JP7264560B1 - 配送料見積装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の配送に要する費用を円滑に予測する配送料見積装置をを提供すること。【解決手段】通信販売システムにおいて、配送料見積装置である配送料見積サーバ100は、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の物品の配送数量と、届け先国と、を含む配送料見積依頼を受信する受信部182と、届け先国への配送が可能な1又は複数の配送サービスを選定するサービス選定部144と、選定された1又は複数の配送サービスについて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額を算出する見積算出部140と、配送サービス毎の配送料の見積額を送信する送信部180と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、物品の配送に要する料金を見積もる技術に関する。
近年、インターネットを利用した通信販売が盛んに行われている。この形態のビジネスを「電子商取引」(EC:Electronic Commerce)という。販売者が立ち上げるECサイトでは、商品が紹介され、購入者(ユーザ)はこれを見て、注文する。このとき、クレジットカードなどの支払い方法と、自宅などの届け先の情報なども登録する。
販売者は、注文を受け付けると、倉庫にある商品を梱包して、配送サービスを利用して発送する。そして、後日届け先に指定された住所(自宅など)に商品の荷物が届けられる。ユーザは、自宅に居ながらにして注文でき、商品を受け取ることができるので、便利である。
インターネットを利用するので、海外からの受注も可能である。その場合には、外国へ配送可能な配送サービスを利用する。国際的な配送サービスは、多数存在する。このような国際的な電子商取引を「越境EC」という。中小企業が比較的低リスクで小規模のビジネスを展開するためのシステムも提案されている(特許文献1、2)。
特開2019-169152号公報 特開2021-108200号公報
国内のECの場合も、越境ECの場合も、購入者(ユーザ)が配送料を負担することが多い。特に海外に配送する場合には配送料が高額になるので、購入者は配送料を意識しやすい(特許文献2参照)。
配送サービスによって配送料はまちまちである。どの配送サービスを選べば配送料を安くできるかは、配送先の国よっても変化する。ある荷物を、X国に送る場合には、配送サービスAが安く、Y国に送る場合には、配送サービスBの方が安いということもある。また、荷物の重量や大きさによっても、配送料は異なる。荷物Sをある国に送る場合には、配送サービスAが安く、荷物Tを同国に送る場合には、配送サービスBの方が安いということもある。このような現象は、それぞれの配送事業者の経営事情を反映した料金体系が、別々に設定されていることが原因である。
一方、販売者は、注文を受け付ける前に、配送料を含む請求額を購入者(ユーザ)に提示して納得してもらう必要がある。このとき提示した配送料が低すぎると、販売者が不足分を肩代わりしなければならない。反対に、提示した配送料が高すぎると、購入者に過剰な負担を求めることになり、購入意欲をそぎ、信用を失うリスクがある。このように、販売者が、注文を受け付ける前に正確に配送料を予測することは、ビジネス上の重要事項である。
したがって、配送サービス毎に異なる取り決めに応じて、販売者と購入者にとって好適な配送サービスを、簡単に選べるようにする手段が求められている。
本発明は、上記背景に鑑みて完成された発明であり、その主たる目的は、物品の配送に要する費用を円滑に予測する技術を提供することにある。
本発明のある態様における配送料見積装置は、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の物品の配送数量と、届け先国とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、届け先国への配送が可能な1又は複数の配送サービスを選定するサービス選定部と、選定された1又は複数の配送サービスについて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額を算出する見積算出部と、配送サービス毎の配送料の見積額を送信する送信部と、を有する。
本発明の別の態様における配送料見積装置は、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の物品の配送数量とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、配送される各種類の物品のサイズと配送数量とに基づいて、配送される全物品を収容可能な梱包容器を特定する容器特定部と、特定された梱包容器の容積重量に基づく配送料の見積額を算出する見積額算出部と、配送料の見積額を送信する送信部と、を有する。
本発明の別の態様における配送料見積装置は、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の物品の配送数量と、届け先国とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、届け先国への配送が可能な第1配送サービスと第2配送サービスとを選定するサービス選定部と、選定された第1配送サービスについて、配送される全物品を含む荷物の第1配送料の第1見積額を算出する見積算出部と、選定された第2配送サービスのサーバへネットワークを介して、配送される全物品を含む荷物の第2配送料の第2見積額を照会する見積照会部と、サーバから第2配送料の第2見積額を取得する見積取得部と、第1配送サービスにおける第1配送料の第1見積額と、第2配送サービスにおける第2配送料の第2見積額とを送信する送信部と、を有する。
本発明の別の態様における配送料見積装置は、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の物品の配送数量とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、配送される各種類の物品のサイズと配送数量とに基づいて、配送される全物品を収容可能な梱包容器を特定する容器特定部と、特定された梱包容器の荷物を配送可能な配送サービスのサーバへネットワークを介して、梱包容器の容積重量に基づく配送料の見積額を照会する見積額照会部と、サーバから配送料の見積額を取得する見積額取得部と、配送料の見積額を送信する送信部と、を有する。
本発明によれば、物品の配送に要する費用を円滑に予測できる。
通信販売システムのネットワーク構成図である。 配送料見積サーバの機能ブロック図である。 商品情報のデータ構造図である。 容器情報のデータ構造図である。 配送料テーブルの例である。 ECサイトの画面の遷移図である。 配送料見積サーバにおける処理過程を示すフローチャートである。
図1は、通信販売システムのネットワーク構成図である。
通信販売システムは、購入者(ユーザ)がインターネットを介して商品購入を注文し、配送された商品を受け取る電子商取引を実現する。この例では、販売者が日本の衣料品小売業者であるものとする。販売者は、衣料品を販売するためのECサイトを立ち上げる。そのためのECサイトサーバ200は、インターネットに接続している。
購入者(ユーザ)は、ユーザ端末300を用いてECサイトにアクセスして、商品を選んで注文する。ユーザ端末300は、インターネットに接続可能なパーソナルコンピュータ、タブレット端末またはスマートフォンなどである。ユーザ端末300は、ECサイトを閲覧するためのブラウザを有している。
購入者(ユーザ)は、国内の在住者に限られない。国外の在住者も、ECサイトを利用して、衣料品小売業者から商品(衣料品)を購入することができる。つまり、越境ECを実現する。そのため、ECサイトは、多言語に対応し、外国語による表示もできる。
販売者(衣料品小売業者)は、在庫管理と出荷作業を代行業者に委託する。販売者は、出荷可能な商品を代行業者に預ける。ECサイトにおいて、国内外を問わず購入者(ユーザ)から注文を受け付けた場合に、出荷指示を代行業者へ送る。代行業者は、販売者の商品を倉庫で管理し、出荷指示を受けた場合に商品を梱包して、配送サービスを利用して出荷する。販売者は、代行業者の利用者として会員登録されている。そして、代行業者によって、販売者IDが割り当てられている。
通信販売では、商品を含む荷物が配送サービスによって届けられる。荷物を配送するためには、配送料がかかる。以下では、配送料に関するいくつかの課題について説明する。
課題A:配送サービス毎に取り扱える荷物の条件(以下、「荷物条件」という)が異なる。
配送サービスは、荷物の重量や大きさに制限を設けている。この制限は、配送サービスによって異なる。たとえば、配送サービスAにおける最大重量が40kgであり、配送サービスBにおける最大重量が30kgであれば、35kgの荷物を配送サービスAで送ることができても、配送サービスBでは送ることができない。荷物の大きさについても同様である。したがって、荷主は、荷物の重量や大きさによって、配送サービス毎に独自の荷物条件に照らして配送可能であるかどうか判断する必要があり、煩雑である。
課題B:配送サービス毎に配送料金体系が異なる。
配送サービスは、それぞれ独自の配送料金体系を有する。多くの場合は、配送元の国、配送先の国および荷物の重量に応じて配送料が定まる。この例では、配送元の国は、常に日本である。配送先の国は、購買者の居住地によって変わる。重量は、荷物毎に異なる。配送元の国と配送先の国が定まると、それらに応じた配送料テーブル(図5参照)が特定される。配送料テーブルでは、たとえば、重量を0.5kg単位の段階(0.5kg以下、0.5~1.0kg、1.0~1.5kg、・・・)を設定し、段階毎に配送料が対応付けられる。荷物の重量が0.8kgであれば、0.5~1.0kgに対応する配送料が適用される。但し、この段階の設定は、配送業者によって異なるかもしれない。配送サービスAは、0.5kg単位で段階を設け、配送サービスBは、1.0kg単位で段階を設けるかも知れない。仮に段階の設定の仕方が同じであっても、各段階に対応する配送料は異なる。したがって、荷主は、配送サービス毎に配送料テーブルを参照して、荷物の重量が属する段階を特定し、対応する配送料金を読み取る作業が必要になる。
課題C:容積重量を採用する場合がある。
配送料金体系に用いられる重量は、普通は実重量(荷物の重さ)である。ただし、比重の小さい荷物の場合、軽い荷物であっても大きいので、広い積載領域を占有する。そのため、航空機などに積載可能な荷物数が少なくなる。この場合の費用を適正化するために、軽くても大きな荷物に対しては配送料を高くすることがある。その方式として、容積重量という概念で実重量とは異なる重量を設定することがある。容積重量は、荷物の容積によって定まる。容積(立方cm)×係数によって、容積重量が算出される。係数は、たとえば1/5000(kg/立方cm)である。容積重量を採用する場合、普通は実重量と容積重量を比較し、大きい方の重量を配送料テーブルに適用する。たとえば荷物の大きさ(縦×横×高さ)が30cm×20cm×10cmであれば、荷物の容積は、6000立方cmである。したがって、荷物の容積重量は、6000/5000=1.2kgとなる。この荷物の実重量が0.8kgであれば、大きい方の容積重量:1.2kgを基準として配送料が算定される。もしも実重量が1.6kgであれば、大きい方の実重量:1.6kgを基準として配送料が算定される。上述した係数は一律でなく、1/6000(kg/立方cm)の場合もある。このように、容積重量を用いた配送料の算定は複雑である。
課題D:配送サービスのルールが変動する。
国際的な情勢および燃料価格の変動などによって、荷物条件および配送料金体系などのルールが変動する。また、配送に要する日数なども変わることがある。荷主(たとえば、販売者または代行業者)は、これらの動向を監視しなければならないため、面倒である。
課題E:荷物の大きさを把握しにくい。
販売者は、注文される商品とその数量を把握できるが、それらの商品が梱包された状態での荷物の大きさがわからない。実際に商品を梱包する段階でなければ、段ボール箱(梱包容器の例)が決まらないからである。したがって、販売者が注文を受け付ける段階では、容積重量を算出することができず、容積重量を基準とする配送料を提示することができない。
課題F:配送料の予測誤差による販売者のリスク
配送料は、購入者(ユーザ)が負担する。そのため、ECサイトで注文する段階で、予想した配送料を含めた請求額を購入者に提示する必要がある。ただし、販売者が配送料を正確に予想できないと、実際の配送料が提示の配送料を上回り、販売者が不足分を補填しなければならないことがある。そのリスクを回避するために、販売者は高めの配送料を提示する傾向がある。これは、購入者に過剰な負担を求めることになり、購買意欲をそぐことになりかねない。
課題G:購入者(ユーザ)による配送サービスの選択
複数の配送サービスを利用可能なケースでは、購入者自身が配送サービスを選択できることが望ましい。購入者が商品を早く入手したい場合には、配送に要する日数が小さい方を選択し、支払いを抑えたい場合には、配送料が低い方を選択するなど、購入者の事情によって適した配送サービスが異なることがあるからである。
課題H:販売者による配送サービスの選択
たとえば商品が精密機械や食器などの場合には、輸送中に破損する可能性がある。着荷時点で商品が破損している場合には、購入者(ユーザ)からの苦情に応じて販売者が再発送することもある。したがって、丁寧に取り扱う配送サービスを利用する方がよい。このように、販売者は、自らが販売する商品に関して不適切な配送サービスを排除したいという要求もある。
本実施形態では、これらの課題を解決するために、配送料見積サーバ100を設けて販売者のECサイトを補助する。配送料見積サーバ100は、ECサイトに対して配送料見積サービスを提供する。配送料見積サービスの提供によって、以下のように対策する。
対策A:課題Aに関して、各配送サービスの荷物条件に適合するか判定する。配送料見積サーバ100は、配送サービス毎に荷物の重量や大きさに関する制限をチェックして、利用できる配送サービスを選定する。
対策B:課題Bに関して、配送サービス毎に配送料を見積もる。各配送サービスの配送料金体系に基づく見積額の算定を行う。
対策C:課題Cに関して、容積重量を採用する配送サービスの場合、荷物の容積重量に基づく配送料を算出する。
対策D:課題Dに関して、各配送サービスのルールを管理する。常に配送サービスの最新ルールを得て、それを見積などに反映させる。
対策E:課題Eに関して、商品とその数に適した段ボール箱を特定し、荷物の大きさを決定する。実際の梱包を行わずに荷物の大きさがわかれば、容積重量を基準とする配送料をすぐに提示できる。
対策F:課題Fに関して、配送料を正確に見積る。そのため、販売者に補填のリスクは生じない。また、購入者(ユーザ)が過剰に負担することはなく、購買意欲を高めることができる。
対策G:課題Gに関して、複数の配送サービスに関する配送料と日数を提供して、ECサイトにおいて購入者(ユーザ)にこれらを提示し、自由に選択できるようにする。また、購入者が選択した配送サービスによって荷物を発送する。
対策H:課題Hに関して、見積候補とする配送サービスを、販売者が指定できるようにする。
図2は、配送料見積サーバ100の機能ブロック図である。
配送料見積サーバ100の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種コプロセッサ(Coprocessor)などの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。図示した各ブロックは、主に機能単位のブロックを示している。各ブロックは、記憶装置に記憶されているプログラムを演算器に実行させることによって実現してもよい。
配送料見積サーバ100は、通信処理部108、データ処理部104およびデータ格納部106を含む。通信処理部108は、ネットワークを介した通信処理を担当する。データ格納部106は各種データを格納する。データ処理部104は、通信処理部108により取得されたデータおよびデータ格納部106に格納されているデータに基づいて各種処理を実行する。データ処理部104は、通信処理部108およびデータ格納部106のインターフェースとしても機能する。
通信処理部108は、各種データを受信する受信部182と各種データを送信する送信部180を含む。
データ処理部104は、見積算出部140、容器特定部142、サービス選定部144、サービス推奨部146、ルール取得部148、見積照会部150、見積取得部152および配送依頼部154を含む。
見積算出部140は、各配送サービスについて、独自の配送料の算出ルールに基づいて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額を算出する。容器特定部142は、全物品を梱包するための容器(この例では、段ボール箱)を特定する。サービス選定部144は、届け先国へ配送可能な配送サービスを選定する。配送サービスによっては、届け先国へ配送できない場合もある。サービス推奨部146は、配送料の見積額に基づいて推奨される配送サービスを選出する。サービス推奨部146については、変形例2において説明する。ルール取得部148は、配送サービス毎に、配送業者サーバ400から配送サービスに関するルール(配送料の算出ルール、荷物条件など)を取得する。見積照会部150は、配送業者サーバ400に配送料の見積額を照会する。見積取得部152は、照会した配送料の見積額を取得する。見積照会部150と見積取得部152については、変形例3において説明する。配送依頼部154は、配送業者サーバ400へ荷物の配送依頼を送信する。
データ格納部106は、商品情報記憶部160、容器情報記憶部162、ルール記憶部164、配送情報記憶部166および販売者情報記憶部168を含む。
商品情報記憶部160は、販売者毎に商品に関する情報を記憶する。容器情報記憶部162は、容器(この例では、段ボール箱)に関する情報を記憶する。ルール記憶部164は、ルール取得部148で取得した配送サービスに関するルールを記憶する。配送情報記憶部166は、販売者ID、荷物に含まれる商品の種類と数量、発送伝票に記載される情報(届け先の国、購入者の氏名、購入者の電話番号、購入者の住所、発送の日付)、荷物の識別情報(荷物の追跡に用いられる)などを記憶する。販売者情報記憶部168は、会員登録されている販売者に関する情報(販売者IDおよびパスワードなど)を記憶する。
図3は、商品情報のデータ構造図である。
各販売者は、ECサイトを介して複数の商品を販売する。これらの商品は、代行業者の倉庫に保管されている。商品情報は、各販売者が倉庫に預けている商品のリスト(商品目録)である。図示した商品情報は、販売者IDに対応する。つまり、販売者毎に図示した商品情報が管理されている。商品情報は、販売者が販売する商品毎にレコードを有する。レコードは、商品ID、商品名、大きさ、重量(実重量)、価格および在庫数を対応付けて記憶する。商品IDは、商品を識別する情報である。商品名は、商品の呼び名である。大きさは、商品の大きさを縦×横×高さで表す。重量は、商品の包装(たとえば、袋または紙箱など)を含めた商品の単位重量である。価格は、購入者(ユーザ)が商品を購入する際の価格である。この例では、消費税を含むものとする。在庫数は、倉庫で保管している商品の数である。
例えば商品「セーター」は、商品ID:G001で識別され、紙箱に包装された状態で縦の長さが340mm、横の長さ240mm、高さ50mmの大きさを有する。「セーター」の重量は200gであり、販売価格が3000円である。また、倉庫において、100着の「セーター」が保管されている。
配送料見積サーバ100に記憶される商品情報は、ECサイトサーバ200に記憶されている商品情報と同じである。つまり、両サーバの商品情報は、データ同期している。自動的に同期させてもよいし、オペレータ(販売者または代行業者の管理者)の操作などによって同期させてもよい。ECサイトサーバ200で、商品のデータが追加、削除または変更されると、その情報が配送料見積サーバ100に転送され、同様に追加、削除または変更される。また、配送料見積サーバ100において在庫数が更新されると、その情報がECサイトサーバ200に転送され、ECサイトサーバ200において同様に更新される。
図4は、容器情報のデータ構造図である。
図示した容器情報は、倉庫に用意されている段ボール箱(容器の例)の種類毎にレコードを有する。レコードは、箱ID、内寸法、外寸法および容器の重量を対応付けて記憶する。箱IDは、段ボール箱の種類を識別する。内寸法は、段ボール箱の内側の寸法(縦×横×高さ)である。外寸法は、段ボール箱の外側の寸法(縦×横×高さ)である。重量は、段ボール箱の実際の重量である。
倉庫において段ボール箱の種類を増やした場合に、増やした段ボール箱の種類を示すレコードが追加され、段ボール箱の種類を減らした場合に、減らした段ボール箱の種類を示すレコードが削除される。
図5は、配送料テーブルの例である。
複数の配送サービスは、それぞれ独自の配送料金体系を有する。配送料金体系は、配送料の算出ルール(配送料テーブルを含む)により定まる。配送料の算出ルールは、ルール記憶部164に記憶されている。具体的には、配送先の国毎に異なる配送料テーブルが用意されている。配送先の国によって輸送距離が異なるので、それぞれに配送料が定められる。たとえば、配送サービスAでX国へ配送する場合の配送料テーブル、Y国へ配送する場合の配送料テーブルなど、配送サービスAと各配送先の国の組み合わせに対応する配送料テーブルが用意されている。また、配送サービスBでX国へ配送する場合の配送料テーブル、Y国へ配送する場合の配送料テーブルなど、配送サービスBと各配送先の国の組み合わせに対応する配送料テーブルが用意されている。したがって、配送サービスと配送先の国が決まると、それらに対応する1つの配送料テーブルが定まる。なお、配送元の国は、倉庫の所在している国(この例では、日本)である。
配送料テーブルは、重量の各段階に対して配送料を定める。この例における重量の段階は、0.5kg単位(0.5kg以下、0.5~1.0kg、1.0~1.5kg、・・・)であるが、1kg単位などのこともある。例示した配送料テーブルの場合、荷物の重量が0.8kgであれば、0.5~1.0kgに対応する配送料(4100円)が適用される。荷物の重量は、実重量の場合もあるし、容積重量の場合もある。いずれの重量を用いるかは、配送料の算出ルールによって決まる。
図6は、ECサイトの画面の遷移図である。
図示した各画面は、ユーザ端末300のブラウザによって表示される。商品画面500は、ECサイトで販売されている商品(たとえば、セーター)を提示する画面である。商品写真領域502には商品の写真が掲載され、商品名「セーター」と価格「3000円」が表示される。購入者(ユーザ)がこの商品を購入しようとする場合には、数量入力領域504に注文する数量(たとえば、2)を入力し、「カートに入れる」ボタン506をクリック(あるいは、タッチ)する。この例では、不図示の「マフラー」の商品画面500でも数量:2を入力して、カートに入れているものとする。
カート画面510に移る。カート画面510には、カートに入れられている商品と数量が表示される。また、商品の価格の小計「10000円」が表示される。購入者(ユーザ)がこれらの商品をまとめて注文しようとする場合には、「レジに進む」ボタン512をクリックする。
届け先入力画面520に移る。カート画面510には、届け先国入力領域521、氏名入力領域522、電話番号入力領域523および住所入力領域524が設けられている。購入者(ユーザ)は、それぞれの領域に、届け先国、ユーザの氏名、電話番号および住所を入力する。届け先入力画面520には、支払い方法としてクレジットカードの情報も表示される。この段階で、どの配送サービスを利用するかは、決まっていない。次に購入者は、「配送サービス選択」ボタン526を選択する。
配送サービス選択画面530に移る。配送サービス選択画面530には、購入者(ユーザ)が選択可能な配送サービスの一覧が表示される。配送サービス毎に、配送サービスの名称、配送料、配送の所要日数および請求額が表示される。配送料は、配送サービスによって異なる。所要日数も、配送サービスによって違うことがある。請求額は、上述した商品の小計に配送料を加えた額である。購入者は、配送料と所要日数を参考にして、利用したい配送サービスを選択する。選択ボタン532a~dのいずれかにタッチすることで、配送サービスが選択される。そして、購入者が「注文を確定」ボタン534にタッチすると、注文が確定し、決済が行われる。また、選択された配送サービスによって商品が届けられる。
図示した各画面の画面データは、Webページの形式で構成される。ECサイトサーバ200は、これらの画像データを記憶している。また、画面毎にURLが用意されている。ECサイトサーバ200において、ユーザ端末300からURLへのアクセスを受信すると、画像データに必要な情報(小計、支払い方法および配送サービスに関する情報など)を付加する。そして、ECサイトサーバ200は、画像データをユーザ端末300へ送信する。ユーザ端末300は、受信した画像データに基づいて、各画面を表示し、入力を受け付ける。各ボタンがクリックされた場合には、次に表示される画面のURLにアクセスするように、画像データに設定されている。画面で入力されたパラメータ(たとえば、数量、届け先に関する情報および選択された配送サービスなど)は、URLに付加され、ECサイトサーバ200に送られる。
配送サービス選択画面530に示した配送サービスに関連する情報(配送サービスID、配送サービスの名称、配送料および所要日数など)は、配送料見積サーバ100において生成される。そのため、届け先入力画面520において「配送サービス選択」ボタン526がクリックされ、ECサイトサーバ200がユーザ端末300から配送サービス選択画面530のURLへのアクセスを受信したタイミングで、ECサイトサーバ200は配送見積依頼を配送料見積サーバ100へ送信する。配送見積依頼には、販売者ID、届け先国、注文する商品の商品IDおよび数量が含まれる。その後、ECサイトサーバ200は、見積リストを受信する。見積リストには、配送サービスに関連する情報(配送サービスID、配送サービスの名称、配送料および所要日数など)が含まれる。ECサイトサーバ200は、配送サービスに関連する情報を配送サービス選択画面530の画面データに加える。配送サービス選択画面530は、各配送サービスに対応する選択ボタン532がクリックされることにより、配送サービスが選択されるように構成されている。そして、「注文を確定」ボタン534がクリックされると、選択された配送サービスIDが、ECサイトサーバ200へ送信される。配送サービスIDは、配送サービスを識別する情報である。
ECサイトサーバ200が、購入者(ユーザ)によって選択された配送サービスIDを受信すると、配送料見積サーバ100へその配送サービスIDを含む発送指示を送信する。また、ECサイトサーバ200は、購入者の情報、購入された商品の商品IDと数量、請求額および配送サービスIDなどを記憶し、支払い方法による決済処理を行う。
配送料見積サーバ100の受信部182が発送指示を受信すると、倉庫の作業員端末(不図示)に商品ID、数量および箱IDを含む作業命令が送信される。倉庫の作業員は、これらの情報にしたがって、指定された数量の商品を、指定された段ボール箱に梱包する。梱包が完了すると、作業員端末から配送料見積サーバ100へ準備完了が通知される。受信部182がこの通知を受けると、配送依頼部154は、配送業者サーバ400へ荷物の配送依頼を送信する。配送業者は、これを受けて集荷して配送を行う。配送依頼は、単に集荷の依頼だけでもよいし、発送伝票に記載される情報を含んでいてもよい。この段階で配送業者が算定する配送料は、事前に配送料見積サーバ100が見積もった額と一致する。発送が完了すると、配送情報記憶部166に、販売者ID、荷物に含まれる商品の種類と数量、発送伝票に記載される情報(届け先の国、購入者の氏名、購入者の電話番号、購入者の住所、住所発送の日付)、荷物の識別情報(荷物の追跡に用いられる)などが記憶される。
図7は、配送料見積サーバ100における処理過程を示すフローチャートである。
配送料見積サーバ100は、ECサイトサーバ200から配送見積依頼(届け先国及び商品の情報など)を受けて、見積リスト(配送料の見積結果)をECサイトサーバ200へ返す。この際、梱包に適した段ボール箱が選定される。見積リストは、たとえば配送サービスAの名称「A宅配」、配送料(4600円)および所要日数(3日)、配送サービスBの名称「B郵便」、配送料(5000円)および所要日数(3日)などが含まれる。これらの情報を受信することによって、ECサイトサーバ200は、配送サービス選択画面530を生成することができる。
まず、受信部182が、ECサイトサーバ200から配送見積依頼を受信する(S10)。配送見積依頼は、販売者ID、届け先国、注文する商品の商品IDおよび数量を含む。図6に示した例の場合、衣料品小売業者の販売者ID、米国(United States)、セーターの商品ID(G001)とセーターの数量(2着)、マフラーの商品ID(G002)とマフラーの数量(2枚)が配送見積依頼に含まれる。図6に関連して説明した通り、配送見積依頼は、届け先入力画面520で「配送サービス選択」ボタン526がクリックされたことを契機に、ECサイトサーバ200から送信される。つまり、購入者(ユーザ)がECサイト(商取引サイトの例)において商品(物品の例)の購入を申込む手続き中に、ECサイトサーバ200から配送料見積サーバ100へ配送見積依頼が送信される。商品IDは、配送される1種類以上の物品の識別情報の例である。商品の数量は、配送される各種類の物品の配送数量の例である。
容器特定部142は、配送される各種類の商品のサイズと数量とに基づいて、配送される全物品を収容可能な段ボール箱(梱包容器の例)を特定する(S12)。商品のサイズは、商品情報(図3参照)を参照して特定される。図6に示した例の場合、2着のセーターと2枚のマフラーを収容可能な段ボール箱を特定する。図4に示した箱ID:B001~B003の段ボール箱を候補として、どのように段ボール箱が特定されるか説明する。
まず、B001の段ボール箱を対象として判定する。セーターは、段ボール箱に水平に収容されるものとする。したがって、セーターの縦と横の長さが、それぞれ段ボール箱の内寸法の縦と横の長さよりも小さくなければならない。セーターの縦の長さ(340mm)がB001の段ボール箱の内寸法の縦の長さ(317mm)より大きく、セーターの横の長さ(240mm)が内寸法の横の長さ(224mm)より大きいので、セーターを水平に収容できない。したがって、B001の段ボール箱は収容不能と判定される。
次に、B002の段ボール箱を対象として判定する。セーターの縦の長さ(340mm)がB002の段ボール箱の内寸法の縦の長さ(350mm)より小さく、セーターの横の長さ(240mm)が内寸法の横の長さ(250mm)より小さいので、セーターを水平に収容できる。マフラーについてもセーターと同様に判定する。マフラーの縦の長さ(300mm)がB002の段ボール箱の内寸法の縦の長さ(350mm)より小さく、マフラーの横の長さ(200mm)が内寸法の横の長さ(250mm)より小さいので、マフラーも水平に収容できる。最後に高さ方向について判定する。2着のセーターの高さ(50×2mm)と2枚のマフラーの高さ(20×2mm)の合計は、140mmである。全商品の高さ140mmが、B002の段ボール箱の内寸法の高さ160mmよりも小さいので、高さ方向についても収容可能である。したがって、最終的に全商品をB002の段ボール箱に収容可能であると判定される。
B003の段ボール箱についても同様の手順で、全商品を収容可能であると判定される。このように収容可能である段ボール箱が複数ある場合に、容積が小さい方を選択する。容積が小さい方が、容積重量が小さくなるからである。段ボール箱の容積は、外寸法における縦と横と高さの積で求められる。この例では、B002の段ボール箱の容積が、B003の段ボール箱の容積よりも小さいので、収容可能な段ボール箱としてB002の段ボール箱が選ばれる。
次に、サービス選定部144は、届け先国へ配送可能な配送サービスを選定する(S14)。ここでは、代行業者が委託先として認めている配送サービスのすべてを見積候補とする。配送サービス毎に配送先として指定可能な国(以下、「配送可能国」という)は限られている。配送サービス毎の配送可能国は、ルール記憶部164に記憶されている。サービス選定部144は、見積候補の配送サービスのうち、配送可能国の中に届け先国が含まれている配送サービスのみを選び出す。このようにして、1又は複数の配送サービスが選定される。
次に、見積算出部140は、選定された1又は複数の配送サービスについて、それぞれの配送料の算出ルールに基づいて、全商品を含む荷物の配送料の見積額を算出する。具体的には、見積算出部140は、選定された配送サービス毎に以下の処理を繰り返す(S16)。見積算出部140は、全商品が収容された状態の段ボール箱が、この配送サービスの荷物条件を満たすか否かを判定する(S18)。配送サービス毎の荷物条件は、ルール記憶部164に記憶されている。荷物条件は、荷物の実重量の制限である場合もあるし、荷物の大きさの制限である場合もある。荷物の大きさは、容積を基準とする場合もあるし、縦と横と高さを基準とする場合もある。見積算出部140は、配送サービス毎の荷物条件に適合するか、それぞれの制限に従って判定する。見積算出部140が、荷物条件を満たさないと判定した場合には(S18のN)、その配送サービスを利用しない。したがって、S20の処理をスキップして、S22へ進む。その配送サービスは、見積リストに載らない。
見積算出部140が、荷物条件を満たすと判定した場合には(S18のY)、この配送サービスの配送料の見積額を算出する(S20)。配送サービスにおける配送料の算出ルールは、ルール記憶部164に記憶されている。以下に、配送料の見積額を算出する方法の例を示す。
見積算出部140は、まず配送先の国(届け先国)に対応する配送料テーブル(図5参照)を特定する。各配送サービスの配送料テーブルは、ルール記憶部164に記憶されている。
次に、見積算出部140は、荷物の重量を特定する。この配送サービスの算出ルールが実重量を用いると定めている場合には、全商品の総重量と段ボール箱の重量の合計を求める。図6に示した例の場合、2着のセーターの重量(200×2g)と2枚のマフラーの重量(150×2g)とB002の段ボール箱の重量(290g)の合計(990g)が、荷物の重量となる。一方、この配送サービスの算出ルールが容積重量を用いると定めている場合には、段ボール箱の外寸法に基づいて、容積重量を算出する。B002の段ボール箱の容積は、外寸法の縦(358cm)×横(258cm)×高さ(176cm)によって16,256,064立方cmとなる。これに係数1/5000(kg/立方cm)を乗じて、容積重量(3251g)が求められる。更に、この配送サービスの算出ルールが実重量と容積重量の大きい方を用いると定めている場合には、実重量と容積重量を比較して大きい方を、荷物の重量とする。この例であれば、実重量(990g)よりも容積重量(3251g)が大きいので、容積重量(3251g)が荷物の重量となる。
そして、見積算出部140は、荷物の重量を配送料テーブル(図5参照)に適用して、荷物の重量が属する段階に対応する配送料を特定する。荷物の重量が990g(実重量)であれば、「0.5~1.0」(kg)の段階に対応する配送料(4100円)が見積額となる。荷物の重量が3251g(容積重量)であれば、「3.0~3.5」(kg)の段階に対応する配送料(4600円)が見積額となる。見積算出部140は、見積結果(配送可能な配送サービスと配送料の見積額)を見積リストに加える。見積リストは、データ格納部106に記憶され、またはテンポラリデータとしてメモリに記憶される。
未処理の配送サービスが残っている場合には(S22のY)、見積算出部140はS16の処理に戻って上述した処理を繰り返す。すべての配送サービスについて処理を終えると(S22のN)、送信部180は、ECサイトサーバ200へ見積リストを送信する(S24)。見積リストには、配送サービス毎に、配送サービスID、配送サービスの名称、配送料の見積額および配送にかかる所要日数が含まれる。
図6に関連して説明した通り、ECサイトサーバ200は、見積リストに基づいて、配送サービスに関連する情報(配送サービスID、配送サービスの名称、配送料および所要日数など)を配送サービス選択画面530に加える。配送サービスIDは、選択ボタン532(図6参照)に対応する。配送サービス選択画面530がユーザ端末300に表示された段階で、購入の申込みは未だ完了していない。購入者(ユーザ)が配送サービスを選択して「注文を確定」ボタン534にタッチしたときに、購入の申込みが完了する。
[変形例1]
実施形態では、代行業者が委託先として認めている配送サービスのすべてを見積候補とする例を示したが、販売者が自ら販売する商品の配送に利用できる配送サービスの候補を限定できるようにしてもよい。変形例1は、上述した対策Hに相当する。販売者は、自らの商品に関して不適切な配送サービスを排除し、適切な配送サービスのみを購入者(ユーザ)に選択させる。また、顧客対応が悪いと思う配送サービスなどを排除するという使い方もある。販売者が限定した配送サービスのみが見積候補となる。
販売者端末(不図示)にインストールされているアプリケーションあるいはWEBアプリで配送料見積サーバ100にログインすると、配送サービス指定画面(不図示)が表示される。なお、ログインの際に、販売者IDが特定される。
配送サービス指定画面には、配送サービスのリストと決定ボタンが含まれる。配送サービス毎にチェックボックスが設けられている。販売者は、購入者(ユーザ)に選択させてもかまわないと判断した配送サービスのチェックボックスを選択する。この操作によって、販売者が配送サービスの見積候補を指定することができる。ここで指定された配送サービス以外は、販売者のECサイトサーバ200における利用対象から除外される。決定ボタンをクリックすると、選択された配送サービスを識別する配送サービスIDが、配送料見積サーバ100へ送信される。配送料見積サーバ100の受信部182は、受信した配送サービスIDを販売者IDに対応付けて、データ格納部106の販売者情報記憶部168に記憶する。
図7に示したS14の処理において、サービス選定部144は、販売者によって見積候補として指定された配送サービスの中から1又は複数の配送サービスを選定する。つまり、S10で受信した配送見積依頼に含まれる販売者IDに対応付けられている配送サービスIDの配送サービスだけを対象とする。それ以外の配送サービスについては、届け先国に配送可能であるか否かを問わず、S16以降の処理対象としない。したがって、見積リストに加えられることがなく、ユーザ端末300には表示されない。
[変形例2]
実施形態では、配送料を見積もった配送サービスのすべてを見積リストとして送信する例を示したが、配送料見積サーバ100が、1つの配送サービスに絞り込むようにしてもよい。
配送料見積サーバ100のサービス推奨部146は、見積を行った複数の配送サービスの中から、配送料の見積額に基づいて推奨される配送サービスを選出する。たとえば、見積額が最も小さい配送サービスが選出される。そして、S24において、送信部180は、選出された配送サービスの名称、配送料の見積額および配送にかかる所要日数をECサイトサーバ200へ送信する。したがって、図6の配送サービス選択画面530には、配送料見積サーバ100で推奨した配送サービスの名称、配送料の見積額および所要日数が表示される。購入者(ユーザ)は、その配送サービスと請求額で了承した場合に「注文を確定」ボタン534にタッチし、購入の申込みが完了する。
[変形例3]
実施形態では、配送料見積サーバ100において配送料の見積額を算出する例を示したが、配送料見積サーバ100で算出せずに、配送業者サーバ400に配送料の見積額を算出してもらうようにしてもよい。
図7に示したS20において配送料の見積額を算出する代わりに、配送業者サーバ400に配送料の見積額を照会する。配送業者サーバ400は、S14で見積対象とした配送サービスを提供する配送業者のサーバである。このとき、見積照会部150は、配送業者サーバ400へ見積照会情報を送信する。見積照会情報には、届け先国、荷物の重量(実重量と容積重量の両方または一方)および荷物の大きさ(縦×横×高さ)など、配送業者サーバ400において配送料の算出に必要とされるパラメータが含まれる。配送業者サーバ400は、見積照会情報に基づいて、配送料の見積額を算出し、配送料見積サーバ100へ送信する。見積取得部152は、受信部280において受信した配送料の見積額を取得する。これ以降の処理は、実施形態の場合と同様である。
ただし、すべての配送サービスに関して、配送業者サーバ400で配送料の見積額を算出してもらえるとは限らない。配送業者サーバ400で見積額の算出をしない配送サービスについては、実施形態に示したように、配送料見積サーバ100において配送料の見積額を算出すればよい。たとえば、図7のS14において配送サービスAと配送サービスBが選定され、配送サービスAの配送業者サーバ400は見積額の算出を行わず、配送サービスBの配送業者サーバ400は見積額の算出を行うものとする。配送サービスAについては、実施形態で説明したように、S20において配送料見積サーバ100が配送料の見積額を算出する。配送サービスBについては、変形例3のとおり、配送サービスBを提供する配送業者の配送業者サーバ400に配送料の見積額を算出してもらう。つまり、サービス選定部144が、届け先国への配送が可能な配送サービスA(第1配送サービスの例)と配送サービスB(第2配送サービスの例)とを選定した場合に、見積算出部140は、配送サービスAについて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額(第1配送料の第1見積額の例)を算出する。見積照会部150は、配送サービスBの配送業者サーバ400へネットワークを介して、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額(第2配送料の第2見積額の例)を照会し、見積取得部152は、配送サービスBの配送業者サーバ400から配送料の見積額を取得する。送信部180は、配送サービスAにおける配送料の見積額と配送サービスBにおける配送料の見積額とを一緒に送信する。つまり、送信部180は、実施形態で得られた見積結果と変形例3で得られた見積結果をマージして、一体となった見積結果をECサイトサーバ200へ送信する。一体となった見積結果には、配送サービスAと配送サービスBについて、配送サービスの名称、配送料の見積額および配送にかかる所要日数が含まれる。したがって、ECサイトサーバ200は、実施形態で得られた見積結果と変形例3で得られた見積結果を別々に処理する必要がなく同様に扱えるので、処理負担が軽くなる。
[その他の変形例]
図7のS12における段ボール箱の特定方法は、実施形態に示した例に限定されない。たとえば、布地や紐のように、折りたたんだり、丸めたりして形状を変えやすい商品の場合には、商品の大きさを体積で特定し、全商品の総体積が段ボール箱の容量よりも小さい場合に、商品を収容可能であると判定してもよい。また、段ボール箱の内寸法で特定される収容領域を仮想空間の3次元モデルで表し、その収容領域に商品の3次元モデルが収められるかを仮想空間で試行することによって、商品を収容可能であるかを判定してもよい。これら以外の従来技術を用いて、段ボール箱を特定してもよい。
ルール取得部148は、各配送サービスに関するルールを自動的に取得してもよいし、オペレータに配送業者サーバ400の情報を見ながらルールを入力させてもよい。
販売者は、配送手数料を請求額に加えてもよい。その場合には、図6の配送サービス選択画面530において配送手数料が表示され、配送手数料を加えた請求額が表示される。
ECサイトサーバ200は、販売者が所持しているサーバであってもよいし、販売者が借りるレンタルサーバであってもよい。レンタルサーバは、複数の販売者に対してECサイトのための資源(WEBサイトの基本データ)を貸し出すこともある。
上述した段ボール箱は、梱包容器の例である。梱包容器は、段ボール箱に限定されない。たとえば、プラスチック製の箱または木箱などであってもよい。
上述した商品は、配送される物品の例である。商品以外の物品、たとえば工場に運び込まれる部品や材料、あるいは工場から送り出される製品などに、実施形態又は変形例を適用してもよい。同一企業の拠点間で物品を輸送する場合にも、適用可能である。
配送料見積サーバ100の運営者は、在庫管理および出荷業務を代行していなくても構わない。配送料見積サーバ100の運営者は、単に配送料の見積だけをサービスとして提供してもよい。したがって、販売者が在庫管理および出荷業務を行っていてもよいし、別の代行業者に在庫管理および出荷業務を委託していてもよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
配送ルールは、その時々の世界情勢および原油高などの影響を受け、配送可能国および配送料などが頻繁に変化する。実施形態や変形例では、配送ルールをすぐに取り入れて、商品購入前に正確に配送料を見積もれるようにする。したがって、購入者(ユーザ)の在住国、荷物および時勢など種々の要因に応じて、購入者にとってメリットのある配送サービスを選べる。
また、見積の段階で正確に配送料を予測できるので、販売者は、購入者(ユーザ)に提示する配送料の見積額をいくらにするか、悩まずに済む。これにより、販売者の負担とリスクが軽減される。
配送料の明朗化により越境ECが活性化されるという面もある。越境ECが活性化すれば、たとえば、日本の小さな販売者でも世界中に日本の魅力ある商品をアピールできる。
100 配送料見積サーバ、104 データ処理部、106 データ格納部、108 通信処理部、140 見積算出部、142 容器特定部、144 サービス選定部、146 サービス推奨部、148 ルール取得部、150 見積照会部、152 見積取得部、154 配送依頼部、160 商品情報記憶部、162 容器情報記憶部、164 ルール記憶部、166 配送情報記憶部、168 販売者情報記憶部、182 受信部、180 送信部、200 ECサイトサーバ、300 ユーザ端末、400 配送業者サーバ、500 商品画面、502 商品写真領域、504 数量入力領域、506 「カートに入れる」ボタン、510 カート画面、512 「レジに進む」ボタン、520 届け先入力画面、521 届け先国入力領域、522 氏名入力領域、523 電話番号入力領域、524 住所入力領域、526 「配送サービス選択」ボタン、530 配送サービス選択画面、532 選択ボタン、534 「注文を確定」ボタン

Claims (4)

  1. 物品を販売する越境商取引サイトの第1サーバと通信ネットワークを介して接続され、
    独自の配送料体系を有する国際物流業者により提供される配送サービスのうち、前記物品の販売者の端末から、前記販売者によって利用可能として指定された配送サービスの識別情報を受信するとともに、ユーザが前記越境商取引サイトにおいて前記物品の購入を申込む手続き中に前記第1サーバから、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の前記物品の配送数量と、前記ユーザによって指定される届け先国とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、
    複数の配送サービスのうち、前記販売者によって指定された配送サービスから、前記届け先国への配送が可能な1以上の配送サービスを選定するサービス選定部と、
    前記選定された1以上の配送サービスそれぞれについて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額を算出する見積算出部と、
    前記購入の申込みが完了する前に、前記選定された1以上の配送サービス毎の配送料の見積額を送信する送信部と、を有する配送料見積装置。
  2. 前記見積額が算出された複数の配送サービスの中から、配送料の見積額に基づいて推奨される配送サービスを選出するサービス推奨部を、更に有することを特徴とする請求項1に記載の配送料見積装置。
  3. 配送サービスに対応する第2サーバと通信ネットワークを介して接続し、
    複数の前記第2サーバそれぞれから、複数の配送サービスそれぞれについての前記配送料の算出ルールを取得するルール取得部を、更に有し、
    前記見積算出部は、取得された前記算出ルールに基づいて、配送料の見積額を算出することを特徴とする請求項1に記載の配送料見積装置。
  4. 物品を販売する越境商取引サイトの第1サーバと通信ネットワークを介して接続され、
    独自の配送料体系を有する国際物流業者により提供される配送サービスのうち、前記物品の販売者の端末から、前記販売者によって利用可能として指定された配送サービスの識別情報を受信するとともに、ユーザが前記越境商取引サイトにおいて前記物品の購入を申込む手続き中に前記第1サーバから、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の前記物品の配送数量と、前記ユーザによって指定される届け先国とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、
    複数の配送サービスのうち、前記販売者によって指定された配送サービスから、前記届け先国への配送が可能な第1配送サービスと第2配送サービスとを選定するサービス選定部と、
    選定された前記第1配送サービスについて、配送される全物品を含む荷物の第1配送料の第1見積額を算出する見積算出部と、
    選定された前記第2配送サービスの第2サーバへ、配送される前記全物品を含む前記荷物の第2配送料の第2見積額を照会する見積照会部と、
    前記第2サーバから前記第2配送料の前記第2見積額を取得する見積取得部と、
    前記購入の申込みが完了する前に、前記第1配送サービスにおける前記第1配送料の前記第1見積額と、前記第2配送サービスにおける前記第2配送料の前記第2見積額とを送信する送信部と、を有する配送料見積装置。
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