JP7285173B2 - 定圧液供給装置 - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、液の噴出孔を有する対象物に、液を供給する定圧液供給装置に関する。
特許文献1には、工作機械のクーラント供給装置が記載されている。クーラント供給装置は、工作機械に接続される。クーラント供給装置は、工作機械に一定の圧力のクーラントを供給する。
特許文献1に記載されたクーラント供給装置は、ポンプと、電動モータと、圧力センサと、コントローラとを備えている。ポンプは、クーラントを吐出する。電動モータは、ポンプを運転する。圧力センサは、ポンプが吐出したクーラントの吐出圧力を検出する。コントローラは、圧力センサの検出値に基づいて、ポンプの吐出圧力が目標圧力となるように、インバータ回路がモータへ出力する周波数を制御する。
特許文献1に記載されたクーラント供給装置は、圧力センサが検出した吐出圧力に基づく圧力フィードバック制御を行っている。圧力センサの信号は、工作機械におけるクーラントの配管の圧力損失の影響を受けて、変化する場合がある。また、圧力センサの信号は、工作機械における加工状況が変わることに伴い変化する場合もある。圧力センサの信号は、様々な影響を受けて変化する。クーラント供給装置は、様々な工作機械に接続される。このため、様々な工作機械に対応できるように、圧力フィードバック制御の制御定数を一つの定数に定めることは、極めて困難である。
本願発明者は、クーラント供給装置においては、電動モータの実トルクとポンプの吐出圧力とが比例関係にあることを見いだした。この知見から、本願発明者は、電動モータの実トルクに基づいて、ポンプの吐出圧力を調節するクーラント供給装置を提案している(特許文献2参照)。
電動モータの回転速度が上昇し、それに伴い容積式のポンプの回転速度が上昇すると、ポンプの吐出流量が高まる。工作機械の工具は、クーラントが噴出する孔を有している。このため、ポンプの吐出流量が高まるに従い、ポンプの吐出圧力も高まる。容積式のポンプの吐出圧力が高まるに従い、電動モータの実トルクも高まる。従って、電動モータの実トルクとポンプの吐出圧力とは比例関係にある。
特許文献2に記載されたクーラント供給装置のコントローラは、電動モータの実トルクとポンプの吐出圧力との関係を定めたテーブル又は関係式を有している。コントローラは、テーブル又は関係式に基づいて、電動モータの実トルクが目標トルクとなるように、電動モータを制御する。その結果、ポンプの吐出圧力が、目標圧力になる。電動モータの実トルクは、例えばインバータの出力電流から算出される出力トルクで代用できる。トルクフィードバック制御を行うクーラント供給装置は、圧力センサが不要であり、装置構成を簡略化できるという利点がある。また、圧力センサの信号を利用しないため、トルクフィードバック制御の制御定数は、一つの定数に定めることができる。
特開2004-36421号公報 特開2009-215935号公報
前述したように、トルクフィードバック制御を行うクーラント供給装置は、特定の制御定数を有している。制御定数は予め調整されている。
ところが、クーラント供給装置が工作機械に接続されると、ポンプは、工作機械における配管の圧力損失の影響を受ける。
前述したように、クーラント供給装置は、様々な工作機械に接続される。通常、クーラント供給装置は、クーラント供給装置の専業メーカから工作機械のユーザーへ販売され、工作機械と接続して使用される場合が多い。工作機械におけるクーラントの配管構成は、工作機械毎に異なる。そのため、配管の圧力損失は、工作機械毎に相違する。しかし、専業メーカから出荷されるクーラント供給装置におけるトルクフィードバック制御の制御定数は、配管の圧力損失の相違を考慮せずに定められる。そのため、クーラント供給装置が工作機械に接続されると、ポンプの吐出圧力が目標圧力からずれる場合がある。つまり、定常偏差が発生する場合がある。
また、工作機械における加工状況が変化すると、配管内を流れるクーラントの圧力及び/又は流量が変わる。トルクフィードバック制御の制御定数は、加工状況の変化を考慮せずに定められる。そのため、工作機械が加工を行っている最中に、ポンプの吐出圧力が目標圧力からずれる場合がある。
尚、この問題は、工作機械用のクーラント供給装置に限らず、洗浄装置用の洗浄液供給装置も同様に有している。洗浄装置とは、工作機械によって加工された加工品を洗浄するために、所定圧力の洗浄液を加工品に供給する装置である。クーラント供給装置及び洗浄液供給装置は共に、対象物に、所定圧力の液を供給する定圧液供給装置である。
ここに開示する技術は、トルクフィードバック制御を行う定圧液供給装置において、ポンプの吐出圧力が目標圧力からずれることを抑制する。
具体的にここに開示する技術は、対象装置に接続されかつ、前記対象装置に液を供給する定圧液供給装置に係る。
前記対象装置は、液の噴出孔を有する対象物と、液の圧力に対応した信号を出力するセンサとを備えている。
前記定圧液供給装置は、
液を吐出する容積式のポンプ本体、及び 前記ポンプ本体に連結されかつ、前記ポンプ本体を運転する電動モータを含むポンプ部と、
前記電動モータの回転速度を変更させるインバータと、
前記インバータを通じて前記ポンプ部を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、少なくとも、前記電動モータの実トルクに関連する第1パラメータと、前記ポンプ部の吐出圧力と、の関係を定めたテーブル又は関係式を有しかつ、前記第1パラメータをフィードバックしながら、前記ポンプ部の吐出圧力が目標圧力となるように、前記テーブル又は前記関係式に従い前記電動モータを制御するトルクフィードバック制御を行い、
前記コントローラはまた、前記センサが出力する信号を受けかつ、前記液の圧力が目標圧力となるように前記電動モータを制御する圧力フィードバック制御を行う。
コントローラは、トルクフィードバック制御を行う。定圧液供給装置において、電動モータの実トルクとポンプ部の吐出圧力とは比例関係にある。トルクフィードバック制御は、電動モータの実トルクに関連する第1パラメータをフィードバックしながら、ポンプ部の吐出圧力が目標圧力となるように電動モータを運転する制御である。トルクフィードバック制御は圧力センサの信号を用いない。トルクフィードバック制御の制御定数は、一つの定数に定められる。尚、トルクフィードバック制御の制御定数は、定圧液供給装置が接続される対象装置の構成の影響、及び、対象装置の動作の影響を考慮せずに定められる。
コントローラがトルクフィードバック制御を行うと、ポンプ部が対象装置の構成の影響、及び、対象装置の動作の影響を受けることによって、ポンプ部の吐出圧力が目標圧力からずれる場合がある。
コントローラはまた、圧力フィードバック制御を行う。圧力フィードバック制御は、対象装置のセンサの信号をフィードバックしながら、ポンプ部の吐出圧力が目標圧力となるように電動モータを運転する制御である。圧力フィードバック制御は対象装置のセンサの信号に基づくため、コントローラは、対象装置の構成の影響、及び、対象装置の動作の影響を含めて、電動モータを制御できる。液の圧力は、目標圧力になる。
コントローラは、トルクフィードバック制御と、圧力フィードバック制御との両方を行う。このことによって、定圧液供給装置は、様々な対象装置に対して、目標圧力の液を、安定して供給できる。
また、対象装置が有するセンサを利用するため、定圧液供給装置はセンサが不要である。定圧液供給装置の構成は、簡易である。
前記コントローラは、前記センサが出力する信号に基づく前記液の圧力と、前記目標圧力との偏差が所定以上である状態が、所定時間継続した場合に、前記圧力フィードバック制御を行う、としてもよい。
コントローラは、基本的に、電動モータをトルクフィードバック制御する。定圧液供給装置は、対象装置に対して、目標圧力の液を安定的に供給する。トルクフィードバック制御中に、圧力の偏差が所定以上である状態が、所定時間継続すると、コントローラは、圧力フィードバック制御を行う。定常偏差が生じていても、圧力フィードバック制御の実行によって、液の圧力は目標圧力に変わる。定圧液供給装置は、様々な対象装置に対して、目標圧力の液を安定的に供給できる。また、定圧液供給装置は、対象装置の動作状況が変わっても、目標圧力の液を安定的に供給できる。
前記コントローラは、前記定圧液供給装置の起動から第2所定時間が経過するまで、前記圧力フィードバック制御を禁止する、としてもよい。
定圧液供給装置の起動時は、液の圧力が目標圧力にまで高まっていない。センサの信号に基づく液の圧力と、目標圧力との偏差が大きい。定圧液供給装置の起動時に、圧力フィードバック制御を実行すると、オーバーシュート又はハンチングが生じることによって、電動モータの運転が不安定になる恐れがある。
定圧液供給装置の起動の際に、コントローラは圧力フィードバック制御を行わない。このことによって、電動モータの運転は不安定にならない、又は、なりにくい。
前記コントローラは、前記第1パラメータと、前記ポンプ部の回転速度である第2パラメータと、前記ポンプ部の吐出圧力と、の関係を定めたテーブル又は関係式を有し、
前記コントローラは、前記第1パラメータと前記第2パラメータとをフィードバックしながら、前記ポンプ部の吐出圧力が目標圧力となるように、前記テーブル又は前記関係式に従い前記電動モータを制御するトルクフィードバック制御を行う、としてもよい。
コントローラは、第1パラメータと、第2パラメータと、ポンプ部の吐出圧力との関係を定めたテーブル又は関係式を有している。第1パラメータは、前述したように、電動モータの実トルクに関連する。第2パラメータは、ポンプ部の回転速度である。特許文献2に記載された従来の装置は、電動モータの実トルクとポンプ部の吐出圧力との関係を定めたテーブル又は関係式を有している。前記の定圧液供給装置のテーブル又は関係式には、従来と比較して、ポンプ部の回転速度である第2パラメータが追加されている。尚、ポンプ部の回転速度は、電動モータの回転速度であると共に、ポンプ本体の回転速度である。
ポンプ部の回転速度をテーブル又は関係式に加えることによって、容積式のポンプ本体の特性が、テーブル又は関係式に反映される。ポンプ本体の特性とは、容積式のポンプ本体は、回転速度が低くなると容積効率が低下するという特性である。また、電動モータの特性も、テーブル又は関係式に反映される。電動モータの特性とは、例えばインバータ専用モータは、同一トルクを出力していても、その回転速度の高い場合と低い場合とでは、インバータの出力電流値が相違するという特性である。コントローラは、テーブル又は関係式に従って、ポンプ部の吐出圧力を、目標圧力に、適切に調節できる。
尚、第2パラメータとしてのポンプ部の回転速度は、インバータが演算する電動モータの回転速度によって代用できる。そうすれば、新たなセンサが不要であり、定圧液供給装置の構成が簡略になる。
以上説明したように、前記の定圧液供給装置によると、トルクフィードバック制御を行う定圧液供給装置において、ポンプの吐出圧力が目標圧力からずれることを抑制できる。さらに、前記の定圧液供給装置は、対象装置との配管接続と、前記センサが出力する信号を入力するための配線と、を行えばよい。トルクフィードバック制御の制御定数の調整は、実質的に不要であり、容易に前記の定圧液供給装置を使用することができる。
図1は、クーラント供給装置の構成を例示する回路図である。 図2は、インバータの出力トルクと、ポンプ部の回転速度と、ポンプ部の吐出圧力と、の関係式を例示する図である。 図3は、コントローラが実行する電動モータの制御に関するフローチャートである。 図4は、クーラント供給装置の起動時におけるポンプ部の吐出圧力のタイムチャート(上図)、及び、ポンプ部の回転速度のタイムチャート(下図)の一例である。 図5は、圧力フィードバック制御の実行フラグ、インバータの出力トルク、及び、クーラントの圧力についての、タイムチャートの一例である。 図6は、図1とは異なるクーラント供給装置の構成を例示する回路図である。
以下、定圧液供給装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明は、定圧液供給装置の一例である。
(クーラント供給装置の構成)
図1は、ここに開示する定圧液供給装置が、クーラント供給装置1に適用された構成例を示している。
クーラント供給装置1は、工作機械2に配管接続されると共に、後述するように工作機械2に配線される。クーラント供給装置1は、工作機械2における工具21に、クーラントを供給する。工具21は、どのようなものであってもよい。工具21には、図1に例示するように、クーラントが噴出する噴出孔22が形成されている。クーラントは、この噴出孔22を通じて加工箇所へ噴出する。工作機械2は、対象装置の一例である。工具21は、液を噴出する孔を有する対象物の一例である。
工具21には、クーラントの供給ライン23が接続されている。供給ライン23は、クーラント供給装置1の接続部20を介して、クーラント供給装置1における吐出ライン3に接続されている。クーラントは、吐出ライン3及び供給ライン23を通じて、工具21へ供給される。
供給ライン23には、圧力センサ24が取り付けられている。圧力センサ24は、例えば、供給ライン23における工具21の近くに配置されている。圧力センサ24は、供給ライン23を流れるクーラントの圧力に対応する信号を出力する。
吐出ライン3には、ポンプ部4が配設されている。ポンプ部4は、クーラントを工具21に向けて吐出する。ポンプ部4は、ポンプ本体41と電動モータ42とを含む。
ポンプ本体41は、定容量の容積式ポンプである。ポンプ本体41は、具体的には、歯車ポンプ、ベーンポンプ、ねじポンプなどの回転ポンプとしてもよい。ポンプ部4はまた、ピストンポンプ、プランジャーポンプなどの往復動ポンプとしてもよい。
電動モータ42は、ポンプ本体41に連結されている。電動モータ42は、例えばインバータ専用モータとしてもよい。電動モータ42は、PMモータや汎用モータであってもよい。
電動モータ42は、インバータ72に接続されている。インバータ72は、電動モータ42に回転速度指令を出力する。電動モータ42は、インバータ72が出力する回転速度指令によって回転速度を変えることができる。
インバータ72には、コントローラ71が接続されている。コントローラ71は、インバータ72を通じて、電動モータ42を制御する。工作機械2において、クーラントの圧力が同一で加工を行っている最中に必要なクーラントの流量は常に変化するので、コントローラ71は、インバータ72を通じて、電動モータ42の回転速度を常時制御する。
インバータ72は、電動モータ42への出力トルク及び電動モータ42の回転速度を演算する。詳細は後述するが、インバータ72は、インバータ72の出力トルク及び電動モータ42の回転速度を、フィードバック信号として、コントローラ71に出力する。コントローラ71は、インバータ72の出力トルク及び電動モータ42の回転速度に基づいて、電動モータ42をフィードバック制御する。尚、インバータ72の出力トルクは、電動モータ42のトルクに関連する第1パラメータの一例である。電動モータ42の回転速度は、第2パラメータである。
吐出ライン3において、接続部20とポンプ部4との間には、リリーフライン5が接続されている。リリーフライン5には、リリーフ弁51が配設されている。リリーフ弁51は、所定の圧力で開弁する。リリーフ弁51は、工具21に必要なクーラントの流量が極端に少なくなった場合、及び、コントローラ71が出力する制御指令に異常が発生した場合に、安全のために開弁する。
リリーフライン5は、クーラントのタンク6に接続されている。リリーフライン5を流れる余剰のクーラントは、タンク6に戻る。また、図示は省略するが、工具21に供給されたクーラントはタンク6に戻る。ポンプ部4は、タンク6に接続されている。ポンプ部4は、タンク6のクーラントを吸い込む。
尚、吐出ライン3には、クーラントの圧力を示す圧力計31が接続されている。
次に、クーラント供給装置1の運転について説明する。コントローラ71は、前述したように、電動モータ42のフィードバック制御を行う。
(トルクフィードバック制御)
クーラントが供給される工具21は、クーラントが噴出する噴出孔22を有している。このため、吐出ライン3及び供給ライン23におけるクーラントの流量が増えると、ポンプ部4の吐出圧力が高くなる。電動モータ42の回転速度とポンプ部4の吐出圧力とは比例関係にある。また、定容量型の容積式のポンプ本体41において、吐出圧力とトルクとは比例関係にある。電動モータ42の実トルクはインバータ72の出力トルクに相当する。このため、インバータ72の出力トルクとポンプ部4の吐出圧力とは比例関係にある。コントローラ71は、インバータ72の出力トルクをフィードバック信号として用いる。コントローラ71は、電動モータ42のトルクが目標トルクとなるように、電動モータ42を制御する。つまり、コントローラ71は、トルクフィードバック制御を行う。このことにより、コントローラ71は、ポンプ部4の吐出圧力を検知する圧力センサを用いなくても、ポンプ部4の吐出圧力が目標圧力となるように、ポンプ部4を制御できる。圧力センサを省略することにより、クーラント供給装置1の構成を簡略化できる。
吐出ライン3及び供給ライン23の圧力が高くなって、所定のトルク以上のフィードバック信号がコントローラ71に入力された場合、コントローラ71は、速やかに電動モータ42の回転速度を低下させて圧力を下げる。噴出孔22から噴出するクーラントの量が調節されるため、クーラント供給装置1の正常動作時には、リリーフ弁51が開弁しない。リリーフライン5に無駄なクーラントが流れない。
ここで、インバータ専用モータは、低回転速度域における定トルク特性に優れている。電動モータ42がインバータ専用モータであれば、ポンプ部4は低回転速度域で運転できる。ポンプ部4が低回転速度域で運転することよって、クーラント供給装置1は省エネ化できる。しかしながら、容積式のポンプ本体41は回転速度が低くなると容積効率が急激に低下する。このため、低回転速度域においては、前述したインバータ72の出力トルクとポンプ部4の吐出圧力との間の比例関係が、成立しない、又は,成立し難い。
また、本願発明者らは、インバータ専用モータは、回転速度が高いときと低いときとでは、モータが出力する実トルクが同一であってもインバータ72の出力電流値が相違することを見つけた。
ポンプ部4の全効率は、ポンプ本体41の容積効率の低下と、電動モータ42の入力電流値及び実トルクの関係と、を含む。ポンプ部4が低回転速度域で運転する場合と、ポンプ部4が低回転速度域よりも高回転速度で運転する場合とにおいて、ポンプ部4の全効率は相違する。そのため、コントローラ71は、ポンプ部4を低回転速度域で運転する場合には、前述したようにインバータ72の出力トルクとポンプ部4の吐出圧力との間の関係のみに基づいてポンプ部4を制御することが難しい。
そこで、このクーラント供給装置1のコントローラ71は、電動モータ42の実トルクに関連する第1パラメータと、ポンプ部4の回転速度である第2パラメータと、ポンプ部4の吐出圧力と、の関係を定めたテーブル又は関係式を有していて、当該テーブル又は関係式に基づいて、ポンプ部4を制御する。第1パラメータは、具体的にはインバータ72の出力トルクである。
図2の左図201は、インバータ72の出力トルク(y)と、ポンプ部4の吐出圧力(x)との関係を定めた関係式(y=a+b)を例示している。この関係式は、ポンプ本体41と電動モータ42とを含むポンプ部4について、様々な運転条件で運転を行った試験結果(図2における白丸参照)について、多変量解析を行うことによって設定できる。左図201には明示していないが、この試験結果には、ポンプ部4の回転速度を変えた場合の結果も含まれている。例えば、トルク(y)を目的変数とし、吐出圧力(x)を説明変数とした単回帰分析により、関係式は設定できる。一次式とした関係式の各定数a、bは、例えば最小二乗法(ordinary least square:OLS)を用いて設定してもよい。尚、関係式は、一次式に限定されない。関係式は、二次式、又は、三次式でもよい。
図2の右図202は、前述した試験結果をプロットした図である。右図202は、横軸がポンプ部4の回転速度(x)であり、縦軸が、インバータ72の出力トルクの実データから、前述した出力トルクと吐出圧力との関係式を差し引いたトルク差分(Δy)である。右図202からわかるように、ポンプ部4の回転速度が所定回転速度N以下の場合のトルク差分の特性と、所定回転速度Nを超える場合のトルク差分の特性とは、互いに異なる。具体的には、ポンプ部4の回転速度が所定回転速度N以下の場合、トルク差分は、ポンプ部4の回転速度が高くなるに従い下がるのに対し、ポンプ部4の回転速度が所定回転速度Nを超える場合、トルク差分は、ポンプ部4の回転速度が高くなるに従い上がる。所定回転速度Nにおいて、トルク差分は変曲点を有している。
パラメータ(y)と、パラメータ(x)と、パラメータ(x)と、の関係は、一つの関係式によって表すことが難しい。そこで、本願発明者らは、ポンプ部4の運転領域を、所定回転速度Nを境に、低回転速度域と高回転速度域とに分けた。そして、本願発明者らは、それぞれの領域に対応する複数の関係式を設定した。
具体的には右図202に示すように、本願発明者らは、低回転速度域におけるトルク差分の特性式(Δy=a21+b)と、高回転速度域におけるトルク差分の特性式(Δy=a22+b)とを、それぞれ設定した。特性式は、前記と同様に一次式としてもよい。特性式の各定数a21、a22、b、b)は、例えば最小二乗法を用いて設定してもよい。
電動モータ42の実トルクに関連する第1パラメータ(y)と、ポンプ部4の回転速度である第2パラメータ(x)と、ポンプ部4の吐出圧力(x)と、の関係を定めた関係式は、図2の左図201に示す関係式(y=a+b)と、右図202に示す関係式(Δy=a21+b、又は、Δy=a22+b)の和で表すことができる。従って、関係式は、
第1関係式 ytotal=(a+b)+(a21+b) 但し、所定回転速度N以下
第2関係式 ytotal=(a+b)+(a22+b) 但し、所定回転速度N超
の二つである。
コントローラ71は、ポンプ部4の目標圧力と、ポンプ部4の回転速度と、第1関係式又は第2関係式とに基づいて、インバータ72の目標出力トルクを設定できる。
尚、図示は省略するが、テーブルは、前記の関係式と同様に、インバータ72の出力トルクと、ポンプ部4の回転速度と、ポンプ部4の吐出圧力と、の関係を定める。コントローラ71は、ポンプ部4の目標圧力と、ポンプ部4の回転速度と、テーブルとに基づいて、インバータ72の目標出力トルクを設定できる。
コントローラ71は、インバータ72の出力トルクと、インバータ72が演算したポンプ部4の回転速度と、をフィードバック信号とし、前記のテーブル又は関係式に従って、ポンプ部4を制御する。図1に示すように、コントローラ71は、機能ブロックとして、テーブル又は関係式711と、減算器712とを有している。コントローラ71は、工作機械2が指定する目標圧力の信号を受ける。コントローラ71はまた、インバータ72が出力する、電動モータ42の回転速度の信号を受ける。電動モータ42の回転速度とポンプ本体41の回転速度とは一致する。コントローラ71は、目標圧力と回転速度とに基づき、テーブル又は関係式711に従って、目標の出力トルクを設定する。
減算器712は、目標の出力トルクと、インバータ72の出力トルクとの偏差を演算する。インバータ72の出力トルクは、インバータ72が出力するフィードバック信号である。コントローラ71は、トルクの偏差に応じた制御信号を、インバータ72に出力する。インバータ72は、トルクの偏差が無くなるように、電動モータ42を運転する。その結果、ポンプ部4の吐出圧力が目標圧力となる。
ポンプ部4の回転速度をテーブル又は関係式711に加えることにより、ポンプ本体41の容積効率の低下、及び、電動モータ42の入力電流値と出力する実トルクとの関係を、ポンプ部4の制御に反映できる。その結果、コントローラ71は、ポンプ部4が低回転速度域において運転する場合に、ポンプ部4の吐出圧力を、目標圧力に、適切に調節できる。ポンプ部4が低回転速度域において運転することによって、クーラント供給装置1は省エネ化する。また、コントローラ71は、ポンプ部4が、低回転速度域よりも高い回転速度で運転する場合も、ポンプ部4の吐出圧力を適切に調節できる。
クーラント供給装置1のフィードバック信号は、インバータ72の出力トルク、及び、インバータ72が演算したポンプ部4の回転速度である。フィードバック信号である第1パラメータ及び第2パラメータを検知するセンサを、クーラント供給装置1に追加する必要がない。クーラント供給装置1の構成が簡略になる。
尚、第1パラメータは、インバータ72の出力トルクに代えて、電動モータ42の電流値としてもよい。電動モータ42の電流値は、センサが検知してもよい。
また、第1パラメータは、インバータ72の出力トルクに代えて、電圧値と電力値を組み合わせた、電動モータ42の実トルクに比例する値としてもよい。
尚、ポンプ部4の運転領域は、図2に示すように二つの領域に分けることに限らない。ポンプ部4の運転領域は、三つ以上の領域に分けてもよい。コントローラ71は、各領域に対応する関係式を有すればよい。
また、ポンプ部4の運転領域を複数の領域に分けなくてもよい。コントローラ71は、ポンプ部4の運転領域の全体に有効な一つの関係式を有してもよい。
(圧力フィードバック制御)
クーラント供給装置1は、様々な工作機械2に接続される。工作機械2におけるクーラントの配管構成は、工作機械2毎に異なる。配管の圧力損失は、工作機械2毎に相違する。
コントローラ71は、トルクフィードバック制御を行うために、特定の制御定数を有している。トルクフィードバック制御の制御定数は、配管の圧力損失の相違を考慮せずに定められる。クーラント供給装置1が特定の工作機械2に接続されると、コントローラ71がトルクフィードバック制御を行っても、ポンプ部4が工作機械2における配管の圧力損失の影響を受ける結果、ポンプ部4の吐出圧力が目標圧力からずれる場合がある。
また、工作機械2における加工状況が変化すると、配管内を流れるクーラントの圧力及び/又は流量が変わる。トルクフィードバック制御の制御定数は、加工状況の変化を考慮せずに定められる。コントローラ71がトルクフィードバック制御を行っていても、ポンプ部4が工作機械2における配管内を流れるクーラントの圧力及び/又は流量の変化の影響を受ける結果、ポンプ部4の吐出圧力が目標圧力からずれる場合がある。
そこで、このクーラント供給装置1は、コントローラ71が、トルクフィードバック制御に加えて、圧力フィードバック制御を行う。
クーラント供給装置1は、コネクタ11を有している。工作機械2の圧力センサ24は、コネクタ11に接続される。コントローラ71は、コネクタ11を介して、圧力センサ24の信号を受ける。コネクタ11及びコントローラ71は、様々な圧力センサ24の信号に対応可能である。これにより、クーラント供給装置1は、様々な工作機械2に接続できる。例えば、コネクタ11は、圧力センサ24が出力するアナログ信号を入力可能である。コネクタ11は、圧力センサ24が出力するデジタル信号を入力可能であってもよい。コントローラ71はまた、圧力センサ24が出力する信号の電圧、及び/又は、電流に基づいて、供給ライン23を流れるクーラントの圧力を検知する。コントローラ71はさらに、信号の入力レンジを変更可能である。
コントローラ71は、機能ブロックとして、第2減算器713を有している。第2減算器713は、目標圧力と、供給ライン23におけるクーラントの圧力との偏差を演算する。第2減算器713は、演算した偏差に対応する制御信号を、減算器712へ出力する。コントローラ71は、前述したトルクの偏差と、圧力の偏差とに応じた制御信号を、インバータ72に出力する。コントローラ71が圧力フィードバック制御を行うことによって、コントローラ71は、工作機械2の配管構成の影響、及び、工作機械2の加工状況の影響を含めて、電動モータ42を制御できる。供給ライン23におけるクーラントの圧力は、目標圧力になる。
尚、後述するように、コントローラ71は、所定の条件が成立した場合にのみ、圧力フィードバック制御を実行する。第2減算器713は、所定の条件が成立した場合にのみ、制御信号を、減算器712へ出力する。
圧力センサ24は、工作機械2に取り付けられている。このため、クーラント供給装置1はセンサが不要である。クーラント供給装置1の構成は、簡易である。
(クーラント供給装置の運転制御)
図3は、コントローラ71が実行する、電動モータ42の制御に係るフローチャートである。コントローラ71は、ステップS1において、クーラント供給装置1の起動時か否かを判断する。起動時でない場合、プロセスはステップS1を繰り返す、起動時である場合、プロセスはステップS2へ進む。
ステップS2において、コントローラ71は、起動制御を実行する。起動制御は、電動モータ42を、一定の加速度で運転する制御である。クーラント供給装置1の起動時、コントローラ71は、トルクフィードバック制御及び圧力フィードバック制御を禁止する。
図4は、クーラント供給装置1の起動時の、ポンプ部4の吐出圧力の変化(図4の上図)と、ポンプ部4の回転速度の変化(図4の下図)とを例示している。図4の実線は、コントローラ71が、クーラント供給装置1の起動から設定時間が経過するまで、トルクフィードバック制御及び圧力フィードバック制御を禁止した場合の、吐出圧力の変化及び回転速度の変化を示している。図4の二点鎖線は、コントローラ71が、クーラント供給装置1の起動時から、トルクフィードバック制御及び圧力フィードバック制御を行った場合の、吐出圧力の変化及び回転速度の変化を示している。
図4からわかるように、コントローラ71が、クーラント供給装置1の起動時からフィードバック制御を行うと、ポンプ部4の回転速度の上昇が遅れる。これは、電動モータ42が一定の加速度で運転しないためである。ポンプ部4の回転速度の上昇が遅れる結果、ポンプ部4の吐出圧力が目標値に到達するまでの時間が長い(図4のt2参照)。これに対し、コントローラ71が、クーラント供給装置1の起動時から設定時間が経過するまで、フィードバック制御を禁止すると、電動モータ42が一定の加速度で運転する。ポンプ部4の回転速度は、速やかに上昇する。その後、コントローラ71がトルクフィードバック制御を開始すると、ポンプ部4の吐出圧力が目標値に速やかに到達する。クーラント供給装置1の起動時に、コントローラ71がフィードバック制御を禁止することによって、ポンプ部4の吐出圧力が目標値に到達するまでの時間が短い(図4のt1参照)。
また、クーラント供給装置1の起動時は、クーラントの圧力が目標圧力にまで高まっていない。圧力センサ24の信号に基づく液の圧力と、目標圧力との偏差が大きい。クーラント供給装置1の起動時に、圧力フィードバック制御を実行すると、オーバーシュート又はハンチングが生じることによって、電動モータ42の運転が不安定になる恐れがある。コントローラ71が、クーラント供給装置1の起動の際に圧力フィードバック制御を禁止することによって、ポンプ部4は、クーラントを安定して吐出できる。
図3のフローチャートに戻り、ステップS3においてコントローラ71は、クーラント供給装置1の起動から設定時間が経過したか否かを判断する。ステップS3の判断がNOの場合、プロセスはステップS3を繰り返す。設定時間が経過するまで、コントローラ71は、トルクフィードバック制御及び圧力フィードバック制御を禁止する。ステップS3の判断がYESの場合、プロセスはステップS4へ進む。
ステップS4において、コントローラ71は、トルクフィードバック制御を開始する。前述したように、コントローラ71は、インバータ72の出力トルク及び電動モータ42の回転速度に基づいて、電動モータ42を制御する。
ステップS5において、コントローラ71は、圧力センサ24の信号に基づき、供給ライン23のクーラントの圧力と目標圧力との偏差が所定以上であるか否かを判断する。ステップS5の判断がYESの場合、プロセスはステップS6へ進む。ステップS5の判断がNOの場合、プロセスはステップS8へ進む。
ステップS6において、コントローラ71は、圧力の偏差が所定以上の状態が、所定時間継続したか否かを判断する。ステップS6の判断がYESの場合、プロセスはステップS7へ進む。ステップS6の判断がNOの場合、プロセスはステップS4へ戻る。
ステップS7においてコントローラ71は、圧力フィードバック制御を実行する。つまり、コントローラ71は、トルクフィードバック制御中に、圧力の偏差が所定以上である状態が、所定時間継続すると、圧力フィードバック制御を行う。図5は、クーラント供給装置1の、圧力フィードバック制御の実行フラグ501、インバータ72の出力トルク502、クーラントの圧力503についての、タイムチャートを例示している。
前述したように、クーラント供給装置1の起動後、クーラントの圧力の偏差ΔPが所定以上の状態が、所定時間Δtだけ継続すると、コントローラ71は、圧力フィードバックの実行フラグ501をオンにし、圧力フィードバック制御を実行する。圧力フィードバック制御の結果、クーラントの圧力の偏差ΔPは小さくなる。
コントローラ71は、予め設定した時間だけ、圧力フィードバック制御を実行する。圧力フィードバック制御の終了後、クーラントの圧力の偏差ΔPが所定以上の状態が、所定時間Δtだけ継続すると、コントローラ71は、圧力フィードバックの実行フラグ501を再びオンにし、圧力フィードバック制御を実行する。こうして、コントローラ71は、クーラントの圧力の偏差ΔPが所定よりも小さくなるまで、圧力フィードバック制御を、断続的に実行する。
コントローラ71は、基本的に、電動モータ42をトルクフィードバック制御する。これにより、クーラント供給装置1は、工作機械2に対して、目標圧力のクーラントを安定的に供給する。トルクフィードバック制御中に、圧力の定常偏差が生じた場合、コントローラ71は、圧力フィードバック制御を行う。これにより、定常偏差はなくなる、又は、小さくなる。圧力の定常偏差は、工作機械2における供給ライン23の圧力損失の大小に起因して生じる。また、工作機械2における加工状況が変化することに起因して生じる。コントローラ71が、トルクフィードバック制御及び圧力フィードバック制御を実行することによって、圧力の定常偏差を抑制しながら、クーラント供給装置1は、工作機械2に対して、目標圧力のクーラントを安定的に供給できる。
図3のフローチャートに戻り、ステップS8において、コントローラ71は、工作機械2が、クーラントの目標圧力を変更したか否かを判断する。例えば工作機械2の工具21が変更されると、クーラントの目標圧力が変更される場合がある。ステップS8の判断がNOの場合、プロセスはステップS10に進む。ステップS8の判断がYESの場合、プロセスはステップS9に進む。
ステップS9において、コントローラ71は、目標圧力の変更後、所定時間が経過するまでは、圧力フィードバック制御を禁止する。クーラント供給装置1の起動時と同様に、圧力の偏差が大きい場合に、コントローラ71が圧力フィードバック制御を行うと、電動モータ42の運転が不安定になる恐れがあるためである。プロセスはその後、ステップS4に進む。
ステップS10において、コントローラ71は、クーラント供給装置1の停止が指示されたか否かを判断する。ステップS10の判断がNOの場合、プロセスはステップS4へ戻り、トルクフィードバック制御を継続する。ステップS10の判断がYESの場合、プロセスは終了する。
(クーラント供給装置の変形例)
図6は、クーラント供給装置の変形例を示している。図6のクーラント供給装置10において、トルクフィードバック制御のフィードバック信号は、インバータ72の出力トルクのみである。コントローラ710は、関係式又はテーブル7110を有している。関係式は、例えば、図2の左図201に示す、インバータ72の出力トルク(y)と、ポンプ部4の吐出圧力(x)との関係を定めた関係式(y=a+b)である。コントローラ710は、ポンプ部4の目標圧力と、テーブル又は関係式7110とに基づいて、インバータ72の目標出力トルクを設定する。
クーラント供給装置10も、トルクフィードバック制御と圧力フィードバック制御とを行う。このため、クーラント供給装置10は、様々な工作機械2に対して、目標圧力のクーラントを、安定して供給できる。
ここに開示する定圧液供給装置は、クーラント供給装置に限らない。図示は省略するが、ここに開示する定圧液供給装置は、例えば洗浄装置用の洗浄液供給装置であってもよい。洗浄装置は、工作機械によって加工された加工品を洗浄するために、洗浄液を加工品に向かって噴出する。洗浄装置は、対象装置の一例である。洗浄液供給装置は、洗浄装置に所定圧力の洗浄液を供給する。
1、10 クーラント供給装置(定圧液供給装置)
2 工作機械(対象装置)
21 工具(対象物)
22 噴出孔
24 圧力センサ
4 ポンプ部
41 ポンプ本体
42 電動モータ
71、710 コントローラ
711、7110 テーブル又は関係式
72 インバータ

Claims (4)

  1. 対象装置に接続されかつ、前記対象装置に液を供給する定圧液供給装置であって、
    前記対象装置は、液の噴出孔を有する対象物と、液の圧力に対応した信号を出力するセンサとを備え、
    前記定圧液供給装置は、
    液を吐出する容積式のポンプ本体、及び 前記ポンプ本体に連結されかつ、前記ポンプ本体を運転する電動モータを含むポンプ部と、
    前記電動モータの回転速度を変更させるインバータと、
    前記インバータを通じて前記ポンプ部を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、少なくとも、前記電動モータの実トルクに関連する第1パラメータと、前記ポンプ部の吐出圧力と、の関係を定めたテーブル又は関係式を有しかつ、前記第1パラメータをフィードバックしながら、前記ポンプ部の吐出圧力が目標圧力となるように、前記テーブル又は前記関係式に従い前記電動モータを制御するトルクフィードバック制御を行い、
    前記コントローラはまた、前記センサが出力する信号を受けかつ、前記液の圧力が目標圧力となるように前記電動モータを制御する圧力フィードバック制御を行う定圧液供給装置。
  2. 請求項1に記載の定圧液供給装置において、
    前記コントローラは、前記センサが出力する信号に基づく前記液の圧力と、前記目標圧力との偏差が所定以上である状態が、所定時間継続した場合に、前記圧力フィードバック制御を行う定圧液供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の定圧液供給装置において、
    前記コントローラは、前記定圧液供給装置の起動から第2所定時間が経過するまで、前記圧力フィードバック制御を禁止する定圧液供給装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の定圧液供給装置において、
    前記コントローラは、前記第1パラメータと、前記ポンプ部の回転速度である第2パラメータと、前記ポンプ部の吐出圧力と、の関係を定めたテーブル又は関係式を有し、
    前記コントローラは、前記第1パラメータと前記第2パラメータとをフィードバックしながら、前記ポンプ部の吐出圧力が目標圧力となるように、前記テーブル又は前記関係式に従い前記電動モータを制御するトルクフィードバック制御を行う定圧液供給装置。
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