JP7199436B2 - 障害物検知装置及び運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、障害物検知装置及び運転支援装置に関する。
従来、車両に設けられているTOF(Time of Flight)方式の測距センサを用いて、車両の周囲にある障害物の高さを判断する技術が開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
特開2010-197351号公報 特開2016-80650号公報
特許文献1記載の従来技術は、障害物の高さが低いときは車両が障害物に接近することにより障害物が測距センサの検知エリアから外れること(すなわち反射波のピーク値が低下すること)を利用して障害物の高さを判断するものである。このため、特許文献1記載の従来技術は、遠方に位置する障害物の高さを判断することができないという問題があった。また、特許文献1記載の従来技術は、車両と障害物間の距離が一定である場合、障害物の高さを判断することができないという問題があった。
特許文献2記載の従来技術は、反射波の波高値を基準値と比較することにより、所定の高さに対する障害物の相対的な高さを判断するものである。これは、障害物の高さに応じて波高値が異なることを利用したものである。しかしながら、特許文献1に記載されているように、障害物が遠方に位置している場合、障害物の高さに応じた波高値の差は小さくなる。このため、特許文献2記載の従来技術は、遠方に位置する障害物の高さの判断精度が低いという問題があった。また、特許文献2記載の従来技術は、障害物が所定の高さと同程度の高さを有するものである場合、所定の高さに対する障害物の高さの高低の判断誤りが発生しやすいという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、測距センサを用いて障害物の高さを精度良く判断することを目的とする。
本発明の障害物検知装置は、車両に設けられている測距センサが障害物により反射された複数の合成波を受信した場合における複数の合成波の大きさに係る特徴量を抽出する特徴量抽出部と、予め前記複数の合成波を受信した場合の特徴量の大きさを示す第1パラメータ値及び特徴量の分散量の大きさを示す第2パラメータ値の機械学習によるクラスタリングの結果に基づいて得られる、第1パラメータ値が大きくなるほど第2パラメータ値が小さくなる分割線、で分割され前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値で表される複数の範囲のうち、前記クラスタリングの後における前記複数の合成波の前記第1パラメータ値及び前記第2パラメータ値がいずれの範囲に含まれるか識別することにより少なくとも障害物が走行障害物であるか否かを判別する障害物判別部と、を備えるものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、測距センサを用いて障害物の高さを精度良く判断することができる。
実施の形態1に係る障害物検知装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置における障害物検知部の要部を示すブロック図である。 図3Aは、実施の形態1に係る障害物検知装置のハードウェア構成を示す説明図である。図3Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置の他のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置の動作を示すフローチャートである。 図5Aは、走行障害物による反射波の伝搬経路の例を示す説明図である。図5Bは、送信信号の波形の例を示す説明図である。図5Cは、走行障害物による反射波に対応する受信信号の波形の例を示す説明図である。図5Dは、走行障害物による反射波に対応する受信信号の波形の他の例を示す説明図である。 図6Aは、路上障害物又は路面障害物による反射波の伝搬経路の例を示す説明図である。図6Bは、送信信号の波形の例を示す説明図である。図6Cは、路上障害物による反射波に対応する受信信号の波形の例を示す説明図である。図6Dは、路上障害物による反射波に対応する受信信号の波形の他の例を示す説明図である。図6Eは、路面障害物による反射波に対応する受信信号の波形の例を示す説明図である。図6Fは、路面障害物による反射波に対応する受信信号の波形の他の例を示す説明図である。 図7Aは、実施の形態1に係る障害物検知装置の製造前における第1パラメータ値及び第2パラメータ値の実測値の例を示す説明図である。図7Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置を有する車両の出荷後に算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値の例を示す説明図である。 図8Aは、反射波の波高、波幅及び波形面積の例を示す説明図である。図8Bは、反射波の応答時間の例を示す説明図である。 図9Aは、実施の形態1に係る障害物検知装置の製造前における第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値の実測値の例を示す説明図である。図9Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置を有する車両の出荷後に算出された第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値の例を示す説明図である。 実施の形態2に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態2に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 図12Aは、車両における測距センサの設置位置の例を示す説明図であって、車両の上方から見た状態を示す説明図である。図12Bは、車両における測距センサの設置位置の例を示す説明図であって、車両の側方から見た状態を示す説明図である。 図13Aは、車両における測距センサの設置位置の例を示す説明図であって、車両の上方から見た状態を示す説明図である。図13Bは、車両における測距センサの設置位置の例を示す説明図であって、車両の側方から見た状態を示す説明図である。 正対角度の例を示す説明図である。 図15Aは、車両が障害物に接近したときの走行経路の例を示す説明図である。図15Bは、このときの正対角度の時間変化の例を示す説明図である。図15Cは、このときの特徴量を示すデータの例を示す説明図である。 実施の形態2に係る他の運転支援装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態2に係る他の運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 図18Aは、検知区間の例を示す説明図である。図18Bは、検知区間の他の例を示す説明図である。 実施の形態2に係る運転支援装置の他の動作を示すフローチャートである。 図20Aは、車両における測距センサの設置位置の他の例を示す説明図であって、車両の上方から見た状態を示す説明図である。図20Bは、車両における測距センサの設置位置の他の例を示す説明図であって、車両の側方から見た状態を示す説明図である。 図21Aは、車両における測距センサの設置位置の他の例を示す説明図であって、車両の上方から見た状態を示す説明図である。図21Bは、車両における測距センサの設置位置の他の例を示す説明図であって、車両の側方から見た状態を示す説明図である。 実施の形態3に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。 実施の形態3に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る運転支援装置における障害物検知部による検知結果の例を示す説明図である。 駐車位置及び誘導経路の例を示す説明図である。 駐車位置及び誘導経路の他の例を示す説明図である。 駐車位置及び誘導経路の他の例を示す説明図である。 駐車車両の奥側に壁又は縁石があり、かつ、駐車車両の手前側に段差がある状態の例を示す説明図である。 図29Aは、実施の形態3に係る運転支援装置における障害物検知部による検知結果の他の例を示す説明図である。図29Bは、実施の形態3に係る他の運転支援装置における障害物検知部による検知結果の例を示す説明図である。 実施の形態3に係る他の運転支援装置における障害物検知部による検知結果の他の例を示す説明図である。 実施の形態3に係る他の運転支援装置における障害物検知部による検知結果の他の例を示す説明図である。 実施の形態4に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。 撮像画像にマーカー画像が重畳表示されている状態の例を示す説明図である。 実施の形態4に係る運転支援装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態4に係る他の運転支援装置の要部を示すブロック図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る障害物検知装置の要部を示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係る障害物検知装置における障害物検知部の要部を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、実施の形態1の障害物検知装置100について説明する。
なお、障害物検知装置100は車両1内のコンピュータネットワーク(例えばCAN(Controller Area Network))に接続されている。障害物検知装置100は、当該コンピュータネットワークから種々の信号を適宜取得可能である。これらの信号は、例えば、車両1の走行速度を示す信号及び車両1のヨーレート又は操舵角を示す信号を含むものである。
車両1は測距センサ2を有している。図1に示す例において、測距センサ2はN個の測距センサ2~2により構成されている(Nは2以上の任意の整数)。N個の測距センサ2~2は、車両1における設置位置が互いに異なるものであり、かつ、車両1における設置方向が互いに同等なものである。N個の測距センサ2~2の各々は、例えば、ソナー、ミリ波レーダ又はレーザレーダにより構成されている。
以下、測距センサ2により送受信される超音波、電波又は光などを「探索波」と総称する。また、車両1外の障害物により探索波が反射された場合、当該反射された探索波を「反射波」という。また、いずれかの測距センサ2が探索波を送信して、この測距センサ2が反射波を受信した場合における当該探索波及び当該反射波を「直接波」という。また、いずれかの測距センサ2が探索波を送信して、他の測距センサ2が反射波を受信した場合における当該探索波及び当該反射波を「間接波」という。
また、車両1外の障害物のうち、車両1のバンパー部に接触する程度に高い高さを有する障害物を「走行障害物」という。走行障害物は、例えば、壁又は駐車中の他車両(以下「駐車車両」という。)である。また、車両1外の障害物のうち、車両1のバンパー部に接触しない程度に低い高さを有し、かつ、車両1が乗り越えられない程度に高い高さを有する障害物を「路上障害物」という。路上障害物は、例えば、縁石又は車留めである。また、車両1外の障害物のうち、車両1のバンパー部に接触しない程度に低い高さを有し、かつ、車両1が乗り越えられる程度に低い高さを有する障害物を「路面障害物」という。路面障害物は、例えば、段差である。すなわち、走行障害物は路上障害物よりも高い高さを有するものであり、路上障害物は路面障害物よりも高い高さを有するものである。
障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を送信させることにより、車両1の周囲にある障害物を検知するものである。より具体的には、障害物検知部11は、車両1と障害物間の距離を計測することにより、車両1に対する障害物の位置を判定するものである。障害物検知部11は、送信信号出力部21、受信信号取得部22、距離値算出部23、反射点位置算出部24、グループ化部25、自車位置算出部26及びセンサ位置算出部27により構成されている。
送信信号出力部21は、測距センサ2に送信信号を出力することにより、測距センサ2に探索波を送信させるものである。受信信号取得部22は、測距センサ2による受信信号を測距センサ2から取得するものである。
距離値算出部23は、測距センサ2による受信信号の強度を所定の閾値と比較することにより、測距センサ2による反射波の受信の有無を判定するものである。距離値算出部23は、測距センサ2により反射波が受信されたとき、TOFによる距離値を算出するものである。TOFによる距離値の算出方法は公知であるため、詳細な説明は省略する。
反射点位置算出部24は、距離値算出部23により算出された距離値を用いて、探索波が反射された地点(以下「反射点」という。)の位置を算出するものである。反射点の位置は、例えば、車両1の前後方向に対応する第1軸(以下「X軸」という。)及び車両1の左右方向に対応する第2軸(以下「Y軸」という。)によるメートル単位の座標系(以下「XY座標系」という。)における座標値により表されるものである。
具体的には、例えば、反射点位置算出部24は、直接波の送信タイミング(又は直接波の受信タイミング)における測距センサ2の位置に対応する始点を有し、かつ、車両1における測距センサ2の設置方向に対応する向きを有し、かつ、距離値算出部23により算出された距離値に対応する大きさを有するベクトルを求めることにより、XY座標系における反射点の座標値を算出する。このベクトルは、X軸及びY軸に沿う仮想的な平面(以下「XY平面」という。)におけるベクトルである。
または、例えば、反射点位置算出部24は、互いに異なる直接波に対応する複数個の距離値を用いて、いわゆる「2円交点」による反射点の位置を算出する。すなわち、反射点位置算出部24は、XY平面における2円交点処理を実行することにより、XY座標系における反射点の座標値を算出する。
反射点の位置の算出に用いられる情報のうち、探索波の送信タイミング(又は反射波の受信タイミング)における測距センサ2の位置を示す情報は、センサ位置算出部27により出力される。そのほかの情報(例えば車両1における測距センサ2の設置方向を示す情報)は、反射点位置算出部24に予め記憶されている。
グループ化部25は、反射点位置算出部24により複数個の反射点の位置が算出された後、当該複数個の反射点をグルーピングすることにより、1個以上の障害物と原則一対一に対応する1個以上の反射点群(以下「グループ」という。)を設定するものである。このグルーピングは、例えば、互いに隣接する2個の反射点間の距離が所定距離未満である場合、当該2個の反射点を互いに同一のグループに含めるものである。
自車位置算出部26は、探索波の送信タイミング(又は反射波の受信タイミング)における車両1の位置(以下「自車位置」という。)を算出するものである。センサ位置算出部27は、当該タイミングにおける測距センサ2の位置(以下「センサ位置」という。)を算出するものである。これらの位置は、例えば、XY座標系における座標値により表されるものである。センサ位置算出部27は、センサ位置を示す情報を反射点位置算出部24に出力するものである。センサ位置を示す情報は、反射点位置算出部24において反射点の位置の算出に用いられるものである。
自車位置の算出には公知の種々の方法を用いることができるものであり(例えば自律航法)、これらの方法についての詳細な説明は省略する。自律航法に用いられる信号(例えば車両1の走行速度を示す信号及び車両1のヨーレート又は操舵角を示す信号)は、車両1内のコンピュータネットワークから適宜取得される。センサ位置の算出に用いられる情報(例えば車両1における測距センサ2の設置位置を示す情報)は、センサ位置算出部27に予め記憶されている。
なお、距離値算出部23による距離値の算出及び反射点位置算出部24による座標値の算出には、直接波に代えて又は加えて間接波が用いられるものであっても良い。直接波に加えて間接波を用いることにより、直接波のみを用いる場合に比して、各回の探索波の送信により得られる反射点の個数を増やすことができる。この結果、個々のグループに含まれる反射点の個数を増やすことができる。
個々のグループは複数個の反射点を含むものであり、当該複数個の反射点は複数個の反射波に対応するものである。特徴量抽出部12は、当該複数個の反射波に対応する受信信号の波形を示す情報を障害物検知部11から取得するものである。特徴量抽出部12は、当該取得された情報を用いて、当該複数個の反射波に係る特徴量を抽出するものである。特徴量の詳細については後述する。
障害物判別部13は、個々のグループ毎に、特徴量抽出部12により抽出された特徴量の大きさを示す値(以下「第1パラメータ値」という。例えば、これらの特徴量の平均値である。)を算出するものである。また、障害物判別部13は、個々のグループ毎に、特徴量抽出部12により抽出された特徴量の分散量の大きさを示す値(以下「第2パラメータ値」という。例えば、これらの特徴量の分散値である。)を算出するものである。障害物判別部13は、当該算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値を用いて、個々のグループに対応する障害物の種別を判別するものである。より具体的には、障害物判別部13は、個々のグループに対応する障害物が路面障害物、路上障害物又は走行障害物のうちのいずれであるかを判別するものである。
ここで、路面障害物、路上障害物及び走行障害物は互いに異なる高さを有するものである。したがって、個々のグループに対応する障害物が路面障害物、路上障害物又は走行障害物のうちのいずれであるかの判別は、個々のグループに対応する障害物が3段階の高さのうちのいずれの高さを有するものであるかの判断である。すなわち、障害物判別部13は、個々のグループに対応する障害物の種別を判別することにより、個々のグループに対応する障害物の高さを判断するものである。障害物判別部13による障害物の種別の判別方法、すなわち障害物の高さの判断方法の詳細については後述する。
障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13により、障害物検知装置100の要部が構成されている。
次に、図3を参照して、障害物検知装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図3Aに示す如く、障害物検知装置100はコンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ31及びメモリ32を有している。メモリ32には、当該コンピュータを障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ32に記憶されているプログラムをプロセッサ31が読み出して実行することにより、障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13の機能が実現される。
または、図3Bに示す如く、障害物検知装置100は処理回路33により構成されているものであっても良い。この場合、障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13の機能が処理回路33により実現されるものであっても良い。
または、障害物検知装置100はプロセッサ31、メモリ32及び処理回路33により構成されているものであっても良い(不図示)。この場合、障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13の機能のうちの一部の機能がプロセッサ31及びメモリ32により実現されて、残余の機能が処理回路33により実現されるものであっても良い。
プロセッサ31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。
メモリ32は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクを用いたものである。より具体的には、メモリ32は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)などを用いたものである。
処理回路33は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System-on-a-Chip)又はシステムLSI(Large-Scale Integration)を用いたものである。
次に、図4のフローチャートを参照して、障害物検知装置100の動作について説明する。
まず、ステップST1にて、障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を送信させることにより、車両1の周囲にある障害物を検知する。より具体的には、障害物検知部11は、車両1と障害物間の距離を計測することにより、車両1に対する障害物の位置を判定する。
ステップST1の処理により、1個以上の障害物と原則一対一に対応する1個以上のグループが設定される。個々のグループは複数個の反射点を含むものであり、当該複数個の反射点は複数個の反射波に対応するものである。次いで、ステップST2にて、特徴量抽出部12は、当該複数個の反射波に対応する受信信号の波形を示す情報を障害物検知部11から取得する。特徴量抽出部12は、当該取得された情報を用いて、当該複数個の反射波に係る特徴量を抽出する。特徴量の詳細については後述する。
次いで、ステップST3にて、障害物判別部13は、特徴量抽出部12により抽出された特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。障害物判別部13は、当該算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値を用いて、個々のグループに対応する障害物の種別を判別することにより、個々のグループに対応する障害物の高さを判断する。障害物判別部13による障害物の種別の判別方法、すなわち障害物の高さの判断方法の詳細については後述する。
次に、図5~図7を参照して、障害物判別部13による障害物の種別の判別方法、すなわち障害物の高さの判断方法の詳細について説明する。また、特徴量の詳細について説明する。
図5Aは、走行障害物(より具体的には壁)による反射波RWの伝搬経路の例を示している。図5Bは、送信信号TSの波形の例を示している。図5Cは、走行障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。図5Dは、走行障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の他の例を示している。
図6Aは、路上障害物(より具体的には縁石)又は路面障害物(より具体的には段差)による反射波RWの伝搬経路の例を示している。図6Bは、送信信号TSの波形の例を示している。図6Cは、路上障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。図6Dは、路上障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の他の例を示している。図6Eは、路面障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。図6Fは、路面障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の他の例を示している。
送信信号出力部21が測距センサ2に送信信号TSを出力することにより、測距センサ2が探索波SWを送信したものとする。通常、探索波SWは空気中を次第に広がりながら伝搬するため、測距センサ2が探索波SWを送信してから測距センサ2が反射波RWを受信するまでの伝搬経路(いわゆる「パス」)は複数存在する。例えば、障害物Oにより1回反射されて測距センサ2に戻るパスが存在する。また、道路Rにより1回反射された後、障害物Oにより1回反射されて測距センサ2に戻るパスも存在する。これらのパスは、経路長が互いに異なるパスを含むものである。反射波RWは、これらのパスに対応する複数個の波rwの干渉による合成波となる。受信信号RSは、当該複数個の波rwに対応する複数個の信号rsによる合成信号となる。
また、道路Rの凹凸形状、車両1の振動及び障害物Oにおける探索波SWを反射する面部(以下「反射面部」という。)の凹凸形状などに応じてパスが変化するため、反射波RWの波形が変化して、受信信号RSの波形も変化する。このため、互いに同一の障害物Oによる複数個の反射波RWが測距センサ2により受信された場合、当該複数個の反射波RWの波形はバラツキを有するものとなり、当該複数個の反射波RWに対応する受信信号RSの波形もバラツキを有するものとなる。
ここで、障害物Oが走行障害物である場合、障害物Oが路上障害物である場合に比して反射面部の面積が大きいため、反射波RWの受信強度(すなわち受信信号RSの強度)が大きくなる。また、パスの総数が多くなり、パス間の経路長の差も大きくなるため、反射波RWの波形のバラツキが大きくなり、受信信号RSの波形のバラツキも大きくなる。
同様に、障害物Oが路上障害物である場合、障害物Oが路面障害物である場合に比して反射面部の面積が大きいため、反射波RWの受信強度(すなわち受信信号RSの強度)が大きくなる。また、パスの総数が多くなり、パス間の経路長の差も大きくなるため、反射波RWの波形のバラツキが大きくなり、受信信号RSの波形のバラツキも大きくなる。
したがって、互いに同一の障害物Oによる複数個の反射波RWが測距センサ2により受信された場合において、これらの反射波RWの大きさに基づく特徴量が抽出されたとき、当該抽出された特徴量の分散量は障害物Oの高さに対する相関関係を有するものとなる。このため、分散量が大きいときは分散量が小さいときに比して障害物Oの高さが高いと判断するというように、分散量に基づく障害物Oの高さの判断が可能となる。障害物判別部13による障害物Oの高さの判断は、この原理に基づくものである。
以上の内容を踏まえて、特徴量抽出部12は、個々のグループに含まれる複数個の反射点に対応する複数個の反射波RWについて、当該複数個の反射波RWの各々の大きさに対応する量を特徴量として抽出する。より具体的には、特徴量抽出部12は、当該複数個の反射波RWの各々の波高、波幅、波形面積又は応答時間などを特徴量として抽出する。これらの特徴量は、当該複数個の反射波RWに対応する受信信号RSの波形を示す情報から抽出される。
この結果、これらの特徴量の平均値(すなわち第1パラメータ値)が障害物Oの高さに対する相関関係を有するものとなるのはもちろんのこと、これらの特徴量の分散値(すなわち第2パラメータ値)も障害物Oの高さに対する相関関係を有するものとなる。したがって、第1パラメータ値及び第2パラメータ値は、障害物Oの高さに応じたクラスタリング、すなわち障害物Oの種別に応じたクラスタリングが可能となる。
図7は、障害物Oが路面障害物である場合の第1パラメータ値及び第2パラメータ値が含まれる範囲A1の例、障害物Oが路上障害物である場合の第1パラメータ値及び第2パラメータ値が含まれる範囲A2の例、並びに障害物Oが走行障害物である場合の第1パラメータ値及び第2パラメータ値が含まれる範囲A3の例を示している。図中、範囲A1,A2間の分割線PL1は、障害物Oが路面障害物であるか否かの判別閾値Th1に対応するものである。また、範囲A2,A3間の分割線PL2は、障害物Oが走行障害物であるか否かの判別閾値Th2に対応するものである。
図7Aにおける個々の丸印は、障害物検知装置100の製造前における第1パラメータ値及び第2パラメータ値の実測値であって、障害物Oが路面障害物である場合の実測値の例に対応している。図7Aにおける個々の四角印は、障害物検知装置100の製造前における第1パラメータ値及び第2パラメータ値の実測値であって、障害物Oが路上障害物である場合の実測値の例に対応している。図7Aにおける個々の三角印は、障害物検知装置100の製造前における第1パラメータ値及び第2パラメータ値の実測値であって、障害物Oが走行障害物である場合の実測値の例に対応している。障害物判別部13には、これらの実測値のクラスタリングにより設定された範囲A1~A3を示す情報、より具体的には判別閾値Th1,Th2を示す情報が予め記憶されている。このクラスタリング及び分割線PL1,PL2の設定(すなわち判別閾値Th1,Th2の設定)には、線形判別又はパターン認識などの機械学習の技術が用いられる。
障害物判別部13は、車両1の製造後(より具体的には出荷後)に算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値を判別閾値Th1,Th2と比較することにより、この第1パラメータ値及び第2パラメータ値が範囲A1~A3のうちのいずれの範囲に含まれるかを識別する。これにより、車両1の周囲にある障害物Oが路面障害物、路上障害物又は走行障害物のうちのいずれであるかが判別される。図7Bにおけるバツ印は、車両1の出荷後に算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値の例に対応している。この場合、第1パラメータ値及び第2パラメータ値が範囲A3に含まれるため、障害物Oは走行障害物であると判別される。
次に、図8を参照して、複数個の反射波RWの各々の大きさに対応する量の具体例について説明する。
上記のとおり、特徴量抽出部12は、複数個の反射波RWの各々の大きさに対応する量を特徴量として抽出する。図8は、当該複数個の反射波RWのうちの1個の反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。
例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSのピーク値PVに基づき反射波RWの波高を抽出する(図8A参照)。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSのうちの閾値Thを超えている部位の時間幅、すなわち反射波RWの波幅を抽出する(図8A参照)。この閾値Thは、反射波RWの受信の有無の判定に用いられる閾値である。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSの全体の時間幅を抽出する(不図示)。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSの半値幅、すなわち反射波RWの半値幅を抽出する(不図示)。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSのうちの閾値Thを超えている部位の波形面積、すなわち反射波RWの波形面積を抽出する(図8A参照)。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSの全体の波形面積を抽出する(不図示)。これらは、いずれも反射波RWの大きさに対応する量である。
または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSがピーク値PVを超えてから受信信号RSが閾値Thを下回るまでの時間、すなわち反射波RWの応答時間を抽出する(図8B参照)。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSの波形における立下りの傾き、すなわち反射波RWの波形における立下りの傾きを抽出する(不図示)。または、例えば、特徴量抽出部12は、受信信号RSの波形における時定数、すなわち反射波RWの波形における時定数を抽出する(不図示)。これらは、いずれも反射波RWの大きさに対応する量である。
次に、図9を参照して、障害物判別部13による障害物の種別の判別方法、すなわち障害物の高さの判断方法の他の例について説明する。
障害物判別部13は、距離値算出部23により算出された距離値を示す情報又は反射点位置算出部24により算出された座標値を示す情報を障害物検知部11から取得する。障害物判別部13は、当該取得された情報を用いて、車両1と障害物O間の距離に対応する値(以下「第3パラメータ値」という。)を算出する。図1において、障害物検知部11と障害物判別部13間の接続線は図示を省略している。
図9は、障害物Oが路面障害物である場合の第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値が含まれる範囲A1の例、障害物Oが路上障害物である場合の第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値が含まれる範囲A2の例、並びに障害物Oが走行障害物である場合の第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値が含まれる範囲A3の例を示している。図中、範囲A1,A2間の分割線PL1は、障害物Oが路面障害物であるか否かの判別閾値Th1に対応するものである。また、範囲A2,A3間の分割線PL2は、障害物Oが走行障害物であるか否かの判別閾値Th2に対応するものである。
図9Aにおける個々の丸印は、障害物検知装置100の製造前における第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値の実測値であって、障害物Oが路面障害物である場合の実測値の例に対応している。図9Aにおける個々の四角印は、障害物検知装置100の製造前における第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値の実測値であって、障害物Oが路上障害物である場合の実測値の例に対応している。図9Aにおける個々の三角印は、障害物検知装置100の製造前における第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値の実測値であって、障害物Oが走行障害物である場合の実測値の例に対応している。障害物判別部13には、これらの実測値のクラスタリングにより設定された範囲A1~A3を示す情報、より具体的には判別閾値Th1,Th2を示す情報が予め記憶されている。このクラスタリング及び分割線PL1,PL2の設定(すなわち判別閾値Th1,Th2の設定)には、線形判別又はパターン認識などの機械学習の技術が用いられる。
障害物判別部13は、車両1の製造後(より具体的には出荷後)に算出された第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値を判別閾値Th1,Th2と比較することにより、この第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値が範囲A1~A3のうちのいずれの範囲に含まれるかを識別する。これにより、車両1の周囲にある障害物Oが路面障害物、路上障害物又は走行障害物のうちのいずれであるかが判別される。図9Bにおけるバツ印は、車両1の出荷後に算出された第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値の例に対応している。この場合、第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値が範囲A3に含まれるため、障害物Oは走行障害物であると判別される。
このように、第1パラメータ値及び第2パラメータ値に加えて第3パラメータ値を用いることにより、障害物の種別の判別(すなわち障害物の高さの判断)において、探索波の伝搬距離に応じた減衰量を考慮することができる。この結果、障害物の種別の判別精度、すなわち障害物の高さの判断精度を向上することができる。より具体的には、車両1の近傍に位置する路面障害物又は路上障害物と車両1の遠方に位置する走行障害物とを精度良く判別することができる。
次に、障害物検知装置100のそのほかの変形例について説明する。
まず、自車位置算出部26は、自律航法に代えて又は加えて衛星航法により自車位置を算出するものであっても良い。この場合、障害物検知装置100は、車両1に設けられているGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機からGNSS信号を取得するものであっても良い。
また、第2パラメータ値は特徴量の分散量の大きさを示す値であれば良く、特徴量の分散値に限定されるものではない。例えば、第2パラメータ値は、特徴量の最大値と最小値の差分値であっても良く、特徴量の最大値と平均値の差分値であっても良く、又は特徴量の平均値と最小値の差分値であっても良い。
また、障害物判別部13は、個々のグループに対応する障害物が走行障害物であるか否かを判別するものであっても良い。すなわち、障害物判別部13は、当該障害物が走行障害物でないと判別された場合、当該障害物が路面障害物であるか路上障害物であるかを判別しないものであっても良い。障害物判別部13には、判別閾値Th2を示す情報が記憶されている一方、判別閾値Th1を示す情報が記憶されていないものであっても良い。
また、測距センサ2は、N個の測距センサ2~2に代えて1個の測距センサ2により構成されているものであっても良い。この場合、個々のグループに含まれる複数個の反射点は、1個の測距センサ2により複数回送受信された直接波に対応するものであっても良い。
すなわち、グループ化部25によるグルーピングの対象となる複数個の反射点は、車両1における設置位置が互いに異なるN個の測距センサ2~2により送受信された直接波又は間接波に対応するものであっても良く、又は1個の測距センサ2により互いに異なるタイミングにて送受信された直接波に対応するものであっても良い。または、当該複数個の反射点は、車両1における設置位置が互いに異なるN個の測距センサ2~2により互いに異なるタイミングにて送受信された直接波又は間接波に対応するものであっても良い。
また、送信信号出力部21は、連続波又はバースト波を測距センサ2に送信させるよりも、周波数変調又は位相変調による変調波を測距センサ2に送信させるのが好適である。すなわち、探索波に変調波を用いることにより、探索波の振幅位相が時間に対して変化するものとなる。この結果、互いに異なる伝搬経路を通る複数個の探索波の干渉(例えば図5~図6に示す例における複数個の波rwの干渉)が顕著になる。したがって、探索波に連続波又はバースト波を用いる場合に比して、障害物判別部13による障害物の種別の判別精度(すなわち障害物の高さの判断精度)を向上することができる。
以上のように、実施の形態1の障害物検知装置100は、車両1に設けられている測距センサ2が障害物による複数の反射波を受信した場合における複数の反射波に係る特徴量を抽出する特徴量抽出部12と、特徴量の分散量が大きいときは分散量が小さいときに比して障害物の高さが高いと判断する障害物判別部13であって、特徴量の大きさを示す第1パラメータ値及び分散量の大きさを示す第2パラメータ値のクラスタリングの結果に基づき、少なくとも障害物が走行障害物であるか否かを判別する障害物判別部13と、を備える。第1パラメータ値に加えて第2パラメータ値を用いることにより、障害物の種別を精度良く判別することができ、障害物の高さを精度良く判断することができる。また、車両1の遠方(より具体的には5メートル以上遠方)に位置する障害物の高さを判断することができる。
また、障害物判別部13は、クラスタリングにより設定された複数の範囲のうちのいずれの範囲に第1パラメータ値及び第2パラメータ値が含まれるかを識別することにより、障害物の種別を判別する。これにより、例えば、障害物が路面障害物、路上障害物又は走行障害物のうちのいずれであるかを判別することができる。
また、クラスタリングは、第1パラメータ値、第2パラメータ値及び車両1と障害物間の距離に対応する第3パラメータ値のクラスタリングであり、障害物判別部13は、クラスタリングにより設定された複数の範囲のうちのいずれの範囲に第1パラメータ値、第2パラメータ値及び第3パラメータ値が含まれるかを識別することにより、障害物の種別を判別する。第1パラメータ値及び第2パラメータ値に加えて第3パラメータ値を用いることにより、障害物の種別を更に精度良く判別することができ、障害物の高さを更に精度良く判断することができる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。図10を参照して、実施の形態2の運転支援装置200aについて説明する。なお、図10において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
図10に示す例において、測距センサ2は4個の測距センサ2~2により構成されている。4個の測距センサ2~2は、車両1の前端部(より具体的にはフロントバンパー部)に設けられており、かつ、車両1の前方に向けられている。
障害物検知部11は、車両1が前進しているとき、測距センサ2に探索波を1回以上送信させることにより、車両1の前方にある障害物を検知するものである。障害物検知部11の内部構成は、実施の形態1にて図2を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
正対判別部14は、測距センサ2が障害物と正対しているか否かを判別するものである。正対判別部14による判別方法の詳細については後述する。
障害物判別部13は、測距センサ2が障害物と正対している状態(以下「正対状態」という。)における特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出するようになっている。より具体的には、障害物判別部13は、正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えたとき、これらのデータが示す特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出するようになっている。障害物判別部13は、当該算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値を用いて障害物の種別を判別するものである。すなわち、障害物判別部13は、正対状態における特徴量を用いて障害物の種別を判別するものである。
運転支援制御部15aは、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の種別の判別結果(すなわち障害物の高さの判断結果)に応じて、車両1と障害物の衝突を回避するための制御を実行するものである。
具体的には、例えば、障害物検知部11により車両1の前方にある障害物が検知された場合において、障害物判別部13により当該障害物が走行障害物又は路上障害物であると判別されたとき、運転支援制御部15aは車両1のブレーキを作動させることにより車両1を停止させる制御を実行する。他方、この場合において、障害物判別部13により当該障害物が路面障害物であると判別されたとき、運転支援制御部15aは当該制御の実行をキャンセルする。
ここで、運転支援制御部15aは、車両1の前方にある障害物が走行障害物であるか路上障害物であるかに応じて車両1の停止位置を異ならしめるものであっても良い。より具体的には、運転支援制御部15aは、当該障害物が走行障害物である場合、当該障害物が路上障害物である場合に比して手前側の位置にて車両1を停止させるものであっても良い。すなわち、運転支援制御部15aは、当該障害物が路上障害物である場合、車両1のフロントバンパー部が当該障害物の上方に位置し、かつ、車両1のフロントタイヤが当該障害物に略当接する位置にて車両1を停止させるものであっても良い。
以下、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の種別の判別結果(すなわち障害物の高さの判断結果)に応じた制御を「運転支援制御」と総称する。
障害物検知部11、特徴量抽出部12、障害物判別部13及び正対判別部14により、障害物検知装置100aの要部が構成されている。障害物検知装置100a及び運転支援制御部15aにより、運転支援装置200aの要部が構成されている。
運転支援装置200aの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図3を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、障害物検知部11、特徴量抽出部12、障害物判別部13、正対判別部14及び運転支援制御部15aの各々の機能は、プロセッサ31及びメモリ32により実現されるものであっても良く、又は処理回路33により実現されるものであっても良い。
次に、図11のフローチャートを参照して、運転支援装置200aの動作について説明する。
まず、ステップST11にて、障害物検知部11は、車両1の走行速度を示す信号及び車両1のシフトポジションを示す信号などを用いて、車両1が前進中であるか否かを判定する。これらの信号は、車両1内のコンピュータネットワークから適宜取得される。
車両1が前進中である場合(ステップST11“YES”)、ステップST12にて、障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を1回以上送信させることにより、車両1の前方にある障害物を検知する。
ステップST12の処理により、1個以上の障害物と原則一対一に対応する1個以上のグループが設定される。個々のグループは複数個の反射点を含むものであり、当該複数個の反射点は複数個の反射波に対応するものである。次いで、ステップST13にて、特徴量抽出部12は、当該複数個の反射波に対応する受信信号の波形を示す情報を障害物検知部11から取得する。特徴量抽出部12は、当該取得された情報を用いて、当該複数個の反射波に係る特徴量を抽出する。特徴量抽出部12は、当該抽出された特徴量を示すデータを障害物判別部13に出力する。
次いで、ステップST14にて、正対判別部14は、測距センサ2が障害物と正対しているか否かを判別する。正対判別部14による判別方法の詳細については後述する。
次いで、ステップST15にて、障害物判別部13は、正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えたか否かを判定する。正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数以下である場合(ステップST15“NO”)、運転支援装置200aの処理はステップST12に戻り、再び探索波が送信される。他方、正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えている場合(ステップST15“YES”)、運転支援装置200aの処理はステップST16に進む。
次いで、ステップST16にて、障害物判別部13は、正対状態における特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。障害物判別部13は、当該算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値を用いて、個々のグループに対応する障害物の種別を判別することにより、個々のグループに対応する障害物の高さを判断する。
次いで、ステップST17にて、運転支援制御部15aは、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の種別の判別結果(すなわち障害物の高さの判断結果)に応じて、車両1と障害物の衝突を回避するための制御を実行する。すなわち、運転支援制御部15aは運転支援制御を実行する。
次に、図12~図14を参照して、正対判別部14による判別方法の詳細について説明する。
図12及び図13は、車両1における4個の測距センサ2~2の設置位置の例を示している。図12及び図13に示す如く、4個の測距センサ2~2のうちのより外側に配置されている2個の測距センサ2,2とより内側に配置されている2個の測距センサ2,2とは、車両1の上下方向(すなわち高さ方向)に対する設置位置が互いに異なるものであっても良い。
また、図12は、障害物Oが走行障害物(より具体的には壁)である場合における、4個の測距センサ2~2により送受信される直接波の伝搬経路PP~PPの例、これらの直接波に対応する反射点RP~RPの例、及び障害物Oに対応するグループGの例を示している。図13は、障害物Oが路上障害物(より具体的には縁石)又は路面障害物(より具体的には段差)である場合における、4個の測距センサ2~2により送受信される直接波の伝搬経路PP~PPの例、これらの直接波に対応する反射点RP~RPの例、及び障害物Oに対応するグループGの例を示している。
正対判別部14には、車両1における2個の測距センサ2,2の設置間隔(以下「センサピッチ」という。)SPを示す情報が予め記憶されている。正対判別部14は、測距センサ2と反射点RP間の距離Dを示す情報及び測距センサ2と反射点RP間の距離Dを示す情報を障害物検知部11から取得する。これらの距離D,Dは、距離値算出部23により算出された距離値又は反射点位置算出部24により算出された座標値(より具体的にはX座標値)に対応するものである。正対判別部14は、以下の式(1)により、測距センサ2に対する障害物Oの正対角度θを算出する。
θ=tan-1{(D-D)/SP} (1)
図14は、センサピッチSP、距離D,D及び正対角度θの例を示している。正対角度θが所定角度θth以下である場合、正対判別部14は測距センサ2が障害物Oと正対していると判別する。他方、正対角度θが所定角度θthよりも大きい場合、正対判別部14は測距センサ2が障害物Oと正対していないと判別する。
なお、正対角度θの算出には、他の測距センサ2,2を介して互いに離隔配置されている測距センサ2,2を用いるのが好適である。これにより、互いに隣接配置されている測距センサ2,2を用いる場合に比して、正対角度θの算出精度を向上することができる。
また、正対判別部14は、所定区間における正対角度θの平均値を算出するものであっても良い。正対判別部14は、当該算出された平均値が所定角度θth以下である場合、測距センサ2が障害物Oと正対していると判別するものであっても良い。これにより、正対判別部14による判別のロバスト性を向上することができる。
また、この所定区間は時間的な区間であっても良く、又は距離的な区間であっても良い。すなわち、この平均値は、車両1が所定時間移動する間に算出された正対角度θの平均値であっても良く、又は車両1が所定距離移動する間に算出された正対角度θの平均値であっても良い。
次に、図15を参照して、第1パラメータ値及び第2パラメータ値の算出に用いられる特徴量の具体例について説明する。
図15Aは、車両1が障害物Oに接近したときの走行経路TRの例を示している。図15Bは、このときの正対角度θの時間変化の例を示している。図15Cは、このときの特徴量を示すデータの例を示している。すなわち、図15Cにおける個々の丸印が特徴量を示すデータに対応している。
図15Aに示す如く車両1が障害物Oに接近することにより、図15Bに示す如く正対角度θが次第に小さくなる。時刻t2にて正対角度θが所定角度θth以下になり、時刻t3にて正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えたものとする。この場合、障害物判別部13は、時刻t2~t3の時間区間Δt2における特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。
なお、障害物判別部13は、正対状態における特徴量を用いて障害物の種別を判別するのに加えて、測距センサ2が障害物Oと正対してない状態(以下「非正対状態」という。)における特徴量を用いて障害物の種別を判別するものであっても良い。すなわち、障害物判別部13は、時刻t2~t3の時間区間Δt2における特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出するのに加えて、時刻t1~t2の時間区間Δt1における特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出するものであっても良い。
また、障害物判別部13は、非正対状態における特徴量を用いて障害物の種別を判別した場合、判別結果の信頼度が低いことを運転支援制御部15aに通知するものであっても良い。運転支援制御部15aは、障害物判別部13により通知された信頼度の高低に応じて、運転支援制御の内容を異ならしめるものであっても良い。
次に、図16~図18を参照して、第1パラメータ値及び第2パラメータ値の算出に用いられる特徴量の他の例について説明する。
図16に示す如く、障害物検知装置100aは正対判別部14を有しないものであっても良い。この場合、障害物判別部13は、所定の区間(以下「検知区間」という。)Δにおける特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。より具体的には、障害物判別部13は、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積されたとき、これらのデータが示す特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。
図17は、この場合のフローチャートを示している。ステップST13に次いで、ステップST18にて、障害物判別部13は、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。検知区間Δにおける特徴量を示すデータが未蓄積である場合(ステップST18“NO”)、運転支援装置200aの処理はステップST12に戻り、再び探索波が送信される。他方、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みである場合(ステップST18“YES”)、運転支援装置200aの処理はステップST16に進む。ステップST16にて、障害物判別部13は、これらのデータが示す特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。
ステップST18における判定方法の具体例は以下のとおりである。
例えば、障害物判別部13は、距離値算出部23により算出された距離値を示す情報又は反射点位置算出部24により算出された座標値を示す情報を障害物検知部11から取得する。障害物判別部13は、当該取得された情報を用いて、車両1と障害物間の距離の変化量を算出する。障害物判別部13は、当該算出された変化量に基づき、車両1が検知区間Δを走行済みであるか否かを判定することにより、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。なお、図16において、障害物検知部11と障害物判別部13間の接続線は図示を省略している。
または、例えば、障害物判別部13は、自車位置算出部26により算出された自車位置を示す情報を障害物検知部11から取得する。障害物判別部13は、当該取得された情報を用いて、車両1の移動量を算出する。障害物判別部13は、当該算出された移動量に基づき、車両1が検知区間Δを走行済みであるか否かを判定することにより、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。なお、図16において、障害物検知部11と障害物判別部13間の接続線は図示を省略している。
または、例えば、障害物判別部13は、特徴量を示すデータの蓄積時間を算出する。障害物判別部13には、検知区間Δにおける特徴量を示すデータの蓄積時間の予測値に対応する閾値が予め記憶されている。障害物判別部13は、当該算出された蓄積時間を当該予め記憶されている閾値と比較することにより、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。
または、例えば、障害物判別部13は、特徴量を示すデータの蓄積数を算出する。障害物判別部13には、検知区間Δにおける特徴量を示すデータの蓄積数の予測値に対応する閾値が予め記憶されている。障害物判別部13は、当該算出された蓄積数を当該予め記憶されている閾値と比較することにより、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。
または、例えば、障害物判別部13は、上記4個の方法のうちのいずれか2個以上の方法の各々により、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。障害物判別部13は、これらの方法による判定結果の論理積を取る。すなわち、障害物判別部13は、これらの方法の全てにより検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みである旨の判定結果が得られた場合、当該判定結果を確定する。
なお、図18に示す如く、車両1の移動に応じて検知区間Δが随時更新されるものであっても良い。この場合、障害物判別部13は、車両1が走行済みの最新の検知区間Δにおける特徴量を示すデータを用いて障害物の種別を判別するものであっても良い。または、障害物判別部13は、第1の検知区間Δ1における特徴量を示すデータが蓄積されたとき、これらのデータが示す特徴量を用いて障害物の種別を判別し、その後、第2の検知区間Δ2における特徴量を示すデータが蓄積されたとき、これらのデータが示す特徴量を用いて障害物の種別を判別し、最終的に、第nの検知区間Δnにおける特徴量を示すデータが蓄積されたとき、これらのデータが示す特徴量を用いて障害物の種別を判別するものであっても良い。
また、図18Aに示す如く、検知区間Δ1~Δnは車両1が前進するにつれて次第に大きくなるものであっても良い。または、図18Bに示す如く、検知区間Δ1~Δnの各々が一定の大きさを有するものであっても良い。
次に、図19を参照して、第1パラメータ値及び第2パラメータ値の算出に用いられる特徴量の他の例について説明する。
障害物判別部13は、障害物検知装置100aが正対判別部14を有する構成において(図10参照)、所定の検知区間Δにおける特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出するものであっても良い。すなわち、障害物判別部13は、正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えており、かつ、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みである場合、これらのデータが示す特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出するものであっても良い。
図19は、この場合のフローチャートを示している。正対状態における特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えている場合(ステップST15“YES”)、ステップST18にて、障害物判別部13は、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みであるか否かを判定する。検知区間Δにおける特徴量を示すデータが未蓄積である場合(ステップST18“NO”)、運転支援装置200aの処理はステップST12に戻り、再び探索波が送信される。他方、検知区間Δにおける特徴量を示すデータが蓄積済みである場合(ステップST18“YES”)、運転支援装置200aの処理はステップST16に進む。ステップST16にて、障害物判別部13は、これらのデータが示す特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。
次に、図20及び図21を参照して、車両1における4個の測距センサ2~2の設置位置の他の例について説明する。
図20及び図21は、車両1における4個の測距センサ2~2の設置位置の他の例を示している。図20に及び図21に示す如く、4個の測距センサ2~2は、車両1の上下方向(すなわち高さ方向)に対する設置位置が互いに同等なものであっても良い。
また、図20は、障害物Oが走行障害物(より具体的には壁)である場合における、測距センサ2により送受信される直接波の伝搬経路PP11、測距センサ2により送信されて測距センサ2により受信される間接波の伝搬経路PP21、測距センサ2により送信されて測距センサ2により受信される間接波の伝搬経路PP31及び測距センサ2により送信されて測距センサ2により受信される間接波の伝搬経路PP41の例を示している。また、図20は、これらの直接波及び間接波に対応する反射点RP11,RP21,RP31,RP41の例、並びに障害物Oに対応するグループGの例を示している。
また、図21は、障害物Oが路上障害物(より具体的には縁石)又は路面障害物(より具体的には段差)である場合における、測距センサ2により送受信される直接波の伝搬経路PP11、測距センサ2により送信されて測距センサ2により受信される間接波の伝搬経路PP21、測距センサ2により送受信される直接波の伝搬経路PP33及び測距センサ2により送信されて測距センサ2により受信される間接波の伝搬経路PP43の例を示している。また、図21は、これらの直接波及び間接波に対応する反射点RP11,RP21,RP33,RP43の例、並びに障害物Oに対応するグループGの例を示している。
すなわち、実施の形態1にて説明したとおり、距離値算出部23による距離値の算出及び反射点位置算出部24による座標値の算出には、直接波に代えて又は加えて間接波が用いられるものであっても良い。直接波に加えて間接波を用いることにより、直接波のみを用いる場合に比して、各回の探索波の送信により得られる反射点の個数を増やすことができる。これにより、個々のグループに含まれる反射点の個数を増やすことができる。この結果、障害物検知部11による障害物の位置の判定精度を向上することができるのはもちろんのこと、障害物判別部13による障害物の種別の判別精度、すなわち障害物の高さの判断精度を向上することができる。
次に、運転支援装置200aのそのほかの変形例について説明する。
まず、運転支援制御部15aによる運転支援制御は、車両1と障害物の衝突を回避するための制御であれば良く、車両1のブレーキを作動させる制御に限定されるものではない。例えば、運転支援制御部15aによる運転支援制御は、車両1が障害物に衝突する可能性の有無を判定して、当該可能性があると判定された場合、その旨を車両1の運転者に警告する制御であっても良い。車両1の運転者は、当該警告に応じて、車両1のブレーキペダルを操作することにより車両1を停止させるものであっても良い。
また、車両1における4個の測距センサ2~2の設置位置は上記の例に限定されるものではない。例えば、4個の測距センサ2~2のうちのより外側に配置されている2個の測距センサ2,2とより内側に配置されている2個の測距センサ2,2とは、車両1の前後方向(すなわち奥行方向)に対する設置位置が互いに異なるものであっても良い。
また、4個の測距センサ2~2のうちの両端部に配置されている測距センサ2,2は、車両1の斜め前方に向けられているものであっても良い。例えば、測距センサ2は車両1の左斜め前方に向けられているものであっても良く、測距センサ2は車両1の右斜め前方に向けられているものであっても良い。
また、測距センサ2は、車両1の後端部(より具体的にはリアバンパー部)に設けられており、かつ、車両1の後方に向けられているものであっても良い。この場合、障害物検知部11は、車両1が後退しているとき、測距センサ2に探索波を1回以上送信させることにより、車両1の後方にある障害物を検知するものであっても良い。また、4個の測距センサ2~2のうちの両端部に配置されている測距センサ2,2は、車両1の斜め後方に向けられているものであっても良い。
また、測距センサ2の個数は2個以上であれば良く、4個に限定されるものではない。すなわち、測距センサ2は、4個の測距センサ2~2に代えてN個の測距センサ2~2により構成されているものであっても良い。
また、障害物検知装置100aは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例、すなわち障害物検知装置100と同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態2の運転支援装置200aは、障害物検知装置100aと、障害物判別部13による障害物の高さの判断結果に応じた運転支援制御を実行する運転支援制御部15aと、を備える。障害物検知装置100aを用いることにより、運転支援制御の精度を向上することができる。
また、運転支援制御は、衝突回避に係る制御である。障害物検知装置100aを用いることにより、車両1の遠方(より具体的には5メートル以上遠方)に位置する障害物の高さを判断することができる。この結果、車両1のブレーキを作動させる制御の実行要否を早期に決定することができるため、制動にかける時間を確保することができ、急ブレーキの発生を抑制することができる。また、車両1の前方又は後方にある障害物が路面障害物であるとき、誤警報の発生を抑制することができる。また、車両1の上下方向(すなわち高さ方向)に対する測距センサ2の設置位置の制約をなくすことができるため、車両1の意匠性を向上することができ、設計の自由度を向上することができる。
また、障害物検知装置100aは、測距センサ2が障害物と正対しているか否かを判別する正対判別部14を備え、障害物判別部13は、測距センサ2が障害物と正対している状態における特徴量を用いて障害物の種別を判別する。これにより、障害物の種別の判別精度を更に向上することができる。
また、障害物判別部13は、所定の検知区間Δにおける特徴量を用いて第2パラメータ値を算出する。これにより、第2パラメータ値を用いた判別の信頼度を向上することができる。
実施の形態3.
図22は、実施の形態3に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。図22を参照して、実施の形態3の運転支援装置200bについて説明する。なお、図22において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
図22に示す例において、測距センサ2は1個の測距センサ2により構成されている。1個の測距センサ2は、車両1の左側面部に設けられており、かつ、車両1の左方に向けられている。
障害物検知部11は、車両1が所定速度(例えば30キロメートル毎時)以下の速度にて走行しているとき、測距センサ2に探索波を所定の時間間隔にて複数回送信させることにより、車両1の左方にある障害物を検知するものである。障害物検知部11の内部構成は、実施の形態1にて図2を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
ここで、測距センサ2が探索波を1回送信したとき、例えば複数個の障害物が当該探索波を反射することにより、又は1個の障害物における複数個の部位が当該探索波を反射することにより、測距センサ2が反射波を複数回受信することがある。以下、この場合における第1回目の反射波に対応する距離値に基づく反射点を「最近反射点」という。また、この場合における第2回目以降の反射波に対応する距離値に基づく反射点を「非最近反射点」という。
この場合、距離値算出部23は、第1回目の反射波に対応する距離値を算出する一方、第2回目以降の反射波に対応する距離値は算出しないようになっている。すなわち、反射点位置算出部24は、最近反射点の位置を算出する一方、非最近反射点の位置は算出しないようになっている。換言すれば、グループ化部25は、最近反射点をグルーピングの対象に含める一方、非最近反射点はグルーピングの対象から除外するようになっている。これにより、障害物検知部11による検知結果に含まれるノイズを低減することができる。
運転支援制御部15bは、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の種別の判別結果(すなわち障害物の高さの判断結果)に応じて、いわゆる「自動駐車」を実現するための制御を実行するものである。
具体的には、例えば、運転支援制御部15bは、互いに隣接する2個の走行障害物(より具体的には駐車車両)間のスペースに対する車両1の駐車の可否を判定する。運転支援制御部15bは、当該スペースに対する車両1の駐車が可能であると判定された場合、車両1のアクセル、ブレーキ及びステアリングなどを制御することにより、車両1を当該スペースに誘導する。このとき、運転支援制御部15bは、当該2個の走行障害物に比して奥側に位置する障害物の有無及び種別に応じて、車両1の駐車位置及び車両1の誘導経路を設定する。駐車位置及び誘導経路の具体例については後述する。
障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13により、障害物検知装置100bの要部が構成されている。障害物検知装置100b及び運転支援制御部15bにより、運転支援装置200bの要部が構成されている。
運転支援装置200bの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図3を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、障害物検知部11、特徴量抽出部12、障害物判別部13及び運転支援制御部15bの各々の機能は、プロセッサ31及びメモリ32により実現されるものであっても良く、又は処理回路33により実現されるものであっても良い。
次に、図23のフローチャートを参照して、運転支援装置200bの動作について説明する。
まず、ステップST21にて、障害物検知部11は、車両1の走行速度を示す信号などを用いて、車両1が所定速度以下の速度にて走行中であるか否かを判定する。これらの信号は、車両1内のコンピュータネットワークから適宜取得される。
車両1が所定速度以下の速度にて走行中である場合(ステップST21“YES”)、ステップST22にて、障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を所定の時間間隔にて複数回送信させることにより、車両1の左方にある障害物を検知する。
ステップST22の処理により、1個以上の障害物と原則一対一に対応する1個以上のグループが設定される。個々のグループは複数個の反射点を含むものであり、当該複数個の反射点は複数個の反射波に対応するものである。次いで、ステップST23にて、特徴量抽出部12は、当該複数個の反射波に対応する受信信号の波形を示す情報を障害物検知部11から取得する。特徴量抽出部12は、当該取得された情報を用いて、当該複数個の反射波に係る特徴量を抽出する。
次いで、ステップST24にて、障害物判別部13は、特徴量抽出部12により抽出された特徴量を用いて第1パラメータ値及び第2パラメータ値を算出する。障害物判別部13は、当該算出された第1パラメータ値及び第2パラメータ値を用いて、個々のグループに対応する障害物の種別を判別することにより、個々のグループに対応する障害物の高さを判断する。
次いで、ステップST25にて、運転支援制御部15bは、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の種別の判別結果(すなわち障害物の高さの判断結果)に応じて、車両1の自動駐車を実現するための制御を実行する。すなわち、運転支援制御部15bは運転支援制御を実行する。
次に、図24~図27を参照して、駐車位置及び誘導経路の具体例について説明する。
図24は、障害物検知部11による検知結果の例を示している。図24に示す如く、グループ化部25により3個の障害物O1~O3に対応する3個のグループG1~G3が設定されたものとする。グループG1は7個の反射点RP1を含むものであり、グループG2は7個の反射点RP2を含むものであり、グループG3は6個の反射点RP3を含むものである。図中、TRは所定速度以下の速度による車両1の走行経路を示している。
2個の障害物O1,O2の各々は縦列駐車中の駐車車両である。このため、障害物判別部13は2個の障害物O1,O2の各々が走行障害物であると判別する。運転支援制御部15bは、2個の障害物O1,O2間のスペースSのサイズを車両1のサイズと比較することにより、スペースSに対する車両1の駐車が可能であるか否かを判定する。図24に示す例においては、スペースSのサイズが車両1のサイズよりも大きいため、スペースSに対する車両1の駐車が可能であると判定される。
ここで、2個の障害物O1,O2に比して奥側に位置する障害物O3は壁、縁石又は段差である。障害物O3が壁である場合、障害物判別部13は障害物O3が走行障害物であると判別する。障害物O3が縁石である場合、障害物判別部13は障害物O3が路上障害物であると判別する。障害物Oが段差である場合、障害物判別部13は障害物O3が路面障害物であると判別する。
図25は、障害物O3が走行障害物であると判別された場合における、車両1の誘導経路GR及び車両1の駐車位置の例を示している。障害物O3が走行障害物であると判別された場合、運転支援制御部15bは、車両1が障害物O3に衝突しないような経路により車両1を誘導する。また、運転支援制御部15bは、車両1と障害物O3間の空間が確保される位置に車両1を駐車させる。この空間は、搭乗者の乗降用の空間となる。
図26は、障害物O3が路上障害物又は路面障害物であると判別された場合における、車両1の誘導経路GR及び車両1の駐車位置の例を示している。障害物O3が路上障害物又は路面障害物であると判別された場合、運転支援制御部15bは、車両1のリアバンパー部が障害物O3の上方を通過するような経路により車両1を誘導する。また、運転支援制御部15bは、車両1の左側面部が障害物O3に沿う位置に、より具体的には車両1の左側面部が反射点RP3に沿う位置に車両1を駐車させる。
図27は、仮に障害物O3が存在しない場合における、車両1の誘導経路GR及び車両1の駐車位置の例を示している。障害物O3が存在しない場合、運転支援制御部15bは、奥行方向に対する車両1の左側面部の位置が駐車車両の左側面部の位置と揃うように、すなわち奥行方向に対する車両1の右側面部の位置が駐車車両の右側面部の位置と揃うように車両1を駐車させる。
次に、図28~図31を参照して、運転支援装置200bの変形例について説明する。
上記の例において、反射点位置算出部24は、最近反射点の位置を算出する一方、非最近反射点の位置は算出しないものであった。換言すれば、グループ化部25は、最近反射点をグルーピングの対象に含める一方、非最近反射点はグルーピングの対象から除外するものであった。
これに対して、以下の変形例において、反射点位置算出部24は、最近反射点の位置を算出するのはもちろんのこと、非最近反射点の位置も算出するようになっている。換言すれば、グループ化部25は、最近反射点をグルーピングの対象に含めるのはもちろんのこと、非最近反射点もグルーピングの対象に含めるようになっている。
例えば、図28に示す如く、縦列駐車中の駐車車両(障害物O1,O2)の奥側に壁又は縁石(障害物O3)があり、かつ、縦列駐車中の駐車車両(障害物O1,O2)の手前側に段差(障害物O4)があるものとする。すなわち、車両1と駐車車両(障害物O1,O2)間に段差(障害物O4)があるものとする。反射点位置算出部24が最近反射点の位置のみを算出するものである場合、図29Aに示す如く、障害物O4に対応する反射点RP4の位置のみが算出されて、障害物O4に対応するグループG4のみが設定される。この結果、他の障害物O1~O3が検知されないため、スペースSに対する車両1の駐車の可否を判定することができない。また、車両1の駐車位置及び車両1の誘導経路を設定することもできない。すなわち、車両1を駐車可能なスペースSが存在するにもかかわらず、車両1の駐車が不可能であるという誤判定が発生する。
これに対して、反射点位置算出部24が最近反射点及び非最近反射点の位置を算出することにより、図29Bに示す如く、障害物O1~O4に対応する反射点RP1~RP4の位置が算出されて、障害物O1~O4に対応するグループG1~G4が設定される。また、2個の障害物O1,O2の各々が走行障害物であると判別されて、奥側の障害物O3が走行障害物又は路上障害物であると判別されて、手前側の障害物O4が路面障害物であると判別される。このため、スペースSに対する車両1の駐車の可否を判定することができ、かつ、車両1の駐車位置及び車両1の誘導経路を設定することができる。また、車両1を誘導するとき、車両1が障害物O4を乗り越えるように車両1のアクセル、ブレーキ及びステアリングなどを制御することができる。
または、例えば、図30に示す如く、並列駐車中の駐車車両(障害物O1,O2)の奥側に縁石(障害物O3)があり、かつ、並列駐車中の駐車車両(障害物O1,O2)の手前側に段差(障害物O4)があるものとする。すなわち、いわゆる「2段縁石構造」による駐車用のスペースSがあるものとする。この場合、反射点位置算出部24が最近反射点及び非最近反射点の位置を算出することにより、障害物O1~O4に対応する反射点RP1~RP4の位置が算出されて、障害物O1~O4に対応するグループG1~G4が設定される。また、2個の障害物O1,O2の各々が走行障害物であると判別されて、奥側の障害物O3が路上障害物であると判別されて、手前側の障害物O4が路面障害物であると判別される。このため、スペースSに対する車両1の駐車の可否を判定することができ、かつ、車両1の駐車位置及び車両1の誘導経路を設定することができる。また、車両1を誘導するとき、車両1が障害物O4を乗り越えるように車両1のアクセル、ブレーキ及びステアリングなどを制御することができる。
または、例えば、図31に示す如く、並列駐車中の駐車車両(障害物O1,O2)の奥側に壁(障害物O3)があり、かつ、並列駐車中の駐車車両(障害物O1,O2)間に車留め(障害物O4)があるものとする。この場合、反射点位置算出部24が最近反射点及び非最近反射点の位置を算出することにより、障害物O1~O4に対応する反射点RP1~RP4の位置が算出されて、障害物O1~O4に対応するグループG1~G4が設定される。また、2個の障害物O1,O2の各々が走行障害物であると判別されて、奥側の障害物O3が路上障害物であると判別されて、2個の障害物O1,O2間の障害物O3が路上障害物であると判別される。このため、スペースSに対する車両1の駐車の可否を判定することができ、かつ、車両1の駐車位置及び車両1の誘導経路を設定することができる。また、車両1のリアバンパー部が障害物O4の上方に位置し、かつ、車両1のリアバンパー部が障害物O3に衝突しない位置にて車両1を駐車させることができる。
また、互いに近接配置されている2個のグループ(例えば図31におけるグループG3,G4)の各々についての高さの判断結果を用いることにより、これらのグループが互いに異なる障害物に対応するものであるのか、又は互いに同一の障害物に対応するものであるのかを識別することが可能となる。すなわち、これらのグループに含まれる反射点が互いに異なる障害物による反射波に対応するものであるのか、又は互いに同一の障害物による反射波(いわゆる「多重反射波」)に対応するものであるのかを識別することが可能となる。障害物検知部11は、障害物判別部13による障害物の高さの判断結果を用いて、当該識別を実行するものであっても良い。
次に、運転支援装置200bのそのほかの変形例について説明する。
まず、運転支援制御部15bによる運転支援制御は、車両1の駐車支援に係る制御であれば良く、車両1の自動駐車を実現するための制御に限定されるものではない。例えば、運転支援制御部15bによる運転支援制御は、車両1の駐車位置を設定して、当該設定された駐車位置を車両1の運転者に通知する制御であっても良い。車両1の運転者は、当該通知された駐車位置に対して、いわゆる「手動駐車」により車両1を駐車させるものであっても良い。
また、測距センサ2は、車両1の右側部に設けられており、かつ、車両1の右方に向けられているものであっても良い。この場合、障害物検知部11は、車両1が所定速度以下の速度にて走行しているとき、測距センサ2に探索波を所定の時間間隔にて複数回送信させることにより、車両1の右方にある障害物を検知するものであっても良い。
また、測距センサ2の個数は1個以上であれば良く、1個に限定されるものではない。すなわち、測距センサ2は、1個の測距センサ2に代えてN個の測距センサ2~2により構成されているものであっても良い。
また、障害物検知装置100bは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例、すなわち障害物検知装置100と同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態3の運転支援装置200bは、障害物検知装置100bと、障害物判別部13による障害物の高さの判断結果に応じた運転支援制御を実行する運転支援制御部15bと、を備える。障害物検知装置100bを用いることにより、運転支援制御の精度を向上することができる。
また、運転支援制御は、駐車支援に係る制御である。障害物検知装置100bを用いることより、複数個の障害物の各々の位置及び高さに応じて、車両1の駐車位置及び車両1の誘導経路を適切に設定することができる。また、2段縁石構造の駐車場に対応した駐車支援を実現することができる。
また、障害物検知装置100bは、複数の反射波に対応する複数の反射点をグルーピングすることにより、複数の障害物の位置を判定する障害物検知部11を備え、複数の反射点は、最近反射点及び非最近反射点を含むものであり、障害物判別部13は、複数の障害物の各々の高さを判断する。これにより、互いに近接配置されている複数個のグループについて、これらのグループが互いに異なる障害物に対応するものであるのか、又は互いに同一の障害物に対応するものであるのかを識別することができる。
実施の形態4.
図32は、実施の形態4に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。図32を参照して、実施の形態4の運転支援装置200cについて説明する。なお、図32において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
車両1は車外撮像用のカメラ3を有している。車両1におけるカメラ3の設置方向は、車両1における測距センサ2の設置方向と同等である。このため、障害物検知部11により障害物が検知された場合、カメラ3による撮像画像は当該検知された障害物を含むものとなる。カメラ3は、例えば、可視光カメラ又は赤外線カメラにより構成されている。
運転支援制御部15cは、カメラ3による撮像画像を示す画像データをカメラ3から取得するものである。運転支援制御部15cは、当該取得された画像データが示す画像、すなわちカメラ3による撮像画像を表示装置4に表示させる制御を実行するものである。表示装置4は、例えば、車両1のダッシュボードに設けられている。表示装置4は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイにより構成されている。
ここで、運転支援制御部15cは、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の高さの判断結果に基づき、撮像画像における障害物に対応する領域にマーカー画像を重畳表示させるようになっている。また、運転支援制御部15cは、障害物判別部13による障害物の種別の判別結果に応じて、個々のマーカー画像の態様(例えば色)を設定するようになっている。
図33は、撮像画像CIにマーカー画像MI1,MI2が重畳表示されている状態の例を示している。図33に示す例において、撮像画像CIは壁(障害物O1)及び縁石(障害物O2)を含むものである。マーカー画像MI1は撮像画像CIにおける障害物O1に対応する領域に重畳表示されており、マーカー画像MI2は撮像画像CIにおける障害物O2に対応する領域に重畳表示されている。マーカー画像MI1,MI2は、色が互いに異なるものである。図中、マーカー画像MI1,MI2の網掛けがマーカー画像MI1,MI2の色に対応している。
障害物検知部11、特徴量抽出部12及び障害物判別部13により、障害物検知装置100の要部が構成されている。障害物検知装置100及び運転支援制御部15cにより、運転支援装置200cの要部が構成されている。
運転支援装置200cの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図3を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、障害物検知部11、特徴量抽出部12、障害物判別部13及び運転支援制御部15cの各々の機能は、プロセッサ31及びメモリ32により実現されるものであっても良く、又は処理回路33により実現されるものであっても良い。
次に、図34のフローチャートを参照して、運転支援装置200cの動作について説明する。なお、図34において、図4に示すステップと同様のステップには同一符号を付して説明を省略する。
ステップST3に次いで、ステップST4にて、運転支援制御部15cは、カメラ3による撮像画像を表示装置4に表示させる制御を実行する。このとき、運転支援制御部15cは、撮像画像における障害物に対応する領域にマーカー画像を重畳表示させる。すなわち、運転支援制御部15cは運転支援制御を実行する。
次に、図35を参照して、運転支援装置200cの変形例について説明する。
運転支援制御部15cによる運転支援制御は、障害物検知部11による障害物の位置の判定結果及び障害物判別部13による障害物の高さの判断結果(すなわち障害物の種別の判別結果)を示す情報(以下「結果情報」という。)を車両1の搭乗者に提示する制御であれば良い。結果情報の提示は、上記のような画像表示によるものであっても良く、又は以下のような音声出力によるものであっても良い。
すなわち、図35に示す如く、車両1に音声出力装置5が設けられている。音声出力装置5は、例えば、スピーカにより構成されている。
運転支援制御部15cは、例えば、障害物検知部11により判定された障害物の位置及び障害物判別部13により判別された障害物の種別を示すアナウンス音声を音声出力装置5に出力させる制御を実行する。または、例えば、運転支援制御部15cは、障害物検知部11により障害物が検知されたとき、音声出力装置5にビープ音を出力させる制御を実行する。このとき、運転支援制御部15cは、ビープ音の高さを障害物判別部13により判断された障害物の高さに対応させる。
次に、運転支援装置200cのそのほかの変形例について説明する。
まず、運転支援装置200cは、障害物検知装置100に代えて障害物検知装置100aを有するものであっても良い。この場合、運転支援制御部15cは、結果情報を提示する制御に加えて、衝突回避に係る制御(すなわち運転支援制御部15aによる運転支援制御と同様の制御)を実行するものであっても良い。
また、運転支援装置200cは、障害物検知装置100に代えて障害物検知装置100bを有するものであっても良い。この場合、運転支援制御部15cは、結果情報を提示する制御に加えて、駐車支援に係る制御(すなわち運転支援制御部15bによる運転支援制御と同様の制御)を実行するものであっても良い。
以上のように、実施の形態4の運転支援装置200cは、障害物検知装置100,100a,100bと、障害物判別部13による障害物の高さの判断結果に応じた運転支援制御を実行する運転支援制御部15cと、を備える。障害物検知装置100,100a,100bを用いることにより、運転支援制御の精度を向上することができる。
また、運転支援制御は、画像表示又は音声出力による情報提示に係る制御である。障害物検知装置100,100a,100bを用いることにより、高精度な結果情報を車両1の搭乗者に提示することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本発明の障害物検知装置は、例えば、衝突回避又は駐車支援に係る制御に応用することができる。
1 車両、2 測距センサ、3 カメラ、4 表示装置、5 音声出力装置、11 障害物検知部、12 特徴量抽出部、13 障害物判別部、14 正対判別部、15a,15b,15c 運転支援制御部、21 送信信号出力部、22 受信信号取得部、23 距離値算出部、24 反射点位置算出部、25 グループ化部、26 自車位置算出部、27 センサ位置算出部、31 プロセッサ、32 メモリ、33 処理回路、100,100a,100b 障害物検知装置、200a,200b,200c 運転支援装置。

Claims (19)

  1. 車両に設けられている測距センサが障害物により反射された複数の合成波を受信した場合における複数の前記合成波の大きさに係る特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    予め前記複数の合成波を受信した場合の前記特徴量の大きさを示す第1パラメータ値及び前記特徴量の分散量の大きさを示す第2パラメータ値の機械学習によるクラスタリングの結果に基づいて得られる、第1パラメータ値が大きくなるほど第2パラメータ値が小さくなる分割線、で分割され前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値で表される複数の範囲のうち、前記クラスタリングの後における前記複数の合成波の前記第1パラメータ値及び前記第2パラメータ値がいずれの範囲に含まれるか識別することにより少なくとも前記障害物が走行障害物であるか否かを判別する障害物判別部と、
    を備える障害物検知装置。
  2. 前記特徴量は、複数の前記合成波の大きさに対応する量の平均値である
    ことを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 前記特徴量は、複数の前記合成波の各々の波高、波幅、波形面積又は応答時間であることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  4. 前記障害物判別部は、前記クラスタリングにより設定された複数の範囲のうちのいずれの範囲に前記第1パラメータ値及び前記第2パラメータ値の組み合わせが含まれるかを識別することにより、前記障害物の種別を判別することを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  5. 前記障害物判別部は、前記障害物が路面障害物、路上障害物又は前記走行障害物のうちのいずれであるかを判別することを特徴とする請求項4記載の障害物検知装置。
  6. 請求項5記載の障害物検知装置と、
    前記障害物判別部による前記障害物の高さの判断結果に応じた運転支援制御を実行する運転支援制御部と、
    を備える運転支援装置。
  7. 前記運転支援制御は、駐車支援に係る制御であることを特徴とする請求項6記載の運転支援装置。
  8. 前記運転支援制御は、衝突回避に係る制御であることを特徴とする請求項6記載の運転支援装置。
  9. 前記運転支援制御は、画像表示又は音声出力による情報提示に係る制御であることを特徴とする請求項6記載の運転支援装置。
  10. 車両に設けられている測距センサが障害物により反射された複数の合成波を受信した場合における複数の前記合成波の大きさに係る特徴量を抽出する特徴量抽出部と、
    予め前記複数の合成波を受信した場合の前記特徴量の大きさを示す第1パラメータ値、前記特徴量の分散量の大きさを示す第2パラメータ値、及び、前記車両と前記障害物間の距離に対応する第3パラメータ値の機械学習によるクラスタリングの結果に基づいて得られる、第1パラメータ値が大きくなるほど第2パラメータ値が小さくなる分割線、で分割され前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値と前記第3パラメータ値とで表される複数の範囲のうち、前記クラスタリングの後における前記複数の合成波の前記第1パラメータ値、前記第2パラメータ値及び前記第3パラメータ値の組み合わせがいずれの範囲に含まれるか識別することにより少なくとも前記障害物が走行障害物であるか否かを判別する障害物判別部と、
    を備えた障害物検知装置。
  11. 複数の前記合成波に対応する複数の反射点をグルーピングすることにより、複数の前記障害物の位置を判定する障害物検知部を備え、
    複数の前記反射点は、最近反射点及び非最近反射点を含むものであり、
    前記障害物判別部は、複数の前記障害物の各々の高さを判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  12. 複数の前記合成波は、設置位置が互いに異なる複数の前記測距センサにより受信されたものであることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  13. 複数の前記合成波は、単数の前記測距センサにより互いに異なるタイミングにて受信されたものであることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  14. 複数の前記合成波は、設置位置が互いに異なる複数の前記測距センサにより互いに異なるタイミングにて受信されたものであることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  15. 前記測距センサが前記障害物と正対しているか否かを判別する正対判別部を備え、
    前記障害物判別部は、前記測距センサが前記障害物と正対している状態における前記特徴量を用いて前記障害物の種別を判別する
    ことを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  16. 前記正対判別部は、前記測距センサに対する前記障害物の正対角度を算出して、前記正対角度が所定角度以下であるとき前記測距センサが前記障害物と正対していると判別することを特徴とする請求項15記載の障害物検知装置。
  17. 前記正対判別部は、複数の前記測距センサのうち、他の前記測距センサを介して互いに離隔配置されている前記測距センサを用いて前記正対角度を算出することを特徴とする請求項16記載の障害物検知装置。
  18. 前記障害物判別部は、前記測距センサが前記障害物と正対している状態における前記特徴量を示すデータの蓄積数が所定数を超えたとき、前記データが示す前記特徴量を用いて前記障害物の種別を判別することを特徴とする請求項15記載の障害物検知装置。
  19. 前記正対角度は、時間的又は距離的な所定区間における、前記測距センサに対する前記障害物の正対角度の平均値であることを特徴とする請求項17記載の障害物検知装置。
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