JP7303009B2 - 耐火電線 - Google Patents

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Description

本発明は、火災等によって高温や火災に晒されても長時間の使用に耐え得る耐火電線に関する。
従来より種々の耐火電線が提案されている(例えば特許文献1参照)。この種の耐火電線の一従来例として図10~図12に示すものがある。この耐火電線50は、図10及び図11に示すように、2本の撚り合わされた絶縁線心51と、2本の絶縁線心51の外周に配置された介在体60と、介在体60及び2本の絶縁線心51の外周に巻き付けされた押え巻きテープ61と、押え巻きテープ61の外周を被うシース62とを備えている。
各絶縁線心51は、導体52と、導体52の外周に端部が重なり合うよう螺旋巻きされた耐火テープ53と、耐火テープ53の外周を被う絶縁体被覆54を有する。耐火テープ53は、雲母層(図示せず)とフィルム層(図示せず)から構成されている。耐火テープ53は、耐火電線50が燃焼した場合に雲母層(図示せず)が残存し、耐火性能を保持する。
特開平7-176220号公報
ところで、耐火電線50は、敷設する際等には、外力や耐火電線50自体の自重によって屈曲することがある。この屈曲によって耐火テープ53と導体52との間に滑りが生じて耐火テープ53が位置ずれする場合がある。耐火テープ53に位置ずれが発生すると、耐火性能が低下する要因になる。又、図12にて矢印で示す曲げ力が作用して耐火電線50が屈曲すると、耐火テープ53の端部の重なり箇所(オーバーラップ)53aに隙間が発生し、この隙間に導電性物質70が侵入する場合がある。すると、耐火電線50の外側の熱や火炎が導電性物質70を介して導体52に伝わる恐れがある。
また、耐火電線50の製造時においても、耐火テープ53の巻き付け時のテープ張力や絶縁線心51の撚り工程での絶縁線心51の捩れ等のストレスで耐火テープ53に位置ずれが発生すると、耐火性能が低下する要因になる。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、屈曲等によって生じる耐火テープの位置ずれや隙間の発生を極力防止し、安定した耐火性能を保持する耐火電線を提供することを目的とする。
本発明は、導体と、前記導体の外周を包み込むよう巻き付けした複数枚の耐火テープと、最外周に巻き付けされた前記耐火テープの外周を押える押さえ部材とを備え、最外周に巻き付けされた前記耐火テープは、中央部が最外周よりも内周に巻き付けされた前記耐火テープに縦添えで包み込むように巻き付けされ、両方の端部が互いに付き合わされてオーバーラップ状態で折り曲げられて中央箇所の外周に重ねられていることを特徴とする耐火電線である。
他の本発明は、導体と、前記導体の外周を包み込むよう巻き付けした複数枚の耐火テープと、複数枚の前記耐火テープのそれぞれの外周を押える複数の押え部材とを備え、前記複数枚の前記耐火テープは、縦添え若しくは螺旋巻きのいずれかの一方の同じ巻き付け方でそれぞれ巻き付けされ、前記複数の前記押え部材は、最外周の前記耐火テープへの巻き付けピッチ間隔よりも最内周の前記耐火テープへの巻き付けピッチ間隔が狭くした螺旋巻きで巻き付けされていることを特徴とする耐火電線である。
本発明によれば、最外周に巻き付けされた耐火テープの両方の端部がオーバーラップ状態で折り曲げられて中央部の外周に重ねられ、且つ、耐火テープの外周が押え部材で押えられているため、耐火電線が屈曲しても、最外周に巻き付けされた耐火テープの両方の端部に位置ずれが発生せず、隙間も発生しない。従って、最外周に巻き付けされた耐火テープの隙間より導電性物質が入り込むような事態が発生せず、所望の耐火性能を保持できる。以上より、常に安定した耐火性能を保持できる。
他の本発明によれば、導体が複数枚の耐火テープで覆われ、且つ、各耐火テープのそれぞれの外周が押え糸で押えられているため、最内層の耐火テープに位置ずれが発生せず、隙間も発生しない。従って、従来例のように耐火テープにできた隙間に導電性物質が入り込むような事態が発生せず、所望の耐火性能を保持できる。以上より、常に安定した耐火性能を保持できる。
本発明の第1実施形態を示し、耐火電線の一部破断斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は耐火電線の断面図、(b)は絶縁線心の要部断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の斜視図、(b)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は片面フィルム耐火テープの断面図、(b)は両面フィルム耐火テープの断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)~(d)は絶縁線心の各製造過程を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、耐火電線の一部破断斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は耐火電線の断面図、(b)は絶縁線心の要部断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の斜視図、(b)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)~(d)は絶縁線心の各製造過程を示す斜視図である。 従来例を示し、耐火電線の一部破断斜視図である。 従来例を示し、耐火電線の断面図である。 従来例を示し、(a)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の斜視図、(b)は耐火電線に作用する曲げ力で曲げられた絶縁線心の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1~図5は本発明の第1実施形態を示す。図1及び図2に示すように、耐火電線1Aは、2本の撚り合わされた絶縁線心2と、2本の絶縁線心2の外周に配置された介在体10と、介在体10及び2本の絶縁線心2の外周に巻き付けされた押え巻きテープ11と、押え巻きテープ11の外周を被うシース12とを備えている。耐火電線1Aのサイズは、14sq~400sqである。
介在体10は、2本の撚り合わせた導体3の外周の隙間を埋め、2本の導体3と介在体10によって形成される外周がほぼ円周面とするものである。これにより、最終製造物である耐火電線1Aが断面円形状になる。介在体10は、例えばポリエチレン(PP)解繊維糸より形成される。
押え巻きテープ11は、ポリエステル不織布、ナイロン不織布等より形成される。シース12は、押え巻きテープ11の外周側に押し出し成形することにより形成される。
シース12は、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂より形成される。
次に、各絶縁線心2の構成を説明する。絶縁線心2は、導体3と、導体3の外周に2層の耐火層を形成する2枚の耐火テープ4,5と、2枚の耐火テープ5の外周をそれぞれ被う絶縁体被覆7とから形成されている。
導体3は、断面円形の単芯導体である。導体3は、銅材、銅合金材、アルミ材等より形成されている。
2枚の耐火テープ4,5は、内周層を形成する耐火テープ4と、内周層の耐火テープ4の外周に巻き付けされ、外周層を形成する耐火テープ5より形成されている。この第1実施形態では、耐火テープ4,5は、2枚(2層)であるため、外周層の耐火テープ5が最外周に配置された耐火テープとなり、内周層の耐火テープ4が最外周より内周に配置された耐火テープとなる。
2枚(2層)の耐火テープ4,5は、互いに直接重なり合い、それぞれ縦添えで巻き付けされている。詳細には、内周層の耐火テープ4は、導体3の外周に、幅方向の両方の端部が重なり合うように縦添えで巻き付けされている。図面では、幅方向の両方の端部が重なり合う状態が図示されていない。
外周層の耐火テープ5は、内周層の耐火テープ4の外周に、中央部5aが内周層の耐火テープ4を縦添えで包み込むように巻き付けされ、幅方向の両方の端部5b,5cが互いに付き合わされてオーバーラップ状態で折り曲げられて中央部5aの外周に重ねられている(図2(b)参照)。換言すれば、外周層の耐火テープ5は、内周層の耐火テープ4を縦添えで包み込むように巻き付けされた中央部5aと、互いに付き合わされてオーバーラップ状態で折り曲げられて中央部5aの外周に重ねられた両方の端部5b,5cとを有する。
内周層の耐火テープ4は、図4(a)に示すように、耐火層aの片面にフィルムbが配置された片面フィルム耐火テープである。外周層の耐火テープ5は、図4(b)に示すように、耐火層aの両面をフィルムbで挟んだ両面フィルム耐火テープがある。
耐火層aは、例えば、無機物である雲母の鱗片を隙間なく配置された層であり、フィルムbは、例えばポリエチレン製のフィルムである。内周層の耐火テープ4は、耐火層aが導体3側として巻き付けられる。
押え部材である押え糸6は、外周層の耐火テープ5の外周に螺旋巻きされている。押え糸6は、3mm~6mmのピッチ間隔で巻き付けされている。押え糸6は、耐火性のある素材であり、例えばガラスヤーンである。押え糸6は、耐火テープ5の外周を押え、耐火テープ5の両方の端部5b,5cが互いにオーバーラップする状態を保持し、且つ、耐火テープ5の両方の端部5b,5cが耐火テープ5の中央部5aの外周に密着する状態を保持する。
次に、絶縁線心2の作製手順を説明する。図5(a)に示すように、導体3の外周に耐火テープ4を縦添えで巻き付ける。これで、導体3の外周が1層(内周層)の耐火テープ4で被われる。
次に、内周層の耐火テープ4の外周に、耐火テープ5を縦添えで巻く。ここで、耐火テープ5は、図5(b)に示すように、その中央部5aを内周層の耐火テープ4に縦添えで包み込むように巻き付け、その幅方向の両方の端部5b,5cを互いに付き合わせた状態とする。そして、図5(c)に示すように、突き合わせてオーバーラップ状態の両方の端部5b,5cを、同じ方向に折り曲げて中央部5aの外周に密着状態で重ね合わせる。これで、導体3の外周が二層の耐火テープ4,5で被われる。
次に、図5(d)に示すように、外周層の耐火テープ5の外周に押え糸6を所定のピッチ間隔(3mm~6mm)で螺旋巻きする。これで、完了する。
以上、耐火電線1Aの絶縁線心2は、導体3と、導体3の外周を包み込むよう巻き付けした2枚の耐火テープ4,5と、最外周に巻き付けされた耐火テープ5の外周を押える押え糸6とを備え、最外周に巻き付けされた耐火テープ5は、中央部5aが最外周よりも内周に巻き付けされた耐火テープ4に縦添えで包み込むように巻き付けされ、両方の端部5b,5cが互いに付き合わされてオーバーラップ状態で折り曲げられて中央部5aの外周に重ねられている。
従って、耐火電線1Aに作用する外力や耐火電線1A自体の自重によって、図3(a)、(b)にて矢印で示すような曲げ力が絶縁線心2に作用して絶縁線心2が屈曲しても、外周層の耐火テープ5の両方の端部5b,5cがオーバーラップ状態で折り曲げられて中央部5aの外周に重ねられ、且つ、耐火テープ5の外周が押え糸6で押えられているため、耐火テープ5の両方の端部5b,5cに位置ずれが発生せず、隙間も発生しない。従って、従来例のように耐火テープ5にできた隙間に導電性物質が入り込むような事態が発生せず、所望の耐火性能を保持できる。以上より、常に安定した耐火性能を保持できる。
外周層の耐火テープ5は、耐火層aの両面をフィルムbで挟んだ両面フィルム耐火テープである。従って、両方の端部5b,5cを折り曲げた際(図5(c)参照)に、耐火層aの材料(例えば雲母)が剥がれる恐れがない。詳細には、一方の端部5bは、緩く円弧状にしか折り曲げられないが、他方の端部5cは、中央部5aとの境界位置でほぼ360度近くの角度で折り曲げられるため、耐火層aの材料(例えば雲母)がフィルムbより剥がれるようなダメージを受ける恐れがある。しかし、他方の端部5cは、その耐火層aの材料(例えば雲母)が両方のフィルムbで覆われているため、耐火層aの材料(例えば雲母)が剥がれる恐れがない。
内周層の耐火テープ4は、導体3の外周に縦添えで包み込むように巻き付けされている。従って、図3(a)、(b)にて矢印で示すような曲げ力が絶縁線心2に作用して絶縁線心2が屈曲しても、内周層の耐火テープ4が螺旋巻きではないために位置ずれや隙間が発生しない。以上より、第1実施形態の耐火電線1A(絶縁線心2)は、絶縁線心2が屈曲しても、外周層の耐火テープ5のみならず内周層の耐火テープ4にも位置ずれや隙間が発生しないため、非常に安定した耐火性能を保持できる。
耐火電線1Aの絶縁線心2は、押え糸6を巻いていない場合に比べて、耐火電線1A自体の強度が向上し、屈曲し難い構造となるため、耐火性能が向上する。
2枚の耐火テープ4,5が巻き付けされている。耐火テープを1枚巻き付けた場合に比べて、耐火性能が向上する。
2枚の耐火テープ4,5は、共に縦添えで巻き付けされている。従って、テープ巻き付け作業性が良い。
押え糸6は、3mm~6mmのピッチ間隔Pで螺旋巻きされている。従って、押え糸6は、外周層の耐火テープ5のオーバーラップ状態の両方の端部5b,5cを狭いピッチ間隔Pで上から押えているため、オーバーラップ状態の両方の端部5b,5cに隙間ができるのを確実に防止できる。この構成によっても、耐火性能が向上する。
この第1実施形態では、導体3に内周層の耐火テープ4を縦添えで巻き付けたが、螺旋巻き(Z巻き、S巻き)で巻き付けても良い。内周層の耐火テープ4は、図4(a)に示す片面フィルム耐火テープを使用したが、図4(b)に示す両面フィルム耐火テープを使用しても良い。
(第2実施形態)
図6~図9は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態の耐火電線1Bは、前記第1実施形態の耐火電線1Aと同様に、導体3の外周に2枚の耐火テープ4,5が巻き付けされている。外周層の耐火テープ5が最外周に配置された耐火テープとなり、内周層の耐火テープ4が最外周より内周に配置された耐火テープとなる。
第2実施形態の耐火電線1Bは、前記第1実施形態の耐火電線1Aと比較するに、内周層の耐火テープ4と外周層の耐火テープ5は、縦添え若しくは螺旋巻きの同じ巻き付け方でそれぞれ巻き付けされる。詳細には、内周層と外周層の各耐火テープ4,5は、それぞれ幅方向の両方の端部が重なり合うように縦添えで巻き付けされている。図面では、幅方向の両方の端部が重なり合う状態が図示されていない。但し、外周層の耐火テープ5は、前記第1実施形態のようには、幅方向の両方向の端部を互いに突き合わせてオーバーラップ状態で折り曲げて中央部の外周に重ねるように巻き付けることはしていない。
押え部材である押え糸6A,6Bは、内周層の耐火テープ4の外周層と外周層の耐火テープ5の外周に対してそれぞれ螺旋巻きで巻き付けされている。押え糸6A,6Bは、外周層の耐火テープ5への巻き付けピッチ間隔P1よりも内周層の耐火テープ4への巻き付けピッチ間隔P2が狭く巻き付けされている。具体的には、外周層の押え糸6Bは、3mm~6mmのピッチ間隔で巻き付けされているのに対し、内周層の押え糸6Aは、1mm~3mm未満のピッチ間隔で巻き付けされている。押え糸6A,6Bは、耐火性のある素材であり、例えばガラスヤーンである。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。図面の前記第1実施形態と同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。
次に、絶縁線心2の作製手順を説明する。図9(a)に示すように、導体3の外周に耐火テープ4を縦添えで巻き付ける。これで、導体3の外周が1層(内周層)の耐火テープ4で被われる。
次に、図9(b)に示すように、内周層の耐火テープ4の外周に押え糸6Aを所定のピッチ間隔P1(1mm~3mm未満)で螺旋巻きする。
次に、図9(c)に示すように、押え糸6Aの上から内周層の耐火テープ4の外周に、耐火テープ5を縦添えで巻き付ける。これで、導体3の外周が二層の耐火テープ4,5で被われる。
次に、図9(d)に示すように、外周層の耐火テープ5の外周に押え糸6Bを所定のピッチ間隔(3mm~6mm)で螺旋巻きする。これで、完了する。
以上、耐火電線1Bの絶縁線心2は、導体3と、導体3の外周を包み込むよう巻き付けした2枚の耐火テープ4,5と、2枚の耐火テープ4,5のそれぞれの外周を押える複数の押え糸6A,6Bとを備え、2枚の耐火テープ4,5は、縦添え若しくは螺旋巻きのいずれかの一方の同じ巻き付け方でそれぞれ巻き付けされ、2つの押え部材6A,6Bは、外周層の耐火テープ5への巻き付けピッチ間隔P2よりも内周層の耐火テープ4への巻き付けピッチ間隔P1が狭くした螺旋巻きで巻き付けされている。
従って、耐火電線1Bに作用する外力や耐火電線1B自体の自重によって、図8(a)、(b)にて矢印で示すような曲げ力が絶縁線心2に作用して絶縁線心2が屈曲しても、導体3が内周層と外周層の2層の耐火テープ4,5で覆われ、且つ、内周層と外周層の各耐火テープ4,5のそれぞれの外周が押え糸6A,6Bで押えられているため、内周層の耐火テープ4に位置ずれが発生せず、隙間も発生しない。従って、従来例のように耐火テープ4にできた隙間に導電性物質が入り込むような事態が発生せず、所望の耐火性能を保持できる。以上より、常に安定した耐火性能を保持できる。
内周層の耐火テープ4を巻き付ける押え糸6Aは、外周層の耐火テープ5を巻きつける押え糸6Bよりも巻き付けピッチ間隔P2が狭く形成されている。従って、内周層の耐火テープ4の位置ずれと隙間の発生を有効に防止できる。外周層の耐火テープ5を巻き付ける押え糸6Bは、内周層の耐火テープ4を巻きつける押え糸6Aより巻き付けピッチP1が広く形成されている。従って、押え糸6Bは、使用する全長が短くて済む。以上より、内周層と外周層の耐火テープ4,5のそれぞれの外周を押え糸6A,6Bで押えるものにあって、低コストを図りつつ、内周層の耐火テープ4の位置ずれと隙間の発生を防止できる。
耐火電線1Bの絶縁線心2は、押え糸6A,6Bを巻いていない場合に比べて、耐火電線1B自体の強度が向上し、屈曲し難い構造となるため、耐火性能が向上する。
2枚の耐火テープ4,5が巻き付けされている。耐火テープを1枚巻き付けた場合に比べて、耐火性能が向上する。
2枚の耐火テープ4,5は、共に縦添えで巻き付けされている。従って、テープ巻き付け作業性が良い。
この第2実施形態では、導体3に内周層の耐火テープ4と外周層の耐火テープ5を共に縦添えで巻き付けたが、導体3に内周層の耐火テープ4と外周層の耐火テープ5を共に螺旋巻き(Z巻き、S巻き)で巻き付けても良い。
この第2実施形態では、内周層と外周層の各耐火テープ4,5は、図4(a)に示す片面フィルム耐火テープを使用しても、図4(b)に示す両面フィルム耐火テープを使用しても良い。
(変形例)
各実施形態では、導体3に巻きつける耐火テープ4,5は、2枚(2層)であったが、3枚(3層)以上であっても良い。
各実施形態では、耐火テープ4,5の耐火層aは、無機物である雲母の鱗片より形成したが、耐火電線1が燃焼した場合に、最終的に耐火層aが導体3の外周側に残存して耐火性能を保持する材料より形成されれば良い。
各実施形態では、耐火電線1は、2本の絶縁線心2を有するが、1本の絶縁線心2を有するものであっても、3本以上の絶縁線心2を有するものであっても本発明は適用できる。
1A、1B 耐火電線
3 導体
4,5 耐火テープ
5a 中央部
5b,5c 端部
6、6A、6B 押え糸(押え部材)
a 耐火層
b フィルム

Claims (3)

  1. 導体と、
    前記導体の外周を包み込むよう巻き付けした複数枚の耐火テープと、
    最外周に巻き付けされた前記耐火テープの外周を押える押え部材とを備え、
    最外周に巻き付けされた前記耐火テープは、中央部が最外周よりも内周に巻き付けされた前記耐火テープに縦添えで包み込むように巻き付けされ、両方の端部が互いに付き合わされてオーバーラップ状態で折り曲げられて前記中央部の外周に重ねられ
    最外周に巻き付けされた前記耐火テープは、耐火層の両面をフィルムで挟んだ両面フィルム耐火テープであることを特徴とする耐火電線。
  2. 請求項1に記載の耐火電線であって、
    最外周よりも内周に巻き付けされた前記耐火テープは、縦添えで包み込むように巻き付けされていることを特徴とする耐火電線。
  3. 請求項1又は請求項に記載の耐火電線であって、
    前記最外周よりも内周に巻き付けされた前記耐火テープは、耐火層の片面にフィルムが配置された片面フィルム耐火テープであることを特徴とする耐火電線。
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