JP7151455B2 - エンジンの排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、気筒が形成されたエンジン本体と気筒から排出された排気ガスが流通する排気通路とを備えるエンジンの排気装置に関する。
エンジンの排気装置として、下記特許文献1のものが知られている。この特許文献1の排気装置では、排気通路の途中部にターボ過給機のタービンが設けられるとともに、タービンよりもさらに下流側の排気通路に三元触媒を含む触媒装置が設けられている。また、タービンとエンジン本体との間に位置する部分の排気通路には、当該排気通路内に外部から空気(二次空気)を導入するための二次空気供給通路が接続されている。
特開2013-167188号公報
特許文献1のように、排気通路内に二次空気が導入されれば、排気ガス中の未燃成分(HC等)と二次空気との酸化反応を生じさせることができる。そして、この反応熱によって、二次空気の導入位置よりも下流側における排気ガスの温度を上昇させて、触媒の活性化を促進することができる。
ここで、排気ガスの温度が低いときは前記の酸化反応を十分に生じさせることができない。これより、排気通路のより上流側の部位であって排気ガスの温度が高温に維持される部位に二次空気が供給されるのが望ましい。しかしながら、排気行程の開始直後は、気筒から高圧の排気ガスが排出されることで排気通路の上流側の部位の圧力は非常に高くなる。そのため、この場合には、排気通路の上流側の部位に外部から二次空気を導入するのが困難となり、未燃の成分を適切に酸化反応させることができない。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、排気通路に導入される空気により排気ガス中の未燃成分を効果的に酸化させることができるエンジンの排気装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、気筒が形成されたエンジン本体と、前記気筒から排出された排気ガスが流通する排気通路と、前記排気通路に設けられて前記排気ガスを浄化するための触媒を含む触媒装置と、前記触媒装置よりも上流側の前記排気通路の内側に外部から空気を導入する上流側空気導入部と、前記上流側空気導入部によって空気が導入される部分よりも下流側の前記排気通路の内側に外部から空気を導入する下流側空気導入部とを備え、前記エンジン本体には、前記排気通路の上流端部を構成する排気ポートが形成されており、前記上流側空気導入部は、前記排気ポートと連通する通路が内側に形成された上流側管部と、当該上流側管部の外周面に形成されて当該上流側管部の内側に空気を取り込むための上流側取込部と、当該上流側取込部から前記排気ポートの内側まで延びて当該上流側取込部から取り込まれた空気を前記排気ポート内に案内する案内部とを有する、ことを特徴とするものである(請求項1)。
本発明では、排気通路の上下流方向の互いに異なる位置に排気通路に空気を導入するための空気導入部がそれぞれ設けられている。そのため、まだ高温に維持されている排気ガスに上流側の空気導入部から空気を導入することができ、空気と未燃成分との酸化反応を促進できる。そして、排気行程の開始直後に気筒から排出された排気ガスであって上流側の空気導入部から空気を供給するのが困難な排気ガスに対しては、排気行程が開始してから所定の時間が経過してこの排気ガスが下流側に移動したとき、および、排気通路内の圧
力が低下したときに、下流側の空気導入部から空気を供給することができ、この排気ガスの未燃成分も適切に酸化反応させることができる。従って、排気ガス中の未燃成分を効果的に酸化させることができる。ここで、排気行程の開始直後に気筒から排出された排気ガスの温度は非常に高く、下流側に移動してもその温度は高く維持される。そのため、下流側の空気導入部から付近においても、排気行程の開始直後に気筒から排出された排気ガス中の未燃成分を適切に酸化させることができる。しかも、エンジン本体には、前記排気通路の上流端部を構成する排気ポートが形成されており、前記上流側空気導入部は、前記排気ポートと連通する通路が内側に形成された上流側管部と、当該上流側管部の外周面に形成されて当該上流側管部の内側に空気を取り込むための上流側取込部と、当該上流側取込部から前記排気ポートの内側まで延びて当該上流側取込部から取り込まれた空気を前記排気ポート内に案内する案内部とを有する。そのため、気筒により近い位置であって排気ガスの温度がより高く維持される位置に空気を導入することができ、排気ガス中の未燃成分の酸化反応をより一層促進できる。
前記構成において、好ましくは、前記上流側空気導入部から前記排気通路の内側に空気が導入されるのを許容または停止する上流側切替装置と、前記下流側空気導入部から前記排気通路の内側に空気が導入されるのを許容または停止する下流側切替装置とをさらに備え、前記上流側切替装置および前記下流側切替装置は、少なくとも前記触媒の温度が所定値未満のときに、前記上流側気導入部および前記下流側空気導入部から前記排気通路の内側にそれぞれ空気が導入されるのを許容する(請求項2)。
この構成によれば、前記のように未燃成分の酸化に伴い高温化された排気ガスを利用して触媒装置内の触媒を迅速に活性化することができる。
前記構成において、好ましくは、前記気筒内の空燃比を変更可能な空燃比変更手段をさらに備え、前記上流側切替装置と前記下流側切替装置が前記上流側気導入部と前記下流側空気導入部から前記排気通路の内側にそれぞれ空気が導入されるのを許容しているとき、前記空燃比変更手段は前記気筒内の空燃比を理論空燃比未満にする(請求項3)。
この構成によれば、排気通路に未燃成分をより多く導入して、各空気導入部から導入される空気とこの未燃成分とを排気通路内で酸化反応させることで、排気通路内で生じる燃焼エネルギーを高めることができる。そして、このエネルギーを、前記のように触媒の早期活性化に利用することができる。
前記構成において、好ましくは、前記下流側空気導入部は、排気ガスが内側を通過する第1管部と、当該第1管部の外周を取り囲むように配置された第2管部と、前記第1管部と前記第2管部との間に形成された隙間に空気を取り込むための下流側取込部とを有し、前記第1管部の下流端部は、前記第2管部の内部に開放された開放端とされ、前記第1管部の下流端部の流路面積は、当該下流端部よりも上流側を流れる排気ガス通路の流路面積に比べて小さい値に設定されている(請求項4)。
この構成によれば、二重管構造をなすように配置された第1管部および第2管部を含む下流側空気導入部が排気通路に設けられることになるため、第1管部内を通過する排気ガスを保温することができ、当該排気ガスと未燃成分との酸化反応を促進できる。また、第1管部の下流端部の流路面積が、当該下流端部よりも上流側を流れる排気ガス通路の流路面積(排気ガスが流通する通路の流路面積)に比べて小さい値に設定されるので、第1管部を通過した後の排気ガスの流速が第1管部を通過する前の流速よりも速くなる。このような排気ガスの高速化は、いわゆるエゼクタ効果を生じさせ、第1管部と第2管部との間の隙間の圧力を負圧化させる。これにより、下流側取込部を介した外部から排気通路内への空気の流入を促進することができる。
ここで、ロータリーピストンエンジンではレシプロエンジンに比べて気筒から排出される排気ガスの圧力が高く排気行程開始直後の排気通路内の圧力が高くなりやすい、つまり、上流側の空気導入部から排気通路への空気の導入が困難になりやすい。従って、本発明をロータリーピストンエンジンに適用すれば、効果的である(請求項)。
以上説明したように、本発明のエンジンの排気装置によれば、排気通路に導入される空気により排気ガス中の未燃成分を効果的に酸化させることができる。
本発明の排気装置が適用されたターボ過給エンジンの好ましい実施形態を示す概略システム図である。 エンジン本体を示す概略断面図である。 ターボ過給機およびその周辺部品の構造を示す図1の一部拡大図である。 空気導入部の詳細構造を説明するための断面図である。 エキセン角に対する各パラメータの変化を示したグラフである。 エンジンの制御系を示したブロック図である。 本発明の他の実施形態を説明するための図である。
(1)全体構成
図1は、本発明の排気装置が適用されたエンジンの好ましい実施形態を示す概略システム図であり、図2は、当該エンジンのエンジン本体1を示す概略断面図である。なお図2では、後述する二次空気システム40の図示は省略している。本図に示されるエンジンは、走行用の動力源として車両に搭載された4サイクルのガソリンエンジンであり、後述するロータ収容室7が形成されたエンジン本体1と、エンジン本体1に導入される吸気が内側を流通する吸気管20と、エンジン本体1から排出される排気ガスが内側を流通する排気管30と、排気ガスのエネルギーにより駆動されて吸気を過給するターボ過給機60とを備えている。また、エンジンは、ロータ収容室7から排出された排気ガスが流通する排気通路13の内側に外部から空気を導入する二次空気システム40を備えている。前記の排気管30は、内側を排気ガスが流通する排気通路13の一部を構成する。また、前記の吸気管20は、ロータ収容室7に導入される吸気が流通する吸気通路12を構成する。
エンジン本体1は、回転軸Xの周りを回転する2つのロータ2を有した2ロータタイプのロータリーピストンエンジン(以下、ロータリエンジンという)である。なお、以下では、回転軸Xと平行な方向を前後方向と称し、このうち回転軸Xの一方側(図1の左側)を前側、回転軸Xの他方側(図1の右側)を後側とする。
エンジン本体1は、前述した2つのロータ2と、各ロータ2を内部に収容する2つのロータハウジング3と、両ロータハウジング3の間に設けられたインターミディエイトハウジング4と、これらロータハウジング3およびインターミディエイトハウジング4を前後から挟むように取り付けられた2つのサイドハウジング5とを有している。
前側のサイドハウジング5と前側のロータハウジング3とインターミディエイトハウジング4とによって、前側のロータ2を収容するロータ収容室7が形成されている。同様に、後側のサイドハウジング5と後側のロータハウジング3とインターミディエイトハウジング4とによって、後側のロータ2を収容するロータ収容室7が形成されている。なお、ロータ収容室7は請求項にいう「気筒」に相当する。言い換えると、当実施形態のエンジンは、2つの気筒を備えた2気筒エンジンである。
各ロータハウジング3の内周面(各ロータ収容室7の周面)は、前後方向視(図2)において、2ノードのペリトロコイド曲線に沿うように形成されている。以下では、このロータハウジング3の内周面をトロコイド内周面3aという。トロコイド内周面3aにより囲まれたロータ収容室7は、前後方向視で繭に近似した略楕円状の空間とされる。
インターミディエイトハウジング4は、2つのロータ収容室7を前後方向に隔てる隔壁として機能する。前側のサイドハウジング5は、前側のロータ収容室7の前面を塞ぐように前側のロータハウジング3に取り付けられ、後側のサイドハウジング5は、後側のロータ収容室7の後面を塞ぐように後側のロータハウジング3に取り付けられている。
ロータ2は、前後方向視で略三角形をなすブロック体であり、ロータハウジング3と略同一の厚みを有しかつその内周面(トロコイド内周面3a)と内接するように形成されている。ロータ2は、その外周面として、前記三角形の各辺に対応する3つのフランク面2aを有し、各フランク面2aは、径方向外側に凸となるように膨出した曲面状に形成されている。
ロータ2は、前記三角形の各頂点に対応する位置に、それぞれ図示しないアペックスシールを有している。アペックスシールは、ロータハウジング3のトロコイド内周面3aに摺接するように取り付けられている。ロータ収容室7の内部には、ロータ2の各フランク面2aとトロコイド内周面3aとにより画成された3つの作動室8が形成される。
ロータ2の側面(前面および後面)には環状のオイルシール18が取り付けられている。オイルシール18は、余分な潤滑オイルが作動室8内に流入するのを防止するものである。
エンジン本体1は、ロータ2の回転軸Xに沿って設けられたエキセントリックシャフト6を有している。エキセントリックシャフト6は、インターミディエイトハウジング4および前後のサイドハウジング5をそれぞれ貫通するように前後方向に延びており、ロータ2の位置に対応する前後2箇所に偏心状に拡径した偏心部6aを有している。ロータ2の中心部には円形状の孔が形成されており、その孔には図略のロータベアリングを介して偏心部6aが嵌合されている。
ロータ2は、エキセントリックシャフト6に対して遊星回転運動して、ロータ収容室7の内周面に沿って回転するように支持されている。すなわち、ロータ2は、エキセントリックシャフト6の偏心部6aの周りを自転しつつ、回転軸Xの周りに自転と同方向に公転するように支持されている(この自転および公転を含め、広い意味で単にロータの回転という)。ロータ2が回転すると、これに伴い3つの作動室8が同時に周方向に移動して、各作動室8にて吸気、圧縮、膨張(燃焼)、および排気の各行程が順次行われる。各作動室8での燃焼により生じる回転力は、ロータ2を介してエキセントリックシャフト6から出力される。
ロータ2の内周面には図略のインターナルギヤが形成されており、このインターナルギヤと噛み合う外歯車を構成するステーショナリギヤ(固定ギヤ)がサイドハウジング5に取り付けられている。これらインターナルギヤとステーショナリギヤとは、ロータ2が1回転する間にエキセントリックシャフト6が3回転するようなギヤ比で組み合わされている。
当実施形態の場合、ロータ2は図2における時計回り(矢印の方向)に回転する。回転軸Xを通るロータ収容室7の長軸Yを挟んで分けられるロータ収容室7の右側が概ね排気行程および吸気行程の領域となり、左側が概ね圧縮行程および膨張行程の領域となっている。
インターミディエイトハウジング4には、前側のロータ収容室7に連通する吸気ポート10が形成されており、後側のサイドハウジング5には、後側のロータ収容室7に連通する吸気ポート10が形成されている。これら吸気ポート10、10は、それぞれ吸気行程にある作動室8に開口する位置に形成されている。すなわち、吸気ポート10は吸気行程中に開放され、この開放された吸気ポート10を通じて、吸気管20から供給された空気(新気)が作動室8に導入される。
エンジン本体1には、ガソリンを主成分とする燃料を吸気ポート10に噴射するインジェクタ15が各ロータ2に1つずつ設けられている。前側のロータ2用のインジェクタ15は、対応する吸気ポート10に臨む状態でインターミディエイトハウジング4に取り付けられ(図2)、後側のロータ2用のインジェクタ15は、対応する吸気ポート10に臨む状態で後側のサイドハウジング5に取り付けられている(図示省略)。
前側のサイドハウジング5には、前側のロータ収容室7に連通する排気ポート11が形成されており、インターミディエイトハウジング4には、後側のロータ収容室7に連通する排気ポート11が形成されている。これら排気ポート11、11は、それぞれ排気行程にある作動室8に開口する位置に形成されている。すなわち、排気ポート11は排気行程中に開放され、この開放された排気ポート11を通じて、作動室8内の排気ガスが排気管30に排出される。このように、排気ポート11、11の内側にはロータ収容室7から排出された排気ガスが流通するようになっており、これら排気ポート11、11は排気通路13の一部を構成する。また、排気ポート11、11はロータ収容室7に開口しており、排気通路13の上流端部(排気ガスの流れ方向の上流端部)を構成する。
エンジン本体1には、混合気に点火する点火プラグ16、17が各ロータ2に2つずつ設けられている。前側のロータ2および後側のロータ2用の各点火プラグ16、17は、圧縮行程が終了した(圧縮行程から膨張行程に切り替わる)状態の作動室8に臨む状態で、対応するロータハウジング3にそれぞれ取り付けられている。点火プラグ16、17は、ロータ収容室7の短軸Zを挟んだロータ回転方向のトレーリング側(遅れ側)とリーディング側(進み側)とにそれぞれ配置されており、作動室8内の混合気に対し同時に、または所定の位相差を持って点火を行う。
以上のようなエンジン本体1の燃焼サイクルは、次のようにして進行する。まず、図2における右下の作動室8は吸気行程にあり、この作動室8では、吸気ポート10から導入された吸気とインジェクタ15から噴射された燃料とが混合されて混合気が形成される。ロータ2の回転に伴って作動室8が左下の領域に移動すると、その作動室8内の混合気が圧縮され、圧縮行程が行われる。ロータ2がさらに回転すると、図2の左側の作動室8のように、圧縮行程がほぼ終了した状態になり、その状態で点火プラグ16、17による点火が行われて、混合気の燃焼が開始される。その後、作動室8が左上の領域へと移動するとともに、作動室8内の燃焼ガスが膨張し、膨張行程が行われる。ロータ2がさらに回転し、作動室8が右上の領域に移行すると、その作動室8内の燃焼ガスが排気ポート11から排出され、排気行程が行われる。その後は再び吸気行程に戻り、以後、同じ動作が繰り返される。
吸気管20は、単管状の共通吸気管21と、共通吸気管21の下流端から分岐した第1独立吸気管22および第2独立吸気管23とを有している。第1独立吸気管22の下流端部は、前側のロータ2用の吸気ポート10に連通するようにエンジン本体1(インターミディエイトハウジング4)に接続され、第2独立吸気管23の下流端部は、後側のロータ2用の吸気ポート10に連通するようにエンジン本体1(後側のサイドハウジング5)に接続されている。なお、本明細書において、吸気管20における下流(または上流)とは、吸気管20を流通する吸気の流れ方向の下流(または上流)のことをいう。
共通吸気管21には、吸気中に含まれる異物を除去するエアクリーナ24と、ターボ過給機60のコンプレッサ62と、ターボ過給機60により過給された吸気を冷却するインタークーラ25と、吸気管20を流通する吸気の流量を調整する開閉可能なスロットル弁26とが、上流側からこの順に設けられている。
排気管30は、単管状の共通排気管33と、共通排気管33の上流端から分岐する第1独立排気管31および第2独立排気管32とを有している。第1独立排気管31の上流端部は、前側のロータ2用の排気ポート11に連通するようにエンジン本体1(前側のサイドハウジング5)に接続され、第2独立排気管32の上流端部は、後側のロータ2用の排気ポート11に連通するようにエンジン本体1(インターミディエイトハウジング4)に接続されている。なお、本明細書において、排気管30および排気通路13における上流(または下流)とは、排気管30および排気通路13を流通する排気ガスの流れ方向の上流(または下流)のことをいう。
共通排気管33には触媒装置34が設けられている。触媒装置34には、排気ガス中の有害成分を浄化するための触媒が内蔵されている。本実施形態では、触媒装置34は、三元触媒を含む。
排気管30には、第1・第2独立排気管31、32の内部にそれぞれ外部から空気を導入するための2つの下流側空気導入部41と、各排気ポート11、11の内部にそれぞれ外部から空気を導入するための上流側空気導入部81、81が設けられている。これら空気導入部41、41、81、81は、触媒装置34よりも排気ガスの上流側に設けられており、触媒装置34よりも上流側において排気通路13内に空気を導入する。これら空気導入部41、41、81、81の詳細については後述する。
図3は、ターボ過給機60およびその周辺部品を拡大して示す図である。この図3および先の図1に示すように、ターボ過給機60は、排気管30に設けられたタービン61と、吸気管20に設けられたコンプレッサ62と、タービン61とコンプレッサ62とを連結する連結軸63と、タービン61を収容するタービンハウジング64と、コンプレッサ62を収容するコンプレッサハウジング65とを有している。
タービン61は、排気管30を流通する排気ガスのエネルギーを受けて回転し、連結軸63を介してコンプレッサ62を回転させる。コンプレッサ62は、タービン61と連動して回転することにより、吸気管20を流通する吸気を圧縮する。
コンプレッサハウジング65は、エアクリーナ24とインタークーラ25との間に位置する部分の共通吸気管21に介設されている。
タービンハウジング64は、第1独立排気管31および第2独立排気管32の各下流端部と共通排気管33との間に介設されている。第1・第2独立排気管31、32からタービンハウジング64に導入された排気ガスは、いずれもタービン61を通過した後に共通排気管33に導出される。
タービンハウジング64は、いわゆるツインスクロール型のものであり、第1スクロール部64aおよび第2スクロール部64bをその内部に有している。両スクロール部64a、64bは、タービン61の周囲の空間をタービン61の軸方向に2分割する仕切壁Sによって仕切られている。第1スクロール部64aは第1独立排気管31と連通し、第2スクロール部64bは第2独立排気管32と連通している。これにより、第1独立排気管31からの排気ガスが第1スクロール部64aを介してタービン61に導入されるとともに、第2独立排気管32からの排気ガスが第2スクロール部64bを介してタービン61に導入されるようになっている。
タービンハウジング64には、タービン61の上流側の内部通路(第1・第2スクロール部64a、64b)とタービン61の下流側の内部通路とを連通するバイパス通路71が設けられている。バイパス通路71には、過給圧が予め定められた上限値を超えないように開閉制御されるウェストゲート弁72が設けられている。なお、図1では第1スクロール部64aのみにバイパス通路71が連通しているように図示されているが、バイパス通路71は第1スクロール部64aだけでなく第2スクロール部64bにも連通している。
(2)二次空気システムの構成
図1に示すように、二次空気システム40は、第1・第2独立排気管31、32内に空気を導入するための前述した2つの下流側空気導入部41、41と、各排気ポート11、11内にそれぞれ外部から空気を導入するための前述した2つの上流側空気導入部81、81と、これら空気導入部41、41、81、81と吸気管20とを連通する連通路42とを有している。
連通路42は、吸気管20の共通吸気管21から分岐して延びる共通連通管55と、共通連通管55の下流端から分岐した第1独立連通管56および第2独立連通管57とを有している。
共通連通管55の上流端部は、コンプレッサ62よりも下流側(コンプレッサ62とインタークーラ25との間)に位置する部分の共通吸気管21に接続されている。第1独立連通管56の下流端部は、第1独立排気管31用(前側のロータ2用)の下流側空気導入部41および上流側空気導入部81に接続されている。第2独立連通管57の下流端部は、第2独立排気管32用(後側のロータ2用)の下流側空気導入部41および上流側空気導入部81に接続されている。
共通連通管55には、吸気管20から各空気導入部41、41、81、81へと空気が導入されるのを、ひいては、各空気導入部41、41、81、81から排気通路13の内側に空気が導入されるのを、許容または停止するための切替弁58が設けられている。また、第1独立連通管56および第2独立連通管57には、切替弁58の開弁時に各空気導入部41、41、81、81から吸気管20へと空気が逆流するのを防止するための逆止弁59がそれぞれ設けられている。
前記の切替弁58は、請求項の「上流側切替装置」および「下流側切替装置」に相当する。なお、ここでは、1つの切替弁58によって上流側空気導入部81、81と下流側空気導入部41、41から排気通路13の内側への空気の導入が許容または停止される場合について説明したが、上流側空気導入部81、81から排気通路13の内側への空気の導入を許容または停止する切替装置と、下流側空気導入部41、41から排気通路13の内側への空気の導入を許容または停止する切替装置と、を個別に設けてもよい。
切替弁58が開弁されると、吸気管20(共通吸気管21)を流通する空気の一部が連通路42へと分流して各空気導入部41、41、81、81に供給される。
第1独立排気管31用の下流側空気導入部41と、第2独立排気管32用の下流側空気導入部41とは、いずれも同一の構造を有している。また、第1独立排気管31用の上流側空気導入部81と、第2独立排気管32用の上流側空気導入部81とは、いずれも同一の構造を有している。図4は、これら空気導入部41、81の詳細を示した概略断面図である。
上流側空気導入部81は、排気ポート11の下流側の開口端から下流側に延びて排気ポート11の内部通路と連通する通路が内側に形成された上流側外管部82と、上流側外管部82の内側に配置されて内側に排気ガスが通過する通路が形成された上流側内管部83とを有する。また、上流側空気導入部81は、上流側外管部82の外周面に開口して上流側外管部82の内側に空気を取り込むための上流側取込部84を有している。
上流側外管部82は、その内周面が排気ポート11の下流端部の内周面と上下流方向に連続するように、エンジン本体1に取付けられている。具体的には、前側のロータ2用の排気ポート11と連通する上流側外管部82は、前側のサイドハウジング5に結合されており、後側のロータ2用の排気ポート11と連通する上流側外管部82は、インターミディエイトハウジング4に結合されている。本実施形態では、上流側外管部82は、その上流端にフランジ部82aを有しており、このフランジ部82aとハウジング4、5とが結合されている。
上流側内管部83は、上下流方向について、上流側外管部82と排気ポート11とにわたって延びる形状を有している。つまり、上流側内管部83の下流端部は、上流側外管部82の内側に配置されており、これよりも上流側の部分は排気ポート11の内側に配置されている。上流側内管部83は、上流側外管部82の下流端と対向する位置から、排気ポート11の上流端すなわちロータ収容室7に開口する開口端付近まで延びている。上流側内管部83の上流端および下流端は開口しており、前記のように、排気ポート11から排出された排気ガスは上流側内管部83の内側を通過する。
上流側内管部83の外径は、その外周面と上流側外管部82の内周面および排気ポート11の内周面との間に断面視で円環状の隙間D1(以下、適宜、上流側隙間D1という)が区画されるように設定されている。上流側隙間D1は、上流側内管部83の外周面の上下流方向の全体にわたって形成されている。なお、上流側隙間D1の径方向寸法が全周に亘って略同一となるように、上流側外管部82と上流側内管部83とは両者の中心軸が略一致する状態で配置される。
上流側空気導入部81には、上流側内管部83の下流端部の外周面と、上流側外管部82の下流端部の内周面との間を、これらの全周にわたってつなぐ環状壁85を有しており、上流側隙間D1の下流端はこの環状壁85により塞がれている。一方、上流側隙間D1の上流端は排気ポート11の内側に開放されている。
上流側取込部84は、上流側隙間D1と連通しており、上流側取込部84を介して上流側外管部82に流入した空気は、上流側隙間D1に導入される。この空気は、上流側隙間D1を通って上流に移動して排気ポート11内に導出される。そして、この空気は、上流側隙間D1の上流端付近つまり上流側内管部83の上流端付近において、排気ガスに混入される。本実施形態では、上流側取込部84は、各ハウジング4、5の近傍つまり排気ポート11の下流側の開口端の近傍に設けられている。このように、本実施形態では、上流側内管部83の外周面によって上流側隙間D1が区画されて、この上流側隙間D1を通って上流側取込部84から上流側に空気が案内されるようになっており、上流側内管部83が請求項の「案内部」として機能する。また、前記の上流側外管部82が請求項の「上流側管部」に相当する。
下流側空気導入部41は、上流側内管部83を通過した排気ガスが内部を通過する下流側内管部53と、下流側内管部53の外周面を取り囲むように配置された下流側外管部52とを有する。また、下流側空気導入部41は、下流側外管部52の外周面に開口して下流側外管部52の内側に空気を取り込むための下流側取込部54を有している。下流側内管部53は請求項の「第1管部」に相当し、下流側外管部52は請求項の「第2管部」に相当する。
下流側外管部52は、上流側外管部82の下流端から下流側に延びており、上流側外管部82を介してエンジン本体1(前側のサイドハウジング5またはインターミディエイトハウジング4)に結合されている。
下流側外管部52は、下流側内管部53の外径よりも大きい内径を有するストレート管状を有している。下流側外管部52の下流端は、第1独立排気管31または第2独立排気管32の上流側に同軸状に配置された状態で、第1独立排気管31または第2独立排気管32の上流端部にフランジ部を介して結合されている。
下流側外管部52は、その上流側の一部が下流側内管部53の外周面を取り囲むように配置されている。これにより、下流側内管部53の外周面と下流側外管部52の内周面との間には、断面視で円環状の隙間D2(以下、下流側隙間D2という)が形成されるようになっている。下流側隙間D2の上流端は、その全周にわたって環状壁85により塞がれている。一方、下流側隙間D2の下流端は下流側外管部52の内側に開放されている。なお、下流側隙間D2の径方向寸法が全周に亘って略同一となるように、下流側内管部53と下流側外管部52とは両者の中心軸が略一致する状態で配置されている。
下流側内管部53は上流側内管部83の下流端から下流側に延びており、上流側内管部83および環状壁85および上流側外管部82を介してエンジン本体1(前側のサイドハウジング5またはインターミディエイトハウジング4)に結合されている。
下流側内管部53は、その上流側の一部分が、下流側ほど流路面積が小さくなるような絞り形状とされている。このため、下流側内管部53の下流端部の流路面積、つまり下流側内管部53の出口面積A2は、下流側内管部53の上流側部分の流路面積よりも小さい。また、上流側内管部83の下流端部の流路面積、つまり上流側内管部83の出口面積A1は、下流側内管部53の上流端部の流路面積とほぼ同一とされ、下流側内管部53の出口面積A2よりも大きい。言い換えると、下流側内管部53の出口面積A2は、下流側内管部53の上流側部分の流路面積および上流側内管部83の出口面積A1のいずれよりも小さい値に設定されている。上流側内管部83から下流側内管部53に導入された排気ガスは、このような形状の下流側内管部53を通過することにより、上流側内管部83を通過していた時点よりも流速が高められた状態で下流側内管部53から排出されることになる。
下流側取込部54は、下流側外管部52の上流端付近に形成されており、下流側隙間D2と連通している。これより、下流側取込部54を介して下流側外管部52に流入した空気は、下流側隙間D2に導入される。この空気は、下流側隙間D2を通って下流に移動する。そして、この空気は、下流側隙間D2の下流端付近つまり下流側内管部53の下流端付近において、下流側内管部53を通過した排気ガスに混入される。
下流側内管部53の下流端の上下流方向の位置は、排気ポート11内の圧力が連通路42の上流端の圧力よりも低い基準圧力まで低下した時点で、排気行程開始直後(排気ポート11の開口直後)にロータ収容室7から排気ポート11に排出された排気ガスが存在する位置に設定されている。前記のように、連通路42の上流端は、コンプレッサ62よりも下流側の共通吸気管21に接続されており、連通路42の上流端の圧力は過給圧とほぼ一致する。これより、前記基準圧力は、大気圧よりも高い圧力に設定されている。また、本実施形態では、後述するように、触媒装置34の活性化を促進するための触媒暖機制御の実施時に、各空気導入部41、81から排気通路13内に空気が導入される。これに伴い、触媒暖機制御が実施される機会の多い所定の回転数でエンジンが駆動されている状態で排気ポート11の圧力が前記基準圧力未満まで低下する位置に、下流側内管部53の下流端が配設されている。前記所定のエンジン回転数は、例えば、1500rpmとされている。
図5を用いて詳細を説明する。図5には上から順に、排気ポート11内の圧力、排気行程開始直後に排気ポート11に排出された排気ガスの移動距離、排気ポート11の開口面積、のそれぞれのエキセン角(エキセントリックシャフトの回転角)に対する変化を示している。図5は、エンジン回転数が前記所定のエンジン回転数のときの各変化を示している。
エキセン角がt1のとき、排気ポート11が開弁を開始する。これに伴い、排気ポート11には高圧の排気ガスが排出されて排気ポート11内の圧力は急増する。その後、排気行程が進むに従って排気ポート11内の圧力は低下していく。排気ポート11が開口を開始してから(t1から)所定の時間が経過すると(エキセン角がt2のときに)、排気ポート11内の圧力は前記の基準圧力まで低下する。なお、本実施形態では、エンジン本体1がロータリエンジンであり、ロータ2が排気ポート11に対向する領域を通過することで排気ポート11が開閉するようになっているため、図5に示すように、開口直後から排気ポート11の開口面積は高くなる。これより、排気ポート11の開口直後(排気行程の開始直後)に排気ポート11に高圧の排気ガスが多量に排出されて、排気ポート11内の圧力は排気ポート11の開口直後に最も高くなる。
図5の上から2つめのグラフに示すように、排気ポート11の開口直後にロータ収容室7から排気ポート11に排出された排気ガスは、時間の経過とともに下流側に移動していく。排気ポート11内の圧力が基準圧力まで低下したエキセン角t2では、この排気ガス(排気ポート11の開口直後にロータ収容室7から排気ポート11に排出された排気ガス)は、排気ポート11の上流端から図5に示す距離Lだけ下流側の位置に移動している。
これより、下流側内管部53の下流端の上下流方向の位置は、排気ポート11の上流端から前記の距離Lだけ下流側の位置に設定されている。なお、距離Lは、排気ガスの流路に沿った距離である。この距離Lは、例えば100mm程度に設定される。
(3)制御系
図6は、エンジンの制御系統を示すブロック図である。車両には、エンジン等を統括的に制御するためのPCM90が搭載されている。PCM90は、マイクロプロセッサであり、周知のCPU、ROM、RAM等から構成されている。
PCM90には各種センサによる検出信号が入力される。例えば、PCM90は、エンジン回転数を検出する回転数センサSN1、共通吸気管21内を流通する吸気の流量を検出するエアフローセンサSN2、共通吸気管21内を流通する吸気の圧力を検出する吸気圧センサSN3、触媒装置34の温度である触媒温度を検出する触媒温度センサSN4と電気的に接続されている。エアフローセンサSN2は、共通吸気管21のエアクリーナ24とコンプレッサ62の間の部分に取付けられており、この部分の吸気流量を検出する。吸気圧センサSN3は共通吸気管21のコンプレッサ62とインタークーラ25の間の部分に取付けられており、この部分の吸気の圧力すなわち過給圧を検出する。PCM90は、これらのセンサによって検出された情報(つまり、エンジン回転数、吸気流量、吸気圧、筒内圧、触媒温度)に基づいて各種演算をし、インジェクタ15、スロットル弁26、点火プラグ16、17、切替弁58、ウェストゲート弁72等を制御する。
本実施形態では、触媒装置34の温度が所定の基準温度未満であって触媒装置34が十分に活性化していないときには、触媒装置34を昇温して触媒装置34の活性化を促進する触媒暖機制御が実施される。前記の基準温度は、例えば、350℃に設定されている。
PCM90は、触媒温度センサSN4で検出された触媒温度が基準温度未満であるか否かを判定する。PCM90は、触媒温度が基準温度未満であると判定すると触媒暖機制御を実施し、触媒温度が基準温度以上であると判定すると通常の制御を実施する。
触媒暖機制御では、ロータ収容室7内の空燃比が理論空燃比未満とされ、且つ、点火プラグ16、17が混合気に点火を行う時期である点火時期が遅角側の時期とされる。また、触媒暖機制御では、各空気導入部41、41、81、81から排気通路13内に空気が導入されるように、切替弁58を開弁する。本実施形態では、このとき、切替弁58は全開とされる。また、本実施形態では、触媒暖機制御の非実施中つまり触媒温度が基準温度以上の場合は切替弁58は閉弁される。
具体的には、PCM90は、触媒温度が基準温度未満であると判定すると、スロットル弁26の開度を通常の制御時の開度よりも閉じ側の開度にする。すなわち、同じエンジン回転数およびエンジン負荷であっても、触媒暖機制御の実施時の方が通常運転時(通常の制御が行われる時)よりもスロットル弁26の開度が低くされる。また、PCM90は、触媒温度が基準温度未満であると判定すると、ロータ収容室7内の空燃比が理論空燃比未満となるような量の燃料をインジェクタ15から噴射させる。詳細には、PCM90は、エアフローセンサSN2の検出値等に基づいてロータ収容室7内に導入される空気の量を推定し、推定した空気量に対して空燃比が理論空燃比未満となる燃料の量を算出して、算出した量の燃料がロータ収容室7内に噴射されるようにインジェクタ15を駆動する。このように、本実施形態では、インジェクタ15から噴射される燃料の量によってロータ収容室7内の空燃比が変更されるようになっており、インジェクタ15が請求項の「空燃比変更手段」に相当する。
また、PCM90は、触媒温度が基準温度未満であると判定すると、点火時期を通常運転時の時期よりも遅角側の時期に設定する。すなわち、同じエンジン回転数およびエンジン負荷であっても、触媒暖機制御の実施時の方が通常運転時よりも点火時期が遅角側に設定される。そして、PCM90は、設定した点火時期で点火プラグ16、17に点火を行わせる。
また、PCM90は、エンジン回転数やエンジン負荷等に応じて、ロータ収容室7内に導入する空気量の目標値と、各空気導入部41、41、81、81によって排気通路13に導入する空気量の目標値とを算出し、これら目標値が実現されるようにスロットル弁26の開度を制御する。
このように、触媒暖機制御では、ロータ収容室7内の空燃比が理論空燃比未満とされることで、ロータ収容室7内で生成される燃焼エネルギーが高くされる。また、点火時期が遅角側の時期とされることで、燃焼エネルギーが生成されるタイミングが排気ポート11の開口開始時期に近くなり、ロータ収容室7内で生成された燃焼エネルギーが排気通路13内に効率よく排出される。さらに、ロータ収容室7内の空燃比が理論空燃比未満とされることで排気通路130には未燃の成分(HC等の未燃の燃料)が排出されるが、排気通路13に各空気導入部41、41、81、81から空気が導入されることで、排気通路13内で未燃の成分と空気とを酸化反応させることができ、未燃の成分のエンジン外部への排出が抑制されるとともに、この反応熱によって排気ガスの温度が高くされる。前述のように、各空気導入部41、41、81、81からは、触媒装置34よりも上流側の排気通路13に空気が導入される。そのため、酸化反応の反応熱によって昇温された排気ガスは触媒装置34に導入される。このようにして、触媒暖機制御の実施によって、触媒装置34に導入される排気ガスの熱エネルギーが増大され、この熱エネルギーを受けて触媒装置34が昇温される。
(4)作用効果等
以上説明したように、本実施形態では、触媒装置34の温度が基準温度未満と低いときに、切替弁58が開弁されて各空気導入部41、41、81、81から排気通路13に空気が導入される。そのため、排気通路13内で排気ガス中の未燃成分(未燃燃料)と空気とを酸化反応させて排気ガスの熱エネルギーを増大させ、触媒装置34を昇温することができる。従って、触媒装置34を早期に活性化させることができる。特に、本実施形態では、触媒装置34の温度が基準温度未満のときに触媒暖機制御の実施によってロータ収容室7内の空燃比が理論空燃比未満とされる。そのため、排気通路13内に排出される未燃の成分を多くして、これを空気と反応させることで、排気ガスの熱エネルギーを確実に増大させることができる。
そして、本実施形態では、排気通路13に空気を導入するための空気導入部として、排気通路13のうちより上流側の部分に空気を導入する上流側空気導入部81と、これよりも下流側の部分に空気を導入する下流側空気導入部41との2つの空気導入部が設けられている。そのため、排気通路13に排出された排気ガスに含まれる未燃成分の多くを確実に酸化反応させることができ、排気ガスの熱エネルギーを効果的に増大させることができる。これより、触媒装置34を早期に活性化させることができる。
具体的には、ロータ収容室7から排出された排気ガスは下流側に移動するほど低温となり、酸化反応が生じ難くなる。これに対して、本実施形態では、排気通路13内のより上流側の部分に上流側空気導入部81から空気を導入することができる。そのため、排気ガスが高温に維持されている状態で空気と混合させることができ、これらの反応を促進できる。特に、本実施形態では、上流側空気導入部81、81によって排気ポート11、11の内側に空気が導入される。そのため、より確実に、排気ガスの温度が高い状態で排気ガスに空気を導入して排気ガス中の未燃成分と空気とを酸化反応させることができる。
ただし、図5に示すように、排気行程開始直後の排気通路13内の圧力は非常に高い。そのため、単に、排気通路13の上流側の部分に空気を導入するように構成しただけでは、排気行程が開始してから所定の時間が経過して排気通路13内の圧力が低下した後でなければ、排気通路13内に空気を導入するのが困難になる。つまり、排気行程の開始直後にロータ収容室7から排出された排気ガスに空気を混入させることができなくなる。これに対して、本実施形態では、排気通路13内のより下流側の部分に空気を導入可能な下流側空気導入部41が設けられていることで、排気行程の開始直後にロータ収容室7から排出されてその後下流側に移動した排気ガスに、排気通路13内の圧力が低下したタイミングで空気を混入させることができる。従って、排気行程の開始直後にロータ収容室7から排出された排気ガスにも空気を導入して、これらを酸化反応させることができる。ここで、前記のように、排気ガスが下流側に移動するのに伴って排気ガスの温度は低くなる。しかしながら、排気行程の開始直後にロータ収容室7から排出された排気ガスの温度は非常に高い。そのため、比較的下流側においてもこの排気ガスの温度は比較的高く維持される。従って、排気通路13の比較的下流側の部分においても、空気の導入によってこの排気ガス中の未燃成分を酸化反応させることができる。
特に、本実施形態では、下流側空気導入部41に、下流側内管部53と下流側外管部52とが設けられて、下流側外管部52に下流側取込部54が形成されるとともに、下流側内管部53の出口面積A2がその上流側の面積に比べて小さい値に設定されている。そのため、下流側内管部53を通過した後の排気ガスの流速を、下流側内管部53を通過する前の流速よりも速くすることができる。このような排気ガスの高速化は、いわゆるエゼクタ効果を生じさせ、前述した下流側隙間D2の圧力を負圧化させる。これにより、下流側取込部54から下流側隙間D2への空気の導入を促進することができ、下流側内管部53の下流側において、前述の排気行程の開始直後にロータ収容室7から排出された排気ガスに対してより確実に空気を導入することができる。
また、このように、排気ガスが内側を通過する下流側内管部53を外周を囲むように下流側外管部52が設けられることで、いわゆる二重管構造が実現されている。そのため、下流側内管部53内を通過する排気ガスを保温することができ、排気ガス中の未燃成分と空気との酸化反応をさらに促進することができる。
同様に、本実施形態では、上流側空気導入部81においても、排気ガスが内側を通過する上流側内管部83を外周を囲むように上流側外管部52が設けられることで、上流側内管部83内を通過する排気ガスを保温することができ、排気ガス中の未燃成分と空気との酸化反応をさらに促進することができる。
また、本実施形態では、上流側取込部84が形成された上流側外管部82がエンジン本体1(インターミディエイトハウジング4、サイドハウジング5)に連結され、上流側外管部82の内側に上流側内管部83が配設されるとともに、この上流側内管部83の上流側部分が排気ポート11内に挿入されるようになっている。そして、前記のように、この上流側内管部83の外周面によって上流側隙間D1が区画されて、上流側取込部84から上流側外管部82の内部に導入された空気がこの上流側隙間D1を通って上流側に案内されるようになっている。そのため、エンジン本体1の構造を大幅に変更することなく、排気ポート11内のより上流側の位置まで空気を導入することができる。
また、本実施形態では、切替弁58が触媒装置34の温度が基準温度未満のときにのみ開弁されるので、前記のように触媒の早期活性化を実現しつつ、排気ガスに無用に空気が導入されてこれが高温化されるのを回避できる。これより、タービン61よりも下流側の排気管30に設けられる部品群の信頼性を向上させることができる。
なお、前記実施形態では、触媒装置34内の触媒の温度が基準温度未満のときにのみ切替弁58を開弁して空気導入部41、41、81、81から排気管30内に空気を導入するようにしたが、例えばこの時以外であっても、排気ガスの高温化もしくはそれによるタービン61の駆動力アップが求められることはあり得る。例えば、エンジンの負荷が高くかつ回転速度が低い運転条件のとき(低速・高負荷運転時)は、たとえウェストゲート弁72を全閉にしても十分なタービン61の駆動力が得られないことがある。そこで、このような条件のときに切替弁58を開弁することが考えられる。このようにすれば、空気導入部41、81から排気管30内に導入された空気を利用して排気ガス中の未燃成分を酸化させることができ、高温化した排気ガスによりタービン61に十分な駆動力を付与することができる。これにより、低速・高負荷運転時におけるエンジンの出力トルクを増大させることができ、車両の加速性能を向上させることができる。なお、エンジンの高負荷時の空燃比は、一般に、理論空燃比よりもリッチなパワー空燃比(例えばA/F=12~13程度)とされるので、排気ガス中の未燃成分は増加する傾向にある。このため、低速・高負荷運転時に前記のように切替弁58を開弁した場合には、空気導入部41、81から導入される空気を利用して比較的多量の未燃成分を酸化させることができ、排気ガスのエネルギーひいてはタービン61の駆動力を十分に増大させることができる。
また、前記実施形態では、下流側空気導入部41を前記のように二重管構造とした場合について説明したが、一重管構造が採用されてもよい。つまり、下流側内管部53は省略してもよい。ただし、この場合であっても、エゼクタ効果を利用して空気を効率よく排気通路13に導入するべく、下流側外管部52は、下流側の方が流路面積が小さくなるように構成されるのが好ましい。
また、上流側空気導入部81においても一重管構造が採用されてもよい。また、上流側空気導入部81において、前記の上流側内管部83(上流側隙間D1)によって空気をエンジン本体1の外部から排気ポート11内に案内する構造に代えて、排気ポート11の内部と独立連通管56、57とを直接つなぐ通路をエンジン本体1に形成して、この通路を介して排気ポート11内に空気を導入してもよい。また、上流側空気導入部81によって空気が導入される位置は、排気ポート11の内部に限らない。
(5)他の実施形態
前記実施形態では、本発明の排気装置をロータリエンジンに適用した例について説明したが、本発明はロータリエンジンだけでなくレシプロエンジンにも適用可能である。その一例を図7を用いて詳しく説明する。
図7は、直列4気筒型のレシプロエンジンに本発明を適用した変形実施例を示している。本図に示されるエンジンは、列状に並ぶ4つの気筒102A~102Dを有するエンジン本体101と、各気筒102A~102Dに供給される吸気が流通する吸気通路120と、各気筒102A~102Dから排出される排気ガスが流通する排気通路130と、排気通路130内に外部から空気を導入する二次空気システム140と、排気ガスのエネルギーにより駆動されて吸気を過給するターボ過給機160とを備えている。
気筒102A~102Dには、それぞれインジェクタおよび点火プラグ(いずれも図示省略)が設けられている。気筒102A~102Dでは、インジェクタから噴射された燃料と吸気通路120から導入された空気との混合気が点火プラグによる点火に伴い燃焼する。気筒102A~102Dには、それぞれピストン(図示省略)が摺動可能に収容されている。各ピストンは、前記燃焼による膨張力を受けて気筒102A~102D内で往復運動し、その往復運動が回転運動に変換されて出力軸(クランク軸)から取り出される。
図7の左側から右側にかけて順に並ぶ気筒102A、102B、102C、102Dをそれぞれ第1気筒、第2気筒、第3気筒、第4気筒とすると、図7のエンジンでは、第1気筒102A→第3気筒102C→第4気筒102D→第2気筒102B、の順に点火(燃焼)が行われる。
吸気通路120は、単管状の共通吸気管121と、共通吸気管121の下流端が接続されたサージタンク122と、サージタンク122から分岐して各気筒102A~102Dに連通する4本の独立吸気管123とを有している。
共通吸気管121には、エアクリーナ124、インタークーラ125、およびスロットル弁126が、上流側からこの順に設けられている。
排気通路130は、単管状の共通排気管133と、共通排気管133の上流端から分岐する第1独立排気管131および第2独立排気管132とを有している。
共通排気管133には触媒装置134が設けられている。
第1・第2独立排気管131、132は、それぞれ、上流側が二股状に分岐した分岐管とされている。すなわち、第1独立排気管131は、共通排気管133に連通する集合管部131cと、集合管部131cの上流端から分岐する2つの分岐管部131a、131bとを有している。同様に、第2独立排気管132は、共通排気管133に連通する集合管部132cと、集合管部132cの上流端から分岐する2つの分岐管部132a、132bとを有している。
第1独立排気管131は、その分岐管部131a、131bの各上流端が図外の排気ポートを介して第1気筒102Aおよび第4気筒102Dに連通するように、エンジン本体101に接続されている。また、第2独立排気管132は、その分岐管部132a、132bの各上流端が図外の排気ポートを介して第2気筒102Bおよび第3気筒102Cに連通するように、エンジン本体101に接続されている。第1独立排気管131に連通する第1気筒102Aおよび第4気筒102Dの組と、第2独立排気管132に連通する第2気筒102Bおよび第3気筒102Cの組とは、それぞれ、点火順序ひいては排気行程の順序(排気順序)が連続しない気筒の組合せとなっている。
ターボ過給機160は、タービン161、コンプレッサ162、および連結軸163を有している。タービン161は、第1独立排気管131および第2独立排気管132の各下流端部と共通排気管133との間に設けられ、コンプレッサ162は共通吸気管121の途中部に設けられている。
二次空気システム140は、第1独立排気管131および第2独立排気管132にそれぞれ設けられた2つの下流側空気導入部141と4つの上流側空気導入部181と、吸気通路120から分流された空気を各空気導入部141、181に供給するための連通路142とを有している。
下流側空気導入部141は、第1独立排気管131の集合管部131cと、第2独立排気管132の集合管部132cとにそれぞれ設けられている。各下流側空気導入部141の構造は前述した実施形態とほぼ同様であり、排気ガスが内側を流通する下流側内管部と、これを囲む下流側外管部と、下流側外管部に形成された下流側取込部とを有している。連通路142には切替弁158が設けられており、この切替弁158の開弁時に、吸気通路120から連通路142を通じて供給された空気が各下流側空気導入部141を介して第1・第2独立排気管131、132の内部に導入されるようになっている。
上流側空気導入部181は、第1独立排気管131の各分岐管部131a、131bと、第2独立排気管132の各分岐管部132a、132bにそれぞれ設けられている。各上流側空気導入部181の構造は前述した実施形態とほぼ同様であり、排気ポートの内側に挿通されて排気ガスが内側を流通する上流側内管部と、上流側内管部の下流端を囲みエンジン本体に連結される上流側外管部と、上流側外管部に形成された上流側取込部とを有している。第1独立排気管131の各分岐管部131a、131bは、第1独立排気管131の集合管部131cに設けられた下流側空気導入部141と同じ経路を介して、連通路142に接続されている。第2独立排気管132の各分岐管部132a、132bは、第2独立排気管132の集合管部132cに設けられた下流側空気導入部141と同じ経路を介して、連通路142に接続されている。そして、下流側空気導入部141、142と同様に、切替弁158の開弁時には、吸気通路120から連通路142を通じて供給された空気が各上流側空気導入部181を介して第1・第2独立排気管131、132の内部に導入されるようになっている。
以上説明した図7の変形実施例においても、各気筒から排出された排気ガスが流通する排気通路(第1・第2独立排気管131、132)の上下流方向の異なる位置に空気導入部141、181がそれぞれ設けられているため、排気ガスに含まれる未燃燃料を効果的に空気と反応させることができる。
また、前記実施形態では、各空気導入部41、81(141、181)と共通吸気管21(121)のうちのコンプレッサ62よりも下流側の部分とを連通路42(142)で接続し、過給圧と排気通路13(130)内との差圧によって空気導入部41、81(141、181)を介して排気通路13(130)に空気を供給する場合を説明したが、ポンプ等の圧送装置を用いて空気導入部41、81(141、181)に空気を供給するように構成してもよい。例えば、連通路42(142)の途中部にポンプを設けてもよい。
1 エンジン本体
13 排気通路
15 インジェクタ(空燃比変更手段)
34 触媒装置
41 下流側空気導入部
52 下流側外管部(第2管部)
53 下流側内管部(第1管部)
54 下流側取込部
58 切替弁(上流側切替装置、下流側切替装置)
81 上流側空気導入部
82 上流側外管部(上流側管部
83 上流側内管部(案内部)
84 上流側取込部

Claims (5)

  1. 気筒が形成されたエンジン本体と、
    前記気筒から排出された排気ガスが流通する排気通路と、
    前記排気通路に設けられて前記排気ガスを浄化するための触媒を含む触媒装置と、
    前記触媒装置よりも上流側の前記排気通路の内側に外部から空気を導入する上流側空気導入部と、
    前記上流側空気導入部によって空気が導入される部分よりも下流側の前記排気通路の内側に外部から空気を導入する下流側空気導入部とを備え
    前記エンジン本体には、前記排気通路の上流端部を構成する排気ポートが形成されており、
    前記上流側空気導入部は、前記排気ポートと連通する通路が内側に形成された上流側管部と、当該上流側管部の外周面に形成されて当該上流側管部の内側に空気を取り込むための上流側取込部と、当該上流側取込部から前記排気ポートの内側まで延びて当該上流側取込部から取り込まれた空気を前記排気ポート内に案内する案内部とを有する、ことを特徴とするエンジンの排気装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの排気装置において、
    前記上流側空気導入部から前記排気通路の内側に空気が導入されるのを許容または停止する上流側切替装置と、
    前記下流側空気導入部から前記排気通路の内側に空気が導入されるのを許容または停止する下流側切替装置とをさらに備え、
    前記上流側切替装置および前記下流側切替装置は、少なくとも前記触媒の温度が所定値未満のときに、前記上流側気導入部および前記下流側空気導入部から前記排気通路の内側にそれぞれ空気が導入されるのを許容する、ことを特徴とするエンジンの排気装置。
  3. 請求項2に記載のエンジンの排気装置において、
    前記気筒内の空燃比を変更可能な空燃比変更手段をさらに備え、
    前記上流側切替装置と前記下流側切替装置が前記上流側気導入部と前記下流側空気導入部から前記排気通路の内側にそれぞれ空気が導入されるのを許容しているとき、前記空燃比変更手段は前記気筒内の空燃比を理論空燃比未満にする、ことを特徴とするエンジンの排気装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置において、
    前記下流側空気導入部は、排気ガスが内側を通過する第1管部と、当該第1管部の外周を取り囲むように配置された第2管部と、前記第1管部と前記第2管部との間に形成された隙間に空気を取り込むための下流側取込部とを有し、
    前記第1管部の下流端部は、前記第2管部の内部に開放された開放端とされ、
    前記第1管部の下流端部の流路面積は、当該下流端部よりも上流側を流れる排気ガス通路の流路面積に比べて小さい値に設定されている、ことを特徴とするエンジンの排気装置。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載のエンジンの排気装置において、
    前記エンジン本体は、前記気筒の内周面に沿って回転するロータを有するロータリーピストンエンジンである、ことを特徴とするエンジンの排気装置。
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