JP7303542B2 - 商品販売データ処理システム、及び商品販売データ処理方法 - Google Patents

商品販売データ処理システム、及び商品販売データ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、商品販売データ処理システム、及び商品販売データ処理方法に関する。
店員が行う操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、客の操作に応じて登録装置にて実行された商品登録処理に応じた精算処理を実行する精算装置とをそれぞれ個別に備えた、商品販売データ処理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また店舗における買い物において、客のスマートフォン等を用いたセルフ登録システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014-119880号公報 特開2016-219034号公報
例えば、上記のように登録装置と精算装置とを備える商品販売データ処理システムと、客のスマートフォン等を用いたセルフ登録システムとを併用する店舗では、それぞれのシステムで登録が行われる商品情報が一元的に管理されることが好ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、店員が操作する登録装置と客が操作する精算装置とを備える商品販売データ処理システムと、客が端末を用いて商品登録を行うセルフ登録システムとで商品情報が一元的に管理されるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、客端末装置が出力する識別情報であって、購入対象として登録された商品の商品情報と対応付けられる識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記商品情報を前記識別情報と対応付けて記憶する記憶手段と、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶される商品情報との対応を特定する特定手段とを備える商品販売データ処理システムである。
客端末装置が出力する識別情報であって、購入対象として登録された商品の商品情報と対応付けられる識別情報を取得する識別情報取得ステップと、前記商品情報を前記識別情報と対応付けて記憶する記憶ステップと、前記識別情報取得ステップにより取得された識別情報と、前記記憶ステップにより記憶された商品情報との対応を特定する特定ステップとを含む商品販売データ処理方法である。
第1実施形態におけるショッピングシステムを説明するためのネットワークの概念図である。 第1実施形態における精算装置の設置例を示す図である。 第1実施形態における精算装置の外観例を示す図である。 第1実施形態における精算装置の構成例を示す図である。 第1実施形態におけるショッピングシステムを説明するための各機能の概念図である。 第1実施形態における各種の売価決定ロジック(売価決定機能)について説明する説明図である。 第1実施形態における各種の情報について説明する説明図である。 第1実施形態における処理の流れの概略を説明するシーケンス図である。 第1実施形態における客端末装置の表示部における表示例を示す図である。 第1実施形態における精算装置の表示部における表示例を示す図である。 第2実施形態における商品販売データ処理システムの構成例を示す図である。 第2実施形態における登録装置と精算装置の外観例を示す図である。 第2実施形態における登録装置の構成例を示す図である。 第2実施形態における精算装置の構成例を示す図である。 第2実施形態における客端末装置の構成例を示す図である。 第2実施形態における小計画面の一例を示す図である。 第2実施形態における登録装置と客端末装置とが精算に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における第1変形例に対応する商品販売データ処理システムの構成例を示すフローチャートである。 第3実施形態の商品販売データ処理システムにおける店舗での装置の配置態様例を示す図である。 第3実施形態における商品販売データ処理システムの全体的な構成例を示す図である。 第3実施形態における商品登録初期画面と会員識別子コードの表示態様例を示す図である。 第3実施形態におけるセミセルフシステムと、取引管理装置とが、取引履歴統合機能とセルフ登録商品移管機能とに対応して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第3実施形態における客端末装置にて表示される取引履歴一覧画面の態様例を示す図である。
<第1実施形態>
図1は、ショッピングシステムを説明するためのネットワークの概念図である。図1に示すショッピングシステムは、管理装置(例えば、ストアコントローラ)10、取引管理装置60、精算装置40A、精算装置40、及び、客端末装置50(例えば、スマートフォン等)、及びクレジットカード決済サーバ70を含む。
管理装置10、精算装置40A、精算装置40は、店舗内に設置されるものであり、LAN19(有線でも無線でもよい)を介して通信可能に接続されている。管理装置10は、取引管理装置60と通信可能である。なお、図1において、2台の精算装置40Aを図示したが、1店舗内の精算装置40Aの数は、1台であってもよいし3台以上であってもよい。また、図1において、2台の精算装置40を図示したが、1店舗内の精算装置40の数は、1台であってもよいし3台以上であってもよい。精算装置40Aの台数と精算装置40の台数は一致していなくてもよい。また、管理装置10は、基本的には1店舗に1台であるが、2台以上であってもよい。
客端末装置50は、顧客(当該店舗の会員である買物客等)によって操作されるものである。客端末装置50は、一般的な、通信機能や撮像機能(カメラ)に加えて、商品に付されるバーコードをスキャンして商品コードを読み取る、つまり商品に付されるバーコードを認識する認識機能を備える。なお、客端末装置50が備える認識機能は、商品コードを読み取ることができるものであればよく、読み取った商品コードがいずれの商品の商品コードであるかを認識できるものでなくてもよい。つまり、客端末装置50は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(スルー画像として取得している画像)内にオブジェクトとしてバーコードが存在する場合に、当該バーコードから商品コードを読み取ることができるようになっていればよい。
また、客端末装置50は、商品(例えばバーコードの付された周辺部分)を撮像し(シャッターを切り)、撮像画像(画像データ)を生成する。客端末装置50は、操作者である顧客の操作に従ってシャッターを切る撮像であってもよいが、本実施形態では、客端末装置50自身の判断によりシャッターを切る撮像であることが好ましい。
また、客端末装置50は、画像(スルー画像、撮像画像)から特徴点を抽出し、撮像対象(オブジェクト等)を認識する画像認識技術を備えていてもよい。例えば、客端末装置50は、画像認識技術を用いて、撮像した商品を特定(推定)してもよい。
客端末装置50は、基本的には各顧客の所有物であることを想定しているが、店舗側が貸与するものであってもよい。なお、客端末装置50の数(稼働中の数)は、来店者数等に応じて変化するものであり、図1では、複数台が可能である旨の例として2台の客端末装置50を図示している。
精算装置40A及び精算装置40は、共に、精算方法として少なくとも現金による支払いが可能な精算装置である。精算装置40Aは、取引管理装置60との通信機能を有しないが、精算装置40は、取引管理装置60との通信機能を有する。取引管理装置60は、例えば、顧客ごとに、取引情報(バスケット情報)を管理する。
クレジットカード決済サーバ70は、精算装置40A、精算装置40、客端末装置50等からの非現金決済要求の送信に応じて、クレジットカードに対応する決済処理を実行する。クレジットカード決済サーバ70は、精算装置40Aとは管理装置10経由で通信を行うようにされてよい。
ビーコン端末BTMは、店舗において設置される。ビーコン端末BTMの使用例については、第4実施形態にて後述する。
なお、図1に示すショッピングシステムは、本発明の第1実施形態(第2実施形態、第3実施形態も同様)に係るショッピングシステムを説明するためのものであり、本実施形態に係るショッピングシステムは、図1に示した全部の構成を必ずしも含むものではない。例えば、本実施形態に係るショッピングシステムは、例えば、取引管理装置60と精算装置40とから構成されるものであってもよいし、取引管理装置60単体であってもよいし、精算装置40単体であってもよい。
図2は、精算装置40の設置例を示す図である。図2(A)は、精算装置40等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、精算装置40等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見て精算装置40の右側にカウンタが置かれている。
図3は、精算装置40の外観例を示す図である。図3(A)は、精算装置40を客側から見た斜視図である。図3(B)は、精算装置40を店員側から見た斜視図である。図4は、精算装置40の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図3を参照しつつ、図4に示した精算装置40の構成例を説明する。精算装置40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、ハードディスク404と、客側表示部405と、客側スキャナ部406と、カード決済部408と、釣銭機409と、店員側表示部410と、キー操作部411と、店員側スキャナ部412と、印刷部413と、音声出力部414と、通信部415とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU401は、中央演算処理装置であり、ROM402に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置40の動作を制御する。
ROM402は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU401が利用する各種の情報を記憶する。
RAM403は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM403は、ROM402やハードディスク404から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶する。
ハードディスク404は、種々の情報を記憶する。ハードディスク404は、例えば、ROM402に代えて、CPU401が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM403に代えて、ROM402から読み出した情報、外部から取得した情報、処理において生成した情報等を記憶してもよい。
客側表示部405は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部406は、客用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。また、客側スキャナ部406は、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)をスキャンし、精算に必要な情報を読み取ってもよい。また、客側スキャナ部406は、客端末装置50の表示部に表示されるコード(2次元コード等)をスキャンし、精算に必要な情報を読み取ってもよい。
なお、客側スキャナ部406は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部405に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)が表示されている場合、客は、当該プリセットキーを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
カード決済部408は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード等)による決済機構である。本実施形態のカード決済部408は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード認識部を備えるものであればよい。なお、カード認識部は、直接的には決済(精算)に使用しない各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)を認識してもよい。
釣銭機409(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。なお、当該釣銭機409は、客側に向けられており、客が操作するものである。なお、紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。
つまり、釣銭機409は、精算装置40において、登録された商品の代金を現金(貨幣)にて決済するときに使用される。釣銭機409は、紙幣を投入するための紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、紙幣を放出するための紙幣放出口、硬貨を放出するための硬貨放出口、投入又は放出される貨幣を計数する計数部、投入口又は放出口と収納部の間の貨幣の搬送機構、上述したセンサなどを有する。なお、紙幣投入口及び硬貨投入口は、預り金投入口とも称される。紙幣放出口及び硬貨放出口は、釣銭放出口とも称される。なお、紙幣投入口と紙幣放出口は共通であってもよく、また、硬貨投入口と硬貨放出口は共通であってもよい。
また、釣銭機409は、閉店処理時に補充された貨幣を計数し、収納部に収納する。また、釣銭機409は、閉店処理時に出金する貨幣を計数し、釣銭放出口から放出する。閉店処理とは、閉店後や開店前などに釣銭機409内に収納されている金額(現金在高/現金在高)を基準金額に調整する処理である。
店員側表示部410は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部411は、各種のキー(ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部412は、店員用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。また、店員側スキャナ部412は、店員の名札に付されたバーコード等をスキャンし、店員コードを読み取る。
なお、店員側スキャナ部412は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部411に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、当該商品を登録してもよい。また、店員側表示部410に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録してもよい。
印刷部413は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部413は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更である。印刷部413の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード(詳細は後述)の移行(切替)に応じて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部413の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。
音声出力部414は、音声を出力する。例えば、音声出力部414は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部415は、他装置(他の精算装置40、精算装置40A、管理装置10)との間において情報を送受信する。
以上、精算装置40の外観やハードウェア構成を説明したが、精算装置40Aの外観やハードウェア構成については説明を省略する。精算装置40Aと精算装置40とは、後述するように(図5等参照)、ソフトウェアによって実現される機能が互いに異なるが、精算装置40Aと精算装置40とは、外観やハードウェア構成は同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、精算装置40は、2つのスキャナ部(客側スキャナ部406、店員側スキャナ部412)を有する精算装置40であるのに対し、精算装置40Aは、1つのスキャナ部を有する精算装置であってもよい。
図5は、本実施形態のショッピングシステムを説明するための各機能の概念図である。図6は、各種の売価決定ロジック(売価決定機能)について説明する説明図である。図7は、各種の情報について説明する説明図である。
なお、図5は、本実施形態に係るショッピングシステムを説明するためのものであり、本発明の第1実施形態に係るショッピングシステムは、図1に示した全部の構成を必ずしも含むものではない。例えば、本実施形態に係るショッピングシステムは、取引管理装置60と精算装置40とから構成されるものであってもよいし、取引管理装置60単体であってもよいし、精算装置40単体であってもよい。また、図5は、本実施形態に係るショッピングシステムの特徴部分に関連する機能を抜粋して説明するものであり、一般にショッピングシステムに必要とされる機能を網羅的に説明するものではない。
[精算装置40A]
図5の右下に示すように、精算装置40Aは、売価決定ロジック(売価決定機能)、精算機能を備える。売価決定ロジックは、精算処理において求められる売価(販売対価としての請求金額)を決定(算出)する機能であり、ソフトウェアによって実現される。売価決定ロジックには、種々の種類があるが(例えば、図6参照)、図5に示した例では、精算装置40Aは、売価決定ロジックA、売価決定ロジックBを備えている。
なお、図6に示した売価決定ロジックAは、運用中(適宜)の売価変更に対応する基本的な単品に対する値引価格の基本価格算出機能である。売価決定ロジックBは、設定情報(単品値引設定情報)に基づいて単品に対する値引価格を算出する単品値引価格算出機能である。売価決定ロジックCは、設定情報(小計値引設定情報)に基づいて小計に対する値引価格を算出する小計値引価格算出機能である。売価決定ロジックDは、設定情報(会員値引設定情報)に基づいて単品又は小計に対する値引価格を算出する会員値引価格算出機能である。売価決定ロジックEは、設定情報(タイムサービス値引設定情報)に基づいて単品に対する値引価格を算出するタイムサービス値引価格算出機能である。売価決定ロジックFは、設定情報(ミックスマッチ値引設定情報)に基づいてミックス商品(組み合わせ不指定(不定)の商品群)に対する値引価格を算出するミックスマッチ値引価格算出機能である。売価決定ロジックGは、設定情報(セットマッチ値引設定情報)に基づいてセット商品(組み合わせ指定(固定)の商品群)に対する値引価格を算出するセットマッチ値引価格算出機能である。売価決定ロジックHは、設定情報(決済種別値引設定情報)に基づいて利用される決済種別に応じた値引価格を算出する決済種別値引価格算出機能である。
なお、売価決定ロジックD(会員値引価格算出機能)が適用される会員は、顧客の全部(全顧客)であってもよいし、顧客の一部(例えば特定の顧客ランクの顧客)であってもよい。
売価決定ロジックAに係る情報(売価変更の情報)や売価決定ロジックB~売価決定ロジックHに対応する各種設定情報は、精算装置40Aの記憶部、又は、精算装置40Aがアクセス可能な装置)に記憶されていればよい。なお、精算装置40Aは、上述したように売価決定ロジックA、Bを備えるが、売価決定ロジックC~Fは備えないため、少なくとも、売価決定ロジックAに係る情報(売価変更の情報)と、売価決定ロジックBに対応する設定情報(単品値引設定情報)と、が参照できるようになっていればよい。
また、図6では図示を省略したが、夫々の売価決定ロジック(売価決定ロジックA~H)とは別に、夫々の売価決定ロジックを統括する売価決定統括ロジックも存在する。売価決定統括ロジックは、複数の売価決定ロジックにまたがって売価を決定するためのロジックである。例えば、売価決定ロジックB(単品値引価格算出機能)と売価決定ロジックD(会員値引価格算出機能)がある場合に、売価決定統括ロジックは、売価決定ロジックBと売価決定ロジックDがある場合の値引きを設定情報(売価決定統括設定情報)に基づいて決定する。
一例として、商品a(商品情報では100円)が、売価決定ロジックB(及び単品値引設定情報)によれば80円(10円値引)であり、売価決定ロジックD(及び会員値引設定情報)によれば90円(20円値引)である状態において、会員(売価決定ロジックDの適用対象である顧客)が商品aを購入した場合、売価決定統括ロジックは、売価決定ロジックDのみを適用して商品aの価格を80円(20円値引)としてもよいし、売価決定ロジックB、Dの両方を適用して商品aの価格を70円(40A円値引)としてもよい。売価決定ロジックDのみを適用し商品aの価格を80円とするか、売価決定ロジックB、Dの両方を適用し商品aの価格を70円とするかは、設定情報(売価決定統括設定情報)による。なお、売価決定統括ロジックは、値引き額が小さい方を決定する場合もある。
例えば、上述したように会員値引額の方が大きい場合(売価決定ロジックBによる単品値引額が10円、売価決定ロジックDによる会員値引額が20円の場合)に、売価決定ロジックDを適用せずに売価決定ロジックBのみを適用して商品aの価格を90円とする場合もありうる。具体的には、会員割引による割引限度額が設定されている場合や会員割引による購入が会員ランクの実績に反映されない場合には、売価決定ロジックBのみを適用する旨を設定情報(売価決定統括設定情報)に設定してもよい。また、上記とは逆に、単品割引額の方が大きい場合(売価決定ロジックBによる単品値引額が40A円、売価決定ロジックDによる会員値引額が20円の場合)に、売価決定ロジックBを適用せずに売価決定ロジックDのみを適用して商品aの価格を80円とする場合もありうる。具体的には、会員割引による購入実績が会員ランクの算出に優遇される場合には、売価決定ロジックDのみを適用する旨を設定情報(売価決定統括設定情報)に設置してもよい。
上述した売価決定統括ロジックは、必要に応じて(複数の売価決定ロジックにおける調整が必要な場合に)、備えていればよい。例えば、本実施形態において取引管理装置60(精算装置40Aも同様)は、売価決定ロジックA、B、Cを備えるが(図5)、更に、売価決定統括ロジックを備えていてもよい。
なお、売価決定統括ロジックも、図6に示した売価決定ロジックの1つと捉えてもよい。以下の説明において、図6に示したような個々の売価決定ロジックの1つ又は複数を「売価決定ロジック」と称する場合と、売価決定統括ロジックを含めて「売価決定ロジック」と称する場合とがある。つまり、単に「売価決定ロジック」と記載した場合には、売価決定統括ロジックを除外する場合と、売価決定統括ロジックを除外しない場合とがあるものとする。
精算機能は、売価決定ロジックによって決定された売価に基づいて精算処理(例えば、釣銭機による現金の支払い等)を実行する機能である。
なお、図5では、売価決定ロジックを、精算機能とは別の機能として説明しているが、売価決定ロジックは、精算機能の一部であると捉えてもよい。つまり、図5では、売価を決定する部分と、決定された売価に基づいて実際に支払いを実行する部分とを別個に捉え、売価を決定する部分に対応する機能を売価決定ロジックと称し、実際に支払いを実行する部分を精算機能と称しているが、売価を決定する部分も含め、精算機能と称してもよい。売価を決定する部分も含め、精算機能と称する場合には、売価決定ロジックは、精算機能の一部となる。
[管理装置10]
図5の右上に示すように、管理装置10は、店舗情報、商品情報を記憶する。管理装置10は、売価決定ロジックを備えていてもよい。管理装置10が記憶する店舗情報は、当該管理装置10が設置された店舗に関する情報であって、例えば、当該店舗の店舗名、当該店舗を特定する情報等を含む。管理装置10が記憶する商品情報は、当該管理装置10が設置された店舗において販売される商品に関する情報であって、例えば、商品コード、商品名、価格等が含む。なお、管理装置10は、例えば、外部(本部のサーバ(不図示)等)から商品情報等を取得し、記憶してもよい。また、管理装置10は、外部(本部のサーバ)であってもよい。つまり、各店舗で利用される共通のまたは別個(店舗毎)の商品情報や売価決定ロジックを管理するものであってもよい。
[取引管理装置60]
図5の左上に示すように、取引管理装置60は、売価決定ロジックを備える。上述したように、売価決定ロジックには、種々の種類があるが(例えば、図6参照)、図5に示した例では、取引管理装置60は、売価決定ロジックA、売価決定ロジックB、売価決定ロジックCを備えている。なお、取引管理装置60は、売価決定ロジックA~Cを備えるが、売価決定ロジックD~Fは備えないため、少なくとも、売価決定ロジックAに係る情報(売価変更の情報)と、売価決定ロジックBに対応する設定情報(単品値引設定情報)と、売価決定ロジックCに対応する設定情報(小計値引設定情報)が参照できるようになっていればよい。
また、取引管理装置60は、顧客情報、店舗情報、商品情報、バスケット情報を記憶する。顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。取引管理装置60は、顧客登録時に顧客情報を生成する(ある顧客の顧客情報が記憶されることを以って当該顧客の顧客登録がなされたと解してもよい)。また、取引管理装置60は、バスケット情報等に基づいて、顧客情報を適宜更新する。例えば、取引管理装置60は、例えば毎日所定時刻にバスケット情報を参照し、顧客情報を更新してもよい。
取引管理装置60は、例えば、図7(A)に示すような顧客情報を記憶する。図7(A)に示した顧客情報は、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日、キャンセル情報、顧客ランク、ポイント数等を含む。
顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。
なお、顧客識別情報は、例えば本実施形態のアプリがインストールされる際に、インストールされたアプリごとに固有に割り当てられるアプリケーション識別情報であってもよい。アプリケーション識別情報は、例えばインストールされたアプリごとに固有に(例えば、シーケンシャルに)付される番号であってよい。あるいは、アプリケーション識別情報は、アプリがインストールされた客端末装置50に固有の端末識別情報であってもよい。端末識別情報は、例えば客端末装置50のユーザである客に割り当てられた電話番号や、MAC(Media Access Control)アドレス等のように客端末装置50のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。
顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、顧客登録した日時である。キャンセル情報は、登録後における登録商品のキャンセルに関する情報である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。なお、新規の顧客の顧客情報の生成時には、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(キャンセル情報等)は生成されない。
取引管理装置60は、例えば、顧客登録の際(例えば、客端末装置50が外部(例えば、アプリ全般を提供する所定のサーバ、当該取引管理装置60)から取引管理装置60によるサービスを利用するためアプリケーション(アプリ)をダウンロード又はインストールする際)に顧客識別情報を生成し、記憶する。また、取引管理装置60は、例えば、顧客登録の際に、客端末装置50を用いて、登録フォーム(入力フォーム)の氏名欄に入力された情報を取得し、顧客名として記憶する。また、取引管理装置60は、例えば、顧客登録の際の現在日時を取得し、顧客登録日として記憶する。
なお、取引管理装置60は、自装置内の記憶部に顧客情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(取引管理装置60がアクセス可能なファイルサーバ等)に顧客情報の一部または全部を記憶してもよい。
店舗情報は、各店舗の管理装置10から取得したものである(図5の送受信データ「D0」参照。なお、送受信データ「D1」~「D6」は図8にて説明する)。つまり、取引管理装置60は、各店舗の管理装置10から直接又は他の装置を介して間接的に店舗情報を受信するなどして、店舗情報を記憶する。
取引管理装置60は、例えば、図7(B)に示すような店舗情報を記憶する。図7(B)に示した店舗情報は、店舗識別情報、店舗名(支店名)、店舗特定情報1、店舗特定情報2を含む。店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図7(B)に示した店舗識別情報は、店(屋号)もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。店舗名は、店舗の名称である。図7(B)に示した店舗名は、店(屋号)もしくは企業と、支店名とから構成される。店舗特定情報1は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための2次元コード(QRコード(登録商標)等)の情報である。店舗特定情報2は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報(GPS情報)である。なお、図7(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報1とは同一であってもよい。
なお、取引管理装置60は、外部(各店舗を統括する本部のサーバ(不図示)等)から店舗情報等を取得し、記憶してもよい。また、取引管理装置60は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(取引管理装置60がアクセス可能なファイルサーバ等)に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
商品情報は、各店舗の管理装置10等から取得したものである(図5の送受信データ「D0」参照。なお、送受信データ「D1」~「D6」は図8にて説明する)。つまり、取引管理装置60は、各店舗の管理装置10から直接又は他の装置を介して間接的に商品情報を受信するなどして、商品情報を記憶する。なお、取引管理装置60は、外部(各店舗を統括する本部のサーバ(不図示)等)から商品情報を取得し、記憶してもよい。また、取引管理装置60は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(取引管理装置60がアクセス可能なファイルサーバ等)に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
バスケット情報は、個々の取引を管理するための情報である。取引管理装置60は、取引の開始時にバスケット情報を生成する。また、取引管理装置60は、取引の進行にあわせて(商品が登録される度に)、バスケット情報を更新する(バスケット情報に商品が記憶されることを以って当該商品の登録がなされたと解してもよい)。
取引管理装置60は、例えば、図7(C)に示すようなバスケット情報を記憶する。図7(C)に示したバスケット情報は、バスケット識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録商品情報、保留商品情報、キャンセル情報等を含む。バスケット識別情報は、バスケットを一意に識別する識別情報である。図7(C)に示したバスケット識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とから構成される。取引開始日時は、取引の開始日時である。図7に示した取引開始日時は、当該バスケット情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図7(C)中の登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。バスケット情報の生成日時と1品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。
取引終了日時は、取引の終了日時である。図7に示した取引開始日時は、精算日時である。顧客識別情報は、当該取引の顧客を識別する顧客識別情報である。なお、バスケット情報の生成時には、バスケット識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(取引終了日時等)は生成されない。なお、精算日時は、精算開始日時であってもよいし(例えば、図17のステップS89の処理の実行日時)、精算終了日時であってもよい(図17のステップS91の処理の終了日時)。精算開始日時と精算終了日時とを別々に両方記憶してもよい。
登録商品情報(計)は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報(計)は、品数(商品数)、概算小計金額(価格決定ロジックによる価格算出前の概算の小計金額)、小計金額(価格決定ロジックによる価格算出後の小計金額)等を含む。登録商品情報(1)は、1品目の商品の登録情報である。登録商品情報(2)は、2品目の商品の登録情報である。なお、図7(C)に示す例では、登録商品情報(3)~登録商品情報(5)の図示を省略している。登録商品情報(N;Nは整数)は、商品コード、品名(商品名)、価格等を含む。
登録商品情報(N)は、当該N品目の商品の登録日時を含むものであってもよい。つまり、取引管理装置60は、登録商品情報として、当該登録商品の登録日時を記憶してもよい。各商品の登録日時は、タイムサービス(売価決定ロジックEによるサービス)等のサービス適用の要否や適用後の効果の判断材料としても用いてもよい。
保留商品情報(計)は、保留商品(後述)が登録されるごとに更新される情報である。保留商品情報(計)は、保留商品の品数(商品数)、保留商品のうちのNON-PLU(「NO-FILE」とも称する)の品数、保留商品のうちの読取NG(要不正操作確認)の品数等を含む。
NON-PLUとは、店舗においてバーコードもしくは商品コードのスキャンは成功したが(商品コードを読み取ることができたが)、商品コードが商品情報に記憶されていない、商品(商品情報未登録の商品)を示す。
なお、本願の明細書、図面等における「NON-PLU」、「NO-FILE」、「NONファイル」等の記載は、いずれも上記のような商品情報未登録の商品を示す。
読取NGとは、店舗において商品コードのスキャンが失敗したこと(商品コードを読み取ることができなかったこと)、又は、店舗において商品コードのスキャンが失敗した商品のことである。つまり、読取NGとは、例えば画像認識技術により一定時間商品を撮像しているがバーコード認識に至らない場合を判別できる場合にタイムアウト処理すること、タイムアウト処理された商品である。例えば、パッケージのシワ等やバーコード印字のカスレや汚れにより正しくバーコードを取得(認識)できない場合に読取NGと判断される。また、バーコードを読んだフリしてカゴへ投入する不正操作を検出した場合にも読取NGと判断される。なお、客端末装置50は、センサ(例えば、ジャイロセンサや加速度センサや距離センサ等)を備え、当該客端末装置50がバーコード読取中(具体的には、バーコードの読み取りのため、当該客端末装置50が傾けられている状況であり、かつ、当該客端末装置50一定距離先に物品(商品)が存在している状況)を検出可能である。そして、所定時間内にバーコードが読み取れなかった場合(バーコード読取中が所定時間継続したがバーコードを読み取れなかった場合)は、タイムアウト処理として、保留商品(読取NG)としている。
保留商品情報(保留商品1)は、1品目の保留商品の情報である。保留商品情報(保留商品2)は、2品目の保留商品の情報である。保留商品情報(保留商品3)は、3品目の保留商品の情報である。
保留商品情報(保留商品N;Nは整数)は、保留商品種別(当該保留商品がNON-PLUであるか読取NGであるかを示す情報)、画像データ(読取NG時に撮像された画像データ)を含む。例えば、N品目の商品がNON-PLUによる保留商品である場合には、保留商品情報(保留商品N)は、保留商品種別「1(NON-PLU)」、画像データを含む。また、N品目の商品が読取NGによう保留商品である場合には、保留商品情報(保留商品N)は、保留商品種別「2(読取NG)」、画像データを含む。
なお、取引管理装置60は、自装置内の記憶部にバスケット情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(取引管理装置60がアクセス可能なファイルサーバ等)にバスケット情報の一部または全部を記憶してもよい。
[精算装置40]
図5の左下に示すように、精算装置40は、クラウド通信機能、客端末装置連動機能、精算機能を備える。クラウド通信機能は、取引管理装置60と通信する機能である。客端末装置連動機能は、客端末装置50との連動する機能であり、例えば、客端末装置50の表示部に表示されるコード(2次元コード等)を光学的にスキャンし(読み取り)、スキャンした情報(またはスキャンした情報に基づく情報)をクラウド通信機能側に供給する機能である。客端末装置50の表示部に表示されるコードは、当該客端末装置50による買上商品について精算処理を実行するために必要となる情報(例えば、バスケット識別情報)をコード化したものである。なお、クラウド通信機能、客端末装置連動機能は、精算装置40Aは備えていない精算装置40の固有機能である。
精算機能は、取引管理装置60の売価決定ロジックによって決定された売価に基づいて精算処理(例えば、釣銭機による現金の支払い等)を実行する機能である。
精算装置40は、クラウド通信機能、客端末装置連動機能、精算機能を備えるため、例えば、ある顧客の客端末装置50の表示部に表示されるコード(当該顧客のバスケット情報を特定可能な情報)をスキャンし、スキャンした情報(またはスキャンした情報に基づく情報)を取引管理装置60に送信し、取引管理装置60から当該顧客のバスケット情報に基づく売価(小計情報)を受信し、受信した売価に基づいて精算処理を実行することができる。
[客端末装置50]
図5の左下に示すように、客端末装置50は、取引管理装置60と通信する。客端末装置50は、取引管理装置60と通信することにより商品を登録する。つまり、客端末装置50は、ある商品に付されているバーコードを撮像することにより、オブジェクトとして当該バーコードを認識し(バーコードから商品コードを読み取り)、商品コードを取引管理装置60に送信することにより、当該商品を登録する(具体的には、取引管理装置60のバスケット情報に当該商品コードを記憶させる)。
また、客端末装置50は、コード(2次元コード等)を生成する。つまり、客端末装置50は、精算装置40の客端末装置連動機能に関連して、表示部にコードを表示するが、客端末装置50は、表示部に表示するコードを自ら生成し、表示部に表示する。なお、客端末装置50が、生成し、表示部に表示するコードは、上述したように、当該客端末装置50による買上商品について精算処理と実行するために必要となる情報(例えば、バスケット識別情報)をコード化したものである。
なお、客端末装置50は、外部から取得したアプリの機能として、取引管理装置60と通信する機能や、コード(2次元コード等)を生成する機能を実現する。つまり、客端末装置50は、アプリを起動させることによって、取引管理装置60と通信したり、コードを生成したり、表示したりしてもよい。
なお、客端末装置50は、表示部に表示するコードを生成する機能を備えていなくてもよい。例えば、客端末装置50に代えて取引管理装置60がコードを生成する機能を備えていてもよい。つまり、取引管理装置60は、客端末装置50からの要求に基づいてコードを生成し、生成したコードを客端末装置50に送信し、客端末装置50は、取引管理装置60にコードの生成を要求し、取引管理装置60によって生成されたコードを受信し、表示部に表示してもよい。
図8は、図5の機能構成における、処理の流れの概略を説明するシーケンス図である。具体的には、図8は、ある店舗に、ある顧客が来店し、当該店舗に陳列されている商品を登録し、登録した商品の精算が完了する迄における、当該顧客の客端末装置50、当該店舗に設置された精算装置40、データセンタ等の外部に設置された取引管理装置60の夫々の処理の一例を示したものである。図8の左側が、客端末装置50の処理、中央が精算装置40の処理、右側が取引管理装置60の処理である。図9は、客端末装置50の表示部における表示例である。図10は、精算装置の表示部における表示例である。
以下、図5、図7、図9、図10等を参照しつつ、図8に示した動作の流れを説明する。
ステップS1:客端末装置50は、店舗を特定する情報(店舗特定情報)を取得する。例えば、店舗の入口付近に当該店舗を特定するための2次元コードを表示(2次元コードを表示画面に出力、2次元コードを印刷した媒体を貼付等)しておき、来店した顧客が、客端末装置50で2次元コードをスキャンする(読み取る)ことにより、客端末装置50は店舗特定情報を取得してもよい。なお、来店した顧客がアプリを起動させると、初期画面として2次元コードのスキャンを該顧客に指示する画面を表示するようにしてもよいし、来店した顧客が客端末装置50で2次元コードをスキャンすると、アプリが起動し、初期画面として取引管理装置60に接続中である旨を該顧客に報知する画面を表示するようにしてもよい。
また例えば、店舗は所在地で特定されるため、来店した顧客が、店舗において客端末装置50で位置情報(GPS情報)を取得してもよい(すなわち、店舗特定情報として当該店舗の位置情報を取得してもよい)。なお、来店した顧客がアプリを起動させると、位置情報を取得し、初期画面として取引管理装置60に接続中である旨を該顧客に報知する画面を表示するようにしてもよい。位置情報から複数店舗が検出され1つに特定できない場合には、選択画面を表示し顧客に選択させるようにしてもよい。もしくは強制的に2次元コードを取得させるモードに切り替えてもよい。
店舗特定情報を取得した客端末装置50は、取引開始要求として、取得した店舗特定情報を顧客識別情報とともに取引管理装置60に送信する(図5及び図8の送受信データ「D1」参照)。顧客識別情報については、上述したように、顧客登録の際(客端末装置50にアプリをダウンロード又はインストールする際)に、客端末装置50を用いて登録フォームの氏名欄に入力された情報が取引管理装置60の顧客情報に記憶されるが、取引管理装置60に加え、客端末装置50の記憶部にも記憶しておいてもよい。なお、店舗が特定された場合には(後述する商品登録初期画面を取得したときには)、当該店舗の店舗名や実施中のサービス(その日に配布されているチラシ情報)、利用可能なクーポン情報を画面(商品登録初期画面又は商品登録初期画面とは別の画面)に表示してもよい。なお、サービスやクーポンの情報は、例えば画面情報として取引管理装置60から取得してもよい。
また、送信先の情報(取引管理装置60のアドレス)についても、顧客登録の際(客端末装置50にアプリをダウンロード又はインストールする際)に取得し、客端末装置50の記憶部に記憶しておいてもよい。なお、2次元コードをスキャンする態様とする場合には、店舗特定情報に加え、送信先の情報)についても2次元コード化しておき、客端末装置50で2次元コードをスキャンすることにより、客端末装置50は店舗特定情報とともに送信先の情報も取得してもよい。
ステップS2:客端末装置50から取引開始要求として顧客識別情報及び店舗特定情報を受信した取引管理装置60は、当該取引のバスケットを生成する。具体的には、図7(C)に示すようなバスケット情報を生成する。なお、バスケット情報の生成時には、バスケット識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(取引終了日時等)は生成されない。
取引管理装置60は、上述したように、図7(B)に示したような店舗情報を記憶しているため、客端末装置50から取引開始要求として店舗特定情報を受信(顧客識別情報も受信するが)した場合、受信した店舗特定情報が2次元コードであった場合には、店舗特定情報1を参照して店舗識別情報を取得し、受信した店舗特定情報が位置情報(GPS情報)であった場合には店舗特定情報2を参照して店舗識別情報を取得する。なお、取引管理装置60は、客端末装置50から受信した店舗特定情報が店舗識別情報を2次元コード化したものであった場合には、そのまま取得すればよい。
つまり、客端末装置50から取引開始要求として顧客識別情報及び店舗特定情報を受信した取引管理装置60は、客端末装置50から受信した店舗特定情報から店舗識別情報を取得し、更に、現在日付を取得し、シリアル番号を発行(採番)し、店舗識別情報と現在日付とシリアル番号とを結合させて、バスケット情報内のバスケット識別情報として記憶する。また、客端末装置50から取引開始要求として店舗特定情報や顧客識別情報を受信した取引管理装置60は、現在日時を取得し、バスケット情報内の取引開始日時(生成日時)として記憶する。また、客端末装置50から取引開始要求として店舗特定情報や顧客識別情報を受信した取引管理装置60は、客端末装置50から受信した顧客識別情報をバスケット情報内の顧客識別情報として記憶する。
ステップS3:当該取引のバスケットを生成した取引管理装置60は、商品登録初期画面情報(初期画面である商品登録画面の画面情報)を生成し、客端末装置50に送信する。具体的には、取引管理装置60は、例えば、客端末装置50において図9(A)に示すような商品登録初期画面が表示されるような商品登録初期画面情報を生成し、生成した商品登録初期画面情報をバスケット識別情報とともに客端末装置50に送信する(図5及び図8の送受信データ「D2」参照)。
ステップS4:取引管理装置60からバスケット識別情報及び商品登録初期画面情報を受信した客端末装置50は、バスケット識別情報を記憶するとともに、登録画面を表示部に表示する。具体的には、客端末装置50は、例えば図9(A)に示すような商品登録初期画面を表示する。
ステップS5:顧客の操作により客端末装置50は、商品に付されたバーコードをスキャンし、商品コードを読み取る。なお、図8では、バーコードのスキャンは成功したものとする。なお、図5では説明の便宜上簡略化したが、ステップS5~ステップS9は、商品に付されたバーコードをスキャンするごとに繰り返し実行される。
バーコードを取得した客端末装置50は、バスケット識別情報とともに、スキャンによって得られた商品コードを取引管理装置60に送信する(図5及び図8の送受信データ「D3」参照)。
ステップS6:客端末装置50からバスケット識別情報及び商品コードを受信した取引管理装置60は、バスケット識別情報から当該取引のバスケットを特定する。
ステップS7:取引管理装置60は、特定したバスケット内の商品データを更新する。具体的には、取引管理装置60は、N品目として商品コードを受信した場合には、特定したバスケットのバスケット情報において、当該商品コードを登録商品情報(登録商品N)の商品コードとして記憶し、当該商品コードに対応する品名及び価格を商品情報から取得し、登録商品情報(登録商品N)の商品及び価格して記憶する。また、取引管理装置60は、特定したバスケットのバスケット情報において、登録商品情報(計)を更新する。
ステップS8:バスケット内の商品データを更新した取引管理装置60は、商品登録更新画面情報(登録した商品が追加された更新画面である商品登録画面の画面情報)を生成し、客端末装置50に送信する。具体的には、取引管理装置60は、例えば、客端末装置50において図9(B)に示すような商品登録更新画面が表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をバスケット識別情報とともに客端末装置50に送信する(図5及び図8の送受信データ「D4」参照)。
なお、図9(B)に示した商品登録画面(商品登録更新画面)は、3品目の商品として「〇〇食パン」が登録された後に客端末装置50に表示されるものである。つまり、取引管理装置60は、1品目として「〇〇ヨーグルト」をバスケット内に記憶したときには、客端末装置50において「〇〇ヨーグルト」が表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をバスケット識別情報とともに客端末装置50に送信し、2品目として「〇〇チョコレート」をバスケット内に記憶したときには、客端末装置50において「〇〇ヨーグルト」と「〇〇チョコレート」とが表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をバスケット識別情報とともに客端末装置50に送信し、3品目として「〇〇食パン」をバスケット内に記憶したときには、図9(B)に示すように、客端末装置50において「〇〇ヨーグルト」と「〇〇チョコレート」と「〇〇食パン」とが表示されるような商品登録更新画面情報を生成し、生成した商品登録更新画面情報をバスケット識別情報とともに客端末装置50に送信する。
ステップS9:取引管理装置60からバスケット識別情報及び商品登録更新画面情報を受信した客端末装置50は、登録画面に商品を追加する。具体的には、客端末装置50は、例えば図9(B)に示すような商品登録更新画面を表示する。なお、上述したように、図9(B)に示した商品登録画面(商品登録更新画面)は、3品目の商品として「〇〇食パン」が登録された後に客端末装置50に表示されるものである。
ステップS10:客端末装置50は、顧客の操作として会計指示を受け付ける。例えば、図9(B)に示した「お会計へ進む」ボタンのタッチを受け付ける。
ステップS11:会計指示を受け付けた客端末装置50は、2次元コードを生成する。つまり、客端末装置50は、当該客端末装置50による買上商品について精算処理を実行するために必要となる情報(例えば、バスケット識別情報)を2次元コード化する。2次元コードを生成した客端末装置50は、生成した2次元コードを表示部に表示する。例えば、図9(C)に示したような2次元コードを表示したコード表示画面を表示部に表示する。
ステップS12:精算装置40は、客端末装置50の表示部に表示されている2次元コードをスキャンする(読み取る)。例えば、精算装置40は、店員によって客側スキャナ部406による認識範囲内に向けられた客端末装置50の表示部に表示されている2次元コードをスキャンする。
ステップS13:客端末装置50の表示部に表示されている2次元コードを読み取った精算装置40は、取引管理装置60に小計金額の算出を要求する。例えば、精算装置40は、小計金額の算出を要求する算出要求(小計算出要求情報)を2次元コードから取得したバスケット識別情報とともに取引管理装置60に送信する(図5及び図8の送受信データ「D5」参照)。
ステップS14:客端末装置50からバスケット識別情報及び小計算出要求情報を受信した取引管理装置60は、バスケット識別情報から当該取引のバスケットを特定する。
ステップS15:バスケットを特定した取引管理装置60は、特定したバスケットの小計金額を算出する。具体的には、取引管理装置60は、売価決定ロジック(図5参照)を用いて、小計金額を算出する。例えば、バスケットの商品が、図9(B)に示した3品(「〇〇ヨーグルト」、「〇〇チョコレート」、「〇〇食パン」)であって、売価決定ロジックA、B、Cによる割引のいずれも適用されない場合には、取引管理装置60は、概算金額(図9(B)参照)である840A円と同額の840A円を小計金額として算出する。また例えば、バスケットの商品が、図9(B)に示した3品(「〇〇ヨーグルト」、「〇〇チョコレート」、「〇〇食パン」)であって、売価決定ロジックBによる割引によって「〇〇ヨーグルト」が40A円値引となる場合には、取引管理装置60は、概算金額(図9(B)参照)である840A円よりも40A円安い800円を小計金額として算出する。
ステップS16:小計金額を算出した取引管理装置60は、バスケット情報を更新(小計金額(算出後小計金額)を記憶)するとともに、算出した小計金額を示す小計情報をバスケット識別情報とともに精算装置40に送信する(図5及び図8の送受信データ「D6」参照)。
ステップS17:取引管理装置60からバスケット識別情報及び小計情報を受信した精算装置40は、客側表示部405に小計金額を表示する。例えば、精算装置40は、小計金額(値引無しの840A円)を示す小計情報を受信した精算装置40は、図10(A)に示すような、合計欄に小計金額840Aを出力した精算画面を客側表示部405に表示する。また例えば、精算装置40は、小計金額(40A円値引した800円)を示す小計情報を受信した精算装置40は、図10(B)に示すような、合計欄に小計金額800を出力した精算画面を客側表示部405に表示する。
ステップS18:客側表示部405に小計金額を表示した精算装置40は、支払い(精算)を実行する。具体的には、精算装置40は、決済種別の選択を受け付ける。現金の場合には、預り金の投入を受け付けて、釣り銭金額を算出し、釣り銭がある場合には、釣り銭を放出するとともに、レシートを発行する。また、精算装置40は、精算が完了した場合には、精算完了情報をバスケット情報とともに取引管理装置60に送信し、取引管理装置60は当該バスケットの取引終了日時(精算日時)を記憶する。
なお、本実施形態では、取引管理装置60は、売価決定ロジックH(決済種別値引価格算出機能)を有しないため、説明を省略したが、売価決定ロジックH(決済種別値引価格算出機能)を有する場合には、決済種別の選択後に、小計金額を再計算するようにしてもよい。具体的には、精算装置40は、決済種別の選択後に、取引管理装置60に小計金額の算出を再度要求し(例えば、選択された決済種別を示す決済種別選択情報をバスケット識別情報とともに取引管理装置60に送信し、取引管理装置60は、売価決定ロジックHを用いて小計金額を再度算出し、再度算出した小計金額を示す小計情報をバスケット識別情報とともに精算装置40に再度送信してもよい。あるいは、小計金額の算出が1回で済むように、ステップS13の算出要求以前(例えば、客端末装置50にて2次元コードを生成する前、精算装置40にて2次元コードの読取後に算出要求の送信前等)に決済種別の選択を顧客に求めるようにし、ステップS13の算出要求の際に決済種別選択情報も取引管理装置60に送信するようにしてもよい。
[個々の商品登録時のチェック]
なお、客端末装置50は、商品をスキャンした後に商品コードを取引管理装置60に送信するが(S5)、当該店舗(来店して商品登録初期画面を表示したときの店舗)内においてスキャンした商品以外の商品(例えば、他の店舗に移動してスキャンした商品等)について商品コードを送信しないようにしてもよい。例えば、客端末装置50は、来店時(又は商品登録初期画面の表示時)に位置情報(GPS情報)を取得し、記憶する。また、客端末装置50は、個々の商品をスキャンしたときに位置情報を取得し、商品のスキャン時に取得した位置情報と来店時(又は商品登録初期画面の表示時)に取得した位置情報とを比較する。そして、客端末装置50は、両者が一致(または略一致)した場合には当該商品の商品コードの取引管理装置60への送信を許可し、一致(または略一致)しなかった場合には当該商品の商品コードの取引管理装置60への送信を禁止してもよい。
これにより、不適切な商品登録(例えば、他の店舗等において生成されたバスケットに対する商品登録等)を防止することができる。
精算装置40は、上述のように商品コードの送信を禁止した場合には、商品のスキャン後にエラーメッセージ(例えば、「〇〇店舗内ではないため、登録ができません」)を客側表示部405に表示してもよい。また、精算装置40は、上記メッセージを客側表示部405に代えて又は加えて店員側表示部410に表示してもよい。
[2次元コードの読取時のチェック]
また、精算装置40は、客端末装置50の表示部に表示されている2次元コードを読み取った後に取引管理装置60に小計金額の算出を要求するが(S12)、当該店舗内においてスキャンした商品以外の商品(例えば、他の店舗でスキャンした商品等)について小計金額の算出を要求しないようにしてもよい。例えば、精算装置40は、当該店舗の店舗識別情報を参照し(自精算装置40内に当該店舗の店舗識別情報を記憶し参照してもよいし、アクセス可能な他の装置内に記憶されている店舗識別情報を参照してもよい)、客端末装置50の表示部に表示されている2次元コードを読み取ったときに、当該2次元コードから得られるバスケット識別情報と、当該店舗の店舗識別情報とを比較する。そして、精算装置40は、バスケット識別情報に含まれる店舗識別情報(図7(B)のバスケット識別情報の構成を参照)が、当該店舗の店舗識別情報を含む構成である場合には小計金額の算出の要求を許可し、当該店舗の店舗識別情報を含む構成でない場合には小計金額の算出の要求を禁止してもよい。
これにより、不適切な精算(例えば、他の店舗等において商品登録された商品の精算等)を防止することができる。
精算装置40は、上述のように小計金額の要求を禁止した場合には、2次元コードの読取後にエラーメッセージ(例えば、「〇〇店舗以外の商品を含むため、精算ができません」)を客側表示部405に表示してもよい。また、精算装置40は、上記メッセージを客側表示部405に代えて又は加えて店員側表示部410に表示してもよい。
なお、図8の例では、取引管理装置60が小計金額を算出するようにされている。しかしながら、例えば、精算装置40が、取引管理装置60からバスケット情報を取得し、取得されたバスケット情報に基づいて、小計金額を算出するようにされてよい。あるいは、取引管理装置60が管理装置10にバスケット情報を送信して小計金額の算出を要求し、管理装置10が受信されたバスケット情報を利用して小計金額を算出し、算出された小計金額を取引管理装置60を経由して精算装置40に送信するようにされてよい。
なお、取引管理装置60は、精算処理に際して、該当顧客についての顧客情報やバスケット情報に基づいて、顧客のこれまで商品についてのキャンセル状況を確認し、不正に対する警告を行うべきか否かについて判定してよい。警告を行うべきと判定した場合、取引管理装置60は、例えば精算装置40に警告のための報知を実行させてよい。
また、取引管理装置60は、精算処理に際して、バスケット情報に含まれる商品情報のうちに、保留商品が含まれているか否かについて判定し、保留商品が含まれている場合、精算装置40に保留商品の修正指示を要求してよい。保留商品の修正指示の要求を受けた精算装置40は、保留商品がある旨を報知する。報知を確認した店員は、保留商品の修正として、保留商品に対応する価格の入力や保留商品のキャンセル等の操作を行う。
<第2実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
以降の説明にあたり「会計」とは、一取引における商品登録から精算までのプロセスをいう。
図11は、本実施形態における商品販売データ処理システムの構成例を示している。同図の商品販売データ処理システムは、POSシステム1と、客端末装置50と、取引管理装置60と、クレジットカード決済サーバ70とを備える。
POSシステム1は、店舗に備えられる。同図のPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20-1、20-2と、3台の精算装置30-1、30-2、30-3とを備える。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20-1、20-2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30-1、30-2、30-3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、同図に示したPOSシステム1の構成は一例である。例えば、POSシステム1において、登録装置20と精算装置30との設置数は特に限定されるものではなく、それぞれ1台以上であればよい。また、本実施形態のPOSシステム1は、管理装置10を含まない構成としてもよい。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、POSシステム1を管理する情報処理装置であり、POSシステム1において登録装置20や精算装置30などを管理し、商品マスタなどの種々の情報を管理する。管理装置10は、登録装置20及び各精算装置30に、最新の商品マスタを適宜送信する。商品マスタとは、各商品の商品識別情報(例えば、JANコード)、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引き情報などの商品情報を格納したファイルである。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、店舗本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
登録装置20は、購入対象の商品を登録する商品登録処理を実行する。商品を登録する操作(商品登録操作)は、例えば、スキャナを用いて商品に付されているバーコードを読み取らせる操作、あるいは商品登録画面に表示されたプリセットボタン等に対する操作等として行われる。このような商品登録操作によって、登録装置20には例えば商品識別情報が入力され、登録装置20は、入力された商品識別情報に対応する商品情報を取得する。
また、登録装置20は、一取引ごとに対応して登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
精算情報は、対応の取引を識別する取引識別情報、当該精算情報を識別する精算情報識別情報、登録日時、登録された各商品の商品識別情報、登録された各商品の商品名、販売価格、値引き情報、購入対象の商品の品数を示す取引点数(購入点数)、購入対象の商品の総額(合計金額)を含んでよい。また、精算情報は、当該精算情報を生成した登録装置20(すなわち、当該精算情報に係る商品を登録した登録装置20)を識別するための登録装置識別情報をさらに含んでもよい。このように、精算情報は、一取引に応じた商品登録処理結果が反映された内容を有する。また、精算情報には、例えば対応の客を識別する情報も含まれてよい。対応の客を識別する情報としては、例えば会員として登録された客に付与された会員識別子(顧客識別情報)であってよい。会員識別子は、例えば取引管理装置60が会員情報の1つとして記憶してよい。
精算情報は、精算装置30において精算処理に用いられる。精算処理とは、登録された商品の代金を、現金、電子マネー、クレジットカードなどを選択的に用いて支払い、決済する処理である。
本実施形態では、複数の精算装置30が設置され、複数のうちのいずれか1台が、登録装置20において生成された精算情報を用いて精算処理を実行する。複数の精算装置30のうちから、精算処理を実行させるべき精算装置30を指定する態様としては、下記の第1の指定態様と第2の指定態様が挙げられる。
第1の指定態様は、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様である。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
店員が精算装置30を指定した場合には、LAN11を介して、登録装置20において生成された精算情報が、指定された精算装置30に送信される。すなわち、登録装置20は、商品登録処理に続いて精算装置30が指定された場合には、指定された精算装置30に対し、当該商品登録処理の結果が反映された精算情報を送信する。
なお、本実施形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
また、第2の指定態様は、精算処理用の媒体(お会計券(登録商標))を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様である。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置識別情報と精算情報とが、バーコード(一次元コード)または2次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報を取得する。
精算装置30は、客の操作に応じて精算処理を実行する。また、精算装置30は、精算処理を終了した場合には、登録装置20に精算処理の終了を通知する。
客端末装置50は、店舗を利用する客が所持する携帯端末である。客端末装置50は、例えばスマートフォンやタブレット端末等であってよい。
客端末装置50には、店舗に対応して精算処理を実行する機能を有する精算アプリケーションがインストールされている。精算アプリケーションがインストールされた客端末装置50は、例えばネットワーク(図示せず)を経由して取引管理装置60と通信可能である。
取引管理装置60は、例えばPOSシステム1が設置される店舗に対応する店舗本部に設置される。取引管理装置60は、店舗における取引の実績を管理する。例えば、取引管理装置60は、店舗にて行われた取引(会計結果)の実績を記憶する。
取引管理装置60は、店舗におけるPOSシステム1と通信可能に接続される。具体的に、同図では、取引管理装置60が、POSシステム1における登録装置20と通信可能に接続されている態様が示されている。なお、取引管理装置60は、POSシステム1における管理装置10や精算装置30等と通信可能に接続されてもよい。
なお、図示は省略するが、取引管理装置60は、例えば同系列の複数の店舗におけるPOSシステム1のそれぞれと通信可能に接続されてよい。
精算にあたってクレジットカードによる決済が行われる場合、登録装置20、客端末装置50等から取引管理装置60に対してクレジットカード決済要求が送信される。クレジットカード決済要求には、登録された商品に基づく決済情報と、クレジットカード番号とが含まれる。決済情報には、商品の登録結果が反映される。例えば決済情報には、登録された商品についての支払総額が含まれてよい。さらに、決済情報には、例えば登録された商品ごとの商品識別子、商品名、価格、個数等を示す商品登録情報が含まれてよい。
クレジットカード決済要求を受信した取引管理装置60は、クレジットカード会社が運用するクレジットカード決済サーバ70との通信により、クレジットカード決済に対応する処理を実行する。
取引管理装置60は、例えばPOSシステム1が設置される店舗に対応する店舗本部に設置される。取引管理装置60は、店舗における取引の実績を管理する。
また、精算にあたってクレジットカードによる決済が行われる場合、登録装置20、客端末装置50等から取引管理装置60に対してクレジットカード決済要求が送信される。クレジットカード決済要求には、登録された商品に基づく決済情報と、クレジットカード番号とが含まれる。決済情報には、商品の登録結果が反映される。例えば決済情報には、登録された商品についての支払総額が含まれてよい。さらに、決済情報には、例えば登録された商品ごとの商品識別子、商品名、価格、個数等を示す商品登録情報が含まれてよい。
クレジットカード決済要求を受信した取引管理装置60は、クレジットカード会社が運用するクレジットカード決済サーバ70との通信により、クレジットカード決済に対応する処理を実行する。
なお、取引管理装置60は、例えばPOSシステム1が備えられるのと同じ店舗において備えられてよい。あるいは、本実施形態の商品販売データ処理システムは、店舗本部の下位にて複数の店舗が管理されるような態様に対応していてもよい。この場合、店舗本部の取引管理装置60は、複数の店舗に設定されたPOSシステム1や、複数の店舗のそれぞれにおいて顧客が所持する客端末装置50等と通信を行うようにされる。
次に、図12~図14を参照して、登録装置20及び精算装置30の構成例について説明する。
図12は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図13は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図14は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
登録装置20は、図13に示すように、CPU(Central Processing Unit)201と、記憶部202と、RAM(Random Access Memory)203と、スキャナ部204と、店員用表示部205と、客用表示部205aと、操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印刷部209と、カードリーダ210とを備える。さらに、登録装置20は、近距離無線通信部211を備える。
CPU201は、中央演算処理装置であり、記憶部202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録装置20の動作を制御する。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、CPU201の主記憶装置であって、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、管理装置10から取得した商品マスタや、商品登録処理後に生成された精算情報などを記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
店員用表示部205は、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、店員用の種々の情報を表示する。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
客用表示部205aは、客用の種々の情報を表示する。例えば、客用表示部205aは、登録した商品の価格等を表示する。客用表示部205aは、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であってもよい。
操作部206は、登録装置20を動作させるための各種の操作ボタン(小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー、及びプリセットキー等)を備える。例えば、操作部206は、操作ボタン(プリセットキー)が操作されることにより、そのプリセットキーに予め設定登録されている商品情報(商品コード等)について、操作入力を受け付ける。
通信部207は、LAN11を介して、他の装置と通信する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
カードリーダ210は、例えばIC(Integrated Circuit)カード形式のRFID(Radio Frequency Identifier)タグに対する情報の読み出しを行うデバイスである。
近距離無線通信部211は、所定の近距離無線通信方式により、通信距離の範囲内に存在する近距離無線通信が可能な他の装置と通信を実行する。近距離無線通信部211が対応する近距離無線通信方式としては、例えばNFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信等のうちのいずれかであってよい。
図12においては、スキャナ部204、店員用表示部205、操作部206、印刷部209及びカードリーダ210を含む登録装置20の外観例が示される。
精算装置30は、図14に示すように、CPU301と、記憶部302と、RAM303と、スキャナ部304と、表示部305と、操作部306と、通信部307と、ブザー308と、印刷部309と、決済部310と、サインポール311と、人感知センサ312と、カードリーダ313とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU301は、中央演算処理装置であり、記憶部302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置30の動作を制御する。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、CPU301の主記憶装置であって、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、管理装置10から取得した商品マスタや、登録装置20から取得した精算情報に基づいて精算処理を実行した結果が反映された精算処理情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
表示部305は、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、種々の情報を表示する。例えば、表示部305は、合計金額などが表示される精算画面を表示する。
操作部306は、精算装置30を動作させるための各種の操作ボタン(訂正キー及びプリセットキー等)を備える。例えば、操作部306は、操作ボタン(訂正キー)が操作されることにより、操作入力の訂正を受け付ける。
通信部307は、LAN11を介して、他の装置と通信する。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
決済部310は、決済(精算)に関する処理を行う。本実施形態における決済部310が対応可能な決済の種別としては、現金による決済と、クレジットカードの使用による決済と、電子マネーの使用による決済とのうちの少なくともいずれか1つである場合を例に挙げる。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
サインポール311は、複数色の表示灯を有し、それらの表示灯を点灯や点滅させることで、精算装置30が店員により指定された装置であることを示す情報を報知したり、操作可能である旨を報知したりする。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
カードリーダ313は、例えばICカード形式のRFIDタグに対する情報の読み出しを行うデバイスである。
図12においては、スキャナ部304、表示部305、操作部306、印刷部309、決済部310、サインポール311及びカードリーダ313などを含む精算装置30の外観構成が示される。
図15を参照して、客端末装置50の構成例について説明する。同図の客端末装置50は、CPU501、記憶部502、RAM503、表示部504、操作部505、撮像部506、ネットワーク対応通信部507、及び近距離無線通信部508を備える。
CPU501は、中央演算処理装置であり、記憶部502に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、客端末装置50の動作を制御する。
記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
RAM503は、CPU501の主記憶装置である。
表示部504は、CPU501の表示制御に応じて画像を表示する。表示部504は、画面に対する操作が可能なタッチパネルとして構成されてよい。
操作部505は、客端末装置50に備えられる各種操作子や客端末装置50に接続される各種の入力デバイスなどを一括して示す。
撮像部506は、CPU401の制御に応じて撮像を行う。また、本実施形態の撮像部506は、2次元コードを処理するコードリーダにおいて2次元コードを読み取る部位としても機能させることができる。
ネットワーク対応通信部507は、無線によりネットワーク経由で通信を行う部位である。
近距離無線通信部508は、登録装置20の近距離無線通信部211と同じ近距離無線通信方式による近距離無線通信を実行する。従って、客端末装置50が登録装置20に対して一定以内の距離に近づくことで、客端末装置50と登録装置20とが近距離無線通信が可能に接続される。
上記構成によるPOSシステム1では、一取引に応じて登録装置20が行った商品登録処理結果が反映された精算情報を精算装置30に送信することで、客が精算装置30にて精算を行うことが可能とされている。
しかしながら、例えば或る一取引に応じた登録装置20での商品登録処理が完了したタイミングで、店舗における精算装置30のいずれも使用中(精算処理中)の状態となっている場合がある。このような場合には、客は、商品登録が完了してもすぐに精算を行えず、いずれかの精算装置30での精算が完了するまで待つことになる。また、客によっては、登録装置20に対応する場所にて商品登録を受けた後において、精算のために精算装置30の場所にまで移動することに煩わしさを覚える可能性もある。
このようなことを考慮すると、客にとっての利便性向上のため、登録装置20と精算装置30とを備えるPOSシステム1のもとであっても、精算装置30以外の利用によって客が精算を行えるようにすることが好ましい。
そこで、本実施形態においては、登録装置20により商品登録が完了した取引の精算に関して、以下のようにして、客端末装置50によってもクレジットカード決済による精算が可能なように構成される。
客は、客端末装置50にインストールした精算アプリケーションを利用するにあたって、店舗での精算に際して利用する自分のクレジットカードについてのカード情報(氏名、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード等)の登録のため、カード情報入力操作を行う。客端末装置50は、カード情報入力操作によって入力されたカード情報を取引管理装置60に送信する。取引管理装置60は、入力されたカード情報を、例えば客の会員番号等の会員情報と対応付けて、顧客情報として記憶する。このようにして、商品販売データ処理システムにおいて、客のカード情報が登録される。
このようにカード情報が登録された客に対応する精算アプリケーションがインストールされた客端末装置50は、後述のように、店舗での登録装置20による商品登録に応じて精算が可能となる。
上記のようにカード情報を登録した客は、買い物のために店舗に赴く。客は、店舗にて購入対象の商品を持って登録装置20の場所に赴き、商品登録を受ける。登録装置20を操作する店員は、客から購入対象の商品を受け取って、順次、商品登録操作を行っていく。登録装置20は、商品登録操作に応じて商品登録処理を実行する。
例えば、上記のようにして商品登録処理が実行されているときに、商品登録を受けている客が立っている位置では、客が所持している客端末装置50と登録装置20との距離が近距離無線通信の通信距離の範囲内となって、近距離無線通信が可能な状態となる。
購入対象とされた全ての商品についての商品登録操作が完了すると、店員は、例えば登録装置20に対して小計操作を行って、商品登録処理を完了させる。
図16は、上記のように商品登録処理が完了した後において店員用表示部205に表示される小計画面の一例を示している。
なお、同図の登録項目において配置されるセルフ登録マークMK1は、第3実施形態に対応することから、ここでの説明は省略する。
同図の小計画面は、タブTAB1に対応する一取引に対応する画面である。例えば、タブTAB2またはタブTAB3に対してタッチ操作を行うと、それぞれに対応する他の一取引に対応する画面(商品登録画面または小計画面)が表示される。
同図の小計画面においては、登録項目エリアAR11と、小計エリアAR12とが配置されている。
登録項目エリアAR11には、今回の取引においてこれまでに登録された商品についての各項目が、上段から下段にかけて登録順に従った配列順で配置されて表示される。同図の場合には、登録項目エリアAR11の上段から下段にかけて、「商品1」、「商品2」の各項目が配置される。
また、小計エリアAR12には、これまでの商品の登録結果に基づく小計結果が示される。同図においては、商品についての合計金額が2,000円であり、課税対象額が同じ2,000円であり、税額合計が160円であることが示されている。そして、「合計」として表示される顧客が支払うべき支払い残金については、2,160円であることが示される。
また、同図の小計画面においては、精算装置指定ボタンBT1-1~BT1-3が配置されている。精算装置指定ボタンBT1-1~BT1-3は、精算装置30を選択する操作が行われるボタンである。精算装置指定ボタンBT1-1~BT1-3は、それぞれ、精算装置30-1~30-3に対応する。つまり、精算装置指定ボタンBT1-1が操作されれば精算装置30-1が選択され、精算装置指定ボタンBT1-2が操作されれば精算装置30-2が選択され、精算装置指定ボタンBT1-3が操作されれば精算装置30-3が選択される。精算装置指定ボタンBT1-1~BT1-3は、一取引に応じた精算処理を実行させる精算装置30を指定する精算装置指定操作に用いられる。
なお、精算装置指定ボタンBT1-1~BT1-3について特に区別しない場合には、精算装置指定ボタンBT1と記載する。
また、精算装置指定ボタンBT1においては、対応の精算装置30についての現在の状態を示す精算装置状態表示が行われる。同図では、精算装置状態表示は、精算装置指定ボタンBT1ごとに配置されたバッジBGにより行われる例が示される。
具体的に、同図の精算装置指定ボタンBT1-1には、「使用中」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。さらに、精算装置指定ボタンBT1-1における「精算機3」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。この精算装置指定ボタンBT1-1の状態は、精算装置30-1が、登録装置から送信された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行中であることを示す。
同図においては、精算装置指定ボタンBT1-3においても「使用中」と表示されたバッジBGが配置されており、精算装置30-3も待機状態にあることを示している。
また、精算装置指定ボタンBT1-2には、「待機」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。この精算装置指定ボタンBT1-2の状態は、精算装置30-2が精算処理の開始を待機している待機状態にあることを示す。
なお、上記のような精算装置30の状態ごとに応じて、例えば精算装置指定ボタンBT1自体の色、柄などが変更されるように表示されてもよい。
なお、精算装置状態表示によっては、例えばニアエンド、ニアフル、故障など、上記の「待機」、「使用中」以外の各種の状態も示されてよい。精算装置状態表示は、精算装置指定ボタンBT1内に収まるように文字やアイコン等により表示したり、精算装置指定ボタンBT1とは別の領域にて表示したりするなど、バッジBG以外の態様によって表示されてもよい。
上記のような登録装置20における精算装置30ごとの状態に関する表示は、POSシステム1において、精算装置30が自己の状態についての通知を、定期的あるいは登録装置20や管理装置10からの問合せに応答して行うことにより実現される。
また、同図の小計画面においては、端末検出報知エリアAR20、端末送信指示ボタンBT11、コード精算指示ボタンBT12が配置されている。
端末検出報知エリアAR20は、現在において、近距離無線通信部211による近距離無線通信が可能で、カード情報が登録された客に応じた精算アプリケーションが動作する客端末装置と通信(接続)している状態にあることの報知内容が示されるエリアである。
登録装置20は、例えば商品登録処理が開始されて以降において、近距離無線通信部211の通信距離の範囲内に位置して通信可能となった客端末装置50を検出した場合には、検出された客端末装置50と通信が可能なように接続する。
登録装置20は、接続された客端末装置50の精算アプリケーションに対応する客について、カード情報が登録済みであるか否かについて判定する。登録装置20は、例えば、客端末装置50から対応の客の会員識別子を取得する。登録装置20は、取得した会員識別子に対応してカード情報が登録済みであるか否かを取引管理装置60に問い合わせることによって、カード情報が登録済みであるか否かについて判定できる。あるいは、例えば客端末装置50が、カード情報を登録していることの履歴を記憶している場合には、客端末装置50にカード情報の登録の有無を問い合わせることで、カード情報が登録済みであるか否かについて判定できる。
なお、端末検出報知エリアAR20は、小計画面の表示の開始に応じたタイミングで表示されてもよい。あるいは、端末検出報知エリアAR20は、商品登録処理中において店員用表示部205にて商品登録画面が表示されている段階から、接続された客端末装置50に対応する客のカード情報が登録済みであることが判定されたことに応じて、端末検出報知エリアAR20と同様の表示が商品登録画面にて開始されるようにしてよい。
また、以降の説明にあたり、カード情報を登録済みの客が所有する客端末装置50については、精算可能な客端末装置50とも記載する場合がある。
店員は、端末検出報知エリアAR20が表示された状態を確認することで、今回の一取引に応じた客が所持している客端末装置50と近距離無線通信により接続されている状態(精算情報を送信可能な状態)であることを確認できる。
端末送信指示ボタンBT11は、登録装置20と近距離無線通信により接続されている精算可能な客端末装置50に対する精算情報の送信を指示する操作(端末送信指示操作)が行われるボタンである。端末送信指示ボタンBT11に対応する操作は、登録装置20が、精算可能な客端末装置50と接続された状態である場合に可能であることから、端末送信指示ボタンBT11は、端末検出報知エリアAR20の近傍に配置されている。
コード精算指示ボタンBT12は、精算可能な客端末装置50に精算情報を取得させるための2次元コードを客用表示部205aに表示させることを指示する操作(コード精算指示操作)が行われるボタンである。
続いて、図17のフローチャートを参照して、登録装置20による商品登録の完了後において、精算に関連して登録装置20と客端末装置50とが実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、登録装置20において一取引に応じた商品登録処理が完了し、登録装置20にて図16に例示した小計画面の表示が開始されて以降において実行される。また、同図の処理の説明に併せて、登録装置20を操作する店員と、客端末装置50を所持して会計を受ける客とが行う操作について説明する。
ステップS101:商品登録処理の完了後において、登録装置20は、精算装置指定操作が行われたか否かについて判定する。
商品登録処理の完了に応じて上記のような小計画面が表示された状態のもとで、店員は、現在、待機状態の精算装置30があるか確認する。待機状態の精算装置30がある場合、店員は、待機状態の精算装置30を指定する精算装置指定操作(精算装置指定ボタンBT1に対する操作)を行い、客に、指定先の精算装置30に赴いて精算を行ってもらうようにできる。
そこで、店員は、待機状態の精算装置30がある場合には、客に、精算装置30での精算と、客端末装置50による精算とのいずれを希望するのかを確認する。客が精算装置30での精算を希望した場合、店員は、待機状態の精算装置30を指定する精算装置指定操作を行う。
ステップS102:ステップS101にて精算装置指定操作の行われたことが判定されると、登録装置20は、精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して、今回の一取引に応じた商品登録処理結果が反映された精算情報を送信する。
ステップS103:ステップS101にて精算装置指定操作の行われなかったことが判定された場合、登録装置20は、端末送信指示操作(端末送信指示ボタンBT11に対する操作)が行われたか否かについて判定する。
例えば精算装置30が全て使用中であったような場合、店員は、客に客端末装置50により精算を行ってもらってもよいかどうかを問い合わせる。この際、店員は、客端末装置50により精算を行えば、精算装置30が空くことを待たなくてもよいことを案内してもよい。客は、精算装置30での精算を希望するのであればそのことを店員に伝え、精算装置30のいずれかが空いて使用可能となるのを待つ。一方、客は、客端末装置50での精算を希望するのであれば、そのことを店員に伝える。
あるいは待機中の精算装置30があっても、客が客端末装置50により精算を行いたい場合がある。この場合にも、客は、客端末装置50での精算を希望することを店員に伝える。
店員は、上記のように客端末装置50での精算を希望することを客から伝えられた場合、端末送信指示操作を行う。つまり、客は、端末送信指示ボタンBT11を操作する。
ステップS104:ステップS103にて端末送信指示操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、現在において近距離無線通信部211により接続されている客端末装置50に対して、精算情報を送信する。
ステップS105:ステップS103にて端末送信指示操作の行われなかったことが判定された場合、登録装置20は、コード精算指示操作が行われたか否かについて判定する。
例えば、今回の一取引に対応する客が、客端末装置50による精算を希望しているが、何らかの原因で、客端末装置50と登録装置20とが通信距離の範囲内であっても接続されないような状態となる場合がある。この場合、登録装置20から客端末装置50に精算情報を送信することはできないが、客の希望に応えて客端末装置50による精算を行えるようにすることが好ましい。
そこで、本実施形態においては、コード精算指示操作(コード精算指示ボタンBT12に対する操作)を行うことで、登録装置20の客用表示部205aに、精算情報を取得させるための2次元コードを表示させることが可能とされている。客は、客用表示部205aに表示された2次元コードを客端末装置50に読み取らせる。客端末装置50は、読み取った2次元コードを利用して、後述のように今回の取引に対応する精算情報を取得し、精算に応じた処理を実行することができる。
ステップS106:ステップS105にてコード精算指示操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、今回の取引に対応する精算情報を、取引管理装置60に送信する。
ステップS107:また、登録装置20は、客用表示部205aにて、精算情報の取得に対応する2次元コード(精算指示コード)を表示させる。この場合の精算指示コードは、該当の取引を示す取引識別情報を含む。
続いて、同図を参照して、店員により端末送信指示操作が行われた場合に応じた、客端末装置50の処理手順例について説明する。同図の処理は、精算可能な客端末装置50が登録装置20と近距離無線通信により接続されている状態のもとで開始される。
ステップS201:登録装置20と近距離無線通信部508により接続されている状態の客端末装置50は、登録装置20からステップS104により送信された精算情報が受信されるのを待機している。
ステップS202:客端末装置50は、ステップS201に対応して精算情報が受信されたことに応じて、取引管理装置60にアクセスする。
ステップS203:客端末装置50は、取引管理装置60にアクセスした後に、精算に対応する処理(精算対応処理)を実行する。例えば、客端末装置50は、取引管理装置60に対してクレジットカード決済要求を送信する。クレジットカード決済要求には、対応の客の会員識別子とステップS101に対応して受信された精算情報とを含む。取引管理装置60は、受信されたクレジットカード決済要求に含まれる会員識別子に対応付けて登録(記憶)されているカード情報を取得する。取引管理装置60は、取得されたカード情報と、受信されたクレジットカード決済要求に含まれる精算情報により算出される支払金額とに基づき、クレジットカード決済サーバ70にクレジットカード決済を実行させる。取引管理装置60は、クレジットカード決済が完了すると、取引管理装置60は、今回の取引の会計結果を示す情報を取引履歴として記憶する。また、取引管理装置60は、クレジットカード決済が完了したことの通知(決済完了通知)を客端末装置50に送信する。決済完了通知には、対応の取引を示す取引識別子が含まれる。
ステップS204:客端末装置50は、上記のようにして取引管理装置60から送信される決済完了通知を受信する。
ステップS205:客端末装置50は、ステップS204による決済完了通知の受信に応じて、精算完了情報を記憶する。精算完了情報には、受信された決済完了通知に含まれていた取引識別子が含まれる。例えば、ステップS205までの処理が実行されることで、ステップS203にて実行された精算対応処理が対応する精算が完了する。また、当該ステップS205により客端末装置50が記憶する精算完了情報は、後述のように、客端末装置50による精算が行われた場合に応じて店舗にて精算完了確認を行う場合に利用される。
続いて、同図を参照して、店員により端末送信指示操作が行われた場合に応じた、客端末装置50の処理手順例について説明する。同図の処理は、精算可能な客端末装置50が登録装置20と近距離無線通信により接続されている状態のもとで開始される。
ステップS301:前述のように、精算可能な客端末装置50が登録装置20と近距離無線通信で接続されない状態ではあるが、客端末装置50による精算を客が希望した場合、店員は、コード精算指示操作を行う。これにより、登録装置20の客用表示部205aには、精算指示コードが表示される。この場合、客は、表示された精算指示コードを、客端末装置50のコードリーダにより読み取らせる操作を行う。客端末装置50は、当該操作に応じて、精算指示コードを読み取る処理を実行する。
ステップS302:ステップS301により精算指示コードを読み取った客端末装置50は、取引管理装置60にアクセスする。
ステップS303:客端末装置50は、取引管理装置60にアクセスした後に、精算に対応する処理(精算対応処理)を実行する。例えば、客端末装置50は、取引管理装置60に対してクレジットカード決済要求を送信する。この場合のクレジットカード決済要求には、対応の客の会員識別子と、ステップS301にて読み取った精算指示コードに含まれていた取引識別子とを含む。
取引管理装置60は、受信されたクレジットカード決済要求に含まれる会員識別子に対応付けて登録(記憶)されているカード情報を取得する。
取引管理装置60は、取得されたカード情報と、登録装置20からステップS106により送信された精算情報により支払金額とに基づき、クレジットカード決済サーバ70にクレジットカード決済を実行させる。
この場合にも、取引管理装置60は、クレジットカード決済が完了すると、取引管理装置60は、今回の取引の会計結果を示す情報を取引履歴として記憶する。また、取引管理装置60は、クレジットカード決済が完了したことの通知(決済完了通知)を客端末装置50に送信する。決済完了通知には、対応の取引を示す取引識別子が含まれる。
ステップS304、S305の各処理は、ステップS204、S205と同様でよい。
上記のように客端末装置50により精算が行われる場合、例えば客はそのまま店舗を出ることも可能である。この場合、店舗にて精算が完了した直後において、その場で精算の完了したことを店舗側で確認することはできない。前述のように、客端末装置50により精算が行われた場合であっても、精算に応じた取引履歴が取引管理装置60にて記憶される。このため、店舗側としては、精算後の任意のタイミングでジャーナルなどを確認することで、客端末装置50により行われた精算に関する確認を行うことは可能である。
しかしながら、店舗側として、例えば不正防止を強固にするなどの理由で、客端末装置50により精算が行われる場合において、店舗にてその場で精算が適正に完了したことの確認(精算完了確認)を行いたい場合がある。
上記の精算確認を行うにあたっては、以下のような運用とされてよい。つまり、客端末装置50による精算を完了させた客は、再度、登録装置20の場所に赴く。そのうえで、客は、客端末装置50を操作して、精算完了コードを表示させる操作を行う。
客端末装置50は、当該操作に応じて、表示部504に精算完了コードを表示させる。精算完了コードは、登録装置20のスキャナ部204により読み取り可能なバーコードあるいは2次元コード等であればよい。精算完了コードは、精算完了確認を指示するコマンドと、図17のステップS205またはステップS305にて記憶された精算完了情報に含まれていた取引識別情報を含む。
客は、客端末装置50に表示させた精算完了コードを、店員に提示する。店員は、提示された精算完了コードをスキャナ部204により読み取らせる操作を行う。登録装置20は、スキャナ部204により精算完了コードが読み取られたことに応じて、精算完了確認処理を実行する。つまり、登録装置20は、精算完了確認処理として、精算完了確認問合せを取引管理装置60に対して送信する。精算完了確認問合せには、精算完了コードに含まれていた取引識別子が含まれる。
精算完了確認問合せを受信した取引管理装置60は、自己が記憶する取引履歴情報から、精算完了確認問合せの受信に応答して、受信された精算完了確認問合せに含まれる取引識別子の取引履歴を検索する。
取引履歴が検索されたことに応じて、取引管理装置60は、精算が完了していることの通知(精算完了通知)を、登録装置20に送信する。精算完了通知には、検索された取引履歴の情報には、対応の取引において登録された商品、支払金額、精算処理結果(例えば、クレジットカード利用による決済内容を示す)が含まれる。
登録装置20は、精算完了通知を受信したことに応じて、精算が完了していることの報知を、例えば店員用表示部205における表示により行う。店員は、このような表示により、客端末装置50による精算が適正に完了したことを、その場で確認できる。
また、この際、登録装置20は、受信された精算完了通知に含まれていた取引履歴の情報を利用して、会計結果を示すレシートを発行することができる。店員は、発行されたレシートを客に渡す。
<第2実施形態の変形例>
以下、第2実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
上記実施形態においては、例えば店舗においてPOSシステム1が設置された場所に対応して、客端末装置50による精算が行われていた。また、上記実施形態において、客端末装置50は、客が所持するスマートフォン等の携帯端末である場合を例に挙げたが、客端末装置としてはスマートフォン等の携帯端末に限定されない。
具体的に本変形例では、客が、自動車を運転して店舗における駐車場から退出する際に、客のETC(Electronic Toll Collection)カードの利用によって支払金額に対する精算が行われるように構成される。
図18は、本変形例に対応する商品販売データ処理システムの構成例を示している。同図において、図11と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図の店舗において、POSシステム1は店舗建物内に設置される。また、店舗においては、敷地内に駐車場が設けられる。駐車場における車両CRの出口にはETCゲートGTが設置される。ETCゲートGTは、ETCシステム運用者が運用するETCサーバ80と通信可能に接続される。
また、取引管理装置60とクレジットカード決済サーバ70とETCサーバ80は、ネットワーク経由で通信可能に接続される。
本変形例において、登録装置20は、商品登録処理が完了すると、商品登録処理結果が反映された精算情報と、ETC利用の精算に利用すべき精算情報(ETC対応精算情報)として、取引管理装置60に送信する。ETC対応精算情報には、対応の客の会員識別子が対応付けられる。
客は、登録装置20にて商品登録が完了した後においては精算装置30で精算を行わなくともよい。客は、商品登録が完了した商品を持って店舗から退出できる。客は、店舗からの退出の際に、駐車場に停車させてある自分の車両CRに搭乗して、ETCゲートGTから店舗外に出る。
車両CRには、ETC車載器CDUが搭載されている。ETC車載器CDUには、客のETCカードCDが挿入されている。本変形例において、客端末装置は、客のETCカードCDが挿入されたETC車載器CDUである。
ETC車載器CDUは、ETCゲートGTを通過する際に、ETCゲートGTと通信を行う。ETCゲートGTは、ETC車載器CDUとの通信により、ETCカードのカード識別子を取得する。ETCゲートGTは、取得されたETCカード識別子(ETCカード番号)をETCサーバ80に送信する。
ETCサーバ80は、ETCゲートGTからカード識別子を受信したことに応じて、取引管理装置60、クレジットカード決済サーバ70と連携し、客が店舗にて商品登録を受けた商品についての精算が、客のETCカードCDに対応付けられたクレジットカードの利用により行われるようにする。この場合、取引管理装置60は、客ごとの会員情報において、客が所有するETCカードのETCカード識別子を格納しておくようにされる。つまり、取引管理装置60は、店舗で客を管理する会員識別子と、同じ客についてのETCカード識別子とを対応付けて管理する。これにより、本変形例のETCカードの利用による決済にあたり、客が行った取引に応じた精算情報とETCカード識別子とを対応付けることが可能となり、精算情報に対応させて、ETCカードCDに対応付けられたクレジットカードを利用しての決済が可能となる。
このような本変形例では、客は、精算装置30や自分が所持するスマートフォン等の客端末装置50を操作することなく、自分の車両に搭乗して店舗から退出することで精算を行える。
[第2変形例]
また、商品登録が完了した後の精算は、例えば客が店舗から退出した後に、自宅のネットワーク端末を利用して、取引管理装置60における精算のためのウェブサイトにログインして行えるようにされてもよい。この場合には、登録装置20は、商品登録処理の結果が反映された精算情報を取引管理装置60に送信しておくようにされる。
取引管理装置60は、客のネットワーク端末からのログインに応じて、受信された精算情報に応じた精算を客に行ってもらうためのウェブページを作成し、作成されたウェブページをネットワーク端末に送信する。取引管理装置60は、ウェブページに対して行われる操作に応じて、例えばクレジットカード決済に対応する処理を実行する。
[第3変形例]
例えば店舗(店舗外でもよい)に備えられて現金の入金が可能な装置にて、客の操作による精算が可能なようにされてもよい。本変形例において客の操作による精算が可能な装置としては、例えば現金自動預け払い機、自動販売機等を挙げることができる。この場合には、登録装置20から精算が可能な装置に対して精算情報を送信してよい。また、この場合には、精算情報を受信した現金自動預け払い機、自動販売機等が客端末装置として機能することになる。
[第4変形例]
上記実施形態においては、客端末装置50による精算がクレジットカードの利用に対応している場合を例に挙げた。しかしながら、客端末装置50による精算は、例えばクレジットカードの利用以外にも、ポイントの利用による精算にも適用されてよい。
[第5変形例]
なお、上記実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下の第3の指定態様から第7の指定態様のように精算装置30が指定されてもよい。
第3の指定態様として、商品登録の完了に応じて店員用表示部205に表示された精算装置指定ボタンに対して行われた操作に応じて(あるいは商品登録の完了を宣言するような操作であってもよい)、登録装置20が、例えば精算装置30に状態の問合せを行って精算処理が可能な(例えば、障害が発生しておらず、使用中でもない)精算装置30を認識し、使用中でない精算装置30のうちから所定の規則に従って、1つの精算装置30を決定する。そして、登録装置20は、決定した精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
第4の指定態様として、予め精算装置30について精算処理の優先順位を設定しておくようにする。そのうえで、商品登録の完了に応じて、店員用表示部205に精算装置30への精算情報の送信を指示する送信ボタンの操作が有効となるように表示する。送信ボタンが操作されたことに応じて、登録装置20は、設定された優先順位に従った順で精算装置30の精算処理が可能であるか否かを確認し、精算処理が可能であることが確認されなければ、優先順位が次の精算装置30について確認するようにする。そのうえで、登録装置20は、最初に精算処理が可能であることが確認された精算装置30に精算情報を送信して精算処理の実行を指示する。
なお、上記の第3の指定態様における所定規則に従った精算装置30、あるいは第4の指定態様における精算装置30の優先順位としては、例えば、精算装置30に割り当てられた番号に基づいて決定されてよい。あるいは、登録装置20から精算装置30までの距離に基づいて決定されてよい。あるいは、合計金額に基づいて予測される釣銭の金種の内訳と精算装置30の釣銭機に収納されている貨幣の金種ごとの枚数との関係に基づいて決定されてよい。
第5の指定態様として、登録装置20は、全ての精算装置30に精算情報を送信する。精算情報を受信した精算装置30は、自己が受信した精算情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行可能な状態となると、自己が精算処理を実行することを通知する精算処理実行通知を精算情報の送信元の登録装置20に送信する。
登録装置20は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置30を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置30がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置30のサインポール311を所定のパターンで点灯させたり、精算装置30から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
上記の第3~第5の指定態様による精算装置30の指定によれば、精算処理を実行させるべき精算装置30をいずれとするのかを判断しなくともよい。
第6の指定態様として、登録装置20にて商品登録を終えた商品が容れられた買い物カゴを、店員が、精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれかに買い物カゴを移動させる。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサ(重量センサ、あるいは光センサ等)が備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置30が要求を行って、登録装置20から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置30が、サインポール311の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
なお、載置された買い物カゴを検出するセンサに代えて、例えば店員に対応して人感センサや撮像装置を設けてよい。そして、登録装置20は、人感センサの検出出力や撮像装置により撮像して得られた画像等に基づいて、店員の動きを判断し、判断された結果に基づいて、店員が精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれに買い物カゴを設置したのかを判定する。そして、判定されたカゴ置き場に対応する精算装置30を、精算処理を実行すべき精算装置30として決定するようにしてよい。
第7の指定態様として、登録装置20は、精算情報と、複数の精算装置30間での転送順を設定した転送順情報とを含む精算指示情報を、或る1つの精算装置30に送信する。転送順情報は、精算装置30間で循環的に転送順を指定するものであってよい。
精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置20に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置30に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置30間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置30の指定に相当する手順が実現される。
上記の各指定態様において、精算処理を実行させる精算装置30の決定に関する処理は、例えば管理装置10などのように、登録装置20及び精算装置30以外の所定の装置が、登録装置20による商品登録処理の終了に応じて実行するようにされてよい。登録装置20及び精算装置30以外の所定の装置としては、例えば精算装置30の状態をモニタリングするために設けられた装置等であってもよい。
[第6変形例]
先の実施形態では、店員の操作に応じて商品登録処理を行う商品登録装置と、客の操作に応じて精算処理を実行する精算装置とを備えるPOSシステム1において、精算装置30と異なる客端末装置50により精算が行われる場合を例に挙げた。
しかしながら、本実施形態の構成は、例えば、店員が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第1会計モードと、店員が商品登録操作を行い、客が精算に対応する操作を行うようにされる第2会計モードと、客が商品登録操作と精算に対応する操作とを行うようにされる第3会計モードとで切り替えが可能なようにされたPOSレジスタを備えるPOSシステムにも適用できる。つまり、例えば、第2会計モードが設定されている場合において、客端末装置50による精算が可能なように構成されてよい。
<第2実施形態の総括>
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、客の購入対象の商品を登録する商品登録処理を実行する登録装置(20)と、前記登録装置による商品登録処理の結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置(30)とを備える商品販売データ処理システムであって、前記登録装置は、前記精算装置または客に対応する所定の端末装置(例えば、客端末装置50)により、前記精算情報に基づく精算に応じた処理が実行されるように、前記精算情報を出力する出力手段を備え、前記精算装置は、前記出力手段により出力された精算情報に基づいて前記精算に応じた処理を実行する精算手段を備える。
上記構成によれば、客は、必ずしも精算装置30を利用せずに、自分が所持する客端末装置50等の他の端末装置を用いて精算を行える。これにより、例えば店舗における全ての精算装置30が使用中であっても、客は、精算装置30が空くのを待つことなく、商品登録が完了した後にすぐに精算を完了させることができる。また、客は、精算装置30の場所にまで赴かなくとも精算を完了させることができる。また、上記実施形態のように客端末装置50での精算について、クレジットカード利用の決済とすることによっては、客が店舗での買い物のためにクレジットカードを所持している必要がなくなる。これにより、客にとっての利便性の向上が図られる。
さらに、例えばクレジットカード決済に関しては、客端末装置50で精算してもらうような運用とすれば、登録装置20や精算装置30においてクレジットカードから情報を読み取るためのカードリーダを不要とすることができるので、POSシステム1のコストダウンを図ることも可能になる。
(2)本実施形態の一態様は、端末装置(例えば、客端末装置50)としてのコンピュータを、(1)に記載の出力手段により出力された精算情報を取得する取得手段、前記取得手段により取得された精算情報に基づく前記精算に応じた処理を実行する精算手段として機能させるためのプログラムである。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について説明する。本実施形態の商品販売データ処理システムは、第1実施形態のショッピングシステムと、第2実施形態のPOSシステム1とが組み合わされたものとなる。つまり、本実施形態の場合、店舗においては、第1実施形態のショッピングシステムにおける精算装置40が設置されるとともに、第2実施形態における登録装置20と精算装置30とが設置される。
また、本実施形態の商品販売データ処理システムにおいて、管理装置10、取引管理装置60、及びクレジットカード決済サーバ70については、精算装置40を備えるショッピングシステム(以下、セルフ登録システムともいう)と、登録装置20及び精算装置30を備えるPOSシステム(以下、セミセルフシステムともいう)とで共有されてよい。
本実施形態の場合、客端末装置50は、第1実施形態に対応するアプリケーション(以下、商品登録アプリケーション)がインストールされていればよく、第2実施形態に対応する決済アプリケーションは必ずしもインストールされていなくともよい。ただし、以降においては、説明を簡単にするため、第2実施形態に対応する決済アプリケーションは客端末装置50にはインストールされていないことを前提として説明を行う。
図19は、本実施形態の商品販売データ処理システムにおける店舗での装置の配置態様例を示している。同図においては、店舗において客CSが精算を行う精算区画CSHが示されている。
精算区画CSHは、セルフ登録対応精算区画CSH-1と、セミセルフ対応精算区画CSH-2とに分けられている。
セルフ登録対応精算区画CSH-1は、セルフ登録システムに対応する精算装置40が設置される区画である。店舗にて商品登録アプリケーションがインストールされた客端末装置50を使用して商品登録(セルフ登録)を行った客CSは、セルフ登録対応精算区画CSH-1に赴いて、精算装置40を操作して精算を行う。
セミセルフ対応精算区画CSH-2は、セミセルフシステムに対応する登録装置20と精算装置30とが設置される区画である。セルフ登録を行わない客CSは、商品を買い物カゴに入れてセミセルフ対応精算区画CSH-2に赴き、まず、登録装置20にて店員の操作による商品登録を受ける。客CSは、商品登録が完了すると、店員の登録装置20の操作により精算情報の送信先とされた精算装置30に赴き、精算装置を操作して精算を行う。
なお、セルフ登録対応精算区画CSH-1における精算装置40の設置数と、セミセルフ対応精算区画CSH-2における登録装置20と精算装置30の設置数については特に限定されない。
図20は、本実施形態の商品販売データ処理システムの全体的な構成例を示している。同図に示されるように、店舗においては、管理装置10と、精算装置40と、登録装置20と、精算装置30とが備えられる。また、同図においては、客が携帯する客端末装置50が店舗に存在している状態があわせて示されている。
管理装置10、精算装置40、登録装置20、及び精算装置30は、店舗内ネットワークを経由して相互に通信が可能とされている。また、客端末装置50、管理装置10、精算装置40、登録装置20、及び精算装置30は、ネットワークを介して取引管理装置60と通信可能に接続される。
例えば、或る客CSが、セルフ登録により買い物をするつもりで店舗に入場したが、商品をセルフ登録する前に、精算区画CSHを見かけたところ、セルフ登録対応精算区画CSH-1が非常に混雑していた。この場合、客CSは、セルフ登録による買い物はあきらめ、購入対象の商品をセルフ登録することなく買い物カゴに入れてセミセルフ対応精算区画CSH-2に赴いて、登録装置20にて店員CLから商品登録を受け、その後、精算装置30を操作して精算を行うようにされる。
客は、セルフ登録システムを利用した買い物の履歴(取引履歴)を商品登録アプリケーション上で表示させることができる。一方、セミセルフシステムでは、本来的には、セルフ登録システムとは個別の商品販売データ処理システムである。このため、セミセルフシステムを利用して行われた買い物の履歴を商品登録アプリケーション上で表示することは行われていなかった。
しかしながら、本実施形態のように一店舗においてセルフ登録システムとセミセルフシステムが併設される場合、上記のようにセルフ登録システムのユーザである客がセミセルフシステムを利用する可能性がある。そこで、本実施形態では、セルフ登録システムのユーザである客がセミセルフシステムを利用した場合において、セミセルフシステムでの会計に応じた取引履歴も商品登録アプリケーションで表示できるようにされる。
以下の説明において、上記のようにセミセルフシステムでの会計に応じた取引履歴も商品登録アプリケーションで表示できるようにする機能については、取引履歴統合機能ともいう。
また、上記のように、商品登録アプリケーションのユーザである客が、商品のセルフ登録を行わずにセミセルフシステムを利用して行う買い物については、第1パターンの買い物ともいう。
また、例えば、少なくとも1つの購入対象の商品のセルフ登録を済ませた客CSが、これから精算装置40により精算を行おうとして精算区画CSHに赴いたところ、セルフ登録対応精算区画CSH-1が非常に混雑していた。一方、セミセルフ対応精算区画CSH-2は空いている。このような状況となった場合に、セルフ登録を済ませた客CSは、セルフ登録対応精算区画CSH-1ではなく、セミセルフ対応精算区画CSH-2にて精算を済ませようと判断する場合がある。この場合、客CSは、セルフ登録した商品をキャンセルしたうえで、改めて、登録装置20にて同じ商品の登録を受ければよい。しかしながら、同じ購入対象の商品であるのに、セルフ登録を一旦キャンセルして、登録装置20にて登録を受けるという手順となるため効率的ではない。
そこで、本実施形態においては、購入対象の少なくとも一部の商品についてセルフ登録を行った客が、セルフ登録を済ませた商品についてキャンセルしなくとも、セミセルフ対応精算区画CSH-2にてセミセルフシステムを利用して、全ての購入対象の商品について精算を行えるようにされる。
以下の説明において、上記のように、購入対象の少なくとも一部の商品についてセルフ登録を行った客であってもセミセルフシステムを利用して精算を行うことが可能なようにする機能については、セルフ登録商品移管機能ともいうことにする。
また、上記のように、商品登録アプリケーションにより少なくとも1つの商品についてセルフ登録を行った客が、セミセルフシステムを利用して精算を行う買い物については、第2パターンの買い物ともいう。
上記のように本実施形態の商品販売データ処理システムにおいては、取引履歴統合機能とセルフ登録商品移管機能とを有する。
本実施形態の商品販売データ処理システムでは、取引履歴統合機能に対応して、商品登録アプリケーションが動作する客端末装置50にて、客の会員識別子(例えば、第1実施形態の顧客識別情報である)を示すコード情報を表示可能に構成される。
図21(A)は、商品登録アプリケーションが動作する本実施形態の客端末装置50が表示部504に表示する商品登録初期画面の一例を示している。同図に示される商品登録初期画面は、例えば第1実施形態に対応する商品登録初期画面(図9(A))に対して、セミセルフ会計移行ボタンBT2がさらに配置された態様となっている。
セミセルフ会計移行ボタンBT2は、商品登録初期画面が表示された状態において配置される。即ち、セミセルフ会計移行ボタンBT2は、客が未だ最初の商品をセルフ登録していない状態のときに表示される。この後において、客が最初の商品をセルフ登録した場合には、セミセルフ会計移行ボタンBT2は消去されてよい。
なお、セミセルフ会計移行ボタンBT2が消去された状態では、セミセルフ会計移行ボタンBT2に代えて、図9(A)に示されるように「お会計へ進む」ボタンに表示が変更されるようにしてよい。
あるいは、商品登録初期画面が表示された状態において、「お会計へ進む」ボタンとセミセルフ会計移行ボタンBT2とが共に配置されるようにしてもよい。この場合、客が未だ最初の商品をセルフ登録していない状態のときには、「お会計へ進む」ボタンについては例えばグレーアウトにより操作不可の状態とし、セミセルフ会計移行ボタンBT2については操作が可能なアクティブ状態としてよい。そして、客が最初の商品をセルフ登録したことに応じて、「お会計へ進む」ボタンがアクティブな状態となり、セミセルフ会計移行ボタンBT2が操作不可の状態となるようにされてよい。
図21(A)の商品登録初期画面に配置されたセミセルフ会計移行ボタンBT2に対する操作が行われると、客端末装置50の表示部504には、図21(B)に示すように、会員識別子をコード化した会員識別子コードCHDが表示される。同図の会員識別子コードCHDは、2次元コードであるが、例えばバーコードであってもよい。会員識別子コードCHDにより示される会員識別子は、例えば会員番号、あるいは顧客識別情報、電話番号、客端末装置50のハードウェアの番号等のように所定桁数による数値の情報であることから、比較的情報量も少ないため、バーコードでも表すことができる。
例えば、客端末装置50にて表示された2次元コードを登録装置20に読み取らせる場合は、登録装置20が備えるカメラスキャナの部位に2次元コードをかざすことになる。しかしながら、カメラスキャナは、店員側にて固定して設けられている。このため、客自身が、客端末装置50にて表示された2次元コードをカメラスキャナに読み取らせることはできない。この場合、客は、店員に自分の客端末装置50を一旦手渡したうえで、店員に2次元コードの読み取りを行ってもらう必要がある。客によっては、自分の客端末装置50を一旦手放して店員に渡すことに抵抗感を覚える場合がある。
一方、バーコードの読み取りに対応する登録装置のスキャナ部204は、登録装置20の本体とケーブルで接続されている仕様が一般的である。このため、バーコードの場合には、客が自分で客端末装置50を持ち、表示されたバーコードを店員に向けるようにすることで、店員は、スキャナ部204を操作してバーコードを読み取らせることができる。この場合、客は2次元コードの場合のように抵抗感を覚えることはない。
なお、同一画面において、同じ会員識別子を示す2次元コードとバーコードとを共に表示してもよい。
また、本実施形態の商品販売データ処理システムでは、セルフ登録商品移管機能に対応して、セミセルフシステムにおける登録装置20が、商品登録アプリケーションが動作する客端末装置50にて表示されるバスケット識別情報(バスケット情報識別子)をコード化したコード情報(図9(C))を読み取ることが可能に構成される。
なお、バスケット識別情報のコード情報はバーコードであってよい。
また、上記の説明では、図9(C)ではバスケット情報のコードを表示し、図21(B)では、会員識別子のコードを表示している例を挙げた。しかしながら、図9(C)で表示されるコードと図21(B)で表示されるコードにより示される情報は同じとされてよい。一具体例として、図9(C)で表示されるコードと図21(B)で表示されるコードは、いずれも会員識別子であってよい。この場合、図9(C)で表示されるコードの取得に応じて、取引管理装置60は、自己が記憶するバスケット情報のうちから、取得されたコードが示す会員識別子(顧客識別情報)を格納し、精算が未完了のバスケット情報を、対象のバスケット情報として特定(検索)すればよい。
なお、同一画面において、同じバスケット識別情報を示す2次元コードとバーコードとを共に表示してもよい。
図22のフローチャートを参照して、本実施形態におけるセミセルフシステム(登録装置20及び精算装置30)と、取引管理装置60とが、取引履歴統合機能とセルフ登録商品移管機能とに対応して実行する処理手順例について説明する。
まず、登録装置20の処理について説明する。
ステップS501:客端末装置50を所持する客が、第1パターンの買い物をしようとする場合には、前述のように、セミセルフ会計移行ボタンBT2を操作して会員識別子コードCHDを表示させる。そして、客は表示された会員識別子コードCHDを、セミセルフ対応精算区画CSH-2にて登録装置20を操作する店員に提示する。
一方、客端末装置50を所持する客が、第2パターンの買い物をしようとする場合には、客端末装置50にバスケット識別情報のコード情報を表示させる。客は、客端末装置50にて表示させたコード情報を、セミセルフ対応精算区画CSH-2にて登録装置20を操作する店員に提示する。
店員は、上記のように客から提示されたコード情報をスキャナ部204により読み取らせるスキャン操作を行う。登録装置20は、スキャン操作に応じてスキャナ部204により読み取られたコード情報を取得する。
ステップS502:登録装置20は、ステップS501により取得されたコード情報がバスケット識別情報であるか否かについて判定する。
ステップS503:ステップS501により取得されたコード情報がバスケット識別情報である場合、登録装置20は、取引管理装置60に対して、バスケット情報検索要求を送信する。バスケット情報検索要求には、ステップS501により取得されたバスケット識別情報を含む。
ステップS504:バスケット情報検索要求の受信に応答して、取引管理装置60は、受信されたバスケット情報検索要求に含まれるバスケット識別情報が示すバスケット情報を、自己が記憶するバスケット情報から検索する。客が、一取引に対応して少なくとも1つの商品をセルフ登録していれば、セルフ登録された商品の商品情報が含まれるバスケット情報が取引管理装置60において記憶されている。取引管理装置60は、検索されたバスケット情報を登録装置20に送信する。
登録装置20は、送信されたバスケット情報を受信する。
ステップS505:登録装置20は、ステップS504により受信されたバスケット情報を含む商品登録情報を生成する。これにより、商品登録情報には、先に客がセルフ登録を行った商品の商品情報が含まれる。
ステップS506:登録装置20は、ステップS502にて会員識別子としてのコード情報が取得されたことが判定された場合、あるいはステップS505の処理の後、商品登録画面を表示させる。
ステップS505の処理を経てステップS506に至った場合には、ステップS504にて受信したバスケット情報に含まれる商品情報の商品、即ち、セルフ登録済みの商品が登録項目エリアAR11の登録項目において登録済みとして示された状態で、商品登録画面の表示が開始される。
一方、ステップS502にて会員識別子としてのコード情報の取得されたことが判定された場合には、登録項目エリアAR11において登録項目が無い状態で、商品登録画面の表示が開始される。
ステップS507:客は、前述のように、客端末装置50にて表示させた会員識別子コードCHDまたはバスケット識別情報としてコード情報を提示し、店員にコード情報を読み取ってもらった後、購入対象であるが未だ商品登録が済んでいない商品がある場合には、登録装置20による商品登録を店員に行ってもらう。
客端末装置50により会員識別子コードを提示した場合、客は、購入対象の商品については1つもセルフ登録を行っていないので、例えば買い物カゴに入れている全ての購入対象の商品の登録を、登録装置20を操作する店員により行ってもらうことになる。
また、客端末装置50によりバスケット情報のコード情報を表示させた場合において、未だセルフ登録を済ませていない購入対象の商品が残っている場合には、セルフ登録を済ませていない購入対象の商品の登録を、登録装置20を操作する店員により行ってもらうことになる。
ステップS508:登録装置20は、商品登録操作が行われたことに応じて商品登録処理を実行する。商品登録処理によって、今回の商品登録操作により登録対象された商品の商品情報がバスケット情報に含められる。
ここで、商品登録が行われている際には、登録装置20の店員用表示部205においては、商品登録画面が表示される。商品登録画面においては、現時点までにおいて登録が完了している商品ごとの項目(登録項目)が表示される。このような登録済商品項目において、セルフ登録により登録された商品の登録項目においては、例えば図9の小計画面において例示するように、セルフ登録マークMK1が配置される。セルフ登録マークMK1が配置された登録項目は、商品登録画面の表示が開始された状態において既に配置されているものである。
ステップS509:ステップS507にて商品登録操作が行われなかったことが判定された場合、あるいはステップS508の処理の後、登録装置20は、小計操作が行われたか否かについて判定する。小計操作が行われなかったことが判定された場合には、ステップS507に処理が戻される。
ステップS510:ステップS509にて小計操作の行われたことが判定された場合、登録装置20は、店員により行われる精算装置指定操作を受け付ける。ここで、小計操作が行われたことに応じて、登録装置20は、店員用表示部205における表示を、これまでの商品登録画面から小計画面に遷移させる。この場合の小計画面において、セルフ登録が行われた商品の登録項目においては、図16に例示するようにして、セルフ登録マークMK1が配置されることで、セルフ登録が行われた商品であることが視覚的に把握されるようにする。
ステップS511:登録装置20は、ステップS510により受け付けた精算装置指定操作によって指定された精算装置30に、精算情報を送信する。精算情報には、ステップS504によりバスケット情報が取得されている場合には、取得されたバスケット情報が含まれる。バスケット情報は、バスケット識別情報を含む。また、ステップS508による商品登録処理が実行された場合、精算情報には、商品登録処理によって登録された商品の商品情報が含まれる。この場合において、ステップS501にて読み取られたコード情報が会員識別子コードである場合には、精算情報には、ステップS501にて読み取られた会員識別子コードが示す会員識別子(顧客識別情報)が含まれる。
次に、バスケット情報検索要求の受信に応じて取引管理装置60が実行する処理手順例について説明する。
ステップS601:取引管理装置60は、ステップS503により登録装置20から送信されたバスケット情報検索要求を受信する。
ステップS602:取引管理装置60は、自己が記憶するバスケット情報のうちから、ステップS601により受信されたバスケット情報検索要求に含まれるバスケット識別情報により特定されるバスケット情報を検索する。
ステップS603:取引管理装置60は、ステップS603により検索されたバスケット情報を登録装置20に送信する。
次に、精算情報の受信に応じて精算装置30が実行する処理手順例について説明する。
ステップS701:精算装置30は、ステップS511により登録装置20から送信された精算情報を受信する。
ステップS702:精算装置30は、ステップS701により受信した精算情報を利用して、客の操作に応じて精算処理を実行する。なお、クレジットカードやポイントカード利用などによる決済のように現金によらない決済については、登録装置20にて決済(精算処理)が完了するようにされてよい。
ステップS703:ステップS702による精算処理が終了すると、精算装置30は、精算処理結果を示す精算処理結果情報を取引管理装置60に送信する。
次に、取引管理装置60は、精算処理結果情報の受信に応じて実行する処理手順例について説明する。
ステップS801:取引管理装置60は、ステップS703により精算装置30から送信された精算処理結果情報を受信する。
ステップS802:取引管理装置60は、ステップS801により受信された精算処理結果情報を利用して、該当取引についての精算済のバスケット情報を記憶する。
当該ステップS802の処理として、受信された精算処理結果情報にバスケット識別情報が含まれていた場合には、少なくとも1つの商品がセルフ登録されていることから、取引管理装置60は、既に精算処理結果情報に含まれるのと同じバスケット識別情報のバスケット情報を記憶している。そこで、この場合の取引管理装置60は、既に自己が記憶しているバスケット識別情報が同じバスケット情報を、精算処理結果情報により更新する。これにより、該当取引についての精算済のバスケット情報が記憶されることになる。
また、当該ステップS802の処理として、受信された精算処理結果情報にバスケット識別情報が含まれておらず会員識別が含まれている場合、客はセルフ登録を行っていないので、取引管理装置60には、該当取引のバスケット情報は記憶されていない。そこで、この場合の取引管理装置60は、受信された精算処理結果情報を利用して新たにバスケット情報を生成し、生成されたバスケット情報を、精算済のバスケット情報として記憶する。
このようにして図22の処理が実行されることで、客が第1パターンの買い物と第2パターンの買い物とのいずれを行った場合であっても、取引管理装置60は、登録装置20により登録された商品の商品情報を含むバスケット情報を記憶することができる。
そして、このようにバスケット情報が記憶されることに応じて、客は、第1パターンの買い物と第2パターンの買い物との双方が反映された取引履歴を、商品登録アプリケーションが動作する客端末装置50にて表示させることができる。
図23は、客端末装置50にて表示される取引履歴一覧画面の一例を示している。客は客端末装置50に対して取引履歴一覧画面の表示を指示する操作を行うことができる。取引履歴一覧画面の表示を指示する操作が行われたことに応じて、客端末装置50は、取引管理装置60に、取引履歴一覧画面要求を送信する。取引履歴一覧画面要求には、客の会員識別子が含まれる。
取引管理装置60は、取引履歴一覧画面要求に含まれる会員識別子が対応付けられた精算済のバスケット情報を検索し、検索されたバスケット情報を利用して生成した取引履歴一覧画面を客端末装置50に送信する。客端末装置50は、受信された取引履歴一覧画面を表示部504に表示させる。
同図の取引履歴一覧画面においては、上から下にかけて取引が行われた日時に従った順で、取引履歴リスト項目LITが配置されている。
取引履歴リスト項目LITのうちでセルフ登録マークMK1が配置されている取引履歴リスト項目LITは、購入された商品のうちにセルフ登録によって登録された商品が含まれていることを示す。
配置された取引履歴リスト項目LITのうち任意の取引履歴リスト項目LITをタップする操作を行うと、図示は省略するが、タップされた取引履歴リスト項目LITにおいて購入された商品の内訳、合計金額、精算結果に関する情報(決済種別、預かり金、釣銭金額等)を示す取引履歴詳細画面が表示される。セルフ登録マークMK1が配置されている取引履歴リスト項目LITの取引履歴詳細画面においては、購入された商品ごとに、セルフ登録された商品と、登録装置20により登録された商品とのいずれであるのかが示される。
なお、取引履歴リスト項目LITに配置されるセルフ登録マークとしては、購入された商品の全てがセルフ登録された取引と、購入された商品のうちの一部についてセルフ登録された取引とで客が見分けることが可能なように態様を変更してもよい。
<第3実施形態の変形例>
なお、本実施形態において、第2パターンの買い物が行われた場合においては、客端末装置50にてバスケット識別情報に代えて会員識別子のコードを表示させ、登録装置20に、会員識別子のコード情報を読み取らせるようにしてよい。この場合、取引管理装置60は、ステップS602の処理として、登録装置20から送信された会員識別子(顧客識別情報)を格納し、精算済でないバスケット情報を検索すればよい。
なお、ステップS501の処理は、コード情報の読み取りに代えて、例えばBluetooth(登録商標)やNFC等の近距離無線通信により、客端末装置50からバスケット識別情報や会員識別子を取得するようにされてよい。
なお、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態の構成が適宜組み合わされてよい。一例として、第3実施形態の構成に第2実施形態の構成が組み合わされてよい。具体例として、第3実施形態において、客端末装置50にインストールされる商品登録アプリケーションについて、第2実施形態の精算アプリケーションの機能も付加する。また、客端末装置50は、精算アプリケーションの機能により、取引管理装置60に、客のカード情報を登録させる。これにより、本実施形態において、取引管理装置60にカード情報を登録している客は、第2実施形態の場合と同様に、登録装置20にて小家操作が完了したことに応じて、客端末装置50によりクレジットカード決済を行うことが可能になる。
<第3実施形態の総括>
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、客端末装置50が出力する識別情報(バスケット識別情報)であって、購入対象として登録された商品の商品情報(登録商品情報)と対応付けられる識別情報を取得する識別情報取得手段(ステップS501)と、前記商品情報を前記識別情報と対応付けて記憶する記憶手段(例えば、取引管理装置60)と、前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶される商品情報との対応を特定する特定手段(例えば、ステップS602)とを備える商品販売データ処理システムである。
上記構成によれば、客端末装置50が出力したバスケット識別情報を登録装置20が取得することで、登録装置20は、取引管理装置60にて記憶される商品情報との対応を特定できる。つまり、登録装置20は、客が客端末装置50を用いて行ったセルフ登録により登録された商品についての商品情報を、自己の商品登録情報として扱える。これにより、取引管理装置60にて、セルフ登録により登録された商品の情報と、セミセルフシステムで登録された商品の情報とを一元的に管理できることになる。つまり、本実施形態においては、店員が操作する登録装置と客が操作する精算装置とを備えるセミセルフシステムと、客が端末を用いて商品登録を行うセルフ登録システムとで商品情報を一元的に管理することができる。また、これにより、購入対象の商品の少なくとも一部の商品についてセルフ登録を済ませたうえでセミセルフで会計を受けようとする客は、セルフ登録を済ませた商品について、キャンセルすることなく、登録装置20にて登録済みとされた状態から会計を受けることができる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の商品販売データ処理システムであって、前記特定手段により前記識別情報と前記商品情報との対応が特定されていない場合には、商品が未登録の状態の商品登録画面を表示し、前記特定手段により前記識別情報と前記商品情報との対応が特定されている場合には、対応が特定された前記商品情報が登録済みの状態の商品登録画面を表示する表示手段をさらに備える。
上記構成によれば、客が購入対象の一部の商品のセルフ登録を済ませたうえで、セミセルフで会計を行おうとする場合には、セルフ登録が済んでいる商品を登録装置20にて登録する商品として含めたうえで、残りの購入対象の商品を登録装置20により登録させていくことができる。
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の商品販売データ処理システムであって、前記表示手段は、前記特定手段により前記識別情報との対応付けが特定されていた商品情報に対応する商品であることが認識可能なように表示する。
上記構成によれば、商品登録画面において表示される登録済みの商品について、セルフ登録済であった商品と、登録装置20にて登録された商品とで見分けることが可能になる。
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)に記載の商品販売データ処理システムであって、登録された商品の商品情報に基づいて、客の操作に応じて精算処理を実行する精算装置30、または店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置20にて精算処理を実行する第1精算手段をさらに備える。
上記構成によれば、購入対象の商品の少なくとも一部の商品についてセルフ登録を行った客であっても、セミセルフシステムを利用して支払いを行える。
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(3)に記載の商品販売データ処理システムであって、登録された商品の商品情報に基づいて、前記客端末装置50により精算に対応する処理が実行されるようにする第2精算手段をさらに備える。
上記構成によれば、客は、例えばクレジットカード決済のように現金によらない特定の決済種別に関しては、セルフ登録システムにおける精算装置40(40A)やセミセルフシステムの精算装置30を利用することなく、客端末装置50により精算を行うことができる。
(6)本実施形態の一態様は、客端末装置が出力する識別情報であって、購入対象として登録された商品の商品情報と対応付けられる識別情報を取得する識別情報取得ステップと、前記商品情報を前記識別情報と対応付けて記憶する記憶ステップと、前記識別情報取得ステップにより取得された識別情報と、前記記憶ステップにより記憶された商品情報との対応を特定する特定ステップとを含む商品販売データ処理方法である。
なお、上記各実施形態における上述の登録装置20、精算装置30、40、40A、客端末装置50、取引管理装置60などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、上記の登録装置20、精算装置30、客端末装置50、取引管理装置60などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1 POSシステム、10 管理装置、11 LAN、20(20-1、20-2) 登録装置、30(30-1、30-2、30-3)、40、40A 精算装置、50 客端末装置、60 取引管理装置、70 クレジットカード決済サーバ

Claims (6)

  1. 客端末装置が出力する識別情報であって、購入対象として登録された商品の商品情報と対応付けられる識別情報として、それぞれ異なる所定の対象を識別する第1識別情報と第2識別情報とを取得する識別情報取得手段と、
    前記商品情報を前記識別情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶される商品情報との対応を特定する特定手段と
    前記客端末装置において、前記特定手段により識別情報との対応が特定された商品情報に対応する取引に関する表示にあたり、店員の操作に応じて購入対象の商品を登録する登録装置により登録されたことで前記第1識別情報と対応付けられた商品に対応する第1取引要素と、前記登録装置によることなく登録されたことで前記第2識別情報と対応付けられた購入対象の商品に対応し前記第1取引要素と異なる第2取引要素とを、1の画面においてそれぞれ異なる態様で表示する取引表示手段と
    を備える商品販売データ処理システム。
  2. 前記登録装置において、前記第1取引要素に応じた情報を前記客端末装置に送信する送信手段をさらに備える
    請求項1に記載の商品販売データ処理システム。
  3. 前記客端末装置において、
    商品を登録する商品登録手段と、
    前記商品登録手段による商品登録が行われたか否かにかかわらず、前記特定手段が前記商品情報との対応を特定するのに用いる識別情報に対応するコードを表示するコード表示手段をさらに備える
    請求項1または2に記載の商品販売データ処理システム。
  4. 登録された商品の商品情報に基づいて、客の操作に応じて精算処理を実行する精算装置、または店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置にて精算処理を実行する第1精算手段をさらに備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。
  5. 登録された商品の商品情報に基づいて、前記客端末装置により精算に対応する処理が実行されるようにする第2精算手段をさらに備える
    請求項1から4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。
  6. 店員の操作に応じて商品を登録する登録装置と、取引管理装置と、客端末装置とを有する商品販売データ処理システムに対応して、第1コンピュータを前記登録装置として機能させるための第1プログラムと、第2コンピュータを前記取引管理装置として機能させるための第2プログラムと、第3コンピュータを前記客端末装置として機能させるための第3プログラムとによるプログラムであって、
    前記第1プログラムは、
    前記客端末装置が出力する識別情報であって、購入対象として登録された商品の商品情報と対応付けられる識別情報として、それぞれ異なる所定の対象を識別する第1識別情報と第2識別情報とを取得する識別情報取得手段として機能させるためものであり、
    前記第2プログラムは、
    前記商品情報を前記識別情報と対応付けて記憶する記憶手段、
    前記識別情報取得手段により取得された識別情報と、前記記憶手段に記憶される商品情報との対応を特定する特定手段として機能させるためのものであり、
    前記第3プログラムは、
    前記特定手段により識別情報との対応が特定された商品情報に対応する取引に関する表示にあたり、店員の操作に応じて購入対象の商品を登録する登録装置により登録されたことで前記第1識別情報と対応付けられた商品に対応する第1取引要素と、前記登録装置によることなく登録されたことで前記第2識別情報と対応付けられた購入対象の商品に対応し前記第1取引要素と異なる第2取引要素とを、1の画面においてそれぞれ異なる態様で表示する取引表示手段として機能させるためのものである
    プログラム。
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