JP6312016B2 - 汚染土壌処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放射性物質を含む汚染土壌を処理するための汚染土壌処理装置に関する。
放射性物質により土壌、汚液、底泥等が汚染された場合、放射性物質の飛散量によっては生物、植物、環境などに深刻な悪影響を与える可能性が高い。そのため、土壌中に存在する放射性物質を除去して土壌等を浄化し、汚染土壌の回復を図るための更なる開発は、生物、植物、環境の将来の保全を図る上で重要な課題である。
放射性物質に汚染された土壌の浄化を行う方法として、汚染土壌を水等により洗浄した後、サイクロンなどの分級装置を用いて、再利用可能な再利用土壌と、汚染成分や汚染物質を含む汚染残留水とを分級排出し、汚染残留水に含まれる放射性物質を吸着剤を用いて吸着・沈殿させて適宜処理するという方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5062579号公報
しかしながら、上記従来の処理方法では、分級装置から排出される再利用土壌には、放射性物質が多く含まれる粘土質汚染土壌を含む液体が含まれる場合がある。即ち、洗浄に用いられた水分に移行した粘土質汚染土壌に基準値以上の放射性物質が混入して排出されて、再利用土壌の再処理もしくは放射性遮蔽機能を有する固形剤でのコーティング等の処理後保管が必要となる。再処理した場合は非効率となり、保管処理を行う場合は保管量が大きくなる。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、汚染土壌を洗浄して再利用土壌と汚染残留水とに分離する汚染土壌処理装置において、大粒子である再利用土壌に、放射性物質を含む小粒子が混入することを防止することができる汚染土壌処理装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明は、汚染土壌から汚染物質を含む小粒子を分離する汚染土壌処理装置であって、前記汚染土壌を洗浄する洗浄装置と、前記汚染土壌を、土壌粒子のうち小粒子を含む一次汚染残留水と、前記土壌粒子のうちの前記小粒子より大径の大粒子とに分離させる液体サイクロンと、前記液体サイクロンから排出される前記大粒子、及び、前記大粒子に付随するとともに前記小粒子が含まれる二次汚染残留水を分離させる固液分離装置と、前記分級装置から排出される一次汚染残留水及び前記固液分離装置から排出される前記二次汚染残留水とから前記小粒子を除去する粒子除去装置と、を備え、前記固液分離装置は、前記二次汚染残留水が流れ込むオーバーフロー液受けを有する沈殿槽を備え、前記大粒子及び前記二次汚染残留水に対して沈殿分級を行う沈殿分級機構と、前記沈殿分級機構に接続され、前記大粒子を排出する排出口が前記沈殿槽の液面よりも高い位置に配置されるように形成されているパイプと、前記パイプの中に配置された複数のブレードと、前記複数のブレードを連結する牽引索と、前記牽引索を駆動する駆動装置と、を有し前記液体サイクロンと前記固液分離装置とは、前記液体サイクロンの下部に接続された沈降管を介して前記液体サイクロンの下部出口に接続されたロータリーバルブを介して接続され、前記オーバーフロー液受けに流れ込む前記二次汚染残留水を前記粒子除去装置に送る二次汚染残留水ラインを備え、前記粒子除去装置は、前記一次汚染残留水を洗浄する撹拌洗浄装置を備え、前記撹拌洗浄装置にて除去された沈殿物を前記液体サイクロンに供給するラインと、前記粒子除去装置にて前記小粒子が除去された一次汚染残留水と二次汚染残留水とを、前記固液分離装置と前記撹拌洗浄装置との、それぞれに供給するラインと、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、固液分離装置によって、大粒子に付随する二次汚染残留水が分離するため、二次汚染残留水に含まれる小粒子を大粒子から分離することができる。これにより、大粒子に汚染物質を含む小粒子が混入することを防止することができる。
上記構成によれば、分級装置で分離した大粒子及び二次汚染残留水をロータリーバルブで定量排出することにより、沈殿槽の容量を小さくすることができる。
また、ロータリーバルブの回転数を調整することにより、土壌粒子の性状に応じて固液分離装置に供給される大粒子及び二次汚染残留水の量を調整することができる。
上記構成によれば、パイプ内における大粒子の移送時において、大粒子が沈殿槽の液面より掻き揚げられる際に大粒子に付随する二次汚染残留水が分離される。これにより、沈殿分級機構から排出される大粒子に二次汚染残留水が混入した場合においても、大粒子に付随する二次汚染残留水を除去することができる。
上記汚染土壌処理装置において、前記沈殿槽の容量を調整可能とする仕切板を備える構成としてもよい。
上記構成によれば、二次汚染残留水に含まれる小粒子の滞留時間を調整できるため、汚染土壌の性状に応じた処理が可能となる。
上記汚染土壌処理装置において、前記汚染土壌は、放射性物質を含む汚染土壌であってよい。
本発明によれば、固液分離装置によって、大粒子に付随する二次汚染残留水が分離するため、二次汚染残留水に含まれる小粒子を大粒子から分離することができる。これにより、大粒子に汚染物質を含む小粒子が混入することを防止することができる。
本発明の実施形態の汚染土壌処理装置の概略図である。 本発明の実施形態の分級装置及び分離移送装置の詳細図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の汚染土壌処理装置1は、放射性セシウムなどの放射性物質を含む汚染土壌CSから放射性物質を除去するための処理装置である。
より具体的には、汚染土壌CSを洗浄し、次いで再利用可能な再利用土壌と汚染残留水とに分離した後、再利用土壌に残存し、放射性物質を含む粘土質汚染土壌を除去する機能を有する処理装置である。
ここで、粘土質汚染土壌は、土壌粒子のうち粒径が5μm以下のもの(以下、土壌小粒子PSと呼ぶ)である。この粘土質汚染土壌には、例えばセシウムなどの放射性物質の大半が吸着していることが知られている。
図1に示すように、汚染土壌処理装置1は、汚染土壌CSを洗浄する洗浄装置を含み、汚染土壌CSから木くずやごみ、軽石などの産廃処理物などを除去して処理水とともに土壌粒子Pを抽出する前処理装置2と、土壌粒子Pを汚染残留水(汚染成分や汚染物質を含む残留水、以下、一次汚染残留水CW1と呼ぶ)と粒径の大きな(例えば粒径7μm以上)土壌(以下、土壌大粒子PBと呼ぶ)とに分離する分級装置3と、一次汚染残留水CW1の除染処理を行う除染処理装置4(粒子除去装置)と、土壌大粒子PBに付随する粘土質汚染土壌を含む汚染残留水(以下、二次汚染残留水CW2と呼ぶ)を除去する分離移送装置5と、を主な構成要素として有している。
前処理装置2は、汚染土壌CSを洗浄するとともに、汚染土壌CSから土壌粒子P(例えば粒径75μm以下の土壌粒子)を分離する装置である。前処理装置2は、汚染土壌CSから産廃処理物などを除去する産廃処理物除去装置や、アルカリ性の洗浄水などを用いて汚染土壌CSの粒子の表面から有害汚染物質を剥離する洗浄装置などから構成されている。
なお、洗浄水としては、後述する脱水装置33から供給される浄水Wを用いることもできる。
このうち、産廃処理物除去装置は、例えば、振動と空気流を組み合わせた選別機(エアテーブル)などの乾式分離技術を用いて大きさが5mm以上の産廃処理物を除去する装置と、サイクロンなどの湿式分離技術を用いて産廃処理物が除去された汚染土壌CSから再利用(埋戻し処理)可能な土壌(例えば粒径75μm以上の大粒径の土壌粒子)を除去する装置と組み合わせるなどして構成される。
前処理装置2の下流側には、土壌粒子Pを搬送する土壌粒子ライン7と、再利用可能な土壌及び産廃処理物を搬送する産廃処理物ライン8とが接続されている。産廃処理物ライン8の下流側には、搬送される産廃処理物の放射線量を測定する放射線モニタ9が設置されている。
分級装置3は、液体サイクロンの機構を採用した分級装置3であって、前処理装置2から土壌粒子ライン7を介して導入される処理水及び土壌粒子Pに対して遠心分級を行う装置である。
図2に示すように、分級装置3は、下方に向かうに従って、徐々に縮径する円筒形状のケーシング11と、ケーシング11の上端近傍に設けられ、処理水及び土壌粒子Pをケーシング11内で旋回するように導入する導入ダクト12と、ケーシング11の上面に上方に向かって突出するように設けられた上部出口13と、ケーシング11の下端に設けられた下部出口14と、を有している。導入ダクト12は、土壌粒子ライン7(図1参照)に接続されており、導入ダクト12と土壌粒子ライン7との接続部には、サイクロン本体の内部で高速の旋回流を発生させるようなポンプ(図示せず)が設けられている。
本実施形態においては、分級装置3には、土壌粒子Pと、この土壌粒子Pに付随する処理水が導入されて、土壌粒子Pと一次汚染残留水CW1とに分離される。
分級装置3の上部出口13の下流側には、一次汚染残留水CW1を搬送する一次汚染残留水ライン16(図1参照)が接続されている。
図1に戻って、一次汚染残留水ライン16の下流側には、除染処理装置4が設けられている。除染処理装置4は、撹拌洗浄装置31、凝集固液分離装置32、及び脱水装置33と、を順に有している。
撹拌洗浄装置31は、洗浄槽を有し、洗浄槽内に導入された、例えば汚染残留水などの液体を空気などのガスによって撹拌しつつ洗浄する装置である。
撹拌洗浄装置31の下流側には、凝集固液分離装置32が設置されている。凝集固液分離装置32は、凝集分離を用いた固液分離装置であり、吸着剤(凝集剤)を添加することによって、導入される例えば汚染残留水などの液体中の放射性物質を含む粒径の小さな土壌粒子を吸収し、吸着保持する。吸着剤としては、例えば、ゼオライトを採用することができる。
また、凝集固液分離装置32には、後述する分離移送装置5を構成する水切タンク19(図2参照)のオーバーフロー液受け30に接続されている二次汚染残留水ライン36を介してオーバーフロー液受け30内の液体が導入されるようになっている。
凝集固液分離装置32の下流側には、脱水装置33が設けられている。
一方、分級装置3(液体サイクロン)の出口(下部出口14、図2参照)には、沈降管17(図2参照)を介して分離移送装置5が接続されている。
分離移送装置5は、土壌粒子Pに付随する液分を分離する固液分離装置である。図2に示すように、分離移送装置5は、沈降管17を介して分級装置3の下部出口14に接続されたロータリーバルブ18と、ロータリーバルブ18から排出される液体を含む土壌を受ける水切タンク19と、水切タンク19の下部に沈殿した土壌を掻き揚げる水切コンベア20と、を有している。
ロータリーバルブ18は、サイクロンの下部から排出される土壌を定量的に排出する機構である。ロータリーバルブ18は、ハウジング22と、ハウジング22内で図示しない駆動源によって回転するローター23と、を有している。ローター23は、ケーシング11内を複数の搬送室24に分割している。本実施形態のロータリーバルブ18は、6つの搬送室24を備えている。即ち、ロータリーバルブ18のローター23に6つの羽根が設けられ、その羽根の間に搬送室24が形成されている。
水切タンク19は、ロータリーバルブ18より送られてくる土壌及び土壌に含まれる液体を蓄積する沈殿槽であり、沈殿分級を行う沈殿分級機構である。水切タンク19の内部には、オーバーフロー液受け30が設けられており、水切タンク19の下部には、開口35が設けられている。
また、水切タンク19の内部には、水切タンク19の容量を調整可能とする仕切板39が設けられている。
オーバーフロー液受け30の排出部には、オーバーフロー液受け30内の液体を送出する二次汚染残留水ライン36(図1参照)が接続されている。図1に示すように、二次汚染残留水ライン36の下流側には凝集固液分離装置32が接続されている。
水切コンベア20は、水切タンク19の開口35に接続された円筒状のパイプ25と、パイプ25内を移動可能な複数のブレード26と、パイプ25に形成された排出口27と、を有している。排出口27は、土壌大粒子ライン37(図1参照)と接続されている。土壌大粒子ライン37は、排出口27から排出される処理物を放射線モニタ9に導入するラインである。
パイプ25は高低差をつけて配置され、排出口27は、少なくとも水切タンク19の液面38よりも高い位置に配置されている。水切タンク19と水切コンベア20のパイプ25とは接続されているため、液体の液面38は、水切りタンクの内部に存在すると共に、水切コンベア20のパイプ25の内部にも存在している。
水切コンベア20は、さらに、複数のブレード26を環状に連結する牽引索28と、牽引索28を駆動する駆動装置29と、を有している。牽引索28は、ブレード26がパイプ25の内部で環状に移動するように駆動される。詳細には、牽引索28はパイプ25のうちの上昇部分では、ブレード26が上昇していき、下降部分ではブレード26が下降していくように駆動される。
次に、本実施形態の汚染土壌処理装置1の作用について説明する。
まず、汚染土壌CSは、前処理装置2に導入され、洗浄、産廃処理物の除去が行われる。
洗浄に使用された処理水と、前処理装置2によって抽出された土壌粒子Pは土壌粒子ライン7を介して分級装置3に導入され、再利用土壌や産廃処理物は、産廃処理物ライン8を介して放射線モニタ9に送られ、放射線量が測定される。放射線モニタ9にて、一定基準以下の放射線量が確認された場合、これらの土壌は再利用可能と判断され、適宜埋戻し処理などが行われる。再利用が不可と判断された場合、土壌は、再び前処理装置2に導入されるか、所定の保管容器に収容されて中間処理施設や、最終処分場などの廃棄物処理施設に送られる。
洗浄に使用された処理水などの液分を含む土壌粒子Pは、液体サイクロンである分級装置3によって土壌大粒子PBと一次汚染残留水CW1とに分離される。分級装置3は、処理水などの液分を含む土壌粒子Pの流れの勢いによって発生した旋回流によって、処理水及び土壌粒子Pに遠心力を作用させ、土壌粒子Pを一次汚染残留水CW1と、土壌大粒子PBとに分離する。上述したが、土壌大粒子PBとは、例えば粒径7μm以上の粒径の大きな土壌粒子Pである。
一次汚染残留水CW1は、分級装置3の上部出口13よりオーバーフローして排出され、土壌大粒子PBは、旋回しながら分級装置3のケーシング11の下方に移動して下部出口14より排出される。
分級装置3によって分離された一次汚染残留水CW1に対しては、除染処理装置4によって放射性物質の除去が行われる。
除染処理装置4においては、まず、一次汚染残留水CW1が撹拌洗浄装置31に送られて更に洗浄される。洗浄後、ガスを停止させることによって、洗浄槽内には沈殿物が沈殿する。撹拌洗浄装置31によって分離された沈殿物は、再び分級装置3に送られて再処理される。
撹拌洗浄装置31を経た一次汚染残留水CW1は、凝集固液分離装置32に送られる。凝集固液分離装置32においては、一次汚染残留水CW1に吸着剤が添加され、一次汚染残留水CW1中の土壌小粒子PSが吸着保持される。即ち、セシウムなどの放射性物質の大半が吸着されている粒径5μm以下の土壌小粒子PSが吸着剤とともに分離される。
吸着剤を含む一次汚染残留水CW1は、脱水装置33に送られて、放射性物質を含む脱水汚泥と、放射性物質を取り除かれて無害化された浄水Wとに分離される。脱水汚泥は、所定の保管容器に収容されて中間処理施設や、最終処分場などの廃棄物処理施設に送られる。浄水Wは、前処理装置2、又は撹拌洗浄装置31に送られて適宜使用される。
一方、分級装置3にて分離された土壌大粒子PBは、沈降管17を介して分離移送装置5のロータリーバルブ18に導入される。
土壌大粒子PBには、意図しないが汚染残留水が含まれている。ここでは、土壌大粒子PBに含まれる汚染残留水を二次汚染残留水CW2と呼ぶ。二次汚染残留水CW2には、一次汚染残留水CW1と同様に、放射性物質を含む土壌小粒子PSが含まれている。
ロータリーバルブ18は、沈降管17に蓄積された土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2を順次に水切タンク19の沈殿槽に送出する。具体的には、土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2は、ロータリーバルブ18の上部の入口において搬送室24に充填される。ロータリーバルブ18のローター23が回転して土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2が充填された搬送室24が下部の出口の位置に到達すると、搬送室24から土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2が流れ出して水切タンク19の沈殿槽に送られる。このような動作によれば、土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2が間欠的に水切タンク19に送出される。
水切タンク19は、ロータリーバルブ18より送出される土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2を蓄積し、沈殿分級を行う。沈殿分級によって沈殿する土壌大粒子PBは、水切タンク19の開口35から水切コンベア20に導入される。
一方、二次汚染残留水CW2の液面38がオーバーフロー液受け30の上端を越えると、オーバーフロー液受け30に二次汚染残留水CW2が流れ込み、二次汚染残留水ライン36を介して二次汚染残留水CW2が凝集固液分離装置32に送られる。オーバーフロー液受け30に流れ込む二次汚染残留水CW2には、沈殿物である土壌大粒子PBは含まれない。
二次汚染残留水ライン36を介して凝集固液分離装置32に送られた二次汚染残留水CW2は、一次汚染残留水CW1と同様に処理される。即ち、二次汚染残留水CW2に吸着剤が添加され、二次汚染残留水CW2中の汚染土壌CS小粒子が吸着保持される。
開口35を介して水切コンベア20に導入された土壌大粒子PBは、ブレード26によって捕捉され、パイプ25の上昇部分を上昇していく。土壌大粒子PBは、上昇部分を昇りきると排出口27に導入され、排出口27から土壌大粒子ライン37を介して放射線モニタ9に送られる。放射線モニタ9に送られた土壌大粒子PBは、産廃処理物ライン8から導入される再利用可能な土壌及び産廃処理物と同様に処理される。
土壌大粒子PBは、水切コンベア20のパイプ25の内部に存在する液面38を越えて搬送されるため、土壌大粒子PBからは液体成分は除去される。
以上の工程を経て、汚染土壌CSが一次汚染残留水CW1と土壌粒子Pとに分離されて、一次汚染残留水CW1に含まれる放射性物質が除去される。また、分離移送装置5によって、土壌粒子Pに含まれる粘土質汚染土壌(土壌小粒子PS)を含む二次汚染残留水CW2が抽出され、二次汚染残留水CW2に含まれる土壌小粒子PSの除染処理が行われる。
上記実施形態によれば、固液分離装置である分離移送装置5によって、土壌大粒子PBに付随する二次汚染残留水CW2が分離するため、二次汚染残留水CW2に含まれる土壌小粒子PSを土壌大粒子PBから分離することができる。これにより、土壌大粒子PBに放射性物質を含む土壌小粒子PSが混入することを防止することができる。
即ち、分級装置3において再利用土壌として分離された土壌に、放射性物質を含む土壌小粒子PSが混入した場合においても、分離移送装置5を用いることによって取り除くことができる。
また、液体サイクロンである分級装置3で分離した土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2をロータリーバルブ18で定量排出することにより、水切タンク19の容量を小さくすることができる。
また、ロータリーバルブ18の回転数を調整することにより、土壌粒子Pの性状に応じて分離移送装置5に供給される土壌大粒子PB及び二次汚染残留水CW2の量を調整することができる。
また、水切コンベア20のパイプ25内における土壌大粒子PBの移送時において、土壌大粒子PBが水切タンク19の液面38より掻き揚げられる際に土壌大粒子PBに付随する二次汚染残留水CW2が分離される。これにより、水切タンク19から排出される土壌大粒子PBに二次汚染残留水CW2が混入した場合においても、土壌大粒子PBに付随する二次汚染残留水CW2を除去することができる。
また、水切タンク19の内部には、水切タンク19の容量を調整可能とする仕切板39が設けられていることにより、二次汚染残留水CW2に含まれる土壌小粒子PSの滞留時間を調整できるため、汚染土壌CSの性状に応じた処理が可能となる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。また、上記複数の実施形態で説明した特徴を任意に組み合わせた構成であってもよい。
1 汚染土壌処理装置
2 前処理装置(洗浄装置)
3 分級装置
4 除染処理装置(粒子除去装置)
5 分離移送装置(固液分離装置)
7 土壌粒子ライン
8 産廃処理物ライン
9 放射線モニタ
11 ケーシング
12 導入ダクト
13 上部出口
14 下部出口
16 一次汚染残留水ライン
17 沈降管
18 ロータリーバルブ
19 水切タンク
20 水切コンベア
22 ハウジング
23 ローター
24 搬送室
25 パイプ
26 ブレード
27 排出口
28 牽引索
29 駆動装置
30 オーバーフロー液受け
31 撹拌洗浄装置
32 凝集固液分離装置
33 脱水装置
35 開口
36 二次汚染残留水ライン
37 土壌大粒子ライン
38 液面
39 仕切板
CS 汚染土壌
P 土壌粒子
CW1 一次汚染残留水
CW2 二次汚染残留水
PB 土壌大粒子(大粒子)
PS 土壌小粒子(小粒子)

Claims (3)

  1. 汚染土壌から汚染物質を含む小粒子を分離する汚染土壌処理装置であって、
    前記汚染土壌を洗浄する洗浄装置と、
    前記汚染土壌を、土壌粒子のうち小粒子を含む一次汚染残留水と、前記土壌粒子のうちの前記小粒子より大径の大粒子とに分離させる液体サイクロンと、
    前記液体サイクロンから排出される前記大粒子、及び、前記大粒子に付随するとともに前記小粒子が含まれる二次汚染残留水を分離させる固液分離装置と、
    前記分級装置から排出される一次汚染残留水及び前記固液分離装置から排出される前記二次汚染残留水とから前記小粒子を除去する粒子除去装置と、を備え
    前記固液分離装置は、
    前記二次汚染残留水が流れ込むオーバーフロー液受けを有する沈殿槽を備え、前記大粒子及び前記二次汚染残留水に対して沈殿分級を行う沈殿分級機構と、
    前記沈殿分級機構に接続され、前記大粒子を排出する排出口が前記沈殿槽の液面よりも高い位置に配置されるように形成されているパイプと、
    前記パイプの中に配置された複数のブレードと、
    前記複数のブレードを連結する牽引索と、
    前記牽引索を駆動する駆動装置と、を有し
    前記液体サイクロンと前記固液分離装置とは、前記液体サイクロンの下部に接続された沈降管を介して前記液体サイクロンの下部出口に接続されたロータリーバルブを介して接続され、
    前記オーバーフロー液受けに流れ込む前記二次汚染残留水を前記粒子除去装置に送る二次汚染残留水ラインを備え、
    前記粒子除去装置は、前記一次汚染残留水を洗浄する撹拌洗浄装置を備え、
    前記撹拌洗浄装置にて除去された沈殿物を前記液体サイクロンに供給するラインと、
    前記粒子除去装置にて前記小粒子が除去された一次汚染残留水と二次汚染残留水とを、前記固液分離装置と前記撹拌洗浄装置との、それぞれに供給するラインと、を備えることを特徴とする汚染土壌処理装置。
  2. 前記沈殿槽の容量を調整可能とする仕切板を備えることを特徴とする請求項1に記載の汚染土壌処理装置。
  3. 前記汚染土壌は、放射性物質を含む汚染土壌であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の汚染土壌処理装置。
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