JP7261445B2 - 繰出容器 - Google Patents

繰出容器 Download PDF

Info

Publication number
JP7261445B2
JP7261445B2 JP2018240823A JP2018240823A JP7261445B2 JP 7261445 B2 JP7261445 B2 JP 7261445B2 JP 2018240823 A JP2018240823 A JP 2018240823A JP 2018240823 A JP2018240823 A JP 2018240823A JP 7261445 B2 JP7261445 B2 JP 7261445B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer container
screw
container
engagement members
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018240823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020100432A (ja
Inventor
裕樹 金川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tombow Pencil Co Ltd
Original Assignee
Tombow Pencil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tombow Pencil Co Ltd filed Critical Tombow Pencil Co Ltd
Priority to JP2018240823A priority Critical patent/JP7261445B2/ja
Publication of JP2020100432A publication Critical patent/JP2020100432A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7261445B2 publication Critical patent/JP7261445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Description

本発明は、棒状部材の繰出容器に関する。
化粧品や消しゴム等の棒状部材の繰出容器として、棒状部材を保持する保持部材に凸部を設け、繰出容器の外装容器の内周に、雌ねじを設けた構造を有するものがある(文献1参照)。また、外装容器と別に、棒状部材及び保持部材の外周に、雌ねじを設けた2枚のねじ係合部材が配置されている繰出容器もある(特許文献2参照)。これらの繰出容器は、棒状部材及び保持部材が回転すると、凸部が雌ねじに沿って移動し、これにより、棒状部材が繰り出される。
特開2007-289365号公報 特開2008-105359号公報
しかし、特許文献1の繰出容器は、外装容器の内周に、直接、雌ねじを設けるので、金型構造が複雑になる。特許文献2の繰出容器は、2枚のねじ係合部材に設けられている雌ねじに方向性があり、組付けに手間がかかり、またそれぞれのねじ係合部材に対応する金型が必要となるため、コストがかかる。
本発明は、製造が容易で且つ製造コストの低減が可能な繰出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のものを提供する。
軸方向に延びる円筒状の外装容器と、前記外装容器に対して相対回転可能であり、前記軸方向に延びる直線開口部が設けられ且つ前記外装容器の内側に収容される収容部、及び、前記外装容器から突出した回転操作部を有する回転筒と、前記回転筒の内側に収容され、前記回転筒の前記直線開口部より突出するねじ被係合部が形成され、前記ねじ被係合部が前記直線開口部に沿って前記軸方向に移動することにより前記回転筒とともに回転しつつ前記軸方向に進退可能で、且つ棒状部材を前側に保持可能な可動部材と、前記収容部の外周を覆い、前記軸と直交する断面が円弧状で、且つねじ係合部が内面に形成された2枚のねじ係合部材と、を備え、前記ねじ係合部が、前記ねじ係合部材の展開図において点対称で、且つ偶数条ねじである、棒状部材の繰出容器。
2枚の前記ねじ係合部材は、互いに同形であることが好ましい。
前記回転操作部は、前記外装容器よりも前側に突出し、前側に前記回転筒を相対回転可能に保持し、前記外装容器の後端に前記外装容器に対して相対回転しない気密状態で圧入される尾栓と、前記外装容器の前側に着脱可能で、前記外装容器に装着されたときに前記外装容器に対して気密状態で装着されるキャップと、を備えることが好ましい。
前記棒状部材は、棒状糊であってもよい。
本発明によれば、製造が容易で且つ製造コストの低減が可能な繰出容器を提供することができる。
繰出容器1と、その繰出容器1内に収容された棒状部材10との断面図であり、(a)は全体図、(b)は部分拡大図である。 繰出容器1と繰出容器1内に収容された棒状部材10とを示した分解斜視図である。 繰出容器1における、図1のC-C線での断面図斜視図である。 ねじ係合部材5の展開図である。 ねじ溝5c’が4条ねじの場合の変形形態を示す。 ねじ溝5c’’が1条ねじの場合の比較形態を示す。 ねじ溝5c’’’が3条ねじの場合の比較形態を示す。
図1は、繰出容器1と、その繰出容器1内に収容された棒状部材10との断面図であり、(a)は全体図、(b)は部分拡大図である。図2は繰出容器1と、その繰出容器1内に収容された棒状部材10とを示した分解斜視図である。なお、図1は図2のB-B線に沿った断面図である。
繰出容器1は、可動部材2と、可動部材2の外周に配置される回転筒3と、可動部材2の先端に取り付けられる保持部材4と、回転筒3の外周に配置される2枚のねじ係合部材5と、ねじ係合部材5の外周に配置される外装容器6と、回転筒3の後端に取り付けられる尾栓7と、外装容器6の先端を覆うキャップ8と、を備える。
繰出容器1は全体として軸Aを中心とした円柱形状であり、以下の説明において、軸Aに沿った繰出容器1のキャップ8側を前方、尾栓7側を後方として説明する。
(可動部材2)
可動部材2は円筒形であり、可動本体部2aを備え、可動本体部2aの後端の外面における、軸Aに対して対称な2箇所に、円周に沿って部分的に設けられたガイド凸部2bが形成されている。ガイド凸部2bの外周面には、ねじ係合部材5の内面に形成されたねじ溝5cと螺合する雄ねじ(ねじ被係合部)2cが設けられている。
可動部材2の可動本体部2aよりも前端には、可動本体部2aより小径の可動部材小径部2dが設けられている。可動部材小径部2dの外面には、全周にわたって外周凸部2eが設けられている。
(回転筒3)
可動部材2の外周に配置される回転筒3は円筒形で、外面における前側の部分に鍔部3aが設けられている。回転筒3の鍔部3aより前側は、回転操作部3bとなっている。回転筒3の鍔部3aより後側には、鍔部3aから後方に延びる第1収容部3cと、第1収容部3cよりもさらに後方に延びる第2収容部3dと、第2収容部3dの後端を覆う回転筒底部3eとが設けられている。
第1収容部3cと第2収容部3dとは内径が等しい。第2収容部3dの外径は第1収容部3cの外径よりも僅かに小さい。
第2収容部3dには、軸Aに対して対称な2箇所に、軸Aと平行に延びる直線開口部3gが設けられている。回転筒3の回転筒底部3eには軸Aを中心とした回転筒底穴3hが設けられている。
回転筒3の内部に可動部材2が挿入されると、可動部材2のガイド凸部2bが直線開口部3g内に配置され、直線開口部3gよりも外周に雄ねじ2cが突出する。
そして、直線開口部3gの軸Aと平行な側面に、ガイド凸部2bの軸Aと平行な側面が当接し、直線開口部3gにガイド凸部2bがガイドされることにより、可動部材2は回転筒3に対して直進移動する。
(保持部材4)
可動部材2の先端には保持部材4が取り付けられる。保持部材4は円板部4aと、円板部4aよりも前方に延びる保持部材前側円筒部4bと、円板部4aよりも後方に延びる保持部材後側円筒部4cとを有する。保持部材4の外径は全体で一定で、可動部材2の外径と略等しい。
図1(a)の点線で示す部分の拡大図である図1(b)に示すように、保持部材4の保持部材後側円筒部4cの後端の内面には内周凸部4dが設けられている。保持部材後側円筒部4cの内径は可動部材2の可動部材小径部2dの外径よりわずかに大きく、内周凸部4dの内径は、前述した可動部材2の外周凸部2eの外径よりわずかに小さい。
したがって、保持部材4の保持部材後側円筒部4cを、可動部材2の可動部材小径部2dに嵌め込むと、内周凸部4dが外周凸部2eを乗り越え、これにより、可動部材2に保持部材4が保持される。これにより可動部材2と保持部材4とは一体的に回転する。
また、保持部材4の保持部材前側円筒部4bの内面には、螺旋状の螺旋凸部4eが設けられている。
(棒状部材10)
棒状部材10は円柱状で、実施形態では棒状糊であるが、棒状の消しゴム、口紅等の、使用されるにつれて減少していく棒状ものであれば他の部材であってもよい。
棒状部材10は、棒状部材本体部10aと、後端に設けられた棒状部材小径部10bとを備える。棒状部材本体部10aの外径は、保持部材4及び可動部材2の外径と略等しい。
棒状部材小径部10bの外周には螺旋状の螺旋凹部10cが設けられている。
保持部材4の保持部材前側円筒部4bの内径と、棒状部材10の棒状部材小径部10bの外径とは略同径で、保持部材4の保持部材前側円筒部4bに、棒状部材10の棒状部材小径部10bを相対回転させながら挿入すると、保持部材4の保持部材前側円筒部4bの螺旋凸部4eに沿って、棒状部材10の螺旋凹部10cが移動して、棒状部材10が保持部材4に保持される。
回転筒3の前に保持部材4が取り付けられ、保持部材4の前に棒状部材10が保持されると、回転筒3と保持部材4と棒状部材10との外径は略等しいので、全体として一体の円柱形状となる。
(ねじ係合部材5)
ねじ係合部材5A、5Bは、円筒部材を軸Aに沿って2つに分割したような形状で、軸Aと直交する断面が円弧状となる。ねじ係合部材5A、5Bの軸Aを中心とした円弧の角度は180度よりわずかに小さく、170度である。
ねじ係合部材5A、5Bは、その先端が、外装容器6の内面の前側に設けられた、後を向いた壁部6fよって位置決めされ、回転筒3の第2収容部3dを囲むようにして2枚配置されている。一方のねじ係合部材5Aと他方のねじ係合部材5Bとの間には、軸A方向に隙間5a、5b(後述の図4に図示)が空いている。
ねじ係合部材5A、5Bの内周面には、それぞれ雌ねじであるねじ溝(ねじ係合部)5cが切られている。
図3は、繰出容器1における、図1のC-C線での断面図斜視図である。
可動部材2において、雄ねじ2cの幅Xは、ねじ係合部材5Aと5Bの隙間5a、5bの幅Y(つまり、ねじ溝が存在しない幅)よりも大きい関係となっている。このような関係とすることで、雄ねじ2cと、ねじ係合部材5A、5Bのねじ溝5cとが好適に噛み合うことが可能となる。
(外装容器6)
ねじ係合部材5A、5Bの外側には、筒状の外装容器6が配置されている。外装容器6は、外装容器本体6aと、外装容器本体6aの前側に設けられた外装容器小径部6bとを備え、外装容器小径部6bと外装容器本体6aとの間に前を向いた壁部6cが形成されている。また、外装容器小径部6bの外周に円周状突起6dが設けられている。さらに、外装容器6の内面の前側には、後を向いた壁部6fが設けられている。
(尾栓7)
尾栓7は、円板状の尾栓底部7aと、尾栓底部7aから後方に延びる尾栓後側円筒部7bと、尾栓後側円筒部7bの後端の外周に設けられた尾栓フランジ部7cとを有する。
尾栓底部7aの中心から前方に向かって、小径の尾栓前側円筒部7dが延びている。尾栓前側円筒部7dの外径は、回転筒底穴3hの径よりわずかに小さい。
尾栓前側円筒部7dの外周には、尾栓円周状凸部7eが設けられている。尾栓円周状凸部7eの外周は、回転筒底穴3hの径より大きい。また、図1に示す断面において、尾栓円周状凸部7eの前側は、後方に向って径が大きくなるように傾いた斜面である。尾栓円周状凸部7eの後側は、径方向に延びる垂直面である。
回転筒底穴3hに尾栓7の尾栓前側円筒部7dを挿入すると、回転筒3の回転筒底穴3hが弾性変形して尾栓円周状凸部7eの斜面が回転筒底穴3hの内面を乗り越える。乗り越えた後は、垂直面が回転筒底穴3hの前面に当接するので、尾栓7は回転筒底穴3hから抜けにくい。この状態で、回転筒3は尾栓7に対して相対回転可能となる。
尾栓後側円筒部7bの外径は、外装容器6の外装容器本体6aの後端部の内径と略等しい。そして、尾栓後側円筒部7bの外周には、全周に凸部7fが設けられている。また、外装容器6の後端側の内周面には凸部6eが設けられている。
凸部6eの内径は、尾栓後側円筒部7bの外径よりわずかに小さい。凸部7fの外径は、外装容器6の後端側の内径よりわずかに大きい。
尾栓7が、外装容器6の後端より圧入されると、尾栓後側円筒部7bの外周の凸部7fが、外装容器6の後端側の凸部6eを外径方向に押圧して、凸部6eを超える。そして、尾栓フランジ部7cが外装容器6の後端と当接すると、尾栓7がそれ以上外装容器6側に挿入されなくなる。
そのとき凸部7fが外装容器6の後端の内面と当接し、凸部6eが尾栓後側円筒部7bの外面と当接する。これにより外装容器6の後端の内面と、尾栓フランジ部7cの外面との間が気密状態で連結される。
(キャップ8)
キャップ8は、キャップ前面8aと、キャップ前面8aから後方延びるキャップ筒部8bとを有し、キャップ筒部8bは、外装容器6の外装容器小径部6bに対して着脱可能である。
キャップ筒部8bを外装容器小径部6bに挿入すると、キャップ筒部8bの端部が外装容器6の壁部6cに当接することにより、キャップ筒部8bの外装容器小径部6bへの挿入深さが一定に保たれる。このとき、外装容器小径部6bの外周に設けられた円周状突起6dがキャップ筒部8bの内面に押圧されることによりキャップ筒部8bは、外装容器小径部6bに対して気密状態で装着される。
また、尾栓フランジ部7cと、外装容器本体6aとキャップ筒部8bの外径は略等しいので、外装容器6にキャップ8を取り付けた繰出容器1は、全体として、一体の円柱形状となる。
ねじ係合部材5A、5Bについてさらに詳細に説明する。
上述のように、ねじ係合部材5A、5Bの内周面には、それぞれ雌ねじであるねじ溝5cが切られている。図4はねじ係合部材5の展開図であり、ねじ溝5cの中心を線で示す。
(1)実施形態のねじ溝5cは2条ねじである。2条ねじとは、ねじ溝5cとそれと隣接するねじ溝との間隔であるピッチPと、1回転でねじ溝が進む距離であるリードLとが、2P=Lの関係にあるねじ溝をいう。ただし、本発明はリードLがピッチPの2倍に限定されずリードLがピッチPの偶数倍の偶数条のねじであればよい。
(2)さらに、ねじ係合部材5A、5Bは、図4に示すように、それぞれ展開した状態で長方形であり、ねじ溝5cが点対称で設けられている。ここで点対称とは、その長方形の対角線の交点Qを中心に180°回転させたとき、元の図形と一致することである。
(3)また、ねじ係合部材5A、5Bは図示するように、互いに同形である。
本実施形態では、このように(1)、(2)、(3)を満たすので、
(4)ねじ係合部材5A、5Bを外装容器6の内周の壁部6fに当接させて、軸A方向の同位置に配置したとき、矢印T1で示すように、ねじ係合部材5A、5Bの上下を逆転させても、ねじ係合部材5A、5Bでねじ溝5cが連続する。また、矢印T2で示すようにねじ係合部材5Aと、ねじ係合部材5Bとを交換してもねじ係合部材5A、5Bでねじ溝5cが連続する。
繰出容器1からキャップ8を取り外し、棒状部材10を使用し、棒状部材10が使用により繰出し長さが短くなったときに、回転操作部3bを回転させると、回転筒3、可動部材2、保持部材4、棒状部材10がともに回転する。このとき、ねじ係合部材5A、5Bにおいてねじ溝5cが連続しているので、雄ねじ2cがねじ溝5cに沿って螺旋状に移動することができる。ゆえに、棒状部材10を前側に繰り出すことができる。
以上、本実施形態によると、ねじ係合部材5Aと5Bとを軸A方向の同位置に配置できるので、製造が容易である。また、ねじ係合部材5Aと5Bとの上下左右で交換してもよいので、製造が容易である。さらにねじ係合部材5Aと5Bとを同じ金型で製造することができ、製造コストを低減することができる。
また、ねじ係合部材5A、5Bでそれぞれのねじ溝5cが、互いに軸A方向に同じ位置に配置できるので、可動部材2に形成された2箇所の雄ネジ2cは、互いに軸A方向に同じ位置に配置可能となるため、可動部材2を軸A方向に短い長さで形成することが可能となる。
(変形形態)
図5は、実施形態の変形形態であり、(1)ねじ溝5c’が、偶数条である4条ねじの場合である。そして、(2)ねじ係合部材5A’、5B’は、図5に示すように、それぞれ展開図における対角線の交点Q’に対して、ねじ溝5c’が点対称で設けられている。(3)また、ねじ係合部材5A’、5B’は図示するように、互いに同形である。
この変形形態の場合も、ねじ係合部材5A’、5B’を外装容器6の内周の壁部6fに当接させて、軸A方向の同位置に配置したときに、矢印T1で示すように、ねじ係合部材5A’、5B’の上下を逆転させても、ねじ係合部材5A’、5B’でねじ溝5c’が連続する。
また、矢印T2で示すようにねじ係合部材5A’と、ねじ係合部材5B’とを交換してもねじ係合部材5A’、5B’でねじ溝5c’が連続する。
したがって、この場合も、ねじ係合部材5A’と5B’とを軸A方向の同位置に配置できるので、製造が容易である。また、ねじ係合部材5A’と5B’との上下左右で交換してもよいので、製造が容易である。さらにねじ係合部材5A’と5B’とを同じ金型で製造することができ、製造コストを低減することができる。
また、ねじ係合部材5A、5Bでそれぞれのねじ溝5cが、互いに軸A方向に同じ位置に配置できるので、可動部材2に形成された2箇所の雄ねじ2cは、互いに軸A方向に同じ位置に配置可能となるため、可動部材2を軸A方向に短い長さで形成することが可能となる。
(比較形態1)
これに対して、比較形態1としてねじ溝5c’’が奇数条である1条ねじである場合を図6に示す。図6(a)は、(2)ねじ係合部材5A’’、5B’’が、それぞれ展開図における対角線の交点Qに対して、ねじ溝5c’’が点対称で設けられている。また、(3)ねじ係合部材5A’’、5B’’は図示するように同形である。
しかし、この場合、ねじ係合部材5A’’と5B’’とを外装容器6の内周の壁部6fに当接させて軸A方向の同位置に配置すると、ねじ係合部材5A’’と5B’’との間でねじ溝5c’’は連続しない。ゆえに、ねじ溝5c’’を連続するためには、図6(a)に示すようにねじ係合部材5A’’と5B’’とを軸A方向の異なる位置に配置しなくてはならない。したがって製造時に位置調整に手間がかかることや、ねじ係合部材5A’’と5B’’とが異なる位置に配置される分、軸A方向に長くなってしまう。
図6(b)は、(2)ねじ係合部材5A’’、5B’’が、それぞれ展開図における対角線の交点Qに対して、ねじ溝5c’’が点対称で設けられている。そして、ねじ係合部材5A’’、5B’’を外装容器6の内周の壁部6fに当接させて、軸A方向の同位置に配置されている。
しかし、この場合、ねじ係合部材5A’’、5B’’でねじ溝5c’’が連続させるためには、ねじ係合部材5A’’、5B’’に形成されるねじ溝5c’’のパターンを異ならせる必要がある。したがって、ねじ係合部材5A’’と5B’’とを同じ金型で製造することがでず、実施形態と比べて製造コストがかかる。
(比較形態2)
図7は、比較形態2としてねじ溝5c’’’が奇数条である3条ねじである場合である。図7(a)は、(2)ねじ係合部材5A’’’、5B’’’が、それぞれ展開図における対角線の交点Qに対して、ねじ溝5c’’’が点対称で設けられている。また、(3)ねじ係合部材5A’’’、5B’’’は図示するように同形である。
しかし、この場合、ねじ係合部材5A’’’と5B’’’とを外装容器6の内周の壁部6fに当接させて軸A方向の同位置に配置すると、ねじ係合部材5A’’’と5B’’’との間でねじ溝5c’’’は連続しない。ゆえに、ねじ溝5c’’’を連続するためには、図7(a)に示すようにねじ係合部材5A’’’と5B’’’とを軸A方向の異なる位置に配置しなくてはならない。したがって製造時に位置調整に手間がかかることや、ねじ係合部材5A’’’と5B’’’とが異なる位置に配置される分、軸A方向に長くなってしまう。
図6(b)は、(2)ねじ係合部材5A’’’、5B’’’が、それぞれ展開図における対角線の交点Qに対して、ねじ溝5c’’’が点対称で設けられている。そして、ねじ係合部材5A’’’、5B’’’を外装容器6の内周の壁部6fに当接させて、軸A方向の同位置に配置されている。
しかし、この場合、ねじ係合部材5A’’’、5B’’’でねじ溝5c’’’が連続させるためには、ねじ係合部材5A’’’、5B’’’に形成されるねじ溝5c’’’のパターンを異ならせる必要がある。したがって、ねじ係合部材5A’’’と5B’’’とを同じ金型で製造することができず、実施形態と比べて製造コストがかかる。
以上、本実施形態によると、ねじ係合部材5Aと5Bとを同位置に配置できるので、製造が容易である。また、ねじ係合部材5Aと5Bとの上下左右で交換してもよいので、製造が容易である。
さらにねじ係合部材5Aと5Bとを同じ金型で製造することができ、製造コストを低減することができる。
また、尾栓7は、外装容器6の後端より圧入され、尾栓7と外装容器6とは気密状態で連結される。そしてキャップ8は、外装容器6に対して気密状態で装着される。したがって、繰出容器1(キャップ8、外装容器6、尾栓7)の内部の気密性が確保され、実施形態において棒状糊である棒状部材10の乾燥が抑制され、耐久性が向上する。
互いに相対回転する部材の間では気密状態を確保しにくい。例えば棒状部材を繰り出す際に外装容器に対して回転させる部分が尾栓の場合、尾栓と外装容器との間の気密性が低下し、キャップをしていても、外装容器の内部から水分や溶剤が揮発しやすい。そうすると、外装容器の内部に収納されている棒状糊が乾燥しやすくなる。
しかし、実施形態では、棒状部材10を繰り出す際に外装容器6に対して回転させる部分は回転操作部3bである。回転操作部3bは、繰出容器1にキャップ8を装着した場合に、外部に露出しない部分である。
したがって、互いに相対回転する外装容器6と回転操作部3bとの間の気密性が低くても、棒状糊が乾燥しにくい。
さらに、外装容器6に対して回転操作部3bは回転するが、その際、気密性を考慮しなくてよいので、回転操作部3bの回転トルクを小さくすることができ、操作性が向上する。
以上、本発明の繰出容器1の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、回転操作部3bを、外装容器6よりも前側に突出するように配置して回転筒を構成したが、これに限らない。すなわち、回転操作部を、外装容器よりも後側に突出するように配置して回転筒を構成してもよい。
A 軸
L リード
P ピッチ
Q 交点
1 繰出容器
2 可動部材
2c 雄ねじ(ねじ被係合部)
3 回転筒
3b 回転操作部
3c 第1収容部(収容部)
3d 第2収容部(収容部)
3g 直線開口部
4 保持部材
5A ねじ係合部材
5B ねじ係合部材
5c ねじ溝(ねじ係合部)
6 外装容器
7 尾栓
8 キャップ
10 棒状部材

Claims (4)

  1. 軸方向に延びる円筒状の外装容器と、
    前記外装容器に対して相対回転可能であり、前記軸方向に延びる直線開口部が設けられ且つ前記外装容器の内側に収容される収容部、及び、前記外装容器から突出した回転操作部を有する回転筒と、
    前記回転筒の内側に収容され、前記回転筒の前記直線開口部より突出するねじ被係合部が形成され、前記ねじ被係合部が前記直線開口部に沿って前記軸方向に移動することにより前記回転筒とともに回転しつつ前記軸方向に進退可能で、且つ棒状部材を前側に保持可能な可動部材と、
    前記収容部の外周を覆い、前記軸と直交する断面が円弧状で、且つねじ係合部が内面に形成された2枚のねじ係合部材と、を備え、
    前記ねじ係合部は、前記ねじ係合部材の展開図において、180°回転させたときの形状が、元の図形と一致するように設けられた偶数条ねじである、
    棒状部材の繰出容器。
  2. 2枚の前記ねじ係合部材は、互いに同形である、
    請求項1に記載の繰出容器。
  3. 前記回転操作部は、前記外装容器よりも前側に突出し、
    前側に前記回転筒を相対回転可能に保持し、前記外装容器の後端に前記外装容器に対して相対回転しない気密状態で圧入される尾栓と、
    前記外装容器の前側に着脱可能で、前記外装容器に装着されたときに前記外装容器に対して気密状態で装着されるキャップと、を備える、
    請求項1または2に記載の繰出容器。
  4. 前記棒状部材は、棒状糊である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の繰出容器。
JP2018240823A 2018-12-25 2018-12-25 繰出容器 Active JP7261445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018240823A JP7261445B2 (ja) 2018-12-25 2018-12-25 繰出容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018240823A JP7261445B2 (ja) 2018-12-25 2018-12-25 繰出容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020100432A JP2020100432A (ja) 2020-07-02
JP7261445B2 true JP7261445B2 (ja) 2023-04-20

Family

ID=71140896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018240823A Active JP7261445B2 (ja) 2018-12-25 2018-12-25 繰出容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7261445B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105359A (ja) 2006-10-27 2008-05-08 Micro Kk 回転繰出式消ゴム装置
KR100963159B1 (ko) 2009-08-21 2010-06-15 김태준 휴대용 음식물보관용기
JP2013248076A (ja) 2012-05-31 2013-12-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 繰出容器
US20180296012A1 (en) 2017-04-13 2018-10-18 Madelin Woods, LLC Food Wrap Holder

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0531718U (ja) * 1991-09-30 1993-04-27 竹内工業株式会社 口紅等の収納容器
JPH06227700A (ja) * 1993-01-29 1994-08-16 Copyer Co Ltd 搬送ローラ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105359A (ja) 2006-10-27 2008-05-08 Micro Kk 回転繰出式消ゴム装置
KR100963159B1 (ko) 2009-08-21 2010-06-15 김태준 휴대용 음식물보관용기
JP2013248076A (ja) 2012-05-31 2013-12-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd 繰出容器
US20180296012A1 (en) 2017-04-13 2018-10-18 Madelin Woods, LLC Food Wrap Holder

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020100432A (ja) 2020-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE41300E1 (en) Movable body dispensing device
JP6769592B2 (ja) 棒部材繰出装置
JP2001299442A (ja) 液体容器
KR970003359Y1 (ko) 봉상물조출용기
JP3965391B2 (ja) 棒状化粧料繰出容器
US20060000350A1 (en) Liquid container
JP7261445B2 (ja) 繰出容器
WO2014192175A1 (ja) カートリッジ式化粧料容器
JP2007075442A (ja) 棒状化粧料カートリッジ
JPWO2004049857A1 (ja) 棒状化粧料繰出容器
JP2009268660A (ja) ノック式繰出容器
JP2022129906A (ja) 塗布材繰出容器
JPH1178364A (ja) 筆記具
JPH11139470A (ja) 棒状物繰り出し容器
JPH0233703Y2 (ja)
JP2009247427A (ja) 回転式繰出容器
JP2001231628A (ja) 棒状化粧料繰り出し容器
JP6625172B2 (ja) 多芯式筆記具
JP7503824B2 (ja) 棒状化粧料容器
JP3221247U (ja) 棒状化粧料容器
JP2006081791A (ja) 棒状化粧材繰出容器
JP7145478B2 (ja) 棒状化粧料繰出容器
JP4620496B2 (ja) 棒状化粧料容器及び棒状化粧料繰出容器
JP4192280B2 (ja) 化粧料等の繰出容器
JP2008142465A (ja) 棒状体繰出容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7261445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150