JP7263647B2 - 車両用防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンションアームの先端を車体に取り付ける際に用いられる車両用防振装置に関する。
車両走行時において、路面から車輪への入力に伴い、サスペンションアーム(トレーリングアーム)が上下に揺動する。サスペンションアームの先端は、防振装置を介して車体に取り付けられる。当該防振装置は、弾性変形しうる防振体を備える。これにより、サスペンションアームが揺動した場合であっても、防振装置によりサスペンションアームから車体に伝達される振動が抑制される。
特許文献1には、防振装置の一例が開示されている。当該防振装置は、車体に取り付けられる内筒部材と、内筒部材を取り囲み、かつサスペンションアームの先端に取り付けられる外筒部材と、内筒部材と外筒部材との間に位置する防振部材(防振体)とを備える。防振部材は、ゴムからなる弾性体である。車両走行の際、サスペンションアームが揺動すると、防振部材は、内筒部材が延びる方向回りのねじりを受けるとともに、当該方向に対して直交する方向において外筒部材ととともに並進する。防振装置により車体に伝達される振動を抑制するためには、ねじりおよび並進に対する防振部材の変形性能を確保する必要がある。このため、防振部材には、内筒部材が延びる方向に貫通する空隙部(特許文献1ではすぐり部)が形成されている。これにより、ねじりに対する防振部材の変形性能が確保される。ただし、空隙部の体積をより大きくすると、防振部材の並進が過度となるため、防振部材の耐久性の低下を招く。それゆえ、防振部材は、外筒部材の内周面から内筒部材に向けて突出し、かつ空隙部に接するストッパ部(特許文献1では下方突部)を有する。防振部材が並進すると、空隙部が完全に閉塞される前にストッパ部が防振部材の本体部(特許文献1では防振脚部)に接触する。これにより、防振部材の変形が制限されるため、防振部材の耐久性の低下が防止される。
しかし、当該防振部材のストッパ部の側面は、内筒部材が延びる方向に対して平行である。これにより、防振部材がねじりを受けると、ストッパ部の側面が一様に防振部材の本体部に接触する。すなわち、ストッパ部の側面が本体部に接触した時点で、ねじりに対する防振部材の変形性能が急激に低下する。したがって、サスペンションアームから車体に伝達される振動の抑制効果が低下するため、乗り心地の悪化が懸念される。乗り心地の悪化を防ぐためには、空隙部の体積と、ねじりを主に受ける本体部の体積とをそれぞれ大きくする必要があるため、防振装置の大型化を招くこととなる。
特開2011-220435号公報
本発明は上述の事情に鑑み、装置の大型化を招くことなく、ねじりに対する防振体の変形性能をより効果的に確保することが可能な車両用防振装置を提供することをその課題とする。
本発明によって提供される車両用防振装置は、車体に取り付けられるための軸孔、および前記軸孔の軸心回りに沿った外周面を有する内筒と、前記外周面を前記軸心回りに囲む内周面を有するとともに、サスペンションアームの先端部に嵌め込まれる外筒と、前記外周面と前記内周面とに挟まれた部分を含み、かつ弾性変形しうる防振体と、を備え、前記防振体は、前記内周面に接する外縁部と、前記外縁部から前記外周面に至って延びる本体部と、前記外縁部から前記外周面に向かって突出し、かつ前記本体部および前記外周面の双方に対して離間したストッパ部と、を有し、前記防振体には、前記外縁部、前記本体部および前記ストッパ部に囲まれ、かつ前記軸孔の軸心が延びる方向の両端から開口した空隙部が形成され、前記ストッパ部は、前記空隙部に対向する側面を有し、前記側面は、前記軸心が延びる方向に対して傾斜した傾斜部を含み、前記軸心が延びる方向において、前記傾斜部は、前記側面の両端のいずれかから内方にかけて前記本体部に向けて傾斜していることを特徴としている。
本発明によって提供される車両用防振装置によれば、装置の大型化を招くことなく、ねじりに対する防振体の変形性能をより効果的に確保することが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明にかかる車両用防振装置の使用状態を示す断面図である。 図1に示す車両用防振装置の平面図である。 図2のIII―III線に沿う断面図である。 図2のIV―IV線に沿う断面図である。 図2のV―V線に沿う断面図である。 図1に示す車両用防振装置の第1変形例の平面図である。 図1に示す車両用防振装置の第2変形例の平面図である。 図1に示す車両用防振装置の第3変形例の平面図である。
本発明を実施するための形態について、添付図面に基づいて説明する。
図1~図5に基づき、本発明の一実施形態にかかる車両用防振装置(以下「防振装置A10」という。)について説明する。ここで、説明の便宜上、図1に示すfrは車両前方向を、rrは車両後方向を、rhは車両右方向を、lhは車両左方向をそれぞれ指す。図1は、車両上下方向に対して直交する方向に沿った断面図である。図2は、軸心N(詳細は後述)に沿って視た図である。
図1に示すように、防振装置A10は、サスペンションアーム40の先端部41と、車体に固定されたブラケット50との双方に取り付けられる。本使用状態は、サスペンションアーム40がリアサスペンションの一要素である場合を例としている。当該リアサスペンションは、右側後輪にかかるものである。防振装置A10は、内筒10、外筒20および防振体30を備える。
図1に示すように、内筒10は、防振装置A10の中央に位置する。内筒10の材料は、たとえばアルミニウムである。内筒10は、軸孔11および外周面101を有する。軸孔11は、防振装置A10をブラケット50に取り付けられるために利用される。外周面101は、軸孔11の軸心N(以下、単に「軸心N」という。)回りに沿っている。外筒20は、防振装置A10の外周に位置する。外筒20の材料は、たとえば鋼である。外筒20は、内周面201およびフランジ部21を有する。内周面201は、外周面101を軸心N回りに囲んでいる。フランジ部21は、外筒20において軸心Nが延びる方向の一端に位置し、かつ内周面201に沿って形成されている。フランジ部21は、内周面201から軸心Nが延びる方向に対して直交する方向に張り出している。なお、防振装置A10が示す例においては、内筒10および外筒20は、ともに円筒状である。防振体30は、外周面101と内周面201とに挟まれた部分を含み、かつ外周面101および内周面201の双方に接している。防振体30は、弾性変形しうる材料からなる。当該材料は、たとえば天然ゴム(NR)である。防振体30は、外周面101と、内周面201およびフランジ部21とに対して加硫接着されている。
図1に示すように、サスペンションアーム40の先端部41には、軸心Nが延びる方向に貫通した開口が形成されている。当該開口に外筒20が嵌め込まれることにより、防振装置A10は、サスペンションアーム40の先端部41に取り付けられる。この際、フランジ部21が先端部41に接触する。ブラケット50は、一対の側部51を含む。一対の側部51は、車体から車両下方に下垂し、かつ軸心Nが延びる方向において互いに離間している。先端部41に取り付けられた防振装置A10を一対の側部51の間に配置した後、締結部材60を用いることにより、防振装置A10は、車体に取り付けられる。締結部材60は、たとえばボルトおよびウェルドナットから構成される。ボルトは、軸孔11に挿通されている。ウェルドナットは、一対の側部51のうち、車両内方に位置する当該側部51に接合されている。
図1に示すように、防振装置A10の使用状態においては、内筒10は、締結部材60を介してブラケット50に固定されている。外筒20は、サスペンションアーム40の先端部41に固定されている。これにより、車両走行時において、路面から後輪への入力に伴いサスペンションアーム40が上下に揺動すると、外筒20は、内筒10に対して軸心N回りに相対回転する。したがって、防振体30は、軸心N回りのねじりT1を受ける。さらに、図1に示す防振装置A10の使用状態においては、軸心Nは、車両左右方向に対して車両外方の端が車両後方に倒れるように傾斜している。これにより、後輪のトーアウトが抑止され、車両の走行安定性が向上する。この場合、サスペンションアーム40が上下に揺動すると、外筒20は、軸心N回りと、軸心Nに対して直交し、かつ図1に示す中心Cを通過する軸回りとの双方に回転する。したがって、防振体30は、ねじりT1と、軸心Nに対して直交し、かつ図1に示す中心Cを通過する軸回りのねじりT2との双方を受ける。なお、ねじりT1およびねじりT2を合成したねじりTは、図1に示す軸Ax回りに回転する挙動となる。
図2~図4に示すように、防振体30は、外縁部31、一対の本体部32、一対のストッパ部33、および環状部34を有する。
図2~図4に示すように、外縁部31は、外筒20の内周面201に接している。外縁部31は、内周面201に沿った円筒状をなしている。
図2~図4に示すように、一対の本体部32は、外縁部31から内筒10の外周面101に至って延びている。一対の本体部32は、外周面101に接している。防振装置A10においては、一対の本体部32は、内筒10を挟んで互いにつながっている。なお、一対の本体部32は、内筒10を挟んで互いに離間した構成でもよい。防振装置A10の使用状態において、サスペンションアーム40の揺動に伴い防振体30が受けるねじり、および防振体30の並進に伴う変形は、一対の本体部32が主に受け持つ。
図2および図4に示すように、一対のストッパ部33は、外縁部31から内筒10の外周面101に向けて突出している。一対のストッパ部33は、一対の本体部32、および内筒10の外周面101の双方に対して離間している。あわせて、一対のストッパ部33は、軸心Nが延びる方向に対して直交する方向において互いに離間している。一対のストッパ部33の各々は、一対の主面331、および側面332を有する。一対の主面331は、ストッパ部33において軸心Nが延びる方向の両端に位置し、かつ互いに反対側を向く。防振装置A10においては、一対の主面331の各々は、三角形状である。側面332は、一対の主面331の間に位置する。側面332は、一対の主面331につながっている。
図2~図4に示すように、環状部34は、防振体30において軸心Nが延びる方向の一端に位置する。環状部34は、外筒20のフランジ部21に接し、かつフランジ部21の軸心Nが延びる方向を向く面に沿って形成されている。環状部34は、外縁部31につながっている。図2に示すように、軸心Nが延びる方向に沿って視て、環状部34は、外縁部31に重なっている。
図2、図4および図5に示すように、防振体30には、一対の空隙部35が形成されている。一対の空隙部35の各々は、外縁部31、一対の本体部32、および一対のストッパ部33のいずれかに囲まれている。一対の空隙部35は、一対のストッパ部33が互いに離間する方向と同方向において互いに離間している。一対の空隙部35は、防振体30において軸心Nが延びる方向の両端から開口している。防振装置A10においては、一対の空隙部35は、防振体30を軸心Nが延びる方向に貫通している。なお、一対の空隙部35は、軸心Nが延びる方向における防振体30の中央付近が、一対の本体部32、および一対のストッパ部33とは異なる防振体30の部分により塞がれた構成でもよい。一対のストッパ部33の側面332の各々は、一対の空隙部35のいずれかに対向している。図2に示すように、一対の空隙部35の各々は、直行域351、および一対の斜行域352を含む。軸心Nが延びる方向に沿って視て、直行域351は、軸心Nが延びる方向と、一対の空隙部35が互いに離間する方向との双方に対して直交する方向に延びている。軸心Nが延びる方向に沿って視て、一対の斜行域352は、直行域351の両端から外筒20の内周面201に向けて延びている。あわせて、軸心Nが延びる方向に沿って視て、一対の斜行域352の各々は、直行域351に対して傾斜している。
図5に示すように、一対のストッパ部33の側面332の各々は、平行部332A、および一対の傾斜部332Bを含む。平行部332Aは、軸心Nが延びる方向に対して平行である。一対の傾斜部332Bの各々は、平行部332Aと、一対の主面331のいずれかにつながっている。一対の傾斜部332Bは、側面332において軸心Nが延びる方向の両側に位置する。一対の傾斜部332Bの各々は、軸心Nが延びる方向に対して傾斜している。軸心Nが延びる方向において、一対の傾斜部332Bの各々は、側面332の両端のいずれかから内方にかけて一対の本体部32に向けて傾斜している。防振装置A10においては、一対の傾斜部332Bは、いずれも平面である。この場合において、図5に示す平行部332Aに対する一対の傾斜部332Bの各々の傾斜角αの大きさは、10°以上20°以下である。なお、一対の傾斜部332Bは、一対の本体部32に向けて膨出する曲面でもよい。
図2においては、一対の傾斜部332Bを、複数点からなる領域で示している。図2に示すように、防振装置A10においては、一対の傾斜部332Bの各々は、主面331の端点331Aを挟む2つの領域に区分されている。これらの2つの領域は、端点331Aを通過する側面332の一辺において互いにつながっている。端点331Aは、主面331の一部を構成し、かつ一対の傾斜部332Bがつながる辺において、内筒10の外周面101に対して最も近くに位置する点を指す。
次に、図6に基づき、防振装置A10の第1変形例である防振装置A11について説明する。防振装置A11は、防振体30の一対のストッパ部33の構成が、先述した防振装置A10に対して異なる。図6に示すように、一対のストッパ部33の各々において、一対の主面331の各々は、半円状である。一対のストッパ部33の側面332の各々において、防振装置A11の一対の傾斜部332Bの各々の面積は、防振装置A10の一対の傾斜部332Bの各々の面積よりも小である。
次に、図7に基づき、防振装置A10の第2変形例である防振装置A12について説明する。防振装置A12は、防振体30の一対のストッパ部33の構成が、先述した防振装置A10に対して異なる。図7に示すように、一対のストッパ部33の各々において、一対の主面331の各々は、下底が外縁部31につながる台形状である。これにより、防振装置A12においては、一対の主面331の各々の上底には、その両端に一対の端点331Aが存在している。一対のストッパ部33の側面332の各々において、平行部332Aは、一対の主面331の各々の上底につながっている。あわせて、防振装置A12の一対の傾斜部332Bの各々の面積は、防振装置A10の一対の傾斜部332Bの各々の面積よりも小である。また、一対の傾斜部332Bの各々において、主面331の一対の端点331Aを挟む2つの領域は、軸心Nが延びる方向に沿って視て互いに離間している。
次に、図8に基づき、防振装置A10の第3変形例である防振装置A13について説明する。防振装置A13は、防振体30の一対のストッパ部33の構成が、先述した防振装置A10に対して異なる。図8に示すように、一対のストッパ部33の各々において、一対の主面331の各々は、下底が外縁部31につながる台形状である。これにより、防振装置A13においては、一対の主面331の各々の上底には、その両端に一対の端点331Aが存在している。一対のストッパ部33の側面332の各々において、一対の傾斜部332Bは、軸心Nに沿って視て一対の空隙部35の直行域351のいずれかに対向する領域を含む。これにより、一対の傾斜部332Bの各々は、防振装置A10~防振装置A12の場合とは異なり、一体となった領域となっている。なお、防振装置A13においては、一対の本体部32は、内筒10の外周面101の全体を覆う構成となっている。
次に、防振装置A10の作用効果について説明する。
防振装置A10は、内筒10の外周面101と、外筒20の内周面201とに挟まれた部分を含み、かつ弾性変形しうる防振体30を備える。防振体30は、外縁部31、本体部32およびストッパ部33を有する。さらに、防振体30には、外縁部31、本体部32およびストッパ部33に囲まれ、かつ軸心Nが延びる方向の両端から開口した空隙部35が形成されている。ストッパ部33は、空隙部35に対向する側面332を有する。側面332は、軸心Nが延びる方向に対して傾斜した傾斜部332Bを含む。軸心Nが延びる方向において、傾斜部332Bは、側面332の両端のいずれかから内方にかけて本体部32に向けて傾斜している。これにより、図1に示す防振装置A10の使用状態において、防振体30が軸心N回りのねじり(ねじりT1)を受けると空隙部35が徐々に閉塞され、ストッパ部33の側面332が本体部32に接触する。しかし、本体部32に最初に接触するのは側面332の平行部332Aであり、傾斜部332Bは接触しない。このため、傾斜部332Bに対向する本体部32の領域は、軸心Nに対して直交する方向における防振体30の並進に対する変形性能と、ねじりに対する変形性能との双方の性能が確保されたままとなる。したがって、ストッパ部33の側面332が本体部32に接触しても、ねじりに対する防振体30の変形性能の低下は、より緩やかなものとなる。したがって、防振装置A10によれば、防振装置A10の大型化を招くことなく、ねじりに対する防振体30の変形性能をより効果的に確保することが可能となる。
図1に示す防振装置A10の使用状態においては、防振体30は、軸心N回りのねじり(ねじりT1)に加えて、軸心Nに対して直交し、かつ図1に示す中心Cを通過する軸回りのねじり(ねじりT2)も受ける。このため、防振体30がこれら双方を合成したねじり(ねじりT)を受けると、ストッパ部33の側面332のうち、軸心Nが延びる方向の両端に位置する領域が、本体部32に最初に接触しようとする。当該領域が本体部32に接触すると、ストッパ部33による本体部32の変形の制限の度合いがより大きくなるため、ストッパ部33が接触する本体部32の領域周辺に引張応力が集中する。これにより、防振体30の耐久性の低下が懸念される。そこで、当該領域を傾斜部332Bとすることにより、防振体30がこれら双方のねじりを受けた場合であっても、当該領域が本体部32に最初に接触することが回避される。したがって、引張応力の集中に伴う防振体30の耐久性の低下を防止することができる。
ストッパ部33の側面332の傾斜部332Bを、本体部32に向けて膨出する曲面とすることにより、傾斜部332Bが平面である場合と比較して、ねじりに対する防振体30の変形性能の低下が、さらに緩やかなものとなる。
図1に示す防振装置A10の使用状態は、防振装置A10が右側後輪にかかるサスペンションアーム40の先端部41取り付けられる場合を示しているが、防振装置A10は、左側後輪にかかるサスペンションアーム40の先端部41に取り付けられる場合にも適用できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10,A11,A12,A13:防振装置
10:内筒
101:外周面
11:軸孔
20:外筒
201:内周面
21:フランジ部
30:防振体
31:外縁部
32:本体部
33:ストッパ部
331:主面
331A:端点
332:側面
332A:平行部
332B:傾斜部
34:環状部
35:空隙部
351:直行域
352:斜行域
40:サスペンションアーム
41:先端部
50:ブラケット
51:側部
60:締結部材
N:軸心
C:中心
Ax:軸
α:傾斜角

Claims (1)

  1. 車体に取り付けられるための軸孔と、前記軸孔の軸心回りに沿った外周面と、を有する内筒と、
    前記外周面を前記軸心回りに囲む内周面を有するとともに、サスペンションアームの先端部に嵌め込まれる外筒と、
    前記外周面と前記内周面とに挟まれた部分を含み、かつ弾性変形しうる防振体と、を備え、
    前記防振体は、前記内周面に接する外縁部と、前記外縁部から前記外周面に至って延びる本体部と、前記外縁部から前記外周面に向かって突出し、かつ前記本体部および前記外周面の双方に対して離間したストッパ部と、を有し、
    前記防振体には、前記外縁部、前記本体部および前記ストッパ部に囲まれるとともに、前記軸孔の軸心が延びる方向としての軸心方向の両から開口した空隙部が形成されており
    前記ストッパ部は、前記軸心方向において互いに反対側を向く一対の主面と、前記空隙部に対向するとともに、各々の前記軸心方向の両側が前記一対の主面につながる一対の側面と、を有し、
    前記一対の主面の各々は、前記外周面から最も近くに位置する端点を含み、
    前記ストッパ部は、前記一対の主面の各々の前記端点を結ぶとともに、前記軸心方向に沿って延びる端縁を有し、
    前記一対の側面は、前記軸心回りにおいて前記端縁を境界として互いにつながっており、
    前記一対の側面の各々は、前記一対の主面に個別につながる一対の傾斜部と、前記軸心方向の両側が前記一対の傾斜部につながり、かつ前記軸心方向に沿って延びる平行部と、を含み、
    前記一対の傾斜部の各々は、前記一対の主面のいずれかから前記外周面に近づく向きに前記軸心方向に対して傾斜している、車両用防振装置。
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