JP7228762B2 - 三次元座標測定機及び三次元座標測定方法 - Google Patents

三次元座標測定機及び三次元座標測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、三次元座標測定機及び三次元座標測定方法に関し、特に同一の形状を有する複数の測定要素の測定を行う三次元座標測定機及び三次元座標測定方法の技術に関する。
従来より、三次元座標測定機を使用して、同一の形状を有する複数の測定要素を繰り返し測定が実行されている。例えば、特許文献1には、被測定物に対してプローブを相対移動させながら複数の測定要素(測定点)で測定を行い、且つその相対移動経路に基づき各測定要素の測定経路を記憶する三次元座標測定機が記載されている。この特許文献1に記載の三次元座標測定機では、他の(2回目以降)の被測定物の各測定要素の測定を行う場合には、予め記憶した測定経路に従ってプローブを移動させることにより、各測定要素を自動測定することができる。
特開2000-74661号公報
ところで、特許文献1に記載の三次元座標測定機では、予め記憶した測定経路に従ってプローブを移動させることで2回目以降の各測定要素の自動測定を可能にしているが、この2回目の測定中に何らか原因でプローブと次の測定対象の測定要素との相対位置が変わってしまう場合がある。この場合には、プローブと次の測定対象の測定要素との相対位置関係に狂いが生じるため、測定要素の自動測定を行うことができず、手動測定に切り替える必要が生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、プローブと測定要素との相対位置関係に基づいて、同一の形状を有する複数の測定要素の測定を正確で効率的に行うことができる三次元座標測定機及び三次元座標測定方法を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の一の態様である三次元座標測定機は、同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する三次元座標測定機において、測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、プローブを移動させる駆動部と、プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部と、操作部で受け付けた移動操作に応じて、駆動部を駆動して、複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の測定点にプローブを接触させる第1の駆動制御部と、移動操作に応じてプローブが接触した第1の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき、複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成する測定プログラム生成部と、プローブと第2の測定要素との相対位置関係を取得する相対位置関係取得部と、測定プログラム生成部が生成した測定プログラムと、相対位置関係取得部が取得した相対位置関係と、に基づき、駆動部を駆動して、第2の測定要素の複数の測定点にプローブを接触させる第2の駆動制御部と、を備える。
本態様によれば、プローブと第2の測定要素との相対位置関係が取得され、取得された相対位置関係と測定プログラム生成部で生成された測定プログラムとに基づき、第2の測定要素の複数の測定点にプローブが接触させられる。これにより、本態様は、正確で効率的な第2の測定要素の測定を行うことができる。
好ましくは、プローブが接触した第1の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき第1の測定要素の形状を演算し、且つプローブが接触した第2の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき第2の測定要素の形状を演算する形状演算部を備える。
好ましくは、操作部で受け付けた移動操作又は予め定められた移動パターンに応じて駆動部を駆動して、プローブを第2の測定要素の複数点に接触させる第3の駆動制御部を備え、相対位置関係取得部が、プローブが接触した第2の測定要素の複数点ごとの三次元座標に基づき相対位置関係を演算する。
好ましくは、測定プログラム生成部が、プローブが接触した第1の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき、全ての測定点に接触するまでにプローブが移動する移動距離が最短となる測定点の測定順番を規定した測定プログラムを生成する。
好ましくは、測定プログラム生成部が、プローブが接触した第1の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき、測定点から予め定めた距離の範囲内で測定点に向けて移動する第1の移動時のプローブの移動速度である第1の移動速度と、第1の移動時とは異なる第2の移動時のプローブの移動速度である第2の移動速度と、を規定した測定プログラムを生成し、第2の移動速度が第1の移動速度よりも高速である。
好ましくは、測定プログラム生成部が、プローブが接触した第1の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき、測定点ごとに、測定点に至るまでのプローブの移動経路を規定した測定プログラムを生成し、測定点ごとの移動経路は、少なくとも測定点から予め定めた距離の範囲内において、測定点を通り且つ測定点を含む第2の測定要素の被測定面に対して垂直な垂直経路を含む。
本発明の他の態様である三次元座標測定方法は、同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する、測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、プローブを移動させる駆動部と、プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部を有する三次元座標測定機で行われる三次元座標測定方法であって、操作部で受け付けた移動操作に応じて、駆動部を駆動して、複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の測定点にプローブを接触させるステップと、移動操作に応じてプローブが接触した第1の測定要素の測定点ごとの三次元座標に基づき、複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成するステップと、プローブと第2の測定要素との相対位置関係を取得するステップと、測定プログラムと、相対位置関係と、に基づき、駆動部を駆動して、第2の測定要素の複数の測定点にプローブを接触させるステップと、を含む。
本発明によれば、三次元座標測定機のプローブと第2の測定要素との相対位置関係が取得され、取得された相対位置関係と測定プログラム生成部で生成された測定プログラムとに基づき、第2の測定要素の複数の測定点にプローブが接触させられるので、正確で効率的な測定を行うことができる。
図1は、三次元座標測定機の外観斜視図である。 図2は、コンピュータの機能ブロック図である。 図3は、三次元座標測定工程を示すフローチャートである。 図4は、測定準備工程を説明する図である。 図5は、第1の測定工程を説明する図である。 図6は、初期測定プロセスにより測定された測定点P1~P8を概念的に示す図である。 図7は、要素間移動工程を説明する図である。 図8は、予備測定の測定経路の一例を説明する図である。 図9は、測定プログラムで規定された測定経路の一例を説明する図である。 図10は、基準面と平行な仮想面を説明する図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る三次元座標測定機及び三次元座標測定方法の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、三次元座標測定機10の外観斜視図である。三次元座標測定機10は、プローブ12aの位置姿勢を変位させながらワークWの測定要素の形状等を測定する。
三次元座標測定機10は、架台14と、架台14の上部に設けられた定盤16と、定盤16の両端部に立設された右Yキャリッジ18R及び左Yキャリッジ18Lと、右Yキャリッジ18R及び左Yキャリッジ18Lの上部を連結するXガイド20と、を備える。右Yキャリッジ18Rと左Yキャリッジ18LとXガイド20とにより門型フレーム22が構成される。
定盤16のX軸方向の両端部の上面と側面には、Y軸方向に沿って右Yキャリッジ18R及び左Yキャリッジ18Lが摺動する摺動面が形成されている。また、右Yキャリッジ18R及び左Yキャリッジ18Lには、定盤16の摺動面に対向する位置にエアベアリング(不図示)が設けられている。これにより、右Yキャリッジ18R及び左Yキャリッジ18Lが、Xガイド20とともにY軸方向に移動自在となる。
Xガイド20には、Xキャリッジ24が取り付けられている。Xガイド20には、Xキャリッジ24が摺動する摺動面がX軸方向に沿って形成されている。また、Xキャリッジ24には、Xガイド20の摺動面に対向する位置にエアベアリング(不図示)が設けられている。これにより、Xキャリッジ24がX軸方向に移動自在となる。
Xキャリッジ24には、Zキャリッジ26が取り付けられている。また、Xキャリッジ24には、Zキャリッジ26をZ軸方向に案内するZ軸方向案内用のエアベアリング(不図示)が設けられている。これにより、Zキャリッジ26が、Xキャリッジ24によってZ軸方向に移動可能に保持される。Zキャリッジ26の下端には、プローブヘッド12が取り付けられている。
プローブヘッド12は接触式のプローブ12aの基端を保持している。プローブ12aの先端には、スタイラス12bの基端が取り付けられている。このスタイラス12bの先端には、接触子12cが取り付けられている。スタイラス12b及び接触子12cがプローブ12aの測定子を構成する。
プローブ12aは、互いに直交する2つの回転軸θ1及び回転軸θ2(図1参照)の軸周りに、駆動部28(図2参照)により回転させられる。
門型フレーム22をY軸方向に移動させるY軸駆動部と、Xキャリッジ24をX軸方向に移動させるX軸駆動部と、Zキャリッジ26をZ軸方向に移動させるZ軸駆動部と、を含む駆動部28(図2参照)が設けられている。これにより、プローブヘッド12及びプローブ12aをXYZの3軸方向に移動させることができる。
定盤16の右Yキャリッジ18R側の端部には、Y軸方向位置検出用リニアスケール(図示せず)が設けられている。また、Xガイド20にはX軸方向位置検出用リニアスケール(図示せず)が設けられ、Zキャリッジ26にはZ軸方向位置検出用リニアスケール(図示せず)が設けられている。
右Yキャリッジ18Rには、Y軸方向位置検出用リニアスケールを読み取るY軸方向位置検出ヘッド(図示せず)が設けられている。また、Xキャリッジ24には、X軸方向位置検出用リニアスケールを読み取るX軸方向位置検出ヘッド(図示せず)と、Z軸方向位置検出用リニアスケールを読み取るZ軸方向位置検出ヘッド(図示せず)とが設けられている。さらに、プローブヘッド12には、プローブ12aの回転角θ1、θ2をそれぞれ検出するロータリエンコーダ等の回転角検出部(図示せず)が設けられている。三次元座標測定機10は、XYZの各軸の方向位置検出ヘッドの検出結果と、回転角検出部の検出結果とに基づき、プローブ12aの先端の接触子12cがワークWの測定要素のそれぞれの測定点(内周面等)に接触した際の各測定点のXYZ軸方向の座標を検出する。
三次元座標測定機10は、駆動部28を制御して、プローブヘッド12の動き、すなわち、プローブ12a(スタイラス12b)の位置姿勢の変位を制御する駆動コントローラ32を備えている。ここで三次元座標測定機10は、測定を自動で行う自動測定モードと、測定を手動で行う手動測定モードとを有している。
また、駆動コントローラ32には、プローブ12aの位置姿勢の変位を手動操作するためのジョイスティック等のプローブ操作部32aが設けられている。従って、駆動コントローラ32は、手動測定モード時にはプローブ操作部32aが受け付ける手動操作に応じて、駆動部28を制御することにより、プローブ12aの位置姿勢を変位させる。
駆動コントローラ32には、プローブ12aの接触検知センサ(図示せず)と、前述の不図示のXYZの各軸の方向位置検出ヘッド(図示せず)と、回転角検出部(図示せず)とが接続されている。そして、駆動コントローラ32は、接触検知センサによりプローブ12aの接触子12cがワークWの測定要素の測定点に接触したことを検知した瞬間に、XYZの各軸の方向位置検出ヘッド及び回転角検出部の各々の検出結果を取得して、各測定点のXYZ軸方向の座標を検出する。各測定点の座標は、駆動コントローラ32からコンピュータ34へ出力される。
コンピュータ34は、LAN(Local Area Network)等の各種の通信インタフェース36(図1参照)により駆動コントローラ32に対してデータ通信可能に接続されている。
コンピュータ34には、ソフトウエアプログラム34aがインストールされている。コンピュータ34は、ソフトウエアプログラム34aを実行することにより、各測定点の座標の取得を含む各種の測定作業を実行する。
[コンピュータの機能]
図2は、コンピュータ34の機能ブロック図である。図2に示すように、コンピュータ34の不図示のCPU(Central Processing Unit)又はFPGA(field-programmable gate array)と、記憶部50とを含んで構成される制御部40は、既述のソフトウエアプログラム34aを実行する。これにより制御部40は、駆動制御部(第1の駆動制御部、第2の駆動制御部、第3の駆動制御部)52A、測定プログラム生成部52B、相対位置関係取得部52C及び形状演算部52Dとして機能する。なお、駆動制御部52A、測定プログラム生成部52B、相対位置関係取得部52C及び形状演算部52Dに関しては後述する。また、記憶部50に記憶される測定プログラム49は、測定プログラム生成部52Bで生成される。測定プログラム49の具体的な内容は後述する。
<三次元座標測定工程>
次に、ティーチング機能を利用して三次元座標測定機10により、複数の同一の形状を有する測定要素を順次測定する三次元座標測定工程(三次元座標測定方法)に関して説明する。なお、ここでは、一例として測定要素である円要素E1(第1の測定要素)と円要素E2(第2の測定要素)とを有するワークW(図4参照)の円形状の測定が行われる場合について説明する。
図3は、三次元座標測定工程を示すフローチャートである。三次元座標測定工程は、測定準備工程(ステップS10)、第1の測定工程(ステップS11)、測定プログラム生成工程(ステップS12)、要素間移動工程(ステップS13)、相対位置関係取得工程(ステップS14)及び第2の測定工程(ステップS15)を含む。以下に、各工程に関して、図4~図9を使用して詳細な説明を行う。なお、図4、図5及び図7ではプローブヘッド12のみを図示し、三次元座標測定機10の他の部分は省略している。
[測定準備工程]
図4は、測定準備工程(ステップS10)を説明する図である。ワークWは、三次元座標測定機10の定盤16上に配置される。測定者は、プローブ操作部32aを構成するジョイスティック(不図示)を操作することにより、円要素E1の中心Ct1にプローブ12aを移動させる。その後、ユーザはティーチングモードを起動する。ティーチングモードの起動は、例えば駆動コントローラ32に設けられるスイッチで行われる。ティーチングモードが起動されると、以下で説明するジョイスティックの操作でプローブ12aを移動させて行う円要素E1の初期測定プロセスが記憶部50に記憶される。
[第1の測定工程]
図5は、第1の測定工程(ステップS11)を説明する図である。測定者は、ジョイスティックを操作してプローブ12aを移動させ円要素E1に接触させて測定を行う。プローブ12aは、中心Ct1を開始位置とし、方向ベクトル60(図6参照)で示す8方向に順次移動させて円要素E1に接触し、複数の測定点の三次元座標を取得する。なお、本例では、8点の測定点の三次元座標を取得するものとする。
円要素E1の測定が終了すると、プローブ操作部32aに設けられるターミネートボタン((要素測定終了ボタン)、不図示)が押下され、8点の測定点の三次元座標が記憶部50に記憶される。またターミネートボタンが押下されると、ティーチングモードは終了する。
図6は、初期測定プロセスにより測定された測定点P1~P8を概念的に示す図である。図6に示すように、円要素E1の円周に8点の測定点が取得される。初期測定プロセスとして、記憶部50に記憶されるのは、例えば測定開始位置である各測定点(P1~P8)の三次元座標である。なお、三次元座標にはプローブ12aの測定点への接触方向を示すベクトル(方向ベクトル60)も付加されている。また、初期測定プロセスとして、記憶部50に記憶される情報としては、各測定点(P1~P8)の三次元座標に限定されず、測定者の手動による測定に関する情報であれば特に限定されるものではない。形状演算部52Dは、取得された8点の測定点(P1~P8)の三次元座標を取得して、円要素E1の形状を算出する。
[測定プログラム生成工程]
測定プログラム生成工程(ステップS12)では、測定プログラム生成部52Bにより、円要素E2の測定経路、すなわち測定点の位置を示す座標、測定点の測定順番及びプローブ12aの移動経路等を規定したプログラムが生成される。測定プログラム生成部52Bで生成される測定プログラム49の具体例に関しては後で説明する。なお、測定プログラム生成部52Bでの測定プログラム49の具体的な作成方法については公知であるので、ここでは具体的な説明は省略する。
[要素間移動工程]
図7は、要素間移動工程(ステップS13)を説明する図である。測定者は、円要素E1の測定が終了すると、ジョイスティックを操作して、プローブ12aを円要素E1から円要素E2の中心Ct2に移動させる。その後、自動測定モードを起動する。自動測定モードの起動は、例えば駆動コントローラ32に設けられるスイッチで行われる。自動測定モードが起動されると、先ず以下で説明する相対位置関係取得工程が行われ、続いて第2の測定工程が行われる。ここで、プローブ12aの円要素E1から円要素E2への移動は、測定者がジョイスティックを操作して行われるため、円要素E2への移動後のプローブ12aは円要素E2の中心に必ずしもあるとは限らない。そのため、移動後のプローブ12aの位置と円要素E2の本来の中心の位置とにずれが生じてしまうと、測定プログラムにより測定が行われる場合に、正確で効率的な測定を行うことができないという問題がある。そこで、本例では、プローブ12aと測定要素ごと(例えば円要素E2)の相対位置関係を取得する。
[相対位置関係取得工程]
相対位置関係取得工程(ステップS14)では、相対位置関係取得部52Cは、プローブ12aと円要素E2との相対位置関係を取得する。相対位置関係は、円要素E2の形状を特定することで取得する。具体的には、予備測定を行い円要素E2の複数の測定点の三次元座標を取得し、その測定点の三次元座標に基づき円要素E2のサイズ及び位置を取得する。以下に、予備測定を行って円要素E2のサイズ(半径r)及び位置(中心C2)を取得する例を説明する。
図8は、予備測定の測定経路の一例を説明する図である。図8に示す例では、予め定められた移動パターンに応じて、駆動制御部52Aが駆動部28を制御してプローブ12aを移動させる場合である。先ず、要素間移動工程においてプローブ12aが手動で移動させられた中心Ct2から、初期測定プロセスにおける測定点P1を測定する際の方向ベクトル60(P1)に沿ってプローブ12aが移動し、測定点Pt1の三次元座標が取得される。その後、中心Ct2において方向ベクトル60から中心角120°回転させた方向ベクトル62に沿ってプローブ12aが移動し、測定点Pt2の三次元座標が取得される。次に、中心Ct2において方向ベクトル62から中心角120°回転させた方向ベクトル64に沿ってプローブ12aが移動し、測定点Pt3の三次元座標が取得される。なお、相対位置関係を取得するために測定される測定点の数は、特に限定されず、測定要素の形状が特定される測定点の数を設定することができる。好ましくは、初期測定プロセスにおける測定点の数よりも少ない測定点の数により、予備測定が行われる。
相対位置関係取得部52Cは、得られた3点Pt1、Pt2及びPt3の三次元座標に基づいて、円要素E2の中心C2及び半径r(図9参照)を取得する。円要素E2の中心C2は、実際に円要素E2を測定した測定点Pt1、Pt2及びPt3の三次元座標から算出されており、手動で移動された中心Ct2よりも正確に円要素E2の中心を示す。また、円要素E2の半径rは、実際に測定された測定点Pt1、Pt2及びPt3の三次元座標から算出されており、例えば円要素E2の図面情報よりも正確に円要素E2の半径を示す。相対位置関係取得部52Cがプローブ12aと円要素E2との相対位置関係(円要素E2の中心C2及び半径r)を得ると、駆動制御部52Aは、プローブ12aを第2の測定工程の開始位置である中心C2に移動させる。
[第2の測定工程]
第2の測定工程(ステップS14)では、円要素E2の測定を、相対位置関係取得工程で得られた相対位置関係と測定プログラム49とに基づき行われる。具体的には、駆動制御部52Aは、相対位置関係と測定プログラム49とに基づいて、プローブ12aを移動させて円要素E2の複数の測定点にプローブ12aを接触させる。
図9は、円要素E2の測定プログラム49で規定されるプローブ12aの移動経路の例の一部を説明する図である。なお、図9の点線及び実線の矢印はプローブ12aの移動経路を示す。また、予備測定で取得された円要素E2の半径r及び中心C2が示されている。
プローブ12aは、中心C2から測定点P1に向かって移動するので、測定点P1における接線と直交する測定点P1を通る直線(垂直経路)に沿って移動し測定点P1に接触することができる。このように、測定点P1に対して垂直経路に沿ってプローブ12aを移動し、接触させることにより、測定点での正確な三次元座標の取得を行うことができる。なお、測定要素の形状が円要素以外である場合であっても、測定点を通り且つ測定点を含む測定要素の被測定面に対して垂直な垂直経路が設定されることにより、同じように正確な測定点の三次元座標を取得することができる。
また、図9に示す移動経路では、プローブ12aの移動の速度の切り換えが行われる。図9に示すように、各測定点から距離d1離れたプローブ12aを測定点に近づけて接触させるためのアプローチ区間(図9では点線の矢印で示す)ではプロービング速度(第1の移動速度)でプローブ12aを移動させる(第1の移動時)。一方、アプローチ区間以外(図9では実線の矢印で示す)では、プロービング速度よりも速い移動速度(第2の移動速度)でプローブ12aを移動させる(第2の移動時)。そして、プロービング速度と移動速度との切り換えは切換ポイントTで行われる。切換ポイントTの位置は、円要素E2の半径r(サイズ)に基づいて決定される。ここでプロービング速度は、正確に測定を行える範囲において任意に設定可能である。また移動速度は、三次元座標測定機10においてプローブ12aの移動の最大速度まで設定が可能である。このように、第2の測定工程において、プロービング速度と移動速度とを適切な位置(切換ポイントT)で切り換えてプローブ12aを移動させることにより、正確で効率的な測定を行うことができる。
また、プローブ12aは、測定点P1に接触して三次元座標を取得した後に、図9に示すように、測定点P1から移動速度で距離d1分戻り、中心C2を中心とする円弧状の移動経路を経て測定点P2の切換ポイントTに移動する。そしてプローブ12aは、測定点P2のアプローチ区間では、プロービング速度で移動して測定点P2に接触して三次元座標を取得する。このように、プローブ12aが円弧状の移動経路を移動することにより、移動距離が短縮される。なお、プローブ12aは、測定点P2に対しても測定点P1と同様に、垂直経路に沿って移動し接触する。
このように測定点P2が取得されると、続いて測定点P3、P4、P5、P6、P7、P8と順次測定が行われる。なお、この測定順番は、プローブ12aが全ての測定点に接触するまでにプローブ12aが移動する移動距離が最短となる。測定点P1~P8の三次元座標が取得されると、ターミネートボタンが押下される。そして、測定点P1~P8の三次元座標は記憶部50に記憶される。形状演算部52Dは、取得された8点の測定点(P1~P8)の三次元座標を取得して、円要素E2の形状を算出する。
以上で説明したように、相対位置関係と測定プログラム49に基づきプローブ12aを測定点P1~P8に接触させることにより、正確で効率的に三次元座標を取得することができる。
<その他>
上述した実施形態では、予備測定を行って相対位置関係を取得し、その相対位置関係と測定プログラム49とに基づいてプローブ12aを移動させることにより、正確で効率的な測定を実現しているが、以下に説明する基準面の情報をさらに加えることにより、より正確な測定を行うことができる。
図10は、基準面と平行な仮想面を説明する図である。なお、図10では、プローブヘッド12のみを図示し、三次元座標測定機10の他の部分は省略している。ワークWの上面Wfは、円要素E1及び円要素E2の基準面である。従って、測定者はジョイスティックで操作してプローブ12aを移動させて上面Wfに接触子12cを接触させて、測定プログラム生成部52Bに上面Wfを示す情報を取得させる。そして測定プログラム生成部52Bは、上面Wfに平行となる仮想面fを形成するような測定点P1~P8の三次元座標を取得するプログラムを生成する。このように、上面Wfと平行となる仮想面fを形成する測定点P1~P8を測定点とすることにより、基準面に平行に測定を行うことができ、より正確な測定を行うことができる。
また、上述した実施形態では、予備測定が自動で行われる場合について説明したが、予備測定は手動で行われてもよい。具体的には、予備測定において、ユーザがジョイスティックを操作することにより、円要素E2の任意の箇所の3点にプローブ12aを接触させて、三次元座標を取得してもよい。また、ユーザは、測定要素に切欠きがある場合には、切欠きを避けて測定点を取得してもよい。
また、上述した実施形態では、予備測定において円要素E2の位置(中心C2)及びサイズ(半径r)の情報が得られたが、予備測定で取得される情報はこれに限定されるものではない。予備測定では、相対位置関係取得部52Cがプローブ12aと円要素E2との相対位置関係を取得することができる情報が得られればよく、例えば予備測定において円要素E2の位置(中心C2)の情報だけが取得されてもよい。
また、上述した実施形態では、ワークWが有する円要素E1及び円要素E2の測定に関して説明したが、測定要素の形状は、円に限られず他の形状の要素についても測定を行うことができる。また、測定要素の個数は、2つに限られるものではく、3つ以上でもよい。測定要素の個数が3つ以上である場合には、2番目以降に測定される測定要素ごとに予備測定が行われて、測定要素毎の相対位置関係が取得される。
<効果>
以上で説明したように本実施形態では、三次元座標測定機10のプローブ12aと第2の測定要素との相対位置関係が取得され、取得された相対位置関係と測定プログラム生成部52Bで生成された測定プログラム49とに基づき、第2の測定要素の複数の測定点にプローブ12aが接触させられるので、正確で効率的な測定を行うことができる。
以上で本発明の例に関して説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10 :三次元座標測定機
12 :プローブヘッド
12a :プローブ
12b :スタイラス
12c :接触子
14 :架台
16 :定盤
18L :左Yキャリッジ
18R :右Yキャリッジ
20 :Xガイド
22 :門型フレーム
24 :Xキャリッジ
26 :Zキャリッジ
28 :駆動部
32 :駆動コントローラ
32a :プローブ操作部
34 :コンピュータ
34a :ソフトウエアプログラム
36 :通信インタフェース
40 :制御部
50 :記憶部
52A :駆動制御部
52B :測定プログラム生成部
52C :相対位置関係取得部
52D :形状算出部

Claims (18)

  1. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する三次元座標測定機において、
    前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、
    前記プローブを移動させる駆動部と、
    前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第1の駆動制御部と、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成する測定プログラム生成部と、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得する相対位置関係取得部と、
    前記測定プログラム生成部が生成した前記測定プログラムと、前記相対位置関係取得部が取得した前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第2の駆動制御部と、
    前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき前記第1の測定要素の形状を演算し、且つ前記プローブが接触した前記第2の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき前記第2の測定要素の形状を演算する形状演算部と、
    を備える三次元座標測定機。
  2. 前記操作部で受け付けた前記移動操作又は予め定められた移動パターンに応じて前記駆動部を駆動して、前記プローブを前記第2の測定要素の複数点に接触させる第3の駆動制御部を備え、
    前記相対位置関係取得部が、前記プローブが接触した前記第2の測定要素の前記複数点ごとの前記三次元座標に基づき前記相対位置関係を演算する請求項に記載の三次元座標測定機。
  3. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する三次元座標測定機において、
    前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、
    前記プローブを移動させる駆動部と、
    前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第1の駆動制御部と、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成する測定プログラム生成部と、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得する相対位置関係取得部と、
    前記測定プログラム生成部が生成した前記測定プログラムと、前記相対位置関係取得部が取得した前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第2の駆動制御部と、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作又は予め定められた移動パターンに応じて前記駆動部を駆動して、前記プローブを前記第2の測定要素の複数点に接触させる第3の駆動制御部と、
    を備え、
    前記相対位置関係取得部が、前記プローブが接触した前記第2の測定要素の前記複数点ごとの前記三次元座標に基づき前記相対位置関係を演算する三次元座標測定機。
  4. 前記測定プログラム生成部が、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、全ての前記測定点に接触するまでに前記プローブが移動する移動距離が最短となる前記測定点の測定順番を規定した前記測定プログラムを生成する請求項1から3のいずれか1項に記載の三次元座標測定機。
  5. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する三次元座標測定機において、
    前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、
    前記プローブを移動させる駆動部と、
    前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第1の駆動制御部と、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成する測定プログラム生成部と、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得する相対位置関係取得部と、
    前記測定プログラム生成部が生成した前記測定プログラムと、前記相対位置関係取得部が取得した前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第2の駆動制御部と、
    を備え
    前記測定プログラム生成部が、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、全ての前記測定点に接触するまでに前記プローブが移動する移動距離が最短となる前記測定点の測定順番を規定した前記測定プログラムを生成する三次元座標測定機。
  6. 前記測定プログラム生成部が、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点から予め定めた距離の範囲内で前記測定点に向けて移動する第1の移動時の前記プローブの移動速度である第1の移動速度と、前記第1の移動時とは異なる第2の移動時の前記プローブの移動速度である第2の移動速度と、を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記第2の移動速度が前記第1の移動速度よりも高速である請求項1からのいずれか1項に記載の三次元座標測定機。
  7. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する三次元座標測定機において、
    前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、
    前記プローブを移動させる駆動部と、
    前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第1の駆動制御部と、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成する測定プログラム生成部と、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得する相対位置関係取得部と、
    前記測定プログラム生成部が生成した前記測定プログラムと、前記相対位置関係取得部が取得した前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第2の駆動制御部と、
    を備え
    前記測定プログラム生成部が、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点から予め定めた距離の範囲内で前記測定点に向けて移動する第1の移動時の前記プローブの移動速度である第1の移動速度と、前記第1の移動時とは異なる第2の移動時の前記プローブの移動速度である第2の移動速度と、を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記第2の移動速度が前記第1の移動速度よりも高速である三次元座標測定機。
  8. 前記測定プログラム生成部が、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点ごとに、前記測定点に至るまでの前記プローブの移動経路を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記測定点ごとの前記移動経路は、少なくとも前記測定点から予め定めた距離の範囲内において、前記測定点を通り且つ前記測定点を含む前記第2の測定要素の被測定面に対して垂直な垂直経路を含む請求項1からのいずれか1項に記載の三次元座標測定機。
  9. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する三次元座標測定機において、
    前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、
    前記プローブを移動させる駆動部と、
    前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第1の駆動制御部と、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成する測定プログラム生成部と、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得する相対位置関係取得部と、
    前記測定プログラム生成部が生成した前記測定プログラムと、前記相対位置関係取得部が取得した前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させる第2の駆動制御部と、
    を備え
    前記測定プログラム生成部が、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点ごとに、前記測定点に至るまでの前記プローブの移動経路を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記測定点ごとの前記移動経路は、少なくとも前記測定点から予め定めた距離の範囲内において、前記測定点を通り且つ前記測定点を含む前記第2の測定要素の被測定面に対して垂直な垂直経路を含む三次元座標測定機。
  10. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する、前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、前記プローブを移動させる駆動部と、前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部を有する三次元座標測定機で行われる三次元座標測定方法であって、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成するステップと、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得するステップと、
    前記測定プログラムと、前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき前記第1の測定要素の形状を演算し、且つ前記プローブが接触した前記第2の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき前記第2の測定要素の形状を演算するステップと、
    を含む三次元座標測定方法。
  11. 前記操作部で受け付けた前記移動操作又は予め定められた移動パターンに応じて前記駆動部を駆動して、前記プローブを前記第2の測定要素の複数点に接触させるステップを含み、
    前記相対位置関係を取得するステップが、前記プローブが接触した前記第2の測定要素の前記複数点ごとの前記三次元座標に基づき前記相対位置関係を演算する請求項10に記載の三次元座標測定方法。
  12. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する、前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、前記プローブを移動させる駆動部と、前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部を有する三次元座標測定機で行われる三次元座標測定方法であって、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成するステップと、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得するステップと、
    前記測定プログラムと、前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作又は予め定められた移動パターンに応じて前記駆動部を駆動して、前記プローブを前記第2の測定要素の複数点に接触させるステップと、
    を含み、
    前記相対位置関係を取得するステップが、前記プローブが接触した前記第2の測定要素の前記複数点ごとの前記三次元座標に基づき前記相対位置関係を演算する三次元座標測定方法。
  13. 前記測定プログラムを生成するステップが、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、全ての前記測定点に接触するまでに前記プローブが移動する移動距離が最短となる前記測定点の測定順番を規定した前記測定プログラムを生成する請求項10から12のいずれか1項に記載の三次元座標測定方法。
  14. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する、前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、前記プローブを移動させる駆動部と、前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部を有する三次元座標測定機で行われる三次元座標測定方法であって、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成するステップと、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得するステップと、
    前記測定プログラムと、前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    を含み、
    前記測定プログラムを生成するステップが、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、全ての前記測定点に接触するまでに前記プローブが移動する移動距離が最短となる前記測定点の測定順番を規定した前記測定プログラムを生成する三次元座標測定方法。
  15. 前記測定プログラムを生成するステップが、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点から予め定めた距離の範囲内で前記測定点に向けて移動する第1の移動時の前記プローブの移動速度である第1の移動速度と、前記第1の移動時とは異なる第2の移動時の前記プローブの移動速度である第2の移動速度と、を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記第2の移動速度が前記第1の移動速度よりも高速である請求項10から14のいずれか1項に記載の三次元座標測定方法。
  16. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する、前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、前記プローブを移動させる駆動部と、前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部を有する三次元座標測定機で行われる三次元座標測定方法であって、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成するステップと、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得するステップと、
    前記測定プログラムと、前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    を含み、
    前記測定プログラムを生成するステップが、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点から予め定めた距離の範囲内で前記測定点に向けて移動する第1の移動時の前記プローブの移動速度である第1の移動速度と、前記第1の移動時とは異なる第2の移動時の前記プローブの移動速度である第2の移動速度と、を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記第2の移動速度が前記第1の移動速度よりも高速である三次元座標測定方法。
  17. 前記測定プログラムを生成するステップが、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点ごとに、前記測定点に至るまでの前記プローブの移動経路を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記測定点ごとの前記移動経路は、少なくとも前記測定点から予め定めた距離の範囲内において、前記測定点を通り且つ前記測定点を含む前記第2の測定要素の被測定面に対して垂直な垂直経路を含む請求項10から16のいずれか1項に記載の三次元座標測定方法。
  18. 同一の形状を有する複数の測定要素の形状を測定する、前記測定要素の測定点の三次元座標を取得するためのプローブと、前記プローブを移動させる駆動部と、前記プローブの手動の移動操作を受け付ける操作部を有する三次元座標測定機で行われる三次元座標測定方法であって、
    前記操作部で受け付けた前記移動操作に応じて、前記駆動部を駆動して、前記複数の測定要素のうちの第1の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    前記移動操作に応じて前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記複数の測定要素のうちの残りの第2の測定要素に対応する測定プログラムを生成するステップと、
    前記プローブと前記第2の測定要素との相対位置関係を取得するステップと、
    前記測定プログラムと、前記相対位置関係と、に基づき、前記駆動部を駆動して、前記第2の測定要素の複数の前記測定点に前記プローブを接触させるステップと、
    を含み、
    前記測定プログラムを生成するステップが、前記プローブが接触した前記第1の測定要素の前記測定点ごとの前記三次元座標に基づき、前記測定点ごとに、前記測定点に至るまでの前記プローブの移動経路を規定した前記測定プログラムを生成し、
    前記測定点ごとの前記移動経路は、少なくとも前記測定点から予め定めた距離の範囲内において、前記測定点を通り且つ前記測定点を含む前記第2の測定要素の被測定面に対して垂直な垂直経路を含む三次元座標測定方法。
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