JP7218263B2 - 積層触媒、電極、膜電極複合体、電気化学セル、スタック、燃料電池及び水電解の可逆装置、車両及び飛翔体 - Google Patents

積層触媒、電極、膜電極複合体、電気化学セル、スタック、燃料電池及び水電解の可逆装置、車両及び飛翔体 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、積層触媒、電極、膜電極複合体、電気化学セル、スタック、燃料電池及び水電解の可逆装置、車両及び飛翔体に関する。
近年、電気化学セルは盛んに研究されている。電気化学セルのうち、例えば、固体高分子型水電解用セル(PEMEC:Polymer Electrolyte MembraneElectrolysis Cell)は、大規模エネルギー貯蔵システムの水素生成としての利用が期待されている。十分な耐久性と電解特性を確保するため、PEMECの陰極には白金(Pt)ナノ粒子触媒が、陽極にはイリジウム(Ir)ナノ粒子触媒のような貴金属触媒が、一般に使用されている。
また、燃料電池は、水素などの燃料と酸素などの酸化剤とを電気化学的に反応させることにより発電させる電気化学セルを用いている。中でも、固体高分子型燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell)は、環境への負荷が少ないことから、家庭用定置電源や自動車用電源として実用化されている。PEFCの燃料極及び酸素極には白金(Pt)ナノ粒子触媒が一般に使用されている。
特許第4977911号
本発明が解決しようとする課題は、水電解及び燃料電池において優れた特性有する触媒を提供することにある。
上記の課題を達成するために、実施形態の水電解及び燃料電池用の積層電極は、Ptを主成分とする貴金属を主体とする第1触媒層と、Ir及びRuを主成分とする貴金属の酸化物並びにPtを主成分とする貴金属の混合物を主体とする第2触媒層と、Ir及びRuを主成分とする貴金属の酸化物を主体とする第3触媒層とが順に積層している。第1触媒層の厚さは、100nm以上である。[第2触媒層2Bの厚さ]/([第1触媒層2Aの厚さ]+[第3触媒層2Cの厚さ])は1/300以上1/5以下である。
一実施形態に係る電極の概念図。 一実施形態に係る触媒を示すTEM写真。 一実施形態にかかる電極の分析スポットを説明する図。 一実施形態にかかる電極の分析位置を説明する断面図。 一実施形態に係る膜電極複合体(MEA)の概念図。 一実施形態の可逆セルの概念図。 一実施形態のスタックを示す概念図。 一実施形態の燃料電池及び水電解の可逆装置の概念図。 一実施形態の車両の概念図。 一実施形態の飛翔体の概念図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明では、同一部材等には同一の符号を付し、一度説明した部材等については適宜その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態は、電極に関する。図1本発明の一実施形態に係る電極100の概念図を示す。電極100は、基材1と積層触媒2を含む。積層触媒2は、実施形態において、燃料電池及び水電解の電極反応における触媒として用いられている。
第1実施形態の電極100は、水電解のアノードとして用いられ、燃料電池の酸素極として用いられることが好ましい。第1実施形態の電極は、水電解のカソード及び燃料電池の燃料極としても用いることができる。
基材1としては、多孔性と導電性が高い材料を用いることが好ましい。電極100は、水電解セルの陽極としても使用されるため、耐久性の高いチタン(Ti)材料が用いられ、例えば、Tiメッシュ、Ti繊維からなるクロース、Ti焼結体などが用いられる。基材1は、ガスや液体を通過するような多孔質である。基材1の空隙率は、物質の移動を考慮すると、20%以上95%以下であれば良く、40%以上90%以下がより好ましい。例えば、基材1が金属繊維を絡み合わせた金属不織布の場合、繊維径は1μm以上500μm以下が好ましく、反応性および給電性を考慮すると1μm以上100μm以下がより好ましい。基材1が粒子焼結体の場合、粒子径は1μm以上500μm以下が好ましく、反応性および給電性を考慮すると1μm以上100μm以下がより好ましい。
基材1の上にコーティング層を付けても良い。導電性のある緻密なコーティング層によって電極100の耐久性を向上させる。コーティング層は特に限定されないが、金属材料、酸化物、窒化物などセラミックス材料、カーボンなどを使用できる。コーティング層において、異なる材料から構成された多層構造または傾斜構造を形成させて、耐久性を更に高めることができる。基材1にTiを用いた場合は、コーティング層として厚さが10nm以上のIrを含む酸化物が特に有効である。コーティング層にはIrとTiとの緻密な複合酸化物層が形成されたと考えられる。
基材1は、好ましくは、撥水剤を含む。撥水剤は、例えば、基材1の撥水性を高め、フラッディング現象が起こるのを防ぐ。撥水剤としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)などのフッ素系高分子材料が挙げられる。PEFCの場合は、撥水度(ガス拡散層における撥水剤の重量パーセント)については一般的に2重量%以上30重量%以下が好ましい。基材1の積層触媒2側には、水分管理層(MPL)をさらに設けてもよい。図示しない水分管理層は、例えば、撥水性材料及び導電性材料を含む撥水性の多孔質な層又は親水性材料及び導電性材料を含む親水性の多孔質な層である。
積層触媒2は、第1触媒層2A、第2触媒層2B及び第3触媒層2Cを含む、積層触媒2は、第1触媒層2Aと、第2触媒層2Bと、第3触媒層2Cとが順に積層している。第1触媒層2A又は第3触媒層2Cが基材1側に位置している。基材1は、第1触媒層2A又は第3触媒層2Cと接していて、直接的に接していることが好ましい。
第1触媒層2Aが基材1側に位置しているとき、第3触媒層2Cが電極100の表面側(電解質膜と接する側)に位置している。このとき、第1触媒層2Aの基材1側を向く面は、基材1の第1触媒層2Aを向く面と接している。また、このとき、第1触媒層2Aの基材1側を向く全面は、基材1の第1触媒層2Aを向く全面と接していることが好ましい。
第3触媒層2Cがガス拡散層1側に位置しているとき、第1触媒層2Aが電極の表面側(電解質膜と接する側)に位置している。このとき、第3触媒層2Cの基材1側を向く面は、基材1の第3触媒層2Cを向く面と接している。また、このとき、第3触媒層2Cの基材1側を向く全面は、基材1の第3触媒層2Cを向く全面と接していることが好ましい。
第1触媒層2Aは、Ptを主成分とする貴金属を主体とする。第1触媒層2Aは、Ptの金属又は/及びPtを含む合金を含む多孔質な層である。第1触媒層2Aは、非酸化物である金属を主体とする触媒層であり、燃料電池用の触媒として優れた触媒能を有する。第1触媒層2Aにおいて、Ptの金属とPtを含む合金の総量が90質量%以上であることが好ましい。Ptの金属とPtを含む合金が含まれる場合もあるが、酸化物やPt以外の金属が多く含まれると、電極100の燃料電池の特性が低下してしまう。そこで、第1触媒層2Aに含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するPtの濃度が90atom%以上であることがより好ましい。
第1触媒層2Aは、Ptを主成分とするシート状で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、Ptを主成分とする金属の担体レス粒子が凝集した多孔質構造を有することが好ましい。そのため、第1触媒層2Aは、シート状で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造のみ、または担体レス粒子が凝集した多孔質構造のみからなってもよいし、この両方を備えていてもよい。
第1触媒層2Aには、Pt以外の金属としてCo、Ni、Fe、Mn、Ta、W、Hf、Si、Mo、Ti、Zr、Nb、V、Cr、AlおよびSnよりなる群より選ばれる1種以上が含まれていてもよい。これらの金属は、単体またはPtとの合金として第1触媒層2Aに含まれることが好ましい。
燃料電池としての特性を考慮すると、第1触媒層2Aの厚さは、100nm以上であることが好ましい。同観点から、第1触媒層2Aの面積あたりのPtの質量は、0.02mg/cm以上であることが好ましい。より好ましくは0.05mg/cm以上であることが好ましい。また、酸素の供給や水の排出がスムーズに行われることを考慮すると、第1触媒層2Aの厚さは、200nm以上2000nm以下であることが好ましい。この質量の和は、例えば、誘導結合プラズマ質量分析(Inductively coupled plasma - mass spectrometry; ICP-MS)で測定することができる。このようなPtの質量は、燃料電池として、または水電解装置として使用することで多少減少するが、特性が低下するほどではない。
第1触媒層2Aには、親水性材料や疎水性材料等の添加剤が5質量%以下含まれていてもよい。
第2触媒層2Bは、Ir及びRuを主成分とする貴金属の酸化物並びにPtを主成分とする貴金属の混合物を主体とする。第2触媒層2Bは、Ptの金属又は/及びPtを含む合金並びにIr及びRuを含む金属酸化物を含む多孔質な層である。第2触媒層2Bは、金属及び酸化物を主体とする触媒層である。第2触媒層2Bにおいて、Ptの金属、Ptを含む合金、Ir酸化物、Ru酸化物及びIrとRuの複合酸化物の総量が90質量%以上であることが好ましい。Ir酸化物、Ru酸化物、IrとRuの複合酸化物には、Ir又は/及びRuと、Ir及びRu以外の金属が含まれていてもよい。第2触媒層2Bは、燃料電池及び水電解の両方で機能する触媒を有する。燃料電池及び水電解のどちらにも寄与しない触媒を含むと体積当たりの性能が低下する。上記観点から、第2触媒層2Bに含まれる金属のうち、Pt、IrとRuの濃度の和が90atom%以上であることが好ましい。
第2触媒層2Bは、Ptを主成分とするシート状で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、Ptを主成分とする金属の担体レス粒子が凝集した多孔質構造と、IrとRuを主成分とするシート状酸化物で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、IrとRuを主成分とする酸化物で担体レスの粒子が凝集した多孔質構造を有することが好ましい。第2触媒層2Bは、Ptを主成分とする場合及びIrとRuを主成分とする場合いずれにしても、シート状で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造のみ、または担体レス粒子が凝集した多孔質構造のみからなってもよいし、この両方を備えていてもよい。
第2触媒層2Bは、第1触媒層2Aと第3触媒層2Cの間の特性を有することから、第2触媒層2Bに含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するPtの濃度が90atom%未満であり、第2触媒層2Bに含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するIrとRuの濃度の和が90atom%未満であることが好ましい。第2触媒層2Bは、第1触媒層2Aと第3触媒層2C間の物質輸送を妨げない点でも好ましい。
第2触媒層2Bには、Pt以外の金属としてCo、Ni、Fe、Mn、Ta、W、Hf、Si、Mo、Ti、Zr、Nb、V、Cr、AlおよびSnよりなる群より選ばれる1種以上が含まれていてもよい。これらの金属は、単体またはPtとの合金として第2触媒層2Bに含まれることが好ましい。
第2触媒層2Bには、IrとRuの酸化物の他に、Rh、Au、Ta、W、Si、Ti、Zr、Sn、Pt、Pd、Hf、V、Mo、Cr、Co、Ni、Nb、Fe、Mn、Al及びZnからなる群より選ばれる1種以上の金属の酸化物が含まれていてもよい。これらの金属は、Ir又は/及びRuとの複合酸化物として第2触媒層2Bに含まれることが好ましい。
第2触媒層2Bは、金属(第1触媒層2Aの主成分とする金属)と酸化物(第3触媒層2Cの主成分とする酸化物)の両方を含むため、第1触媒層2A及び第3触媒層2Cとの親和性が高く、触媒層間での剥がれが生じにくくなるため耐久性の向上に寄与する。
第2触媒層2Bだけで触媒層を構成すると、同じ量のPtやIr及びRuの酸化物を含んでも実施形態の積層触媒2に比べて燃料電池及び水電解の両方の特性が低下する。第2触媒層2Bのように金属系と酸化物系の両方を含むことで、金属系単体による触媒への酸素の供給や排出、水の供給や排出に有効な複雑なネットワークを形成し難く、同様に酸化物系単体による触媒への酸素の供給や排出、水の供給や排出に有効な複雑なネットワークを形成し難いという理由により、第2触媒層2Bが第1触媒層2Aや第3触媒層2Cと同様の多孔質構造を有していても触媒の量の割には、燃料電池及び水電解の両方の特性が高くないと推察される。
上述した第2触媒層2Bの利点を享受するために第2触媒層2Bの厚さは、4nm以上であることが好ましい。第2触媒層2Bが厚すぎると、電極100の体積あたりの燃料電池及水電解の性能が低下することから、第2触媒層2Bの厚さは、4nm以上200nm以下であることが好ましい。
第2触媒層2Bには、親水性材料や疎水性材料等の添加剤が5質量%以下含まれていてもよい。
第3触媒層2Cは、Ir及びRuを主成分とする貴金属の酸化物を主体とする。第3触媒層2Cは、Ir及びRuを含む金属酸化物を含む多孔質な層である。第3触媒層2Cは、金属酸化物を主体とする触媒層であり、水電解用の触媒として優れた触媒能を有する。第3触媒層2Cにおいて、Ir酸化物、Ru酸化物、IrとRuの複合酸化物の総量が90質量%以上であることが好ましい。Ir酸化物、Ru酸化物、IrとRuの複合酸化物には、Ir又は/及びRuと、Ir及びRu以外の金属が含まれていてもよい。これらの酸化物以外が多く含まれると、電極100の水電解の特性が低下してしまう。そこで、第3触媒層2Cに含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するIrとRuの濃度の和が90atom%以上であることがより好ましい。
第3触媒層2Cは、IrとRuを主成分とするシート状酸化物で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、IrとRuを主成分とする酸化物で担体レスの粒子が凝集した多孔質構造を有することが好ましい。シート状で担体レスの触媒層と空隙層が積層した多孔質構造のみ、または担体レス粒子が凝集した多孔質構造のみからなってもよいし、この両方を備えていてもよい。
水電解としての特性を考慮すると、第3触媒層2Cの厚さは、100nm以上であることが好ましい。同観点から、第3触媒層2Cの面積あたりのIrとRuは、0.02mg/cm以上であることが好ましい。より好ましくは0.05mg/cm以上である。この質量の和は、ICP-MSで測定することができる。このようなIrやRuの質量は、燃料電池として、または水電解装置として使用することで多少減少するが、特性が低下するほどではない。また、水の供給や酸素の排出がスムーズに行われることを考慮すると、第2触媒層2Cの厚さは、200nm以上2000nm以下であることが好ましい。
第3触媒層2Cには、親水性材料や疎水性材料等の添加剤が5質量%以下含まれていてもよい。
第1触媒層2Aと第2触媒層2Bは接していることが好ましく、直接的に接していることがより好ましい。第1触媒層2Aの第2触媒層2Bを向く面は、第2触媒層2Bの第1触媒層2Aを向く面と接していることが好ましい。第1触媒層2Aの第2触媒層2Bを向く全面は、第2触媒層2Bの第1触媒層2Aを向く全面と接していることが好ましい。
第2触媒層2Bと第3触媒層2Cは接していることが好ましく、直接的に接していることがより好ましい。第2触媒層2Bの第3触媒層2Cを向く面は、第3触媒層2Cの第2触媒層2Bを向く面と接していることが好ましい。第2触媒層2Bの第3触媒層2Cを向く全面は、第3触媒層2Cの第2触媒層2Bを向く全面と接していることが好ましい。
第1触媒層2A、第2触媒層2B及び第3触媒層2Cは、それぞれ、1層だけ含まれていることが好ましい。例えば、第1触媒層2A、第2触媒層2B、第3触媒層2C、第2触媒層2B、第1触媒層2Aの順に5層積層した場合、積層触媒2内での物質輸送がし難くなる。また、構造が複雑になったとしても触媒性能が特に向上しないため、積層触媒2は、単一の第1触媒層2A、単一の第2触媒層2B及び単一の第3触媒層2Cで構成されていることがより好ましい。そして、図1に示すように、各層の間に中間層が含まれない第1触媒層2A、第2触媒層2Bと第3触媒層2Cが各1層で順に積層していることが好ましい。
第1触媒層2A及び第3触媒層2Cの厚さに対する第2触媒層2Bの比([第2触媒層2Bの厚さ]/([第1触媒層2Aの厚さ]+[第3触媒層2Cの厚さ])は1/300以上1/5以下が好ましい。この範囲にあることで水電解と燃料電池の両方で良好な特性が得られ、第2触媒層2Bの厚さの割合が十分にあるため、上記の第2触媒層2Bによる耐久性等の効果が得られる。。より好ましくは1/100以上1/10以下である。第1触媒層1Aと第3触媒層2Cの厚さの比率([第1触媒層2Aの厚さ]/[第3触媒層2Cの厚さ])は、水電解と燃料電池の特性のバランスによって選択され、水電解と燃料電池の両特性を考慮すると、1/5以上5以下が好ましい。
本実施形態に係る電極では、燃料電池としての特性を考慮すると第1触媒層2Aが基材1側を向いていると触媒への酸素の供給や水の排出がスムーズに行われるため好ましい。水電解としての特性を考慮すると第3触媒層2Cが基材1側を向いていると水の供給や酸素の排出がスムーズに行われるため好ましい。
このように、本実施形態に係る積層触媒2を備えることで、水電解及び燃料電池において優れた特性を両立することができる。
積層触媒2を構成する触媒層は、複数の触媒ユニットで構成された多孔質触媒層である。触媒ユニットは、担体を含まない担体レスの触媒である。電気化学セルに使用される触媒層は高いセル特性を得るため、カーボンなど材料を担体としてその表面に触媒を担持させた、担持触媒によって一般的に構成される。担体材料は主要な電極触媒反応に殆ど寄与しないが、触媒材料の反応面積の向上など触媒材料を制御できるほか、電気化学セルによって空孔構造、電気伝導性、イオン伝導性などを改善できると報告されている。担体レスとは、触媒層を構成する触媒には担体を使用しないことである。この触媒層は粒子が凝集した多孔体構造、または空隙層を含む積層構造を持つ触媒ユニットから構成されることが好ましい。
貴金属触媒を使用した場合は少ない使用量においても、電気化学セルの高い特性と高い耐久性を保つことが可能である。図2(a)と図2(b)に多孔体構造を持つ触媒ユニットと空隙層を含む積層構造を持つ触媒ユニットをそれぞれ示す。図2(a)は粒径が典型的には10nm以下の粒子が凝集した多孔体構造の触媒ユニットである。図2(b)は厚さが典型的には10nm以下のシート状触媒と空隙層を含む積層構造を持つ触媒ユニットをそれぞれ示した。触媒材料が担体に担持された場合は、触媒は一般的にナノサイズの粒子状であるが、多孔体構造を持つ触媒ユニットの場合は触媒自体がスポンジ状である。空隙層を含む積層構造を持つ触媒ユニットの場合は、触媒はナノシート状(ナノシート触媒)になる。スポンジ状またはナノシート状の触媒を用いることによって電気化学セルの特性を向上させることが可能である。電極触媒反応は触媒の表面において生じるため、触媒の形状は触媒表面の原子配列、電子状態に影響を及ぼす。空隙層を含む積層構造を持つ触媒ユニットの場合は、隣接のナノシート同士は部分的に一体化することが望ましい。メカニズムはまだ完全に解明されていないが、電極反応のためのプロトン伝導または水素原子伝導をよりスムーズに達成できると考えられるためである。
また、図2(c)に示したように積層構造内部のナノシートを多孔質化することによってより高い特性が得られる。ガス拡散と水管理を向上できるためである。積層構造内部のナノシートの間に繊維状カーボンを含む多孔質ナノカーボン層(図2(d))またはナノセラミックス材料層を配置した方が、耐久性、ロバスト性をより向上できる。主要な電極反応を寄与する触媒は多孔質ナノカーボン層に含有される繊維状カーボンに殆ど担持されていないため多孔質ナノカーボン層を含む積層構造ユニットは担体レスと考えている。ここで、水分の排出など物質の移動がよりスムーズになるため、触媒層の空孔率は、50~90Vol.%であることが好ましい。また、触媒層の空孔率がこの範囲内であれば、貴金属の利用効率を低下させることなく、物質を十分に移動させることができる。
カーボン粒子などを触媒の担体として用いると、水電解の際にカーボン粒子が酸化されて二酸化炭素になってしまい、触媒が劣化してしまう。実施形態では、触媒に担体を用いないことで、水電解を行なっても優れた特性を維持することができる。
第1触媒層2Aと第2触媒層2Bの境界及び第2触媒層2Bと第3触媒層2Cの境界は以下の様にして求める。まず、エネルギー分散型X線分光分析装置付き走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope / Energy Dispersive X-ray Spectroscop; SEM-EDX)で積層触媒2の断面の金属元素の組成分布を求める。図3に分析位置を示す。図3の面は、積層触媒の基材1側の面である。図3に示す9つのスポット(A1~A9)の位置について、積層触媒の深さ方向に分析する。図3に示すように、触媒長さL1と触媒幅L2(L1≧L2)とした場合、電極100の幅方向に対向する2辺からそれぞれ内側にL3(=L1/10)の距離のところに仮想線を引き、電極100の長さ方向に対向する2辺からそれぞれ内側にL4(=L2/10)の距離のところに仮想線を引き、さらに、電極100の中心を通る幅方向に平行な仮想線を引き、電極100の中心を通る長さ方向に平行な仮想線を引き、仮想線の交点9点を中心とする領域を観察スポットA1~A9とする。
EDXでは、図4の積層触媒2の断面図に示すように50nm幅の測定値の平均値を当該50nm幅の領域の金属元素の比率とする。各分析スポットで表面から同じ深さの位置を分析する。各深さ範囲(D1~Dn)においてA1からA9の金属元素の比率を求め、その平均値を各深さ範囲の金属元素の比率とする。積層触媒2は、CVD等で成膜した比較的平坦で緻密な膜ではなく、数十nmの凹凸(触媒が存在しない領域)が含まれる多孔質な層である。このような触媒層の場合、界面も凹凸のある面になる。このような凹凸を考慮するために厚さ方向に範囲のある領域の元素濃度を評価している。なお、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等が積層触媒2に含まれる場合は、FT-IR等で分析し、積層触媒2に含まれる量を求める。
次に、X線光電子分光法((X-ray Photoelectron Spectroscopy; XPS)で金属元素の化学結合状態を求め、金属、合金及び酸化物(化合物)の比率を求める。分析位置は、SEM-EDXと同じ分析スポットA1~A9である。積層触媒2の厚さ方向に10nm間隔で分析しSEM-EDXと同じように平均値から各深さ範囲(D1~Dn)の金属、合金及び酸化物(化合物)の比率を求める。このようにして、SEM-EDXの分析結果とXPSの分析結果を関連付けることで、各深さ範囲(D1~D9)の金属元素の比率とその金属の状態(金属、合金、化合物の種類とその比率)が求められる。
そして、積層触媒2を全て削り取り、積層触媒2の重さを測定する、次いで、削り取った積層触媒2を十分に粉砕混合した一部のサンプルを溶解させて誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)で分析することにより、積層触媒2の全体と各深さ範囲(D1~Dn)の金属元素の質量を求める。
分析によって得られた結果を解析して、第2触媒層2Bの範囲を求める。例えば、積層触媒2の表面から200nmの深さまで(D1からD4)、Ptの金属とPtを含む合金の総量が90質量%以上であり、Ptの濃度が90atom%以上であったが、表面から200nmの深さから250nmの深さの範囲(D5)において、Ptの金属とPtを含む合金の総量が90質量%以上であり、Ptの濃度が90atom%以上を満たさなくなり上記の第2触媒層2Bの濃度(比率)条件を満たすとき、表面から200nmの深さが第1触媒層2Aと第2触媒層2Bの境界として定められる。そして、表面から250nmの深さから300nmの深さの範囲(D6)において、上記第2触媒層の濃度(比率)を満たさなくなり、Ir酸化物、Ru酸化物、IrとRuの複合酸化物の総量が90質量%以上で、IrとRuの濃度の和が90atom%以上を満たすとき、表面から250nmの深さが第2触媒層2Bと第3触媒層2Cの境界として定まる。積層触媒2の全体の厚さは、SEM-EDXによる観察で求められるため、積層触媒2の中間に存在する第2触媒層2Bの位置が求まることで、第1触媒層2Aと第3触媒層2Cの厚さも求まる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、膜電極接合体(Membrane Electrode assembly; MEA)に関する。図5にMEA200の断面図を示す。
MEA200は、第1電極21と、第2電極22と、第1電極21と第2電極22の間に設けられた電解質膜23とを含む。MEA200は燃料電池及び水電解の両方に利用できる。第1電極21と第2電極22のいずれか一方に第1実施形態の電極100を用いる。両方の電極に第1実施形態の電極100を用いてもよい。一方の電極だけに第1実施形態の電極100を用いた場合は、他方の電極にPt粒子を触媒として用いた電極、例えば、基材1上に第1触媒層2Aのみを有する電極を用いることができる。
第1電極21は、電解質膜23の一方の面と隣接し、電解質膜23と隣接する触媒層24と、触媒層24と隣接する基材25とを含む。
第2電極22は、電解質膜23の他方の面と隣接し、電解質膜23と隣接する触媒層26と、触媒層26と隣接する基材27とを含む。
電解質膜23は、プロトン伝導性がよく電気的に絶縁された膜である。プロトン伝導性を有する電解質膜としては、例えばスルホン酸基を有するフッ素樹脂(例えば、ナフィオン(商標 デュポン社製)、フレミオン(商標 旭化成社製)、およびアシプレックス(商標 旭硝子社製)などや、タングステン酸やリンタングステン酸などの無機物を使用することができる。
電解質膜23の厚さは、MEA200の特性を考慮して適宜決定することができる。強度、耐溶解性およびMEAの出力特性の観点から、電解質膜23の厚さは、好ましくは10μm以上200μm以下である。実施形態の厚さは、積層方向における平均厚さを表す。実施形態における積層方向とは、第2の電極22から第1の電極21に向かう方向を表す。
(第3実施形態)
第3実施形態は、燃料電池及び水電解の可逆セルに関する。可逆セルは、燃料電池モードと水電解モードの2つの動作モードを有する。図6に第3実施形態の可逆セル300の断面図を示す。図6に示すように実施形態3の可逆セル300は、MEA200と給電体31と、セパレーター32と、給電体33と、セパレーター34と、ガスケット(シール)35と、ガスケット(シール)36と、を有する。給電体31及び33は、導電性を有し、ガスや水を通すものであれば良い。また、給電体31、33は、セパレーター32、34と一体化してもよい。具体的には、セパレーターに水やガスが流れる流路を持つものや、多孔質体を持つものなどであり、これに限定されるわけではない。
図6の可逆セル300は、図示しない電極が給電体31と給電体33と接続し、カソードとアノードで反応が生じる。水電解モードでは、アノードには、水が供給され、アノード電極で、水が、プロトン、酸素と電子に分解される。電極の支持体と給電体が多孔質体であり、この多孔質体が流路板として機能する。生成した水と未反応の水は、排出され、プロトンと電子はカソード反応に利用される。カソード反応は、プロトンと電子が反応し、水素を生成する。生成した、水素は、例えば、燃料電池用燃料として利用される。セパレーター32、34でMEA200は保持され、ガスケット(シール)35、36で気密性を保たれている。水素と酸素の供給と水の排出は図示しないが、燃料電池モードでは、酸素極に酸素が供給され燃料極で生成して電解質膜を通ったプロトンが反応し、水が生成し、燃料極には、水素が供給されプロトンと電子が生成して発電する。水電解モードで生成した水素を燃料極に供給することができる。水電解モードで生成した酸素又は空気が酸素極に供給される。
(第4実施形態)
第4実施形態はスタックに関する。図7は、第4実施形態のスタックを示す図である。図7に示す第4の実施形態のスタック400は、MEA200又は可逆セル300を複数個、直列に接続したものである。可逆セルの両端に締め付け板41、42が取り付けられている。
燃料電池モードでは、一枚のMEA200又は可逆セル300による電圧は低いため、MEA200又は可逆セル300を複数個、直列に接続したスタック400を構成すると、高い電圧を得ることができる。水電解モードでは、一枚のMEA200からなる可逆セル300での水素生成量は少ないため、可逆セル300を複数、直列に接続したスタック400を構成すると、大量の水素を得ることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態は、燃料電池及び水電解の可逆装置に関する。図8は、第5の実施形態の燃料電池及び水電解の可逆装置を示す図である。第5の実施形態は、燃料電池及び水電解の可逆装置500には、スタック400が用いられる。スタック400は、電源51、水タンク52、水素タンク53及び負荷54と接続している。可逆セル300を直列に積層したものをスタック400として用いる。水電解モードでは、スタック400の電源51によって電極間に電圧が印可される。そして、アノードに水が供給され、水が電気分解されて、アノードでは酸素が発生し、カソードでは水素が発生する。発生した水素は、水素タンク53に溜められる。そして、燃料電池モードでは、水素タンク53から燃料極に水素が供給され、酸素極に水素が供給され、電極反応により発電する。また、酸素極で発生した水は、水タンク52に溜められ、水電解に使用することもできるし、水は廃棄されてもよい。発電された電力は、負荷54で消費される。太陽光などで発電した電力は、蓄電池に溜めることができる。しかし、蓄電池が満充電になった状況などにおいて、太陽光で発電した電力を用いて水電解を行なって、電気エネルギーを水素(燃料)に変換し、さらに、その水素を用いて必要なときに発電をすることができる。
(第6実施形態)
第6実施形態は車両に関する。車両は、燃料電池及び水電解の可逆装置500を用いている。本実施形態にかかる車両の構成を、図9の車両600の模式図を用いて簡単に説明する。車両600は、燃料電池及び水電解の可逆装置500、車体601、モーター602、車輪603と、制御ユニット604を有する。燃料電池及び水電解の可逆装置500、モーター602、車輪603と、制御ユニット604は、車体601に配置されている。燃料電池及び水電解の可逆装置500の電極は、負荷制御ユニット604を介して、負荷であるモーター602とつながっている。制御ユニット604は、燃料電池の500から出力した電力を変換したり、出力調整したりする。モーター602は燃料電池500から出力された電力を用いて、車輪603を回転させる。実施形態の電極100を用いることで実施形態の燃料電池及び水電解の可逆装置500は、燃料電池モードと水電解モードの両方で発電と水素製造の両方を行なうことができる。例えば、車両600に搭載された太陽電池で発電された電力や回生モードで発電された電力で水電解を行なうことで、燃料電池モードの燃料を車両600が自ら製造することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態は、飛翔体(例えば、マルチコプター)に関する。飛翔体は、燃料電池及び水電解の可逆装置500を用いている。飛翔体は、燃料電池及び水電解の可逆装置500を用いている。本実施形態にかかる飛翔体の構成を、図10の飛翔体(クアッドコプター)700の模式図を用いて簡単に説明する。飛翔体700は、燃料電池及び水電解の可逆装置500、機体骨格701、モーター702、回転翼703と制御ユニット704を有する。燃料電池及び水電解の可逆装置500、モーター702、回転翼703と制御ユニット704は、機体骨格701に配置している。燃料電池及び水電解の可逆装置500のカソードとアノードは、負荷制御ユニット704を介して、負荷であるモーター702とつながっている。制御ユニット704は、燃料電池及び水電解の可逆装置500から出力した電力を変換したり、出力調整したりする。モーター702は燃料電池及び水電解の可逆装置500から出力された電力を用いて、回転翼703を回転させる。実施形態の電極100を用いることで実施形態の燃料電池及び水電解の可逆装置500は、燃料電池モードと水電解モードの両方で発電と水素製造の両方を行なうことができる。例えば、飛翔体700に搭載された太陽電池で発電された電力で水電解を行なうことで、燃料電池モードの燃料を飛翔体700が自ら製造することができる。
以下、実施例および比較例を説明する。
(実施例1)
基材として、厚みが200μmのTiメッシュを用意した。この基材上に、表面処理を行ない、不活性ガス雰囲気でPt、NiとCoをターゲットに用いたスパッタを開始し、一定時間経過後に、酸素ガスを混入させ、Ir、RuとNiをターゲットに変更して反応性スパッタする。その後、硝酸により造孔剤であるNi(酸化物を含む)及びCoを除去し多孔質構造の積層触媒が基材上に形成された第1電極を作製する。そして、基材として、厚みが25μmの炭素層を有するカーボンペーパーToray060(東レ社製)上に不活性ガス雰囲気でPt、NiとCoをターゲットに用いたスパッタを行ない、硝酸により造孔剤を除去して多孔質構造触媒が基材上に形成された第2電極を作製する。第2電極のPtの面積あたりの質量は0.10mg/cmとする。実施例1では、貴金属と非貴金属を交互にスパッタすることで、触媒金属(酸化物)と空隙が交互に積層した触媒(ナノシート状積層)を作製するが、貴金属と非貴金属を同時にスパッタすることで粒子が凝集した多孔質構造を有する触媒(凝集粒子)を作製することも可能である。
作製した電極を5cm×5cmの正方形になるように部加工する。そして、2枚の電極で厚さが127μmのナフィオン117(デュポン社製)を挟み、熱圧着して接合することにより可逆セル用のMEAを得た(電極面積は約16cmである、熱圧着条件:120℃~200℃、圧力10~200kg/cmで、10秒~5分間)。
得られたMEAを流路が設けられている二枚のセパレーターの間にセッティングし、可逆セルを作製する。
まず、水電解の特性を評価する。得られた単セルに対して、セル温度を80℃に維持し、陽極に水を供給した。単セルに1.3~2.5Vの電圧をかけ、MEAのコンディショニングとして約5時間においてから、作製した単セルの水電解特性を評価した。
電流密度が2.0A/cmになるように単セルに電圧をかけ、50時間連続水電解した後の電圧(V)を水電解の電圧特性指標とする。
50時間連続運転後電圧≦1.9V A;
1.9V<50時間連続運転後電圧<2.0V B;
50時間連続運転後電圧≧2.0V C;
また、水電解の安定性については、5A/cmにおいて連続運転を行いながらセル電圧を測定、初期電圧の110%に上昇した時点の運転時間を耐久時間とし以下の基準によって安定性を評価する。
耐久時間≧2000時間 A;
200時間<耐久時間<2000時間 B;
耐久時間≦200時間 C;
次に、燃料電池の特性を評価する。作製した単セルを電子負荷装置を搭載した評価装置に設置したのちに、セル温度80℃、燃料(水素、ストイキ2、100%RH)を燃料極(第1電極)側に供給する。また、酸化剤(酸素、ストイキ10、100%RH)を酸素極(第2電極)側に供給する。次に、電子負荷装置を定電流モードに設定し、単セルの電流を1A/cmで24時間保持し、コンディショニングを行う。セル温度80℃、燃料(水素、ストイキ2、100%RH)を燃料極側に供給し、酸化剤(空気、ストイキ2、100%RH)を酸化極側に供給し、I-V測定を評価する。電流密度が1A/cmのときの燃料電池のセル電圧(V0)を燃料電池の電圧特性指標とする。
1時間連続運転後電圧≧0.58V A;
0.53V<1時間連続運転後電圧<0.58V B;
1時間連続運転後電圧≦0.53V C;
燃料電池の安定性については、単セルに対し2万電位サイクル(矩形波:燃料極0.6V、 3s;酸化極1.0V、3s)を行い、その後電流密度が1.0A/cmになるように電子負荷装置を定電流モードに設定し、1時間連続発電した後の電圧(Vf)を燃料電池の電圧特性指標とし、電位サイクルによる電圧変動率((V0―Vf)/V0)を求めた。以下の基準によって安定性を評価する。
電圧劣化率<10% A;
10%≦電圧劣化率≦25% B;
電圧劣化率>25% C;
また、表1に、実施例1~21、比較例1~6の電極についてまとめる。そして、表2に水電解及び燃料電池の評価結果等をまとめる。
Figure 0007218263000001
Figure 0007218263000002
実施例1~21は、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てB以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。
(実施例1、実施例2)
第1触媒層が基材側にある場合、第3触媒層が基材側にある場合いずれも、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。
(実施例3)
第1触媒層、第2触媒層、第3触媒層が凝集粒子である場合も、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。
(実施例1、実施例4~8)
第1触媒層の厚さが200nmから2000nmの場合、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第1触媒層の厚さが100nmの場合、燃料電池としての特性と安定性はBであるが、比較例と比べて水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第1触媒層の厚さが2300nmの場合、水電解としての特性と安定性はBであるが、比較例と比べて水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第1触媒層の厚さが200nmから2000nmの場合で特に、酸素の供給や水の排出がスムーズに行われたと考えられる。
(実施例1、実施例9~13)
第3触媒層の厚さが200nmから2000nmの場合、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第3触媒層の厚さが100nmの場合、水電解としての特性と安定性はBであるが、比較例と比べて水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第3触媒層の厚さが2300nmの場合、燃料電池としての特性と安定性はBであるが、比較例と比べて水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。燃料電池としての特性と安定性はBであるが、比較例と比べて水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第3触媒層の厚さが200nmから2000nmの場合で特に、水の供給や酸素の排出がスムーズに行われたと考えられる。
(実施例14)
第1触媒層はナノシート状積層で、第2触媒層、第3触媒層は凝集粒子の場合、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。
(実施例1、15~20)
第2触媒層の厚さが4nmから200nmの場合、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第2触媒層の厚さが300nmの場合水電解、燃料電池の特性と安定性は全てB以上であり、比較例と比べて水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。第2触媒層の厚さが4nmから200nmの場合、金属系と酸化物系の両方を含むことで、触媒への酸素の供給や排出、水の供給や排出に有効な複雑なネットワークを形成したと考えられる。第2触媒層の厚さが300nmの場合、金属系と酸化物系の両方を含むことで、触媒への酸素の供給や排出、水の供給や排出に有効な複雑なネットワークを形成したが、第2触媒層の厚さがやや厚く、体積あたりの燃料電池及び水電解の性能がやや低下したと考えられる。
(実施例1、21)
第3触媒層に、IrとRuがどちらも存在していても、水電解、燃料電池の特性と安定性が全てA以上であり、水電解、燃料電池の可逆装置として優れていることがわかる。
明細書中、元素の一部は元素記号のみで表している。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。水電解用セルとして、PEMECを挙げたが、これ以外の電解セルでも、同様に本発明を適用できる。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…電極、1…基材、2…積層触媒2、2A…第1触媒層。2B…第2触媒層、2C…第3触媒層
101…電極(陽極);12…基材;
200…膜電極複合体;21…第1電極;22…第2電極;23…電解質膜;24、26…触媒層;25、27…基材;
300…可逆セル;31…給電体;32、34…セパレーター;33…給電体;35、36…ガスケット(シール);
400…スタック;41、42…締め付け板;
500…燃料電池および水電解の可逆装置、51…電源、52…水タンク、53…水素タンク、54…負荷
600…車両、601…車体、602…モーター、603…車輪、604…制御ユニット
700…飛翔体、701…機体骨格、702…モーター、703…回転翼、704…制御ユニット

Claims (11)

  1. Ptを主成分とする貴金属を主体とする第1触媒層と、Ir及びRuを主成分とする貴金属の酸化物並びにPtを主成分とする貴金属の混合物を主体とする第2触媒層と、Ir及びRuを主成分とする貴金属の酸化物を主体とする第3触媒層とが順に積層し
    前記第1触媒層の厚さは、100nm以上であり、
    [第2触媒層2Bの厚さ]/([第1触媒層2Aの厚さ]+[第3触媒層2Cの厚さ])は1/300以上1/5以下である水電解及び燃料電池用の積層触媒。
  2. 前記第1触媒層において、Ptの金属とPtを含む合金の総量が90質量%以上であり、
    前記第1触媒層に含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するPtの濃度が90atom%以上であり、
    前記第2触媒層において、Ptの金属、Ptを含む合金、Ir酸化物、Ru酸化物、IrとRuの複合酸化物の総量が90質量%以上であり、
    前記第2触媒層に含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するPtの濃度が90atom%未満であり、IrとRuの濃度の和が90atom%未満であり、
    前記第3触媒層において、Ir酸化物、Ru酸化物、IrとRuの複合酸化物の総量が90質量%以上であり、
    前記第3触媒層に含まれるPt、IrとRuの濃度の和に対するIrとRuの濃度の和が90atom%以上である請求項1に記載の水電解及び燃料電池用の積層触媒。
  3. 前記第2触媒層の厚さは、4nm以上であり、
    前記第3触媒層の厚さは、100nm以上である請求項1又は2に記載の水電解及び燃料電池用の積層触媒。
  4. 前記第1触媒層は、Ptを主成分とするシート状で担体レスの貴金属触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、Ptを主成分とする貴金属の担体レス粒子が凝集した多孔質構造を有し、
    前記第2触媒層は、Ptを主成分とするシート状で担体レスの貴金属触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、Ptを主成分とする貴金属の担体レス粒子が凝集した多孔質構造と、IrとRuを主成分とするシート状酸化物で担体レスの貴金属触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、IrとRuを主成分とする貴金属酸化物で担体レスの粒子が凝集した多孔質構造とを有し、
    前記第3触媒層は、IrとRuを主成分とするシート状酸化物で担体レスの貴金属触媒層と空隙層が積層した多孔質構造、及び/又は、IrとRuを主成分とする貴金属酸化物で担体レスの粒子が凝集した多孔質構造を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水電解及び燃料電池用の積層触媒。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水電解及び燃料電池用の積層触媒と、
    基材を用いた電極。
  6. 請求項5に記載の電極を用いた膜電極接合体。
  7. 請求項6に記載の膜電極接合体を用いた電気化学セル。
  8. 請求項6に記載の膜電極接合体又は請求項7に記載の電気化学セルを用いたスタック。
  9. 請求項6に記載の膜電極接合体、請求項7に記載の電気化学セル、又は、請求項8に記載のスタックを用いた燃料電池および水電解の可逆装置。
  10. 請求項9に記載の燃料電池および水電解の可逆装置を用いた車両。
  11. 請求項9に記載の燃料電池および水電解の可逆装置を用いた飛翔体。
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