部が形成されている、流量制御弁である。
第6の手段によると、ハウジングの取付孔の内周壁面に対する開弁圧調整部材の圧入時において、開弁圧調整部材が傾くときは、傾き抑制部が取付孔の内周壁面に当接することにより、開弁圧調整部材の傾きを抑制することができる。
第7の手段は、第1~6のいずれか1つの手段の流量制御弁であって、前記開弁圧調整部材は金属材料からなり、前記ハウジングは樹脂材料からなり、前記ハウジングには、前記圧入片群が接触する金属リングが配置されている、流量制御弁である。
第7の手段によると、開弁圧調整部材の圧入片群と、ハウジングに配置された金属リングと、が金属材料同士の接触となるため、ハウジングの熱負荷による樹脂クリープに起因する開弁圧調整部材の抜け方向への位置ずれを抑制し、開弁圧調整部材の抜けに対する信頼性を向上することができる。
本明細書に開示の技術によると、ハウジングに対する開弁圧調整部材の圧入荷重を低減することができる。
実施形態1にかかる蒸発燃料処理装置の概略を示す構成図である。 リリーフ弁を示す断面図である。 図2のIII部を示す拡大図である。 カバーを取り付ける前の状態のリリーフ弁を示す断面図である。 リテーナを示す斜視図である。 リテーナを示す平面図である。 図6のVII-VII線矢視断面図である。 図6のVIII-VIII線矢視断面図である。 実施形態2にかかるリリーフ弁を示す断面図である。 図9のX部を示す拡大図である。 実施形態3にかかるリテーナを示す概略図である。 実施形態4にかかるリテーナを示す概略図である。 実施形態5にかかるリリーフ弁を示す断面図である。 図13のXIV部を示す拡大図である。 リテーナを示す斜視図である。 リテーナを示す平面図である。 図16のXVII-XVII線矢視断面図である。 図16のXVIII-XVIII線矢視断面図である。 リテーナの組み付けにかかる説明図である。
以下、本明細書に開示の技術を実施するための実施形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
本実施形態の流量制御弁は、内燃機関(エンジン)を搭載する自動車等の車両に搭載される蒸発燃料処理装置にリリーフ弁として備えられている。このため、蒸発燃料処理装置の概要を説明した後でリリーフ弁を説明する。
(蒸発燃料処理装置の概要)
図1は蒸発燃料処理装置を示す構成図である。図1に示すように、蒸発燃料処理装置10において、燃料タンク12内で蒸発した蒸発燃料は、ベーパ通路13を通り、キャニスタ17内の活性炭等の吸着材に吸着される。ベーパ通路13の途中には電動式開閉弁からなる封鎖弁14が介装されている。また、ベーパ通路13には、封鎖弁14をバイパスするバイパス通路15が設けられている。バイパス通路15の途中にはリリーフ弁30が介装されている。なお、燃料タンク12内の燃料は、燃料供給装置20により燃料タンク12内から燃料供給経路22を通って内燃機関24に供給される。
キャニスタ17はパージ通路18を介して内燃機関24の吸気通路26に接続されている。パージ通路18の途中にはパージ弁19が介装されている。内燃機関24の運転中において、所定のタイミングでパージ弁19が開弁されると、内燃機関24の吸気負圧を利用して、キャニスタ17内の蒸発燃料がパージ通路18を通って吸気通路26へと供給される。なお、封鎖弁14及びパージ弁19は、エンジン制御装置(以下、「ECU」という)28により開閉制御される。
また、車両の駐車中において、封鎖弁14が閉弁状態に維持されることにより、ベーパ通路13が遮断される。このため、燃料タンク12内の蒸発燃料がキャニスタ17内に流入されない。また、給油中において、封鎖弁14が開弁されることにより、ベーパ通路13が連通される。このため、燃料タンク12内の蒸発燃料がベーパ通路13を通ってキャニスタ17内の吸着材に吸着される。また、車両の駐車中等の封鎖弁14の閉弁時において、燃料タンク12内の圧力は、リリーフ弁30により適正圧力に保たれるようになっている。
(リリーフ弁30)
図2はリリーフ弁を示す断面図である。リリーフ弁30については、図2を基に上下方向及び左右方向を定める。リリーフ弁30は、例えば、車両に対して軸線方向を天地方向に指向するように配置するとよい。リリーフ弁30は本明細書でいう「流量制御弁」に相当する。
図2に示すように、リリーフ弁30は、ハウジング31と正圧側リリーフ弁機構50と負圧側リリーフ弁機構60とを備えている。ハウジング31は、ハウジング本体32とカバー40と抜け止め部材42とを有する。ハウジング本体32は有底円筒状に形成されている。ハウジング本体32の上端開口部がカバー40により閉鎖されている。ハウジング本体32とカバー40とにより、軸方向を上下方向とする中空円筒状の弁室33が形成されている。ハウジング本体32及びカバー40は、それぞれ樹脂材料により形成されている。
ハウジング本体32は、円筒状の筒壁部32aと、筒壁部32aの下面開口部を閉鎖する底壁部32bと、を有する。底壁部32bの中央部には第1連通口34が同心状に形成されている。第1連通口34は、弁室33の一端側(下端側)に開口されている。第1連通口34は本明細書でいう「弁口」に相当する。また、筒壁部32aの左側部には第2連通口35が形成されている。
なお、第1連通口34は、ベーパ通路13及びバイパス通路15の燃料タンク12側の通路部(図1参照)を介して燃料タンク12に接続されている。また、第2連通口35は、ベーパ通路13及びバイパス通路15のキャニスタ17側の通路部(図1参照)を介してキャニスタ17に接続されている。
底壁部32bの上面には、円環状のバルブシート37が同心状に配置されている。バルブシート37は、金属材料で形成されており、底壁部32bにインサート成形により一体化されている。バルブシート37の内周部は、第1連通口34の上側口縁部を形成している。また、筒壁部32aの上端内周部には、段付き状の嵌合凹部38が形成されている(図3参照)。
カバー40は、ハウジング本体32の筒壁部32aの上端開口部を閉鎖するキャップ状に形成されている。カバー40の下端外周角部40aは、筒壁部32aの嵌合凹部38内に嵌合されている(図3参照)。カバー40の上端外周部には、段付き状の係合凹部40bが形成されている。
抜け止め部材42は、筒壁部32aの上端外周部及びカバー40の係合凹部40bを含む外周部を覆う円環状に形成されている。抜け止め部材42は、樹脂の二次成形により形成されている。抜け止め部材42は、ハウジング本体32にカバー40を抜け止め状態に接続している。なお、ハウジング本体32及びカバー40は、樹脂の一次成形によりそれぞれ形成されている。
正圧側リリーフ弁機構50及び負圧側リリーフ弁機構60はハウジング31の弁室33に組み込まれている。正圧側リリーフ弁機構50は、第1連通口34側すなわち燃料タンク12側の圧力が正圧側の開弁圧以上になるときに開弁する弁機構である。また、負圧側リリーフ弁機構60は、燃料タンク12側の圧力が負圧側の開弁圧以下になるときに開弁する弁機構である。図2では両リリーフ弁機構50,60が閉弁状態で示されている。
正圧側リリーフ弁機構50の第1弁体51、及び、負圧側リリーフ弁機構60の第2弁体61は、弁室33内に同心状にかつそれぞれ上下動可能に配置されている。第1弁体51は第1連通口34を開閉する円環板状の第1弁板部51aを有する。第1弁板部51a上には、内外二重筒状をなす内筒部51b及び外筒部51cが同心状に形成されている。第1弁体51は本明細書でいう「弁体」に相当する。
第1弁板部51aの下面の外周部には、ゴム状弾性材からなる円環状のシール部材53が装着されている。シール部材53の下面には、外周側シールリップ53aと内周側シールリップ53bとが二重環状に突出されている。外周側シールリップ53aはバルブシート37に対向されている。内周側シールリップ53bは、第2弁体61の第2弁板部61aに対向されている。
第1弁板部51aには、シール部材53の径方向内方において板厚方向(上下方向)に貫通する複数(図2では2個を示す)の連通孔52が形成されている。
弁室33の上部にはリテーナ70が配置されている。リテーナ70は、カバー40に先立ってハウジング本体32の弁室33に配置されている。リテーナ70は、第1スプリング55を支持するとともに第1スプリング55のセット荷重を調整する部材である。リテーナ70については後で説明する。
第1弁体51の第1弁板部51aとリテーナ70との対向面間には、コイルスプリングからなる第1スプリング55が同心状に配置されている。第1スプリング55は、第1弁体51を下方すなわち閉方向に付勢している。第1スプリング55の下端部は、第1弁体51の外筒部51c内において第1弁板部51aに支持されている。第1スプリング55は本明細書でいう「スプリング」に相当する。
第2弁体61は、円板状の第2弁板部61aと、第2弁板部61a上に突出する弁軸部61bと、を同心状に有する。弁軸部61bは、第1弁体51の内筒部51b内に下方から上下動可能に挿通されている。弁軸部61bの先端部(上端部)には、円環板状のばね受け部材62が取付けられている。第2弁板部61aは、第1弁体51の連通孔52を開閉するもので、シール部材53の内周側シールリップ53bに対向されている。
第1弁体51の第1弁板部51aとばね受け部材62との対向面間には、コイルスプリングからなる第2スプリング65が同心状に介在されている。第2スプリング65の下端部は第1弁体51の内筒部51bの外周側に配置されている。第2スプリング65は、第2弁体61を上方すなわち閉方向に付勢している。第2スプリング65は、第1スプリング55の付勢力に比べて小さい付勢力を有する。
(リリーフ弁30の動作)
通常時(図2参照)は、第1弁体51の第1弁板部51aが第1スプリング55の付勢によりバルブシート37に着座された閉弁状態にある。このとき、シール部材53の外周側シールリップ53aがバルブシート37に密着されている。また、第2弁体61の第2弁板部61aが第2スプリング65の付勢により第1弁体51の第1弁板部51aに着座された閉弁状態にある。このとき、第2弁板部61aがシール部材53の内周側シールリップ53bに密着されている。
燃料タンク12側の圧力が正圧側の開弁圧以上になると、第1弁体51が第1スプリング55の付勢に抗して上昇すなわち開弁される。これにより、燃料タンク12内の圧力が低下される。このとき、シール部材53の外周側シールリップ53aがバルブシート37から離れる。
また、燃料タンク12側の圧力が負圧側の開弁圧以下になると、第2弁体61が第2スプリング65の付勢に抗して下降すなわち開弁される。これにより、燃料タンク12内の圧力が上昇される。このとき、第2弁体61の第2弁板部61aがシール部材53の内周側シールリップ53bから離れる。
(リテーナ70)
図5はリテーナを示す斜視図、図6は同じく平面図、図7は図6のVII-VII線矢視断面図、図8は図6のVIII-VIII線矢視断面図である。図5に示すように、リテーナ70は、スプリング座部71とスプリングガイド部72と支持部73と圧入片群74とを有する(図6~図8参照)。リテーナ70は金属材料からなる。詳しくは、リテーナ70は、ばね性を有する金属材料をプレス成形することにより形成されている。リテーナ70は本明細書でいう「開弁圧調整部材」に相当する。
スプリング座部71は円環板状に形成されている。スプリングガイド部72は、スプリング座部71の外周部から軸方向(下方)へ延びる円筒状に形成されている。図7及び図8に示すように、スプリングガイド部72の上半部72aは直円筒状に形成されている。スプリングガイド部72の下半部72bは、下方に向かって次第に拡径する緩やかなテーパ筒状に形成されている。支持部73は、スプリングガイド部72の下端部から径方向外方へ拡径する円環板状に形成されている(図6参照)。スプリングガイド部72は、スプリング座部71と圧入片群74との間に配置されている。
図6に示すように、圧入片群74は、支持部73の外周部に形成された複数(例えば6個)の圧入片74aからなる。圧入片74aは四角形片状に形成されている(図5参照)。6個の圧入片74aは、支持部73の周方向に等間隔で配置されている。すなわち、6個の圧入片74aは、リテーナ70の周方向に断続的に配置されている。6個の圧入片74aすなわち圧入片群74は、全体的に見て下端部(基端部)から第1スプリング55を圧縮する側(下側)とは反対側(上側)へ向かって次第に拡径するテーパ筒状に形成されている。圧入片74aは、リテーナ70の径方向に弾性変形可能なばね性すなわち弾性を有する。
圧入片群74は、リテーナ70の外周部に配置されている。また、圧入片群74は、スプリング座部71よりも軸方向に離れた位置すなわち第1スプリング55を圧縮する側(下側)に離れた位置に配置されている(図7参照)。圧入片74aの自由状態において、圧入片群74の基端部(下端部)は弁室33の内周壁面の口径よりも小さい外径を有し、また、圧入片群74の先端部(上端部)は弁室33の内周壁面の口径よりも大きい外径を有する。
圧入片群74の隣り合う圧入片74aの相互間には、傾き抑制片75がそれぞれ配置されている。傾き抑制片75は、四角形片状に形成されている。6個の傾き抑制片75は、全体的に見て下端部(基端部)から第1スプリング55を圧縮する側(下側)とは反対側(上側)へ向かって延びる直円筒状に形成されている。隣り合う圧入片74aと傾き抑制片75とは所定の間隔を隔てて配置されている。傾き抑制片75は本明細書でいう「傾き抑制部」に相当する。
(リテーナ70の組み付け)
図4に示すように、リテーナ70は、カバー40に先立ってハウジング本体32の弁室33に配置される。そのため、まず、ハウジング本体32の弁室33に両弁体51,61及び両スプリング55,65が配置される。次に、リテーナ70のスプリングガイド部72が第1スプリング55の上端部に嵌合されるとともに、スプリング座部71が第1スプリング55の上端面に当接される。この状態で、リテーナ70が第1スプリング55の付勢力に抗して下方へ押圧される。これにより、リテーナ70の圧入片群74の各圧入片74aがばね性(弾性)を利用してハウジング本体32の筒壁部32a内に圧入される(図4中、二点鎖線70参照)。このときの圧入を「仮圧入」という。また、リテーナ70の圧入に際し、各圧入片74aの先端部がハウジング本体32の筒壁部32aの内周壁面に弾性的に摺動接触する。筒壁部32aの内周壁面は、弁室33の内周壁面に相当する。
次に、第1スプリング55のセット荷重が計測装置により計測され、その計測値及び第1スプリング55のばね定数に基づいて、目標とするセット荷重に必要とする追加の圧入量が算出される。その追加する圧入量に応じて、押圧部材(不図示)によりリテーナ70がハウジング本体32の筒壁部32a内に圧入される(図4中、実線70参照)。これにより、第1スプリング55のセット荷重が調整される。このときの圧入を「本圧入」という。また、ハウジング本体32に対するリテーナ70の圧入による圧入片群74の上方(圧入方向とは反対方向)への抜け止め力は、第1スプリング55のばね力よりも大きい。
その後、ハウジング本体32にカバー40が嵌合された後、ハウジング本体32及びカバー40に抜け止め部材42が二次成形される(図2及び図3参照)。なお、カバー40とリテーナ70とは互いに接触することがないように配置されている。
(実施形態1の利点)
本実施形態によると、リテーナ70には、リテーナ70の周方向に断続的に配置されかつハウジング31のハウジング本体32の筒壁部32aの内周壁面に弾性的に接触する複数の圧入片74aからなる圧入片群74が形成されている。したがって、ハウジング31のハウジング本体32に対してリテーナ70を全周に亘って全面的に圧入する場合(特許文献1参照)と比べて、ハウジング31のハウジング本体32に対するリテーナ70の圧入荷重を低減することができる。ひいては、リテーナ70の圧入にかかる作業性を向上することができる。
また、圧入片群74は、リテーナ70の外周部に配置されている。したがって、圧入片群74をハウジング31の弁室33の内周壁面に接触させることができる。これにより、圧入片群74が接触する専用の壁面を設ける必要がない。
また、圧入片群74は、基端部から第1スプリング55を圧縮する側とは反対側へ向かって次第に拡径する方向に延びている。したがって、ハウジング31の弁室33の内周壁面(ハウジング本体32の筒壁部32aの内周壁面)に対して圧入片群74を容易に圧入させることができる。また、開弁圧の調整後の圧入片群74の抜け方向への位置ずれを抑制することができる。
また、圧入片群74の隣り合う圧入片74aの相互間には、リテーナ70の傾きを抑制する傾き抑制片75が形成されている。したがって、ハウジング31の弁室33の内周壁面に対するリテーナ70の圧入時において、リテーナ70が傾くときは、傾き抑制片75が弁室33の内周壁面に当接することにより、リテーナ70の傾きを抑制することができる。
また、リテーナ70には、第1スプリング55の上端部の外周側をガイドする筒状のスプリングガイド部72が形成されている。したがって、リテーナ70のスプリングガイド部72により、第1スプリング55の姿勢を安定化することができる。とくに、本実施形態では、スプリングガイド部72の直円筒状の上半部により第1スプリング55の上端部(スプリング座部71側の端部)の姿勢を安定化する一方、スプリングガイド部72のテーパ筒状の下半部により、スプリングガイド部72を第1スプリング55に容易に嵌合させることができる。
また、リテーナ70のスプリング座部71と圧入片群74との間にスプリングガイド部72が形成されており、圧入片群74がスプリング座部71よりも軸方向に離れた位置に配置されている。したがって、圧入片群74をスプリング座部71に近い位置に配置する場合と比べて、スプリングガイド部72の軸方向長さを長くとることができる。これにより、第1スプリング55の姿勢を一層安定化することができる。
また、調整後のリテーナ70が外乱(例えば、ハウジング本体32にカバー40をかしめにより取り付ける場合のかしめ圧、抜け止め部材42の二次成形圧等)の影響を受けないため、外乱によるリテーナ70の位置ずれを抑制することにより、第1スプリング55のセット荷重のずれを抑制することができる。
また、リテーナ70をハウジング31の弁室33の内周壁面に無段階で圧入できるので、第1スプリング55のセット荷重を無段階調整することができる。
[実施形態2]
本実施形態は、実施形態1のハウジング本体32(図2参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、実施形態1と同一部位については同一符号を付して重複する説明を省略する。図9はリリーフ弁を示す断面図、図10は図9のX部を示す拡大図である。
図9に示すように、ハウジング31のハウジング本体32の筒壁部32aの上端内周部には、金属材料からなる金属リング80が配置されている。金属リング80は直円筒状に形成されている。金属リング80は、ハウジング本体32にインサート成形により一体化されている。金属リング80は、ハウジング本体32の筒壁部32aの内径と同一の内径を有する。したがって、金属リング80の内周壁面には、リテーナ70の圧入片群74の各圧入片74aの先端部が弾性的に接触する(図10参照)。金属リング80の内周壁面は本明細書でいう「弁室の内周壁面」に相当する。
(実施形態2の利点)
本実施形態によると、リテーナ70の圧入片群74と、ハウジング31のハウジング本体32に配置された金属リング80と、が金属材料同士の接触となるため、ハウジング31のハウジング本体32の熱負荷による樹脂クリープに起因するリテーナ70の抜け方向への位置ずれを抑制し、リテーナ70の抜けに対する信頼性を向上することができる。
[実施形態3]
本実施形態は、実施形態1のリテーナ70(図2参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。実施形態3のリテーナにかかる部位には100番台の符号を付す。図11はリテーナを示す概略図である。図11に示すように、リテーナ170のスプリング座部171の外周部には、下方へ延びる短円筒状のスプリングガイド部172が同心状に形成されている。スプリングガイド部172の下端部に支持部173が配置されている。支持部173の外周部に、複数の圧入片174aからなる圧入片群174が配置されている。圧入片群174の上端部は、スプリング座部171よりも高い位置に配置されている。なお、図11では実施形態1のリテーナ70(図7参照)における傾き抑制片75が省略されている。また、スプリング座部171が円板状に形成されている。リテーナ170は本明細書でいう「開弁圧調整部材」に相当する。
[実施形態4]
本実施形態は、実施形態1のリテーナ70(図2参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。実施形態4のリテーナにかかる部位には200番台の符号を付す。図12はリテーナを示す概略図である。図12に示すように、リテーナ270のスプリング座部271の内周部には、下方へ延びる短円筒状のスプリングガイド部272が同心状に形成されている。スプリングガイド部272は有底円筒状に形成されている。スプリングガイド部272は、第1スプリング55の上端部内に嵌合されており、第1スプリング55の上端部の内周側をガイドする。
スプリング座部271の外周部に、複数の圧入片274aからなる圧入片群274が配置されている。圧入片群274は、スプリング座部271よりも高い位置に配置されている。スプリング座部271は圧入片群274の支持部を兼用している。なお、図12では実施形態1のリテーナ70(図7参照)における傾き抑制片75が省略されている。リテーナ270は本明細書でいう「開弁圧調整部材」に相当する。
[実施形態5]
本実施形態は、実施形態1のハウジング31に対するリテーナ70の取付構造(図2参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。実施形態5の変更にかかる部位には300番台の符号を付す。図13はリリーフ弁を示す断面図、図14は図13のXIV部を示す拡大図、図15はリテーナを示す斜視図、図16は同じく平面図、図17は図16のXVII-XVII線矢視断面図、図18は図16のXVIII-XVIII線矢視断面図、図19はリテーナの組み付けにかかる説明図である。
(カバー40)
図13に示すように、カバー40の中央部には、中空円筒状の取付孔341が同心状に形成されている(図14参照)。取付孔341は、弁室33の第1連通口34とは反対側(上側)に開口されている。図14に示すように、取付孔341の上端開口部には、座ぐり状の凹溝341aが形成されている。
取付孔341内には、金属材料からなる金属リング380がインサート成形により同心状に一体化されている。金属リング380は直円筒状に形成されている。金属リング380の上端面は、凹溝341aの底面と略同一面をなしている。金属リング380の下端部は、取付孔341から下方へ突出されている。金属リング380の下端部の内周壁面には、C面取りによるテーパ状の傾斜面380aが形成されている。金属リング380の内周壁面は本明細書でいう「取付孔の内周壁面」に相当する。
(リテーナ370)
図13に示すように、リテーナ370は、スプリング座部371とスプリングガイド部372と嵌合筒部373とを有する(図15及び図16参照)。リテーナ370は金属材料からなる。詳しくは、リテーナ370は、ばね性を有する金属材料をプレス成形することにより形成されている。リテーナ370は本明細書でいう「開弁圧調整部材」に相当する。
スプリング座部371は円板状に形成されている。スプリングガイド部372は、スプリング座部371の外周部から軸方向(下方)へ延びる直円筒状に形成されている。スプリングガイド部372の下端部372aは、下方に向かって次第に拡径する緩やかなテーパ筒状に形成されている。
嵌合筒部373は、スプリング座部371の中央部において第1スプリング55側とは反対側(上側)に突出する中空円筒状に形成されている(図15参照)。嵌合筒部373は、リテーナ370に同心状に配置されている。図14に示すように、嵌合筒部373の上端開口部は、円板状の蓋板部373aにより閉鎖されている。嵌合筒部373は本明細書でいう「嵌合部」に相当する。
図16に示すように、嵌合筒部373の外周部には、複数(例えば6個)の圧入片374aからなる圧入片群374が配置されている(図15参照)。6個の圧入片374aは、嵌合筒部373の周方向に等間隔で配置されている。すなわち、6個の圧入片374aは、リテーナ370の周方向に断続的に配置されている。圧入片374aは断面円弧状の縦長四角形片状に形成されている。
図17に示すように、圧入片374aは、スプリング座部371の内周部すなわち嵌合筒部373の下端部の径方向外側へずれた位置から嵌合筒部373の上端部に亘る帯状部分を切り起すことによって形成されている。6個の圧入片374aすなわち圧入片群374は、全体的に見て基端部(下端部)から上方へ向かって次第に縮径するテーパ筒状に形成されている。ここで、上方とは、第1スプリング55を圧縮する側(下側)とは反対側(上側)の方向をいう(図13参照)。
圧入片374aは、リテーナ370の径方向に弾性変形可能なばね性すなわち弾性を有する(図17中、二点鎖線374a参照)。圧入片374aの自由状態において、圧入片群374の基端部(下端部)は、金属リング380の内径380dよりも僅かに大きい外径374dを有し、また、圧入片群374の先端部(上端部)は金属リング380の内径380dよりも僅かに小さい外径374eを有する。
図16に示すように、圧入片群374の隣り合う圧入片374aの相互間には、傾き抑制片375がそれぞれ配置されている(図15参照)。傾き抑制片375は、嵌合筒部373の下端部から蓋板部373aに架かる支柱状に形成されている。6個の傾き抑制片375は、嵌合筒部373を基に形成されており、全体的に見て直円筒状に形成されている。隣り合う圧入片374aと傾き抑制片375とは、周方向に所定の間隔を隔てて配置されている。傾き抑制片375は本明細書でいう「傾き抑制部」に相当する。
図18に示すように、蓋板部373aを含む6個の傾き抑制片375は、金属リング380の内径380dよりも僅かに小さい外径375dを有する。これにより、6個の傾き抑制片375は、カバー40の金属リング380内に微小クリアランスを介して嵌合可能とされている。
(リテーナ370の組み付け)
図19に示すように、リテーナ370の嵌合筒部373がカバー40の金属リング380内にその下方から挿入される。これにより、嵌合筒部373の圧入片群374の各圧入片374aがばね性(弾性)を利用してカバー40の金属リング380内に圧入される。このときの圧入を「仮圧入」という。また、リテーナ370の仮圧入に際し、圧入片群374の各圧入片374aが金属リング380の内周面(詳しくは、傾斜面380aの上端角部)に弾性的に摺動接触する。これにより、各圧入片374aは、縮径方向へ弾性変形(撓み変形)する。また、本明細書では、第1スプリング55を圧縮する方向の圧入を「正方向圧入」ともいい、仮圧入は第1スプリング55を圧縮する方向とは反対方向の圧入であるため「逆方向圧入」ともいう。
一方、ハウジング本体32の弁室33には、両弁体51,61及び両スプリング55,65が配置される。次に、カバー40に先付けされたリテーナ370のスプリングガイド部372が第1スプリング55の上端部に嵌合されるとともに、スプリング座部371が第1スプリング55の上端面に当接される。この状態で、カバー40が、第1スプリング55の付勢力に抗して下方へ押圧され、ハウジング本体32に嵌合される。その後、ハウジング本体32及びカバー40に抜け止め部材42が二次成形される(図13参照)。このときのリテーナ370は、図13に示す位置よりも上方に位置される。
次に、第1スプリング55のセット荷重が計測装置により計測され、その計測値及び第1スプリング55のばね定数に基づいて、目標とするセット荷重に必要とする追加の圧入量が算出される。その追加する圧入量に応じて、押圧部材(不図示)によりリテーナ370の嵌合筒部373が下方(正方向)へ圧入される(図13参照)。これにより、第1スプリング55のセット荷重が調整される。このときの圧入を「本圧入」という。また、カバー40に対するリテーナ370の本圧入により、圧入片群374は弾性復元力によりカバー40の金属リング380に対する圧入状態を維持する。このときの、圧入片群374の上方(正圧入方向とは反対方向)への抜け止め力は、第1スプリング55のばね力よりも大きい。
そして、カバー40の凹溝341a内にポッティング樹脂等からなる封止材378が充填される。その後、封止材378は硬化する。
(実施形態5の利点)
本実施形態によると、リテーナ370には、リテーナ370の周方向に断続的に配置されかつハウジング31のカバー40の取付孔341の内周壁面に弾性的に接触する複数の圧入片374aからなる圧入片群374が形成されている。したがって、ハウジング31のカバー40に対してリテーナ370を全周に亘って全面的に圧入する場合(特許文献1参照)と比べて、ハウジング31のカバー40に対するリテーナ370の圧入荷重を低減することができる。ひいては、リテーナ370の圧入にかかる作業性を向上することができる。
また、ハウジング31のカバー40に取付孔341が形成されており、リテーナ370には、取付孔341に嵌合する嵌合筒部373が形成されており、圧入片群374が嵌合筒部373の外周部に配置されている。したがって、リテーナ370を小径化することができる。ひいては、リリーフ弁30を小型化することができる。
また、圧入片群374は、基端部から第1スプリング55を圧縮する側とは反対側へ向かって次第に縮径する方向に延びている。したがって、ハウジング31のカバー40の金属リング380の内周壁面に対して圧入片群374を容易に圧入させることができる。
また、圧入片群374の隣り合う圧入片374aの相互間には、リテーナ370の傾きを抑制する傾き抑制片375が形成されている。したがって、ハウジング31のカバー40の金属リング380の内周壁面に対するリテーナ370の圧入時において、リテーナ370が傾くときは、傾き抑制片375が金属リング380の内周壁面に当接することにより、リテーナ370の傾きを抑制することができる。
また、リテーナ370には、第1スプリング55の上端部の外周側ををガイドする筒状のスプリングガイド部372が形成されている。したがって、リテーナ370のスプリングガイド部372により、第1スプリング55の姿勢を安定化することができる。
また、リテーナ370の圧入片群374と、ハウジング31のカバー40に配置された金属リング380と、が金属材料同士の接触となるため、ハウジング31のカバー40の熱負荷による樹脂クリープに起因するリテーナ370の抜け方向への位置ずれを抑制し、リテーナ370の抜けに対する信頼性を向上することができる。
また、調整後のリテーナ370が外乱(例えば、ハウジング本体32にカバー40をかしめにより取り付ける場合のかしめ圧、抜け止め部材42の二次成形圧等)の影響を受けないため、外乱によるリテーナ370の位置ずれを抑制することにより、第1スプリング55のセット荷重のずれを抑制することができる。
また、リテーナ370をハウジング31のカバー40に無段階で圧入できるので、第1スプリング55のセット荷重を無段階調整することができる。
[他の実施形態]
本明細書に開示の技術は、前記実施形態に限定されるものではなく、その他各種の形態で実施可能である。例えば、本明細書に開示の技術は、蒸発燃料処理装置10のリリーフ弁30に限らず、その他の装置のリリーフ弁に適用してもよい。また、リテーナ70,170,270,370の圧入片74a,174a,274a,374a及び/又は傾き抑制片75,375の個数は増減してもよい。また、リテーナ70,170,270,370は、樹脂材料により形成してもよい。また、金属リング380は省略してもよい。
30 リリーフ弁(流量制御弁)
31 ハウジング
32 ハウジング本体
33 弁室
34 第1連通口(弁口)
40 カバー
51 第1弁体(弁体)
55 第1スプリング(スプリング)
70 リテーナ(開弁圧調整部材)
71 スプリング座部
72 スプリングガイド部
74 圧入片群
74a 圧入片
75 傾き抑制片(傾き抑制部)
80 金属リング
170 リテーナ(開弁圧調整部材)
171 スプリング座部
172 スプリングガイド部
173 支持部
174 圧入片群
174a 圧入片
270 リテーナ(開弁圧調整部材)
271 スプリング座部
272 スプリングガイド部
274 圧入片群
274a 圧入片
341 取付孔
341a 凹溝
370 リテーナ(開弁圧調整部材)
371 スプリング座部
372 スプリングガイド部
373 嵌合筒部(嵌合部)
374 圧入片群
374a 圧入片
375 傾き抑制片(傾き抑制部)
380 金属リング

Claims (7)

  1. 中空円筒状の弁室を有しかつ該弁室の一端側に弁口が開口されたハウジングと、
    前記弁口を開閉する弁体と、
    前記弁体を閉方向に付勢するスプリングと、
    前記スプリングの前記弁体側とは反対側の端部を支持するスプリング座部を有する開弁圧調整部材と、
    を備えており、
    前記ハウジングに対する前記開弁圧調整部材の圧入量に応じて前記スプリングのセット荷重が調整される、流量制御弁であって、
    前記開弁圧調整部材には、該開弁圧調整部材の周方向に断続的に配置されかつ前記ハウジングに弾性的に接触する複数の圧入片からなる圧入片群が形成されている、流量制御弁。
  2. 請求項1に記載の流量制御弁であって、
    前記圧入片群は、前記開弁圧調整部材の外周部に配置されている、流量制御弁。
  3. 請求項2に記載の流量制御弁であって、
    前記圧入片群は、基端部から前記スプリングを圧縮する側とは反対側へ向かって次第に拡径する方向に延びている、流量制御弁。
  4. 請求項3に記載の流量制御弁であって、
    前記開弁圧調整部材の前記スプリング座部と前記圧入片群との間には、前記スプリングをガイドする筒状のスプリングガイド部が形成されており、
    前記圧入片群は、前記スプリング座部よりも軸方向に離れた位置に配置されている、流量制御弁。
  5. 請求項1に記載の流量制御弁であって、
    前記ハウジングには、前記弁室の前記弁口とは反対側に開口する取付孔が形成されており、
    前記開弁圧調整部材には、前記取付孔に嵌合する嵌合部が形成されており、
    前記圧入片群は、前記嵌合部の外周部に配置されている、流量制御弁。
  6. 請求項2~5のいずれか1つに記載の流量制御弁であって、
    前記圧入片群の隣り合う前記圧入片の相互間には、前記開弁圧調整部材の傾きを抑制する傾き抑制部が形成されている、流量制御弁。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の流量制御弁であって、
    前記開弁圧調整部材は金属材料からなり、
    前記ハウジングは樹脂材料からなり、
    前記ハウジングには、前記圧入片群が接触する金属リングが配置されている、流量制御弁。
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