JP2022148380A - 可搬型登録装置、商品販売データ処理システム、取引完了装置、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】取引を最適に完了させること。
【解決手段】可搬型登録装置は、読取手段と、登録手段と、表示制御手段と、出力手段とを備える。読取手段は、顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る。登録手段は、前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う。表示制御手段は、前記登録手段による前記登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する。出力手段は、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する。
【選択図】図８

Description

本発明は、可搬型登録装置、商品販売データ処理システム、取引完了装置、およびプログラムに関する。

近年、顧客が商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジシステムが普及している。例えば、顧客が所持する携帯端末装置を用いて商品の登録を行って、精算装置で精算を行うセルフレジシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。

一例を挙げると、セルフレジシステムでは、携帯端末装置は、顧客の操作に応じて、商品に付されたバーコードを読み取ると、読み取ったバーコードの情報をクラウドサーバへ送信する。クラウドサーバは、携帯端末装置から受信した情報を用いて、登録する商品を記憶する。そして、商品の登録が完了すると、顧客は、精算装置等の取引完了装置に赴く。そして、取引完了装置が精算処理などの取引を完了させるための取引完了処理を行うことにより、取引が完了する。

特開２０１６－２１９０３４号公報

しかしながら、従来技術では、取引完了装置を一の顧客が長時間占有してしまうと、その分、他の顧客が取引完了装置を使用できなくなるため、各顧客が効率よく取引を完了させることができないことがある。また、取引を完了させるに際して、不特定多数の顧客が取引完了装置を触れるため、衛生上、取引完了装置に触れたくないと思う顧客もいる。このため、従来技術では、取引を最適に完了させることができないことがある、という問題があった。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、取引を最適に完了させることができる技術を提供することにある。

上述した課題を解決するために、本発明の一態様である可搬型登録装置は、顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段と、前記登録手段による前記登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段と、前記選択項目において顧客から受け付けた内容を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする可搬型登録装置である。

実施形態に係るショッピングシステム１のネットワーク構成を示す説明図である。 ＰＯＳ端末装置２０の設置例を示す説明図である。 ＰＯＳ端末装置２０のハードウェア構成を示すブロック図である。 携帯端末装置３０のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 クラウドサーバＳｖが管理する、携帯端末装置３０ごとの各種情報の一例を示す説明図である。 ショッピングシステム１における商品の登録から取引の完了に係る処理の流れを示すシーケンス図である。 携帯端末装置３０が行う選択項目受付処理の一例を示すフローチャートである。 選択項目受付処理においてディスプレイ４０９に表示される画面の一例を示す説明図である。 ＰＯＳ端末装置２０が行う取引完了処理の一例を示すフローチャートである。 選択項目の選択内容が含まれる精算用コードを読み取ることに応じて表示される画面の一例を示す説明図である。 選択項目の選択内容が含まれない精算用コードを読み取ることに応じて、表示される画面の一例を示す説明図である。 変形例１において携帯端末装置３０のディスプレイ４０９に表示される画面の一例を示す説明図である。 変形例１に係る携帯端末装置３０が行う処理の一例を示すフローチャートである。 変形例２に係る精算機１４００の設置例を示す説明図である。 変形例２に係る精算機１４００に表示される画面の一例を示す説明図である。 変形例３に係るＰＯＳ端末装置１６００の設置例を示す説明図である。 変形例４に係る携帯端末装置３０に表示される画面の一例を示す説明図である。 取引管理装置１１に表示される監視画面の一例を示す説明図である。

（実施形態）
（ショッピングシステム１のネットワーク構成）
図１は、実施形態に係るショッピングシステム１のネットワーク構成を示す説明図である。ショッピングシステム１は、商品販売データ処理システムの一例である。ショッピングシステム１は、スーパーマーケット、ホームセンター、コンビニエンスストア、各種用品店など、種々の店舗に導入可能である。なお、本明細書において、「客」および「顧客」は、特に区別して説明しない限り、同義とする。

図１において、ショッピングシステム１は、クラウドサーバＳｖと、ストアコントローラ（ストアコンピュータ、管理装置）１０と、取引管理装置１１と、ＰＯＳ（Ｐｏｉｎｔ Ｏｆ Ｓａｌｅｓ）端末装置２０と、携帯端末装置３０とを含む。ＰＯＳ端末装置２０は、取引完了装置の一例である。携帯端末装置３０は、可搬型登録装置の一例である。

各装置および各端末は、それぞれ、ネットワークを介して、通信可能に接続されている。例えば、ストアコントローラ１０と、取引管理装置１１と、ＰＯＳ端末装置２０とは、それぞれ、ＬＡＮ（Local Area Network）５５を介して、通信可能に接続されている。各装置および各端末は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、通信部などを備えたコンピュータ装置である。

クラウドサーバＳｖは、顧客に関する情報や、店舗に関する情報、店舗ごとの商品に関する情報（商品マスタ）、顧客の会員情報などの各種情報を管理するサーバ装置である。例えば、クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０によって読み取られた商品の情報に基づいて、顧客ごとに、仮想上のカートを示すカート情報を生成し、商品を登録する。クラウドサーバＳｖが管理（生成および記憶）する情報については、図５を用いて後述する。

ストアコントローラ１０は、ＰＯＳ端末装置２０や不図示の計量装置を管理するとともに、商品マスタなどの取引に必要な各種情報を記憶する。商品マスタは、各商品の商品識別情報（例えばＪＡＮ（Japanese Article Number）コード）、商品名、販売価格などの商品情報を格納するファイルである。また、商品マスタは、計量が必要な商品（以下「計量対象商品」と言う）の商品識別情報、商品名称、計量対象商品の単価などを含む。また、ストアコントローラ１０は、商品マスタのほかにも、在庫状況、販売履歴、入出金記録などの各種の情報を記憶する。また、ストアコントローラ１０は、顧客の会員情報を記憶してもよい。

取引管理装置１１は、ＰＯＳ端末装置２０や、不図示の計量装置を監視する。具体的には、取引管理装置１１は、ＰＯＳ端末装置２０の状況（動作モード、処理状況等）を表示したり、ＰＯＳ端末装置２０を制御したりする。なお、ショッピングシステム１は、店員が所持する端末装置を含んでもよい。店員が所持する端末装置は、例えば、取引管理装置１１に表示される内容と同様の内容を表示したり、店員を呼び出す旨を通知したりすればよい。

ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０によって登録された商品の精算（決済）を行う精算処理を実行することが可能なコンピュータ装置である。また、ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０で登録された商品を精算することのほかにも、動作モードに応じて、自端末または他のＰＯＳ端末装置２０で登録された商品の精算を行うことも可能である。すなわち、ＰＯＳ端末装置２０は、精算処理のほかにも、購入する商品の登録（以下「商品登録」という場合がある。）を行う登録処理を実行することも可能である。なお、図１において、ＰＯＳ端末装置２０の台数は、複数台を例示しているが、１台であってもよい。なお、本実施形態において、精算を行う装置は、動作モードに応じて商品登録を行うことが可能なＰＯＳ端末装置２０としているが、これに限らない。例えば、精算を行う装置は、店舗に設置された精算専用の装置であってもよい。

携帯端末装置３０は、スマートフォン、タブレット装置、携帯電話などの可搬型のコンピュータ装置である。携帯端末装置３０は、通信部、撮像部（カメラ）、タッチパネルなどを備え、顧客によって操作される。本実施形態において、携帯端末装置３０は、ショッピングカートに対して着脱可能に取り付けられる。ただし、携帯端末装置３０は、ショッピングカートに対して着脱不可能に据え付けられたものでもよい。また、携帯端末装置３０は、顧客が所有するものでもよいし、店舗が顧客に貸与するものでもよい。

携帯端末装置３０には、ショッピングシステム１に係る商品の登録や、登録した商品の精算を行うためのアプリケーションソフトウェア（以下、「ショッピングアプリ」という。）がインストールされている。携帯端末装置３０は、ショッピングアプリを起動させることにより、商品に付されるバーコード（商品コード）をスキャンして（読み取り）、商品の登録を受け付ける。携帯端末装置３０は、商品に付されたバーコードを読み取ると、読み取った情報をクラウドサーバＳｖに送信する。これにより、当該バーコードに対応する商品が、クラウドサーバＳｖのカート情報（仮想カート）に登録される。

また、携帯端末装置３０は、精算を行う際に、自端末に割り当てられたカート情報を識別するためのカート識別情報をコード化して表示する。当該コードは、例えば、２次元コード（ＱＲコード（登録商標））である。顧客は、２次元コード（以下「精算用コード」という。）をＰＯＳ端末装置２０に読み取らせる。ＰＯＳ端末装置２０は、精算用コードを読み取ると、クラウドサーバＳｖに対して、登録した商品の取引情報の送信要求を行う。そして、ＰＯＳ端末装置２０は、当該送信要求に応じてクラウドサーバＳｖから取引情報を受信して、精算を行うことが可能になる。なお、以下において、登録した商品を「登録商品」という場合がある。

（ＰＯＳ端末装置２０の設置例）
図２は、ＰＯＳ端末装置２０の設置例を示す説明図である。図２（Ａ）は、ＰＯＳ端末装置２０を客側から見た斜視図である。図２（Ｂ）は、ＰＯＳ端末装置２０を店員側から見た斜視図である。図２（Ａ）に示すように、客側から見て、ＰＯＳ端末装置２０の右側にカウンタが置かれている。なお、図示では、省略しているが、図２（Ａ）において、ＰＯＳ端末装置２０の左側にもカウンタが置かれていてもよい。すなわち、カウンタは、ＰＯＳ端末装置２０の両側に置かれてもよい。カウンタは、買い物かごを載置することが可能である。

また、ＰＯＳ端末装置２０は、サインポール２２０を備える。サインポール２２０は、発光部を備える。サインポール２２０の発光部は、例えば、ランプやＬＥＤ（light emitting diode）であり、所定の色や、所定の点灯態様で点灯可能である。サインポール２２０の点灯態様により、ＰＯＳ端末装置２０の使用中を示したり、警告を示したりする。サインポール２２０は、上方に向けて設けられており、ＰＯＳ端末装置２０の近くにいない店員にも点灯態様を認識させることが可能である。

（ＰＯＳ端末装置２０の構成例）
次に、図２および図３を用いて、ＰＯＳ端末装置２０の構成について説明する。
図３は、ＰＯＳ端末装置２０のハードウェア構成を示すブロック図である。図２および図３において、同一部分には同一符号を付している。

以下、図２を参照しつつ、図３に示したＰＯＳ端末装置２０の構成例を説明する。ＰＯＳ端末装置２０は、ＣＰＵ２０１と、ＲＯＭ２０２と、ＲＡＭ２０３と、ハードディスク２０４と、客側表示部２０５と、客側スキャナ部２０６と、カード決済部２０８と、釣銭機２０９と、店員側表示部２１０と、キー操作部２１１と、店員側スキャナ部２１２と、印刷部２１３と、音声出力部２１４と、通信部２１５と、カメラ２１６とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。

ＣＰＵ２０１は、中央演算処理装置であり、ＲＯＭ２０２に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、ＰＯＳ端末装置２０の動作を制御する。各種プログラムは、本実施形態に係る商品販売データ処理プログラムを含む。
ＲＯＭ２０２は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてＣＰＵ２０１が利用する各種の情報を記憶する。

ＲＡＭ２０３は、読み出しや書き込みが可能なメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、ＲＡＭ２０３は、外部から取得した情報（例えば、クラウドサーバＳｖから取得した取引情報（登録情報）や、ストアコントローラ１０から取得した商品マスタ等）や、処理において生成した情報を記憶する。また、この情報は、この他にも、登録した商品（買上商品）を精算（決済）する精算処理において生成した精算情報などを含む。

ハードディスク２０４は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク２０４は、カメラ２１６によって撮像された撮像結果（例えば、動画）を記憶する。ハードディスク２０４は、例えば、ＲＯＭ２０２に代えて、ＣＰＵ２０１が実行する商品販売データ処理プログラム等の各種のプログラムを記憶してもよい。また、ＲＡＭ２０３に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。

客側表示部２０５は、顧客用のタッチディスプレイであり、例えば、横型である。客側表示部２０５は、顧客に種々の情報を表示するとともに、顧客から種々の入力を受け付ける。

客側スキャナ部２０６は、顧客用のスキャナ部であり、各種コードを光学的に読み取る。各種コードは、例えば、携帯端末装置３０に表示された精算用コードや、商品に付されているバーコード（商品コード等）や、お会計券（登録商標）に印刷されているコード（バーコード、２次元コード等）である。また、各種コードは、品券類（商品券、クーポン券、優待券）や、各種カード（例えば、会員カード、ポイントカード等）に印刷されているコード（バーコード、２次元コード等）を含む。

なお、商品の登録は、商品に付されているバーコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、客側表示部２０５に、商品に対応するプリセットキー（商品を注文するボタン）を表示し、当該プリセットキーが操作（押下）されることによって、商品の登録が行われてもよい。

カード決済部２０８は、各種カード（クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等）による決済機構である。カード決済部２０８は、カード認識部（読取部）や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的または電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の買上商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の買上商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。

釣銭機２０９（現金決済部）は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。釣銭機２０９は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有する。当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入された旨の検出や、金種別の枚数の検出などを行う。釣銭機２０９は、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。釣銭機２０９は、客側に向けられており、顧客から各種操作や現金の投入を受け付ける。

店員側表示部２１０は、店員用のタッチディスプレイであり、例えば、横型である。店員側表示部２１０は、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。例えば、店員側表示部２１０には、商品に対応するプリセットキー（商品を注文するボタン）が表示される。プリセットキーが店員によって操作（押下）されることによって、商品の登録が行われる。

キー操作部２１１は、各種のキー（ハードウェアキー、ボタン）から構成される。キー操作部２１１は、店員から種々の入力を受け付ける。具体的には、キー操作部２１１は、商品（例えば、○○新聞）に対応するキーを含む。当該キーが店員に操作（押下）されることによって、当該商品の登録が行われる。キー操作部２１１は、動作モードを切り替えるボタンを含む。ここで、動作モードについて補足しておく。

ＰＯＳ端末装置２０は、複数の動作モードのうち、一の動作モードで動作する。複数の動作モードは、例えば、通常モードと、会計専用モードと、フルセルフモードとを含む。店員側の商品の登録（以下「商品登録」という場合がある。）を有効とし、客側の商品登録を無効とした動作モードである。通常モードでは、顧客による貨幣（紙幣および硬貨）の投入や各種カードの読み取りなど、精算（対面精算）が可能である。

また、通常モードでは、他のＰＯＳ端末装置２０への登録情報の送信が可能である。他のＰＯＳ端末装置２０への登録情報の送信とは、登録処理において生成された登録情報を、精算処理を実行可能な他のＰＯＳ端末装置２０（会計専用モードのＰＯＳ端末装置２０）に送信することや、お会計券を発行することが可能である。お会計券の発行とは、登録処理において生成した登録情報をコード化し、印刷媒体（シート）に印刷して出力することである。

会計専用モードは、他のＰＯＳ端末装置２０からの受信や、各種コード（精算用コードやお会計券のコード）の読み取りによって、登録情報を取得して精算を行うことが可能な動作モードである。会計専用モードは、自端末においては登録処理を実行せず、専ら、他のＰＯＳ端末装置２０において生成された登録情報を用いて、精算処理を実行する動作モードである。

フルセルフモードは、顧客自らが商品登録と精算を行う動作モードである。なお、フルセルフモードは、会計専用モードと同様、他のＰＯＳ端末装置２０からの受信や、各種コード（精算用コードやお会計券のコード）の読み取りによって、登録情報を取得してもよい。

店員側スキャナ部２１２は、店員用のスキャナ部であり、各種コードを光学的に読み取る。各種コードは、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを含む。また、各種コードは、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを含む。

印刷部２１３は、各種媒体（レシート、お会計券等）を発行する。印刷部２１３は、媒体発行口の方向を変更可能である。
音声出力部２１４は、音声を出力する。例えば、音声出力部２１４は、音声ガイダンスや警告音などを出力する。音声ガイダンスや警告音は、商品の登録や精算に係るものである。
通信部２１５は、他の装置（ストアコントローラ１０、取引管理装置１１、および他のＰＯＳ端末装置２０）と情報を送受信するインターフェースである。

カメラ２１６は、客側から見て、客側表示部２０５の右上に取り付けられている。カメラ２１６は、動画、または静止画を連続的に撮像するカメラである。カメラ２１６には、ＣＣＤ（charge coupled device）カメラや、ＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）カメラを用いることが可能である。カメラ２１６は、精算時における顧客の操作状況を撮像する。具体的には、カメラ２１６は、顧客が所持する紙幣や硬貨、釣銭機２０９、手の動作などを撮像する。また、カメラ２１６は、商品の登録時における顧客の操作状況を撮像することも可能である。具体的には、カメラ２１６は、ＰＯＳ端末装置２０の両脇に設けられたカウンタ上の買い物かごの内部（商品）や、登録時における顧客の操作状況も撮像することが可能である。

（携帯端末装置３０のハードウェア構成）
図４は、携帯端末装置３０のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図４において、携帯端末装置３０は、ＣＰＵ４０１と、ＲＯＭ４０２と、ＲＡＭ４０３と、メモリ４０４と、通信部４０５と、操作部４０６と、カメラ４０７と、マイク４０８と、ディスプレイ４０９と、スピーカ４１０と、ＧＰＳ（Global Positioning System）ユニット４１１とを備えている。各部は、バス４２０によってそれぞれ接続されている。

ＣＰＵ４０１は、携帯端末装置３０の全体の制御を司る。ＲＯＭ４０２は、各種プログラムを記録している。ＲＡＭ４０３は、ＣＰＵ４０１のワークエリアとして使用される。すなわち、ＣＰＵ４０１は、ＲＡＭ４０３をワークエリアとして使用しながら、ＲＯＭ４０２に記録された各種プログラムを実行することによって、携帯端末装置３０の全体の制御を司る。

メモリ４０４は、各種データを記憶する。メモリには、例えば、フラッシュメモリが用いられる。メモリ４０４は、ショッピングアプリや商品販売データ処理プログラムなどの各種プログラムや、地図データや店舗の情報など各種データを記憶する。
通信部４０５は、ネットワークに接続され、ネットワークを介して他の装置（例えば、クラウドサーバＳｖ）に接続される。ネットワークとして機能する通信網には、インターネットや携帯電話網などがある。

操作部４０６は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のタッチキーを表示するタッチパネルや、ハードキーなどである。
カメラ４０７は、商品に付されたバーコードや、各種の２次元コードを読み取る。
マイク４０８は、操作者の音声を入力する。
ディスプレイ４０９は、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、画像、コードなどを表示する。

スピーカ４１０は、音声を含む音を出力する。
ＧＰＳユニット４１１は、ＧＰＳ衛星から位置情報を受信し、地図データ上における携帯端末装置３０の現在位置を検出する機能を有する。また、携帯端末装置３０は、不図示の各種センサ（例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、距離センサなど）を備え、携帯端末装置３０の各種状態（例えば、携帯端末装置３０の傾きや、携帯端末装置３０と商品との距離）などを検出する機能を有する。

（クラウドサーバＳｖが管理する情報の一例）
次に、図５を用いて、クラウドサーバＳｖが管理する情報の一例について説明する。
図５は、クラウドサーバＳｖが管理する、携帯端末装置３０ごとの各種情報の一例を示す説明図である。クラウドサーバＳｖは、（Ａ）顧客情報と、（Ｂ）店舗情報と、（Ｃ）カート情報とを含む各種情報を記憶する。なお、クラウドサーバＳｖは、自装置内の記憶部に各種情報を記憶することに代えて又は加えて、クラウドサーバＳｖがアクセス可能なファイルサーバ等の他の装置に、各種情報の一部または全部を記憶してもよい。

（顧客情報）
図５（Ａ）は、顧客情報の一例を示す。顧客情報は、個々の顧客を管理するための情報である。顧客情報は、店舗ごとや系列店ごとに管理される情報である。図５（Ａ）に示すように、顧客情報は、顧客識別情報と、顧客名と、顧客登録日と、顧客ランクと、ポイント数と、を含む。

顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客識別情報は、例えば、クラウドサーバＳｖや、アプリケーション全般を提供する所定のサーバから、携帯端末装置３０に本アプリがダウンロードされる際に生成される。例えば、顧客識別情報は、携帯端末装置３０にショッピングアプリがインストールされる際に、インストールされたショッピングアプリごとに固有に割り当てられるアプリケーション識別情報（以下「アプリ識別情報」という。）であってもよい。アプリ識別情報は、例えば、シーケンシャルに付される番号であってよい。あるいは、アプリ識別情報は、ショッピングアプリがインストールされた携帯端末装置３０に固有に割り当てられた端末識別情報であってもよい。この端末識別情報は、例えば、携帯端末装置３０のユーザである顧客に割り当てられた電話番号や、ＭＡＣ（Media Access Control）アドレス等のように携帯端末装置３０のハードウェアに固有となるように付されるハードウェア識別情報であってよい。

顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客名は、例えば、顧客を新規に登録する際に、携帯端末装置３０の登録フォーム（入力フォーム）の氏名欄に入力された情報に基づいて生成される。
顧客登録日は、クラウドサーバＳｖに顧客情報を新規に登録した日時である。顧客登録日は、顧客を新規に登録の際の現在日時に基づいて生成される。
顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクを示す。
ポイント数は、会員カードを提示して買い物を行ったことによって顧客に付与されるポイント数である。

（店舗情報）
図５（Ｂ）は、店舗情報の一例を示す。店舗情報は、各店舗を管理するための情報である。図５（Ｂ）に示すように、店舗情報は、店舗識別情報と、店舗名と、店舗特定情報１（２次元コードの情報）と、店舗特定情報２（位置情報）とを含む。
店舗識別情報は、店（屋号）または企業のコードと、支店のコードとを含む。
店舗名は、店舗の名称であり、例えば、店名（屋号）または企業名と、支店名とから構成される。

店舗特定情報１，２は、取引する店舗（商品の売買が行われる店舗）を特定するための情報である。店舗特定情報１は、例えば、２次元コードの情報である。店舗特定情報２は、店舗の所在地を示す位置情報（ＧＰＳ情報）である。なお、図５（Ｂ）に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報１とが別々に記憶されているが、いずれも店舗を一意に特定できる情報であることから、少なくともいずれか一方の情報が記憶されていればよい。

（カート情報）
図５（Ｃ）は、カート情報の一例を示す。カート情報は、店舗において顧客が登録した商品に関する情報である。図５（Ｃ）に示すように、カート情報は、カート識別情報と、取引開始日時と、取引終了日時と、顧客識別情報と、登録商品情報とを含む。
カート識別情報は、カート情報を識別するための情報である。具体的には、カート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号（例えば、各店舗の日付別のシリアル番号）とを含む。

取引開始日時は、取引を開始した日時であり、例えば、当該カート情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、１品目の商品の登録日時としてもよく、具体的には、図５（Ｃ）に示す登録商品情報（登録商品１：○○中濃ソース）を記憶した日時としてもよい。また、取引開始日時に代えて又は加えて、商品ごとの登録日時を別途記憶するようにしてもよい。

取引終了日時は、取引を終了した日時であり、具体的には、精算した日時である。例えば、取引終了日時は、精算を終了した日時であるが、精算を開始した日時であってもよい。
顧客識別情報は、当該取引を行う顧客を一意に識別する情報である。

登録商品情報（計）は、商品が登録されるごとに更新される累計情報である。登録商品情報（計）は、品数（商品数）、概算小計金額、小計金額等を含む。
登録商品情報（登録商品Ｎ：Ｎは整数）は、Ｎ品目に登録された商品の番号（データ番号）を含む。登録商品情報Ｎは、商品コード、品名、価格、当該商品の登録日時などを含む。具体的には、登録商品情報（登録商品１：○○中濃ソース）は、１品目に登録された商品を示す。登録商品情報（登録商品２：○○チーズ）は、２品目に登録された商品を示す。なお、図５（Ｃ）に示す例では、３品目以降の登録商品情報については、図示を省略している。

次に、保留商品を示す保留商品情報について説明する。保留商品は、店員の確認を要する商品である。例えば、保留商品は、未スキャン商品、ＮＯＮファイル商品、年齢確認が必要な商品、防犯タグの除去が必要な商品、医薬品などの種別がある。

未スキャン商品は、商品コードのスキャンに失敗したこと（スキャナによる読み取りがＮＧとなったこと）によって登録できなかった保留商品である。一例を挙げると、商品のパッケージにシワが存在する場合や、バーコードの印字にカスレや汚れが生じている場合に、タイムアウトによりバーコードの認識に至らないことがある。

ここで、タイムアウトによりバーコードの認識に至らないことについて詳述する。携帯端末装置３０は、各種センサ（例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、距離センサなど）を備え、各種センサの検出結果やカメラ４０７の撮像結果を用いて、バーコードの読取中であることを判別可能である。具体的には、携帯端末装置３０は、各種センサの検出結果を用いて、携帯端末装置３０が傾けられている状況であり、かつ、当該携帯端末装置３０から一定距離だけ離れた位置に商品が存在している状況を、バーコードの読取中であるとして判別可能である。そして、携帯端末装置３０は、バーコードの読取中であると判別してから、所定時間内にバーコードを読み取れなかった場合に、タイムアウトとして、未スキャン商品として特定する。

また、未スキャン商品は、例えば、商品のバーコードを読んだフリをして、カゴへ投入された商品を含む。言い換えれば、読み取りがＮＧとなった商品は、不正操作が行われた可能性のある商品であり、不正操作が行われたか否かについて店員の確認を要する商品を含む。不正操作は、例えば、バーコードのスキャンの有無を示すスキャン結果や、買い物かごの中を撮像するカメラの撮像結果や、買い物かごの中の商品の総重量を検出する検出結果などを用いて判別可能である。

ＮＯＮファイル商品は、例えば、商品マスタに登録されていない商品である。具体的には、ＮＯＮファイル商品は、商品コードのスキャンに成功し（未スキャン商品とはならずに）、商品マスタに該商品コードの商品を問い合わせたものの、商品の特定に失敗した（商品の問い合わせがＮＧとなった）ことによって登録できなかった商品である。

年齢確認が必要な商品は、例えば、酒類、タバコなど未成年者が購入できない商品である。
防犯タグの除去が必要な商品は、例えば、一定金額以上の商品など、防犯タグが取り付けられている商品である。
医薬品は、例えば、薬剤師の説明を要する商品である。

図５（Ｃ）に示すように、保留商品情報（計）は、保留商品（未スキャン商品、ＮＯＮファイル商品）の品数（商品数）と、保留商品種別とを含む。保留商品種別は、保留商品の種別を示す情報である。

保留商品情報（保留商品Ｎ：Ｎは整数）は、Ｎ品目の保留商品の情報であり、Ｎ品目の保留商品の保留商品種別を含む。本例では、保留商品種別の「１」は未スキャン商品を示し、保留商品種別の「２」はＮＯＮファイル商品を示す。また、不図示であるが、保留商品種別の「３」は年齢確認が必要な商品を示し、保留商品種別の「４」は防犯タグの除去が必要な商品を示し、保留商品種別の「５」は医薬品を示す。また、保留商品情報は、当該商品の登録日時を含む。

また、未スキャン商品の保留商品情報は、保留商品種別「１」に加え、当該商品の画像データ（携帯端末装置３０がバーコードの読み取り行った際に撮像した画像データ）を含む。例えば、保留商品情報（１）は、保留商品種別が「１（未スキャン商品）」であるとともに、画像データを含む。

また、ＮＯＮファイル商品の保留商品情報は、保留商品種別「２（ＮＯＮファイル商品）」に加え、携帯端末装置３０が読み取った商品コードを含む。例えば、保留商品情報（２）は、保留商品種別が「２（ＮＯＮファイル商品）」であるとともに、商品コードを含む。

（本実施形態に係るショッピングシステム１の機能的構成について）
次に、本実施形態に係るショッピングシステム１の機能的構成について説明する。ショッピングシステム１は、可搬型登録装置と、取引完了装置とを備える。可搬型登録装置は、例えば、携帯端末装置３０である。本実施形態では、可搬型登録装置を携帯端末装置３０として説明する。取引完了装置は、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う装置であり、例えば、会計専用モードで動作するＰＯＳ端末装置２０である。本実施形態では、取引完了装置をＰＯＳ端末装置２０として説明する。

まず、取引完了処理について説明する。取引完了処理は、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了処理装置）において行われる処理である。取引完了処理は、具体的には、例えば、以下（１）～（１１）の処理を含む。

（１）決済処理。具体的には、現金の投入、クレジットカードの挿入、電子マネーをかざすことによって精算を行う処理。
（２）レシートや領収書を発行する処理。
（３）会員であることを受け付ける処理。具体的には、会員カードの挿入を受け付けて、会員価格で商品を登録する処理。
（４）ポイントを付与・使用する処理。具体的には、会員にポイントを付与したり、今回の精算で使用するポイント数を受け付けたりする処理。
（５）レジ袋の販売処理。具体的には、レジ袋の購入を希望する顧客にレジ袋を販売する処理。
（６）イートイン・テイクアウトの選択処理。具体的には、イートインおよびテイクアウトの種別に応じた税率を課す処理や、イートインの場合にはイートインの場所を確保するチケットを発行したり、マップ上でイートイン用の座席を確保したりする処理。
（７）店員を呼び出す処理。具体的には、保留商品が登録された場合に、予め店員を呼び出す処理。
（８）商品の追加・削除する処理。具体的には、追加する商品や削除する商品がある場合に、登録した商品を変更する処理。なお、本処理は、店員を呼び出す処理を含んでもよい。
（９）駐車サービス券の発行処理。なお、駐車サービス券を発行するための２次元コードをレシート等に印刷してもよい。
（１０）ゲート退出券の発行処理。具体的には、ゲートを備えた店舗において退出の許可を示すゲート退出券を発行する処理。
（１１）商品証明ラベルの発行処理。具体的には、箱買いした際のペットボトルの箱や、大型商品等に貼付する購入を証明するシール（商品証明ラベル）を発行する処理。

次に、携帯端末装置３０について説明する。携帯端末装置３０は、読取部と、登録部と、表示制御部と、出力部とを備える。各部は、例えば、ＣＰＵ４０１によって実現される。すなわち、ＣＰＵ４０１が所定のプログラム（商品販売データ処理プログラム）を実行することにより、各部の機能を実現する。

読取部は、顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る。読取部は、カメラ４０７によって商品に付されたバーコードがスキャンされることによって、商品の識別情報を読み取る。

登録部は、読取部によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う。登録部は、登録処理において、商品の識別情報やカート識別情報をクラウドサーバＳｖへ送信する。クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から受信したカート識別情報を用いて、カート情報を特定し、商品の識別情報を用いて登録商品情報を更新する。

表示制御部は、登録部による登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する。「取引を完了させる」とは、携帯端末装置３０において、登録内容を確定させることを含み、具体的には、精算開始ボタン（登録完了ボタン）が押下されることを含む。ただし、本明細書において、「取引を完了させる」とは、原則、ＰＯＳ端末装置２０において、精算を完了させることや、取引を止めさせることとする。取引完了処理に係る選択項目は、上記（１）～（１１）の取引完了処理に対応して、例えば、以下（１）～（１１）の選択項目を含む。

（１）現金、クレジットカード、電子マネー等の決済種別の選択を受け付ける選択項目。
（２）レシートの発行の要否の選択や、領収書の発行の要否の選択を受け付ける選択項目。
（３）会員であるか、非会員であるかの選択を受け付ける選択項目。
（４）ポイントの付与・使用に関する選択を受け付ける選択項目。具体的には、ポイントの付与の有無の選択、ポイントの使用の有無の選択、付与するポイント数の選択、使用するポイント数の選択などを受け付ける選択項目。
（５）レジ袋の要否の選択や、購入するレジ袋の枚数や、購入するレジ袋の大きさの選択などを受け付ける選択項目。
（６）特定の食品（例えば、弁当類）について、イートインとするか、テイクアウトとするかの選択を受け付ける選択項目。
（７）店員を呼び出すか否かの選択を受け付ける選択項目
（８）商品の追加があるか否かの選択や、商品の削除があるか否かの選択を受け付ける選択項目。
（９）駐車サービス券の要否の選択を受け付ける選択項目。
（１０）ゲート退出券を発行するか否かの選択を受け付ける選択項目。
（１１）商品証明ラベルの発行の有無の選択を受け付ける選択項目。

（選択内容の出力について）
出力部は、選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する。出力部は、例えば、選択内容を、２次元コード等でコード化して表示出力する。具体的には、出力部は、精算を行うためのコード情報（精算用コード）に、選択内容を含めて表示出力する。なお、出力部は、選択内容を表示出力することに限らず、送信によって出力してもよい。また、選択内容の送信先は、ＰＯＳ端末装置２０であるが、これに限らず、クラウドサーバＳｖであってもよい。

（選択項目を表示するタイミングについて）
表示制御部は、例えば、登録処理が完了する際に（完了するタイミングで）、選択項目を受付可能に表示する。登録処理が完了するタイミングは、例えば、精算開始ボタンが押下されるタイミングである。ここで、登録処理が完了すると、合計金額や、購入する商品情報、利用時間、ポイントなどが確定する。表示制御部は、各種確定した情報を用いて選択項目を表示する。例えば、利用時間や購入金額に応じて駐車サービス券を発行する店舗において、利用時間や購入金額が確定してから、駐車サービス券の発行に関する選択項目を表示することが可能になる。

なお、選択項目を受付可能に表示するタイミングは、登録処理が完了したタイミングに限らない。例えば、登録処理の開始タイミングとしてもよいし、登録処理が行われている間（登録処理が完了する前）のタイミングとしてもよい。また、選択項目を受付可能に表示するタイミングは、選択項目の内容（会員カードの有無など）に応じて、登録処理の開始タイミングとしてもよい。また、詳細については後述するが、選択項目を表示させるボタンを表示しておき、当該ボタンが押下されたタイミングで、選択項目を表示させるようにしてもよい。

（ＰＯＳ端末装置２０について）
次に、ＰＯＳ端末装置２０について説明する。ＰＯＳ端末装置２０は、入力部と、実行部と、受付制御部と、表示部とを備える。各部は、例えば、ＣＰＵ２０１によって実現される。すなわち、ＣＰＵ２０１が所定のプログラム（商品販売データ処理プログラム）を実行することにより、各部の機能を実現する。

入力部は、携帯端末装置３０の出力部によって出力された選択内容を入力する。入力部は、例えば、選択内容が含まれる精算用コードが客側スキャナ部２０６によってスキャンされることによって、選択内容を入力する。入力部は、精算用コードにコード化された情報を読み取ることによって選択内容を入力する。ただし、これに限らず、入力部は、クラウドサーバＳｖから受信することによって選択内容を入力してもよい。

実行部は、入力部に入力された選択内容に基づいて、取引完了処理を実行する。一例を挙げると、入力部に入力された選択内容が、決済種別を現金とする選択内容であるとする。この場合、実行部は、取引完了処理として、現金による決済処理を実行する。

（選択内容の変更について）
受付制御部は、入力部に入力された選択内容を変更可能に受け付ける。具体的には、受付制御部は、携帯端末装置３０において受け付けた内容を反映した選択項目を客側表示部２０５に表示して、顧客から選択内容の変更を受け付ける。実行部は、受付制御部によって変更が受け付けられた選択内容に基づいて、取引完了処理を実行する。一例を挙げると、顧客から選択内容の変更として、決済種別を現金からクレジットカードへの変更を受け付けたとする。この場合、実行部は、取引完了処理として、クレジットカードによる決済処理を実行する。

（各種情報の一覧表示について）
表示部は、入力部に入力された選択内容と、登録部によって登録された商品の精算に関する情報とを一覧表示する。精算に関する情報は、例えば、登録情報（カート情報）であり、具体的には、登録された全ての商品を示す情報や、各商品の金額や、支払総額を示す情報などを含む。表示部は、携帯端末装置３０で受け付けた内容を反映した選択項目を客側表示部２０５に一覧表示するとともに、登録情報についても一覧表示する。

（会計確定ボタンの表示について）
また、ＰＯＳ端末装置２０は、客側表示部２０５に会計確定ボタンを表示し、会計確定ボタンが押下されることにより、精算処理を開始する。このため、選択内容に変更がない場合、顧客は、ＰＯＳ端末装置２０において、精算用コードを読み取らせて、会計確定ボタンを押下するだけで、精算処理を開始させることができる。

（ショッピングシステム１における商品の登録から取引の完了に係る処理の一例）
図６は、ショッピングシステム１における商品の登録から取引の完了に係る処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図６では、ある顧客が、ある店舗に来店して、自身の携帯端末装置３０を用いて購入対象の商品を登録し、ＰＯＳ端末装置２０で当該取引を完了するまでの流れについて説明する。

ステップＳ６０１：まず、携帯端末装置３０は、ショッピングアプリを起動する。
ステップＳ６０２：携帯端末装置３０は、店舗を特定する情報（店舗特定情報）を取得する。ここで、店舗特定情報の取得態様の一例について説明する。例えば、店舗の入り口付近には、店舗特定情報（店舗特定情報１）を示す２次元コードが表示されている。２次元コードは、所定の表示装置に表示出力されていてもよいし、媒体への印刷によって表示出力されていてもよい。携帯端末装置３０は、来店した顧客の操作に応じてショッピングアプリが起動することにより、カメラ４０７を起動させる。そして、カメラ４０７は、顧客の操作に応じて、当該２次元コードをスキャンする。これにより、携帯端末装置３０は、店舗特定情報を取得する。なお、２次元コードには、店舗を識別するための店舗識別情報が含まれていてもよい。

なお、店舗特定情報の取得態様の他の一例としては、位置情報の取得が挙げられる。例えば、携帯端末装置３０は、来店した顧客の操作に応じて、位置情報（ＧＰＳ情報）を取得する。この位置情報は、店舗特定情報２との比較に用いられる情報であり、店舗特定情報１に代わる情報である。なお、携帯端末装置３０は、来店した顧客の操作に応じてショッピングアプリが起動することにより、位置情報を取得してクラウドサーバＳｖに接続し、初期画面としてクラウドサーバＳｖに接続中である旨を報知する画面を表示するようにしてもよい。

店舗特定情報を取得した携帯端末装置３０は、クラウドサーバＳｖに取引開始の要求を行う。具体的には、携帯端末は、取得した店舗特定情報と、顧客識別情報とをクラウドサーバＳｖへ送信する。

ステップＳ６０３：クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から取引の開始要求として、顧客識別情報および店舗特定情報を受信すると、当該取引のカート情報を生成する。具体的には、クラウドサーバＳｖは、図５（Ｃ）に示したように、カート識別情報と、取引開始日時と、顧客識別情報とを含むカート情報を生成する。より具体的に説明すると、クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から取引の開始要求として店舗特定情報を受信すると、店舗情報（図５（Ｂ）参照）を参照し、店舗識別情報を特定する。なお、クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から位置情報を受信した場合は、店舗情報の店舗特定情報２を参照して、位置情報に対応する店舗識別情報を特定する。なお、２次元コードに店舗識別情報を含ませるようにした場合には、クラウドサーバＳｖは、受信した２次元コードから店舗識別情報を取得することも可能である。

また、クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から取引の開始要求があると、現在日付を取得し、シリアル番号を発行（採番）する。さらに、クラウドサーバＳｖは、取得した店舗識別情報と、取得した現在日付と、発行したシリアル番号とを結合させて、カート識別情報として記憶する。また、クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から取引の開始要求を受信すると、現在日時を、カート情報内の取引開始日時（生成日時）に記憶する。また、クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から取引開始要求を受信すると、受信した顧客識別情報をカート情報に記憶させる。

ステップＳ６０４：携帯端末装置３０は、顧客の操作に応じて、商品（商品に付されたバーコード）をスキャンし、登録する。商品をスキャンすると、携帯端末装置３０は、スキャンによって得られた商品コードを、カート識別情報とともにクラウドサーバＳｖへ送信する。

ステップＳ６０５：クラウドサーバＳｖは、携帯端末装置３０から商品コードとカート識別情報とを受信すると、受信したカート識別情報が含まれるカート情報を特定し、特定したカート情報に含まれる登録商品情報を更新する。

ステップＳ６０６：携帯端末装置３０は、登録が完了するまで、ステップＳ６０４に戻る。登録の完了は、ディスプレイ４０９に表示される精算開始を受け付ける精算開始ボタンが押下されることである。
ステップＳ６０７：携帯端末装置３０は、登録が完了すると、選択項目受付処理（図７参照）を行う。例えば、携帯端末装置３０は、選択項目受付処理において、選択項目を受け付けた後に、精算用コードを表示する。

ステップＳ６０８：ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０に表示される精算用コードをスキャンする。精算用コードには、選択項目受付処理によって受け付けた選択内容や、カート識別情報や、ＰＯＳ端末装置２０がクラウドサーバＳｖからカート情報を受信するための情報などが含まれる。
ステップＳ６０９：ＰＯＳ端末装置２０は、精算用コードをスキャンすると、クラウドサーバＳｖに対して、カート情報の送信要求を行う。カート情報の送信要求において、ＰＯＳ端末装置２０は、精算用コードに含まれるカート識別情報をクラウドサーバＳｖへ送信する。

ステップＳ６１０：クラウドサーバＳｖは、ＰＯＳ端末装置２０からカート情報の送信要求を受信すると、カート識別情報を用いてカート情報を特定する。クラウドサーバＳｖは、カート情報を特定すると、カート情報をＰＯＳ端末装置２０へ送信する。

ステップＳ６１１：ＰＯＳ端末装置２０は、クラウドサーバＳｖからカート情報を受信すると、取引を完了させるための取引完了処理（図９参照）を実行する。取引完了処理において、ＰＯＳ端末装置２０は、例えば、客側表示部２０５にカート情報（登録情報）や、選択項目の選択内容を一覧表示するとともに、精算処理を行う。ＰＯＳ端末装置２０は、取引完了処理が実行すると、カート識別情報を含む取引完了通知をクラウドサーバＳｖへ送信する。

ステップＳ６１２：クラウドサーバＳｖは、ＰＯＳ端末装置２０から取引完了通知を受信すると、取引完了通知からカート識別情報を抽出する。そして、クラウドサーバＳｖは、当該カート識別情報が含まれる当該カート情報の取引終了日時（精算日時）を記憶し、取引完了通知を携帯端末装置３０へ送信する。

ステップＳ６１３：携帯端末装置３０は、クラウドサーバＳｖから取引完了通知を受信すると、携帯端末装置３０に登録されている商品を消去し、ショッピングアプリを終了する。なお、携帯端末装置３０は、ステップＳ６０７における選択項目受付処理において、精算用コードを表示した後に、携帯端末装置３０に登録されている商品を消去し、ショッピングアプリを終了してもよい。すなわち、クラウドサーバＳｖが行う、取引完了通知の送信処理（ステップＳ６１２）を行わないようにしてもよい。

（携帯端末装置３０が行う選択項目受付処理（図６のステップＳ６０７）の一例）
図７は、携帯端末装置３０が行う選択項目受付処理の一例を示すフローチャートである。図７において、携帯端末装置３０は、取引完了処理に係る選択項目を一覧表示する（ステップＳ７０１）。ここで、携帯端末装置３０は、選択項目の選択をスキップする旨を受け付けるスキップボタン８０２（図８（Ａ）参照）を表示している。携帯端末装置３０は、スキップボタン８０２が押下されたか否かを判断する（ステップＳ７０２）。

スキップボタン８０２が押下されない場合（ステップＳ７０２：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、取引完了処理に係る選択項目の選択を受け付ける（ステップＳ７０３）。そして、携帯端末装置３０は、全ての選択項目の受け付けが完了したか否かを判断する（ステップＳ７０４）。全ての選択項目の受け付けが完了しない場合（ステップＳ７０４：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、ステップＳ７０２に戻る。全ての選択項目の受け付けが完了した場合（ステップＳ７０４：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、受け付けた選択項目の内容（選択内容）を含む精算用コードを生成する（ステップＳ７０５）。

そして、携帯端末装置３０は、生成した精算用コードをディスプレイ４０９に表示し（ステップＳ７０６）、一連の処理を終了する。一方、ステップＳ７０２において、スキップボタン８０２が押下された場合（ステップＳ７０２：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、選択項目の内容（選択内容）を含まない精算用コードを生成し（ステップＳ７０７）、ステップＳ７０６に進む。

（携帯端末装置３０に表示される画面の一例について）
次に、図８を用いて、選択項目受付処理において携帯端末装置３０に表示される画面の一例について説明する。図８は、選択項目受付処理においてディスプレイ４０９に表示される画面の一例を示す説明図である。

図８（Ａ）は、精算開始ボタン（登録完了ボタン）の押下後に表示される選択項目表示画面８００を示す。選択項目表示画面８００は、選択項目８０１と、スキップボタン８０２と、合計一覧表示８０３と、登録復帰ボタン８０４とを含む。

選択項目８０１は、取引完了処理に係る選択肢を示す。具体的に説明すると、例えば、選択項目８０１ａは、決済種別の選択を受け付ける選択肢を示す。選択項目８０１ａに示す決済種別のうち、例えば「現金」を示す部位が押下されると、決済種別が現金に選択される。同様に、選択項目８０１ｂは、レシートの発行の要否を受け付ける選択肢を示す。選択項目８０１ｃは、領収書の発行の要否を受け付ける選択肢を示す。

選択項目８０１ｄは、ポイントの書き込みに関する選択を受け付ける選択肢を示す。選択項目８０１ｄにおいて、「はい」が押下されると、さらに追加の選択項目８０１として、「全ポイント数を使用しますか？」、「一部を使用しますか？」、「ポイントの端数を使用しますか？」、「ポイントを貯めますか？」などが表示される。

選択項目８０１ｅは、レジ袋の要否を受け付ける選択肢を示す。選択項目８０１ｅにおいて、「はい」が押下されると、さらに追加の選択項目８０１として、レジ袋の枚数やサイズを選択させる△▽ボタンや、数値入力フォームが表示される。さらに、購入するレジ袋が確定すると、レジ袋の値段が反映された画面が表示される。選択項目８０１ｆは、駐車サービス券の要否を受け付ける選択肢を示す。選択項目８０１ｇは、店員を呼び出すか否かの選択を受け付ける選択肢を示す。

選択項目８０１ｈは、ＰＯＳ端末装置２０において、取引完了画面１０１０（図１０（Ｂ）参照）を表示させるか否かの選択を受け付ける選択肢を示す。選択項目８０１ｈにおいて、「はい」が押下されると、精算時にＰＯＳ端末装置２０において、取引完了画面１０１０が表示可能となる。一方で、例えば、顧客が商品を１つしか購入せず、選択項目８０１における選択が不要である場合には、精算時にＰＯＳ端末装置２０において取引完了画面１０１０を表示させる必要がないこともある。この場合、選択項目８０１ｈにおいて、顧客は「いいえ」を押下する。さらに、この場合、ＰＯＳ端末装置２０は、精算用コードを読み取ると、取引完了画面１０１０の表示を省略して、精算処理の画面を表示する。すなわち、顧客は、精算用コードをＰＯＳ端末装置２０に読み取らせると、いきなり、精算処理の画面に遷移させることができる。

なお、選択項目８０１は、上記の他にも、例えば、ゲート退出券の要否を受け付ける選択肢があってもよい。また、店舗によっては、ゲート退出券に代わって、携帯端末装置３０でゲート退出用の２次元コードを表示するショッピングシステムを採用している店舗もある。この場合、選択項目８０１として、「ゲート退出コードが必要ですか？」が表示されるようにしてもよい。そして、「はい」が選択された場合、携帯端末装置３０は、精算が完了した後にゲート退出コードを表示させるためのボタンを表示すればよい。

また、選択項目８０１において、イートインとするか、テイクアウトとするかの選択を受け付ける場合、スプーンやフォークのイラストを表示してもよい。このようなイラストを表示することより、顧客に選択項目８０１の内容を容易に把握させることができる。

また、選択項目８０１は、この他にも、ＰＯＳ端末装置２０において、登録した商品の明細であるカート情報一覧表示１０１１（図１０（Ｂ）参照）を、精算時に表示させるか否かの選択を受け付ける選択肢があってもよい。例えば、顧客が商品を１つのみ購入する場合など、顧客によっては、カート情報一覧表示１０１１が不要な場合がある。この場合、当該選択において、顧客は、カート情報一覧表示１０１１を表示させない選択をする。

また、選択項目８０１において、選択項目８０１ｈに示した「取引完了画面を表示しますか？」に加えて、「登録明細を表示しますか？」と、「選択項目を表示しますか？」との３つの選択項目８０１を表示するようにしてもよい。例えば、「取引完了画面を表示しますか？」の選択項目８０１ｈにおいて、「いいえ」が選択されると、残りの２つの選択項目８０１を、消去するようにしてもよいし、選択不可能な非アクティブ表示にしてもよい。

スキップボタン８０２は、選択項目８０１の受け付けをスキップすることを受け付けるボタンである。スキップボタン８０２が押下されると、携帯端末装置３０は、選択項目８０１の受け付けを行わない。この場合、例えば、ＰＯＳ端末装置２０は、選択項目８０１と同様の項目を表示して、当該項目を受け付ける。

合計一覧表示８０３は、登録した商品の合計点数や合計金額が表示される領域である。登録復帰ボタン８０４は、精算開始ボタンの押下を受け付けたことをキャンセルし、商品をスキャンすることが可能な画面に復帰することを受け付けるボタンである。

選択項目表示画面８００において、全ての選択項目８０１の受け付けが完了すると、図８（Ｂ）に示す表示画面８１０に遷移する。また、選択項目表示画面８００において、スキップボタン８０２が押下された場合も、図８（Ｂ）に示す表示画面８１０に遷移する。

図８（Ｂ）は、精算用コード８１２の表示画面８１０を示す。表示画面８１０は、提示指示８１１と、精算用コード８１２と、合計一覧表示８０３と、登録復帰ボタン８０４とを含む。提示指示８１１は、ＰＯＳ端末装置２０に、精算用コード８１２を読み取らせる旨の指示を示す。全ての選択項目８０１の受け付けが完了したことによって表示される精算用コード８１２には、選択項目８０１の選択内容が含まれる。一方、スキップボタン８０２が押下されたことによって表示される精算用コード８１２には、選択項目８０１の選択内容が含まれない。

（ＰＯＳ端末装置２０が行う取引完了処理（図６のステップＳ６１１）の一例）
図９は、ＰＯＳ端末装置２０が行う取引完了処理の一例を示すフローチャートである。図１０において、ＰＯＳ端末装置２０は、クラウドサーバＳｖから受信したカート情報を受信したか否かを判断する（ステップＳ９０１）。ＰＯＳ端末装置２０は、カート情報を受信するまで待機する（ステップＳ９０１：ＮＯ）。カート情報を受信すると（ステップＳ９０１：ＹＥＳ）、ＰＯＳ端末装置２０は、カート情報を一覧表示する（ステップＳ９０２）。

そして、ＰＯＳ端末装置２０は、スキャンした精算用コードに、選択項目の選択内容が含まれていたか否かを判断する（ステップＳ９０３）。スキャンした精算用コードに選択項目の選択内容が含まれていた場合（ステップＳ９０３：ＹＥＳ）、ＰＯＳ端末装置２０は、選択内容を反映させた表示（例えば、図１０（Ｂ）の選択項目反映表示１０１２）を行う（ステップＳ９０４）。

そして、ＰＯＳ端末装置２０は、選択項目反映表示１０１２において、選択項目の変更を受け付けたか否かを判断する（ステップＳ９０５）。選択項目の変更を受け付けない場合（ステップＳ９０５：ＮＯ）、ＰＯＳ端末装置２０は、ステップＳ９０７に進む。選択項目の変更を受け付けた場合（ステップＳ９０５：ＹＥＳ）、ＰＯＳ端末装置２０は、選択内容を変更する（ステップＳ９０６）。

そして、ＰＯＳ端末装置２０は、会計確定ボタン１０１５（図１０（Ｂ）参照）の押下を受け付けたか否かを判断する（ステップＳ９０７）。会計確定ボタン１０１５の押下を受け付けない場合（ステップＳ９０７：ＮＯ）、ＰＯＳ端末装置２０は、ステップＳ９０５に戻る。会計確定ボタン１０１５の押下を受け付けた場合（ステップＳ９０７：ＹＥＳ）、ＰＯＳ端末装置２０は、精算処理を実行し（ステップＳ９０８）、一連の処理を終了する。精算処理において、ＰＯＳ端末装置２０は、例えば、現金の投入を受け付け、お釣りの払い出しを行い、レシートを発行する。さらに、精算処理において、ＰＯＳ端末装置２０は、精算した内容を示す精算情報やカート識別情報をクラウドサーバＳｖに送信する。

ステップＳ９０３において、スキャンした精算用コードに選択項目の選択内容が含まれていなかった場合（ステップＳ９０３：ＹＥＳ）、ＰＯＳ端末装置２０は、取引完了処理に係る選択項目を一覧表示する（ステップＳ９０９）。そして、ＰＯＳ端末装置２０は、選択項目を受け付ける（ステップＳ９１０）。

次に、ＰＯＳ端末装置２０は、全ての選択項目の受け付けが完了したか否かを判断する（ステップＳ９１１）。全ての選択項目の受け付けが完了しない場合（ステップＳ９１１：ＮＯ）、ＰＯＳ端末装置２０は、ステップＳ９１０に戻る。全ての選択項目の受け付けが完了した場合（ステップＳ９１０：ＹＥＳ）、ＰＯＳ端末装置２０は、ステップＳ９０７に進む。

（ＰＯＳ端末装置２０の客側表示部２０５に表示される画面例）
次に、図１０および図１１を用いて、ＰＯＳ端末装置２０の客側表示部２０５に表示される画面例について説明する。図１０は、選択項目の選択内容が含まれる精算用コードを読み取ることに応じて表示される画面の一例を示す説明図である。図１１は、選択項目の選択内容が含まれない精算用コードを読み取ることに応じて、表示される画面の一例を示す説明図である。

図１０（Ａ）は、待機画面１０００を示す。待機画面１０００は、案内通知１００１を含む。案内通知１００１は、客側スキャナ部２０６に精算用コードを読み取らせることを促す通知である。待機画面１０００において、顧客が携帯端末装置３０に表示された、選択項目８０１の選択内容が含まれる精算用コードを客側スキャナ部２０６に読み取らせると、図１０（Ｂ）に示す取引完了画面１０１０に遷移する。

図１０（Ｂ）は、取引完了画面１０１０を示す。取引完了画面１０１０は、カート情報一覧表示１０１１と、選択項目反映表示１０１２と、合計一覧表示１０１４と、会計確定ボタン１０１５と、店員呼出ボタン１０１６とを含む。カート情報一覧表示１０１１は、購入する商品の一覧表示を示す。

選択項目反映表示１０１２は、携帯端末装置３０の選択項目表示画面８００（図８参照）において受け付けた選択項目８０１の選択内容が反映された表示である。選択項目反映表示１０１２は、選択項目１０１３ａ～１０１３ｈを含む。例えば、選択項目１０１３ａは、決済種別として現金が選択されたことを示している。選択項目１０１３ｂは、レシートを発行することが選択されたことを示している。

取引完了画面１０１０において、選択項目１０１３ａ～１０１３ｈは、それぞれ選択内容の変更を受け付けることが可能である。例えば、選択項目１０１３ａに示す決済種別のうち「電子マネー」を示す部位が押下されることにより、決済種別を電子マネーに変更することが可能である。

合計一覧表示１０１４は、登録した商品の合計点数や合計金額が表示される領域である。会計確定ボタン１０１５は、カート情報一覧表示１０１１および選択項目反映表示１０１２に示す内容で精算処理の開始を受け付けるボタンである。

店員呼出ボタン１０１６は、店員の呼び出しを受け付けるボタンである。なお、選択項目１０１３において店員を呼び出すことを受け付けることも可能である。また、選択項目表示画面８００（図８参照）において、店員を呼び出す選択項目８０１が選択されていた場合には、店員呼出ボタン１０１６が押下されなくても、精算用コード８１２が読み取られることに応じて、店員の呼び出しが行われる。

図１１（Ａ）は、図１０（Ａ）と同様の待機画面１０００を示す。待機画面１０００において、顧客が携帯端末装置３０に表示された、選択項目の内容が含まれない精算用コードを客側スキャナ部２０６に読み取らせると、図１１（Ｂ）に示す取引完了画面１１１０に遷移する。

図１１（Ｂ）は、取引完了画面１１１０を示す。取引完了画面１１１０は、選択項目未反映表示１１１２を含む。選択項目未反映表示１１１２は、選択項目１０１３ａ～１０１３ｈを含む。選択項目１０１３ａ～１０１３ｈは、いずれも選択されておらず、顧客から選択を受け付ける。例えば、選択項目１０１３ａに示す決済種別のうち「現金」を示す部位が押下されることにより、決済種別が現金に選択される。

同様にして、ＰＯＳ端末装置２０は、選択項目１０１３ｂ～１０１３ｈの選択を受け付ける。全ての選択項目１０１３の受け付けが完了すると、会計確定ボタン１０１５が有効になり、会計確定ボタン１０１５の押下を受け付ける。

以上説明したように、上述したショッピングシステム１において、携帯端末装置３０は、商品の登録処理に応じて、取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示して、選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力するようにした。これにより、ＰＯＳ端末装置２０における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化を図ることができる。また、次客を待たせている場合、ＰＯＳ端末装置２０を占有する時間が長くなると顧客は焦って操作してしまうことがあるが、本実施形態によれば、このようなことも抑えることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。また、各顧客が客側表示部２０５に直接触れる機会を低減させることができるため、衛生的に取引を完了させることができる。これにより、取引を最適に完了させることができる。

また、上述したショッピングシステム１において、携帯端末装置３０は、精算を行うためのコード情報（図８（Ｂ）の精算用コード８１２参照）に、選択項目の選択内容を含めて出力するようにした。これにより、選択内容の出力に関する手順を別途設けなくても、精算用コードに選択内容を含めて出力することができる。したがって、選択項目の選択内容を簡単に出力することができる。

また、上述したショッピングシステム１において、携帯端末装置３０は、商品の登録処理が完了する際に、選択項目を受付可能に表示するようにした。これにより、商品の登録後に、選択項目の選択を受け付けることができる。したがって、顧客は、効率よく選択項目を選択することができる。

また、上述したショッピングシステム１において、ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０から入力した選択内容に基づいて、取引完了処理を実行するようにした。これにより、ＰＯＳ端末装置２０における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の使用時間の短縮化を図ることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。

また、上述したショッピングシステム１において、ＰＯＳ端末装置２０は、選択内容を変更可能に受け付け、変更が受け付けられた選択内容に基づいて、取引完了処理を実行するようにした。これにより、携帯端末装置３０のディスプレイ４０９よりも大きい客側表示部２０５で選択内容の確認を行って、選択内容を変更することができる。したがって、顧客による選択内容の確認に係る負荷を軽減できるとともに、選択内容の選択ミスがあった場合でも容易に選択内容を変更することができる。

また、上述したショッピングシステム１において、ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０から入力された選択内容と、登録商品の登録情報とを一覧表示するようにした。これにより、携帯端末装置３０のディスプレイ４０９よりも大きい客側表示部２０５で、選択内容と、登録商品とを表示することができる。したがって、選択内容と、登録商品との確認に係る負荷を軽減することができる。

また、上述したように、携帯端末装置３０において選択項目が選択されて精算が行われることにより、店舗としては、ＰＯＳ端末装置２０の各顧客の占有時間の短縮化を図ることができる。このため、ＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化に貢献した顧客に対して、すなわち、携帯端末装置３０を用いて選択項目を選択して精算を行った顧客に対して、インセンティブを付与してもよい。インセンティブは、例えば、ポイントや特典である。これにより、顧客に、携帯端末装置３０を用いて選択項目を選択させることを、促すことができる。

（実施形態の変形例）
以下に、実施形態の変形例１～１０について説明する。なお、以下の変形例１～１０では、上述した実施形態で説明した内容については、適宜説明を省略する。また、上述した実施形態および変形例１～１０に示す各構成をそれぞれ組み合わせた構成とすることも可能である。具体的には、上述した実施形態と、変形例１～１０とのうち、全てを含む構成としてもよいし、上述した実施形態と、変形例１～１０とのうち、いずれかを組合せた構成としてもよい。

（変形例１）
まず、変形例１について説明する。上述した実施形態では、商品の登録処理が完了する際に、選択項目を受付可能に表示するようにした。変形例１では、このような構成に加えて又は代えて、顧客の操作に応じた任意のタイミングで、選択項目を受付可能に表示する構成について説明する。

図１２は、変形例１において携帯端末装置３０のディスプレイ４０９に表示される画面の一例を示す説明図である。図１２（Ａ）は、商品をスキャンすることが可能な登録画面１２００を示す。登録画面１２００は、撮像領域１２０１と、合計一覧表示１２０２と、精算開始ボタン１２０３と、選択項目表示ボタン１２０４とを含む。

撮像領域１２０１は、領域内に映し出された商品のバーコードが読み取られる領域である。合計一覧表示１２０２は、登録した商品の合計点数や合計金額が表示される領域である。登録画面１２００において、合計一覧表示１２０２の合計点数および合計金額は、いずれも「０」を示しており、すなわち、商品が登録されていないことを示している。精算開始ボタン１２０３は、精算処理の開始（登録処理の完了）を受け付けるボタンである。

選択項目表示ボタン１２０４は、取引完了処理に係る選択項目の表示を受け付けるボタンである。登録画面１２００において、選択項目表示ボタン１２０４が押下されると、図１２（Ｂ）に示す選択項目表示画面１２１０に遷移する。

図１２（Ｂ）において、選択項目表示画面１２１０は、図８（Ａ）に示した選択項目表示画面８００と同様の画面を示している。ただし、選択項目表示画面１２１０は、選択項目表示画面８００と比較して、合計一覧表示８０３の合計点数および合計金額が「０」となっている点が異なる。選択項目表示画面１２１０において、携帯端末装置３０は、顧客から選択項目８０１の選択を受け付ける。

このように、変形例１では、商品の登録が完了したタイミング以外でも、例えば、商品の登録前（買物の開始直後）や、買物途中（登録完了前）などのタイミングでも、選択項目を選択することが可能になっている。

（変形例１に係る携帯端末装置３０が行う処理の一例）
図１３は、変形例１に係る携帯端末装置３０が行う処理の一例を示すフローチャートである。図１３において、携帯端末装置３０は、ショッピングアプリの起動中、選択項目表示ボタン１２０４（図１２(Ａ）参照）が押下されたか否かを判断する（ステップＳ１３０１）。選択項目表示ボタン１２０４が押下されない場合（ステップＳ１３０１：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、商品をスキャンしたか否かを判断する（ステップＳ１３０２）。

商品をスキャンしない場合（ステップＳ１３０２：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、ステップＳ１３０９へ進む。商品をスキャンした場合（ステップＳ１３０２：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、商品を登録し（ステップＳ１３０３）、ステップＳ１３０９へ進む。ステップＳ１３０１において、選択項目表示ボタン１２０４が押下された場合（ステップＳ１３０１：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、選択項目表示画面（図１２（Ｂ）の選択項目表示画面１２１０参照）を表示する（ステップＳ１３０４）。

そして、携帯端末装置３０は、選択項目表示画面において、選択項目の選択を受け付ける（ステップＳ１３０５）。次に、携帯端末装置３０は、全ての選択項目の受け付けが完了したか否かを判断する（ステップＳ１３０６）。全ての選択項目の受け付けが完了した場合（ステップＳ１３０６：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、選択項目の選択内容をメモリ４０４に記憶して、ステップＳ１３０９に進む。

一方、全ての選択項目の受け付けが完了しない場合（ステップＳ１３０６：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、選択項目の選択をスキップする旨を受け付けるスキップボタン８０２（図１２（Ｂ）参照）が押下されたか否かを判断する（ステップＳ１３０８）。スキップボタン８０２が押下されない場合（ステップＳ１３０８：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、ステップＳ１３０５に戻る。

スキップボタン８０２が押下された場合（ステップＳ１３０８：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、選択項目の選択内容を記憶せずに、ステップＳ１３０９に進む。ステップＳ１３０９において、携帯端末装置３０は、商品の登録が完了したか否か（例えば、図１２（Ａ）の精算開始ボタン１２０３が押下されたか否か）を判断する（ステップＳ１３０９）。

商品の登録が完了していない場合（ステップＳ１３０９：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、ステップＳ１３０１に戻る。商品の登録が完了した場合（ステップＳ１３０９：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、メモリ４０４に選択内容が記憶されているか否か（選択項目が選択済みであるか否か）を判断する（ステップＳ１３１０）。メモリ４０４に選択内容が記憶されていない場合（ステップＳ１３１０：ＮＯ）、携帯端末装置３０は、選択項目受付処理（図７参照）を行い、一連の処理を終了する。

一方、メモリ４０４に選択内容が記憶されている場合（ステップＳ１３１０：ＹＥＳ）、携帯端末装置３０は、メモリ４０４に記憶されている選択内容を参照して、精算用コード（図８（Ｂ）の精算用コード８１２参照）を生成する（ステップＳ１３１２）。そして、生成した精算用コードをディスプレイ４０９に表示して（ステップＳ１３１３）、一連の処理を終了する。

変形例１によれば、商品の登録が完了したタイミング以外でも、例えば、商品の登録前（買物の開始直後）や、買物途中（登録完了前）など、顧客にとって最適なタイミングで、選択項目を選択することができる。

（変形例２）
次に、変形例２について説明する。上述した実施形態では、取引完了装置として、会計専用モードで動作するＰＯＳ端末装置２０を用いるようにした。変形例２では、このような構成に加えて又は代えて、取引完了装置として、精算専用の精算機１４００を用いる構成について説明する。精算機１４００は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭなどを備えたコンピュータ装置である。精算機１４００は、ショッピングシステム１が導入される店舗において、１台または複数台設置される。

図１４は、変形例２に係る精算機１４００の設置例を示す説明図である。精算機１４００は、客側表示部１４０１と、客側スキャナ部２０６と、カード決済部２０８と、釣銭機２０９と、印刷部２１３と、カメラ２１６と、サインポール２２０とを備える。なお、精算機１４００は、この他にも、音声出力部や、通信部を備える。客側表示部１４０１は、顧客用のタッチディスプレイであり、例えば、縦型である。

図１５は、変形例２に係る精算機１４００に表示される画面の一例を示す説明図である。図１５に示すように、客側表示部１４０１には、精算画面１５００が表示されている。精算画面１５００には、図１０（Ｂ）に示した取引完了画面１０１０と同様の内容が表示されている。ただし、精算画面１５００は、取引完了画面１０１０と比較して、各表示１０１１～１０１６の表示位置が異なる。

このように、変形例２によれば、ショッピングシステム１の取引完了装置として、精算機１４００を用いることが可能である。また、縦型の客側表示部１４０１を用いることも可能である。さらに、変形例２に係るショッピングシステム１では、店舗のスペースや運用などに応じて、精算機１４００とＰＯＳ端末装置２０とのいずれか一方を設置することも可能であるし、精算機１４００とＰＯＳ端末装置２０との両方を設置することも可能である。したがって、変形例２によれば、ショッピングシステム１における利便性を向上させることができる。

（変形例３）
次に、変形例３について説明する。上述した変形例２では、店員側にディスプレイを備えない精算機１４００について説明した。変形例３では、このような構成に加えて又は代えて、精算機１４００の店員側にディスプレイを備えたＰＯＳ端末装置１６００について説明する。

図１６は、変形例３に係るＰＯＳ端末装置１６００の設置例を示す説明図である。ＰＯＳ端末装置１６００は、変形例２に示した精算機１４００の構成に加えて、店員側表示部２１０と、キー操作部２１１と、店員側スキャナ部２１２とを備える。なお、店員側表示部２１０は、横型のタッチディスプレイであるが、縦型のタッチディスプレイであってもよい。また、ＰＯＳ端末装置１６００は、精算機１４００と同様に、精算専用機であってもよいし、ＰＯＳ端末装置２０のように、動作モードに応じた動作を行うことを可能にし、例えば、店員による登録処理を行えるようにしてもよい。店員側表示部２１０には、例えば、客側表示部１４０１と同様の画面が表示される。このため、店員は、顧客が行う各種操作を把握することができる。

変形例３によれば、顧客が取引完了処理に係る操作に戸惑った場合などでも、店員によるサポートを迅速に行うことができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。

（変形例４）
次に、変形例４について説明する。上述した実施形態では、登録処理において登録された登録内容にかかわらず、図８（Ａ）に示した選択項目表示画面８００に示す選択項目８０１の選択を受け付けるようにした。変形例４では、このような構成に加えて又は代えて、登録処理において登録された登録内容に応じて異なる選択項目を表示する構成について説明する。

変形例４において、表示制御部は、登録処理において登録された商品の登録内容に応じて異なる選択項目を表示する。一例を挙げると、店舗において、駐車サービス券の発行は、買上商品の合計金額が所定金額に達していない場合には適用されないことがある。そこで、表示制御部は、登録処理において登録された買上商品の合計金額が所定金額に達していない場合には、駐車サービス券の発行を受け付けない選択項目８０１ｆを表示する。一方で、表示制御部は、登録処理において登録された買上商品の合計金額が所定金額に達している場合には、駐車サービス券の要否を受け付ける選択項目８０１ｆを表示する。すなわち、変形例４において、表示制御部は、登録処理における登録内容（買上商品の合計金額）に応じて、異なる選択項目（駐車サービス券の発行を受け付けない選択項目、または、駐車サービス券の要否を受け付ける選択項目）を表示するようにしている。

図１７は、変形例４に係る携帯端末装置３０に表示される画面の一例を示す説明図である。図１７において、ディスプレイ４０９には、選択項目表示画面１７００が表示されている。選択項目表示画面１７００は、警告表示１７０１を含む。警告表示１７０１は、登録処理において登録された買上商品の合計金額が所定金額（例えば、￥２，０００）に達していないことから、駐車サービス券の発行ができない旨を示している。また、駐車サービス券の要否を受け付ける選択項目８０１ｆにおいて、駐車サービス券の発行を受け付ける「はい」の選択肢が選択不可能な旨を示している。

なお、変形例４では、警告表示１７０１を表示して、駐車サービス券の発行を受け付けないようにしたが、警告表示１７０１を表示しなくてもよい。例えば、駐車サービス券の要否を受け付ける選択項目８０１ｆを表示しないようにして、駐車サービス券の発行を受け付けないようにしてもよい。

また、登録内容に応じた異なる選択項目は、駐車サービス券の発行の有無に関する選択項目に限らない。例えば、顧客が非会員である場合には、登録処理において、ポイントの付与や使用がないことから、表示制御部は、ポイントの付与・使用を受け付けない選択項目を表示すればよい。一方で、顧客が会員である場合には、表示制御部は、ポイントの付与・使用に関する選択を受け付ける選択項目を表示すればよい。

また、例えば、登録された商品に弁当類がない場合には、イートインとなることがないことから、表示制御部は、イートインの選択を受け付けない選択項目を表示すればよい。一方で、登録された商品に弁当類がある場合には、表示制御部は、イートインとするか、テイクアウトとするかの選択項目を表示すればよい。

また、例えば、登録された商品が大型商品ではなく、商品証明ラベルの発行が必要ない場合には、表示制御部は、商品証明ラベルの発行を受け付けない選択項目を表示すればよい。一方で、登録された商品に大型商品がある場合には、表示制御部は、商品証明ラベルの発行の有無の選択を受け付ける選択項目を表示すればよい。

ここで、変形例１と変形例４とを組み合わせた場合の構成について補足する。変形例１では、顧客が任意のタイミングで選択項目表示ボタン１２０４（図１２（Ａ）参照）を押下すると、商品が登録されていなくても、選択項目を受付可能な画面に遷移する。変形例１に変形例４を適用する場合も、表示制御部は、登録処理（登録商品や合計金額等）における登録内容に応じて異なる選択項目を表示すればよい。すなわち、例えば、商品が登録されていない場合には、表示制御部は、決済種別やレシートの有無のなどについては受付可能な選択項目を表示する一方で、イートインの選択や駐車サービス券の発行については受け付けない選択項目を表示すればよい。そして、買物が進行し、例えば、弁当類が登録されたり、合計金額が所定金額以上になったりすると、表示制御部は、イートインの選択や駐車サービス券の発行について受付可能な選択項目を表示可能にすればよい。

変形例４によれば、携帯端末装置３０は、登録処理における登録内容に応じて異なる選択項目を表示するようにした。したがって、選択項目において受付不可能なものについては、予め顧客の選択を受け付けないようにすることができる。これにより、選択項目の選択に係る操作を簡略化することができる。

（変形例５）
次に、変形例５について説明する。変形例５では、上述した実施形態の構成に加えて又は代えて、取引管理装置１１の監視画面にも、顧客が選択した選択項目を表示する構成について説明する。ショッピングシステム１において、取引管理装置１１は、ＰＯＳ端末装置２０の近くに設置され、店員が配置される。

（取引管理装置１１に表示される監視画面の一例）
図１８は、取引管理装置１１に表示される監視画面の一例を示す説明図である。図１８（Ａ）は、取引管理装置１１のディスプレイＤｐに表示される監視画面１８００を示す。監視画面１８００は、取引数エリアＡＲ３０（ＡＲ３０－１、ＡＲ３０－２、ＡＲ３０－３）と、表示指示ボタンＢＴ３０（ＢＴ３０－１、ＢＴ３０－２、ＢＴ３０－３）と、取引一覧エリアＡＲ４０とを含む。

第１取引数エリアＡＲ３０－１は、現時点でショッピングアプリを起動させて買い物を行っている携帯端末装置３０の総数を示している。具体的には、第１取引数エリアＡＲ３０－１は、一取引を開始してから終了（例えば、精算が完了）するまでの取引中の携帯端末装置３０の総数（総取引の数）を示している。第２取引数エリアＡＲ３０－２は、総取引の数うち、保留商品が登録されている取引（以下「非正常取引」という。）を行っている携帯端末装置３０の数を示す。第３取引数エリアＡＲ３０－３は、総取引の数のうちの、保留商品が登録されていない取引（以下「正常取引」という。）を行っている携帯端末装置３０の数を示す。

取引一覧エリアＡＲ４０は、非正常取引、正常取引、および総取引のうち、いずれかの取引を行っている携帯端末装置３０の一覧画面を示している。監視画面１８００において、取引一覧エリアＡＲ４０は、非正常取引の一覧画面を示している。なお、第２取引数エリアＡＲ３０－２は、非正常取引の一覧画面を表示中であることを認識しやすくするため、所定の態様（例えば、太枠の態様）で強調表示されている。

表示指示ボタンＢＴ３０（ＢＴ３０－１、ＢＴ３０－２、ＢＴ３０－３）は、非正常取引、正常取引、および総取引のうち、いずれかの取引の一覧画面に切り替える操作を受け付けるボタンである。第１表示指示ボタンＢＴ３０－１は、総取引（全携帯端末装置３０）の一覧画面へ切り替えることを受け付けるボタンである。第２表示指示ボタンＢＴ３０－２は、非正常取引を行っている携帯端末装置３０の一覧画面へ切り替えることを受け付けるボタンである。図示では、非正常取引の一覧画面が表示されていることから、第２表示指示ボタンＢＴ３０－２は、例えば、グレーアウト等の態様により操作が不可能な旨が表示されている。第３表示指示ボタンＢＴ３０－３は、正常取引を行っている携帯端末装置３０の一覧画面へ切り替えることを受け付けるボタンである。

取引一覧エリアＡＲ４０には、各携帯端末装置３０の取引内容１８１０が表示されている。取引内容１８１０は、「取引開始時刻」と、「会員番号」と、「非正常取引の種別」と、「購入点数」と、「合計金額」と、「経過時間」と、「端末種別」とを含む。「取引開始時刻」は、ショッピングリングを用いた取引を開始させた時刻（例えば、１品目の登録時刻）を示す。「会員番号」は、例えば、顧客識別情報である。

「非正常取引の種別」は、アイコンで表されている。アイコンは、例えば、「保」、「年」、「カゴ抜け」、「注意」などを含む。「保」のアイコンは、例えば、ＮＯＮファイル商品と、読取ＮＧ商品とのうちのいずれかの保留商品が登録されていることを示す。「年」のアイコンは、例えば、年齢確認商品の保留商品が登録されていることを示す。「カゴ抜け」のアイコンは、いわゆるカゴ抜けと呼ばれる不正行為が行われた可能性のあることを示している。具体的には、「カゴ抜け」のアイコンは、疑似スキャン投入商品と、非スキャン投入商品とのうちのいずれかの保留商品が登録されていることを示す。「注意」のアイコンは、例えば、取引管理サーバＳｖが記憶する顧客情報において、要注意人物として登録されている会員（具体的には、顧客ランクの低い会員）が行っている取引を示す。

「購入点数」は、現時点での登録商品の数を示す。「合計金額」は、現時点での合計金額を示す。「経過時間」は、取引開始からの経過時間を示す。「端末種別」は、「客所持端末」と、「店端末」とのうちのいずれかを示す。「客所持端末」は、顧客が使用している携帯端末装置３０が、顧客の所有物であることを示す。「店端末」は、顧客が使用している携帯端末装置３０が店舗の貸与品であることを示す。

各取引内容１８１０は、例えば、取引開始時刻（登録開始時刻）に応じた順（新しいものからの順）に表示されている。図示では、最も新しい１番目から１０番目までの非正常取引の取引内容１８１０が表示されている。

各取引内容１８１０は、それぞれ操作（押下）を受け付けることが可能である。取引内容１８１０が押下されると、取引内容の詳細画面（登録商品の商品名、商品単価など）が表示される。特に、変形例５においては、取引内容１８１０が押下されると、図１８（Ｂ）に示す選択項目反映表示１８２０を表示することが可能である。

図１８（Ｂ）において、選択項目反映表示１８２０は、監視画面１８００に示す７番の取引内容１８１０に対応する。すなわち、選択項目反映表示１８２０は、７番の携帯端末装置３０の選択項目表示画面８００（図８参照）において受け付けた選択内容が反映された表示を示す。例えば、選択項目１８２１は、店員を呼び出すことを示している。このため、店員は、当該携帯端末装置３０の精算時のサポートに備えることができる。

なお、監視画面１８００において、店員の選択によって（手動で）、選択項目反映表示１８２０が表示されるが、これに限らない。例えば、監視画面１８００において、自動で、選択項目反映表示１８２０が表示されてもよい。具体的には、例えば、取引管理装置１１は、店員を呼び出すことが選択された携帯端末装置３０を検出するようにし、当該携帯端末装置３０が検出された場合に、当該携帯端末装置３０に対応する選択項目反映表示１８２０を自動で表示するようにしてもよい。

変形例５によれば、取引管理装置１１の監視画面１８００に、顧客によって選択された選択項目の選択内容を表示することができる。これにより、店員は、各顧客の取引完了処理を事前に把握することができ、各顧客の取引完了処理に備えることができる。

（変形例６）
次に、変形例６について説明する。変形例６では、上述した実施形態の構成に加えて又は代えて、携帯端末装置３０とＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）とがペアリングして、携帯端末装置３０に表示される画面と同一の画面をＰＯＳ端末装置２０において表示可能な構成について説明する。

変形例６において携帯端末装置３０とＰＯＳ端末装置２０とは、例えば、１対１で近距離無線通信（ペアリング）を行う。１対１の近距離無線通信は、例えば、Bluetooth（登録商標）である。なお、１対１の近距離無線通信は、Bluetoothに限らず、ＮＦＣ（Near Field Communication）、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）、光通信、４Ｇ（Generation）回線、５Ｇ回線などの通信プロトコルによる通信であってもよい。

ここで、携帯端末装置３０とＰＯＳ端末装置２０との接続手順の一例について説明する。例えば、ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０と通信接続されていない状態では、１対１の通信接続を行うことを待機する待機状態となっている。ＰＯＳ端末装置２０は、待機状態において、１対１の通信が可能な周囲の携帯端末装置３０を探索し、検索結果から得られた携帯端末装置３０を指定する。そして、携帯端末装置３０とＰＯＳ端末装置２０との双方に、同一のパスキーが入力されると、１対１の通信が可能になる。

携帯端末装置３０とＰＯＳ端末装置２０とを接続させるための接続情報（周囲の機器の探索や、携帯端末装置３０の指定や、パスキーの入力等を行わせるための情報）は、例えば、精算用コードに含まれる。すなわち、携帯端末装置３０は、接続情報を含む精算用コードを生成して、表示する。そして、当該精算用コードをＰＯＳ端末装置２０に読み取らせると、ＰＯＳ端末装置２０において、周囲の機器の探索や、携帯端末装置３０の指定や、パスキーの入力などが自動で行われる。すなわち、顧客がＰＯＳ端末装置２０に精算用コードを読み取らせと、ＰＯＳ端末装置２０から携帯端末装置３０に対して接続要求が自動で行われ、自動で携帯端末装置３０との通信接続が行われる。

なお、接続要求は、ＰＯＳ端末装置２０から携帯端末装置３０に対して行われることに限らず、携帯端末装置３０からＰＯＳ端末装置２０に対して行われてもよい。具体的には、例えば、ＰＯＳ端末装置２０の待機状態において接続用のコードを表示させておき、当該接続用のコードを携帯端末装置３０に読み取らせる。これにより、携帯端末装置３０において、周囲の機器の探索や、ＰＯＳ端末装置２０の指定や、パスキーの入力などが自動で行われる。このようにして、携帯端末装置３０には、ＰＯＳ端末装置２０と同一のパスキーが入力されることにより、１対１の通信が可能になる。

また、ペアリングが行われると、携帯端末装置３０と、ＰＯＳ端末装置２０とで同様の画面を表示することが可能である。例えば、携帯端末装置３０で受け付けた内容を即座にＰＯＳ端末装置２０にも反映させることも可能である。より具体的には、例えば、精算時に、携帯端末装置３０に選択項目８０１（図８（Ａ）参照）を表示させ、ＰＯＳ端末装置２０に選択項目１０１３（図１０（Ｂ）参照）を表示させることが可能である。そして、携帯端末装置３０において選択項目８０１において受け付けた選択内容を変更することが可能である。携帯端末装置３０で変更を受け付けたとすると、受け付けた内容は、ＰＯＳ端末装置２０の選択項目１０１３に即座に反映される。

また、携帯端末装置３０は、会計確定ボタン１０１５（図１０（Ｂ）参照）に対応する受付ボタン（精算処理の開始を受け付けるボタン）を表示する。そして、携帯端末装置３０において当該受付ボタンが押下されると、ＰＯＳ端末装置２０において会計確定ボタン１０１５が押下されたものとして反映されることも可能である。これにより、ＰＯＳ端末装置２０に触れることなく、取引を完了させることができる。

変形例６によれば、顧客は、携帯端末装置３０のディスプレイ４０９よりも大きい客側表示部２０５で取引の完了に係る最終確認を行うことができる。また、選択項目１０１３ａ～１０１３ｈの変更や精算処理を行う場合には、携帯端末装置３０のディスプレイ４０９を操作して、当該変更や精算処理を行うことができるため、客側表示部２０５に触れる機会を低減させることができる。したがって、顧客は、より衛生的に取引を完了させることができる。

（変形例７）
次に、変形例７について説明する。上述した実施形態では、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）で精算するショッピングシステム１について説明した。変形例７では、このような構成に加えて又は代えて、ショッピングカート上で精算を事前に行うショッピングシステム１について説明する。

変形例７において、精算処理を行う装置には、ショッピングカートに対して着脱不可能に据え付けられた精算用のコンピュータ装置が用いられる。このコンピュータ装置は、例えば、クレジットカードやプリペイドカードを用いたカードの精算のみが可能なものである。変形例７において、取引完了装置は、領収書の発行や駐車サービス券の発行を行う装置であり、例えば、取引管理装置１１や、サービスカウンタに設けられるコンピュータ装置（サービスカウンタ端末）や、ＰＯＳ端末装置２０である。

変形例７において、携帯端末装置３０は、例えば、登録が完了したタイミングで、顧客から選択項目の選択を受け付ける。変形例７における選択項目は、決済種別の選択を除いた選択項目であり、例えば、レシート・領収書の要否、レジ袋の要否、駐車サービス券の要否などの選択を受け付ける選択項目である。

また、携帯端末装置３０は、受け付けた選択項目の内容を、２次元コード等でコード化して表示出力する。顧客は、取引完了装置のスキャナ部に当該２次元コードを読み取らせると、取引完了装置には選択項目反映表示１０１２（図１０（Ｂ）参照）に相当する表示がされ、選択内容に応じた取引完了処理が行われる。これにより、顧客は、取引完了装置において、例えば、領収書を発行させたり、レジ袋を受け取ったりすることができる。

ここで、店舗においては、会員カードとして、リライトカードが利用されることがある。リライトカードは、表面の文字を何度も書き換えることが可能なカードであり、例えば、ポイント数や、利用期限などがその都度書き換えられる。携帯端末装置３０（または精算用のコンピュータ装置）は、精算が完了すると、選択内容に応じて今回の取引で増減するポイント数を計測し、計測結果を２次元コードでコード化して表示出力する。そして、取引完了装置に当該２次元コードを読み取らせ、リライトカードをカードリーダ／ライタに挿入させると、計測されたポイント数に書き換えられる。すなわち、顧客は、携帯端末装置３０で決済を終わらせた後、２次元コードを取引完了装置に読み取らせて、リライトカードをカードリーダ／ライタに挿入させることで、取引を完了させることができる。

変形例７によれば、ショッピングカート上で精算を行うショッピングシステム１において、取引完了装置における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客の取引完了装置の使用時間の短縮化を図ることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。

（変形例８）
次に、変形例８について説明する。上述した実施形態では、選択項目８０１（図８（Ａ）参照）が一覧表示される構成について説明した。変形例８では、このような構成に加えて又は代えて、商品を登録したタイミングで、登録した商品の内容に応じて選択項目を表示する構成について説明する。

具体的には、変形例８において、携帯端末装置３０は、例えば、保留商品を登録したタイミングで、店員を呼び出すか否かの選択を受け付ける選択項目を表示し、顧客から当該選択を受け付ける。また、同様に、携帯端末装置３０は、弁当類を登録したタイミングで、イートインとするか、テイクアウトとするかの選択を受け付ける選択項目を表示し、顧客から当該選択を受け付ける。また、携帯端末装置３０は、大型商品を登録したタイミングで、商品証明ラベルの発行の有無の選択を受け付ける選択項目を表示し、顧客から当該選択を受け付ける。

変形例８では、商品を登録したタイミングで、登録した商品の内容に応じて選択項目を表示可能とした。このため、商品を登録する都度、顧客に選択項目を選択させることができる。したがって、選択項目の選択において選択内容を失念してしまうことや、選択ミスを抑えることができる。

（変形例９）
次に、変形例９について説明する。上述した実施形態では、選択項目８０１（図８（Ａ）参照）をその都度受け付ける構成について説明した。変形例９では、このような構成に加えて又は代えて、前回の買物で受け付けた選択内容を記憶しておき、次回の買物で表示させる構成について説明する。

変形例９において、ショッピングシステム１は、携帯端末装置３０が顧客から選択項目の選択を受け付けると、受け付けた選択内容を記憶する。選択内容の記憶先は、クラウドサーバＳｖでもよいし、携帯端末装置３０でもよい。そして、当該顧客の次回の来店時に、携帯端末装置３０は、記憶されている前回の選択内容を取得して表示する。また、携帯端末装置３０は、前回の選択内容を変更可能に表示する。携帯端末装置３０が顧客から変更を受け付けると、受け付けた内容で取引完了処理が行われる。また、携帯端末装置３０が顧客から変更を受け付けると、記憶されている選択内容は更新される。携帯端末装置３０は、選択内容が更新されると、前回とは異なる２次元コードを作成し直す。

また、選択項目は、ショッピングアプリ上で保存可能であってもよい。また、選択項目は、会員登録されている顧客に限って、ショッピングアプリ上で保存可能であってもよい。また、保存される内容は、顧客が予め設定したものでもよいし、前回の取引における内容であってもよい。このように、選択項目をショッピングアプリ上に保存しておくことにより、携帯端末装置３０は、クラウドサーバＳｖから選択項目の内容をその都度取得しなくても、選択項目の内容を簡単に取得することができる。また、登録情報とともに選択項目の内容がコード化されることにより、ＰＯＳ端末装置２０は、選択項目の内容を簡単に取得することができる。

変形例９によれば、携帯端末装置３０に前回の買物における選択項目を表示することができる。したがって、選択項目を選択する顧客の操作を簡略化することができる。これにより、選択項目の選択を迅速に行うことができる。

（変形例１０）
次に、変形例１０について説明する。上述した実施形態では、取引完了画面１０１０（図１０（Ｂ））において会計確定ボタン１０１５（図１０（Ｂ））が押下されることにより精算処理が開始される構成について説明した。変形例１０では、このような構成に加えて又は代えて、取引完了画面１０１０（図１０（Ｂ））を省略して、精算処理が開始される構成について説明する。

変形例１０において、ＰＯＳ端末装置２０は、携帯端末装置３０の選択項目８０１ａ（図８（Ａ）参照）がそれぞれ顧客によって選択されているときは、取引完了画面１０１０（図１０（Ｂ））を省略する。具体的には、図１０（Ａ）に示した待機画面１０００において、顧客が携帯端末装置３０に表示された、選択項目８０１の選択内容が含まれる精算用コードを客側スキャナ部２０６に読み取らせると、取引完了画面１０１０（図１０（Ｂ））を省略して、精算処理の画面に遷移させる。

一例を挙げると、携帯端末装置３０において、決済種別として電子マネーが選択されていたとする。この場合、精算用コードをＰＯＳ端末装置２０に読み取らせたとすると、精算処理の画面に遷移して、電子マネーをかざすことによって、レシートが発行されて、精算を完了させることができるようにする。これにより、顧客は、ＰＯＳ端末装置２０に一切触れることなく、精算を開始させることができる。

また、例えば、携帯端末装置３０において、ポイントの使用で支払い完了させることが選択されていたとする。この場合、精算用コードをＰＯＳ端末装置２０に読み取らせたとすると、そのまま、レシートが発行されて、精算を完了させることができるようにする。これにより、顧客は、ＰＯＳ端末装置２０に一切触れることなく、精算を開始させることができる。

また、例えば、ショッピングカート上で精算を事前に行えるようにした構成において、事前精算が行われていたとする。この場合、精算用コードをＰＯＳ端末装置２０に読み取らせたとすると、そのまま、レシートが発行されて、取引を完了させるようにする。これにより、顧客は、ＰＯＳ端末装置２０に一切触れることなく、取引を完了させることができる。

以下、実施形態総括を記載する。
［発明の名称］可搬型登録装置、商品販売データ処理システム、取引完了装置、およびプログラム
［技術分野］
本発明は、可搬型登録装置、商品販売データ処理システム、取引完了装置、およびプログラムに関する。
［背景技術］
近年、顧客が商品を登録して精算を行う、いわゆるセルフレジシステムが普及している。例えば、顧客が所持する携帯端末装置を用いて商品の登録を行って、精算装置で精算を行うセルフレジシステムが知られている（例えば、特許文献１参照）。
一例を挙げると、セルフレジシステムでは、携帯端末装置は、顧客の操作に応じて、商品に付されたバーコードを読み取ると、読み取ったバーコードの情報をクラウドサーバへ送信する。クラウドサーバは、携帯端末装置から受信した情報を用いて、登録する商品を記憶する。そして、商品の登録が完了すると、顧客は、精算装置等の取引完了装置に赴く。そして、取引完了装置が精算処理などの取引を完了させるための取引完了処理を行うことにより、取引が完了する。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０１６－２１９０３４号公報
［発明の概要］
［発明が解決しようとする課題］
しかしながら、従来技術では、取引完了装置を一の顧客が長時間占有してしまうと、その分、他の顧客が取引完了装置を使用できなくなるため、各顧客が効率よく取引を完了させることができないことがある。また、取引を完了させるに際して、不特定多数の顧客が取引完了装置を触れるため、衛生上、取引完了装置に触れたくないと思う顧客もいる。このため、従来技術では、取引を最適に完了させることができないことがある、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、取引を最適に完了させることができる技術を提供することにある。

［課題を解決するための手段］
（１）上述した課題を解決するために、本発明の一態様である可搬型登録装置は、顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段と、前記登録手段による前記登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段と、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする可搬型登録装置である。
上記構成によれば、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化を図ることができる。また、次客を待たせている場合、ＰＯＳ端末装置２０を占有する時間が長くなると顧客は焦って操作してしまうことがあるが、本構成によれば、このようなことも抑えることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。また、各顧客が客側表示部２０５に直接触れる機会を低減させることができるため、衛生的に取引を完了させることができる。これにより、取引を最適に完了させることができる。

（２）上記（１）の構成において、前記出力手段は、精算を行うためのコード情報に、前記選択内容を含めて出力するようにしてもよい。
上記構成によれば、選択内容の出力に関する手順を別途設けなくても、精算用コードに選択内容を含めて出力することができる。したがって、選択項目の選択内容を簡単に出力することができる。

（３）上記（１）または（２）の構成において、前記表示制御手段は、前記登録処理が完了する際に、前記選択項目を受付可能に表示するようにしてもよい。
上記構成によれば、商品の登録後に、選択項目の選択を受け付けることができる。したがって、顧客は、効率よく選択項目を選択することができる。

（４）上記（１）乃至（３）の構成において、前記表示制御手段は、前記登録処理において登録された登録内容に応じて異なる前記選択項目を表示するようにしてもよい。
上記構成によれば、選択項目において受付不可能なものについては、予め顧客の選択を受け付けないようにすることができる。これにより、選択項目の選択に係る操作を簡略化することができる。

（５）上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品販売データ処理システムは、顧客の操作により商品を登録する可搬型登録装置と、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う取引完了装置と、を含む商品販売データ処理システムであって、前記可搬型登録装置は、顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段と、前記登録手段による前記登録処理に応じて、前記取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段と、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する出力手段と、を備え、前記取引完了装置は、前記出力手段によって出力された前記選択内容を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理システムである。
上記構成によれば、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化を図ることができる。また、次客を待たせている場合、ＰＯＳ端末装置２０を占有する時間が長くなると顧客は焦って操作してしまうことがあるが、本構成によれば、このようなことも抑えることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。また、各顧客が客側表示部２０５に直接触れる機会を低減させることができるため、衛生的に取引を完了させることができる。これにより、取引を最適に完了させることができる。

（６）上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である取引完了装置は、顧客の操作によって読み取った商品の識別情報を用いて行う商品の登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示し、前記選択項目において顧客から受け付けた出力内容を出力する可搬型登録装置と、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う取引完了装置と、を含む商品販売データ処理システムの取引完了装置であって、前記取引完了装置は、前記可搬型登録装置によって出力された前記選択内容を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する実行手段と、を備えることを特徴とする取引完了装置である。
上記構成によれば、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化を図ることができる。また、次客を待たせている場合、ＰＯＳ端末装置２０を占有する時間が長くなると顧客は焦って操作してしまうことがあるが、本構成によれば、このようなことも抑えることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。また、各顧客が客側表示部２０５に直接触れる機会を低減させることができるため、衛生的に取引を完了させることができる。これにより、取引を最適に完了させることができる。

（７）上記（６）の構成において、前記取引完了装置は、前記入力手段に入力された前記選択内容を変更可能に受け付ける受付制御手段を備え、前記実行手段は、前記受付制御手段によって変更が受け付けられた前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行するようにしてもよい。
上記構成によれば、携帯端末装置３０のディスプレイ４０９よりも大きい客側表示部２０５で選択内容の確認を行って、選択内容を変更することができる。したがって、顧客による選択内容の確認に係る負荷を軽減できるとともに、選択内容の選択ミスがあった場合でも容易に選択内容を変更することができる。

（８）上記（６）または（７）の構成において、前記取引完了装置は、前記入力手段に入力された前記選択内容と、前記可搬型登録装置によって登録された商品の精算に関する情報とを一覧表示する表示手段を備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、携帯端末装置３０のディスプレイ４０９よりも大きい客側表示部２０５で、選択内容と、登録商品とを表示することができる。したがって、選択内容と、登録商品との確認に係る負荷を軽減することができる。

（９）上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、可搬型登録装置に用いられるコンピュータを、顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段、前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段、前記登録手段による前記登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する出力手段、として機能させることを備えることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化を図ることができる。また、次客を待たせている場合、ＰＯＳ端末装置２０を占有する時間が長くなると顧客は焦って操作してしまうことがあるが、本構成によれば、このようなことも抑えることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。また、各顧客が客側表示部２０５に直接触れる機会を低減させることができるため、衛生的に取引を完了させることができる。これにより、取引を最適に完了させることができる。

（１０）上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、顧客の操作によって読み取った商品の識別情報を用いて行う商品の登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示し、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する可搬型登録装置と、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う取引完了装置と、を含む商品販売データ処理システムの取引完了装置に用いられるコンピュータを、前記可搬型登録装置によって出力された前記選択内容を入力する入力手段、前記入力手段に入力された前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する実行手段、として機能させることを特徴とするプログラムである。
上記構成によれば、ＰＯＳ端末装置２０（取引完了装置）における取引完了処理に係る操作入力を簡略化することができる。このため、各顧客のＰＯＳ端末装置２０の占有時間の短縮化を図ることができる。また、次客を待たせている場合、ＰＯＳ端末装置２０を占有する時間が長くなると顧客は焦って操作してしまうことがあるが、本構成によれば、このようなことも抑えることができる。したがって、各顧客が効率よく取引を完了させることができる。また、各顧客が客側表示部２０５に直接触れる機会を低減させることができるため、衛生的に取引を完了させることができる。これにより、取引を最適に完了させることができる。

なお、上記において説明したＰＯＳ端末装置２０、１６００、精算機１４００、および携帯端末装置３０における各機能（入出力、記憶、処理（判断含む））の全部または一部は、当該機能の実行主体として説明した装置とは異なる他の装置において実現してもよい。

具体的には、上述した説明では、ＰＯＳ端末装置２０、１６００、精算機１４００が、入力部と、実行部と、受付制御部と、表示部とを備え、携帯端末装置３０が、読取部と、登録部と、表示制御部と、出力部とを備える構成について説明した。これらの機能部の全部または一部が、他のコンピュータ装置に具備されていてもよい。例えば、これらの機能部のうち全部または一部が、取引管理装置１１に具備されていてもよいし、クラウドサーバＳｖに具備されていてもよいし、これら以外のコンピュータ装置に具備されていてもよい。また、これらの機能部が具備されるコンピュータ装置は、複数台であることに限らず、１台であってもよい。例えば、これらの機能部の全てを一のコンピュータ装置が具備していてもよい。

具体的には、例えば、携帯端末装置３０に代えて、取引管理装置１１やクラウドサーバＳｖが、顧客の操作によって読み取った商品の登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示し、当該選択項目において顧客から受け付けた内容を出力するようにしてもよい。

上記に関連し、ＰＯＳ端末装置２０、１６００、精算機１４００、および携帯端末装置３０は、商品の登録や精算に関しては、入出力のインターフェース部分に特化したいわゆるシンクライアントとして機能してもよい。つまり、ＰＯＳ端末装置２０や携帯端末装置３０は、各種の入力（操作者の操作、スキャナ等のデバイスによる検出）を受け付け、入力情報（操作情報、スキャン情報等）をクラウドサーバＳｖに送信し、当該入力情報に基づくクラウドサーバＳｖの処理結果（更新画面情報、デバイスの制御情報等）を受信し、各種の出力（表示部への表示、デバイスの制御）を行ってもよい。

なお、以上に説明したショッピングシステム１、ＰＯＳ端末装置２０、１６００、精算機１４００、および携帯端末装置３０を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であってもよい。

Ｓｖ…クラウドサーバ、１…ショッピングシステム、１０…ストアコントローラ、１１…取引管理装置、２０、１６００…ＰＯＳ端末装置、３０…携帯端末装置、２０１、４０１…ＣＰＵ、２０２、４０２…ＲＯＭ、２０３、４０３…ＲＡＭ、２０４…ハードディスク、２０５…客側表示部、２０６…客側スキャナ部、２０８…カード決済部、２０９…釣銭機、２１０…店員側表示部、２１１…キー操作部、２１２…店員側スキャナ部、２１５…通信部、２１７…撮像部、４０５…通信部、４０７…カメラ、４０９…ディスプレイ、１４００…精算機

Claims (10)

1. 顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段と、
   前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段と、
   前記登録手段による前記登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段と、
   前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する出力手段と、
   を備えることを特徴とする可搬型登録装置。
2. 前記出力手段は、精算を行うためのコード情報に、前記選択内容を含めて出力する、ことを特徴とする請求項１に記載の可搬型登録装置。
3. 前記表示制御手段は、前記登録処理が完了する際に、前記選択項目を受付可能に表示する、ことを特徴とする請求項１または２に記載の可搬型登録装置。
4. 前記表示制御手段は、前記登録処理において登録された登録内容に応じて異なる前記選択項目を表示する、ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の可搬型登録装置。
5. 顧客の操作により商品を登録する可搬型登録装置と、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う取引完了装置と、を含む商品販売データ処理システムであって、
   前記可搬型登録装置は、
   顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段と、
   前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段と、
   前記登録手段による前記登録処理に応じて、前記取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段と、
   前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する出力手段と、
   を備え、
   前記取引完了装置は、
   前記出力手段によって出力された前記選択内容を入力する入力手段と、
   前記入力手段に入力された前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する実行手段と、
   を備えることを特徴とする商品販売データ処理システム。
6. 顧客の操作によって読み取った商品の識別情報を用いて行う商品の登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示し、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する可搬型登録装置と、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う取引完了装置と、を含む商品販売データ処理システムの取引完了装置であって、
   前記取引完了装置は、
   前記可搬型登録装置によって出力された前記選択内容を入力する入力手段と、
   前記入力手段に入力された前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する実行手段と、
   を備えることを特徴とする取引完了装置。
7. 前記取引完了装置は、前記入力手段に入力された前記選択内容を変更可能に受け付ける受付制御手段を備え、
   前記実行手段は、前記受付制御手段によって変更が受け付けられた前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する、
   ことを特徴とする請求項６に記載の取引完了装置。
8. 前記取引完了装置は、前記入力手段に入力された前記選択内容と、前記可搬型登録装置によって登録された商品の精算に関する情報とを一覧表示する表示手段を備える、ことを特徴とする請求項６または７に記載の取引完了装置。
9. 可搬型登録装置に用いられるコンピュータを、
   顧客の操作によって商品の識別情報を読み取る読取手段、
   前記読取手段によって読み取られた識別情報を用いて、商品の登録処理を行う登録手段、
   前記登録手段による前記登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示する表示制御手段、
   前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する出力手段、
   として機能させることを備えることを特徴とするプログラム。
10. 顧客の操作によって読み取った商品の識別情報を用いて行う商品の登録処理に応じて、取引を完了させる取引完了処理に係る選択項目を受付可能に表示し、前記選択項目において顧客から受け付けた選択内容を出力する可搬型登録装置と、顧客との取引を完了させる取引完了処理を行う取引完了装置と、を含む商品販売データ処理システムの取引完了装置に用いられるコンピュータを、
    前記可搬型登録装置によって出力された前記選択内容を入力する入力手段、
    前記入力手段に入力された前記選択内容に基づいて、前記取引完了処理を実行する実行手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。

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