JP7245685B2 - レンズユニット - Google Patents

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Description

本発明は、複数のレンズと、これらを収容・固定する鏡筒とを具備するレンズユニットに関する。
例えば、自動車、監視カメラ等に搭載される撮像装置において使用される光学系として、物体側から像側(撮像素子側)に至るまでの間に複数のレンズを光軸(撮像装置の光軸)方向に配したレンズユニットが使用されている。このレンズユニットは可視光による物体の画像を撮像素子上に良好に結像させるように設計される。このため、各レンズ間の位置関係、各レンズと鏡筒間、このレンズユニットと撮像素子間の位置関係が高い精度で固定され、かつ各レンズに大きな負荷が加わらないことが要求される。
こうした要求が満たされるレンズユニットは、例えば特許文献1、2に記載されている。特許文献1に記載の技術においては、複数のレンズを収容・保持した状態の鏡筒が、鏡筒の外周に形成されたネジ部を用いて、外側の筐体に螺合して固定されることにより、撮像装置が構成される。この際、鏡筒の外周のネジ部が形成された部分の内面と、鏡筒の内部におけるレンズとを非接触とすることにより、鏡筒内におけるレンズの位置精度を高めると共に、鏡筒に対するレンズユニット(鏡筒)の締付トルクを一定値に管理することができ、このレンズユニットを用いた撮像装置の光学性能を安定して高くすることができる。
また、特許文献2に記載の技術においては、鏡筒(レンズチューブ)内に第1~第4レンズが収容・固定される際に、第1、第4レンズの光軸と垂直な表面、及び光軸に平行な側面が鏡筒に対して固定される。一方、第2、第3レンズの光軸と垂直な表面は隣接するレンズ(第1レンズ又は第4レンズ)に対して固定され、第2、第3レンズの光軸と平行な側面は鏡筒と非接触とされている。こうした構成によって、組み立ての際に、各レンズの光軸を撮像装置の光軸に安定して高い精度で合わせることができる。
特開2009-103939号公報 特開2015-176143号公報
このようなレンズユニットにおいて使用されるレンズの材質としては、ガラスと樹脂材料がある。前者は機械的強度が高いが高価であり、後者は機械的強度は低いが安価である。また、例えばレンズの形状を非球面形状とする場合には、特に後者は前者と比べて安価となる。また、熱膨張係数は前者の方が小さいため、熱膨張が特に光学的に悪影響を及ぼすレンズの場合には、前者が好ましい。こうした点が考慮され、どのレンズをガラス製とするか、樹脂材料製とするかが定められる。
また、一般的に、鏡筒は樹脂材料製とされる。ただし、レンズには良好な光学特性(光透過性等)が求められるため、レンズ用の樹脂材料としてはポリカーボネート等の非晶性プラスチックが用いられるのに対して、鏡筒には光学特性は要求されずに高い対候性が求められるため、鏡筒用の樹脂材料としてはガラス繊維が添加されたポリエチレン等の結晶性プラスチックが好ましく用いられる。ガラス、非晶性プラスチック、結晶性プラスチックの熱膨張係数は、異なり、この中ではガラスが最も小さく、一般的には非晶性プラスチックが最も大きい。
このように、使用されるレンズ間、あるいはレンズと鏡筒との間に熱膨張係数の差がある場合に、温度変化があると、熱膨張差によって、レンズに力が加わり、これによるレンズの歪が発生する場合がある。これによって、温度変化がある場合にレンズユニットの結像特性が劣化することがあった。
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、温度変化がある場合にも良好な結像特性が維持されるレンズユニットを提供することを目的とする。
本発明に係るレンズユニットは、光軸に沿って物体側に配置された第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも光軸に沿った像側に配置された第2レンズ群と、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に配置された絞りと、前記第1レンズ群、前記絞り、前記第2レンズ群を保持する鏡筒と、を備え、前記第1レンズ群のうち最も像側に配置され光軸方向で前記絞りと隣り合う物体側隣接レンズと、前記第2レンズ群のうち最も物体側に配置され光軸方向で前記絞りと隣り合う像側隣接レンズのうち、一方はガラス製である一方側レンズ、他方は樹脂材料製である他方側レンズであり、かつ前記鏡筒は前記他方側レンズとは異なる樹脂材料製であり、前記物体側隣接レンズ、前記絞り、及び前記像側隣接レンズは、前記鏡筒に設けられたレンズ収容部に収容され、前記一方側レンズは、直接あるいは間接的に前記レンズ収容部の内周面に当接することにより、光軸と垂直な方向における前記鏡筒との間の位置関係が固定され、前記他方側レンズは、前記内周面と非接触であり、かつ前記一方側レンズと係合することにより光軸と垂直な方向における前記一方側レンズとの間の位置関係が固定され、前記一方側レンズは、前記他方側レンズと同じ樹脂材料製であるレンズホルダによって光軸からみた外側を支持され、前記レンズホルダの光軸周りの外周面が前記内周面と当接する
この構成においては、他方(他方側レンズ)は、レンズ収容部の内周面とは当接せず、一方側レンズとの係合により光軸と垂直な方向の位置関係が固定されることによって、結果的にこの方向での鏡筒との間の位置関係が固定される。したがって、他方側レンズと鏡筒は異なる樹脂材料製であり熱膨張係数の差がある場合でも、他方側レンズは鏡筒と非接触であるため、温度変化に伴う他方側レンズと鏡筒の膨張や収縮の差によって他方側レンズに歪みが発生してしまうことを防ぐことができる。したがって、解像力の低下が抑制される。また、ガラス製とされた一方(一方側レンズ)のみが鏡筒におけるレンズ収容部の内周面と当接することによって光軸と垂直な方向における位置が固定される。一方側レンズはガラス製であるため熱膨張係数が低く、温度変化に伴う膨張や収縮の発生を抑えることができる。したがって、温度変化に伴う一方側レンズの歪みの発生が抑制され、温度変化に伴う結像特性の劣化が抑制される。
また、このようにガラス製である一方側レンズとレンズホルダとが組み合わされたレンズ体を構成することにより、このレンズ体を樹脂材料製のレンズと同等に取り扱うことができる。つまり、レンズホルダは、他方側レンズと同じ樹脂材料製からなるため、レンズホルダと他方側レンズの熱膨張係数の差が小さくなる。したがって、レンズホルダ及び他方側レンズは、温度変化に伴い同程度の膨張や収縮が発生するため、他方側レンズがレンズホルダによって歪むことを抑制できる。したがって、解像力の低下を抑制できる。
また、前記一方側レンズは前記像側隣接レンズ、前記他方側レンズは前記物体側隣接レンズである。
この構成においては、絞りの像側に位置する像側隣接レンズがガラス製とされる。これによって、温度変化に起因する画角の変動が抑制される。
また、前記第2レンズ群において、前記像側隣接レンズの像側に隣接して像側レンズが設けられ、前記像側レンズは、像側で前記レンズ収容部における載置面に係止され、前記レンズホルダにおいて像側に突出する複数の突出部が設けられ、複数の前記突出部は、突出量に応じて複数の突出部群に区分され、一つの前記突出部群に属する複数の前記突出部が像側において前記像側レンズに係止されることによって、前記像側隣接レンズの像側への移動が制限される。
この構成においては、像側レンズと像側隣接レンズとの間の間隔は、突出部の突出量で定まる。この際、突出量の異なる複数の突出部群を設け、選択された突出部群の突出部のみが像側レンズと当接するようにすれば、この間隔の微調整を行うことができる。一方、像側レンズは載置面で係止されるため、これによって、像側隣接レンズも間接的に載置面で係止される。
また、前記絞りには、光軸方向で前記絞りを貫通する位置決め孔が光軸周りの周方向において複数形成され、前記レンズホルダには、物体側に突出した複数の凸部が前記位置決め孔と対応して形成され、前記絞りは前記凸部と前記位置決め孔を係合させることにより前記像側隣接レンズ側に装着される。
この構成においては、凸部と位置決め孔を用いて、絞りをレンズホルダ(像側隣接レンズ)に固定することができる。これによって、製造が容易となり、像側隣接レンズと絞りとの間の位置関係が高精度で維持される。
また、光軸の周りの周方向に沿った前記位置決め孔の長さは、対応する前記凸部の当該周方向に沿った長さよりも大きくされている。
この構成により、絞りをレンズホルダ(像側隣接レンズ)に装着する作業が容易となる。
本発明によれば、温度変化がある場合にも良好な結像特性が維持されるレンズユニットを得ることができる。
実施形態に係るレンズユニットの断面図である。 実施形態に係るレンズユニットで用いられる鏡筒の断面図(a)、斜視図(b)である。 実施形態に係るレンズユニットの分解組立図である。 実施形態に係るレンズユニットにおける物体側隣接レンズ、絞り、像側隣接レンズ周囲の構成を拡大した断面図である。 像側隣接レンズを像側(a)、物体側(b)からみた斜視図である。 絞りの斜視図である。 実施形態に係るレンズユニットを組み立てる際の途中の形態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るレンズユニット1の、光軸Aに沿った断面図である。ここでは、物体(Ob)側は図中上側、像(Im)側は図中下側であり、撮像素子100は図中最下部に位置する。レンズL1~L7の各々は、鏡筒10に対して直接あるいは間接的に固定される。図1においては、各レンズ、絞り20、あるいは各レンズと鏡筒10の間を固定するための構成が主に記載されており、実際には撮像素子100と鏡筒10の位置関係を固定するための構造も設けられているが、その記載は省略されている。
撮像素子100は2次元CMOSイメージセンサであり、各画素は光軸Aと垂直な面内で2次元に配列されており、実際には撮像素子100はカバーガラス(図示せず)で覆われている。図1において、第1レンズL1から第7レンズL7を備えるレンズユニット1が構成される。レンズユニット1は、撮像対象の可視光の画像を所望の視野、所望の形態で撮像素子100上(像面)に結像させるように構成される。
図1において、最も物体側(図中上側)に設けられた第1レンズL1は、魚眼レンズであり、主にこれによって、撮像装置の視野等が定まる。これよりも撮像素子100側(像側)に、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズL5、第6レンズL6、第7レンズL7が順次配置されている。各レンズは、光軸Aの周りで略対称な形状を具備する。また、光束を制限するための絞り20が第4レンズL4と第5レンズL5の間に設けられている。また、不要な光を除去するための遮光板も第2レンズL2と第3レンズL3の間に適宜設けられるが、その記載は図1では省略されている。
また、図2(a)は、鏡筒10のみの光軸Aに沿った断面図、図2(b)は、鏡筒10を図1における斜め上側(物体側)からみた斜視図である。この鏡筒10の物体側(図中上側)に、内周面が略円筒形状の空洞部である第1収容部10Aが設けられ、第1収容部10Aの像側の底面は第1レンズL1と当接する第1載置部11である。また、第1載置部11よりも像側(図中下側)には、第1収容部10Aと同軸とされ、第1収容部10Aより小径とされた略円筒形状の空洞部である第2収容部10Bが設けられ、第2収容部10Bの像側の底面は接合レンズL60(後述する像側レンズ)と当接する第2載置部(載置面)12である。第1収容部10A、第2収容部10Bの中心軸は共通とされ、光軸Aと等しい。また、図2(a)に示されるように、実際には第2収容部10Bの内周面は物体側から像側に向かって徐々に小さくされる。
図1において、各レンズにおける物体側、像側のレンズ面(画像を形成する光が通過する面)は、レンズユニット1が所望の結像特性をもたらすように、適宜曲面(凸曲面、凹曲面)加工されている。以下では、各レンズにおける物体側のレンズ面を第1表面R1、像側のレンズ面を第2表面R2と呼称する。また、レンズ面の形状(凸曲面又は凹曲面)としては、第1表面R1の形状については物体側からみた形状、第2表面R2の形状については像側からみた形状を、それぞれ意味するものとする。
一般的に、このような小型の撮像装置におけるレンズを構成する材料としては、ガラスと樹脂材料の2種類がある。前者は機械的強度が高いが高価であり、後者は機械的強度は低いが安価である。また、ガラスの熱膨張係数は樹脂材料より小さいため、高温時における熱膨張に起因する形状や位置の微細な変化が結像特性(焦点位置の変化等)に与える影響が大きくなるレンズは、ガラス製のレンズとすることが好ましい。このため、レンズユニット1を高性能かつ安価とするためには、ガラス製のものが好ましいレンズのみガラス製とし、他のレンズを樹脂材料製とすることが好ましい。
この観点において、本実施の形態では、最も物体側に配置された第1レンズL1は撮像装置1の最表面に位置するために、傷が付きにくいガラス製とされる。また、絞り20と隣接するレンズ(第4レンズL4及び第5レンズL5)は、温度変化に起因する焦点距離の変化が顕著に表れるため、いずれか一方(本実施の形態では第5レンズL5)がガラス製とされる。他のレンズとしては、安価な樹脂材料製のものが用いられる。
第1レンズL1は、その物体側のレンズ面L1R1が凸曲面、その像側のレンズ面L1R2が凹曲面とされた負レンズである。第1レンズL1の上面側では、レンズ面L1R1がほぼ全体を占めている。第1レンズL1の下面側(像側)において、レンズ面L2R2の外側には、光軸Aと垂直な平面で構成された第1レンズ第1下面L1Aが設けられる。第1レンズ第1下面L1Aの更に外側には、第1レンズ第1下面L1Aと平行かつ第1下面L1Aよりも物体側(図中上側)に位置する第1レンズ第2下面L1Bが設けられる。また、第1レンズL1の最外周部は、光軸Aを中心軸とする円筒形状の第1レンズ外周面L1Cを構成する。これらの面のうち、光学的に使用されるのは、レンズ面L1R1、L1R2であり、他の面は、第1レンズL1を鏡筒10に対して固定するために用いられる。
図1において、鏡筒10の上端側は、第1レンズL1の物体側への移動を規制するように光軸A(中心)側に向かって屈曲した第1レンズ係止部13となっている。また、第1レンズ第1下面L1Aは、鏡筒10の第1載置面11と当接する。このため、第1レンズL1の鏡筒10に対する光軸A方向における位置関係は、物体側(図中上側)では第1レンズ係止部13によって定まり、像側(図中下側)では第1載置面11により定まる。この際、第1レンズ第1下面L1Aよりも外側においては、第1レンズ第2下面L1Bと第1載置面11との隙間に、光軸A方向と垂直な方向で圧縮されて弾性変形したリング状のOリング30が配されることにより、鏡筒10内部における防水機能が得られる。なお、上記のような第1レンズ係止部13の形状は、第1レンズl1を鏡筒10に固定するために加工した後の形状であり、固定前における鏡筒10の上端部側の形状は、図2(a)に示されるように、上側から第1レンズL1を図1に示されるように鏡筒10内に挿入可能な形状とされる。
また、第1レンズ外周面L1Cは、鏡筒10における第1収容部10Aの内周面と当接する。これによって、第1レンズL1と鏡筒10の光軸Aと垂直な方向における位置関係が定まる。すなわち、上記の構成により、第1レンズL1は鏡筒10に対して固定される。
第2レンズL2は、その物体側のレンズ面L2R1が凸曲面、その像側のレンズ面L2R2が凹曲面とされた負レンズである。第2レンズL2の物体側(図中上側)において、レンズ面L2R1の外側には、光軸Aと垂直でありレンズ面L2R1よりも像側(図中下側)に位置する平面である第2レンズ第1上面L2Aが設けられる。また、第2レンズL2の像側(図中下側)において、レンズ面L2R2よりも外側には、光軸Aと平行な面及び垂直な面で構成された段差部(係合構造)L2Bが設けられる。第2レンズL2の最外周を構成する面である第2レンズ外周面L2Cは、第2収容部10Bの内周面と当接する。第2レンズ外周面L2Cは、その光軸A周りの内径が像側に向かって徐々に小さくなるような略円錐面形状に形成されている。これにより、第2レンズL2と鏡筒10の光軸Aと垂直な方向における位置関係は定まる。
また、第1載置部11よりも内側(光軸Aに近い側)かつレンズ面L1R2及びレンズ面L2R1よりも外側の領域において、第2レンズ第1上面L2Aと第1レンズ第2下面L1Bの間には、弾性体で構成され、かつ光軸A方向で薄い弾性部材40が配されている。すなわち、第1レンズL1と第2レンズL2は光軸Aに沿った方向では直接接さず、これらの間には弾性部材40が設けられている。
第3レンズL3は、その物体側のレンズ面L3R1が凹曲面、その像側のレンズ面L3R2が凸曲面とされた正レンズである。第3レンズL3の物体側(図中上側)において、レンズ面L3R1の外側には、第2レンズL2における段差部L2Bと係合するように形成された段差部(係合構造)L3Aが設けられる。また、第3レンズL3の像側(図中下側)において、レンズ面L3R2よりも外側には、光軸Aと平行な面及び垂直な面で構成された段差部(係合構造)L3Bが設けられる。また、第3レンズL3の最外周を構成する略円筒形状の面である第3レンズ外周面L3Cは、第2収容部10Bの内周面とは非接触とされる。
第4レンズL4は、その物体側の面L4R1が凹曲面、その像側の面L4R2が凸曲面とされた正レンズである。第4レンズL4の物体側(図中上側)において、レンズ面L4R1の外側には、第3レンズL3における段差部L3Bと係合するように形成された段差部(係合構造)L4Aが設けられる。また、第4レンズL4の像側(図中下側)において、レンズ面L4R2よりも外側には、光軸Aと平行な面及び垂直な面で構成された段差部(係合構造)L4Bが設けられる。また、第4レンズL4の最外周を構成する略円筒形状の面である第4レンズ外周面L4Cは、第2収容部10Bの内周面とは非接触とされる。すなわち、第3レンズL3、第4レンズL4は鏡筒10とは非接触とされる。
前記の通り、第5レンズL5はガラス製であり、その物体側の面L5R1が凸曲面、その像側の面L5R2が凸曲面とされた正レンズである。ただし、第5レンズL5は、他のレンズとは異なり、樹脂材料製のレンズホルダ51に圧入固定されて一体化された第5レンズ体L50とされた状態で鏡筒10に収容される。すなわち、第5レンズL5は、第5レンズ体L50となった状態で、樹脂材料製である第3レンズL3、第4レンズL4と同様にレンズとして扱われる。
第5レンズ体L50の物体側(図中上側)において、第5レンズL5の外側のレンズホルダ51には、第4レンズL4における段差部L4Bと係合するように形成された段差部(係合構造)L50Aが設けられる。また、第5レンズ体L50の像側(図中下側)において、第5レンズL5よりも外側には、周囲よりも像側(図中下側)に向かって局所的に突出した突出部L50Bが設けられる。突出部L50Bの詳細については後述する。また、第5レンズ体L50の最外周を構成する面である第5レンズ体外周面L50Cは、第2収容部10Bの内周面と当接する。第5レンズ体外周面L50Cは、その光軸A周りの内径が像側に向かって徐々に小さくなるような略円錐面形状に形成されている。これにより、第5レンズ体L50(第5レンズL5)と鏡筒10の光軸Aと垂直な方向における位置関係は定まる。
第6レンズL6は、その物体側の面L6R1が凹曲面、その像側の面L6R2が凹曲面とされた負レンズである。第7レンズL7は、外径が第6レンズL6よりも小さく、その物体側の面L7R1が凸曲面、その像側の面L7R2が凸曲面とされた正レンズである。また、第6レンズL6、第7レンズL7は対向するレンズ面が嵌合して接合されることにより、最も像側にある接合レンズ(像側レンズ)L60を構成するように設定される。つまり、実質的に最も像側のレンズとなる像側レンズは、第6レンズL6の像側のレンズ面L6R2と第7レンズL7の物体側のレンズ面L7R1とが嵌合して接合された接合レンズL60となる。
接合レンズL60(第6レンズL6)の物体側(図中上側)において、レンズ面L6R1の外側においては、第5レンズ体L50における突出部L50Bと当接する平面である接合レンズ上面L6Aが設けられる。なお、図1においては、便宜上、光軸Aを挟んだ両側で突出部L50Bが接合レンズ上面L6Aと当接しているように記載されているが、実際の詳細は後述する。
また、接合レンズL60(第6レンズL6)の像側(図中下側)において、レンズ面L7R2よりも外側には、光軸Aと垂直な平面である接合レンズ下面L6Bが設けられる。接合レンズ下面L6Bは、第2載置部(載置面)12と当接する。接合レンズL60(第6レンズL6)の最外周を構成する面である第6レンズ外周面L6Cは第2収容部10Bの内周面と当接する。第6レンズ外周面L6Cは、その光軸A周りの内径が像側に向かって徐々に小さくなるような略円錐面形状に形成されている。このため、接合レンズL60の光軸Aに沿った方向における位置は、像側では鏡筒10(第2載置部12)によって制限される。
この場合、第5レンズ体L50(突出部L50B)は像側で接合レンズL60に係止されるため、第5レンズ体L50の光軸Aに沿った方向における位置は、像側では接合レンズL60を介して第2載置部12(鏡筒10)によって制限される。
また、前記の構成により、第4レンズL4の光軸Aに沿った方向における位置は、段差部L4Bと段差部L50Aが係合することによって、像側では第5レンズ体L50、接合レンズL60を介して鏡筒10によって制限される。一方、第4レンズL4の光軸Aと垂直な方向における位置は、段差部L4Bと段差部L50Aが係合することによって、第5レンズ体L50を介して第2収容部10Bの内周面により定まる。同様に、第3レンズL3の光軸Aに沿った方向における位置は、段差部L3Bと段差部L4Aが係合することによって、像側では第4レンズL4、第5レンズ体L50、接合レンズL60を介して鏡筒10によって制限される。一方、第3レンズL3の光軸Aと垂直な方向における位置は、段差部L3Bと段差部L4Aが係合することによって、第4レンズL4、第5レンズ体L50を介して第2収容部10Bの内周面により定まる。
また、前記の構成により、第2レンズL2の光軸Aに沿った方向における位置は、段差部L2Bと段差部L3Aが係合することによって、像側では第3レンズL3、第4レンズL4、第5レンズ体L50、接合レンズL60を介して鏡筒10によって制限される。一方、第2レンズL2の光軸Aと垂直な方向における位置は、前記の通り、第2収容部10Bの内周面により定まる。
すなわち、上記の構成において、第2レンズL2~接合レンズL60(第7レンズL7)のうち、第2レンズL2、第5レンズL5(第5レンズ体L50)、接合レンズL60は、その外周部が鏡筒10における第2収容部10Bの内周面と当接する接触レンズとなる。これらの接触レンズは、これにより、光軸Aと垂直な方向における鏡筒10との間の位置関係が固定される。一方、第3レンズL3、第4レンズL4は、第2収容部10Bの内周面とは直接接触しない非接触レンズとなる。非接触レンズは、上記のような段差部(係合構造)を介してその物体側、像側の接触レンズと直接あるいは間接的に係合することによって接触レンズとの間の光軸Aと垂直な方向における位置関係が固定されることによって、この方向での鏡筒10との間の位置関係が固定される。これにより、第2レンズL2~接合レンズL60(第7レンズL7)の全ての、光軸Aと垂直な方向における鏡筒10との間の位置関係が固定される。
一方、第3レンズL3、第4レンズL4の外周面は第2収容部10Bの内周面とは非接触とされる。このため、第3レンズL3、第4レンズL4と鏡筒10の熱膨張差に起因して第3レンズL3、第4レンズL4(レンズ系)、鏡筒10に対して力が加わることが抑制される。このため、温度変化が結像特性に与える悪影響が低減される。
図3は、このレンズユニット1の分解斜視図であり、ここでは、図1で記載が省略された遮光板21も記載されている。ここでは、接合レンズL60、第5レンズ体L50、絞り20、第4レンズL4、第3レンズL3、遮光板21、第2レンズL2、弾性部材40、Oリング30、第1レンズL1が図中上側(物体側)から鏡筒10に対して順次装着される。図示されるように、弾性部材40、Oリング30は、環状とされる。
鏡筒10の材料としては、対候性に優れた結晶性プラスチック(ポリエチレン、ポリアミド、ポリテトラフルオロエチレン)が好ましく用いられる。一方、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4、第6レンズL6、第7レンズL7は、レンズとしての性能(光透過性や成形性)に優れる非晶性プラスチック(ポリカーボネート等)で構成される。また、レンズホルダ51は第4レンズL4等と同じ非晶性プラスチックで構成されるため、第5レンズ体L50は、全体としては第4レンズL4等と同様のプラスチックレンズとして取り扱うことができる。前記の通り、第1レンズL1、第5レンズL5はガラス製とされる。
図1の構成において、光軸A方向においては、各レンズは、絞り20を挟んで、物体側にある第1レンズ群(第1レンズL1、第2レンズL2、第3レンズL3、第4レンズL4)と第2レンズ群(第5レンズL5(第5レンズ体L50)、接合レンズ(像側レンズ)L60(第6レンズL6、第7レンズL7))に大別される。このうち、絞り20が結像特性に与える作用に対しては、絞り20と物体側で隣接する第1レンズ群のうち最も像側にあるレンズ(物体側隣接レンズ)となる第4レンズL4、絞り20と像側で隣接する第2レンズ群のうち最も物体側にあるレンズ(像側隣接レンズ)となる第5レンズL5(第5レンズ体L50)が、大きな影響を与える。
ここで、鏡筒10に対する第5レンズL5の位置関係、第5レンズL5と第4レンズL4の位置関係、第5レンズ体L50と接合レンズL60の位置関係の精度は、結像特性に大きな影響を与える。また、絞り20とその物体側、像側のレンズとの間の位置関係も、同様に結像特性(収差)に影響を与える。図4は、図1におけるこれらに関わる部分を拡大した断面図である。以下に、これらの位置関係を特に高精度で定めるための構造について説明する。
前記の通り、第5レンズL5はレンズホルダ51と一体化されて第5レンズ体L50とされる。図5は、第5レンズ体L50の像側からみた斜視図(a)、物体側からみた斜視図(b)である。良好な結像特性を得るためには、第5レンズL5と接合レンズL60の光軸A方向における間隔を、予め定められた設計値に高精度で近づけることが要求される。図1、4に示される通り、この間隔は、レンズホルダ51に形成された突出部L50Bが接合レンズL60の接合レンズ上面L6Aと当接することによって定まる。
ここで、図5(a)に示されるように、突出部L50Bは、周方向において21個等間隔で形成され、各々が3個の突出部L50Bで構成されたL50B1からなる群(突出部群)~L50B7からなる群に、その像側への突出量に応じて分類される。この突出量は、L50B1からL50B7に向かうに従って大きくなるように設定されている。図5(a)においては、突出部L50B1からL50B7の表面が便宜上ハッチングされて示されている。
前記の通り、第5レンズL5はガラス製である。一般的に、ガラスレンズは、研磨加工によってそのレンズ面が所定の形状に高精度に形成される。一方、レンズの厚さについては、樹脂成型により製造されるプラスチックレンズの場合には1μm以下~数μm程度となるのに対し、ガラスレンズの場合には、これよりも粗く数μm~数十μm程度の精度となる。この厚さの誤差を、第5レンズL5と、隣接するレンズ(接合レンズL60)との間の間隔を微調整することによって補償することができる。
このため、このレンズユニット1を製造するに際しては、第5レンズL5の実測された厚さに応じて、第5レンズL5と接合レンズL60との間の間隔が適正値となるように、実際に接合レンズ上面L6Aと当接する突出部L50Bを、上記のL50B1~L50B7のうちから選択することができる。この際、選択された突出部群よりも突出量の大きな突出部群の突出部L50Bは、機械的に除去することができる。突出部L50B1~L50B7は樹脂材料製のレンズホルダ51に形成されているため、こうした加工を容易に行うことができる。また、図示されるように突出部L50B1~L50B7を各々3個ずつ設ければ、第5レンズ体L50を接合レンズL60上の3点で支持することができるため、第5レンズL5と接合レンズL60の間隔を、上記のような第5レンズL5の厚さのばらつきを補償した上で高精度で定めることができる。第5レンズL5の厚さのばらつきだけに対してだけでなく、接合レンズL60や鏡筒10の製造時におけるばらつきに対しても同様である。一方、第5レンズ体外周面L50Cが第2収容部10Bの内周面と当接することにより、第5レンズL5(第5レンズ体L50)の鏡筒10に対する光軸Aと垂直方向における位置関係は定まる。突起部L50B1~L50B7における突出量の段階的な差分は前記のガラスレンズの厚さのばらつき等に応じて定められ、例えば5μm程度とすることができる。
また、図5(b)に示されるように、レンズホルダ51の物体側には、周方向において等間隔で、光軸Aと垂直な断面形状が円形である凸部51Aが3つ形成されている。図6は、図5(b)に対応した方向からみた、絞り20を拡大した斜視図である。薄く形成された絞り20には、これを光軸A方向で貫通する位置決め孔20Aが、凸部51Aに対応するように3つ形成されている。このため、凸部51Aに位置決め孔20Aを係合させることによって、第5レンズ体L50に絞り20を固定することができる。図1において、絞り20は光軸Aに対して垂直に設けられているが、この角度が変動した場合には、撮像装置においてゴーストが発生することがある。これに対して、こうした構成によって、絞り20を第5レンズ体L50に対して適正な態様で固定し、絞り20の光軸Aに対する角度が変動することが抑制される。
この際、図6に示されるように、位置決め孔20Aは、光軸Aの径方向よりも、光軸Aの周りの周方向で長く形成されている。これによって、絞り20が装着された状態で、絞り20を光軸Aの周りで僅かな量だけ回動させることができるため、絞り20の第5レンズ体L50への装着が特に容易となる。一方、絞り20の開口20Bが光軸Aを中心とした円形とされれば、開口20Bの形状は上記の回動に際しても変化しないため、絞り20がこのように回動しても、結像特性に悪影響はない。上記の例では凸部51Aが円形状とされたが、この形状が円形状ではない場合を含め、より一般的には、光軸Aの周りの周方向に沿った位置決め孔20Aの長さが、同方向に沿った凸部51Aの長さよりも長く設定されればよい。これによって、絞りをレンズホルダに装着する作業が容易となり、かつこれによる結像特性に対する悪影響は発生しない。
一方、第4レンズL4と第5レンズ体L50の光軸A方向、及び光軸Aと垂直な方向における位置関係は、前記の通り、段差部L4Bが第5レンズ体L50の段差部L50Aと係合することによって定まる。このため、上記の構成によって、第4レンズL4、絞り20、第5レンズ体L50、接合レンズL60及びこれらの周囲における第2収容部10Bの内周面(鏡筒10)の間の位置関係は定まる。また、第4レンズL4と鏡筒10は異なる樹脂材料で構成されるために熱膨張係数は異なり、温度変化に際してはこれらの間には熱膨張差(膨張、収縮の差)が存在するものの、これらは非接触であるために、この熱膨張差によって第4レンズL4に歪み等の悪影響が発生することはない。
この際、第5レンズ体L50は、小径の第5レンズL5の周囲にレンズホルダ51が装着されて構成され、レンズホルダ51を第4レンズL4と同じ樹脂材料で構成される。第5レンズL5とレンズホルダ51の熱膨張率は異なるが、第5レンズL5は小径かつガラス製であるため、その熱膨張係数は小さく、温度変動があった場合における第5レンズL5の膨張や収縮の量は小さい。また、レンズホルダ51と第4レンズL4が同じ樹脂材料で構成されているため、実質的には第5レンズ体L50と第4レンズL4との間の熱膨張差は小さい。上記の構成においては、第4レンズL4の光軸A方向及び光軸Aと垂直な方向の位置を定めるために第4レンズL4は係合構造によって第5レンズ体L50(レンズホルダ51)と係合するが、このようにこれらの間の熱膨張差は小さいため、温度変化に際して第4レンズL4に歪み等の悪影響が発生することが抑制される。このため、上記のレンズユニット1においては、温度変動がある場合でも、良好な結像特性が維持される。
図7は、上記のレンズユニット1を組み立てる際の形態を示す斜視図であり、第5レンズ体L50を装着する前の状態(a)、第5レンズ体L50を装着した後の状態(b)、絞り20を装着した後の状態(c)、第4レンズL4を装着した後の状態(d)が示されている。このように、上記のレンズユニット1を製造するに際しては、第5レンズ体L50、絞り20、第4レンズL4を容易かつ高精度で鏡筒10内に装着、固定することができる。
なお、上記の例では、第4レンズL4(物体側隣接レンズ)が樹脂材料製、第5レンズL5(像側隣接レンズ)がガラス製とされたが、逆に、物体側隣接レンズをガラス製、像側隣接レンズを樹脂材料製としてもよい。この場合、物体側隣接レンズ側において上記と同様のレンズホルダを用い、かつレンズホルダを第2収容部の内周面に固定し、かつ像側隣接レンズをこの内周面と非接触とし、上記と同様に像側隣接レンズを上記と同様に物体側隣接レンズ(レンズホルダ)と係合させればよい。ただし、像側隣接レンズがガラス製である方が、温度変化に起因する画角の変動をより効果的に抑制できるため、好ましい。
(本形態の主な特徴)
本実施形態の特徴を簡単に纏めると次の通りである。
(1)このレンズユニット1は、光軸Aに沿って物体(Ob)側に配置された第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも光軸Aに沿った像(Im)側に配置された第2レンズ群と、第1レンズ群と第2レンズ群の間に配置された絞り20と、第1レンズ群、絞り20、第2レンズ群を保持する鏡筒10と、を備え、第1レンズ群のうち最も像側に配置され光軸A方向で絞り20と隣り合う物体側隣接レンズ(第4レンズL4)と、第2レンズ群のうち最も物体側に配置され光軸A方向で絞り20と隣り合う像側隣接レンズ(第5レンズL5)のうち、一方はガラス製である一方側レンズ、他方は樹脂材料製である他方側レンズであり、かつ鏡筒10は他方側レンズとは異なる樹脂材料製であり、物体側隣接レンズ(第4レンズL4)、絞り20、及び像側隣接レンズ(第5レンズL5)は、鏡筒10に設けられたレンズ収容部(第2収容部12B)に収容され、一方側レンズは、直接あるいは間接的にレンズ収容部(第2収容部12B)の内周面に当接することにより、光軸Aと垂直な方向における鏡筒10との間の位置関係が固定され、他方側レンズは、この内周面と非接触であり、かつ一方側レンズと係合することにより光軸Aと垂直な方向における一方側レンズとの間の位置関係が固定される。
この構成においては、物体側隣接レンズ、像側隣接レンズのうちのガラス製とされた一方側レンズのみが鏡筒10におけるレンズ収容部(第2収容部12B)の内周面と当接することによって光軸Aと垂直な方向における位置が固定される。他方側レンズは、この内周面とは当接せず、この一方側レンズとの間の光軸Aと垂直な方向の位置関係が固定されることによって、結果的にこの方向での鏡筒10との間の位置関係が固定される。ここで、内周面(鏡筒10)と当接する側の一方側レンズはガラス製であるため、温度変化に伴う一方側レンズの歪みの発生は抑制される。一方、樹脂材料製の他方側レンズは内周面と当接しないため、温度変化に伴う他方側レンズの歪みの発生も抑制される。また、一方側レンズはガラス製であるため、温度変化に対する一方側レンズの膨張や収縮が抑制される。このため、温度変動に際しての結像特性の劣化(解像度の低下)が抑制される。
(2)一方側レンズ(第5レンズL5)は、他方側レンズ(第4レンズL4)と同じ樹脂材料製であるレンズホルダ51によって光軸Aからみた外側を支持され、レンズホルダ51の光軸A周りの外周面が第2収容部12Bの内周面と当接する。
この構成においては、このようにガラス製である一方側レンズ(第5レンズL5)とレンズホルダ51とが組み合わされたレンズ体(第5レンズ体L50)を構成することにより、このレンズ体を樹脂材料製のレンズ(第4レンズL4等)と同等に取り扱うことができ、これと隣接する他方側レンズ(第4レンズL4等)との間の熱膨張差が低減される。また、ガラス製の一方側レンズ(第5レンズL5)を、樹脂材料製のレンズホルダ51を介してこのように間接的に鏡筒10側と接触させることにより、温度変化に際しての一方側レンズ(第5レンズL5)の歪みが更に低減される。また、他方側レンズ(第4レンズL4等)の位置はこれと係合する第5レンズ体L50で定まるものの、レンズホルダ51と他方側レンズ(第4レンズL4等)の熱膨張差は小さいため、温度変化の際に他方側レンズ(第4レンズL4等)が第5レンズ体L50により悪影響(歪みの発生等)を受けることが抑制される。
(3)一方側レンズは像側隣接レンズ(第5レンズL5)、他方側レンズは物体側隣接レンズ(第4レンズL4)である。
この構成においては、絞り20の像側に位置する像側隣接レンズがガラス製とされる。物体側隣接レンズがガラス製とされるよりも、像側隣接レンズがガラス製である方が、温度変化に起因する画角の変動をより効果的に抑制できる。
(4)第2レンズ群において、像側隣接レンズ(第5レンズL5)の像側に隣接して像側レンズ(接合レンズL60)が設けられ、像側レンズ(接合レンズL60)は、像側でレンズ収容部(第2収容部12B)における載置面(第2載置部12)に係止され、レンズホルダ51において像側に突出する複数の突出部L50Bが設けられ、複数の突出部L50Bは、突出量に応じて複数の突出部群(L50B1~L50B7)に区分され、一つの突出部群に属する複数の突出部L50Bが像側において像側レンズ(接合レンズL60)に係止されることによって、像側隣接レンズ(第5レンズL5)の像側への移動が制限される。
この構成においては、像側レンズ(接合レンズL60)と像側隣接レンズ(第5レンズL5)との間の間隔は、突出部L50Bの突出量で定まる。この際、突出量の異なる複数の突出部群を設け、選択された突出部群の突出部L50Bのみが像側レンズ(接合レンズL60)と当接するようにすれば、この間隔の微調整を行うことができる。一方、像側レンズ(接合レンズL60)は載置面(第2載置部12)で係止されるため、これによって、像側隣接レンズ(第5レンズL5)も間接的に載置面(第2載置部12)で係止される。
(5)絞り20には、光軸A方向で絞り20を貫通する位置決め孔20Aが光軸A周りの周方向において複数形成され、レンズホルダ51には、物体側に突出した複数の凸部51Aが位置決め孔20Aと対応して形成され、絞り20は凸部51Aと位置決め孔20Aを係合させることにより像側隣接レンズ(第5レンズL5)側に装着される。
この構成においては、凸部51Aと位置決め20A孔を用いて、絞り20をレンズホルダ51(第5レンズ体L50)に固定することができる。これによって、製造が容易となり、像側隣接レンズ(第5レンズL5)と絞り20との間の位置関係が高精度で維持される。
(6)光軸Aの周方向に沿った位置決め孔20Aの長さは、対応する凸部51Aの当該周方向に沿った長さよりも大きくされる。
この構成により、絞り20をレンズホルダ51(第5レンズL5側)に装着する作業が容易となる。
なお、上記の例以外でも、上記のような物体側隣接レンズ、絞り、像側隣接レンズ等を含むレンズ系を構成することが可能である。この際、レンズ系における他のレンズの数は任意である。
本発明を、実施形態及びその変形例をもとに説明したが、この実施形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
1 レンズユニット
10 鏡筒
10A 第1収容部
10B 第2収容部(レンズ収容部)
11 第1載置部
12 第2載置部(載置面)
13 第1レンズ係止部
20 絞り
20A 位置決め孔
20B 開口
21 遮光板
30 Oリング
40 弾性部材
51 レンズホルダ
51A 凸部
100 撮像素子
A 光軸
Im 像(側)
L1 第1レンズ
L1A 第1レンズ第1下面
L1B 第1レンズ第2下面
L1C 第1レンズ外周面
L2 第2レンズ
L2A 第2レンズ第1上面
L2B、L3A、L3B、L4A、L4B、L50A 段差部(係合構造)
L2C 第2レンズ外周面
L3 第3レンズ
L3C 第3レンズ外周面
L4 第4レンズ(物体側隣接レンズ)
L4C 第4レンズ外周面
L5 第5レンズ(像側隣接レンズ)
L6 第6レンズ
L6A 接合レンズ上面
L6B 接合レンズ下面
L6C 第6レンズ外周面
L7 第7レンズ
L50 第5レンズ体(像側隣接レンズ)
L50B、L50B1~L50B7 突出部
L50C 第5レンズ体外周面
L60 接合レンズ(像側レンズ)
Ob 物体(側)
R1 第1表面
R2 第2表面

Claims (5)

  1. 光軸に沿って物体側に配置された第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも光軸に沿った像側に配置された第2レンズ群と、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に配置された絞りと、
    前記第1レンズ群、前記絞り、前記第2レンズ群を保持する鏡筒と、
    を備え、
    前記第1レンズ群のうち最も像側に配置され光軸方向で前記絞りと隣り合う物体側隣接レンズと、前記第2レンズ群のうち最も物体側に配置され光軸方向で前記絞りと隣り合う像側隣接レンズのうち、一方はガラス製である一方側レンズ、他方は樹脂材料製である他方側レンズであり、かつ前記鏡筒は前記他方側レンズとは異なる樹脂材料製であり、
    前記物体側隣接レンズ、前記絞り、及び前記像側隣接レンズは、前記鏡筒に設けられたレンズ収容部に収容され、
    前記一方側レンズは、直接あるいは間接的に前記レンズ収容部の内周面に当接することにより、光軸と垂直な方向における前記鏡筒との間の位置関係が固定され、
    前記他方側レンズは、前記内周面と非接触であり、かつ前記一方側レンズと係合することにより光軸と垂直な方向における前記一方側レンズとの間の位置関係が固定され
    前記一方側レンズは、前記他方側レンズと同じ樹脂材料製であるレンズホルダによって光軸からみた外側を支持され、前記レンズホルダの光軸周りの外周面が前記内周面と当接することを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記一方側レンズは前記像側隣接レンズ、前記他方側レンズは前記物体側隣接レンズであることを特徴とする請求項に記載のレンズユニット。
  3. 前記第2レンズ群において、前記像側隣接レンズの像側に隣接して像側レンズが設けられ、
    前記像側レンズは、像側で前記レンズ収容部における載置面に係止され、
    前記レンズホルダにおいて像側に突出する複数の突出部が設けられ、
    複数の前記突出部は、突出量に応じて複数の突出部群に区分され、一つの前記突出部群に属する複数の前記突出部が像側において前記像側レンズに係止されることによって、前記像側隣接レンズの像側への移動が制限されることを特徴とする請求項に記載のレンズユニット。
  4. 前記絞りには、光軸方向で前記絞りを貫通する位置決め孔が光軸周りの周方向において複数形成され、
    前記レンズホルダには、物体側に突出した複数の凸部が前記位置決め孔と対応して形成され、
    前記絞りは前記凸部と前記位置決め孔を係合させることにより前記像側隣接レンズ側に装着されることを特徴とする請求項又はに記載のレンズユニット。
  5. 光軸の周りの周方向に沿った前記位置決め孔の長さは、対応する前記凸部の当該周方向に沿った長さよりも大きくされたことを特徴とする請求項に記載のレンズユニット。
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