JP7244224B2 - 車載映像記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車載映像記録装置及びその制御方法に関する。
従来、主に大型車両又はパトカー等の特殊車両に搭載されていたドライブレコーダが、近年は一般車両に普及しつつある。一般的なドライブレコーダは、カメラと、加速度センサ等のセンサとを備え、走行中の車両の周辺の映像を撮影し、事故等のイベントを検知したときには、イベント発生時の映像をセンサの測定値と共に記録する。これにより、事故等のイベント発生時には、ドライブレコーダに記録された映像及びセンサの測定値の情報を解析することによって、事故原因が特定される。
例えば、特許文献1の表示制御システムは、車両に搭載されたドライブレコーダによって記録されたイベント発生時の映像を、複数のサムネイル画像により表示し、イベント発生時の状況を把握し易くすることで、早期に事故原因を特定することを可能としている。
特開2013-235395号公報
ドライブレコーダには、運転手等の当事者にとって不利となるような映像が記録されることもある。したがって、当事者がドライブレコーダに記録された映像を閲覧し、その映像が自分にとって不利なものであると判断したときには、証拠隠滅のために当事者によって映像が改ざん又は削除されたり、映像が記憶媒体ごと持ち去られるおそれがある。
そこで、本発明は、記録された映像が改ざん又は削除されることを防止することができる車載映像記録装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態に係る車載映像記録装置は、車両の周辺を撮影した映像が記録される不揮発性メモリであって、記録されたデータに対するアクセスが制限されない第1記憶部と、映像が記録される内蔵型の不揮発性メモリであって、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対するアクセスが許可される第2記憶部と、車両の挙動の変化を表す物理量を測定するセンサから出力される物理量の大きさが第1閾値を超えたときに車両の挙動の変化に関するイベントが発生したと判定し、イベント発生時の画像を含む映像を、第1記憶部及び第2記憶部に記録する記録制御部と、を備える。
本発明の一つの実施形態に係る車載映像記録装置の制御方法は、車両の周辺を撮影した映像が記録される不揮発性メモリであって、記録されたデータに対するアクセスが制限されない第1記憶部と、映像が記録される内蔵型の不揮発性メモリであって、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対するアクセスが許可される第2記憶部と、を備える車載映像記録装置の制御方法であって、車両の挙動の変化を表す物理量を測定するセンサから出力される物理量の大きさが第1閾値を超えたときに車両の挙動の変化に関するイベントが発生したと判定し、イベント発生時の画像を含む映像を、第1記憶部及び第2記憶部に記録するステップを有する。
本発明によれば、記録された映像が改ざん又は削除されることを防止することができる車載映像記録装置及びその制御方法が提供される。
第1実施形態に係る車載映像記録装置1を搭載した車両2が道路を走行中の様子を示した図である。 第1実施形態に係る車載映像記録装置1を搭載した車両2にイベントが発生したときの様子を示した図である。 第1実施形態に係る車載映像記録装置の構成を示したブロック図である。 第1実施形態に係る車載映像記録装置における記録制御処理の一例を示したフローチャートである。 第1実施形態に係る車載映像記録装置における第2記憶部へアクセスするための認証処理の一例を示したフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、各図において同一、又は相当する機能を有するものは、同一符号を付し、その説明を省略又は簡潔にすることもある。
本発明の車載映像記録装置は、急ブレーキ、急ハンドル、衝突等のイベントが車両に発生したことを検知すると、イベント発生時の画像を含む映像を第1記憶部及び第2記憶部に記録する。ここで、第1記憶部は、記録されたデータに対するアクセスが特に制限されない不揮発性メモリであり、第2記憶部は、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対するアクセスが許可される内蔵型の不揮発性メモリである。第2記憶部に記録された映像へアクセスするための認証処理は、警察等の特別な人間に対してのみ公開され、運転手等の当事者に対しては公開されない。したがって、本発明の車載映像記録装置では、第2記憶部に記録された映像が当事者等によって改ざん又は削除されることが防止される。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る車載映像記録装置1を搭載した車両2が道路を走行中の様子を示した図である。また、図2は、第1実施形態に係る車載映像記録装置1を搭載した車両2にイベントが発生したときの様子を示した図である。車載映像記録装置1の構成等は、後の図3で詳細に説明するため、ここでは簡単に説明する。
図1に示されるように、車載映像記録装置1は、車両2に搭載される。車載映像記録装置1は、走行中の車両2の周辺の映像を撮影するカメラ等の撮像装置と、急ブレーキ、急ハンドル、衝突等によって車両2に生じる物理量を測定するための加速度センサ等のセンサを備える。車載映像記録装置1は、撮像装置によって撮影された走行中の車両2の周辺の映像を、車載映像記録装置1の基板上に実装されたDRAM等の主記憶メモリ上に一時的に保持する。
図2に示されるように、車両2が前方車両3に衝突すると、車載映像記録装置1は、センサによって測定された物理量の大きさに基づいて、車両2にイベントが発生したことを検知する。車載映像記録装置1は、車両2にイベントが発生したことを検知すると、主記憶メモリ上に保持されているイベント発生時の画像を含む映像を、車載映像記録装置1が備える不揮発性メモリである第1記憶部及び第2記憶部に記録する。
図3は、第1実施形態に係る車載映像記録装置1の構成を示したブロック図である。車載映像記録装置1は、主記憶メモリ10、第1記憶部11、第2記憶部12、撮像装置13、センサ14、測位部15、通信部16、操作ボタン17、表示部18、及び制御部19を有する。
主記憶メモリ10は、車載映像記録装置1の基板上に実装されたDRAM(Dynamic Random-Access Memory)等の揮発性メモリである。主記憶メモリ10には、撮像装置13によって撮影された映像が一時的に保持される。
第1記憶部11は、記録された映像等のデータに対する運転手等の当事者による閲覧及び削除等のアクセスが特に制限されない不揮発性メモリである。第1記憶部11としは、例えば、一般的なドライブレコーダで使用されるSDカード、USBメモリ等を用いることができる。第1記憶部11は、車載映像記録装置1からの取り外しが可能なリムーバブルメディアであってもよい。これにより、ユーザは、第1記憶部11に記録された映像を持ち運ぶことができる。
第2記憶部12は、記録された映像等のデータに対する閲覧及び削除等のアクセスが制限される不揮発性メモリであって、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対する閲覧及び削除等のアクセスが許可される。この所定の認証処理は、制御部19によって判定される。所定の認証処理は、運転手等の当事者に対しては公開されず、警察、或いは警察から協力を依頼されて所定の認証処理を行う特別な人間に対してのみ公開される。したがって、本実施形態の車載映像記録装置1では、第2記憶部12に記録された映像が、当事者等によって改ざん又は削除されることが防止される。
また、第2記憶部12は、その存在自体が隠されるように、車載映像記録装置1の筐体内に内蔵される。このため、運転手等の当事者等は、第2記憶部12の存在自体を知り得ないため、本実施形態の車載映像記録装置1では、第2記憶部12に記憶された映像が記憶媒体ごと持ち去られることが防止される。そのために、例えば、第2記憶部12は、車載映像記録装置1の筐体内の基板上に実装されたフラッシュメモリ等のメモリ回路とすることができる。
第2記憶部12は、車載映像記録装置1の筐体内に内蔵されるため、通常、その記憶容量は、第1記憶部11と比較して小さい。但し、本実施形態は、これに限定されず、第2記憶部12の記憶容量は、第1記憶部11の記憶容量と同等以上であってもよい。
撮像装置13は、走行中の車両2の周辺の映像を撮影して制御部19に出力する。撮像装置13は、例えば、一般的なドライブレコーダが備えるカメラとすることができる。なお、車載映像記録装置1は、撮像装置13を有さなくてもよい。この場合には、撮像装置13は、車両2に設けられる運転支援用のカメラとすることができる。撮像装置13は、車載映像記録装置1の外部に配置されてもよく、例えば、車両2の前方の映像を撮影しやすい位置に配置されて、撮影した映像を無線又は有線を介して制御部19に出力してもよい。
センサ14は、車両2に生じる加速度、角速度等の物理量を測定して制御部19に出力する。センサ14は、例えば、一般的なドライブレコーダが備える加速度センサとすることができる。なお、車載映像記録装置1は、センサ14を有さなくてもよい。この場合には、センサ14は、車両2に設けられる加速度センサ若しくは角速度センサとすることができる。センサ14は、車載映像記録装置1の外部に配置されてもよく、例えば、衝突等による衝撃を感知しやすい車両2の前方に配置されて、測定した加速度又は角速度等の物理量を、車両2のECU(Electronic Control Unit)を介して制御部19に出力してもよい。
測位部15は、車両2の現在位置を取得して制御部19に出力する。測位部15としては、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機が用いられる。
通信部16は、第2記憶部12に記録された映像へアクセスするための認証処理を行う手段の一つとして利用され、認証処理を行うための認証信号を外部装置から受信するためのインターフェースを提供する。通信部16を介して受信された認証信号は、制御部19に出力される。通信部16は、ドライブレコーダが一般的に備える通信インターフェース回路であってよく、例えば、シリアル通信インターフェース回路とすることができる。これにより、ユーザは、ドライブレコーダが一般的に備える通信部16を介して、第2記憶部12に記録された映像へアクセスするための認証処理を行うことができる。
操作ボタン17は、第2記憶部12に記録された映像へアクセスするための認証処理を行う手段の一つとして利用され、ユーザが認証処理を行うための操作を行うためのインターフェースを提供する。ユーザが操作ボタン17に対して行った操作は、制御部19に出力される。操作ボタン17は、ドライブレコーダが一般的に備えるハードボタンであってよく、例えば、車載映像記録装置1が備える電源ボタン及び上下左右の方向ボタンとすることができる。これにより、ユーザは、ドライブレコーダが一般的に備える操作ボタン17を利用して、第2記憶部12に記録された映像へアクセスするための認証処理を行うことができる。
表示部18は、液晶ディスプレイ等の表示装置であって、第1記憶部11及び第2記憶部12に記録された映像を再生して表示させるために利用される。例えば、ユーザが操作ボタン17の一つである再生ボタンを操作すると、制御部19は、第1記憶部11に記録された映像を読み出して表示部18に再生して表示させる。また、第2記憶部12に記録された映像へのアクセスが後述のアクセス認証部192によって許可された後は、制御部19は、第2記憶部12に記録された映像を読み出して表示部18に再生して表示させる。
制御部19は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであって、車載映像記録装置1が行う制御及び演算のためプログラムを実行する。制御部19は、記録制御部191及びアクセス認証部192を有する。記録制御部191及びアクセス認証部192は、例えば、制御部19によって実行されるソフトウェアモジュール、又はファームウェアとすることができる。
以下、記録制御部191及びアクセス認証部192の動作について、図4及び図5のフローチャートを参照しながら説明する。
図4は、第1実施形態に係る車載映像記録装置1における記録制御処理の一例を示したフローチャートである。図4に示された記録制御処理は、例えば、車載映像記録装置1が起動した後に、或いは、車両2が走行を開始した後に、一定の処理周期ごとに実行される。
記録制御部191は、撮像装置13によって撮影された車両2の周辺の映像を主記憶メモリ10に保持する(ステップS11)。この際、車載映像記録装置1は、例えば、主記憶メモリ10をリングバッファとして利用し、古い映像が新しい映像によって上書きされるようにして、少なくとも一定期間前から現時刻までの映像が主記憶メモリ10に保持されるようにする。
次に、記録制御部191は、センサ14によって測定された車両2の挙動の変化を表す物理量の大きさが第1閾値を超えているか否かを判定する(ステップS12)。ここで、車両2の挙動の変化を表す物理量としては、例えば、車両2に生じる加速度、又は車両2のヨー角、ピッチ角、ロール角の角速度とすることができる。これによって、例えば、車両2の挙動の変化に関する急ブレーキ、急ハンドル、衝突等のイベントが検出される。センサ14によって測定された車両2の物理量の大きさが第1閾値以下のとき(ステップS12:No)、記録制御部191は、車両2にイベントが発生していないと判断して、本処理周期における記録制御処理を終了する。この第1閾値は、例えば、事前に実施された測定に基づいて、センサ14が測定する物理量の種類ごとに設定される。
一方、センサ14によって測定された車両2の物理量の大きさが第1閾値を超えているとき(ステップS12:Yes)、記録制御部191は、車両2にイベントが発生したと判断する。記録制御部191は、車両2にイベントが発生したことを検知すると、主記憶メモリ10に保持されているイベント発生直前の一定期間の映像を、第1記憶部11に記録する(ステップS13)。続いて、記録制御部191は、イベント発生直後の一定期間に撮影された映像を、同様に第1記憶部11に記録する。
この際、記録制御部191は、センサ14によって測定されたイベント発生前後において車両2の挙動の変化を表す加速度又は角速度等の物理量の測定値と、測位部15によって取得された車両2の位置を、同様に第1記憶部11に記録してもよい。
次に、記録制御部191は、センサ14によって測定された車両2の物理量の大きさが、第1閾値よりも大きい第2閾値を超えているか否かを判定する(ステップS14)。この第2閾値は、第1閾値と同様に、事前に実施された測定に基づいて、センサ14が測定する物理量の種類ごとに設定される。例えば、この第2閾値は、車両2が衝突したような場合にセンサ14によって測定される測定値と同程度の値に設定される。
物理量の測定値の大きさが、第2閾値を超えていないとき(ステップS14:No)、記録制御部191は、発生したイベントの程度が、物理量の測定値の観点からは深刻なものではないと判断する。但し、記録制御部191は、他の観点からも発生したイベントの程度を判断する。
例えば、記録制御部191は、映像を解析することで、発生したイベントの程度を判断する。本実施形態では、記録制御部191は、イベント発生時の映像の情報変化量が、所定量を超えているか否かを判定する(ステップS15)。符号化映像の解析においてよく知られているように、ある時刻において映像の情報量が急増したということは、その時刻において映像に大きな変化が生じたことを意味する。例えば、図2に示すような車両2が前方車両3に衝突した状況においては、衝突等によって前方車両3の形状及び大きさが変化したり、前方車両3に火災、煙が発生して前方車両3の色が変化したりして、映像の情報量が急増する。したがって、記録制御部191は、イベント発生時の映像の情報変化量が、所定量を超えているか否かを判定することで、発生したイベントの程度を推定することができる。ここで、映像の情報変化量と比較される所定量は、事前に実施された測定に基づいて設定される。
より具体的には、記録制御部191は、まず、撮影されたイベント発生時の映像を構成するフレーム画像ごとに、当フレーム画像と前フレーム画像との間で動き探索を行う。そして、記録制御部191は、動き補償後の当フレーム画像の画素値と前フレーム画像の画素値の差分の絶対値を画素値とする差分画像を生成し、生成された差分画像の各画素値の総和をフレーム画像の情報変化量とする。このフレーム間予測は、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)で用いられる前方向予測のみを用いてフレーム間予測されるPフレーム(Predicted Frame)の技術を用いることができる。記録制御部191は、映像を構成するフレーム画像の情報変化量を、映像の情報変化量として用いてステップS15の判定を行う。
イベント発生時の映像の情報変化量が、所定量を超えていないとき(ステップS15:No)、記録制御部191は、発生したイベントの程度が、映像を解析することによっても深刻なものではないと判断し、本処理周期における記録制御処理を終了する。
一方、イベント発生時の映像の情報変化量が、所定量を超えているとき(ステップS15:Yes)、又は物理量の測定値の大きさが第2閾値を超えているとき(ステップS14:Yes)、記録制御部191は、発生したイベントの程度が深刻なものであると判断する。そして、記録制御部191は、映像を第2記憶部12に記録するために、第2記憶部12に記憶残容量が存在するか否かを判定する(ステップS16)。
第2記憶部12に記憶残容量が存在しない場合(ステップS16:No)、記録制御部191は、第2記憶部12に記憶しようとしている映像よりも優先度の低い映像が第2記憶部12に存在するか否かを判定する(ステップS17)。この優先度は、例えば、その映像が撮影されている期間においてセンサ14が測定した物理量の最大値に比例した値として算出され、対応する映像と共に第2記憶部12に記録される。
より優先度の低い映像が第2記憶部12に存在する場合(ステップS17:Yes)、記録制御部191は、優先度の低い映像の上書きを許可する(ステップS18)。一方、より優先度の低い映像が第2記憶部12に存在しない場合(ステップS17:No)、記録制御部191は、第2記憶部12に映像を記録しないで、本処理周期における記録制御処理を終了する。
優先度の低い映像の上書きが許可された場合、又は第2記憶部12に記憶残容量が存在する場合(ステップS16:Yes)、記録制御部191は、主記憶メモリ10に保持されたイベント発生直前の一定期間の映像を、第2記憶部12に記録する(ステップS19)。続いて、記録制御部191は、イベント発生直後の一定期間に撮影された映像を、同様に第2記憶部12に記録する。そして、記録制御部191は、本処理周期における記録制御処理を終了する。
この際、記録制御部191は、センサ14によって測定されたイベント発生前後において車両2の挙動の変化を表す加速度又は角速度等の物理量の測定値と、測位部15によって取得された車両2の位置を、同様に第2記憶部12に記録してもよい。
なお、第2記憶部12の記憶容量が第1記憶部11の記憶容量と同等以上である場合は、ステップS13において、記録制御部191は、イベント発生時の映像を、第1記憶部11及び第2記憶部12の両方に記録してもよい。この場合、ステップS14以降の処理は省略される。
また、第2記憶部12の記憶容量が第1記憶部11の記憶容量と同等以上である場合は、記録制御部191は、ステップS16以降の処理を、第1記憶部11に対して適用してもよい。
図5は、第1実施形態に係る車載映像記録装置1における第2記憶部12へアクセスするための認証処理の一例を示したフローチャートである。図5に示された認証処理は、例えば、車載映像記録装置1の電源がオンされて車載映像記録装置1が起動した後に実行される。このとき、車載映像記録装置1は、車両2に搭載されたままでもよいし、車両2上から取り外されていてもよい。
車載映像記録装置1が起動すると(ステップS21)、アクセス認証部192は、車載映像記録装置1が起動してから一定期間が経過したか否かを判定する(ステップS22)。車載映像記録装置1が起動してから一定期間が経過している場合(ステップS22:Yes)、アクセス認証部192は、認証処理を終了する。このように、第2記憶部12へアクセスするための認証処理を、車載映像記録装置1が起動してから一定期間に制限することで、偶然的に認証処理が行われてしまうことが回避される。
一方、車載映像記録装置1が起動してから一定期間が経過していない場合(ステップS22:No)、アクセス認証部192は、認証処理が行われたか否かを判定する(ステップS23)。例えば、アクセス認証部192は、複数の操作ボタン17が所定の順序又は組み合わせで操作されたときに、認証処理が行われたと判定する。或いは、アクセス認証部192は、通信部16を介して所定の認証信号を受信したときに、認証処理が行われたと判定する。これにより、ユーザは、ドライブレコーダが一般的に備える操作ボタン17を利用して、或いは通信部16を介して、第2記憶部12に記録された映像へアクセスするための認証処理を行うことができる。
認証処理が実行されない場合(ステップS23:No)、アクセス認証部192は、車載映像記録装置1が起動してから一定期間が経過するまで、ステップS22~ステップS23を繰り返す。
一方、認証処理が行われた場合(ステップS23:Yes)、アクセス認証部192は、第2記憶部12へのアクセスを許可する(ステップS24)。そして、アクセス認証部192は、第2記憶部12へのアクセスを許可したことを、表示部18に表示する。この際、アクセス認証部192は、第2記憶部12に記録された映像のリストを表示部18に表示するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態の車載映像記録装置は、急ブレーキ、急ハンドル、衝突等のイベントが車両に発生したことを検知すると、イベント発生時の画像を含む映像を第1記憶部及び第2記憶部に記録する。ここで、第1記憶部は、記録されたデータに対するアクセスが特に制限されない不揮発性メモリであり、第2記憶部は、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対するアクセスが許可される内蔵型の不揮発性メモリである。第2記憶部に記録された映像へアクセスするための認証処理は、警察等の特別な人間に対してのみ公開され、運転手等の当事者に対しては公開されない。したがって、本実施形態の車載映像記録装置では、第2記憶部に記録された映像が当事者等によって改ざん又は削除されることが防止される。
また、イベント発生時の映像が、第1記憶部と第2記憶部に二重化されて記録されるため、第1記憶部が持ち去られたり損傷したりした場合でも第2記憶部に映像が残される。したがって、イベント発生時の映像が失われてしまうことが防止される。
上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 車両
2 車載映像記録装置
3 前方車両
10 主記憶メモリ
11 第1記憶部
12 第2記憶部
13 撮像装置
14 センサ
15 測位部
16 通信部
17 操作ボタン
18 表示部
19 制御部
191 記録制御部
192 アクセス認証部

Claims (8)

  1. 一時記憶用の揮発性メモリと、
    車両の周辺を撮影した映像が記録される不揮発性メモリであって、記録されたデータに対するアクセスが制限されない第1記憶部と、
    前記映像が記録される内蔵型の不揮発性メモリであって、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対するアクセスが許可される第2記憶部と、
    前記車両の挙動の変化を表す物理量を測定するセンサから出力される前記物理量の大きさが第1閾値を超えたときに、前記車両の挙動の変化に関するイベントが発生したと判定し、イベント発生時の画像を含む前記映像を、前記揮発性メモリから不揮発性メモリである前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記録する記録制御部と、
    を備える車載映像記録装置。
  2. 前記第1記憶部は、車載映像記録装置からの取り外しが可能であり、
    前記第2記憶部は、車載映像記録装置の筐体内の基板上に実装されるメモリ回路である、
    請求項1に記載の車載映像記録装置。
  3. 複数の操作ボタンと、
    前記操作ボタンが所定の順序又は組み合わせで操作された場合に、前記認証処理が行われたと判定するアクセス認証部と、
    を更に備える請求項1又は2に記載の車載映像記録装置。
  4. 外部装置と通信を行うための通信部と、
    前記通信部を介して所定の認証信号を受信した場合に、前記認証処理が行われたと判定するアクセス認証部と、
    を更に備える請求項1又は2に記載の車載映像記録装置。
  5. 前記アクセス認証部は、車載映像記録装置が起動してから一定期間に、前記認証処理の判定を行う、
    請求項3又は4に記載の車載映像記録装置。
  6. 前記記録制御部は、
    前記物理量の測定値の大きさが前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超えた場合に、前記映像を前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記録し、
    前記物理量の測定値の大きさが前記第1閾値を超えており、かつ、前記第2閾値以下である場合には、前記映像を前記第1記憶部に記録する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の車載映像記録装置。
  7. 前記記録制御部は、
    前記車両にイベントが発生したときの前記映像の情報変化量が、所定量を超えた場合に、前記映像を前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記録し、
    前記物理量の測定値の大きさが前記第1閾値を超えており、かつ、前記映像の情報変化量が前記所定量以下である場合には、前記映像を前記第1記憶部に記録する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の車載映像記録装置。
  8. 一時記憶用の揮発性メモリと、
    車両の周辺を撮影した映像が記録される不揮発性メモリであって、記録されたデータに対するアクセスが制限されない第1記憶部と、
    前記映像が記録される内蔵型の不揮発性メモリであって、所定の認証処理が行われたときに限り、記録されたデータに対するアクセスが許可される第2記憶部と、
    を備える車載映像記録装置の制御方法であって、
    前記車両の挙動の変化を表す物理量を測定するセンサから出力される前記物理量の大きさが第1閾値を超えたときに前記車両の挙動の変化に関するイベントが発生したと判定し、イベント発生時の画像を含む前記映像を、前記揮発性メモリから不揮発性メモリである前記第1記憶部及び前記第2記憶部に記録するステップを有する制御方法。
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