JP7231015B2 - 弾性波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波装置に関する。
従来、弾性波装置は携帯電話機のフィルタなどに広く用いられている。下記の特許文献1には、弾性波装置の一例が開示されている。この弾性波装置においては、支持基板、高音速膜、低音速膜及び圧電膜がこの順序で積層されており、圧電膜上にIDT電極(Inter Digital Transducer)が設けられている。上記積層構造が設けられていることにより、Q値が高められている。
国際公開2012/086639号
上記の弾性波装置のIDT電極として、一般的に知られるAl電極を適用すると、Q値を高めることについて一定の効果が得られる。しかしながら、Alのヤング率は比較的小さいため、得られるQ値には限界があり、そのようなQ値では、所望のQ値に対して不十分な場合もあった。
本発明の目的は、Q特性を高めることができる、弾性波装置を提供することにある。
本発明に係る弾性波装置のある広い局面では、エネルギー閉じ込め層と、前記エネルギー閉じ込め層上に設けられており、カット角が-10°以上、65°以下であるYカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用いた圧電体層と、前記圧電体層上に設けられているIDT電極とを備え、前記IDT電極が複数の電極指を有し、前記複数の電極指が、Al層またはAlを含む合金層であるAl金属層と、ヤング率が200GPa以上であり、かつAlよりも音響インピーダンスが高い高音響インピーダンス金属層とを有する積層体からなり、前記高音響インピーダンス金属層が、前記Al金属層よりも前記圧電体層側に位置しており、前記IDT電極の電極指ピッチにより規定される波長をλとし、前記圧電体層の波長比膜厚をtLTとしたときに、tLT1であり、前記電極指の各層の膜厚を前記Al金属層の密度及びヤング率により規格化した各規格化膜厚の合計をTとしたときに、下記の式1を満たす。
T≦0.1125tLT+0.0574…式1
本発明に係る弾性波装置の他の広い局面では、エネルギー閉じ込め層と、前記エネルギー閉じ込め層上に設けられており、カット角が-10°以上、65°以下であるYカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用いた圧電体層と、前記圧電体層上に設けられているIDT電極とを備え、前記IDT電極が複数の電極指を有し、前記複数の電極指が、Al層またはAlを含む合金層であるAl金属層と、ヤング率が200GPa以上であり、かつAlよりも音響インピーダンスが高い高音響インピーダンス金属層とを有する積層体からなり、前記高音響インピーダンス金属層が、前記Al金属層よりも前記圧電体層側に位置しており、前記高音響インピーダンス金属層が、Mo層、W層またはRu層であり、下記の式2を満たし、前記式2の各係数及び前記高音響インピーダンス金属層を構成する金属の組み合わせが、下記の表1に示す組み合わせである。
Figure 0007231015000001
Figure 0007231015000002
本発明に係る弾性波装置によれば、Q特性を高めることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の平面図である。 図3(a)~図3(c)は、高音響インピーダンス金属層に相当する金属層である、M層のヤング率と、Q値との関係を示す図である。 図4は、IDT電極がAl層のみからなる場合における、圧電体層の膜厚毎のQ特性を示す図である。 図5は、IDT電極がAl層のみまたはMo層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.4λである場合の、Q特性を示す図である。 図6は、IDT電極がAl層のみまたはMo層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.3λである場合の、Q特性を示す図である。 図7は、IDT電極がAl層のみまたはW層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.4λである場合の、Q特性を示す図である。 図8は、IDT電極がAl層のみまたはW層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.3λである場合の、Q特性を示す図である。 図9は、IDT電極がAl層のみまたはRu層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.4λである場合の、Q特性を示す図である。 図10は、IDT電極がAl層のみまたはRu層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.3λである場合の、Q特性を示す図である。 図11は、Al層の膜厚と規格化導電率との関係を示す図である。 図12は、LiTaOからなる圧電体層の厚みと、比帯域との関係を示す図である。 図13は、LiTaOからなる圧電体層の膜厚と、SiOからなる低音速膜の波長比膜厚と、電気機械結合係数との関係を示す図である。 図14は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る弾性波装置の正面断面図である。 図15は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る弾性波装置の正面断面図である。 図16は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る弾性波装置の正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の正面断面図である。
弾性波装置1は圧電性基板2を有する。本実施形態の圧電性基板2は、エネルギー閉じ込め層3と、エネルギー閉じ込め層3上に設けられている圧電体層7とを有する。本実施形態のエネルギー閉じ込め層3は、高音速材料層としての高音速支持基板5と、高音速支持基板5上に設けられている低音速膜6との積層体である。圧電体層7は、カット角が-10°以上、65°以下であるYカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用いた圧電体層である。
圧電性基板2の圧電体層7上にはIDT電極8が設けられている。IDT電極8に交流電圧を印加することにより、弾性波が励振される。圧電性基板2上におけるIDT電極8の弾性波伝搬方向両側には、一対の反射器9A及び反射器9Bが設けられている。本実施形態の弾性波装置1は弾性波共振子である。もっとも、本発明に係る弾性波装置1は弾性波共振子には限定されず、複数の弾性波共振子を有するフィルタ装置などであってもよい。
上記低音速膜6は相対的に低音速な膜である。より具体的には、低音速膜6を伝搬するバルク波の音速は、圧電体層7を伝搬するバルク波の音速よりも低い。本実施形態においては、低音速膜6は酸化ケイ素膜である。酸化ケイ素はSiOで表される。xは任意の正数である。弾性波装置1においては、低音速膜6を構成する酸化ケイ素はSiOである。なお、低音速膜6の材料は上記に限定されず、例えば、ガラス、酸窒化ケイ素、酸化タンタル、または、酸化ケイ素にフッ素、炭素やホウ素、水素、あるいはシラノール基を加えた化合物を主成分とする材料を用いることができる。
上記高音速材料層は相対的に高音速な材料からなる層である。より具体的には、高音速材料層を伝搬するバルク波の音速は、圧電体層7を伝搬する弾性波の音速よりも高い。高音速材料層である高音速支持基板5の材料としては、例えば、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、シリコン、サファイア、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶、アルミナ、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト、マグネシア、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜またはダイヤモンドなど、上記材料を主成分とする媒質を用いることができる。
本実施形態の弾性波装置1は、高音速支持基板5及び低音速膜6の積層体であるエネルギー閉じ込め層3上に圧電体層7が積層された構成を有するため、弾性波のエネルギーを圧電体層7側に効果的に閉じ込めることができる。なお、低音速膜6は必ずしも設けられていなくともよい。本実施形態では、高音速材料層上に、低音速膜6を介して間接的に圧電体層7が設けられているが、高音速材料層上に直接的に圧電体層7が設けられていてもよい。
図2は、第1の実施形態に係る弾性波装置の平面図である。
IDT電極8は、対向し合う第1のバスバー16及び第2のバスバー17を有する。IDT電極8は、第1のバスバー16にそれぞれ一端が接続されている複数の第1の電極指18を有する。さらに、IDT電極8は、第2のバスバー17にそれぞれ一端が接続されている複数の第2の電極指19を有する。複数の第1の電極指18と複数の第2の電極指19とは互いに間挿し合っている。
図1に示すように、IDT電極8はAl金属層15と、高音響インピーダンス金属層14とを有する積層体からなる。Al金属層15は、Al層またはAlを含む合金層である。本実施形態では、Al金属層15はAl層である。IDT電極8における高音響インピーダンス金属層14は、ヤング率が200GPa以上であり、かつAlよりも音響インピーダンスが高い金属層である。弾性波装置1における高音響インピーダンス金属層14は、Mo層、W層またはRu層である。もっとも、高音響インピーダンス金属層14は上記に限定されない。高音響インピーダンス金属層14は、Al金属層15よりも圧電体層7側に位置している。
ところで、IDT電極8の電極指ピッチにより規定される波長をλとし、圧電体層7の波長比膜厚をtLTとしたときに、tLT1である。電極指ピッチとは、IDT電極8の電極指中心間距離をいう。
IDT電極8の電極指の各層の膜厚をAl金属層15の密度及びヤング率により規格化した各規格化膜厚の合計をTとする。なお、Tは、IDT電極8が有する複数の電極指のうちの任意の電極指における上記規格化膜厚の合計である。本実施形態では、いずれの第1の電極指18のT及び第2の電極指19のTも同じである。ここで、任意の金属種iの波長比膜厚をt、密度をρ、ヤング率をYとする。iは0以上の正数であり、i=0がAl金属層15を構成する金属種である。Al金属層15の波長比膜厚はt、密度はρ、ヤング率はYである。本願発明者らは、上記のように定義づけすることにより、Al金属層15の密度ρ及びヤング率Yにより規格化したIDT電極8の複数の第1の電極指18及び複数の第2の電極指19の各層の膜厚の合計Tを、以下のように表すことができることを見出した。
Figure 0007231015000003
以下においては、Al金属層15の密度ρ及びヤング率Yにより規格化した膜厚を単に規格化膜厚と記載することがある。ここで、弾性波装置1では、IDT電極8の電極指の各層の規格化膜厚の合計Tと、圧電体層7の波長比膜厚tLTとの関係において、下記の式1を満たす。
T≦0.1125tLT+0.0574…式1
さらに、弾性波装置1は下記の式2を満たす。なお、高音響インピーダンス金属層14がMo層である場合、W層である場合、Ru層である場合のそれぞれにおいては、式2の各係数は下記の表2に示す通りの値である。
Figure 0007231015000004
Figure 0007231015000005
もっとも、式1を満たしていればよく、必ずしも式2を満たしていなくともよい。
本実施形態の特徴は以下の構成を有することにある。1)IDT電極8の第1の電極指18及び第2の電極指19がAl金属層15及び高音響インピーダンス金属層14を有する積層体からなり、高音響インピーダンス金属層14がAl金属層15よりも圧電体層7側に位置していること。2)高音響インピーダンス金属層14のヤング率が200GPa以上であること。3)tLT1であり、上記式1を満たすこと。4)上記式2を満たし、式2の各係数及び高音響インピーダンス金属層14を構成する金属の組み合わせが、上記表2に示す組み合わせであること。それによって、Q特性を高めることができ、エネルギーの損失を効果的に低くすることができる。これを以下において説明する。
なお、本明細書においてQ特性は、周波数fとQ値との積である、f×Qにより表す特性である。以下においては、膜厚をtとしたときに、膜厚をt/λ×100(%)として表すことがある。
図3(a)~図3(c)を用いて、1)高音響インピーダンス金属層14がIDT電極8の第1の電極指18及び第2の電極指19を構成する積層体において、Al金属層15よりも圧電体層7側に位置すること、及び、2)高音響インピーダンス金属層14のヤング率が200GPa以上であることにより、Q値を高めることができることを説明する。図4~図10を用いて、3)tLT1であり、上記式1を満たすことにより、Q特性を高めることができ、エネルギーの損失を低くすることができることを説明する。さらに、図6などを用いて、4)上記式2を満たし、式2の各係数及び高音響インピーダンス金属層14を構成する金属の組み合わせが、上記表2に示す組み合わせであることによって、より確実にQ値を高めることができることを示す。
ここで、第1の実施形態における高音響インピーダンス金属層に相当する金属層をM層とする。M層のヤング率とQ値との関係を求めるために、M層の密度及びヤング率を異ならせて、有限要素法によるシミュレーションを行った。なお、上記シミュレーションは、弾性波装置が低音速膜を有さず、高音速支持基板上に直接的に圧電体層が設けられている条件において行った。より具体的には、条件は以下の通りである。
IDT電極の層構成:圧電体層側から、M層/Al層
M層の密度:2.7g/cm、5.4g/cm、8.1g/cm、10.8g/cm、13.5g/cm、16.2g/cm、18.9g/cmまたは21.6g/cm
M層の膜厚:2%、4%または6%
Al層の膜厚:7%
圧電体層の材料:42°Yカットのタンタル酸リチウム(42Y-LiTaO
圧電体層の膜厚:0.3λ
エネルギー閉じ込め層の層構成:高音速支持基板
高音速支持基板の材料:ZカットX伝搬の水晶
図3(a)~図3(c)は、高音響インピーダンス金属層に相当する金属層である、M層のヤング率と、Q値との関係を示す図である。図3(a)においては、M層の膜厚を2%とし、M層の密度を異ならせたそれぞれの場合における、M層のヤング率に対するQ値の依存性を示す。図3(b)においては、M層の膜厚を4%とし、M層の密度を異ならせたそれぞれの場合における、M層のヤング率に対するQ値の依存性を示す。図3(c)においては、M層の膜厚を6%とし、M層の密度を異ならせたそれぞれの場合における、M層のヤング率に対するQ値の依存性を示す。
図3(a)に示すように、M層の密度がいずれの場合においても、M層のヤング率が200GPa以上であれば、Q値が安定して高くなることがわかる。同様に、図3(b)及び図3(c)に示すように、M層の膜厚が異なる場合においても、M層のヤング率が200GPa以上であれば、Q値が安定して高くなることがわかる。よって、図1に示す第1の実施形態においては、高音響インピーダンス金属層14のヤング率が200GPa以上であるため、Q値を安定して高めることができる。
図4において、IDT電極がAl層のみからなる点において第1の実施形態と異なる弾性波装置のQ特性を示す。Q特性を測定した弾性波装置の条件は以下の通りである。なお、弾性波伝搬方向から見て、IDT電極における隣り合う電極指が重なり合っている領域を交叉領域とする。交叉領域の、弾性波伝搬方向に直交する方向に沿う寸法を交叉幅とする。
IDT電極の層構成:Al層
IDT電極の波長λ:2μm
IDT電極の電極指の対数:100対
IDT電極の交叉幅:15λ
反射器の電極指の本数:10本
圧電体層の材料:55°Yカットのタンタル酸リチウム(55Y-LiTaO
圧電体層の膜厚:0.15λ以上、0.3λ以下
エネルギー閉じ込め層の層構成:高音速支持基板/低音速膜
低音速膜の材料:酸化ケイ素
図4は、IDT電極がAl層のみからなる場合における、圧電体層の膜厚毎のQ特性を示す図である。図4においては、破線は、圧電体層の膜厚が300nmの場合の結果を示し、一点鎖線は、圧電体層の膜厚が400nmの場合の結果を示し、二点鎖線は、圧電体層の膜厚が500nmの場合の結果を示し、実線は、圧電体層の膜厚が600nmの場合の結果を示す。
図4に示すように、圧電体層がいずれの膜厚であっても、Q特性が最大値をとるIDT電極の電極指の膜厚が存在することがわかる。圧電体層の膜厚に対して電極指の膜厚が薄すぎると、反射係数は小さくなるため、Q特性は低くなる。他方、電極指の膜厚が厚すぎると、音響エネルギーの損失が比較的大きいIDT電極の金属層にエネルギーが多く分布することとなり、Q特性が劣化することとなる。そのため、Q特性が最大値をとる電極指の膜厚が存在する。また、圧電体層の膜厚が厚くなると、音響損失の小さい圧電単結晶に音響エネルギーが比較的多く分布することになる。そのため、エネルギー閉じ込めが成立する範囲においては、圧電体層の波長比膜厚が厚くなるほど達成可能なQ特性の最大値が大きい。ここで、IDT電極がAl層のみからなる場合の、Q特性が最大値をとるときのIDT電極の電極指の膜厚をTとする。電極指の膜厚をTまで厚くするにつれて、Q特性が高くなり、かつ電極指の電気抵抗値が低くなる。
図4に示すように、Tは圧電体層の膜厚に応じて変動する。本願発明者らは、圧電体層の波長比膜厚tLTを用いた、Tを求める下記の近似式を導出した。なお、下記の近似式におけるTは波長比膜厚である。
≒0.1125tLT+0.0574
図5及び図6において、IDT電極が、Al金属層としてのAl層と、高音響インピーダンス金属層としてのMo層との積層体からなる弾性波装置のQ特性を示す。該弾性波装置の条件は以下の通りである。
IDT電極の層構成:圧電体層側からMo層/Al層
IDT電極の波長λ:2μm
IDT電極の電極指の対数:100対
IDT電極の交叉幅:15λ
反射器の電極指の本数:10本
圧電体層の材料:55°Yカットのタンタル酸リチウム(55Y-LiTaO
圧電体層の膜厚:0.3λまたは0.4λ
エネルギー閉じ込め層の層構成:高音速支持基板/低音速膜
低音速膜の材料:酸化ケイ素
下記の図5及び図6においては、Mo層の膜厚が0%、1%、2%または3%のそれぞれの場合において、Al層の膜厚を変化させることにより、IDT電極の電極指の各層の膜厚の合計Tを変化させた場合のQ特性の変化を示す。
図5は、IDT電極がAl層のみまたはMo層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.4λである場合の、Q特性を示す図である。図6は、IDT電極がAl層のみまたはMo層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.3λである場合の、Q特性を示す図である。図5及び図6においては、一点鎖線はMo層の膜厚が1%の場合の結果を示し、二点鎖線はMo層の膜厚が2%の場合の結果を示し、実線はMo層の膜厚が3%の場合の結果を示す。破線はIDT電極がAl層のみからなる場合の結果を示す。図5においては、IDT電極がAl層のみからなる場合の、Q特性が最大値をとるときのIDT電極の電極指の上記膜厚Tを、規格化膜厚として、直線状の破線により示す。図6以降のQ特性を示す図においても同様である。
高音響インピーダンス金属層であるMo層がAl層よりも圧電体層側に積層されている場合、図5に示すように、少なくとも規格化膜厚の関係がT≦Tのときには、IDT電極がAl層のみからなる場合よりもQ特性が優位であることがわかる。図6に示す場合においても同様である。このように、T≦Tの場合には、Q特性を高めることができる。よって、エネルギーの損失を低くすることができる。
ここで、T≦Tの関係において、上記のTの近似式を適用することにより、式1を導出することができる。
T≦0.1125tLT+0.0574…式1
式1を満たすことにより、Q特性を高めることができ、エネルギーの損失を低くすることができる。さらに、以下において、高音響インピーダンス金属層がMo層以外である場合においても、式1を満たすことによりQ特性を高められることを示す。
図5及び図6に示すQ特性を求めた条件と、IDT電極のMo層を他の高音響インピーダンス金属層としたこと以外は同様の条件の弾性波装置のQ特性を、下記の図7~図10に示す。高音響インピーダンス金属層をW層とした場合においては、W層の膜厚を0.5%、1%または2%とした。高音響インピーダンス金属層をRu層とした場合においては、Ru層の膜厚を1%、2%または3%とした。
図7は、IDT電極がAl層のみまたはW層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.4λである場合の、Q特性を示す図である。図8は、IDT電極がAl層のみまたはW層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.3λである場合の、Q特性を示す図である。図7及び図8においては、一点鎖線はW層の膜厚が0.5%の場合の結果を示し、二点鎖線はW層の膜厚が1%の場合の結果を示し、実線はW層の膜厚が2%の場合の結果を示す。破線はIDT電極がAl層のみからなる場合の結果を示す。
高音響インピーダンス金属層であるW層がAl層よりも圧電体層側に積層されている場合、図7に示すように、少なくとも規格化膜厚の関係がT≦Tのときには、IDT電極がAl層のみからなる場合よりもQ特性が優位であることがわかる。図8に示す場合においても同様である。このように、高音響インピーダンス金属層がW層である場合においても、上記式1を満たすことにより、Q特性を高めることができ、エネルギーの損失を低くすることができる。
図9は、IDT電極がAl層のみまたはRu層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.4λである場合の、Q特性を示す図である。図10は、IDT電極がAl層のみまたはRu層及びAl層からなり、圧電体層の膜厚が0.3λである場合の、Q特性を示す図である。図9及び図10においては、一点鎖線はRu層の膜厚が1%の場合の結果を示し、二点鎖線はRu層の膜厚が2%の場合の結果を示し、実線はRu層の膜厚が3%の場合の結果を示す。破線はIDT電極がAl層のみからなる場合の結果を示す。
高音響インピーダンス金属層であるRu層がAl層よりも圧電体層側に積層されている場合、図9に示すように、少なくとも規格化膜厚の関係がT≦Tのときには、IDT電極がAl層のみからなる場合よりもQ特性が優位であることがわかる。図10に示す場合においても同様である。このように、高音響インピーダンス金属層がRu層である場合においても、上記式1を満たすことにより、Q特性を高めることができ、エネルギーの損失を低くすることができる。
さらに、IDT電極の電極指の各層の膜厚の合計Tが規格化膜厚T以下の場合だけではなく、IDT電極の電極指の各層の膜厚の合計Tが規格化膜厚Tより大きい場合においても、Q特性を高めることができる場合がある。本願発明者らは、T≦Tの場合、及び、T>Tの場合の双方おいて、Q特性を高めることができる条件を見出した。より具体的には、下記の式2を満たし、かつ式2におけるそれぞれの各係数及び高音響インピーダンス金属層を構成する金属が上記表2に示す組み合わせであることにより、T≦Tの場合、及び、T>Tの場合の双方において、Q特性を高めることができる。すなわち、Tがあらゆる値をとる場合において、Q特性を高めることができる。従って、エネルギーの損失をより一層確実に低くすることができる。
Figure 0007231015000006
式2を満たし、かつ式2におけるそれぞれの各係数及び高音響インピーダンス金属層を構成する金属が上記表2に示す組み合わせである場合には、必ずしも式1を満たしていなくともよい。もっとも、式1を満たしていることが望ましい。
ところで、図1に示すIDT電極8におけるAl金属層15がAl層であり、Al層の膜厚が85nm以上であることが好ましい。それによって、Al層の形成に際しAl層の膜厚にばらつきが生じた場合においても、電気抵抗値を安定させることができる。これを下記の図11を用いて説明する。なお、図11においては、導電率をAl層の膜厚により規格化した規格化導電率を示す。
図11は、Al層の膜厚と規格化導電率との関係を示す図である。図11においては、各プロットがAl層の各膜厚における規格化導電率を示す。図11中の破線は、後述する式3の関係を示す。
図11に示すように、Al層の膜厚が厚くなり、85nmに近づくほど、規格化導電率が高くなっていることがわかる。Al層の膜厚が85nm以上である場合においては、規格化導電率が一定となっていることがわかる。よって、Al層の膜厚を85nm以上とすることにより、電気抵抗値を安定させることができる。
なお、図11に示すAl層の膜厚と規格化導電率との関係は、下記の式3により表すことができる。ここで、iを金属種とし、hを金属種iの膜厚とし、κを導電率とし、κsatを飽和導電率とする。もっとも、第1の実施形態では、金属種iはAlである。
κ(h)=κsat{0.36ln(h)-0.6}…式3
式3は、膜厚hが、導電率κが飽和導電率κsatとなる臨界膜厚hi-satよりも薄い場合の式である。膜厚hが臨界膜厚hi-satを超えると、導電率κについては、κ(h)=κsatの関係が成立する。臨界膜厚hi-satは、式3における{0.36ln(h)-0.6}が1となり、κ(h)=κsatが成立するときの膜厚hである。より具体的には、臨界膜厚hi-satは、約85.15nmである。このことからも明らかなように、Al層の膜厚を85nm以上とすることにより、導電率を安定させることができ、電気抵抗値を安定させることができる。
ところで、図12に示すように、圧電体層7としてのLiTaO膜の膜厚が、0.05λ以上、0.5λ以下の範囲では、比帯域が大きく変化する。従って、電気機械結合係数をより広い範囲で調整することができる。よって、電気機械結合係数及び比帯域の調整範囲を広げるためには、圧電体層7の膜厚が、0.05λ以上、0.5λ以下の範囲内であることが好ましい。
図13に示すように、圧電体層7としてのLiTaO膜の膜厚が、0.05λ以上、0.35λ以下の範囲では、電気機械結合係数をより一層高くすることができる。これにより、スプリアスを遠ざけることができる。よって、圧電体層7の膜厚は、0.05λ以上、0.35λ以下の範囲内であることがより好ましい。
図1に示すように、第1の実施形態においては、エネルギー閉じ込め層3は、高音速支持基板5及び低音速膜6の積層体であるが、エネルギー閉じ込め層3の構成はこれに限定されない。以下において、エネルギー閉じ込め層の構成が第1の実施形態と異なる、第1の実施形態の第1~第3の変形例を示す。第1~第3の変形例においても、第1の実施形態と同様に、Q特性を高めることができ、エネルギーの損失を低くすることができる。
図14に示す第1の変形例においては、圧電性基板22Aは、高音速支持基板5と、高音速支持基板5上に直接的に設けられている圧電体層7とを有する。本変形例のエネルギー閉じ込め層は高音速支持基板5である。
図15に示す第2の変形例においては、圧電性基板22Bは、支持基板24と、支持基板24上に設けられている高音速膜25と、高音速膜25上に設けられている低音速膜6と、低音速膜6上に設けられている圧電体層7とを有する。本変形例の高音速材料層は高音速膜25である。エネルギー閉じ込め層23は、高音速膜25及び低音速膜6の積層体である。
高音速膜25の材料としては、例えば、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、シリコン、サファイア、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶、アルミナ、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト、マグネシア、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜またはダイヤモンドなど、上記材料を主成分とする媒質を用いることができる。
支持基板24の材料としては、例えば、酸化アルミニウム、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶などの圧電体、アルミナ、マグネシア、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライトなどの各種セラミック、サファイア、ダイヤモンド、ガラスなどの誘電体、シリコン、窒化ガリウムなどの半導体または樹脂などを用いることができる。
図16に示す第3の変形例においては、圧電性基板22Cは、支持基板24と、支持基板24上に設けられている音響反射膜26と、音響反射膜26上に設けられている圧電体層7とを有する。本変形例のエネルギー閉じ込め層は音響反射膜26である。
音響反射膜26は複数の音響インピーダンス層の積層体である。より具体的には、音響反射膜26は、相対的に音響インピーダンスが低い低音響インピーダンス層27A及び低音響インピーダンス層27Bと、相対的に音響インピーダンスが高い高音響インピーダンス層28A及び高音響インピーダンス層28Bとを有する。本変形例においては、音響反射膜26において、低音響インピーダンス層及び高音響インピーダンス層は交互に積層されている。なお、低音響インピーダンス層27Aが音響反射膜26において最も圧電体層7側に位置する層である。
音響反射膜26は、低音響インピーダンス層及び高音響インピーダンス層をそれぞれ2層ずつ有する。もっとも、音響反射膜26は、低音響インピーダンス層及び高音響インピーダンス層をそれぞれ少なくとも1層ずつ有していればよい。
低音響インピーダンス層の材料としては、酸化ケイ素またはアルミニウムなどを用いることができる。
高音響インピーダンス層の材料としては、例えば、白金またはタングステンなどの金属や、窒化アルミニウムまたは窒化ケイ素などの誘電体を用いることができる。
1…弾性波装置
2…圧電性基板
3…エネルギー閉じ込め層
5…高音速支持基板
6…低音速膜
7…圧電体層
8…IDT電極
9A,9B…反射器
14…高音響インピーダンス金属層
15…Al金属層
16,17…第1,第2のバスバー
18,19…第1,第2の電極指
22A~22C…圧電性基板
23…エネルギー閉じ込め層
24…支持基板
25…高音速膜
26…音響反射膜
27A,27B…低音響インピーダンス層
28A,28B…高音響インピーダンス層

Claims (10)

  1. エネルギー閉じ込め層と、
    前記エネルギー閉じ込め層上に設けられており、カット角が-10°以上、65°以下であるYカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用いた圧電体層と、
    前記圧電体層上に設けられているIDT電極と、
    を備え、
    前記IDT電極が複数の電極指を有し、前記複数の電極指が、Al層またはAlを含む合金層であるAl金属層と、ヤング率が200GPa以上であり、かつAlよりも音響インピーダンスが高い高音響インピーダンス金属層と、を有する積層体からなり、
    前記高音響インピーダンス金属層が、前記Al金属層よりも前記圧電体層側に位置しており、
    前記IDT電極の電極指ピッチにより規定される波長をλとし、前記圧電体層の波長比膜厚をtLTとしたときに、tLT1であり、
    前記高音響インピーダンス金属層がMo層であり、
    前記電極指の、任意の金属種iにより構成されている各層の前記波長比膜厚をt 、前記金属種iの密度をρ 、ヤング率をY とし、iが0以上の正数であり、前記金属種iが、i=0の場合に前記Al金属層を構成する金属種であり、前記Al金属層の前記波長比膜厚がt 、密度がρ 、ヤング率がY であり、前記Al金属層の前記密度ρ 及び前記ヤング率Y の積により、前記電極指の前記各層の前記密度ρ 、前記ヤング率Y 及び前記波長比膜厚t の積を割ることにより規格化した各規格化膜厚の合計をTとしたときに、下記の式1を満たす、弾性波装置。
    T≦0.1125tLT+0.0574…式1
  2. エネルギー閉じ込め層と、
    前記エネルギー閉じ込め層上に設けられており、カット角が-10°以上、65°以下であるYカットX伝搬のタンタル酸リチウムを用いた圧電体層と、
    前記圧電体層上に設けられているIDT電極と、
    を備え、
    前記IDT電極が複数の電極指を有し、前記複数の電極指が、Al層またはAlを含む合金層であるAl金属層と、ヤング率が200GPa以上であり、かつAlよりも音響インピーダンスが高い高音響インピーダンス金属層と、を有する積層体からなり、
    前記高音響インピーダンス金属層が、前記Al金属層よりも前記圧電体層側に位置しており、
    前記IDT電極の電極指ピッチにより規定される波長をλとし、前記圧電体層の波長比膜厚をt LT としたときに、t LT ≦1であり、
    前記高音響インピーダンス金属層が、Mo層または層であり、
    前記電極指の、任意の金属種iにより構成されている各層の前記波長比膜厚をt 、前記金属種iの密度をρ 、ヤング率をY とし、iが0以上の正数であり、前記金属種iが、i=0の場合に前記Al金属層を構成する金属種であり、前記Al金属層の前記波長比膜厚がt 、密度がρ 、ヤング率がY であり、前記Al金属層の前記密度ρ 及び前記ヤング率Y の積により、前記電極指の前記各層の前記密度ρ 、前記ヤング率Y 及び前記波長比膜厚t の積を割ることにより規格化した各規格化膜厚の合計をTとしたときに、下記の式2を満たし、
    前記式2の各係数及び前記高音響インピーダンス金属層を構成する金属の組み合わせが、前記高音響インピーダンス金属層を構成する金属がMoである場合、a0(2)が12315.2368、a0(1)が2360.5990、c0が0.2250、b0が6287.8999、aLT(2)が-54656.6400、aLT(1)が12799.3184、cLTが0.2250、aM(2)が-256136.5936、aM(1)が-22623.1348、cMが0.0844、dLT-Mが0.0000、bが6481.5295であり、前記高音響インピーダンス金属層を構成する金属がWである場合、a0(2)が12315.2368、a0(1)が2360.5990、c0が0.2250、b0が6287.8999、aLT(2)が-57176.4500、aLT(1)が10774.6530、cLTが0.2250、aM(2)が-252048.6950、aM(1)が-15612.4350、cMが0.0851、dLT-Mが72370.3153、bが6416.9953である、弾性波装置。
    Figure 0007231015000007
  3. 前記Al金属層がAl層であり、前記Al金属層の膜厚が85nm以上である、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  4. 前記エネルギー閉じ込め層が高音速材料層を有し、
    前記高音速材料層を伝搬するバルク波の音速が、前記圧電体層を伝搬する弾性波の音速よりも高い、請求項1~3のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  5. 前記エネルギー閉じ込め層が、前記高音速材料層と前記圧電体層との間に設けられている低音速膜を有し、
    前記低音速膜を伝搬するバルク波の音速が、前記圧電体層を伝搬するバルク波の音速よりも低い、請求項4に記載の弾性波装置。
  6. 前記高音速材料層が高音速支持基板である、請求項4または5に記載の弾性波装置。
  7. 支持基板をさらに備え、
    前記高音速材料層が、前記支持基板と前記低音速膜との間に設けられている高音速膜である、請求項5に記載の弾性波装置。
  8. 支持基板をさらに備え、
    前記エネルギー閉じ込め層が、前記支持基板上に設けられている音響反射膜であり、
    前記音響反射膜が、相対的に音響インピーダンスが高い高音響インピーダンス層と、相対的に音響インピーダンスが低い低音響インピーダンス層と、を有し、前記高音響インピーダンス層及び前記低音響インピーダンス層が交互に積層されており、
    前記音響反射膜上に前記圧電体層が設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  9. 前記圧電体層の膜厚が0.05λ以上、0.5λ以下である、請求項1~8のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  10. 前記圧電体層の膜厚が0.05λ以上、0.35λ以下である、請求項9に記載の弾性波装置。
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