JP7300885B2 - リニアレギュレータ及び半導体集積回路 - Google Patents

リニアレギュレータ及び半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、リニアレギュレータ及び半導体集積回路に関する。
図12に参考構成に係るリニアレギュレータ900の概略構成を示す。図12のリニアレギュレータ900は、電源IC910と、サージ対策用ツェナーダイオード920(以下、ツェナーダイオード920と略記され得る)と、を備える。電源IC910は、入力端子911及び出力端子912を備え、入力端子911に加わる入力電圧Viを降圧することで出力電圧Voを生成する。出力端子912から出力電圧Voが出力される。入力電圧Vi及び出力電圧Voは正の直流電圧値を有する。ツェナーダイオード920において、アノードは0Vのグランド電位を有するグランドに接続され、カソードは配線930を介して入力端子911に接続される。
入力電圧Viは図示されない電圧源から配線930を介して入力端子911に供給される。電圧源からの供給電圧は一定範囲内に収まることが想定されるが、その一定範囲を逸脱するサージ電圧が入力端子911に加わることがあり得る。電源IC910において入力端子911の最大定格電圧を超える正のサージ電圧が入力端子911に加わることが無いように、その最大定格電圧以下のツェナー電圧Vzを持つツェナーダイオード920が設けられる。
即ち、リニアレギュレータ900において、入力端子911に正のサージ電圧が加わったときには、図13(a)に示す如く、ツェナーダイオード920のカソードからアノードに正のサージ電圧に基づくサージ電流が流れ、入力端子911に加わる正の電圧はツェナー電圧Vzにてクランプされる。これにより、正のサージ電圧から電源IC910が保護される。
また、負のサージ電圧が入力端子911に加わることもあり、この場合には、図13(b)に示す如く、ツェナーダイオード920のアノードからカソードに負のサージ電圧に基づくサージ電流が流れ、入力端子911に加わる負の電圧の大きさはツェナーダイオード920の順方向電圧(Vf)にてクランプされる。これにより、電源IC910自体や電源IC910の後段回路(不図示)に対する、負のサージ電圧の影響が抑制される。
特開2001-100851号公報
しかしながら、図12の構成では、入力電圧Viが高い場合、正のサージ電圧の発生時にツェナーダイオード920にて発生する損失が大きくなるため、パッケージサイズが大きなツェナーダイオードをツェナーダイオード920として用いる必要がある(これについては後にも詳説される)。これは、リニアレギュレータ900における全体サイズの大型化及びコスト増大を招き、望ましくない。
本発明は、回路の小型化又は低コスト化に寄与するリニアレギュレータ及び半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明に係るリニアレギュレータは、半導体集積回路、及び、前記半導体集積回路に対して外付け接続される外付けダイオードを備え、グランド電位を基準に入力電圧から出力電圧を生成するリニアレギュレータであって、前記半導体集積回路は、前記入力電圧が加わる入力端子と、前記出力電圧が加わる出力端子と、前記入力端子及び前記出力端子間に配置された出力トランジスタと、前記出力トランジスタに並列に形成され、前記出力端子から前記入力端子へ向かう方向を順方向とする並列ダイオードと、前記出力電圧に応じたフィードバック電圧に基づいて前記出力トランジスタを制御する制御回路と、を備え、前記外付けダイオードのアノードは前記グランド電位を有するグランドに接続され、前記外付けダイオードのカソードは前記出力端子に接続される構成(第1の構成)である。
上記第1の構成のリニアレギュレータに係り、前記半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、前記出力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記出力端子に向かう方向を順方向とする1以上の出力側保護ダイオードから成り、前記出力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧よりも大きい構成(第2の構成)であっても良い。
上記第1の構成のリニアレギュレータに係り、前記半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、前記出力側保護ダイオード部は、第1及び第2出力側保護ダイオードを含み、前記第1、第2出力側保護ダイオードのカソードは、夫々、前記出力端子、前記グランドに接続され、前記第1、第2出力側保護ダイオードのアノード同士は互いに共通接続される構成(第3の構成)であっても良い。
上記第1~第3の構成の何れかのリニアレギュレータに係り、前記半導体集積回路の内部において前記入力端子及び前記グランド間に入力側保護ダイオード部が設けられ、前記入力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記入力端子に向かう方向を順方向とする1以上の入力側保護ダイオードから成り、前記入力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧と前記並列ダイオードの順方向電圧との和の電圧よりも大きい構成(第4の構成)であっても良い。
上記第1~第3の構成の何れかのリニアレギュレータに係り、前記半導体集積回路の内部において前記入力端子及び前記グランド間に入力側保護ダイオード部が設けられ、前記入力側保護ダイオード部は、第1及び第2入力側保護ダイオードを含み、前記第1、第2入力側保護ダイオードのカソードは、夫々、前記入力端子、前記グランドに接続され、前記第1、第2入力側保護ダイオードのアノード同士は互いに共通接続される構成(第5の構成)であっても良い。
上記第1~第5の構成の何れかに係るリニアレギュレータにおいて、前記並列ダイオードは、前記出力トランジスタとしてのMOSFETに付与される寄生ダイオードである構成(第6の構成)であっても良い。
上記第1~第6の構成の何れかに係るリニアレギュレータにおいて、前記入力端子に負のサージ電圧が加わったとき、前記グランドから、前記外付けダイオード、前記出力端子及び前記並列ダイオードを介し前記入力端子に向けて、前記負のサージ電圧に基づく電流が流れる構成(第7の構成)であっても良い。
本発明に係る半導体集積回路は、グランド電位を基準に入力電圧から出力電圧を生成するリニアレギュレータを構成する半導体集積回路であって、前記入力電圧が加わる入力端子と、前記出力電圧が加わる端子であって、前記半導体集積回路の外部に設けられる外付けダイオードのカソードが接続されるべき出力端子と、前記入力端子及び前記出力端子間に配置された出力トランジスタと、前記出力トランジスタに並列に形成され、前記出力端子から前記入力端子へ向かう方向を順方向とする並列ダイオードと、前記出力電圧に応じたフィードバック電圧に基づいて前記出力トランジスタを制御する制御回路と、を備え、前記グランド電位を有するグランドに対し前記外付けダイオードのアノードが接続される構成(第8の構成)である。
上記第8の構成の半導体集積回路に係り、当該半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、前記出力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記出力端子に向かう方向を順方向とする1以上の出力側保護ダイオードから成り、前記出力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧よりも大きい構成(第9の構成)であっても良い。
上記第8の構成の半導体集積回路に係り、当該半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、前記出力側保護ダイオード部は、第1及び第2出力側保護ダイオードを含み、前記第1、第2出力側保護ダイオードのカソードは、夫々、前記出力端子、前記グランドに接続され、前記第1、第2出力側保護ダイオードのアノード同士は互いに共通接続される構成(第10の構成)であっても良い。
上記第8~第10の構成の何れかの半導体集積回路に係り、当該半導体集積回路の内部において前記入力端子及び前記グランド間に入力側保護ダイオード部が設けられ、前記入力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記入力端子に向かう方向を順方向とする1以上の入力側保護ダイオードから成り、前記入力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧と前記並列ダイオードの順方向電圧との和の電圧よりも大きい構成(第11の構成)であっても良い。
上記第8~第10の構成の何れかの半導体集積回路に係り、当該半導体集積回路の内部において前記入力端子及び前記グランド間に入力側保護ダイオード部が設けられ、前記入力側保護ダイオード部は、第1及び第2入力側保護ダイオードを含み、前記第1、第2入力側保護ダイオードのカソードは、夫々、前記入力端子、前記グランドに接続され、前記第1、第2入力側保護ダイオードのアノード同士は互いに共通接続される構成(第12の構成)であっても良い。
上記第8~第12の構成の何れかに係る半導体集積回路において、前記並列ダイオードは、前記出力トランジスタとしてのMOSFETに付与される寄生ダイオードである構成(第13の構成)であっても良い。
上記第8~第13の構成の何れかに係る半導体集積回路において、前記入力端子に負のサージ電圧が加わったとき、前記グランドから、前記外付けダイオード、前記出力端子及び前記並列ダイオードを介し前記入力端子に向けて、前記負のサージ電圧に基づく電流が流れる構成(第14の構成)であっても良い。
本発明によれば、本発明は、回路の小型化又は低コスト化に寄与するリニアレギュレータ及び半導体集積回路を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るリニアレギュレータの全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係る電源ICの外観斜視図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_1に係り、電源ICの内部構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_1に係り、負のサージ電圧印加時の様子を示す図である。 参考構成と本発明の第1実施形態に係る構成とを比較する図であって、サージ発生時の電圧、電流及び損失の比較図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、電源ICの内部構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、出力側保護ダイオード部の第1、第2構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、出力側保護ダイオード部の第3構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、入力側保護ダイオード部の第1、第2構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に属する実施例EX1_2に係り、入力側保護ダイオード部の第3構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る車両の概略構成図である。 参考構成に係るリニアレギュレータの全体構成図である。 参考構成に係るリニアレギュレータにおいて、入力端子に正、負のサージ電圧が発生したときの様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、素子又は部位等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、素子又は部位等の名称を省略又は略記することがある。例えば、後述の“20”によって参照される出力側保護ダイオード部は(図6参照)、出力側保護ダイオード部20と表記されることもあるし、ダイオード部20と略記されることもあり得るが、それらは全て同じものを指す。
まず、本発明の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明を設ける。本発明の実施形態において、ICとは集積回路(Integrated Circuit)の略称である。グランドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する導電部を指す又は0Vの電位そのものを指す。0Vの電位をグラント電位と称することもある。本発明の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧は、グランドから見た電位を表す。MOFETを含むFET(電界効果トランジスタ)として構成された任意のトランジスタについて、オン状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が導通状態となっていることを指し、オフ状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が非導通状態(遮断状態)となっていることを指す。FETに分類されないトランジスタについても同様である。以下、オン状態、オフ状態を、単に、オン、オフと表現することもある。MOSFETは“metal-oxide-semiconductor field-effect transistor”の略称である。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る電源装置であるリニアレギュレータの概略構成図である。本実施形態に係るリニアレギュレータは、リニアレギュレータを構成するための半導体集積回路から成る電源IC10と、電源IC10に対して外付け接続される外付けダイオードDDと、を備える。リニアレギュレータの入力側に電圧源VSが接続され、リニアレギュレータの出力側に負荷LDが接続される。本実施形態に係るリニアレギュレータは、LDO(Low Drop Out)レギュレータに分類される電源装置であって良いし、LDOレギュレータに分類されない電源装置であっても良い。
電源IC10は、図2に示すような、半導体集積回路を、樹脂にて構成された筐体(パッケージ)内に封入することで形成された電子部品である。電源IC10の筐体に複数の外部端子が露出して設けられており、その複数の外部端子には、図1に示される入力端子TM1、出力端子TM2及びグランド端子TM3が含まれる。これら以外の端子も、上記複数の外部端子に含まれうる。図2に示される電源IC10の外部端子の数及び電源IC10の外観は例示に過ぎず、それらを任意に設定可能である。
入力端子TM1には所定の正の直流電圧値を有する入力電圧Vinが加わる。入力電圧Vinはバッテリ等の電圧源VSから配線W1を介して入力端子TM1に供給される。配線W1は、電源IC10の外部に設けられた配線であって、電圧源VS及び入力端子TM1間を接続する配線である。電源IC10は、入力端子TM1に加わる入力電圧Vinを降圧することで出力電圧Voutを生成する。出力端子TM2には出力電圧Voutが加わる。過渡状態を除き、出力電圧Voutは所定の正の直流電圧値を有する。グランド端子TM3はグランド電位を有するグランドに接続される。入力電圧Vin及び出力電圧Voutはグランド電位を基準とする電圧であって、出力電圧Voutは入力電圧Vinよりも低い。但し、出力電圧Voutが実質的に入力電圧Vinと一致することもある。出力電圧Voutは、出力端子TM2に接続された負荷LDに供給され、負荷LDは出力電圧Voutを電源電圧として用いて駆動する。負荷LDは、直流電圧にて駆動する任意の負荷であって良い。
外付けダイオードDDは電源IC10の外部に配置されるダイオードであり、電源IC10の出力端子TM2に対して外付けダイオードDDのカソードが接続される。外付けダイオードDDのアノードはグランドに接続される。
電圧源VSが出力すべき電圧(例えば40V)よりも高い電位を有する正のサージ電圧(例えば100V)が、入力端子TM1に加わる(換言すれば配線W1に加わる)ことがある。本実施形態に係るリニアレギュレータでは、図12のツェナーダイオード920に相当するツェナーダイオード、即ち、電源IC10に外部に設置可能なダイオードであって且つ入力端子TM1及びグランド間に接続されるべきサージ対策用ツェナーダイオードが設けられていない。
この点に関し、電源IC10では、入力端子TM1の最大定格電圧を高めることで対応する。即ち、入力端子TM1に加わる可能性がある正のサージ電圧よりも高い最大定格電圧を入力端子TM1に持たせている。故に、正のサージ電圧が入力端子TM1に加わったとしても、正のサージ電圧に基づくサージ電流は実質的に入力端子TM1を通じて流れず、電源IC10及び電源IC10の後段回路(負荷LDを含む)に有意な影響は生じない。入力端子TM1の最大定格電圧を高める技術自体は既存の技術であるので、その技術の説明を省略する。
一方、負のサージ電圧が入力端子TM1に加わる(換言すれば配線W1に加わる)こともある。負のサージ電圧に対しては外付けダイオードDDが有効に機能する。これについては後述される。
第1実施形態は、以下の実施例EX1_1~EX1_4を含む。第1実施形態で上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の実施例EX1_1~EX1_4に適用され、各実施例において、第1実施形態で上述した事項と矛盾する事項については各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、実施例EX1_1~EX1_4の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
[実施例EX1_1]
実施例EX1_1を説明する。図3に、実施例EX1_1に係る電源IC10である電源IC10aの内部構成を示す。電源IC10aは、出力トランジスタ11と、並列ダイオード12と、制御回路13と、分圧抵抗R1及びR2から成る分圧回路と、を備える。
出力トランジスタ11は入力端子TM1と出力端子TM2との間に設けられ、故に出力端子TM2から負荷LDに向けて流れる電流は出力トランジスタ11を通じて流れる。電源IC10aでは、出力トランジスタ11がPチャネル型のMOSFETとして構成されており、出力トランジスタ11のソースが入力端子TM1に接続され、出力トランジスタ11のドレインが出力端子TM2に接続される。
並列ダイオード12は出力トランジスタ11に対して並列に形成されたダイオードであって、出力端子TM2から入力端子TM1に向かう方向を順方向とするダイオードである。故に、並列ダイオード12のアノードが出力端子TM2に接続され、並列ダイオード12のカソードが入力端子TM1に接続されることになる。並列ダイオード12は、出力トランジスタ11としてのMOSFETに付与された寄生ダイオードである。故に、以下では、並列ダイオード12を寄生ダイオード12と称することもある。
分圧抵抗R1及びR2から成る分圧回路は、出力端子TM2とグランドとの間に設けられ、出力電圧Voutに応じたフィードバック電圧Vfbを生成する。具体的には、分圧抵抗R1の一端は出力端子TM2に接続され、分圧抵抗R1の他端は分圧抵抗R2を介してグランドに接続される。分圧抵抗R1及びR2間の接続ノードに出力電圧Voutに比例する電圧としてフィードバック電圧Vfbが生じる。フィードバック電圧Vfbは制御回路13に伝達される。
制御回路13は、フィードバック電圧Vfbが所定の基準電圧と一致するように、出力トランジスタ11のゲート電圧を制御する。結果、抵抗R1及びR2の抵抗値の比と基準電圧とで定まる電圧が目標電圧Vtgとして設定され、制御回路13は、出力電圧Voutが目標電圧Vtgと一致するように出力トランジスタ11のオン抵抗値を連続的に制御することになる。
尚、出力電圧Voutそのものがフィードバック電圧Vfbであっても良い。何れにせよ、フィードバック電圧Vfbは出力電圧Voutに応じた電圧である。また、分圧抵抗R1及びR2は電源IC10aの外部に設けられていても良い。この場合、分圧抵抗R1及びR2にて生成されたフィードバック電圧Vfbを受けるフィードバッグ端子が電源IC10aの外部端子の1つとして設けられる。
上述したように、電源IC10aの入力端子TM1に対しては図12のツェナーダイオード920に相当するサージ対策用ツェナーダイオードが接続されていないが、入力端子TM1に加わる可能性がある正のサージ電圧よりも高い最大定格電圧を入力端子TM1に持たせているため、問題は無い。
しかしながら、入力端子TM1側のツェナーダイオードが無い状態で、入力端子TM1に負のサージ電圧が加わると、出力トランジスタ11の寄生ダイオード12を通じて出力端子TM2に負の電圧が発生する。このとき、何ら対策を施さなかったならば、電源IC10aの後段回路(負荷LDを含む)に大きな負の電圧が印加されることになり、当該後段回路の破壊につながる可能性もある。
これを考慮し、本実施形態に係るリニアレギュレータでは、出力端子TM2に対し、負のサージ電圧対策用のダイオードが外付けダイオードDDとして接続されている。
図4に、入力端子TM1に負のサージ電圧が加わったときに生じるサージ電流(以下、サージ電流INSと称する)の流れを示す。図4において、“Vfa”は、外付けダイオードDDにサージ電流INSが流れるときにおける外付けダイオードDDの順方向電圧を表し、“Vfb”は、寄生ダイオード12にサージ電流INSが流れるときにおける寄生ダイオード12の順方向電圧を表す。入力端子TM1に負のサージ電圧が加わったとき、グランドから、外付けダイオードDD、出力端子TM2及び寄生ダイオード12を介し、入力端子TM1に向けて負のサージ電圧に基づくサージ電流INSが流れ、この際、出力端子TM2に発生する負の電圧の大きさは外付けダイオードDDの順方向電圧にてクランプされる。
このため、電源IC10aの後段回路(負荷LDを含む)に大きな負の電圧が加わることが無くなる。結果、負のサージ電圧に由来する当該後段回路の破壊を防止することができると共に、電源IC10a自身の保護にも有益に働く。また、正のサージ電圧の印加に対して外付けダイオードDDが対応する必要がないため、外付けダイオードDDで発生し得る損失は小さなものに留まる。故に、小型パッケージのダイオードを外付けダイオードDDとして用いることが可能となり、リニアレギュレータ全体におけるサイズの小型化及びコストの低廉化を図ることができる。
図5を参照し、発生損失に関して、図12の構成(参考構成)と、本発明に係る図3の構成とを比較する。図5では、入力端子(911、TM1)における電圧が0Vである状態において、入力端子(911、TM1)に対し正のサージ電圧と負のサージ電圧が別々のタイミングで加わったときの各種波形が波形511~513及び521~523として示されている。詳細には、波形511は、図12の参考構成における入力端子911の電圧波形を示している。波形512は、図12の参考構成におけるツェナーダイオード920に流れる電流の波形を示している。波形513は、図12の参考構成におけるツェナーダイオード920での発生損失の波形を示している。波形521は、図3の構成における入力端子TM1の電圧波形を示している。波形522は、図3の構成における外付けダイオードDDに流れる電流の波形を示している。波形523は、図3の構成における外付けダイオードDDでの発生損失の波形を示している。一数値例に過ぎないが、正又は負のサージ電圧としては、波高値の大きさ(絶対値)が100Vであって且つ10ミリ秒程度のパルス状電圧が想定される。
図12の参考構成において、ツェナーダイオード920のツェナー電圧Vzは入力電圧Viよりも高い必要があるため、入力端子911に正のサージ電圧が加わったときには、ツェナーダイオード920の発生損失(Vzに比例)が相応に高いものとなる。このため、パッケージサイズが大きく且つ高コストのツェナーダイオードをツェナーダイオード920として用いる必要がある。尚、入力端子911に負のサージ電圧が加わったとき、ツェナーダイオード920自身には順方向電圧Vf(図13(b)も参照)しか発生しないので、ツェナーダイオード920での発生損失は比較的小さい(波形513参照)。
一方、図3の構成では、電源IC10a自体の最大定格電圧が高められることで、正のサージ電圧の印加に対してはサージ電流が発生しない。故に、正のサージ電圧の印加時において、外付けダイオードDDにて損失は発生しない。入力端子TM1に対して負のサージ電圧が印加されたときには、外付けダイオードDDに電流が流れる。しかしながら、外付けダイオードDD自身には順方向電圧Vfa(図4も参照)しか発生しないので、外付けダイオードDDでの発生損失は比較的小さく(波形523参照)、図12の参考構成におけるそれと同程度となる。故に、外付けダイオードDDの小型化が可能となる。
尚、図3の構成において、負のサージ電圧に基づくサージ電流INS(図4参照)は、寄生ダイオード12にも流れることになる。但し、出力トランジスタ11は負荷LDに対する電力供給用のパワートランジスタとして構成されているため、十分に大きなトランジスタサイズを有しており、故に寄生ダイオード12の電流能力(順方向許容電流値)も相応に高い。つまり、寄生ダイオード12にサージ電流INSが流れても問題は生じない。
また、外付けダイオードDDの種類は任意であり、外付けダイオードDDは、例えば、PN接合による整流ダイオード(PNダイオード)であっても良いし、ショットキーバリアダイオードやツェナーダイオードであっても良い。但し、外付けダイオードDDの逆バイアス耐圧は出力電圧Voutの目標電圧Vtgより高い必要がある。即ち、出力電圧Voutの目標電圧Vtg(実際には、目標電圧Vtgよりも所定のマージン電圧だけ高い電圧)が外付けダイオードDDのカソードに加わっても、外付けダイオードDDに電流が流れないことが必要とされる。また、外付けダイオードDDの順方向許容電流値は、発生することが想定されるサージ電流INS(図4参照)の値以上である必要がある。
[実施例EX1_2]
実施例EX1_2を説明する。図1の電源IC10において、ESD(Electrostatic Discharge)保護用素子が設けられていて良い。図6は、実施例EX1_2に係る電源IC10である電源IC10bの内部構成図である。図6の電源IC10bは、実施例EX1_1に係る電源IC10a(図3参照)に対して出力側保護ダイオード部20及び入力側保護ダイオード部30を追加したものであり、この追加を除き、図6の電源IC10bと図3の電源IC10aは互いに同じ構成を有する。尚、図6の電源IC10bにおいて、ダイオード部20及び30の内、任意の一方のダイオード部が削除されていても良いが、以下では、ダイオード部20及び30の双方が設けられていることを想定する。
まず、出力側保護ダイオード部20について説明する。出力側保護ダイオード部20は、出力端子TM2に加わりうる静電気から電源IC10b又は周辺回路を保護するためのESD保護用素子である。出力側保護ダイオード部20は、電源IC10bの内部に形成され、出力端子TM2及びグランド間に配置される。
図7(a)に出力側保護ダイオード部20の第1構成例である出力側保護ダイオード部20aを示し、図7(b)に出力側保護ダイオード部20の第2構成例である出力側保護ダイオード部20bを示す。出力側保護ダイオード部20の第1又は第2構成例において、出力側保護ダイオード部20は、グランドから出力端子TM2に向かう方向を順方向とする1以上の出力側保護ダイオード21を備えて成る。
具体的には、図7(a)の出力側保護ダイオード部20aは単一の出力側保護ダイオード21を備える。ダイオード部20aにおいて、出力側保護ダイオード21のアノード、カソードが、夫々、グランド、出力端子TM2に接続される。
これに対し、図7(b)の出力側保護ダイオード部20bは第1~第m出力側保護ダイオード21の直列回路から成る(mは2以上の整数)。ダイオード部20bにおいて、第1出力側保護ダイオード21のアノードはグランドに接続され、第m出力側保護ダイオード21のカソードは出力端子TM2に接続され、第i出力側保護ダイオード21のカソードは第(i+1)出力側保護ダイオード21のアノードに接続される(ここにおける“i”は、1以上m未満の整数)。
入力端子TM1に負のサージ電圧が加わったときには(図4参照)、外付けダイオードDDの順方向電圧Vfaの大きさと同じ大きさを有する負の電圧(-Vfa)が出力端子TM2に加わる。従って、仮に、出力側保護ダイオード部20(20a、20b)の順方向電圧が外付けダイオードDDの順方向電圧Vfaよりも小さければ、負のサージ電圧の印加時に大きな電流がダイオード部20に流れて、ダイオード部20の破壊につながる可能性がある。
このため、出力側保護ダイオード部20の第1又は第2構成例においては、出力側保護ダイオード部20の順方向電圧が、外付けダイオードDDの順方向電圧Vfaよりも大きく設定されている。これにより、入力端子TM1への負のサージ電圧印加時において出力側保護ダイオード部20にサージ電流INSが流れず、問題は生じない。より詳細には、出力側保護ダイオード部20に所定電流値の順方向電流を流す際の出力側保護ダイオード部20の順方向電圧は、外付けダイオードDDに所定電流値の順方向電流を流す際の外付けダイオードDDの順方向電圧Vfaよりも大きく設定されている。ここにおける所定電流値は、例えば、負のサージ電圧に基づき発生することが想定されるサージ電流INSの電流値であって良い。
出力側保護ダイオード部20の順方向電圧とは、図7(a)の出力側保護ダイオード部20aにおいては単一の出力側保護ダイオード21の順方向電圧を指し、図7(b)の出力側保護ダイオード部20bにおいては第1~第m出力側保護ダイオード21の順方向電圧の合計を指す。順方向電圧に関する特性が出力側保護ダイオード21及び外付けダイオードDD間で共通であったならば、図7(b)の出力側保護ダイオード部20bにおいて“m≧2”とすれば良い。
尚、出力側保護ダイオード部20の電流能力(順方向許容電流値)によっては、出力側保護ダイオード部20の順方向電圧は外付けダイオードDDの順方向電圧Vfa程度であっても良い。この場合、入力端子TM1に負のサージ電圧が加わったとき、サージ電流INSの一部が出力側保護ダイオード部20を通じて流れることになるが、その電流が出力側保護ダイオード部20にて許容されるならば、出力側保護ダイオード部20の破壊等には至らない。
図8に、出力側保護ダイオード部20の第3構成例である出力側保護ダイオード部20cを示す。出力側保護ダイオード部20cは、アノード同士が互いに共通接続された出力側保護ダイオード22及び23から成る。出力側保護ダイオード22のカソードは出力端子TM2に接続され、出力側保護ダイオード23のカソードはグランドに接続される。これにより、出力端子TM2に負のサージ電流INSに基づく負の電圧(-Vfa)が加わったとしても、出力側保護ダイオード部20cに電流は流れないので、何ら問題は生じない。
次に、入力側保護ダイオード部30について説明する。入力側保護ダイオード部30は、入力端子TM1に加わりうる静電気から電源IC10b又は周辺回路を保護するためのESD保護用素子である。入力側保護ダイオード部30は、電源IC10bの内部に形成され、入力端子TM1及びグランド間に配置される。
図9(a)に入力側保護ダイオード部30の第1構成例である入力側保護ダイオード部30aを示し、図9(b)に入力側保護ダイオード部30の第2構成例である入力側保護ダイオード部30bを示す。入力側保護ダイオード部30の第1又は第2構成例において、入力側保護ダイオード部30は、グランドから入力端子TM1に向かう方向を順方向とする1以上の入力側保護ダイオード31を備えて成る。
具体的には、図9(a)の入力側保護ダイオード部30aは単一の入力側保護ダイオード31を備える。ダイオード部30aにおいて、入力側保護ダイオード31のアノード、カソードが、夫々、グランド、入力端子TM1に接続される。
これに対し、図9(b)の入力側保護ダイオード部30bは第1~第n入力側保護ダイオード31の直列回路から成る(nは2以上の整数)。ダイオード部30bにおいて、第1入力側保護ダイオード31のアノードはグランドに接続され、第n入力側保護ダイオード31のカソードは入力端子TM1に接続され、第i入力側保護ダイオード31のカソードは第(i+1)入力側保護ダイオード31のアノードに接続される(ここにおける“i”は、1以上n未満の整数)。
入力端子TM1に負のサージ電圧が加わったときには(図4参照)、外付けダイオードDDの順方向電圧Vfaと寄生ダイオード12の順方向電圧Vfbとの和の電圧(Vfa+Vfb)と同じ大きさを有する負の電圧“-(Vfa+Vfb)”が入力端子TM1に加わる。従って、仮に、入力側保護ダイオード部30(30a、30b)の順方向電圧が、上記和の電圧(Vfa+Vfb)よりも小さければ、負のサージ電圧の印加時に大きな電流がダイオード部30に流れて、ダイオード部30の破壊につながる可能性がある。
このため、入力側保護ダイオード部30の第1又は第2構成例においては、入力側保護ダイオード部30の順方向電圧が、外付けダイオードDDの順方向電圧Vfa及び寄生ダイオード12の順方向電圧Vfbの和の電圧(Vfa+Vfb)よりも大きく設定されている。これにより、入力端子TM1への負のサージ電圧印加時において入力側保護ダイオード部30にサージ電流INSが流れず、問題は生じない。より詳細には、入力側保護ダイオード部30に所定電流値の順方向電流を流す際の入力側保護ダイオード部30の順方向電圧は、外付けダイオードDD及び寄生ダイオード12に所定電流値の順方向電流を流す際の外付けダイオードDDの順方向電圧Vfaと寄生ダイオード12の順方向電圧Vfbとの和の電圧(Vfa+Vfb)よりも大きく設定されている。ここにおける所定電流値は、例えば、負のサージ電圧に基づき発生することが想定されるサージ電流INSの電流値であって良い。
入力側保護ダイオード部30の順方向電圧とは、図9(a)の入力側保護ダイオード部30aにおいては単一の入力側保護ダイオード31の順方向電圧を指し、図9(b)の入力側保護ダイオード部30bにおいては第1~第n入力側保護ダイオード31の順方向電圧の合計を指す。順方向電圧に関する特性が入力側保護ダイオード31、外付けダイオードDD及び寄生ダイオード12間で共通であったならば、図9(b)の入力側保護ダイオード部30bにおいて“n≧3”とすれば良い。
尚、入力側保護ダイオード部30の電流能力(順方向許容電流値)によっては、入力側保護ダイオード部30の順方向電圧は上記和の電圧(Vfa+Vfb)程度であっても良い。この場合、入力端子TM1に負のサージ電圧が加わったとき、サージ電流INSの一部が入力側保護ダイオード部30を通じて流れることになるが、その電流が入力側保護ダイオード部30にて許容されるならば、入力側保護ダイオード部30の破壊等には至らない。
図10に、入力側保護ダイオード部30の第3構成例である入力側保護ダイオード部30cを示す。入力側保護ダイオード部30cは、アノード同士が互いに共通接続された入力側保護ダイオード32及び33から成る。入力側保護ダイオード32のカソードは入力端子TM1に接続され、入力側保護ダイオード33のカソードはグランドに接続される。これにより、入力端子TM1に負のサージ電流INSに基づく負の電圧“-(Vfa+Vfb)”が加わったとしても、入力側保護ダイオード部30cに電流は流れないので、何ら問題は生じない。
[実施例EX1_3]
実施例EX1_3を説明する。出力トランジスタ11としてNチャネル型のMOSFETを用いるようにしても良い。この場合には、出力トランジスタ11としてのNチャネル型のMOSFETのソース、ドレインが、夫々、出力端子TM2、入力端子TM1に接続される。この場合にあっても、出力端子TM2から入力端子TM1に向かう方向を順方向とする寄生ダイオード12が形成されることに変わりは無い。
[実施例EX1_4]
実施例EX1_4を説明する。ダイオード12は、出力トランジスタ11に並列に形成され、出力端子TM2から入力端子TM1に向かう方向を順方向とする並列ダイオードとして機能する。上述の説明では、並列ダイオードとしてのダイオード12が出力トランジスタ11の寄生ダイオードであることを想定しているが、並列ダイオードとしてのダイオード12は、出力トランジスタ11の寄生ダイオードではなく、出力トランジスタ11とは別に設けられたダイオードであっても良い。この場合には、出力トランジスタ11をバイポーラトランジスタ等にて構成することも可能である。
<<第2実施形態>>
本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態は第1実施形態を基礎とする実施形態であり、第2実施形態において特に述べない事項に関しては、矛盾の無い限り、第1実施形態の記載が第2実施形態にも適用される。第2実施形態の記載を解釈するにあたり、第1及び第2実施形態間で矛盾する事項については第2実施形態の記載が優先されて良い。
第2実施形態は、以下の実施例EX2_1~EX2_2を含む。実施例EX2_1及びEX2_2を組み合わせて実施することも可能である。
[実施例EX2_1]
実施例EX2_1を説明する。第1実施形態に示したリニアレギュレータを任意の装置に搭載することができる。図11に、第1実施形態に示したリニアレギュレータが搭載された自動車である車両210の概略構成を示す。車両210において、入力電圧Vinは、車両210に設けられたバッテリである電圧源VSから電源IC10の入力端子TM1に供給される。電源IC10として、図3の電源IC10a又は図6の電源IC10bが用いられる。電源IC10の出力端子TM2とグランドとの間に外付けダイオードDDが設けられる点については、上述した通りである。電源IC10の出力端子TM2からの出力電圧Voutが、車両210に搭載された負荷LDに供給される。
車両210において、負荷LDは車両210に設けられた任意の電気機器であって良い。例えば、負荷LDはECU(Electronic Control Unit)であって良い。当該ECUは、車両210の走行制御、車両210に設けられた空調機、ランプ、パワーウィンドウ、エアバッグの駆動制御などを行う。或いは例えば、それらの空調機、ランプ、パワーウィンドウ又はエアバッグが負荷LDであっても良い。負荷LDは他の電源回路を含んでいても良い。
[実施例EX2_2]
実施例EX2_2を説明する。第1実施形態にて示された技術をスイッチICに対して適用することもできる。スイッチICは、入力端子及び出力端子間の状態を導通状態又は非導通状態に切り替えるための半導体集積回路であり、スイッチICにおいては出力トランジスタ11がスイッチング素子として用いられる。
第1実施形態における電源IC10を以下のように変形することでスイッチICを形成できる。即ち、第1実施形態における電源IC10(10a、10b)を基準に、スイッチICでは分圧抵抗R1及びR2より成る分圧回路が削除される。そして、スイッチICにおける制御回路13は、スイッチICの外部から提供される切り替え信号に基づき、スイッチング素子としての出力トランジスタ11の状態をオン状態及びオフ状態間で切り替える。スイッチICにおいて、出力トランジスタ11がオン状態であるとき、入力端子TM1及び出力端子TM2間が導通して、入力端子TM1における入力電圧Vinが出力電圧Voutとして出力端子TM2として現れ、出力トランジスタ11がオフ状態であるとき、入力端子TM1及び出力端子TM2間が遮断される。
スイッチICの出力端子TM2に対して外付けダイオードDDが接続される点については、第1実施形態に示した電源IC10と同様であり、外付けダイオードDDのアノード、カソードが、夫々、グランド、スイッチICの出力端子TM2に接続される。スイッチICにも、図6に示した出力側保護ダイオード部20及び入力側保護ダイオード部30が設けられていて良い。
この他、入力端子TM1及び出力端子TM2と、それらの端子間に配置された出力トランジスタ11と、を備える任意の半導体集積回路に対し、第1実施形態にて示された技術を適用することができる。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
10、10a、10b 電源IC
11 出力トランジスタ
12 寄生ダイオード(並列ダイオード)
13 制御回路
20 出力側保護ダイオード部
30 入力側保護ダイオード部
DD 外付けダイオード
Vin 入力電圧
Vout 出力電圧
Vfb フィードバック電圧

Claims (10)

  1. 半導体集積回路、及び、前記半導体集積回路に対して外付け接続される外付けダイオードを備え、グランド電位を基準に入力電圧から出力電圧を生成するリニアレギュレータであって、
    前記半導体集積回路は、
    前記入力電圧が加わる入力端子と、
    前記出力電圧が加わる出力端子と、
    前記入力端子及び前記出力端子間に配置された出力トランジスタと、
    前記出力トランジスタに並列に形成され、前記出力端子から前記入力端子へ向かう方向を順方向とする並列ダイオードと、
    前記出力電圧に応じたフィードバック電圧に基づいて前記出力トランジスタを制御する制御回路と、を備え、
    前記外付けダイオードのアノードは前記グランド電位を有するグランドに接続され、前記外付けダイオードのカソードは前記出力端子に接続され
    前記半導体集積回路の内部において前記入力端子及び前記グランド間に入力側保護ダイオード部が設けられ、
    前記入力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記入力端子に向かう方向を順方向とする1以上の入力側保護ダイオードから成り、
    前記入力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧と前記並列ダイオードの順方向電圧との和の電圧よりも大きい
    リニアレギュレータ。
  2. 前記半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、
    前記出力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記出力端子に向かう方向を順方向とする1以上の出力側保護ダイオードから成り、
    前記出力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧よりも大きい
    請求項1に記載のリニアレギュレータ。
  3. 前記半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、
    前記出力側保護ダイオード部は、第1及び第2出力側保護ダイオードを含み、
    前記第1、第2出力側保護ダイオードのカソードは、夫々、前記出力端子、前記グランドに接続され、前記第1、第2出力側保護ダイオードのアノード同士は互いに共通接続される
    請求項1に記載のリニアレギュレータ。
  4. 前記並列ダイオードは、前記出力トランジスタとしてのMOSFETに付与される寄生ダイオードである
    、請求項1~3の何れかに記載のリニアレギュレータ。
  5. 前記入力端子に負のサージ電圧が加わったとき、前記グランドから、前記外付けダイオード、前記出力端子及び前記並列ダイオードを介し前記入力端子に向けて、前記負のサージ電圧に基づく電流が流れる
    、請求項1~4の何れかに記載のリニアレギュレータ。
  6. グランド電位を基準に入力電圧から出力電圧を生成するリニアレギュレータを構成する半導体集積回路であって、
    前記入力電圧が加わる入力端子と、
    前記出力電圧が加わる端子であって、前記半導体集積回路の外部に設けられる外付けダイオードのカソードが接続されるべき出力端子と、
    前記入力端子及び前記出力端子間に配置された出力トランジスタと、
    前記出力トランジスタに並列に形成され、前記出力端子から前記入力端子へ向かう方向を順方向とする並列ダイオードと、
    前記出力電圧に応じたフィードバック電圧に基づいて前記出力トランジスタを制御する制御回路と、を備え、
    前記グランド電位を有するグランドに対し前記外付けダイオードのアノードが接続され、
    当該半導体集積回路の内部において前記入力端子及び前記グランド間に入力側保護ダイオード部が設けられ、
    前記入力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記入力端子に向かう方向を順方向とする1以上の入力側保護ダイオードから成り、
    前記入力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧と前記並列ダイオードの順方向電圧との和の電圧よりも大きい
    、半導体集積回路。
  7. 当該半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、
    前記出力側保護ダイオード部は、前記グランドから前記出力端子に向かう方向を順方向とする1以上の出力側保護ダイオードから成り、
    前記出力側保護ダイオード部の順方向電圧は、前記外付けダイオードの順方向電圧よりも大きい
    、請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 当該半導体集積回路の内部において前記出力端子及び前記グランド間に出力側保護ダイオード部が設けられ、
    前記出力側保護ダイオード部は、第1及び第2出力側保護ダイオードを含み、
    前記第1、第2出力側保護ダイオードのカソードは、夫々、前記出力端子、前記グランドに接続され、前記第1、第2出力側保護ダイオードのアノード同士は互いに共通接続される
    、請求項6に記載の半導体集積回路。
  9. 前記並列ダイオードは、前記出力トランジスタとしてのMOSFETに付与される寄生ダイオードである
    、請求項6~8の何れかに記載の半導体集積回路。
  10. 前記入力端子に負のサージ電圧が加わったとき、前記グランドから、前記外付けダイオード、前記出力端子及び前記並列ダイオードを介し前記入力端子に向けて、前記負のサージ電圧に基づく電流が流れる
    、請求項6~9の何れかに記載の半導体集積回路。
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