JP7251199B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、装飾部を設けたタイヤに関する。
下記特許文献1には、側壁に、多数の略円錐形の繊維状物を設けたタイヤが記載されている。この種のタイヤは、繊維状物が一種のテクスチャを形成し、側壁の黒色を高める。そのため、例えば、タイヤの記名等のマークとのコントラストを高め、マークの視認性が向上される。
特表2009-512584号公報
しかしながら、近年、コントラストをより高めて、視認性をさらに向上させることが望まれている。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、視認性を向上させたタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、タイヤであって、前記タイヤの視認可能な外表面の少なくとも一部に装飾部を有し、前記装飾部は、複数の微小突起が配置されており、少なくとも一つの前記微小突起は、凹部と、前記凹部の周囲を囲んで突起頂部を形成する外壁部とを含み、前記外壁部は、前記突起頂部において肉厚が周方向に変化している。
本発明に係るタイヤでは、前記装飾部は、1mm当り2~10個の密度で微小突起が配置されるのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記微小突起は、突起高さ方向と直交する第1の横断面輪郭を有し、かつ前記凹部は、その深さ方向と直交する第2の横断面輪郭を有し、
前記第1の横断面輪郭と、前記第2の横断面輪郭とは形状が相違するのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の横断面輪郭は、円形状又は楕円形状であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第2の横断面輪郭は、多角形状であるのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の横断面輪郭は、下端部側よりも上端部側が小さいのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の横断面輪郭は、上端部側に向かって漸減する部分を含むのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の横断面輪郭は、上端部側に向かって段階的に小さくなる部分を含むのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第1の横断面輪郭が段階的に小さくなる部分において、一方の第1の横断面輪郭と他方の第1の横断面輪郭とは、少なくとも一部が接するのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第2の横断面輪郭は、下端部側よりも上端部側が大きいのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第2の横断面輪郭は、上端部側に向かって漸増する部分を含むのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第2の横断面輪郭は、上端部側に向かって段階的に大きくなる部分を含むのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記第2の横断面輪郭が段階的に大きくなる部分において、一方の第2の横断面輪郭と他方の第2の横断面輪郭とは、少なくとも一部が接するのが望ましい。
本発明に係るタイヤでは、前記装飾部の前記微小突起間は、十点平均粗さ(Rz)が、0.01~0.05mmの凹凸部を含んでいるのが望ましい。
本発明のタイヤの装飾部は、複数の微小突起が配置されており、少なくとも一つの前記微小突起は、凹部と、この凹部の周囲を囲んで突起頂部を形成する外壁部とを含む。
そのため、微小突起の突起頂部に照射された光は、主に前記外壁部の上端面で反射され、前記凹部では光の反射が抑えられる。しかも、突起頂部において肉厚が周方向に変化しているため、前記上端面での反射、外壁部外側面での反射、及び凹部の内側面での反射が一様でなくなる。
そして、これらの相乗効果により、上端に凹部が無い例えば円錐台状の微小突起に比して、装飾部を一層暗く(黒く)見せることができる。その結果、装飾部に隣接した例えばマークなどの非装飾部とのコントラストが高められ、マークの視認性を向上させることができる。
本発明のタイヤの一実施例を示す部分側面図である。 図1の装飾部を拡大した斜視図である。 微小突起の斜視図である。 (a)、(b)は微小突起の平面図、及びの側面図である。 (a)~(c)は、他の実施形態の微小突起の側面図、及びそのA-A線の位置における微小突起の横断面輪郭を示す平面図である。 (a)、(b)は、さらに他の実施形態の微小突起の側面図、及びそのB-B線の位置における凹部の横断面輪郭を示す平面図である。 (a)、(b)は、他の実施形態の微小突起の斜視図である。 (a)~(e)は、さらに他の実施形態の微小突起の側面図である。 (a)~(e)は、他の実施形態の第1、第2の横断面輪郭を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1の斜視図である。本実施形態では、好ましい態様として、乗用車用の空気入りタイヤ1が示される。但し、本発明は、例えば、自動二輪者用や重荷重用の空気入りタイヤ1や他のカテゴリーのタイヤ1として採用されても良い。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、視認可能な外表面1aを具える。視認可能な外表面1aとは、タイヤ1がリム(図示省略)に組みこまれたときに、外部から目視できる面である。外表面1aには、例えば、トレッド部2の外表面2a、サイドウォール部3の外表面3a及びビード部4の外表面4aが含まれる。
タイヤ1は、本実施形態では、外表面1aの一部に、装飾部10と装飾部10に隣接する非装飾部9とを有する。本実施形態では、非装飾部9及び装飾部10は、サイドウォール部3の外表面3aに設けられている。しかし、これに限定されるものではなく、非装飾部9及び装飾部10が、例えば、トレッド部2の外表面2a、又はビード部4の外表面4aに設けられても良い。
非装飾部9は、本実施形態では、外表面3aから***した***部9Aとして形成される。***部9Aは、外表面3aから外方に延びる側面9bと、側面9bに連なって平滑な面で形成される頂面9cとで構成される。このような頂面9cは、照射される光を反射して、非装飾部9を明るく見せるのに役立つ。非装飾部9は、例えば、タイヤ1のメーカ名、商品名、サイズ等を表す文字、記号などであるマーク(例えば標章)として形成されている。
図2は、図1の装飾部10を拡大した斜視図である。図2に示されるように、装飾部10には、本実施形態では、1mm当り2~10個の密度で複数の微小突起11が配置されている。
微小突起11は、例えば、外表面3aから外方に突出している。少なくとも一つの微小突起11には、凹部14と、この凹部14の周囲を囲んで突起頂部11Eを形成する例えば管状の外壁部15とが設けられる。本実施形態では、全ての微小突起11に、凹部14と外壁部15とが設けられる場合が示される。
このような微小突起11に光が照射されると、微小突起11の外側面11Sに照射された光は拡散し、装飾部10がしっとりとした色調で黒く見える。又突起頂部11Eに照射された光は、主に外壁部15の上端面15Sで反射され、凹部14では、光の反射が抑えられる。そのため、突起頂部11Eも黒く見え、非装飾部9とのコントラストが高められ、視認性が向上する。この効果は、微小突起11が1mm当り2~10個の密度で配置されることにより、より有効に発揮される。本実施形態では、外壁部15の上端面15Sが、突起高さ方向と直交する平面20で形成される場合が示される。
図3は、微小突起11の斜視図である。図3に示されるように、実施形態では、突起頂部11Eにおいて、外壁部15は、その肉厚Tが周方向に変化している。
ここで、微小突起11は、突起高さ方向と直交する第1の横断面輪郭11aを有し、凹部14は、その深さ方向と直交する第2の横断面輪郭14aを有する。なお第1の横断面輪郭11aとは、突起高さ方向と直交する向きの微小突起11の横断面において、微小突起11の外側面11Sがなす輪郭を意味する。なお微小突起11の上端においては、この上端を上面視したときに外側面11Sがなす輪郭を意味する。同様に、第2の横断面輪郭14aとは、深さ方向と直交する向きの凹部14の横断面において、凹部14の内側面14Sがなす輪郭を意味する。なお微小突起11の上端においては、この上端を上面視したときに内側面14Sがなす輪郭を意味する。
第1の横断面輪郭11aは、円形状又は楕円形状であるのが望ましい。本実施形態の如く、第1の横断面輪郭11aが円形状の場合、外側面11Sでは、いずれの方向から照射された光に対しても、同じように光を拡散しうる。そのため、方向性を有することなく、安定してコントラストを高めることができる。これに対し、楕円形状の場合、楕円の長軸側から照射される光の拡散と、短軸側から照射される光の拡散とに差を持たせることができる。そのため、コントラストに方向性を持たせることができ、外観に意外性を与えうる。
本実施形態では、第1の横断面輪郭11aの形状と、第2の横断面輪郭14aの形状とが相違することにより、肉厚Tが周方向に変化する。具体的には、第1の横断面輪郭11aが円形状をなすのに対し、第2の横断面輪郭14aが多角形状、例えば四角形状をなす。
このように、肉厚Tが周方向に変化することで、上端面15Sでの反射、外壁部15の外側面11Sでの反射、及び凹部14の内側面14Sでの反射が一様でなくなる。そのため、前述の、外側面11Sでの光の拡散、及び凹部14での光の反射の抑制と相俟って、上端に凹部14が無い例えば円錐台状の微小突起に比して、装飾部10を一層暗く(黒く)見せることができる。その結果、非装飾部9とのコントラストが高められ、視認性を向上させることができる。
特に、第2の横断面輪郭14aが多角形状をなす場合には、内側面14Sでの光の反射方向が、入射光の向きによって大きく変化するため、内側面14Sでの一様な反射をより抑えることができる。そのため、高いコントラストをより安定して生み出すことが可能となる。
微小突起11では、第1の横断面輪郭11aが下端側(突起の根元側)よりも上端側(突起頂部11Eの側)が小さいのが好ましい。このような微小突起11は、下端側に高い剛性を有する。そのため、変形し難く、欠けやクラックが抑制され、視認性が長期で確保される。本実施形態では、第1の横断面輪郭11aが、下端側から上端側に向かって漸減している場合が示される。より具体的には、本実施形態の微小突起11は、その外側面11Sが、全長に亘って、下端側から上端側に向かってテーパ状に形成されている。しかし第1の横断面輪郭11aは、このような態様に限定されるものではない。
図4(b)に示されるように、微小突起11の最大幅L1は、0.30~0.70mmであるのが望ましい。微小突起11は、その下端において最大幅L1を有する。このような微小突起11は、照射された光による影の暗い部分を大きく確保できる。微小突起11の最大幅L1が0.30mm未満の場合、微小突起11の剛性が小さくなり、クラックや欠けが生じ易くなるおそれがある。微小突起11の最大幅L1が0.70mmを超える場合、微小突起11の外側面11Sに照射される光が増加し明るくなり、非装飾部9とのコントラストが小さくなる恐れがある。
上述の作用を効果的に発揮させるために、微小突起11の最小幅L2は、0.25~0.65mmであるのが望ましい。微小突起11は、その上端において最小幅L2を有する。これにより、剛性を確保しながら暗くなる部分を作ることができる。
微小突起11の高さH1は、0.15~0.50mmが望ましい。高さH1が、0.15mm未満の場合、微小突起11が低すぎて光の拡散の効果が減じ、装飾部10を黒く見せる効果が充分達成されない。又高さH1が、0.50mmを越える場合、微小突起11に損傷を招く傾向となる。
突起頂部11Eにおける肉厚Tの最小値は、0.05mm以上であるのが望ましく、最大値は0.2mm以下であるのが望ましい。言い換えると、肉厚Tは0.05~0.20mmの範囲で変化するのが好ましい。最小値が0.05mmを下回ると、外壁部15の強度が小さくなり、外壁部15に損傷を招く傾向となる。又最大値が0.20mmを超える場合、上端面15Sでの光の反射が多くなり、装飾部10を黒く見せる効果が充分達成されなくなる。
図3、4(b)に示されるように、第2の横断面輪郭14aは、下端部側よりも上端部側が大きいのが好ましい。このような微小突起11は、下端側に高い剛性を有するため、変形し難く、欠けやクラックが抑制される。本実施形態では、第2の横断面輪郭14aが、下端側から上端側に向かって漸増している場合が示される。より具体的には、本実施形態の微小突起11は、凹部14の内側面14Sが、全長に亘って、下端側から上端側に向かって逆テーパ状に形成されている。しかし第2の横断面輪郭14aは、このような態様に限定されるものではない。
図4(b)に示されるように、凹部14の深さHcは、微小突起11の前記高さH1の15%~100%の範囲が好ましい。15%を下回ると、凹部14の底面で光が反射する傾向となり、装飾部10を黒く見せる効果が減じる。又100%を越えると、微小突起11の剛性が減じ、微小突起11に損傷を招く傾向となる。そのため、深さHcは、高さH1の90%以下が好ましい。なお深さHcは、0.15~0.50mmの範囲であるのも好ましい。
凹部14の最大幅L3は、0.10~0.50mmであるのが望ましい。凹部14は、その上端において最大幅L3を有する。最大幅L3が0.10mm未満の場合、凹部14による光の吸収効果が小さくなる傾向を招く。最大幅L3が0.55mmを超える場合、微小突起11の剛性が減じ、微小突起11に損傷を招く傾向となる。
特に限定されないが、凹部14の最小幅L4は、最大幅L3以下であり、好ましくは、最大幅L3の70%以下が望ましい。凹部14は、その下端において最小幅L4を有する。
図2に示されるように、装飾部10は、微小突起11、11間に、十点平均粗さ(Rz)が、0.01~0.05mmの粗面状の凹凸部25を含むのが望ましい。このような凹凸部25は、装飾部10に影をもたらし、さらに暗く見せるのに役立つ。また、このような凹凸部25は、装飾部10の剛性を高め、微小突起11の欠けを抑制する。十点平均粗さ(Rz)は、JISB0601(1994)に準拠して測定される。
微小突起11の配設ピッチは、0.6~1.0mmであるのが望ましい。配設ピッチは、微小突起11の中心間距離で定義される。本実施形態では、微小突起11が千鳥状に配列する場合が示されるが、格子状に配列しても良い。又の配設ピッチが前記範囲を満たすならばランダムに配列することもできる。
微小突起11は、装飾部10の面積の50%以上に設けられているのが望ましく、装飾部10の面積の75%以上に設けられているのがさらに望ましく、装飾部10の面積の100%以上に設けられているのが一層望ましい。
このような装飾部10は、微小突起11を均一な大きさで密に配設した場合、より暗く見えるので、コントラストが明瞭になる。他方、微小突起11の大きさや配置をランダムとすると、上記密に配設した場合に比して、クラックや欠け等の損傷箇所が目立たなくなるという利点がある。
装飾部10は、例えば、外表面3aを形成するタイヤ1のゴム部材と同じゴムで形成されている。このような装飾部10の成形方法としては、例えば、タイヤ成形用の加硫金型の内面に微小突起11の反転模様を設けて、タイヤ1の加硫成形とともに形成しても良い。また、このような装飾部10の成形方法としては、例えば、周知の機械加工又はレーザ加工によって、加硫成形後のタイヤ1に装飾部10を設けても良い。前記機械加工又はレーザ加工には、例えば、周知のコンピュータプログラムを用いるのが望ましい。
図5(a)~(c)に、それぞれ、微小突起11のさらに他の実施形態における側面図、及びそのA-A線の位置における微小突起11の第1の横断面輪郭11aが示される。この実施形態の微小突起11と、本実施形態の微小突起11とで同じ構成要素については、同じ符号が付されその詳細な説明が省略される。
図5(a)の微小突起11は、例えば、第1の横断面輪郭11aが下端側から上端側まで同じ大きさで形成される。即ち、微小突起11が円柱状をなす。このような微小突起11は、剛性には不利を招くものの、テーパ状の微小突起11(図3、4に示す)と同様に、微小突起11を黒く見せる効果を発揮し、非装飾部9とのコントラストを強調することができる。また、この実施形態では、凹部14の第2の横断面輪郭14aが下端側から上端側まで同じ大きさで形成される。このような凹部14は、剛性には不利を招くものの、逆テーパ状の凹部14(図3、4に示す)と同様に、光の吸収効果を発揮し、非装飾部9とのコントラストを強調することができる。
図5(b)の微小突起11は、第1の横断面輪郭11aが、下端側から上端側に向かって段階的に小さくなる部分P1、即ち、段差部分P1を含む。この実施形態では、段差が一段の場合が示されるが、複数段であっても良い。このような微小突起11は、テーパ状の微小突起11(図3、4に示す)と同様に、剛性を高く確保しながら、微小突起11を黒く見せる効果を発揮し、非装飾部9とのコントラストを強調することができる。この実施形態の微小突起11では、段差部分P1の上方側の部分Y1及び下方側の部分Y2が、それぞれ円柱状で形成されている。しかし各部分Y1、Y2を、図3、4に示すようにテーパ状に構成することもできる。
図5(c)の微小突起11では、第1の横断面輪郭11aが段階的に小さくなる部分(段差部分)P1において、一方の第1の横断面輪郭11aと他方の第1の横断面輪郭11aとは、位置Jにおいて一部Nが接している。このような、微小突起11は、コントラストに方向性を持たせることができ、外観に意外性を与えうる。
図6(a)、(b)に、それぞれ、微小突起11のさらに他の実施形態における側面図、及びそのB-B線の位置における凹部14の第2の横断面輪郭14aが示される。この実施形態の微小突起11と、本実施形態の微小突起11とで同じ構成要素については、同じ符号が付されその詳細な説明が省略される。
図6(a)において、凹部14は、第2の横断面輪郭14aが、下端側から上端側に向かって段階的に大きくなる部分P2、即ち、段差部分P2を含む。この実施形態では、段差が一段の場合が示されるが、複数段であっても良い。このような凹部14は、逆テーパ状の凹部14(図3、4に示す)と同様に、剛性を高く確保しながら、光の吸収効果を発揮し、非装飾部9とのコントラストを強調することができる。
図6(b)の微小突起11では、第2の横断面輪郭14aが段階的に小さくなる部分(段差部分)P2において、一方の第2の横断面輪郭14aと他方の第2の横断面輪郭14aとは、位置Jにおいて一部Nが接している。
図7(a)、(b)に、微小突起11のさらに他の実施形態の斜視図が示される。この実施形態の微小突起11と、本実施形態の微小突起11とで同じ構成要素については、同じ符号が付されその詳細な説明が省略される。
図7(a)、(b)の実施形態では、それぞれ、外壁部15が、突起高さ方向において、突起高さが大きい山部分16を少なくとも2箇所含む。この例では、外壁部15が管状をなし、山部分16と、突起高さが小さい谷部分17とが周方向に交互に配される場合が示される。
図7(a)では、外壁部15の上端面15Sは、山部分16と谷部分17とが滑らかな曲面で波状に連なる湾曲面18をなしている。しかし、図7(b)に示されるように、外壁部15の上端面15Sは、山部分16と谷部分17とが傾斜面で連なる屈曲面19であっても良い。
このように、上端面15Sが山部分16を2箇所以上含む面で形成される微小突起11の場合、上端面15Sでも光の拡散が起こり、突起頂部11Eを一層黒く見せることができる。山部分16の形成数は、3~6の範囲が、光の拡散の効果を高める上で好ましい。この場合、微小突起11の前記高さH1は、山部分16における高さで定義される。又山部分16と谷部分17との高さの差ΔHは、0.10~0.40mmであるのが好ましい。
図8(a)~(e)に、微小突起11のさらに他の実施形態における側面図が示される。この実施形態の微小突起11と、本実施形態の微小突起11とで同じ構成要素については、同じ符号が付されその詳細な説明が省略される。
図8(a)~(e)の実施形態では、それぞれ、外壁部15が、山部分16と谷部分17とをそれぞれ一箇所具える。
このうち図8(a)~(c)の実施形態では、外壁部15の上端面15Sが、突起高さ方向に対して傾斜する斜面21で形成される。斜面21は、その上端が山部分16をなし、かつ下端が谷部分17をなす。図8(a)では斜面21が平面21Aをなす場合が示される。又図8(b)、(c)では、斜面21が、凸状に湾曲する円弧状の曲面21B、及び凹状に湾曲する円弧状の曲面21Cをなす場合が示される。何れの場合も、上端面15Sで光の拡散が起こり、突起頂部11Eを一層黒く見せることができる。装飾部10においては、各微小突起11の斜面21の傾斜の向きは、同方向であっても良いが、斜面21の傾斜の向きが異なる複数種類の微小突起11が混在するのが、光の拡散の観点から好ましい。
又図8(d)では、外壁部15の上端面15Sが、凸状に湾曲する球面状の曲面23A、で形成される。この場合、曲面23A(上端面15S)の内周縁が山部分16を形成し、外周縁が谷部分17を形成する。図8(e)では、外壁部15の上端面15Sが、凹状に湾曲する球面状の曲面23Bで形成される。この場合、曲面23B(上端面15S)の外周縁が山部分16を形成し、内周縁が谷部分17を形成する。この場合にも、上端面15Sで光の拡散が起こり、突起頂部11Eを一層黒く見せることができる。
図9(a)~(e)に、第1、第2の横断面輪郭11a、14aの他の実施形態が示される。図9(a)~(c)の実施形態では、第1の横断面輪郭11aが例えば円形状をなすのに対し、第2の横断面輪郭14aが三角形状、六角形状、星形形状などの多角形状をなすことにより、肉厚Tが周方向に変化している。多角形状として、これ以外の種々の多角形状が採用しうる。又多角形状には、その出隅部及び入隅部を、例えば円弧状にエッジ処理したものも含まれる。
図9(d)、(e)の実施形態では、第1の横断面輪郭11a及び第2の横断面輪郭14aの一方が円形状をなし、かつ他方が楕円形状をなすことにより、肉厚Tが周方向に変化している。なお図示されないが、第1、第2の横断面輪郭11a、14aがそれぞれ円形状をなすが、円の中心が互いに位置ズレすることで、肉厚Tが周方向に変化しても良い。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、サイドウォール部の外表面に、図1及び図2に示すような非装飾部及び装飾部を具える空気入りタイヤが試作された。そして、各試作タイヤの視認性についてテストされた。表1に記載された以外の仕様は、比較例及び実施例ともに実質的に同じである。
微小突起の配設ピッチ:0.63mm
<視認性>
検査員が、試作タイヤを1m離れた側方から目視し、装飾部のコントラストに基づく視認性を官能により評価した。結果は、比較例1を100とする評点で示されている。数値が大きいほうが、コントラストが明瞭であり、視認性が優れている。テストの結果が表1に示される。
Figure 0007251199000001
Figure 0007251199000002
実施例のタイヤは、比較例1のタイヤに比して、視認性が優れていることが理解される。また、微小突起及び凹部の各寸法を好ましい範囲で変化させてテストを行ったが、同様の結果であった。
1 タイヤ
1a 外表面
10 装飾部
11 微小突起
11a 第1の横断面輪郭
11E 突起頂部
14 凹部
14a 第2の横断面輪郭
15 外壁部
15S 上端面
25 凹凸部
T 肉厚

Claims (14)

  1. タイヤであって、
    前記タイヤの視認可能な外表面の少なくとも一部に装飾部を有し、
    前記装飾部は、複数の微小突起が配置されており、
    少なくとも一つの前記微小突起は、凹部と、前記凹部の周囲を囲んで突起頂部を形成する外壁部とを含み、
    前記外壁部は、前記突起頂部において肉厚が周方向に変化している、タイヤ。
  2. 前記装飾部は、1mm当り2~10個の密度で微小突起が配置される、請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記微小突起は、突起高さ方向と直交する第1の横断面輪郭を有し、かつ前記凹部は、その深さ方向と直交する第2の横断面輪郭を有し、
    前記第1の横断面輪郭と、前記第2の横断面輪郭とは形状が相違する請求項2記載のタイヤ。
  4. 前記第1の横断面輪郭は、円形状又は楕円形状である、請求項3記載のタイヤ。
  5. 前記第2の横断面輪郭は、多角形状である請求項3又は4記載のタイヤ。
  6. 前記第1の横断面輪郭は、下端部側よりも上端部側が小さい、請求項3ないし5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記第1の横断面輪郭は、上端部側に向かって漸減する部分を含む、請求項6記載のタイヤ。
  8. 前記第1の横断面輪郭は、上端部側に向かって段階的に小さくなる部分を含む、請求項6記載のタイヤ。
  9. 前記第1の横断面輪郭が段階的に小さくなる部分において、一方の第1の横断面輪郭と他方の第1の横断面輪郭とは、少なくとも一部が接する、請求項8記載のタイヤ。
  10. 前記第2の横断面輪郭は、下端部側よりも上端部側が大きい、請求項ないし9のいずれかに記載のタイヤ。
  11. 前記第2の横断面輪郭は、上端部側に向かって漸増する部分を含む、請求項10記載のタイヤ。
  12. 前記第2の横断面輪郭は、上端部側に向かって段階的に大きくなる部分を含む、請求項10記載のタイヤ。
  13. 前記第2の横断面輪郭が段階的に大きくなる部分において、一方の第2の横断面輪郭と他方の第2の横断面輪郭とは、少なくとも一部が接する、請求項12記載のタイヤ。
  14. 前記装飾部の前記微小突起間は、十点平均粗さ(Rz)が、0.01~0.05mmの凹凸部を含んでいる、請求項1ないし13のいずれかに記載のタイヤ。
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