JP7229052B2 - 車両制御装置、車両制御システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の実施形態1に係る車両制御システム1の構成図である。車両制御システム1は、車両10の動作を制御するシステムであり、車両制御装置100と物体監視装置200を有する。車両制御装置100は、車両10に搭載されており、車両10が備える各機能部を電子的に制御する装置である。物体監視装置200は、車両10の外部(例えば路上)に設置されており、物体監視装置200の周辺に存在する物体を検出する装置である。
物体検知部220は、周辺監視部210から3次元点群データを取得する(S401)。物体検知部220は、3次元点群データを用いて、以下に例示する手順にしたがって2次元マップ(XYマップ)を作成する(S402)。XYマップの範囲と解像度はあらかじめ定めておく。例えば範囲は周辺監視部210を中心としてX方向に±50m、Y方向に±50mとし、解像度は1グリッド20cmとする。
周辺監視部210は、地面も周辺物体として検出する場合がある。そこで物体検知部220は、地面を周辺物体から除外するために、点群データが記述しているXYZ座標のうち、Z方向(鉛直方向)における座標が所定範囲内(例えば30cm以上2m以下)にあるもののみを、XYマップ上のXY座標として採用する。以下の例その2と例その3によっても同様の効果を発揮することができる。
周辺監視部210が測距センサである場合は、例その1に代えて以下の手順を用いることができる。3次元点群データ上でZ方向において値を有する(物体境界が存在する)座標点をXYグリッド上に投影する。同じXYグリッドに属する座標点についてはZ方向の値を加算する。加算後のZ座標値が所定値以上であるXYグリッドのみを、XYマップ上に残す。これにより、Z方向においてある程度の幅を有するXY座標点のみがXYマップ上に反映されることになる。
周辺監視部210が測距センサである場合は、例その1または例その2に代えて以下の手順を用いることができる。同じXYグリッドに属するLiDARの反射強度値を加算する。加算後の反射強度値が所定値以上のXYグリッドのみを、XYマップ上に残す。これにより、Z方向においてある程度の幅を有するXY座標点のみがXYマップ上に反映されることになる。
周辺監視部210がカメラによって構成されている場合、カメラの設置位置と撮影方向を用いて、監視画像のうち地面部分を除去することができる。周辺物体の位置は、例えば監視画像上の境界位置を検出することにより特定することができる。
物体検知部220は、背景マップが完成したか否かを判定する(S403)。完成していればステップS405へ進む。完成していなければ、ステップS402の結果を背景マップに対して適用することにより、背景マップを更新する(S404)。ステップS401に戻って新たな時刻における点群データを取得し、同様の処理を繰り返す。
ステップS402において作成したXYマップを所定個数以上平均することにより、背景マップを作成することができる。XYマップを時間的に平均化することにより、固定物のXY座標を記述したXYマップが得られると考えられるからである。ただし物体監視装置200周辺に移動物が多い場合や、一時的に載置された物体が多い場合は、XYマップを平均化したとしても、固定物のXY座標の精度は低いと考えられる。そこでS403において物体検知部220は、XYマップの積算個数が所定個数に達していない場合、または平均化したXYマップが記述している物***置の分散が所定値以上である場合は、背景マップが完成していないものとみなす。
物体検知部220は、S402において作成したXYマップと、完成した背景マップとの間の差分を求めることにより、差分マップを作成する(S405)。物体検知部220は、差分マップ上に存在するXYグリッド上に、移動物または一時載置物が存在するものとみなし、これらの物体を障害物として特定する(S406)。
地形取得部230は、周辺監視部210から3次元点群データを取得する。
地形取得部230は、遮蔽物候補が存在するXY座標を記述した遮蔽物候補マップを作成する。具体的には、まず各XY座標における最高点(最も大きいZ座標)を記述した最高点マップと、各XY座標における最低点(最も小さいZ座標)を記述した最低点マップを、それぞれ作成する。地形取得部230は、同じXY座標における最高点と最低点との間の差分が所定値以上であるXY座標を特定する。すなわち、高さ方向においてある程度の幅を有する物体のXY座標を特定する。
地形取得部230は、S502において特定したXY座標と背景マップを重ね合わせることにより、静止しておりかつ高さ方向においてある程度の幅を有する物体が存在するXYグリッドを特定する。このXYグリッドは、遮蔽物30の座標とみなすことができる。本ステップによって作成するXYグリッドを、遮蔽物マップと呼ぶことにする。
周辺監視部210は、物体監視装置200の周辺物体の3次元座標を取得することができるので、障害物データ送信部250はその3次元座標を記述した障害物データを送信することも可能である。しかし3次元座標データを処理するのは演算負荷が大きく、また衝突回避のためには車両制御装置100が2次元座標を取得できれば足りる。そこで障害物データは2次元座標によって記述するとともに、遮蔽物30の候補を特定するときのみ高さ方向のデータを用いることとした。これにより障害物データに関する通信負荷や演算負荷を抑制できる利点がある。
死角関係抽出部240は、物体検知部220が特定した障害物の位置を取得する(S601)。死角関係抽出部240は、その障害物のうちいずれか2つを選択し、遮蔽物マップ上へ投影する(S602)。
死角関係抽出部240は、S602において選択した2つの障害物の間に遮蔽物があるか否かを判定する(S603)。S603の具体的手順については後述する。死角関係抽出部240は、間に遮蔽物がある2つの障害物を、死角関係にある障害物ペアとして保存する(S604)。死角関係抽出部240は、S602~S604を全ての障害物の組み合わせについて実施する(S605)。
死角障害物抽出部140は、例えば車両10が搭載しているGPS(Global Positioning System)システムから、車両10の位置を取得する(S701)。死角障害物抽出部140は、障害物データが記述している任意の障害物ペアを取得する(S702)。
死角障害物抽出部140は、S702において選択した障害物ペアのうちいずれかが車両10であるか否かを判定する。具体的には、S701において取得した車両10の位置と、障害物ペアのうちいずれか一方の位置とが一致する(両位置の差分が判定閾値以内である)か否かを判定する。障害物ペアのうちいずれかが車両10であればS704へ進み、いずれも車両10でなければS706へスキップする。
物体監視装置200は、障害物データの送信先が車両10であるか否かを判断することなく、ブロードキャスト送信により障害物データを送信する。したがって車両10は、例えば図6Bにおける物体ID=1と物体ID=2以外の障害物ペアを受信する可能性がある。本ステップは、物体監視装置200が送信する障害物データのうち、車両10にとって死角関係となる障害物を記述した障害物ペアを抽出するためのものである。障害物データは死角関係となる2物体のペアを記述しているので、その2物体のうち一方が車両10であれば、他方は車両10にとって死角障害物だからである。
死角障害物抽出部140は、後述するフローチャートにしたがって、S702~S703において取得した障害物の位置を補正する(S704)。死角障害物抽出部140は、補正後の障害物の位置を保存する(S705)。死角障害物抽出部140は、障害物データが記述している全ての障害物ペアの組み合わせについて、S702~S705を実施する(S706)。
死角障害物抽出部140は、車両10の進行方向の延長上に物体監視装置200が配置されているか否かを判定する。車両10の現在位置はS701において取得できる。車両10の進行方向は、例えば車両10の操舵角などから判定することができる。物体監視装置200の位置は、例えばあらかじめ搭載している地図データなどに記述しておくこともできるし、物体監視装置200から取得することもできる。車両10の進行方向の延長上に物体監視装置200が配置されている場合はステップS802へ進み、それ以外であれば補正不可とみなして本フローチャートを終了する。
本ステップは、図8A(4)のような状況を除外するためのものである。ただし車両10の進行方向の延長線上から僅かに外れた位置に物体監視装置200が配置されているのであれば、車両10の進行にともなって物体監視装置200が検出する車両10の方向がほぼ変化しない場合もある。したがって、車両10と物体監視装置200を結ぶ線分が車両10の進行方向との間でなす角度θが0度以上閾値未満であれば、S802以降を実施してもよい。具体的な閾値は、例えば車両10の進行速度にしたがって動的に定めてもよいし、あらかじめ固定値を定めておいてもよい。
死角障害物抽出部140は、物体監視装置200の位置を取得する(S802)。死角障害物抽出部140はさらに、車両10が搭載している車載センサ(S803)と物体監視装置200(S804)からそれぞれ、車両10の位置を取得する。車載センサとしては例えばGPS装置などの位置検出装置を用いることができる。
死角障害物抽出部140は、物体監視装置200の位置/車載センサから取得した車両10の位置(第1車両位置)/物体監視装置200から取得した車両10の位置(第2車両位置)、の3座標を用いて、図8Aで説明した角度θを算出する(S805)。すなわち、物体監視装置200の位置と第1車両位置を結ぶ第1直線が、物体監視装置200の位置と第2車両位置を結ぶ第2直線との間で形成する角度θを算出する。S801における角度θも同様に算出することができるので、S801とS805において角度θを共用してもよい。死角障害物抽出部140は、角度θを用いて、障害物ペアのうち車両10ではない側の位置を補正する(S806)。
走行制御部150は、車両10が検出した障害物と物体監視装置200から受信した障害物それぞれの位置を取得する。本ステップにおいて取得する障害物は、車両10にとって死角にある死角障害物、車両10の周辺に存在する物体、物体監視装置200の周辺に存在する物体、などが含まれる。
走行制御部150は、障害物iと車両10が衝突するまでに要すると予測される時間TTC[i]を算出する(S902)。TTC[i]は、例えば障害物iが停止していると仮定した上で、車両10の進行方向、車両10の速度、障害物iと車両10との間の距離、などを用いて算出することができる。車両10の進行方向は、例えば操舵角などから判定することができる。車両10の速度は、例えば車速センサから取得することができる。走行制御部150が車両10を自動運転させる場合は、その走行計画から車両10の速度や進行方向を取得することもできる。
走行制御部150は、車両10と障害物iが衝突する可能性を表す危険度DRECI[i]を算出する。算出手法としては例えば、車両10と障害物iとの間の距離が短いほど、DRECI[i]を高くすることが考えられる。走行制御部150は、全ての障害物iについてS901~S903を実施する。
走行制御部150は、衝突危険度DRECIが閾値以上である障害物のうち、衝突予測時間TTCが最小である障害物kを特定する(S904)。TTC[k]がブレーキ閾値以下であれば、走行制御部150は制御実行部160を介してブレーキを作動させる(S905~S906)。TTC[k]がブレーキ閾値超かつ警報閾値以下であれば、走行制御部150は制御実行部160を介して警報を出力する(S907~S908)。ブレーキ閾値は警報閾値よりも小さい値である。障害物kを特定するのは、障害物kと衝突する可能性を回避できるのであれば、その他物体と衝突する可能性も回避できると考えられるからである。
本実施形態1に係る物体監視装置200は、死角関係にある2つの物体のみについてそれらの位置を記述した障害物データを送信する。これにより、障害物データを受信した車両制御装置100において、車両10が検出した物体の位置と物体監視装置200が検出した同じ物体の位置が混在する可能性を抑制できる。またこれにより、物体監視装置200から車両制御装置100に対して送信するデータ量を抑制することができる。換言すると、車両制御装置100が処理すべきデータ量を抑制することができるので、通信負荷や演算負荷を抑制することができる。
実施形態1では、物体監視装置200が検出するXYマップ上で物体を検出する例を説明した。物体監視装置200は死角関係にある障害物ペアについてのみその位置を送信するので、障害物データ量を抑制することができる。ただし障害物の位置はXYマップ上の座標によって記述されているので、XYマップのグリッドが小さければ相応の処理負荷が生じる。そこで本発明の実施形態2では、障害物データを記述する座標系のグリッドを粗くすることにより、処理負荷をさらに抑制する構成例を説明する。
本実施形態2に係る物体監視装置200は、物体監視装置200の周辺座標を複数のエリアに区分して記述したエリアデータを送信するとともに、障害物データとして、障害物が存在するエリアのIDを送信する。これにより、障害物データのサイズを抑制し、通信負荷や演算負荷を抑制することができる。
実施形態1~2においては、車両制御装置100と物体監視装置200との間で障害物データを送受信する例を説明した。これに代えてまたはこれに加えて、車両制御装置100が物体監視装置200と同様の構成を備え、各車両が搭載する車両制御装置100間で障害物データを送受信することもできる。本発明の実施形態3では、その構成例を説明する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10:車両
21:歩行者
22:歩行者
30:遮蔽物
100:車両制御装置
110:周辺監視部
120:障害物データ受信部
130:物体検知部
140:死角障害物抽出部
150:走行制御部
160:制御実行部
170:エリアデータ受信部
180:位置変換部
200:物体監視装置
210:周辺監視部
220:物体検知部
230:地形取得部
240:死角関係抽出部
250:障害物データ送信部
260:エリア作成部
270:エリアデータ送信部
Claims (13)
- 車両の動作を制御する車両制御装置であって、
前記車両の周辺に存在する車両周辺物体の物***置を検出する周辺監視部、
前記車両の外部に設置された物体監視装置が検出した第1物体の第1物***置と前記物体監視装置が検出した第2物体の第2物***置のペアを記述した障害物データを受信する障害物データ受信部、
前記障害物データが記述している前記第1物体が前記車両であるか否かを判定するとともに、前記第1物体が前記車両である場合は前記周辺監視部が検出できない死角障害物として前記第2物体の前記第2物***置を取得する、死角障害物抽出部、
を備え、
前記死角障害物抽出部は、前記物体監視装置の位置を取得するとともに、前記車両の第1車両位置を前記物体監視装置から取得し、
前記死角障害物抽出部は、前記車両が備える位置検出装置から前記車両の第2車両位置を取得し、
前記死角障害物抽出部は、前記物体監視装置の位置と前記第1車両位置を結ぶ第1直線が、前記物体監視装置の位置と前記第2車両位置を結ぶ第2直線との間で形成する角度が0よりも大きくかつ所定角度以下である場合は、前記角度を用いて前記第2物***置を補正する
ことを特徴とする車両制御装置。 - 前記車両制御装置はさらに、前記車両の走行計画を作成する走行制御部を備え、
前記走行制御部は、前記物***置、前記死角障害物の位置、および前記走行計画を用いて、前記車両と前記車両周辺物体が衝突するか否かおよび前記車両と前記死角障害物が衝突するか否かを判定する衝突判定を実施し、
前記走行制御部は、前記車両周辺物体と前記車両がまたは前記死角障害物と前記車両が衝突するまでに要する衝突予測時間を算出し、
前記走行制御部は、前記衝突予測時間が第1閾値以下である場合は、前記車両のブレーキを動作させることにより前記車両の速度を下げ、
前記走行制御部は、前記衝突予測時間が前記第1閾値よりも大きく第2閾値以下である場合は、その旨を表すアラートを出力する
ことを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。 - 前記走行制御部は、前記車両周辺物体または前記死角障害物と前記車両とが衝突する可能性を表す衝突危険度を算出し、
前記走行制御部は、前記車両周辺物体と前記死角障害物のうち前記衝突危険度が最も高い危険物体を特定し、
前記走行制御部は、前記危険物体について前記衝突予測時間を算出することにより、前記危険物体と前記車両が衝突する可能性が低下するように、前記車両を制御する
ことを特徴とする請求項2記載の車両制御装置。 - 前記車両制御装置はさらに、前記車両の周辺座標を複数のエリアに区分して記述したエリアデータを受信するエリアデータ受信部を備え、
前記障害物データ受信部は、前記障害物データとして、前記第1物体が存在する前記エリアの第1IDと前記第2物体が存在する前記エリアの第2IDのペアを記述したデータを受信する
ことを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。 - 前記車両制御装置はさらに、
前記周辺監視部が検出した第3物体と前記周辺監視部が検出した第4物体との間に遮蔽物が存在するか否かを判定するとともに、存在する場合は、前記第3物体と前記第4物体が互いに死角となっている死角関係を有すると判定する、死角関係抽出部、
前記第3物体と前記第4物体それぞれの位置を記述した障害物データを送信する障害物データ送信部、
を備え、
前記障害物データ送信部は、前記第3物体と前記第4物体が前記死角関係を有する場合は、前記障害物データを送信し、
前記障害物データ送信部は、前記第3物体と前記第4物体が前記死角関係を有さない場合は、前記障害物データを送信しない
ことを特徴とする請求項1記載の車両制御装置。 - 車両の動作を制御する車両制御システムであって、
前記車両の動作を制御する車両制御装置、
前記車両の外部に設置され、前記車両の周辺に存在する物体を監視する物体監視装置、 を備え、
前記車両制御装置は、
前記車両の周辺に存在する車両周辺物体の物***置を検出する周辺監視部、
前記車両の外部に設置された物体監視装置が検出した第1物体の第1物***置と前記物体監視装置が検出した第2物体の第2物***置のペアを記述した障害物データを受信する障害物データ受信部、
前記障害物データが記述している前記第1物体が前記車両であるか否かを判定するとともに、前記第1物体が前記車両である場合は前記周辺監視部が検出できない死角障害物として前記第2物体の前記第2物***置を取得する、死角障害物抽出部、
を備え、
前記死角障害物抽出部は、前記物体監視装置の位置を取得するとともに、前記車両の第1車両位置を前記物体監視装置から取得し、
前記死角障害物抽出部は、前記車両が備える位置検出装置から前記車両の第2車両位置を取得し、
前記死角障害物抽出部は、前記物体監視装置の位置と前記第1車両位置を結ぶ第1直線が、前記物体監視装置の位置と前記第2車両位置を結ぶ第2直線との間で形成する角度が0よりも大きくかつ所定角度以下である場合は、前記角度を用いて前記第2物***置を補正し、
前記物体監視装置は、
前記物体監視装置の周辺に存在する周辺物体の位置を検出する周辺監視部、
前記周辺監視部が検出した第3物体と前記周辺監視部が検出した第4物体との間に遮蔽物が存在するか否かを判定するとともに、存在する場合は、前記第3物体と前記第4物体が互いに死角となっている死角関係を有すると判定する、死角関係抽出部、
前記第3物体と前記第4物体それぞれの位置を記述した障害物データを送信する障害物データ送信部、
を備え、
前記障害物データ送信部は、前記第3物体と前記第4物体が前記死角関係を有する場合は、前記障害物データを送信し、
前記障害物データ送信部は、前記第3物体と前記第4物体が前記死角関係を有さない場合は、前記障害物データを送信しない
ことを特徴とする車両制御システム。 - 前記周辺監視部は、前記周辺物体の境界位置を検出するように構成されており、
前記物体監視装置はさらに、前記周辺監視部が検出した前記境界位置を用いて前記周辺物体の範囲を特定する物体検知部を備え、
前記物体検知部は、前記境界位置の地面からの高さが所定範囲内である場合は、前記境界位置を前記周辺物体の境界として特定し、
前記物体検知部は、前記境界位置の地面からの高さが前記所定範囲外である場合は、前記境界位置を前記周辺物体の境界として取り扱わない
ことを特徴とする請求項6記載の車両制御システム。 - 前記物体監視装置はさらに、前記周辺物体のうち位置が変化しないものを固定物として特定するとともに前記固定物の座標を記述した背景マップを作成する物体検知部を備え、
前記物体検知部は、前記周辺物体の位置を記述した物体マップを平均することによって平均マップを作成するとともに、前記平均マップが記述している物***置の分散が所定閾値未満となるまで前記平均マップを繰り返し作成することにより、前記背景マップを作成する
ことを特徴とする請求項6記載の車両制御システム。 - 前記物体検知部は、前記周辺物体の位置と前記背景マップとの間の差分を求めることにより、前記周辺物体のなかから移動物または一時的に載置された一時載置物を特定する
ことを特徴とする請求項8記載の車両制御システム。 - 前記物体監視装置はさらに、前記固定物のうち高さが所定高さ以上のものを前記遮蔽物の候補として特定する地形取得部を備え、
前記死角関係抽出部は、前記地形取得部が特定した前記遮蔽物の候補を用いて、前記死角関係の有無を判定する
ことを特徴とする請求項8記載の車両制御システム。 - 前記物体監視装置はさらに、前記周辺物体のうち位置が変化しないものを固定物として特定するとともに前記固定物の座標を記述した背景マップを作成する物体検知部を備え、
前記物体検知部は、前記固定物の平面座標を特定することにより2次元マップとして前記背景マップを作成し、
前記地形取得部は、前記固定物の高さを記述した高さマップを前記背景マップと照合することにより、前記遮蔽物の候補を特定する
ことを特徴とする請求項10記載の車両制御システム。 - 前記物体監視装置はさらに、前記固定物のうち高さが所定高さ以上のものを前記遮蔽物の候補として特定する地形取得部を備え、
前記死角関係抽出部は、前記背景マップ上で前記第3物体と前記第4物体を結ぶ直線を求めるとともに、前記地形取得部が特定した前記遮蔽物の候補が前記直線上に存在するか否かを判定することにより、前記第3物体と前記第4物体が前記死角関係を有するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項8記載の車両制御システム。 - 前記物体監視装置はさらに、前記物体監視装置の周辺座標を複数のエリアに区分して記述したエリアデータを作成するエリアデータ作成部を備え、
前記物体監視装置はさらに、前記エリアデータを送信するエリアデータ送信部を備え、 前記障害物データ送信部は、前記障害物データとして、前記第3物体が存在する前記エリアの第1IDと前記第4物体が存在する前記エリアの第2IDのペアを記述したデータを送信する
ことを特徴とする請求項6記載の車両制御システム。
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