JP7255986B2 - 多重通信用コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、ノイズ除去機能を有する多重通信用コネクタに関する。
従来、車両に搭載された複数の電装品を通信によって制御するために配策される通信線の接続に多重通信用コネクタが用いられる。
この多重通信用のコネクタは、コネクタハウジング内にノイズを除去するための磁性体としてフェライトが内部に配置されるようになっている。
例えば、特許文献1には、第一のハウジングの後部に組み付けられる第二のハウジングに、第一のハウジングに設けられた複数のコネクタ嵌合部に対応した位置で複数のフェライトを各フェライトに対して一対ずつ設けられた付勢アームによって保持した多重通信用のコネクタが記載されている。
特開2012-69270号公報
しかしながら、特許文献1に記載された多重通信用のコネクタは、一対の付勢アームがフェライトの両側面からフェライトを付勢して保持するようになっているので、第二のハウジングの寸法が一対の付勢アームの対向方向で大きくなり、コネクタ全体として大型化してしまう問題がある。
また、特許文献1に記載された多重通信用のコネクタは、付勢アームの弾性変形または寸法交差によってフェライトの取付け位置にズレが発生し、フェライトの貫通穴に端子が接触しフェライトが摩耗することによってノイズ除去性能が低下し、結果的に、通信信頼性が低下してしまう問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化を可能とし、かつ、フェライトの取付け位置のズレによるノイズ除去性能の低下を防止することによって通信信頼性を確保することができる多重通信用コネクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る多重通信用コネクタは、一対の貫通孔が形成され、かつ、外周面に収容方向奥側端面に向けて先細りとなるように傾斜面が形成されたテーパ状の複数のフェライトと、前記傾斜面に対応して入り口開口が拡大されるように内壁面に収容部側傾斜面が形成されて前記複数のフェライトがそれぞれ収容される複数のフェライト収容部と、相手コネクタとの嵌合部分となるコネクタ嵌合部に前記一対の貫通孔を通して突出される一対のタブ状端子の各タブ状端子を前記複数のフェライト収容部の並び方向で連結する端子連結部を有する一対のバスバーのそれぞれの前記端子連結部を固定する一対の端子固定部と、を有するリアカバーと、前記コネクタ嵌合部と、前記リアカバーが後部に組み付けられた状態で前記複数のフェライト収容部に収容された前記複数のフェライトを前記複数のフェライト収容部への収容方向に押圧することによって、前記複数のフェライトの前記傾斜面を対応する前記複数のフェライト収容の前記収容部側傾斜面に当接させた状態で固定する押圧面と、を有するハウジング本体と、を有し、前記コネクタ嵌合部は、前記相手コネクタが嵌入される第1嵌入空間が形成されたフード状の形状を有し、前記コネクタ嵌合部の後部には、前記第1嵌入空間の底面を画成する前記コネクタ嵌合部の底壁が位置し、前記底壁の後端面における周縁部より内側の領域の一部が前記押圧面とされ、前記周縁部は、前記押圧面より後側に突出しており、前記リアカバーは、前記コネクタ嵌合部の前記後部が嵌入される第2嵌入空間が形成されたフード状の形状を有する組付用嵌合部を有し、前記第2嵌入間の底面を画成する前記組付用嵌合部の底壁の前端面に、前記複数のフェライト収容部の前記入り口開口がそれぞれ開口しており、前記複数のフェライトが前記複数のフェライト収容部にそれぞれ収容された状態で、前記フェライトの前端面が、前記組付用嵌合部の前記底壁の前端面より前側に突出しており、前記コネクタ嵌合部の前記後部が前記組付用嵌合部に嵌入された状態で、前記押圧面が前記フェライトの前端面を押圧すると共に、前記コネクタ嵌合部の前記底壁の後端面の前記周縁部が前記組付用嵌合部の前記底壁の前端面に当接していることを特徴とする。
また、本発明に係る多重通信用コネクタは、上記の発明において、前記複数のフェライト収容部は、前記フェライトが前記押圧面によって収容方向に押圧された状態で前記フェライト収容部の奥壁の面に突き当てられることなく、前記傾斜面を前記収容部側傾斜面に当接させた状態で固定されるように機能する逃げ空間部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る多重通信用コネクタは、上記の発明において、前記端子連結部は、板状をなし、前記一対の端子固定部の各端子固定部は、前記端子連結部が挿入される部分となる結部挿入凹部と、前記連結部挿入凹部の対向する内側面に設けられ、該連結部挿入凹部に挿入された前記端子連結部を挟持する少なくとも一対のリブと、を有することを特徴とする。
本発明に係る多重通信用コネクタは、前記複数のフェライトが収容方向奥側端面に向けて先細りのテーパ状となるように外周面に形成された前記傾斜面を、前記リアカバーの前記複数のフェライト収容部の内壁面に形成された前記収容部側傾斜面に前記ハウジング本体の前記押圧面によって前記複数のフェライトを収容方向に押圧し、前記傾斜面と前記収容部側傾斜面、さらには、前記押圧面による面同士の当接関係によるコンパクトな構成で前記複数のフェライトを前記複数のフェライト収容部に固定することができる。
また、本発明に係る多重通信用コネクタは、前記複数のフェライトが、テーパ状の前記傾斜面を前記収容部側傾斜面に当接させた状態で固定されることによって、前記複数のフェライトの前記貫通孔の中心と、該貫通孔に挿通されている前記タブ状端子の中心とが一致した状態となるので、前記複数のフェライトの前記貫通孔にタブ状端子が接触し前記フェライトが摩耗することを防ぐことができる。
このため、本発明に係る多重通信用コネクタは、小型化を可能とし、かつ、フェライトの取付け位置のズレによるノイズ除去性能の低下を防止することによって通信信頼性を確保することができる。
図1は、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタの分解断面図である。 図2は、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタの断面図である。 図3は、図2に示した多重通信用コネクタのA-A線断面図である。 図4は、多重通信用コネクタの組立手順を説明するための図である。 図5は、図4に示した多重通信用コネクタの組立手順をA-A線断面で示した図である。 図6は、(a)が変形例の多重通信用コネクタのリアカバーを前面側から視た図であり、(b)が端子固定部の要部拡大図である。 図7は、(a)が端子固定部の要部拡大図であり、(b)が(a)に示した端子固定部にバスバーの端子連結部が固定された状態を示した図である。 図8は、端子固定部が図7のA-A線断面図に対応し、(a)が端子固定部の要部拡大図でありバスバーが固定される前の状態を示した図であり、(b)が(a)に示した端子固定部にバスバーの端子連結部が固定された状態を示した図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る多重通信用コネクタの好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1の分解断面図である。図2は、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1の断面図である。図3は、図2に示した多重通信用コネクタ1のA-A線断面図である。図4は、多重通信用コネクタ1の組立手順を説明するための図である。図5は、図4に示した多重通信用コネクタ1の組立手順をA-A線断面で示した図である。
本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1は、例えば、車両に搭載された複数の電装品を通信によって制御するために配策される通信線の接続に用いられるものである。
多重通信用コネクタ1は、コネクタハウジング10と、コネクタハウジング10の内部に組み込まれる複数のフェライト40と、一対のバスバー50と、を有する。
まず、フェライト40について説明する。
フェライト40は、ブロック状の磁性体であり、一対の貫通孔41が形成され、かつ、外周面に収容方向奥側端面に向けて先細りとなるように傾斜面40a、40b、40c、40dが形成されたテーパ状になっている。
このフェライト40は、一対の貫通孔41に一対のバスバー50の後述する一対のタブ状端子51が挿通されるように形成されている。
各貫通孔41は、貫通孔41の中心と、貫通孔41に挿通されているタブ状端子51の中心とが一致した状態になっていれば、孔内壁面に対してタブ状端子が僅かな隙間を有して挿通されるように孔内径が設定されている。
このため、フェライト40の一対の貫通孔41の各貫通孔41の中心と、各貫通孔41に挿通されているタブ状端子51の中心とが一致した状態になっていれば、タブ状端子51が貫通孔41の孔内壁面に接触することによってフェライト40が摩耗することがない。
この実施例では、フェライト40は、収容方向に直交する断面形状が略矩形状をなし、一対の貫通孔41の並び方向の両面で対称的に形成された一対の傾斜面40a、40bと、一対の貫通孔41の並び方向に直交する方向の両面で対称的に形成された一対の傾斜面40c、40dとで外周面を形成することによってテーパ状になっている。
なお、フェライト40は、この実施例に示した形状に限定されず、外周面に収容方向奥側端面に向けて先細りとなるように傾斜面が形成されたテーパ状になっていればその他の形状であっても構わない。
次に、一対のバスバー50について説明する。
一対のバスバー50の各バスバー50は、板状の導電部材にプレス加工等を施すことによって成形されたものである。
各バスバー50は、複数のタブ状端子51と、複数のタブ状端子51を連結する端子連結部52と、を有する。
一対のバスバー50は、各端子連結部52が、不図示の相手コネクタとの嵌合部分となる後述するコネクタ嵌合部21にフェライト40の一対の貫通孔41を通して突出される一対のタブ状端子51の各タブ状端子51を後述する複数のフェライト収容部33の並び方向で連結する向きで後述のリアカバー30に固定されるようになっている。
次に、コネクタハウジング10について説明する。
コネクタハウジング10は、合成樹脂等の絶縁材からなり、本体部分となるハウジング本体20と、ハウジング本体20の後部に組み付けられるリアカバー30と、を有する。
ハウジング本体20は、相手コネクタとの嵌合部分となるコネクタ嵌合部21と、リアカバー30が後部に組み付けられた状態でリアカバー30の複数のフェライト収容部33に収容された複数のフェライト40を複数のフェライト収容部33への収容方向に押圧することによって、複数のフェライト40の傾斜面40a、40b、40c、40dを対応する複数のフェライト収容部33の収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接させた状態で固定するる押圧面23aが形成された押圧壁部23と、リアカバー30が組み付け完了された状態でリアカバー30の係合部32が係合される被係合部24と、を有する。
コネクタ嵌合部21は、相手コネクタが嵌入される嵌入空間21aが形成されたフード状をなし、嵌入空間21aの底面を形成する底壁22に一対のバスバー50の各タブ状端子51が貫通される複数の貫通孔22aが形成されている。
このコネクタ嵌合部21は、底壁22から嵌入空間21aに向けて一対のバスバー50の各タブ状端子51が突出されるようになっている。
押圧壁部23は、嵌入空間21aの底面を形成する底壁22の一部であり、リアカバー30が組み付けられることによって複数のフェライト収容部33の収容口が対峙される側の面が複数のフェライト収容部33に収容された複数のフェライト40をフェライト収容部33への収容方向に押圧する押圧面23aになっている。
被係合部24は、図3に示すように、ハウジング本体20の後部の外面に突設されている。
リアカバー30は、ハウジング本体20の後部が嵌め合わされる部分となる組み付け用嵌合部31と、複数のフェライト40がそれぞれ収容される複数のフェライト収容部33(図5(a)参照)と、一対のバスバー50のそれぞれの端子連結部52を固定する一対の端子固定部37(図1参照)と、を有する。
組み付け用嵌合部31は、ハウジング本体20の後部の外面に嵌め合うように被さる部分であり、端部内面にハウジング本体20の被係合部24に係合する係合部32が突設されている。
なお、係合部32の周辺は薄肉部分(図3参照)になっており、係合部32が被係合部24をのり越えて係合完了位置に移動され易いように、この薄肉部分が外側に弾性的に撓み易くなっている。
フェライト収容部33は、フェライト40の傾斜面40a、40b、40c、40dに対応して入り口開口が拡大されるように内壁面に傾斜面(以下、フェライトの傾斜面と区別するため「収容部側傾斜面」という。)が形成されたテーパ対応傾斜面部34と、フェライト収容部33の収容空間の底壁にフェライト40が突き当てられないように形成された逃げ空間部35と、を有する。
テーパ対応傾斜面部34は、一対の貫通孔41の並び方向の両面で対称的に形成されたフェライト40の一対の傾斜面40a、40bに対応した一対の収容部側傾斜面34a、34bと、一対の貫通孔41の並び方向に直交する方向の両面で対称的に形成されたフェライトの一対の傾斜面40c、40dに対応した一対の収容部側傾斜面34c、34dと、を有する。
逃げ空間部35は、フェライト40dの各傾斜面40a、40b、40c、40dが対応する収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接された状態で、フェライト40の収容方向側端面とフェライト収容部33の収容方向で最も奥側の壁となる奥壁の面36との間に隙間を形成するように設けた部分である。
この逃げ空間部35は、フェライト40が押圧面23aによって収容方向に押圧された状態でフェライト収容部33の奥壁の面36に突き当てられることなく、傾斜面40a、40b、40c、40dを収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接させた状態で固定されるように機能する。
このような逃げ空間部35が設けられることによって、フェライト40の各傾斜面40a、40b、40c、40dと、フェライト収容部33の各収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dとの当接関係によるフェライト40の位置決め固定が可能になっている。
なお、フェライト40の位置決め固定について、より具体的に説明すると、フェライト40の一対の貫通孔41の並び方向(図2中、矢印Zで示す方向)、および、フェライト40の一対の貫通孔41の並び方向に直交する方向(図3中、矢印Yで示す方向)でフェライト40が位置決め固定される。
一対の端子固定部37は、一対のバスバー50の各端子連結部52が圧入される凹部であり、フェライト収容部33の奥壁の面36に、複数のフェライト収容部33の並び方向に沿って直線状に形成されている。
次に、図4および図5を用いて多重通信用コネクタ1の組立手順を説明する。
まず、作業者は、一対のバスバー50をリアカバー30に取り付ける(図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)参照)。
より具体的には、作業者は、一対のバスバー50の各端子連結部52をリアカバー30の対応するそれぞれの端子固定部37に圧入して固定する。
次に、作業者は、複数のフェライト40をリアカバー30の複数のフェライト収容部33にそれぞれ収容する(図4(c)、図5(c)参照)。
より具体的には、作業者は、各フェライト40の先細り側の端部をフェライト収容部33の収容口に向けた状態で、リアカバー30に取り付け完了された一対のバスバー50のそれぞれのタブ状端子51を各フェライト40の一対の貫通孔41に挿通しつつ、各フェライト40をテーパ対応傾斜面部34に配置する。
このようにしてテーパ対応傾斜面部34に配置された各フェライト40は傾斜面40a、40b、40c、40dが収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接された状態でフェライト収容部33内に収容される。
各フェライト40は、このような状態でフェライト収容部33内に収容されると、一対の貫通孔41の並び方向(図2中、矢印Zで示す方向)、および、一対の貫通孔41の並び方向に直交する方向(図3中、矢印Yで示す方向)で位置決めされるため、フェライト40の一対の貫通孔41の各貫通孔41の中心と、各貫通孔41に挿通されているタブ状端子51の中心とが一致した状態になる。
最後に、作業者は、リアカバー30をハウジング本体20の後部に組み付けることによって多重通信用コネクタ1の組み立てを完了する(図4(d)、図5(d)参照)。
より具体的には、ハウジング本体20の後部とリアカバー30の組み付け用嵌合部31とを嵌め合わせつつ、ハウジング本体20の被係合部24にリアカバー30の係合部32を係合させる。
このようにしてリアカバー30をハウジング本体20の後部に組み付ける際、ハウジング本体20の押圧面23aが複数のフェライト40をフェライト収容部33への収容方向に押圧するので、複数のフェライト40は傾斜面40a、40b、40c、40dを収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接された状態で対応するフェライト収容部33内に完全に固定される。
これにより、フェライト40の一対の貫通孔41の各貫通孔41の中心と、各貫通孔41に挿通されているタブ状端子51の中心とが一致した状態で複数のフェライト40が各フェライト収容部33内に完全に固定される。
本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1は、複数のフェライト40が収容方向奥側端面に向けて先細りのテーパ状となるように外周面に形成された傾斜面40a、40b、40c、40dを、リアカバー30の複数のフェライト収容部33の内壁面に形成された収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dにハウジング本体20の押圧面23aによって複数のフェライト40を収容方向に押圧し、傾斜面40a、40b、40c、40dと収容部側傾斜面34a、34b、34c、34d、さらには、押圧面23aによる面同士の当接関係によるコンパクトな構成で複数のフェライト40を複数のフェライト収容部33に固定することができる。
また、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1は、複数のフェライト40が、テーパ状の傾斜面40a、40b、40c、40dを収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接させた状態で固定されることによって、複数のフェライト40の貫通孔41の中心と、該貫通孔41に挿通されているタブ状端子51の中心とが一致した状態となるので、複数のフェライト40の貫通孔41にタブ状端子51が接触しフェライト40が摩耗することを防ぐことができる。
このため、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1は、小型化を可能とし、かつ、フェライト40の取付け位置のズレによるノイズ除去性能の低下を防止することによって通信信頼性を確保することができる。
また、本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1は、複数のフェライト収容部33がフェライト40が押圧面23aによって収容方向に押圧された状態でフェライト収容部33の奥壁の面に突き当てられることなく、傾斜面40a、40b、40c、40dを収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接させた状態で固定されるように機能する逃げ空間部35を有するため、複数のフェライト40の傾斜面40a、40b、40c、40dを確実に収容部側傾斜面34a、34b、34c、34dに当接させた状態で各フェライト収容部33へ固定することができる。
(変形例)
次に、図6-図8を用いて本発明の実施例に係る多重通信用コネクタ1の変形例の多重通信用コネクタ2について説明する。
図6は、(a)が変形例の多重通信用コネクタ2のリアカバー30を前面側から視た図であり、(b)が端子固定部38の要部拡大図である。図7は、(a)が端子固定部38の要部拡大図であり、(b)が(a)に示した端子固定部38にバスバー50の端子連結部52が固定された状態を示した図である。図8は、端子固定部38が図7のA-A線断面図に対応し、(a)が端子固定部38の要部拡大図でありバスバー50が固定される前の状態を示した図であり、(b)が(a)に示した端子固定部38にバスバー50の端子連結部52が固定された状態を示した図である。
この変形例の多重通信用コネクタ2は、端子固定部38がバスバー50の端子連結部52を一対のリブ38bによって挟持するようになっている点で、実施例の多重通信用コネクタ1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
変形例の多重通信用コネクタ2は、一対の端子固定部38の各端子固定部38が、端子連結部52を挿入する部分となる連結部挿入凹部38aと、連結部挿入凹部38aの対向する内側面に設けられ、連結部挿入凹部38aに挿入された端子連結部52を挟持する2組の対となるリブ38bと、を有する。
各バスバー50は、端子連結部52が対向する一対のリブ38bを均等に押し潰しながら連結部挿入凹部38aに挿入されることによって、一対のリブ38bに挟持された状態でリアカバー30に固定される。
このように、均等に押しつぶされた一対のリブ38bに挟持された状態でリアカバー30に固定されることによって、端子連結部52は、リブ38bの突出方向、換言すれば、複数のフェライト収容部33の並び方向に直交する方向であり、フェライト収容部33に収容されたフェライト40の一対の貫通孔41の並び方向(図6中、矢印Zで示す方向)で位置決め固定される。
この変形例の多重通信用コネクタ2は、実施例の多重通信用コネクタ1と同様の効果を奏するとともに、一対のバスバー50を複数のフェライト収容部33の並び方向に直交する方向であり、フェライト収容部33に収容されたフェライト40の一対の貫通孔41の並び方向(図6中、矢印Zで示す方向)で位置決め固定することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2 多重通信用コネクタ
10 コネクタハウジング
20 ハウジング本体
21 コネクタ嵌合部
21a 嵌入空間
22 底壁
22a 貫通孔
23 押圧壁部
23a 押圧面
24 被係合部
30 リアカバー
31 組み付け用嵌合部
32 係合部
33 フェライト収容部
34 テーパ対応傾斜面部
34a、34b、34c、34d 収容部側傾斜面
35 逃げ空間部
36 奥壁の面
37、38 端子固定部
38a 連結部挿入凹部
38b リブ
40 フェライト
40a、40b、40c、40d 傾斜面
41 貫通孔
50 バスバー
51 タブ状端子
52 端子連結部

Claims (3)

  1. 一対の貫通孔が形成され、かつ、外周面に収容方向奥側端面に向けて先細りとなるように傾斜面が形成されたテーパ状の複数のフェライトと、
    前記傾斜面に対応して入り口開口が拡大されるように内壁面に収容部側傾斜面が形成されて前記複数のフェライトがそれぞれ収容される複数のフェライト収容部と、相手コネクタとの嵌合部分となるコネクタ嵌合部に前記一対の貫通孔を通して突出される一対のタブ状端子の各タブ状端子を前記複数のフェライト収容部の並び方向で連結する端子連結部を有する一対のバスバーのそれぞれの前記端子連結部を固定する一対の端子固定部と、を有するリアカバーと、
    前記コネクタ嵌合部と、前記リアカバーが後部に組み付けられた状態で前記複数のフェライト収容部に収容された前記複数のフェライトを前記複数のフェライト収容部への収容方向に押圧することによって、前記複数のフェライトの前記傾斜面を対応する前記複数のフェライト収容部の前記収容部側傾斜面に当接させた状態で固定する押圧面と、を有するハウジング本体と、
    を有し、
    前記コネクタ嵌合部は、前記相手コネクタが嵌入される第1嵌入空間が形成されたフード状の形状を有し、前記コネクタ嵌合部の後部には、前記第1嵌入空間の底面を画成する前記コネクタ嵌合部の底壁が位置し、前記底壁の後端面における周縁部より内側の領域の一部が前記押圧面とされ、前記周縁部は、前記押圧面より後側に突出しており、
    前記リアカバーは、前記コネクタ嵌合部の前記後部が嵌入される第2嵌入空間が形成されたフード状の形状を有する組付用嵌合部を有し、前記第2嵌入間の底面を画成する前記組付用嵌合部の底壁の前端面に、前記複数のフェライト収容部の前記入り口開口がそれぞれ開口しており、
    前記複数のフェライトが前記複数のフェライト収容部にそれぞれ収容された状態で、前記フェライトの前端面が、前記組付用嵌合部の前記底壁の前端面より前側に突出しており、
    前記コネクタ嵌合部の前記後部が前記組付用嵌合部に嵌入された状態で、前記押圧面が前記フェライトの前端面を押圧すると共に、前記コネクタ嵌合部の前記底壁の後端面の前記周縁部が前記組付用嵌合部の前記底壁の前端面に当接していることを特徴とする多重通信用コネクタ。
  2. 前記複数のフェライト収容部は、
    前記フェライトが前記押圧面によって収容方向に押圧された状態で前記フェライト収容部の奥壁の面に突き当てられることなく、前記傾斜面を前記収容部側傾斜面に当接させた状態で固定されるように機能する逃げ空間部
    を有することを特徴とする請求項1に記載の多重通信用コネクタ。
  3. 前記端子連結部は、
    板状をなし、
    前記一対の端子固定部の各端子固定部は、
    前記端子連結部が挿入される部分となる連結部挿入凹部と、
    前記連結部挿入凹部の対向する内側面に設けられ、該連結部挿入凹部に挿入された前記端子連結部を挟持する少なくとも一対のリブと、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の多重通信用コネクタ。
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