JP7132482B2 - シートフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートの骨格を構成するシートフレームに係り、脚部材により支持されるシートフレームに関する。
車両用シートの骨格を構成するシートフレームにおいて、例えば特許文献1に記載されているように、シートクッションフレームとアッパーレールとを連結し、シートクッションフレームを下方から支持する脚部材(レッグ)が設けられることがある。
特開2008-87578号公報
上記の構成を有するシートフレームにおいては、シートクッションフレームと脚部材との接合部分には大きな荷重が掛かる。そのため、シートクッションフレームと脚部材の接合部を強固に固定可能な構造が求められている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートクッションフレームと脚部材の取り付け剛性を向上できるシートフレームを提供することにある。
上記課題は、本発明に係るシートフレームによれば、シートクッションを備える乗物用シートの骨格を構成するシートフレームであって、前記シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームと、前記シートクッションフレームを下方から支持する脚部材と、を備え、前記シートクッションフレームは、前記シートクッションフレームの前部を構成するパンフレームを有し、前記パンフレームは、凸状に形成された第1凸部と、該第1凸部の裏側において凹状に形成された第1凹状部と、を有し、前記脚部材は、凸状に形成された第2凸部と、該第2凸部の裏側において凹状に形成された第2凹状部と、を有し、前記第1凸部の裏側の前記第1凹状部に前記第2凸部を当接した状態で前記パンフレームと前記脚部材が固定される、又は、前記第1凸部が前記第2凸部の裏側の前記第2凹状部に当接した状態で前記パンフレームと前記脚部材が固定されることにより解決される。
こうすることで、パンフレームの第1凸部の裏側の第1凹状部に脚部材の第2凸部が当接した状態で、パンフレームと脚部材が固定されるため、パンフレームと脚部材の取り付け剛性を向上できる。すなわち、上記のシートフレームによれば、シートクッションフレームと脚部材の取り付け剛性を向上できる。
また、第1凸部と脚部材の第2凸部とが係合するため、シートクッションフレームのパンフレームと脚部材との位置決めが容易となる。これにより、パンフレームと脚部材の組付けの作業性を向上できる。
上記のシートフレームにおいて、前記第1凸部と前記第2凸部はそれぞれ円弧状に形成されたビードであるとよい。
こうすることで、パンフレームと脚部材との位置ずれを抑制できる。
上記のシートフレームにおいて、前記第1凸部と前記第2凸部のそれぞれの断面は湾曲しているとよい。
こうすることで、パンフレームと脚部材との位置ずれを更に抑制できる。
上記のシートフレームにおいて、前記第2凸部は、前記第1凸部に追従するように湾曲しているとよい。
こうすることで、第1凸部と第2凸部が係合しやすくなる。また、第1凸部と第2凸部との隙間が小さくなるため、パンフレームと脚部材との位置ずれをより一層抑制できる。
上記のシートフレームにおいて、前記脚部材は、前記パンフレームに締結される締結部を有し、前記第1凸部と前記第2凸部はそれぞれ、前記締結部の前方に設けられ、シート幅方向に延出しているとよい。
こうすることで、パンフレームと脚部材に掛かる応力を効率よく分散できる。
上記のシートフレームにおいて、前記締結部は、前記第2凸部の円弧の中心側に設けられるとよい。
こうすることで、パンフレームと脚部材の締結部付近の剛性を向上できる。
上記のシートフレームにおいて、前記パンフレームは、上面部を有し、前記上面部は、前方から後方に向けて下方に傾斜した傾斜部を有し、前記第1凸部は、前記傾斜部に形成されるとよい。
こうすることで、パンフレームと脚部材に入力される前方からの荷重を効率よく受け止めることができる。
上記のシートフレームにおいて、前記上面部は、シート幅方向に延出した凹部を有し、前記第1凸部は、前記凹部の後方に設けられるとよい。
こうすることで、パンフレームの剛性を向上できる。
上記のシートフレームにおいて、前記脚部材は、リンク部材と、前記リンク部材と前記パンフレームとを連結し、前記リンク部材に対して回動可能に取り付けられる連結部材と、を有し、前記連結部材は、前記リンク部材に対し回動可能に取り付けられる取付部と、前記取付部に接続し、前記パンフレームに固定される固定部と、前記固定部の後方に設けられるフランジ部と、を有するとよい。
こうすることで、脚部材の剛性を向上することができる。またリンク部材の傾きに応じてパンフレームの高さを調整できる。
上記のシートフレームにおいて、前記脚部材は、前記リンク部材の下端に取り付けられるベース部材を有し、前記連結部材は、前記リンク部材のシート幅方向の内面側に取り付けられ、前記ベース部材は、前記リンク部材のシート幅方向の外面側に取り付けられるとよい。
こうすることで、脚部材とパンフレームに加えられる荷重を効率よく受け止めることができる。これにより、シートフレームの剛性を向上できる。
本発明によれば、シートクッションフレームと脚部材の取り付け剛性を向上できる。
本発明によれば、パンフレームと脚部材との位置ずれを抑制できる。
本発明によれば、第1凸部と第2凸部が係合しやすくなる。
本発明によれば、パンフレームと脚部材に掛かる応力を効率よく分散できる。
本発明によれば、パンフレームと脚部材の締結部付近の剛性を向上できる。
本発明によれば、パンフレームと脚部材に入力される前方からの荷重を効率よく受け止めることができる。
本発明によれば、パンフレームの剛性を向上できる。
本発明によれば、脚部材の剛性を向上することができる。
本発明によれば、脚部材とパンフレームに加えられる荷重を効率よく受け止めることができる。
シートの外観図である。 本実施形態に係るシートフレームの斜視図である。 パンフレームの形状を説明する図である。 シートクッションフレームと脚部材の分解斜視図である。 シートクッションフレーム前方の部分拡大図である. 図5のVI-VI断面図である。 シートクッションフレーム前方の裏面の構成を示す図である。 脚部材の構成を示す図である。 連結部材の構成を示す図である。
以下、図1乃至図9を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートフレームを備えるシートSについて説明する。
本実施形態では、シートSとして、自動車に搭載されるシートを例に挙げて説明することとするが、本発明は自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などの乗物一般に搭載される乗物用シートにも適用可能である。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下の説明中、「前後方向」とは、シートSの着座者から見たときの前後方向を意味し、車両の走行方向と一致する方向である。
「シート幅方向」とは、シートSの横幅方向を意味し、シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。また、シートSのシート幅方向の中心に近づく方向を内方向、遠ざかる方向を外方向とする。
また、「上下方向」とは、シートSの高さ方向を意味し、シートSを正面から見たときの上下方向と一致する。
<シートSの概略構成>
本実施形態に係るシートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、シートSの一部(具体的には、シートバックS2の前端角部)については、図示の都合上、表皮材1を外した構成にて図示している。
シートSは、主要な構成として、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を有する。
シートクッションS1は、図2に示すシートクッションフレーム20にクッション材2を載置し、更にクッション材2を表皮材1で覆うことで構成されている。
シートバックS2は図2に示すシートバックフレーム30にクッション材2を載置して、表皮材1で覆うことで構成されている。
ヘッドレストS3は、不図示の芯材に不図示のクッション材を配して、表皮材1で被覆して構成されている。
なお、シートSに設けられる表皮材1は、例えばクロスや革等の素材からなる。
また、クッション材2は、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタンフォーム材である。
<シートフレーム10の構成>
図2に示されるように、シートフレーム10は主要な構成としてシートクッションフレーム20と、シートバックフレーム30を有する。シートクッションフレーム20は、シートクッションS1の骨格を構成し、シートバックフレーム30はシートバックS2の骨格を構成する。
<<シートバックフレーム30の構成>>
まず、シートバックフレーム30の主要な構成について説明する。
図2に示されるように、シートバックフレーム30は、主要な構成として、枠状フレーム31、バックパネル32、及びシートバックサイドフレーム33を備える。
枠状フレーム31は、金属製のパイプを方形枠状に加工したフレーム部材である。そして、枠状フレーム31の後部にはバックパネル32が取り付けられる。
バックパネル32は、枠状フレーム31の背部に設けられる金属製の板状フレームである。バックパネル32は、正面視において枠状フレーム31よりも外側まで延出している。すなわち、バックパネル32の外縁は、枠状フレーム31よりも外側に位置している。
また、シートバックサイドフレーム33は、枠状フレーム31の左右の側部にそれぞれ取り付けられる、上下方向に延出するフレームである。換言すれば、シートバックサイドフレーム33は、枠状フレーム31のシート外側に配置され、枠状フレーム31の側部とともにシートバックフレーム30の左右端部を構成するフレームである。
シートバックサイドフレーム33は、断面がシート内側に向けて開口したコの字状の板状フレームであり、上部が枠状フレーム31の側部に溶接される。
また、シートバックサイドフレーム33のシート内面に対しては連結ブラケット34が取り付けられる。
連結ブラケット34は、断面がシート外側に向けて開口したコの字状の板状フレームであり、上部がシートバックサイドフレーム33に取り付けられ、下部が後方脚部45に取り付けられる。
後方脚部45は、スライドレール機構を構成するアッパーレール41の後部に固定される。なお、アッパーレール41は、車体に固定されたロアーレール40に対してスライド可能に取り付けられている。
<<<シートクッションフレーム20の構成>>>
次に、シートクッションフレーム20の主要な構成について説明する。
シートクッションフレーム20は、シートクッションS1の骨格を構成し、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。具体的には、シートクッションフレーム20は、シート幅方向の側部をそれぞれ構成する一対の第1サイドフレーム21及び第2サイドフレーム22と、シートクッションフレーム20の前部を構成するパンフレーム23と、シートクッションフレーム20の後部を構成する後部フレーム24を備える。
第1サイドフレーム21及び第2サイドフレーム22は、シートクッションフレーム20の幅を規定するため、シート幅方向に離間して配設されるとともに、前後方向に延在するように配設されている。具体的には、第1サイドフレーム21は、右側に配され、第2サイドフレーム22は、左側に配される。
そして、第1サイドフレーム21及び第2サイドフレーム22の後方側には、屈曲したパイプである後部フレーム24が取り付けられており、後部フレーム24によって左右の第1サイドフレーム21及び第2サイドフレーム22が後方側で連結される。
パンフレーム23は、乗員の大腿部を支持する略矩形状の板状フレームである。パンフレーム23は、第1サイドフレーム21及び第2サイドフレーム22の前部に架設して設けられる。なお、パンフレーム23の構成の詳細については後述する。
パンフレーム23と後部フレーム24の間には、受圧部材27が架設されている。図2では、受圧部材27にはSバネを用いた例を示すが、受圧部材27は板バネであってもよい。なお、受圧部材27は、パンフレーム23と後部フレーム24の間に架設された例を示したが、受圧部材27は第1サイドフレーム21と第2サイドフレーム22との間に架設されてもよい。
また、パンフレーム23の前方にはカバー部材26が設けられ、シートクッションS1の外形形状を構成している。
そして、パンフレーム23に対しては脚部材50が取り付けられる。この脚部材50は、下端がアッパーレール41の前部に取り付けられるとともに、上端がパンフレーム23に取り付けられる。こうすることで、パンフレーム23が脚部材50により下方から支持されることとなる。
<パンフレーム23と脚部材50の取付構造>
以下においては、図3乃至図9を参照しながら、パンフレーム23と脚部材50の取付構造について説明する。
まず、図3を参照しながらパンフレーム23の構成について説明する。
図3には、パンフレーム23をシート幅方向の中央部で切断した場合の右側の構成を示している。なお、左側の構成は右側の構成と左右対称である。
パンフレーム23は、断面が略コ字状をなしている。具体的には、パンフレーム23は、上面を構成する上面部23A、前面を構成する前面部23B、後面を構成する後面部23Cを有する。
上面部23Aは、主に乗員の大腿部を支持する支持部となる。具体的には、上面部23Aは、前面部23Bとの連結部分に位置する前方端部23Ae、前方端部23Aeより後方に設けられた凹部23Aa、凹部23Aaより後方に設けられた傾斜部23Acを有する。
凹部23Aaは、前方端部23Aeよりも下方に凹んだ凹状部であり、シート幅方向に延出して設けられる。凹部23Aaは傾斜部23Acの前方に設けられており、傾斜部23Acとシート幅方向の長さが略等しい。
傾斜部23Acは、凹部23Aaの後方に設けられ、シート後方に向かうに連れて下方に傾斜している。
また、傾斜部23Acには、パンフレーム23を下方から支持する脚部材50を取り付けるためのボルト挿通孔23Adが設けられている。
図5及び図6に示されるように、ボルト挿通孔23AdにはボルトBが通され、ナットNを用いて、パンフレーム23に対して脚部材50が締結固定される。
また、傾斜部23Acには、ボルト挿通孔23Adの前方に、凸状に形成された第1凸部23Abが形成されている。第1凸部23Abは、上面視において円弧状に形成され、シート幅方向に延出したビードである。また、図6に示されるように、第1凸部23Abの断面は湾曲している。
なお、第1凸部23Abとボルト挿通孔23Adの位置関係について説明すると、第1凸部23Abの湾曲した外周の中心位置に、ボルト挿通孔23Adが位置するようになっている。こうした配置により、ボルト挿通孔23Adの周辺を第1凸部23Abにより効果的に補強することができる。
次に、脚部材50の構成について説明する。
図4に示されるように、シートフレーム10には、左右一対の脚部材50が設けられる。左右の脚部材50は、左右のアッパーレール41にそれぞれ取り付けられるものであり、左右の脚部材50は棒状部材54により互いに連結されている。
図4、図6乃至図8に示されるように、脚部材50は、主要な構成として、ベース部材51、リンク部材52、及び連結部材53を有する。
ベース部材51は、アッパーレール41とリンク部材52に取り付けられる部材である。
具体的には、図8に示すように、ベース部材51は、リンク部材52が取り付けられるリンク取付部51Aと、アッパーレール41に固定されるレール取付部51Bを有する。
リンク取付部51Aは、レール取付部51Bからフランジ状に立ち上がった壁部であり、リンク取付部51Aに対しては第1回転軸部55によってリンク部材52が回動可能に取り付けられる。すなわち、ベース部材51に対して、第1回転軸部55を回転中心としてリンク部材52が回動可能となっている。
また、レール取付部51Bは、ボルトを挿通する挿通孔が形成された板状部であり、挿通孔に通されるボルトによりアッパーレール41に対してレール取付部51Bが固定される。
リンク部材52は、ベース部材51と連結部材53を繋ぐ部材である。リンク部材52は、下端部においてベース部材51に取り付けられ、上端部において連結部材53に取り付けられる。
具体的には、リンク部材52は第1回転軸部55によりベース部材51に対して回動可能に取り付けられ、第2回転軸部56により連結部材53に対して回動可能に取り付けられる。
このように、リンク部材52がベース部材51と連結部材53のそれぞれに対して回動可能に取り付けられることにより、リンク部材52が第1回転軸部55を中心に回動すると、それに伴って、連結部材53が回動して高さが変化することとなる。そして、連結部材53の高さの変化に伴って、連結部材53に固定されたパンフレーム23を含むシートクッションフレーム20の高さが変化することとなる。
また、左右のリンク部材52は棒状部材54により連結されている。なお、リンク部材52に対しては棒状部材54が溶接されて固定される。これにより、左右のリンク部材52と棒状部材54が一体となって動くこととなる。
ここで、図8に示されるように、連結部材53は、リンク部材52の内面52Aに当接して取り付けられ、ベース部材51は、リンク部材52の外面52Bに当接して取り付けられる。
このように、リンク部材52に対してベース部材51と連結部材53とを互いに反対側に取り付けるようにしたことで、リンク部材52に入力される荷重を効率よく分散させることができる。
図9に示されるように、連結部材53は、リンク部材52に取り付けられる取付部53A、取付部53Aからシート幅方向内側に延出する固定部53B、及び固定部53Bの後端から下方に延出するフランジ部53Cを備える。
取付部53Aは、リンク部材52の内面52Aに当接する部分であり、第2回転軸部56によりリンク部材52に対し回動可能に取り付けられる。
固定部53Bは、上方に凸状の第2凸部53Baと、ボルトBが挿通される孔としての締結部53Bbが形成された部分である。固定部53Bは、水平方向に配され、上下方向に配される取付部53Aとは略直交して接続している。
図6に示されるように、固定部53Bに形成される第2凸部53Baは、パンフレーム23の第1凸部23Abと対向する位置に配される。第2凸部53Baの上面は、第1凸部23Abの下面に沿った形状(すなわち追従した形状)をなしており、これにより、第2凸部53Baは、第1凸部23Abと係合するようになっている。また、第1凸部23Abと第2凸部53Baとの隙間を小さくすることができる。
このとき、固定部53Bの締結部53Bbと、パンフレーム23のボルト挿通孔23Adとは上下に対向する位置に配される。そして、図6及び図7に示されるように、上下に揃った締結部53Bbとボルト挿通孔23AdとにボルトBを通し、ナットNにより締結することで、固定部53Bに対してパンフレーム23が固定されることとなる。
フランジ部53Cは、取付部53Aと固定部53Bのそれぞれに略直交するように接続している部分である。このようにフランジ部53Cを設けることにより、連結部材53の剛性を高めることができる。
<まとめ>
以上説明した本実施形態に係るシートフレーム10の主な特徴は以下の通りである。
[1]本実施形態に係るシートフレーム10は、シートクッションS1を備えるシートSの骨格を構成する。シートフレーム10は、シートクッションS1の骨格を構成するシートクッションフレーム20と、シートクッションフレーム20を下方から支持する脚部材50と、を備える。シートクッションフレーム20は、シートクッションフレーム20の前部を構成するパンフレーム23を有する。パンフレーム23は、凸状に形成された第1凸部23Abを有し、脚部材50は、凸状に形成された第2凸部53Baを有する。第1凸部23Abと第2凸部53Baとを重ね合わせた状態でパンフレーム23と脚部材50が固定される。
こうすることで、パンフレーム23の第1凸部23Abと、脚部材50の第2凸部53Baとが重ね合わさった状態で、パンフレーム23と脚部材50が固定されるため、パンフレーム23と脚部材50の取り付け剛性を向上できる。すなわち、上記のシートフレーム10によれば、シートクッションフレーム20と脚部材50の取り付け剛性を向上できる。
また、第1凸部23Abと脚部材50の第2凸部53Baとが係合するため、シートクッションフレーム20のパンフレーム23と脚部材50との位置決めが容易となる。これにより、パンフレーム23と脚部材50の組付けの作業性を向上できる。
[2]上記のシートフレーム10において、第1凸部23Abと第2凸部53Baはそれぞれ円弧状に形成されたビードである。
こうすることで、パンフレーム23と脚部材50との位置ずれを抑制できる。
[3]上記のシートフレーム10において、第1凸部23Abと第2凸部53Baのそれぞれの断面は湾曲している。
こうすることで、パンフレーム23と脚部材50との位置ずれを更に抑制できる。
[4]上記のシートフレーム10において、第2凸部53Baは、第1凸部23Abに追従するように湾曲している。
こうすることで、第1凸部23Abと第2凸部53Baが係合しやすくなる。また、第1凸部23Abと第2凸部53Baの隙間が小さくなるため、パンフレーム23と脚部材50との位置ずれをより一層抑制できる。
[5]上記のシートフレーム10において、脚部材50は、パンフレーム23に締結される締結部53Bbを有し、第1凸部23Abと第2凸部53Baはそれぞれ、締結部53Bbの前方に設けられ、シート幅方向に延出している。
こうすることで、パンフレーム23と脚部材50に掛かる応力を効率よく分散できる。
[6]上記のシートフレーム10において、締結部53Bbは、第2凸部53Baの円弧の中心側に設けられる。
こうすることで、パンフレーム23と脚部材50の締結部53Bb付近の剛性を向上できる。
[7]上記のシートフレーム10において、パンフレーム23は、上面部23Aを有し、上面部23Aは、前方から後方に向けて下方に傾斜した傾斜部23Acを有し、第1凸部23Abは、傾斜部23Acに形成される。
こうすることで、パンフレーム23と脚部材50に入力される前方からの荷重を効率よく受け止めることができる。
[8]上記のシートフレーム10において、上面部23Aは、シート幅方向に延出した凹部23Aaを有し、第1凸部23Abは、凹部23Aaの後方に設けられる。
こうすることで、パンフレーム23の剛性を向上できる。
[9]上記のシートフレーム10において、脚部材50は、リンク部材52と、リンク部材52とパンフレーム23とを連結し、リンク部材52に対して回動可能に取り付けられる連結部材53と、を有する。連結部材53は、リンク部材52に対し回動可能に取り付けられるリンク取付部51Aと、リンク取付部51Aに接続し、パンフレーム23に固定される固定部53Bと、固定部53Bの後方に設けられるフランジ部53Cと、を有する。
こうすることで、脚部材50の剛性を向上することができる。またリンク部材52の傾きに応じてパンフレーム23の高さを調整できる。
[10]上記のシートフレーム10において、脚部材50は、リンク部材52の下端に取り付けられるベース部材51を有し、連結部材53は、リンク部材52のシート幅方向の内面側に取り付けられる。ベース部材51は、リンク部材52のシート幅方向の外面側に取り付けられる。
こうすることで、脚部材50とパンフレーム23に加えられる荷重を効率よく受け止めることができる。これにより、シートフレーム10の剛性を向上できる。
<その他の実施形態>
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、パンフレーム23において、1つの脚部材50に対して係合する第1凸部23Abを複数設けてもよい。この場合に、脚部材50には複数の第2凸部53Baを設けることとしてよい。
また例えば、上記の実施形態では第1凸部23Abと第2凸部53Baが上方に凸状の形状としたが、下方に凸状の形状としてもよい。
B ボルト
N ナット
S シート
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
1 表皮材
2 クッション材
10 シートフレーム
20 シートクッションフレーム
21 第1サイドフレーム
22 第2サイドフレーム
23 パンフレーム
23A 上面部
23Aa 凹部
23Ab 第1凸部
23Ac 傾斜部
23Ad ボルト挿通孔
23Ae 前方端部
23B 前面部
23C 後面部
24 後部フレーム
25 連結パイプ
26 カバー部材
27 受圧部材
30 シートバックフレーム
31 枠状フレーム
32 バックパネル
33 シートバックサイドフレーム
34 連結ブラケット
40 ロアーレール
41 アッパーレール
45 後方脚部材
50 脚部材
51 ベース部材
51A リンク取付部
51B レール取付部
52 リンク部材
52A 内面
52B 外面
53 連結部材
53A 取付部
53Aa 回転軸取付孔
53B 固定部
53Ba 第2凸部
53Bb 締結部
53C フランジ部
54 棒状部材
55 第1回転軸部
56 第2回転軸部

Claims (10)

  1. シートクッションを備える乗物用シートの骨格を構成するシートフレームであって、
    前記シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームと、
    前記シートクッションフレームを下方から支持する脚部材と、を備え、
    前記シートクッションフレームは、前記シートクッションフレームの前部を構成するパンフレームを有し、
    前記パンフレームは、凸状に形成された第1凸部と、該第1凸部の裏側において凹状に形成された第1凹状部と、を有し、
    前記脚部材は、凸状に形成された第2凸部と、該第2凸部の裏側において凹状に形成された第2凹状部と、を有し、
    前記第1凸部の裏側の前記第1凹状部に前記第2凸部が当接した状態で前記パンフレームと前記脚部材が固定される、又は、前記第1凸部が前記第2凸部の裏側の前記第2凹状部に当接した状態で前記パンフレームと前記脚部材が固定されることを特徴とするシートフレーム。
  2. 前記第1凸部と前記第2凸部はそれぞれ円弧状に形成されたビードであることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記第1凸部と前記第2凸部のそれぞれの断面は湾曲していることを特徴とする請求項2に記載のシートフレーム。
  4. 前記第2凸部は、前記第1凸部に追従するように湾曲していることを特徴とする請求項3に記載のシートフレーム。
  5. 前記脚部材は、前記パンフレームに締結される締結部を有し、
    前記第1凸部と前記第2凸部はそれぞれ、前記締結部の前方に設けられ、シート幅方向に延出していることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のシートフレーム。
  6. 前記締結部は、前記第2凸部の円弧の中心側に設けられることを特徴とする請求項5に記載のシートフレーム。
  7. 前記パンフレームは、上面部を有し、
    前記上面部は、前方から後方に向けて下方に傾斜した傾斜部を有し、
    前記第1凸部は、前記傾斜部に形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のシートフレーム。
  8. 前記上面部は、シート幅方向に延出した凹部を有し、
    前記第1凸部は、前記凹部の後方に設けられることを特徴とする請求項7に記載のシートフレーム。
  9. 前記脚部材は、
    リンク部材と、
    前記リンク部材と前記パンフレームとを連結し、前記リンク部材に対して回動可能に取り付けられる連結部材と、を有し、
    前記連結部材は、
    前記リンク部材に対し回動可能に取り付けられる取付部と、
    前記取付部に接続し、前記パンフレームに固定される固定部と、
    前記固定部の後方に設けられるフランジ部と、を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のシートフレーム。
  10. 前記脚部材は、前記リンク部材の下端に取り付けられるベース部材を有し、
    前記連結部材は、前記リンク部材のシート幅方向の内面側に取り付けられ、
    前記ベース部材は、前記リンク部材のシート幅方向の外面側に取り付けられることを特徴とする請求項9に記載のシートフレーム。
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