JP6863058B2 - ヒートパイプ及び電子機器 - Google Patents

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Description

本明細書開示の発明は、ヒートパイプ及び電子機器に関する。
スマートフォンやタブレット端末等の小型、薄型の電子機器において使用される発熱部品(熱源)に対し、その熱を移動するために、ヒートパイプが用いられることがある。ヒートパイプの内部には作動流体が封入されており、熱源の熱によって蒸気となった作動流体がパイプ内を流動する。そして、熱源から離れた部位(凝縮部)において蒸気が凝縮して再び液化する。パイプ内には、ウィックと呼ばれる多孔質構造が設けられており、液化した作動流体が多孔質構造の毛細管力によって蒸発領域(蒸発部)に戻される。このように、ヒートパイプは、作動流体が相変化を繰り返し、ハイプ内を循環することで熱を移動させることができる。
昨今では、小型、薄型の電子機器へ搭載すべく、シート型ヒートパイプ(例えば、特許文献1参照)や、薄型シート状ヒートパイプ(例えば、特許文献2参照)も提案されるようになってきている。
特開2015−59693号公報 特開2004−28557号公報
ところで、ヒートパイプは、その薄型化に伴い作動流体が移動する流路径が小さくなる。流路径が小さくなると、作動流体、特に気相の作動流体の流動抵抗が増加する。すなわち、流路内で圧力損失が増大する。従来のヒートパイプでは、液相の作動流体と気相の作動流体が、共通の流路内を移動するため、流路径の縮小に伴って作動流体の流動抵抗が増加しやすい。特許文献1や特許文献2も、気相の作動流体が移動する流路にウィックが形成されていたり、毛細管力を発揮する部材が蒸気流路に面した状態で設置されたりしている。このため、液相の作動流体が気相の作動流体の流路に染み出ることが想定され、染み出た液相の作動流体が気相の作動流体の移動を妨げることが懸念される。
1つの側面では、本明細書開示のヒートパイプ及び電子機器は、ヒートパイプの薄型化を図りつつ、効率的な熱輸送を実現することを課題とする。
本明細書開示のヒートパイプは、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の前記作動流体を凝縮させる凝縮部と、前記蒸発部と前記凝縮部とを接続し、前記凝縮部から前記蒸発部への前記作動流体の輸送が行われる第1の流路と、前記蒸発部から前記凝縮部への前記作動流体の輸送が行われる第2の流路と、を含む熱輸送管とを備え前記熱輸送管は、前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第1の流路の少なくとも一部を構成する第1の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第1の周壁部と、を含む第1の層と、前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第2の流路の少なくとも一部を構成する第2の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第2の周壁部と、を含む第2の層と、前記第1の流路と前記第2の流路とを仕切る仕切板部を備え、前記第1の層と前記第2の層との間に配置された第3の層と、を含み、前記第1の周壁部は、前記仕切板部の第1の面に接合され、前記第2の周壁部は、前記仕切板部の前記第1の面の裏面となる第2の面に接合され、前記第1の流路と前記第2の流路とは、前記蒸発部及び前記凝縮部において連通状態とされている。
本明細書開示の電子機器は、発熱する電子素子が実装された基板と、前記電子素子から熱を奪い、前記電子素子を冷却するヒートパイプと、を備えた電子機器であって、前記ヒートパイプは、液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、気相の前記作動流体を凝縮させる凝縮部と、前記蒸発部と前記凝縮部とを接続し、前記凝縮部から前記蒸発部への前記作動流体の輸送が行われる第1の流路と、前記蒸発部から前記凝縮部への前記作動流体の輸送が行われる第2の流路と、を含む熱輸送管とを備え前記熱輸送管は、前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第1の流路の少なくとも一部を構成する第1の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第1の周壁部と、を含む第1の層と、前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第2の流路の少なくとも一部を構成する第2の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第2の周壁部と、を含む第2の層と、前記第1の流路と前記第2の流路とを仕切る仕切板部を備え、前記第1の層と前記第2の層との間に配置された第3の層と、を含み、前記第1の周壁部は、前記仕切板部の第1の面に接合され、前記第2の周壁部は、前記仕切板部の前記第1の面の裏面となる第2の面に接合され、前記第1の流路と前記第2の流路とは、前記蒸発部及び前記凝縮部において連通状態とされている。
本明細書開示のヒートパイプ及び電子機器によれば、ヒートパイプの薄型化を図りつつ、効率的な熱輸送を実現することができる。
図1は第1実施形態のヒートパイプを搭載した電子機器を模式的に示す説明図である。 図2は第1実施形態のヒートパイプの斜視図である。 図3(A)〜図3(C)は第1実施形態のヒートパイプの内部構造を示す説明図である。 図4は図3のA−A線に対応する位置における熱輸送管の断面図である。 図5(A)は液相作動流体保持部の拡大図であり、図5(B)は蒸発促進部の拡大図である。 図6(A)は第2実施形態における第1の流路を示す説明図であり、図6(B)は図3のA−A線に対応する位置における熱輸送管の断面図である。 図7(A)は第3実施形態における第1の流路を示す説明図であり、図7(B)は図3のA−A線に対応する位置における熱輸送管の断面図である。 図8(A)〜図8(C)は第4実施形態のヒートパイプの内部構造を示す説明図である。 図9は支柱部の形状の一例を示す説明図である。 図10は蒸発部に支柱部と多孔質体を設けた例を示す説明図である。 図11(A)は液相作動流体保持部の他の形態を示す説明図であり、図11(B)は蒸発促進部の他の形態を示す説明図である。 図12は蒸発促進部のさらに他の形態を示す説明図である。 図13はヒートパイプの他の形態を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して第1実施形態のヒートパイプ10及びこれを搭載した電子機器100について説明する。図1は第1実施形態のヒートパイプを搭載した電子機器を模式的に示す説明図である。図2は第1実施形態のヒートパイプの斜視図である。
本実施形態における電子機器100は、スマートフォンであるが、これに限定されず、例えば、タブレット端末等、他の電子機器であってもよい。電子機器100は、筐体101内に基板102を備えている。基板102には、電子素子103が実装されている。電子素子103は、CPU(Central Processing Unit)であり、使用時に発熱する。電子機器100は、この電子素子103から熱を奪い、冷却すべく、ヒートパイプ10を備える。なお、ヒートパイプ10は、他の電子素子、発熱素子を冷却するように設置してもよい。
ヒートパイプ10は、蒸発部12と凝縮部13と、これらを接続する熱輸送管11を備えている。ヒートパイプ10内には、作動流体が封入されている。本実施形態における作動流体は、水であるが、エタノール等、冷媒として使用することができる、従来公知の作動流体を用いることができる。作動流体は、ヒートパイプ10内で気相と液相との間で相変化を繰り返し、熱の輸送を行う。
蒸発部12は、液相の作動流体を蒸発させる部位である。一方、凝縮部13は、気相の作動流体を凝縮する部位である。蒸発部12は、電子素子103と接触させて配置されることで、液相の作動流体を蒸発させ、蒸気に変換する。凝縮部13は、電子機器100における任意の放熱部に設置されることで、気相の作動流体を液相に変換する。凝縮部13には、放熱効率を高めるための放熱板14が設けられている。
熱輸送管11は、作動流体を蒸発部12と凝縮部13との間で移動させ、これにより、熱輸送を行う。図1や図2に示すヒートパイプ10が備える熱輸送管11は、屈曲しているが、熱輸送管11の形状は、これに限定されるものではなく、ヒートパイプ10の設置レイアウトに応じて種々変更することができる。
このようなヒートパイプ10は、層状に配置した複数の板状の部材を拡散接合することによって形成されている。
つぎに、図3(a)乃至図5を参照して、ヒートパイプ10につき、より詳細に説明する。図3(A)〜図3(C)は第1実施形態のヒートパイプの内部構造を示す説明図である。図4は図3のA−A線に対応する位置における熱輸送管の断面図である。図5(A)は液相作動流体保持部の拡大図であり、図5(B)は蒸発促進部の拡大図である。
ヒートパイプ10は、上述のように層状に配置した複数の板状の部材を拡散接合することで形成されている。ここで、図3(A)〜図3(C)は、拡散接合前の各層を示している。なお、図1及び図2に描かれたヒートパイプ10における熱輸送管11は、屈曲形状を有していたが、図3(A)〜図3(C)では、説明の都合上、熱輸送管11を形成する部分を直線的に描いている。このように、各図間で形状が異なっているが、共通する構成要素については、図面中、共通の参照番号を付している。
拡散接合される前のヒートパイプ10は、図3(A)〜図3(C)に示すように、第1の層15、第2の層17及び第3の層19を備える。
第1の層15は、流路形成部151を備えている。流路形成部151には、凝縮部13から蒸発部12へ向かって液相の作動流体を流す凹状の第1の流路151aが形成されている。流路形成部151の一端部には、凹状の液相作動流体貯留部152が設けられている。液相作動流体貯留部152は、蒸発部12の一部となる。また、液相作動流体貯留部152は、第1の流路151aと連続している。流路形成部151の他端部は、液相の作動流体が流れ始める出発端部153となっている。出発端部153は、凝縮部13の一部となる。第1の流路151aには、矢示16のように液相の作動流体が流れる。
第1の層15は、ハーフエッチング加工されることにより、凹状となる第1の流路151a及び液相作動流体貯留部152と、これらを囲う周壁部15aを備えている。周壁部15aには、第1の流路151aと外部とを連通する作動流体注入部151a1が形成されている。この作動流体注入部151a1もハーフエッチング加工により形成されている。なお、作動流体注入部151a1は、作動流体注入後、カシメによって、その入口が閉じられる。
第2の層17は、流路形成部171を備えている。流路形成部171には、蒸発部12から凝縮部13へ向かって気相の作動流体を流す凹状の第2の流路171aが形成されている。流路形成部171の一端部には、凹状の蒸発促進部172が設けられている。蒸発促進部172は、蒸発部12の一部となる。また、蒸発促進部172は、第2の流路171aと連続している。流路形成部171の他端部は、気相の作動流体の流れの終端となる終着端部173となっている。終着端部173は、凝縮部13の一部となる。第2の流路171aには、矢示18のように気相の作動流体が流れる。
図5(B)を参照すると、蒸発部12の一部となる蒸発促進部172には、複数のフィンが設けられることによって形成された作動流体吸い上げ部172aが設けられている。作動流体吸い上げ部172aは、複数のフィンの間隔を密にすることで、毛細管力を発揮することができるようにされている。作動流体吸い上げ部172aは、その毛細管力により、液相の作動流体を吸い上げ、保持することができる。また、複数のフィンを設けることで、表面積を拡大し、作動流体への伝熱効率を向上させることができる。
蒸発促進部172には、複数の作動流体吸い上げ部172aが設けられている。隣接する作動流体吸い上げ部172aの間にはグルーブ172bが形成されている。作動流体吸い上げ部172aの間隔、すなわち、グルーブ172bの幅は、作動流体吸い上げ部172aにおけるフィンの間隔よりも広い間隔に設定されている。このようなグルーブ172bは、蒸発部12において液相から気相へ変化し、蒸気となった作動冷媒が通過し易くなるように設けられている。蒸発部12において発生した蒸気は、グルーブ172bを通じて、スムーズに第2の流路171aに流入することができる。
なお、作動流体吸い上げ部172aに含まれるフィンは、それぞれ熱輸送管11に向かって直線的に延在している。
第2の層17は、ハーフエッチング加工されることにより、凹状となる第2の流路171a、作動流体吸い上げ部172a及びグルーブ172bと、これらを囲う周壁部17aを備えている。
なお、ヒートパイプ10が電子機器100に設置されるとき、蒸発促進部172が設けられた側が電子素子103に接触した状態とされる。
第3の層19は、仕切板部191を備えている。第3の層19の一端部には、液相作動流体保持部192が設けられている。液相作動流体保持部192は、蒸発部12の一部となる。液相作動流体保持部192は、蒸発部12において、第1の流路151aと連続する部分(液相作動流体貯留部152)と第2の流路171aと連続する部分(蒸発促進部172)との間に設けられている。これにより、液相作動流体保持部192は、液相作動流体貯留部152と蒸発促進部172を介して、第1の流路151aと第2の流路171aとを連通させている。第3の層19の他端部には、第1の流路151aの出発端部153と第2の流路171aの終着端部173とを連通させる連通孔193が設けられている。
図4に示すように、仕切板部191は、第1の層15乃至第3の層19が接合されたときに、熱輸送管11の内部において、第1の流路151aと第2の流路171aとを仕切る。また、第3の層19は、液相作動流体保持部192を備えることで、蒸発部12において第1の流路151aと第2の流路171aとを連通状態としている。さらに、第3の層19は、連通孔193を備えることで、凝縮部13において第1の流路151aと第2の流路171aとを連通状態としている。これにより、作動流体が循環する経路が形成されている。
図5(A)を参照すると、液相作動流体保持部192には、横リブ部192aと縦リブ部192bが格子状に配置されており、横リブ部192aと縦リブ部192bとに囲まれた複数のスリット192cが形成されている。スリット192cは、液相の作動流体を保持することができる。
このようなスリット192cや、連通孔193は、エッチング加工によって形成されている。
これらの第1の層15、第2の層17及び第3の層19は、第3の層19を第1の層15と第2の層17との間に配置し、第1の層15と第2の層17をそれぞれ図3(A)及び図3(C)に表れた面を対向させるようにして、接合される。これらの層の接合には、拡散接合が用いられる。
ここで、本実施形態のヒートパイプ10の製造方法の一例を、各部の寸法の一例を交えつつ説明する。
図3(A)に示す第1の層15は、厚さ0.2mmの銅薄板を加工することで形成される。具体的に、凹状の第1の流路151aと液相作動流体貯留部152の形状に合わせてレジストでパターニングした後、露出した銅をエッチング加工する。ここで、第1の流路151aの幅は、4mmとし、その深さが、0.15mmとなるようにハーフエッチング加工とする。作動流体注入部151a1も同様に形成する。
図3(C)に示す第2の層17は、厚さ0.2mmの銅薄板を加工することで形成される。具体的に、作動流体吸い上げ部172a、グルーブ172bを備えた蒸発促進部172と第2の流路171aの形状に合わせてレジストでパターニングした後、露出した銅をエッチング加工する。ここで、第1の流路151aの幅は、4mmとし、その深さが、0.15mmとなるようにハーフエッチング加工とする。
図3(B)に示す第3の層19は、厚さ0.2mmの銅薄板を加工することで形成される。スリット192cや連通孔193は、エッチング加工で形成される。
このようにして各々加工された第1の層15乃至第3の層19を積層し、拡散接合する。そして、作動流体注入部151a1から内部を真空排気後、内部に作動液体としての水を注入する。これにより、厚さ0.6mmの薄型のヒートパイプ10を完成させることができる。
本実施形態のヒートパイプ10は、液相の作動流体が流れる第1の流路151aと、気相の作動流体が流れる第2の流路171aとが仕切板部191で仕切られている。このため、気相の作動流体である蒸気と、液相の作動流体とが同一の流路内で対向することがなく、作動流体の流動抵抗が増大することがない。
また、本実施形態のヒートパイプ10は、蒸発部12に液相作動流体貯留部152、液相作動流体保持部192や作動流体吸い上げ部172aを備える。これらの部分に液相の作動流体が保持されることで、電子機器100の姿勢にかかわらず、蒸発部12におけるドライアウトを抑制することができる。例えば、凝縮部13が重力方向に対して蒸発部12よりも下方に位置するような姿勢、いわゆるトップヒート姿勢となっても適切な熱輸送を行うことができる。
なお、液相作動流体貯留部152、液相作動流体保持部192や作動流体吸い上げ部172aは、いずれも単独でも液相の作動流体を保持する機能を有するため、必ずしも、これらの部分を全て備えていなければならないわけではない。従って、これらの部分を単独で、又は、任意に組み合わせて採用することができる。
本実施形態のヒートパイプ10は、蒸発促進部172にグルーブ172bを備える。これにより、気相となった作動流体を速やかに第2の流路171aに送り込むことができ、作動流体のスムーズな循環を促すことができる。
また、本実施形態のヒートパイプ10、作動流体を循環させて冷却をするため、銅や、アルミニウム、マグネシウム合金等の単なる金属板、フィルムやシート状の熱拡散材料を用いた場合と比較して効率的に熱輸送することができる。
ヒートパイプ10は、非常に薄型に形成することができ、電子機器100の小型、薄型化に資することができる。
(第2実施形態)
つぎに、図6(A)及び図6(B)を参照しつつ、第2実施形態について説明する。図6(A)は第2実施形態における第1の流路を示す説明図であり、図6(B)は図3のA−A線に対応する位置における熱輸送管の断面図である。なお、第1実施形態と共通する構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1の流路151a及び液相作動流体貯留部152に多孔質体20を敷き詰めた熱輸送管111を備える点である。多孔質体20は、液相の作動流体を保持することができる。本実施形態における多孔質体20は、線径0.05mmの銅線を金網状にしたメッシュ材料である。多孔質体20は、ランダムに開口しており、開口部の平均的な直径は0.1mm程度とされている。
多孔質体20は、外部表面に空孔が露出し、かつ、ほとんどすべての空孔が連通した構造であることが望ましい。また、空孔の直径は、0.5mm以下であることが望ましい。多孔質体20は、本実施形態のように、金網状の金属製メッシュを積層してなる構造、あるいは、パンチングによりメッシュ状にした金属製シート材を積層してなる構造体であってもよい。また、焼結金属や微細なセラミックスからなる多孔質体、あるいは3Dプリンタを使用して製造される金属製の多孔体であってもよい。さらに、金属製の繊維質から製造される不織布であってもよい。また、多孔質体20は、従来、ヒートパイプにおいてウィックとして用いられた素材を採用してもよい。
このような多孔質体20を備えることで、液相の作動流体が第1の流路151aや液相作動流体貯留部152に留まり、電子機器100の姿勢変化に対応し、より効果的にドライアウトを抑制することができる。
なお、多孔質体20は、第1の流路151aにのみ敷き詰めてもよい。この場合であっても、液相の作動流体が第1の流路151aに留まり、電子機器100の姿勢変化に対応し、ドライアウトを抑制することができる。
(第3実施形態)
つぎに、図7(A)及び図7(B)を参照しつつ、第3実施形態について説明する。図7(A)は第3実施形態における第1の流路を示す説明図であり、図7(B)は図3のA−A線に対応する位置における熱輸送管の断面図である。なお、第1実施形態、第2実施形態と共通する構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、第3の層19に流路拡張部191aが設けられた熱輸送管112を備えている点である。流路拡張部191aは、第3の層19の第2の層17と対向する側の面に、0.15mmの深さのハーフエッチング加工することで、形成されている。図4を参照すると、第1実施形態において気相の作動流体が流通する第2の流路171aの深さはh1(=0.15mm)である。これに対し、第3実施形態では、第3の層19に流路拡張部191aの深さが加算され、合計の深さはh2(=0.30mm)となっている。これにより、気相の作動流体が流通する流路の断面積が拡大され、その流路における圧力損失を小さくすることができる。
なお、第3実施形態は第1実施形態と異なり、第1の流路151aに多孔質体20を備えているが、これは、第2実施形態と共通する。多孔質体20を備えない第1実施形態に流路拡張部191aを設けた形態としてもよい。
(第4実施形態)
つぎに、図8(A)乃至図9を参照しつつ、第4実施形態について説明する。図8(A)〜図8(C)は第4実施形態のヒートパイプの内部構造を示す説明図である。図9は支柱部の形状の一例を示す説明図である。なお、第1実施形態、第2実施形態と共通する構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
第4実施形態が第1実施形態と異なる点は、まず、第1実施形態の第1の層15に代えて第1の層35を接合している点である。第1の層35は、第1の流路151a及び液相作動流体貯留部152内に複数の円柱状の支柱部355を備える。また、出発端部153側に、放熱板354を備えている点である。
また、第4実施形態は、第1実施形態の第2の層17に代えて第2の層37を接合している点で第1実施形態と異なっている。第2の層37は、第2の流路171a内にその長手方向に沿って延在している壁状の支柱部375を備えている。また、第4実施形態は、終着端部173側に放熱板374を備えている点でも第1実施形態と異なっている。
このように支柱部355や支柱部375を備えることで、ヒートパイプの強度を向上させることができる。また、ヒートパイプは、その製造工程において高い圧力で各層が押し付けられる拡散接合が行われるが、この際、支柱部355、375を備えることで、第1の流路151a、液相作動流体貯留部152や第2の流路171aに凹状の形状を維持しやすくなる。すなわち、流路が潰れることを抑制することができる。
なお、支柱部の形状は、支柱部355や支柱部375の形状に限定されない。支柱部355と支柱部375を入れ替えて設置してもよいし、第1の流路151a、第2の流路171aともに、同一形状の支柱部を採用してもよい。また、支柱部の形状は、できるだけ、作動流体の流れを阻害しないように、図9に示すような雨滴状の支柱部356としてもよい。
また、第4実施形態では、第1の層35が放熱板354を備え、第2の層37が放熱板374を備えている。これにより、凝縮部の両面を平面とすることができ、放熱部への接触面積が確保しやすくなり、放熱効率を高めることができる。
第4実施形態では、放熱板354と放熱板374によって放熱板14を挟み込む態様となる。そこで、第1実施形態における第3の層19に代えて用いられた第3の層39に連通孔193に通じる作動流体注入部14aをエッチング加工によって形成している。エッチング加工された作動流体注入部14aの上下に放熱板354と放熱板374が位置し、拡散接合されることで、作動流体注入部14aを天板部及び底板部を備えた流路とすることができる。なお、作動流体注入部14aは、作動流体注入後、カシメによって、その入口が閉じられる。
(変形例)
つぎに、図10乃至図13を参照しつつ、各部の変形例について説明する。図10は蒸発部に支柱部と多孔質体を設けた例を示す説明図である。図11(A)は液相作動流体保持部の他の形態を示す説明図であり、図11(B)は蒸発促進部の他の形態を示す説明図である。図12は蒸発促進部のさらに他の形態を示す説明図である。図13はヒートパイプの他の形態を示す説明図である。
まず、図10を参照すると、第1の流路151aや液相作動流体貯留部152に支柱部355を設け、さらにその周囲に多孔質体20を敷き詰めている。支柱部355を設け、仮に、その周囲に多孔質体20を敷き詰めないと、支柱部355は、第1の流路151a等を流通する液相の作動流体の流通抵抗を増加させる可能性がある。そこで、多孔質体20を敷き詰めておけば、液相の作動流体は、支柱部355に衝突することなく多孔質体20内を移動することができる。
次に図11(A)を参照すると、液相作動流体保持部192の全域に亘って縦リブ部192dが設けられている。これにより、仕切板部191が延在する方向と一致する方向に延びるスリット192eが形成されている。
また、図11(B)を参照すると、第1実施形態の作動流体吸い上げ部172aに代えて作動流体吸い上げ部172cが設けられている。作動流体吸い上げ部172cでは、フィンが延在する方向が、第2の流路171aに向かう方向と直行する方向となっている。なお、図11(B)に示す例では、第2の流路171aに円柱状の支柱部376が設けられている。
また、図12を参照すると、作動流体吸い上げ部172dが設けられている。作動流体吸い上げ部172dでは、フィンが延在する方向が、第2の流路171aに向かう方向に対して斜めとなる方向となっている。
このように、スリットやフィンが延在する方向は、適宜変更することができる。
なお、上記実施形態では、いずれも第1の層乃至第3の層を同一素材の薄板を用いて成形し、これを拡散接合している。ここで、薄板材料は銅に限らず、ステンレス(SUS)や、その他の合金材料等のエッチング等によるパターン形成および拡散接合に適するものであれば採用することができる。そして、例えば、仕切板部191の熱伝導率は、熱輸送管11の熱伝導率よりも低い設定とすることもできる。すなわち、熱輸送管11を形成することとなる第1の層15及び第2の層17に銅薄板を用い、仕切板部191を備える第3の層19にステンレス薄板を用いることができる。これにより、第1の流路151aと第2の流路171aと断熱効果を高めることができる。すなわち、第2の流路171aを流通する気相の作動流体の熱が第1の流路151aを流通する液相の作動流体に伝わりにくく、温度の低い液相の作動流体を蒸発部12に供給し、蒸発部12における冷却効率を高めることができる。
また、本明細書開示のヒートパイプ、エッチングパターンにより熱輸送管における流路の形状を自在に設計できる。このため、図1や図2に示すように、熱輸送管11を屈曲形状にすることができる。また、図13に示すヒートパイプ50のように、蒸発部52を2か所に設け、共通する凝縮部53を設けるようにしてもよい。蒸発部52と凝縮部53とは、それぞれ熱輸送管51で接続されている。凝縮部53には、放熱板54が設けられている。ただし、凝縮部53には、蒸発部52毎に連通孔593が設けられている。これにより、2つの熱源に対する熱輸送を行うことができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
10 ヒートパイプ
11、111、112 熱輸送管
12 蒸発部
13 凝縮部
14、354、374 放熱板
15、35 第1の層
15a 周壁部
151 流路形成部
151a 第1の流路
152 液相作動流体貯留部
153 出発端部
17、37 第2の層
17a 周壁部
171 流路形成部
171a 第2の流路
172 蒸発促進部
172a 作動流体吸い上げ部
172b グルーブ
173 終着端部
19、39 第3の層
191 仕切板部
191a 流路拡張部
192 液相作動流体保持部
192a 横リブ部
192b 縦リブ部
192c スリット
193、593 連通孔
100 電子機器
102 基板
103 電子素子
20 多孔質体
355、356、375 支柱部

Claims (8)

  1. 液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
    気相の前記作動流体を凝縮させる凝縮部と、
    前記蒸発部と前記凝縮部とを接続し、前記凝縮部から前記蒸発部への前記作動流体の輸送が行われる第1の流路と、前記蒸発部から前記凝縮部への前記作動流体の輸送が行われる第2の流路と、を含む熱輸送管とを備え、
    前記熱輸送管は、
    前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第1の流路の少なくとも一部を構成する第1の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第1の周壁部と、を含む第1の層と、
    前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第2の流路の少なくとも一部を構成する第2の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第2の周壁部と、を含む第2の層と、
    前記第1の流路と前記第2の流路とを仕切る仕切板部を備え、前記第1の層と前記第2の層との間に配置された第3の層と、を含み、
    前記第1の周壁部は、前記仕切板部の第1の面に接合され、前記第2の周壁部は、前記仕切板部の前記第1の面の裏面となる第2の面に接合され、
    前記第1の流路と前記第2の流路とは、前記蒸発部及び前記凝縮部において連通状態とされたヒートパイプ。
  2. 前記第1の流路に、前記液相の作動流体を保持する多孔質体を備えた請求項1に記載のヒートパイプ。
  3. 前記仕切板部の前記第2の流路に面する側に、流路拡張部を備えた請求項1又は2に記載のヒートパイプ。
  4. 前記蒸発部は、
    前記第1の層を前記熱輸送管の延伸方向に沿って延長させた部分に形成され、前記第1の凹部に連通する第3の凹部と、
    前記第2の層を前記熱輸送管の延伸方向に沿って延長させた部分に形成され、前記第2の凹部に連通する第4の凹部と、
    前記第4の凹部内に設けられ、前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成された複数のフィンと、
    前記第3の層を前記熱輸送管の延伸方向に沿って延長させた部分に形成され、前記複数のフィンの延伸方向と交差する方向に延伸する複数のスリットと、
    を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  5. 前記フィンの間隔を密に設定した作動流体吸い上げ部と、当該作動流体吸い上げ部の間に、前記作動流体吸い上げ部における前記フィンの間隔よりも広い間隔に設定されたグルーブをさらに備えた請求項4に記載のヒートパイプ。
  6. 前記蒸発部において、前記第1の流路と連続する部分と前記第2の流路と連続する部分との間に、液相作動流体保持部を備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  7. 前記仕切板部の熱伝導率は、前記熱輸送管の熱伝導率よりも低い請求項1乃至6のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  8. 発熱する電子素子が実装された基板と、
    前記電子素子から熱を奪い、前記電子素子を冷却するヒートパイプと、を備えた電子機器であって、
    前記ヒートパイプは、
    液相の作動流体を蒸発させる蒸発部と、
    気相の前記作動流体を凝縮させる凝縮部と、
    前記蒸発部と前記凝縮部とを接続し、前記凝縮部から前記蒸発部への前記作動流体の輸送が行われる第1の流路と、前記蒸発部から前記凝縮部への前記作動流体の輸送が行われる第2の流路と、を含む熱輸送管とを備え、
    前記熱輸送管は、
    前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第1の流路の少なくとも一部を構成する第1の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第1の周壁部と、を含む第1の層と、
    前記熱輸送管の延伸方向に沿って形成され、前記第2の流路の少なくとも一部を構成する第2の凹部と、前記熱輸送管の外壁の少なくとも一部を構成する第2の周壁部と、を含む第2の層と、
    前記第1の流路と前記第2の流路とを仕切る仕切板部を備え、前記第1の層と前記第2の層との間に配置された第3の層と、を含み、
    前記第1の周壁部は、前記仕切板部の第1の面に接合され、前記第2の周壁部は、前記仕切板部の前記第1の面の裏面となる第2の面に接合され、
    前記第1の流路と前記第2の流路とは、前記蒸発部及び前記凝縮部において連通状態とされた電子機器。
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