JP7225378B2 - エレベーターのリニューアル方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターのリニューアル方法に関する。
既設のエレベーターに対して、機器の経年劣化への対応、あるいは省エネルギ等の性能向上を図るために、エレベーターのリニューアルが行われている。この場合、既設のエレベーターの少なくとも一部の機器をリニューアルするエレベーターのリニューアル工事期間中には、エレベーターの運転を長期間にわたって連続的に休止する必要がある。そのため、エレベーターの長期間休止がリニューアルの大きな障害となる。
そこで、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することを図ったエレベーターのリニューアル方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のリニューアル方法では、具体的には、リニューアルの最初の段階で、既設の制御盤(以下、旧制御盤と称す)を新しい制御盤(以下、新制御盤と称す)に交換するようになっている。
国際公開第2018/109946号
ここで、上述のリニューアル方法のように、旧制御盤を新制御盤に交換する場合、既設の機器および配線を流用するために、旧制御盤を撤去した後、その旧制御盤が設置されていた場所に新制御盤を設置する工程を実施するケースが考えられる。このようなケースでは、旧制御盤の撤去と、新制御盤の設置とを同時に実施することができない。したがって、新制御盤の設置が完了するのに多くの時間を要してしまう可能性がある。
したがって、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することを図りつつ、新制御盤の設置が完了するのに要する時間を短縮することを図ることができる新たなリニューアル方法が求められる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することを図りつつ、新制御盤の設置が完了するのに要する時間を短縮することを図ることができるエレベーターのリニューアル方法を得ることを目的とする。
本発明におけるエレベーターのリニューアル方法は、エレベーターの少なくとも一部の機器のリニューアルをする際に、リニューアルの内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後にはエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で、一連の分割施工ステップとして分割し、一連の分割施工ステップに従ってリニューアルを実施する、エレベーターのリニューアル方法であって、一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップは、旧通信方式が適用される旧制御基板を有する旧制御盤とは別に、新通信方式が適用される新制御基板を有する新制御盤を設置する工程と、第1の旧機器を第1の新機器にリニューアルし、第1の新機器と、新制御盤の新制御基板との間を接続する工程と、旧制御盤の旧制御基板を、旧通信方式と新通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換基板に交換する工程と、旧制御盤の通信変換基板と、第2の旧機器および第3の旧機器のそれぞれとの間を接続する工程と、を含み、第1の分割施工ステップの終了後には、新制御盤の新制御基板が第1の新機器と通信し、通信変換基板を介して第2の旧機器および第3の旧機器のそれぞれと通信することによって、新制御基板がエレベーターを制御可能な状態になっているものである。
本発明におけるエレベーターのリニューアル方法は、エレベーターの少なくとも一部の機器のリニューアルをする際に、リニューアルの内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後にはエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で、一連の分割施工ステップとして分割し、一連の分割施工ステップに従ってリニューアルを実施する、エレベーターのリニューアル方法であって、一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップは、旧通信方式が適用される旧制御基板を有する旧制御盤とは別に、新通信方式が適用される制御部、および旧通信方式と新通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換部を含む新制御基板を有する新制御盤を設置する工程を含み、第1の分割施工ステップの終了後には、旧制御盤の旧制御基板がエレベーターを制御可能な状態になっているものである。
本発明によれば、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することを図りつつ、新制御盤の設置が完了するのに要する時間を短縮することを図ることができるエレベーターのリニューアル方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法の一連の分割施工ステップの例を示す表である。 本発明の実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置の初期状態を示すブロック図である。 図3のエレベーター装置の初期状態に対して、分割施工ステップS1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図4の通信変換基板の構成を示すブロック図である。 図4のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図6のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS3を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2におけるエレベーター装置の初期状態に対して、分割施工ステップS1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図8のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2-1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図9のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2-2を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図10のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS3を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3におけるエレベーターのリニューアル方法の一連の分割施工ステップの例を示す表である。 本発明の実施の形態3におけるエレベーター装置の初期状態に対して、分割施工ステップS1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図13のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図14のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS3を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。 図15のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS4を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
以下、本発明におけるエレベーターのリニューアル方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。なお、実施の形態で用いられる「通信」とは、制御信号、電圧信号、電流信号等の各種信号の送受信を含むものである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置を示す構成図である。図1に示すように、機械室1には、巻上モータを含む巻上機2と、エレベーターを制御する制御盤3と、調速機4とが設けられている。昇降路5には、かご6と、釣り合いおもり7と、かご6および釣り合いおもり7を連結する主索8と、ガイドレール9と、終点スイッチ10とが設けられている。
かご6には、ドア駆動装置11が設けられている。ドア駆動装置11は、かご6に設けられているかごドアを駆動するドアモータと、ドアモータの回転位置を検出するエンコーダと、かごドアが完全に閉まったことを検出する全閉検出器とを含む。また、かご6内には、かご操作盤12が設けられている。乗場13には、乗場操作盤14が設けられている。ピット15には、緩衝器16が設けられている。
かごコントローラ18は、かご6に設けられており、より具体的には、例えば、かご6の上に設けられている。かごコントローラ18は、移動ケーブル17によって、制御盤3と接続されている。かごコントローラ18は、ケーブル(図示せず)によって、ドア駆動装置11、かご操作盤12、かご6の天井に設けられている天井機器(図示せず)、かご6が乗場13に着床したことを検出する着床検出装置(図示せず)等と接続されている。天井機器は、例えば、かご6の天井に設けられている照明機器等である。かごコントローラ18は、制御盤3から受けた指示に従って、接続されている機器を制御する。具体的には、例えば、かごコントローラ18は、制御盤3から受けた指示に従って、ドア駆動装置11を制御することによってかごドアを開閉する。
ここで、かご6に関係する機器をかご機器という。このようなかご機器の具体例としては、かごコントローラ18、ドア駆動装置11、かご操作盤12、移動ケーブル17、天井機器、着床検出装置等が挙げられる。また、乗場13に関係する機器を乗場機器という。このような乗場機器の具体例としては、乗場操作盤14等が挙げられる。さらに、昇降路5に関係する機器を昇降路機器という。このような昇降路機器の具体例としては、終点スイッチ10、昇降路ケーブル(図示せず)等が挙げられる。以下、乗場機器および昇降路機器を乗場・昇降路機器と表記する。
次に、エレベーターのリニューアル工事期間中に行う分割施工ステップについて、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法の一連の分割施工ステップの例を示す表である。
ここで、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮するために、リニューアル工事を複数の分割施工ステップに分割している。各分割施工ステップは、連続で確保できる時間内に終了するようになっており、各分割施工ステップが終了した後、利用者がエレベーターを利用することができるようになっている。すなわち、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮するためには、各分割施工ステップが終了した時点でエレベーターを利用可能とすることが前提となる。例えば、マンションでは、通勤、通学等の利用者が多い朝晩の時間帯に、飲食テナントビルでは、夕方、夜等の営業時間帯にエレベーターを利用可能とする必要がある。
そこで、エレベーターの少なくとも一部の機器のリニューアルをする際に、リニューアルの内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後にはエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で、一連の分割施工ステップとして分割する。この一連の分割施工ステップに従って、リニューアル工事が実施される。図2に示すように、リニューアル工事内容は、例えば分割施工ステップS1~分割施工ステップS3の3つの分割施工ステップに分割される。ただし、エレベーターの仕様によっては、各分割施工ステップを更に分割することが必要になる。
分割施工ステップS1では、既設の制御盤とは別に、新しい制御盤を設置する。続いて、第1の旧機器の一例である既設の旧巻上機をリニューアルする。分割施工ステップS1でのリニューアル対象となる主な機器は、制御盤、巻上機、主索、秤装置等である。分割施工ステップS1の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
分割施工ステップS2では、第2の旧機器の一例である既設の旧かご機器をリニューアルする。分割施工ステップS2は、分割施工ステップS1の後に実施される。分割施工ステップS2でのリニューアル対象となる主な機器は、かごコントローラ、ドア駆動装置、かご操作盤、移動ケーブル、天井機器、着床検出装置等である。分割施工ステップS2の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
分割施工ステップS3では、第3の旧機器の一例である既設の旧乗場・昇降路機器をリニューアルする。分割施工ステップS3は、分割施工ステップS2の後に実施される。分割施工ステップS3でのリニューアル対象となる主な機器は、乗場操作盤、終点スイッチ、昇降路ケーブル等である。分割施工ステップS3の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つの分割施工ステップが終了すると、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。したがって、1つの分割施工ステップが終了すると、利用者がエレベーターを利用可能な時間帯ができ、エレベーターの連続休止期間を短縮することができる。
(リニューアル方法)
次に、図3~図7を参照しながら、実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベーターのリニューアル方法が適用されるエレベーター装置の初期状態を示すブロック図である。
図3に示すように、既設の旧制御盤100は、エレベーター装置を制御する制御基板である旧制御基板110を備える。エレベーター装置の初期状態では、旧制御盤100の旧制御基板110は、既設の旧巻上機200、既設の旧かご機器300および既設の旧乗場・昇降路機器400のそれぞれと接続されている。
旧制御基板110に適用されている通信方式は、例えば、シリアル通信方式である。以下、旧制御基板110に適用されている通信方式を「旧通信方式」と称す。旧制御基板110は、旧通信方式によって、旧巻上機200、旧かご機器300および旧乗場・昇降路機器400のそれぞれと通信することで、エレベーター装置を制御する。
(分割施工ステップS1:制御盤設置・巻上機リニューアル)
次に、分割施工ステップS1について、図4を参照しながら説明する。図4は、図3のエレベーター装置の初期状態に対して、分割施工ステップS1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS1では、機械室内において、旧制御盤100とは別の位置に、新制御盤100Aを設置する工程が実施される。新制御盤100Aは、エレベーター装置を制御する制御基板である新制御基板110Aを備える。この工程が実施されることで、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在することとなる。
続いて、旧制御盤100の旧制御基板110を通信変換基板120に交換する工程が実施される。この工程では、具体的には、旧制御基板110を旧制御盤100内から取り外し、通信変換基板120を旧制御盤100内に取り付ける。この工程が実施されることで、旧制御盤100は、通信変換基板120を備えることとなる。旧制御基板110のサイズは、例えば、通信変換基板120のサイズと同じである。
続いて、新制御盤100Aの新制御基板110Aと、旧制御盤100の通信変換基板120との間を接続する工程が実施される。続いて、旧制御盤100の通信変換基板120と、旧かご機器300および旧乗場・昇降路機器400のそれぞれとの間を接続する工程が実施される。
続いて、旧巻上機200を新巻上機200Aにリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧巻上機200を新巻上機200Aに交換する。続いて、新制御盤100Aの新制御基板110Aと新巻上機200Aとの間を接続する工程が実施される。
新制御基板110Aに適用されている通信方式は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信方式等のシリアル通信方式である。以下、新制御基板110Aに適用されている通信方式を「新通信方式」と称す。新通信方式は、旧通信方式よりも大容量のデータの送受信が可能であるとともに、旧通信方式よりもデータの伝送速度が速い。新制御基板110Aは、新通信方式によって、新巻上機200A、後述する新かご機器300Aおよび後述する新乗場・昇降路機器400Aのそれぞれと通信することで、エレベーター装置を制御する。
次に、通信変換基板120の構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、図4の通信変換基板120の構成を示すブロック図である。通信変換基板120は、旧通信方式と新通信方式との間で通信方式を相互に変換するように構成されている。具体的には、図5に示すように、通信変換基板120は、CPU(Central Processing Unit)121と、RAM(Random Access Memory)122とを備える。
CPU121は、旧かご機器300からのデータを、新制御基板110Aに対応したデータにフォーマット変換し、RAM122に記憶する。なお、フォーマットとは、bit数等のデータ構造を指している。CPU121は、新制御基板110Aからのデータを、旧かご機器300に対応したデータにフォーマット変換し、RAM122に記憶する。
CPU121は、新制御基板110Aからの求めに応じて、上述のフォーマット変換されたデータをRAM122から取り出して出力する。CPU121は、旧かご機器300からの求めに応じて、上述のフォーマット変換されたデータをRAM122から取り出して出力する。これにより、適用されている通信方式が異なっていても、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、旧かご機器300と通信変換基板120を介して通信することができる。
同様に、CPU121は、旧乗場・昇降路機器400からのデータを、新制御基板110Aに対応したデータにフォーマット変換し、RAM122に記憶する。CPU121は、新制御基板110Aからのデータを、旧乗場・昇降路機器400に対応したデータにフォーマット変換し、RAM122に記憶する。
CPU121は、新制御基板110Aからの求めに応じて、上述のフォーマット変換されたデータをRAM122から取り出して出力する。CPU121は、旧乗場・昇降路機器400からの求めに応じて、上述のフォーマット変換されたデータをRAM122から取り出して出力する。これにより、適用されている通信方式が異なっていても、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、旧乗場・昇降路機器400と通信変換基板120を介して通信することができる。
具体例として、旧かご機器300が既設の旧かご操作盤を含む場合を考える。この場合、新制御基板110Aは、通信変換基板120を介して旧かご操作盤と通信する。新制御基板110Aは、一例として、このような通信によって、旧かご操作盤のディスプレイに情報を表示させる表示指令を旧かご操作盤に与える。新制御基板110Aは、別例として、このような通信によって、旧かご操作盤の釦、スイッチ等が押されたことを示す動作情報を旧かご操作盤から受ける。
なお、旧通信方式および新通信方式の具体的な通信方式として、以下の例が考えられる。すなわち、第1の例として、旧通信方式および新通信方式がともにシリアル通信方式であることが考えられる。第2の例として、旧通信方式および新通信方式がともにパラレル通信方式であることが考えられる。第3の例として、旧通信方式がシリアル通信方式であり、新通信方式がパラレル通信方式であることが考えられる。第4の例として、旧通信方式がパラレル通信方式であり、新通信方式がシリアル通信方式であることが考えられる。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップS1は、以下の4つの工程A1~A4を少なくとも含む。
(工程A1)旧通信方式が適用される旧制御基板110を有する旧制御盤100とは別に、新通信方式が適用される新制御基板110Aを有する新制御盤100Aを設置する工程
(工程A2)第1の旧機器の一例である旧巻上機200を、第1の新機器の一例である新巻上機200Aにリニューアルし、新巻上機200Aと、新制御盤100Aの新制御基板110Aとの間を接続する工程
(工程A3)旧制御盤100の旧制御基板110を、旧通信方式と新通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換基板120に交換する工程
(工程A4)旧制御盤100の通信変換基板120と、第2の旧機器の一例である旧かご機器300および第3の旧機器の一例である旧乗場・昇降路機器400のそれぞれとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、新巻上機200Aと通信し、通信変換基板120を介して、通信方式が異なっている旧かご機器300および旧乗場・昇降路機器400のそれぞれと通信することができる。
したがって、分割施工ステップS1の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、新制御盤100Aがエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
(分割施工ステップS2:かご機器リニューアル)
次に、分割施工ステップS2について、図6を参照しながら説明する。図6は、図4のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS2では、旧かご機器300を新かご機器300Aにリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧かご機器300を新かご機器300Aに交換する。続いて、新制御盤100Aの新制御基板110Aと、新かご機器300Aとの間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第2の分割施工ステップS2は、以下の工程B1を少なくとも含む。
(工程B1)第2の旧機器の一例である旧かご機器300を、第2の新機器の一例である新かご機器300Aにリニューアルし、新かご機器300Aと、新制御盤100Aの新制御基板110Aとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、新巻上機200Aおよび新かご機器300Aのそれぞれと直接通信し、旧制御盤100の通信変換基板120を介して、通信方式が異なっている旧乗場・昇降路機器400と通信することができる。
したがって、分割施工ステップS2の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、新制御盤100Aがエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
(分割施工ステップS3:乗場・昇降路機器リニューアル)
次に、分割施工ステップS3について、図7を参照しながら説明する。図7は、図6のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS3を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS3では、旧乗場・昇降路機器400を新乗場・昇降路機器400Aにリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧乗場・昇降路機器400を新乗場・昇降路機器400Aに交換する。続いて、新制御盤100Aの新制御基板110Aと、新乗場・昇降路機器400Aとの間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第3の分割施工ステップS3は、以下の工程C1を少なくとも含む。
(工程C1)第3の旧機器の一例である旧乗場・昇降路機器400を、第3の新機器の一例である新乗場・昇降路機器400Aにリニューアルし、新乗場・昇降路機器400Aと、新制御盤100Aの新制御基板110Aとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、新巻上機200A、新かご機器300Aおよび新乗場・昇降路機器400Aのそれぞれと直接通信することができる。
したがって、分割施工ステップS3の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、新制御盤100Aがエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
以上の分割施工ステップS1から分割施工ステップS3までの一連の分割施工ステップがすべて完了すれば、エレベーターのリニューアルが完了する。このように、エレベーターのリニューアルの完了時には、リニューアル対象となる全ての機器が新制御盤100Aに接続されている状態となるので、旧制御盤100が不要となる。不要となった旧制御盤100を撤去することが可能である。旧制御盤100を撤去するタイミングは、例えば、リニューアルの完了時であってもよいし、エレベーターの保守時であってもよい。また、旧制御盤100の通信変換基板120を再使用することが可能である。
なお、分割施工ステップS2および分割施工ステップS3を実施する順番は、どちらが先行してもよい。なお、分割施工ステップS2および分割施工ステップS3の全てのステップを実施する必要は必ずしもなく、一部のステップの実施を省略してもよい。
なお、第1の旧機器の種類の例として巻上機を挙げ、第2の旧機器の種類の例としてかご機器を挙げ、第3の旧機器の種類の例として乗場・昇降路機器を挙げたが、これに限定されない。すなわち、第1の旧機器は、巻上機、かご機器および乗場・昇降路機器の3種類の中から1つ選択され、第2の旧機器は、その残りの2種類の中から1つ選択され、第3の旧機器は、その残りの1種類の中から選択されればよい。
以上、本実施の形態1によれば、エレベーターのリニューアル方法において、第1の分割施工ステップは、旧制御盤とは別に、新制御盤を設置する工程と、第1の旧機器を第1の新機器にリニューアルし、第1の新機器と、新制御盤の新制御基板との間を接続する工程と、旧制御盤の旧制御基板を、通信変換基板に交換する工程と、旧制御盤の通信変換基板と、第2の旧機器および第3の旧機器のそれぞれとの間を接続する工程と、を含む。また、第1の分割施工ステップの終了後には、新制御盤の新制御基板が第1の新機器と通信し、通信変換基板を介して第2の旧機器および第3の旧機器のそれぞれと通信することによって、新制御基板がエレベーターを制御可能な状態になっている。
これにより、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することを図ることができる。また、旧制御盤100を撤去しなくても、旧制御盤100とは独立して新制御盤100Aを設置することができるので、新制御盤100Aの設置が完了するのに要する時間を短縮することができる。また、新制御盤100Aを設置した後に、旧巻上機200を新巻上機200Aにリニューアルすることができるので、早い段階でエレベーターの運転性能を向上させることができる。
また、上述の特許文献1に記載のリニューアル方法では、旧かご機器および旧乗場機器のそれぞれのケーブルを新制御盤に接続する必要がある。しかしながら、ケーブルを新制御盤に接続する場合、ケーブルのコネクタの種類およびコネクタのピン番号が合わないので、専用のハーネスを準備しなければならない。これに対して、本実施の形態1におけるリニューアル方法では、旧かご機器300および旧乗場・昇降路機器400のそれぞれのケーブルを新制御盤100Aに接続する必要がない。したがって、専用のハーネスの準備が不要となる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、先の実施の形態1で説明した分割施工ステップS2を実施している途中の段階で、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができるエレベーターのリニューアル方法について説明する。なお、本実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
(リニューアル方法)
図8~図11を参照しながら、実施の形態2におけるエレベーターのリニューアル方法について説明する。なお、リニューアル前のエレベーター装置の初期状態は、先の図3に示すようになる。
(分割施工ステップS1:制御盤設置・巻上機リニューアル)
図8は、本発明の実施の形態2におけるエレベーター装置の初期状態に対して、分割施工ステップS1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。なお、先の実施の形態2における分割施工ステップS1は、先の実施の形態1における分割施工ステップS1と同様であるので、説明を省略する。
(分割施工ステップS2:かご機器リニューアル)
次に、実施の形態2における分割施工ステップS2について、図9および図10を参照しながら説明する。図9は、図8のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2-1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。図10は、図9のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2-2を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
実施の形態2における分割施工ステップS2は、分割施工ステップS2-1および分割施工ステップS2-2に更に分割されている。なお、実施の形態2では、既設の旧かご操作盤および既設の旧かごドア駆動装置の二種類の旧かご機器300を例に挙げる。
分割施工ステップS2-1では、種類αの旧かご機器300の例である旧かごドア駆動装置を、新かごドア駆動装置にリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧かごドア駆動装置を新かごドア駆動装置にリニューアルする工程が実施される。続いて、新制御盤100Aの新制御基板110Aと、新かごドア駆動装置との間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである分割施工ステップS2をさらに分割した分割施工ステップS2-1は、以下の工程B1およびB2を少なくとも含む。
(工程B1)種類αの旧かご機器300を、種類αの新かご機器300Aにリニューアルする工程
(工程B2)新制御盤100Aの新制御基板110Aと、種類αの新かご機器300Aとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、旧制御盤100の通信変換基板120を介して、通信方式が異なっている種類βの旧かご機器300と、通信方式が異なっている旧乗場・昇降路機器400とのそれぞれと通信することができる。また、新制御基板110Aは、新巻上機200Aと、種類αの新かご機器300Aのそれぞれと通信することができる。
したがって、分割施工ステップS2-1の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、新制御盤100Aがエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
分割施工ステップS2-1を実施した後の分割施工ステップS2-2では、種類βの旧かご機器300の例である旧かご操作盤を、新かご操作盤にリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧かご操作盤を新かご操作盤にリニューアルする工程が実施される。続いて、新制御盤100Aの新制御基板110Aと、新かご操作盤との間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである分割施工ステップS2をさらに分割した分割施工ステップS2-2は、以下の工程B3およびB4を少なくとも含む。
(工程B3)種類βの旧かご機器300を、種類βの新かご機器300Aにリニューアルする工程
(工程B4)新制御盤100Aの新制御基板110Aと、種類βの新かご機器300Aとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、新制御盤100Aの新制御基板110Aは、旧制御盤100の通信変換基板120を介して、通信方式が異なっている旧乗場・昇降路機器400と通信することができる。また、新制御基板110Aは、新巻上機200A、種類αの新かご機器300Aおよび種類βの新かご機器300Aのそれぞれと通信することができる。
したがって、分割施工ステップS2-2の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、新制御盤100Aがエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
以上から分かるように、先の実施の形態2では、分割施工ステップS2を実施している途中に、新制御基板110Aがエレベーターを制御可能な状態にしてもよい。具体的には、図9に示すような或る種類の新かご機器300Aと他の種類の旧かご機器300とが混在している状況下で、新制御基板110Aがエレベーターを制御可能な状態にすることが想定される。これにより、分割施工ステップS2を実施している途中の段階で、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
(分割施工ステップS3:乗場・昇降路機器リニューアル)
図11は、図10のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS3を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。なお、先の実施の形態3における分割施工ステップS3は、先の実施の形態1における分割施工ステップS3と同様であるので、説明を省略する。
なお、第1の旧機器の種類の例として巻上機を挙げ、第2の旧機器の種類の例としてかご機器を挙げ、第3の旧機器の種類の例として乗場・昇降路機器を挙げたが、これに限定されない。すなわち、第1の旧機器は、巻上機、かご機器および乗場・昇降路機器の3種類の中から1つ選択され、第2の旧機器は、その残りの2種類の中から1つ選択され、第3の旧機器は、その残りの1種類の中から選択されればよい。
以上、本実施の形態2によれば、先の実施の形態1のエレベーターのリニューアル方法に対して、分割施工ステップS2を実施している途中に、新制御盤100Aの新制御基板110Aがエレベーターを制御可能な状態になっている。これにより、旧かご機器300の種類が多く、全種類の旧かご機器300を1回でリニューアルすることができない場合、全種類の旧かご機器300を複数回に分けてリニューアルすることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、先の実施の形態1および2のそれぞれと異なるエレベーターのリニューアル方法について説明する。なお、本実施の形態3では、先の実施の形態1および2と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1および2と異なる点を中心に説明する。
まず、本実施の形態3におけるエレベーターのリニューアル工事期間中に行う分割施工ステップについて、図12を参照しながら説明する。図12は、本発明の実施の形態3におけるエレベーターのリニューアル方法の一連の分割施工ステップの例を示す表である。
実施の形態3では、図12に示すように、リニューアル工事内容は、例えば分割施工ステップS1~分割施工ステップS4の4つの分割施工ステップに分割される。ただし、エレベーターの仕様によっては、各分割施工ステップを更に分割することが必要になる。
分割施工ステップS1では、既設の制御盤とは別に、新しい制御盤を設置する。分割施工ステップS1でのリニューアル対象となる主な機器は、制御盤等である。分割施工ステップS1の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
分割施工ステップS2では、先の図2の分割施工ステップS2と同様に、第1の旧機器の一例である既設の旧かご機器をリニューアルする。分割施工ステップS2は、分割施工ステップS1の後に実施される。分割施工ステップS2の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
分割施工ステップS3では、先の図2の分割施工ステップS3と同様に、第2の旧機器の一例である既設の旧乗場・昇降路機器をリニューアルする。分割施工ステップS3は、分割施工ステップS2の後に実施される。分割施工ステップS3の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
分割施工ステップS4では、第3の旧機器の一例である既設の旧巻上機をリニューアルする。分割施工ステップS4は、分割施工ステップS3の後に実施される。分割施工ステップS4でのリニューアル対象となる主な機器は、巻上機、主索、秤装置等である。分割施工ステップS4の終了後には、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つの分割施工ステップが終了すると、エレベーターが通常運転可能な状態となっている。したがって、1つの分割施工ステップが終了すると、利用者がエレベーターを利用可能な時間帯ができ、エレベーターの連続休止期間を短縮することができる。
(リニューアル方法)
次に、図12とともに、図13~図16を参照しながら、実施の形態3におけるエレベーターのリニューアル方法について説明する。なお、リニューアル前のエレベーター装置の初期状態は、先の図3に示すようになる。
(分割施工ステップS1:制御盤設置)
次に、分割施工ステップS1について、図13を参照しながら説明する。図13は、本発明の実施の形態3におけるエレベーター装置の初期状態に対して、分割施工ステップS1を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS1では、旧制御盤100とは別に、新制御盤100Aが設置される工程が実施される。新制御盤100Aは、制御部111Aおよび通信変換部112Aを有する新制御基板110Aを備える。制御部111Aは、エレベーター装置を制御するように構成されている。制御部111Aは、旧通信方式が適用されている。通信変換部112Aは、旧通信方式と新通信方式との間で通信方式を相互に変換するように構成されている。この工程が実施されることで、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在することとなる。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップS1は、以下の工程A1を少なくとも含む。
(工程A1)旧通信方式が適用される旧制御基板110を有する旧制御盤100とは別に、新制御基板110Aを有する新制御盤100Aを設置する工程
上述の工程が実施されると、分割施工ステップS1の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、旧制御盤100がエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
(分割施工ステップS2:かご機器リニューアル)
次に、分割施工ステップS2について、図14を参照しながら説明する。図14は、図13のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS2を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS2では、旧かご機器300を新かご機器300Aにリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧かご機器300を新かご機器300Aに交換する。続いて、旧制御基板110と、新制御基板110Aの通信変換部112Aとの間を接続する工程が実施される。続いて、新制御基板110Aの通信変換部112Aと、新かご機器300Aとの間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第2の分割施工ステップS2は、以下の工程B1およびB2を少なくとも含む。
(工程B1)第1の旧機器の一例である旧かご機器300を、第1の新機器の一例である新かご機器300Aにリニューアルし、新かご機器300Aと、新制御基板110Aの通信変換部112Aとの間を接続する工程
(工程B2)旧制御盤100の旧制御基板110と、新制御基板110Aの通信変換部112Aとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、旧制御盤100の旧制御基板110は、旧巻上機200および旧乗場・昇降路機器400のそれぞれと通信し、新制御基板110Aの通信変換部112Aを介して、通信方式が異なっている新かご機器300Aと通信することができる。
したがって、分割施工ステップS2の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、旧制御盤100がエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
(分割施工ステップS3:乗場・昇降路機器リニューアル)
次に、分割施工ステップS3について、図15を参照しながら説明する。図15は、図14のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS3を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS3では、旧乗場・昇降路機器400を新乗場・昇降路機器400Aにリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧乗場・昇降路機器400を新乗場・昇降路機器400Aに交換する。続いて、新制御基板110Aの通信変換部112Aと、新乗場・昇降路機器400Aとの間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第3の分割施工ステップS3は、以下の工程C1を少なくとも含む。
(工程C1)第2の旧機器の一例である旧乗場・昇降路機器400を、第2の新機器の一例である新乗場・昇降路機器400Aにリニューアルし、新乗場・昇降路機器400Aと、新制御基板110Aの通信変換部112Aとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、旧制御盤100の旧制御基板110は、旧巻上機200と通信し、新制御基板110Aの通信変換部112Aを介して、通信方式が異なっている新かご機器300Aおよび新乗場・昇降路機器400Aと通信することができる。
したがって、分割施工ステップS3の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、旧制御盤100がエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
(分割施工ステップS4:巻上機リニューアル)
次に、分割施工ステップS4について、図16を参照しながら説明する。図16は、図15のエレベーター装置の状態に対して、分割施工ステップS4を実施した後のエレベーター装置の状態を示すブロック図である。
分割施工ステップS4では、旧巻上機200を新巻上機200Aにリニューアルする工程が実施される。この工程では、具体的には、旧巻上機200を新巻上機200Aに交換する。続いて、新制御基板110Aの制御部111Aと、新巻上機200Aとの間を接続する工程が実施される。
また、新制御基板110Aの通信変換部112Aと、新かご機器300Aとの間の接続を切り離し、新制御基板110Aの制御部111Aと、新かご機器300Aとの間を接続する工程が実施される。さらに、新制御基板110Aの通信変換部112Aと、新乗場・昇降路機器400Aとの間の接続を切り離し、新制御基板110Aの制御部111Aと、新乗場・昇降路機器400Aとの間を接続する工程が実施される。
このように、一連の分割施工ステップのうちの1つである第4の分割施工ステップS4は、以下の工程E1を少なくとも含む。
(工程E1)第3の旧機器の一例である旧巻上機200を、第3の新機器の一例である新巻上機200Aにリニューアルし、新制御基板110Aの制御部111Aと、新かご機器300A、新乗場・昇降路機器400Aおよび新巻上機200Aのそれぞれとの間を接続する工程
上述の工程が実施されると、新制御基板110Aの制御部111Aは、新巻上機200A、新かご機器300Aおよび新乗場・昇降路機器400Aのそれぞれと通信することができる。
したがって、分割施工ステップS4の終了後には、旧制御盤100と新制御盤100Aとが混在した状態で、新制御盤100Aがエレベーターを制御可能な状態にすることができ、その結果、エレベーターが通常運転可能な状態にすることができる。
以上の分割施工ステップS1から分割施工ステップS4までの一連の分割施工ステップがすべて完了すれば、エレベーターのリニューアルが完了する。なお、分割施工ステップS2~分割施工ステップS4の全てのステップを実施する必要は必ずしもなく、一部のステップの実施を省略してもよい。
なお、第1の旧機器の種類の例としてかご機器を挙げ、第2の旧機器の種類の例として乗場・昇降路機器を挙げ、第3の旧機器の種類の例として巻上機を挙げたが、これに限定されない。すなわち、第1の旧機器は、かご機器、乗場・昇降路機器および巻上機の3種類の中から1つ選択され、第2の旧機器は、残りの2種類の中から1つ選択され、第3の旧機器は、残りの1種類の中から選択されればよい。
以上、本実施の形態3によれば、エレベーターのリニューアル方法において、一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップS1は、旧通信方式が適用される旧制御基板110を有する旧制御盤100とは別に、新通信方式が適用される制御部111A、および旧通信方式と新通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換部112Aを含む新制御基板110Aを有する新制御盤100Aを設置する工程を含む。また、第1の分割施工ステップの終了後には、旧制御盤100の旧制御基板110がエレベーターを制御可能な状態になっている。
これにより、エレベーターのリニューアル工事期間中におけるエレベーターの連続休止期間を短縮することを図ることができる。また、旧制御盤100を撤去しなくても、旧制御盤100とは独立して新制御盤100Aを設置することができるので、新制御盤100Aの設置が完了するのに要する時間を短縮することができる。さらに、先の実施の形態1と比べて、通信変換基板120を準備する必要がない。
なお、上記の実施の形態では、旧かご機器300、旧乗場・昇降路機器400および旧巻上機200をそれぞれ、新かご機器300A、新乗場・昇降路機器400Aおよび新巻上機200Aにリニューアルする場合に本発明を適用する場合を例示したが、これに限定されない。すなわち、これらの機器以外の他の機器をリニューアルする場合にも本発明を適用可能である。
1 機械室、2 巻上機、3 制御盤、4 調速機、5 昇降路、6 かご、7 釣り合いおもり、8 主索、9 ガイドレール、10 終点スイッチ、11 ドア駆動装置、12 かご操作盤、13 乗場、14 乗場操作盤、15 ピット、16 緩衝器、17 移動ケーブル、18 かごコントローラ、100 旧制御盤、110 旧制御基板、120 通信変換基板、100A 新制御盤、110A 新制御基板、111A 制御部、112A 通信変換部、120 通信変換基板、200 旧巻上機、200A 新巻上機、300 旧かご機器、300A 新かご機器、400 旧乗場・昇降路機器、400A 新乗場・昇降路機器。

Claims (8)

  1. エレベーターの少なくとも一部の機器のリニューアルをする際に、前記リニューアルの内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後にはエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で、一連の分割施工ステップとして分割し、前記一連の分割施工ステップに従って前記リニューアルを実施する、エレベーターのリニューアル方法であって、
    前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップは、
    旧通信方式が適用される旧制御基板を有する旧制御盤とは別に、新通信方式が適用される新制御基板を有する新制御盤を設置する工程と、
    第1の旧機器を第1の新機器にリニューアルし、前記第1の新機器と、前記新制御盤の前記新制御基板との間を接続する工程と、
    前記旧制御盤の前記旧制御基板を、前記旧通信方式と前記新通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換基板に交換する工程と、
    前記旧制御盤の前記通信変換基板と、第2の旧機器および第3の旧機器のそれぞれとの間を接続する工程と、
    を含み、
    前記第1の分割施工ステップの終了後には、前記新制御盤の前記新制御基板が前記第1の新機器と通信し、前記通信変換基板を介して前記第2の旧機器および前記第3の旧機器のそれぞれと通信することによって、前記旧制御盤と前記新制御盤とが混在した状態で、前記新制御基板が前記エレベーターを制御可能な状態になっている
    エレベーターのリニューアル方法。
  2. 前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第2の分割施工ステップは、
    前記第2の旧機器を第2の新機器にリニューアルし、前記第2の新機器と、前記新制御盤の前記新制御基板との間を接続する工程を含み、
    前記第2の分割施工ステップは、前記第1の分割施工ステップの後に実施され、
    前記第2の分割施工ステップの終了後には、前記新制御盤の前記新制御基板が前記第1の新機器および前記第2の新機器のそれぞれと通信し、前記通信変換基板を介して前記第3の旧機器と通信することによって、前記新制御基板が前記エレベーターを制御可能な状態になっている
    請求項1に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  3. 前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第3の分割施工ステップは、
    前記第3の旧機器を第3の新機器にリニューアルし、前記第3の新機器と、前記新制御盤の前記新制御基板との間を接続する工程を含み、
    前記第3の分割施工ステップは、前記第2の分割施工ステップの後に実施され、
    前記第3の分割施工ステップの終了後には、前記新制御盤の前記新制御基板が前記第1の新機器、前記第2の新機器および前記第3の新機器のそれぞれと通信することによって、前記新制御基板が前記エレベーターを制御可能な状態になっている
    請求項2に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  4. 前記第1の旧機器は、巻上機、かご機器および乗場・昇降路機器の3種類の中から1つ選択され、
    前記第2の旧機器は、残りの2種類の中から1つ選択され、
    前記第3の旧機器は、残りの1種類の中から選択される
    請求項1から3のいずれか1項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  5. エレベーターの少なくとも一部の機器のリニューアルをする際に、前記リニューアルの内容を、それぞれの分割施工ステップの終了後にはエレベーターが通常運転可能な状態となる単位で、一連の分割施工ステップとして分割し、前記一連の分割施工ステップに従って前記リニューアルを実施する、エレベーターのリニューアル方法であって、
    前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第1の分割施工ステップは、
    旧通信方式が適用される旧制御基板を有する旧制御盤とは別に、新通信方式が適用される制御部、および前記旧通信方式と前記新通信方式との間で通信方式を相互に変換する通信変換部を含む新制御基板を有する新制御盤を設置する工程を含み、
    前記第1の分割施工ステップの終了後には、前記旧制御盤と前記新制御盤とが混在した状態で、前記旧制御盤の前記旧制御基板が前記エレベーターを制御可能な状態になっており、
    前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第2の分割施工ステップは、
    第1の旧機器を第1の新機器にリニューアルし、前記第1の新機器と、前記新制御基板の前記通信変換部との間を接続する工程と、
    前記旧制御盤の前記旧制御基板と、前記新制御基板の前記通信変換部との間を接続する工程と、
    を含み、
    前記第2の分割施工ステップは、前記第1の分割施工ステップの後に実施され、
    前記第2の分割施工ステップの終了後には、前記旧制御盤の前記旧制御基板が前記新制御基板の前記通信変換部を介して前記第1の新機器と通信することによって、前記旧制御基板が前記エレベーターを制御可能な状態になっている
    レベーターのリニューアル方法。
  6. 前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第3の分割施工ステップは、
    第2の旧機器を第2の新機器にリニューアルし、前記第2の新機器と、前記新制御基板の前記通信変換部との間を接続する工程を含み、
    前記第3の分割施工ステップは、前記第2の分割施工ステップの後に実施され、
    前記第3の分割施工ステップの終了後には、前記旧制御盤の前記旧制御基板が前記新制御基板の前記通信変換部を介して前記第1の新機器および前記第2の新機器のそれぞれと通信することによって、前記旧制御基板が前記エレベーターを制御可能な状態になっている
    請求項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  7. 前記一連の分割施工ステップのうちの1つである第4の分割施工ステップは、
    第3の旧機器を第3の新機器にリニューアルし、前記新制御基板の前記制御部と、前記第1の新機器、前記第2の新機器および前記第3の新機器のそれぞれとの間を接続する工程を含み、
    前記第4の分割施工ステップは、前記第3の分割施工ステップの後に実施され、
    前記第4の分割施工ステップの終了後には、前記新制御基板の前記制御部が前記第1の新機器、前記第2の新機器および前記第3の新機器のそれぞれと通信することによって、前記新制御基板の前記制御部が前記エレベーターを制御可能な状態になっている
    請求項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
  8. 前記第1の旧機器は、かご機器、乗場・昇降路機器および巻上機の3種類の中から1つ選択され、
    前記第2の旧機器は、残りの2種類の中から1つ選択され、
    前記第3の旧機器は、残りの1種類の中から選択される
    請求項に記載のエレベーターのリニューアル方法。
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