JP7201501B2 - バルコニー設置構造 - Google Patents

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Description

この発明は、バルコニー設置構造に関するものである。
住宅などの建物には、上階部分にバルコニーを設置したものが存在している(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-214446号公報
建物に対してバルコニーを固定する際に、バルコニーの下が空間になっていると、その部分を支える構造が必要になる。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
建物本体の上階部分にバルコニーを設置するバルコニー設置構造であって、
前記バルコニーは、前記建物本体に沿って一側から他側へ延び、
前記バルコニーの一側は下に空間を有するポーチ部とされ、他側は下に建物部を有するテラス部とされ、
前記ポーチ部は、前記建物本体の下階部分の上部に取付けられた水平な面を有する受プレートの前記建物本体から張出した支持面の上に仮置・固定されると共に、
前記受プレートには、前記支持面の上面に高さ調整用のスペーサが一体に取付けられ
前記スペーサは、前記受プレートの前記支持面よりも幅広とされて、前記支持面から横へ突出していることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、建物に対してバルコニーを固定する際に、バルコニーの下が空間となっている部分を支えることなどができる。また、幅広のスペーサによって支持面を保護することができる。
本実施の形態にかかるバルコニー設置構造を備えた住宅などの建物を示す斜視図である。 図1のバルコニーの斜視図である。 図1のバルコニーを軒元側から見た斜視図である。 建物本体の下階部分の上部に対する受プレートの取付状態を示す斜視図である。 図4の変形例である。 受プレートおよびスペーサを示す斜視図である。 建物本体のポーチ部の軒元部分(の受プレート以外の位置)の拡大縦断面図である。 建物本体のポーチ部の軒元部分(の受プレートの位置)の拡大縦断面図である。 バルコニーの床部の受プレート周辺部分の拡大平面図である。 軒元見切材の部品図である。 受プレートの防水材を示す斜視図である。 バルコニーを備えたユニット建物の施工手順を示す斜視図である。 下階の建物ユニットに対するバルコニーの据付け状態を示す斜視図である。 図12と同様の側面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1~図13は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1(図2)は、住宅などの建物を示す斜視図である。この建物の本体(建物本体1)は、下階部分2と上階部分3とを有する多層構造を有している。この建物には、上階部分3にバルコニー4が取付けられている。そして、この建物に対するバルコニー4の設置構造(バルコニー設置構造)を以下のようにする。
(1)バルコニー4は、建物本体1に沿って一側から他側へ延びるものとされる。
図2(図3)に示すように、バルコニー4の一側は下に空間11を有するポーチ部12とされ、他側は下に建物部13を有するテラス部14とされる。
ポーチ部12は、図4(図4A)に示すように、建物本体1の下階部分2の上部に取付けられた水平な受プレート15の建物本体1から張出した支持面15aの上に仮置・固定される。
受プレート15には、図5に示すように、支持面15aの上面に高さ調整用のスペーサ16が一体に取付けられている。
ここで、図3に示すように、バルコニー4は、床部21と手摺部22とを有するものとされている。床部21は、平面視ほぼ矩形状のものとされている。床部21は、基本構造となる床フレームを有している。床フレームは、平行な一対の軒元梁23および軒先梁24や、軒元梁23と軒先梁24との両端部間を接続する平行な一対の妻梁25によって構成されている。床フレームの内部には、妻梁25と平行な垂木26が軒元梁23および軒先梁24の延設方向に間隔を有して複数本設置されている。垂木26の端部は、軒元梁23および軒先梁24の内側面に固定される。床フレームおよび垂木26の上部には、床パネルなどが適宜設置される。
また、手摺部22は、基本構造となる手摺フレームを有している。手摺フレームの内部には、バルコニー4の仕様に応じて、格子や、面材や、壁などが適宜設置される。手摺部22は、軒元側を除く三面、または、更に一方の側面を除く二面などに設けられる。
この場合、バルコニー4は、少なくとも床部21を構成する床フレームを、予め完成形の大きさに組立てて大型の構造体にした状態にして、建物本体1に設置される(図11~図13)。このとき、床フレームには、手摺フレームを一体に取付けておくようにしても良い。
バルコニー4の床部21は、建物本体1の(下階部分2の上部よりも僅かに上となる)上階部分3の下部の位置に設置される。バルコニー4の床部21は、一側の一つのコーナー部27に設けた建物固定部28が、建物本体1の上階部分3の下部に固定される。この際、床部21には、建物固定部28の近傍に形状調整部29が設けられる。形状調整部29は、共回防止部を備えたボルト締結部などとすることができる。
建物本体1に沿った一側および他側は、建物本体1の側面に沿った方向であればどのような向きとしても良い。バルコニー4は、建物本体1の側面の一側から他側までの全域に亘る大きさとしても良いが、それより小さくても良い。
空間11は、例えば、玄関ポーチなどとすることができる。
そして、ポーチ部12では、図6(~図8)に示すように、床部21の下面側に、軒天井材31が設置される。軒天井材31は、耐火材でできており、床部21の内部に垂木26と平行に設置された天井受桟固定梁32、および、天井受桟固定梁32の下面に天井受桟固定梁32と交差するように固定した天井受桟33を介して取付けられる。軒天井材31の縁部には、例えば、軒天井材31の建物本体1側の縁部に沿って延びる長尺の軒元見切材34などの見切材が設置されている。
図1に示すように、建物部13は、建物本体1と連続して設けられても良いし、建物本体1から切離して設けられても良い。この実施例では、建物部13は、建物本体1から部分的に突出するように、建物本体1に付設された玄関スペースなどとされている。建物部13は、ポーチ部12下の空間11に面した位置に玄関ドア13aを有している。
テラス部14は、建物部13の上の部分に形成される。
下階部分2の上部は、図6に示すように、バルコニー4の床部21が設置される上階部分3の下部の位置よりも僅かに下となる位置である。
受プレート15は、建物本体1の上階部分3にバルコニー4の一側の一つのコーナー部27(の建物固定部28)を固定するまでの間、床部21の一側のポーチ部12を、建物本体1の下階部分2の上部に仮置きしておくための部材である。
受プレート15は、例えば、図4に示すように、ポーチ部12のテラス部14との境界部分35となる位置の近傍や、バルコニー4の建物固定部28が設けられる(境界部分35とは反対側の)位置の近傍などに対して単数または複数設けられる。なお、受プレート15は、バルコニー4の大きさに合わせて位置を設定すれば良い、例えば、図4Aに示すように、建物本体1の端部よりも内側の位置などに設けても良い。受プレート15は、所要の強度を有するように、比較的厚肉に構成される。
支持面15aは、図5に示すように、建物本体1から突出した、受プレート15の先端側の面のことである。受プレート15は、基端側の取付基部15bをボルト・ナットなどの締結具36で、建物本体1の下階部分2の上部に上下方向に締結固定される。支持面15aと取付基部15bとは、面一状態で水平に連続されている。
スペーサ16は、図7(図8)に示すように、支持面15aと、バルコニー4の床部21(の軒元梁23)の下部との間に介在されて、床部21の高さ調整を行うためのものである。スペーサ16は、受プレート15よりも薄肉に形成することができる。なお、スペーサ16は、受プレート15の支持面15aと共に、仮置き後に、ボルト・ナットなどの締結具37で、バルコニー4の床部21の軒元梁23に上下方向に締結固定される。
(2)図5または図8に示すように、スペーサ16は、受プレート15の支持面15aよりも幅広とされて、支持面15aから横へ突出するようにしても良い(側方突出部16a)。
ここで、スペーサ16は、まず、支持面15aを保護するために幅広にすることができる。また、スペーサ16は、幅広にすることで支持面15aの周辺状態を整えることができる。
即ち、例えば、図6、図7の対比から分かるように、バルコニー4のポーチ部12では、受プレート15で床部21の軒元梁23の下部を支持すると、軒天井材31の縁部に沿って設置される軒元見切材34が受プレート15と干渉することになる。そのために、軒元見切材34には、受プレート15と干渉する部分に、予め支持面15aの幅寸法よりも若干大きめの切欠部38(図7)を設けて干渉を防止する必要がある。
軒元見切材34は、図6(図9)に示すように、軒天井材31の縁部に嵌合する側面視ほぼコ字状の嵌合部34aと、嵌合部34aの上部を軒元梁23の下部にビスなどの固定具41で上下方向に取付けるための取付面34bとを、主に有している。取付面34bは、軒先側へ向けてほぼ水平に屈曲されている。また、嵌合部34aの軒天井材31とは反対側の位置には、建物本体1の下階部分2に取付けられた壁材42(壁部)の上部側面に当接して、壁材42との間でシールを行うシール材34cが取付けられている。壁材42は耐火材とされている。
更に、嵌合部34aと取付面34bとの間の位置には、壁材42の側へ向かって横に延びる重複面34dが設けられている。この重複面34dは、壁材42の上端部の上方を越えて、壁材42の内面に設置された鉄フレーム42aの内側面の位置にほぼ達する程度にまでほぼは水平に延ばされている。そして、重複面34dは、壁材42の上端部と鉄フレーム42aとの間に設置された、熱で膨張する防火材43の上側を覆って、防火材43と対向するようになっている。防火材43は、重複面34dに達する厚みか、達しない厚みを有しており、熱膨張して重複面34dに圧着されることによって防火性能を発揮する。この重複面34dと防火材43とによって、ポーチ部12の軒元側に防火ラインが形成される。
そして、上記したように、軒元見切材34の重複面34dおよび取付面34bは、受プレート15と干渉する部分が、受プレート15の支持面15aよりも広めに切欠かれて、切欠部38となっている。そのため、切欠部38の位置でポーチ部12の軒元側に防火ラインが途切れる可能性がある。
そこで、スペーサ16を、切欠部38の幅寸法よりも幅広にして、スペーサ16の側方突出部16aによって、受プレート15の支持面15aと、重複面34dの切欠部38の縁部との間の橋渡しを行わせることで、切欠部38を塞ぐことができるようになる。これにより、ポーチ部12の軒元側の防火ラインを切欠部38の位置で切れないようにすることが可能になる。
(3)図10に示すように、受プレート15の建物本体1に対する取付基部15bの上面に、防水材51が設置されても良い。
ここで、防水材51は、どのようなものとしても良いが、例えば、帯状の防水テープなどとして、防水材51を貼付けられるようにしても良い。防水テープは、取付基部15bを若干越えた長さとするのが好ましい。取付基部15bと、取付基部15bを越えた部分との間にできる段差には、段差を埋めるためのコーキング処理を施すようにするのが好ましい(コーキング部52)。更に、取付基部15bに取付けられた締結具36の上面(頭部)にも防水シート53などの防水材取付けるようにするのが好ましい。
なお、図6に示すように、受プレート15以外の部分では、建物本体1の下階部分2と上階部分3との間には、防水材54が設けられて、防水材54によって軒元側の防水ラインを形成するようになっている。そして、図7に示すように、受プレート15の上面に防水材51を設置することで、受プレート15によって防水ラインが途切れないようにする。
(4)図1(図2)に示すように、建物本体1は、建物ユニット61a~61gによって構成されても良い。
バルコニー4は、複数の建物ユニット61a~61g間に跨るように延びても良い。
ここで、建物ユニット61a~61gは、予め工場で製造された箱状の構造体である。建物ユニット61a~61gを建築現場へ運んで組み立てることにより、短期間のうちに建物(ユニット建物)が構築される。建物ユニット61a~61gには鉄骨系のものと木質系のものとが存在しており、そのどちらでも良い。この実施例では、鉄骨系のものとしている。鉄骨系の建物ユニット61a~61gは、図4に示すように、4本の金属製の柱62の下端間を、4本の金属製の床梁63(図6)で連結すると共に、4本の金属製の柱62の上端間を、4本の金属製の天井梁64で連結した直方体状のユニットフレームを有している。
建物(ユニット建物)は、どのような構成としても良いが、この実施例では、図11(~図13)に示すように、複数の建物ユニット61a~61cおよび61e~61gを短辺の方向(妻方向)に並設して、短辺に沿ってバルコニー4を設置した構成を有している。この場合、建物ユニット61a,61eの側を短辺の方向の一側とし、建物ユニット61c,61gの側を短辺の方向の他側としている。なお、ユニット建物の構成は、上記に限るものではない。また、バルコニー4は、建物ユニット61a~61gの長辺の方向(桁方向)に沿って設置するようにしても良い。
そして、他側の建物ユニット61c,61gを、一側の建物ユニット61a,61eおよび中間の建物ユニット61b,61fに対し、バルコニー4の妻梁25の長さの分だけ長辺の方向にオフセットさせて配置している。これにより、バルコニー4は、軒元側がオフセットされていない上階の建物ユニット61e,61f間に亘る(面する)ように設置されると共に、軒先側がオフセットされた建物ユニット61gとほぼ面一とされている。
なお、バルコニー4は、複数の建物ユニット61e,61f間に跨っていれば良く、短辺の方向の全域に亘って延びる必要はない。また、バルコニー4は、建物ユニット61e,61fの一つ分の短辺の方向(または長辺の方向)の寸法よりも長ければ良く、例えば、複数の建物ユニット61e,61fを合わせた短辺の方向(または長辺の方向)の寸法より短くしても良い。
更に、バルコニー4の他側(テラス部14)の下には、建物部13として、他のものよりも小型の建物ユニット61dが、建物ユニット61bと長辺の方向に連続するように設置されている。
そして、バルコニー4の他側を小型の建物ユニット61dの上に設置する際には、図12に示すように、クレーンで吊り上げたバルコニー4の、床部21の他側のコーナー部などに設けられたピン穴が、図3に示すように、下階の小型の建物ユニット61d(の柱62の上端部)から上方へ突設された位置決めピン65に上下方向に挿入されるように、下階の小型の建物ユニット61dの真上の位置でバルコニー4をほぼ真下へ吊り降ろすようにする。下階の小型の建物ユニット61dの上への吊り降ろし後には、床部21の他側と小型の建物ユニット61dとの間を、上下方向に適宜ボルト固定する。
一方、床部21の一側(ポーチ部12)では、軒先側のコーナー部の下部が、予め地面に埋設固定されたバルコニー柱66の上端部に固定される。そのために、(床部21の一側の)軒先側のコーナー部に設けられたピン穴が、バルコニー柱66の上端部から上方へ突設された位置決めピン65(図13)に上下方向に挿入されるように、バルコニー4をほぼ真下へ吊り降ろすようにする。バルコニー柱66の上への吊り降ろし後には、(床部21の一側の)軒先側のコーナー部とバルコニー4との間を、上下方向にボルト固定する。
この際、図13に示すように、下階の建物ユニット61dの位置決めピン65が、バルコニー柱66の位置決めピン65よりも先にピン穴へ嵌まるように、バルコニー4は、他側が下になるように若干傾けておくのが好ましい。
なお、下階の建物ユニット61a~61cの上に上階の建物ユニット61e~61gを積層固定する際には、図11に示すように、上階の建物ユニット61e~61gの壁材42の、バルコニー4と干渉する部分を、適宜切欠いておくようにする(切欠部67)。
そして最後に、(床部21の一側の)軒元側のコーナー部27を建物本体1の上階部分3(の建物ユニット61e)に固定する。なお、この実施例では、バルコニー4は、建物本体1の上階部分3の位置に配設され、三つのコーナー部が、建物本体1の上階部分3以外の部分に固定された状態で、四つのコーナー部のうちの一つのコーナー部27のみが建物本体1の上階部分3に取付けられる構造になっている。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果 1)建物本体1の上階部分3にバルコニー4を設置しても良い。そして、バルコニー4は、建物本体1に沿って一側から他側へ延び、バルコニー4の一側は下に空間11を有するポーチ部12とされ、他側は下に建物部13を有するテラス部14とされても良い。これにより、下全体が空間11になっているポーチバルコニーや、下全体が建物になっているテラスバルコニーとは構成の異なる新たなバルコニー4を得ることができ、ユニット建物に対するバルコニー4の設置構造を多様化することができる。
そして、この新たな構成のバルコニー4は、後述するように、他側(テラス部14)が建物部13の上部に対して(上下方向に)固定され、一側(ポーチ部12)が上階部分3に対して(面直方向(水平方向)に)固定されることになるため、ポーチバルコニーやテラスバルコニーとは異なる設置の仕方になる。
そのため、基礎に建物本体1の下階部分2を構築し、下階部分2に対し(予め完成形の大きさに組立てて一つの構造体とされた)バルコニー4を設置した後で、下階部分2の上に上階部分3を構築し、最後にバルコニー4の一側を上階部分3に対して面直方向に固定するような施工手順とすることが考えられる。
よって、下階部分2の上にバルコニー4を設置(テラス部14を下の建物部13に対して固定)してから、下階部分2の上に上階部分3を構築してバルコニー4の一側(ポーチ部12)を上階部分3に固定するまでの間、ポーチ部12を下階部分2の上に仮置しておく必要がある。
そこで、この実施例では、建物本体1の下階部分2の上部に水平な受プレート15を取付けて、下が空間11となっているポーチ部12については、受プレート15の建物本体1から張出した支持面15aの上に軒元側の部分を仮置・固定させられるようにしている。これにより、一側にポーチ部12を有し、他側にテラス部14を有するバルコニー4を、建物本体1に対して支障なく取付けることができる。
また、受プレート15は、支持面15aの上面に高さ調整用のスペーサ16が一体に取付けられている。これにより、受プレート15を最適な板厚に設定することができると共に、ポーチ部12を仮置・固定させる高さをスペーサ16によって最適に調整することができる。また、支持面15aの上面に現場で高さ調整用のスペーサ16を取付けて調整を行う手間をなくすことができる。
(作用効果 2)スペーサ16は、受プレート15の支持面15aよりも幅広にして、支持面15aから横へ突出させるようにしても良い。これにより、幅広のスペーサ16によって支持面15aを保護することができる。また、例えば、建物本体1の下階部分2の上部の位置に設置される防火材43(熱膨張材)と、バルコニー4に設けられる軒元見切材34などとの間に防火ラインを形成させるような場合に、建物本体1の下階部分2の上部に受プレート15を設置することで、受プレート15の支持面15aによって防火ラインが途切れる状態になったとしても、スペーサ16に設けられた、受プレート15の支持面15aに対して横へ突出する部位(側方突出部16a)が、防火ラインの途切れた部分に位置して、途切れた部分を塞ぐことで、防火ラインが切れないようにすることが可能になる。
(作用効果 3)受プレート15の建物本体1に対する取付基部15bの上面に、防水材51を設置しても良い。これにより、建物本体1の下階部分2に受プレート15を取付けた場合に、受プレート15と建物本体1の上階部分3との間の部分を、防水材51によって防水することができる。そのため、建物本体1の下階部分2と上階部分3との間に形成される防水ラインを受プレート15の位置で途切れさせないようにすることができる。
(作用効果 4)建物本体1は、建物ユニット61a~61gによって構成されても良い。この場合、図11(~図13)に示すように、基礎に下階の建物ユニット61a~61dを据付け、下階の建物ユニット61dに対して(予め完成形の大きさに組立てて一つの構造体とされた)バルコニー4を上から設置し、その後で、下階の建物ユニット61a~61cの上に上階の建物ユニット61e~61gを積層固定し、最後にバルコニー4の一側の一つのコーナー部27を上階の建物ユニット61eの側面に面直方向に固定するような施工手順となる。
よって、下階の建物ユニット61dの上にバルコニー4を設置(テラス部14を下の建物ユニット61dに固定)してから、下階の建物ユニット61a~61cの上に上階の建物ユニット61e~61gを積層固定してバルコニー4の一側(ポーチ部12)を上階の建物ユニット61eに固定するまでの間、ポーチ部12を下階の建物ユニット61a,61bの上に仮置しておけるようにする必要がある。
そこで、この実施例では、下階の建物ユニット61a,61bの上部に水平な受プレート15を取付けて、下が空間11となっているポーチ部12の軒元側を、受プレート15の建物本体1から張出した支持面15aの上に仮置・固定させられるようにしている。これにより、予め工場で製造されて建築現場で組立てられる建物ユニット61a~61gに対し、予め完成形の大きさに組立てられて一つの構造体とされたバルコニー4を容易に取付けることができ、ユニット建物の工期の短縮やコストダウンなどを図ることができる。
バルコニー4は、複数の建物ユニット61e,61f間に跨るように延びるように一側から他側へ延びるものとしても良い。これにより、バルコニー4を複数の建物ユニット61e,61f間に跨るような大型の構造体にして、現場で一気に建物本体1に取付けられるようにすることができる。
1 建物本体
2 下階部分
3 上階部分
4 バルコニー
11 空間
12 ポーチ部
13 建物部
14 テラス部
15 受プレート
15a 支持面
15b 取付基部
16 スペーサ
51 防水材
61a 建物ユニット
61b 建物ユニット
61c 建物ユニット
61d 建物ユニット
61e 建物ユニット
61f 建物ユニット
61g 建物ユニット

Claims (3)

  1. 建物本体の上階部分にバルコニーを設置するバルコニー設置構造であって、
    前記バルコニーは、前記建物本体に沿って一側から他側へ延び、
    前記バルコニーの一側は下に空間を有するポーチ部とされ、他側は下に建物部を有するテラス部とされ、
    前記ポーチ部は、前記建物本体の下階部分の上部に取付けられた水平な受プレートの前記建物本体から張出した支持面の上に仮置・固定されると共に、
    前記受プレートには、前記支持面の上面に高さ調整用のスペーサが一体に取付けられ
    前記スペーサは、前記受プレートの前記支持面よりも幅広とされて、前記支持面から横へ突出していることを特徴とするバルコニー設置構造。
  2. 請求項に記載のバルコニー設置構造であって、
    前記受プレートの前記建物本体に対する取付基部の上面に、防水材が設置されることを特徴とするバルコニー設置構造。
  3. 請求項1または請求項に記載のバルコニー設置構造であって、
    前記建物本体は、建物ユニットによって構成され、
    前記バルコニーは、複数の前記建物ユニット間に跨るように延びていることを特徴とするバルコニー設置構造。
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