JP7132809B2 - 包装容器を成形するための展開体 - Google Patents

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Description

本明細書は、一部を分離させることによって内容物を露出させることが可能な包装容器を成形するための展開体を開示する。
特許文献1には、販売用陳列ケースとなる本体と、本体の上部の開口を閉塞する蓋体と、を備える包装箱が開示されている。本体の正面板は、当該正面板の上端から当該正面板の中央部分まで伸びる破断線によって区画される正面分離板を有する。蓋体の正面板は、当該正面板の下端から上方に向かって伸びる破断線によって区画される正面分離板を有する。本体の正面分離板と蓋体の正面分離板とは糊付けされている。蓋体の正面分離板を破断するための力が加えられると、蓋体の正面分離板と共に本体の正面分離板も破断される。これにより、包装箱から蓋体を分離することができ、本体に収容されている内容物を露出させることができる。
特許文献2には、上フラップと下フラップとを備える包装容器が開示されている。上フラップと下フラップとの間にはミシン目を備えるカットラインが設けられている。いずれの側面でも、その側面の水平方向の全長に亘ってカットラインが設けられている。これにより、包装容器から上フラップを分離することができ、下フラップに収容されている内容物を露出させることができる。
特開2013-224171号公報 特開2017-222385号公報
上記の特許文献1の技術では、本体と蓋体とが別々の展開体によって構成されているので、本体と蓋体とを分離した後に本体に分離跡が残りにくく、分離後の本体の見栄えがよい。しかしながら、本体を成形するための展開体と、蓋体を成形するための展開体と、を別々に準備する必要がある。この場合、2枚の展開体を製造するためのコストが高くなり得る。
一方、上記の特許文献2の技術では、上フラップと下フラップとを備える包装容器を成形するための1枚の展開体を準備すれば足りる。しかしながら、上フラップを分離した後に下フラップに大きな分離跡が残ってしまうので、分離後の下フラップの見栄えが悪い。
本明細書では、分離可能な包装容器を1枚の展開体から成形することが可能な技術を提供する。
本明細書では、包装容器を成形するための展開体を開示する。展開体は、前記包装容器の正面部を形成するための第1の正面板と、前記包装容器の上面部を形成するための上面板であって、前記第1の正面板に連続している前記上面板と、前記包装容器の右側面部を形成するための第1の右側面板であって、前記第1の正面板に連続している前記第1の右側面板と、前記包装容器の右側面部を形成するための第2の右側面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の右側面板と、前記包装容器の左側面部を形成するための第1の左側面板であって、前記第1の正面板に連続している前記第1の左側面板と、前記包装容器の左側面部を形成するための第2の左側面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の左側面板と、を備え、前記展開体は、前記第1の正面板と前記上面板と前記第1の右側面板と前記第1の左側面板とを含む複数枚の板である第1の板セットが、前記第2の右側面板と前記第2の左側面板とを含む複数枚の板である第2の板セットに対して180度回転することによって、(1)前記第1の右側面板が前記第2の右側面板に接触するように、かつ、(2)前記第1の左側面板が前記第2の左側面板に接触するように、構成されており、前記展開体は、さらに、前記展開体から前記包装容器が成形された後に、前記包装容器から前記第1の板セットを含む複数枚の板を分離するための分離手段を備えてもよい。
上記の構成によると、第1の板セットが第2の板セットに対して180度回転することによって、正面部と上面部と右側面部と左側面部とを備える包装容器が成形される。このために、1枚の展開体から包装容器を成形することができる。そして、包装容器から第1の板セットを分離可能であり、これにより、包装容器に開口を形成することができる。このために、包装容器の水平方向の全域に亘るカットラインを設ける必要がない。従って、第1の板セットを含む複数枚の板が分離された後の包装容器の見栄えがよい。
前記展開体は、さらに、前記(1)において、前記第1の右側面板が前記第2の右側面板に接触して、前記包装容器の正面側における前記第2の右側面板の境界の全部が前記第1の右側面板によって覆われるように、かつ、前記(2)において、前記第1の左側面板が前記第2の左側面板に接触して、前記包装容器の正面側における前記第2の左側面板の境界の全部が前記第1の左側面板によって覆われるように、構成されていてもよい。この構成によると、包装容器の右側面部において第1の右側面板と第2の右側面板との間に隙間が形成されるのを抑制することができると共に、包装容器の左側面部において第1の左側面板と第2の左側面板との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。このために、包装容器の内部に異物が混入するのを抑制することができる。
前記展開体は、さらに、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板とを接着するための右側接着部と、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板とを接着するための左側接着部と、を備えていてもよい。この構成によると、包装容器の右側面部及び左側面部に隙間が形成されるのを抑制することができる。
前記分離手段は、前記第1の右側面板に形成されている第1の右側ミシン目であって、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板とが接着された後に前記右側接着部の近傍に位置する前記第1の右側ミシン目と、前記第2の右側面板に形成されている第2の右側ミシン目であって、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板とが接着された後に前記右側接着部の近傍に位置する前記第2の右側ミシン目と、前記第1の左側面板に形成されている第1の左側ミシン目であって、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板とが接着された後に前記左側接着部の近傍に位置する前記第1の左側ミシン目と、前記第2の左側面板に形成されている第2の左側ミシン目であって、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板とが接着された後に前記左側接着部の近傍に位置する前記第2の左側ミシン目と、を有してもよい。この構成によると、右側接着部の周囲を第1の右側ミシン目及び第2の右側ミシン目に沿って破断させることができると共に、左側接着部の周囲を第1の左側ミシン目及び第2の左側ミシン目に沿って破断させることができる。この結果、包装容器から第1の板セットを含む複数枚の板を容易に分離させることができる。
前記展開体は、さらに、前記包装容器の前記正面部を形成するための第2の正面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の正面板を備え、前記第2の板セットは、さらに、前記第2の正面板を含み、前記展開体は、さらに、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転することによって、(3)前記第1の正面板が前記第2の正面板に接触するように、構成されており、前記展開体は、前記第1の正面板と前記第2の正面板とを接着するための接着部を備えなくてもよい。この構成によると、第1の正面板と第2の正面板とが接着されないので、包装容器から第1の板セットを含む複数枚の板を容易に分離させることができる。
前記展開体は、さらに、前記包装容器の背面側に位置する前記上面板の端部が挿入される被挿入部を備えてもよい。この構成によると、上面板を他の板に接着する必要がないので、包装容器を容易に成形することができる。
前記展開体は、さらに、前記(1)において、前記第1の右側面板が前記第2の右側面板に接触して、前記包装容器の背面側における前記第1の右側面板の境界の全部が前記第2の右側面板によって覆われるように、かつ、前記(2)において、前記第1の左側面板が前記第2の左側面板に接触して、前記包装容器の背面側における前記第1の左側面板の境界の全部が前記第2の左側面板によって覆われるように、構成されていてもよい。この構成によると、包装容器の右側面部において第1の右側面板と第2の右側面板との間に隙間が形成されるのを抑制することができると共に、包装容器の左側面部において第1の左側面板と第2の左側面板との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。このために、包装容器の内部に異物が混入するのを抑制することができる。
前記展開体は、さらに、前記包装容器の前記正面部を形成するための第2の正面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の正面板を備え、前記第2の板セットは、さらに、前記第2の正面板を含み、前記展開体は、さらに、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転することによって、(3)前記第1の正面板が前記第2の正面板に接触するように、構成されており、前記展開体は、さらに、前記第1の正面板と前記第2の正面板とを接着するための接着部を備えてもよい。この構成によると、包装容器の正面部において第1の正面板と第2の正面板との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
前記分離手段は、前記第1の正面板に形成されている正面ミシン目であって、前記第1の正面板と前記第2の正面板とが接着された後に前記接着部の近傍に位置する前記正面ミシン目を有してもよい。この構成によると、接着部の周囲を正面ミシン目に沿って破断させることができる。この結果、包装容器から第1の板セットを含む複数枚の板を容易に分離させることができる。
前記正面ミシン目の左右方向の長さは、前記包装容器の左右方向の長さよりも短くてもよい。この構成によると、包装容器の左右方向の全域に亘るミシン目が形成されている構成と比べると、接着部の周囲を正面ミシン目に沿って容易に破断させることができる。
前記分離手段は、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板との間に形成されている右側ミシン目と、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板との間に形成されている左側ミシン目と、を有してもよい。この構成によると、第1の右側面板と第2の右側面板との間、及び、第1の左側面板と第2の左側面板との間を、右側ミシン目及び左側ミシン目に沿って破断させることができる。この結果、包装容器から第1の板セットを含む複数枚の板を容易に分離させることができる。
前記展開体は、さらに、前記上面部を形成するための第1の右上面板であって、前記第1の右側面板に連続している前記第1の右上面板と、前記上面部を形成するための第2の右上面板であって、前記第2の右側面板に連続している前記第2の右上面板と、前記上面部を形成するための第1の左上面板であって、前記第1の左側面板に連続している前記第1の左上面板と、前記上面部を形成するための第2の左上面板であって、前記第2の左側面板に連続している前記第2の左上面板と、を備え、前記第1の板セットは、さらに、前記第1の右上面板と前記第1の左上面板とを含み、前記第2の板セットは、さらに、前記第2の右上面板と前記第2の左上面板とを含み、前記展開体は、前記第1の右上面板と前記第2の右上面板との間の境界である右側境界と、前記第1の左上面板と前記第2の左上面板との間の境界である左側境界と、を回転軸として、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転するように構成されており、前記第1の右上面板は、前記右側境界から所定距離離れた位置に形成されている第1の右側折曲線を有し、前記第2の右上面板は、前記右側境界から前記所定距離離れた位置に形成されている第2の右側折曲線を有し、前記第1の右上面板と前記第2の右上面板とのそれぞれは、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転した後に、前記第1の右側折曲線と前記第2の右側折曲線とを回転軸として、前記包装容器の内側方向に90度回転可能に構成されており、前記第1の左上面板は、前記左側境界から前記所定距離離れた位置に形成されている第1の左側折曲線を有し、前記第2の左上面板は、前記左側境界から前記所定距離離れた位置に形成されている第2の左側折曲線を有し、前記第1の左上面板と前記第2の左上面板とのそれぞれは、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転した後に、前記第1の左側折曲線と前記第2の左側折曲線とを回転軸として、前記包装容器の内側方向に90度回転可能に構成されていてもよい。この構成によると、第1及び第2の右上面板が、右側境界から所定距離離れた第1及び第2の右側折曲線を回転軸として、包装容器の内側方向に90度回転することができるので、包装容器の上面部と右側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。同様に、包装容器の上面部と左側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。このために、包装容器の内部に異物が混入するのを抑制することができる。
第1実施例の展開体の平面図を示す。 第1の板セットが途中まで回転した状態における展開体の斜視図を示す。 第1の板セットが180度回転した後の展開体の平面図を示す。 展開体から成形された包装容器の斜視図を示す。 上面部が閉じられた包装容器の斜視図を示す。 右側面部の一部が破断された状態における包装容器の斜視図を示す。 第1の板セットが途中まで分離した状態における包装容器の斜視図を示す。 第1の板セットが分離した後の包装容器の斜視図を示す。 第2実施例の展開体の平面図を示す。 第1の板セットが途中まで回転した状態における展開体の斜視図を示す。 第1の板セットが180度回転した後の展開体の平面図を示す。 展開体から成形された包装容器の斜視図を示す。 上面部が閉じられた包装容器の斜視図を示す。 上面部の一部が破断された状態における包装容器の斜視図を示す。 第1の板セットが途中まで分離した状態における包装容器の斜視図を示す。 第1の板セットが分離した後の包装容器の斜視図を示す。 第3実施例の展開体の平面図を示す。 展開体から成形された包装容器の斜視図を示す。 上面部が閉じられた包装容器の斜視図を示す。
(第1実施例)
図1~図8を参照して、第1実施例の包装容器2を成形するための展開体10を説明する。図4に示される包装容器2は、食品、日用品等の内容物を収容するための容器である。図4は、封緘される前の包装容器2の斜視図を示す。包装容器2の上面の開口から内容物が包装容器2内に収容された後に、接着剤、テープ等を用いて包装容器2が封緘される。図5は、封緘された後の包装容器2の斜視図を示す。封緘された後の包装容器2は、直方体形状を有する。変形例では、包装容器2は、立方体形状を有していてもよい。
包装容器2は、図5の状態で搬送され、例えば、内容物を販売する店舗に届けられる。そして、図6~図8に示されるように、店舗において包装容器2の一部が分離されることによって、内容物を露出させることができる。これにより、店舗を訪れた客は、内容物を見ることができる。
図1は、展開体10の平面図を示す。図中の破線はミシン目を示し、一点鎖線は折曲線を示す。折曲線は、例えば、展開体10の製造過程において押圧された箇所である。換言すると、折曲線は、他の部分と比べて折り曲げ易い箇所である。また、図中のハッチングは、両面テープ、接着剤等の接着部の位置を示す。展開体10は、本実施例では段ボール紙から成形されるが、変形例では段ボール紙以外の紙から成形されてもよい。また、別の変形例では、展開体10は、プラスチック等の紙以外の材料から成形されてもよい。
展開体10は、包装容器2の正面部を形成するための正面板20,22と、包装容器2の上面部を形成するための上面板30~38と、包装容器2の右側面部を形成するための右側面板40,42と、包装容器2の左側面部を形成するための左側面板50,52と、包装容器2の底面部を形成するための底面板60~66と、包装容器2の背面部を形成するための背面板70,72と、を備える。上面板30と右側面板40と左側面板50とは正面板20に連続している。他の板22,32~38,42,52,60~66,70,72は正面板20に連続していない。上面板32は右側面板40に連続しており、上面板33は右側面板42に連続している。また、上面板34は左側面板50に連続しており、上面板35は左側面板52に連続している。
上面板32と上面板33との間の境界100と、上面板34と上面板35との間の境界102と、は略一直線上に存在している。そして、各境界100,102は、回転軸として機能する。換言すると、回転軸100は、右側面板40と右側面板42との間に設けられており、回転軸102は、左側面板50と左側面板52との間に設けられている。図2に示されるように、展開体10は、各境界100,102を回転軸として、複数枚の板20,30,32,34,40,50を含む第1の板セットが、複数枚の板22,33,35,38,42,52,60~66,70,72を含む第2の板セットに対して回転可能に構成されている。第1の板セットが第2の板セットに対して180度回転すると、図3の状態になる。図3のグレーの塗りつぶしは、図1の状態で見えている部分を各板の表面とした場合における各板の裏面を示す。以下の説明でも、板の表面は、図1の状態で見えている部分を意味し、板の裏面は、図1の状態で見えていない部分を意味する。
図3の状態では、右側面板40の表面が右側面板42の表面に接触し、左側面板50の表面が左側面板52の表面に接触する。ここで、図1に示されるように、右側面板42の表面には右側接着部120が設けられており、左側面板52の表面には左側接着部130が設けられている。図3の状態では、右側面板40の表面と右側面板42の表面とが右側接着部120によって接着され、左側面板50の表面と左側面板52の表面とが左側接着部130によって接着される。これにより、包装容器2の右側面部及び左側面部のそれぞれにおいて隙間が形成されるのを抑制することができる。なお、変形例では、右側面板40の表面に右側接着部が設けられてもよいし、左側面板50の表面に左側接着部が設けられてもよい。
図3の状態では、さらに、上面板32の表面が上面板33の表面に接触し、上面板34の表面が上面板35の表面に接触する。また、正面板20の表面が正面板22(図1参照)の表面に接触する。ここで、展開体10は、正面板20の表面と正面板22の表面とを接着するための接着部を備えない。この構成によると、正面板20と正面板22とが接着されないので、正面板20を含む第1の板セットを包装容器2から容易に分離させることができる(図7、図8参照)。
次いで、図3の状態から各板が折り曲げられる(即ち回転する)ことによって、図4の包装容器2が成形される。具体的には、上面板32,33、右側面板40,42、及び、底面板64が折曲線140を回転軸として図3の紙面垂直方向の奥側(以下では単に「奥側」と記載する)に90度回転し、底面板64が折曲線141を回転軸として奥側に90度回転する。次いで、背面板72が折曲線142を回転軸として奥側に90度回転し、上面板34,35、左側面板50,52、及び、底面板66が折曲線143を回転軸として奥側に90度回転し、底面板66が折曲線144を回転軸として奥側に90度回転する。次いで、上面板38、底面板62、及び、背面板70が折曲線145を回転軸として奥側に90度回転し、底面板62が折曲線146を回転軸として奥側に90度回転し、底面板60が折曲線147を回転軸として奥側に90度回転する。そして、背面板72に設けられている接着部によって背面板70と背面板72とが接着される。また、図示省略の接着部によって底面板60と各底面板64,66とが接着され、図示省略の接着部によって底面板62と各底面板64,66とが接着される。これにより、図4の包装容器2が完成し、包装容器2の上面の開口から内容物(例えば商品)が包装容器2内に収容される。通常、複数個の内容物が包装容器2の正面側から背面側に向かう方向に沿って並ぶように、複数個の内容物が包装容器2内に収容される。
図1に示されるように、上面板32は、境界100から紙面上側に所定距離L1だけ離れた位置に形成されている右側折曲線110を有する。また、上面板33は、境界100から紙面下側に所定距離L1だけ離れた位置に形成されている右側折曲線112を有する。従って、図4の状態では、2本の右側折曲線110,112が略一直線上に並ぶことになる。そして、上面板32,33は、図4の状態から、2本の右側折曲線110,112を回転軸として、包装容器2の内側方向(即ち包装容器2の上面の開口を塞ぐ方向)に90度回転する。この結果、包装容器2の上面部と右側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
同様に、図1に示されるように、上面板34は、境界102から紙面上側に所定距離L1だけ離れた位置に形成されている左側折曲線114を有する。また、上面板35は、境界102から紙面下側に所定距離L1だけ離れた位置に形成されている左側折曲線116を有する。そして、上面板34,35は、図4の状態から、2本の左側折曲線114,116を回転軸として、包装容器2の内側方向に90度回転する。この結果、包装容器2の上面部と左側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。本実施例では、包装容器2の上面部と左右の側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができるので、包装容器2の内部に異物が混入するのを抑制することができる。
次いで、上面板30が折曲線150を回転軸として包装容器2の内側方向に90度回転し、図示省略の接着部によって上面板30と各上面板32,34とが接着される。また、上面板38が折曲線151を回転軸として包装容器2の内側方向に90度回転し、図示省略の接着部によって上面板38と各上面板33,35とが接着される。これにより、図5の包装容器2が完成する。
図5の状態では、正面板20,22が包装容器2の正面部を形成する。特に、正面板20の裏面が包装容器2の正面に露出する。また、上面板30~38が包装容器2の上面部を形成する。特に、上面板30の裏面と上面板38の表面とが包装容器2の上面に露出する。なお、変形例では、上面板30の裏面のみが包装容器2の上面に露出するように、展開体10が構成されてもよい。
また、右側面板40,42が包装容器2の右側面部を形成する。特に、右側面板40の裏面と右側面板42の表面とが包装容器2の右側面に露出する。ここで、包装容器2の正面側における右側面板42の境界42A(図1参照)の全部が右側面板40によって覆われる。この構成によると、包装容器2の右側面部において右側面板40と右側面板42との間に隙間が形成されるのを抑制することができ、包装容器2の内部に異物が混入するのを抑制することができる。なお、変形例では、右側面板42の境界42Aの一部のみが右側面板40によって覆われるように、展開体10が構成されてもよい。また、本実施例によると、右側面板42の表面の大部分が右側面板40によって覆われるので、右側面板42の表面が汚れにくい。このために、右側面板40が分離された後の右側面板42の表面(図8参照)の見栄えがよい。なお、変形例では、右側面板40の裏面のみが包装容器2の右側面に露出するように(即ち右側面板42の表面の全てが右側面板40によって覆われるように)、展開体10が構成されてもよい。
また、図5では見えないが、左側面板50,52が包装容器2の左側面部を形成する。特に、左側面板50の裏面と左側面板52の表面とが包装容器2の左側面に露出する。ここで、包装容器2の正面側における左側面板52の境界52A(図1参照)の全部が左側面板50の裏面によって覆われる。この構成によると、包装容器2の左側面部において左側面板50と左側面板52との間に隙間が形成されるのを抑制することができ、包装容器2の内部に異物が混入するのを抑制することができる。また、左側面板52の表面の大部分が左側面板50によって覆われるので、左側面板52の表面が汚れにくい。このために、左側面板50が分離された後の左側面板52の表面の見栄えがよい。なお、左側面部についても、右側面部と同様の変形例を採用可能である。
また、図5では見えないが、底面板60~66が包装容器2の底面部を形成する。特に、底面板60の表面と底面板62の表面とが包装容器2の底面に露出する。また、図5では見えないが、背面板70,72が包装容器2の背面部を形成する。特に、背面板70の表面が包装容器2の背面に露出する。上述したように、図5の状態において包装容器2が店舗に搬送された後に、店舗において包装容器2の一部が分離される。包装容器2の一部を分離するための構成について、以下に詳しく説明する。
図1に示されるように、上面板32と上面板33との間の境界100は、ミシン目である。換言すると、右側面板40と右側面板42との間にはミシン目100が形成されている。また、上面板34と上面板35との間の境界102は、ミシン目である。換言すると、左側面板50と左側面板52との間にはミシン目102が形成されている。即ち、本実施例では、第1の板セットが第2の板セットに対して180度回転するための回転軸100,102がミシン目である。このために、ミシン目100,102を破断させると、包装容器2から第1の板セットを分離することができる。
また、図1に示されるように、右側面板40にはミシン目122が形成されている。ミシン目122は、右側面板40と右側面板42とが接着された後に右側接着部120の近傍に位置する。また、右側面板42にはミシン目124が形成されている。ミシン目124は、右側面板40と右側面板42とが接着された後に右側接着部120の近傍に位置する。具体的には、ミシン目124は、右側接着部120を取り囲むように形成されている。また、右側面板42にはミシン目126が形成されている。
まず、右側面板42のミシン目126の近傍が押されると、右側面板42の一部がミシン目126に沿って破断されて、包装容器2の右側面部に開口が形成される。その後、当該開口に指を入れて、右側面板40,42に対して包装容器2の外側方向への力を加えると、右側面板40のミシン目122が破断されると共に右側面板42のミシン目124が破断される。これにより、図6に示されるように、右側面板40の一部と右側面板42の一部とを含む扉部128が開かれて、包装容器2の右側面部に開口が形成される。この状態では、右側面板42のうちのミシン目124によって囲まれた部分(即ち右側接着部120の全部を含む部分)が右側面板42から分離している。即ち、右側面板40と右側面板42(具体的には右側面板42のうちのミシン目124によって囲まれていない部分)とが接着されていない状態になる。
また、図1に示されるように、左側面板50にはミシン目132が形成されている。ミシン目132は、左側面板50と左側面板52とが接着された後に左側接着部130の近傍に位置する。また、左側面板52にはミシン目134が形成されている。ミシン目134は、左側面板50と左側面板52とが接着された後に左側接着部130の近傍に位置する。具体的には、ミシン目134は、左側接着部130を取り囲むように形成されている。また、左側面板52にはミシン目136が形成されている。従って、右側面部の場合と同様に、左側面部にも開口を形成することができる。この場合、左側面板50と左側面板52(具体的には左側面板52のうちのミシン目134によって囲まれていない部分)とが接着されていない状態になる。
その後、図7に示されるように、正面板20と上面板30,32,34と右側面板40と左側面板50とを含む第1の板セットに対して、包装容器2の上面から正面に向かう力を加えると、包装容器2から第1の板セットが分離する。これにより、図8に示されるように、分離後の包装容器2Aが完成する。包装容器2Aは、正面板22と上面板33,35,38と右側面板42と左側面板52と底面板60~66と背面板70,72とによって構成される。この状態では、包装容器2Aの正面部と上面部と右側面部と左側面部とが開口するので、包装容器2に収容されている内容物(図示省略)が外部に露出する。これにより、店舗を訪れた客は、内容物を見ることができる。例えば、複数個の内容物が包装容器2内に収容されている場合には、最も正面側に配置されている内容物の正面の広い範囲を見ることができる。
本実施例によると、複数枚の板20,30,32,34,40,50を含む第1の板セットが、複数枚の板22,33,35,38,42,52,60~66,70,72を含む第2の板セットに対して180度回転することによって、包装容器2が成形される。このために、1枚の展開体10から包装容器2を成形することができる。また、包装容器2から第1の板セットを分離可能であり、これにより、包装容器2に開口を形成することができる。このために、包装容器2の水平方向の全域に亘るカットラインを設ける必要がない。従って、第1の板セットが分離された後の包装容器2Aの見栄えがよい。
(対応関係)
正面板20、正面板22が、それぞれ、「第1の正面板」、「第2の正面板」の一例である。上面板30、上面板32、上面板33、上面板34、上面板35が、それぞれ、「上面板」、「第1の右上面板」、「第2の右上面板」、「第1の左上面板」、「第2の左上面板」の一例である。右側面板40、右側面板42が、それぞれ、「第1の右側面板」、「第2の右側面板」の一例である。左側面板50、左側面板52が、それぞれ、「第1の左側面板」、「第2の左側面板」の一例である。ミシン目100,102,122,124,132,134が、「分離手段」の一例である。ミシン目100、ミシン目102が、それぞれ、「右側ミシン目」、「左側ミシン目」の一例である。ミシン目122、ミシン目124が、それぞれ、「第1の右側ミシン目」、「第2の右側ミシン目」の一例である。ミシン目132、ミシン目134が、それぞれ、「第1の左側ミシン目」、「第2の左側ミシン目」の一例である。
(第2実施例)
続いて、図9~図16を参照しながら、第2実施例の展開体210を説明する。以下では、第1実施例と同様の点については説明を省略する。第1実施例では、第1の板セットが第2の板セットに対して180度回転する場合に、2枚の右側面板40,42のそれぞれの表面が互いに接触し、かつ、2枚の左側面板50,52のそれぞれの表面が互いに接触する。これに対し、本実施例では、2枚の右側面板のそれぞれの裏面が互いに接触し、かつ、2枚の左側面板のそれぞれの裏面が互いに接触するように、展開体210が構成される。
図9は、展開体210の平面図を示す。符号320のハッチングは、裏面側に存在する接着部を意味する。展開体210は、正面板220,222と、上面板230~238と、右側面板240,242と、左側面板250,252と、底面板260~266と、背面板270,272と、を備える。
上面板232と上面板233との間の境界300と、上面板234と上面板235との間の境界302と、は略一直線上に存在している。図10に示されるように、展開体10は、各境界300,302を回転軸として、複数枚の板220,230,232,234,240,250を含む第1の板セットが、複数枚の板222,233,235,238,242,252,260~66,270,272を含む第2の板セットに対して回転可能に構成されている。第1の板セットが第2の板セットに対して180度回転すると、図11の状態になる。
図11の状態では、右側面板240の裏面が右側面板242の裏面に接触し、左側面板250の裏面が左側面板252の裏面に接触する。ここで、展開体10は、右側面板240の裏面と右側面板242の裏面とを接着するための接着部を備えないと共に、左側面板250の裏面と左側面板252の裏面とを接着するための接着部を備えない。この構成によると、展開体210から包装容器202が成形された後に、右側面板240及び左側面板250を含む第1の板セットを包装容器202から容易に分離させることができる(図15、図16参照)。
図11の状態では、さらに、上面板232の裏面が上面板233の裏面に接触し、上面板234の裏面が上面板235の裏面に接触する。また、正面板220の裏面が正面板222の裏面に接触する。ここで、図9に示されるように、正面板220の裏面には接着部320が設けられている。図11の状態では、正面板220の裏面と正面板222の裏面とが接着部320によって接着される。これにより、包装容器202の正面部において隙間が形成されるのを抑制することができる。なお、変形例では、正面板222の裏面に接着部が設けられていてもよい。
次いで、図11の状態から各板が折り曲げられる(即ち回転する)ことによって、図12の包装容器202が成形される。具体的には、上面板232,233、右側面板240,242、及び、底面板264が折曲線340を回転軸として奥側に90度回転し、底面板264が折曲線341を回転軸として奥側に90度回転する。次いで、背面板272が折曲線342を回転軸として奥側に90度回転し、上面板234,235、左側面板250,252、及び、底面板266が折曲線343を回転軸として奥側に90度回転し、底面板266が折曲線344を回転軸として奥側に90度回転する。次いで、上面板238、底面板262、及び、背面板270が折曲線345を回転軸として奥側に90度回転し、底面板262が折曲線346を回転軸として奥側に90度回転し、底面板260が折曲線347を回転軸として奥側に90度回転する。
図9に示されるように、上面板232は、境界300から紙面上側に所定距離L2だけ離れた位置に形成されている右側折曲線310を有し、上面板233は、境界300から紙面下側に所定距離L2だけ離れた位置に形成されている右側折曲線312を有する。従って、図12の状態では、2本の右側折曲線310,312が略一直線上に並ぶことになる。そして、上面板232,233は、図12の状態から、2本の右側折曲線310,312を回転軸として、包装容器202の内側方向に90度回転する。この結果、包装容器202の上面部と右側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
同様に、図9に示されるように、上面板234は、境界302から紙面上側に所定距離L2だけ離れた位置に形成されている左側折曲線314を有し、上面板235は、境界302から紙面下側に所定距離L2だけ離れた位置に形成されている左側折曲線316を有する。そして、上面板234,235は、図12の状態から、2本の左側折曲線314,316を回転軸として、包装容器2の内側方向に90度回転する。この結果、包装容器2の上面部と左側面部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。
次いで、上面板230が折曲線350を回転軸として包装容器202の内側方向に90度回転し、図示省略の接着部によって上面板230と各上面板232,234とが接着される。また、上面板238が折曲線351を回転軸として包装容器2の内側方向に90度回転し、図示省略の接着部によって上面板238と各上面板233,235とが接着される。これにより、図13の包装容器202が完成する。
図13の状態では、正面板220,222が包装容器2の正面部を形成する。特に、正面板220の裏面と正面板222の表面とが包装容器202の正面に露出する。また、上面板230~238が包装容器202の上面部を形成する。特に、上面板230の裏面と上面板238の表面とが包装容器202の上面に露出する。
また、右側面板240,242が包装容器202の右側面部を形成する。特に、右側面板240の裏面と右側面板242の表面とが包装容器202の右側面に露出する。ここで、包装容器202の背面側における右側面板240の境界240A(図9参照)の全部が右側面板242によって覆われる。この構成によると、包装容器202の右側面部において右側面板240と右側面板242との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。なお、変形例では、右側面板240の境界240Aの一部のみが右側面板242によって覆われるように、展開体210が構成されてもよい。また、本実施例によると、右側面板242の表面の全部が露出する。このために、右側面板242の表面に多くの情報(例えば内容物に関する情報)を印刷することができる。第1実施例(図5参照)では、右側面板42の表面の大部分が露出しないので、展開体10の表面のみならず裏面(例えば、正面板20の裏面、右側面板40の裏面等)にも情報を印刷する必要があり得る。本実施例によると、右側面板242の表面の全部が露出するので、展開体210の裏面に情報を印刷せずに済む。ただし、変形例では、展開体210の裏面に情報を印刷してもよい。
また、図13では見えないが、左側面板250,252が包装容器202の左側面部を形成する。特に、左側面板250の裏面と左側面板252の表面とが包装容器202の左側面に露出する。ここで、包装容器202の背面側における左側面板250の境界250A(図9参照)の全部が左側面板252によって覆われる。この構成によると、包装容器202の左側面部において左側面板250と左側面板252との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。また、左側面板252の表面の全部が露出するので、左側面板252の表面に多くの情報を印刷することができる。
また、図13では見えないが、底面板260~266が包装容器202の底面部を形成し、背面板270,272が包装容器2の背面部を形成する。続いて、包装容器202の一部を分離するための構成について、以下に詳しく説明する。
図9に示されるように、上面板232にはミシン目340が形成されている。換言すると、右側面板240と右側面板242との間にはミシン目340が形成されている。また、上面板234にはミシン目342が形成されている。換言すると、左側面板250と左側面板252との間にはミシン目342が形成されている。即ち、本実施例では、第1の板セットが第2の板セットに対して180度回転するための回転軸300,302の近傍にミシン目340,342が形成されている。このために、ミシン目340,342を破断させると、包装容器202から第1の板セットを分離することができる。各ミシン目340,342は、各境界300,302から包装容器202の背面側に向かって斜め方向に伸びている。なお、変形例では、各ミシン目340,342は、包装容器202の正面側に向かって斜め方向に伸びていてもよいし、各境界300,302に直交する方向に伸びていてもよい。なお、本実施例では、各境界300,302は、ミシン目ではない。ただし、変形例では、第1実施例と同様に、各ミシン目340,342を設ける代わりに、各境界300,302をミシン目としてもよい。
また、図9に示されるように、正面板220にはミシン目322が形成されている。ミシン目322は、正面板220と正面板222とが接着された後に接着部320の近傍に位置する。具体的には、ミシン目322は、接着部320を取り囲むように形成されている。ミシン目322の左右方向の長さは、包装容器202の左右方向の長さ、即ち、正面板220の左右方向の長さよりも短い。この構成によると、包装容器202の左右方向の全域に亘るミシン目が形成されている構成と比べると、接着部320の周囲をミシン目322に沿って容易に破断させることができる(図15、図16参照)。また、上面板230にはミシン目330が形成されている。
まず、上面板230のミシン目330の近傍が押されると、上面板230の一部がミシン目330に沿って破断されて、図14に示されるように、包装容器2の上面部に開口360が形成される。その後、図15に示されるように、開口360に指を入れて、正面板220と上面板230,232,234と右側面板240と左側面板250とを含む第1の板セットに対して、包装容器202の上面から正面に向かう力を加える。この場合、各ミシン目322,340,342が破断し、包装容器202から第1の板セットが分離する。これにより、図16に示されるように、分離後の包装容器202Aが完成する。
本実施例の展開体210によると、複数枚の板220,230,232,234,240,250を含む第1の板セットが、複数枚の板222,233,235,238,242,252,260~266,270,272を含む第2の板セットに対して180度回転することによって、包装容器202が成形される。このために、1枚の展開体210から包装容器202を成形することができる。また、包装容器202から第1の板セットを分離可能であり、これにより、包装容器202に開口を形成することができる。このために、包装容器202の水平方向の全域に亘るカットラインを設ける必要がない。従って、第1の板セットが分離された後の包装容器202Aの見栄えがよい。
(対応関係)
正面板220、正面板222が、それぞれ、「第1の正面板」、「第2の正面板」の一例である。上面板230、上面板232、上面板233、上面板234、上面板235が、それぞれ、「上面板」、「第1の右上面板」、「第2の右上面板」、「第1の左上面板」、「第2の左上面板」の一例である。右側面板240、右側面板242が、それぞれ、「第1の右側面板」、「第2の右側面板」の一例である。左側面板250、左側面板252が、それぞれ、「第1の左側面板」、「第2の左側面板」の一例である。ミシン目322,340,342が、「分離手段」の一例である。ミシン目322、ミシン目340、ミシン目342が、それぞれ、「正面ミシン目」、「右側ミシン目」、「左側ミシン目」の一例である。
(第3実施例)
続いて、図17~図19を参照しながら、第3実施例の展開体410を説明する。図17~図19では、第1実施例の展開体10と同じ構成を有する各板については、第1実施例と同じ符号が付されている。本実施例では、上面板430,438及び背面板470の構成が第1実施例とは異なる。
図17に示されるように、上面板430のうちの包装容器402(図18、図19参照)の背面側の端部には、挿入部510が設けられている。また、上面板438と背面板470との間には、挿入部510が挿入される孔部500が形成されている。
第1実施例と同様に展開体410の各板が回転すると、図18の包装容器402が完成する。そして、挿入部510が孔部500に挿入されると、図19の包装容器402が完成する。この構成によると、上面板430の表面を他の板(例えば上面板32~35)に接着する必要がないので、包装容器402を容易に成形することができる。なお、挿入部510が孔部500に挿入された後に、粘着テープ等が挿入部510と背面板470とに跨るように接着されてもよい。本実施例では、孔部500が「被挿入部」の一例である。なお、「被挿入部」は、孔部500に限られず、スリット(即ち切込み)であってもよい。
図17に示されるように、背面板470にはミシン目502が形成されている。図19の状態において、ミシン目502の近傍に力が加えられると、ミシン目502が破断し、この結果、背面板470の一部が分離する。これにより、挿入部510が孔部500に挿入されている状態において、包装容器402から第1の板セットを分離することができる。挿入部510を孔部500から分離させずに済むので、包装容器402から第1の板セットを容易に分離することができる。なお、変形例では、ミシン目502が設けられなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)第1実施例において、接着部120,130(図1参照)を設けなくてもよい。この場合、各ミシン目124,126,134,136も設けなくてよい。本変形例では、「右側接着部」、「左側接着部」、「第1(及び第2)の右側ミシン目」、及び、「第1(及び第2)の左側ミシン目」を省略可能である。
(変形例2)第1実施例において、正面板20(図1参照)の表面と正面板22の表面とを接着するための接着部が設けられてもよい。即ち、「展開体」は、第1の正面板と第2の正面板とを接着するための接着部を備えていてもよい。
(変形例3)第2実施例において、正面ミシン目322(図9参照)が設けられなくてもよい。即ち、「分離手段」は、正面ミシン目を有さなくてもよい。
(変形例4)第1実施例において、各上面板32~35(図1参照)を設けずに、右側面板40と右側面板42とが連続し、かつ、左側面板50と左側面板52とが連続してもよい。この場合、折曲線110,112,114,116も設けなくてよい。第2実施例でも同様である。本変形例では、「第1(及び第2)の右上面板」、「第1(及び第2)の左上面板」、「第1(及び第2)の右側折曲線」、及び、「第1(及び第2)の左側折曲線」を省略可能である。
(変形例5)展開体10,210,410はどのような形態で出荷されてもよい。例えば、展開体10は、図1の状態で出荷されてもよいし、図3の状態で出荷されてもよい。図3の状態で出荷される場合には、(1)各板40,42,50,52が接着されていると共に各板70,72が接着されていない状態で出荷されてもよいし、(2)各板40,42,50,52が接着されていると共に各板70,72が接着されている状態で出荷されてもよい。また、図4の状態の包装容器2が出荷されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2,202,402:包装容器、10,210,410:展開体、20,22,220,222:正面板、30~38,230~238:上面板、40,42,240,242:右側面板、50,52,250,252:右側面板、60~66,260~266:底面板、70、270:背面板、100,102,122,124,132,134,322,340,342:ミシン目、500:孔部

Claims (11)

  1. 包装容器を成形するための展開体であって、
    前記包装容器の正面部を形成するための第1の正面板と、
    前記包装容器の上面部を形成するための上面板であって、前記第1の正面板に連続している前記上面板と、
    前記包装容器の右側面部を形成するための第1の右側面板であって、前記第1の正面板に連続している前記第1の右側面板と、
    前記包装容器の右側面部を形成するための第2の右側面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の右側面板と、
    前記包装容器の左側面部を形成するための第1の左側面板であって、前記第1の正面板に連続している前記第1の左側面板と、
    前記包装容器の左側面部を形成するための第2の左側面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の左側面板と、を備え、
    前記展開体は、
    前記第1の正面板と前記上面板と前記第1の右側面板と前記第1の左側面板とを含む複数枚の板である第1の板セットが、前記第2の右側面板と前記第2の左側面板とを含む複数枚の板である第2の板セットに対して180度回転することによって、
    (1)前記第1の右側面板が前記第2の右側面板に接触するように、かつ、
    (2)前記第1の左側面板が前記第2の左側面板に接触するように、
    構成されており、
    前記展開体は、さらに、
    前記展開体から前記包装容器が成形された後に、前記包装容器から前記第1の板セットを含む複数枚の板を分離するための分離手段と、
    前記上面部を形成するための第1の右上面板であって、前記第1の右側面板に連続している前記第1の右上面板と、
    前記上面部を形成するための第2の右上面板であって、前記第2の右側面板に連続している前記第2の右上面板と、
    前記上面部を形成するための第1の左上面板であって、前記第1の左側面板に連続している前記第1の左上面板と、
    前記上面部を形成するための第2の左上面板であって、前記第2の左側面板に連続している前記第2の左上面板と、を備え、
    前記第1の板セットは、さらに、前記第1の右上面板と前記第1の左上面板とを含み、
    前記第2の板セットは、さらに、前記第2の右上面板と前記第2の左上面板とを含み、
    前記展開体は、前記第1の右上面板と前記第2の右上面板との間の境界である右側境界と、前記第1の左上面板と前記第2の左上面板との間の境界である左側境界と、を回転軸として、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転するように構成されており、
    前記第1の右上面板は、前記右側境界から所定距離離れた位置に形成されている第1の右側折曲線を有し、
    前記第2の右上面板は、前記右側境界から前記所定距離離れた位置に形成されている第2の右側折曲線を有し、
    前記第1の右上面板と前記第2の右上面板とのそれぞれは、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転した後に、前記第1の右側折曲線と前記第2の右側折曲線とを回転軸として、前記包装容器の内側方向に90度回転可能に構成されており、
    前記第1の左上面板は、前記左側境界から前記所定距離離れた位置に形成されている第1の左側折曲線を有し、
    前記第2の左上面板は、前記左側境界から前記所定距離離れた位置に形成されている第2の左側折曲線を有し、
    前記第1の左上面板と前記第2の左上面板とのそれぞれは、前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転した後に、前記第1の左側折曲線と前記第2の左側折曲線とを回転軸として、前記包装容器の内側方向に90度回転可能に構成されており、
    前記第1の右上面板と前記第2の右上面板とのそれぞれが前記展開体から前記包装容器が成形された後の前記右側面部の上端縁の一部に配置されることによって、前記右側面部の前記上端縁の全長に亘って、前記第1の右上面板と前記第2の右上面板との少なくとも一方の右上面板が配置されており、
    前記第1の左上面板と前記第2の左上面板とのそれぞれが前記展開体から前記包装容器が成形された後の前記左側面部の上端縁の一部に配置されることによって、前記左側面部の前記上端縁の全長に亘って、前記第1の左上面板と前記第2の左上面板との少なくとも一方の左上面板が配置されている、展開体。
  2. 前記展開体は、さらに、
    前記(1)において、前記第1の右側面板が前記第2の右側面板に接触して、前記包装容器の正面側における前記第2の右側面板の境界の全部が前記第1の右側面板によって覆われるように、かつ、
    前記(2)において、前記第1の左側面板が前記第2の左側面板に接触して、前記包装容器の正面側における前記第2の左側面板の境界の全部が前記第1の左側面板によって覆われるように、
    構成されている、請求項1に記載の展開体。
  3. 前記展開体は、さらに、
    前記第1の右側面板と前記第2の右側面板とを接着するための右側接着部と、
    前記第1の左側面板と前記第2の左側面板とを接着するための左側接着部と、を備える、請求項2に記載の展開体。
  4. 前記分離手段は、
    前記第1の右側面板に形成されている第1の右側ミシン目であって、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板とが接着された後に前記右側接着部の近傍に位置する前記第1の右側ミシン目と、
    前記第2の右側面板に形成されている第2の右側ミシン目であって、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板とが接着された後に前記右側接着部の近傍に位置する前記第2の右側ミシン目と、
    前記第1の左側面板に形成されている第1の左側ミシン目であって、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板とが接着された後に前記左側接着部の近傍に位置する前記第1の左側ミシン目と、
    前記第2の左側面板に形成されている第2の左側ミシン目であって、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板とが接着された後に前記左側接着部の近傍に位置する前記第2の左側ミシン目と、
    を有する、請求項3に記載の展開体。
  5. 前記展開体は、さらに、
    前記包装容器の前記正面部を形成するための第2の正面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の正面板を備え、
    前記第2の板セットは、さらに、前記第2の正面板を含み、
    前記展開体は、さらに、
    前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転することによって、
    (3)前記第1の正面板が前記第2の正面板に接触するように、
    構成されており、
    前記展開体は、前記第1の正面板と前記第2の正面板とを接着するための接着部を備えない、請求項2から4のいずれか一項に記載の展開体。
  6. 前記展開体は、さらに、
    前記包装容器の背面側に位置する前記上面板の端部が挿入される被挿入部を備える、請求項2から5のいずれか一項に記載の展開体。
  7. 前記展開体は、さらに、
    前記(1)において、前記第1の右側面板が前記第2の右側面板に接触して、前記包装容器の背面側における前記第1の右側面板の境界の全部が前記第2の右側面板によって覆われるように、かつ、
    前記(2)において、前記第1の左側面板が前記第2の左側面板に接触して、前記包装容器の背面側における前記第1の左側面板の境界の全部が前記第2の左側面板によって覆われるように、
    構成されている、請求項1に記載の展開体。
  8. 前記展開体は、さらに、
    前記包装容器の前記正面部を形成するための第2の正面板であって、前記第1の正面板に連続していない前記第2の正面板を備え、
    前記第2の板セットは、さらに、前記第2の正面板を含み、
    前記展開体は、さらに、
    前記第1の板セットが前記第2の板セットに対して180度回転することによって、
    (3)前記第1の正面板が前記第2の正面板に接触するように、
    構成されており、
    前記展開体は、さらに、
    前記第1の正面板と前記第2の正面板とを接着するための接着部を備える、請求項7に記載の展開体。
  9. 前記分離手段は、前記第1の正面板に形成されている正面ミシン目であって、前記第1の正面板と前記第2の正面板とが接着された後に前記接着部の近傍に位置する前記正面ミシン目を有する、請求項8に記載の展開体。
  10. 前記正面ミシン目の左右方向の長さは、前記包装容器の左右方向の長さよりも短い、請求項9に記載の展開体。
  11. 前記分離手段は、前記第1の右側面板と前記第2の右側面板との間に形成されている右側ミシン目と、前記第1の左側面板と前記第2の左側面板との間に形成されている左側ミシン目と、を有する、請求項1から10のいずれか一項に記載の展開体。
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