JP4938304B2 - ポンプの制御方法及び給水装置 - Google Patents

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Description

本発明はポンプの制御方法及び給水装置に関し、特に吸込圧力の変動があっても推定末端圧力一定制御を行うことができるポンプの制御方法及び給水装置に関する。
家庭などの水を使用する場所に受水槽内の水や井戸水を供給するために、可変速ポンプを用いて推定末端圧力一定制御を行う給水装置が多く用いられている。推定末端圧力一定制御は、可変速ポンプの吐出水量が変動しても末端給水機器における水の吐出圧力が一定になるように、可変速ポンプの吐出圧力を制御するものである。一般に、可変速ポンプと末端給水機器とをつなぐ管路の抵抗は、管路内を流れる水量の2乗に比例して増加する。管路抵抗は管内圧力損失を招くため、その吐出水量での管路抵抗による圧力損失を見込んだ圧力を可変速ポンプの吐出圧力とすることで、可変速ポンプの吐出水量の変動にかかわらず末端給水機器における水の吐出圧力を一定にしている。
ところで、可変速ポンプの吸込圧力が変動すると、その背圧の影響により推定末端圧力一定制御を行うことが困難であるところ、ポンプの流入側に設けた圧力センサーにより流入水圧を検出し、この検出値により逐一制御演算式を修正することにより、水の使用状態によってポンプ一次側圧力が変化してもポンプの流出側の圧力を末端圧力一定に制御することができる可変速給水装置のような、吸込側の圧力を検出して推定末端圧力一定制御の基準となる吸込圧力を補正する給水装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−120580号公報
しかしながら、吸込側に圧力センサーを設ける上記の給水装置では、吸込圧力の変動を直接的に把握することができる一方で、給水装置の部品点数が多くなって故障が発生する確率が高くなると共に、コスト高となってしまう。
本発明は上述の課題に鑑み、吸込側に圧力センサーを設けることなく吸込圧力の変動があっても末端圧力一定制御を行うことができるポンプの制御方法、及び部品点数を増加させることなく末端圧力一定制御を行うことができる給水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係るポンプの制御方法は、例えば図1及び図3に示すように、液体wを吐出するポンプ21の吐出圧力を検出する工程(S2、S5)と;ポンプ21の吸込圧力が第1の吸込圧力のときのポンプ21の、締切運転時の吐出圧力及び回転速度並びに最大流量の液体wを吐出した時の吐出圧力及び回転速度から、ポンプ21が推定末端圧力一定制御を行うための運転カーブを設定する工程(S1)と;前記運転カーブに従ってポンプ21を運転する工程(S2)と;所定時間に渡ってポンプ21の吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに、運転カーブを設定する基準を求めるためのポンプ21の吸込圧力を補正する工程(S2、S5)とを備える。
このように構成すると、所定時間に渡ってポンプの吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに、運転カーブを設定する基準を求めるためのポンプの吸込圧力を補正する工程を備えるので、ポンプの吐出圧力が安定している状態でポンプの吸込圧力を補正することとなって正確な補正をすることができ、ポンプの吸込圧力が変動しても推定末端圧力一定制御を行うことができる。
また、請求項に記載の発明に係るポンプの制御方法は、例えば図1及び図3に示すように、ポンプ21の吸込圧力を補正する工程(S5)が、ポンプ21の第1の回転速度及び第1の回転速度におけるポンプ21の第1の吐出圧力と、第1の回転速度とは異なるポンプ21の第2の回転速度及び第2の回転速度におけるポンプ21の第2の吐出圧力とを検出する工程と、第1の回転速度及び第1の吐出圧力並びに第2の回転速度及び第2の吐出圧力に基づいてポンプ21の第2の吸込圧力を算出し、該第2の吸込圧力を補正後の吸込圧力とする工程とを備える。また、請求項2に記載の発明に係るポンプの制御方法は、例えば図1及び図3に示すように、請求項1に記載のポンプ21の制御方法において、運転カーブを設定する工程(S1)が、予め関係付けられたポンプ21の吸込圧力と締切運転時の吐出圧力を与える回転速度との関係に基づいて、第2の吸込圧力に対応するポンプ21の締切運転時の吐出圧力を与える回転速度を求め、第2の吸込圧力に対応するポンプ21の締切運転時の吐出圧力を与える回転速度を用いて、ポンプ21が第2の吸込圧力の下で推定末端圧力一定制御を行うための新たな運転カーブを設定するように構成されている。
このように構成すると、第1の回転速度及び第1の吐出圧力並びに第2の回転速度及び第2の吐出圧力に基づいてポンプの第2の吸込圧力を算出し、該第2の吸込圧力を補正後の吸込圧力とする工程を備えるので、ポンプの相似則における回転速度と圧力との関係から第2の吸込圧力を簡単に求めることができる。また、予め関係付けられた第2の吸込圧力に対応するポンプの締切運転時の回転速度を用いて、ポンプが第2の吸込圧力の下で推定末端圧力一定制御を行うための新たな運転カーブを設定するので、ポンプの吸込圧力が第2の吸込圧力に変動しても推定末端圧力一定制御を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明に係るポンプの制御方法は、例えば図1及び図3に示すように、請求項1又は請求項2に記載のポンプ21の制御方法において、ポンプ21の吸込圧力を補正する工程(S6)が、所定時間に渡ってポンプ21の吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに代えて、ポンプ21からの送液量が所定の過小流量以下になったときに、ポンプ21の吸込圧力を補正するように構成され;第1の吐出圧力が、ポンプ21の締切運転時の吐出圧力に設定され、第2の吐出圧力が、ポンプ21停止時の目標吐出圧力に設定されている。なお、ポンプからの送液量が所定の過小流量以下とは、典型的には、ポンプを停止する契機となる流量である。また、ポンプの締切運転時の吐出圧力に設定することは、典型的には、締切運転時の吐出圧力を与える回転速度にすることによって実現される。
このように構成すると、ポンプの停止制御の過程において第1の回転速度及び第1の吐出圧力並びに第2の回転速度及び第2の吐出圧力を検出して第2の吸込圧力を算出することができ、ポンプの吸込圧力が第2の吸込圧力に変動しても推定末端圧力一定制御を行うことができる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明に係る給水装置は、例えば図1(a)に示すように、末端給水機器42(図1(b)参照)に水wを送る給水ポンプ21と;給水ポンプ21を駆動する原動機22と;原動機22の回転速度を制御するコントローラ31と;給水ポンプ21の吐出圧力を検出する圧力センサー28と;請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のポンプの制御方法を用いて給水ポンプ21を制御する制御装置30とを備える。
このように構成すると、上述のポンプの制御方法を用いて給水ポンプを制御するので、ポンプの吸込圧力が変動しても推定末端圧力一定制御を行うことができる給水装置となる。
また、請求項5に記載の発明に係る給水装置は、例えば図1(a)に示すように、請求項4に記載の給水装置20において、給水ポンプ21から吐出される水量が所定の過小水量以下になったことを検出するフロースイッチ27を備え;フロースイッチ27が給水ポンプ21から吐出される水量が所定の過小水量以下になったことを検出したときに、制御装置30が請求項3に記載のポンプの制御方法を用いて給水ポンプ21を制御するように構成されている。
このように構成すると、フロースイッチが給水ポンプから吐出される水量が所定の過小水量以下になったことを検出したときに、制御装置が請求項3に記載のポンプの制御方法を用いて給水ポンプを制御するので、ポンプの停止制御の過程において変動した吸込圧力を算出し、変動した吸込圧力に基づいて推定末端圧力一定制御を行うことができる給水装置となる。
本発明によれば、所定時間に渡ってポンプの吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに、運転カーブを設定する基準を求めるためのポンプの吸込圧力を補正する工程を備えるので、ポンプの吐出圧力が安定している状態でポンプの吸込圧力を補正することとなって正確な補正をすることができ、ポンプの吸込圧力が変動しても推定末端圧力一定制御を行うことができる。
また、ポンプの吸込圧力を補正する工程が、所定時間に渡ってポンプの吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに代えて、ポンプからの送液量が所定の過小流量以下になったときに、ポンプの吸込圧力を補正するように構成される場合は、ポンプの停止制御の過程において第1の回転速度及び第1の吐出圧力並びに第2の回転速度及び第2の吐出圧力を検出して第2の吸込圧力を算出することができ、ポンプの吸込圧力が変動しても推定末端圧力一定制御を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る給水装置20の構成を説明する。図1は、給水装置20の構成及び設置状況を説明する図であり、(a)は概略構成図、(b)は給水装置20を有する浅井戸給水システム11の系統図である。浅井戸給水システム11を構成する給水装置20は、浅井戸SWの水wを末端給水機器としての給水器具42(例えば水栓)に送る給水ポンプ21と、給水ポンプ21を駆動する電動機22と、給水ポンプ21からの吐出水wを検出するフロースイッチ27と、給水ポンプ21から水wを送水する際の吐出圧力を検出する圧力センサー28と、給水ポンプ21の吐出圧力を蓄える圧力タンク29と、原動機22の軸の回転速度を制御するコントローラ31と、給水ポンプ21の推定末端圧力一定制御を行う制御装置30とを備えている。
浅井戸給水システム11においては、給水装置20が地上に設置されており、給水装置20の吸込側にサクション管44が接続され、給水装置20の吐出側にデリベリ管45が接続されている。サクション管44は、給水装置20と接続されたのとは反対側の端部が浅井戸SW内の地下水wに没入している。デリベリ管45は、給水器具42と接続されている。以下、給水装置20の詳細を説明する。
給水ポンプ21は、典型的にはカスケードポンプである。カスケードポンプは摩擦ポンプの名前でも呼ばれるポンプであり、周縁に多数の溝を切った円板として形成された羽根車を有する。このポンプは小型であるが、1個の羽根車で数段の渦巻ポンプに匹敵する揚程を得られ、小容量高揚程の目的に適している。また自吸性を有するので、家庭に給水を行うために受水槽に蓄えた水や井戸水を供給するのに適している。羽根車は、取り外し可能なケーシングカバーを有するポンプケーシングに収納されている。ケーシングカバーは、ポンプケーシングにボルトで取り付けられており、これを取り外すと羽根車にアクセスでき、保守点検が容易にできるように構成されている。また、給水ポンプ21には、電動機22の焼損防止のために給水ポンプ21内の水wの昇温を検出するサーミスタ23が設けられている。
原動機22は、典型的には直流ブラシレスモータ(以下「DCBLモータ」という。)である。DCBLモータは、直流電力を入力して仕事をするので、軸の回転速度を容易に変更することができる。電動機22は、その軸に給水ポンプ21の羽根車が取り付けられており、軸の回転速度を変えることによって給水ポンプ21の羽根車の回転速度及び給水ポンプ21の吐出圧力を可変にする可変速運転をすることができるように構成されている。なお、電動機22は、インバータ装置に接続された交流電動機を用いてもよい。
給水ポンプ21の吐出側には吐出管25が配設されている。吐出管25は給水装置20外のデリベリ管45に接続されている。吐出管25には、フロースイッチ27と、圧力タンク29と、圧力センサー28とが、上流から下流に向かってこの順番で配設されている。フロースイッチ27は、給水ポンプ21の吐出水量が所定の過小水量以下になったことを検出し、検出結果を制御装置30に送信して給水ポンプ21を停止に移行させる。圧力センサー28は、吐出管25内の圧力(給水ポンプ21の吐出圧力を含む。)を検出し、検出結果を制御装置30に送信する。圧力タンク29は、耐圧容器内にゴム製のブラダが内蔵されており、吐出側の圧力が上昇するとブラダの外側の空気を圧縮し水wが加圧状態で貯留される。また、吐出側の圧力が低下するにつれて、圧縮された空気が膨張し、貯留された水wを吐出管25に押し出す。このようにして、給水ポンプ21が停止しても、しばらくは圧力タンク29から吐出管25に水wが供給されるように構成されている。なお、フロースイッチ27は、圧力タンク29よりも上流側に設置されているので、給水ポンプ21が停止しているときに圧力タンク29から供給される水流をフロースイッチ27が検出することはない。
給水ポンプ21の吸込側には吸込管24が配設されている。吸込管24は、給水装置20外のサクション管44に接続されている。吸込管24には、チェッキ弁26が配置されている。チェッキ弁26は、給水ポンプ21が停止したときに、水wが浅井戸SWに逆流しないようにする逆止弁である。本実施の形態では、給水ポンプ21がカスケードポンプであるので、給水ポンプ21の始動時に吸込管24中に空気があってもその空気を排出して水wを吸い上げることができるが、チェッキ弁26が設けられているので給水ポンプ21の発停ごとに空気を追い出す必要がない。なお吐出側の圧力維持の観点からは、チェッキ弁26は、吸込管24に限らず、吐出管25の圧力タンク29取り付け位置よりも上流側にあればよい。しかしながら、呼水保持の観点から、給水ポンプ21の吸込側である吸込管24に設けるのがよい。
コントローラ31は整流器を有しており、交流電源41から入力した交流電力を直流電力に変換し、直流電力の大きさを調節した上で電動機であるDCBLモータ22に出力する。コントローラ31は、出力する直流電力の大きさを制御することにより、DCBLモータ22の回転速度を制御することができるように構成されている。なお、コントローラ31は、制御装置30と、観念上区別されるにすぎず、物理的に区別されずに制御装置30の一部を構成していてもよい。
制御装置30は、フロースイッチ27で検出した所定の過小水量以下の検出結果を受信し、圧力センサー28で検出した給水ポンプ21の吐出圧力の検出結果を受信する。また、制御装置30は、コントローラ31が出力した直流電力の値から給水ポンプ21の回転速度を検出することができるようになっている。また、制御装置30はCPUを有しており、給水ポンプ21の吸込圧力と締切運転時の回転速度とが予め関係付けられて、テーブル又は関数としてCPUに記憶されている。
図2に、給水ポンプ21の各吸込圧力における締切運転時の回転速度のテーブルを例示する。締切運転時の給水ポンプ21の吐出圧力は、給水ポンプ21から末端の給水器具42までの実揚程及び給水器具42における必要吐出圧力により定まる一定の値Pbとなる。実揚程とは、実際の汲み上げ高さである。吸込圧力PsXは、水源水位が給水ポンプ21の吐出口よりも高位置にある場合はプラスとなり、水源水位が給水ポンプ21の吐出口よりも低位置にある場合はマイナスとなる。本実施の形態の場合、水源である浅井戸SWの水面が給水ポンプ21の吐出口よりも低い位置にあるので、吸込圧力PsXはマイナスとなる。図2から明らかなように、吸込圧力PsXが高いときほど比較的低い回転速度で吐出圧力Pbとなり、吸込圧力PsXが低いときほど吐出圧力Pbとするためには高い回転速度を要する。
制御装置30は、給水ポンプ21の締切運転時の吐出圧力及び最大流量時の吐出圧力から、管摩擦損失水頭と相関関係を有する2次曲線である、給水ポンプ21が推定末端圧力一定制御を行うための運転カーブを算出し、算出した運転カーブで給水ポンプ21が運転するようにコントローラ31の出力電力を制御することができるように構成されている。
以下、図1及び図3を参照して、給水装置20の作用と併せて給水ポンプ21の制御方法を説明する。図3は、給水ポンプ21の制御方法を説明するフローチャートである。給水装置20は、給水ポンプ21の停止中も圧力センサー28により吐出管25内の圧力を検出し、制御装置30に送信している。給水ポンプ21の停止中に水栓等の給水器具42から流水があると吐出管25内の圧力が低下し、圧力センサー28で検出した圧力が所定の圧力以下になったら給水ポンプ21を起動する。ここで「所定の圧力」は、典型的には給水器具42から必要な圧力で水wを吐出することができる下限の圧力である。なお、給水ポンプ21が停止しているときは、圧力タンク29に蓄えられた圧力により、給水器具42から必要な圧力で水wを吐出することとなる。
給水ポンプ21を起動したら、制御装置30は、給水ポンプ21が推定末端圧力一定制御を行うための運転カーブを設定する(S1)。ここで図4を参照して、運転カーブについて説明する。
図4は、第1の吸込圧力としての吸込圧力Ps1のときの給水ポンプ21の運転カーブR1を説明する図であり、(a)は横軸を吐出水量Q、縦軸を吐出圧力PとしたQ−P線図、(b)は横軸を回転速度N、縦軸を吐出圧力PとしたN−P線図である。図4(a)では、給水ポンプ21の回転速度をパラメータとしている。給水装置20には、水量ゼロのときの給水ポンプ21の吐出圧力Pb(締切圧力Pb)、及び最大流量Qm1のときの給水ポンプ21の吐出圧力Paを予め設定しておく。運転カーブR1は、給水ポンプ21の締切運転時の吐出圧力Pbと、最大流量Qm1の水wを吐出した時の吐出圧力Paとから設定する。ここで、締切運転時の吐出圧力Pbとは、水量ゼロの時の給水器具42の必要吐出圧力と実揚程とを加えた圧力である。最大流量Qm1時の吐出圧力Paは、計画された最大使用水量Qm1を流したときの吐出管25及びデリベリ管45での損失分の圧力に末端給水器具42の吐出圧力Pbを加えた圧力である。図4中、吸込圧力Ps1のときの吐出圧力Pbにおける給水ポンプ21の回転速度をNb1と表す。また、吸込圧力Ps1のときの吐出圧力Paにおける給水ポンプ21の回転速度をNm1と表す。
図4(a)において、給水ポンプ21が推定末端圧力一定制御を行うための、吸込圧力Ps1のときの運転カーブR1は、水量ゼロにおける吐出圧力Pbの点Xb1と、最大流量Qm1において末端圧力をPbに維持するのに必要な吐出圧力Paの点Xa1とを結ぶ2次曲線で表される。推定末端圧力一定制御は、流量Qが変化した場合のその吐出水量での管路抵抗による圧力損失を見込んだ圧力を給水ポンプ21の吐出圧力とするため、ダルシー−ワイスバッハの式によって算出される、管摩擦損失水頭Pを吐出水量Qとの関数とした抵抗曲線と相関関係がある。
図4(b)において、2次曲線Cs1は、吸込圧力Ps1における、給水ポンプ21の締切運転時の回転速度Nと吐出圧力Pとの関係を示す締切運転カーブである。図4(b)においては、運転カーブR1は、締切運転カーブCs1上となる吐出圧力Pbを与える回転速度Nb1の点Yb1と、吐出圧力Paにおける回転速度Nm1の点Ya1とを結ぶ線で表される。図4(b)では、運転カーブR1は略直線となる。
再び図3を主に参照し、図1及び図4を適宜参照して、給水ポンプ21の制御方法の説明を続ける。運転カーブR1を設定したら(S1)、運転カーブR1から現在の回転速度Nc1における目標吐出圧力TPcを演算し、圧力センサー28で検出された実際の圧力Pcと比較して、目標吐出圧力TPcと実際の圧力Pcとの差がゼロになるように、給水ポンプ21の回転速度Nc1を調整する(S2)。例えば、給水ポンプ21を回転速度Nc1で運転しているときの実際圧力Pcが、運転カーブR1から定まる目標吐出圧力TPcよりも低いときは回転速度を上げ、逆に目標吐出圧力TPcよりも高いときは回転速度を下げる。このように給水ポンプ21の回転速度Nc1を調整して、目標吐出圧力TPcと実際の圧力Pcとが等しくなったところで安定した推定末端圧力一定制御の運転を行うことができる。
さて、浅井戸給水システム11では、浅井戸SWの水位の変動に伴って、給水ポンプ21の吸込圧力が変動する。
図5は、吸込圧力が変動したときの締切運転カーブの変化(Cs1→Cs2)を説明するN−P線図である。図5に示すように、吸込圧力Ps1で運転していた給水ポンプ21が、浅井戸SWの水位の変化により第2の吸込圧力である吸込圧力Ps2に変化したとすると、締切運転時の吐出圧力Pbを与える給水ポンプ21の回転速度は、Nb1からNb2に変化することとなる。言い換えると、吸込圧力Ps1から吸込圧力Ps2に変化したときの回転速度Nb1における締切運転時の吐出圧力Pzは、圧力Pbよりも高くなる。これは、本実施例の場合、吸込圧力の変動によって、回転速度Nb1より少ない回転速度Nb2で吐出圧力Pbとすることができることを意味している。したがって、吸込圧力がPs1からPs2に変化したときに推定末端圧力一定制御を行うには、吸込圧力Ps1における運転カーブR1を、吸込圧力Ps2のときの締切運転時の吐出圧力Pbを与える回転速度Nb2の点Yb2を起点とする新たな運転カーブR2に置き換える必要がある。この置き換えは、制御装置30にて行われるべきものである。仮に、浅井戸SWの水位変動によって吸込圧力が変化しても運転カーブを更新しないと、以下に説明するように、推定末端圧力一定制御を行うことはできない。
図6は、吸込圧力の変動に対して更新前の運転カーブに従った場合の実際のポンプの運転状態を説明するQ−P線図である。上述のように、吸込圧力Ps1から吸込圧力Ps2に変化した場合は、回転速度Nb1より少ない回転速度Nb2で吐出圧力Pbとすることができる。ところが、吸込圧力の変動に伴って運転カーブが更新されていないと、制御装置30では依然として吐出圧力Pbを与える最低回転速度が回転速度Nb1であると認識しているため、回転速度Nb1を下限とした運転をすることとなる。すると、吐出圧力Pbとする回転速度Nb1における吐出水量Qb1よりも吐出水量が少なくなったときも回転速度Nb1を維持することとなり、吐出水量がゼロに近づくにつれて吐出圧力が上昇することとなる。結果として、吸込圧力の変動に対して運転カーブを更新しない場合、実際の給水ポンプ21は、点Xz1、Xb1、Xa1で結ばれる曲線Rrで運転することとなる。これは、吸込圧力Ps2における推定末端圧力一定制御の運転カーブR2とは異なることが明らかである。
そこで、図3に示す運転カーブを設定する工程(S1)で必要な吸込圧力の見直しを、以下の手順で行う。目標吐出圧力TPcと実際の圧力Pcとの差がゼロになるように、給水ポンプ21の回転速度Nc1を調整したら(S2)、フロースイッチ27がOFFであるか否かを判断する(S3)。フロースイッチ27がOFFとは、給水ポンプ21の吐出水量が所定の過小水量以下になった状態である。所定の過小水量は、典型的には、実質的に吐出水量がゼロの流量である。
フロースイッチ27がOFFでないときは、所定時間に渡って給水ポンプ21の吐出圧力の変動幅が所定の範囲内にあるか否かを判断する(S4)。所定時間は、正確な吸込圧力を算出するために必要な、吐出圧力の安定を得るための時間であり、例えば1分以内の適切な時間を設定するとよい。また、所定の範囲内は、正確な吸込圧力を算出するのに差し支えない程度の吐出圧力の変動幅であり、例えば1m(0.01MPa)としてもよい。なお、吐出圧力が安定している状態の例示としては、給水機器42が水栓の場合、必要な水量が得られ、水栓の開度の変更が必要のない状態が挙げられる。
所定時間に渡って給水ポンプ21の吐出圧力の変動幅が所定の範囲内にあるとはいえない場合、言い換えると所定時間内に所定の範囲を超える吐出圧力の変動があった場合、目標吐出圧力TPcと実際の圧力Pcとの差がゼロになるように、給水ポンプ21の回転速度Nc1を調整する工程(S2)に戻る。反対に、所定時間に渡って給水ポンプ21の吐出圧力の変動幅が所定の範囲内にある場合は、異なる2点について、第1の点における給水ポンプ21の第1の回転速度及びその時の給水ポンプ21の第1の吐出圧力と、第2の点における給水ポンプ21の第2の回転速度及びその時の給水ポンプ21の第2の吐出圧力とを検出し、検出した第1の回転速度及び第1の吐出圧力並びに第2の回転速度及び第2の吐出圧力に基づいて給水ポンプ21の第2の吸込圧力を算出する(S5)。このとき、給水ポンプ21運転時現在の回転速度から第1及び第2の回転速度を決定し、それらの回転速度で運転したときの吐出圧力を検出することにより第1及び第2の吐出圧力を検出してもよく、現在の吐出圧力から第1及び第2の吐出圧力を決定し、それらの吐出圧力になるように給水ポンプ21の回転速度を制御することで第1及び第2の回転速度を検出するようにしてもよい。
図7は、異なる2点の回転速度と吐出圧力の検出を説明するN−P線図である。図7のN−P線図は、吸込圧力Ps1と仮定したものとする。給水ポンプ21の現在の運転点が、吐出圧力Pc、回転速度Nc1の点Ycであるとしたとき、現在の運転点Ycよりも高吐出圧力、高回転速度の任意の運転点を吐出圧力Pd、回転速度Nd1の点Ydで表し、現在の運転点Ycよりも低吐出圧力、低回転速度の任意の運転点を吐出圧力Pe、回転速度Ne1の点Yeで表すこととする。上述の第2の吸込圧力を算出するための異なる2点は、運転点Yc、Yd、Yeの中から任意の2点を選択すればよい。ここで、第2の吸込圧力の算出精度を高めるためには異なる2点の幅は大きい方がよく、流動変動や吸込圧力変動幅を小さくするためには異なる2点の幅は小さい方がよい。したがって、ある程度の精度を維持しつつ流動変動や吸込圧力変動幅を小さくするために、現在の運転点Ycから大きく離れることなく2点の幅をできるだけ大きく取るためには、点Ycの上下の2点Yd、Yeを上記の異なる2点とするのが好ましい。
第1及び第2の吐出圧力、回転速度を検出したら、この検出した値に基づいて第2の吸込圧力Ps2を算出する。吸込圧力Ps2は、ポンプ揚程は回転速度の2乗に比例するというポンプの相似則を表す以下に示す式から求めることができる。なお、以下の式では、異なる2点を点Yd及び点Yeとした場合を示す。
Figure 0004938304
上記(1)式を吸込圧力Ps2で解くと下記の(2)式となる。
Figure 0004938304
上記(2)式に、検出した、点Ydにおける吐出圧力Pd、回転速度Nd1、点Yeにおける吐出圧力Pe、回転速度Ne1を代入することで、吸込圧力Ps2を求めることができる。なお、算出の結果吸込圧力の変動がない場合、第2の吸込圧力Ps2は第1の吸込圧力Ps1と等しいこととなる。
図3を参照して説明を続ける。上記(2)式により吸込圧力Ps2を求めたら、給水ポンプ21が推定末端圧力一定制御を行うための運転カーブを設定する工程(S1)に戻り、運転カーブを設定する基準となる締切運転時の吐出圧力Pbを与える給水ポンプ21の回転速度を決定するのに必要な吸込圧力を、新たに算出した吸込圧力Ps2として運転カーブを補正する。新たな運転カーブに更新したら、給水ポンプ21の推定末端圧力一定制御を行い、目標吐出圧力TPcと実際の圧力Pcとの差がゼロになるように、給水ポンプ21の回転速度Nc1を調整し(S2)、上述のフローを繰り返す。
他方、フロースイッチ27がOFFであるか否かを判断する(S3)工程において、フロースイッチ27がOFFである場合、制御装置30は給水ポンプ21を停止するための制御に入る。上述のように、フロースイッチ27がOFFのときは給水ポンプ21の吐出水量が所定の過小水量以下になっている(このときの運転点を「停止指令点」ということとし、停止指令点の吐出圧力を「停止指令吐出圧力」、回転速度を「停止指令回転速度」ということとする)。給水ポンプ21は、停止制御に入ると、予め設定されたポンプ停止圧力まで吐出圧力が昇圧する運転をした後に停止する。ポンプ停止圧力は、典型的には停止するまでに行っていた推定末端圧力一定制御運転における最大吐出水量Qm1のときの吐出圧力Paである。なお、停止指令吐出圧力は、典型的には水量ゼロの時の給水ポンプ21の吐出圧力である。このように、給水ポンプ21を停止する直前に吐出圧力が昇圧する運転をすると圧力タンク29に蓄圧され、この圧力タンク29に蓄えられた圧力により、給水ポンプ21を起動させなくても、蓄えた圧力がなくなるまで給水器具42から必要な圧力で水wを吐出することができる。このような蓄圧運転により給水ポンプ21の発停頻度を少なくすることができ、給水ポンプ21の寿命を延ばすことができる。
なお、停止指令回転速度は、現実の吸込圧力の変動に伴い変化する。これを図6を参照して説明する。図6は、設定された運転カーブが第1の吸込圧力Ps1のときの締切運転時の吐出圧力を与える回転速度を基準としたものであるが、浅井戸SWの水位の上昇により吸込圧力がPs2となっているが運転カーブを更新していない場合、実際は運転カーブRrに従った運転をすることとなる。この場合、設定された締切運転時の吐出圧力Pbを与える回転速度Nb1になっても未だQb1の流量が流れている。フロースイッチ27がOFFになるためにはさらに流量が小さくなる必要があるが、運転カーブRrに従った運転をすると流量が小さくなるにつれて吐出圧力が上昇することとなる。そこで、制御装置30は、給水ポンプ21の回転速度がNb1のままであるにも拘わらず吐出圧力が上昇したら、実際には吸込圧力が変動している状況下で吐出水量が小さくなっていると判断し、吐出圧力Pbを維持するように回転速度を小さくしていく制御に切り替える。吐出圧力Pbが一定のまま吐出水量が小さくなって行き、やがてフロースイッチ27がOFFになったときに給水ポンプ21の回転速度を検出する。このようにフロースイッチ27がOFFになったときに検出した回転速度が停止指令回転速度となる。逆に浅井戸SWの水位が低下したときは、停止指令回転速度のみならず停止指令吐出圧力も変化する。浅井戸SWの水位が低下したときは、吐出圧力がPbまで下がる前かつ回転速度がNb1まで下がる前にフロースイッチ27がOFFとなる。この場合、フロースイッチ27がOFFになったときに検出した回転速度が停止指令回転速度、検出した吐出圧力が停止指令吐出圧力となる。
フロースイッチ27がOFFであり、給水ポンプ21を停止するための制御に入ったときは、停止指令吐出圧力及び停止指令回転速度と、ポンプ停止圧力及びこのときの回転速度を検出し、これらの吐出圧力及び回転速度を異なる2点の吐出圧力及び回転速度として、上述の(2)式より第2の吸込圧力Ps2を算出する(S6)。停止指令吐出圧力及び停止指令回転速度と、ポンプ停止圧力及びこのときの回転速度から吸込圧力Ps2を算出したら、制御装置30に記憶させて、給水ポンプ21を停止する。次回、給水ポンプ21起動して、推定末端圧力一定制御を行うための運転カーブを設定する工程(S1)に至ったときは、停止前に算出した吸込圧力における締切運転時の吐出圧力Pbを基準として運転カーブを設定する。
以上の説明では、給水装置20が浅井戸給水システム11に設けられているとして説明したが、他の給水システムにおいても適用可能である。
図8は、本発明の実施の形態に係る給水装置20を有する受水槽給水システム18の系統図である。受水槽給水システム18は、給水装置20と、給水装置20よりも高位に設置された受水槽TLと、サクション管44とを含んで構成されている。受水槽給水システム18においては、給水装置20の吐出側にデリベリ管45が接続されており、デリベリ管45の末端には、末端給水機器としての給水器具42(例えば水栓)が設けられている。給水装置20の構成及び作用は、浅井戸給水システム11(図1参照)の給水装置20と同様である。受水槽給水システム18では、受水槽TL内の水位変動により給水ポンプ21の吸込圧力が変動するが、受水槽給水システム18においても、上述した、吸込圧力の変動に応じた運転カーブを設定する制御を行う。これにより、吸込圧力が変動しても推定末端圧力一定制御を行うことが可能である。なお、受水槽TLに代えて、高層建物の中間階に設けられる中間水槽としても、同様に適用可能である。
図9は、本発明の別の実施の形態に係る給水装置90の構成及び設置状況を説明する図であり、(a)は概略構成図、(b)は給水装置90を有する深井戸給水システム19の系統図である。給水装置90は、給水装置20における給水ポンプ21(図1参照)に代えて、水中ポンプ91が深井戸DW内に配設されている。水中ポンプ91には、原動機92が内蔵されており、原動機92の軸が水中ポンプ91の羽根車に接続されている。水中ポンプ91は、地上ユニット内のユニット内配管95と吸込管94を介して接続されている。地上ユニット内には、ユニット内配管95の他、フロースイッチ27、圧力センサー28、圧力タンク29、コントローラ31を有する制御装置30が配設されている。フロースイッチ27、圧力センサー28、圧力タンク29は、給水装置20(図1参照)のものと同様の構成を有しており、ユニット内配管95に上流から下流に向かってこの順番で配設されている。ユニット内配管95の、吸込管94が接続された端部と反対側には、末端に末端給水機器としての給水器具42(例えば水栓)が設けられたデリベリ管45が接続されている。深井戸給水システム19では、深井戸DW内の水位変動により水中ポンプ91の吸込圧力が変動するが、深井戸給水システム19においても、上述した、吸込圧力の変動に応じた運転カーブを設定する制御を行う。これにより、吸込圧力が変動しても推定末端圧力一定制御を行うことが可能である。
本発明の実施の形態に係る給水装置の構成及び設置状況を説明する図である。(a)は概略構成図、(b)は給水装置を有する浅井戸給水システムの系統図である。 ポンプの各吸込圧力における締切運転時の回転速度のテーブルの図である。 給水ポンプの制御方法を説明するフローチャートである。 第1の吸込圧力のときの給水ポンプの運転カーブR1を説明する図である。(a)はQ−P線図、(b)はN−P線図である。 吸込圧力変動時の締切運転カーブの変化を説明するN−P線図である。 吸込圧力の変動に対して更新前の運転カーブに従った場合の実際のポンプの運転状態を説明するQ−P線図である。 異なる2点の回転速度と吐出圧力の検出を説明するN−P線図である。 本発明の実施の形態に係る給水装置を有する受水槽給水システムの系統図である。 本発明の別の実施の形態に係る給水装置の構成及び設置状況を説明する図である。(a)は概略構成図、(b)は給水装置を有する深井戸給水システムの系統図である。
符号の説明
11 浅井戸給水システム
18 受水槽給水システム
19 深井戸給水システム
20 給水装置
21 給水ポンプ
22 原動機
27 フロースイッチ
28 圧力センサー
30 制御装置
31 コントローラ
42 末端給水機器
w 水
DW 深井戸
SW 浅井戸
TL 受水槽

Claims (5)

  1. 液体を吐出するポンプの吐出圧力を検出する工程と;
    前記ポンプの吸込圧力が第1の吸込圧力のときの前記ポンプの、締切運転時の吐出圧力及び回転速度並びに最大流量の液体を吐出した時の吐出圧力及び回転速度から、前記ポンプが推定末端圧力一定制御を行うための運転カーブを設定する工程と;
    前記運転カーブに従って前記ポンプを運転する工程と;
    所定時間に渡って前記ポンプの吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに、前記運転カーブを設定する基準を求めるための前記ポンプの吸込圧力を補正する工程とを備え;
    前記ポンプの吸込圧力を補正する工程が、
    前記ポンプの第1の回転速度及び前記第1の回転速度における前記ポンプの第1の吐出圧力と、前記第1の回転速度とは異なる前記ポンプの第2の回転速度及び前記第2の回転速度における前記ポンプの第2の吐出圧力とを検出する工程と、
    前記第1の回転速度及び前記第1の吐出圧力並びに前記第2の回転速度及び前記第2の吐出圧力に基づいて前記ポンプの第2の吸込圧力を算出し、該第2の吸込圧力を補正後の吸込圧力とする工程とを備える;
    ポンプの制御方法。
  2. 記運転カーブを設定する工程が、
    予め関係付けられた前記ポンプの吸込圧力と締切運転時の吐出圧力を与える回転速度との関係に基づいて、前記第2の吸込圧力に対応する前記ポンプの締切運転時の吐出圧力を与える回転速度を求め、前記第2の吸込圧力に対応する前記ポンプの締切運転時の吐出圧力を与える回転速度を用いて、前記ポンプが前記第2の吸込圧力の下で推定末端圧力一定制御を行うための新たな運転カーブを設定するように構成された;
    請求項1に記載のポンプの制御方法。
  3. 前記ポンプの吸込圧力を補正する工程が、所定時間に渡って前記ポンプの吐出圧力の変動幅が所定の範囲内のときに代えて、前記ポンプからの送液量が所定の過小流量以下になったときに、前記ポンプの吸込圧力を補正するように構成され;
    前記第1の吐出圧力が、前記ポンプの締切運転時の吐出圧力に設定され、前記第2の吐出圧力が、前記ポンプ停止時の目標吐出圧力に設定された;
    請求項1又は請求項2に記載のポンプの制御方法。
  4. 末端給水機器に水を送る給水ポンプと;
    前記給水ポンプを駆動する原動機と;
    前記原動機の回転速度を制御するコントローラと;
    前記給水ポンプの吐出圧力を検出する圧力センサーと;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のポンプの制御方法を用いて前記給水ポンプを制御する制御装置とを備える;
    給水装置。
  5. 前記給水ポンプから吐出される水量が所定の過小水量以下になったことを検出するフロースイッチを備え;
    前記フロースイッチが前記給水ポンプから吐出される水量が前記所定の過小水量以下になったことを検出したときに、前記制御装置が請求項3に記載のポンプの制御方法を用いて前記給水ポンプを制御するように構成された;
    請求項4に記載の給水装置。
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