JP7217581B2 - 汚染土壌の分級洗浄処理方法 - Google Patents

汚染土壌の分級洗浄処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7217581B2
JP7217581B2 JP2019065336A JP2019065336A JP7217581B2 JP 7217581 B2 JP7217581 B2 JP 7217581B2 JP 2019065336 A JP2019065336 A JP 2019065336A JP 2019065336 A JP2019065336 A JP 2019065336A JP 7217581 B2 JP7217581 B2 JP 7217581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
sieve
amount
swelling
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019065336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020163265A (ja
Inventor
正郎 小西
亮介 今井
祐也 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Priority to JP2019065336A priority Critical patent/JP7217581B2/ja
Publication of JP2020163265A publication Critical patent/JP2020163265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7217581B2 publication Critical patent/JP7217581B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

本発明は、汚染土壌の分級洗浄処理方法に関し、例えば、中間貯蔵等された汚染土壌を再利用するための分級洗浄処理方法に関するものである。
除染等で発生した除去土壌は、30年間を目途として貯蔵保管するために、破砕や分別処理等が施されている。この分別処理では、例えば、対象土壌の3wt%程度の改質材を添加することで粘性の高い土壌を砂状に改質して木の枝や葉等と分別し易くする等、分別処理の処理能力を向上させるための改質処理が施されている。この改質材には、高分子吸水性樹脂や高性能凝集剤等が微量に含まれている。
このような分別処理後の除去土壌は、最終処分に回す土壌を減容するため、線量の低い土壌を盛土材のあんこや道路路床として再利用する等、再利用のための調整が実施されている。この再利用のための処理方法としては、放射性セシウムの濃度を低減させるために、分級洗浄処理により除去土壌を粗粒分と細粒分とに分別し、放射性セシウムの吸着量が相対的に多い細粒分(一般的には、例えば、75μm未満の篩を通過した土粒子)を分離して抽出する一方、粗粒分を資材として再利用することで再利用時の公衆被ばくを抑制することが処理方法の1つとして検討されている。
なお、例えば、特許文献1には、高分子吸水性樹脂を使用した紙おむつについて、使用済み紙おむつ使用材の再生処理および紙おむつに使用されているパルプ成分及び不織布・ビニールを再利用できるように回収する技術について開示されている。
特開2000-84533号公報
しかし、分別処理後の除去土壌には、含有量は多くないものの高分子吸水性樹脂が含まれているため、分級洗浄処理に際して、除去土壌中の高分子吸水性樹脂が含水膨張することにより篩を通過せずに目詰まりを起こさせるので、膨潤した高分子吸水性樹脂や、75μm未満の土粒子が篩を通過せず、再利用される土壌(以下、再生土壌という)中に多く含まれてしまう。このように、高分子吸水性樹脂が含まれているため、常に含水率が高く、水を吸って膨張する等、再生土壌の特性が低下する虞がある。
また、放射性セシウムは75μm未満の土粒子に比較的多く吸着し集積する可能性が高いので、75μm未満の土粒子が篩を通過せず再生土壌中に多く含まれることにより、改質材とともに再生土壌中に放射性セシウムが残される可能性があり、再生土壌の線量が高くなる虞がある。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、再生土壌の特性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の汚染土壌の分級洗浄処理方法は、高分子吸水性樹脂を含む汚染土壌の分級洗浄処理の分級洗浄方法であって、前記汚染土壌の分級洗浄処理の開始時に、前記汚染土壌に膨潤抑制剤を添加し、前記膨潤抑制剤は硫酸第一鉄七水和塩を含み、前記硫酸第一鉄七水和塩の添加量は、0.5~3wt%であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記膨潤抑制剤の添加量を変えることにより、前記分級洗浄処理において篩を通過する土粒子の量および前記篩を通過せず残留する土粒子の量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、分級洗浄処理によって得られる再生土壌の特性を向上させることが可能となる。
国等で検討が進められている除去土壌の処理の流れを示す概念図である。 中間貯蔵施設における除去土壌の処理施設の要部概念図である。 受入分別施設の一例の説明図である。 分級洗浄処理の原理を説明するための説明図である。 (a)は高分子吸水性樹脂の要部平面図、(b)は図5(a)の高分子吸水性樹脂の化学式を示す図である。 (a)は高分子吸水性樹脂を構成するCOO基の挙動を示す図、(b)は吸水前後の高分子吸水性樹脂の要部平面図である。 (a)は改質剤の添加率と75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率との関係を示す図、(b)は塩化カルシウムの添加率と75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率との関係を示す図、(c)は硫酸第一鉄七水和塩の添加率と75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率との関係を示す図である。 図7(b),(c)から分かる結果をまとめて示した図である。 本発明の一実施の形態に係る分級洗浄施設の一例の概略構成図である。 本発明の一実施の形態に係る分級洗浄施設の他の例の概略構成図である。 本発明の一実施の形態に係る除去土壌の分級洗浄方法を示すフロー図である。 (a),(b)はそれぞれ塩化カルシウムと硫酸第一鉄七水和塩とを膨潤抑制剤として用いた場合の75μmの篩を通過した分の土壌量(乾燥重量)を示す図である。 図12から分かる結果をまとめて示した図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、ここでは汚染物質を含む土壌として放射性物質を含む土壌を例示する。この場合、汚染物質を含む土壌の汚染物質濃度とは放射性物質を含む土壌の放射線濃度のことである。
(第1の実施の形態)
図1は国等で検討が進められている除去土壌の処理の流れを示す概念図である。
この処理の流れによれば除去土壌等は、放射線セシウム(Cs)濃度(汚染物質濃度、放射線濃度)に応じて土壌S1~S4に区分され、中間貯蔵施設Fiに一時保管される。この間、減容処理等を行い、浄化物は再生資材として再利用する。また、減容処理等により生じた濃縮物は最終処分場で処分する。なお、土壌S1はCs濃度が8000Bq/kg以下、土壌S2はCs濃度が8000~20000Bq/kg以下、土壌S3はCs濃度が200000~80000Bq/kg以下、土壌S4はCs濃度が80000Bq/kg以上である。
この計画によれば、土壌S1~S4は、中間貯蔵施設Fiの受入分別施設Fsに運ばれ、分別処理が施され土壌中の異物が除去される。この分別処理においては、上記したように、高分子吸水性樹脂等を含む改質材が土壌中に添加される。分別処理後の土壌S1,S2の一部は、適宜放射能の減衰処理等が施された後、再生土壌として回収される。また、分別処理後の土壌S3は、分級洗浄施設Fcにおいて分級洗浄処理が施される。この分級洗浄処理において、例えば、75μm以上の土粒子の一群として残留したものは再生土壌として回収される。一方、上記分級洗浄処理において、例えば、75μm未満の土粒子の一群として抽出された濃縮物は、熱処理施設Ftにおいて熱処理等が施されて、スラグや焼成物になるものと、熱処理後に洗浄処理施設Fwにおいて洗浄処理等が施されて最終処分場で最終処分されるものとに分かれる。
図2は中間貯蔵施設における除去土壌の処理施設の要部概念図である。
中間貯蔵施設には、受入分別施設Fsと、分級洗浄施設Fcとが設置されている。受入分別施設Fsでは、受け入れた除去土壌に対して分別処理を施すことにより、可燃物等のような異物を除去する。分級洗浄施設Fcでは、分別処理が施された除去土壌に対して分級洗浄処理を施すことにより、例えば、粒径が約2mm以上の礫等と、粒径が約2~0.075mmの砂等と、粒径が約0.075mm以下のシルト・粘土等とに分類する。
図3は受入分別施設の一例の説明図である。
受入分別施設Fsには、除去土壌の移動方向に沿って順に、荷下ろし設備Fu、破袋設備Fbおよび分別設備Fssが設置されている。除去土壌は、フレキシブルコンテナバック等のような包材CBに収容された状態でトラックTR等に載せられて荷下ろし設備Fuに運ばれる。
荷下ろし設備Fuは、トラックTR等で運ばれた包材CBを受け入れ、クレーンCR等によりベルトコンベアBC1に移載する設備である。この段階では除去土壌が包材CBに収容されており外部に飛散し難いので、荷下ろし設備Fuは屋根等を有する簡単な建物内に設置されている。
破袋設備Fbは、ベルトコンベアBC1で運ばれた包材CBを破袋機BMで破る設備である。破袋設備Fbやその後段の分別設備Fssは、除去土壌に因る粉塵が周囲に広がらないように屋根および周壁等を有する建屋内に設置されている。
分別設備Fssは、破袋処理後の除去土壌から可燃物等のような異物を除去して分別する設備であり、例えば、直列に並んだ2台の篩機SV1,SV2と、各部を繋ぐ3台のベルトコンベアBC2~BC4とを有している。すなわち、破袋機BMから排出された除去土壌等は、ベルトコンベアBC2を通じて前段の篩機SV1に収容される。この篩機SV1で包材残渣等のような異物FM1が除去された除去土壌は、ベルトコンベアBC3を通じて後段の篩機SV2に収容される。この篩機SV2で木の枝、葉または根等のような異物FM2が除去された除去土壌は、分別後の除去土壌としてベルトコンベアBC4を通じて後段に送られる。
ところで、この分別設備Fssでは、上記したように篩機SV2前段のベルトコンベアBC3上において除去土壌に対象土壌の3wt%程度の改質材を添加、混合することにより、粘性の高い除去土壌を砂状に改質して木の枝、葉または根等を分別し易くし、例えば、粒径が20mm以下の除去土壌を効率的に回収するようにしている。
改質材としては、例えば、シリカ系、石膏系またはゼオライト系材料を母材として高分子吸水性樹脂や高性能凝集剤等を微量に添加した組成のものが多く使用されている。このため、上記した分別後の除去土壌中には、改質材中に配合された高分子吸水性樹脂等が微量に含まれている。
しかし、除去土壌中に高分子吸水性樹脂が含まれていると、分別処理後の分級洗浄処理に際して、除去土壌中の高分子吸水性樹脂が吸水膨張することにより篩を通過せずに目詰まりを起こさせるので、膨潤した高分子吸水性樹脂や、75μm未満の土粒子が篩を通過せず、再生土壌中に多く含まれてしまう。このように、高分子吸水性樹脂が含まれているため、常に含水率が高く、水を吸って膨張する等、再生土壌の特性が低下する虞がある。また、放射性セシウムは75μm未満の土粒子に比較的多く吸着し集積する可能性が高いので、75μm未満の土粒子が篩を通過せず再生土壌中に多く含まれることにより、改質材とともに再生土壌中に放射性セシウムが残される可能性があり、再生土壌の線量が高くなる虞がある。したがって、再生土壌の特性(粒度特性、含水率、含有Cs量による放射線濃度)が低下してしまう虞がある。
そこで、本実施の形態においては、分別後の除去土壌の分級洗浄処理の開始時に、高分子吸水性樹脂の含水膨潤特性を抑制(制御)する添加材として膨潤抑制剤を除去土壌中に添加する。これにより、除去土壌中の高分子吸水性樹脂の膨潤を抑制または防止することができるので、膨張した高分子吸水性樹脂に因る篩の目詰まりを低減または解消することができる。このため、残留した除去土壌に含まれる高分子吸水性樹脂の量を低減できるので、残留した除去土壌(すなわち、再生土壌)の特性(粒度特性、含水率、含有Cs量による放射線濃度)を向上させることができる。
また、除去土壌に添加する膨潤抑制剤の量を調整することにより、除去土壌に含まれる高分子吸水性樹脂の膨潤に因る篩の目詰まりの状態を調節することができるので、75μmの篩を通過する土粒子の一群(除去土壌)の量および75μmの篩を通過せず残留する土粒子の一群(除去土壌)の量を制御することができる。
まず、分級洗浄処理について図4を用いて説明する。図4は分級洗浄処理の原理を説明するための説明図である。なお、図4では図面を見易くするため、細粒分Pfおよび汚染物質Ph等にそれぞれ異なるハッチングを付した。汚染物質Ph等は、例えば、ヒ素等のような重金属元素や放射性物質のことである。
図4の左は、粗粒分Pcと細粒分Pfと汚染物質Ph等とが混合している除去土壌Scを示している。分級洗浄処理は、除去土壌Scに対して機械を用いて洗浄処理および研磨処理を施すとともに、粒径を分級することにより、汚染物質Ph等が吸着している粒径区分を分離し、または、汚染物質Ph等を洗浄液中に溶解させて、汚染物質Ph等を除去土壌Scから抽出する処理方法である。この分級洗浄処理により、図4右上の浄化済等土壌Spを得ることができるとともに、図4右下の脱水ケーキSd(汚染の濃縮)を抽出することができる。なお、浄化済等土壌Spは、定められた放射線量以下の土壌である。
次に、上記した高分子吸水性樹脂の膨潤の原理と、その膨潤を抑制する膨潤抑制剤について図5および図6を用いて説明する。図5(a)は高分子吸水性樹脂の要部平面図、図5(b)は図5(a)の高分子吸水性樹脂の化学式を示す図、図6(a)は高分子吸水性樹脂を構成するCOO基の挙動を示す図、図6(b)は吸水前後の高分子吸水性樹脂の要部平面図である。なお、図6(b)の矢印の左が吸水前を示し、矢印の右が吸水後を示している。
図5(a)に示すように、高分子吸水性樹脂は網目状の構造になっている。この高分子吸水性樹脂が水に接すると、図5(b)に示すように、高分子吸水性樹脂を構成するCOO基に配位されたNaイオンが水分中に溶け出してCOO基がマイナス基となる。すると、図6(a)に示すように、互いに隣り合うCOO基同士が反発し合うことで網目が膨らみ、図6(b)に示すように、網の中に水分を取り込む。これが膨潤の原理とされている。
そこで、NaイオンよりもCOO基への吸着力の高い多価陽イオンが多く存在する環境を醸成されると、COO基に再び多価陽イオンが配位され、取り込んだ水分を吐き出す挙動が生じ膨潤性能が抑制される。このため、イオン化傾向が高くCOO基との親和性がより高い多価陽イオン試薬を膨潤抑制剤として使用することで吸水膨潤した高分子吸水性樹脂から脱水させることができる。
このような膨潤抑制剤の具体例としては、例えば、塩化カルシウムを用いることができる。塩化カルシウムの場合、安価に調達することができる。ただし、塩化カルシウムを用いた場合、脱水処理して回収された75μm未満の土粒子の一群(除去土壌)の最終処分場等への処分の際に、塩化物を含む廃棄物として受け入れが制限される場合がある。その場合は、塩化物イオンを含まない膨潤抑制剤として、例えば、硫酸第一鉄七水和塩を用いることができる。なお、膨潤抑制剤の例としては、上記膨潤抑制の原理を示す材料であれば良く、塩化カルシウムや硫酸第一鉄七水和塩に限定されるものではなく種々変更可能である。
次に、除去土壌のうち分級洗浄処理により75μmの篩を通過せず残留した残留分の含水率について図7および図8を参照して説明する。図7(a)は改質剤の添加率と75μmの篩を通過せず残留した残留分の含水率との関係を示す図、図7(b)は塩化カルシウムの添加率と75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率との関係を示す図、図7(c)は硫酸第一鉄七水和塩の添加率と75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率との関係を示す図、図8は図7(b),(c)から分かる結果をまとめて示した図である。
分級洗浄処理によって75μmの篩を通過せず残留した残留分の量は、改質材中に含まれる高分子吸水性樹脂の含水膨潤性に依存する。すなわち、膨潤抑制剤を用いることなく分級洗浄処理した除去土壌については高分子吸水性樹脂が膨潤して含水率が高くなる結果、75μmの篩を通過せず残留した残留分が土粒子単味よりも多くなる。実際、図7(a)に示すように、除去土壌に添加した改質材の添加率が増えるとともに、75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率が増大し、残留分中に水分が残存する状態が生じている。例えば、2mmの篩を通過した除去土壌に改質材を3wt%添加し、膨潤抑制剤を添加しなかった場合、75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率は54%に達している。
これに対して、発明者の検討によれば、分級洗浄処理の開始時に除去土壌中に膨潤抑制剤を添加した場合、図7(b),(c)に示すように、75μmの篩を通過せず残る残留分の含水率を下げることができた。
すなわち、図7(b)および図8に示すように、膨潤抑制剤として塩化カルシウムを用いた場合、75μmの篩を通過せず残る残留分の膨潤性を抑制(含水率を制御)するのに好ましい膨潤抑制剤の添加量は、例えば、0.25以上、5wt%以下であり、特に、1.0wt%の膨潤抑制剤の添加で含水率を23ポイント低減でき、膨潤抑制剤を用いない場合(含水率が54%)に対して含水率を31%に低減することができた。
また、図7(c)および図8に示すように、膨潤抑制剤として硫酸第一鉄七水和塩を用いた場合、75μmの篩を通過せず残る残留分の膨潤性を抑制(含水率を制御)するのに好ましい膨潤抑制剤の添加量は、例えば、0.1以上、5wt%以下であり、特に、1.5wt%または3wt%の膨潤抑制剤の添加で含水率を25ポイント低減でき、膨潤抑制剤を用いない場合(含水率が54%)に対して含水率を29%に低減することができた。
このように膨潤抑制剤を用いることにより、分級洗浄処理後の除去土壌(再生土壌)の特性を向上させることができる。例えば、この75μmの篩を通過せず残る残留分を盛り土等として再利用する場合、膨潤性を抑制することができるので、水切りを容易にすることができ、締固め作業の効率やトラフィカビリティ等を向上させることができる。
次に、本実施の形態の分級洗浄施設の一例を図9および図10を参照して説明する。図9および図10は本実施の形態に係る分級洗浄施設の一例の概略構成図である。なお、図9および図10において、実線の矢印は汚染物質等の流れを示し、破線の矢印は排水の流れを示し、一点鎖線の矢印は除去土壌の流れを示している。また、図9の点線の矢印は洗浄水の流れを示している。
図9に示すように、分級洗浄施設Fcは、洗浄処理装置WMと、分級処理装置CMと、分離処理装置DMと、脱水処理装置DHMと、排水処理装置DWMとを有している。
洗浄処理装置WMは、例えば、ドラムウォッシャで構成されている。この洗浄処理装置WMは、ドラムD内に散水しながらドラムDを回転させることでドラムD内に収容された除去土壌Scに対して洗浄処理および研磨処理を施す装置である。本実施の形態では、例えば、洗浄処理装置WMのドラムD内に上記した膨潤抑制剤が投入される。
分級処理装置CMは、分級処理を行う装置であり、例えば、図示しない振動篩機とサイクロンとを一体で備えている。洗浄処理装置WMから送られた泥水は、分級処理装置CMのサイクロンで遠心分離される。この分離された重い土壌部分が分級処理装置CMの振動篩機にかけられ水切りされる。すなわち、振動篩機の網に落ちた土砂は、網の上を横方向に移動しながら水切れが行われ、やがて網の端からこぼれ落ちる。また、振動篩機で水切りされた水が、洗浄処理装置WMから次々に送られる泥水に混合されて再びサイクロンに供給されるようになっている。ここでは、例えば、75μm未満の土粒子の一群を抽出して後段に送る一方、75μm以上の土粒子の一群を浄化済等土壌Spとして得る。上記ドラムウォッシャや振動篩機に代えて、例えば、トロンメルやハイメッシュセパレータを用いても良い。また、分級洗浄性能を向上させるため分級処理装置CMとして、例えば、泡浮遊式分離装置や重力式分離装置を用いても良い。
分離処理装置DMは、例えば、シックナーで構成されている。分離処理装置DMは、分級処理装置CMから送られた泥水中の個体粒子を泥漿として分離する装置である。個体粒子は分離処理装置DMの処理槽Tの底に沈殿し、上澄み液は処理槽T内に貯えられるようになっている。
脱水処理装置DHMは、例えば、フィルタプレスで構成されている。脱水処理装置DHMでは、泥状の微粒分を袋状のフィルタに充填した状態で高圧を加えることで脱水し、脱水ケーキSdとして取り出すようになっている。フィルタプレスに代えて、例えば、ベルトプレスを用いても良い。
排水処理装置DWMは、脱水処理装置DHMから送られた排水(汚染物質を含む)を浄化する装置である。排水処理装置DWMで浄化された浄化水は、再び洗浄処理装置WMや分級処理装置CMに送られる。
図10に示す分級洗浄施設Fcの構成は図9とほぼ同じである。こでは、排水の流れが若干異なっている。すなわち、分離処理装置DMで得られた洗浄水を洗浄処理装置WMや分級処理装置CMに供給するとともに、脱水処理装置DHMで得られた排水(汚染物質を含む)を分離処理装置DMに供給するようになっている。
次に、本実施の形態の除去土壌の分級洗浄方法の一例について図9を参照しながら図11のフロー図に沿って説明する。図11は本実施の形態の除去土壌の分級洗浄方法を示すフロー図である。
まず、除去土壌Sc、水および膨潤抑制剤を洗浄処理装置WMのドラムD内に投入した後、ドラムDを回転させることで混合攪拌し、ドラムD内の除去土壌Scを洗浄および研磨する(図11の工程100)。
続いて、洗浄処理後の除去土壌(泥水)を分級処理装置CMに送り、分級処理を施すことにより、75μm未満の土粒子(細粒分Pf(図4参照))の一群を抽出する一方、75μm以上の土粒子(粗粒分Pc(図4参照))の一群を残留分として取り出す(図11の工程101)。この残留分は浄化確認調査により基準適合が確認された後、浄化済等土壌Sp(再生土壌)となる(図11の工程102)。
その後、分級処理装置CMを通過し、汚染が濃縮された細粒分Pf(図4参照)は分離処理装置DMにおいて凝集沈殿を経て脱水処理装置DHMにおいて脱水処理が施され(図11の工程103)、脱水ケーキSdとして排出される。この脱水ケーキSdは、汚染が濃縮していることから汚染土壌として取り扱われ、再処理汚染土壌処理施設等へ搬出される(図11の工程104)。
このように本実施の形態においては、上記したように除去土壌の分級洗浄処理の開始時に除去土壌中に膨潤抑制剤を添加したことにより、除去土壌に含まれる高分子吸水性樹脂の膨潤を抑制または防止することができるので、膨張した高分子吸水性樹脂に因る篩の目詰まりを低減または解消することができる。
このため、浄化済等土壌Sp中に残留する改質材(高分子吸水性樹脂)の量を低減できるので、浄化済等土壌Sp(再生土壌)の特性(例えば、粒度特性および含水率)を向上させることができる。
また、分級洗浄処理時に篩の目詰まりが低減または解消されることにより、分級洗浄処理によって75μm未満の土粒子をより多く通過させることができるので、浄化済等土壌Sp(再生土壌)中に含まれる75μm未満の土粒子の量を低減できる。すなわち、75μm未満の土粒子に比較的多く吸着し集積する可能性の高いCsの量を低減できるので、浄化済等土壌Spの線量を低くすることができる。このため、浄化済等土壌Spの特性を向上(例えば、含有Cs量による放射線濃度を低下)させることができる。
(第2の実施の形態)
一般的に、75μmの篩を通過する土粒子にCsが多く吸着されていることが知られているが、上記実施の形態によれば、分級洗浄処理の過程において膨潤抑制剤の添加量を調整すると、除去土壌に含まれる高分子吸水性樹脂の膨潤に因る篩の目詰まりの状態を調節することができるので、75μmの篩を通過する土壌の量を制御することができる。すなわち、膨潤抑制剤の添加量を調整することで、75μmの篩を通過せず残る残留分の土壌(再生土壌)に含まれるCsの多寡を調整することができる。
ここで、図12(a),(b)はそれぞれ塩化カルシウムと硫酸第一鉄七水和塩とを膨潤抑制剤として用いた場合の75μmの篩を通過した分の土壌量(乾燥重量)を示している。また、図13は図12から分かる結果をまとめて示した図である。
図12(a)および図13に示すように、膨潤抑制剤として塩化カルシウムを用いた場合において、膨潤抑制剤の添加量が、例えば、0.25以上、1wt%未満では、75μmの篩を通過する土壌量が相対的に少なくなり、特に、膨潤抑制剤の添加量が0.75wt%で、75μmの篩を通過する土壌量が最小(56%減)となる。この場合は、75μmの篩を通過せず残る残留分が多くなるので、再生土壌におけるCs量の低減効果が抑制される。
また、膨潤抑制剤として塩化カルシウムを用いた場合において、膨潤抑制剤の添加量が、例えば、1以上、5wt%未満では、75μmの篩を通過する土壌量が相対的に多くなり、特に、膨潤抑制剤の添加量が3wt%で、75μmの篩を通過する土壌量が最大(24%増)となる。この場合は、75μmの篩を通過せず残る残留分が少なくなるので、再生土壌におけるCs量の低減効果が促進される。
一方、図12(b)および図13に示すように、膨潤抑制剤として硫酸第一鉄七水和塩を用いた場合において、膨潤抑制剤の添加量が、例えば、0.1以上、0.5wt%未満では、75μmの篩を通過する土壌量が相対的に少なくなり、特に、膨潤抑制剤の添加量が0.1wt%で、75μmの篩を通過する土壌量が最小(38%減)となる。この場合は、75μmの篩を通過せず残る残留分が多くなるので、再生土壌におけるCs量の低減効果が抑制される。
また、膨潤抑制剤として硫酸第一鉄七水和塩を用いた場合において、膨潤抑制剤の添加量が、例えば、1.5以上、3wt%以下では、75μmの篩を通過する土壌量が相対的に多くなり、特に、膨潤抑制剤の添加量が1.5wt%で、75μmの篩を通過する土壌量が最大(108%増)となる。この場合は、75μmの篩を通過せず残る残留分が少なくなるので、再生土壌におけるCs量の低減効果が促進される。
このように、膨潤抑制剤の未添加(添加材量=0wt%)の土壌に比して、75μmの篩を通過する土壌量が少なくなる、または、多くなるときの膨潤抑制剤の添加量を判別することができるが、その膨潤抑制剤の添加量は、再生土壌中のCs量を抑制または促進させる境界値となることが理解できる。
このことと、Cs含有土壌の再利用の前提が8000Bq/kgを超えないものとされていることから、本実施の形態においては、8000Bq/kg以下の土壌と、それを超える土壌とで膨潤抑制剤の添加量を変えるようにする。これにより、合理的な浄化処理を実施することが可能になる。以下、それぞれの場合について適用例を説明する。
まず、分級洗浄処理対象が比較的Cs濃度の高い土壌(図1の土壌S2,S3等)の場合において用いる膨潤抑制剤の添加方法を説明する。
この場合は、膨潤抑制剤として塩化カルシウムを用いる場合、その添加量を、例えば、1以上、5wt%以下の範囲とする。また、膨潤抑制剤として硫酸第一鉄七水和塩を用いる場合、その添加量を、例えば、0.5以上、3wt%以下の範囲とする。これにより、分級洗浄処理時に篩を通過する75μm未満の土粒子を多くすることができるので、再生土壌(75μmの篩を通過せず残る残留分)のCs濃度を低減することができる。
次に、分級洗浄処理対象が比較的Cs濃度の低い土壌(図1の土壌S1等)の場合において用いる膨潤抑制剤の添加方法を説明する。
この場合は、膨潤抑制剤として塩化カルシウムを用いる場合、その添加量を、例えば、0.25以上、1wt%未満の範囲とする。また、膨潤抑制剤として硫酸第一鉄七水和塩を用いる場合、その添加量を、例えば、0.1以上、0.5wt%未満の範囲とする。これにより、分級洗浄処理時に篩を通過する75μm未満の土粒子を少なくすることができるので、再生土壌(75μmの篩を通過せず残る残留分)を増加させることができる。
(第3の実施の形態)
上記第1の実施の形態においては、土壌S3(図1参照)を対象の除去土壌とした場合について説明した。ここで、土壌S1,S2については洗浄処理が施されないものの中間貯蔵施設Fi(図1参照)に運び込まれて改質材を添加して異物除去処理が施された後に中間貯蔵施設Fiにて保管されつつある。また、この土壌は30年以内に掘り出されて再利用か最終処分場に搬出されることが法律で決められている。そして、土壌S1,S2についても貯蔵保管中の水分の影響や掘り出し後の水分との接触により膨潤性が顕在化することが想定される。
そこで、本実施の形態においては、分級洗浄処理が施されない土壌S1,S2においても土壌S1,S2を掘り出した後に膨潤抑制剤を添加し攪拌する。これにより、土壌S1,S2での膨潤を抑制できる。また、土壌S1,S2の特性(例えば、粒度特性および含水率)を向上させることができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
以上の説明では、本発明の汚染土壌の分級洗浄処理方法を除去土壌の分級洗浄処理方法に適用した場合について説明したが、例えば、脱水汚泥等のような産業廃棄物処理においても高分子吸水性樹脂を含む処理剤が使用されている場合もあるので、その場合の膨潤抑制対策として適用することができる。
Fi 中間貯蔵施設
Fs 受入分別施設
Fc 分級洗浄施設
BM 破袋機
SV1,SV2 篩機
BC1~BC4 ベルトコンベア
WM 洗浄処理装置
CM 分級処理装置
DM 分離処理装置
DHM 脱水処理装置
DWM 排水処理装置
S1~S4 土壌
Sc 除去土壌
Sp 浄化済等土壌
Sd 脱水ケーキ
Pf 細粒分
Pc 粗粒分
Ph 汚染物質

Claims (2)

  1. 高分子吸水性樹脂を含む汚染土壌の分級洗浄処理の分級洗浄方法であって、
    前記汚染土壌の分級洗浄処理の開始時に、前記汚染土壌に膨潤抑制剤を添加し、
    前記膨潤抑制剤は硫酸第一鉄七水和塩を含み、前記硫酸第一鉄七水和塩の添加量は、0.5~3wt%であることを特徴とする汚染土壌の分級洗浄方法。
  2. 前記膨潤抑制剤の添加量を変えることにより、前記分級洗浄処理において篩を通過する土粒子の量および前記篩を通過せず残留する土粒子の量を制御することを特徴とする請求項1記載の汚染土壌の分級洗浄方法。
JP2019065336A 2019-03-29 2019-03-29 汚染土壌の分級洗浄処理方法 Active JP7217581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019065336A JP7217581B2 (ja) 2019-03-29 2019-03-29 汚染土壌の分級洗浄処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019065336A JP7217581B2 (ja) 2019-03-29 2019-03-29 汚染土壌の分級洗浄処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020163265A JP2020163265A (ja) 2020-10-08
JP7217581B2 true JP7217581B2 (ja) 2023-02-03

Family

ID=72715512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019065336A Active JP7217581B2 (ja) 2019-03-29 2019-03-29 汚染土壌の分級洗浄処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7217581B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112718832B (zh) * 2020-12-17 2022-07-29 中赣核生态修复工程(江西)有限公司 一种重金属污染土壤的自分散修复方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328321A (ja) 2005-05-30 2006-12-07 Nippon Shokubai Co Ltd 含水土壌の粒状化方法および含水土壌処理剤
JP2013092428A (ja) 2011-10-25 2013-05-16 Shimizu Corp 放射性物質汚染土壌の洗浄処理方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019103989A (ja) * 2017-12-14 2019-06-27 清水建設株式会社 汚染土壌の洗浄分級処理方法
JP2019021336A (ja) * 2018-10-03 2019-02-07 パイオニア株式会社 サーバ装置、端末装置、情報提示システム、情報提示方法、情報提示プログラムおよび記録媒体

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006328321A (ja) 2005-05-30 2006-12-07 Nippon Shokubai Co Ltd 含水土壌の粒状化方法および含水土壌処理剤
JP2013092428A (ja) 2011-10-25 2013-05-16 Shimizu Corp 放射性物質汚染土壌の洗浄処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020163265A (ja) 2020-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102745872B (zh) 河道湖泊重金属污染底泥的处理方法及装置
CN103002998B (zh) 土壤的净化方法
JP2009202089A (ja) 土砂・廃棄物混合物の再生処理方法及び再生処理システム
JP2013164379A (ja) 放射能汚染土砂の処理装置
JP2019103989A (ja) 汚染土壌の洗浄分級処理方法
KR102504769B1 (ko) 방사성 오염토양 정화 방법
CN212174755U (zh) 一种快速处理砂质污染底泥的淋洗成套设备
KR20220122819A (ko) 방사성 오염토 제염방법 및 제염시스템
CN104275341B (zh) 一种重金属污染沉积物的处理方法
JP7217581B2 (ja) 汚染土壌の分級洗浄処理方法
US6102053A (en) Process for separating radioactive and hazardous metal contaminants from soils
EA017033B1 (ru) Ленточное фильтровальное устройство
JP2006255515A (ja) 重金属汚染土壌の浄化方法
JP2013108758A (ja) 放射能汚染土壌の除染方法
JP6853915B1 (ja) 汚染土壌の洗浄処理システム及び洗浄処理方法
CN107262519B (zh) 放射性污染土壤净化***
JP3968752B2 (ja) 重金属汚染土壌の浄化方法
US6926465B1 (en) Remediation system
JP6312016B2 (ja) 汚染土壌処理装置
CN206654818U (zh) 一种砂石骨料加工废水处理***
KR101129876B1 (ko) 고농도 중금속 오염 토양의 복합적 정화방법
JP6425170B2 (ja) 泥水処理システムおよび泥水処理方法
CN113683274A (zh) 一种城市管廊污泥异位处理***及方法
RU2275974C2 (ru) Способ очистки почв и грунтов от радионуклидов и тяжелых металлов
JP2005262076A (ja) 油汚染土壌洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221110

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221110

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221118

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7217581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150