JP7283410B2 - 操舵制御装置、操舵制御方法、および操舵制御プログラム - Google Patents

操舵制御装置、操舵制御方法、および操舵制御プログラム Download PDF

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Description

この明細書における開示は、車両の操舵アクチュエータによる操舵を制御する技術に関する。
特許文献1には、目標軌跡に沿った車両の走行維持に必要なEPS(Electric Power Steering)のレーンキープ制御量を制御する装置が開示されている。この装置は、ドライバによる操舵量が大きいほどレーンキープ制御量を小さくするゲインを設定する。
特開2015‐151085号公報
近年、EPSの制御において、操舵入力に応じたアシスト制御を、目標軌道に追従する追従操舵制御と共存させることが期待されている。しかし、追従操舵制御を実施すると、トーションバーのねじれが発生し、ステアリングホイールに振動が生じる場合がある。アシスト制御と追従操舵制御を共存させると、トーションバーのねじれに応じたアシスト制御により振動が抑制され得るが、その場合、アシスト制御によって追従操舵制御が阻害され、目標軌跡に対する車両の追従性が低下し得る。特許文献1には、このような状況への対応に関して開示されていない。
開示される目的は、追従性低下を抑制可能な操舵制御装置、操舵制御方法、および操舵制御プログラムを提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された操舵制御装置のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限部(130)と、目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得部(110)と、を備え、制限部は、特定周波数帯における追従指令値の大きさが許容範囲外である場合にアシスト指令値を制限する
開示された操舵制御装置のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限部(130)と、を備え、制限部は、偏差が許容偏差範囲内であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御装置のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限部(130)と、を備え、制限部は、操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御装置のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限部(130)と、を備え、制限部は、車線における車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御装置のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限部(130)と、を備え、制限部は、走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御方法のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得プロセス(S10)と、を含み、制限プロセスでは、特定周波数帯における追従指令値の大きさが許容範囲外である場合にアシスト指令値を制限する
開示された操舵制御方法のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、偏差が許容偏差範囲内であると判断した場合には、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御方法のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御方法のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、車線における車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御方法のひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断する。
開示された操舵制御プログラムのひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、命令は、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得プロセス(S10)と、を含み、制限プロセスでは、特定周波数帯における追従指令値の大きさが許容範囲外である場合にアシスト指令値を制限する
開示された操舵制御プログラムのひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、命令は、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、偏差が許容偏差範囲内であると判断した場合には、アシスト指令値の制限を中断させる。
開示された操舵制御プログラムのひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、命令は、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断させる。
開示された操舵制御プログラムのひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、命令は、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、車線における車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断させる。
開示された操舵制御プログラムのひとつは、車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、命令は、アシスト制御を操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、を含み、制限プロセスでは、走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、アシスト指令値の制限を中断させる。
これらの開示によれば、目標軌道に対する車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値が制限される。故に、目標軌道に対する車両の走行位置のずれが大きいほど、追従制御が優先され、目標軌道へと復帰し易くなる。以上により、追従性低下を抑制可能な操舵制御装置、操舵制御方法、および操舵制御プログラムが提供され得る。
操舵制御装置を含むシステムを示す図である。 操舵制御装置が有する機能の一例を示すブロック図である。 ゲイン値と偏差の関係の一例を示すグラフである。 自車位置の信頼度を説明するための図である。 信頼度と自車位置の横方向誤差との関係の一例を示すグラフである。 信頼度と自車位置の関係の一例を示すグラフである。 操舵制御装置が実行する操舵制御方法の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態において操舵制御装置が実行する操舵制御方法の一例を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
第1実施形態の操舵制御装置について、図1~図7を参照しながら説明する。第1実施形態において、操舵制御装置は、車両Aに搭載された電子制御装置であるEPSECU100によって提供される。EPSECU100は、車両Aに搭載された操舵アクチュエータ5と電気的に接続され、操舵アクチュエータ5を制御する。加えて、EPSECU100は、ロケータ10、周辺監視ECU20、走行支援ECU30、シャシ制御ECU40、舵角センサ103、および操舵トルクセンサ104と通信バス等を介して接続されている。
操舵アクチュエータ5は、電動式のEPSモータ105と、減速機とを、含んで構成され、車両Aの操舵を実行可能である。操舵アクチュエータ5は、車両Aの操舵部材であるステアリングホイール50と機械的に連携するパワーステアリングシステムを、構成していてもよい。操舵アクチュエータ5は、車両Aのステアリングホイール50と機械的には遮断且つ電気的には連携するステアリングバイワイヤシステムを、構成していてもよい。
操舵アクチュエータ5は、後述の出力指令値に従ってEPSモータ105により発生させたトルクを、減速機により増幅してから出力する。このトルクが操舵アクチュエータ5から操舵タイヤへと伝達されることで、当該操舵タイヤの操舵角が変化する。
ロケータ10は、複数の取得情報を組み合わせる複合測位により、自車位置情報等を生成する。ロケータ10は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機11、慣性センサ12、地図データベース(以下、DB)13、およびロケータECU14を備えている。GNSS受信機11は、複数の測位衛星からの測位信号を受信する。慣性センサ12は、車両Aに作用する慣性力を検出するセンサである。慣性センサ12は、例えばジャイロセンサおよび加速度センサを備える。
地図DB13は、不揮発性メモリであって、リンクデータ、ノードデータ、道路形状、構造物等の地図データを格納している。地図データは、道路形状および構造物の特徴点の点群からなる三次元地図であってもよい。なお、三次元地図は、REM(Road Experience Management)によって撮像画像をもとに生成されたものであってもよい。また、地図データには、交通規制情報、道路工事情報、気象情報、および信号情報等が含まれていてもよい。地図DB13に格納された地図データは、車載通信器にて受信される最新の情報に基づいて、定期的または随時に更新される。
ロケータECU14は、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェース、およびこれらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータを主体として含む構成である。ロケータECU14は、GNSS受信機11で受信する測位信号、地図DB13の地図データ、および慣性センサ12の計測結果を組み合わせることにより、車両Aの位置(以下、自車位置)を逐次推定する。自車位置は、例えば緯度経度の座標で表される構成とすればよい。なお、自車位置の測位には、車両Aに搭載された車速センサから逐次出力される信号から求めた走行距離を用いる構成としてもよい。地図データとして、道路形状および構造物の特徴点の点群からなる三次元地図を用いる場合、ロケータECU14は、GNSS受信機11を用いずに、この三次元地図と、周辺監視センサ25での検出結果とを用いて、自車位置を推定する構成としてもよい。
ロケータECU14は、複数の取得情報を基にカルマンフィルタを用いて、自車位置を推定する。または、ロケータECU14は、パーティクルフィルタを用いて自車位置を推定してもよい。ロケータECU14は、自車位置を走行支援ECU30およびシャシ制御ECU40等に逐次提供する。また、ロケータECU14は、自車位置の推定誤差に関する情報を、EPSECU100に提供する。カルマンフィルタを用いて自車位置が推定される場合、推定誤差に関する情報は、例えばカルマンフィルタの誤差共分散とされる。パーティクルフィルタを用いて自車位置が推定される場合、推定誤差に関する情報は、例えば推定された自車位置における車両Aの存在確率とされる。
周辺監視ECU20は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、メモリに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。周辺監視ECU20は、周辺監視センサ25から検出結果を取得し、当該検出結果に基づいて自車の走行環境を認識する。周辺監視センサ25は、車両Aの周辺環境を監視する自律センサであり、地物の特徴点の点群を検出するLiDAR(Light Detection and Ranging/Laser Imaging Detection and Ranging)、および車両Aの前方を含んだ所定範囲を撮像する周辺監視カメラ等を含む。また、周辺監視センサ25は、ミリ波レーダおよびソナー等を含んでいてもよい。周辺監視ECU20は、例えば、LiDARから取得した点群画像やカメラから取得した撮像画像等に基づき、画像解析処理によって、進行経路上の障害物や、先行車、並走車、対向車等の他車両の有無およびその位置を認識する。周辺監視ECU20は、解析済みの認識結果をロケータECU14および走行支援ECU30等に逐次提供する。
走行支援ECU30は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、メモリに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。走行支援ECU30は、自動運転または高度運転支援において、自車位置情報および走行環境の認識結果等に基づいて、車両Aが走行する目標軌道Tを生成する。目標軌道Tは、車両Aが辿る走行経路であり、進行に応じた車両Aの目標位置に関する情報を少なくとも含んでいる。走行支援ECU30は、生成した目標軌道Tを、シャシ制御ECU40へと提供する。
シャシ制御ECU40は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、メモリに格納された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。シャシ制御ECU40は、目標軌道Tに沿った走行を実現するために必要な車両Aの走行制御の目標指令値を生成する。
具体的には、シャシ制御ECU40は、目標軌道Tに追従するための追従指令値を生成する。追従指令値は、目標軌道Tへの追従に必要な操舵または転舵に関する目標値である。追従指令値は、例えば、舵角の目標値であってもよいし、EPSモータ105の回転角の目標値であってもよい。シャシ制御ECU40は、目標軌道Tに対する自車位置の横方向の偏差を算出し、当該偏差に基づいて追従指令値を生成する。なお、ここで横方向とは、目標軌道Tに直交する方向、または車両Aの進行方向に直交する方向である。シャシ制御ECU40は、生成した追従指令値および偏差を、EPSECU100に逐次提供する。なお、シャシ制御ECU40は、追従指令値以外にも、加速指令値や減速指令値を生成し、加減速の制御を司るECUに提供してよい。
舵角センサ103は、操舵角を検出するセンサであり、例えばステアリングシャフトを内包するステアリングコラムに設置されている。操舵トルクセンサ104は、ステアリングシャフトに印加される操舵トルクを検出するセンサである。操舵トルクセンサ104は、例えばステアリングシャフト上に設けられたトーションバーのねじれ角に基づいて、当該トーションバーに加えられるトルクを操舵トルクとして検出する。
EPSECU100は、上述のロケータECU14、シャシ制御ECU40、舵角センサ103、および操舵トルクセンサ104等からの情報に基づき、ステアリング装置を制御する。EPSECU100は、メモリ101、プロセッサ102、入出力インターフェース、およびこれらを接続するバス等を備えたコンピュータを主体として含む構成である。プロセッサ102は、演算処理のためのハードウェアである。プロセッサ102は、例えばCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)およびRISC(Reduced Instruction Set Computer)-CPU等のうち、少なくとも一種類をコアとして含む。
メモリ101は、コンピュータにより読み取り可能なプログラムおよびデータ等を非一時的に格納または記憶する、例えば半導体メモリ、磁気媒体および光学媒体等のうち、少なくとも一種類の非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。メモリ101は、後述の操舵制御プログラム等、プロセッサ102によって実行される種々のプログラムを格納している。
プロセッサ102は、メモリ101に格納された操舵制御プログラムに含まれる複数の命令を、実行する。これによりEPSECU100は、車両Aの操舵を目標軌道Tに自動追従させる追従制御、および車両Aの操舵をステアリングホイール50の手動操作に従ってアシストするアシスト制御を操舵アクチュエータ5に対して実行するための機能部を、複数構築する。このようにEPSECU100では、メモリ101に格納された操舵制御プログラムが複数の命令をプロセッサ102に実行させることで、複数の機能部が構築される。具体的に、EPSECU100には、図2に示すように、角度追従制御部110、アシスト制御部120、制限部130、および加算部150等の機能部が構築される。
角度追従制御部110は、シャシ制御ECU40から追従指令値を取得し、現在の舵角を追従指令値へと変更するために必要な角度制御指令値を生成することで、追従制御を実行する。具体的には、角度追従制御部110は、まずシャシ制御ECU40から取得した追従指令値と、舵角センサ103から取得した舵角との差分を算出する。そして、角度追従制御部110は、当該差分に基づいて舵角を追従指令値とするために必要な追従トルクをEPSモータ105に発生させる電流指令値を、角度制御指令値として算出する。角度追従制御部110は、生成した角度制御指令値を、加算部150へと逐次提供する。角度追従制御部110は、「追従取得部」の一例である。
アシスト制御部120は、車両Aの操舵をステアリングホイール50の手動操作に従ってアシストするアシスト制御を操舵アクチュエータ5へ指令するアシスト指令値を生成する。アシスト指令値は、路面反力(路面負荷)に応じた伝達感や、操舵状態に応じたフィールが実現されるようにドライバの操舵操作をアシストするアシストトルクを発生させるための電流指令値である。アシスト制御部120は、まず操舵トルクおよび車速に基づき路面反力に応じた伝達感を得るための基本アシスト指令値を演算する。加えてアシスト制御部120は、操舵トルクおよびモータ回転角速度に基づいて操舵状態に応じたアシスト補償値を演算する。アシスト制御部120は、車速に応じたゲインをアシスト補償値に乗じたものを基本アシスト指令値に加算することで、アシスト指令値を生成する。アシスト制御部120は、生成したアシスト指令値を加算部150に出力する。アシスト制御部120は、「アシスト設定部」の一例である。
制限部130は、目標軌道Tに対する車両Aの自車位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値を制限する。特に、制限部130は、特定周波数帯における追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に、アシスト指令値を制限する。制限部130は、サブ機能部として、ゲイン設定部131および乗算部132を有している。
ゲイン設定部131は、特定周波数帯における追従指令値の大きさが許容指令値範囲外の場合に、アシスト指令値を制限する制限度合を設定する。特定周波数帯とは、ステアリングホイール50の振動が生じると推定される周波数帯であり、例えば、5Hzを中心とする帯域である。ゲイン設定部131は、追従指令値に対してバンドパスフィルタを作用させる処理により、特定周波数帯における追従指令値の大きさを取得する。
ゲイン設定部131は、アシスト指令値に対して乗算されるとアシスト指令値を減じるゲイン値を設定する。ゲイン値は、0から1までの間で調整される値である。ゲイン値が1未満の値に設定されることで、アシスト指令値が制限される。ゲイン値が小さくなることは、アシスト指令値に対する制限が大きくなることを意味する。ゲイン値が1に設定されるまたはゲイン値の設定自体が中断されることで、アシスト指令値の制限が中断されることになる。アシスト指令値の制限の中断は、アシスト指令値の維持と言い換えることもできる。
ゲイン設定部131は、偏差が大きいほど、アシスト指令値を大きく制限するゲイン値を設定する。具体的には、ゲイン設定部131は、偏差の増大に応じて減少するゲイン値を設定する。例えば、ゲイン設定部131は、偏差とゲイン値の関係を規定するマップに基づいてゲイン値を設定すればよい。ゲイン値は、例えば、図3のグラフに示すように、許容偏差範囲と同等または許容偏差範囲よりも大きい基準範囲内においてアシスト指令値を維持し、偏差が基準範囲から外れるにつれてアシスト指令値を維持した状態から連続して減少するように規定されている。すなわち、偏差が基準範囲内であれば、ゲイン値は1とされる。基準範囲外における偏差とゲイン値の関係は、例えば、偏差の増大に応じて線形に減少する関係とされる。ゲイン設定部131は、設定したゲイン値を、乗算部132へと提供する。ゲイン値は、「ゲイン」の一例である。
ただし、ゲイン設定部131は、以下に説明する複数の条件の判定処理を実行し、判定結果に応じて、ゲイン値を設定する。
まず、ゲイン設定部131は、偏差が許容偏差範囲内であるか否かを判定する。
次に、ゲイン設定部131は、車両Aの走行位置(自車位置)の信頼度が許容信頼範囲外であるか否かを判定する。信頼度は、推定された自車位置の確からしさであり、自車位置の推定において生じる誤差の大きさに関する値である。信頼度が小さいほど、自車位置の誤差は大きくなる。換言すれば、信頼度が小さいほど、推定された自車位置から離れた位置に実際の車両Aが存在する可能性が高くなる。
例えばカルマンフィルタを用いて自車位置が推定されている場合、カルマンフィルタの誤差共分散に基づいて図4に示すような略楕円形状の誤差がロケータECU14より提供される。ゲイン設定部131は、この誤差楕円における横方向の半径の大きさ(横方向誤差)に基づき、信頼度を設定する。
信頼度は、例えば図5に示すように、横方向誤差が大きくなるほど小さくなる関係のマップとして予め規定されている。一例として、信頼度は、横方向誤差が所定範囲内であると最大値を維持し、横方向誤差が当該所定範囲より大きくなるほど連続して減少する関係とされる。ゲイン設定部131は、この関係に基づいて、信頼度を設定する。なお、パーティクルフィルタを用いて自車位置が推定される場合、車両Aの存在確率分布における自車位置の確率を信頼度とすればよい(図6参照)。ゲイン設定部131は、例えば、ロケータECU14からの自車位置の誤差情報に基づいて判定を実施する。
そして、ゲイン設定部131は、ドライバがステアリングホイール50に入力すると推定される手動操舵量が、許容操舵範囲外であるか否かを判定する。手動操舵量は、例えば、ドライバの操舵により発生するドライバ入力トルクとされる。ドライバ入力トルクは、舵角および操舵トルクに基づいて決定される。
ゲイン設定部131は、偏差が許容偏差範囲内である、信頼度が許容信頼範囲外である、または手動操舵量が許容操舵範囲外であると判定されると、偏差の大きさに関わらずゲイン値を1に設定する。一方、ゲイン設定部131は、偏差が許容偏差範囲外であり、且つ信頼度が許容信頼範囲内であり、且つ手動操舵量が許容操舵範囲内であると判定されると、偏差の大きさに応じたゲイン値の設定の実行を決定する。なお、ゲイン設定部131は、以上の複数の判定処理を異なる順番で実行してもよく、また、各判定処理を並行して実行してもよい。ゲイン設定部131は、偏差の大きさに応じたゲイン値の設定の実行を決定した場合には、上述のマップに基づいて偏差に応じたゲイン値を設定し、設定したゲイン値を乗算部132へと出力する。
乗算部132は、アシスト制御部120から取得したアシスト指令値に、ゲイン設定部131から取得したゲイン値を乗算することで、アシスト指令値にゲイン値を適用する。乗算部132にて1未満のゲイン値がアシスト指令値に適用されることで、アシスト指令値が制限され、ゲイン値「1」がアシスト指令値に適用されることで、アシスト指令値の制限が中断される。乗算部132は、乗算結果を加算部150へと出力する。
加算部150は、角度追従制御部110にて生成された角度制御指令値と、乗算部132においてゲイン値を適用されたアシスト指令値とを加算することで出力指令値を決定する。加算部150は、決定した出力指令値を操舵アクチュエータ5におけるEPSモータ105へと逐次出力する。
次に、機能ブロックの共同により、EPSECU100が実行する操舵制御方法のフローを、図2を参照しつつ、図7に従って以下に説明する。なお、後述するフローにおいて「S」とは、操舵制御プログラムに含まれた複数命令によって実行される、フローの複数ステップを意味する。
まずS10では、角度追従制御部110が、追従指令値を取得する。次に、S20では、角度追従制御部110が、追従指令値および操舵角に基づいて、角度制御指令値を設定する。続くS30では、アシスト制御部120が、操舵トルク等に基づいてアシスト指令値を設定する。
さらに、S40では、制限部130が、特定周波数帯の追従指令値が許容範囲外か否かを判定する。許容範囲外であると判定されると、S50にて、制限部130が、偏差が許容偏差範囲外であるか否かを判定する。許容偏差範囲外であると判定されると、S60にて、制限部130が、自車位置の信頼度が許容信頼範囲内であるか否かを判定する。許容信頼範囲内であると判定されると、S70にて、制限部130が、ドライバ入力トルクが許容操舵範囲内であるか否かを判定する。許容操舵範囲内であると判定されると、S80にて、制限部130が、偏差に応じたゲイン値が設定(調整)し、アシスト指令値に乗算することで、アシスト指令値を制限する。
一方で、S40~S70にて否定判定が下された場合は、S90にて、制限部130が、ゲイン値を「1」に設定し、このゲイン値「1」をアシスト指令値に乗算することで、アシスト指令値を維持する。S80またはS90の後、S100にて、加算部150が、角度制御指令値およびゲイン値を適用されたアシスト指令値を加算して出力指令値を決定し、操舵アクチュエータ5へと出力する。出力指令値が出力されると、本フローの今回実行が終了する。
なお、上述のS10が「追従取得プロセス」、S30が「アシスト設定プロセス」、S40,S50,S60,S70,S80,S90が「制限プロセス」の一例である。
次に第1実施形態のもたらす作用効果について説明する。
第1実施形態によれば、目標軌道Tに対する車両Aの自車位置の偏差の大きさに応じて、アシスト指令値が制限される。故に、目標軌道Tに対する自車位置のずれが大きいほど、追従制御が優先され、目標軌道Tへと復帰し易くなる。したがって、追従性低下が抑制され得る。
また、第1実施形態によれば、偏差が許容偏差範囲内であると判断されると、アシスト指令値の制限が中断される。故に、目標軌道Tに対するずれが小さい場合にはアシスト制御による振動抑制が優先され得る。
加えて、第1実施形態によれば、操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断された場合に、アシスト指令値の制限が中断されるので、運転者の手動操舵量が大きい場合に、手動操舵のアシスト制御が優先され得る。
また、第1実施形態によれば、走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断された場合に、アシスト指令値の制限が中断される。故に、走行位置の信頼度が小さい場合に、アシスト制御による振動抑制が優先され得る。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態におけるEPSECU100の変形例について説明する。第2実施形態において、ゲイン設定部131は、車両Aの走行位置の信頼度に関する判定に代えて、車線における車両Aの走行余裕度が許容余裕範囲外であるか否かを判定する。
走行余裕度は、車線の側縁に対して車両Aがどの程度余裕をもって走行できるかを示す指標値である。例えば、走行余裕度は、車両Aから車線の側縁までの離隔距離である。離隔距離は、車両Aの側部から車線の側縁までの距離であってもよいし、車両Aの中心位置から車線の側縁までの距離であってもよい。なお、車線の側縁は、車線を区画する区画線であってもよく、路肩であってもよい。または、走行余裕度は、車線の幅であってもよい。
ゲイン設定部131は、走行余裕度が許容信頼範囲内であると判定すると、偏差の大きさに関わらずゲイン値を1に設定する。一方、ゲイン設定部131は、走行余裕度が許容信頼範囲外であり、且つ他の判定処理でも偏差の大きさに応じたゲイン値の設定に肯定的な判定が下されると、偏差の大きさに応じたゲイン値の設定の実行を決定する。
次に、第2実施形態にてEPSECU100が実行する操舵制御方法のフローを、図8に従って以下に説明する。なお、第1実施形態の図7と同じ符号を付したステップに関しては、第1実施形態における説明を援用する。S50にて偏差が許容偏差範囲外であると判定されると、S65へと進む。S65では、ゲイン設定部131が、車線における車両Aの走行余裕度が許容余裕範囲外であるか否かを判定する。許容余裕範囲外であると判定すると、S70へと進む。一方で、許容余裕範囲内であると判定されると、S90へと進む。
第2実施形態によれば、車線における車両Aの走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断された場合に、アシスト指令値の制限が中断される。故に、偏差が大きい場合であっても、車線の側縁に対して車両Aが余裕をもって走行可能であると判断される場合に、アシスト制御による振動抑制が優先され得る。
なお、第2実施形態では、ゲイン設定部131は、走行余裕度に関する判定を信頼度に関する判定に代えて実行するとしたが、信頼度に関する判定に加えて走行余裕度に関する判定を実行する構成であってもよい。
(他の実施形態)
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態において、ゲイン設定部131は、偏差に応じて線形に変化するゲイン値を設定するとしたが、偏差とゲイン値の関係は、これに限定されない。例えば、ゲイン値は、偏差に応じて非線形に変化する値であってもよく、または、偏差に応じて段階的に変化する値であってもよい。
上述の実施形態において、ゲイン設定部131は、複数の判定処理の結果に基づいてアシスト指令値を制限または維持のどちらを実行するか判断するとしたが、少なくとも1つ以上の判定処理を実施しない構成であってもよい。
EPSECU100は、デジタル回路およびアナログ回路のうち少なくとも一方をプロセッサとして含んで構成される、専用のコンピュータであってもよい。ここで特にデジタル回路とは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、SOC(System on a Chip)、PGA(Programmable Gate Array)、およびCPLD(Complex Programmable Logic Device)等のうち、少なくとも一種類である。またこうしたデジタル回路は、プログラムを格納したメモリを、備えていてもよい。
EPSECU100は、1つのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供され得る。例えば、上述の実施形態におけるEPSECU100の提供する機能の一部は、他のECUによって実現されてもよい。
5 操舵アクチュエータ、 100 EPSECU(操舵制御装置)、 102 プロセッサ、 110 角度追従制御部(追従取得部)、 120 アシスト制御部(アシスト設定部)、 130 制限部、 A 車両、 T 目標軌道。

Claims (39)

  1. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限部(130)と、
    前記目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得部(110)と、
    を備え
    前記制限部は、特定周波数帯における前記追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に前記アシスト指令値を制限する操舵制御装置。
  2. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限部(130)と、
    を備え
    前記制限部は、前記偏差が許容偏差範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御装置。
  3. 前記目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得部(110)を備え、
    前記制限部は、特定周波数帯における前記追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に前記アシスト指令値を制限する請求項に記載の操舵制御装置。
  4. 前記制限部は、前記許容偏差範囲と同等または前記許容偏差範囲よりも大きい基準範囲内において前記アシスト指令値を維持し、前記基準範囲から外れるにつれて前記アシスト指令値を連続して減少させるゲインを設定する請求項2または請求項3に記載の操舵制御装置。
  5. 前記制限部は、前記操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の操舵制御装置。
  6. 前記制限部は、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の操舵制御装置。
  7. 前記制限部は、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の操舵制御装置。
  8. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限部(130)と、
    を備え
    前記制限部は、前記操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御装置。
  9. 前記制限部は、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項に記載の操舵制御装置。
  10. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限部(130)と、
    を備え
    前記制限部は、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御装置。
  11. 前記制限部は、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項から請求項10のいずれか1項に記載の操舵制御装置。
  12. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行する操舵制御装置であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定部(120)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限部(130)と、
    を備え
    前記制限部は、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御装置。
  13. 前記制限部は、前記偏差が大きいほど前記アシスト指令値が小さくなるように、前記アシスト指令値を制限する請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の操舵制御装置。
  14. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    前記目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得プロセス(S10)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、特定周波数帯における前記追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に前記アシスト指令値を制限する操舵制御方法。
  15. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、前記偏差が許容偏差範囲内であると判断した場合には、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御方法。
  16. 前記目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得プロセス(S10)を含み、
    前記制限プロセスでは、特定周波数帯における前記追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に前記アシスト指令値を制限する請求項15に記載の操舵制御方法。
  17. 前記制限プロセスでは、前記許容偏差範囲と同等または前記許容偏差範囲よりも大きい基準範囲内において前記アシスト指令値を維持し、前記基準範囲から外れるにつれて前記アシスト指令値を連続して減少させるゲインを設定する請求項15または請求項16に記載の操舵制御方法。
  18. 前記制限プロセスでは、前記操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項14から請求項17のいずれか1項に記載の操舵制御方法。
  19. 前記制限プロセスでは、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項14から請求項18のいずれか1項に記載の操舵制御方法。
  20. 前記制限プロセスでは、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項14から請求項19のいずれか1項に記載の操舵制御方法。
  21. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、前記操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御方法。
  22. 前記制限プロセスでは、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項21に記載の操舵制御方法。
  23. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御方法。
  24. 前記制限プロセスでは、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する請求項21から請求項23のいずれか1項に記載の操舵制御方法。
  25. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)により実行される操舵制御方法であって、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定するアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限する制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断する操舵制御方法。
  26. 前記制限プロセスでは、前記偏差が大きいほど前記アシスト指令値が小さくなるように、前記アシスト指令値を制限する請求項14から請求項25のいずれか1項に記載の操舵制御方法。
  27. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、
    前記命令は、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    前記目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得プロセス(S10)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、特定周波数帯における前記追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に前記アシスト指令値を制限する操舵制御プログラム。
  28. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、
    前記命令は、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、前記偏差が許容偏差範囲内であると判断した場合には、前記アシスト指令値の制限を中断させる操舵制御プログラム。
  29. 前記目標軌道に追従するための追従指令値を取得する追従取得プロセス(S10)を含み、
    前記制限プロセスでは、特定周波数帯における前記追従指令値の大きさが許容範囲外である場合に前記アシスト指令値を制限する請求項28に記載の操舵制御プログラム。
  30. 前記制限プロセスは、前記許容偏差範囲と同等または前記許容偏差範囲よりも大きい基準範囲内において前記アシスト指令値を維持し、前記基準範囲から外れるにつれて前記アシスト指令値を連続して減少させるゲインを設定する請求項28または請求項29に記載の操舵制御プログラム。
  31. 前記制限プロセスでは、前記操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる請求項27から請求項30のいずれか1項に記載の操舵制御プログラム。
  32. 前記制限プロセスでは、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる請求項27から請求項31のいずれか1項に記載の操舵制御プログラム。
  33. 前記制限プロセスでは、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる請求項27から請求項32のいずれか1項に記載の操舵制御プログラム。
  34. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、
    前記命令は、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、前記操舵部材に入力されると推定される手動操舵量が許容操舵範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる操舵制御プログラム。
  35. 前記制限プロセスでは、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる請求項34に記載の操舵制御プログラム。
  36. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、
    前記命令は、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、車線における前記車両の走行余裕度が許容余裕範囲内であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる操舵制御プログラム。
  37. 前記制限プロセスでは、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる請求項34から請求項36のいずれか1項に記載の操舵制御プログラム。
  38. 車両(A)の操舵を目標軌道(T)に自動追従させる追従制御と、前記車両の操舵を操舵部材(50)の手動操作に従ってアシストするアシスト制御とを、操舵アクチュエータ(5)に対して実行するために、プロセッサ(102)に実行させる命令を含む操舵制御プログラムであって、
    前記命令は、
    前記アシスト制御を前記操舵アクチュエータへ指令するアシスト指令値を設定させるアシスト設定プロセス(S30)と、
    前記目標軌道に対する前記車両の走行位置の偏差の大きさに応じて、前記アシスト指令値を制限させる制限プロセス(S40,S50,S60,S65,S70,S80,S90)と、
    を含み、
    前記制限プロセスでは、前記走行位置の信頼度が許容信頼範囲外であると判断した場合に、前記アシスト指令値の制限を中断させる操舵制御プログラム。
  39. 前記制限プロセスでは、前記偏差が大きいほど前記アシスト指令値が小さくなるように、前記アシスト指令値を制限する請求項27から請求項38のいずれか1項に記載の操舵制御プログラム。
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