JP7294027B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒を使用した空気調和装置に関する。
室内機を複数台備えるマルチ型空気調和装置においても、環境性および安全性の観点から省冷媒化が求められる。省冷媒化のためには、冷媒回路内の冷媒密度を低減することが考えられる。特に液管(接続配管を含む)の内部には、装置の運転中に密度の高い冷媒が多く分布するため、液管の内部の冷媒密度を下げることによる効果は大きい。
そこで、冷媒の流れる方向に関して液管の上流側と下流側に膨張弁を接続し、上流側膨張弁を過冷却度に基づいて制御し、下流側膨張弁を過熱度に基づいて制御することで、液管内の冷媒密度を調整する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。この従来技術により、液管内を低密度な二相冷媒にし、液管内の冷媒密度を低減できるため、装置に封入される冷媒量を低減できる。
特再公表2014-118953号公報
上記の従来技術では、マルチ型空気調和装置の場合、室外機に膨張弁を1つ設け、各室内機に膨張弁を設け、室外機の1つの膨張弁と複数の室内機の膨張弁を分岐配管で接続する。このため、冷房運転において、上流側の膨張弁である室外機の膨張弁で減圧すると、気液二相冷媒が分岐配管の分岐部に流入する。ここで、分岐部における気相と液相の密度差に起因する慣性力差により、分岐部から流出する冷媒に気液の分流偏りが発生する。
図6は、分岐部における気液の分流偏りを説明するための図である。図6では、膨張弁91と室外熱交換器92が配管で接続され、膨張弁93aと室内熱交換器94aおよび膨張弁93bと室内熱交換器94bがそれぞれ配管で接続される。膨張弁91と膨張弁93aと膨張弁93bは、分岐配管95で接続される。また、図6における矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。冷房運転において、膨張弁91で減圧すると、分岐配管95の分岐部Bに気液二相冷媒が流入し、分岐部Bから流出する冷媒に気液の分流偏りが発生する。その結果、例えば、膨張弁93aには気相比率の高い冷媒が流入し、膨張弁93bには液相比率が高い冷媒が流入する。
気液の分流偏りにより気相比率が大きくなった配管においては、室内機の膨張弁の開度を全開にしても必要な流量の冷媒が流れにくくなり、室内機の能力不足が発生することがある。
また従来技術では、下流側膨張弁を過熱度に基づいて制御する。圧縮機の吸入冷媒は、信頼性の観点から、液相の含まれない乾き度1の冷媒であることが求められる。ここで、過熱度は、乾き度が1未満、すなわち冷媒が湿り状態にある場合でも0である。したがって、過熱度に基づいて、圧縮機の吸入冷媒を確実に乾き度1にするためには、0より大きい所定値以上の過熱度を確保しなければならず、過熱度が大きくなることにより、圧縮機の吸入冷媒密度が低下する。これにより、冷媒循環量が低下し、空気調和装置の能力不足が発生する。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、分岐部から流出する冷媒の気液の分流偏りを防ぐとともに、空気調和装置の能力不足の発生を防ぐことを目的とする。
開示の態様では、空気調和装置は、室内熱交換器と室内膨張弁を有する複数の室内機と、圧縮機と室外熱交換器と室内機にそれぞれ対応する室外膨張弁と圧縮機から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサを有する室外機とを有する。そして、空気調和装置は、各室内膨張弁と各室外膨張弁とを接続する液管と、室外熱交換器と各室外膨張弁を接続する分岐液管と、冷房運転時に各室内熱交換器を圧縮機の冷媒吸入側に接続する分岐ガス管を有する。そして、空気調和装置は、冷房運転時に各室内熱交換器から流出する冷媒の温度を検出するガス側温度センサと、暖房運転時に各室内熱交換器から流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサと、各室内熱交換器における凝縮温度を検出する室内凝縮温度検出部を有する。そして、空気調和装置は、冷房運転においては、運転室内機に関して、室外膨張弁を、吐出温度センサで検出した吐出温度に基づいて制御するとともに、当該室内機の各ガス側温度センサで検出した冷媒温度同士の差が小さくなるように制御し、室内膨張弁を冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の固定開度とする。また、空気調和装置は、暖房運転においては、運転室内機に関して、室内膨張弁を、吐出温度センサで検出した吐出温度に基づいて制御するとともに、当該室内機の各液側温度センサで検出した冷媒温度同士の差または当該室内機の各室内凝縮温度検出部と当該室内機の各液側温度センサで検出した冷媒温度に基づく過冷却度同士の差が小さくなるように制御し、室外膨張弁を冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の固定開度とする。
開示の空気調和装置は、冷媒の気液の分流偏りを防ぐとともに、空気調和装置の能力不足の発生を防げる。
本実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図(冷房運転時)である。 室外機制御手段のブロック図である。 本実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図(暖房運転時)である。 膨張弁制御の処理のフローを示すフローチャートである。 冷媒格納・放出制御の処理のフローを示すフローチャートである。 分岐部における気液の分流偏りを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。実施形態としては、1台の室外機に4台の室内機が並列に接続され、全ての室内機で同時に冷房運転あるいは暖房運転が行える空気調和装置を例に挙げて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限定されることはなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、室内機の台数は、2台以上であれば4台以外でもよい。
図1は、本実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。図1に示すように、本実施形態に係る空気調和装置1は、1台の室外機2と、室外機2に液管8a~8dおよびガス管9a~9dで並列に接続された4台の室内機5a~5dを備えている。詳細には、各液管8a~8dは、一端が室外機2の各操作弁25a~25dに、他端が室内機5a~5dの各液管接続部53a~53dに、それぞれ接続されている。また、各ガス管9a~9dは、一端が室外機2の各操作弁26a~26dに、他端が室内機5a~5dの各ガス管接続部54a~54dに、それぞれ接続されている。以上により、空気調和装置1の冷媒回路100が形成されている。また、空気調和装置1は制御手段を有し、室内機を制御する図示しない室内機制御手段と、室外機を制御する室外機制御手段200を有する。
<室外機の構成>
まずは、室外機2について説明する。室外機2は、圧縮機20と、四方弁21と、室外熱交換器22と、室外膨張弁24a~24dと、各液管8a~8dの一端がそれぞれ接続された操作弁25a~25dと、各ガス管9a~9dの一端がそれぞれ接続された操作弁26a~26dとを備えている。そして、これら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室外機冷媒回路40を形成している。
圧縮機20は、インバータにより回転数が制御される図示しないモータによって駆動されることで、運転容量を可変にできる能力可変型圧縮機である。圧縮機20の冷媒吐出側は、後述する四方弁21のポートaと吐出管41で接続されており、また、圧縮機20の冷媒吸入側は、四方弁21のポートcと吸入管42で接続されている。
四方弁21は、冷媒の流れる方向を切り換えるための弁であり、a、b、c、dの4つのポートを備えている。ポートaは、上述したように圧縮機20の冷媒吐出側と吐出管41で接続されている。ポートbは、室外熱交換器22の一方の冷媒出入口と冷媒配管43で接続されている。ポートcは、上述したように圧縮機20の冷媒吸入側と吸入管42で接続されている。そして、ポートdは、操作弁26a~26dと室外機分岐ガス管45で接続されている。
室外熱交換器22は、例えばフィンアンドチューブ式の熱交換器であり、冷媒と、図示しない室外ファンの回転により室外機2の内部に取り込まれた外気を熱交換させるものである。室外熱交換器22の一方の冷媒出入口は、上述したように四方弁21のポートbと冷媒配管43で接続され、他方の冷媒出入口は操作弁25a~25dと室外機分岐液管44で接続されている。
室外膨張弁24a~24dは、室外機分岐液管44の各分岐管にそれぞれ設けられている。室外膨張弁24a~24dは電子膨張弁である。尚、室外膨張弁24a~24dの開度制御については後述する。
以上説明した構成の他に、室外機2には各種のセンサが設けられている。図1に示すように、吐出管41には、圧縮機20から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサ33が設けられている。
室外機分岐液管44における室外熱交換器22と分岐部の間には、冷房運転時に室外熱交換器22から流出する冷媒の温度を検出するための液温度センサ34が設けられている。室外熱交換器22には、室外熱交中間温度を検出するための室外熱交中間温度センサ36が設けられている。
また、室外機2には、室外機制御手段200が備えられている。室外機制御手段200は、室外機2の図示しない電装品箱に格納されている制御基板に搭載されている。図2に示すように、室外機制御手段200は、CPU210と、記憶部220と、通信部230と、センサ入力部240を備えている。
記憶部220は、ROMやRAMで構成されており、室外機2の制御プログラムや各種センサからの検出信号に対応した検出値、圧縮機20や室外ファンの制御状態等を記憶している。通信部230は、室内機5a~5dとの通信を行うインターフェイスである。センサ入力部240は、室外機2の各種センサでの検出結果を取り込んでCPU210に出力する。
CPU210は、前述した室外機2の各センサでの検出結果をセンサ入力部240を介して取り込む。また、CPU210は、室内機5a~5dから送信される制御信号を通信部230を介して取り込む。CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、圧縮機20や室外ファンの駆動制御を行う。また、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、四方弁21の切り換え制御を行う。さらには、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、室外膨張弁24a~24dの開度調整を行う。また、CPU210は、取り込んだ検出結果や制御信号に基づいて、室内膨張弁52a~52dの開度調整をそれぞれ行うように室内機5a~5dに通信部230を介して指示する。
<室内機の構成>
次に、4台の室内機5a~5dについて説明する。4台の室内機5a~5dは、室内熱交換器51a~51dと、室内膨張弁52a~52dと、各液管8a~8dの他端がそれぞれ接続された液管接続部53a~53dと、各ガス管9a~9dの他端がそれぞれ接続されたガス管接続部54a~54dとを備えている。そして、これら各装置が以下で詳述する各冷媒配管で相互に接続されて、冷媒回路100の一部をなす室内機冷媒回路50a~50dを形成している。
尚、室内機5a~5dの構成は全て同じであるため、以下の説明では、室内機5aの構成についてのみ説明を行い、その他の室内機5b、5c、5dについては説明を省略する。また、図1では、室内機5a中の各構成に付与した番号の末尾をaからb、cまたはdにそれぞれ変更したものが、室内機5a中の各構成と対応する室内機5b、5c、5dの各構成となる。
室内熱交換器51aは、冷媒と図示しない室内ファンの回転により吸込口から室内機5aの内部に取り込まれた室内空気を熱交換させるものであり、一方の冷媒出入口が液管接続部53aと室内機液管71aで接続され、他方の冷媒出入口がガス管接続部54aと室内機ガス管72aで接続されている。室内熱交換器51aは、室内機5aが冷房運転を行う場合は蒸発器として機能し、室内機5aが暖房運転を行う場合は凝縮器として機能する。尚、液管接続部53aには液管8aが溶接やフレアナット等により接続され、また、ガス管接続部54aにはガス管9aが溶接やフレアナット等により接続されている。
室内膨張弁52aは、室内機液管71aに設けられている。室内膨張弁52aは電子膨張弁である。尚、室内膨張弁52aの開度制御については後述する。
以上説明した構成の他に、室内機5aには各種のセンサが設けられている。室内機液管71aにおける室内熱交換器51aと室内膨張弁52aの間には、室内熱交換器51aに流入あるいは室内熱交換器51aから流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61aが設けられている。室内機ガス管72aには、室内熱交換器51aから流出あるいは室内熱交換器51aに流入する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62aが設けられている。尚、ガス側温度センサ62aは、冷房運転時において操作弁26aの下流に位置する、室外機分岐ガス管45の各分岐管に設けられてもよい。室内熱交換器51aには、凝縮温度を検出するための室内凝縮温度センサ63aが設けられている。尚、上述の室内凝縮温度センサは、本発明の凝縮温度検出部であり、凝縮圧力を検出するための凝縮圧力センサでもよい。この場合、凝縮温度は、凝縮圧力から換算される。
また、図示と詳細な説明は省略するが、室内機5aには、室内機制御手段が備えられている。室内機制御手段は、室外機制御手段200と同様に、CPUと、記憶部と、室外機2と通信を行う通信部と、上述した各温度センサの検出値を取り込むセンサ入力部を備えている。
<空気調和装置の動作>
次に、本実施形態における空気調和装置1の空調運転時の冷媒回路100における冷媒の流れや各部の動作について、図1を用いて説明する。尚、以下の説明では、室内機5a~5dが冷房運転を行う場合について説明し、暖房運転を行う場合については詳細な説明を省略する。また、図1における矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。
図1に示すように、室内機5a~5dが冷房運転を行う場合、室外機制御手段200のCPU210は、四方弁21を図1で示す状態、すなわち、四方弁21のポートaとポートbが連通するよう、また、ポートcとポートdが連通するよう、切り換える。これにより、冷媒回路100は、室外熱交換器22が凝縮器として機能するとともに室内熱交換器51a~51dが蒸発器として機能する冷房サイクルとなる。
圧縮機20から吐出された高圧の冷媒は、吐出管41を流れて四方弁21に流入し、四方弁21から冷媒配管43を介して室外熱交換器22に流入する。室外熱交換器22に流入した冷媒は、室外ファンの回転により室外機2の内部に取り込まれた外気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器22から室外機分岐液管44に流出した冷媒は、分岐部で4つに分流され、各室外膨張弁24a~24dを通過して操作弁25a~25dを介して液管8a~8dに流入する。
液管8a~8dを流れる冷媒は、液管接続部53a~53dを介して室内機5a~5dに流入する。室内機5a~5dに流入した冷媒は、室内機液管71a~71dを流れ、室内膨張弁52a~52dで減圧されて室内熱交換器51a~51dに流入する。室内熱交換器51a~51dに流入した冷媒は、室内ファンの回転により室内機5a~5dの内部に取り込まれた室内空気と熱交換を行って蒸発する。このように、室内熱交換器51a~51dが蒸発器として機能し、室内熱交換器51a~51dで冷媒と熱交換を行って冷却された室内空気が図示しない吹出口から室内に吹き出されることによって、室内機5a~5dが設置された室内の冷房が行われる。
室内熱交換器51a~51dから流出した冷媒は室内機ガス管72a~72dを流れ、ガス管接続部54a~54dを介してガス管9a~9dに流入する。ガス管9a~9dを流れる冷媒は、操作弁26a~26dを介して室外機2に流入する。室外機2に流入した冷媒は、室外機分岐ガス管45、四方弁21、吸入管42の順に流れ、圧縮機20に吸入されて再び圧縮される。
尚、室内機5a~5dが暖房運転を行う場合、CPU210は、四方弁21を図3で示す状態、すなわち、四方弁21のポートaとポートdが連通するよう、また、ポートbとポートcが連通するように切り換える。これにより、冷媒回路100が、室外熱交換器22が蒸発器として機能するとともに室内熱交換器51a~51dが凝縮器として機能する暖房サイクルとなる。
<室外膨張弁および室内膨張弁の開度制御>
次に、室外膨張弁24a~24dおよび室内膨張弁52a~52dの開度制御について説明する。尚、膨張弁は、ステッピングモータにパルス信号を加えることで動作する。また、ステッピングモータに加えるパルス信号のパルス数で膨張弁の開度が設定される。
冷房運転の場合には、冷媒回路100を流れる冷媒は、室外膨張弁24a~24dに流入後に液管8a~8dを通過し、室内膨張弁52a~52dに流入する。ここで、空気調和装置1は、冷媒の流れる方向に関して液管の上流側となる室外膨張弁24a~24dで冷媒を減圧し、流量調整を行う。ただし、空気調和装置1は、室内機が停止している場合には、対応する室外膨張弁を全閉とする。また、空気調和装置1は、冷媒の流れる方向に関して液管の下流側となる室内膨張弁52a~52dについては、冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の開度、例えば全開等で開度を固定とする。ただし、空気調和装置1は、室内機が停止している場合には、対応する室内膨張弁を全開とする。
暖房運転の場合には、冷媒回路100を流れる冷媒は、室内膨張弁52a~52dに流入後に液管8a~8dを通過し、室外膨張弁24a~24dに流入する。ここで、空気調和装置1は、冷媒の流れる方向に関して液管の上流側となる室内膨張弁52a~52dで冷媒を減圧し、流量調整を行う。ただし、空気調和装置1は、室内機が停止している場合には、対応する室内膨張弁を全閉とする。また、空気調和装置1は、冷媒の流れる方向に関して液管の下流側となる室外膨張弁24a~24dについては、冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の開度、例えば全開等で開度を固定とする。ただし、空気調和装置1は、室内機が停止している場合には、対応する室外膨張弁を全開とする。
すなわち、空気調和装置1は、運転モードに応じて液管の上流側となる膨張弁と下流側となる膨張弁が入れ替わるが、各運転モードにおいて、上流側膨張弁で流量制御を行い、下流側膨張弁については冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の開度で固定とする。このように、空気調和装置1は、冷媒を単相の状態で分流し、各上流側膨張弁で流量を調整するので、冷媒の偏流を防ぐことができる。
上流側膨張弁での流量制御については、空気調和装置1は、圧縮機20の吐出温度に基づいて制御する。また、空気調和装置1は、冷房時には、冷房運転を行っている各運転室内機の熱交換器出口の冷媒温度同士の差または室外機分岐ガス管45の各運転室内機に対応する管の冷媒温度同士の差が小さくなるように制御し、暖房運転時には、暖房運転を行っている各運転室内機の熱交換器出口の冷媒温度同士の差または過冷却度同士の差が小さくなるように制御する。尚、圧縮機20の吐出温度は、吐出温度センサ33により検出される。
すなわち、全室内機が運転中であるとすると、冷房運転の場合には、空気調和装置1は、圧縮機20の吐出温度を目標に近づけるように、すべての室外膨張弁を同じパルスだけ開閉する。そして、空気調和装置1は、室内熱交換器51a~51dから流出する冷媒の温度同士を比較し、温度が高いものに対応する室外膨張弁を開く方向に制御し、温度が低いものに対応する室外膨張弁を閉じる方向に制御する。尚、室内熱交換器51a~51dから流出する冷媒の温度は、ガス側温度センサ62a~62dで検出される。
暖房運転の場合には、空気調和装置1は、圧縮機20の吐出温度を目標に近づけるように、すべての室内膨張弁を同じパルスだけ開閉する。そして、空気調和装置1は、室内機5a~5dの熱交換器出口の温度同士または過冷却度同士を比較し、温度が低いものまたは過冷却度が高いものに対応する室内膨張弁を開く方向に制御し、温度が高いものまたは過冷却度が低いものに対応する室内膨張弁を閉じる方向に制御する。尚、室内機5a~5dの熱交換器出口の温度は、液側温度センサ61a~61dで検出される。また、過冷却度は、液側温度センサ61a~61dで検出された温度と室内凝縮温度センサ63a~63dで検出された温度に基づいて計算される。
このように、空気調和装置1は、圧縮機20の吐出温度に基づいて上流側膨張弁の開度を制御する。ここで、吐出温度の目標値は、圧縮機の吸入冷媒が乾き度1かつ過熱度0になる値であり、凝縮温度、蒸発温度、圧縮機回転数などから決定される。したがって、空気調和装置1は、冷媒の過熱度を過剰に確保する必要がないので、冷媒循環量を低下させることなく、空気調和装置1の能力を確保できる。
ただし、冷房運転において、上流側膨張弁で減圧して液管に分布する冷媒を低減することで凝縮器として機能する熱交換器(室外熱交換器22)に冷媒が過剰に分布し、二相冷媒に比べて熱伝達率が低い液単相状態の冷媒の比率が増加しすぎることにより、空気調和装置1の能力不足が起こることが考えられる。そこで、空気調和装置1は、冷房運転において、上流側膨張弁前の過冷却度が第1所定過冷却度より大きいときは、少なくとも1台の運転室内機に対応する下流側膨張弁の固定開度をその時点の下流側膨張弁の開度より所定値だけ小さくする。ここで、第1所定過冷却度は、室外熱交換器22に冷媒が過剰に分布していると考えられる過冷却度であり、例えば15度である。また、小さくする下流側膨張弁の開度の所定値は、例えば、100パルスに相当する開度である。なお、上述の第1所定過冷却度が本発明の所定過冷却度であり、下流側膨張弁の開度の所定値が本発明の室内膨張弁の開度の所定値である。
また、空気調和装置1は、室外熱交中間温度センサ36で検出された室外熱交中間温度から、冷房運転時に液温度センサ34で検出された室外熱交換器22の出口温度を引くことで過冷却度を算出する。ただし、空気調和装置1は、室外熱交中間温度を検出する代わりに、凝縮圧力を検出して飽和温度に換算し、飽和温度から室外熱交換器22の出口温度を引くことで過冷却度を算出してもよい。
下流側膨張弁の開度を小さくすると、冷媒流量が減少して吐出温度が上がるので、吐出温度を下げるために上流側膨張弁の開度が大きくなり、凝縮器として機能する熱交換器に過剰に分布した冷媒が液管に分布する。したがって、空気調和装置1は、上流側膨張弁前の過冷却度が第1所定過冷却度より大きいときに下流側膨張弁の開度を小さくすることで、空気調和装置1の能力不足を防げる。
下流側膨張弁の開度を小さくする場合、空気調和装置1は、最も開度の小さい上流側膨張弁に対応する下流側膨張弁を優先する。その理由は、開度が小さい上流側膨張弁ほど開度を大きくする余裕があるためである。
また、下流側膨張弁の開度を小さくする場合に、空気調和装置1は、運転室内機に対応する下流側膨張弁の開度は、対応する上流側膨張弁の開度よりも常に大きいようにする。すなわち、空気調和装置1は、過冷却度が第1所定過冷却度を下回るまで一定時間ごとに動作を繰り返すが、下流側膨張弁の開度が上流側膨張弁の開度よりも小さくなる場合は動作を中止する。その理由は、上流側膨張弁で流量制御を行う場合、上流側膨張弁による減圧が大きく、下流側膨張弁に二相冷媒が流入することで冷媒音が発生するので、この冷媒音をできるだけ抑えるためである。
また、上流側膨張弁前の過冷却度が第1所定過冷却度より大きいときで、停止室内機が存在する場合には、空気調和装置1は、停止室内機に対応する下流側膨張弁を全閉にし、上流側膨張弁を所定開度まで開き、所定時間経過後に閉じる。その理由は、停止室内機に対応する液管に冷媒をためることで、凝縮器として機能する熱交換器(室外熱交換器22)に冷媒が過剰に分布することを防ぐためである。
このように、空気調和装置1は、冷房運転において、液管に冷媒をためることにより、凝縮器として機能する熱交換器(室外熱交換器22)に冷媒が過剰に分布することを防止でき、二相冷媒に比べて熱伝達率が低い液単相状態の冷媒の比率が増加することを抑制でき、空気調和装置1の能力不足を防止できる。尚、空気調和装置1は、冷房運転において、上流側膨張弁前の過冷却度が第2所定過冷却度より小さい場合には、最も開度の大きい上流側膨張弁に対応する下流側膨張弁の開度をその時点の下流側膨張弁の開度より所定値だけ大きくする。ここで、第2所定過冷却度は、室外熱交換器22への冷媒の分布が不足していると考えられる過冷却度であり、例えば2度である。空気調和装置1は、下流側膨張弁の開度を大きくすることで、液管から冷媒を放出し、凝縮器として機能する熱交換器に分布する冷媒が過少になることを防ぐ。
<空気調和装置の処理フロー>
次に、図4および図5を用いて、膨張弁制御の処理のフローについて説明する。図4は、膨張弁制御の処理のフローを示すフローチャートである。空気調和装置1は、タイマ#1、タイマ#2のカウントを開始する(ステップS1)。ここで、タイマ#1は、圧縮機20の吐出温度に基づいて膨張弁制御を行うインターバルをカウントするタイマであり、上流側膨張弁前の過冷却度を判定するインターバルをカウントするタイマである。
そして、空気調和装置1は、いずれかの室内機が運転中であるか否かを判定し(ステップS2)、いずれの室内機も運転中でない場合には(ステップS2-No)、すべての膨張弁を全開し(ステップS14)、処理を終了する。一方、いずれかの室内機が運転中である場合には(ステップS2-Yes)、空気調和装置1は、新しく運転が開始された新規運転室内機に対応する上流側膨張弁を運転初期開度に設定し、下流側膨張弁を全開に設定し、新しく運転が停止された新規停止室内機に対応する上流側膨張弁を停止開度に設定し、下流側膨張弁を全開に設定する(ステップS3)。例えば、全開は500パルスであり、全閉は0パルスであり、停止開度は冷房時は0パルスであり、暖房時は100パルスである。暖房時は室内機に液冷媒がたまりこむため、停止開度は少し開いた状態である。
そして、空気調和装置1は、タイマ#1がT1より大きいか否かを判定する(ステップS4)。ここで、T1は、圧縮機20の吐出温度に基づいて膨張弁制御を行うインターバルである。T1は、例えば60秒である。そして、空気調和装置1は、タイマ#1がT1以下の場合には(ステップS4-No)、ステップS2に戻る。
一方、タイマ#1がT1より大きい場合には(ステップS4-Yes)、空気調和装置1は、吐出温度Tdを検出し、各室内熱交出口温度Ti1~Ti4を検出する(ステップS5)。そして、空気調和装置1は、運転条件により算出される目標吐出温度TdtからTdを引いてΔTdを計算し(ステップS6)、ΔTdに基づいて、吐出温度による加算パルスΔPdを決定する(ステップS7)。
ΔPdが正の値の場合には、パルス数が増加され、加算パルスΔPdが負の値の場合には、パルス数が減少される。ΔPdはΔTdと相関関係にあり、ΔTdが正のとき、ΔPdは負である。また、空気調和装置1は、ΔTdの時間変化にも基づいてΔPdを決定してもよい。例えば、ΔTdが急激に増加している場合には、空気調和装置1は、ΔPdを負の方向に大きくしてもよい。
そして、空気調和装置1は、Ti1~Ti4の最大値をTmaxとし、Ti1~Ti4の最小値をTminとし、TmaxからTminを引いた値をΔTiとする(ステップS8)。そして、空気調和装置1は、バランス調整の加算パルスΔPiを決定する(ステップS9)。
ΔPiは、ΔTiと相関関係にあり、冷房の場合には、Tmaxに対応する膨張弁のΔPiは正であり、Tminに対応する膨張弁のΔPiは負であり、その他の膨張弁のΔPiは0である。また、暖房の場合には、Tmaxに対応する膨張弁のΔPiは負であり、Tminに対応する膨張弁のΔPiは正であり、その他の膨張弁のΔPiは0である。尚、空気調和装置1は、Ti1~Ti4の平均値とTi1~Ti4の差に基づいてΔPiを算出してもよい。
そして、空気調和装置1は、運転室内機に対応する上流側膨張弁のパルス数にΔPd、ΔPiを加算し(ステップS10)、タイマ#1をリセットする(ステップS11)。そして、空気調和装置1は、冷房運転であるか否かを判定し(ステップS12)、冷房運転でない場合には(ステップS12-No)、ステップS2に戻り、冷房運転の場合には(ステップS12-Yes)、冷媒格納・放出制御を行い(ステップS13)、ステップS2に戻る。ここで、冷媒格納・放出制御は、冷房運転において凝縮器として機能する室外熱交換器22に冷媒が過剰に分布した場合に液管に冷媒を格納し、冷媒が過少に分布した場合に液管から冷媒を放出する制御である。
図5は、冷媒格納・放出制御の処理のフローを示すフローチャートである。図5に示すように、空気調和装置1は、タイマ#2がT2より大きいか否かを判定する(ステップS21)。ここで、T2は、冷媒格納・放出制御を行うインターバルである。T2は、例えば5分である。そして、空気調和装置1は、タイマ#2がT2以下の場合には(ステップS21-No)、冷媒格納・放出制御の処理を終了する。
一方、タイマ#2がT2より大きい場合には(ステップS21-Yes)、空気調和装置1は、室外熱交中間温度Thpを検出し、室外熱交出口温度Toを検出する(ステップS22)。そして、空気調和装置1は、ThpからToを引いて過冷却度SCを計算する(ステップS23)。
そして、空気調和装置1は、SCがXより大きいか否かを判定する(ステップS24)。ここで、Xは第1所定過冷却度であり、本発明の所定過冷却度である。そして、SCがXより大きい場合には(ステップS24-Yes)、空気調和装置1は、下流側膨張弁が全開の停止室内機ありか否かを判定する(ステップS25)。
そして、下流側膨張弁が全開の停止室内機ありの場合には(ステップS25-Yes)、空気調和装置1は、冷媒格納処理として、すべての停止室内機に対応する上流側膨張弁を全開とし、すべての停止室内機に対応する下流側膨張弁を全閉とする(ステップS26)。そして、空気調和装置1は、タイマ#2をリセットし、タイマ#3のカウントを開始する(ステップS27)。ここで、タイマ#3は、上流側膨張弁を全開としておく時間をカウントするタイマである。そして、空気調和装置1は、タイマ#3がT3より大きいか否かを判定する(ステップS28)。ここで、T3は、上流側膨張弁を全開としておく時間である。例えば、T3は30秒である。そして、空気調和装置1は、タイマ#3がT3以下の場合には(ステップS28-No)、ステップS28に戻り、T3より大きい場合には(ステップS28-Yes)、すべての停止室内機の上流側膨張弁を全閉とし(ステップS29)、タイマ#3をリセットする(ステップS30)。
一方、ステップS25において、下流側膨張弁が全開の停止室内機なしの場合には(ステップS25-No)、空気調和装置1は、冷媒格納処理として、最も開度の小さい上流側膨張弁に対応する下流側膨張弁に負の所定のパルス数を加算して開度を小さくする(ステップS31)。ここで、所定のパルス数は小さくする下流側膨張弁の開度の所定値に対応する。また、対応する上流側膨張弁のパルス数が下流側膨張弁のパルス数の下限である。そして、空気調和装置1は、タイマ#2をリセットする(ステップS32)。
また、ステップS24において、SCがX以下の場合には(ステップS24-No)、空気調和装置1は、SCがYより小さいか否かを判定する(ステップS33)。ここで、Yは、第2所定過冷却度である。そして、SCがY以上の場合には(ステップS33-No)、空気調和装置1は、冷媒格納・放出制御の処理を終了する。
一方、SCがYより小さい場合には(ステップS33-Yes)、空気調和装置1は、すべての運転室内機に対応する下流側膨張弁が全開であるか否かを判定する(ステップS34)。そして、すべての運転室内機に対応する下流側膨張弁が全開である場合には(ステップS34-Yes)、空気調和装置1は、冷媒放出処理として、すべての停止室内機に対応する上流側膨張弁を全閉とし、下流側膨張弁を全開とする(ステップS35)。そして、空気調和装置1は、タイマ#2をリセットする(ステップS36)。
一方、対応する下流側膨張弁が全開でない運転室内機がある場合には(ステップS34-No)、空気調和装置1は、冷媒放出処理として、最も開度の大きい上流側膨張弁に対応する下流側膨張弁に正の所定のパルス数を加算して開度を大きくする(ステップS37)。ここで、所定のパルス数の上限は、全開パルスである。そして、空気調和装置1は、タイマ#2をリセットする(ステップS38)。
以上説明したように、本実施形態の空気調和装置1は、室内膨張弁52a~52dと室外膨張弁24a~24dをそれぞれ接続する液管8a~8dと、室外熱交換器22と各室外膨張弁24a~24dを接続する室外機分岐液管44を有する。また、空気調和装置1は、冷房運転時に各室内熱交換器51a~51dを圧縮機20の冷媒吸入側に接続する室外機分岐ガス管45を有する。また、空気調和装置1は、冷房運転時に各室内熱交換器51a~51dから流出する冷媒の温度を検出するガス側温度センサ62a~62dと、暖房運転時に各室内熱交換器51a~51dから流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサ61a~61dと、各室内熱交換器51a~51dにおける凝縮温度を検出する室内凝縮温度センサ63a~63dを有する。そして、空気調和装置1は、冷房運転においては、運転室内機に関して、室外膨張弁を、吐出温度センサ33で検出した吐出温度に基づいて制御するとともに、当該室内機の各ガス側温度センサで検出した冷媒温度同士の差が小さくなるように制御し、室内膨張弁を冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の固定開度とする。また、空気調和装置1は、暖房運転においては、運転室内機に関して、室内膨張弁を、吐出温度センサ33で検出した吐出温度に基づいて制御するとともに、当該室内機の各液側温度センサで検出した冷媒温度同士の差または当該室内機の各室内凝縮温度センサと当該室内機の各液側温度センサで検出した冷媒温度に基づく過冷却度同士の差が小さくなるように制御し、室外膨張弁を冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の固定開度とする。これにより、空気調和装置1は、冷媒の過熱度を過剰に確保する必要がないので、冷媒循環量が低下することなく、空気調和装置1の能力を確保できる。
また、空気調和装置1は、冷房運転において、上流側膨張弁の入口の過冷却度が第1所定過冷却度より大きいときは、少なくとも1台の運転室内機に対応する下流側膨張弁の固定開度をその時点の下流側膨張弁の開度より所定値だけ小さくする。下流側膨張弁の開度を小さくすると、冷媒流量が減少して吐出温度が上がるので、吐出温度を下げるために上流側膨張弁の開度が大きくなり、凝縮器として機能する熱交換器に過剰に分布した冷媒が液管に分布する。これにより、空気調和装置1は、凝縮器として機能する熱交換器(室外熱交換器22)に冷媒が過剰に分布することを防止でき、二相冷媒に比べて熱伝達率が低い液単相状態の冷媒の比率が増加することを抑制でき、空気調和装置1の能力不足が発生することを防げる。
また、空気調和装置1は、固定開度をその時点の下流側膨張弁の開度より所定値だけ小さくする下流側膨張弁として、最も開度の小さい上流側膨張弁に対応する下流側膨張弁を優先する。これにより、空気調和装置1は、開度に余裕のある上流側膨張弁の開度を大きくできる。
また、空気調和装置1は、下流側膨張弁の固定開度をその時点の下流側膨張弁の開度より所定値だけ小さくする場合に、下流側膨張弁の開度は、対応する上流側膨張弁の開度よりも小さくならないようにする。これにより、空気調和装置1は、下流側膨張弁において冷媒音の発生を防げる。
また、空気調和装置1は、冷房運転において、上流側膨張弁の入口の過冷却度が第1所定過冷却度より大きいときで、停止室内機が存在する場合は、停止室内機に対応する下流側膨張弁を全閉にする。そして、空気調和装置1は、停止室内機に対応する上流側膨張弁を所定開度まで開き、所定時間経過後に閉じる。これにより、空気調和装置1は、停止室内機に対応する液管に冷媒をためることができ、凝縮器として機能する熱交換器(室外熱交換器)に冷媒が過剰に分布することを防げる。
1 空気調和装置
2 室外機
5a~5d 室内機
20 圧縮機
22 室外熱交換器
24a~24d 室外膨張弁
33 吐出温度センサ
34 液温度センサ
36 室外熱交中間温度センサ
40 室外機冷媒回路
44 室外機分岐液管
45 室外機分岐ガス管
50a~50d 室内機冷媒回路
51a~51d 室内熱交換器
52a~52d 室内膨張弁
61a~61d 液側温度センサ
62a~62d ガス側温度センサ
63a~63d 室内凝縮温度センサ
100 冷媒回路
200 室外機制御手段
210 CPU
220 記憶部

Claims (4)

  1. 室内熱交換器と室内膨張弁を有する複数の室内機と、圧縮機と室外熱交換器と前記室内機にそれぞれ対応する室外膨張弁と前記圧縮機から吐出される冷媒の温度である吐出温度を検出する吐出温度センサを有する室外機とを有する空気調和装置であって、
    前記各室内膨張弁と前記各室外膨張弁とを接続する液管と、前記室外熱交換器と前記各室外膨張弁を接続する分岐液管と、冷房運転時に各室内熱交換器を前記圧縮機の冷媒吸入側に接続する分岐ガス管と、冷房運転時に前記各室内熱交換器から流出する冷媒の温度を検出するガス側温度センサと、暖房運転時に前記各室内熱交換器から流出する冷媒の温度を検出する液側温度センサと、前記各室内熱交換器における凝縮温度を検出する室内凝縮温度検出部を有し、
    冷房運転においては、運転室内機に関して、前記室外膨張弁を、前記吐出温度センサで検出した吐出温度に基づいて制御するとともに、当該室内機の各ガス側温度センサで検出した冷媒温度同士の差が小さくなるように制御し、前記室内膨張弁を冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の固定開度とし、
    暖房運転においては、運転室内機に関して、前記室内膨張弁を、前記吐出温度センサで検出した吐出温度に基づいて制御するとともに、当該室内機の各液側温度センサで検出した冷媒温度同士の差または、当該室内機の各室内凝縮温度検出部と当該室内機の各液側温度センサで検出した冷媒温度に基づく過冷却度同士の差が小さくなるように制御し、前記室外膨張弁を冷媒の流動抵抗が小さくなる所定の固定開度とし、
    冷房運転において前記室外膨張弁の入口の過冷却度が所定過冷却度より大きいときは、少なくとも1台の運転室内機に対応する室内膨張弁の開度をその時点の前記室内膨張弁の開度より所定値だけ小さくする、
    空気調和装置。
  2. 開度を前記所定値だけ小さくする室内膨張弁は、最も開度の小さい室外膨張弁に対応する室内膨張弁である
    請求項に記載の空気調和装置。
  3. 運転室内機に対応する室内膨張弁の開度は、対応する室外膨張弁の開度よりも常に大きい
    請求項またはに記載の空気調和装置。
  4. 前記室外膨張弁の入口の過冷却度が前記所定過冷却度より大きいときで、停止室内機が存在する場合は、該停止室内機に対応する室内膨張弁を全閉にし、該停止室内機に対応する室外膨張弁を所定開度まで開いて所定時間経過後に閉じる
    請求項またはに記載の空気調和装置。
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