JP7155869B2 - 冷却装置、電子機器及び冷却装置の製造方法 - Google Patents

冷却装置、電子機器及び冷却装置の製造方法 Download PDF

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Description

本願の開示する技術は冷却装置、電子機器及び冷却装置の製造方法に関する。
複数の発熱体の上に固定された一対の蒸発器をバイパス管で接続し、一対の蒸発器の内部圧力に差が生じると、内部圧力の高い蒸発器から内部圧力の低い蒸発器へバイパス管を通じて圧力が開放される冷却システムがある。
国際公開WO2014/147897号公報
複数の蒸発器をバイパス管で接続した冷却装置では、発熱量の大きい発熱部品から受熱する蒸発器は、発熱量の小さい発熱部品から受熱する蒸発器よりも高圧になる。このため、気相の作動流体が、高圧側の蒸発器から低圧側の蒸発器へバイパス管を通じて移動しようとする。
ここで、2つの蒸発器に対し同程度の量の液相の作動流体が供給されると、発熱量が小さい発熱部品から受熱する蒸発器では、発生する蒸気量が少ないために、蒸発器内で,液相の作動流体が過剰に滞留する。これにより、発熱量の大きい発熱部品から受熱する蒸発器から、発熱量の小さい発熱部品から受熱する蒸発器へ、気相の作動流体が流入できない事態が生じる。さらに,気相の作動流体がバイパス管に滞留することで、2つの蒸発器からの蒸気による熱移動が阻害され,冷却装置の排熱による冷却能力が低下する可能性がある。
本願の開示技術は、1つの側面として、複数の発熱部品の発熱量に応じて,複数の蒸発器で内部圧力に差が生じた場合でも、各蒸発器から排出される作動流体の量を均等化し、複数の蒸発器からの熱移動の効率を高めることが目的である。
本願の開示する技術では、複数の蒸発器を並列で凝縮器と循環流路で接続し、複数の蒸発器を、移動流路で接続する。移動流路は、蒸発器のそれぞれと一体成形されて蒸発器どうしを接続する。蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の作動流体が蒸発器の間で移動し、毛細管構造部以外の空洞部によって気相の作動流体が蒸発器の間で移動する。
本願の開示する技術では、複数の蒸発器で内部圧力に差が生じた場合でも、排出される作動流体の量を均等化し、複数の蒸発器からの熱移動による冷却効率を高めることができる。
図1は第一実施形態の冷却装置を備えた電子機器を示す斜視図である。 図2は第一実施形態の冷却装置を備えた電子機器を示す平面図である。 図3は第一実施形態の冷却装置を電子機器の一部と共に図2のIII-IIIで破断して示す断面図である。 図4は第一実施形態の冷却装置の2枚の板材を分離して示す平面図である。 図5は第一実施形態の冷却装置の板材の一方を示す平面図である。 図6は第一実施形態の冷却装置の板材の一方を示す図5のVI-VI線断面図である。 図7は第一実施形態の冷却装置の板材の一方を示す図5のVII-VII線断面図である。 図8は第一実施形態の冷却装置の板材の他方を示す平面図である。 図9は第一実施形態の冷却装置の移動流路を示す断面図である。 図10は第二実施形態の冷却装置の板材の他方を示す平面図である。 図11は第三実施形態の冷却装置の板材の一方を示す平面図である。 図12は第三実施形態の冷却装置の板材の一方を示す図11のXII-XII線断面図である。 図13は第三実施形態の冷却装置の板材の一方を示す図11のXIII-XIII線断面図である。 図14は第四実施形態の冷却装置の板材の一方を示す平面図である。 図15は第一実施形態の冷却装置の製造方法の一部を示す説明図である。 図16は第一実施形態の冷却装置の製造方法の一部を示す説明図である。 図17は第一変形例の冷却装置を備えた電子機器を示す平面図である。 図18は第二変形例の冷却装置を備えた電子機器を示す平面図である。
第一実施形態の冷却装置と、この冷却装置を備えた電子機器について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、電子機器102は、筐体104を有している。本実施形態では、筐体104は偏平な直方体の箱状の部材である。以下において、単に「長手方向」、「幅方向」、及び「厚み方向」というときは、筐体104(電子機器102)の長手方向、幅方向及び厚み方向と同じ方向をいい、図面においてそれぞれ矢印L、矢印W及び矢印Tで示す。
筐体104の内部には、基板106が収容されている。基板106上には、複数の電子部品108が搭載されている。本実施形態では2つの電子部品108A、108Bを示している。特に、図1及び図2に示した例では、電子部品108A、108Bは、長手方向(矢印L方向)に間隔をあけて並べて配置され、幅方向(矢印W方向)にもずらして配置されている。電子部品108は、たとえば、プロセッサ等の集積回路であり、発熱部品の一例であるが、発熱部品は、このような集積回路等の電子部品に限定されない。
冷却装置112は、筐体104内に備えられている。冷却装置112は、電子部品108のそれぞれに接触配置される複数の蒸発器114を有している。本実施形態では、2つの電子部品108A、108Bに対し、2つの蒸発器114A、114Bが一対一で対応して配置されている。
図3にも詳細に示すように、蒸発器114は、偏平な直方体状の箱状の部材である。蒸発器114の内部は空洞であり、後述する出入孔140を通じて作動流体が出入りする。液相の作動流体は、蒸発器114の内部において受熱することで蒸発し気相となる。
蒸発器114の上面には、ヒートシンクブロック116が搭載されている。
図1及び図2に示すように、冷却装置112はさらに、凝縮器118を有している。凝縮器118では、気相の作動流体により熱が導入され、この作動流体が凝縮(液化)される。作動流体としては、このように蒸発器114における蒸発(気化)と、凝縮器118における凝縮(液化)が可能な流体であれば限定されず、たとえば水やフロン類,炭化水素系の冷媒を挙げることができる。
複数の蒸発器114と凝縮器118とは、蒸発器114が並列となるように、循環流路120で連結されている。循環流路120は、第一流路120Fと第二流路120Sとを含んでいる。第一流路120Fでは、凝縮器118で凝縮された液相の作動流体が、矢印F1で示すように蒸発器114A、114Bへ流れる。第二流路120Sでは、蒸発器114A、114Bで蒸発された気相の作動流体が矢印F2で示すように凝縮器118へ流れる。
第一流路120Fにはポンプ122が配置されている。ポンプ122の駆動により、液相の作動流体を凝縮器118から蒸発器114に向けて送る(送液する)ことができる。ポンプ122は送液装置の一例である。
2つの蒸発器114A、114Bは、移動流路124によって接続されている。移動流路124の内部は蒸発器114A、114Bそれぞれの内部と連通しており、作動流体が、移動流路124を通って、蒸発器114A、114B間を相互に移動可能である。以下において、単に「移動方向」というときは、移動流路124の内部を作動流体が移動する方向であり、移動流路124の延在方向と一致する。
図3及び図4に示すように、本実施形態では、蒸発器114A、114B及び移動流路124は、2枚の板材126U、126Lを接合することで形成されている。
図4~図8に詳細に示すように、板材126U、126Lのそれぞれは、両端のマイクロチャネル部128と、これらマイクロチャネル部128と連続的に一体化されたパイプ部130とを有する構造である。より具体的には、板材126U、126Lは、平面視で、マイクロチャネル部128及びパイプ部130が連続した形状の平板部132と、この平板部132の外縁に立設された外縁部134と、有している。板材126U、126Lを重ね合わせ、外縁部134の先端どうしを接合して、流路構造体126が形成される。流路構造体126では、板材126U、126Lの平板部132の間に間隙GP(図3参照)が生じている。この間隙GPは、蒸発器114Aから蒸発器114Bまで移動流路124によって連続すると共に、周囲が外縁部134で閉じられている。
図5及び図8に示すように、マイクロチャネル部128の内寸長L1は、パイプ部130の内寸長L2よりも長い。この「内寸長」は、マイクロチャネル部128あるいはパイプ部130を、パイプ部130の延在方向と直交する方向(矢印C1方向)に測った内寸の長さである。
板材126U、126Lの両方において、パイプ部130は、両端のマイクロチャネル部128のそれぞれに対し、矢印C1方向の中央部分から一体的に延出されている。本実施形態では、図1及び図2に示したように、蒸発器114A、114Bが、幅方向(矢印W方向)で互いにずらして配置されている。パイプ部130(移動流路124)には複数個所(本実施形態では2箇所)に曲部130Bが設けられており、2つの蒸発器114A、114Bにおける長手方向の位置の差が曲部130Bによって吸収されている。
図5~図7に示すように、板材126Uにおいて、間隙GPを成す部分(板材126Lとの対向面)には、上溝136が形成されている。上溝136は、パイプ部130内において、移動方向に沿って形成され、マイクロチャネル部128内まで一体的に連続している。また、マイクロチャネル部128において、パイプ部130が延出されていない部分(長手方向の両側部分)にも、パイプ部130と同方向の上溝136が形成されている。
図9に示すように、上溝136のそれぞれは、所定の溝幅W1及び溝深さD1を有している。この溝幅W1及び溝深さD1は、液相の作動流体が毛細管現象によって移動するように設定された幅であり、たとえば、溝幅W1は0.3mm、溝深さD1は0.2mmである。上溝136の溝深さD1は、板材126Uの厚みT1よりも浅い。
これに対し、図8に示すように、板材126Lにおいて、マイクロチャネル部128(蒸発器114A、114Bの内部を成す部分)には、厚み方向(矢印T方向、図1及び図3参照)に見て上溝136と直交する方向の下溝138が形成されている。ただし、下溝138は、パイプ部130(移動流路124を成す部分)には形成されていない。
板材126U、126Lが接合されて基板106上に搭載された状態では、板材126Lが下側、すなわち基板106に近い側に位置し、板材126Uが上側、すなわち基板106から遠い側に位置する。そして、パイプ部130においては、上側の板材126Uの上溝136と、下側の板材126Lの平板部132との間に、上溝136が存在していない部分である空洞部133が設けられている。
2つの蒸発器114はこのように移動流路124によって接続されており、発熱部品の発熱量の差によって,蒸発器114A、114Bの内圧に差が生じた場合は、高圧側の蒸発器114から低圧側の蒸発器114へ気相の作動流体が移動し、逆方向へ液相の作動流体が移動する。移動流路124は上記したように上溝136を有するので、液相の作動流体は主に上溝136を流れて低圧側の蒸発器114から高圧側の蒸発器114へ移動する。これに対し、気相の作動流体は移動流路124において上溝136が形成されていない部分(空洞部133)を流れ、高圧側の蒸発器114から低圧側の蒸発器114へ移動する。
板材126U、126Lは、同材質であってもよいが、板材126Lが板材126Uよりも高い熱伝導率を有する材料で形成されていてもよい。同材質とする場合は、たとえば銅やステンレスを用いることができる。また、異材質の場合は、たとえば板材126Lとして銅を、板材126Uとしてアルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス等を用いれば、板材126Lの熱伝導率が板材126Uの熱伝導率よりも高い構造を実現できる。板材126U、126Lのそれぞれの材質は、単一種の純金属であってもよいが、合金であってもよい。
板材126U、126Lを接合する方法は特に限定されず、たとえば、接着や熱融着を適用することが可能であり、本実施形態では、拡散接合を適用することが可能である。たとえば、上記した銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス等を用いた構造では、拡散接合によって板材126U、126Lを接合できる。
図3~図6に示すように、板材126Uのマイクロチャネル部128には、2つの出入孔140が板厚方向に貫通して形成されている。これらの出入孔140は、ヒートシンクブロック116に形成された連通孔142を通じて、循環流路120と連通している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
ポンプ122の駆動により、図2に矢印F1で示すように、凝縮器118から、液相の作動流体が第一流路120Fを通って分岐され、蒸発器114A、114Bに流入する。
電子部品108A、108Bの熱は、それぞれ蒸発器114A、114Bに伝わる。蒸発器114A、114Bの内部では、この熱により、液相の作動流体が蒸発し気相となる。蒸発器114A、114B内で生じた気相の作動流体は、第二流路120Sから凝縮器118に流れ、凝縮器118において放熱されて凝縮される。そして、凝縮器118内で生じた液相の作動流体が第一流路120Fから再度蒸発器114に流れる。このような作動流体の循環により、電子部品108の熱が凝縮器118で放熱され、電子部品108が冷却される。
ここで、電子部品108A、108Bの発熱量に差がある場合を考える。ここでは一例として、電子部品108Aの発熱量が、電子部品108Bの発熱量よりも多いとする。この場合、電子部品108Aの熱を受けた蒸発器114Aの内圧が、電子部品108Bの熱を受けた蒸発器114Bの内圧よりも高くなることがある。そして、蒸発器114A内の気相の作動流体が、移動流路124の空洞部133を通って蒸発器114B内へ移動すると共に、蒸発器114B内の液相の作動流体が、移動流路124の上溝136を通って蒸発器114A内へ移動する。移動流路124は上溝136を備えており、液相の作動流体が毛細管現象により、蒸発器114Bから蒸発器114Aへ移動しやすくなる。実質的に、蒸発器114A、114Bを接続する移動流路124がヒートパイプとして動作する。すなわち、蒸発器114Aから蒸発器114Bへの気相の作動流体の移動と、蒸発器114Bから蒸発器114Aへの液相の作動流体の移動(蒸発器114A、114Bの間での相が異なる作動流体の相互移動)が実現される。
本実施形態ではこのように、相対的に高圧の蒸発器114Aから低圧の蒸発器114Bへ気相の作動流体の移動(熱移動)が生じ、蒸発器114A、114Bに流入する熱量の差が低減される。そして、蒸発器114Bからも気相の作動流体が第二流路120Sに排出される。すなわち、発熱量の小さい電子部品108Bから受熱した蒸発器114Bにおいても、気相の作動流体を第二流路120Sへ排出することができる。しかも、本実施形態では、第二流路120Sとは異なる位置で移動流路124が蒸発器114Bに接続されている。蒸発器114Aから排出される作動流体と蒸発器114Bから排出される作動流体とが対向せず、気相の作動流体の逆流や停滞が抑制されるので、蒸発器114Bからの作動流体の排出に抵抗が作用しない。
移動流路124(パイプ部130)は、蒸発器114(マイクロチャネル部128)と一体成形されているので、移動流路124と蒸発器114との間で、熱抵抗が局所的に高くなる部分がなく、効率的に熱を伝えることができる。
上記の説明から分かるように、本実施形態では、蒸発器114A、114Bの間で内部圧力に差が生じても、これらの蒸発器114A、114Bから排出される気相の作動流体の量を均等化できる。これにより、蒸発器114Bからの熱移動による冷却能力の低下を抑制でき、冷却装置112の全体として、冷却効率を高めることができる。
次に、第二実施形態について説明する。第二実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第二実施形態の電子機器及び冷却装置の全体的構造は第一実施形態の電子機器102及び冷却装置112と同様の構造を採りうるので、図示を省略する。
第二実施形態の冷却装置では、図10に示すように、移動流路124において、板材126Uと板材126Lの間に、支柱214が設けられている。図10に示す例では、支柱214のそれぞれは、板材126Lと一体形成されており、先端が板材126U(上溝136を含む)に接触する構造である。支柱214により、板材126Uが支持され、板材126Lと板材126Uの間隔が維持される。
なお、支柱214の数は、1つであっても板材126Uを支持することが可能である。複数の支柱214を設ける構造では、広い範囲にわたって板材126Uを支持できる。
複数の支柱214を設ける構造において、支柱214の位置、本数、間隔等は特に限定されない。図10に示す例では、支柱214は、パイプ部130の延在方向に一定間隔をあけて複数設けられており、板材126Uを偏りなく支持できる。
支柱214の先端は、必ずしも板材126Uに常に接触している必要はない。すなわち、支柱214の先端が隙間をあけて板材126Uに対向していても、板材126Uが下がる(板材126Lに接近する)と支柱214の先端に接触するので、板材126Uが支持される。さらには、支柱214が板材126Uから下方(板材126L)に向けて延出されている構造でもよい。支柱214のそれぞれの形状についても限定されず、円柱状、円筒状、角柱状、等の形状を採り得る。
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態において、第一実施形態と同様の要素、部材等については同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、第三実施形態の電子機器及び冷却装置の全体的構造は第一実施形態の電子機器102及び冷却装置112と同様の構造を採りうるので、図示を省略する。
図11~図13に示すように、第三実施形態の冷却装置では、板材126Uにおいて、第一実施形態の上溝136(図5、図9等参照)に代えて、多孔質体314が設けられている。多孔質体314は、液相の作動流体が毛細管現象によって移動するように設定された多数の空孔を有する部材である。これらの空孔は、多孔質体314の表面に露出すると共に、液相の作動流体が移動するように相互に連続している。この多孔質体314が、マイクロチャネル部128からパイプ部130へ連続して板材126Uに設けられており、蒸発器114A、114Bの内部と移動流路124との間で液相の作動流体が移動する。また、上側の板材126Uの多孔質体314と、下側の板材126Lの平板部132との間の空洞部(第一実施形態の空洞部133参照)を、気相の作動流体が移動する。
多孔質体314の空孔の孔径は、たとえば、0.5mm程度あるいはそれ以下とされる。多孔質体314としては、たとえば、金網状の金属メッシュを積層した構造体や、金属板に穴あけ加工(パンチング)によって空孔を形成したシート材を積層した構造体、金属製の繊維により形成された不織布を用いることができる。さらに、上記した空孔が形成された焼結金属や、セラミックの構造体を用いることができる。あるいは、いわゆる3Dプリンタによって、上記した空孔を有する金属製や樹脂製の構造体を形成してもよい。
なお、第三実施形態においても、第二実施形態と同様の支柱214を有する構造を採り得る。
上記各実施形態では、蒸発器114のそれぞれに、作動流体の出入を可能とする出入孔140(図3~図6、図11、図12等参照)が設けられている。この出入孔140を、ヒートシンクブロック116の連通孔142と連通させることで、蒸発器114への作動流体の出入が可能になっている。蒸発器114に対し、作動流体の出入りを可能とするためのあらたな部材、たとえば作動流体が流れるチューブやパイプを設ける必要がなく、蒸発器114の構造を簡素化できる。
複数の蒸発器114と、これらの蒸発器114どうしを接続する移動流路124とは、2枚の板材126U、126Lを、間に間隙GPを有して接合することで形成される。このように、2枚の板材126U、126Lを用いることで、蒸発器114と移動流路124とが一体的に連続する構造の部材(流路構造体126)を容易に形成できる。
毛細管構造部の例である上溝136及び多孔質体314は、板材126Uではなく、板材126Lに設けられていてもよいし、両方の板材126U、126Lに設けられていてもよい。毛細管構造部は、液相の作動流体を毛細管現象によって流す部位であるので、一方の板材に設けられていればよく、両方の板材に毛細管構造部を設ける構造と比較して、構造を簡素化できると共に、成形が容易である。
毛細管構造部として、溝部(上溝136はその一例である)を設けた構造では、溝部を移動流路124(板材126Uのパイプ部130)と一体化して形成できる。また、溝部が、移動流路124から蒸発器114へ一体的に連続している構造を実現できる。
上位実施形態では、溝部が蒸発器114の内部にも形成されている。これにより、蒸発器114では、溝部が形成されない構造と比較して、液相の作動流体との接触面積が広くなっている。このため、電子部品108の熱を蒸発器114から効率的に作動流体に伝えて、作動流体の蒸発を促進することが可能である。
しかも、蒸発器114の内部では、板材126Uの上溝136だけでなく、板材126Lにも下溝138が形成されている。したがって、蒸発器114の内部に下溝138が形成されない構造と比較して、さらに効率的に、蒸発器114から作動流体に熱を伝えることができる。しかも、下溝138は、上溝136と交差(本実施形態では直交)している。液相の作動流体は溝部にそって濡れ広がりやすいので、2つの溝部が交差する方向に形成されていると、異なる2方向で液相の作動流体が蒸発器114の内部を広がりやすい構造を実現できる。
毛細管構造部として、第一実施形態の上溝136(溝部)に代えて、第三実施形態の多孔質体314を設けた構造では、板材126Uと多孔質体314(毛細管構造部)とが別体であるので、多孔質体314として、各種の物性を有する材料や部材を選択できる。
なお、毛細管構造部を、両方の板材126U、126Lに設けた構造であっても、毛細管構造部が設けられることなく、蒸発器114の間で気相の作動流体が移動する空洞部133を設けることが可能である。また、毛細管構造部としては、溝部(上溝136)と多孔質体314とが排他的に選択されるものではなく、溝部と多孔質体とを併用することも可能である。ただし、溝部及び多孔質体のいずれを用いた構造であっても、2つの蒸発器114のそれぞれの内部から移動流路124の内部まで一体的に毛細管構造部が連続していることが、作動流体の流れの抵抗を低減する観点から好ましい。
図14には、第四実施形態に係る板材126Uが示されている。第四実施形態では、上記の観点から、作動流体の流れ方向と直交するC1方向において、上溝136が形成された部分と多孔質体314が備えられた部分とが存在している。そして、作動流体が流れる矢印F3方向では、上溝136と多孔質体314の両方が、蒸発器114A、114B(マイクロチャネル部128)から移動流路124(パイプ部130)にわたって連続している(分割あるいは分断されていない)構造である。
毛細管構造部としては、上記した溝部や多孔質体314に限定されない。要するに、液相の作動流体が毛細管現象によって濡れ広がることで移動すればよい。たとえば、板材126Uの下面に、多孔質体314の空孔と同様の孔部が形成された構造や、蒸発器114の間で連続する微細な凹凸が設けられた構造でもよい。
板材126U、126Lは同材質であってもよいが、上記実施形態では、一例として、板材126Lは板材126Uよりも高い熱伝導率の材料で形成されている。これにより、電子部品108に近い位置に高い熱伝導率の板材が位置することになるので、効率的に電子部品108の熱が蒸発器114に伝わる。
上記各実施形態において、循環流路120は、第一流路120Fと第二流路120Sとを有する構造である。液相の作動流体を凝縮器118から蒸発器114に流す第一流路120Fと、気相の作動流体を蒸発器114から凝縮器118に流す第二流路120Sと、が分離されている。このため、凝縮器118と蒸発器114と液相の作動流体と気相の作動流体とを分離して、効率的に循環させることができる。
気相の作動流体が流れる第二流路120Sの流路断面積は、液相の作動流体が流れる第一流路120Fの流路断面積よりも大きい。したがって、気相の作動流体をスムーズに蒸発器114から凝縮器118に流すことができる。
液相の作動流体が流れる第一流路120Fにはポンプ122が設けられている。ポンプ122の駆動により、液相の作動流体を凝縮器118から蒸発器へ送ることができ、循環流路120における作動流体の循環を促進できる。
次に、冷却装置の製造方法について説明する。以下では、第一実施形態の冷却装置と、第三実施形態の冷却装置の製造方法を説明するが、たとえば、第二実施形態の冷却装置においても、実施質的には、第一実施形態の冷却装置の製造方法と同様の製造方法により製造できる。
第一実施形態の冷却装置112を製造する場合、まず、所定厚さ(たとえば0.3mm)の銅板を用いて、エッチング加工等により、図5に示す形状の板材126Uを成形する。具体的には、たとえば、銅板に対し、レジストによりパターニングした後、銅板の露出部分をハーフエッチング加工することで、上溝136及び出入孔140を有する板材126Uを形成する。さらに、所定厚さ(たとえば3mm)の銅板を用いて、図8に示す形状の板材126Lに対しエッチング加工を行い、下溝138を有する板材126Lを成形する。
そして、図15に矢印P1で示すように、板材126Uと板材126Lとを、上溝136と下溝138とが対向する向きで厚み方向に貼り合わせ、外縁部134の先端を接合する。これにより、図16に示すように、全体としての厚みT2が0.06mmの流路構造体126を形成する。板材126U、126Lの平板部132の間の間隙GPが、マイクロチャネル部128とパイプ部130として連続すると共に、周囲が外縁部134で閉じられた状態となる。
また、上記の流路構造体126とは別に、循環流路120が接続された複数(本実施形態では2つ)のヒートシンクブロック116を形成する。そして、ヒートシンクブロック116Aにそれぞれ蒸発器114A、114Bを対応付けて、ロウ付け等により接合する。さらに、循環流路120に凝縮器118やポンプ122を取り付けることで、第一実施形態の冷却装置112が得られる。
第三実施形態の冷却装置を製造する場合も、まず、所定厚さ(たとえば0.4mm)の銅板を用いて、図10に示す形状の板材126Uをエッチング加工等により成形する。具体的には、たとえば、銅板に対し、レジストによりパターニングした後、銅板の露出部分をエッチングする。ただし、板材126Uに上溝136は形成せず、外縁部134の内側に、外縁部134で囲われた凹部を形成する。そして、多孔質体314、たとえば、繊維径0.03mmのステンレス製の不織布を、凹部に、外縁部134と同じ高さ(たとえば0.03mm)で配置することで、多孔質体314を有する板材126Uを形成する。さらに、所定厚さ(たとえば3mm)の銅板を用いて、図8に示す形状の板材126Lに対しエッチング加工を行い、下溝138を有する板材126Lを成形する。
そして、板材126Uと板材126Lとを、多孔質体314と下溝138とが対向する向きで厚み方向に貼り合わせ、外縁部134の先端を接合して、流路構造体126を形成する。板材126U、126Lの平板部132の間の間隙GPが、マイクロチャネル部128とパイプ部130として連続すると共に、周囲が外縁部134で閉じられた状態となる。
以降は、第一実施形態の冷却装置112の製造方法と同様に、ヒートシンクブロック116にそれぞれ蒸発器114A、114Bを対応付けて、ロウ付け等により接合する。さらに循環流路120に凝縮器118やポンプ122を取り付けることで、第三実施形態の冷却装置が得られる。
なお、第二実施形態の冷却装置のように、支柱214を有する構造では、たとえば、板材126Uをエッチング加工により形成する際に、支柱214も同時に形成すればよい。
上記した冷却装置112の製造方法では、一方の板材126Uに、毛細管構造部の一例である上溝136又は多孔質体314を設け、この板材126Uと、他方の板材126Lとを、間隙GPを有して厚み方向に接合している。これにより、内部に微細な構造部分である毛細管構造部を備えた移動流路124を、蒸発器114A、114Bと一体で容易に形成できる。
上記各実施形態では、蒸発器114が2つの構造を例示したが、以下の各変形例に示すように、蒸発器114は3つ以上であってもよい。たとえば、冷却対象である電子部品の数に合わせて、蒸発器114の数を設定できる。以下の各変形例において、蒸発器114及び移動流路124の具体的構造は、各実施形態のいずれの構造も採り得る。
図17には、第一変形例の冷却装置412を備えた電子装置402が示されている。第一変形例の冷却装置412では、3つの電子部品108C、108D、108Eに対応して配置された3つの蒸発器114C、114D、114Eを有している。これら3つの蒸発器114C、114D、114Eは、筐体104の長手方向(矢印L方向)に所定の間隔をあけて配置され、筐体104の幅方向(矢印W方向)には互いにずれた位置に配置されている。
第一変形例では、隣り合う蒸発器114どうしが、移動流路124で接続されている。具体的には、蒸発器114Cと蒸発器114Dとが移動流路124Cで接続され、蒸発器114Dと蒸発器114Eとが移動流路124Dで接続されている。したがって、第一変形例では、蒸発器114C、114Dの間で内部圧力に差が生じると、移動流路124Cによって蒸発器114C、114D間で作動流体の相互移動が実現される。また、蒸発器114D、114Eの間で内部圧力に差が生じると、移動流路124Dによって蒸発器114D、114E間で作動流体の相互移動が実現される。
図18には、第二変形例の冷却装置512を備えた電子装置502が示されている。第二変形例の冷却装置512では、3つの電子部品108F、108G、108Hに対応して配置された3つの蒸発器114F、114G、114Hを有している。これら3つの蒸発器114F、114G、114Hは、筐体104の長手方向(矢印L方向)に所定の間隔をあけて(又はずれて)配置されている。また、筐体104の幅方向(矢印W方向)では、蒸発器114Fと蒸発器114Hが同位置で、蒸発器114Gがずれた位置に配置されている。
第二変形例では、移動流路124が、接合点124Jから三叉状に延出されて、蒸発器114F、114G、114Hに接続されている。すなわち、3つの蒸発器114F、114G、114Hが、移動流路124によって相互に接続された構造である。したがって、第二変形例では、3つの蒸発器114F、114G、114Hのうち、相対的に内部圧力が最も高い蒸発器114から最も低い蒸発器114への気相の作動流体の移動と、逆方向への液相の作動流体の移動とが生じる。たとえば、蒸発器114Fの内部圧力が最も高く、蒸発器114Hの内部圧力が最も低い場合は、蒸発器114Fから蒸発器114Hへの気相の作動流体の移動と、その逆方向への液相の作動流体の移動とが生じる。また、中間の内部圧力である蒸発器114Gについては、他の蒸発器114F、114Hとの差圧に応じて、気相の作動流体及び液相の作動流体が移動する。
上記各実施形態(変形例を含む)において、移動流路124(パイプ部130)および蒸発器114(マイクロチャネル部128)の具体的な形状や寸法は、上記したものに限定されない。たとえば、冷却装置112に求められる冷却能力、具体的には蒸発器114から凝縮器118への熱輸送量や熱輸送距離、冷却装置112の全体での配管構造や電子部品108の各種部材の配置構造、凝縮器118の放熱性能等に応じて最適化できる。
上記各実施形態では、毛細管構造部と空洞部とが1つの移動流路124(パイプ部130)に設けられている例を挙げているが、毛細管構造部と空洞部とがそれぞれ別々のパイプに設けられ、これらのパイプ全体として移動流路をなす構造としてもよい。
本願の電子機器102としては、たとえば、サーバやコンピュータを挙げることができ、さらには、入力された信号を変換して出力する信号変換装置や、電気信号や光信号を中継する信号中継装置等を挙げることができる。
以上、本願の開示する技術の実施形態について説明したが、本願の開示する技術は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
本明細書は、以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
受熱により液相の作動流体が蒸発する複数の蒸発器と、
放熱により気相の前記作動流体が凝縮する凝縮器と、
複数の前記蒸発器を並列で前記凝縮器と接続し前記作動流体が前記蒸発器と前記凝縮器との間で循環する循環流路と、
複数の前記蒸発器のそれぞれと一体成形されて前記蒸発器どうしを接続し、前記蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動し、前記毛細管構造部以外の空洞部によって気相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動する移動流路と、
を有する冷却装置。
(付記2)
前記蒸発器に、前記循環流路と連通し前記作動流体の出入りを可能にする出入孔が設けられる付記1に記載の冷却装置。
(付記3)
複数の前記蒸発器と前記蒸発器どうしを接続する前記移動流路とが、2枚の板材を間に間隙を有して厚み方向に接合し形成されている付記1又は付記2に記載の冷却装置。
(付記4)
前記毛細管構造部が、2枚の前記板材の少なくとも一方に設けられる付記3に記載の冷却装置。
(付記5)
前記毛細管構造部が、前記板材に形成され複数の前記蒸発器の内部から前記移動流路の内部へ連続する溝部を含む付記4に記載の冷却装置。
(付記6)
前記溝部が2枚の前記板材の一方に設けられ、
2枚の前記板材の他方における複数の前記蒸発器の内部には前記溝部と交差する方向の第二溝部が設けられる付記5に記載の冷却装置。
(付記7)
前記毛細管構造部が、前記板材に配置され複数の前記蒸発器の内部から前記移動流路の内部へ連続する多孔質体を含む付記4に記載の冷却装置。
(付記8)
前記間隙に、2枚の前記板材の一方から他方へ延在する支柱が設けられる付記3~付記7のいずれか1つに記載の冷却装置。
(付記9)
前記支柱が、前記移動流路の長手方向に沿って複数設けられる付記8に記載の冷却装置。
(付記10)
2枚の前記板材のうち発熱部品に近い位置に配置される板材が、前記発熱部品から遠い位置に配置される前記板材よりも高い熱伝導率を有する付記3~付記9のいずれか1つに記載の冷却装置。
(付記11)
前記循環流路が、
前記凝縮器から複数の前記蒸発器のそれぞれへ前記液相の前記作動流体が流れる第一流路と、
複数の前記蒸発器のそれぞれから前記凝縮器へ前記気相の前記作動流体が流れる第二流路と、
を含む付記1~付記10のいずれか1つに記載の冷却装置。
(付記12)
前記第二流路の流路断面積が前記第一流路の流路断面積よりも大きい付記11に記載の冷却装置。
(付記13)
前記第一流路に設けられる送液装置を有する付記11又は付記12に記載の冷却装置。
(付記14)
複数の発熱部品と、
複数の前記発熱部品からの受熱により液相の作動流体が蒸発する複数の蒸発器と、放熱により気相の前記作動流体が凝縮する凝縮器と、複数の前記蒸発器を並列で前記凝縮器と接続し前記作動流体が循環する循環流路と、複数の前記蒸発器のそれぞれと一体成形されて前記蒸発器どうしを接続し、前記蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動し、前記毛細管構造部以外の空洞部によって気相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動する移動流路と、を有する冷却装置と、
を有する電子機器。
(付記15)
受熱により液相の作動流体が蒸発する複数の蒸発器と、
放熱により気相の前記作動流体が凝縮する凝縮器と、
複数の前記蒸発器を並列で前記凝縮器と接続し前記作動流体が循環する循環流路と、
2枚の板材を接合し形成され、複数の前記蒸発器のそれぞれと一体成形されて前記蒸発器どうしを接続し、前記蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動し、前記毛細管構造部以外の空洞部によって気相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動する移動流路と、
を有する冷却装置の製造方法であって、
一方の前記板材に前記毛細管構造部を設け、他方の前記板材との間の前記毛細管構造部を位置させると共に間隙を有して厚み方向に接合することで前記移動流路を形成する冷却装置の製造方法。
102 電子機器
108 電子部品(発熱部品の一例)
112 冷却装置
114 蒸発器
116 ヒートシンクブロック
118 凝縮器
120 循環流路
120F 第一流路
120S 第二流路
122 ポンプ(送液装置の一例)
124 移動流路
126L、126U 板材
128 マイクロチャネル部
130 パイプ部
133 空洞部
136 上溝(溝部、毛細管構造部の一例)
138 下溝(第二溝部の一例)
214 支柱
314 多孔質体(毛細管構造部の一例)
402 電子装置
412 冷却装置
502 電子装置
512 冷却装置

Claims (8)

  1. 受熱により液相の作動流体が蒸発する複数の蒸発器と、
    放熱により気相の前記作動流体が凝縮する凝縮器と、
    複数の前記蒸発器を並列で前記凝縮器と接続し前記作動流体が前記蒸発器と前記凝縮器との間で循環する循環流路と、
    複数の前記蒸発器のそれぞれと一体成形されて前記蒸発器どうしを接続し、前記蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動し、前記毛細管構造部以外の空洞部によって気相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動する移動流路と、
    を有する冷却装置。
  2. 複数の前記蒸発器と前記蒸発器どうしを接続する前記移動流路とが、2枚の板材を間に間隙を有して厚み方向に接合し形成されている請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記毛細管構造部が、2枚の前記板材の少なくとも一方に設けられる請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記毛細管構造部が、前記板材に形成され複数の前記蒸発器の内部から前記移動流路の内部へ連続する溝部を含む請求項3に記載の冷却装置。
  5. 前記溝部が2枚の前記板材の一方に設けられ、
    2枚の前記板材の他方における複数の前記蒸発器の内部には前記溝部と交差する方向の第二溝部が設けられる請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記毛細管構造部が、前記板材に配置され複数の前記蒸発器の内部から前記移動流路の内部へ連続する多孔質体を含む請求項3に記載の冷却装置。
  7. 複数の発熱部品と、
    複数の前記発熱部品からの受熱により液相の作動流体が蒸発する複数の蒸発器と、放熱により気相の前記作動流体が凝縮する凝縮器と、複数の前記蒸発器を並列で前記凝縮器と接続し前記作動流体が循環する循環流路と、複数の前記蒸発器のそれぞれと一体成形されて前記蒸発器どうしを接続し、前記蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動し、前記毛細管構造部以外の空洞部によって気相の前記作動流体が前記蒸発器の間で移動する移動流路と、を有する冷却装置と、
    を有する電子機器。
  8. 受熱により液相の作動流体が蒸発する複数の蒸発器と、
    放熱により気相の前記作動流体が凝縮する凝縮器と、
    前記複数の蒸発器を並列で前記凝縮器と接続し前記作動流体が循環する循環流路と、
    第1の板材と第2の板材とを接合し形成され、前記複数の蒸発器のそれぞれと一体成形されて前記複数の蒸発器相互に接続し、前記複数の蒸発器の内部から連続する毛細管構造部によって液相の前記作動流体が前記複数の蒸発器の間で移動し、前記毛細管構造部以外の空洞部によって気相の前記作動流体が前記複数の蒸発器の間で移動する移動流路と、
    を有する冷却装置の製造方法であって、
    前記第1の板材に前記毛細管構造部を設け、前記第1の板材前記第2の板材との間に前記毛細管構造部を位置させると共に前記第1の板材と前記第2の板材との間で前記毛細管構造部以外の間隙を前記空洞部として前記第1の板材と前記第2の板材とを厚み方向に接合することで前記移動流路を形成する冷却装置の製造方法。
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