JP6942254B2 - 障害物検知装置又は運転支援装置 - Google Patents

障害物検知装置又は運転支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6942254B2
JP6942254B2 JP2020528581A JP2020528581A JP6942254B2 JP 6942254 B2 JP6942254 B2 JP 6942254B2 JP 2020528581 A JP2020528581 A JP 2020528581A JP 2020528581 A JP2020528581 A JP 2020528581A JP 6942254 B2 JP6942254 B2 JP 6942254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
obstacle
distance measuring
vehicle
reflection point
reflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020528581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020008537A1 (ja
Inventor
井上 悟
井上  悟
侑己 浦川
侑己 浦川
裕 小野寺
裕 小野寺
亘 辻田
亘 辻田
努 朝比奈
努 朝比奈
元気 山下
元気 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2020008537A1 publication Critical patent/JPWO2020008537A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6942254B2 publication Critical patent/JP6942254B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/88Radar or analogous systems specially adapted for specific applications
    • G01S13/93Radar or analogous systems specially adapted for specific applications for anti-collision purposes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
    • G01S7/41Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00 using analysis of echo signal for target characterisation; Target signature; Target cross-section

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

この発明は、障害物検知装置又は運転支援装置に関するものである。
従来、車両に設けられているTOF(Time of Flight)方式の測距センサを用いて、車両の周囲にある障害物の高さを判別する技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、下側の超音波センサの取付け高さと、上側の超音波センサの取付け高さとの差が、不要検出を回避したい段差の高さの2倍になるように、各超音波センサが車両の各所に取付けられ、上下に分けて取付けられた複数の超音波センサを用いて、超音波の送波と受波とを上下で異なる超音波センサが分担するように障害物の検出を行い、送波センサにより送波された超音波の反射波が、送波センサの上側(又は下側)にある受波センサにおいて検出されないことを条件に、その対象物が非検出対象の段差であると判定する障害物検出装置が開示されている。
特開2014−215283号公報
特許文献1に開示された障害物検出装置は、超音波センサを異なる高さに設置する必要があるため、設置スペースを確保する必要がある。また取り付け高さは、判別したい物体高さに依存するので、デザイン上制約が生じる。
この発明は、上述の課題を解決するためのものであり、デザイン上の制約が少なく、或いは障害物の高さを精度よく判定できる障害物検知装置を提供することを目的としている。
この発明に係る障害物検知装置は、車両に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサから取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部と、反射点抽出部が抽出した複数の反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する障害物判別部と、を備え、前記障害物判別部が算出する前記反射点の分布長さは、前記複数の前記測距センサの設置位置を含み前記車両の前後方向に平行な平面上における前記反射点の分布長さである
この発明に係る障害物検知装置は、車両に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサから取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部と、前記反射点抽出部が抽出した複数の前記反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する障害物判別部と、を備え、前記複数の前記測距センサの設置位置が前記車両の高さ方向において同じであり、且つ、前記車両の前後方向において異なり、前記反射点抽出部は、当該複数の前記測距センサの設置位置を含む前記車両の左右方向に平行な平面を傾斜させた平面であって、前記複数の前記測距センサのうち1つの前記測距センサの設置位置を含む前記車両の左右方向に直交する仮想垂直平面を特定し、当該複数の前記測距センサ間の距離に応じて前記複数の前記測距センサのうち他の前記測距センサが前記仮想垂直平面上に仮想的に設けられているものとして、前記反射点の位置を抽出する
この発明に係る障害物検知装置は、車両に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサから取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部と、前記反射点抽出部が抽出した複数の前記反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する障害物判別部と、を備え、前記測距センサが前記障害物と正対しているか否かを判別する正対判別部を備え、前記障害物判別部は、前記測距センサが前記障害物と正対している状態における前記反射点の分布長さを用いて前記障害物の高さを判別する。
この発明によれば、デザイン上の制約が少なく、或いは障害物の高さを精度よく判定することができる。
図1は、実施の形態1に係る障害物検知装置の要部を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る障害物検知装置における障害物検知部の要部を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係る障害物検知装置における反射点抽出部の要部を示すブロック図である。 図4Aは、実施の形態1に係る障害物検知装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図4Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置の他のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図6Aは、車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の上方から見た状態を示す図である。図6Bは、車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の側方から見た状態を示す図である。 図7Aは、壁等の走行障害物による反射波の伝搬経路の例を示している図である。図7Bは、送信信号の波形の例を示している図である。図7Cは、走行障害物による反射波に対応する受信信号の波形の例を示している図である。図7Dは、走行障害物による反射波に対応する受信信号の波形の他の例を示している図である。 図8Aは、縁石等の路上障害物又は段差等の路面障害物による反射波の伝搬経路の例を示している図である。図8Bは、送信信号の波形の例を示している図である。図8Cは、路上障害物による反射波に対応する受信信号の波形の例を示している図である。図8Dは、路上障害物による反射波に対応する受信信号の波形の他の例を示している図である。図8Eは、路面障害物による反射波に対応する受信信号の波形の例を示している図である。図8Fは、路面障害物による反射波に対応する受信信号の波形の他の例を示している図である。 図9Aは、実施の形態1に係る障害物検知装置において、障害物が路上障害物である場合の障害物の反射面におけるYZ平面上の反射点の分布及び反射点の分布長さの一例を示す図である。図9Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置において、障害物が走行障害物である場合の障害物の反射面におけるYZ平面上の反射点の分布及び反射点の分布長さの一例を示す図である。 図10は、反射点の分布長さと、障害物の高さとの相関の一例を示す図である。 図11は、実施の形態1の変形例に係る障害物検知装置の要部を示すブロック図である。 図12Aは、車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の上方から見た状態を示す図である。図12Bは、車両における測距センサの設置位置の一例、及び実施の形態1の他の変形例に係る障害物検知装置における反射点抽出部が反射点の位置を抽出する処理の一例を示す図であって、車両の側方から見た状態を示す図である。 図13は、実施の形態2に係る障害物検知装置の要部を示すブロック図である。 図14は、実施の形態2に係る障害物検知装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図15Aは、障害物が走行障害物である場合の車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の上方から見た状態を示す図である。図15Bは、障害物が走行障害物である場合の車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の側方から見た状態を示す図である。 図16Aは、障害物が路上障害物又は路面障害物である場合の車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の上方から見た状態を示す図である。図16Bは、障害物が路上障害物又は路面障害物である場合の車両における測距センサの設置位置の一例を示す図であって、車両の側方から見た状態を示す図である。 図17は、センサピッチ、測距センサにおける距離値、及び正対角度の一例を示す図である。 図18は、実施の形態3に係る運転支援装置の要部を示すブロック図である。 図19は、実施の形態3に係る運転支援装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る障害物検知装置100の要部を示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係る障害物検知装置100における障害物検知部11の要部を示すブロック図である。図3は、実施の形態1に係る障害物検知装置100における反射点抽出部12の要部を示すブロック図である。
図1、図2、及び、図3を参照して、実施の形態1に係る障害物検知装置100について説明する。
なお、障害物検知装置100は車両1内のCAN(Controller Area Network)等のコンピュータネットワークに接続されている。障害物検知装置100は、当該ネットワークから種々の信号を適宜取得可能である。これらの信号は、例えば、車両1の走行速度を示す信号又は車両1のヨーレートを示す信号を含むものである。
車両1には、伝搬距離が異なる複数の測距センサ2が設けられている。
図2に示す例においては、複数の測距センサ2として、車両1には、2個の測距センサ2a,2bが設けられている。
測距センサ2は、ソナー又はミリ波レーダ等の方式のセンサにより構成され、2個の測距センサ2a,2bは、共に同じ方式のセンサである。
以下、測距センサ2が送受信する超音波、電波等を「探索波」と総称する。また、車両1の周囲にある障害物が探索波を反射した場合、当該反射された探索波を「反射波」という。また、いずれかの測距センサ2が探索波を送信して、当該探索波を送信した測距センサ2が反射波を受信した場合における当該探索波及び当該反射波を「直接波」という。また、いずれかの測距センサ2が探索波を送信して、当該探索波を送信した他の測距センサ2が反射波を受信した場合における当該探索波及び当該反射波を「間接波」という。
2個の測距センサ2a,2bは、車両1における設置位置が異なる。また、2個の測距センサ2a,2bは、測距センサ2a及び測距センサ2bが探索波を送信する方向、並びに、測距センサ2a及び測距センサ2bが反射波を受信する方向がいずれも、車両1の前方等の同じ方向に向けられて設置される。より具体的には、例えば、2個の測距センサ2a,2bは、車両1のフロントノーズ部における異なる位置に設けられており、且つ、車両1の前方に向けられて設定されている。なお、測距センサ2は、車両1の後方に向けて設けられてもよい。原理的には、測距センサ2は、車両1の前後左右の4方向のうちどの方向に向けられて設けられても問題ない。車両1における測距センサ2が向けられた方向を「測距センサ2の設置方向」という。
伝搬距離とは、測距センサ2から送信された探索波が障害物により反射されるまでの探索波が伝搬する距離と、障害物から反射された反射波が測距センサ2により受信されるまでの反射波が伝搬する距離との和である。したがって、伝搬距離が異なるとは、複数の測距センサ2の伝搬距離が異なることを意味する。より具体的な例として、測距センサ2a及び測距センサ2bが送信した探索波の反射波を、測距センサ2a及び測距センサ2bが直接波としてそれぞれ受信したときを考える。測距センサ2a、2bは、測距センサ2a,2bが異なる位置に設けられることで、測距センサ2aにおける伝搬距離と測距センサ2bにおける伝搬距離とが異なる。上述の伝搬距離差は、測距センサ2の取り付け高さより低い障害物に対して顕著に現れる。
車両1の周囲にある障害物のうち、車両1のバンパー部に接触する程度の高さを有する障害物を「走行障害物」という。走行障害物は、例えば、壁又は駐車中の他車両等である。また、車両1の周囲にある障害物のうち、車両1のバンパー部に接触しない程度で、且つ、車両1が乗り越えられない程度の高さを有する障害物を「路上障害物」という。路上障害物は、例えば、縁石又は車留めである。また、車両1の周囲にある障害物のうち、路上障害物よりも更に低く、且つ、車両1が乗り越えられる程度の高さを有する障害物を「路面障害物」という。路面障害物は、例えば、段差である。すなわち、障害物の高さは、路面障害物、路上障害物そして走行障害物の順に高くなる。
以下、一例として、測距センサ2aは、測距センサ2aが送信した探索波の反射波を直接波として受信し、測距センサ2bは、測距センサ2aが送信した探索波の反射波を間接波として受信するものとして、説明を行うが、これに限るものではない。例えば、測距センサ2aは、測距センサ2bが送信した探索波の反射波を間接波として受信し、測距センサ2bは、測距センサ2bが送信した探索波の反射波を直接波として受信するものであっても良い。また、例えば、測距センサ2a,2bは、測距センサ2aと測距センサ2bとが交互に探索波を送信し、測距センサ2a又は測距センサ2bのうちいずれかが送信した探索波の反射波を測距センサ2a及び測距センサ2bの両方が受信するものであっても良い。また、例えば、測距センサ2a,2bは、測距センサ2a、2bそれぞれが送信した探索波の反射波を、測距センサ2a、2bそれぞれが直接波として受信するものであっても良い。
障害物検知装置100は、障害物検知部11、反射点抽出部12、及び、障害物判別部13により要部が構成されている。
障害物検知部11は、測距センサ2から車両1の周囲にある障害物までの距離を算出するものである。
障害物検知部11は、送信信号出力部21、受信信号取得部22、及び、距離値算出部23により要部が構成されている。
送信信号出力部21は、測距センサ2に送信信号を順次出力することにより、測距センサ2に探索波を順次送信させるものである。
図2に示す例においては、送信信号出力部21は、測距センサ2aに送信信号を出力することにより、測距センサ2aに探索波を送信させるものである。測距センサ2bに係る動作は測距センサ2aの場合と同様であるため、説明を省略する。
受信信号取得部22は、測距センサ2が受信した反射波の情報を受信信号として測距センサ2から取得するものである。
図2に示す例においては、受信信号取得部22は、測距センサ2aが受信した直接波における反射波の情報を受信信号として測距センサ2aから取得し、測距センサ2bにより受信された間接波における反射波の情報を受信信号として測距センサ2bから取得するものである。
距離値算出部23は、受信信号取得部22が取得した受信信号の強度を所定の閾値と比較することにより、測距センサ2が反射波を受信したか否かを判定する。距離値算出部23は、測距センサ2が反射波を受信したと判定した場合、TOFにより測距センサ2から障害物までの距離を示す距離値を算出するものである。TOFによる距離値の算出処理は公知であるため、詳細な説明は省略する。
図2に示す例においては、距離値算出部23は、測距センサ2a,2bそれぞれで受信された反射波に基づいて距離値を算出するものである。
すなわち、障害物検知部11は、複数の測距センサ2のうちいずれかの測距センサ2に探索波を送信させ、複数の測距センサ2それぞれから反射波の受信信号を取得し、取得した受信信号それぞれに基づいて複数の測距センサ2それぞれに対応する距離値を算出するものである。以下、ある測距センサ2で受信された反射波に基づいて算出された距離値を、「測距センサ2における距離値」のように記載する。例えば、「測距センサ2aにおける距離値」とは、測距センサ2aで受信された反射波に基づいて算出された距離値を意味する。また、測距センサ2aにおける距離値を「距離値Dra」、測距センサ2bにおける距離値を「距離値Drb」という。
反射点抽出部12は、障害物検知部11が算出した距離値を用いて、探索波が反射された地点(以下「反射点」という。)の位置を抽出するものである。
すなわち、反射点抽出部12は、車両1に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサ2から取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出するものである。
図2,3に示す例においては、反射点抽出部12は、測距センサ2a,2bそれぞれから取得した受信信号に基づいて算出された測距センサ2a,2bそれぞれにおける距離値Dra,Drbに基づいて反射点の位置を抽出するものである。距離値Dra及び距離値Drbに基づいて抽出された反射点を「反射点Rab」という。
反射点抽出部12は、反射点位置算出部24、自車位置算出部26及びセンサ位置算出部27により要部が構成されている。
反射点位置算出部24は、障害物検知部11の距離値算出部23が算出した複数の測距センサ2における複数の距離値を用いて、反射点の位置を算出するものである。
図2,3に示す例においては、反射点位置算出部24は、障害物検知部11の距離値算出部23が算出した測距センサ2aにおける距離値Dra及び測距センサ2bにおける距離値Drbの両方を用いて、反射点Rabの位置を算出するものである。具体的には、反射点位置算出部24は、探索波の送信タイミングにおける測距センサ2a,2bそれぞれの位置(以下「センサ位置」という。)を示す情報と、車両1における測距センサ2a,2bの設置方向を示す情報と、測距センサ2aにおける距離値Dra及び測距センサ2bにおける距離値Drbとにより、いわゆる「2円交点」により反射点Rabの位置を算出するものである。反射点Rabの位置は、例えば、測距センサ2a,2b両方の設置位置を含み車両1の前後方向に平行な平面(以下「センサ平面」という。)上に半径が距離値Draである円弧を描くとともに半径が距離値Drbである円弧を描く。これら2つの円弧の交点が反射点Rabの位置となる。反射点Rabの位置は、2円交点処理を実行することにより算出されるものである。
反射点の位置は、例えば、車両1の前後方向に対応する第1軸(以下「X軸」という。)、車両1の左右方向に対応する第2軸(以下「Y軸」という。)、及び、車両1の高さ方向に対応する第3軸(以下「Z軸」という。)によるメートル単位の座標系(以下「XYZ座標系」という。)における座標値により表されるものである。
反射点の位置の算出に用いられる情報のうち、センサ位置を示す情報は、後述するセンサ位置算出部27により出力される。また、車両1における測距センサ2a,2bの設置方向を示す情報は、反射点位置算出部24に予め記憶されている。2個の測距センサ2a,2bは、互いに同じ方向に向けられるため、測距センサ2a又は測距センサ2bいずれかの設置方向を示す情報があれば良い。
自車位置算出部26は、例えば、測距センサ2aが探索波を送信するタイミングにおける車両1の位置(以下「自車位置」という。)を算出するものである。自車位置の算出には、自律航法等の公知の方法を用いることができ、詳細な説明は省略する。自律航法に用いられる信号は、車両1内のコンピュータネットワークから適宜取得される。自律航法に用いられる信号には、例えば、車両1の走行速度を示す信号及び車両1のヨーレートを示す信号が含まれる。自車位置は、例えば、XYZ座標系における座標値により表されるものである。
センサ位置算出部27は、測距センサ2aが探索波を送信するタイミングにおける自車位置を示す情報と、車両1における測距センサ2a,2bそれぞれの設置位置を示す情報とから、センサ位置を算出するものである。
センサ位置は、例えば、XYZ座標系における座標値により表されるものである。センサ位置算出部27は、センサ位置を示す情報を反射点位置算出部24に出力するものである。センサ位置を示す情報は、反射点位置算出部24において反射点の位置の算出に用いられるものである。車両1における測距センサ2a,2bそれぞれの設置位置を示す情報等のセンサ位置算出部27がセンサ位置を算出する際に用いる情報は、センサ位置算出部27に予め記憶されている。
障害物判別部13は、反射点抽出部12が抽出した複数の反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別するものである。
具体的には、障害物判別部13は、例えば、複数の時点において複数の測距センサ2から取得した受信信号に基づいて反射点抽出部12が抽出した当該複数の時点それぞれに対応する反射点の位置に基づいて、反射点の分布長さを算出するものである。
より具体的には、障害物判別部13は、第1の時点において、複数の測距センサ2から取得した受信信号に基づいて反射点抽出部12が抽出した第1の反射点の位置と、第1の時点と異なる第2の時点において、複数の測距センサ2から取得した受信信号に基づいて反射点抽出部12が抽出した第2の反射点の位置とに基づいて、反射点の分布長さを算出するものである。ここで、第1の時点と第2の時点との間の期間は、例えば、0.1秒間である。0.1秒間は一例に過ぎず、第1の時点と第2の時点との間の期間は、反射波がある探索波における反射波であると一意に特定できる期間より長い期間であれば良い。複数の反射点の位置は、第1及び第2の時点の2つの時点における反射点の位置とは限らず、3以上の時点における反射点の位置でも良い。
図1に示す例においては、障害物判別部13は、ある時点において測距センサ2a,2bそれぞれから取得した受信信号に基づいて算出された距離値Dra及び距離値Drbに基づいて抽出された反射点Rabの位置と、上述のある時点とは異なる時点において上述同様に抽出された反射点Rabの位置とに基づいて算出された反射点の分布長さを用いて、障害物の高さを判別するものである。
障害物判別部13は、例えば、反射点の数が所定数を超えたとき、反射点の分布長さを算出する。所定数は、障害物判別部13に予め記憶されている。
障害物判別部13は、複数の反射点における反射点の分布長さと、予め決められた閾値とを比較することで、障害物の種別を判別するものである。より具体的には、障害物判別部13は、障害物の高さが路面障害物、路上障害物及び走行障害物のうちのいずれかを判別するものである。
ここで、路面障害物、路上障害物及び走行障害物は互いに異なる高さを有するものである。したがって、障害物判別部13による障害物が路面障害物、路上障害物又は走行障害物のうちのいずれかの判別は、障害物が3段階の高さのうちのいずれの高さを有するものであるかの判別である。すなわち、障害物判別部13は、障害物の種別を判別することにより、障害物の高さを判別するものである。障害物判別部13による障害物の種別の判別処理、すなわち障害物の高さの判別処理の詳細については後述する。なお、障害物判別部13で行われる障害物の判別は、路面障害物、路上障害物又は走行障害物の3種別に限られるわけではなく種別の増減が可能である。また障害物の種別ではなく、障害物の高さを検出することも可能である。これらは追って説明する図10等から容易に理解できる。
図4A及び図4Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置100の要部のハードウェア構成の一例を示す図である。
当該図を参照して、実施の形態1に係る障害物検知装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図4Aに示す如く、障害物検知装置100はコンピュータにより構成されており、当該コンピュータはプロセッサ41及びメモリ42を有している。メモリ42には、当該コンピュータを障害物検知部11、反射点抽出部12及び障害物判別部13として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ42に記憶されているプログラムをプロセッサ41が読み出して実行することにより、障害物検知部11、反射点抽出部12及び障害物判別部13の機能が実現される。
また、図4Bに示す如く、障害物検知装置100は処理回路43により構成されても良い。この場合、障害物検知部11、反射点抽出部12及び障害物判別部13の機能が処理回路43により実現されても良い。
また、障害物検知装置100はプロセッサ41、メモリ42及び処理回路43により構成されても良い(不図示)。この場合、障害物検知部11、反射点抽出部12及び障害物判別部13の機能のうちの一部の機能がプロセッサ41及びメモリ42により実現されて、残余の機能が処理回路43により実現されるものであっても良い。
プロセッサ41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)を用いたものである。
メモリ42は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクを用いたものである。より具体的には、メモリ42は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)などを用いたものである。
処理回路43は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−Chip)又はシステムLSI(Large−Scale Integration)を用いたものである。
図5は、実施の形態1に係る障害物検知装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
当該フローチャートを参照して、実施の形態1に係る障害物検知装置100の動作について説明する。
障害物検知装置100は、当該フローチャートに示す処理を繰り返し実行する。なお、障害物検知装置100は、当該フローチャートに示す処理を繰り返し実行する際に、複数ある測距センサ2のうち直近に探索波を送信させた測距センサ2とは異なる測距センサ2に探索波を送信させる。
まず、ステップST1にて、障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を送信させることにより、車両1の周囲にある障害物における測距センサ2からの距離を算出する。より具体的には、例えば、障害物検知部11が測距センサ2aに探索波を送信させた場合、測距センサ2aが直接波として反射波の受信信号を取得し、測距センサ2bが間接波として反射波の受信信号を取得する。障害物検知部11は、当該受信信号に基づいて測距センサ2a,2bそれぞれにおける距離値Dra,Drbを算出する。
次に、ステップST2にて、反射点抽出部12は、障害物検知部11が算出した測距センサ2a,2bそれぞれにおける距離値Dra及び距離値Drbに基づいて、2円交点処理により反射点Rabの位置を抽出する。
次に、ステップST3にて、障害物判別部13は、反射点の数が、所定数以上か否かを判定する。ここで、所定数とは少なくとも2以上の数であり、ここでは一例として10とする。
反射点の数が10未満である場合(ステップST3:NO)、障害物検知装置100は、反射点の数が所定値になるまでステップST1に戻る。なお、障害物検知装置100は、ステップST1の処理に戻った際に、例えば、複数ある測距センサ2のうち直近に探索波を送信させた測距センサ2とは異なる測距センサ2に探索波を送信させる。より具体的には、例えば、障害物検知部11は、ステップST1の処理に戻った際に、直近に測距センサ2aに探索波を送信させていた場合、測距センサ2bに探索波を送信させ、測距センサ2bが直接波として反射波の受信信号を取得し、測距センサ2aが間接波として反射波の受信信号を取得する。また、直近に測距センサ2bに探索波を送信させていた場合、測距センサ2aに探索波を送信させ、測距センサ2aが直接波として反射波の受信信号を取得し、測距センサ2bが間接波として反射波の受信信号を取得する。
反射点の数が10以上である場合(ステップST3:YES)、障害物検知装置100は、ステップST4の処理を実行する。
ステップST4にて、障害物判別部13は、反射点抽出部12が抽出した複数の反射点の位置に基づいて反射点の分布長さを算出する。
次に、ステップST5にて、障害物判別部13は、算出した反射点の分布長さを用いて、障害物の種別を判別する。なお、上述したように障害物の判別は、障害物の種別の判別に限られるものではなく、障害物の高さの判別、即ち検出するものでもよい。
その後、障害物検知装置100は、当該フローチャートの処理を終了する。
障害物判別部13による障害物の種別の判別処理、及び、障害物の高さの判別処理の詳細については後述する。
反射点抽出部12は、例えば、ステップST2の処理を行う際に、予め決められた期間より前に反射点抽出部12が抽出した反射点の位置を示す情報を廃棄するようにしても良い。
障害物判別部13は、例えば、ステップST3の処理を行う際に、予め決められた期間より前に反射点抽出部12が抽出した反射点を、複数の反射点の数に含めないようにしても良い。
障害物判別部13は、例えば、ステップST4の処理を行う際に、予め決められた期間内に反射点抽出部12が抽出した複数の反射点における反射点の分布長さを用いて、障害物の高さを判別するようにしても良い。
上述の予め決められた期間とは、例えば、3秒である。予め決められた期間は、車両1の速度に基づいて算出されるものであっても良い。
例えば3秒より前に抽出された反射点は、現在高さを判別している障害物とは異なる、他の障害物における反射点である可能性がある。したがって、このように構成することで、障害物検知装置100は、障害物判別部13における障害物の高さの判別の精度を向上させることができる。
また、障害物判別部13は、例えば、ステップST3の処理を行う際に、新たに反射点抽出部12が抽出した反射点の位置と、予め決められた期間内において反射点抽出部12が抽出した反射点の位置とが予め決められた距離より離れている場合、これまでに反射点抽出部12が抽出した反射点の位置を示す情報を無効にする処理を行っても良い。
予め決められた期間とは、例えば、3秒である。予め決められた距離とは、例えば、1mである。予め決められた期間及び予め決められた距離は、車両1の速度に基づいて算出されるものでも良い。
例えば過去3秒以内に反射点抽出部12が抽出した反射点の位置と、新たに反射点抽出部12が抽出した反射点の位置とが、1m以上離れている場合、測距センサ2が新たに検知した障害物は、これまでに検知していた障害物とは異なる他の障害物である可能性がある。したがって、このように構成することで、障害物検知装置100は、障害物判別部13における障害物の高さの判別の精度を向上させることができる。
図6Aは、車両1における測距センサ2a,2bの設置位置の一例を示す図であって、車両1の上方から見た状態を示す図である。図6Bは、車両1における測距センサ2a,2bの設置位置の一例を示す図であって、車両1の側方から見た状態を示す図である。
図6に示すように、車両1には伝搬距離が異なる測距センサ2a、2bが設けられている。測距センサ2a,2bは、車両1における設置位置が異なり、車両1における設置方向が共に車両1の前進する方向のものである。通常の測距センサ2の配置は、車両中央を対称軸に左右それぞれに2個、合計4個配置するが省略している。更には車両1の前方だけでなく、車両1の後方にも4個配置するが、ここでは図示を省略する。図6において、測距センサ2a,2bは、X軸(車両1の前後方向)、Y軸(車両1の左右方向)、及びZ軸(車両1の高さ方向)の全ての軸方向において、異なる位置に設置されているが、測距センサ2aと測距センサ2bとが異なる伝搬距離を有するように設置されたものであれば良く、測距センサ2aと測距センサ2bとは、X軸、Y軸及びZ軸の各軸方向のうち少なくとも1軸において異なる位置に設置されていれば良い。
図6において、車両1から障害物Sに向かって伸びる矢印は、測距センサ2aが送信する探索波の伝搬経路の一例を示している。障害物Sから車両1に向かって伸びる矢印は、測距センサ2aが受信する直接波、及び測距センサ2bが受信する間接波のそれぞれの反射波の軌跡の一例を示している。また、2円交点処理により反射点抽出部12が抽出した反射点Rの位置の一例は、×印により示されている。測距センサ2bが送信する探索波の伝搬経路も同様である。
次に、図7、図8、図9、図10を参照して、障害物判別部13による障害物Sの種別の判別処理、すなわち障害物Sの高さの判断処理の詳細について説明する。また、反射点の分布長さの詳細について説明する。
図7Aは、壁等の走行障害物による反射波RWの伝搬経路の例を示している。図7Bは、送信信号TSの波形の例を示している。図7Cは、走行障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。図7Dは、走行障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の他の例を示している。
図8Aは、縁石等の路上障害物又は段差等の路面障害物による反射波RWの伝搬経路の例を示している。図8Bは、送信信号TSの波形の例を示している。図8Cは、路上障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。図8Dは、路上障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の他の例を示している。図8Eは、路面障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の例を示している。図8Fは、路面障害物による反射波RWに対応する受信信号RSの波形の他の例を示している。
送信信号出力部21が測距センサ2に送信信号TSを出力することにより、測距センサ2が探索波SWを送信したものとする。通常、探索波SWは空気中を次第に広がりながら伝搬するため、測距センサ2が探索波SWを送信してから測距センサ2が反射波RWを受信するまでの伝搬経路(いわゆる「パス」)は複数存在する。例えば、障害物Sにより1回反射されて測距センサ2に戻るパスが存在する。また、道路Gにより1回反射された後、障害物Sにより1回反射されて測距センサ2に戻るパスも存在する。これらのパスは、経路長が互いに異なるパスを含むものである。反射波RWは、これらのパスに対応する複数個の波rwの干渉による合成波Rwとなる。受信信号RSは、当該複数個の波rwに対応する複数個の信号rsによる合成信号となる。
また、道路Gの凹凸形状、車両1の振動及び障害物Sにおける探索波SWを反射する面部(以下「反射面部」という。)の凹凸形状などに応じてパスが変化するため、反射波RWの波形が変化して、受信信号RSの波形も変化する。このため、互いに同一の障害物Sによる複数個の反射波RWが測距センサ2により受信された場合、当該複数個の反射波RWの波形はバラツキを有するものとなり、当該複数個の反射波RWに対応する受信信号RSの波形もバラツキを有するものとなる。
ここで、障害物Sが走行障害物である場合(図7)、障害物Sが路上障害物である場合(図8)に比して反射面部の面積が大きいため、反射波RWの受信強度(すなわち受信信号RSの強度)が大きくなる。また、パスの総数が多くなり、パス間の経路長の差も大きくなるため、反射波RWの波形のバラツキが大きくなり、受信信号RSの波形のバラツキも大きくなる。
同様に、障害物Sが路上障害物である場合(図8)、障害物Sが路面障害物である場合(不図示)に比して反射面部の面積が大きいため、反射波RWの受信強度(すなわち受信信号RSの強度)が大きくなる。また、パスの総数が多くなり、パス間の経路長の差も大きくなるため、反射波RWの波形のバラツキが大きくなり、受信信号RSの波形のバラツキも大きくなる。
以上の内容を踏まえて、障害物検知部11がバラツキを有する受信信号RSに基づいて算出した距離値はバラツキを有するため、算出された距離値のバラツキは、障害物Sの高さと相関関係を有する。更には、反射点抽出部12がバラツキを有する距離値を用いて2円交点処理により抽出した反射点Rの位置座標も距離値のバラツキに対応してばらつく。したがって、抽出された反射点Rのバラツキは障害物Sの高さとも相関関係を有する。
反射点Rの分布長さは、上述の反射点のバラツキの範囲から算出される。
図9は、図6に示す測距センサ2a,2bにおける反射点Rの分布及び反射点の分布長さの一例を示す図である。反射点Rは、それぞれ2円交点したセンサ平面上に抽出される。よって反射点の分布長さとしては、センサ平面上における反射点の分布長さ、或いはセンサ平面上における反射点の分布長さをYZ平面のZ軸(車両1の高さ方向)、すなわち鉛直方向に投影した反射点の分布長さがあり、いずれを用いてもよい。
図9Aは、障害物Sが路上障害物である場合の障害物Sの反射面におけるYZ平面上の反射点Rの分布及び反射点の分布長さの一例を示す図である。
図9Bは、障害物Sが走行障害物である場合の障害物Sの反射面におけるYZ平面上の反射点Rの分布及び反射点の分布長さの一例を示す図である。
図9において、横軸方向は、車両1の左右方向、すなわちY軸方向である。縦軸方向は、車両1の高さ方向、すなわちZ軸方向である。
また、図9において、障害物Sの反射面は、車両1の前後方向であるX軸に直交するYZ平面上に存在する。
図9において、×印はそれぞれ、反射点抽出部12が抽出した反射点Rの位置を障害物Sの反射面におけるYZ平面上に投影したものを示している。なお、障害物Sの反射面がYZ平面上に存在する場合、2円交点処理により抽出された反射点Rは、当該反射面上又はその近傍に位置する。
図9Aにおいて、反射点の分布長さD1は、障害物Sが路上障害物である場合のセンサ平面上における反射点の分布長さを示している。また、反射点の分布長さD2は、障害物Sが路上障害物である場合のセンサ平面上における反射点の分布長さD1をYZ平面のZ軸(車両1の高さ方向)に投影した反射点の分布長さを示している。反射点の分布長さD1,D2は、一例として、センサ平面上における最も距離が離れた2つの反射点Rにより算出される。
同様に、図9Bにおいて、反射点の分布長さD3は、障害物Sが走行障害物である場合のセンサ平面上における反射点の分布長さを示している。また、反射点の分布長さD4は、障害物Sが走行障害物である場合のセンサ平面上における反射点の分布長さD3をYZ平面のZ軸(車両1の高さ方向)に投影した反射点の分布長さを示している。反射点の分布長さD3,D4は、一例として、センサ平面上における最も距離が離れた2つの反射点Rにより算出される。
反射点の分布長さD1及び反射点の分布長さD3、並びに、反射点の分布長さD2及び反射点の分布長さD4を比較すると、障害物Sが走行障害物である場合の反射点の分布長さD3,D4は、障害物Sが路上障害物である場合の反射点の分布長さD1,D2に比べて長い。
図10は、反射点の分布長さと、障害物の高さとの相関の一例を示す図である。
図10において、横軸は、反射点の分布長さ、縦軸は、障害物の高さを示している。図10に示すように、反射点の分布長さが長くなるに連れて、障害物の高さは高くなる。
障害物判別部13は、予め決められた第1閾値Dth1及び第2閾値Dth2と、反射点の分布長さとを比較することで、障害物が走行障害物、路上障害物、又は、路面障害物のうちいずれかの種別であるかを判別する。ここで、第1閾値Dth1は、第2閾値Dth2より小さな値である。
すなわち、複数の反射点における反射点の分布長さが、第1閾値Dth1未満である場合、障害物は、路面障害物であると判別される。また、複数の反射点における反射点の分布長さが、第1閾値Dth1以上、且つ、第2閾値Dth2未満である場合、障害物は、路上障害物であると判別される。また、複数の反射点における反射点の分布長さが、第2閾値Dth2以上である場合、障害物は、走行障害物であると判別される。
例えば、図9Aに示す反射点の分布長さD1又は反射点の分布長さD2が、第1閾値Dth1以上、且つ、第2閾値Dth2未満である場合、図9Aに示す障害物Sは、路上障害物であると判別することができる。また、図9Bに示す反射点の分布長さD3又は反射点の分布長さD4が、第2閾値Dth2以上である場合、図9Bに示す障害物Sは、走行障害物であると判別することができる。実用上は、障害物Sが路面障害物、路上障害物あるいは走行障害物のいずれであるのかを判別することが求められている。
障害物判別部13は、反射点の分布長さに基づいて障害物Sの種別を判別することができる。なお、図10において、閾値が第1閾値Dth1のみである場合は、車両1が乗り越えられる路面障害物であるか否かを判別できる。また閾値の個数を3個以上に増やすことにより、より細かく障害物Sの種別を判別できる。更に、図10によれば、反射点の分布長さに基づいて障害物Sの高さを検出できる。即ち判別とは障害物Sの種別を分類することだけではなく、障害物Sの高さを検出することも含む意味として用いている。
以上のように、実施の形態1に係る障害物検知装置100は、車両1に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサ2から取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部12と、反射点抽出部12が抽出した複数の反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物Sの高さを判別する障害物判別部13と、を備えた。
このように構成することで、障害物検知装置100は、デザイン上の制約が少なく、或いは障害物Sの高さを精度よく判定することができる。
また第1閾値Dth1及び第2閾値Dth2を用意することにより、検知した障害物Sの高さが路面障害物、路上障害物あるいは走行障害物のうちいずれの範囲に該当するかを判定できる。
なお、これまでの説明において、反射点の分布長さは、一例として、センサ平面上における最も距離が離れた2つの反射点により算出されるものとしたが、これに限定されるものではない。
例えば、反射点の分布長さは、反射点抽出部12が抽出した反射点Rの位置を障害物Sの反射面におけるYZ平面上に投影し、当該YZ平面上の任意の方向において最も距離が離れた2つの反射点により算出されても良い。また、反射点の分布長さは、必ずしも最も距離が離れた2つの反射点により算出される必要はない。
図11を用いて実施の形態1の変形例に係る障害物検知装置100について説明する。
これまでの実施の形態において説明した内容と重複する説明については省略する。
実施の形態1に係る障害物検知装置100における障害物判別部13は、複数の時点において測距センサ2a,2bから取得した受信信号に基づいて反射点抽出部12が抽出した当該複数の時点それぞれに対応する反射点に基づいて反射点の分布長さを算出するものであった。
これに対して、実施の形態1の変形例に係る障害物検知装置100における障害物判別部13は、同一の時点において複数の測距センサ2から取得した受信信号に基づいて反射点抽出部12が抽出した複数の反射点に基づいて反射点の分布長さを算出するものである。
図11は、実施の形態1の変形例に係る障害物検知装置100の要部を示すブロック図である。
図11に示した例においては、複数の測距センサ2として、車両1には、3個の測距センサ2a,2b,2cが設けられている。測距センサ2は、ソナー又はミリ波レーダ等の方式のセンサにより構成され、3個の測距センサ2a,2b,2cは、共に同じ方式のセンサである。
以下、一例として、測距センサ2aは、測距センサ2aが送信した探索波の反射波を直接波として受信し、測距センサ2b,2cは、測距センサ2aが送信した探索波の反射波を間接波としてそれぞれ受信するものとして、説明を行うが、これに限るものではない。
3個の測距センサ2a,2b,2cは、車両1における設置位置が互いに異なる。また、3個の測距センサ2a,2b,2cは、測距センサ2aが探索波を送信する方向及び反射波を受信する方向と、測距センサ2b及び測距センサ2cが反射波を受信する方向とがいずれも同じ方向に向けられて設置される。より具体的には、3個の測距センサ2a,2b,2cは、例えば、車両1のフロントノーズ部における異なる位置に設けられており、かつ、車両1の前方に向けられて設定されている。もちろん車両1のリア部の異なる位置に、車両1の後方に向けて複数設置される場合もある。原理的には車両1の前後左右の4方向のうちどの方向に向けられて設けられても問題ない。
3個の測距センサ2a,2b,2cは、車両1における設置位置が互いに異なるので、これの組み合わせによりそれぞれ伝搬距離が異なる複数の測距センサ2を構成する。例えば、2個の測距センサ2a,2bは、測距センサ2aが送信した探索波の反射波を、測距センサ2aが直接波として受信するとともに、測距センサ2bが間接波としてそれぞれ受信することで、伝搬距離が異なる複数の測距センサ2を構成している。また、2個の測距センサ2a,2cは、測距センサ2aが送信した探索波の反射波を、測距センサ2aが直接波として受信するとともに、測距センサ2cが間接波としてそれぞれ受信することで、伝搬距離が異なる複数の測距センサ2を構成している。また、間接波を受信する測距センサ2b,2cを、互いに異なる位置に設置することで、測距センサ2b,2cは、伝搬距離が異なる複数の測距センサ2を構成することが可能となる。
障害物検知部11は、測距センサ2a,2b,2cそれぞれから取得した受信信号に基づいて測距センサ2a,2b,2cそれぞれにおける距離値を算出する。測距センサ2a,2b,2cそれぞれにおける距離値をそれぞれ距離値Dra,Drb,Drcという。
反射点抽出部12は、例えば、測距センサ2a,2bにおける距離値Dra,Drbに基づいて反射点Rabを、測距センサ2a,2cにおける距離値Dra,Drcに基づいてRacを、及び、測距センサ2b,2cにおける距離値Drb,Drcに基づいて反射点Rbcの位置を、それぞれ抽出する。すなわち、反射点抽出部12は、伝搬距離が異なる3個の測距センサ2a,2b,2cそれぞれから取得した受信信号に基づいて算出された距離値Dra,Drb,Drcのうち任意の2個の距離値を組み合わせることで、3つの反射点の位置を抽出することができる。
障害物判別部13は、同一の時点において取得した受信信号に基づいて抽出された複数の反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する。
このように構成することで、実施の形態1の変形例に係る障害物検知装置100は、同一の時点において取得した受信信号に基づいて抽出された複数の反射点の位置に基づいて反射点の分布長さを算出することができるため、複数の時点それぞれに対応する反射点に基づいて反射点の分布長さを算出する必要がなく、反射点の分布長さを算出するまでの期間を短縮できる。
また、図11を用いたこれまで説明において、測距センサ2の数は、一例として測距センサ2a,2b,2cの3個であったが、この限りではない。測距センサ2の数は、伝搬距離が互いに異なる測距センサ2であれば、4個以上であっても良い。これにより得られる反射点の数を増やすことができ、障害物Sの検出精度を向上することができる。
図12を用いて実施の形態1の他の変形例に係る障害物検知装置100について説明する。
これまでの実施の形態において説明した内容と重複する説明については省略する。
実施の形態1に係る障害物検知装置100における反射点抽出部12は、車両1における複数の測距センサ2それぞれの設置位置を示す情報を用いて2円交点処理を行い、反射点の位置を抽出するものであった。
これに対して、実施の形態1の他の変形例に係る障害物検知装置100における反射点抽出部12は、車両1に設けられた複数の測距センサ2の設置位置が車両1の高さ方向において同じであり、且つ、車両1の前後方向において異なる場合に、いずれかの測距センサ2が仮想的な設置位置にあるものとして2円交点処理を行い、反射点の位置を抽出するものである。なお、設置位置が高さ方向において「同じ」とは、厳密に同じ位置であることに限定されるものではなく、略同じ位置にあることを含むものとする。
図12Aは、車両1における測距センサ2a,2bの設置位置の一例を示す図であって、車両1の上方から見た状態を示す図である。図12Aは、図9に示したものと同様に設定したXYZ座標系における車両1の高さ方向であるZ軸方向から車両1を見た図である。
図12Bは、車両1における測距センサ2a,2bの設置位置の一例、及び実施の形態1の他の変形例に係る障害物検知装置100における反射点抽出部12が反射点の位置を抽出する処理の一例を示す図であって、車両1の側方から見た状態を示す図である。図12Bは、図9に示したものと同様に設定したXYZ座標系における車両1の左右方向であるY軸方向から車両1を見た図である。
図12において、2個の測距センサ2a,2bは、車両1における設置位置がZ軸方向(車両1の高さ方向)において同じであり、少なくとも車両1の前後方向であるX軸方向において異なる。また、2個の測距センサ2a,2bは、測距センサ2aが探索波を送信する方向及び反射波を受信する方向と、測距センサ2bが反射波を受信する方向とがいずれも同じ方向に向けられて設置される。より具体的には、2個の測距センサ2a,2bは、例えば、車両1のフロントノーズ部におけるZ軸方向(車両1の高さ方向)において同じ位置、且つ、少なくともX軸方向(車両1の前後方向)において異なる位置に設けられており、更に、車両1の前方に向けられて設定されている。なお、車両1のリア部の異なる位置に、車両1の後方に向けて複数設置される場合もある。原理的には車両1の前後左右の4方向のうちどの方向に向けられて設けられても問題ない。
測距センサ2aの設置位置は、X座標がXa、Y座標がYa、Z座標がZaである。測距センサ2bの設置位置は、X座標がXb、Y座標がYb、Z座標がZbである。
ここで、測距センサ2a、2bの車両1における設置位置は、Z軸方向(車両1の高さ方向)において同じであるため、Za=Zb(又はZa≒Zb)である。また、測距センサ2a、2bの車両1における設置位置は、X軸方向(車両1の前後方向)において異なるため、Xa≠Xbである。測距センサ2a,2b間のX軸方向(車両1の前後方向)における距離ΔXabは、Xa−Xbの絶対値として求められる。
反射点抽出部12は、まず、複数の前記測距センサの設置位置を含む前記車両の左右方向に平行な平面、すなわち、センサ平面を、測距センサ2aの設置位置を含み、X軸方向に(車両1の前後方向)平行な直線を中心に傾斜させた、Y軸方向(車両1の左右方向)に直交する平面、すなわちXZ平面を「仮想垂直平面」として特定する。
反射点抽出部12は、次に、測距センサ2a,2b間のX軸方向(車両1の前後方向)における距離ΔXabに応じて決定される仮想垂直平面上の位置に、測距センサ2bが仮想的に設けられているものとして、2点交点処理により反射点の位置を抽出する。
測距センサ2bvは、仮想垂直平面上に仮想的に設けられた測距センサ2bである。
より具体的には、例えば、測距センサ2bvは、仮想垂直平面上において測距センサ2aからZ軸方向(車両1の高さ方向)に距離ΔXabだけ離れた位置に設けられている。反射点抽出部12は、測距センサ2a及び測距センサ2bvの設置位置、並びに、距離値Dra及び距離値Drbを用いて、仮想垂直平面上において2円交点処理を実行することにより反射点を抽出する。
反射点抽出部12が決定する距離ΔXabに応じて仮想垂直平面上の位置は、測距センサ2aからZ軸方向(車両1の高さ方向)に距離ΔXabだけ離れた位置であると説明したが、これは一例であり、この限りではない。例えば、反射点抽出部12が決定する距離ΔXabに応じて仮想垂直平面上の位置は、距離ΔXab、測距センサ2aにおける距離値Dra、及び、測距センサ2aの設置位置に基づいて決定されても良い。
以上のように、実施の形態1の他の変形例に係る障害物検知装置100における反射点抽出部12は、複数の測距センサ2の設置位置が車両1の高さ方向において同じであり、且つ、車両1の前後方向において異なる場合、当該複数の測距センサ2の設置位置を含む車両1の左右方向に平行な平面を傾斜させた平面であって、複数の測距センサ2のうち1つの測距センサ2の設置位置を含む車両1の左右方向に直交する仮想垂直平面を特定し、当該複数の測距センサ2間の距離に応じて複数の測距センサ2のうち他の測距センサ2が仮想垂直平面上に仮想的に設けられているものとして、反射点の位置を抽出するように構成した。
このように構成することで、実施の形態1の他の変形例に係る障害物検知装置100は、複数の測距センサ2が同じ高さに設置された場合であっても、伝搬距離が異なる複数のセンサであるとしてとらえ、進行方向前方の障害物Sの高さを精度よく判別できる。したがって、実施の形態1に係る障害物検知装置100と比較して、測距センサ2の設置位置の自由度を増すことができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る障害物検知装置100aについて説明する。
実施の形態2に係る障害物検知装置100aは、実施の形態1に係る障害物検知装置100と比較して、正対判別部14が追加されている。
図13は、実施の形態2に係る障害物検知装置100aの要部を示すブロック図である。図13を参照して、実施の形態2の障害物検知装置100aについて説明する。なお、図13において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
図13に示す例においては、複数の測距センサ2として、車両1には4個の測距センサ2a,2b,2c,2dが設けられている。4個の測距センサ2a,2b,2c,2dは、図15に示すとおり車両1のフロントノーズ部、より具体的にはフロントバンパー部に設けられており、かつ、車両1の前方に向けられている。なお、実施の形態1と同様に測距センサ2の設置位置は車両1の前部に限定されるものではなく、後部の障害物Sを検出したい場合は車両1の後部に4個の測距センサ2を設けることができる。
障害物検知装置100aは、障害物検知部11、反射点抽出部12、障害物判別部13及び正対判別部14により要部が構成されている。
障害物検知部11は、測距センサ2a乃至測距センサ2dに探索波を順次送信させることにより、複数の測距センサ2それぞれにおける距離値を算出するものである。測距センサ2a乃至測距センサ2dにそれぞれにおける距離値をそれぞれ距離値Dra,Drb、Drc,Drdという。ここで実施の形態2は車両1が障害物Sと正対しているか否かの判別を行うものであるので、探索波の送信は、図15に示す測距センサ2の配置において、まず外側の測距センサ2である測距センサ2b又は測距センサ2dから行い、次いで他方の外側の測距センサ2である測距センサ2d又は測距センサ2b、内側の測距センサ2である測距センサ2a又は測距センサ2c、内側の他方の測距センサ2である測距センサ2c又は測距センサ2aの順で行い、これを繰り返す。例えば、外側の測距センサ2bは、測距センサ2bが送信した探索波の反射波を直接波として受信し、測距センサ2a、2c、2dは、測距センサ2bが送信した探索波の反射波を間接波として受信する。障害物検知部11は、受信したそれぞれの反射波の受信信号に基づいて測距センサ2a,2b,2c,2dそれぞれにおける距離値Dra,Drb、Drc,Drdを算出する。反射点抽出部12は、距離値Dra,Drb、Drc,Drdを用いて2円交点処理により複数の反射点を抽出する。また、測距センサ2bが探索波を送信して反射点の抽出まで終了した後、次に他方の外側の測距センサ2dから探索波が送信される。測距センサ2dは、測距センサ2dが送信した探索波の反射波を直接波として受信し、測距センサ2c、2a、2bは、測距センサ2dが送信した探索波の反射波を間接波として受信する。受信したそれぞれの反射波の受信信号に基づいて障害物検知部11及び反射点抽出部12により上述同様、複数の反射点が抽出される。以下同様に、今度は内側の測距センサ2a、2cから順次、探索波が送信され、反射点の抽出がそれぞれ行われる。全ての測距センサ2から探索波の送信が終われば、最初に探索波を送信した測距センサ2に戻り、以下、同様に繰り返してもよい。これは上述の実施の形態1においても同様である。障害物検知部11の内部構成は実施の形態1にて図2を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
なお、実施の形態2では測距センサ2a乃至2dが順次探索波を送信するものとして説明する。但し上述の実施の形態1の変形例で説明したように、測距センサ2a乃至2dのいずれか1つの測距センサ2、例えば測距センサ2cが探索波を送信し、測距センサ2cが受信した直接波と、測距センサ2a、2b及び2dが受信した間接波を用いて反射点を抽出するようにしてもよい。
図15は、外側の測距センサ2が探索波を送受信する様子を示している。図15は、測距センサ2bの探索波を送受信した時と、測距センサ2dの探索波を送受信した時という2つの時点の送受信の様子を同時に描いたものである。図15において測距センサ2bの反射波を測距センサ2b(直接波)と測距センサ2a(間接波)のみが受信するかのごとく描いている。しかしながら実際には測距センサ2bの反射波は、測距センサ2c(間接波)、測距センサ2d(間接波)にも受信されるが、ここでは見やすさを優先して省略している。測距センサ2dの探索波を送受信した時も同様で、測距センサ2dの反射波は、測距センサ2d(直接波)、測距センサ2c(間接波)、測距センサ2a(間接波)及び測距センサ2b(間接波)にも受信される。
これは後述する図16においても同様である。
反射点抽出部12は、例えば、障害物検知部11が算出した測距センサ2a,2bそれぞれにおける距離値Dra,Drbを用いて反射点Rabの位置を、また、測距センサ2c,2dそれぞれにおける距離値Drc,Drdを用いて反射点Rcdの位置を抽出するものである。反射点抽出部12の内部構成は実施の形態1にて図3を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
正対判別部14は、測距センサ2が障害物Sと正対しているか否かを判別するものである。正対判別部14による判別処理の詳細については後述する。
障害物判別部13は、測距センサ2が障害物Sと正対している状態(以下「正対状態」という。)における反射点抽出部12が抽出した複数の反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物Sの種別を判別するものである。また、障害物判別部13は、障害物Sの種別を判別することにより、障害物Sの高さを判別するものである。実施の形態2に係る障害物判別部13における反射点の分布長さを算出する処理、及び、障害物Sの種別を判別する処理は、実施の形態1にて説明したものと同様であるため、説明を省略する。
障害物検知装置100aの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図4を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、障害物検知部11、反射点抽出部12、障害物判別部13、及び、正対判別部14の各々の機能は、プロセッサ41及びメモリ42により実現されるものであっても良く、又は処理回路43により実現されるものであっても良い。
図14は、実施の形態2に係る障害物検知装置100aの動作の一例を示すフローチャートである。
当該フローチャートを参照して、実施の形態2に係る障害物検知装置100aの動作について説明する。
障害物検知装置100aは、当該フローチャートに示す処理を所定タイミングごとに繰り返し実行する。なお、障害物検知装置100aは、当該フローチャートに示す処理を繰り返し実行する際に、例えば上述の順に従って、複数ある測距センサ2のうち直近に探索波を送信させた測距センサ2とは異なる測距センサ2に順次探索波を送信させる。
まず、ステップST11にて、障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を送信させることにより、車両1の周囲にある障害物Sにおける測距センサ2からの距離を算出する。より具体的には、例えば、障害物検知部11が外側の測距センサ2bに探索波を送信させた場合、測距センサ2bが直接波として受信した反射波の受信信号と、伝搬距離が異なる測距センサ2a、2c、2dそれぞれから間接波として受信した反射波の受信信号と基づいて測距センサ2a,2b,2c,2dそれぞれにおける距離値Dra,Drb、Drc,Drdを算出する。
次に、ステップST12にて、反射点抽出部12は、障害物検知部11が算出した距離値Dra,Drb、Drc,Drdに基づいて反射点Rba、Rbc,Rbdの位置をそれぞれ抽出する。
次に、ステップST13にて、正対判別部14は、測距センサ2が障害物Sと正対しているか否かを判別する。正対判別部14による判別処理の詳細については後述する。
測距センサ2が障害物Sと正対していない場合(ステップST13:NO)、障害物検知装置100aは当該フローチャートの処理を終了し、次の所定タイミングを待つ。
測距センサ2が障害物Sと正対している場合(ステップST13:YES)、障害物検知装置100aは、ステップST14の処理を実行する。
ステップST14にて、障害物判別部13は、反射点の数が、所定数以上か否かを判定する。ここで、所定数とは少なくとも2以上の数であり、ここでは一例として10とする。
反射点の数が10未満である場合(ステップST14:NO)、障害物検知装置100aは、反射点の数が10以上になるまでステップST11に戻る。障害物検知装置100aは、ステップST11に戻った際に、例えば上述の順に従って、複数ある測距センサ2のうち直近に探索波を送信させた測距センサ2とは異なる測距センサ2に順次探索波を送信させる。
反射点の数が10以上である場合(ステップST14:YES)、障害物検知装置100aは、ステップST15の処理を実行する。
ステップST15にて、障害物判別部13は、反射点抽出部12が抽出した反射点の位置に基づいて反射点の分布長さを算出する。
次に、ステップST16にて、障害物判別部13は、算出した反射点の分布長さを用いて、障害物Sの種別を判別する。なお、上述したように障害物Sの判別は、障害物Sの種別の判別に限られるものではなく、障害物Sの高さの判別、即ち検出するものでもよい。
その後、障害物検知装置100aは、当該フローチャートの処理を終了する。
次に、図15〜図17を参照して、正対判別部14による判別処理の詳細について説明する。
図15Aは、障害物Sが壁等の走行障害物である場合の車両1における測距センサ2の設置位置の一例を示す図であって、車両1の上方から見た状態を示す図である。図15Bは、障害物Sが壁等の走行障害物である場合の車両1における測距センサ2の設置位置の一例を示す図であって、車両1の側方から見た状態を示す図である。
図16Aは、障害物Sが縁石等の路上障害物又は段差等の路面障害物である場合の車両1における測距センサ2の設置位置の一例を示す図であって、車両1の上方から見た状態を示す図である。図16Bは、障害物Sが縁石等の路上障害物又は段差等の路面障害物である場合の車両1における測距センサ2の設置位置の一例を示す図であって、車両1の側方から見た状態を示す図である。
図15及び図16は、車両1における4個の測距センサ2a,2b,2c,2dの設置位置の例を示している。図15及び図16に示す如く、4個の測距センサ2a,2b,2c,2dのうちの2個の測距センサ2b,2dは、車両1の左右方向においてより外側に配置されている。また、2個の測距センサ2a,2cは、車両1の左右方向においてより内側に配置されている。また測距センサ2b、2dは、測距センサ2a、2cに比べて車両1の高い位置に設けられている。なお、2個の測距センサ2b,2dと、2個の測距センサ2a,2cとは、車両1の前後方向に対する設置位置が互いに異なるものであっても良い。
正対判別部14には、車両1の左右方向における2個の測距センサ2b,2dの設置間隔(以下「センサピッチ」という。)SPを示す情報が予め記憶されている。正対判別部14は、障害物検知部11が算出した測距センサ2bにおける距離値Drb及び測距センサ2dにおける距離値Drdを障害物検知部11から取得する。これらの距離値Drb,Drdは、距離値算出部23により算出された距離値に対応するものである。正対判別部14は、以下の式(1)により、測距センサ2に対する障害物Sの正対角度θを算出する。
θ=tan−1{(Drb−Drd)/SP} (1)
図17は、センサピッチSP、測距センサ2bにおける距離値Drb、測距センサ2dにおける距離値Drd、及び正対角度θの一例を示す図である。
正対判別部14は、正対角度θが所定角度θth以下である場合、測距センサ2が障害物Sと正対していると判別する。他方、正対角度θが所定角度θthよりも大きい場合、正対判別部14は、測距センサ2が障害物Sと正対していないと判別する。
なお、正対角度θの算出には、測距センサ2の組を重畳させないことが好適である。図17において反射点Rabは、測距センサ2aにおける距離値Draと測距センサ2bにおける距離値Drbを2点交円処理することにより得られるものである。このときの測距センサ2の組は、測距センサ2aと測距センサ2bである。一方、図17において反射点Rcdは、測距センサ2cにおける距離値Drcと測距センサ2dにおける距離値Drdを2点交円処理することにより得られるものである。このときの測距センサ2の組は、測距センサ2cと測距センサ2dである。即ち測距センサ2の組は、測距センサ2a,2bの組と測距センサ2c、2dの組であり、両者に共通する測距センサ2は存在しない。
他方、測距センサ2の組を重畳させる場合とは、例えば測距センサ2の組として、測距センサ2aと測距センサ2bの組と、測距センサ2aと測距センサ2cの組とを用いる場合である。この場合、測距センサ2aが両方の組で用いられており、2つの測距センサ2の組が重畳している。このとき測距センサ2aと測距センサ2bの組からは2円交点処理により反射点Rabが得られるとともに、測距センサ2aと測距センサ2cの組からは2円交点処理により反射点Racが得られる。
反射点Rabと反射点Racを用いても正対角度θを求めることはできるが、これよりも長い反射点Rabと反射点Rcdを用いて正対角度θを求めるほうが正対角度θの算出精度を向上させることができる。
また、正対判別部14は、所定区間における正対角度θの平均値を算出するものであっても良い。正対判別部14は、当該算出された平均値が所定角度θth以下である場合、測距センサ2が障害物Sと正対していると判別するものであっても良い。平均値を用いることにより、正対判別部14による判別のロバスト性を向上することができる。なお、この所定区間は時間的な区間であっても良く、また、車両1が前進している場合、この所定区間は距離的な区間であっても良い。
以上のように、実施の形態2に係る障害物検知装置100aは、測距センサ2が障害物Sと正対しているか否かを判別する正対判別部14を備えた。
このように構成することで、実施の形態2に係る障害物検知装置100aは、測距センサ2が障害物Sと正対している状態における反射点の分布長さを用いて障害物Sの種別を判別することにより、障害物Sの高さを判別する精度を更に向上することができる。
なお、実施の形態2においても、障害物の種別の判別に代えて、図10を用いて障害物の高さを判別するようにしてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3では、障害物検知装置100aが適用された運転支援装置200について説明する。
実施の形態3に係る運転支援装置200は、実施の形態2に係る障害物検知装置100aが適用されたものである。
図18は、実施の形態3に係る運転支援装置200の要部を示すブロック図である。
図18を参照して、実施の形態3の運転支援装置200について説明する。なお、図18において、図13に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
運転支援装置200は、障害物検知装置100a及び運転支援制御部15により要部が構成されている。
障害物検知装置100aは、障害物検知部11、反射点抽出部12、障害物判別部13及び正対判別部14により要部が構成されている。
障害物検知部11は、実施の形態2にて図13を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
反射点抽出部12は、実施の形態2にて図13を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
正対判別部14は、実施の形態2にて図13を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
障害物判別部13は、実施の形態2にて図13を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
運転支援制御部15は、反射点抽出部12が抽出した反射点の位置を示す情報及び障害物判別部13が判別した障害物Sの高さを示す情報に応じて、車両1と当該障害物Sとの衝突を回避するための運転支援制御を実行するものである。
具体的には、例えば、車両1の前方又は後方にある障害物Sが走行障害物以上の高さである場合、運転支援制御部15は状況に応じて車両1のブレーキを作動させることにより車両1を停止させる制御を実行する。他方、車両1の前方又は後方にある障害物Sが走行障害物未満の高さである場合、運転支援制御部15は当該制御の実行をキャンセルする。
つまり障害物Sが、走行障害物の場合は車両1との衝突を回避するため必要に応じて緊急ブレーキを作動させる。他方、障害物Sが走行障害物よりも低い場合は車両1と衝突する可能性はないので緊急ブレーキは必要ない。
また、運転支援制御部15による運転支援制御は、車両1と障害物Sの衝突を回避するための制御であれば良く、車両1のブレーキを作動させる制御に限定されるものではない。例えば、運転支援制御部15による運転支援制御は、車両1が障害物Sに衝突する可能性の有無を判定して、当該可能性があると判定された場合、その旨を車両1の運転者に警告する制御であっても良い。車両1の運転者は、当該警告に応じて、車両1のブレーキペダルを操作することにより車両1を停止させるものであっても良い。
また運転支援制御部15は、障害物Sが輪止めや縁石などの路上障害物と判別されたときは、当該路上障害物で車両1のタイヤが止まるように制御してもよい。
なお、障害物判別部13は、非正対状態において障害物Sの高さを判別した場合、判別結果の信頼度が低いことを運転支援制御部15に通知するものであっても良い。運転支援制御部15は、障害物判別部13により通知された信頼度の高低に応じて、運転支援制御の内容を異ならしめるものであっても良い。
運転支援装置200の要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図4を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、障害物検知部11、反射点抽出部12、障害物判別部13、正対判別部14及び運転支援制御部15の各々の機能は、プロセッサ41及びメモリ42により実現されるものであっても良く、又は処理回路43により実現されるものであっても良い。
図19は、実施の形態3に係る運転支援装置200の動作の一例を示すフローチャートである。
当該フローチャートを参照して、実施の形態3に係る運転支援装置200の動作について説明する。
運転支援装置200は、当該フローチャートに示す処理を所定タイミングで繰り返し実行する。
まず、ステップST21にて、障害物検知部11は、測距センサ2に探索波を送信させることにより、車両1の周囲にある障害物Sにおける測距センサ2からの距離を算出する。より具体的には、障害物検知部11は、測距センサ2a乃至2dのうちいずれか1つの測距センサ2に探索波を順次送信させ、探索波を送信した測距センサ2が直接波として取得した反射波の受信信号と、その他の伝搬距離が異なる測距センサ2が間接波として取得した反射波の受信信号とに基づいて測距センサ2a,2b,2c,2dそれぞれにおける距離値Dra,Drb、Drc,Drdを算出する。
次に、ステップST22にて、反射点抽出部12は、障害物検知部11が算出した測距センサ2a乃至2dにおける距離値Dra,Drb、Drc,Drdに基づいて複数の反射点の位置を抽出する。このとき測距センサ2aと測距センサ2bとの組から2円交点処理により反射点Rabの位置を抽出する。また、測距センサ2cと測距センサ2dとの組から2円交点処理により反射点Rcdの位置を抽出する。
次に、ステップST23にて、正対判別部14は、測距センサ2が障害物Sと正対しているか否かを判別する。
測距センサ2が障害物Sと正対していない場合(ステップST23:NO)、運転支援装置200は当該フローチャートの処理を終了し、次の所定タイミングを待つ。
測距センサ2が障害物と正対している場合(ステップST23:YES)、障害物検知装置100aは、ステップST24の処理を実行する。
ステップST24にて、障害物判別部13は、反射点の数が、所定数以上か否かを判定する。ここで、所定数とは少なくとも2以上の数であり、ここでは一例として10とする。
反射点の数が10未満である場合(ステップST24:NO)、運転支援装置200は、反射点の数を記憶し、ステップST21の処理に戻り、反射点の数が10以上になるまで当該フローチャートの処理を繰り返す。
反射点の数が10以上である場合(ステップST24:YES)、障害物検知装置100aは、ステップST25の処理に進む。
ステップST25にて、障害物判別部13は、反射点抽出部12が抽出した反射点の位置に基づいて反射点の分布長さを算出する。
次に、ステップST26にて、障害物判別部13は、算出した反射点の分布長さを用いて、障害物Sの種別を判別する。なお、上述したように障害物Sの判別は、障害物Sの種別の判別に限られるものではなく、障害物Sの高さの判別、即ち検出するものでもよい。
次に、ステップST27にて、運転支援制御部15は、反射点抽出部12が抽出した反射点の位置を示す情報及び障害物判別部13が判別した当該障害物Sの高さを示す情報に応じて、車両1と当該障害物Sとの衝突を回避するための制御を実行する。すなわち、運転支援制御部15は運転支援制御を実行する。
その後、運転支援装置200は、当該フローチャートの処理を終了する。
以上のように、実施の形態3の運転支援装置200は、障害物検知装置100aと、障害物検知装置100aにおける反射点抽出部12が抽出した反射点の位置を示す情報、及び、障害物検知装置100aにおける障害物判別部13が判別した当該障害物Sの高さを示す情報に応じた運転支援制御を実行する運転支援制御部15と、を備える。
このよう構成することで、実施の形態3の運転支援装置200は、運転支援制御の精度を向上することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本発明の障害物検知装置は、例えば、運転支援制御に応用することができる。
1 車両、
2,2a,2b,2c,2d 測距センサ、2bv 仮想的に設けられた測距センサ、11 障害物検知部、12 反射点抽出部、13 障害物判別部、14 正対判別部、15 運転支援制御部、21 送信信号出力部、22 受信信号取得部、23 距離値算出部、24 反射点位置算出部、26 自車位置算出部、27 センサ位置算出部、41 プロセッサ、42 メモリ、43 処理回路、100,100a 障害物検知装置、200 運転支援装置。

Claims (6)

  1. 車両に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサから取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部と、
    前記反射点抽出部が抽出した複数の前記反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する障害物判別部と、
    を備え、
    前記障害物判別部が算出する前記反射点の分布長さは、前記複数の前記測距センサの設置位置を含み前記車両の前後方向に平行な平面上における前記反射点の分布長さであること
    を特徴とする障害物検知装置。
  2. 車両に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサから取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部と、
    前記反射点抽出部が抽出した複数の前記反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する障害物判別部と、
    を備え、
    前記複数の前記測距センサの設置位置が前記車両の高さ方向において同じであり、且つ、前記車両の前後方向において異なり、前記反射点抽出部は、当該複数の前記測距センサの設置位置を含む前記車両の左右方向に平行な平面を傾斜させた平面であって、前記複数の前記測距センサのうち1つの前記測距センサの設置位置を含む前記車両の左右方向に直交する仮想垂直平面を特定し、当該複数の前記測距センサ間の距離に応じて前記複数の前記測距センサのうち他の前記測距センサが前記仮想垂直平面上に仮想的に設けられているものとして、前記反射点の位置を抽出すること
    を特徴とする障害物検知装置。
  3. 車両に設けられた伝搬距離が異なる複数の測距センサから取得した受信信号に基づいて反射点の位置を抽出する反射点抽出部と、
    前記反射点抽出部が抽出した複数の前記反射点の位置に基づいて算出される反射点の分布長さを用いて障害物の高さを判別する障害物判別部と、
    を備え、
    前記測距センサが前記障害物と正対しているか否かを判別する正対判別部を備え、
    前記障害物判別部は、前記測距センサが前記障害物と正対している状態における前記反射点の分布長さを用いて前記障害物の高さを判別すること
    を特徴とする障害物検知装置。
  4. 前記正対判別部は、前記測距センサに対する前記障害物の正対角度を算出して、前記正対角度が所定角度以下であるとき前記測距センサが前記障害物と正対していると判別する
    ことを特徴とする請求項記載の障害物検知装置。
  5. 前記正対判別部は、重畳していない前記測距センサの組を複数用いて正対角度を算出すること
    を特徴とする請求項記載の障害物検知装置。
  6. 前記障害物判別部は、前記測距センサが前記障害物と正対している状態における抽出された前記反射点の数が所定数を超えたとき、前記反射点の分布長さを用いて前記障害物の高さを判別すること
    を特徴とする請求項記載の障害物検知装置。
JP2020528581A 2018-07-03 2018-07-03 障害物検知装置又は運転支援装置 Active JP6942254B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/025258 WO2020008537A1 (ja) 2018-07-03 2018-07-03 障害物検知装置又は運転支援装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020008537A1 JPWO2020008537A1 (ja) 2020-12-17
JP6942254B2 true JP6942254B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=69060798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020528581A Active JP6942254B2 (ja) 2018-07-03 2018-07-03 障害物検知装置又は運転支援装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6942254B2 (ja)
WO (1) WO2020008537A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7506551B2 (ja) 2020-08-04 2024-06-26 パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社 障害物判定装置、車両および障害物判定方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005038524A1 (de) * 2005-08-02 2007-02-15 Valeo Schalter Und Sensoren Gmbh Verfahren zur Ermittlung der Tiefenbegrenzung einer Parklücke mittels Ultraschallsensoren und System hierzu
JP2009041981A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Nissan Motor Co Ltd 物体検出装置および方法、ならびに物体検出装置を備えた車両
JP6030398B2 (ja) * 2012-10-04 2016-11-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 物体検知装置
KR101976391B1 (ko) * 2012-11-16 2019-08-28 현대모비스 주식회사 차량 주차 지원 장치 및 방법
DE102013207823A1 (de) * 2013-04-29 2014-10-30 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung der Koordinaten eines Objekts
DE102015003584A1 (de) * 2015-03-19 2016-09-22 Alexander Rudoy Verfahren und Vorrichtung zur 3D-Positionsbestimmung
JP6777403B2 (ja) * 2016-02-26 2020-10-28 株式会社デンソー 物体認識装置及びプログラム
US9739881B1 (en) * 2016-03-24 2017-08-22 RFNAV, Inc. Low cost 3D radar imaging and 3D association method from low count linear arrays for all weather autonomous vehicle navigation

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020008537A1 (ja) 2020-01-09
JPWO2020008537A1 (ja) 2020-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10571564B2 (en) Method for detecting at least one object in a surrounding area of a motor vehicle, driver assistance system and motor vehicle
JP6344275B2 (ja) 車両制御装置
JP6272582B2 (ja) 駐車形態判定装置
JP4814231B2 (ja) 車両における対象検出方法および対象検出装置
US8487782B2 (en) Method for detecting objects having a low height
US10302760B2 (en) Vehicle water detection system
US7411486B2 (en) Lane-departure warning system with differentiation between an edge-of-lane marking and a structural boundary of the edge of the lane
JP6625228B2 (ja) 駐車支援装置
CN110488319A (zh) 一种基于超声波和摄像头融合的碰撞距离计算方法及***
JP6577767B2 (ja) 物体検知装置及び物体検知方法
JP6404679B2 (ja) 物体検知装置
KR20200044193A (ko) 교차로에서의 경로 생성 장치 및 교차로에서의 차량 제어 장치 및 방법
JP4387304B2 (ja) 自動車のセンサ配置,および間隔制御方法
JP6442225B2 (ja) 物体検知装置
CN112292301A (zh) 用于避免车辆与障碍物碰撞的方法和驾驶辅助***
JP6942254B2 (ja) 障害物検知装置又は運転支援装置
JP7385026B2 (ja) 特に自動車周辺における、物体を分類するための方法及び装置
JP2013036837A (ja) 車両用物体形状認識装置
JP6396647B2 (ja) 障害物検知装置及び障害物検知方法
CN111308475B (zh) 用于感测车辆周围环境的方法和设备及具有该设备的车辆
JP2015132511A (ja) 路面監視装置および電動カート
JP7199436B2 (ja) 障害物検知装置及び運転支援装置
JP6820132B2 (ja) 運転支援装置
WO2020008536A1 (ja) 障害物検知装置
WO2020008535A1 (ja) 障害物検知装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6942254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150