JP7156189B2 - クラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるクラッチに関する。
特許文献1には、アクチュエータによりクラッチの係合および非係合を制御するクラッチ制御装置が開示されている。
特開2008-248915号公報
ここで、特許文献1で開示されている従来のクラッチを、例えばPHV車両、EV車両等の電動車用トランスミッションに搭載しようとした場合、通常の電動車用トランスミッションには高圧の油圧源がないため、クラッチの摩擦材の体格(径、枚数等)が大型化してしまうおそれがある。
また、前記した摩擦材の代わりに、ダイヤフラムスプリング等の弾性部材を用いたクラッチの場合、クラッチとともに弾性部材が回転するため、遠心力の影響によってクラッチ推力やアクチュエータ推力が変化(弾性部材にかかる遠心力によってクラッチ推力が減少したり、必要なアクチュエータ推力が増加したり)する。そのため、弾性部材が回転しない場合と比較して係合動作が不安定となる。また、弾性部材に働く遠心力に打ち勝つように設計しようとすると、アクチュエータを大型化する必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安定的に係合することができるとともに、アクチュエータを小型化することができるクラッチを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るクラッチは、軸まわりに回転する入力部材および出力部材と、回転不能に固定されており、プランジャ、ケースおよび前記ケース内に収容されたコイルを有するアクチュエータと、一端部が軸受を介して前記出力部材と接続されており、他端部が前記プランジャに直接的または間接的に接続されている弾性部材と、を備え、前記コイルが通電され、前記プランジャが軸方向に吸引されることにより、前記弾性部材の他端部が前記軸方向に付勢され、前記弾性部材が弾性変形することにより、前記出力部材が前記入力部材に押し付けられて係合する。
これにより、本発明に係るクラッチは、コイルが通電され、プランジャが軸方向に吸引されることにより、弾性部材の他端部が前記軸方向に付勢され、弾性部材が弾性変形する。これにより、出力部材が入力部材に対して押し付けられてクラッチが係合する。
また、本発明に係るクラッチは、前記ケースの側面に、前記弾性部材の一端部と他端部との間の部位に接触する突起部材が設けられており、前記コイルの通電時に、前記突起部材を支点として前記弾性部材が弾性変形してもよい。
これにより、本発明に係るクラッチは、コイルの通電によりプランジャが吸引されると、突起部材を支点として弾性部材が弾性変形し、弾性部材の一端側に接続された出力部材が入力部材に押し付けられて係合する。そのため、プランジャ側のストロークに対して、クラッチ部側のストロークを相対的に長くすることができる。また、コイルの非通電時において、クラッチ部のクリアランスを広く確保することができるため、潤滑油のせん断抵抗等の引き摺りを低減することができる。また、プランジャ側のストロークを短くすることができるため、アクチュエータを小型化することができる。
また、本発明に係るクラッチは、前記ケースの側面に、前記軸方向に延びる突出部材が設けられており、前記弾性部材が、円板状に形成されており、かつ径方向に切欠部が形成されており、前記プランジャの先端および前記突出部材が、前記切欠部に嵌合されていてもよい。
これにより、本発明に係るクラッチは、プランジャの先端および突出部材が、弾性部材の切欠部に嵌合されているため、アクチュエータと弾性部材とが相対回転不能に固定され、弾性部材が軸まわりに回転することがない。
また、本発明に係るクラッチは、前記プランジャが、前記軸方向と直交する方向に沿った当接面を有し、前記ケースの側面に、前記プランジャの吸引が解除された際に前記当接面と当接することにより、前記プランジャの軸方向の移動を規制する規制部材が設けられていてもよい。
これにより、本発明に係るクラッチは、プランジャの軸方向の移動を規制する規制部材を備えることにより、コイルの非通電時において、プランジャ側のクリアランスと、クラッチ部のクリアランスとを、予め設定した値とすることができるため、アクチュエータの動作の安定性を高めることができる。また、コイルの非通電時において、クラッチ部のクリアランスを設計通りに広く確保することができるため、潤滑油のせん断抵抗等の引き摺りを低減することができる。
また、本発明に係るクラッチは、前記アクチュエータが、前記出力部材と前記入力部材とが接触する領域であるクラッチ部の内径側に配置されていてもよい。
これにより、本発明に係るクラッチは、アクチュエータがクラッチの内径側に配置されているため、クラッチの径方向の寸法を小型化することができる。
本発明に係るクラッチによれば、回転不能に固定されたプランジャに弾性部材が接続され一体化しているため、弾性部材が軸まわりに回転せず、常にアクチュエータの作動量に応じたアクチュエータ推力を発生させることができる。そのため、入力部材および出力部材の回転速度に影響されることなく、設計通りのクラッチ推力を発生させることができる。また、弾性部材に働く遠心力の影響を考慮せずに設計することが可能であるため、アクチュエータを小型化することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係るクラッチの構成を概略的に示す図であり、コイルの通電前の状態を示す断面図である。 図2は、本発明の第一実施形態に係るクラッチの弾性部材の構成を概略的に示す正面図である。 図3は、本発明の第一実施形態に係るクラッチの構成を概略的に示す図であり、コイルの通電後の状態を示す断面図である。 図4は、プランジャを磁性体のみで構成したアクチュエータの一例を概略的に示す断面図である。 図5は、本発明の第二実施形態に係るクラッチの構成を概略的に示す図であり、コイルの通電前の状態を示す断面図である。 図6は、本発明の第二実施形態に係るクラッチの構成を概略的に示す図であり、コイルの通電後の状態を示す断面図である。 図7は、本発明の第三実施形態に係るクラッチの構成を概略的に示す図であり、コイルの通電前の状態を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るクラッチについて、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係るクラッチについて、図1~図4を参照しながら説明する。クラッチ1は、例えばPHV車両、EV車両等の電動車用トランスミッションに搭載されるものであり、図1に示すように、入力部材11と、出力部材12と、弾性部材13と、軸受14と、スナップリング15と、アクチュエータ20と、を備えている。なお、クラッチ1の内部、特に入力部材11と出力部材12との間等には、潤滑のための潤滑油が供給されている。
入力部材11は、図示しないエンジンやモータジェネレータ等の回転軸に接続されている。入力部材11は、本体部111と、当該本体部111の先端側にスプライン嵌合された接触部112と、を備えている。入力部材11は、回転軸Oの軸まわりに回転可能に構成されている。
出力部材12は、図示しない出力軸に接続されている。出力部材12は、本体部121と、当該本体部121の先端側に設けられ、当該先端側と摺動可能に構成された接触部122と、を備えている。出力部材12は、回転軸Oの軸まわりに回転可能に構成されている。
クラッチ1では、後記するアクチュエータ20により、出力部材12の接触部122を軸方向に移動させ、当該接触部122を入力部材11の接触部112に対して接触させ、押圧することにより係合する。なお、図1は、クラッチ1の係合が解除されている非係合状態を示し、図3は、クラッチ1が係合している係合状態を示している。また、本実施形態では、クラッチ1の係合時に接触部112と接触部122とが接触する領域のことを、「クラッチ部Cr」と定義する。
弾性部材13は、アクチュエータ20の推力(以下、「アクチュエータ推力」という)を出力部材12の接触部122に伝達するためのものである。弾性部材13の一端部131は、軸受14を介して出力部材12の接触部122と接続されている。また、弾性部材13の他端部132は、アクチュエータ20のプランジャ21の先端に、直接的または間接的に接続されている。弾性部材13の他端部132は、具体的にはプランジャ21の先端に形成された溝部213に当接している。
なお、弾性部材13の一端側とは、弾性部材13の径方向外側の位置であって、少なくとも軸受14と対向および接触する部分を指している。また、弾性部材13の他端側とは、弾性部材13の径方向内側の位置であって、少なくともプランジャ21の溝部213と対向および接触する部分を指している。
弾性部材13は、例えば板厚0.5mm程度のダイヤフラムスプリングにより構成される。弾性部材13は、図2に示すように、中心に孔が形成された円板状に形成されており、径方向に複数の切欠部133が形成されている。なお、同図は、弾性部材13の上半分のみを示している。
切欠部133の径方向外側の位置には、後記する突出部材24が嵌合されている。また、切欠部133の径方向内側の位置に形成された溝部134には、プランジャ21の先端が嵌合されている。すなわち、切欠部133の根元の位置にプランジャ21の先端が嵌合されており、切欠部133の切欠の開口付近の位置に突出部材24が嵌合されている。このように、クラッチ1では、プランジャ21の先端および突出部材24が、弾性部材13の切欠部133に嵌合されているため、アクチュエータ20と弾性部材13とが相対回転不能に固定され、かつ弾性部材13が回転軸Oの軸まわりに回転することがない。
図3に示すように、アクチュエータ20のコイル23が通電され、プランジャ21が軸方向に吸引されると、弾性部材13の他端部132は、吸引の方向、すなわち入力部材11の接触部112に近づく方向に移動して弾性変形する。そして、弾性部材13の一端部131は、軸受14を介して出力部材12の接触部122を入力部材11の接触部112に対して押し付ける。これにより、クラッチ1が係合状態となる。
一方、図1に示すように、コイル23の通電が終了すると、弾性部材13の他端部132が非吸引の方向、すなわち入力部材11の接触部112から離れる方向に移動して弾性変形が解除される。これにより、プランジャ21が初期位置へと移動し、クラッチ1が非係合状態となる。このように、クラッチ1では、コイル23の非通電時に弾性部材13が元の形状に戻る力を利用してプランジャ21を初期位置へと戻すため、リターンスプリング等の別途の部材が不要となり、部品点数およびコストを削減することができる。
なお、クラッチ1では、出力部材12に図示しないリターンスプリング等を設け、アクチュエータ20による付勢が解除された際に、当該リターンスプリング等を利用して、出力部材12が初期位置に戻るようにしてもよい。また、クラッチ1では、ケース22とプランジャ21との間に図示しないリターンスプリング等を設け、アクチュエータ20による付勢が解除された際に、当該リターンスプリング等を利用して、出力部材12が初期位置に戻るようにしてもよい。このようなクラッチ1によれば、コイル23の非通電時に弾性部材13が元の形状に戻る力を利用することができるため、リターンスプリング等の別途の部材を小型化することができ、コストを削減することができる。
軸受14は、出力部材12の接触部122と弾性部材13の一端部131との間に配置されている。軸受14の構成は特に限定されず、樹脂ワッシャ等のすべり軸受でもよく、転がり軸受でもよい。スナップリング15は、円環状に形成されており、接触部122の内周側に嵌合している。これにより、スナップリング15は、弾性部材13の抜け止めとして機能する。
アクチュエータ20は、クラッチ1の係合状態と非係合状態とを切り替えるためのものである。アクチュエータ20は、例えば直動ソレノイドであり、全体として円筒状に形成されている。また、アクチュエータ20は、出力部材12の接触部122と入力部材11の接触部112とが接触する領域であるクラッチ部Crの内径側に配置されている。このように、アクチュエータ20をクラッチ部Crの内径側に配置することにより、クラッチ1の径方向の寸法を小型化することができる。
アクチュエータ20は、プランジャ21と、ケース22と、ケース22内に収容されたコイル23と、を備えている。プランジャ21は、外周面に段差を有する円筒状に形成されている。プランジャ21とコイル23との間には、数十μm程度のクリアランスが形成されている。
プランジャ21は、コイル23の非通電時は、図1に示すように、軸方向であって、入力部材11の接触部112から離れる方向に移動する。これにより、プランジャ21とストッパ221との間に、所定のクリアランスが形成される。一方、プランジャ21は、コイル23の通電時は、図3に示すように、軸方向であって、入力部材11の接触部112に近づく方向に移動する。これにより、プランジャ21がストッパ221に密着する。
プランジャ21は、磁性体によって構成された磁性体部211と、非磁性体部212によって構成された非磁性体部212と、から構成されている。ここで、例えば図4に示すように、磁性体のみで構成されたプランジャ210の場合、コイル23の通電時(ストッパ221にプランジャ21が密着した際)における磁束(同図の破線矢印参照)の漏れを抑制するために、プランジャ210の先端とストッパ221との間のギャップGを広く形成する必要がある。そのため、アクチュエータが大型化してしまうという問題がある。
一方、本実施形態に係るアクチュエータ20のように、プランジャ21を磁性体部211と非磁性体部212とから構成し、かつ磁性体部211をコイル23に近接した位置に、非磁性体部212をコイル23から離れた位置に配置することにより、プランジャ21の先端とストッパ221との間に広いギャップを形成する必要がなくなる。そのため、アクチュエータ20を小型化することができる。
プランジャ21の先端には、溝部213が形成されている。この溝部213は、弾性部材13の他端部132と当接している。また、プランジャ21の先端は、弾性部材13の溝部134に嵌合している。
ケース22は、筒状に形成されており、固定部材30を介して、例えばトランスミッションケース等からなる被固定部材40に固定されている。これにより、アクチュエータ20は、回転軸Oの軸まわりに回転不能に固定されている。
ケース22は、プランジャ21と当接するストッパ221を備えている。また、ケース22の側面には、軸方向に延びる突出部材24が設けられている。この突出部材24は、中心に孔が形成された円板の外周側を軸方向に折り曲げた形状を呈している。また、突出部材24は、弾性部材13の切欠部133に嵌合している。
以上のような構成を備えるクラッチ1では、コイル23が通電され、プランジャ21が軸方向に吸引されることにより、弾性部材13の他端部132が吸引の方向に付勢され、弾性部材13が弾性変形する。これにより、出力部材12の接触部122が入力部材11の接触部112に対して押し付けられてクラッチ1が係合する。
なお、前記した「付勢」には、押されることと引かれることの両方の意味が含まれる。本実施形態に係るクラッチ1における「付勢」は、弾性部材13の他端部132が吸引の方向に押されることを意味している(図3参照)。一方、後記する第二、第三実施形態に係るクラッチ1A,1Bにおける「付勢」は、弾性部材13の他端部132が吸引の方向に引かれることを意味している(図6参照)。
また、クラッチ1では、回転不能に固定されたプランジャ21に弾性部材13が接続され一体化しているため、弾性部材13が回転軸Oの軸まわりに回転しない。そのため、常にアクチュエータ20の作動量に応じたアクチュエータ推力を発生させることができる。その結果、入力部材11および出力部材12の回転速度に影響されることなく、設計通りのクラッチ推力を発生させることができる。また、クラッチ1では、弾性部材13に働く遠心力の影響を考慮せずに設計することが可能であるため、アクチュエータ20を小型化することができる。
また、クラッチ1では、弾性部材13を用いることにより、例えばクラッチ部CrのストロークSt2が多少ばらついたとしても、弾性部材13の変形によりそのばらつきを吸収することができる。そのため、コイル23の非通電時はプランジャ21をストッパ221の近傍で保持することができ、コイル23の通電時はプランジャ21をストッパ221に密着させることができる。
また、アクチュエータ20を構成する直動ソレノイドは、ストッパ221との密着状態に近づくと、吸引力が急激に向上するという特性を有している。そのため、ストッパ221の近傍で保持しているプランジャ21によって係合力を発生させるクラッチ1の場合、アクチュエータ20を小型化することが可能となり、かつ係合力を発生させるための電流を低減することができる。
また、クラッチ1では、弾性部材13を介して出力部材12を入力部材11に対して押圧するため、必要な押圧力を確保しつつ、トランスミッション内の軸方向のガタを管理することも容易となる。
(第二実施形態)
本発明の第二実施形態に係るクラッチ1Aについて、図5および図6を参照しながら説明する。クラッチ1Aの構成は、アクチュエータ20Aを除いてクラッチ1の構成と同様である。アクチュエータ20Aは、プランジャ21Aと、ケース22と、コイル23と、を備えている。
プランジャ21Aは、内周面に段差を有する円筒状に形成されている。プランジャ21Aは、コイル23の非通電時は、図5に示すように、軸方向であって、入力部材11の接触部112に近づく方向に移動する。これにより、プランジャ21Aとストッパ221との間に、所定のクリアランスが形成される。一方、プランジャ21Aは、コイル23の通電時は、図6に示すように、軸方向であって、入力部材11の接触部112から離れる方向に移動する。これにより、プランジャ21Aがストッパ221に密着する。
プランジャ21Aは、磁性体によって構成されている。また、プランジャ21Aの先端に形成された溝部に、弾性部材13の抜け止めのためのスナップリング25が嵌合されている。
ケース22の側面には、弾性部材13の一端部131と他端部132との間の部位に接触する突起部材26が設けられている。この突起部材26は、突出部材24の径方向内側の位置に配置されている。また、突起部材26は、例えば断面が三角形状に形成されており、三角の頂点が弾性部材13に接触している。これにより、コイル23の通電時に、当該突起部材26を支点として弾性部材13が弾性変形する(図6参照)。
突起部材26は、クラッチ部Crとプランジャ21Aとの間において、プランジャ21A側に近い位置に配置されている。すなわち、クラッチ部Crと突起部材26との間の距離Aよりも、プランジャ21Aと突起部材26との間の距離Bが小さく設定されている。
以上のような構成を備えるクラッチ1Aでは、コイル23の通電によりプランジャ21Aが吸引されると、突起部材26を支点として弾性部材13が弾性変形し、当該弾性部材13の一端部131に接続された出力部材12の接触部122が入力部材11の接触部112に押し付けられてクラッチ1Aが係合する。そのため、プランジャ21A側のストロークSt1に対して、クラッチ部Cr側のストロークSt2を相対的に長くすることができる。プランジャ21A側のストロークSt1は、例えば1mm~1.5mm程度であり、クラッチ部Cr側のストロークSt2は、例えば3mm程度である。なお、図5は概略図であるため、同図で示したストロークSt1,St2は、実際の幅とは異なる。
また、クラッチ1Aでは、コイル23の非通電時において、クラッチ部Crのクリアランスを広く確保することができるため、クラッチ1A内を流れる潤滑油のせん断抵抗等の引き摺りを低減することができる。また、プランジャ21A側のストロークSt1を短くすることができるため、アクチュエータ20Aを小型化することができる。
また、クラッチ1Aでは、前記したクラッチ1に対して、ストッパ221を反対側に配置することにより、コイル23の通電時(ストッパ221にプランジャ21Aが密着した際)に磁束が漏れる経路をなくすことができるため、磁束漏れを排除することができる。そのため、プランジャ21Aを磁性体のみにより構成することができ、コストを削減することができる。
なお、クラッチ1Aでは、出力部材12に図示しないリターンスプリング等を設け、アクチュエータ20Aによる付勢が解除された際に、当該リターンスプリング等を利用して、出力部材12が初期位置に戻るようにし、かつプランジャ21Aが入力部材11の接触部112に当接しないようにしてもよい。また、クラッチ1Aでは、ケース22とプランジャ21Aとの間に図示しないリターンスプリング等を設け、アクチュエータ20Aによる付勢が解除された際に、当該リターンスプリング等を利用して、出力部材12が初期位置に戻るようにし、かつプランジャ21Aが入力部材11の接触部112に当接しないようにしてもよい。
(第三実施形態)
本発明の第三実施形態に係るクラッチ1Bについて、図7を参照しながら説明する。クラッチ1Bの構成は、アクチュエータ20Bを除いてクラッチ1の構成と同様である。アクチュエータ20Bは、プランジャ21Bと、ケース22と、コイル23と、を備えている。
プランジャ21Bは、外周面に段差を有する円筒状に形成されている。プランジャ21Bは、前記したプランジャ21Aと同様に、コイル23の非通電時は入力部材11の接触部112から離れる方向に移動し(図7参照)、コイル23の通電時は入力部材11の接触部112に近づく方向に移動する。また、プランジャ21Bは、前記したプランジャ21Aと同様に磁性体によって構成されている。また、プランジャ21Bは、軸方向と直交するクラッチ1Bの径方向に沿った当接面214を有している。
ケース22の側面には、プランジャ21Bの吸引が解除された際(非吸引時)に、前記した当接面214と当接することにより、プランジャ21Bの軸方向の移動を規制する規制部材27が設けられている。この規制部材27は、板状の部材により構成されており、突起部材26の径方向内側の位置であって、ケース22とプランジャ21Bとの境界の位置に配置されている。
以上のような構成を備えるクラッチ1Bによれば、プランジャ21Bの軸方向の移動を規制する規制部材27を備えることにより、組み立て後のプランジャ21Bの脱落を抑制することができる。これにより、コイル23の非通電時において、プランジャ21B側のクリアランスと、クラッチ部Crのクリアランスとを、予め設定した値とすることができるため、アクチュエータ20Bの動作の安定性を高めることができる。また、コイル23の非通電時において、クラッチ部Crのクリアランスを設計通りに広く確保することができるため、潤滑油のせん断抵抗等の引き摺りを低減することができる。
以上、本発明に係るクラッチについて、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1,1A,1B クラッチ
11 入力部材
111 本体部
112 接触部
12 出力部材
121 本体部
122 接触部
13 弾性部材
131 一端部
132 他端部
133 切欠部
134 溝部
14 軸受
15 スナップリング
20,20A,20B アクチュエータ
21,21A,21B,210 プランジャ
211 磁性体部
212 非磁性体部
213 溝部
214 当接面
22 ケース
221 ストッパ
23 コイル
24 突出部材
25 スナップリング
26 突起部材
27 規制部材
30 固定部材
40 被固定部材
Cr クラッチ部
G ギャップ
O 回転軸
St1,St2 ストローク

Claims (5)

  1. 軸まわりに回転する入力部材および出力部材と、
    回転不能に固定されており、プランジャ、ケースおよび前記ケース内に収容されたコイルを有するアクチュエータと、
    一端部が軸受を介して前記出力部材と接続されており、他端部が前記プランジャに直接的または間接的に接続されている弾性部材と、
    を備え、
    前記コイルが通電され、前記プランジャが軸方向に吸引されることにより、前記弾性部材の他端部が前記軸方向に付勢され、前記弾性部材が弾性変形することにより、前記出力部材が前記入力部材に押し付けられて係合
    前記ケースの側面に、前記弾性部材の一端部と他端部との間の部位に接触する突起部材が設けられており、
    前記コイルの通電時に、前記突起部材を支点として前記弾性部材が弾性変形する、
    クラッチ。
  2. 軸まわりに回転する入力部材および出力部材と、
    回転不能に固定されており、プランジャ、ケースおよび前記ケース内に収容されたコイルを有するアクチュエータと、
    一端部が軸受を介して前記出力部材と接続されており、他端部が前記プランジャに直接的または間接的に接続されている弾性部材と、
    を備え、
    前記コイルが通電され、前記プランジャが軸方向に吸引されることにより、前記弾性部材の他端部が前記軸方向に付勢され、前記弾性部材が弾性変形することにより、前記出力部材が前記入力部材に押し付けられて係合し
    前記アクチュエータは、前記出力部材と前記入力部材とが接触する領域であるクラッチ部の内径側に配置されている、
    クラッチ。
  3. 前記ケースの側面に、前記弾性部材の一端部と他端部との間の部位に接触する突起部材が設けられており、
    前記コイルの通電時に、前記突起部材を支点として前記弾性部材が弾性変形する、
    請求項に記載のクラッチ。
  4. 前記ケースの側面に、前記軸方向に延びる突出部材が設けられており、
    前記弾性部材は、円板状に形成されており、かつ径方向に切欠部が形成されており、
    前記プランジャの先端および前記突出部材は、前記切欠部に嵌合されている、
    請求項1または請求項2に記載のクラッチ。
  5. 前記プランジャは、前記軸方向と直交する方向に沿った当接面を有し、
    前記ケースの側面に、前記プランジャの吸引が解除された際に前記当接面と当接することにより、前記プランジャの軸方向の移動を規制する規制部材が設けられている、
    請求項に記載のクラッチ。
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