JP7294190B2 - レーザ加工システム、制御装置、及び制御プログラム - Google Patents

レーザ加工システム、制御装置、及び制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、レーザ加工システム、制御装置、及び制御プログラムに関するものである。
従来より、例えば、下記特許文献1に記載のように、加工対象物に対して、レーザ光を照射して、所望の加工パターンをマーキング(印字)可能なレーザ加工装置が知られている。
特開2018-149579号公報
上記のレーザ加工装置では、ガラスやセラミック等を加工対象物とする場合、レーザ光で加工対象物の内部にクラックを発生させることによって、所望の加工パターンがマーキング(印字)される。しかしながら、例えば、加工対象物の内部が歪んでいると、発生するクラックは、視認不能な程度に微小なものとなる場合がある。この場合、加工パターンは視認することができず、マーキング(印字)は不成功に終わる。
そこで、本開示は、上述した点を鑑みてなされたものであり、レーザ光が照射されたにも拘わらず加工が不成功に終わったオブジェクトの加工対象物上の位置に当該オブジェクトを再加工することが可能なレーザ加工システム、制御装置、及び制御プログラムを提供する。
本明細書は、レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、制御ユニットと、を備え、制御ユニットは、加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成処理と、第1加工データに基づき、レーザ光出射ユニット及び走査ユニットを制御して、加工対象物を加工するためにレーザ光を照射する第1加工処理と、第1加工データに基づいて、第1加工処理でレーザ光の照射が行われた加工対象物上のオブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定処理と、特定領域を加工する第2加工データを生成する生成処理と、第2加工データに基づき、レーザ光出射ユニット及び走査ユニットを制御して、第1加工処理で加工が行われた加工対象物を再度加工するためにレーザ光を照射する第2加工処理と、を実行することを特徴とするレーザ加工システムを開示する。
本明細書は、レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置であって、加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、第1加工データに基づき、レーザ光出射ユニット及び走査ユニットを制御して、加工対象物を加工するためにレーザ光を照射する第1加工ステップと、第1加工データに基づいて、第1加工ステップでレーザ光の照射が行われた加工対象物上のオブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、第2加工データに基づき、レーザ光出射ユニット及び走査ユニットを制御して、第1加工ステップで加工が行われた加工対象物を再度加工するためにレーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行することを特徴とする制御装置を開示する。
本明細書は、レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置に、加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、第1加工データに基づき、レーザ光出射ユニット及び走査ユニットを制御して、加工対象物を加工するためにレーザ光を照射する第1加工ステップと、第1加工データに基づいて、第1加工ステップでレーザ光の照射が行われた加工対象物上のオブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、第2加工データに基づき、レーザ光出射ユニット及び走査ユニットを制御して、第1加工ステップで加工が行われた加工対象物を再度加工するためにレーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行させることを特徴とする制御プログラムを開示する。
本開示によれば、レーザ加工システム、制御装置、及び制御プログラムは、レーザ光が照射されたにも拘わらず加工が不成功に終わったオブジェクトの加工対象物上の位置に当該オブジェクトを再加工することが可能である。
本実施形態のレーザ加工システムの概略構成が表された図である。 同レーザ加工システムの電気的構成が表されたブロック図である。 同レーザ加工システムが実行する各処理が表されたフローチャートである。 第1加工処理で加工予定のオブジェクトの一例が表された図である。 データテーブルが表された図である。 第1加工処理で加工されたオブジェクトの一例が表された図である。 液晶ディスプレイに表示されるイメージの一例が表された図である。 選択処理で選択されていないオブジェクトを包囲する矩形の一例が表された図である。 特定処理で特定される特定領域の一例が表された図である。 特定処理で特定される特定領域の変更例が表された図である。 特定処理で特定される特定領域の変更例が表された図である。 特定処理で特定される特定領域の変更例が表された図である。 特定処理で特定される特定領域の変更例が表された図である。 英文字「T」のオブジェクトを構成する各線分が表された図である。
以下、本開示のレーザ加工システムについて、具体化した実施形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。以下の説明に用いる図1及び図2では、基本的構成の一部が省略されて描かれており、描かれた各部の寸法比等は必ずしも正確ではない。
[1.レーザ加工システムの概略構成]
先ず、図1及び図2に基づいて、本実施形態のレーザ加工システム1の概略構成について説明する。本実施形態のレーザ加工システム1は、印字情報作成部2及びレーザ加工部3で構成されている。印字情報作成部2は、パーソナルコンピュータ等で構成されている。
レーザ加工部3は、レーザ光Rを加工対象物7の加工面8上で2次元走査してレーザマーキング(印字)加工(以下、「マーキング加工」という。)を行うものである。レーザ加工部3は、レーザコントローラ6を備えている。
レーザコントローラ6は、コンピュータで構成され、印字情報作成部2と双方向通信可能に接続されている。レーザコントローラ6は、印字情報作成部2から送信された印字データ、制御パラメータ、各種指示情報等に基づいてレーザ加工部3を駆動制御する。ここで、印字データとは、加工対象物7の加工面8上においてレーザ光Rによりマーキング加工される印字パターンの加工位置を示す加工データ(XY座標データ)と、加工データ(XY座標データ)にマーキング加工の条件を示す加工条件データとが対応付けられたデータである。以下、加工条件データは、「加工条件」と表記する。尚、加工データには、印字パターンを構成する複数の線分各々について、始点と終点を示すXY座標データが設定されている。
尚、本実施形態では、後述するように、加工データ(XY座標データ)には第1加工データと第2加工データとがあり、加工条件には第1加工条件と第2加工条件とがある。更に、第1加工条件は第1加工データに対応付けられ、第2加工条件は第2加工データに対応付けられる。
レーザ加工部3の概略構成について説明する。レーザ加工部3は、レーザ光出射ユニット12、可視レーザ光出射ユニット15、ダイクロイックミラー101、ガルバノスキャナ18、及びfθレンズ19等を備えており、不図示の略直方体形状の筐体カバーで覆われている。
レーザ光出射ユニット12は、レーザ発振器21等で構成されている。レーザ発振器21は、CO2レーザ、YAGレーザ等で構成されており、レーザ光Rを発振し出射する。尚、レーザ光Rの光径は、不図示のビームエキスパンダで調整(例えば、拡大)される。
可視レーザ光出射ユニット15は、可視半導体レーザ28等で構成されている。可視半導体レーザ28は、可視可干渉光である可視レーザ光Q、例えば、赤色レーザ光を出射する。可視レーザ光Qは、不図示のレンズ群で平行光にされ、更に、2次元走査されることによって、例えば、レーザ光Rでマーキング加工すべき印字パターンの像、その像を取り囲んだ矩形の像、又は所定形状の像等を、加工対象物7の加工面8上に軌跡(時間残像)で映し出すものである。つまり、可視レーザ光Qには、マーキング加工の能力がない。
ダイクロイックミラー101では、入射されたレーザ光Rのほぼ全部が透過する。また、ダイクロイックミラー101では、レーザ光Rが透過する略中央位置にて、可視レーザ光Qが45度の入射角で入射され、45度の反射角でレーザ光Rの光路上に反射される。ダイクロイックミラー101の反射率は、波長依存性を持っている。具体的には、ダイクロイックミラー101は、誘電体層と金属層との多層膜構造の表面処理がなされており、可視レーザ光Qの波長に対して高い反射率を有し、それ以外の波長の光をほとんど(99%)透過するように構成されている。
ガルバノスキャナ18は、ダイクロイックミラー101を経たレーザ光Rと可視レーザ光Qとを2次元走査するものである。ガルバノスキャナ18では、ガルバノX軸モータ31とガルバノY軸モータ32とが、それぞれのモータ軸が互いに直交するように取り付けられ、各モータ軸の先端部に取り付けられた第1ガルバノミラー18X及び第2ガルバノミラー18Yが内側で互いに対向している。そして、各モータ31、32の回転制御で、第1ガルバノミラー18X及び第2ガルバノミラー18Yを回転させることによって、レーザ光Rと可視レーザ光Qとを2次元走査する。この2次元走査方向は、X方向とY方向である。X方向の走査は、第1ガルバノミラー18Xの回転で行われる。Y方向の走査は、第2ガルバノミラー18Yの回転で行われる。第1ガルバノミラー18Xには、指向性に優れたレーザ光Rが入射する。これに対して、第2ガルバノミラー18Yには、回転する第1ガルバノミラー18Xで反射したレーザ光Rが入射する。そのため、第2ガルバノミラー18Yは、第1ガルバノミラー18Xと比べ、大きく、重い。
fθレンズ19は、ガルバノスキャナ18によって2次元走査されたレーザ光Rと可視レーザ光Qとを加工対象物7の加工面8上に集光するものである。従って、レーザ光Rと可視レーザ光Qは、各モータ31、32の回転制御によって、加工対象物7の加工面8上でX方向とY方向に2次元走査される。
次に、レーザ加工システム1を構成する印字情報作成部2とレーザ加工部3の回路構成について図2に基づいて説明する。先ず、レーザ加工部3の回路構成について説明する。
図2に表されたように、レーザ加工部3は、レーザコントローラ6、ガルバノコントローラ35、ガルバノドライバ36、レーザドライバ37、及び半導体レーザドライバ38等から構成されている。レーザコントローラ6は、レーザ加工部3の全体を制御する。レーザコントローラ6には、ガルバノコントローラ35、レーザドライバ37、及び半導体レーザドライバ38等が電気的に接続されている。また、レーザコントローラ6には、外部の印字情報作成部2が双方向通信可能に接続されている。レーザコントローラ6は、印字情報作成部2から送信された各情報(例えば、印字データ、ユーザからの各種指示情報等)を受信可能に構成されている。
レーザコントローラ6は、CPU41、RAM42、及びROM43等を備えている。CPU41は、レーザ加工部3の全体の制御を行う演算装置及び制御装置である。CPU41、RAM42、及びROM43は、不図示のバス線により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
RAM42は、CPU41により演算された各種の演算結果や印字パターンの印字データ等を一時的に記憶させておくためのものである。
ROM43は、各種のプログラムを記憶させておくものであり、例えば、印字情報作成部2から送信された印字データに基づいて印字パターンの加工データ(XY座標データ)を算出してRAM42に記憶するプログラム等が記憶されている。尚、各種プログラムには、上述したプログラムに加えて、例えば、印字情報作成部2から入力された印字データの加工条件に対応する印字パターンの太さ、深さ及び本数、レーザ発振器21のパワー、レーザ光Rのレーザパルス幅、ガルバノスキャナ18によるレーザ光Rを走査する走査速度、及びレーザ光Rを加工対象物7の加工面8上で繰り返し走査する回数(以下、「レーザ光Rの繰返回数」という。)等を示す各種制御パラメータをRAM42に記憶するプログラム等がある。更に、ROM43には、フォントの種類別に、直線と楕円弧とで構成された各文字のフォントの始点、終点、焦点、曲率等のデータが記憶されている。
CPU41は、ROM43に記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算及び制御を行う。
CPU41は、印字情報作成部2から入力された印字データに基づいて算出した印字パターンの加工データ(XY座標データ)、ガルバノスキャナ18によるレーザ光Rを走査する走査速度、及びレーザ光Rの繰返回数等を示すガルバノ走査速度情報等を、ガルバノコントローラ35に出力する。また、CPU41は、印字情報作成部2から入力された印字データに基づいて設定したレーザ発振器21のパワー、及びレーザ光Rのレーザパルス幅等を示すレーザ駆動情報を、レーザドライバ37に出力する。
CPU41は、可視半導体レーザ28の点灯開始を指示するオン信号又は消灯を指示するオフ信号を半導体レーザドライバ38に出力する。
ガルバノコントローラ35は、レーザコントローラ6から入力された各情報(例えば、印字パターンの加工データ(XY座標データ)、ガルバノ走査速度情報等)に基づいて、ガルバノX軸モータ31とガルバノY軸モータ32の駆動角度、回転速度等を算出して、駆動角度及び回転速度を示すモータ駆動情報をガルバノドライバ36に出力する。ガルバノドライバ36は、ガルバノコントローラ35から入力されたモータ駆動情報に基づいて、ガルバノX軸モータ31とガルバノY軸モータ32を駆動制御して、レーザ光Rと可視レーザ光Qを2次元走査する。
レーザドライバ37は、レーザコントローラ6から入力されたレーザ発振器21のパワー、及びレーザ光Rのレーザパルス幅等を示すレーザ駆動情報等に基づいて、レーザ発振器21を駆動させる。半導体レーザドライバ38は、レーザコントローラ6から入力されたオン信号又はオフ信号に基づいて、可視半導体レーザ28を点灯駆動又は、消灯させる。
次に、印字情報作成部2の回路構成について説明する。印字情報作成部2は、制御部51、入力操作部55、液晶ディスプレイ(LCD)56、及びCD-ROMドライブ58等を備えている。制御部51には、不図示の入出力インターフェースを介して、入力操作部55、液晶ディスプレイ56、及びCD-ROMドライブ58等が接続されている。
入力操作部55は、不図示のマウス及びキーボード等から構成されており、例えば、各種指示情報をユーザが入力する際に使用される。
CD-ROMドライブ58は、各種データ、及び各種アプリケーションソフトウェア等をCD-ROM57から読み込むものである。
制御部51は、印字情報作成部2の全体を制御するものであって、CPU61、RAM62、ROM63、及びハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)66等を備えている。CPU61は、印字情報作成部2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置である。CPU61、RAM62、及びROM63は、不図示のバス線により相互に接続されており、相互にデータのやり取りが行われる。更に、CPU61とHDD66とは、不図示の入出力インターフェースを介して接続されており、相互にデータのやり取りが行われる。
RAM62は、CPU61により演算された各種の演算結果等を一時的に記憶させておくためのものである。ROM63は、各種のプログラム等を記憶させておくものである。
HDD66には、各種アプリケーションソフトウェアのプログラム、及び各種データファイル等が記憶される。
[2.制御フロー]
次に、本実施形態のレーザ加工システム1の制御フローについて説明する。図3のフローチャートで表された制御プログラム100は、制御部51のROM63に記憶されており、レーザ光Rによるマーキング加工が行われる際に、制御部51のCPU61により実行される。従って、後述する処理において、制御対象がレーザ加工部3の構成要素である場合、レーザコントローラ6を介した制御が行われる。尚、制御プログラム100は、CD-ROM57に保存されており、CD-ROMドライブ58によって読み込まれ、CPU61により実行されてもよい。以下、制御プログラム100を、図4乃至図9に表された具体例を参照しながら説明する。
制御プログラム100では、先ず、ステップ(以下、単に「S」と表記する。)10において、指定処理が行われる。その処理では、加工対象物7の材質が指定される。その指定は、ユーザが入力操作部55を操作することによって行われる。
作成処理S12では、ユーザがマーキング加工を所望する印字パターンについて、その加工対象物7の加工面8上での加工位置を示すXY座標データが、第1加工データとして作成される。その作成には、GUI(Graphical User Interface)が使用される。つまり、作成処理S12は、上記指定処理S10と同様にして、液晶ディスプレイ56に表示されるグラッフィクに対して、ユーザが入力操作部55で入力操作することによって行われる。
ここでは、後述する各処理を具体的に説明するため、ユーザがマーキング加工を所望する印字パターンとして、「A」「T」「B」の各英文字を使用する。つまり、作成処理S12では、図4に表されたように、加工対象物7の加工面8上において、「A」「T」「B」の各英文字が、その記載順でマーキング加工されるように、第1加工データ(XY座標データ)が作成される。このような具体例を用いた以下の説明では、「A」の英文字をオブジェクトO1と表記し、「T」の英文字をオブジェクトO2と表記し、「B」の英文字をオブジェクトO3と表記する。また、オブジェクトO1、オブジェクトO2、及びオブジェクトO3を区別せずに総称する場合は、オブジェクトOと表記する。
第1加工処理S14では、第1加工条件が生成される。第1加工条件とは、上記作成処理S12で作成された第1加工データ(XY座標データ)に対応するものである。更に、第1加工処理S14では、その生成された第1加工条件と、上記作成処理S12で作成された第1加工データ(XY座標データ)とに基づいて、加工対象物7の加工面8に対してマーキング加工が行われる。これにより、各オブジェクトOが加工対象物7の加工面8上に描かれる。
第1加工条件の生成は、上記指定処理S10で指定された加工対象物7の材質と、図5に表されたデータテーブル70とを用いて行われる。データテーブル70は、制御部51のROM63に記憶されている。データテーブル70では、加工対象物7の材質、制御パラメータ、第1加工条件、及び第2加工条件の各欄が関連付けられている。加工対象物7の材質の欄には、第1ガラス材料、第2ガラス材料、第1セラミック材料、及び第1樹脂材料の各項目が設けられている。第1ガラス材料と第2ガラス材料は、異なるガラスの特定材料を示している。第1セラミック材料は、セラミックの特定材料を示している。第1樹脂材料は、樹脂の特定材料を示している。
制御パラメータの欄には、パワー、走査速度、繰返回数等の各項目が設けられている。パワーは、レーザ光Rの出力パワーであって、レーザ光Rの光エネルギーの強度を示している。走査速度は、上述したように、ガルバノスキャナ18がレーザ光Rを走査する速度を示している。繰返回数は、上述したように、ガルバノスキャナ18がレーザ光Rを加工対象物7の加工面8上で繰り返し走査する回数を示している。
第1加工処理S14では、上記指定処理S10で第1ガラス材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、80%のパワー、3000mm/sの走査速度、及び「1」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第1加工条件として生成される。上記指定処理S10で第2ガラス材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、80%のパワー、3000mm/sの走査速度、及び「4」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第1加工条件として生成される。
上記指定処理S10で第1セラミック材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、90%のパワー、1000mm/sの走査速度、及び「1」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第1加工条件として生成される。上記指定処理S10で第1樹脂材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、80%のパワー、1000mm/sの走査速度、及び「1」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第1加工条件として生成される。尚、第2加工条件については、後述する。
このようにして、マーキング加工が行われた後は、S16の判定処理において、マーキング加工を再び行う必要があるかが判定される。その判定は、加工対象物7の加工面8を目視したユーザが、その目視結果に応じて入力操作部55の操作で入力する指示情報に基づいて行われる。
例えば、加工対象物7の加工面8において、全オブジェクトOのうち、少なくとも一つが視認不能の場合には、マーキング加工を再び行う必要がある旨の指示情報がユーザによって入力される。
図6では、ユーザが視認できないオブジェクトOの具体例として、英文字「T」のオブジェクトO2が二点鎖線で示されている。この点は、後述する図8乃至図13においても、同様である。尚、英文字「T」のオブジェクトO2は、その第1加工データ(XY座標データ)が示す加工対象物7の加工面8上の加工位置に対して、上記第1加工処理S14でレーザ光Rが照射・走査されたにも拘わらず、マーキング加工が不成功に終わり、ユーザが視認できないものである。
ここで、マーキング加工を再び行う必要がある場合(S16:YES)、選択処理S18が行われる。その処理では、マーキング加工を再び行う必要があるオブジェクトOが、ユーザによって選択される。具体的には、図7に表されたように、ユーザは、全オブジェクトOのイメージが表示された液晶ディスプレイ56において、入力操作部55でポインタ59を操作することによって、加工対象物7の加工面8で視認できない英文字「T」のオブジェクトO2を選択する。その際、液晶ディスプレイ56では、選択された英文字「T」のオブジェクトO2の、イメージ表示の態様が変更される。
尚、液晶ディスプレイ56における全オブジェクトOのイメージ表示は、上記作成処理S12で作成された全オブジェクトOの第1加工データ(XY座標データ)に基づいて行われてもよいし、第1加工データ(XY座標データ)以外のデータ(例えば、不図示のカメラで取得される加工対象物7の加工面8の撮像データ)等に基づいて行われてもよい。
照射処理S20では、加工対象物7の加工面8上において、上記選択処理S18で選択されていないオブジェクトO(の加工位置)が、可視レーザ光Qの時間残像で映し出される。具体的には、図8に表されたように、加工対象物7の加工面8上において、マーキング加工された英文字「A」のオブジェクトO1を取り囲む矩形像P1と、マーキング加工された英文字「B」のオブジェクトO3を取り囲む矩形像P2とが、可視レーザ光Qの走査によって塗り潰される。その際、英文字「A」のオブジェクトO1と英文字「B」のオブジェクトO3の加工対象物7上の各加工位置では、それぞれのマーキング痕によって、可視レーザ光Qが乱反射する。これにより、マーキング加工された英文字「A」のオブジェクトO1と英文字「B」のオブジェクトO3は、加工対象物7の加工面8上において、可視レーザ光Qの時間残像で映し出される。尚、この映し出しは、遅くとも、後述する第2加工処理S28が行われる前までに終了する。
このようにして、可視レーザ光Qの時間残像が映し出されると、S22の判定処理において、上記選択処理S18での選択を終了するかが判定される。この判定は、ユーザが入力操作部55の操作で入力する指示情報に基づいて行われる。ここで、上記選択処理S18での選択を終了しない場合(S22:NO)、上記選択処理S18と上記照射処理S20とが繰り返し行われる。
これに対して、上記選択処理S18での選択を終了する場合(S22:YES)、特定処理S24が行われる。この処理では、上記作成処理S12で作成された第1加工データ(XY座標データ)のうち、上記選択処理S18で選択されたオブジェクトOの第1加工データ(XY座標データ)で示される領域が、特定領域として特定される。具体的には、上記作成処理S12で作成された全オブジェクトOの第1加工データ(XY座標データ)のうち、上記選択処理S18で選択された英文字「T」のオブジェクトO2の第1加工データ(XY座標データ)で示される領域が、特定領域として特定される。尚、そのような特定領域は、加工対象物7の加工面8上では、図9の符号D1で示すように、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置を表している。
生成処理S26では、上記特定処理S24で特定された特定領域の、加工対象物7の加工面8における加工位置を示すXY座標データが、第2加工データとして作成される。その作成は、上記作成処理S12で作成された第1加工データ(XY座標データ)に基づいて行われる。具体的には、上記特定処理S24で特定された特定領域D1の、加工対象物7の加工面8における加工位置を示すXY座標データ、つまり、上記選択処理S18で選択された英文字「T」のオブジェクトO2の第1加工データ(XY座標データ)と同一のデータが、第2加工データとして作成される。
第2加工処理S28では、第2加工条件が生成される。第2加工条件とは、上記生成処理S26で作成された第2加工データ(XY座標データ)に対応するものである。更に、第2加工処理S28では、その生成された第2加工条件と、上記生成処理S26で生成された第2加工データ(XY座標データ)とに基づいて、上記第1加工処理S14で既にマーキング加工された加工対象物7の加工面8に対して、マーキング加工が再び行われる。これにより、加工対象物7の加工面8では、上記第1加工処理S14でレーザ光Rが照射・走査されたにも拘わらず、マーキング加工が不成功に終わって、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置に、当該英文字「T」のオブジェクトO2が再び描かれる。
第2加工条件の生成は、上述した第1加工条件の生成と同様にして、上記指定処理S10で指定された加工対象物7の材質と、図5に表されたデータテーブル70とを用いて行われる。
第2加工処理S28では、上記指定処理S10で第1ガラス材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、50%のパワー、3000mm/sの走査速度、「1」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第2加工条として生成される。第1ガラス材料に関連付けられた第2加工条件と第1加工条件とを比較すると、第2加工条件のパワーの値が、第1加工条件のパワーの値よりも小さい。これに対して、第2加工条件の走査速度及び繰返回数の各値は、第1加工条件の走査速度及び繰返回数の各値と同一である。
上記指定処理S10で第2ガラス材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、80%のパワー、3000mm/sの走査速度、「2」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第2加工条件として生成される。第2ガラス材料に関連付けられた第2加工条件と第1加工条件とを比較すると、第2加工条件の繰返回数の値が、第1加工条件の繰返回数の値よりも少ない。これに対して、第2加工条件のパワー及び走査速度の各値は、第1加工条件のパワー及び走査速度の各値と同一である。
上記指定処理S10で第1セラミック材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、80%のパワー、2000mm/sの走査速度、「1」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第2加工条件として生成される。第1セラミック材料に関連付けられた第2加工条件と第1加工条件とを比較すると、第2加工条件のパワーの値が、第1加工条件のパワーの値よりも小さく、第2加工条件の走査速度の値が、第1加工条件の走査速度の値よりも大きい。これに対して、第2加工条件の繰返回数の値は、第1加工条件の繰返回数の値と同一である。
上記指定処理S10で第1樹脂材料が加工対象物7の材質として指定されていた場合、80%のパワー、3000mm/sの走査速度、「1」の繰返回数等の、各制御パラメータの数値を示すデータが、第2加工条件として生成される。第1樹脂材料に関連付けられた第2加工条件と第1加工条件とを比較すると、第2加工条件の走査速度の値が、第1加工条件の走査速度の値よりも大きい。これに対して、第2加工条件のパワー及び繰返回数の各値は、第1加工条件のパワー及び繰返回数の各値と同一である。
このようにして、マーキング加工が再び行われた後は、上記S16の判定処理に戻って、マーキング加工を再び行う必要があるかが判定される。具体的には、例えば、上述した図6に表されたように、加工対象物7の加工面8において、英文字「T」のオブジェクトO2が未だに視認できない場合は、マーキング加工を再び行う必要がある旨の指示情報が、ユーザによって入力されることによって、マーキング加工を再び行う必要がある場合(S16:YES)とされ、上記選択処理S18以降の各処理が繰り返し行われる。
これに対して、例えば、上述した図4に表されたように、加工対象物7の加工面8において、全オブジェクトOが視認できる場合は、マーキング加工を再び行う必要がない旨の指示情報が、ユーザによって入力されることによって、マーキング加工を再び行う必要がない場合(S16:NO)とされ、制御プログラム100が終了する。
[3.まとめ]
以上詳細に説明したように、本実施の形態では、全オブジェクトOが加工対象物7上にマーキング加工されるために、全オブジェクトOの第1加工データが作成され(S12)、その第1加工データに基づいて、加工対象物7上にレーザ光Rが照射・走査される(S14)。その後、全オブジェクトOのうち、ユーザが視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2について、その加工対象物7上の加工位置を表している特定領域D1が、第1加工データに基づいて特定されると(S24)、その特定領域D1の加工対象物7上の加工位置を示すXY座標データが、第2加工データとして第1加工データに基づいて生成される(S26)。更に、その第2加工データに基づいて、加工対象物7上にレーザ光Rが再び照射・走査される(S28)。
これにより、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、加工対象物7上において、第1加工処理S14でレーザ光Rが照射・走査されたにも拘わらず、マーキング加工が不成功に終わり、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置に対して、第2加工処理S28で当該英文字「T」のオブジェクトO2を再びマーキング加工することが可能である。
また、第1加工処理S14で全オブジェクトOのマーキング加工が行われた後の加工対象物7では、加工対象物7の材料が、第1ガラス材料、第2ガラス材料、又は第1セラミック材料等である場合、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置における加工対象物7の内部において、視認不能な多数の微小クラックが生じている。あるいは、加工対象物7の材料が第1樹脂材料等である場合、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置における加工対象物7の内部において、視認不能な多数の微小気泡が生じている。もっとも、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100では、第2加工処理S28により再びマーキング加工することができるので、それら微小クラック又は微小気泡が連結し、英文字「T」のオブジェクトO2が視認可能となる。
また、第1加工データに基づいて行われるレーザ光Rの照射・走査は、そのレーザ光Rの照射・走査に関する各制御パラメータで構成される第1加工条件に基づいて行われる(S14)。これに対して、第2加工データに基づいて行われる再度のレーザ光Rの照射・走査は、その再度のレーザ光Rの照射・走査に関する各制御パラメータで構成される第2加工条件に基づいて行われる(S28)。第1加工条件及び第2加工条件の各制御パラメータは、パワー、走査速度、及び繰返回数等であるが、第1加工条件と第2加工条件との間では、パワー、走査速度、及び繰返回数等の各制御パラメータのうち、少なくとも一つの制御パラメータの値が異なっている(図5)。
これにより、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、第1加工処理S14において、全オブジェクトOをマーキング加工するために適した制御パラメータでレーザ光Rを照射・走査することが可能である。更に、第2加工処理S28では、第1加工処理S14でレーザ光Rが照射・走査されたにも拘わらず、マーキング加工が不成功に終わった英文字「T」のオブジェクトO2を、再びマーキング加工するために適した制御パラメータで、レーザ光Rを照射・走査することが可能である。つまり、第1加工条件とは異なる第2加工条件でレーザ光Rの照射・走査を行うので、マーキング加工が成功となる蓋然性、すなわち、英文字「T」のオブジェクトO2が視認できる蓋然性が高くなる。
また、第1加工処理S14で生じた視認不能な多数の微小クラック又は微小気泡が連結すれば、英文字「T」のオブジェクトO2が視認可能となる。そのような連結を起こさせるためのレーザ光のパワー密度、つまり、加工対象物7に照射されるレーザ光Rの単位面積当たりの光強度は、第1加工処理S14のときよりも小さくてよい。
そこで、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、第2加工処理S28において、レーザ光Rのパワー密度が第1加工処理S14のときよりも小さくなるように、第2加工条件を生成する。そのため、加工対象物7の材料が第1ガラス材料である場合には、第2加工条件のパワーの値が第1加工条件のパワーの値よりも小さく設定される。加工対象物7の材料が第2ガラス材料である場合には、第2加工条件の繰返回数の値が第1加工条件の繰返回数の値よりも少なく設定される。加工対象物7の材料が第1セラミック材料である場合には、第2加工条件のパワーの値が第1加工条件のパワーの値よりも小さく設定されると共に、第2加工条件の走査速度が第1加工条件の走査速度よりも速く設定される。加工対象物7の材料が第1樹脂材料である場合には、第2加工条件の走査速度を第1加工条件の走査速度よりも速く設定される。
尚、加工対象物7に照射されるレーザ光Rのスポット径を、第1加工条件と第2加工条件の制御パラメータの項目の一つとした場合、第2加工条件のスポット径の値を、第1加工条件のスポット径の値よりも大きくする。これにより、第2加工処理S28のレーザ光Rのパワー密度が第1加工処理S14のときよりも小さくなるように、第2加工条件が生成されてもよい。
また、レーザ発振器21がYAGレーザ等で構成されている場合、その繰り返し周波数を、第1加工条件と第2加工条件の制御パラメータの項目の一つとし、第2加工条件の繰り返し周波数の値を、第1加工条件の繰り返し周波数の値よりも小さくする。これにより、第2加工処理S28のレーザ光Rのパワー密度が第1加工処理S14のときよりも小さくなるように、第2加工条件が生成されてもよい。
また、第2加工処理S28では、指定処理S10で指定された加工対象物7の材質に対して、ROM63のデータテーブル70の第2加工条件の欄で関連付けられている各制御パラメータの値によって、第2加工条件が生成されている。これにより、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、加工対象物7の材質に応じた第2加工条件を容易に生成することが可能である。
また、ユーザが、全オブジェクトOのイメージが表示された液晶ディスプレイ56において、入力操作部55でポインタ59を操作することによって、加工対象物7の加工面8では視認できない英文字「T」のオブジェクトO2を選択すると(S18)、特定処理S24において、その選択された英文字「T」のオブジェクトO2の第1加工データで示される領域が、特定領域D1として特定される。これにより、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、特定領域D1を容易に特定することが可能である。
また、照射処理S20では、液晶ディスプレイ56にイメージが表示されている全オブジェクトOのうち、ユーザが入力操作部55で選択しなかった各オブジェクトO1,O3について、それぞれの加工対象物7上の加工位置を取り囲む各矩形像P1,P2が、可視レーザ光Qの走査によって塗り潰される(図8)。これにより、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、加工対象物7上において、ユーザが選択しなかった各オブジェクトO1,O3を、その加工位置で乱反射する可視レーザ光Qの時間残像によって映し出すことが可能である。よって、加工対象物7上に映し出された各オブジェクトO1,O3を参考にすれば、第2加工データに基づくオブジェクトO2に対するレーザ光Rの照射位置の位置決めが容易になる。尚、照射処理S20では、加工対象物7の加工面8上において、各オブジェクトO1,O3を取り囲む各矩形像P1,P2を可視レーザ光Qで塗り潰す代わりに、各オブジェクトO1,O3の第1加工データ(XY座標データ)に基づいて、各オブジェクトO1,O3を描くようにして、可視レーザ光Qが照射・走査されてもよい。
また、特定処理S24で特定される特定領域D1は、ユーザが入力操作部55で選択したオブジェクトOであって、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の、加工対象物7上の加工位置を表している。更に、生成処理S26では、特定処理S24で特定された特定領域D1、つまり、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の、加工対象物7における加工位置を示すXY座標データが、第2加工データとして作成される。そのため、本実施の形態のレーザ加工システム1、制御部51、及び制御プログラム100は、第2加工処理S28において、英文字「T」のオブジェクトO2を描くようにして、加工対象物7上にレーザ光Rを照射・走査させることが可能である。
尚、第2加工処理S28において、英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置のうち、最初の所定範囲については、レーザ光Rを照射しない、又はレーザ光Rの出力パワーを第2加工条件よりも小さくしてもよい。なぜなら、第1加工処理S14において、各オブジェクトOの描き始めは、レーザ光Rの出力状態が安定せず、レーザ光Rの出力パワーが大きくなる傾向があるからである。そのため、第2加工処理S28では、英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置のうち、描き始めの最初の所定範囲において、レーザ光Rの出射を停止又は出力パワーを低下させることで、その位置での加工精度が低下することを抑制できる。
また、英文字「T」のオブジェクトO2に対するレーザ光Rの走査において、第2加工処理S28におけるレーザ光Rの走査順と、第1加工処理S14におけるレーザ光Rの走査順とは異なっていてもよい。具体的には、例えば、第2加工処理S28において、レーザ光Rは、第1加工処理S14におけるレーザ光Rの走査順とは逆の走査順で走査される。この場合、第2加工データとして生成される、英文字「T」のオブジェクトO2を構成する線分の始点と終点を示すXY座標データの各々は、第1加工データとして作成される、英文字「T」のオブジェクトO2を構成する線分の終点と始点を示すXY座標データの各々に置き換えるとよい。これにより、第2加工処理S28では、第1加工処理S14とは異なる走査順でレーザ光Rが照射されるので、微小クラック又は微小気泡が連結しやすく、マーキング加工が成功となる蓋然性が高くなる。
ちなみに、本実施形態において、レーザコントローラ6及び制御部51は、「制御ユニット」の一例である。ガルバノスキャナ18は、「走査ユニット」の一例である。制御部51は、「制御装置」の一例である。入力操作部55は、「操作部」の一例である。液晶ディスプレイ56は、「ディスプレイ」の一例である。ROM63は、「記憶ユニット」の一例である。作成処理S12は、「作成ステップ」の一例である。第1加工処理S14は、「第1加工ステップ」の一例である。特定処理S24は、「特定ステップ」の一例である。生成処理S26は、「生成ステップ」の一例である。第2加工処理S28は、「第2加工ステップ」の一例である。
[4.その他]
尚、本開示は、本実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、特定処理S24で特定される特定領域は、図10に表された特定領域D2のように、ユーザが入力操作部55で選択したオブジェクトOであって、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置の全部を取り囲む矩形領域の、加工対象物7上の加工位置を表してもよい。このような場合には、生成処理S26では、特定処理S24で特定された特定領域D2、つまり、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2を取り囲む矩形領域のXY座標データが、第2加工データとして作成される。これにより、第2加工処理S28では、英文字「T」のオブジェクトO2の全部を取り囲む矩形領域が、レーザ光Rの走査によって塗り潰されるようにして、加工対象物7上にレーザ光Rが照射・走査される。
あるいは、特定処理S24で特定される特定領域は、図11に表された特定領域D3のようにユーザが入力操作部55で選択したオブジェクトOであって、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置の一部を取り囲む矩形領域の、加工対象物7上の加工位置を表してもよい。このような場合には、生成処理S26では、特定処理S24で特定された特定領域D3、つまり、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の一部を取り囲む矩形領域のXY座標データが、第2加工データとして作成される。これにより、第2加工処理S28では、英文字「T」のオブジェクトO2の一部を取り囲む矩形領域が、レーザ光Rの走査によって塗り潰されるようにして、加工対象物7上にレーザ光Rが照射・走査される。このように、第2加工処理S28において、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の一部にさえレーザ光Rが照射されれば、そのレーザ光Rによるマーキング加工の衝撃により、第1加工処理S14で生じた多数の微小クラック又は微小気泡が連鎖的に連結するので、英文字「T」のオブジェクトO2が視認可能となる。
あるいは、特定処理S24で特定される特定領域は、図12に表された特定領域D4のように、ユーザが入力操作部55で選択したオブジェクトOであって、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置の一部と交差する矩形領域の、加工対象物7上の加工位置を表してもよい。このような場合には、生成処理S26では、特定処理S24で特定された特定領域D4、つまり、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の一部と交差する矩形領域のXY座標データが、第2加工データとして作成される。これにより、第2加工処理S28では、英文字「T」のオブジェクトO2の一部と交差する矩形領域が、レーザ光Rの走査によって塗り潰されるようにして、加工対象物7上にレーザ光Rが照射・走査される。このように、第2加工処理S28において、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の一部にさえレーザ光Rが照射されれば、そのレーザ光Rによるマーキング加工の衝撃により、第1加工処理S14で生じた多数の微小クラック又は微小気泡が連鎖的に連結するので、英文字「T」のオブジェクトO2が視認可能となる。
但し、上記図10乃至図12に表された各ケースでは、生成処理S26で第2加工データが生成される際において、各矩形領域内のレーザ光Rの走査位置を示すXY座標データで定められるレーザ光Rの走査間隔(つまり、塗り潰し間隔)によって、第2加工処理S28のレーザ光Rのパワー密度が、第1加工処理S14のときよりも小さくなるようにされる。
あるいは、特定処理S24で特定される特定領域は、図13に表された特定領域D5のように、ユーザが入力操作部55で選択したオブジェクトOであって、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の加工位置の一部と交差する線分の、加工対象物7上の加工位置を表してもよい。このような場合には、生成処理S26では、特定処理S24で特定された特定領域D5、つまり、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の一部と交差する線分のXY座標データが、第2加工データとして作成される。これにより、第2加工処理S28では、英文字「T」のオブジェクトO2の一部と交差する線分が描かれるようにして、加工対象物7上にレーザ光Rが照射・走査される。このように、第2加工処理S28において、視認不能な英文字「T」のオブジェクトO2の一部にさえレーザ光Rが照射されれば、そのレーザ光Rによるマーキング加工の衝撃により、第1加工処理S14で生じた多数の微小クラック又は微小気泡が連鎖的に連結するので、英文字「T」のオブジェクトO2が視認可能となる。
但し、上記図13に表されたケースでは、第2加工処理S28で第2加工条件が生成される際において、走査速度の制御パラメータによって、第2加工処理S28のレーザ光Rのパワー密度が、第1加工処理S14のときよりも小さくなるようにされる。
尚、上記図10乃至図13に表された各ケースにおいて、各特定領域D2~D5の特定は、ユーザが入力操作部55で選択したオブジェクトOに基づいて行われるが、これに限定されるものではない。例えば、図7に表された液晶ディスプレイ56において、ユーザが入力操作部55でポインタ59を操作することによって、複数の領域のうち一つの領域を選択した場合、その選択された一つの領域が特定領域として特定されてもよい。
また、図14(A)に表されたように、英文字「T」のオブジェクトO2が、複数の線分Lで構成され、マーキング加工される場合、第1加工データとして、各線分Lの始点と終点を示すXY座標データが作成される。更に、本実施形態では、英文字「T」のオブジェクトO2の第1加工データと同一のXY座標データが、第2加工データとして生成されるが、これに限定されるものではない。つまり、第2加工データは、英文字「T」のオブジェクトO2がマーキング加工される加工対象物7の加工面8上の範囲を示すデータであれば、英文字「T」のオブジェクトO2の第1加工データと同一でなくてもよい。
例えば、図14(B)に表されたように、英文字「T」のオブジェクトO2を構成する複数の線分Lのうち、少なくとも一つの線分Lを間引いた線分LのXY座標データが、第2加工データとして生成されてもよい。
また、図14(C)に表されたように、英文字「T」のオブジェクトO2の形状に基づき、英文字「T」のオブジェクトO2の形状を示す線分LのXY座標データが、第2加工データとして生成されてもよい。この場合は、例えば、英文字「T」のオブジェクトO2の形状に対して周知の細線化処理を行い、細線化された英文字「T」のオブジェクトO2の形状を示す線分Lをマーキング加工するためのXY座標データが、第2加工データとして生成されてもよい。特に、オブジェクトO2が「T」の英文字であることから、単線ベクトルによって表される英文字「T」の骨格線をオブジェクトO2の形状を示す線分Lとし、この線分Lをマーキング加工するためのXY座標データを、第2加工データとして生成するとよい。この点は、他の文字についても、同様である。
第2加工処理S28において、上記図14(B)及び図14(C)で表される線分Lをマーキング加工すれば、第1加工処理S14で生じた微小クラック又は微小気泡を連鎖的に連結させることができる。また、第2加工データでマーキング加工される加工対象物7の加工面8上の加工位置は、第1加工処理S14で第1加工データに基づいてマーキング加工された位置上である。そのため、第2加工処理S28において、第2加工データに基づいて英文字「T」のオブジェクトO2がマーキング加工される位置以外にレーザ光Rが照射・走査されることはないので、予期せぬマーキング加工がなされることが防止される。
ちなみに、特定領域D2、特定領域D3、及び特定領域D4は、「矩形領域」の一例である。特定領域D5は、「交差領域」の一例である。
1:レーザ加工システム、6:レーザコントローラ、7:加工対象物、12:レーザ光出射ユニット、15:可視レーザ出射ユニット、18:ガルバノスキャナ、51:制御部、55:入力操作部、56:液晶ディスプレイ、63:ROM、100:制御プログラム、D1,D2,D3,D4,D5:特定領域、L:線分、O:オブジェクト、Q:可視レーザ光、R:レーザ光、S10:指定処理、S12:作成処理、S14:第1加工処理、S20:照射処理、S24:特定処理、S26:生成処理、S28:第2加工処理

Claims (21)

  1. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、
    前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、
    制御ユニットと、を備え、
    前記制御ユニットは、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成処理と、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工処理と、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工処理で前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定処理と、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成処理と、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工処理で加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工処理と、を実行し、
    さらに、前記第2加工処理を実行する際において、前記第1加工処理での前記レーザ光の照射の条件である第1加工条件とは異なる第2加工条件で、前記レーザ光の照射を行うことを特徴とするレーザ加工システム。
  2. 前記第1加工条件及び前記第2加工条件には、前記加工対象物に照射される前記レーザ光の単位面積当たりの光強度である前記レーザ光のパワー密度が含まれ、
    前記第2加工条件は、前記第1加工条件と比べて、前記レーザ光のパワー密度が小さいことを特徴とする請求項に記載のレーザ加工システム。
  3. 前記第1加工条件及び前記第2加工条件には、前記走査ユニットの走査速度が含まれ、
    前記第2加工条件は、前記第1加工条件と比べ、前記走査ユニットの走査速度が速いことを特徴とする請求項又は請求項に記載のレーザ加工システム。
  4. 前記第1加工条件及び前記第2加工条件には、前記レーザ光の光エネルギーの強度である前記レーザ光の出力パワーが含まれ、
    前記第2加工条件は、前記第1加工条件と比べ、前記レーザ光の出力パワーが小さいことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のレーザ加工システム。
  5. 前記第1加工条件及び前記第2加工条件には、前記レーザ光の照射の際に前記走査ユニットにより前記加工対象物を繰り返し走査する回数である繰返回数が含まれ、
    前記第2加工条件は、前記第1加工条件と比べ、前記繰返回数が少ないことを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のレーザ加工システム。
  6. 前記加工対象物の材質と加工条件とが関連付けられて記憶される記憶ユニットを備え、
    前記制御ユニットは、
    前記加工対象物の材質が指定される指定処理を実行し、
    前記第2加工処理において、前記指定処理で指定された材質に対して前記記憶ユニットで関連付けられている加工条件を、前記第2加工条件とすることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一つに記載のレーザ加工システム。
  7. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、
    前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、
    前記加工対象物における複数のオブジェクトのイメージを表示するディスプレイと、
    前記ディスプレイに表示される前記複数のオブジェクトの中から、一又は複数のオブジェクトを選択するための操作部と、
    制御ユニットと、を備え、
    前記制御ユニットは、
    前記加工対象物上に加工する前記複数のオブジェクトの第1加工データを作成する作成処理と、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工処理と、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工処理で前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定処理と、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成処理と、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工処理で加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工処理と、を実行し、
    さらに、前記特定処理において、前記操作部で選択されるオブジェクトの少なくとも一部を含む領域を、前記特定領域として特定することを特徴とするレーザ加工システム。
  8. 前記レーザ加工システムは、可視レーザ光を出射する可視レーザ光出射ユニットを備え、
    前記走査ユニットは、前記可視レーザ光を前記加工対象物に向けて照射し、走査し、
    前記制御ユニットは、
    前記可視レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記ディスプレイに表示される前記複数のオブジェクトのうち、前記操作部で選択されないオブジェクトの前記加工対象物上の加工位置を前記可視レーザ光で照射する照射処理を実行することを特徴とする請求項に記載のレーザ加工システム。
  9. 前記制御ユニットは、前記特定処理において、前記操作部で選択されるオブジェクトを、前記特定領域として特定することを特徴とする請求項又は請求項に記載のレーザ加
    工システム。
  10. 前記操作部で選択されるオブジェクトは、複数の線分により構成され、
    前記制御ユニットは、
    前記生成処理において、前記オブジェクトを構成する前記複数の線分のうち、一又は複数の線分を間引いた線分を加工するためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とする請求項に記載のレーザ加工システム。
  11. 前記制御ユニットは、
    前記生成処理において、前記オブジェクトを細線化処理し、細線化された前記オブジェクトの形状を示す線分を加工するためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とする請求項に記載のレーザ加工システム。
  12. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、
    前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、
    制御ユニットと、を備え、
    前記制御ユニットは、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成処理と、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工処理と、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工処理で前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定処理と、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成処理と、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工処理で加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工処理と、を実行し、
    さらに、前記特定処理において、前記第1加工処理で前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置を包囲する矩形領域を、前記特定領域として特定し、
    前記生成処理において、前記矩形領域を前記レーザ光の走査で塗り潰すためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とするレーザ加工システム。
  13. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、
    前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、
    制御ユニットと、を備え、
    前記制御ユニットは、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成処理と、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工処理と、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工処理で前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定処理と、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成処理と、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工処理で加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工処理と、を実行し、
    さらに、前記特定処理において、前記第1加工処理で前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置と交わる交差領域を、前記特定領域として特定し、
    前記生成処理において、前記交差領域を前記レーザ光の走査で辿るためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とするレーザ加工システム。
  14. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置であって、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行し、
    さらに、前記第2加工ステップを実行する際において、前記第1加工ステップでの前記レーザ光の照射の条件である第1加工条件とは異なる第2加工条件で、前記レーザ光の照射を行うことを特徴とする制御装置。
  15. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、前記加工対象物における複数のオブジェクトのイメージを表示するディスプレイと、前記ディスプレイに表示される前記複数のオブジェクトの中から、一又は複数のオブジェクトを選択するための操作部と、を備えるレーザ加工機の制御装置であって、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行し、
    さらに、前記特定ステップにおいて、前記操作部で選択されるオブジェクトの少なくとも一部を含む領域を、前記特定領域として特定することを特徴とする制御装置。
  16. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置であって、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御
    して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行し、
    さらに、前記特定ステップにおいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置を包囲する矩形領域を、前記特定領域として特定し、
    前記生成ステップにおいて、前記矩形領域を前記レーザ光の走査で塗り潰すためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とする制御装置。
  17. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置であって、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行し、
    さらに、前記特定ステップにおいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置と交わる交差領域を、前記特定領域として特定し、
    前記生成ステップにおいて、前記交差領域を前記レーザ光の走査で辿るためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とする制御装置。
  18. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置に、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行させ
    さらに、前記第2加工ステップを実行させる際において、前記第1加工ステップでの前記レーザ光の照射の条件である第1加工条件とは異なる第2加工条件で、前記レーザ光の照射を行うことを特徴とする制御プログラム。
  19. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、前記加工対象物における複数のオブジェクトのイメージを表示するディスプレイと、前記ディスプレイに表示される前記複数のオブジェクトの中から、一又は複数のオブジェクトを選択するための操作部と、を備えるレーザ加工機の制御装置に、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと

    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行させ
    さらに、前記特定ステップにおいて、前記操作部で選択されるオブジェクトの少なくとも一部を含む領域を、前記特定領域として特定することを特徴とする制御プログラム。
  20. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置に、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行させ
    さらに、前記特定ステップにおいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置を包囲する矩形領域を、前記特定領域として特定し、
    前記生成ステップにおいて、前記矩形領域を前記レーザ光の走査で塗り潰すためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とする制御プログラム。
  21. レーザ光を出射するレーザ光出射ユニットと、前記レーザ光を加工対象物に向けて照射し、走査する走査ユニットと、を備えるレーザ加工機の制御装置に、
    前記加工対象物上に加工するオブジェクトの第1加工データを作成する作成ステップと、
    前記第1加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記加工対象物を加工するために前記レーザ光を照射する第1加工ステップと、
    前記第1加工データに基づいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置の少なくとも一部を含む特定領域を特定する特定ステップと、
    前記特定領域を加工する第2加工データを生成する生成ステップと、
    前記第2加工データに基づき、前記レーザ光出射ユニット及び前記走査ユニットを制御して、前記第1加工ステップで加工が行われた前記加工対象物を再度加工するために前記レーザ光を照射する第2加工ステップと、を実行させ
    さらに、前記特定ステップにおいて、前記第1加工ステップで前記レーザ光の照射が行われた前記加工対象物上の前記オブジェクトの加工位置と交わる交差領域を、前記特定領域として特定し、
    前記生成ステップにおいて、前記交差領域を前記レーザ光の走査で辿るためのデータを、前記第2加工データとして生成することを特徴とする制御プログラム。
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