JP7291492B2 - ストロボ装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に装着され、発光部の角度姿勢を変更可能なストロボ装置(照射方向角度可変式のストロボ装置)、および、このストロボ装置を備えた撮像装置、に関する。
従来から、より自然な画像を得るために、ストロボ装置の発光部からストロボ光を天井や壁などの反射体に照射して拡散させ、被写体を間接的に照明して撮影するバウンス撮影が行われている。バウンス撮影では、発光部の照射面を被写体とは正対させず、天井や壁などの反射体のある所望の方向に向けて撮影する。
そして、発光部が常に反射体のある方向に向いてストロボ光を照射できるように、ストロボ装置の制御部は、撮影レンズの光軸方向である撮影方向とストロボ光を照射する照射方向(反射体のある所望の方向)とのなすバウンス角度を自動的に制御する(特許文献1、2など参照)。この特許文献1、2に記載されているストロボ装置や撮像装置は、天井と被写体とのそれぞれに(あるいは片側の側壁(右側壁または左側壁)と被写体とのそれぞれに)撮像装置の撮像レンズを向けて、オートフォーカスなどにより測距(距離を測定)して、それらの距離に基づいてバウンス角度を設定している。
また、特許文献2には、バウンス撮影をさせる反射体が天井の代わりに側壁(左側壁または右側壁)である場合も、モードを切り替えることでバウンス撮影をさせることができるストロボ装置が記載されている。
特開2009-163179号公報 特開2014-38268号公報
しかしながら、前記特許文献1、2に開示されているストロボ装置や撮像装置では、天井または片側の側壁(右側壁または左側壁)といった1つの面の反射体だけで反射することを想定して、バウンス角度を設定している。したがって、例えば、被写体に対して天井だけでなく片側の側壁(右側壁または左側壁)も接近している場合には、単に天井側に向けて傾斜させながら(すなわち、左右には傾斜させない状態で)発光させると、ストロボ光が、天井だけでなく、被写体に近い側壁(両側の側壁または一方の側壁(右側壁あるいは左側壁))によっても強く反射するため、被写体に照射される光が左側または右側に偏った状態でバウンス撮影されてしまう。したがって、被写体を良好に照射することができないおそれがあった。
本発明は上記課題を解決するもので、天井だけでなく側壁の距離に応じて、ストロボ光により被写体を良好に照射することができるストロボ装置および撮像装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定可能とされ、制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さく、発光部から天井までの距離よりも、発光部から他方の側壁までの距離が大きい場合に、発光部が天井における他方の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とする。
この構成によれば、制御部により、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体の距離と、主反射体以外の反射体の距離との、被写体以外の複数の距離に基づいて、発光部の角度が適したバウンス角度となるように駆動部を制御するので、天井などの主反射体だけでなく、その他の反射体の反射度合いが被写体に対して均等になるように調整しながら、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。かつ、この構成によれば、左右に傾けることなく天井にストロボ光を反射させた場合と比較して、天井よりも近い一方の側壁による反射量を低減させるとともに、天井よりも遠い他方の側壁による反射量を増加させることができる。この結果、一方の側壁と他方の側壁との反射度合いが被写体に対して均等になるように調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、本発明のストロボ装置は、制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さく、発光部から天井までの距離よりも、発光部から他方の側壁までの距離が大きい場合に、発光部による天井の照射位置が、発光部から天井までの距離と、発光部から一方の側壁までの距離との差の寸法分だけ他方の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とする。
この構成によれば、天井までの距離よりも一方の側壁までの距離が小さいほど、発光部による天井の照射位置を他方の側壁側に大きく傾けることとなるため、一方の側壁と他方の側壁との反射度合いが被写体に対して均等になるように、より良好に調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定可能とされ、制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離、および、発光部から他方の側壁までの距離の、それぞれの距離が小さい場合に、発光部が、天井における両側壁から同じ距離となる箇所に向くように駆動部を制御することを特徴とする。
この構成によれば、制御部により、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体の距離と、主反射体以外の反射体の距離との、被写体以外の複数の距離に基づいて、発光部の角度が適したバウンス角度となるように駆動部を制御するので、天井などの主反射体だけでなく、その他の反射体の反射度合いが被写体に対して均等になるように調整しながら、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。かつ、この構成によれば、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離、および、発光部から他方の側壁までの距離の、それぞれの距離が小さい場合でも、左右に傾けることなく天井にストロボ光を反射させた場合と比較して、一方の側壁と他方の側壁との反射度合いが被写体に対して均等になるように、より良好に調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定可能とされ、制御部は、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離がともに、発光部から天井までの距離以上である場合または大きい場合に、発光部を、左右に傾けることなく、天井側に向くように駆動部を制御することを特徴とする。
この構成によれば、左右に傾けることなく天井にストロボ光を反射させた場合と比較して、天井よりも近い一方の側壁による反射量を低減させるとともに、天井よりも遠い他方の側壁による反射量を増加させることができる。この結果、一方の側壁と他方の側壁との反射度合いが被写体に対して均等になるように調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。かつ、上記構成において、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離がともに、発光部から天井までの距離以上である場合または大きい場合には、左右の側壁による反射の影響が少ないため、制御部により、発光部を、左右に傾けることなく、天井側に向くように駆動部を制御することで、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定し、制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が大きい場合には、発光部が左右に傾けることなく天井に向くように駆動部を制御し、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さい場合には、発光部が天井における一方の側壁とは反対側の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とする。
この構成によれば、制御部により、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体の距離と、主反射体以外の反射体の距離との、被写体以外の複数の距離に基づいて、発光部の角度が適したバウンス角度となるように駆動部を制御するので、天井などの主反射体だけでなく、その他の反射体の反射度合いが被写体に対して均等になるように調整しながら、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。かつ、この構成によれば、発光部から片側の側壁までの距離だけを測定して、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さい場合だけ、発光部が天井における一方の側壁とは反対側の側壁側に傾けられ、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。また、発光部から片方の側壁までの距離だけを測定するため、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の両方を測定する場合よりも短い時間でバウンス撮影することができる。
また、本発明のストロボ装置は、制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さい場合に、発光部が天井における、発光部から天井までの距離と、発光部から一方の側壁までの距離との差の寸法分だけ天井の照射位置が他方の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とする。
また、本発明のストロボ装置は、ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、測距部は、発光部から、左側壁または右側壁からなる主反射体までの距離と、発光部から、天井からなる副反射体までの距離と、を測定し、制御部は、発光部から一方の側壁までの距離と、発光部から天井までの距離とに応じて、発光部が左側壁または右側壁において天井側にも傾けることができるように駆動部を制御することを特徴とする。なお、この場合には、制御部が、発光部から、一方の側壁までの距離よりも、発光部から天井までの距離が小さい場合に、発光部が一方の側壁において天井側にも傾くように駆動部を制御すると好適である。
この構成によれば、制御部により、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体の距離と、主反射体以外の反射体の距離との、被写体以外の複数の距離に基づいて、発光部の角度が適したバウンス角度となるように駆動部を制御するので、天井などの主反射体だけでなく、その他の反射体の反射度合いが被写体に対して均等になるように調整しながら、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。かつ、この構成によれば、主として、左側壁または右側壁にストロボ光を反射させてストロボ撮影する場合に、天井からの反射光を利用して、主に反射させる側の側壁と逆方向に被写体の影ができることを抑えながら、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、本発明の撮像装置は、前記ストロボ装置を備えることを特徴とする。この構成により、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能な撮像装置を得ることができる。
以上のように本発明によれば、ストロボ本体に対して3次元の方向に回転可能に連結された発光部を備え、バウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置において、被写体と、天井と、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、制御部は、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体の距離と、主反射体以外の反射体の距離との、被写体以外の複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御することにより、天井などの主反射体だけでなく、その他の反射体の反射度合いが被写体に対して均等になるように調整しながら、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るストロボ装置を備えた撮像装置の構成を示すブロック図 同ストロボ装置の側面図 同ストロボ装置の平面図 同ストロボ装置が設定可能な上下方向および前後方向の照射範囲を説明する図 同ストロボ装置が設定可能な左右方向の照射範囲を説明する図 同ストロボ装置を用いてバウンス撮影を行う室内を概念的に示す図 同ストロボ装置の被写体までの距離を測定している状態を示す側面図 同ストロボ装置の天井までの距離を測定している状態を示す側面図 同ストロボ装置の左側壁までの距離と、右側壁までの距離とを測定している状態を示す平面図 同ストロボ装置の自動バウンスモード選択時の動作を示すフローチャート 同ストロボ装置の背面図(このストロボ装置を背面側から前方に見た図) 同ストロボ装置のバウンス撮影時の発光部の鉛直方向の角度を示す側面図 同ストロボ装置のバウンス撮影時の発光部の鉛直方向の角度を示す側面図 同ストロボ装置の、発光部から左側壁までの距離のみが天井までの距離より小さい場合における、バウンス撮影時の発光部の左右方向の角度を示す側面図 同ストロボ装置の、発光部から右側壁までの距離のみが天井までの距離より小さい場合における、バウンス撮影時の発光部の左右方向の角度などを示す側面図 同ストロボ装置の、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離との両方とも天井までの距離Lbより小さい場合における、バウンス撮影時の発光部の左右方向の角度などを示す背面図 同ストロボ装置の、バウンス撮影をするモード(バウンスモード)の選択動作を示すフローチャート 同ストロボ装置の、片側側壁測距バウンスモードの動作を示すフローチャート 同ストロボ装置の、片側側壁測距バウンスモードにおいて、発光部から左側壁までの距離が天井までの距離以上である場合を示す背面図 同ストロボ装置の、発光部から左側壁までの距離が天井までの距離より小さい場合を示す背面図 同ストロボ装置の、片側側壁測距バウンスモードにおいて、発光部から右側壁までの距離が天井までの距離以上である場合を示す背面図 同ストロボ装置の、発光部から右側壁までの距離が天井までの距離より小さい場合を示す背面図 同ストロボ装置の、側壁バウンスモードの動作を示すフローチャート 同ストロボ装置の、側壁バウンスモードでの撮影状態を示す平面図 同ストロボ装置の、側壁バウンスモードでの撮影状態を示す背面図 同ストロボ装置の、側壁バウンスモードの変形例の動作を示すフローチャート
以下、本発明の実施の形態に係るストロボ装置およびこのストロボ装置を備えた撮像装置を、図面に基づき説明する。なお、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る撮像装置1は、被写体にストロボ光を照射するストロボ装置10を装着可能である。撮像装置1は、被写体を撮影する撮影機能部3と、ストロボ装置10および撮影機能部3を制御する制御部4と、被写体を撮影した画像などを表示する表示部5と、撮影条件の設定や電源を切り換えるための操作部6と、周辺機器との間で画像データなどを入出力するための周辺I/F(インターフェイス)7と、ストロボ装置10を発光させて被写体を撮影するためにユーザ(撮影者)が操作するシャッタ8と、などを備えている。
図2および図3に示すように、ストロボ装置10は、ストロボ本体11と、ストロボ本体11に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結され、閃光放電管12が収納されて外部へ発光する発光部13と、ストロボ本体11に対する発光部13の角度姿勢を変更可能とする可変機構14と、可変機構14を駆動する駆動部15と、ストロボ本体11に対する発光部13の角度を検出する角度検出部16と、ストロボ装置10を制御する制御部17と、ストロボ本体11に設けられ、各種設定値を入力したり各種モードを選択したりする操作部18と、測距部としての距離センサ19と、発光用電力を蓄積するコンデンサ(電力蓄積体)20と、などを備えている。
ストロボ本体11は、例えば略矩形状に形成された筐体である。このストロボ本体11の上面側には、発光部13を上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結している。また、撮像装置1の上面部にストロボ本体11の下面部を連結可能に構成している。ストロボ本体11は、正面が撮像装置1の撮影方向A(撮像装置1に設けられている撮像レンズの光軸方向)を向くように撮像装置1に連結されている。
発光部13は、例えば略矩形状に形成された筐体であり、一方の面に閃光放電管12が発光した光を照射する開口部13aを備えている。発光部13は、鉛直方向Bに対する開口部13aの傾斜角度姿勢を変更するなどして、ストロボ光の照射方向Cを変更可能に構成している。
図4および図5などに示すように、可変機構14は、ストロボ本体11と発光部13とを前後方向、上下方向、および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結している。具体的には、可変機構14は、ストロボ本体11の幅方向Dに沿って設けられる横軸Xを中心に鉛直方向(および前後方向)Bに回転可能な鉛直方向可変機構14Aと、ストロボ本体11の上下方向E(高さ方向)に設けられる縦軸Yを中心に水平面内における左右方向(および前後方向)(水平方向とも称す)Fに回転可能な水平方向可変機構14Bと、から構成されている。
図4に示すように、鉛直方向可変機構14Aは、鉛直方向Bにおける発光部13の角度姿勢を変更可能に設けられている。より詳しくは、鉛直方向可変機構14Aは、通常照射方向角度(発光部13が通常撮影位置P1にあるときの角度)と、ユーザによって設定され、通常の照射方向角度とは異なる所望の照射方向角度(発光部13がバウンス撮影位置P2にあるときの角度)との間を含む範囲で鉛直方向Bにおける発光部13の角度姿勢を変更可能に設けられている。本実施の形態においては、鉛直方向可変機構14Aは、鉛直方向180度の回転角度に回転できる構造を有している。但し、これに限るものではなく、鉛直方向可変機構14Aが、鉛直方向に180度よりも小さい回転角度に回転できる構造を有していたり、鉛直方向に180度よりも大きい回転角度に回転できる構造を有していたりしてもよい。
図5に示すように、水平方向可変機構14Bは、水平方向Fにおける発光部13の角度姿勢を変更可能に設けられている。本実施の形態においては、水平方向可変機構14Bは、左右方向180度の回転角度に回転できる構造を有している。ただし、これに限るものではなく、水平方向可変機構14Bが、水平方向に180度よりも若干小さい回転角度に回転できる構造を有していたり、水平方向に180度よりも大きい回転角度に回転できる構造を有していたりしてもよい。
図2および図3に示すように、駆動部15は、鉛直方向可変機構14Aを駆動する鉛直方向駆動部15Aと、水平方向可変機構14Bを駆動する水平方向駆動部15Bと、を備えている。図3に示すように、鉛直方向駆動部15Aは、鉛直方向可変機構14Aを回転させる鉛直方向駆動モータにより構成されている。図2に示すように、水平方向駆動部15Bは、水平方向可変機構14Bを回転させる水平方向駆動モータにより構成されている。
図3に示すように、角度検出部16は、発光部13に設けられ、鉛直方向Bにおける発光部13の角度を検出する鉛直方向角度検出部16Aと、水平方向Fにおける発光部13の角度を検出する水平方向角度検出部16Bとを備えている。鉛直方向角度検出部16Aは、例えば3軸加速度センサで構成されている。3軸加速度センサは、XYZ軸の3方向の加速度を検出することができるセンサである。本実施の形態に係る3軸加速度センサは、例えば静止時の重力加速度を検出することにより、鉛直方向Bにおける発光部13の傾斜角度を検出している。水平方向角度検出部16Bは、例えば、地磁気センサで構成されている。地磁気センサは、磁場(磁界)の大きさ・方向を検出することができるセンサである。本実施の形態に係る地磁気センサは、発光部13が向いている方位を検出することにより、水平方向Fにおける発光部13の傾斜角度を検出している。ただし、鉛直方向角度検出部16Aや水平方向角度検出部16Bはこのような構成に限るものではなく、鉛直方向角度検出部16Aは発光部13の鉛直方向の角度を検出できるものであればよく、水平方向角度検出部16Bは発光部13の水平方向の角度を検出できるものであればよい。
制御部17は、各種演算処理を行う演算部21と、各種情報を記憶する記憶部22などを備えている。制御部17は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)で構成され、記憶部22は、CPU内蔵のRAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)、あるいはCPUに外部接続されたRAMまたはROMなどで構成されている。
測距部としての距離センサ19は、発光部13と被写体Tとの間の距離La(図7参照)を取得可能な第1の測距手段としての距離センサと、発光部13と天井(第1の反射体)H1との間の距離Lb(図8参照)を取得可能な第2の測距手段としての距離センサと、発光部13と左側壁(第2の反射体)H2との間の距離Lc(図9の実線部を参照)を取得可能な第3の測距手段としての距離センサと、発光部13と右側壁(第3の反射体)H3との間の距離Ld(図9の仮想線部を参照)を取得可能な第4の測距手段としての距離センサと、を兼ねている。距離センサ19は発光部13に設けられている。この距離センサ19では、発光部13を被写体Tや各反射体(天井H1、左側壁H2、右側壁H3)にそれぞれ向けて、被写体Tや各反射体までの距離を測定するよう構成されている。このように、距離センサ19は1つで、全ての測距手段を兼用することで、部品点数や製造コストを最小限に抑えることができる利点がある。
しかし、これに限るものではなく、第1~第4の測距手段を別々に設けてもよい(すなわち、発光部13と被写体Tとの間の距離Laを測定する第1の距離センサと、発光部13と天井(第1の反射体)H1との間の距離Lbを測定する第2の距離センサと、発光部13と左側壁(第2の反射体)H2との間の距離Lcを測定する第3の距離センサと、発光部13と右側壁(第3の反射体)H3との間の距離Ldを測定する第4の距離センサと、の4つの距離センサを設けてもよい)。また、距離センサ19としては、光学式センサや赤外線式センサ、超音波式(レーザ光式)センサなどを用いるとよいがこれに限るものではない。
距離センサ19は、図7に示すように、発光部13を被写体Tに向けたときの(詳しくは、天井(第1の反射体)H1と直交する方向(縦基準方向であり鉛直方向でもある)に対する発光部13の角度が被写体角度θ1のときの)、発光部13と被写体Tとの間の距離Laを第1の距離情報として測距(距離を測定)する。また、距離センサ19は、図8に示すように、発光部13を天井(第1の反射体)H1に向けた(直交するように向けた)ときの(詳しくは、発光部13の上記縦基準方向に対する角度が天井H1に向けた方向が角度θ2のときの)、発光部13と天井(第1の反射体)H1との間の距離Lbを第2の距離情報として測距する。また、距離センサ19は、図9の実線部に示すように、発光部13を左側壁(第2の反射体)H2に向けた(直交するように向けた)ときの(詳しくは、被写体Tが正面にある場合に、発光部13を被写体Tに向けた方向(横基準方向)に対する角度がθ3のときの)、発光部13と左側壁(第2の反射体)H2との間の距離Lcを第3の距離情報として測距する。また、距離センサ19は、図9の仮想線部に示すように、発光部13を右側壁(第3の反射体)H3に向けたときの(詳しくは、発光部13を右側壁H3に向けたときの発光部13の横基準方向に対する角度がθ4のときの)、発光部13と右側壁H3との間の距離Ldを第4の距離情報として測距する。
図6に示すように、被写体Tは、天井H1、左側壁H2、右側壁H3の三つの反射体により囲まれた部屋(空間)にいる状態で撮影される。なお、図6では、撮像装置1と被写体Tとが分かり易いように互いに斜めになったように示しているが、これに限るものではなく、平面視して、撮像装置1が被写体Tの正面となるように向けて(平面視して、撮像装置1の正面(前方向)に被写体Tがある配置で)撮影される場合もある。
このストロボ装置10は、左右の側壁H2、H3も含めながら天井H1を中心として(天井H1が主反射体である場合の)バウンス撮影を行う自動バウンスモード(被写体・天井・左右側壁測距モード)S10での撮影を行うことができるよう構成されている。そして、操作部18を操作することでこの自動バウンスモードS10を選択可能に構成されている。また、バウンス撮影が有効となるような被写体Tや天井H1までの距離(有効最大距離)が予め設定されている。
自動バウンスモードが選択された際には、図10に示すように、まず、測距部としての距離センサ19により、被写体Tと、天井H1と、左側壁H2と、右側壁H3と、のそれぞれの距離(発光部13からの距離)を測定(測距)する(ステップS11~S14)。そして、ステップS15において、被写体Tや天井H1までの距離が、予め設定されているバウンス撮影が有効となるような距離範囲(バウンス有効範囲)内であるかどうかをステップS15で判定する。ステップS15において、被写体Tや天井H1との少なくとも一方までの距離がバウンス有効範囲外である場合には、バウンス角度を設定することなく終了し、例えば、エラー表示などで被写体Tや天井H1との距離がバウンス有効範囲外である旨を伝達し、通常撮影のままとする。
ステップS15において、被写体Tや天井H1までの距離がバウンス有効範囲内であると判定された場合には、ステップS16に進んで、発光部13から左側壁H2および右側壁H3までの距離Lc、Ldが天井H1までの距離Lb以上であるかどうかを判定する。
ステップS16において、発光部13から左側壁H2および右側壁H3までの距離Lc、Ldが天井H1までの距離Lb以上である場合には、ステップS17に進んで、図11(ストロボ装置10の背面側から前方(被写体T側)を見た図)に示すように、発光部13を、左右に傾けることなく、天井H1(上方)に向き(天井のH1の狙い位置を単なる上方に設定し)、かつ、被写体Tへの入射角度がバウンス撮影に適した傾斜設定角度で向くように演算し、この傾斜設定角度となるように駆動部15を制御する(ステップS18)。
すなわち、制御部17の演算部24が、被写体Tまでの距離Laと天井H1までの距離Lbの情報に基づいて、図12または図13に示すように、好適なバウンス角度θ5を演算する。バウンス角度θ5は、図12に示すように、例えば、ストロボ光の天井(第1の反射体)H1への入射角と、天井H1から被写体Tへの出射角とが同じになるような角度とする(ステップS18)。しかし、これに限るものではなく、図13に示すように、被写体Tへの入射角度が所定の基準角度(例えば約30度)θkとなるようにバウンス角度θ5を決定してもよい。
なお、図13に示すように、被写体Tへの入射角度が所定の基準角度(例えば約30度)となるようにバウンス角度θ5を決定することにより、ストロボ光の天井H1への入射角と、天井H1から被写体Tへの出射角とが同じになるような角度とした場合よりも、どのような撮影環境でもバウンス撮影の効果を最大限に発揮できる利点がある。つまり、図12に示すように、天井H1への入射角と反射角とが同じとなるように傾斜させた場合では、被写体Tや天井H1との距離La、Lbによって入射角度が可変となる。このように、距離La、Lbに応じて、入射角度が小さくなったり大きくなったりすると、バウンス撮影時の上方からの光の割合が変化するため、バウンス撮影の効果も変化する。被写体Tへの入射角が小さくなりすぎると、最悪の場合には直射に近い撮影結果となってしまい、バウンス撮影の効果が殆どなくなるおそれがある。これに対して、図13に示すように、入射角度を常にバウンス撮影に最適と思われる傾斜角度となるように(例えば、被写体Tへの入射角度が基準傾斜角度である30度となるように)制御することで、どのような撮影環境でもバウンス撮影の効果を最大限に発揮できる。
一方、発光部13から左側壁H2までの距離Lcのみが天井H1までの距離Lbより小さい場合、すなわち、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lbより小さく、かつ、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lbより大きい場合には、ステップS16からステップS19、S20に進んで、左右方向に対しては、図14に示すように、発光部13が天井H1における右側壁H3側に傾くように駆動部15を制御する。なお、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lbより小さく、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lbと同じである場合でも、同様にステップS19、S20に進んで、発光部13が天井H1における右側壁H3側に傾くように駆動部15を制御してもよい。
このように、発光部13から左側壁H2までの距離Lcのみが天井H1までの距離Lbより小さい場合に、ステップS20に示すように、発光部13による天井H1の照射位置が、天井H1までの距離Lbと左側壁H2までの距離Lcとの差の寸法分だけ右側壁H3側に傾くように(左右方向のバウンス角度θ4に傾斜するように)駆動部15を制御すると、より好適である。なお、この際、上下方向のバウンス角度θ5については、上記のように、図12または図13に示すように、好適なバウンス角度θ5を演算してこの角度になるように駆動部15を制御する。
また、発光部13から右側壁H3までの距離Ldのみが天井H1までの距離Lbより小さい場合、すなわち、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lbより小さく、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lbより大きい場合には、ステップS19からステップS21、S22に進んで、左右方向に対しては、図15に示すように、発光部13が天井H1における左側壁H2側に傾くように駆動部15を制御する。なお、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lbより小さく、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lbと同じである場合でも、同様にステップS21、S22に進んで、発光部13が天井H1における左側壁H2側に傾くように駆動部15を制御してもよい。しかし、これに限るものではなく、この場合に、後述するようなステップS23と同様な動作を行う(天井H1の狙い位置が左側壁H2と右側壁H3との中央になるようにバウンス角度を設定する:図16参照)よう構成してもよい。
このように、発光部13から右側壁H3までの距離Ldのみが天井H1までの距離Lbより小さい場合に、ステップS22に示すように、発光部13による天井H1の照射位置が、天井H1までの距離Lbと右側壁H3までの距離Ldとの差の寸法分だけ左側壁H2側に傾くように(左右方向のバウンス角度θ3に傾斜するように)駆動部15を制御すると、より好適である。この際、上下方向のバウンス角度θ5については、上記のように、図12または図13に示すように、好適なバウンス角度θ5を演算してこの角度になるように駆動部15を制御する。
また、ステップS16、S19、S21の何れの条件にも当てはまらない場合、すなわち、発光部13から左側壁H2までの距離Lcと、発光部13から右側壁H3までの距離Ldとの両方とも天井H1までの距離Lbより小さい場合には、ステップS21からステップS23に進んで、左右方向に対しては、図16に示すように、発光部13が、天井H1における両側壁H2、H3から同じ距離となる箇所(左側壁H2と右側壁H3との中央位置である側壁H2から距離(Lc+Ld)/2の箇所)に向くように駆動部15を制御する。なお、上下方向のバウンス角度θ5については、上記のように、図12または図13に示すように、好適なバウンス角度θ5を演算してこの角度になるように駆動部15を制御する。
上記構成において、バウンス撮影をする際に、自動バウンスモードを選択すると、まず、測距部としての距離センサ19により被写体T、天井H1、左側壁H2、右側壁H3までの距離を測定する。そして、制御部17により駆動部15を制御して、主反射体としての天井H1の距離と、主反射体以外の反射体である左側壁H2および右側壁H3の距離との、被写体T以外の複数の距離に基づいて、発光部13の角度が適したバウンス角度となるようにする。この結果、天井H1などの主反射体だけでなく、その他の反射体である左側壁H2および右側壁H3の反射度合いが被写体Tに対して均等になるように調整しながら、ストロボ光により被写体Tを良好に照射することが可能となる。
また、上記構成によれば、発光部13から天井H1までの距離Lbよりも一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcが小さく、天井H1までの距離Lbよりも他方の側壁(例えば、右側壁H3)までの距離Ldが大きい場合に、図14に示すように、発光部13が天井H1における他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾くように駆動部15が制御される。
この構成により、左右に傾けることなく天井H1にストロボ光を反射させた場合と比較して、天井H1よりも近い一方の側壁(例えば、左側壁H2)による反射量を低減させるとともに、天井H2よりも遠い他方の側壁(例えば、右側壁H3)による反射量を増加させることができる。この結果、一方の側壁(例えば、左側壁H2)と他方の側壁(例えば、右側壁H3)との反射度合いが被写体に対して均等になるように調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、この場合に、上述したように、発光部13による天井H1の照射位置が、天井H1までの距離Lbと天井H1よりも近い一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcとの差(Lb-Lc)の寸法分だけ他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾くように駆動部15を制御すると、天井H1までの距離Lbよりも一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcが小さいほど(差が大きいほど)、発光部13による天井H1の照射位置を他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に大きく傾けることとなる。この構成によれば、一方の側壁(例えば、左側壁H2)と他方の側壁(例えば、右側壁H3)との反射度合いが被写体Tに対して均等になるように、より良好に調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
なお、発光部13による天井H1の照射位置を、天井H1までの距離Lbと天井H1よりも近い一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcとの差(Lb-Lc)の寸法分だけ他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾くように駆動部15を制御することに限るものではなく、発光部13が天井H1における、天井H1までの距離Lbよりも距離Ldが大きい他方の側壁側(例えば、右側壁H3側)に傾くように駆動部15を制御すればよい。例えば、天井H1までの距離Lbと天井H1よりも近い一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcとの差(Lb-Lc)を複数の範囲(例えば、0~1m(ただし、0ではない)、1~2.5m、2.5~5mなど)で設定し、各設定範囲毎に、他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾く位置(例えば、0.3m、1m、2mなど)や角度(例えば、5度、10度、20度など)を予め設定しておき、前記差(Lb-Lc)に応じて発光部13を他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾けてバウンス撮影するよう構成してもよい。また、発光部13から天井H1までの距離Lbよりも一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcが小さく、天井H1までの距離Lbよりも他方の側壁(例えば、右側壁H3)までの距離Ldが大きい場合に、予め決められている所定角度だけ発光部13を天井H1における他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾くよう制御してもよい。
また、上記構成によれば、天井H1までの距離Lbよりも左右の側壁H2、H3までのそれぞれの距離Lc、Ldが小さい場合に、発光部13を、天井H1における両側壁H2、H3から同じ距離となる箇所に自動的に向けることにより、左右に傾けることなく天井H1にストロボ光を反射させた場合と比較して、各側壁H2、H3の反射度合いが被写体Tに対して均等になるように、より良好に調整されて、ストロボ光により被写体Tを良好に照射することが可能となる。
また、上記構成によれば、左右の側壁H2、H3までの距離Lc、Ldがともに天井H1までの距離Lb以上である場合または大きい場合には、発光部13を、左右に傾けることなく、天井H1側に向くようにすることで、左右の側壁H2、H3による反射の影響が少ない場合でも、ストロボ光により被写体Tを良好に照射することが可能となる。
上記実施の形態においては、自動的にバウンス角度を決定する場合に、自動バウンスモード(被写体・天井・左右側壁測距モード)を選択することで、必ず、左側壁H2および右側壁H3の両方の側壁までの距離を測定してバウンス角度を決定する場合(自動バウンスモード)だけを述べたが、これに限るものではない。
例えば、測距部としての距離センサ19により被写体Tおよび天井H1の距離に加えて、左側壁H2または右側壁H3の一方の側壁のみの距離を測定し、これらの距離の値に応じて、発光部13の左右方向への傾斜角度(バウンス角度)を設定する片側側壁測距バウンスモードS30を、上記した自動バウンスモード(被写体・天井・左右側壁測距モード)S10に加えて選択可能に構成してもよい(図17参照)。
例えば、片側側壁測距モードS30が選択された場合には、左側壁H2と右側壁H3との何れの側壁までの距離を考慮するのかを利用者に入力させ(例えば、ストロボ装置10の操作部18に表示部を設けるとともにこの表示部に選択画面を表示させて選択させ)る。そして、ストロボ装置10の制御部17によって、天井H1までの距離Lbよりも、選択した一方の側壁(左側壁H2または右側壁H3)までの距離(LcまたはLd)が大きい場合には、発光部13が左右に傾けることなく天井に向くように駆動部15を制御し、天井H1までの距離よりも一方の側壁(左側壁H2または右側壁H3)までの距離が小さい場合には、発光部13が天井H1における一方の側壁(左側壁H2または右側壁H3)とは反対側の側壁(右側壁H3または左側壁H2)側に傾くように駆動部15を制御する。
すなわち、図18に示すように、被写体Tや天井H1までの距離を測定した(ステップS11、S12)後に、選択した側壁(左側壁H2または右側壁H3)までの距離を測定する(ステップS31、S13、S14)。そして、ステップS15において、被写体Tや天井H1までの距離が、予め設定されているバウンス撮影が有効となるような距離範囲(バウンス有効範囲)内であるかどうかを判定する。なお、ステップS15において、被写体Tや天井H1との少なくとも一方までの距離がバウンス有効範囲外である場合には、バウンス角度を設定することなく終了し、例えば、エラー表示などで被写体Tや天井H1との距離がバウンス有効範囲外である旨を伝達し、通常撮影のままとする。
ステップS15において、被写体Tや天井H1までの距離がバウンス有効範囲内であると判定された場合には、ステップS32に進んで、左側壁H2までの距離を測定するモードを選択したかどうかを判定する。左側壁H2までの距離を測定するモードを選択した場合には、ステップS32からステップS33に進んで、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lb以上であるかどうかを判定する。
ステップS33において、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lb以上である場合には、ステップS17に進んで、図19に示すように、発光部13を、左右に傾けることなく、天井H1(上方)に向き(天井のH1の狙い位置を単なる上方に設定し)、かつ、被写体Tへの入射角度がバウンス撮影に適した傾斜設定角度で向くように演算し、この傾斜設定角度となるように駆動部15を制御する(ステップS18)。
一方、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lbより小さい場合には、ステップS33からステップS20に進んで、左右方向に対しては、図20に示すように、発光部13が天井H1における右側壁H3側に傾くように駆動部15を制御する。
このように、発光部13から左側壁H2までの距離Lcが天井H1までの距離Lbより小さい場合に、ステップS20に示すように、発光部13による天井H1の照射位置が、天井H1までの距離Lbと左側壁H2までの距離Lcとの差の寸法分だけ右側壁H3側に傾くように(左右方向のバウンス角度θ4に傾斜するように)駆動部15を制御すると、より好適である。なお、この際、上下方向のバウンス角度θ5については、上記のように、図12または図13に示すように、好適なバウンス角度θ5を演算してこの角度になるように駆動部15を制御する。
一方、右側壁H3までの距離を測定するモードを選択していた場合には、ステップS32からステップS34に進んで、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lb以上であるかどうかを判定する。
ステップS34において、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lb以上である場合には、ステップS17に進んで、図21に示すように、発光部13を、左右に傾けることなく、天井H1(上方)に向き(天井のH1の狙い位置を単なる上方に設定し)、かつ、被写体Tへの入射角度がバウンス撮影に適した傾斜設定角度で向くように演算し、この傾斜設定角度となるように駆動部15を制御する(ステップS18)。
一方、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lbより小さい場合には、ステップS34からステップS22に進んで、左右方向に対しては、図22に示すように、発光部13が天井H1における左側壁H2側に傾くように駆動部15を制御する。
このように、発光部13から右側壁H3までの距離Ldが天井H1までの距離Lbより小さい場合に、ステップS22に示すように、発光部13による天井H1の照射位置が、天井H1までの距離Lbと右側壁H3までの距離Ldとの差の寸法分だけ左側壁H2側に傾くように(左右方向のバウンス角度θ4に傾斜するように)駆動部15を制御すると、より好適である。なお、この際、上下方向のバウンス角度θ5については、上記のように、図12または図13に示すように、好適なバウンス角度θ5を演算してこの角度になるように駆動部15を制御する。
この構成によっても、発光部13から天井H1までの距離Lbよりも一方の側壁(例えば、左側壁H2)までの距離Lcが小さい場合に、図20や図22に示すように、発光部13が天井H1における他方の側壁側(例えば、右側壁H3)に傾くように駆動部15が制御されるので、発光部13を左右に傾けることなく天井H1にストロボ光を反射させた場合と比較して、天井H1よりも近い一方の側壁による反射量を低減させるとともに、天井H1よりも遠い他方の側壁による反射量を増加させることができる。この結果、一方の側壁と他方の側壁との反射度合いが被写体に対して均等になるように調整されて、ストロボ光により被写体を良好に照射することが可能となる。
また、上記構成によれば、一方の側壁のみの距離を測定し、他方の側壁については距離を測定しなくても済むため、その分だけ測距動作を省くことができ、左側壁H2および右側壁H3の両側の距離を測定する場合よりも短い時間でバウンス撮影することができる。
上記実施の形態では、左右の側壁H2、H3も含めながら天井H1を中心として(天井H1が主反射体である場合の)バウンス撮影を行う場合(自動バウンスモードS10および片側側壁測距バウンスモードS30)を述べたが、これに加えて、側壁(左側壁H2または右側壁H3)を中心とする(左側壁H2または右側壁H3が主反射体である場合の)側壁バウンスモード(被写体・天井・左側壁または右側壁測距モード)S40での撮影をも行うことができるよう構成されていてもよい。この場合には、操作部18を操作することでこの側壁バウンスモードS40を選択可能に構成されている。また、バウンス撮影が有効となるような被写体Tや側壁までの距離(有効最大距離)が予め設定されている。
この場合には、左側壁H2または右側壁H3の何れを主反射体にするのかを選択することで、測距部としての距離センサ19により、左側壁H2および右側壁H3の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体の距離と、天井H1からなる副反射体の距離Lbと、を測定し、制御部17は、主反射体である一方の側壁までの距離と天井H1までの距離Lbとに応じて、発光部13が一方の側壁(左側壁H2または右側壁H3)において天井H1側にも傾けることができるように駆動部15を制御するよう構成されている。
この側壁バウンスモードS40が選択された場合には、具体的には、図23に示すように、被写体Tまでの距離を測定した(ステップS11)後に、主反射体として選択された側壁(左側壁H2または右側壁H3)までの距離を測定する(ステップS41、S13、S14)。そして、ステップS15において、被写体Tや選択された側壁、および天井H1までの距離が、予め設定されているバウンス撮影が有効となるような距離範囲(バウンス有効範囲)内であるかどうかを判定する。なお、ステップS15において、被写体Tや何れかの反射体までの距離がバウンス有効範囲外である場合には、バウンス角度を設定することなく終了し、例えば、エラー表示などで被写体Tや天井H1、側壁H2、H3との距離がバウンス有効範囲外である旨を伝達し、通常撮影のままとする。
ステップS15において、被写体Tや全ての反射体までの距離がバウンス有効範囲内であると判定された場合には、ステップS42に進んで、予め主反射体として選択された側壁の情報に基づいて、主反射体とする側壁を判定する(ステップS42)。例えば、左側壁H2を主反射体とする場合には、ステップS42からステップS43に進んで、垂直方向のバウンス設定角度も考慮しながら、被写体Tへの左側壁H2からの入射角度が設定されたバウンス角度となるようにバウンス角度を計算する(ステップS18)。
例えば、天井H1までの距離Lbと被写体Tまでの距離Laとに応じて、天井H1までの距離Lbが大きいほど、上方に傾けるバウンス角度が大きくなるように、上方へ傾けるバウンス角度θ7(図25参照)を設定する。また、左右方向へのバウンス角度θ6については、主反射体としての左側壁H2までの距離Lcと被写体Tまでの距離Laとに応じて、被写体Tへの入射角度が所定の基準角度(例えば約30度)θkとなるようにバウンス角度θ6を決定する(図24参照)と好適である。なお、これに限るものではなく、ストロボ光の左側壁H2への入射角と、左側壁H2から被写体Tへの出射角とが同じになるような角度としてもよい。このようにして、垂直方向のバウンス設定角度も考慮しながら、被写体Tへの左側壁H2からの入射角度を設定する。
また、右側壁H3を主反射体とする場合には、ステップS42からステップS44に進んで、垂直方向のバウンス設定角度も考慮しながら、被写体Tへの右側壁H3からの入射角度が設定されたバウンス角度となるようにバウンス角度を計算する(ステップS18)。
例えば、天井H1までの距離Lbと被写体Tまでの距離Laとに応じて、天井H1までの距離Lbが大きいほど、上方に傾けるバウンス角度が大きくなるように、上方へ傾けるバウンス角度θ7を設定する。また、左右方向へのバウンス角度θ6については、主反射体としての右側壁H3までの距離Ldと被写体Tまでの距離Laとに応じて、被写体Tへの入射角度が所定の基準角度(例えば約30度)θkとなるようにバウンス角度θ6を決定すると好適である。なお、これに限るものではなく、ストロボ光の右側壁H3への入射角と、右側壁H3から被写体Tへの出射角とが同じになるような角度としてもよい。このようにして、垂直方向のバウンス設定角度も考慮しながら、被写体Tへの右側壁H3からの入射角度を設定する。
この構成により、主として、左側壁H2または右側壁H3にストロボ光を反射させてストロボ撮影する場合に、天井H1からの反射光をも利用して、主に反射させる側の側壁と逆方向に被写体Tの影ができることを抑えながら、ストロボ光により被写体Tを良好に照射することが可能となる。
また、上記構成によれば、図24に示すように、被写体Tへの入射角度が所定の基準角度(例えば約30度)となるように主反射体へのバウンス角度を決定することにより、ストロボ光の天井H1への入射角と、天井H1から被写体Tへの出射角とが同じになるような角度とした場合よりも、どのような撮影環境でもバウンス撮影の効果を最大限に発揮できる利点がある。つまり、主反射体となる側壁への入射角と反射角とが同じとなるように傾斜させた場合では、被写体Tや主反射体となる側壁との距離によって入射角度が可変となる。このように、距離に応じて、入射角度が小さくなったり大きくなったりすると、バウンス撮影時の側方からの光の割合が変化するため、バウンス撮影の効果も変化する。被写体Tへの入射角が小さくなりすぎると、最悪の場合には直射に近い撮影結果となってしまい、バウンス撮影の効果が殆どなくなるおそれがある。これに対して、図24に示すように、入射角度を常にバウンス撮影に最適と思われる傾斜角度となるように(例えば、被写体Tへの入射角度が基準傾斜角度である30度となるように)制御することで、どのような撮影環境でもバウンス撮影の効果を最大限に発揮できる。
なお、上記実施の形態では、何れかの側壁を主反射体とする場合には、垂直方向のバウンス設定角度も考慮しながら、被写体Tへの前記側壁(例えば左側壁H2)からの入射角度が設定されたバウンス角度となるようにバウンス角度を設定した場合を述べたが、これに限るものではない。例えば、天井H1までの距離Lbが主反射体となる一方の側壁までの距離H2、H3よりも小さい場合だけ、発光部13が一方の側壁H2、H3において天井H1側にも傾くように駆動部15を制御してもよい。
この場合には、図26に示すように、上記実施の形態のステップS42において、例えば、左側壁H2が主反射体である場合に、ステップS42からステップS45に進んで、天井H1までの距離Lbが主反射体となる左側壁H2までの距離Lcよりも小さい場合に、発光部13が左側壁H2において天井H1側にも傾くように駆動部15を制御する(ステップS46および図25参照)。一方、天井H1までの距離Lbが主反射体となる左側壁H2までの距離Lc以上である場合には、発光部13が左側壁H2において天井H1側に傾けることなく(垂直方向への設定角度を考慮せずに)駆動部15を制御する(ステップS47)。
また、右側壁H3が主反射体である場合には、ステップS42からステップS48に進んで、天井H1までの距離Lbが主反射体となる右側壁H3までの距離Ldよりも小さい場合に、発光部13が右側壁H3において天井H1側にも傾くように駆動部15を制御する(ステップS49)。一方、天井H1までの距離Lbが主反射体となる右側壁H3までの距離Ld以上である場合には、発光部13が右側壁H3において天井H1側に傾けることなく(垂直方向への設定角度を考慮せずに)駆動部15を制御する(ステップS50)。
この構成によれば、側壁を主反射体とする場合でも、天井H1までの距離Lbが主反射体となる一方の側壁までの距離H2、H3よりも小さい場合、すなわち、天井H1によるバウンス光の影響が大きい場合のみ天井H1側にも傾けることができて、ストロボ光により被写体Tを良好に照射することが可能となる。
また、上記実施の形態では、いずれも天井H1がある空間でのバウンス撮影の場合を述べたが、天井H1がなかったり、天井H1までの距離が非常に大きかったりした場合には、図24に示すように、被写体Tへの入射角度が所定の基準角度(例えば約30度)となるように主反射体である側壁へのバウンス角度を決定すると好適である(側壁単独バウンスモード)。すなわち、図24に示すように、入射角度を常にバウンス撮影に最適と思われる傾斜角度となるように(例えば、被写体Tへの入射角度が基準傾斜角度である30度となるように)制御することで、どのような撮影環境でもバウンス撮影の効果を最大限に発揮できる。
なお、上記実施の形態における側壁単独バウンスモード以外の例では、天井や左右の側壁がある空間でバウンス撮影する場合には、何れも主反射体とその他の反射体との複数の反射体に対して考慮する場合を述べたが、これに限るものではない。例えば、複数の反射体がある空間でバウンス撮影する場合でも、天井のみで反射するとみなして、左右に傾斜させない天井バウンス撮影モードを選択可能に構成したり、左側壁または右側壁のみで反射するとみなして、上方に傾斜させない前記側壁単独バウンスモードを選択可能に構成したりしてもよい。
1 撮像装置
3 撮影機能部
4 制御部
5 表示部
6 操作部
7 周辺I/F(インターフェイス)
8 シャッタ
10 ストロボ装置
11 ストロボ本体
12 閃光放電管
13 発光部
14 可変機構
15 駆動部
16 角度検出部
17 制御部
18 操作部
19 距離センサ(測距部)
20 コンデンサ(電力蓄積体)
21 演算部
22 記憶部

Claims (9)

  1. ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、
    発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、
    制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、
    測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定可能とされ、
    制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さく、発光部から天井までの距離よりも、発光部から他方の側壁までの距離が大きい場合に、発光部が天井における他方の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とするストロボ装置。
  2. 制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さく、発光部から天井までの距離よりも、発光部から他方の側壁までの距離が大きい場合に、発光部による天井の照射位置が、発光部から天井までの距離と、発光部から一方の側壁までの距離との差の寸法分だけ他方の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とする請求項に記載のストロボ装置。
  3. ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、
    発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、
    制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、
    測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定可能とされ、
    制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離、および、発光部から他方の側壁までの距離の、それぞれの距離が小さい場合に、発光部が、天井における両側壁から同じ距離となる箇所に向くように駆動部を制御することを特徴とするストロボ装置。
  4. ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、
    発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、
    制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、
    測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離と、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定可能とされ、
    制御部は、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離がともに、発光部から天井までの距離以上である場合または大きい場合に、発光部を、左右に傾けることなく、天井側に向くように駆動部を制御することを特徴とするストロボ装置。
  5. ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、
    発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、
    制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、
    測距部は、発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離と、のそれぞれの距離を測定し、
    制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が大きい場合には、発光部が左右に傾けることなく天井に向くように駆動部を制御し、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さい場合には、発光部が天井における一方の側壁とは反対側の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とするストロボ装置。
  6. 制御部は、発光部から天井までの距離よりも、発光部から一方の側壁までの距離が小さい場合に、発光部が天井における、発光部から天井までの距離と、発光部から一方の側壁までの距離との差の寸法分だけ天井の照射位置が他方の側壁側に傾くように駆動部を制御することを特徴とする請求項に記載のストロボ装置。
  7. ストロボ本体と、該ストロボ本体に対して上下方向、前後方向および左右方向の3次元の方向に回転可能に連結された発光部と、ストロボ本体に対する発光部の角度姿勢を変更する可変機構と、該可変機構を駆動する駆動部と、該駆動部を制御する制御部とを備え、ストロボ光を反射させる天井および側壁からなる反射体に向けて照射することで、ストロボ光の反射光を間接的に被写体に照射してバウンス撮影を行うことが可能なストロボ装置であって、
    発光部から被写体までの距離と、発光部から天井までの距離と、発光部から左側壁までの距離、および、発光部から右側壁までの距離の少なくとも一方と、のそれぞれの距離を測定可能な測距部を備え、
    制御部は、発光部から、天井、または、左側壁および右側壁の少なくとも一方の側壁との何れかからなる主反射体までの距離と、発光部から、主反射体以外の反射体までの距離との、発光部から被写体以外までの複数の距離に基づいて、発光部の角度がバウンス角度となるように駆動部を制御し、
    測距部は、発光部から、左側壁または右側壁からなる主反射体までの距離と、発光部から、天井からなる副反射体までの距離と、を測定し、
    制御部は、発光部から一方の側壁までの距離と、発光部から天井までの距離とに応じて、発光部が左側壁または右側壁において天井側にも傾けることができるように駆動部を制御することを特徴とするストロボ装置。
  8. 制御部は、発光部から天井までの距離が、発光部から一方の側壁までの距離より小さい場合に、発光部が一方の側壁において天井側にも傾くように駆動部を制御することを特徴とする請求項に記載のストロボ装置。
  9. 請求項1~の何れか1項に記載のストロボ装置を備えることを特徴とする撮像装置。
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