JP7244323B2 - 製紙用シームフェルト及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、互いに重ねられた2枚の基布と、基布に一体化されたバット繊維層とを備える製紙用シームフェルトに関する。
抄紙機における湿紙から水分を機械的に搾るプレスパートで、湿紙の運搬及び搾水のために使用される製紙用フェルトは、経糸及び緯糸が互いに織られた基布と、短繊維からなるバット繊維層とをニードリングによって一体化して形成される。製紙用フェルトには、湿紙運搬性、搾水性、紙の表面にマークを付けない表面性(紙面性)、抄紙機に装着されてから好ましい状態になるまでの時間に関する初期馴染み性、防汚性、及び耐久性等が要求される。製紙用シームフェルトは、丈方向の両端部にループを備え、両端部のループを互いに接合することによって無端状にして抄紙機に取り付けられる。
製紙用シームフェルトを、例えば白板抄造やパルプ抄造等のプレスパートやシュープレスパートといった湿紙からの脱水量が多い部分で使用する場合、空隙体積が大きいことが好ましい。空隙容積を大きくするために、2枚の基布を互いに重ね合わせたラミネート構造の基布が用いられることがある。このような2枚の基布を備える製紙用シームフェルトは、各々の基布の両端部を接合するとシーム部が2段になって厚くなるため、シーム部と他の部分との間の段差が大きくなる。そのため、紙の表面に付くシームマークが深くなって表面性が悪化し、また、製紙用シームフェルトを走行させるロール上をシーム部が通過する時に振動が大きくなるという問題があった。そこで、例えば、特許文献1に記載の発明では、ラミネート構造の基布を備えた製紙用シームフェルトにおいて、に重ねられた基布のループの位置を互いに前後にずらすことによって、シームマークを抑制している。
特開平11-323763号公報
特許文献1に記載の製紙用シームフェルトでは、上下の基布のシーム部の位置がずれているため、シーム部の厚さの増大が抑制されて、シームマーク及び振動が抑制されるが、更なる表面性の向上及び振動の抑制が求められていた。
また、シーム部の接合を容易にすることも求められている。例えば、2枚の基布の一方を接合しないことによって接合を容易にすることも考えられたが、この場合、接合されていない基布のループの先端が割れ(切れ)てしまい、ループ内に挿通された充填糸や、ループの近傍の緯糸が解れて出てしまうという問題が生じた。ループの割れを防ぐために、充填糸を太くしてループがつぶれないようにすると、ループ部分が地部に比べて厚くなり、シームマークや振動の原因となった。
このような問題に鑑み、本発明は、互いに重ね合わせた2枚の基布を有する製紙用シームフェルトの表面性の向上、及び振動の抑制を目的とする。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、基布(2)と、前記基布に一体化されたバット繊維層(3)とを備える製紙用シームフェルト(1)であって、前記基布は、下基布(10)、前記下基布に対して上側に重ねて配置された上基布(20)とを含み、前記下基布は、下基布経糸(11)及び下基布緯糸(12)が互いに織られて形成された下基布地部(13)と、前記下基布地部における機械方向の一端から突出し、前記下基布経糸が折り返されることによって形成された前側下基布ループ(14)と、前記下基布地部における前記機械方向の他端から突出し、前記下基布経糸が折り返されることによって形成されて、芯線によって前記前側下基布ループに接合されて、前記前側下基布ループに対して前記機械方向の後側に位置する後側下基布ループ(15)とを含み、前記上基布は、上基布経糸(21)及び上基布緯糸(22)が互いに織られて形成された上基布地部(23)と、前記上基布地部における前記機械方向の一端から突出し、前記上基布経糸が折り返されることによって形成された前側上基布ループ(24)と、前記上基布地部における前記機械方向の他端から突出し、前記上基布経糸が折り返されることによって形成されて、前記前側上基布ループに接合せずに近接し、前記前側上基布ループに対して前記機械方向の後側に位置する後側上基布ループ(25)とを含み、前記後側上基布ループの先端が、前記芯線よりも後方に位置し、前記前側上基布ループの先端及び前記前側下基布ループの先端の前記機械方向の位置が、互いに略等しいことを特徴とする。ここで「前記前側上基布ループの先端及び前記前側下基布ループの先端の前記機械方向の位置が、互いに略等しい」とは、両者の機械方向位置のずれが、上基布経糸の太さ及び下基布経糸の太さの合計値以下である場合を含む。
この構成によれば、後側上基布ループに接合されていない前側上基布ループが、フラップのように下基布のシーム部の大部分又は全体を覆うため、下基布におけるシーム部とその前後の部分との段差が緩和される。そのため、シームマークが抑制され紙面性が向上し、シーム部がロールを通過する時の振動も抑制される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成において、前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループの少なくとも一方の厚さ方向の内径は、対応する前記前側下基布ループ又は前記後側下基布ループの厚さ方向の内径よりも小さいことを特徴とする。ここでループの「厚さ方向の内径」とは、ループにおける最も厚さ方向に膨らんだ部分の内縁間の長さをいう。
この構成によれば、上基布地部と、前側上基布ループ及び/又は後側上基布ループとの厚さ方向の段差が小さくなり、シームマーク及び振動が抑制される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成のいずれかにおいて、前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループの少なくとも一方は、前記機械方向から見て、厚さ方向に対して15°~65°傾いていることを特徴とする。
この構成によれば、前側及び/又は後側上基布ループが、機械交差方向に向かって傾斜するため、上基布地部と、前側及び/又は後側上基布ループとの間の段差が抑制される。そのため、シームマーク及び振動が抑制される。また、前側及び/又は後側上基布ループが傾斜することによって、使用時に圧力が加わっても前側及び/又は後側上基布ループの先端が割れ難くなる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成のいずれかにおいて、前記上基布緯糸は、前記機械方向における前記上基布地部の中央に配置された中央部上基布緯糸(22a)と、前記機械方向における前記上基布地部の両端部にそれぞれ配置された2~8本の端部上基布緯糸(22b)とを含み、前記端部上基布緯糸は、前記中央部上基布緯糸よりも屈曲しやすいことを特徴とする。
この構成によれば、端部上基布緯糸が中央部上基布緯糸よりも屈曲しやすいため、前側及び後側上基布ループのクッション性が増大し、シームマーク及び振動が抑制される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記構成のいずれかの製紙用シームフェルトを製造する方法であって、前記下基布及び前記上基布を製織するステップと、前記前側下基布ループと前記前側上基布ループとが互いに垂直方向に重なるように、前記下基布と前記上基布とを互いに重ねて前記基布を形成し、前記下基布地部及び前記上基布地部における前記前側下基布ループ及び前記前側上基布ループの近傍部分を互いに固定するステップと、互いに接合するべく前記前側下基布ループ及び前記後側下基布ループに下基布仮芯線(25)を挿通し、かつ互いに接合するべく前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループに上基布仮芯線(26)を挿通するステップと、前記基布に短繊維をニードリングして前記バット繊維層を形成するステップと、前記上基布仮芯線を取り除いた後に、前記基布に前記機械方向の張力がかかった状態で、前記基布及び前記バット繊維層を加熱乾燥するステップと、前記下基布仮芯線を取り除き、前記バット繊維層を、前記前側及び後側下基布ループの互いの近接部分、並びに前記前側及び後側上基布ループの互いの重なる部分に沿って切り離して有端状にするステップとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、下及び上基布地部の前側を互いに固定し、機械方向の張力がかかった状態で、加熱処理をすることで、前側上基布ループが、下基布のシーム部及び後側上基布ループに対して好ましい位置に配置される。すなわち、前側上基布ループが、下基布のシーム部を上側から覆う位置に配置され、かつ、後側上基布ループに対して側面視で先端がわずかに重なる位置からわずかに前後に離間する位置の間に配置される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記方法の構成において、前記製織するステップは、前記上基布緯糸を整経糸、前記上基布経糸を打ち込み糸として、製織用芯線(6)で折り返すように前記上基布経糸を前記上基布緯糸に織り込むことを含み、前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループに挿通された前記上基布仮芯線の全体の太さは、前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループに挿通された前記製織用芯線の全体の太さよりも細いことを特徴とする。ここで、芯線(上基布仮芯線又は製織用芯線)の全体の太さとは、それぞれ、芯線が1本の糸からなる場合はその1本の糸の太さであり、芯線が複数本の糸からなる場合は、芯線をその複数の糸が束ねられた1本の糸とみなした場合の太さである。
この構成によれば、上基布仮芯線が製織用芯線よりも細いため、前側及び後側上基布ループが後工程にて製織時よりも小さくなる。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記方法の構成のいずれかにおいて、互いに固定される前記近傍部分は、前記下基布地部及び前記上基布地部における前記前側下基布ループ及び前記前側上基布ループとの境界から前記機械方向に1cm~20cmの範囲内でミシン縫合されたことを特徴とする。
この構成によれば、前側上基布ループが、完成した製品において、下基布のシーム部及び後側上基布ループに対して好ましい位置に配置される。
本発明の少なくともいくつかの実施形態は、上記方法の構成のいずれかにおいて、前記バット繊維層が形成された前記基布に厚さ方向の熱加圧処理を行うステップを更に備えることを特徴とする。
この構成によれば、前側及び後側上基布ループが平坦になり、シームマーク及び振動が更に抑制される。
本発明によれば、互いに重ね合わされた2枚の基布を有する製紙用シームフェルトの表面性を向上させ、振動を抑制することができる。
実施形態に係る製紙用シームフェルトのシーム部周辺における緯糸に直交する断面図 実施形態に係る製紙用シームフェルトの上基布ループの写真(A:機械方向から見た写真、B:機械直交方向から見た写真) 実施形態に係る製紙用シームフェルトの基布の製造方法を示す説明図 実施形態に係る製紙用シームフェルトの製造方法を示す説明図 実施例及び比較例に係る製紙用シームフェルトのシーム部周辺における緯糸に直交する断面の写真 実施例及び比較例に係る製紙用シームフェルトのシーム部周辺における圧力分布測定の結果を示す写真
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る製紙用シームフェルト(以下、「フェルト」と記す)1におけるシーム部周辺の模式的断面図である。
フェルト1は、基布2と、基布2に一体化するように短繊維シートをニードリングして形成されたバット繊維層3とを備え、機械方向(丈方向)に無端状になるように接合されて抄紙機に取り付けられる。機械方向(MD方向)とは、フェルト1を抄紙機に取り付けた時に進行する方向であり、機械直交方向(CD方向)とは、機械方向に直交するフェルト1の表面に沿った方向である。経糸及び緯糸は、それぞれ、概ね、機械方向及び機械直交方向に沿って延在する。基布2は、走行面側に配置された下基布10と、下基布10に対して上側に重なるように製紙面側に配置された上基布20とを含むラミネート構造のものである。走行面側を下側、製紙面側を上側と記す。フェルト1は、例えば、パルプ抄造のプレスパートで使用される。
下基布10は、上下同数の2層の下基布経糸11及び1層の下基布緯糸12が互いに織られて形成された下基布地部13と、下基布地部13の一端から突出する複数の前側下基布ループ14と、下基布地部13の機械方向の他端から突出する複数の後側下基布ループ15とを含む。前側下基布ループ14と後側下基布ループ15とが互いにかみ合わされ、芯線4が前側下基布ループ14及び後側下基布ループ15内に挿通されることにより、下基布10は無端状になる。機械方向におけるフェルト1が進行する側を前側、機械方向におけるその反対側を後側と記す。互いに接合された状態において、側面視で(機械直交方向から見て)前側下基布ループ14及び後側下基布ループ15の先端側は互いに重なり、後側下基布ループ15は前側下基布ループ14の後側に位置する。前側下基布ループ14及び後側下基布ループ15は、それぞれ、下基布地部13における機械方向の端部から突出した下基布経糸11が折り返されることによって形成される。前側下基布ループ14及び後側下基布ループ15は、機械方向から見て、概ね、フェルト1の厚さ方向に平行である。
上基布20は、上下同数の2層の上基布経糸21及び1層の上基布緯糸22が互いに織られて形成された上基布地部23と、上基布地部23の一端から突出する複数の前側上基布ループ24と、上基布地部23の機械方向の他端から突出する複数の後側上基布ループ25とを含む。前側上基布ループ24と後側上基布ループ25とは、互いに接合せずに近接している。側面視で、前側上基布ループ24と後側上基布ループ25とは、互いの先端がわずかに重なった状態、互いの先端が一致する状態、又は互いの先端がわずかに機械方向に離間した状態に位置し、後側上基布ループ25が、前側上基布ループ24の後側に位置する。前側上基布ループ24及び後側上基布ループ25は、それぞれ、上基布地部23における機械方向の端部から突出した上基布経糸21が折り返されることによって形成される。
機械方向において、前側上基布ループ24の先端の位置は、前側下基布ループ14の先端の位置に一致するか、わずかに前後にずれており、好ましくは、一致し、又はわずかに後方にずれている。前側上基布ループ24の先端と前側下基布ループ14の先端との機械方向の位置のずれは、好ましくは、上基布経糸21の太さ及び下基布経糸11の太さの合計値程度以下であり、更に好ましくは、その合計値の0.75倍以下であり、更に好ましくは、その合計値の0.5倍以下である。そのため、前側上基布ループ24の先端が少なくとも芯線4よりも後方に位置し、好ましくは、前側上基布ループ24が芯線4が挿通されて前側下基布ループ14と後側下基布ループ15とが互いに接合したシーム部の全体を上側から覆っており、前側上基布ループ24はフラップのように動いてシーム部を保護する。後側上基布ループ25は、後側下基布ループ15の基端側及びこれに隣接する下基布地部13の端部を上側から覆っている。また、後側上基布ループ25の先端の先端は、前側上基布ループ24の先端に近接し、芯線4よりも後方に位置する。
前側上基布ループ24の厚さ方向の内径は、前側下基布ループ14の厚さ方向の内径よりも小さく、後側上基布ループ25の厚さ方向の内径は、後側下基布ループ15の厚さ方向の内径よりも小さい。例えば、前側及び後側上基布ループ24,25の厚さ方向の内径は0.3~0.9mm、前側及び後側下基布ループ14,15の厚さ方向の内径は0.8~1.8mmであることが好ましく、前側及び後側上基布ループ24,25の厚さ方向の内径は、前側及び後側下基布ループ14,15の厚さ方向の内径の半分以下であることが好ましい。なお、前側下基布ループ14及び前側上基布ループ24と、後側下基布ループ15及び後側上基布ループ25とのいずれか一方でのみで、上側の内径が下側よりも小さいという関係が成立してもよい。
また、前側及び後側上基布ループ24,25は、機械方向を軸にして回転する動きに対してわずかながら自由度があり、プレス加工時又は製品使用時に機械直交方向に平行に近づくように傾く。その角度は、機械方向から見て厚さ方向に対して15°~65°である。15°未満では(より小さいと)傾斜が小さすぎて平滑に近づく効果が得られず、上基布地部23と、前側及び/又は後側上基布ループ24,25との間の段差が抑制されず、シームマーク及び振動が発生する可能性がある。また、使用時に圧力が加わった際に前側及び/又は後側上基布ループ24,25の先端に割れが発生する可能性がある。また65°より大きい傾斜は基布2の構造上実現し難い上に充填糸5を挿入することが困難になってしまう。1つの前側又は後側上基布ループ24,25を形成する上下の経糸11,21は、地部13,23では上下が合わせて織られておりずれる事は無い。しかし、図1及び図2に示すように、前側及び後側上基布ループ24,25の近傍においては、上下の上基布経糸21がそれぞれで別の織組織を形成し分割された2層状態になっていることにより、圧力が掛かった時に前側及び後側上基布ループ24,25によって形成される面が機械直交方向に向かって傾き易くなる。なお、前側及び後側上基布ループ24,25の一方のみが傾いていてもよい。
上基布緯糸22は、機械方向における上基布地部23の中央部に配置された中央部上基布緯糸22aと、機械方向における上基布地部23の両端部にそれぞれ配置された端部上基布緯糸22bとを含む。端部上基布緯糸22bは、中央部上基布緯糸22aよりも屈曲(扁平)しやすい糸である。例えば、中央部上基布緯糸22aは、モノフィラメントであり、端部上基布緯糸22bは、中央部上基布緯糸22aと同等の太さを有する、マルチフィラメント、マルチフィラメントの撚糸又はモノフィラメントの撚糸である。端部上基布緯糸22bが中央部上基布緯糸22aよりも屈曲しやすいことにより、前側及び後側上基布ループ24,25のクッション性が向上する。端部上基布緯糸22bは、両端部のそれぞれで、2~8本存在する。
1列の前側上基布ループ24内、及び1列の後側上基布ループ25内には、それぞれ、充填糸5を挿通してもよい。前側上基布ループ24及び後側上基布ループ25が機械直交方向に向かって傾くことを阻害しないように、充填糸5は、例えば、マルチフィラメント、マルチフィラメントの撚糸、モノフィラメントの撚糸又は紡績糸等の屈曲しやすい糸を素材とし、その本数は1~4本であることが好ましい。芯線4は、例えばナイロン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を素材とし、その本数は5~10本であることが好ましい。充填糸5によって、バット繊維層3の繊維の抜けや、前側及び後側上基布ループ24,25がプレスされた時につぶれすぎることが抑制される。
下基布経糸11、下基布緯糸12、上基布経糸21及び上基布緯糸22の素材として、例えば、ナイロン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂を使用できる。
図1、図3及び図4を参照して、フェルト1の製造方法を説明する。なお、図4では、下基布緯糸12及び上基布緯糸22の図示を省略している。
まず、下基布10及び上基布20を製織する。例えば、図3に示すように、下基布緯糸12及び上基布緯糸22を整経糸とし、下基布経糸11及び上基布経糸21を打ち込み糸として、打ち込み糸を製織用芯線6で折り返すように、袋織りで下基布10及び上基布20をそれぞれ製織してもよい。
次に、図4(A)に示すように、前側下基布ループ14と前側上基布ループ24とが互いに重なるように、下基布10と上基布20とを互いに重ねる。更に、後の工程によって、前側下基布ループ14と前側上基布ループ24との互いの前後方向(機械方向)の位置関係がずれないように、下基布地部13及び上基布地部23における前側下基布ループ14及び前側上基布ループ24の近傍部分を互いに固定する。ここで、前後方向において、前側上基布ループ24の先端の位置が、前側下基布ループ14の先端の位置に一致しているか、又はわずかに突出していることが好ましい。また、下基布地部13及び上基布地部23における互いに固定される部分は、前側下基布ループ14及び前側上基布ループ24との境界から機械方向に1cm~20cmの範囲内であることが好ましい。下基布地部13及び上基布地部23の互いの固定は、例えば、ミシン縫いによって実施できる(図4中の符号7は、ミシン糸を示す)。この固定によって、前側上基布ループ24の前側下基布ループ14に対する相対位置が維持される。
次に、図4(B)に示すように、下基布10及び上基布20のそれぞれの両端部を互いに仮接合する。具体的には、前側下基布ループ14及び後側下基布ループ15を互いにかみ合わせ、前側下基布ループ14及び後側下基布ループ15内に下基布仮芯線16を挿通し、また、前側上基布ループ24及び後側上基布ループ25を互いにかみ合わせ、前側上基布ループ24及び後側上基布ループ25内に上基布仮芯線26を挿通する。上基布仮芯線26は、全体として、製織用芯線6よりも細いことが好ましい。また、上基布仮芯線26の本数は、下基布仮芯線16の本数よりも少ないことが好ましい。
次に、図4(B)に示すように、前側上基布ループ24及び後側上基布ループ25のそれぞれの地部寄りの内部空間に充填糸5を挿通する。
次に、下基布10及び上基布20を含む基布2に、短繊維シートをニードリングしてバット繊維層3を形成する。充填糸5に短繊維がニードリングされることで、充填糸5による短繊維脱落防止の効果十分発揮される。
次に、図4(C)に示すように、上基布仮芯線26を取り除いた後に、基布2及びバット繊維層3を機械方向に張力がかかった状態で加熱乾燥して、基布2の寸法を安定させる。この処理によって、後側上基布ループ25が、前側上基布ループ24に対して後退し、両者の相対位置が、側面視で、両者の先端がわずかに重なった位置、両者の先端が一致する位置、又は両者の先端がわずかに離間した位置になる。また、基布2及びバット繊維層3に対して、厚さ方向の熱加圧処理を更に行い、前側及び後側上基布ループ24,25を平坦にしてもよい。
次に、下基布仮芯線16を取り除き、バット繊維層3を、前側及び後側下基布ループ14,15の互いの近接部分、並びに前側及び後側上基布ループ24,25の互いの重なる部分に沿って切断して有端状とする。
その後、フェルト1を抄紙機のロールに取り付け、前側及び後側下基布ループ14,15を互いにかみ合わせ、両ループ14,15内に芯線4を挿通してフェルト1の両端部を互いに接合する。芯線4は、下基布仮芯線16と同一のものでも異なるものでもよい。なお、ミシン糸7は、取り除いてもよく、取り除かなくともよい。また、ミシン糸7として水溶性の糸を使用して、製造時の最終工程や製品の使用によってミシン糸7が除去されるようにしてもよい。また、ミシン縫いは1cm~20cmの範囲内に1~4列実施してもよいが、2~3列が好ましい。実施する列数は、上下基布10,20の組み合わせにより適宜選定することができる。列が多すぎると紙面性を悪化させる原因になるため、上下基布10,20を互いに固定できる最低限の列数が好ましい。これらは必ずしも等間隔である必要は無い。
前側及び後側下基布ループ14,15のシーム部は、芯線4を含んで下基布地部13よりも厚いため、シームマークやフェルト1の走行時の振動の原因となる。しかし、比較的平坦な前側上基布ループ24が、このシーム部をフラップのように覆うため、機械方向に生じる段差の変動が緩和されて、シームマーク及び振動を抑制する。前側上基布ループ24がシーム部をフラップのように覆う構造は、後側上基布ループ25がシーム部を覆う構造に比べて、前側上基布ループ24がめくれ難く、フェルト1の製紙面側の表面の連続性が保たれやすい。
前側及び後側下基布ループ14,15は、芯線4を挿通させないため、その厚さ方向の内径を小さくでき、そうすることによって、上基布地部23と、前側及び後側下基布ループ14,15との厚さ方向の段差が小さくなり、シームマーク及び振動を抑制できる。
前側及び後側上基布ループ24,25が、機械交差方向に向かって傾斜するため、上基布地部23と、前側及び後側上基布ループ24,25との厚さの差が縮小して、上基布20に生じる段差が抑制される。そのため、シームマーク及び振動が抑制される。また、前側及び後側上基布ループ24,25が傾斜することによって、使用時に圧力が加わっても前側及び後側上基布ループ24,25の先端が割れ難くなる。
端部上基布緯糸22bが中央部上基布緯糸22aよりも屈曲しやすいため、前側及び後側上基布ループ24,25のクッション性が増大し、シームマーク及び振動が抑制される。
上基布20の両端部は互いに接合されず、下基布10の両端部のみが互いに接合されるため、接合が容易になる。
図5は、本発明の実施例及び比較例に係るフェルトのシーム部周辺の緯糸に直交する断面の写真である。図5(A)~(C)は、それぞれ、比較例1、実施例1及び実施例2を示す。フェルトは図の右方に向かって進行する。すなわち、図の右側に前側下基布ループ及び前側上基布ループがあり、左側に後側下基布ループ及び前側上基布ループがある。
比較例1は、下基布と上基布とを互いに固定する時に、下基布地部及び上基布地部の前側端部及び後側端部の双方で互いに固定し、短繊維シートを基布にニードリングする時に、前側及び後側上基布ループ内に、それぞれ充填糸を挿通して製造したフェルトである。実施例1は、下基布と上基布とを互いに固定する時に、下基布地部及び上基布地部の前側端部のみ互いに固定し、ニードリングする時の上基布仮芯線の本数を、下基布仮芯線の本数よりも少なくして製造したフェルトである。実施例2は、実施例1と同様に製造した後、更に、厚さ方向に熱加圧処理を行ったフェルトである。
比較例1では、前側及び後側上基布ループが機械方向に互いに大きく離間した。これは、ニードリング時に生じる上下基布のズレのためであり、ミシン縫いによる固定だけでは前後上基布ループ間の位置関係を保持できないためである。ニードリング時は前後上基布ループ間距離が離れすぎないように上基布ループも仮芯線で接合しておく必要がある。実施例1では、加熱乾燥処理後、前側及び後側上基布ループの先端が側面視で重なる位置まで、後側上基布ループが後退した。実施例2は、実施例1に比べて、前側及び後側上基布ループの厚さ方向の内径が小さくなり、前側及び後側上基布ループが側面視で平坦になった。
図6は、本発明の実施例及び比較例に係るフェルトのシーム部周辺の圧力分布測定の結果を示す。図6(A)~(D)は、それぞれ、比較例2、実施例1-1、実施例1-2及び実施例2を示す。フェルトは、図の上方に進行する。
図6(A)に示す比較例2は、下基布及び上基布の双方において、両端部が互いに接合されて、下基布及び上基布のシーム部が互いに機械方向にずれたフェルトである。比較例2では、シーム部が2段に重なっているため上基布の芯線跡(矢印aで示す緯方向に濃く延びる部分)がはっきりと表れた。また、シーム部にはバット繊維層の短繊維が絡み難いため、圧力の切れ目(矢印bで示す緯方向に淡く延びる部分)もはっきり表れた。
図6(B)に示す実施例1-1は、上記の実施例1において、充填糸を前側及び後側上基布ループに挿通していないフェルトである。実施例1-1では、上基布に芯線が無いことに加え、前側上基布ループが、下基布のシーム部をフラップのように覆い、シーム部とその前後の部分との段差を緩和するため、極端な圧力斑は見られなかった。ただし、フェルトのシーム部全体が、その前後の部分に比べてわずかに圧力が低かった。
図6(C)に示す実施例1-2は、上記の実施例1において、充填糸を前側及び後側上基布ループに挿通したフェルトである。実施例1-2では、充填糸を前側及び後側上基布ループに挿通したため、フェルトのシーム部全体とその前後の部分との圧力差が、実施例1-1よりも小さかった。
図6(D)に示す実施例2は、上記の実施例2に相当し、充填糸を前側及び後側上基布ループに挿通されたフェルトである。実施例2でも、実施例1-2と同様に、極端な圧力斑は見られず、フェルトのシーム部全体とその前後の部分との圧力差が、実施例1-1よりも小さかった。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記実施形態では、下基布経糸と上基布経糸との種類及び太さが互いに同じであり、下基布緯糸と上基布緯糸との種類及び太さも互いに同じであったが、互いに異なっていてもよい。
1:製紙用シームフェルト
2:基布
3:バット繊維層
4:芯線
5:充填糸
6:製織用芯線
7:ミシン糸
10:下基布
11:下基布経糸
12:下基布緯糸
13:下基布地部
14:前側下基布ループ
15:後側下基布ループ
16:下基布仮芯線
20:上基布
21:上基布経糸
22:上基布緯糸
22a:中央部上基布緯糸、22b:端部上基布緯糸
23:上基布地部
24:前側上基布ループ
25:後側上基布ループ
26:上基布仮芯線

Claims (7)

  1. 基布と、前記基布に一体化されたバット繊維層とを備える製紙用シームフェルトであって、
    前記基布は、下基布と、前記下基布に対して上側に重ねて配置された上基布とを含み、
    前記下基布は、下基布経糸及び下基布緯糸が互いに織られて形成された下基布地部と、前記下基布地部における機械方向の一端から突出し、前記下基布経糸が折り返されることによって形成された前側下基布ループと、前記下基布地部における前記機械方向の他端から突出し、前記下基布経糸が折り返されることによって形成されて、芯線によって前記前側下基布ループに接合されて、前記前側下基布ループに対して前記機械方向の後側に位置する後側下基布ループとを含み、
    前記上基布は、上基布経糸及び上基布緯糸が互いに織られて形成された上基布地部と、前記上基布地部における前記機械方向の一端から突出し、前記上基布経糸が折り返されることによって形成された前側上基布ループと、前記上基布地部における前記機械方向の他端から突出し、前記上基布経糸が折り返されることによって形成されて、前記前側上基布ループに接合せずに近接し、前記前側上基布ループに対して前記機械方向の後側に位置する後側上基布ループとを含み、
    前記後側上基布ループの先端が、前記芯線よりも後方に位置し、
    前記前側上基布ループの先端及び前記前側下基布ループの先端の前記機械方向の位置が、互いに略等しいことを特徴とする製紙用シームフェルト。
  2. 前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループの少なくとも一方の厚さ方向の内径は、対応する前記前側下基布ループ又は前記後側下基布ループの厚さ方向の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の製紙用シームフェルト。
  3. 前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループの少なくとも一方は、前記機械方向から見て、厚さ方向に対して15°~65°傾いていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製紙用シームフェルト。
  4. 前記上基布緯糸は、前記機械方向における前記上基布地部の中央に配置された中央部上基布緯糸と、前記機械方向における前記上基布地部の両端部にそれぞれ配置された2~8本の端部上基布緯糸とを含み、
    前記端部上基布緯糸は、前記中央部上基布緯糸よりも屈曲しやすいことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の製紙用シームフェルト。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の製紙用シームフェルトを製造する方法であって、
    前記下基布及び前記上基布を製織するステップと、
    前記前側下基布ループと前記前側上基布ループとが互いに垂直方向に重なるように、前記下基布と前記上基布とを互いに重ねて前記基布を形成し、前記下基布地部及び前記上基布地部における前記前側下基布ループ及び前記前側上基布ループの近傍部分を互いに固定するステップと、
    互いに接合するべく前記前側下基布ループ及び前記後側下基布ループに下基布仮芯線を挿通し、かつ互いに接合するべく前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループに上基布仮芯線を挿通するステップと、
    前記基布に短繊維をニードリングして前記バット繊維層を形成するステップと、
    前記上基布仮芯線を取り除いた後に、前記基布に前記機械方向の張力がかかった状態で、前記基布及び前記バット繊維層を加熱乾燥するステップと、
    前記下基布仮芯線を取り除き、前記バット繊維層を、前記前側及び後側下基布ループの互いの近接部分、並びに前記前側及び後側上基布ループの互いの重なる部分に沿って切り離して有端状にするステップとを備えることを特徴とする方法。
  6. 前記製織するステップは、前記上基布緯糸を整経糸、前記上基布経糸を打ち込み糸として、製織用芯線で折り返すように前記上基布経糸を前記上基布緯糸に織り込むことを含み、
    前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループに挿通された前記上基布仮芯線の全体の太さは、前記前側上基布ループ及び前記後側上基布ループに挿通された前記製織用芯線の全体の太さよりも細いことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記バット繊維層が形成された前記基布に厚さ方向の熱加圧処理を行うステップを更に備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。
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