JP7253138B2 - 加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は抵抗発熱体を使用した加熱装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置で使用される定着装置は種々の型式が知られている。その1つに例えば図9の定着装置300がある(特許文献1の図3参照)。
この定着装置300はローラ301、302に架け渡した低熱容量の薄肉定着ベルト310の内周面を、基材350と抵抗発熱体360で構成された面状ヒータで加熱する型式である。面状ヒータはステー330で支持され、定着ベルト310と加圧ローラ320の間に形成されたニップ部を面状ヒータで直接加熱するようにしている。
面状ヒータを使用した定着装置300は、面状ヒータが平板状のためニップ部後半で溶融軟化したトナーに十分な加圧力を付与するのが難しい。特にカラー画像を定着する場合、加圧力が不十分であると混色不良、定着不良となる。
そこで特許文献1の発明はニップ部後半に配設した弾性体375によって十分な加圧力を維持するようにしている。しかしながら、このように面状ヒータの下流側に弾性体375を隣接配置した場合、面状ヒータが定着ベルト310との接触摩擦によって弾性体375側に移動しやすい。
面状ヒータが下流側に移動すると弾性体375が面状ヒータに押されて変形し、当該変形部分の加圧力が想定した大きさよりも局所的に大きくなってしまう。そうすると弾性体375と定着ベルト310内面との摩耗増大や定着ベルト310の駆動トルク上昇などが生じる。また、弾性体375の表面が摩擦低減用の摺動シートで覆われている場合は、当該摺動シートが弾性体375の変形部分で部分的に浮き上がってシワ変形し、摩耗増大や駆動トルク上昇がいっそう顕著になる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、定着装置の発熱体の移動を規制することで定着部材の摩耗増大や駆動トルク上昇を防止することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の加熱装置は、無端状の回転部材と、前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、前記加熱体および前記弾性体を保持する保持部材と、前記保持部材を支持する支持部材と、前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材とを備え、前記回転部材の回転方向下流側への前記加熱体の移動を規制する移動規制部を前記保持部材に形成したことを特徴とする。
を特徴とする。
本発明の加熱装置によれば、保持部材の移動規制部によって加熱体の移動を規制することができるから、当該移動による弾性体の変形で生じる回転部材の摩耗増大や駆動トルク上昇を防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の原理図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の断面図である。 抵抗発熱体の(a)平面図と(b)断面図である。 加熱装置と弾性体の斜視図である。 加熱装置と弾性体の平面図である。 加熱装置と弾性体の平面図である。 加熱装置と弾性体を保持する保持部材の断面図である。 加熱装置と弾性体を保持する保持部材の平面図である。 保持部材の変形例の断面図である。 保持部材の変形例の断面図である。 弾性体の面取部の断面図である。 従来の定着装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る加熱装置と、当該加熱装置を使用した定着装置及び画像形成装置(レーザプリンタ)について図面を参照して説明する。レーザプリンタは画像形成装置の一例であり、当該画像形成装置はレーザプリンタに限定されないことは勿論である。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。
なお、各図中の同一または相当する部分には同一の符号を付し、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
以下の実施形態では「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は紙(用紙)だけでなくOHPシートや布帛、金属シート、プラスチックフィルム、或いは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。
現像剤やインクを付着させることができる媒体、記録紙、記録シートと称されるものも、すべて「記録媒体」に含まれる。また「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。
また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することも意味する。
(レーザプリンタの構成)
図1Aは、本発明の加熱装置ないし定着装置300を備えた画像形成装置100の一実施形態としてのカラーレーザプリンタの構成を概略的に示す構成図である。また図1Bは当該カラーレーザプリンタの原理を単純化して図示する。
画像形成装置100は、画像形成手段としての4つのプロセスユニット1K、1Y、1M、1Cを備える。これらプロセスユニットは、カラー画像の色分解成分に対応するブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像剤によって画像を形成する。
各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cは、互いに異なる色の未使用トナーを収容したトナーボトル6K、6Y、6M、6Cを有する以外は、同様の構成となっている。このため、1つのプロセスユニット1Kの構成を以下に説明し、他のプロセスユニット1Y、1M、1Cの説明を省略する。
プロセスユニット1Kは、像担持体2K(例えば感光体ドラム)と、ドラムクリーニング装置3Kと、除電装置を有している。プロセスユニット1Kはさらに、像担持体の表面を一様帯電する帯電手段としての帯電装置4Kと、像担持体上に形成された静電潜像の可視像処理を行う現像手段としての現像装置5K等を有している。そして、プロセスユニット1Kは、画像形成装置100の本体に対して着脱自在に装着され、消耗部品を同時に交換可能となっている。
露光器7は、この画像形成装置100に設置された各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cの上方に配設されている。そして、この露光器7は、画像情報に応じた書き込み走査、すなわち、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光Lをミラー7aで反射して像担持体2Kに照射するように構成されている。
転写装置15は、この実施形態では各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cの下方に配設されている。この転写装置15は図1Bの転写手段TMに対応する。一次転写ローラ19K、19Y、19M、19Cは、各像担持体2K、2Y、2M、2Cに対向して中間転写ベルト16に当接して配置されている。
中間転写ベルト16は、各一次転写ローラ19K、19Y、19M、19C、駆動ローラ18、従動ローラ17に掛け渡された状態で循環走行するようになっている。二次転写ローラ20は、駆動ローラ18に対向し中間転写ベルト16に当接して配置されている。なお、像担持体2K、2Y、2M、2Cが各色の第1の像担持体とすれば、中間転写ベルト16はそれらの像を合成した第2の像担持体である。
ベルトクリーニング装置21は、中間転写ベルト16の走行方向において、二次転写ローラ20より下流側に設置されている。また、クリーニングバックアップローラが中間転写ベルト16に対してベルトクリーニング装置21と反対側に設置されている。
用紙Pを積載するトレイを有する用紙給送装置200は、画像形成装置100の下方に設置されている。この用紙給送装置200は記録媒体供給部を構成するもので、記録媒体としての多数枚の用紙Pを束状で収容可能であり、用紙Pの搬送手段としての給紙ローラ60やローラ対210と共にユニット化されている。
用紙給送装置200は用紙の補給等のために、画像形成装置100の本体に対して挿脱可能とされている。給紙ローラ60とローラ対210は用紙給送装置200の上方に配置され、用紙給送装置200の最上位の用紙Pを給紙路32に向けて搬送するようになっている。
分離搬送手段としてのレジストローラ対250は、二次転写ローラ20の搬送方向直近上流側に配置され、用紙給送装置200から給紙された用紙Pを一旦停止させることができる。この一旦停止により用紙Pの先端側に弛みが形成されて用紙Pの斜行(スキュー)が修正される。
レジストローラ対250の搬送方向直近上流側にはレジストセンサ31が配設され、このレジストセンサ31によって用紙先端部分の通過が検知されるようになっている。レジストセンサ31が用紙先端部分の通過を検知した後、所定時間が経過すると、当該用紙はレジストローラ対250に突き当てられて一旦停止する。
用紙給送装置200の下流端には、ローラ対210から右側に搬送された用紙を上方に向けて搬送するための搬送ローラ240が配設されている。図1Aに示すように、搬送ローラ240は用紙を上方のレジストローラ対250へ向けて搬送する。
ローラ対210は上下一対のローラで構成されている。当該ローラ対210はFRR分離方式またはFR分離方式とすることができる。FRR分離方式は、駆動軸によりトルクリミッタを介して反給紙方向に一定量のトルクを印加された分離ローラ(戻しローラ)を給送ローラに圧接させてローラ間のニップで用紙を分離する。FR分離方式は、トルクリミッタを介して固定軸に支持された分離ローラ(摩擦ローラ)を給送ローラに圧接させてローラ間のニップで用紙を分離する。
この実施形態ではローラ対210をFRR分離方式で構成している。すなわち、ローラ対210は、用紙をマシン内部に搬送する上側の給送ローラ220と、この給送ローラ220と逆方向にトルクリミッタを介して駆動軸により駆動力を与えられる下側の分離ローラ230で構成されている。
分離ローラ230は給送ローラ220に向けてバネ等の付勢手段で付勢されている。なお、前記給紙ローラ60は、給送ローラ220の駆動力をクラッチ手段を介して伝達することで図1Aで左回転するようになっている。
レジストローラ対250に突き当てられて先端部に弛みが形成された用紙Pは、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせ、二次転写ローラ20と駆動ローラ18との二次転写ニップ(図1Bでは転写ニップN)に送り出される。そして、送り出された用紙Pは、二次転写ニップにおいて印加されたバイアスによって、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が所望の転写位置に高精度に静電的に転写されるようになっている。
転写後搬送路33は、二次転写ローラ20と駆動ローラ18の二次転写ニップの上方に配設されている。定着装置300は、転写後搬送路33の上端近傍に設置されている。定着装置300は、加熱装置を内包する回転部材としての無端状(筒状)の定着ベルト310と、この定着ベルト310の外周面に対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧部材としての加圧ローラ320を備えている。
定着後搬送路35は、定着装置300の上方に配設され、定着後搬送路35の上端で、排紙路36と反転搬送路41に分岐している。この分岐部に切り替え部材42が配置され、切り替え部材42はその揺動軸42aを軸として揺動するようになっている。また排紙路36の開口端近傍には排紙ローラ対37が配設されている。
反転搬送路41は、分岐部と反対側の他端で給紙路32に合流している。そして、反転搬送路41の途中には、反転搬送ローラ対43が配設されている。排紙トレイ44は、画像形成装置100の上部に、画像形成装置100の内側方向に凹形状を形成して、設置されている。
粉体収容器10(例えばトナー収容器)は、転写装置15と用紙給送装置200の間に配置されている。そして、粉体収容器10は、画像形成装置100の本体に対して着脱自在に装着されている。
本実施形態の画像形成装置100は、転写紙搬送の関係により、給紙ローラ60から二次転写ローラ20までの所定の距離が必要である。そして、この距離に生じたデッドスペースに粉体収容器10を設置し、レーザプリンタ全体の小型化を図っている。
転写カバー8は、用紙給送装置200の上部で、用紙給送装置200の引出方向正面に設置されている。そして、この転写カバー8を開くことで、画像形成装置100の内部を点検可能にしている。転写カバー8には、手差し給紙用の手差し給紙ローラ45、及び手差し給紙用の手差しトレイ46が設置されている。
(レーザプリンタの作動)
次に、本実施形態に係るレーザプリンタの基本的動作について図1Aを参照して以下に説明する。最初に、片面印刷を行う場合について説明する。
給紙ローラ60は、図1Aに示すように、画像形成装置100の制御部からの給紙信号によって回転する。そして、給紙ローラ60は、用紙給送装置200に積載された束状用紙Pの最上位の用紙のみを分離し、給紙路32へ送り出す。
給紙ローラ60およびローラ対210によって送り出された用紙Pは、その先端がレジストローラ対250のニップに到達すると、弛みを形成し、その状態で待機する。そして、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像をこの用紙Pに転写する最適なタイミング(同期)を図ると共に、用紙Pの先端スキューを補正する。
手差しによる給紙の場合は、手差しトレイ46に積載された束状用紙が、最上位の用紙から一枚ずつ手差し給紙ローラ45によって反転搬送路41の一部を通り、レジストローラ対250のニップまで搬送される。以後の動作は用紙給送装置200からの給紙と同一である。
ここで、作像動作については、1つのプロセスユニット1Kを説明し、他のプロセスユニット1Y、1M、1Cについてのその説明を省略する。まず、帯電装置4Kは、像担持体2Kの表面を高電位に均一に帯電する。そして、露光器7は、画像データに基づいたレーザ光Lを像担持体2Kの表面に照射する。
レーザ光Lが照射された像担持体2Kの表面は、照射された部分の電位が低下して、静電潜像を形成する。現像装置5Kは、トナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有し、トナーボトル6Kから供給された未使用のブラックトナーを、現像剤担持体を介して、静電潜像が形成された像担持体2Kの表面部分に転移させる。
トナーが転移した像担持体2Kは、その表面にブラックトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2K上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト16に転写する。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写行程を経た後の像担持体2Kの表面に付着している残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、廃トナー搬送手段によって、プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部へ送られ回収される。また、除電装置は、クリーニング装置3Kによって残留トナーが除去された像担持体2Kの残留電荷を除電する。
各色のプロセスユニット1Y、1M、1Cにおいても、同様にして像担持体2Y、2M、2C上にトナー画像を形成し、各色トナー画像が重なり合うように中間転写ベルト16に転写する。
各色トナー画像が重なり合うように転写された中間転写ベルト16は、二次転写ローラ20と駆動ローラ18の二次転写ニップまで走行する。一方、レジストローラ対250は、それに突き当てられた用紙を所定のタイミングで挟み込んで回転し、中間転写ベルト16上に重畳転写して形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせて、二次転写ローラ20の二次転写ニップまで搬送する。このようにして、中間転写ベルト16上のトナー画像をレジストローラ対250によって送り出された用紙Pに転写する。
トナー画像が転写された用紙Pは、転写後搬送路33を通って定着装置300へと搬送される。そして、定着装置300に搬送された用紙Pは、定着ベルト310と加圧ローラ320によって挟まれ、加熱・加圧することで未定着トナー画像が用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、定着装置300から定着後搬送路35へ送り出される。
切り替え部材42は、定着装置300から用紙Pが送り出されたタイミングでは、図1Aの実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置300から送り出された用紙Pは、定着後搬送路35を経由して排紙路36へ送り出される。排紙ローラ対37は、排紙路36へ送り出された用紙Pを挟み込み、回転駆動することで排紙トレイ44に排出することで片面印刷を終了する。
次に、両面印刷を行う場合について説明する。片面印刷の場合と同様に、定着装置300は用紙Pを排紙路36へ送り出す。そして、両面印刷を行う場合、排紙ローラ対37は、回転駆動によって用紙Pの一部を画像形成装置100外に搬送する。
そして、用紙Pの後端が、排紙路36を通過すると、切り替え部材42は、図1Aの点線で示すように揺動軸42aを軸として揺動し、定着後搬送路35の上端を閉鎖する。この定着後搬送路35の上端の閉鎖とほぼ同時に、排紙ローラ対37は、用紙Pを画像形成装置100外へ搬送する方向と逆の方向に回転し、反転搬送路41へ用紙Pを送り出す。
反転搬送路41へ送り出された用紙Pは、反転搬送ローラ対43を経て、レジストローラ対250に至る。そして、レジストローラ対250は、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像を用紙Pのトナー画像未転写面に転写する最適なタイミング(同期)を図り、用紙Pを二次転写ニップへ送り出す。
そして、二次転写ローラ20と駆動ローラ18は、用紙Pが二次転写ニップを通過する際に用紙Pのトナー画像未転写面(裏面)にトナー画像を転写する。そして、トナー画像が転写された用紙Pは、転写後搬送路33を通って定着装置300へと搬送される。
定着装置300は、定着ベルト310と加圧ローラ320によって、搬送された用紙Pを挟み、加熱・加圧することで未定着トナー画像を用紙Pの裏面に定着する。このようにして、表裏両面にトナー画像が定着された用紙Pは、定着装置300から定着後搬送路35へ送り出される。
切り替え部材42は、定着装置300から用紙Pが送り出されたタイミングでは、図1Aの実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置300から送り出された用紙Pは、定着搬送路を経由して排紙路36へ送り出される。排紙ローラ対37は、排紙路36へ送り出された用紙Pを挟み、回転駆動し排紙トレイ44に排出することで両面印刷を終了する。
中間転写ベルト16上のトナー画像を用紙Pに転写した後、中間転写ベルト16上には残留トナーが付着している。ベルトクリーニング装置21は、この残留トナーを中間転写ベルト16から除去する。また、中間転写ベルト16から除去されたトナーは、廃トナー搬送手段によって、粉体収容器10へと搬送され、粉体収容器10内に回収される。
(定着装置)
次に、本発明の実施形態に係る加熱装置と定着装置300について、以下さらに説明する。本実施形態の加熱装置(以下「ヒータ」ともいう)は、定着装置300の定着ベルト310を加熱するためのものである。
定着装置は図2に示すように、低熱容量の薄肉円筒状の定着ベルト310と加圧ローラ320で構成されている。定着ニップSNに向けて矢印方向から用紙Pを通紙すると、定着ベルト310と加圧ローラ320との間で用紙Pが加熱されてトナー像が用紙Pに定着される。この際、定着ベルト310は発熱体360の絶縁層370と摺動しつつ発熱体360からの熱で加熱される。
定着ベルト310は、例えば外径が25mmで厚みが50~70μmのポリイミド(PI)製の筒状基体を有している。定着ベルト310の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5~20μmの離型層が形成される。基体と離型層の間に厚さ100~300μmのゴム等からなる弾性層を設けてもよい。
また、定着ベルト310の基体はポリイミドに限らず、PEEKなどの耐熱性樹脂やニッケル(Ni)、SUSなどの金属基体であってもよい。定着ベルト310の内周面に摺動層としてポリイミドやPTFEなどをコートしてもよい。SUSによる筒状基体は厚み20~40μmでも十分な強度が得られる。
加圧ローラ320は、例えば外径が25mmであり、中実の鉄製芯金321と、この芯金321の表面に形成された弾性層322と、弾性層322の外側に形成された離型層323とで構成されている。弾性層322はシリコーンゴムで形成されており、厚みは例えば3.5mmである。
弾性層322の表面は離型性を高めるために、厚みが例えば40μm程度のフッ素樹脂層による離型層323を形成するのが望ましい。定着ベルト310に対して加圧ローラ320が付勢手段により圧接している。
定着ベルト310の内側に、支持体としてのステー330と保持部材としてのフォルダ340が軸線方向に配設されている。ステー330は金属製のチャンネル材で構成され、その両端部分が加熱装置(ヒータ)の両側板に支持されている。ステー330は加圧ローラ320の押圧力を確実に受けとめて定着ニップSNを安定的に形成する。
フォルダ340はヒータの基材350を凹溝345内に保持するためのもので、フォルダ340の背面がステー330によって支持されている。フォルダ340は好ましくはLCPなどの低熱伝導性の耐熱性樹脂で形成することができ、これによりフォルダ340への熱伝達が減って効率的に定着ベルト310を加熱することができる。
フォルダ340の形状は、基材350の高温部との接触を回避するために、基材350の短手方向両端部付近の各2箇所のみを支持する形状にしている。これにより、フォルダ340へ流れる熱量をさらに低減して効率的に定着ベルト310を加熱することができる。
ヒータ(面状ヒータ)は抵抗発熱体で構成された発熱体360を有する。この発熱体360は図3に示すように、細長の金属製薄板部材を絶縁材料で被覆した基材350の上に形成されている。
基材350の材料としては低コストなアルミやステンレスなどが好ましい。基材350は金属製に限定されたものではなく、アルミナや窒化アルミなどのセラミックや、ガラス、マイカなどの耐熱性と絶縁性に優れた非金属材料で構成することも可能である。
ヒータの均熱性を向上し画像品位を高めるため、基材350を銅、グラファイト、グラフェンなどの高熱伝導率の材料で構成してもよい。本実施形態では、短手幅8mm、長手幅270mm、厚さ1.0mmのアルミナ基材を使用している。
図3の発熱体360は、詳しくは基材350の長手方向に平行二列で直列線状に形成されている。二列の発熱体360の一端部は、基材350の一端側で長手方向に形成された小抵抗値の給電線369a、369cを介して、給電用の電極360c、360dにそれぞれ接続されている。この電極360c、360dは、交流電源を含む電力供給手段に接続される。
発熱体360の他端部は、基材350の他端側で短手方向に形成された小抵抗値の給電線369bを介して、基材350の長手方向反対側に向けて折り返す形で接続されている。発熱体360、電極360c、360dおよび給電線369a~369cは、スクリーン印刷によって所定の線幅・厚みで形成されている。
発熱体360の材料は、銀(Ag)もしくは銀パラジウム(AgPd)やガラス粉末などを調合したペーストをスクリーン印刷等により塗工し、その後の焼成によって形成することができる。発熱体360の抵抗値は例えば常温で10Ωとすることができる。発熱体360の抵抗材料はこの他に、銀合金(AgPt)や酸化ルテニウム(RuO2)などを使用することもできる。
発熱体360と給電線369a~369cの表面は、薄いオーバーコート層ないし絶縁層370で覆われている。当該絶縁層370によって、定着ベルト310の摺動性が確保されると共に、定着ベルト310と発熱体360、給電線369a~369cとの間の絶縁性が確保される。
この絶縁層370の材料は、例えば厚さ75μmの耐熱性ガラスを用いることができる。発熱体360は絶縁層370側に接触する定着ベルト310を伝熱により加熱してその温度を上昇させ、定着ニップSNに搬送される用紙Pの未定着画像を加熱して定着する。
定着ベルト310の内周面には、ヒータとの摺動性を良好にするために潤滑剤が配設されている。当該潤滑性としては、耐熱性と所定の動粘度を有するシリコーンオイルを使用することができ、特に濡れ性に優れたアミノ変性シリコーンオイルや、耐熱性に優れたメチルフェニルシリコーンオイルが好ましい。耐熱性を向上させるためシリコーンオイル中に微量の酸化防止剤を添加することもできる。
潤滑剤として具体的に使用可能なものを列挙すると、グリース、ジメチルシリコーンオイル、有機金属塩添加ジメチルシリコーンオイル、ヒンダードアミン添加ジメチルシリコーンオイル、有機金属塩及びヒンダードアミン添加ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、有機金属塩添加アミノ変性シリコーンオイル、ヒンダードアミン添加アミノ変性シリコーンオイル、パーフルオロポリエーテルオイルなどが挙げられる。
図2において、発熱体360を有するヒータ(面状ヒータ)の下流側に隣接して弾性体375が配設されている。当該弾性体375は矩形状断面を有し、図4A-図4Cのようにヒータの長手方向に沿って配設されている。
弾性体375は、アスカーC硬度で40~50°の所定厚(例えば2~3mm)のシリコーンゴムを使用することができる。トナー画像の高低に対する追随性を向上するために、アスカーC硬度で20~40°のシリコーンスポンジ、耐熱性不織布、フェルト等を使用することもできる。
弾性体375は、基材350に形成された凹溝342内に収容されて位置決めされている。弾性体375の表面は摺動シート380で覆われている。この摺動シート380の上流端は、基材350と弾性体375の間に挟み込まれた状態でフォルダ340の背面側に突出している。
摺動シート380は、耐熱性樹脂からなる非多孔質シートで構成することができる。非多孔質とは、潤滑剤が内部に含浸する孔が無い。耐熱性樹脂は定着温度に対し十分な耐熱性を有するものであればよく、例えば熱硬化性ポリイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが使用可能である。
摺動シート380の下流端は、定着ベルト310と弾性体375に挟まれた状態でフォルダ340の下流側端部まで延びている。摺動シート380の下流端を固定しないでフリーにしておくことで、摺動シートの組付けが容易に実施でき、摺動シートの面積も最小限に抑制してその低コスト化を図ることができる。
フォルダ340の長手方向両端部に、図4A-図4Cのように左右一対の移動規制部341が形成されている。この移動規制部341はフォルダ340の表面に直方体形状で一体形成され、基材350の両端部の下流側が移動規制部341に当接している。
基材350および発熱体360は、定着ベルト310が回転すると定着ベルト310との摺動摩擦によって搬送方向下流側に力が作用する。図9のような従来の定着装置で基材350の移動規制が不十分であると、基材350が下流側に位置ずれして弾性体375の上流側端部が盛り上がり変形したり、摺動シートが部分的に浮き上がってシワ変形したりする。そうすると当該変形部分でニップ部圧力が所期圧力よりも部分的に高くなり、定着ベルト310の内周面の摩耗増大や駆動トルク上昇を引き起こしたり、定着不良を発生したりする。
そこで本発明の実施形態では、移動規制部341によって基材350の下流側への位置ずれを防止するようにした。移動規制部341をフォルダ340の長手方向両端部に形成することで、基材350ないし加熱体360を弾性体375に最接近させることができる。すなわち、ヒータの下流側移動を規制しつつ、当該ヒータと弾性体375との間に隙間が生じないようにすることができる。
これにより、定着ベルト310が回転する際にヒータから弾性体375にスムーズに摺動する。また、基材350と弾性体375との間に隙間がないので、基材350と弾性体375との間でニップ荷重の落ち込みが発生するのを防止することができる。ニップ荷重が部分的に落ち込むと、定着ベルト310の内周面の摩耗増大や駆動トルク上昇につながる。
特にPIゴムレスベルトのように定着ベルト310の剛性が極めて小さい場合、弾性体375の長手方向外側に移動規制部341を配設すると、ヒータと弾性体375間の隙間をほぼゼロにできる。これによりニップ荷重の落ち込みを抑制しつつ、ヒータの移動による弾性体375の変形を抑制することができる。
図4B、図4Cではヒータと弾性体375との間に隙間を開けているが、この隙間は実質的にゼロにすることができる。すなわち、左右の移動規制部341の上流端よりも、弾性体375の上流端を最大で約0.2mmだけ上流側に突出させる。これにより弾性体375の上流端がヒータとの当接で軽い圧縮状態となり、前記隙間を弾性体375の長手方向全幅にわたって実質的にゼロにすることができる。
移動規制部341は必ずしも図4A-図4Cのように一対で配設する必要性はない。移動規制部341はいずれか一方のみとし、他方はフォルダ340と基材350との間でボスとボス穴の組み合わせなど、他型式の移動規制部にすることも可能である。
移動規制部341と画像領域の位置関係は、図4Cのように画像領域の幅方向外側に、移動規制部341の内側端が位置するようにする。また弾性体375の両端部が、画像領域の両端と移動規制部341の内側端との間に位置するようにする。
すなわち、ヒータ中央からの距離をL123とすると、L1>L2>L3の大小関係になるようにする。
1:ヒータ中央から移動規制部341の内側端までの距離
2:ヒータ中央から弾性体375の端部までの距離
3:ヒータ中央からが画像領域の端部までの距離
前記大小関係により、画像領域全幅に対してニップ部後半で弾性体375による十分な加圧力を付与することができ、カラー画像を定着する場合の混色不良や定着不良を防止することができる。また移動規制部341が用紙Pに干渉するのを防止することができる。なお、L1=L2にして弾性体375の端部を移動規制部341で規制するようにしてもよい。
移動規制部341は図5A、図5Bのように、基材350を収容する凹溝345と、弾性体375を収容する凹溝342との間の仕切壁346の上流側側面を、移動規制部341として利用することも可能である。この場合、摺動シート380の上流端を、フォルダ340の背面側に形成した係合爪347に係止することができる。
すなわち、摺動シート380の長手方向複数箇所(図示例では両端部と中央部の3箇所)に形成した突片381を、仕切壁346の上流側の基端側に形成したスリット343を通してフォルダ340の背面側に延ばす。そして当該突片381の先端部の係合穴を係合爪347に係止する。これにより摺動シート380の取り付け作業を容易化することができる。また、仕切壁346があることで弾性体375の位置決め性と組付け性も向上する。
仕切壁346があると、絶縁層370と弾性体375の間に仕切壁346の厚み分の隙間ができるが、定着ベルト310の剛性がある程度大きい場合はニップ荷重が落ち込む心配はない。すなわち、ゴム層を有する定着ベルト310や金属基材を有する定着ベルト310は、ある程度の剛性を備えている。したがって、ヒータ絶縁層370と弾性体375との間に僅かな隙間があっても、定着ベルト310自体の剛性でそのベルト形状が維持されるので、ニップ荷重が落ち込むことはない。
弾性体375の高さは、ヒータの絶縁層370の高さよりもやや高くするのがよい。すなわち、弾性体375の上面を絶縁層370の表面よりも加圧ローラ320側に突出させる。これにより弾性体375による大きな加圧力を定着ベルト310に作用させることができる。
面状ヒータを使用した定着装置では、ニップ部後半で溶融軟化したトナーに十分な加圧力を付与することが難しい。しかし、以上のように弾性体375を加圧ローラ320側に突出させることで、特にカラー画像を定着する場合の混色不良や定着不良を防止することができる。
これとは反対に、ヒータの絶縁層370の高さを弾性体375の高さよりも高くすることもできる。これにより、ヒータ下流端で定着ベルト310内周面の潤滑剤が弾性体375によって堰き止められて幅方向外側に移動・漏洩するのを防止することができる。
ヒータの厚みが十分に大きく、弾性体375を図6のように上流側が開放した凹溝344に収容した場合、第2取付面としての当該凹溝344底面と、上流側の第1取付面としての凹溝345底面との間に形成された段差を、移動規制部341として利用することができる。この場合もヒータと弾性体375の間に隙間ができないので、ニップ荷重の落ち込みを抑制しつつ、ヒータの移動による弾性体の変形を抑制することができる。
移動規制部341は、弾性体375を図7のように第2保持部材としての弾性体フォルダ376の凹溝376bに収容した場合、当該弾性体フォルダ376の上流側側面を移動規制部341として利用することができる。弾性体フォルダ376を使用することで、弾性体375をあらかじめ取り付けた弾性体フォルダ376を作業性よく簡単に第1保持部材としてのフォルダ340に取り付けることができる。
また、弾性体フォルダ376の下面に形成したフォルダ340との係合用の突起376aに、摺動シート380の長手方向複数箇所(例えば両端部と中央部の3箇所)に形成した突片381を係止することもできる。係合用の突起376aは、フォルダ340に対する弾性体フォルダ376の係合部を兼ねることができる。
弾性体375の角部は、図8のようにC面またはR面の面取部375aとすることができる。これにより当該面取部375aに摺動シート380が馴染むことで、摺動シート380の浮き上がりやシワ変形を防止することがでる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば前記実施形態では本発明を電子写真方式の画像形成装置の定着装置に適用したが、本発明は定着装置に限らず、インクジェットプリンタの記録媒体のカールを矯正するための加熱装置にも適用可能である。
1K,1Y,1M,1C:プロセスユニット 2K,2Y,2M,2C:像担持体
3K,3Y,3M,3C:ドラムクリーニング装置 4K,4Y,4M,4C:帯電装置
5K,5Y,5M,5C:現像装置(作像部) 6K,6Y,6M,6C:トナーボトル
7:露光器 7a:ミラー
8:転写カバー 10:粉体収容器
15:転写装置 16:中間転写ベルト
17:従動ローラ 18:駆動ローラ
19K,19Y,19M,19C:一次転写ローラ 20:二次転写ローラ
21:ベルトクリーニング装置 31:レジストセンサ
32:給紙路 33:転写後搬送路
35:定着後搬送路 36:排紙路
37:排紙ローラ対 41:反転搬送路
42:切り替え部材部材 42a:揺動軸
43:反転搬送ローラ対 44:排紙トレイ
45:給紙ローラ 46:トレイ
60:給紙ローラ 100:画像形成装置
200:用紙給送装置 210:ローラ対
220:給送ローラ 230:分離ローラ
240:搬送ローラ 250:レジストローラ対
300:定着装置 301:ローラ
310:定着ベルト 320:加圧ローラ
321:芯金 322:弾性層
323:離型層 330:ステー
340:フォルダ(保持部材) 341:移動規制部
342:凹溝 343:スリット
344、345:凹溝 346:仕切壁
347:係合爪 350:ヒータの基材
360:抵抗発熱体(加熱体) 360c、360d:電極
369a-369c:給電線 370:絶縁層
375:弾性体 376:弾性体フォルダ(第2保持部材)
376a:突起 376b:凹溝
380:摺動シート 381:突片
SN:定着ニップ N:転写ニップ
L:レーザ光 P:用紙
TM:転写手段
特許第3576760号公報

Claims (12)

  1. 無端状の回転部材と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、
    前記加熱体および前記弾性体を保持する保持部材と、
    前記保持部材を支持する支持部材と、
    前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材とを備え、
    前記回転部材の回転方向下流側への前記加熱体の移動を規制する移動規制部を前記弾性体の長手方向外側で前記保持部材に形成したことを特徴とする加熱装置。
  2. 回転可能な無端状の回転部材と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、
    前記加熱体を保持する第1保持部材と、
    前記弾性体を保持した状態で前記第1保持部材に保持された第2保持部材と、
    前記第1保持部材を支持する支持部材と、
    前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材とを備え、
    前記回転部材の回転方向下流側への前記加熱体の移動を規制する移動規制部を前記第2保持部材に形成したことを特徴とする加熱装置。
  3. 前記移動規制部が前記弾性体の長手方向外側に形成されていることを特徴とする請求項2の加熱装置。
  4. 前記移動規制部が、前記加熱体と前記弾性体の間を仕切る仕切壁に形成されていることを特徴とする請求項の加熱装置。
  5. 前記弾性体が前記加熱体よりも前記加圧部材側に突き出ていることを特徴とする請求項1又は2の加熱装置。
  6. 無端状の回転部材と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、
    前記加熱体および前記弾性体を保持する保持部材と、
    前記保持部材を支持する支持部材と、
    前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材とを備え、
    前記回転部材の回転方向下流側への前記加熱体の移動を規制する移動規制部を前記保持部材に形成し、
    前記保持部材に形成された前記加熱体の第1取付面よりも、前記弾性体の第2取付面が加圧部材側に突き出て形成され、当該第1取付面と第2取付面との間に形成された段差に
    よって前記移動規制部が形成されていることを特徴とする加熱装置。
  7. 前記第1保持部材に形成された前記加熱体の第1取付面よりも、前記弾性体の第2取付面が加圧部材側に突き出て形成され、当該第1取付面と第2取付面との間に形成された段差によって前記移動規制部が形成されていることを特徴とする請求項2の加熱装置。
  8. 無端状の回転部材と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、
    前記加熱体および前記弾性体を保持する保持部材と、
    前記保持部材を支持する支持部材と、
    前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材とを備え、
    前記回転部材の回転方向下流側への前記加熱体の移動を規制する移動規制部を前記保持部材に形成し、
    前記弾性体の前記加圧部材側が摺動シートで覆われ、当該摺動シートの搬送方向上流端が、前記保持部材に形成されたスリットを通して前記保持部材の背面側に形成された係合爪に係止されることを特徴とする加熱装置。
  9. 前記保持部材は、
    前記加熱体を保持する第1保持部材と、
    前記弾性体を保持した状態で前記第1保持部材に保持された第2保持部材と、を有し、
    前記弾性体の前記加圧部材側が摺動シートで覆われ、当該摺動シートの搬送方向上流端が、前記第2保持部材の底部に形成された係合用の突起に係止されることを特徴とする請求項8の加熱装置。
  10. 前記摺動シートの下流端が固定されていないことを特徴とする請求項8又は9の加熱装置。
  11. 前記記録媒体に担持された現像剤を請求項1から10の加熱装置の前記ニップ部で加熱することで前記記録媒体に定着させることを特徴とする定着装置。
  12. 請求項11の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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