JP7216129B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
従来、減速機室内に貯留されたオイルの温度上昇に伴う減速機室内のガスの熱膨張時にブリーザガスを外部に排出するためのブリーザチューブを備えた鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1~3参照)。
特許文献1のブリーザチューブの一端は、減速機室の天井部の通孔に接続されている。ブリーザチューブは、天井部の通孔から上方へ延びている。ブリーザチューブの上端開口は、グロメットにより保護されている。
特許文献2のブリーザチューブは、後部歯車機構収納部のウェット室内から上方へ延びている。ブリーザチューブの上端部は、円筒状のブリーザ本体の内周面内側に設けられた複数のフィンにより支持されている。
特許文献3のブリーザチューブの一端は、減速機室内の上部に通じる導出管部に接続されている。ブリーザチューブは、伝動ケースの上部に沿って前上がりに傾斜して延出している。ブリーザチューブの他端は、エアクリーナに対応する部分で上方に立ち上がり、上方に向けて開口している。
特開平2-204191号公報 実開平7-25360号公報 特開2007-132413号公報
特許文献1の場合、グロメットにおいてブリーザチューブが入る入口部分は、減速機室の天井部の上方に配置されている。
特許文献2の場合、ブリーザ本体においてブリーザチューブが入る入口部分は、後部歯車機構収納部の上方に配置されている。
特許文献3の場合、ブリーザチューブにおいてエアクリーナに対応する部分と導出管部との間の部分は、車幅方向外方に露出している。
これら特許文献1から3では、ブリーザチューブが車幅方向に露出しているため、車幅方向の外乱によりブリーザチューブが抜けてしまう可能性が高い。そのため、外乱によりブリーザチューブが抜けてしまう可能性を低くする技術が求められている。
そこで本発明は、外乱により大気開放部が抜けてしまう可能性を低くすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る鞍乗型車両は、駆動輪(4)へ動力を伝達する伝動ユニット(39)と、一端が前記伝動ユニット(39)の内部に連通し、他端が大気開放されている大気開放部(60)と、前記大気開放部(60)が入る開放部入口(72h)を有し、前記大気開放部(60)の他端を覆うカバー(70)と、を備え、前記開放部入口(72h)は、車両側面視で前記伝動ユニット(39)の少なくとも一部と重なり、前記カバー(70)は、電装品(80)を保護する電装保護部(71)を備える
(2)上記(1)に記載の鞍乗型車両では、前記伝動ユニット(39)は、前記駆動輪(4)へ動力を伝達する伝動装置(40)と、前記伝動装置(40)を収容する伝動ケース(50)と、を備え、前記伝動装置(40)は、変速機(41)及び歯車減速機構(42)を備え、前記伝動ケース(50)は、前記歯車減速機構(42)を収容するギアケース(53)を備え、前記大気開放部(60)の一端は、前記ギアケース(53)に接続され、前記カバー(70)は、前記大気開放部(60)の他端を覆い、前記開放部入口(72h)は、車両側面視で前記伝動ケース(50)の少なくとも一部と重なっていてもよい。
(3)上記(2)に記載の鞍乗型車両では、前記大気開放部(60)は、前記ギアケース(53)に一端が接続された第一管(61)と、前記第一管(61)の他端に対して一端が着脱可能に取り付けられた第二管(62)と、を備え、前記カバー(70)は、前記第二管(62)の他端を覆っていてもよい。
)上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記開放部入口(72h)は、前記電装保護部(71)の少なくとも一部よりも車幅方向内側に設けられていてもよい。
)上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記電装保護部(71)は、電装本体(81)を保護する本体保護部(73)と、前記電装本体(81)から延びる配線(82)を保護する配線保護部(74)と、を備え、前記本体保護部(73)の車幅方向の長さ(W1)は、前記配線保護部(74)の車幅方向の長さ(W2)よりも大きくてもよい。
)上記()に記載の鞍乗型車両では、前記カバー(70)は、前記大気開放部(60)のうち前記開放部入口(72h)に入った部分を保護する開放保護部(72)を備え、前記開放保護部(72)は、前記本体保護部(73)と前記配線保護部(74)との境に設けられていてもよい。
)上記()に記載の鞍乗型車両では、前記開放保護部(72)の上端は、前記本体保護部(73)及び前記配線保護部(74)よりも上方に配置されていてもよい。
)上記()に記載の鞍乗型車両では、前記カバー(70)は、車両側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有し、前記開放部入口(72h)は、前記カバー(70)の上下方向中心(HC)よりも上方に配置されていてもよい。
)上記(1)から(8)のいずれか一項に記載の鞍乗型車両では、前記電装品(80)は、前記駆動輪(4)の回転速度を検出する速度検出センサー(81)を含んでいてもよい。
本発明の上記(1)に記載の鞍乗型車両によれば、駆動輪へ動力を伝達する伝動ユニットと、一端が伝動ユニットの内部に連通し、他端が大気開放されている大気開放部と、大気開放部が入る開放部入口を有し、大気開放部の他端を覆うカバーと、を備え、開放部入口は、車両側面視で伝動ユニットの少なくとも一部と重なることで、以下の効果を奏する。
例えば仮に、開放部入口が車両側面視で伝動ユニットと重ならない場合、大気開放部において開放部入口に入る部分は車幅方向に露出するため、車幅方向の外乱により大気開放部が抜けてしまう可能性が高い。これに対し本構成によれば、開放部入口が車両側面視で伝動ユニットの少なくとも一部と重なることで、伝動ユニットの少なくとも一部により開放部入口が車幅方向から覆われるため、大気開放部において開放部入口に入る部分を車幅方向の外乱から保護することができる。したがって、外乱により大気開放部が抜けてしまう可能性を低くすることができる。
本発明の上記(2)に記載の鞍乗型車両によれば、伝動ユニットは、駆動輪へ動力を伝達する伝動装置と、伝動装置を収容する伝動ケースと、を備え、伝動装置は、変速機及び歯車減速機構を備え、伝動ケースは、歯車減速機構を収容するギアケースを備え、大気開放部の一端は、ギアケースに接続され、カバーは、大気開放部の他端を覆い、開放部入口は、車両側面視で伝動ケースの少なくとも一部と重なることで、以下の効果を奏する。
伝動ケースの少なくとも一部により開放部入口が車幅方向から覆われるため、大気開放部において開放部入口に入る部分を車幅方向の外乱から保護することができる。したがって、外乱により大気開放部がギアケースから抜けてしまう可能性を低くすることができる。
本発明の上記(3)に記載の鞍乗型車両によれば、大気開放部は、ギアケースに一端が接続された第一管と、第一管の他端に対して一端が着脱可能に取り付けられた第二管と、を備え、カバーは、第二管の他端を覆っていることで、以下の効果を奏する。
第二管において開放部入口に入る部分を車幅方向の外乱から保護することができるため、外乱により第二管が第一管から抜けてしまう可能性を低くすることができる。加えて、第二管の一端は第一管の他端に対して着脱可能に取り付けられていることで、要求仕様に応じて第二管を変更することができる。例えば、金型で成形した第一管をギアケースに対して一体に結合した場合には、要求仕様に応じて第二管のみを変更すればよく、第一管の金型を流用することができるため、汎用性が高まる。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、カバーは、電装品を保護する電装保護部を備えることで、以下の効果を奏する。
カバーが電装品の保護と大気開放部の保護とを兼ねるため、電装保護部をカバーとは別に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、開放部入口は、電装保護部の少なくとも一部よりも車幅方向内側に設けられていることで、以下の効果を奏する。
開放部入口が電装保護部よりも車幅方向外側に設けられている場合と比較して、大気開放部において開放部入口に入る部分に対して車幅方向外方の外乱が及びにくくすることができる。したがって、外乱により大気開放部が抜けてしまう可能性をより一層低くすることができる。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、電装保護部は、電装本体を保護する本体保護部と、電装本体から延びる配線を保護する配線保護部と、を備え、本体保護部の車幅方向の長さは、配線保護部の車幅方向の長さよりも大きいことで、以下の効果を奏する。
カバーの大きさを電装本体の大きさ及び配線の大きさに適した大きさとすることができる。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、カバーは、大気開放部のうち開放部入口に入った部分を保護する開放保護部を備え、開放保護部は、本体保護部と配線保護部との境に設けられていることで、以下の効果を奏する。
ところで、本体保護部の車幅方向の長さが配線保護部の車幅方向の長さよりも大きい場合、本体保護部と配線保護部との境は他の部位よりも剛性が低くなりやすい。これに対し本構成によれば、開放保護部が本体保護部と配線保護部との境に設けられていることで、開放保護部により本体保護部と配線保護部との境の剛性を高めることができる。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、開放保護部の上端は、本体保護部及び配線保護部よりも上方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
大気開放部を開放保護部の奥まで入れることができるため、外乱により大気開放部が抜けてしまう可能性をより一層低くすることができる。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、カバーは、車両側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有し、開放部入口は、カバーの上下方向中心よりも上方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
例えば仮に、開放部入口がカバーの上下方向中心よりも下方に配置されていると(開放部入口の位置が下すぎると)、開放部入口に大気開放部を入れるときに大気開放部がたわみ、大気開放部の内部にオイルが溜まってしまう可能性が高い。これに対し本構成によれば、開放部入口がカバーの上下方向中心よりも上方に配置されていることで、開放部入口に大気開放部を入れるときに大気開放部がたわむことを抑制することができるため、大気開放部の内部にオイルが溜まってしまう可能性は低い。加えて、開放部入口がカバーの上下方向中心よりも下方に配置されている場合よりも、開放部入口に大気開放部を入れ易いため、作業性が向上する。
本発明の上記()に記載の鞍乗型車両によれば、電装品は、駆動輪の回転速度を検出する速度検出センサーを含むことで、以下の効果を奏する。
カバーが速度検出センサーの保護と大気開放部の保護とを兼ねるため、速度検出センサーの保護部材をカバーとは別に設ける場合と比較して、効率的なレイアウトとしつつ部品点数を削減することができる。
実施形態の自動二輪車の左側面図である。 実施形態の伝動ユニットを含む周辺を前上方から見た斜視図である。 実施形態の伝動ユニットを含む周辺の上面図である。 図3のIV-IV断面を含む右側面図である。 図4のV-V断面を含む斜視図である。 実施形態のカバーを右上方から見た斜視図である。 実施形態のカバーの上面図である。 実施形態のカバーの右側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の説明では、鞍乗型車両の一例としてスクータ型の自動二輪車を挙げて説明する。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1に示すように、自動二輪車1(鞍乗型車両)は、ハンドル2によって操向される前輪3(操向輪)と、動力源を含むパワーユニット10によって駆動される後輪4(駆動輪)と、パワーユニット10を支持する車体フレーム20と、を備える。
車体フレーム20は、ハンドル2を操向可能に支持するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21から下後方へ延びるダウンフレーム22と、ダウンフレーム22の下端部から後方へ延びるロアフレーム23と、ロアフレーム23の後端部から後上方へ延びるリヤフレーム24と、を備える。
車体フレーム20の周囲は、車体カバー30で覆われている。車体カバー30の後部上方には、乗員着座用の前後着座面を有するシート6が支持されている。車体カバー30は、シート6に着座した運転者が足を載せるステップフロア31と、ステップフロア31の前方に連なるフロントボディ32と、ステップフロア31の後方に連なるリヤボディ33と、を備える。ステップフロア31の上方であってシート6とハンドル2との間は、乗員が車体を跨ぎやすくする跨ぎ空間35とされている。ステップフロア31の下部左側には、車体を左側に傾斜させた起立状態で支持可能な可倒式のサイドスタンド36が設けられている。
<パワーユニット>
パワーユニット10は、自動二輪車1の原動機であるエンジン11(内燃機関)と駆動輪である後輪4とが車体フレーム20(車体本体)に対して一体的に揺動するスイング式動力ユニットである。パワーユニット10は、エンジン11を前部に、エンジン11の出力を変速する変速機41を後部左側に、それぞれ配置した一体のユニットである。パワーユニット10の上方には、エアクリーナ15が設けられている。
パワーユニット10の後部(変速機の後部)には、駆動輪である後輪4の車軸4a(後輪車軸4a)が支持されている。パワーユニット10の前部下側は、例えば車体フレーム20の下部の支持部に懸架リンク等を介して上下揺動可能に支持されている。パワーユニット10の後端部は、緩衝装置であるリヤクッション7を介して、車体フレーム20の後端部に支持されている。
パワーユニット10は、可燃性の混合気を燃焼させて出力を得る内燃機関であるエンジン11と、始動機及び発電機として機能するACGスタータモータ(不図示)と、クランクシャフト12に連結されてエンジン11からの動力を駆動輪である後輪4に伝達する伝動ユニット39と、を備える。
<伝動ユニット>
伝動ユニット39は、駆動輪である後輪4へ動力を伝達する伝動装置40と、伝動装置40を収容する伝動ケース50と、を備える。
伝動装置40は、変速機41及び歯車減速機構42(図4参照)を備える。例えば、変速機41は、Vベルト式の無段変速機である。変速機41は、クランクシャフト12の一端部に装着された駆動プーリ43と、駆動プーリ43の後方に設けられた被動軸44に遠心クラッチを介して装着された被動プーリ45と、駆動プーリ43及び被動プーリ45に巻き掛けられた無端状のVベルト46と、を備える。
伝動ケース50は、クランクケース13の左側部から後輪の左側方に向けて延びている。図2に示すように、伝動ケース50は、クランクケース13の左側部に一体に設けられた内側ケース51と、内側ケース51に左側から結合された外側ケース52と、内側ケース51の右側後部に結合されたギアケース53と、を備える。
図4に示すように、伝動ケース50は、変速機41(図1参照)を収容する変速機室54と、歯車減速機構42を収容する減速機室55と、を有する。変速機室54は、内側ケース51と外側ケース52との間に形成されたドライ空間である。減速機室55は、内側ケース51とギアケース53との間に形成されたウェット空間である。減速機室55は、変速機室54とは隔絶して設けられている。減速機室55内には、オイルが貯留されている。後輪車軸4aは、伝動ケース50における内側ケース51後部及びギアケース53に回転自在に支持されている。
被動軸44は、クランクシャフト12と平行な軸線を有する。被動軸44は、伝動ケース50に回転自在に支持されている。被動軸44は、内側ケース51を液密に且つ回転自在に貫通している。例えば、被動軸44の一端部は、軸受を介して外側ケース52に回転自在に支持されている。例えば、被動軸44の他端部は、軸受を介してギアケース53に回転自在に支持されている。例えば、被動軸44の中間部は、軸受を介して内側ケース51に回転自在に支持されている。
歯車減速機構42は、被動軸44に設けられた第一歯車47aと、被動軸44及び後輪車軸4aと平行な軸線を有する中間軸48と、中間軸48に設けられ且つ第一歯車47aに噛み合う第二歯車47bと、中間軸48に設けられ且つ第二歯車47bよりも車幅方向外側(左側)に配置された第三歯車47cと、後輪車軸4aに設けられ且つ第三歯車47cと噛み合う第四歯車47dと、を備える。中間軸48は、内側ケース51及びギアケース53に回転自在に支持されている。図示はしないが、減速機室55内の下部には、各歯車47a~47dの一部を浸して潤滑を果たすためのオイルが貯留されている。
<大気開放部>
ギアケース53の上部には、オイル温度の上昇に伴う減速機室55内のガスの熱膨張時にブリーザガスを外部に排出するために、大気開放部60が設けられている。大気開放部60は、ギアケース53の内部を大気開放するために伝動ユニット39の外方へ延びている。大気開放部60の一端は、伝動ユニット39の内部に連通している。大気開放部60の他端は、大気開放されている。大気開放部60は、ギアケース53に一端が接続された第一管61と、第一管61の他端に対して一端が着脱可能に取り付けられた第二管62と、を備える。
例えば、第一管61は、金属により形成されている。図2に示すように、第一管61は、ギアケース53の上端部から上方(具体的には前上方)へ延びた後に、湾曲して左方(具体的には左前方)へ向かって延びている。第一管61は、車幅方向及び車両前後方向の各方向から見てL字状を有する。第一管61の下端は、ギアケース53に固定的に接続されている。
例えば、第二管62は、ゴム等の弾性部材により形成されている。第二管62は、ブリーザチューブである。第二管62は、第一管61の左端から左方(具体的には左前方)へ延びた後に、湾曲して上方へ向かって延びている。図5に示すように、第二管62の上端は、上方に向けて開口している。
<カバー>
図2に示すように、伝動ケース50には、大気開放部60を覆うカバー70が設けられている。カバー70は、伝動ケース50に対して着脱可能に取り付けられている。カバー70は、内側ケース51の右側上部にボルト等の締結部材により固定されている。図4に示すように、カバー70は、大気開放部60が入る開放部入口72hを有する。開放部入口72hは、図4の側面視(車両側面視)で伝動ケース50の後側上部と重なっている。開放部入口72hは、図4の側面視で伝動ケース50の上端よりも下方に配置されている。カバー70は、大気開放部60のうち第二管62の上端を覆っている。
カバー70は、図4の側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有する。カバー70は、電装品80を保護する電装保護部71と、第二管62の上部(大気開放部60のうち開放部入口72hに入った部分)を保護する開放保護部72と、を備える。図8の側面視で、電装保護部71とカバー後部取付部76(カバー70後部において伝動ケース50に取り付けられる部分)とは、上方へ向かって湾曲するように形成されている。
電装品80は、駆動輪である後輪4(図1参照)の回転速度を検出する速度検出センサー81(図4参照)を含む。図2に示すように、電装品80は、速度検出センサー81(電装本体)と、速度検出センサー81から延びる配線82と、を備える。
図4に示すように、速度検出センサー81は、減速機室55内に進入する検出先端81aを有する。検出先端81aは、後輪車軸4aに設けられた第四歯車47dと対向して配置されている。速度検出センサー81は、検出先端81aにより後輪車軸4aの回転速度を検出する。
図2に示すように、配線82は、速度検出センサー81から前方へ向かって湾曲しつつ延びている。例えば、速度検出センサー81の検出信号は、配線82を通じて不図示の電子制御ユニット(ECU)に送られる。
電装保護部71は、速度検出センサー81を保護する本体保護部73と、速度検出センサー81から延びる配線82を保護する配線保護部74と、を備える。
図4に示すように、本体保護部73は、ギアケース53の上方に配置されている。本体保護部73は、図4の側面視で内側ケース51の後部と重なっている。本体保護部73は、図4の側面視でギアケース53の後側上端から前上方へ向かって湾曲しつつ延びている。
図3に示すように、本体保護部73は、伝動ケース50の取付部56を避けるように形成されている。本体保護部73は、図3の上面視で車幅方向外方に開放するV字状を有する。本体保護部73は、図3の上面視でギアケース53の後部と重なっている。本体保護部73は、図3の上面視でギアケース53の車幅方向の範囲内に設けられている。
配線保護部74は、本体保護部73の前端から前方へ向かって延びている。配線保護部74は、図4の側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有する。配線保護部74は、図4の側面視で、本体保護部73の左側部前端から前上方へ延びた後に、湾曲して前方(やや前下方)へ向かって延びている。配線保護部74は、図4の側面視で内側ケース51の上端縁に沿って延びている。配線保護部74は、図3の上面視で本体保護部73の左側部前端から前方(やや左前方)へ向かって延びている。なお、図3及び図4においては、速度検出センサー81から延びる配線82の図示を省略している。
図3に示すように、本体保護部73の車幅方向の長さW1は、配線保護部74の車幅方向の長さW2よりも大きい。ここで、車幅方向の長さは、車幅方向の最大長さを意味する。本体保護部73の車幅方向の長さW1は、図3の上面視で伝動ケース50の取付部56後端近傍における本体保護部73の車幅方向の長さに相当する。配線保護部74の車幅方向の長さW2は、図3の上面視で配線保護部74が延びる方向と交差する方向の長さに相当する。
図5に示すように、開放保護部72は、上下方向に延びる筒状を有する。開放保護部72の上端は、閉塞されている。開放保護部72の下端は、第二管62が入る開放部入口72h(図4参照)を有する。第二管62の上部は、開放部入口72hから開放保護部72内に入っている。開放保護部72の上端部内面には、周方向に間隔をあけて配置された複数の突起72aが設けられている。例えば、第二管62の上端は、開放保護部72内に入っている状態において、突起72aにより弾発的に保持される。
図4に示すように、開放保護部72は、本体保護部73と配線保護部74との境に設けられている。開放保護部72は、図3の上面視で、本体保護部73の前端部右端と、配線保護部74の後端部右端とにつながっている。図4に示すように、開放保護部72の下部は、本体保護部73の前端部と配線保護部74の後端部(付け根部分)とにつながっている。図3の上面視で、開放部入口72hは、配線保護部74よりも車幅方向内側に設けられている。
図4に示すように、開放保護部72の上端は、本体保護部73及び配線保護部74よりも上方に配置されている。開放保護部72の上端は、図4の側面視で伝動ケース50よりも上方に配置されている。開放保護部72の上端は、カバー70の最上端に設けられている。
開放部入口72hは、カバー70の上下方向中心HCよりも上方に配置されている。ここで、カバー70の上下方向中心は、図4の側面視で、開放保護部72の上端とカバー後部取付部76の下端との上下方向の間の中心を意味する。なお、カバー後部取付部76は、図4の側面視で本体保護部73の後端部から後下方へ向かって延びている。カバー後部取付部76は、図7の上面視で本体保護部73後端部の左端部から後方へ向かって延びている。
図6に示すように、カバー70は、カバー70を伝動ケース50(図2参照)に取り付けるための複数(例えば本実施形態では3つ)の取付孔75a~75cを有する。複数の取付孔75a~75cは、配線保護部74の前端部に設けられた第一取付孔75aと、カバー後部取付部76に設けられた第二取付孔75bと、本体保護部73の後壁部に設けられた第三取付孔75cと、を含む。
第一取付孔75aは、配線保護部74の右側壁前部を車幅方向に開口している。第二取付孔75bは、カバー後部取付部76の後部を車幅方向に開口している。第三取付孔75cは、本体保護部73の後壁部を前後方向に開口している。例えば、カバー70は、各取付孔75a~75cを通じたボルト等の締結部材により伝動ケース50(図2参照)に取り付けられる。
例えば、配線保護部74の前端部は、第一取付孔75aを通じたボルト77a(図4参照)により内側ケース51の前側上部に取り付けられる。例えば、カバー後部取付部76は、第二取付孔75bを通じたボルト77b(図4参照)により内側ケース51の後端部に取り付けられる。例えば、本体保護部73の後壁部は、第三取付孔75cを通じたボルト77c(図4参照)によりギアケース53の後端部に取り付けられる。
図6に示すように、配線保護部74は、開放保護部72近傍において上下方向に開口する開口部74hを有する。配線保護部74は、配線保護部74の右側壁後部において開口部74hの下端縁から左方へ延びる係止部74aを備える。例えば、係止部74aは、カバー70が伝動ケース50(図2参照)に取り付けられている状態において、内側ケース51の前後方向中間部の上端縁に当接する。速度検出センサー81から延びる配線82(図2参照)は、配線保護部74の上壁部と係止部74aとの上下方向の間を通って前方へ向けて延びる。
<作用効果>
以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1は、後輪4へ動力を伝達する伝動ユニット39と、一端が伝動ユニット39の内部に連通し、他端が大気開放されている大気開放部60と、大気開放部60が入る開放部入口72hを有し、大気開放部60の他端を覆うカバー70と、を備え、開放部入口72hは、車両側面視で伝動ユニット39の少なくとも一部と重なる。
例えば仮に、開放部入口72hが車両側面視で伝動ユニット39と重ならない場合、大気開放部60において開放部入口72hに入る部分は車幅方向に露出するため、車幅方向の外乱により大気開放部60が抜けてしまう可能性が高い。これに対し本構成によれば、開放部入口72hが車両側面視で伝動ユニット39の少なくとも一部と重なることで、伝動ユニット39の少なくとも一部により開放部入口72hが車幅方向から覆われるため、大気開放部60において開放部入口72hに入る部分を車幅方向の外乱から保護することができる。したがって、外乱により大気開放部60が抜けてしまう可能性を低くすることができる。
上記実施形態では、伝動ユニット39は、後輪4へ動力を伝達する伝動装置40と、伝動装置40を収容する伝動ケース50と、を備え、伝動装置40は、変速機41及び歯車減速機構42を備え、伝動ケース50は、歯車減速機構42を収容するギアケース53を備え、大気開放部60の一端は、ギアケース53に接続され、カバー70は、大気開放部60の他端を覆い、開放部入口72hは、車両側面視で伝動ケース50の少なくとも一部と重なることで、以下の効果を奏する。
伝動ケース50の少なくとも一部により開放部入口72hが車幅方向から覆われるため、大気開放部60において開放部入口72hに入る部分を車幅方向の外乱から保護することができる。したがって、外乱により大気開放部60がギアケース53から抜けてしまう可能性を低くすることができる。
上記実施形態では、大気開放部60は、ギアケース53に一端が接続された第一管61と、第一管61の他端に対して一端が着脱可能に取り付けられた第二管62と、を備え、カバー70は、第二管62の他端を覆っていることで、以下の効果を奏する。
第二管62において開放部入口72hに入る部分を車幅方向の外乱から保護することができるため、外乱により第二管62が第一管61から抜けてしまう可能性を低くすることができる。加えて、第二管62の一端は第一管61の他端に対して着脱可能に取り付けられていることで、要求仕様に応じて第二管62を変更することができる。例えば、金型で成形した第一管61をギアケース53に対して一体に結合した場合には、要求仕様に応じて第二管62のみを変更すればよく、第一管61の金型を流用することができるため、汎用性が高まる。
上記実施形態では、カバー70は、電装品80を保護する電装保護部71を備えることで、以下の効果を奏する。
カバー70が電装品80の保護と大気開放部60の保護とを兼ねるため、電装保護部71をカバー70とは別に設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
上記実施形態では、開放部入口72hは、電装保護部71の少なくとも一部よりも車幅方向内側に設けられていることで、以下の効果を奏する。
開放部入口72hが電装保護部71よりも車幅方向外側に設けられている場合と比較して、大気開放部60において開放部入口72hに入る部分に対して車幅方向外方の外乱が及びにくくすることができる。したがって、外乱により大気開放部60が抜けてしまう可能性をより一層低くすることができる。
上記実施形態では、電装保護部71は、電装本体81を保護する本体保護部73と、電装本体81から延びる配線82を保護する配線保護部74と、を備え、本体保護部73の車幅方向の長さW1は、配線保護部74の車幅方向の長さW2よりも大きいことで、以下の効果を奏する。
カバー70の大きさを電装本体81の大きさ及び配線82の大きさに適した大きさとすることができる。
上記実施形態では、カバー70は、大気開放部60のうち開放部入口72hに入った部分を保護する開放保護部72を備え、開放保護部72は、本体保護部73と配線保護部74との境に設けられていることで、以下の効果を奏する。
ところで、本体保護部73の車幅方向の長さW1が配線保護部74の車幅方向の長さW2よりも大きい場合、本体保護部73と配線保護部74との境は他の部位よりも剛性が低くなりやすい。これに対し本構成によれば、開放保護部72が本体保護部73と配線保護部74との境に設けられていることで、開放保護部72により本体保護部73と配線保護部74との境の剛性を高めることができる。
上記実施形態では、開放保護部72の上端は、本体保護部73及び配線保護部74よりも上方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
大気開放部60を開放保護部72の奥まで入れることができるため、外乱により大気開放部60が抜けてしまう可能性をより一層低くすることができる。
上記実施形態では、カバー70は、車両側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有し、開放部入口72hは、カバー70の上下方向中心HCよりも上方に配置されていることで、以下の効果を奏する。
例えば仮に、開放部入口72hがカバー70の上下方向中心HCよりも下方に配置されていると(開放部入口72hの位置が下すぎると)、開放部入口72hに大気開放部60を入れるときに大気開放部60がたわみ、大気開放部60の内部にオイルが溜まってしまう可能性が高い。これに対し本構成によれば、開放部入口72hがカバー70の上下方向中心HCよりも上方に配置されていることで、開放部入口72hに大気開放部60を入れるときに大気開放部60がたわむことを抑制することができるため、大気開放部60の内部にオイルが溜まってしまう可能性は低い。加えて、開放部入口72hがカバー70の上下方向中心HCよりも下方に配置されている場合よりも、開放部入口72hに大気開放部60を入れ易いため、作業性が向上する。
上記実施形態では、電装品80は、後輪4の回転速度を検出する速度検出センサー81を含むことで、以下の効果を奏する。
カバー70が速度検出センサー81の保護と大気開放部60の保護とを兼ねるため、速度検出センサー81の保護部材をカバー70とは別に設ける場合と比較して、効率的なレイアウトとしつつ部品点数を削減することができる。
<変形例>
なお、上記実施形態では、開放部入口が車両側面視で伝動ケースの後側上部と重なっている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開放部入口は、車両側面視でギアケースと重なっていてもよい。例えば、開放部入口は、車両側面視で伝動ケースの少なくとも一部と重なっていてもよい。例えば、開放部入口は、車両側面視で伝動ユニットの少なくとも一部と重なっていてもよい。例えば、開放部入口の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、駆動輪が後輪である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、駆動輪は前輪であってもよい。例えば、駆動輪の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、伝動ユニットは、駆動輪へ動力を伝達する伝動装置と、伝動装置を収容する伝動ケースと、を備え、伝動装置は、変速機及び歯車減速機構を備え、伝動ケースは、歯車減速機構を収容するギアケースを備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、伝動ユニットは、前後方向に延びるスイングアームと、スイングアームの前後方向一端部に設けられたジョイント軸と、駆動輪のホイール内に設けられジョイント軸に連結されたモータと、モータを収容するモータハウジングと、を備えていてもよい。例えば、モータは、駆動輪のホイール内に設けられたインホイール式のモータであってもよい。例えば、伝動ユニットの態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、大気開放部の一端がギアケースに接続され、カバーが大気開放部の他端を覆い、開放部入口が車両側面視で伝動ケースの少なくとも一部と重なる例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、インホイール式のモータの場合、大気開放部の一端は、モータハウジングに接続されていてもよい。例えば、開放部入口は、車両側面視で駆動輪のホイール及びモータハウジングの少なくとも一部と重なっていてもよい。例えば、開放部入口の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、大気開放部は、ギアケースに一端が接続された第一管と、第一管の他端に対して一端が着脱可能に取り付けられた第二管と、を備え、カバーは、第二管の他端を覆っている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、第二管の一端は、第一管の他端に対して着脱不能に(固定的に)取り付けられていてもよい。例えば、大気開放部は、単一の管(大気開放管)により形成されていてもよい。例えば、大気開放管の一端は、ギアケースに対して一体に結合されていてもよい。例えば、カバーは、大気開放管の他端を覆っていてもよい。例えば、大気開放部の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、カバーは、電装品を保護する電装保護部を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、カバーは、電装保護部を備えていなくてもよい。例えば、電装保護部は、カバーとは別に設けられていてもよい。例えば、カバーの態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、開放部入口は、電装保護部の少なくとも一部よりも車幅方向内側に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開放部入口は、電装保護部よりも車幅方向外側に設けられていてもよい。例えば、電装保護部に対する開放部入口の車幅方向の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、電装保護部は、電装本体を保護する本体保護部と、電装本体から延びる配線を保護する配線保護部と、を備え、本体保護部の車幅方向の長さは、配線保護部の車幅方向の長さよりも大きい例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、本体保護部の車幅方向の長さは、配線保護部の車幅方向の長さ以下の大きさであってもよい。例えば、電装保護部の構成要素の車幅方向の長さは、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、カバーは、大気開放部のうち開放部入口に入った部分を保護する開放保護部を備え、開放保護部は、本体保護部と配線保護部との境に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開放保護部は、本体保護部と配線保護部との境以外の場所に設けられていてもよい。例えば、開放保護部は、配線保護部の本体保護部とは反対側の端部に設けられていてもよい。例えば、開放保護部の設置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、開放保護部の上端は、本体保護部及び配線保護部よりも上方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開放保護部の上端は、本体保護部及び配線保護部よりも下方に配置されていてもよい。例えば、開放保護部の上端の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、カバーは、車両側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有し、開放部入口は、カバーの上下方向中心よりも上方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開放部入口は、カバーの上下方向中心よりも下方に配置されていてもよい。例えば、開放部入口の上下方向の配置態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、電装品は、駆動輪の回転速度を検出する速度検出センサーを含む例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、電装品は、速度検出センサーを含んでいなくてもよい。例えば、電装品は、温度センサー等の速度検出センサー以外のセンサーを含んでいてもよい。例えば、電装品の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
上記実施形態では、鞍乗型車両の一例としてユニットスイング式の自動二輪車を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、鞍乗型車両は、車体側にエンジンを搭載した自動二輪車であってもよい。例えば、鞍乗型車両の態様は、要求仕様に応じて変更することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(電動二輪車(EV)、原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
4 後輪(駆動輪)
39 伝動ユニット
40 伝動装置
41 変速機
42 歯車減速機構
50 伝動ケース
53 ギアケース
60 大気開放部
61 第一管
62 第二管
70 カバー
71 電装保護部
72 開放保護部
72h 開放部入口
73 本体保護部
74 配線保護部
80 電装品
81 速度検出センサー(電装本体)
82 配線
HC カバーの上下方向中心
W1 本体保護部の車幅方向の長さ
W2 配線保護部の車幅方向の長さ

Claims (9)

  1. 駆動輪(4)へ動力を伝達する伝動ユニット(39)と、
    一端が前記伝動ユニット(39)の内部に連通し、他端が大気開放されている大気開放部(60)と、
    前記大気開放部(60)が入る開放部入口(72h)を有し、前記大気開放部(60)の他端を覆うカバー(70)と、を備え、
    前記開放部入口(72h)は、車両側面視で前記伝動ユニット(39)の少なくとも一部と重なり、
    前記カバー(70)は、電装品(80)を保護する電装保護部(71)を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記伝動ユニット(39)は、
    前記駆動輪(4)へ動力を伝達する伝動装置(40)と、
    前記伝動装置(40)を収容する伝動ケース(50)と、を備え、
    前記伝動装置(40)は、変速機(41)及び歯車減速機構(42)を備え、
    前記伝動ケース(50)は、前記歯車減速機構(42)を収容するギアケース(53)を備え、
    前記大気開放部(60)の一端は、前記ギアケース(53)に接続され、
    前記カバー(70)は、前記大気開放部(60)の他端を覆い、
    前記開放部入口(72h)は、車両側面視で前記伝動ケース(50)の少なくとも一部と重なることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記大気開放部(60)は、
    前記ギアケース(53)に一端が接続された第一管(61)と、
    前記第一管(61)の他端に対して一端が着脱可能に取り付けられた第二管(62)と、を備え、
    前記カバー(70)は、前記第二管(62)の他端を覆っていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記開放部入口(72h)は、前記電装保護部(71)の少なくとも一部よりも車幅方向内側に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記電装保護部(71)は、
    電装本体(81)を保護する本体保護部(73)と、
    前記電装本体(81)から延びる配線(82)を保護する配線保護部(74)と、を備え、
    前記本体保護部(73)の車幅方向の長さ(W1)は、前記配線保護部(74)の車幅方向の長さ(W2)よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記カバー(70)は、前記大気開放部(60)のうち前記開放部入口(72h)に入った部分を保護する開放保護部(72)を備え、
    前記開放保護部(72)は、前記本体保護部(73)と前記配線保護部(74)との境に設けられていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記開放保護部(72)の上端は、前記本体保護部(73)及び前記配線保護部(74)よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記カバー(70)は、車両側面視で上方に向かって湾曲する弧状を有し、
    前記開放部入口(72h)は、前記カバー(70)の上下方向中心(HC)よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記電装品(80)は、前記駆動輪(4)の回転速度を検出する速度検出センサー(81)を含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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