JP7188748B2 - 4脚ブロックの反転装置 - Google Patents

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Description

この発明は、テトラポッド(商品名)と呼ばれる4脚ブロックを使用して護岸工、消波工などを行う際に、4脚ブロックの一つの脚が垂線方向の上を向き、残りの3つの脚の頂点を結ぶ三角形が底面になる安定した正姿勢と呼ばれる姿勢から一つの脚が垂線方向の下に向き、他の3つの脚の頂点を結ぶ三角形が天面になる倒立姿勢と呼ばれる姿勢へと反転、あるいは正姿勢から4脚ブロックの2つの脚が斜め上方に向き、他の残りの2つの脚が斜め下方に向く蝶々姿勢と呼ばれる姿勢へと反転させることができる4脚ブロックの反転装置に関するものである。
護岸工、消波工などに使用されているテトラポッド(商品名)と呼ばれる4脚ブロックは、正4面体の頂点に向かって放射状に延びる4つの脚を有している。
ところで、作業ヤードや作業船上に保管されている据え付け前の4脚ブロックは、一つの脚が垂線方向の上を向き、残りの3つの脚の頂点を結ぶ三角形が底面になる安定した正姿勢と呼ばれる姿勢で保管されている。
そして、作業ヤードや作業船上において玉掛けワイヤやグラブなどの吊り上げ装置を用いて4脚ブロックを吊り上げ、設置現場に4脚ブロックを移動させて据え付けられる。
この据え付け作業を行う場合には、4脚ブロックを作業ヤードや作業船上に保管された正姿勢のまますべて積み重ねるのではなく、4脚ブロック相互の脚の噛み合わせなどを考慮し、一つの脚が垂線方向の下に向き、他の3つの脚の頂点を結ぶ三角形が天面になる倒立姿勢と呼ばれる姿勢、あるいは脚ブロックの2つの脚が斜め上方に向き、他の残りの2つの脚が斜め下方に向く蝶々姿勢と呼ばれる姿勢を組み合わせ、積み重ねられた4脚ブロックの脚が互いに絡むように据え付けられる。
作業ヤードや作業船上に保管されている据え付け前の4脚ブロックは、前記のように、安定した正姿勢の状態で保管されている。
このため、倒立姿勢や蝶々姿勢で4脚ブロックを据え付ける場合には、正姿勢の4脚ブロックを倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に反転する必要がある。
従来、玉掛けロープによる4脚ブロックの据え付け工法においては、保管場所に安定姿勢で保管されている正姿勢の4脚ブロックに、倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に応じた特有の方法でロープを掛け回した後、クレーンで4脚ブロックを持ち上げることにより、4脚ブロックをロープの掛け回し方に応じて倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に反転させ、倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢になった4脚ブロックを、クレーンで据え付け位置まで吊り下げて移動させるという工法が用いられてきたこともあった。
しかしながら、4脚ブロックに倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に応じた特有の方法でロープを掛け回すという作業は、面倒であると共に、4脚ブロックをロープの掛け回し方に応じて反転させる際に、落下や地上作業員や潜水作業員に衝突するといった危険を伴う。
このため、従来、4脚ブロックをロープで吊り下げて反転させるのではなく、正姿勢の4脚ブロックを倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に反転台を使用して反転させる反転装置が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
特開平8-20931号公報 特開2018-167936号公報 特許第6125132号公報
しかしながら、特許文献1の反転装置は、4脚ブロックを正姿勢で載置する反転台が、地面から離れた位置に水平軸によって回転可能に設けられており、この反転台を水平軸を中心に回転させて、4脚ブロックを倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に反転させるものである。
したがって、特許文献1の反転装置は、4脚ブロックの重量によっては、回転のために付加する力が大きくなるという問題がある。
このため、特許文献1の反転装置では、反転台の水平軸を4脚ブロックの重心位置に配置してカウンターウェイトを用いたりしているが、4脚ブロックの重心位置は、大きさによって異なるため、反転台の水平軸の位置合わせが実質的に困難であった。また、カウンターウェイトを用いると、反転台に4脚ブロックを載置しない状態では、カウンターウェイトの重みで反転台が傾いてしまうという問題もあり、反転台への4脚ブロックの載置作業が困難であった。
また、特許文献2の反転装置は、正姿勢の4脚ブロックの底面を構成する3つの脚のうちの2つの脚、または1つの脚を載置する載置台と、正姿勢の4脚ブロックの底面を構成する3つの脚のうちの2つの脚、または1つの脚を支持し、支持した脚を下方へ下降させる下降テーブルと、この下降テーブルを挟んで載置台と反対側の位置に設けられた支持フレームとを備えている。
この特許文献2の反転装置を用いて正姿勢の4脚ブロックを倒立姿勢に変更する場合には、まず、正姿勢の4脚ブロックを、底面を構成する3つの脚のうちの2つの脚を載置台に載置し、残りの1つの脚を下降テーブルに載置する。そして、この状態から下降テーブルを下降させていくと、載置台に支持された2つの脚を回転軸にして、正姿勢の4脚ブロックの垂線方向の上を向いた脚が、下降テーブルを挟んで載置台と反対側の位置に設けられた支持フレームの方向に回転し、下降テーブルに支持された脚が垂線方向の下を向いた位置で、正姿勢で垂線方向の上にあった脚が支持フレームに支持されて、4脚ブロックが倒立姿勢になる。
また、この特許文献2の反転装置を用いて正姿勢の4脚ブロックを蝶々姿勢に変更する場合には、まず、正姿勢の4脚ブロックを、底面を構成する3つの脚のうちの2つの脚を下降テーブルに、残りの1つの脚を載置台に載置する。そして、この状態から下降テーブルに支持した2つの脚を下降させていくと、載置台に支持された1つの脚を回転軸にして、正姿勢の4脚ブロックの垂線方向の上を向いた脚が、下降テーブルを挟んで載置台と反対側の位置に設けられた支持フレームの方向に回転し、載置台に支持された1つの脚と、正姿勢の4脚ブロックの垂線方向の上を向いた脚がそれぞれ斜めになった位置で、載置台と支持フレームに支持され、この状態で4脚ブロックが蝶々姿勢になる。
このように、特許文献2の反転装置の場合、正姿勢の4脚ブロックから倒立姿勢、蝶々姿勢に変更する場合には、正姿勢の4脚ブロックの底面を構成する3つの脚のうちの2つの脚を、載置台の載置面に載置するか、下降テーブルに載置させるかを選択しなければならない。
したがって、倒立姿勢か、蝶々姿勢かで、載置台と下降テーブルに載置する4脚ブロックの置き方を変える必要があり、倒立姿勢にしようとして載置台と下降テーブルに置いていた4脚ブロックを、倒立姿勢ではなく蝶々姿勢に変更しようとすると、正姿勢の4脚ブロックの置き方自体を変えなければならない。
このため、作業員が正姿勢の置き方を間違うと、正姿勢の置き方自体を倒立姿勢に反転させるか、蝶々姿勢に反転させるかでやり直す必要があり、据え付け作業が手間取るという問題がある。
また、特許文献3の反転装置は、4脚ブロックの反転動作時に、4脚ブロックの重量を回転制御部材で支持しながらその位置関係を変位させている。
したがって、特許文献3の反転装置の場合、4脚ブロックの反転動作時に、4脚ブロックの重量を回転制御部材で支持しながらその位置関係を変位させるために、回転制御部材の駆動機構が大きくなるという問題がある。
そこで、この発明は、正姿勢の置き方を一定とし、同じ正姿勢の位置から倒立姿勢でも、蝶々姿勢でも変更できて作業性が良好で、しかも大きな駆動機構が不要で、装置構成が簡素化できる4脚ブロックの反転装置を提供しようとするものである。
この発明に係る4脚ブロックの反転装置は、クレーンで吊持した4脚ブロックを正姿勢から倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に反転させるものであり、クレーンで吊持した正姿勢の4脚ブロックの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持する2本のレールと、前記2本のレールに支持された2つの脚a、bを支持点Sにして三角形の底面を構成する残りの1つの脚cが前記2本のレール間で下向きに回転可能な幅と高さに2本のレールを保持する架台フレームとを備え、クレーンで吊持した4脚ブロックの残りの1つの脚cが前記2本のレール間で下向きに回転して倒立姿勢まで回転した位置で残りの1つの脚cを倒立姿勢に保持する倒立姿勢保持位置と、残りの1つの脚cが前記2本のレール間で下向きに蝶々位置まで回転する退避位置とに選択的に位置変更可能なストッパーアームを前記2本のレール間に設けたことを特徴とする。
前記ストッパーアームを、前記クレーンで吊持した4脚ブロックの残りの一つの脚cを下方から正姿勢に保持する正姿勢保持位置にも位置変更可能に設けるようにしてもよい。
また、前記ストッパーアームは、正姿勢保持位置、倒立姿勢保持位置及び退避位置との間で起伏可能に設けるようにしてもよい。
前記ストッパーアームは、下端が回転軸に回転可能に保持される左右一対の縦フレームと、左右一対の縦フレームの上端を繋ぐ横フレームとからなり、横フレームの中央に当接パッドを有する構成とすることができる。
前記ストッパーアームの縦フレームが垂直方向に起立した状態で、縦フレームと対向する架台フレーム間に、ストッパーアームの縦フレームを垂直方向に起立した状態で固定できるロックピンを抜き差し自在に設けることもできる。
この発明に係る4脚ブロックの反転装置は、4脚ブロックを正姿勢から倒立姿勢に反転させる場合も、4脚ブロックを正姿勢から蝶々姿勢に反転させる場合も、2本のレール上に同じ正姿勢で4脚ブロックを載置する。
そして、ストッパーアームを倒立姿勢保持位置にして、2本のレールに支持された2つの脚a、bの支持点を回転中心にしてクレーンで吊持した4脚ブロックを回転させると、4脚ブロックの残り脚cが倒立姿勢保持位置にあるストッパーアームに当接するまで回転し、正姿勢の4脚ブロックが倒立姿勢へと反転する。
また、ストッパーアームを退避位置に変更し、2本のレールに支持された2つの脚a、bの支持点を回転中心にして4脚ブロックを回転させると、残り脚cが倒立姿勢を越えて蝶々姿勢まで回転し、正姿勢の4脚ブロックが蝶々姿勢へと反転する。
以上のように、この発明の反転装置によれば、ストッパーアームの位置を変えるだけで、2本のレール上に同じ正姿勢で保持した状態から4脚ブロックを倒立姿勢、蝶々姿勢へと反転させることができるので、正姿勢の置き方自体を倒立姿勢に反転させるか、蝶々姿勢に反転させるかでやり直す必要がなく、据え付け作業を効率的に行える。
反転動作中の4脚ブロックの重量はクレーンで支持できるため、4脚ブロックの重量を支持しながら位置関係を変位させるだけの大きな駆動機構は不要となり、装置構成を簡素化できる。また、反転動作速度はクレーンの巻下げ速度に依存しており、従来の大きな駆動機構の動作を待つ必要が無いため、作業時間の短縮が図れる。
この発明の第1実施形態にかかる4脚ブロックの反転装置の使用状態を示す模式図である。 4脚ブロックを懸架するクランプ装置を接続する主巻フックとワイヤロープを玉掛けした補巻きフックとを備えるクレーン装置の構成を模式的に示す図である。 この発明の第1実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の構成を模式的に示す平面図である。 この発明の第1実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の構成を模式的に示す正面図である。 この発明の第1実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の構成を模式的に示す側面図であり、(a)はストッパーアームを倒立姿勢保持位置に起立させた状態、(b)はストッパーアームを倒立姿勢保持位置から退避位置に回転させた状態を示している。 この発明の第1実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の2本のレールの間隔を狭め、小さな4脚ブロックを支持した状態を示す正面図である。 クレーン装置を使用して、この発明の第1実施形態に係る反転装置の上方まで4脚ブロックを移動させた状態を模式的に示した側面図である。 図7の状態からクレーン装置を降ろし、この発明の第1実施形態に係る反転装置に正姿勢で載せた状態を模式的に示した側面図である。 図8の状態から補巻フックを緊張させた状態でクレーン装置のクランプ装置を開放して、この発明の第1実施形態に係る反転装置に正姿勢で4脚ブロックを載せた状態を模式的に示した側面図である。 図9の状態から主巻フックとクランプ装置を反転装置の近傍に退避させた状態を模式的に示した側面図である。 ストッパーアームを倒立姿勢保持位置にして補巻きフックを下降させて4脚ブロックが前方への回転を開始する状態を模式的に示した側面図である。 図11の状態から補巻きフックをさらに下降させて4脚ブロックの2つの脚と2本のレールとが接触する支持点Sを回転中心にして4脚ブロックの重心Gの位置によって4脚ブロックが前方へストッパーアームに当接するまで回転し、4脚ブロックが倒立姿勢に保持される状態を模式的に示した側面図である。 図12の倒立姿勢に保持された4脚ブロックを主巻フックに懸架されたクランプ装置で把持して移設又は据え付けを行う状態を模式的に示した側面図である。 ストッパーアームを倒立姿勢保持位置から退避位置に回転させた状態を模式的に示した側面図である。 図14の状態から補巻きフックを下降させて4脚ブロックの2つの脚と2本のレールとが接触する支持点Sを回転中心にして支持点Sが4脚ブロックの重心Gの略真下に位置するまで4脚ブロックが回転し、4脚ブロックBが蝶々姿勢に保持される状態を模式的に示した側面図である。 図15の蝶々姿勢に保持された4脚ブロックを主巻フックに懸架されたクランプ装置で把持して移設又は据え付けを行う状態を模式的に示した側面図である。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の構成を模式的に示す平面図である。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の構成を模式的に示す正面図である。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の構成を模式的に示す側面図であり、(a)はストッパーアームを正姿勢保持位置に起立させた状態、(b)はストッパーアームを正姿勢保持位置から倒立姿勢保持位置に回転させた状態、(c)はストッパーアームを正姿勢保持位置から退避位置に回転させた状態をそれぞれ示している。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置のストッパーアームを正姿勢保持位置にロックするロックピンの構成を模式的に示す部分断面図であり、(a)はロック解除状態、(b)はロック状態を示している。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の2本のレールの間隔を狭め、小さな4脚ブロックを支持した状態を示す正面図である。 クレーン装置を使用して、この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の上方まで4脚ブロックを移動させた状態を模式的に示した側面図である。 図22の状態からクレーン装置を降ろし、この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置に正姿勢で載せた状態を模式的に示した側面図である。 図23の状態からクレーン装置のクランプ装置を開放して、この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置に正姿勢で4脚ブロックを載せた状態を模式的に示した側面図である。 図24の状態から主巻フックとクランプ装置を反転装置の近傍に退避させると共に、補巻きフックを緊張させて、4脚ブロックを少し上昇させた状態を模式的に示した側面図である。 図25の状態からストッパーアームを正姿勢保持位置から倒立姿勢保持位置に回転させた状態を模式的に示した側面図である。 図26の状態から補巻きフックを下降させて4脚ブロックの2つの脚と2本のレールとが接触する支持点Sを回転中心にして4脚ブロックの重心Gの位置によって4脚ブロックが前方への回転を開始する状態を模式的に示した側面図である。 図27の状態から補巻きフックをさらに下降させて4脚ブロックの2つの脚と2本のレールとが接触する支持点Sを回転中心にして4脚ブロックの重心Gの位置によって4脚ブロックが前方へストッパーアームに当接するまで回転し、4脚ブロックが倒立姿勢に保持される状態を模式的に示した側面図である。 図28の倒立姿勢に保持された4脚ブロックを主巻フックに懸架されたクランプ装置で把持して移設又は据え付けを行う状態を模式的に示した側面図である。 図25の状態からストッパーアームを正姿勢保持位置から退避位置に回転させた状態を模式的に示した側面図である。 図30の状態から補巻きフックを下降させて4脚ブロックの2つの脚と2本のレールとが接触する支持点Sを回転中心にして4脚ブロックの重心Gの位置によって4脚ブロックが前方への回転を開始する状態を模式的に示した側面図である。 図31の状態から補巻きフックをさらに下降させて4脚ブロックの2つの脚と2本のレールとが接触する支持点Sを回転中心にして支持点Sが4脚ブロックの重心Gの略真下に位置するまで4脚ブロックが回転し、4脚ブロックBが蝶々姿勢に保持される状態を模式的に示した側面図である。 図32の蝶々姿勢に保持された4脚ブロックを主巻フックに懸架されたクランプ装置で把持して移設又は据え付けを行う状態を模式的に示した側面図である。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の変形例を模式的に示す平面図である。 図34の反転装置の構成を模式的に示す正面図である。 図34の反転装置のレールと防舷レールとの高さ位置を示す部分側面図である。 図34の反転装置のレールと防舷レールとの他の高さ位置を示す部分側面図である。 この発明の第2実施形態に係る4脚ブロックの反転装置の他の変形例を模式的に示す平面図である。 図38の反転装置の構成を模式的に示す正面図である。 図38の反転装置の防舷材の一例を示す部分側面図である。 図38の反転装置の防舷材の一例を示す部分側面図である。 図38の反転装置の防舷材の一例を示す部分側面図である。 図38の反転装置の防舷材の一例を示す部分側面図である。
以下、この発明に係る4脚ブロックBの反転装置80について、図面を参照しながら説明する。
図1~図16は、この発明に係る4脚ブロックBの反転装置80の第1実施形態を示している。
この第1実施形態に係る4脚ブロックBの反転装置80は、図1に示すように、台船100などに設置され、台船100に設けられているクレーン101に懸架されたクランプ装置111とともに使用される。この台船100は、港湾などにおいて、海浜や防波堤Fの護岸や消波等のために設置される4脚ブロックBをクランプ装置111で吊持して移設又は据え付けを行う。
クレーン101は、図2に示すように、4脚ブロックBを懸架するクランプ装置111を接続する主巻フック103と、4脚ブロックBの反転支持用のワイヤロープ109を玉掛けしておく補巻きフック104を備えている。
主巻フック103の主ワイヤ102と補巻きフック104の補助ワイヤ105の巻取り及び繰り出し操作は、台船100などに設けられた図示しない駆動装置と操作部により行う。
また、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111には、図示しない油圧ホースが接続され、台船100などに設けられた図示しない油圧ユニットにより、挟持アーム34の開閉動作が行われる。
図3、図4及び図5(a)(b)に、この発明の第1実施形態にかかる4脚ブロックの反転装置80の構成を示している。
図3は、反転装置80の平面図、図4は、正面図、図5(a)(b)は、図3のC-C線の断面図である。図5(a)は、後述するストッパーアーム83が4脚ブロックBが倒立姿勢に回転した際に、ストッパーアーム83が4脚ブロックBを倒立姿勢に保持する倒立姿勢保持位置にある状態を示し、図5(b)は、4脚ブロックBがストッパーアーム83に当接せず、4脚ブロックBが蝶々姿勢まで回転するのを許容するストッパーアーム83が退避位置にある状態を示している。
4脚ブロックBの反転装置80は、4脚ブロックBとしてのテトラポッド(商品名)の配置姿勢を反転させるために用いられる。すなわち、台船100上にストックされている4脚ブロックBは、図1に示すように、平面上に載置され、いずれも4脚ブロックBの一つの脚が垂線方向の上を向き、残りの3つの脚の頂点を結ぶ三角形が底面になる安定した正姿勢で置かれている。そして、防波堤などの据え付け時には、正姿勢のまま、あるいは、一つの脚が垂線方向の下に向き、他の3つの脚の頂点を結ぶ三角形が天面になる倒立姿勢や、4脚ブロックBの2つの脚が斜め上方に向き、他の残りの2つの脚が斜め下方に向く蝶々姿勢で積み上げて、積み上げた4脚ブロックBの脚が互いに絡むように据え付けられる。
反転装置80は、クランプ装置111が所定の配置姿勢で4脚ブロックBを把持することができるように、正姿勢から所望の配置姿勢に4脚ブロックBを反転させるものである。
反転装置80は、図3及び図4に示すように、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持する左右2本のレール81を備えている。
前記左右2本のレール81は、左右の架台フレーム82上に設けられ、正姿勢の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持し、残りの1つの脚cが下向きに回転できる幅と高さに設定されている。
4脚ブロックBは、左右2本のレール81に正姿勢で保持された状態において、三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bと左右2本のレール81との支持点Sが、4脚ブロックBの重心Gよりも後方に位置する(後述する図11参照)。
前記ストッパーアーム83は、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを除く、残りの一つの脚cが前記2本のレール81間で下向きに回転した際に、残りの一つの脚cを倒立姿勢で保持し、残りの一つの脚cの回転を阻止する倒立姿勢保持位置(図5(a))と、残りの1つの脚cの回転を阻止することなく、残りの一つの脚cが下向きに蝶々位置まで回転することを許容する退避位置(図5(b))とに選択的に起伏可能に設けられている。
ストッパーアーム83は、その下端が左右の架台フレーム82に対して回転軸83cによって前後方向に起伏可能に設けられている。
ストッパーアーム83の下方には、回転軸83cを挟んでストッパーアーム83と反対側にレバーフレーム84を突設させている。そして、このレバーフレーム84の下端を架台フレーム82の底面に設置したピストン86によって前方に押し込むことにより、図5(a)に示すように、ストッパーアーム83を起立させ、図5(b)に示すように、レバーフレーム84の下端をピストン86によって後方に引っ張ることにより、ストッパーアーム83を前方側に約90度倒すことができる。
ストッパーアーム83は、図4に示すように、下端が回転軸83cに回転可能に保持される左右一対の縦フレーム83aと、左右一対の縦フレーム83aの上端を繋ぐ横フレーム83bからなるコ字形で、横フレーム83bの中央に当接パッド85を設けている。
ストッパーアーム83を構成する縦フレーム83aの下方には、図5(a)に示す縦フレーム83aが垂直方向に起立した状態で、縦フレーム83aに対して直角後方に延びる補助フレーム88が設けられている。この補助フレーム88は、図5(a)に示す縦フレーム83aが垂直方向に起立した状態で、架台フレーム82の底面に設置したストッパー台87に当たり、縦フレーム83aの後方への回転を阻止している。
前記左右の架台フレーム82の上面には、前記のように、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持する2本のレール81が設けられている。
2本のレール81は、左右の架台フレーム82の上面に、図4に示すように、レール支持フレーム93を介して設けている。
レール支持フレーム93は、架台フレーム82に対して左右方向に可動することができ、図4に示す状態から図6に示すように、レール支持フレーム93を中心側に移動させることによって、2本のレール81の間隔を狭めることができ、大きさの異なる小さな4脚ブロックBも2本のレール81によって支持できるようにしている。
2本のレール81の上面は、前後方向の中央から後方に向かって傾斜し、後端が斜め上方に傾斜する凹み部94を有し、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bが凹み部94に安定的に支持されるようになっている。
また、2本のレール81の前端には、垂直方向に立ち上がる立上り部95が設けれられている。この立上り部95は、4脚ブロックBの2つの脚a、bを支持する2本のレール81の支持点Sを中心にして、前方に向かって4脚ブロックBを回転させた際に(図12参照)、4脚ブロックBが2本のレール81から転がり出ないように安全上設けているが、4脚ブロックBを2本のレール81上で回転させても、通常、4脚ブロックBが立上り部95に当たるものではない。
前記反転装置80を使用して、4脚ブロックBを正姿勢から倒立姿勢に反転させ、また、4脚ブロックBを正姿勢から蝶々姿勢に反転させる手順について説明する。
4脚ブロックBを正姿勢から倒立姿勢に反転させる場合も、4脚ブロックBを正姿勢から蝶々姿勢に反転させる場合も、2本のレール81上に同じ正姿勢で4脚ブロックBを載置する。
まず、図5(a)に示すように、ストッパーアーム83を起立させて倒立姿勢保持位置とする。
次いで、図2に示すように、台船100の上などに正姿勢で保管されている4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bに、クレーン101の補巻きフック104の補助ワイヤ105を玉掛けした状態で、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111によって4脚ブロックBを把持して、図7に示すように、ストッパーアーム83が起立する反転装置80の上方まで4脚ブロックBを移動させる。
そして、主巻フック103と補巻きフック104を下降させて、図8に示すように、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを2本のレール81に載せる。
この後、図9に示すように、補巻きフック104を緊張させて正姿勢の4脚ブロックBが前方に回転しない状態に保持して、図10に示すように、主巻フック103とクランプ装置111を反転装置80の近傍に退避させる。
次いで、図11に示すように、補巻きフック104を下降させると、4脚ブロックBの重心Gが2つの脚a、bと2本のレール81との支持点Sよりも前方側に位置するので、図12に示すように、4脚ブロックBの2つの脚a、bの支持点Sを回転軸にして2本のレール81上で前方に回転し、正姿勢で4脚ブロックBの三角形の底面を構成していた残りの脚cが、ストッパーアーム83に当たる位置まで回転する。この状態で支持点Sの前方に4脚ブロックBの重心Gが位置するが、4脚ブロックBの脚cがストッパーアーム83に当たって4脚ブロックBの脚cの回転が止まり、4脚ブロックBの脚cが垂線方向の下を向いた倒立姿勢となる。
この後、図13に示すように、補巻きフック104の補助ワイヤ105の玉外しを行った後、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111で倒立姿勢になった4脚ブロックBを把持して移設又は据え付けを行う。この際、補助ワイヤ105の玉外しは、自動玉外し機を用いるのが好ましい。
次に、図10に示す正姿勢の状態から4脚ブロックBを蝶々姿勢に反転させる手順について説明する。
図14に示すように、ストッパーアーム83を前方側に倒し、4脚ブロックBが前方に回転した際に、4脚ブロックBの脚cが当たらない位置にストッパーアーム83を退避させる。
次いで、図15に示すように、補巻きフック104を降ろすと、4脚ブロックBの2つの脚a、bの支持点Sを回転軸にして2本のレール81上で4脚ブロックBが前方に回転し、支持点Sが4脚ブロックBの重心Gの略真下に位置するまで回転する。2本のレール81に支持された4脚ブロックBの支持点Sが4脚ブロックBの重心Gの略真下に位置するまで4脚ブロックBが回転すると、前方への回転力がなくなって、4脚ブロックBは2つの脚が斜め上方に向き、他の残りの2つの脚が斜め下方に向く蝶々姿勢で2本のレール81で支持される。
この後、図16に示すように、補巻きフック104の補助ワイヤ105の玉外しを行った後、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111で蝶々姿勢になった4脚ブロックBを把持して移設又は据え付けを行う。この際、補助ワイヤ105の玉外しは、自動玉外し機を用いるのが好ましい。
以上のように、この発明の第1実施形態に係る反転装置80は、ストッパーアーム83を、図11に示す倒立姿勢保持位置、あるいは図14に示す退避位置に変えるだけで、2本のレール81上の同じ正姿勢の状態から4脚ブロックBを倒立姿勢、蝶々姿勢へと4脚ブロックB自身の自重を利用して反転させることができる。
次に、2本のレール81上に載置した4脚ブロックBを、ストッパーアーム83によって、正姿勢の状態で下方から支持できるようにしたこの発明の第2実施形態に係る反転装置800について説明する。なお、第1実施形態に係る反転装置80と共通する構成については同一の符号を付して説明する。
図17、図18及び図19(a)(b)(c)に、この発明の実施形態にかかる4脚ブロックの反転装置800の構成を示している。
図17は、反転装置800の平面図、図18は、正面図、図19(a)(b)(c)は、図17のD-D線の断面図である。図19(a)は、後述するストッパーアーム83が正姿勢の4脚ブロックBを支持する正姿勢保持位置にある状態を示し、図19(b)は、4脚ブロックBが倒立姿勢に回転した際に、ストッパーアーム83が4脚ブロックBを倒立姿勢に保持する倒立姿勢保持位置にある状態を示し、図19(c)は、4脚ブロックBがストッパーアーム83に当接せず、4脚ブロックBが蝶々姿勢まで回転を許容するストッパーアーム83が退避位置にある状態を示している。
反転装置800は、図17及び図18に示すように、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持する左右2本のレール81と、残りの一つの脚cを下方から保持して4脚ブロックBを正姿勢に保持するストッパーアーム83とを備えている。
前記左右2本のレール81は、左右の架台フレーム82上に設けられ、4脚ブロックBの前記残りの一つの脚cを下方から保持するストッパーアーム83を外した状態で、残りの1つの脚cが下向きに回転できる幅と高さに設定されている。
4脚ブロックBは、左右2本のレール81に正姿勢で載置された状態において、三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bと左右2本のレール81との支持点Sが、4脚ブロックBの重心Gよりも後方に位置する(後述する図27参照)。
前記ストッパーアーム83は、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを除く、残りの一つの脚cを下方から保持して4脚ブロックBを正姿勢に保持する正姿勢保持位置(図19(a))と、この正姿勢保持位置から退避し、残りの1つの脚cが前記2本のレール81間で下向きに回転して倒立姿勢で保持する倒立姿勢保持位置(図19(b))と、残りの1つの脚cが前記2本のレール81間で下向きに蝶々位置まで回転する退避位置(図19(c))とに選択的に起伏可能に設けられている。
図17、図18及び図19(a)は、ストッパーアーム83が正姿勢保持位置、即ち、ストッパーアーム83が起立し、左右2本のレール81に支持されていない残りの脚cを下方から保持し、左右2本のレール81とストッパーアーム83とで4脚ブロックBを正姿勢に保持する状態を示している。
ストッパーアーム83は、その下端が左右の架台フレーム82に対して回転軸83cによって前後方向に起伏可能に設けられている。
ストッパーアーム83の下方には、回転軸83cを挟んでストッパーアーム83と反対側にレバーフレーム84を突設させている。そして、このレバーフレーム84の下端を架台フレーム82の底面に設置したピストン86によって前方に押し込むことにより、図19(b)に示すように、ストッパーアーム83を後方側に倒し、図19(c)に示すように、レバーフレーム84の下端をピストン86によって後方に引っ張ることにより、ストッパーアーム83を前方側に倒すことができる。このストッパーアーム83の後方側、前方側への傾斜角度は約45度である。
なお、ピストン86は、ピストンロッドの停止精度を高めるために2本のピストンシリンダを背面合わせにして設置している。
ストッパーアーム83は、図18に示すように、下端が回転軸83cに回転可能に保持される左右一対の縦フレーム83aと、左右一対の縦フレーム83aの上端を繋ぐ横フレーム83bからなるコ字形で、横フレーム83bの中央に当接パッド85を設けている。
ストッパーアーム83を構成する縦フレーム83aの下方には、図19(a)に示す縦フレーム83aが垂直方向に起立した状態で、斜め後方に延び、図19(b)に示す縦フレーム83aが斜め後方に約45度の角度で倒れた状態で、架台フレーム82の底面に設置したストッパー台87に当たり、縦フレーム83aの後方への回転を阻止する補助フレーム88が設けられている。
左右の架台フレーム82には、ストッパーアーム83の縦フレーム83aが垂直方向に起立した状態で、縦フレーム83aと対向する位置に架台縦フレーム82aを有し、縦フレーム83aと架台縦フレーム82aとの間には、ストッパーアーム83の縦フレーム83aを垂直方向に起立した状態で固定できるように、ロックピン89を抜き差し自在に設けている。
ロックピン89は、図20(a)(b)に示すように、架台縦フレーム82aに設けたピストン90によってストッパーアーム83の縦フレーム83aに設けたストッパー穴92に対して抜き差し自在に構成されている。図20(a)は、ピストン90のロッドを縮めてロックピン89をストッパー穴92から抜き出したロック開放状態を示し、図20(b)は、ピストン90のロッドを伸ばしてロックピン89をストッパー穴92に挿し込んだロック状態を示している。架台縦フレーム82aとストッパーアーム83の縦フレーム83aには、ロックピン89のスライドを補助するガイドスリーブ91a、91bを設けている。
前記左右の架台フレーム82の上面には、前記のように、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持する2本のレール81が設けられている。
2本のレール81は、左右の架台フレーム82の上面にレール支持フレーム93を介して設けている。
レール支持フレーム93は、架台フレーム82に対して左右方向に可動することができ、図21に示すように、レール支持フレーム93を中心側に移動させることによって、2本のレール81の間隔を狭めることができ、大きさの異なる小さな4脚ブロックBも2本のレール81によって支持できるようにしている。
2本のレール81の上面は、前後方向の中央から後方に向かって傾斜し、後端が斜め上方に傾斜する凹み部94を有し、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bが凹み部94に安定的に支持されるようになっている。
また、2本のレール81の前端には、垂直方向に立ち上がる立上り部95が設けれられている。この立上り部95は、4脚ブロックBの2つの脚a、bを支持する2本のレール81の支持点Sを中心にして前方に向かって回転させた際に、4脚ブロックBが2本のレール81から転がり出ないように安全上設けているが、4脚ブロックBを2本のレール81上で回転させても、通常、4脚ブロックBが立上り部95に当たるものではない。
前記反転装置800を使用して、4脚ブロックBを正姿勢から倒立姿勢に反転させ、また、4脚ブロックBを正姿勢から蝶々姿勢に反転させる手順について説明する。
4脚ブロックBを正姿勢から倒立姿勢に反転させる場合も、4脚ブロックBを正姿勢から蝶々姿勢に反転させる場合も、2本のレール81上に同じ正姿勢で4脚ブロックBを載置する。
まず、図19(a)に示すように、ストッパーアーム83を起立した状態とし、ストッパーアーム83をロックピン89によってロックする。
次いで、台船100の上などに正姿勢で保管されている4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bに、クレーン101の補巻きフック104の補助ワイヤ105を玉掛けした状態で、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111によって4脚ブロックBを把持して、図22に示すように、ストッパーアーム83を起立した状態にした反転装置800の上方まで4脚ブロックBを移動させる。
そして、主巻フック103と補巻きフック104を下降させて、図23に示すように、正姿勢の4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを2本のレール81に、残りの1つの脚cを起立したストッパーアーム83に載せて、正姿勢の状態で反転装置800に保持する。
この後、図24に示すように、クランプ装置111を開放して、主巻フック103を上昇させ、図25に示すように、主巻フック103とクランプ装置111を反転装置800の近傍に退避させると共に、補巻きフック104を緊張させて、4脚ブロックBを少し上昇させておく。
ここまでの手順は、4脚ブロックBを正姿勢から倒立姿勢に反転させる場合も、正姿勢から蝶々姿勢に反転させる場合も同一である。
まず、図25に示す正姿勢の状態から4脚ブロックBを倒立姿勢に反転させる手順について説明する。
図26に示すように、ストッパーアーム83のロックピン89を開放し、ストッパーアーム83を斜め後方約45度の角度に倒し、補助フレーム88をストッパー台87に当接させる。
次いで、図27に示すように、4脚ブロックBを吊持した補巻きフック104を下降させて4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを2本のレール81上に載置する。この状態で、4脚ブロックBの重心Gが2つの脚a、bと2本のレール81との支持点Sよりも前方側に位置する。
さらに、図28に示すように、4脚ブロックBを吊持した補巻きフック104を降ろすと、4脚ブロックBの2つの脚a、bの支持点Sを回転軸にして2本のレール81上で前方に回転し、正姿勢で4脚ブロックBの三角形の底面を構成していた残りの脚cが、斜め後方に倒したストッパーアーム83に当たる位置まで回転する。この状態で支持点Sの前方に4脚ブロックBの重心Gが位置するが、4脚ブロックBの脚cがストッパーアーム83に当たって4脚ブロックBの脚cの回転が止まり、4脚ブロックBの脚cが垂線方向の下を向いた倒立姿勢となる。
この後、図29に示すように、補巻きフック104の補助ワイヤ105の玉外しを行った後、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111で倒立姿勢になった4脚ブロックBを把持して移設又は据え付けを行う。この際、補助ワイヤ105の玉外しは、自動玉外し機を用いるのが好ましい。
次に、図25に示す補巻きフック104で4脚ブロックBを吊持した正姿勢の状態から4脚ブロックBを蝶々姿勢に反転させる手順について説明する。
図30に示すように、ストッパーアーム83のロックピン89を開放し、ストッパーアーム83を前方側に倒し、4脚ブロックBが前方に回転した際に、4脚ブロックBの脚cが当たらない位置にストッパーアーム83を退避させる。
次いで、図31に示すように、4脚ブロックBを吊持した補巻きフック104を下降させて4脚ブロックBの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを2本のレール81上に載置する。この状態で、4脚ブロックBの重心Gと2つの脚a、bと2本のレール81との支持点Sとは重心Gが支持点Sの前方側に偏心した位置にある。
さらに、図32に示すように、4脚ブロックBを吊持した補巻きフック104を降ろすと、4脚ブロックBの2つの脚a、bの支持点Sを回転軸にして2本のレール81上で前方に回転し、支持点Sが4脚ブロックBの重心Gの略真下に位置するまで回転する。2本のレール81に支持された4脚ブロックBの支持点Sが4脚ブロックBの重心Gの略真下に位置するまで4脚ブロックBが回転すると、前方への回転力がなくなって、4脚ブロックBは2つの脚が斜め上方に向き、他の残りの2つの脚が斜め下方に向く蝶々姿勢で2本のレール81で支持される。
この後、図33に示すように、補巻きフック104の補助ワイヤ105の玉外しを行った後、主巻フック103に懸架されたクランプ装置111で蝶々姿勢になった4脚ブロックBを把持して移設又は据え付けを行う。この際、補助ワイヤ105の玉外しは、自動玉外し機を用いるのが好ましい。
以上のように、この発明の第2実施形態に係る反転装置800は、図25に示す正姿勢の状態から図27に示すストッパーアーム83を斜め後方の略45度の位置、あるいは図25に示す正姿勢の状態から図30に示すストッパーアーム83を前方へ退避させた位置、即ち、ストッパーアーム83の位置を変えるだけで、2本のレール81上の同じ正姿勢の状態からクレーンで吊持した4脚ブロックBをクレーンを下げながら倒立姿勢、蝶々姿勢へと4脚ブロックB自身の自重を利用して反転させることができる。
次に、この発明の第2実施形態に係る反転装置800の変形例を、図34~図37に基づいて説明する。
この変形例は、図34および図35に示すように、2本のレール81の側方に、4脚ブロックBをレール81に載置する際の衝撃緩和と、レール81上を回転する際の4脚ブロックBの表面の傷付きを低減する防舷材レール96を、2本のレール81に沿わせて設けている。図34および図35に示す例では、防舷材レール96を2本のレール81の内側に設けているが、防舷材レール96を2本のレール81の外側に設けてもよい。なお、図34では、2本のレール81とストッパーアーム83以外の構成は省略している。
防舷材レール96とレール81の長手方向の高さ関係は、図36および図37に示すように、4脚ブロックBの反転に伴う脚の角度変化に合わせて、図36に示すように、防舷材レール96がレール81よりも高くしたり、図37に示すように、防舷材レール96がレール81よりも低くなるように調整している。
防舷材レール96は、金属製レールの表面にゴムなどの防舷材を貼り付けたものを使用することができる。
次に、図38~図43は、この発明の第2実施形態に係る反転装置800の他の変形例を示している。
この図38~図43に示す変形例は、2本のレール81の表面に、ゴムなどの防舷材97を貼り付けたものであり、防舷材97によって4脚ブロックBをレール81に載置する際の衝撃緩和と、レール81上を回転する際の4脚ブロックBの表面の傷付きを防止している。なお、図38では、2本のレール81とストッパーアーム83以外の構成は省略している。
図40に示す防舷材97は、半円弧状の中空材料から形成されている。
また、図41の防舷材97は、棒状に形成され、レール81の表面側に形成した凹溝に埋め込まれている。
また、図42の防舷材97は、芯材の回りにゴム材を巻き付けたものであり、レール81の表面には、防舷材97を受ける受け溝98が形成されている。
また、図43の防舷材97は、レール81の表面側に設けた芯材にゴム材を巻き付けて形成されている。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能であり、例えば、第1実施形態及び第2実施形態において、ストッパーアーム83は前後に起伏可能にしているが、左右2本のレール81に支持された4脚ブロックBが前方に回転して倒立状態の4脚ブロックBを支持するストッパーアーム83を、左右2本のレール81に対して直交する方向に出し入れ自在に設けるようにしてもよい。
34 :挟持アーム
80、800 :反転装置
81 :レール
82 :架台フレーム
82a :架台縦フレーム
83 :ストッパーアーム
83a :縦フレーム
83b :横フレーム
83c :回転軸
84 :レバーフレーム
85 :当接パッド
86 :ピストン
87 :ストッパー台
88 :補助フレーム
89 :ロックピン
90 :ピストン
91a、91b :ガイドスリーブ
92 :ストッパー穴
93 :レール支持フレーム
94 :凹み部
95 :立上り部
B :4脚ブロック
G :重心
S :支持点

Claims (5)

  1. 4脚ブロックを正姿勢から倒立姿勢、あるいは蝶々姿勢に反転させる反転装置であって、クレーンで吊持した正姿勢の4脚ブロックの三角形の底面を構成する3つの脚a、b、cのうちの2つの脚a、bを支持する2本のレールと、前記2本のレールに支持された2つの脚a、bを支持点Sにして三角形の底面を構成する残りの1つの脚cが前記2本のレール間で下向きに回転可能な幅と高さに前記2本のレールを保持する架台フレームとを備え、クレーンで吊持した4脚ブロックの残りの1つの脚cが前記2本のレール間で下向きに回転して倒立姿勢まで回転した位置で残りの1つの脚cを倒立姿勢に保持する倒立姿勢保持位置と、クレーンで吊持した4脚ブロックの残りの1つの脚cが前記2本のレール間で下向きに蝶々位置まで回転する退避位置とに選択的に位置変更可能なストッパーアームを、前記2本のレール間に設け、前記ストッパーアームは、下端が回転軸に回転可能に保持される左右一対の縦フレームと、左右一対の縦フレームの上端を繋ぐ横フレームとからなることを特徴とする4脚ブロックの反転装置。
  2. 前記ストッパーアームを、前記クレーンで吊持した4脚ブロックの残りの一つの脚cを下方から正姿勢に保持する正姿勢保持位置にも位置変更可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の4脚ブロックの反転装置。
  3. 前記ストッパーアームが、正姿勢保持位置、倒立姿勢保持位置及び退避位置との間で起伏可能に設けられている請求項2に記載の4脚ブロックの反転装置。
  4. 前記ストッパーアーム横フレームの中央に当接パッドを有することを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の4脚ブロックの反転装置。
  5. 前記ストッパーアームの縦フレームが垂直方向に起立した状態で、縦フレームと対向する架台フレーム間に、ストッパーアームの縦フレームを垂直方向に起立した状態で固定できるロックピンを抜き差し自在に設けたことを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の4脚ブロックの反転装置。
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