JP7264560B1 - 配送料見積装置 - Google Patents
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- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
Description
通信販売システムは、購入者(ユーザ)がインターネットを介して商品購入を注文し、配送された商品を受け取る電子商取引を実現する。この例では、販売者が日本の衣料品小売業者であるものとする。販売者は、衣料品を販売するためのECサイトを立ち上げる。そのためのECサイトサーバ200は、インターネットに接続している。
配送サービスは、荷物の重量や大きさに制限を設けている。この制限は、配送サービスによって異なる。たとえば、配送サービスAにおける最大重量が40kgであり、配送サービスBにおける最大重量が30kgであれば、35kgの荷物を配送サービスAで送ることができても、配送サービスBでは送ることができない。荷物の大きさについても同様である。したがって、荷主は、荷物の重量や大きさによって、配送サービス毎に独自の荷物条件に照らして配送可能であるかどうか判断する必要があり、煩雑である。
配送サービスは、それぞれ独自の配送料金体系を有する。多くの場合は、配送元の国、配送先の国および荷物の重量に応じて配送料が定まる。この例では、配送元の国は、常に日本である。配送先の国は、購買者の居住地によって変わる。重量は、荷物毎に異なる。配送元の国と配送先の国が定まると、それらに応じた配送料テーブル(図5参照)が特定される。配送料テーブルでは、たとえば、重量を0.5kg単位の段階(0.5kg以下、0.5~1.0kg、1.0~1.5kg、・・・)を設定し、段階毎に配送料が対応付けられる。荷物の重量が0.8kgであれば、0.5~1.0kgに対応する配送料が適用される。但し、この段階の設定は、配送業者によって異なるかもしれない。配送サービスAは、0.5kg単位で段階を設け、配送サービスBは、1.0kg単位で段階を設けるかも知れない。仮に段階の設定の仕方が同じであっても、各段階に対応する配送料は異なる。したがって、荷主は、配送サービス毎に配送料テーブルを参照して、荷物の重量が属する段階を特定し、対応する配送料金を読み取る作業が必要になる。
配送料金体系に用いられる重量は、普通は実重量(荷物の重さ)である。ただし、比重の小さい荷物の場合、軽い荷物であっても大きいので、広い積載領域を占有する。そのため、航空機などに積載可能な荷物数が少なくなる。この場合の費用を適正化するために、軽くても大きな荷物に対しては配送料を高くすることがある。その方式として、容積重量という概念で実重量とは異なる重量を設定することがある。容積重量は、荷物の容積によって定まる。容積(立方cm)×係数によって、容積重量が算出される。係数は、たとえば1/5000(kg/立方cm)である。容積重量を採用する場合、普通は実重量と容積重量を比較し、大きい方の重量を配送料テーブルに適用する。たとえば荷物の大きさ(縦×横×高さ)が30cm×20cm×10cmであれば、荷物の容積は、6000立方cmである。したがって、荷物の容積重量は、6000/5000=1.2kgとなる。この荷物の実重量が0.8kgであれば、大きい方の容積重量:1.2kgを基準として配送料が算定される。もしも実重量が1.6kgであれば、大きい方の実重量:1.6kgを基準として配送料が算定される。上述した係数は一律でなく、1/6000(kg/立方cm)の場合もある。このように、容積重量を用いた配送料の算定は複雑である。
国際的な情勢および燃料価格の変動などによって、荷物条件および配送料金体系などのルールが変動する。また、配送に要する日数なども変わることがある。荷主(たとえば、販売者または代行業者)は、これらの動向を監視しなければならないため、面倒である。
販売者は、注文される商品とその数量を把握できるが、それらの商品が梱包された状態での荷物の大きさがわからない。実際に商品を梱包する段階でなければ、段ボール箱(梱包容器の例)が決まらないからである。したがって、販売者が注文を受け付ける段階では、容積重量を算出することができず、容積重量を基準とする配送料を提示することができない。
配送料は、購入者(ユーザ)が負担する。そのため、ECサイトで注文する段階で、予想した配送料を含めた請求額を購入者に提示する必要がある。ただし、販売者が配送料を正確に予想できないと、実際の配送料が提示の配送料を上回り、販売者が不足分を補填しなければならないことがある。そのリスクを回避するために、販売者は高めの配送料を提示する傾向がある。これは、購入者に過剰な負担を求めることになり、購買意欲をそぐことになりかねない。
複数の配送サービスを利用可能なケースでは、購入者自身が配送サービスを選択できることが望ましい。購入者が商品を早く入手したい場合には、配送に要する日数が小さい方を選択し、支払いを抑えたい場合には、配送料が低い方を選択するなど、購入者の事情によって適した配送サービスが異なることがあるからである。
たとえば商品が精密機械や食器などの場合には、輸送中に破損する可能性がある。着荷時点で商品が破損している場合には、購入者(ユーザ)からの苦情に応じて販売者が再発送することもある。したがって、丁寧に取り扱う配送サービスを利用する方がよい。このように、販売者は、自らが販売する商品に関して不適切な配送サービスを排除したいという要求もある。
配送料見積サーバ100の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種コプロセッサ(Coprocessor)などの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。図示した各ブロックは、主に機能単位のブロックを示している。各ブロックは、記憶装置に記憶されているプログラムを演算器に実行させることによって実現してもよい。
見積算出部140は、各配送サービスについて、独自の配送料の算出ルールに基づいて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額を算出する。容器特定部142は、全物品を梱包するための容器(この例では、段ボール箱)を特定する。サービス選定部144は、届け先国へ配送可能な配送サービスを選定する。配送サービスによっては、届け先国へ配送できない場合もある。サービス推奨部146は、配送料の見積額に基づいて推奨される配送サービスを選出する。サービス推奨部146については、変形例2において説明する。ルール取得部148は、配送サービス毎に、配送業者サーバ400から配送サービスに関するルール(配送料の算出ルール、荷物条件など)を取得する。見積照会部150は、配送業者サーバ400に配送料の見積額を照会する。見積取得部152は、照会した配送料の見積額を取得する。見積照会部150と見積取得部152については、変形例3において説明する。配送依頼部154は、配送業者サーバ400へ荷物の配送依頼を送信する。
商品情報記憶部160は、販売者毎に商品に関する情報を記憶する。容器情報記憶部162は、容器(この例では、段ボール箱)に関する情報を記憶する。ルール記憶部164は、ルール取得部148で取得した配送サービスに関するルールを記憶する。配送情報記憶部166は、販売者ID、荷物に含まれる商品の種類と数量、発送伝票に記載される情報(届け先の国、購入者の氏名、購入者の電話番号、購入者の住所、発送の日付)、荷物の識別情報(荷物の追跡に用いられる)などを記憶する。販売者情報記憶部168は、会員登録されている販売者に関する情報(販売者IDおよびパスワードなど)を記憶する。
各販売者は、ECサイトを介して複数の商品を販売する。これらの商品は、代行業者の倉庫に保管されている。商品情報は、各販売者が倉庫に預けている商品のリスト(商品目録)である。図示した商品情報は、販売者IDに対応する。つまり、販売者毎に図示した商品情報が管理されている。商品情報は、販売者が販売する商品毎にレコードを有する。レコードは、商品ID、商品名、大きさ、重量(実重量)、価格および在庫数を対応付けて記憶する。商品IDは、商品を識別する情報である。商品名は、商品の呼び名である。大きさは、商品の大きさを縦×横×高さで表す。重量は、商品の包装(たとえば、袋または紙箱など)を含めた商品の単位重量である。価格は、購入者(ユーザ)が商品を購入する際の価格である。この例では、消費税を含むものとする。在庫数は、倉庫で保管している商品の数である。
図示した容器情報は、倉庫に用意されている段ボール箱(容器の例)の種類毎にレコードを有する。レコードは、箱ID、内寸法、外寸法および容器の重量を対応付けて記憶する。箱IDは、段ボール箱の種類を識別する。内寸法は、段ボール箱の内側の寸法(縦×横×高さ)である。外寸法は、段ボール箱の外側の寸法(縦×横×高さ)である。重量は、段ボール箱の実際の重量である。
複数の配送サービスは、それぞれ独自の配送料金体系を有する。配送料金体系は、配送料の算出ルール(配送料テーブルを含む)により定まる。配送料の算出ルールは、ルール記憶部164に記憶されている。具体的には、配送先の国毎に異なる配送料テーブルが用意されている。配送先の国によって輸送距離が異なるので、それぞれに配送料が定められる。たとえば、配送サービスAでX国へ配送する場合の配送料テーブル、Y国へ配送する場合の配送料テーブルなど、配送サービスAと各配送先の国の組み合わせに対応する配送料テーブルが用意されている。また、配送サービスBでX国へ配送する場合の配送料テーブル、Y国へ配送する場合の配送料テーブルなど、配送サービスBと各配送先の国の組み合わせに対応する配送料テーブルが用意されている。したがって、配送サービスと配送先の国が決まると、それらに対応する1つの配送料テーブルが定まる。なお、配送元の国は、倉庫の所在している国(この例では、日本)である。
図示した各画面は、ユーザ端末300のブラウザによって表示される。商品画面500は、ECサイトで販売されている商品(たとえば、セーター)を提示する画面である。商品写真領域502には商品の写真が掲載され、商品名「セーター」と価格「3000円」が表示される。購入者(ユーザ)がこの商品を購入しようとする場合には、数量入力領域504に注文する数量(たとえば、2)を入力し、「カートに入れる」ボタン506をクリック(あるいは、タッチ)する。この例では、不図示の「マフラー」の商品画面500でも数量:2を入力して、カートに入れているものとする。
配送料見積サーバ100は、ECサイトサーバ200から配送見積依頼(届け先国及び商品の情報など)を受けて、見積リスト(配送料の見積結果)をECサイトサーバ200へ返す。この際、梱包に適した段ボール箱が選定される。見積リストは、たとえば配送サービスAの名称「A宅配」、配送料(4600円)および所要日数(3日)、配送サービスBの名称「B郵便」、配送料(5000円)および所要日数(3日)などが含まれる。これらの情報を受信することによって、ECサイトサーバ200は、配送サービス選択画面530を生成することができる。
実施形態では、代行業者が委託先として認めている配送サービスのすべてを見積候補とする例を示したが、販売者が自ら販売する商品の配送に利用できる配送サービスの候補を限定できるようにしてもよい。変形例1は、上述した対策Hに相当する。販売者は、自らの商品に関して不適切な配送サービスを排除し、適切な配送サービスのみを購入者(ユーザ)に選択させる。また、顧客対応が悪いと思う配送サービスなどを排除するという使い方もある。販売者が限定した配送サービスのみが見積候補となる。
実施形態では、配送料を見積もった配送サービスのすべてを見積リストとして送信する例を示したが、配送料見積サーバ100が、1つの配送サービスに絞り込むようにしてもよい。
実施形態では、配送料見積サーバ100において配送料の見積額を算出する例を示したが、配送料見積サーバ100で算出せずに、配送業者サーバ400に配送料の見積額を算出してもらうようにしてもよい。
図7のS12における段ボール箱の特定方法は、実施形態に示した例に限定されない。たとえば、布地や紐のように、折りたたんだり、丸めたりして形状を変えやすい商品の場合には、商品の大きさを体積で特定し、全商品の総体積が段ボール箱の容量よりも小さい場合に、商品を収容可能であると判定してもよい。また、段ボール箱の内寸法で特定される収容領域を仮想空間の3次元モデルで表し、その収容領域に商品の3次元モデルが収められるかを仮想空間で試行することによって、商品を収容可能であるかを判定してもよい。これら以外の従来技術を用いて、段ボール箱を特定してもよい。
Claims (4)
- 物品を販売する越境商取引サイトの第1サーバと通信ネットワークを介して接続され、
独自の配送料体系を有する国際物流業者により提供される配送サービスのうち、前記物品の販売者の端末から、前記販売者によって利用可能として指定された配送サービスの識別情報を受信するとともに、ユーザが前記越境商取引サイトにおいて前記物品の購入を申込む手続き中に前記第1サーバから、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の前記物品の配送数量と、前記ユーザによって指定される届け先国とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、
複数の配送サービスのうち、前記販売者によって指定された配送サービスから、前記届け先国への配送が可能な1以上の配送サービスを選定するサービス選定部と、
前記選定された1以上の配送サービスそれぞれについて、配送される全物品を含む荷物の配送料の見積額を算出する見積算出部と、
前記購入の申込みが完了する前に、前記選定された1以上の配送サービス毎の配送料の見積額を送信する送信部と、を有する配送料見積装置。 - 前記見積額が算出された複数の配送サービスの中から、配送料の見積額に基づいて推奨される配送サービスを選出するサービス推奨部を、更に有することを特徴とする請求項1に記載の配送料見積装置。
- 配送サービスに対応する第2サーバと通信ネットワークを介して接続し、
複数の前記第2サーバそれぞれから、複数の配送サービスそれぞれについての前記配送料の算出ルールを取得するルール取得部を、更に有し、
前記見積算出部は、取得された前記算出ルールに基づいて、配送料の見積額を算出することを特徴とする請求項1に記載の配送料見積装置。 - 物品を販売する越境商取引サイトの第1サーバと通信ネットワークを介して接続され、
独自の配送料体系を有する国際物流業者により提供される配送サービスのうち、前記物品の販売者の端末から、前記販売者によって利用可能として指定された配送サービスの識別情報を受信するとともに、ユーザが前記越境商取引サイトにおいて前記物品の購入を申込む手続き中に前記第1サーバから、配送される1種類以上の物品の識別情報と、配送される各種類の前記物品の配送数量と、前記ユーザによって指定される届け先国とを含む配送料見積依頼を受信する受信部と、
複数の配送サービスのうち、前記販売者によって指定された配送サービスから、前記届け先国への配送が可能な第1配送サービスと第2配送サービスとを選定するサービス選定部と、
選定された前記第1配送サービスについて、配送される全物品を含む荷物の第1配送料の第1見積額を算出する見積算出部と、
選定された前記第2配送サービスの第2サーバへ、配送される前記全物品を含む前記荷物の第2配送料の第2見積額を照会する見積照会部と、
前記第2サーバから前記第2配送料の前記第2見積額を取得する見積取得部と、
前記購入の申込みが完了する前に、前記第1配送サービスにおける前記第1配送料の前記第1見積額と、前記第2配送サービスにおける前記第2配送料の前記第2見積額とを送信する送信部と、を有する配送料見積装置。
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