JP7178083B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

本発明はレンジフードに関する。
従来、レンジフードに設けた温度センサーにより調理器の上方の温度を検出し、検出した温度に基づいて、レンジフードの風量を自動的に制御する自動運転機能付きのレンジフードが知られている。
従来の自動運転機能付きのレンジフードは、調理器上方の検出温度に基づいて回転物の回転数が適当な回転数となるように選択されている。たとえば、特許文献1では調理器上方の検出温度に基づき、回転物である排気ファンの風量が選択されている。また、特許文献2では調理器上方の検出温度に基づき、排気ファンの風量と共に、回転物である回転フィルターの回転数が選択されている。
特開2009-121751号公報 特開2018-105568号公報
しかしながら、従来、自動運転時においては、回転物の回転可能領域のうち全領域を使用して回転させる仕様となっており、使用者の中には自動運転は煩わしいと感じる者がいた。
そこで、本発明は、自動運転中であっても、使用者が煩わしいと感じることが少なくなるようにしたレンジフードの提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明のレンジフードは、調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、風量が変更できる排気ファンと、使用者から風量の指定を受け付ける第1受付部と、使用者から複数の調理状態各々に応じた風量の設定を受け付ける第2受付部と、第2受付部により受け付けられた風量の設定を記憶した記憶部と、第1受付部により受け付けられた風量の指定に基づいて排気ファンの風量を調整する手動モードと、調理状態監視部が監視した調理状態と記憶部に記憶されている風量の設定とに基づいて、排気ファンの風量を調整する自動モードとを実行可能な制御部とを備える
また、上記目的を達成するための本発明のレンジフードは、調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、排気のための気流を生成する排気ファンと、流の上流側に設けられ、回転数を変更可能なフィルターと、使用者から複数の調理状態各々に応じた回転数の設定を受け付ける受付部と、受付部により受け付けられた回転数の設定を記憶した記憶部と、調理状態監視部が監視した調理状態と記憶部に記憶されている回転数の設定とに基づいて、フィルターの回転数を調整する制御部とを備える
また、上記目的を達成するための本発明のレンジフードは、調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、風量が変更できる排気ファンと、使用者から第1の範囲の風量の指定を受け付ける第1受付部と、第1の範囲の一部である第2の範囲の風量で、使用者から複数の調理状態各々に応じた風量の設定を受け付ける第2受付部と、第2受付部により受け付けられた風量の設定を記憶した記憶部と、第1受付部により受け付けられた風量の指定に基づいて排気ファンの風量を調整する手動モードと、調理状態監視部が監視した調理状態と、記憶部に記憶されている風量の設定とに基づいて、排気ファンの風量を調整する自動モードとを実行可能な制御部とを備える。
また、上記目的を達成するための本発明のレンジフードは、調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、排気のための気流を生成する排気ファンと、流の上流側に設けられ、回転数を変更可能なフィルターと、使用者から第1の範囲の回転数の指定を受け付ける第1受付部と、第1の範囲の一部である第2の範囲の回転数で、使用者から複数の調理状態各々に応じた回転数の設定を受け付ける第2受付部と、第2受付部により受け付けられた回転数の設定を記憶した記憶部と、調理状態監視部が監視した調理状態と記憶部に記憶されている回転数の設定とに基づいて、フィルターの回転数を調整する制御部とを備える
本発明によれば、調理状態に応じた風量を設定する入力を受けて、入力された調理状態に応じた風量を記憶部に記憶し、調理状態監視部が監視した調理状態と、記憶部に記憶されている調理状態を比較して、調理状態に応じた風量に変更することとした。このため、自動運転を行う際は、使用者の好みの風量の範囲内で排気ファンを運転することができる。したがって、自動運転中でも、使用者が煩わしさを感じることが少なくなり、快適な空間を提供することができる。
また、本発明によれば、回転するフィルターがあるレンジフードでは、調理状態に応じたフィルターの回転数を設定する入力を受けて、入力された調理状態に応じたフィルターの回転数を記憶部に記憶し、調理状態監視部が監視した調理状態と、記憶部に記憶されている調理状態を比較して、調理状態に応じた回転数を変更することとした。このため、自動運転を行う際は、使用者の好みの回転数の範囲内でフィルターを運転することができる。したがって、自動運転中でも、使用者が煩わしさを感じることが少なくなり、快適な空間を提供することができる。
また、本発明によれば、自動モードで使用する風量の範囲を、手動モードで選択可能な風量の範囲の一部だけを用いることとした。これによりファンの回転可能領域のうち一部の領域のみ使用して運転することになるので、自動運転時に風量が大きく変化することがなくなる。これにより、自動運転中でも、使用者が煩わしさを感じることが少なくなり、快適な空間を提供することができる。
また、本発明によれば、回転するフィルターを自動モードで使用する際の、回転数の範囲を、手動モードで選択可能な回転数の範囲の一部だけを用いることとした。これにより回転するフィルターの回転可能領域のうち一部の領域のみ使用して運転することになるので、自動運転時に回転数が大きく変化することがなくなる。これにより、自動運転中でも、使用者が煩わしさを感じることが少なくなり、快適な空間を提供することができる。
本実施形態に係るレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。 本実施形態に係るレンジフードをキッチンに設置した場合の側面図である。 本実施形態のレンジフード100が備える操作パネル120の正面図である。 本実施形態のレンジフード100の制御系のブロック図である。 使用者が風量を設定する簡易設定のための処理手順を示すフローチャートである。 使用者が風量を細かく設定する高度設定の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態のみに限定されない。なお、各図面は説明の便宜上誇張されて表現されている。したがって、各図面における各構成要素の寸法比率は実際とは異なる。また、図面において同一の要素には同一の符号を付し、明細書において重複する説明は省略する。
(実施形態1)
(レンジフードの構成)
図1は、本実施形態に係るレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。また、図2は、本実施形態に係るレンジフードをキッチンに設置した場合の側面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態のレンジフード100は、調理器200の上部に設置される。レンジフード100は調理器200の調理時に生じる臭い、煙、油などを含む臭気や油煙を吸い込み外部に排気する。なお、例示する調理器200は、3つの熱源210(3つの熱源の総称)およびグリルの吹出口220を有する。なお、本明細書において、熱源とは、ガス用の調理器に対してはバーナーを、IH用の調理器に対してはヒーター(IHクッキングヒーターともいう)を、それぞれ意味する。なお、図においては、熱源210としてバーナーを示している。
レンジフード100は、調理状態監視部として温度センサー300を有する。温度センサー300は、レンジフード100の中央部より左側の前面側の下面に設けられていて、調理器200の上方の温度を検出する。より具体的には、この温度センサー300は、図示点線で示されるように、調理器200の天面から温度センサー300までの空間の温度を検出する。温度センサー300は、たとえば、8×8の64個のエリアセンサーから形成される複眼温度センサーである。したがって、この温度センサー300は、調理器200の天面を64に分割して領域ごとに検出できる。本実施形態はこのような温度センサー300によって、調理器200での調理状態を温度の変化として監視することになる(後述する変形例および他の実施形態も同様である)。なお、本実施形態では、複眼温度センサーを用いているが、単眼温度センサーを用いてもよい。
レンジフード100は、その上部に排気部110を備えている。排気部110は、調理器200からの臭気や油煙を排気する。排気部110は、調理器200からの油煙を吸い込む吸気口112、屋外と連通する排気口114、吸気口112と排気口114とを結ぶ通路内に吸気口112から吸い込んだ油煙を排気口114に排気させる排気ファン116を備えている。排気ファン116は回転物であり、ファンモーター117によって駆動される。また、排気ファン116が排気のため作り出す気流の上流側、ここでは吸気口112と排気ファン116との間には、吸気口112から吸い込んだ油煙から油分を取り除くフィルター118(ディスク)が設けられている。フィルター118はフィルターモーター119によって回転される。
レンジフード100は、その上部の前面側に、レンジフード100の動作を指示するための操作パネル120を備えている。
図3は、本実施形態のレンジフード100が備える操作パネル120の正面図である。操作パネル120は、運転スイッチ121、風量スイッチ122、風量自動スイッチ123、タイマースイッチ124、照明スイッチ125、および常時換気スイッチ126を有する。
運転スイッチ121は、レンジフード100を動作させるためのスイッチである。風量スイッチ122は、排気ファン116の風量を、弱、中、強に手動で切り換えるためのスイッチである。風量自動スイッチ123は、温度センサー300が検出する調理器200上方の温度に応じて、排気ファン116の風量およびフィルター118の回転数を、自動的に切り換える制御を行わせるためのスイッチである。この自動的に切り換えるモードを自動モードという。タイマースイッチ124は、排気ファン116を調理終了後に回転させる時間を設定するためのスイッチである。照明スイッチ125は、調理器200の上面を照らすLED電球の点灯/消灯させるためのスイッチである。常時換気スイッチ126は、排気ファン116を手動で回転/停止させることで常時換気の運転/停止を行うためのスイッチである。
図4は、本実施形態のレンジフード100の制御系のブロック図である。レンジフード100は、排気ファン116、ファンモーター117、フィルター118、フィルターモーター119、操作パネル120、制御装置130、および温度センサー300を有する。
排気ファン116、ファンモーター117、フィルター118、フィルターモーター119、および操作パネル120、温度センサー300は上記のとおりである。制御装置130は、レンジフード100に内蔵されている。
制御装置130は、ガス/IH選択スイッチ132、記憶部134、および制御部136を有する。なお、ガス/IH選択スイッチ132は、操作パネル120に設けてもよい。
ガス/IH選択スイッチ132は、レンジフード100が設置されるキッチンの調理器の種類がガス調理器かIH調理器かを選択する選択スイッチである。ガス/IH選択スイッチ132は、レンジフード100を現場に設置するときに作業者が、または、レンジフード100の使用開始前に使用者が操作する。
記憶部134は、自動モードのときに、排気ファン116の風量が、調理状態に応じた風量となるように、調理状態を示す閾値温度と、その閾値温度に対応させた排気ファン116の風量とフィルター118の回転数とを記憶している。温度センサー300が複眼センサーの場合は、領域ごとに対応させて記憶する。単眼センサーの場合は一つの領域として閾値温度を記憶する。記憶部134は、後述するように、標準設定時の第1閾値温度および第2閾値温度、これら閾値温度に対応した排気ファン116の風量とフィルター118の回転数を記憶するほかに、使用者が設定する閾値温度に対応した排気ファン116の風量とフィルター118の回転数なども記憶する。
なお、実際の制御においては、利便性を考慮し、記憶部134に記憶する排気ファン116の風量は、その風量に対応したファンモーター117の回転数(回転速度)を記憶し、フィルター118の回転数は、そのフィルター回転数に対応したフィルターモーター119の回転数(回転速度)を記憶しておくとよい。この場合、制御部136は、温度センサー300が検出した温度と、記憶部134から読み出した閾値温度とを比較して、温度センサー300が検出した温度が閾値温度になれば、その閾値温度に対応した各モーターの回転数(回転速度)となるように、各モーターを制御する。さらには、各モーターの回転数(回転速度)以外にも、モーターの仕様や制御方法に応じて、閾値温度に応じた風量やフィルター回転数にするための電圧値や電流値などを記憶しておいてもよい。
(制御部の動作)
本実施形態では、排気ファン116の風量とフィルター118の回転数の動作モードとして、排気ファン116の風量が「弱」およびフィルター118の回転数が「低」である第1モード、排気ファン116の風量が「中」およびフィルター118の回転数が「中」である第2モード、排気ファン116の風量が「強」およびフィルター118の回転数が「高」である第3モード、の3つのモードを備えている。手動モードにおいては、風量スイッチ122の操作によって、「弱」が選択されたなら第1モード、「中」が選択されたなら第2モード、「強」が選択されたなら第3モードに切り換わる。
また、温度センサー300が検出する温度に応じて風量およびフィルター回転数が制御されるのが自動モードである。自動モードにおいて制御部136は、温度センサー300が検出した調理器200上方の温度と、記憶部134に記憶されている閾値温度とを比較して、調理器200上方の温度が閾値温度を超えた場合に、その閾値温度に設定されている動作モードに変更する。このために、動作モードの風量およびフィルター回転数となるように、ファンモーター117およびフィルターモーター119の回転数が切り換わる。もちろん検出温度が下がった場合は、その逆の切り換えが行われる。
閾値温度と、動作モード(上記第1~第3モード)との関係は、使用者による設定がなされない場合でも、自動モードとして運転できるように、標準設定(デフォルト)が記憶部134に記憶されている。たとえば、第1モードから第2モードに移行させるときの第1閾値温度、第2モードから第3モードに移行させるときの第2閾値温度が、あらかじめ記憶されている。第1閾値温度と第2閾値温度の関係は、第1閾値温度<第2閾値温度となっている。この第1および第2閾値温度は、ガス用閾値温度とIH用閾値温度とで異なる値が設定されていてもよい。たとえば、第1閾値温度および第2閾値温度共に、ガス調理器用の閾値温度よりもIH調理器用の閾値温度の方が低い。これは、IH用の調理器200の調理温度の方がガス用の調理器200の調理温度よりも低く出る傾向があるからである。なお、標準設定においては、自動運転開始時の動作モードは、たとえば第1モードである。また、たとえば、標準設定として開始時の動作モードとして、前回停止時の動作モードとなるようにしてもよい。その場合、運転開始後は、検出された調理器200上方の温度に合わせて動作モードが切り換わることになる。
使用者による自動モードにおける風量の設定変更について説明する。ここでは、設定変更が簡単な簡易設定と、より使用者の好みに合わせられる高度設定とがある。
(簡易設定)
まず、簡易設定について説明する。簡易設定は、あらかじめ選択可能な風量として複数の風量を用意しておき、その中から使用者に一部の風量を使用するように選択させて設定する。ここでは、風量が弱寄りか、強寄りかを使用者が選択できる設定とした。つまり、手動で選択できる風量「弱」、「中」、「強」のうち、弱寄りの設定は、風量「強」を使用しない設定である。一方、強寄りの設定は、風量「弱」を使用しない設定である。
図5は、使用者が風量を設定する簡易設定のための処理手順を示すフローチャートである。この処理は、制御部136が、あらかじめ記憶している簡易設定のための処理手順に基づくプログラムを実行することにより行われる。
制御部136は、操作パネル120から自動モードの簡易設定に入ったか否かを判断する(S11)。自動モードの簡易設定に入るための入力は、たとえば、風量自動スイッチ123の長押し(たとえば3秒以上など)とする。このようなスイッチ操作は、たとえば、取扱説明書に記載しておく。また、操作パネル120の風量自動スイッチ123のところに、「3秒長押し簡易設定」などの表示を付けておいてもよい。さらには、シールなどに記載してレンジフードに貼っておいたり、使用者が任意の場所に貼れるように、そのシールを添付したりするとよい。以下で説明する入力や操作についても同様であり、入力方法や操作方法は、取扱説明書に記載したり、操作パネル120に表示したり、また、シールなどに記載して貼り付けたり添付したりしておくことが好ましい。
S11がNOの場合はそのまま通常の動作を継続することになるが、たとえば、この操作(風量自動スイッチ123の長押し)を制御部136に対する割り込み動作とすることで、この操作が行われるまでは簡易設定のための処理プログラム自体が実行されない。
S11がYESの場合、制御部136は、まず、簡易設定の処理動作に入ったことを使用者に知らせるためにビープ音(ピッ音等の断続音などでもよい)を鳴らす(S12)。そして制御部136は、操作パネル120から弱寄りの入力があったか、強寄りの入力があったかを判断する(S13)。
S13において、制御部136は、弱寄りの入力があったと判断した場合(S13:弱寄り)、運転開始時第1モードで運転、第1閾値温度に第2閾値温度を入れて、第2閾値温度を削除し、これを弱寄りの設定として記憶部134に記憶する(S14)。既に説明したとおり、第1閾値温度は第1モードから第2モードに移行させるときの閾値温度である。したがって、この設定により、第1閾値温度に設定されている温度が第2閾値温度となったので、温度センサー300で検出される温度が元の第1閾値温度に到達しても風量が切り換わることはない。一方、温度センサー300で検出される温度が第2閾値温度と同じ温度に到達することで、第1モードから第2モードに切り換わる。すなわち風量が「弱」から「中」に切り換わることになる。また、第2モードから第3モードに移行させる第2閾値温度を削除したので、元の第2閾値温度に到達しても、第3モードへの切り換えが行われなくなるので、「強」での運転は行われなくなる。
一方、S13において、制御部136は、強寄りの入力があったと判断した場合(S13:強寄り)、運転開始時第2モードで運転開始、第1閾値温度を削除して、強寄りの設定を記憶部134に記憶する(S15)。この設定により、運転開始時から第2モード(風量「中」)で運転が開始され、第2閾値温度に到達すると、第2モードから第3モードに切り換わる。すなわち風量が「中」から「強」に切り換わることになる。したがって、第1モード(風量「弱」)での運転は行われなくなる。
S14またはS15における設定後、またはS13において入力がない場合(S13:入力なし)、制御部136は、続いてリセットが入力されたか否かを判断する(S16)。リセットの入力はたとえば、タイマースイッチ124の長押しや2度押しなどとする。リセットが入力された場合(S16:YES)、制御部136は、記憶部134に設定されている自動モードの設定を標準設定に戻す(S17)。
S16において、リセットが入力されない場合(S16:NO)、制御部136は、設定終了の入力があったか否かを判断して(S18)、ここで設定終了が入力されない場合、制御部136は、S13へ戻り、何らかの入力があるまで、以降の処理を繰り返す。一方、設定終了が入力された場合、制御部136は、使用者による自動運転の設定処理を終了する。設定終了の入力は、たとえば、風量自動スイッチ123の2度押しなどとする。
以上により使用者の好みによって、自動運転時でも、強風での動作が行われないようにしたり(弱寄り設定)、運転開始時からある程度強く(「中」以上)排気することにしたり(強寄り設定)させることができる。
なお、ここでは簡易設定として、弱寄りの風量「弱」および「中」を使用する選択候補と、強寄りの風量「中」および「強」を使用する選択候補を示したが、これに限らず、たとえば、風量「弱」および「強」(すなわち「中」を使用しない)の組み合わせを選択候補となるようにしてもよい。この場合、自動運転開始時を第1モードとし、第1閾値温度を削除する。これにより、風量「弱」で運転が開始され、第2閾値温度に到達すると「弱」から「強」に切り換わるようになる。
(高度設定)
次に、高度設定について説明する。高度設定は、たとえば、使用者が、動作モード(第1モードから第3モード)ごとに風量を任意に設定することができる。ただし、この高度設定を行うためには、ファンモーター117に回転数を3段階以上に変更できるか、または無段階に変更できるモーターを使用する必要がある。
図6は、使用者が風量を細かく設定する高度設定の処理手順を示すフローチャートである。この処理は、制御部136が、あらかじめ記憶している高度設定のための処理手順に基づくプログラムを実行することにより行われる。
制御部136は、操作パネル120から自動モードの高度設定に入ったか否かを判断する(S21)。自動モードの高度設定に入るための入力は、たとえば、風量自動スイッチ123の長押し2回(たとえば3秒以上押して、1秒開けて3秒以上など)とする。このようなスイッチ操作についても、簡易設定同様に、たとえば、取扱説明書に記載しておく。また、シールなどに記載してレンジフードに貼っておいたり、使用者が任意の場所に貼れるように、そのシールを添付したりするとよい。ただし、操作パネル120への表示については、操作内容が長くなるため、現実的には難しいものとなるが可能であれば表示してもよい。以下、他の入力や操作も同様である。
S21がNOの場合はそのままの通常の動作を継続することになるが、たとえば、この操作(風量自動スイッチ123の長押し2回)を制御部136に対する割り込み動作とすることで、この操作が行われるまでは高度設定のための処理プログラム自体が実行されない。
S21がYESの場合、制御部136は、まず、高度設定の処理動作に入ったことを使用者に知らせるためにビープ音を1回(ピッ音等でもよい)鳴らす(S22)。最初は、1回鳴らすことで、第1モードの風量変更に入ったことも示している。
そして制御部136は、操作パネル120から風量変更の入力があったかを判断する(S23)。風量変更の入力は、たとえば、風量自動スイッチ123と風量スイッチ122の同時押しで風量を少なくする。風量自動スイッチ123とタイマースイッチ124の同時押しで風量を多くする。
S23において、風量を少なくする入力があった場合(S23:下げる)、制御部136は、この段階で風量を変更する動作モード(変更対象動作モードという。最初は第1モードである)に対するファンモーター117の回転数を下げるように設定し、記憶部134に記憶する(S24)。一方、風量を多くする入力があった場合(S23:上げる)、制御部136は、この段階での変更対象動作モード(最初は第1モード)に対するファンモーター117の回転数を上げるように設定し、記憶部134に記憶する(S25)。なお、このようなファンモーター117の回転数の上げ下げの設定は、同時押しした組み合わせのスイッチが継続して押されることで、順次または連続的に、ファンモーター117の回転数の設定値が上げ下げされる。
続いて、制御部136は、変更対象動作モードを変更する入力を受けて(S26:YES)、変更対象動作モードをインクリメントする(S27)。動作モードを変更するための入力は、たとえば、風量自動スイッチ123の2度押しや3度押しなどとする。S26でNOであれば入力待ちとなる。これはたとえば、前の段階で変更対象動作モードが第1モードであれば、インクリメント後は、第2モードが変更対象動作モードとなる。
S23またはS26において入力がない場合(S23:入力なし、S26:NO)、制御部136は、続いてリセットが入力されたか否かを判断する(S28)。リセットの入力はたとえば、タイマースイッチ124の長押しや2度押しなどとする。リセットが入力された場合(S28:YES)、制御部136は、記憶部134に設定されている各動作モードに対応する風量を標準設定に戻す(S30)。
S28において、リセットの入力がない場合(S28:NO)、制御部136は、設定終了の入力があったか否かを判断して(S29)、ここで設定終了が入力されない場合、制御部136は、S23へ戻り、何らかの入力があるまで、以降の処理を繰り返すことになる。一方、設定終了が入力された場合、制御部136は、使用者による自動運転の設定処理を終了する。設定終了の入力は、たとえば、風量自動スイッチ123の2度押しなどとする。
以上により使用者の好みに合わせて自動モードにおける風量を自由に設定できるようになる。したがって、自動モードにおいて、切り換わる風量、それに伴う音の変化などが使用者の好みや予想の範囲内となるので、自動運転時に使用者が煩わしさを感じることがなくなり(または少なくなり)、使用者の好みに合った快適な空間を提供することが可能になる。
(変形例1)
上述した高度設定の場合、自動モードで設定変更できる風量の範囲を、手動モードで選択される風量の範囲である、「弱」、「中」、「強」よりも広い範囲から設定できるようにしてもよい。たとえば、第1モードに対する風量を下げる場合は、手動モードでの「弱」よりさらに低い風量(最小風量という)を設定できるようにする。たとえば、IH調理器の場合は風量停止(ファンモーター117停止)となるまで下げられるようにしてもよい。一方、ガス調理器に使用しているレンジフードにおいては、設定できる風量の下限を制限する。たとえば、ガス調理器に合わせた排気ができる最小風量をあらかじめ記憶部134に記憶しておき、入力された風量がこれより低ければ、記憶されている最小風量を設定する。これにより、ガス調理器においては、ガス調理器に合わせた適切な排気ができる。
これは、IH調理器の場合は、排気を止めても差し支えないが、ガス調理器の場合は、燃焼ガスを排気するために、排気を止めたり、極単に低くしたりすることは好ましくないためである。
また、第3モードに対する風量を上げる場合は、手動モードで選択可能な「強」の風量が、ファンモーター117の最大回転数で運用されている場合は、それ以上に回転数を上げられない。しかし、手動モードにおいて、「強」の風量が、ファンモーター117の最大回転数よりも低い回転数で運用されている場合は、さらに回転数を上げられる余裕がある。このような場合は、第3モードに対する風量は、ファンモーター117の最大回転数まで設定できるようにしてもよい。
また、逆に回転数を上げられる余裕がある場合でも、最大風量を制限してもよい。たとえば、あらかじめ決められた最大風量を記憶部134に記憶させる。そして、使用者があらかじめ決められた最大風量を超えるほど大きな風量を入力した場合でも、最大風量までに制限する。これにより、騒音が大きくなることを抑える働きがある。風量を設定している使用者は風量に対する騒音まで意識していることは少ないため、このような最大風量の制限は騒音抑制の観点から効果がある。
(変形例2)
また、高度設定の場合は、上述した処理手順は、閾値温度によって変更する動作モードごとの風量を変更することとしたが、これに代えて、風量は「弱」、「中」、「強」の3段階のままとして、切り換えるトリガーとなる閾値温度を変更するようにしてもよい。処理手順は、高度設定の場合と同様の流れでよく、風量の代わりに、第1閾値温度および第2閾値温度が変更されるようにする。
(変形例3)
更なる高度設定として、たとえば動作モードごとの風量と閾値温度の両方を変更するようにしてもよい。また、ファンモーター117に無段階で回転数を変更可能なモーターを使用して、動作モードごとに、風量が徐々に変わるように設定できるようにしてもよい。
なお、フィルター118の回転数については、上述した簡易設定においても、変形例1~3を含む高度設定においても、風量の設定に合わせて第1から第3モードのとおりとする。たとえば、簡易設定では、第1モードと第2モードしか使わない場合、フィルター118の回転数もそれらに合わせて第1モードと第2モードの回転数となる。第2モードと第3モードしか使わない場合も同様である。また、高度設定においても同様に、変更した風量が第1モードであれば、第1モードとして決められているフィルター118の回転数とする。第2モード、第3モードの場合も同様にそれぞれの動作モードに対応したフィルター118の回転数とする。
(変形例4)
フィルター118の回転数も任意に設定できるようにしてもよい。排気ファン116の風量および閾値温度に、さらにフィルター118の回転数を変更して設定する。これにより、フィルター118の回転に伴う音の変化も使用者の好みの範囲内となるので、自動運転時に、使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
(変形例5)
さらに、簡易設定および高度設定のいずれか、または両方ともに、使用者が変更できない設定を用意しておいてもよい。たとえば、上述した設定例では、第1閾値温度と第2閾値温度をトリガーに風量を変更するようにしているが、さらに、第3閾値温度を設けて、この第3閾値温度をトリガーとする風量は、使用者が変更できないものとする。第3閾値温度は、たとえば第2閾値温度よりも高く、調理器200上方の温度が通常使用時よりも高くなった場合に対応する。そして、このような温度になった場合には、風量を最大となるように設定しておく。これにより、使用者が予期せず、調理温度が高くなって、油煙が多く発生した場合でも、十分に排気することができる。
なお、使用者からの設定にかかわらず、時間による制限を設けてもよい。たとえば、所定の温度(所定の調理状態)を超えた場合に、所定の温度に応じた風量をそのまま継続可能な時間を制限する。このためには、所定の温度と、制限する時間(時間制限)とを記憶部134に記憶しておく。そして、制御部136は、最大風量以外の風量で運転中に、温度センサー300が検出した温度が所定の温度を超えていて、かつ、時間制限を超えて同じ風量が継続した場合に風量を上げる。言い換えれば、所定の温度を越えると時間の計測を開始し、計測時間が時間制限を超えてもなお所定の温度を越えた調理状態を維持していた場合には風量を上げる。
簡易設定において弱寄りの設定となっている場合や、高度設定において、低い風量に設定されている場合に、長い時間、排気ファン116の風量が少ないままであると、油煙が排気し切れない場合がある。このような場合に、この変形例5によれば、所定の温度になってからも、少ない風量が一定時間継続した場合には、風量が上がって油煙を確実に排気することができる。
また、このような時間制限を設けることで、できる限り風量の少ないモードでの運転を継続し、どうしても油煙を取り切れなくなるような場合にだけ、たとえば一時的に、風量を上げるようにしてもよい。これにはたとえば、時間制限を超えて風量を上げた後は、一定時間経過後、元に風量へ戻すようにしてもよい。これにより、風量が多くなることでの騒音の発生を可能な限り抑えることができる。
(変形例6)
また、使用者が変更した風量設定にかかわらず、例外的に風量をあらかじめ決められた風量に自動で変更されるようにしてもよい。これは、たとえば、使用者が、自動モードで使用する風量として、弱寄りを設定した場合や、元々使用者が設定できる最大風量がレンジフードで出せる最大風量未満である場合に、例外的にそれらより大きな風量で運転させるためである。これには、第2閾値温度より高い上限閾値温度と、その上限閾値温度に対応した風量をあらかじめ記憶部134に記憶しておく。ここで、上限閾値温度は、所定の調理状態である。そして、制御部136は、温度センサー300の検出温度が上限閾値温度を超えた場合に、上限閾値温度に対応した風量となるように排気ファン116のファンモーター117を制御する。ここで、上限閾値温度に対応した風量は、たとえば手動モードで使用する「強」または排気ファン116およびもファンモーター117の仕様として設定可能な最大風量などとすることが好ましい。このような上限閾値温度に対応した風量としての「強」または最大風量は、使用者が設定した風量より大きな風量ということになる。
これにより、使用者が自動モードで使用する風量として、「強」ほどの風量にならない設定をした場合でも、使用者が予期しないほど調理器200上方の温度が上がった場合には、それにより発生した油煙などを適切に排気することができる。このようなことになる事例としては、たとえば、調理器200が3口コンロの場合、2つのコンロを使用中は、めったに上限閾値温度を超える高温なることはないが、3口のコンロ全部が使用されると、使用者が思っていないような高温なることもあるので、そのような場合に有効に機能する。
(変形例7)
上記変形例6のように例外的に風量を上げる場合、その例外的に大きな風量となっている時間を制限してもよい。時間制限を設けることで、例外的に大きな風量によって発生する騒音や風の影響を少なくすることができる。したがって、思わず発生した油煙を確実に除去できる共に、それにより使用者が感じる煩わしさを極力少なくすることができる。
(変形例8)
実施形態において説明した各スイッチの押し方(長押しや断続押し)や、同時押しの組み合わせなどはあくまでも例示であり、説明した内容に限定されるものではない。また、操作パネルについても一例であって、風量設定のために必要なキーやスイッチを設けた操作パネルを設けてもよい。
さらに、操作パネル120からの入力による設定変更だけでなく外部機器を使用して設定できるようにしてもよい。たとえば、制御部136に無線通信機能を設けて、外部の機器から設定できるようにしてもよい。無線通信機能としては、たとえば、WiFiやBluetooth(登録商標)などが好ましい。そして、外部機器は、これら無線通信機能に対応したパソコン、タブレット、またはスマートフォンなどが使用できる。外部機器を使用した設定は、外部機器に風量と閾値温度を任意に設定するためのプログラムを入れておいて、そのプログラムから風量と閾値温度を設定する。この場合、風量については、ファンモーター機能によって段階的であったり無駄ないであったりし、閾値温度についてはファンモーター機能に合わせて、複数段階で風量が変更できるようにしたり、また無段階で風量が変わるように閾値温度を設定してもよい。このような場合、使用者が設定できる風量や閾値温度の範囲は、レンジフードの機種(品番)に合わせて、外部機器に導入するプログラムに組み込んでおくことが好ましい。これにより、使用者がレンジフードの機種に対応しないような無駄な設定をしなくてすむ。
外部機器により設定された風量および閾値温度は無線通信機能を通じて制御部136へ送られて、記憶部134に記憶される。なお、無線通信に限らず有線通信としてもよい。また外部機器としては、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの汎用の機器ではなく、専用の機器を用いてもよい。専用の機器としては、たとえば、レンジフードを動作させるリモコンを用いて、様々な高度設定ができるようにしてもよい。また、たとえば、簡易設定、高度設定共に、他の設定の方法として、レンジフードにスピーカーとマイクを備え、音声により設定できるようにしてもよい。
以上説明した各変形例においても、実施形態1同様に自動モードでの運転中に、使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
(実施形態2)
実施形態2は、自動モードにおけるフィルター118の回転数だけを使用者が任意に変更できるようにした。なお、レンジフードの構成は実施形態1と同じであるので説明は省略する。
フィルター118は回転させていることから、高速回転であると音がどうしても大きくなって煩く感じることも多くなり、逆に、低速回転であると油煙から油分を除去する性能が落ちることになる。
そこで、フィルター118の回転数は、自動モードにおいても使用者の好みに合わせることができるようにする。なお、本実施形態2では、排気のための風量は、設定されている自動モードのままで使用者が変更できない。このため自動モードにおける風量の制御は、たとえば実施形態1で説明した標準設定と同じである。
自動モードにおいて、フィルター118の回転数は、標準設定として、排気の風量と連動して第1モードから第3モードで変化する。本実施形態2では、この第1モードから第3モードのそれぞれのモードにおけるフィルター118の回転数を、使用者が設定できるようにする。具体的な設定方法は、既に説明した排気ファン116の風量を設定する場合と同様であり、たとえば、簡易設定として、回転弱寄りとして、第1モードから第2モードは回転数「弱」、第3モードで「中」にしたり、回転強寄りとして、第1モードから第2モードは回転数「中」、第3モードで「強」としたり、あるいは第1モードから第2モードは回転数「弱」、第3モードで「強」としたり、できるようする。また、まったく任意に回転数を調整できるように、高度設定できるようにしてもよい。
実施形態2によれば、フィルター118は回転数を使用者の好みに合わせて設定できるようになるので、回転物であるフィルター118の回転に伴い発生する、使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
なお、このように回転フィルター118の回転数を使用者が任意の変更できるようにした場合、実施形態1同様に、排気ファン116による風量も使用者が任意の変更できるようにしてもよい。
(実施形態3)
実施形態3は、あらかじめ使用者が煩わしいと感じる風量を除外して自動運転できるように自動モード内の風量を設定した。なお、レンジフードの構成は実施形態1と同じであるので説明は省略する。
従来の自動モードで使用する風量の範囲は、手動モードで使用する風量の範囲を全て使用するように設定されていた。つまり、手動モードで使用する風量の範囲が「弱」、「中」、「強」であれば、自動モードで使用する風量の範囲も「弱」、「中」、「強」と切り換わるようになっていた。
本実施形態3では、手動モードで使用する風量の範囲が「弱」、「中」、「強」であれば、自動モードで使用する風量として、あらかじめ「弱」、「中」の2段階のみとしておくのである。この場合、風量を切り換えるための閾値温度は上述した第1閾値温度に相当する閾値温度のみ設定(記憶部134に記憶)しておけばよい。そして制御部136は設定されている閾値温度と温度センサー300の検出した温度を比較して、第1モード(「弱」)から第2モード(「中」)へ切り換える。もちろん検出温度が下がった場合は、その逆の切り換えが行われる。
これにより自動的に「強」にまで切り換わることがなくなるので、風量が急に強くなったり、音が大きくなったりしなくなる。このためこのような「強」風量への変化がなくなるだけでも、自動運転時に、使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
なお、この場合、フィルター118の制御も行っている場合は、実施形態1同様に、第1モードおよび第2モードに合わせて、フィルター118の回転も制御されることになる。
また逆に、手動モードで使用する風量が「弱」、「中」、「強」であれば、自動モードで使用する風量として、あらかじめ「中」と「強」の2段階のみとしておいてもよい。この場合、風量を切り換えるための閾値温度は上述した第2閾値温度に相当する閾値温度のみ設定(記憶部134に記憶)しておけばよい。そして制御部136は設定されている閾値温度と温度センサー300の検出した温度を比較して、第2モード(「中」)から第3モード(「強」)へ切り換える。もちろん検出温度が下がった場合は、その逆の切り換えが行われる。これにより自動的に「弱」が使用されなくなる。これは、使用者によっては、「弱」風量の場合に音が小さいために、排気されているのか実感ができず、自動モードは排気が行われているのかわかり辛くて嫌だという使用者もいるため、そのような使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
本実施形態3によれば、手動モードで切り換え可能な風量の範囲の中から、一部の風量の範囲のみ用いて自動モードの風量を変えることとした。これにより手動運転時には、使用者が意図して「強」または「弱」に切り換えるため、選択可能な風量の範囲の最大や最小が使用されても煩わしさを感じることはない。一方、自動モードにおいて、最大(「強」)または最小(「弱」)が使用されないようにしている。このため、自動運転時に大きな風量変化やそれに伴う音の変化が少なくなり、使用者が自動運転を煩わしく感じることが少なくなる。
(実施形態4)
実施形態4は、回転するフィルター118についても、実施形態3同様に、あらかじめ使用者が煩わしいと感じる回転数を除外して自動運転できるように自動モード内のフィルター118の回転数を設定した。なお、レンジフードの構成は実施形態1と同じであるので説明は省略する。また、排気ファン116の制御は実施形態1および実施形態3のように、フィルター118とは別に制御するようにしてもよい。いずれも既に説明した形態であるので、説明は省略する。
従来のフィルター118の回転数(以下、単に回転数という)は、手動モードにおいても、風量を切り換えたときに連動して切り換わる。このため、自動モードで使用するフィルター118の回転数の範囲も、手動モードで切り換わる回転数の範囲を全て使用するように設定されていた。つまり、手動モードで使用する回転数の範囲が「弱」、「中」、「強」であれば、自動モードで使用する回転数の範囲も「弱」、「中」、「強」と切り換わるようになっていた。
本実施形態4では、手動モードで使用する回転数の範囲が「弱」、「中」、「強」であれば、自動モードで使用する回転数として、あらかじめ「弱」、「中」の2段階のみとしておくのである。この場合、回転数を切り換えるための閾値温度は、上述した風量切り換えのための第1閾値温度に相当する閾値温度のみ設定(記憶部134に記憶)しておけばよい。そして制御部136は設定されている閾値温度と温度センサー300の検出した温度を比較して、第1モード(「弱」)から第2モード(「中」)へ切り換える。もちろん検出温度が下がった場合は、その逆の切り換えが行われる。
これにより自動的に「強」にまで切り換わることがなくなるので、回転数が急に強くなって、音が大きくなったりしなくなる。このためこのような「強」回転数への変化がなくなるだけでも、自動運転時に、使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
また逆に、手動モードで使用する回転数が「弱」、「中」、「強」であれば、自動モードで使用する回転数として、あらかじめ「中」と「強」の2段階のみとしておいてもよい。この場合、回転数を切り換えるための閾値温度は上述した第2閾値温度に相当する閾値温度のみ設定(記憶部134に記憶)しておけばよい。そして制御部136は設定されている閾値温度と温度センサー300の検出した温度を比較して、第2モード(「中」)から第3モード(「強」)へ切り換える。もちろん検出温度が下がった場合は、その逆の切り換えが行われる。これにより自動的に「弱」が使用されなくなる。これは、使用者によっては、「弱」回転数の場合に油煙からの油の除去効果が低くなると嫌だという使用者もいるため、そのような使用者が感じる煩わしさを少なくすることができる。
本実施形態4によれば、手動モードで切り換え可能な回転数の範囲の中から、一部の回転数の範囲のみ用いて自動モードの回転数を変えることとした。これにより手動運転時には、使用者が意図して「強」または「弱」に切り換えるため、選択可能な回転数の範囲の最大や最小が使用されても煩わしさを感じることはない。一方、本実施形態3では、自動モードにおいて、選択可能な回転数の範囲の中の最大(「強」)や最小(「弱」)が使用されないようにしている。このため、自動運転時に大きな回転数変化やそれに伴う音の変化が少なくなり、使用者が自動運転を煩わしく感じることが少なくなる。
以上、本発明の実施形態を述べたが、本発明は、上記の各実施形態や変形例に限定されるものではない。
たとえば、風量の範囲として「弱」、「中」、「強」の3段階として説明したが、4段階や5段階、さらに複数の段階が使用できるレンジフードにも適用可能であり、また、段階的に変化するものだけでなく連続的に風量が変化するレンジフードにも適用可能である。また、フィルター118の回転数の範囲も、「弱」、「中」、「強」の3段階として説明したが、4段階や5段階、さらに複数の段階が使用できるレンジフードにも適用可能であり、また、段階的に変化するものだけでなく連続的に回転数が変化するレンジフードにも適用可能である。
また、回転するフィルター118(ディスク)を設けた例を説明したが、フィルターは回転しないフィルターであってもよいし、フィルターそのものがないレンジフードにも適用可能である。これらの場合、フィルターの回転制御は行われない。
また、上述した実施形態や変形例では、調理状態監視部として、レンジフードに設けた温度センサーを使用したが、調理状態監視部は、その他に、たとえば、調理器自体に設置した温度センサーを使用することとしてもよい。また、調理状態監視部としては、温度センサー以外にも、たとえば、調理器に載せられた物の色彩を検出する色彩センサー、調理器に載せられた物が発する音を検出する音センサー、調理器とレンジフードの間の空間に存する粒子を検出する粒子センサー、調理器とレンジフードの間の空間に存する煙を検出する煙センサー、調理器で選択された調理メニュー情報、および調理器の運転状態を検出する調理器運転状態センサー、さらには、これらいずれかを組合せた情報に基づいて調理状態を監視してもよい。
さらに本発明は、特許請求の範囲に記載された技術的思想に基づいて様々な形態として実施可能であり、それらもまた本発明の範疇であることは言うまでもない。
100 レンジフード、
110 排気部、
112 吸気口、
114 排気口、
116 排気ファン、
117 ファンモーター、
118 フィルター、
119 フィルターモーター、
120 操作パネル、
121 運転スイッチ、
122 風量スイッチ、
123 風量自動スイッチ、
124 タイマースイッチ、
125 照明スイッチ、
126 常時換気スイッチ、
130 制御装置、
132 ガス/IH選択スイッチ、
134 記憶部、
136 制御部、
200 調理器、
210 熱源、
220 グリルの吹出口、
300 温度センサー。

Claims (12)

  1. 調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、
    風量が変更できる排気ファンと、
    使用者から前記風量の指定を受け付ける第1受付部と、
    前記使用者から複数の前記調理状態各々に応じた前記風量の設定を受け付ける第2受付部と、
    前記第2受付部により受け付けられた前記風量の設定を記憶した記憶部と、
    前記第1受付部により受け付けられた前記風量の指定に基づいて前記排気ファンの前記風量を調整する手動モードと、前記調理状態監視部が監視した前記調理状態と前記記憶部に記憶されている前記風量の設定とに基づいて、前記排気ファンの前記風量を調整する自動モードとを実行可能な制御部と
    を備える、レンジフード。
  2. 前記第2受付部は、あらかじめ用意された複数の前記風量の中から選択された前記風量の設定を受け付ける、請求項1に記載のレンジフード。
  3. 前記第2受付が受け付けた前記風量の設定があらかじめ決められた最大風量を超える場合、前記記憶部は、あらかじめ決められた最大風量を記憶する、請求項1または2に記載のレンジフード。
  4. 前記第2受付が受け付けた前記風量の設定があらかじめ決められた最小風量未満の場合、前記記憶部は、あらかじめ決められた最小風量を記憶する、請求項1~3のいずれか1つに記載のレンジフード。
  5. 前記記憶部は、所定の調理状態と、当該所定の調理状態に応じた前記風量として継続可能な時間である時間制限とを記憶しており、
    前記制御部は、最大風量以外の前記風量で運転中に、前記調理状態監視部が監視した調理状態が前記所定の調理状態であり、かつ前記時間制限を超えて同じ前記風量が継続した場合に、前記風量を上げる、請求項1~4のいずれか1つに記載のレンジフード。
  6. さらに、回転するフィルターを備え、
    前記記憶部は、前記排気ファンの前記風量に対応した前記フィルターの回転数の設定を記憶しており、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記排気ファンの前記風量に対応した前記回転数で前記フィルターを回転させる、請求項1~5のいずれか1つに記載のレンジフード。
  7. 前記使用者から前記排気ファンの前記風量に対応する前記フィルターの回転数設定を受け付ける第3受付部をさらに有し、
    前記記憶部は、前記第3受付部により受け付けられた前記フィルターの回転数設定記憶る、請求項6に記載のレンジフード。
  8. 前記記憶部は、憶された前記風量の設定より大きな風量を必要とする所定の調理状態と、当該大きな風量を記憶しており、
    前記制御部は、前記調理状態監視部が監視した調理状態が前記記憶部に記憶された前記所定の調理状態になった場合に、前記記憶部に記憶された前記所定の調理状態に応じた前記大きな風量に変更する、請求項1~7のいずれか1つに記載のレンジフード。
  9. 調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、
    排気のための気流を生成する排気ファンと、
    記気流の上流側に設けられ、回転数を変更可能なフィルターと、
    使用者から複数の前記調理状態各々に応じた前記回転数の設定を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けられた前記回転数の設定を記憶した記憶部と、
    前記調理状態監視部が監視した前記調理状態と前記記憶部に記憶されている前記回転数の設定とに基づいて、前記フィルターの前記回転数を調整する制御部と
    を備える、レンジフード。
  10. 調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、
    風量が変更できる排気ファンと、
    使用者から第1の範囲の前記風量の指定を受け付ける第1受付部と、
    前記第1の範囲の一部である第2の範囲の前記風量で、前記使用者から複数の前記調理状態各々に応じた前記風量の設定を受け付ける第2受付部と、
    前記第2受付部により受け付けられた前記風量の設定を記憶した記憶部と、
    前記第1受付部により受け付けられた前記風量の指定に基づいて前記排気ファンの前記風量を調整する手動モードと、前記調理状態監視部が監視した前記調理状態と、前記記憶部に記憶されている前記風量の設定とに基づいて、前記排気ファンの前記風量を調整する自動モードとを実行可能な制御部と
    を備える、レンジフード。
  11. 調理器での調理状態を監視する調理状態監視部と、
    排気のための気流を生成する排気ファンと、
    記気流の上流側に設けられ、回転数を変更可能なフィルターと、
    使用者から第1の範囲の前記回転数の指定を受け付ける第1受付部と、
    前記第1の範囲の一部である第2の範囲の前記回転数で、前記使用者から複数の前記調理状態各々に応じた前記回転数の設定を受け付ける第2受付部と、
    前記第2受付部により受け付けられた前記回転数の設定を記憶した記憶部と、
    前記調理状態監視部が監視した前記調理状態と前記記憶部に記憶されている前記回転数の設定とに基づいて、前記フィルターの前記回転数を調整する制御部と
    を備える、レンジフード。
  12. 前記調理状態監視部は温度センサーである請求項1~11のいずれか1つに記載のレンジフード。
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