JP7410436B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
また、パッド材が傷むのを抑制することを目的とする。
図1に示すように、本実施形態の乗物用シートは、自動車の運転席や助手席などで使用される車両用シートSとして構成され、シートクッションS1と、シートバックS2とを備えている。
フロントフレーム12とリアフレーム13は、前後方向に離間して配置されている。フロントフレーム12とリアフレーム13は、左右に延びる金属製のパイプ材からなり、フロントフレーム12が左右のサイドフレーム11の前部同士を連結しており、リアフレーム13が左右のサイドフレーム11の後部同士を連結している。
パンフレーム14は、左右のサイドフレーム11の前端部同士を連結するように配置されている。パンフレーム14は、板金からなる。
第1縦ワイヤ110は、左右に離間して配置され、第1延在部111と、第2延在部112と、屈曲部113と、第1傾斜部114と、第1フック部115と、第2傾斜部116と、第2フック部117とを有している。
屈曲部113は、第1延在部111と第2延在部112の間に位置し、延在部111,112に対して左右方向外側の斜め上方に向けて略U字状に突出している。
第1傾斜部114は、第1延在部111の前端から前斜め上方に向けて延び、第2傾斜部116は、第2延在部112の後端から上斜め後方に向けて延びている。
第1フック部115は、第1傾斜部114の前端から延び出て上に向けて凸となる略円弧状に形成され、第2フック部117は、第2傾斜部116の上端から延び出て略円弧状に形成されている。
延在部121は、前後に延び、左右の第1縦ワイヤ110の延在部111,112に対し略平行に配置されている。また、第1傾斜部124および第1フック部125は、第1縦ワイヤ110の第1傾斜部114および第1フック部115と略同じ形状に形成され、第2傾斜部126および第2フック部127は、第1縦ワイヤ110の第2傾斜部116および第2フック部117と略同じ形状に形成されている。
第1横ワイヤ210は、1本の線材を環状に屈曲させて形成され、第1補強部211と、第2補強部212と、接続部213と、第1端部215と、第2端部216とを有している。
第1端部215は、第1補強部211の左端から屈曲して後側に向けて延び、第2端部216は、第2補強部212の左端から屈曲して前側に向けて延びている。第1端部215および第2端部216は、前後に並んで配置され、第1端部215の後端面と第2端部216の前端面とが近接した状態で前後に対向している。
交差部221は、左右に延びている。交差部221は、左右方向中央部が第2縦ワイヤ120の第1傾斜部124と交差した状態で第1傾斜部124の上側に配置され、端部が第1縦ワイヤ110の第1延在部111と交差した状態で第1延在部111の上側に配置されている。
端部222は、交差部221の左右の端から屈曲して後側に向けて延びている。
中央部231は、左右に延び、第2縦ワイヤ120の第1傾斜部124と交差した状態で第1傾斜部124の上側に配置されている。
第1中間部232は、中央部231の左右の端から屈曲して後側に向けて延びている。
第2中間部233は、第1中間部232の後端から屈曲して左右方向外側に向けて延びている。第2中間部233の左右方向外側の端部は、第1縦ワイヤ110の第1傾斜部114と交差した状態で第1傾斜部114の上側に配置されている。
端部234は、第2中間部233の左右方向外側の端から屈曲して前側に向けて延びている。
第1横ワイヤ210は、第2延在部211Bの前端部が隅部314に配置されている。また、第1横ワイヤ210は、第2延在部211Bの隅部314に配置された部分、つまり、第2延在部211Bの前端部の両側部分が本体部311と延出部312により覆われて保持されている。具体的には、第1横ワイヤ210は、第2延在部211Bの前端部の一方側である接続部213または第1端部215が本体部311により覆われ、第2延在部211Bの前端部の他方側である第2延在部211Bの後端部が延出部312により覆われている。また、第1横ワイヤ210の第2補強部212は、左右方向の端部が第1樹脂部材310の延出部312により覆われて保持されている。
第4樹脂部材340と左右の第1樹脂部材310は、互いに離間して配置されている。詳しくは、第4樹脂部材340は、上側から見て、左右の第1樹脂部材310の間、より詳しくは、左右の延出部312の間に配置されており、延出部312との間にスリット状の隙間を形成するように延出部312から左右方向内側に離間して設けられている。左右の第1樹脂部材310と第4樹脂部材340は、第1横ワイヤ210により連結されている。第1横ワイヤ210は、前後の補強部211,212の一部が第1樹脂部材310と第4樹脂部材340の間において露出している。
本体部331は、左右に延びている。本体部331の左右方向中央部は、第2縦ワイヤ120の延在部121の一部を覆っている。
連結部332は、第1横ワイヤ210に連結された部分である。具体的には、連結部332は、第1横ワイヤ210の第2延在部211Bの前端部を覆った状態で第1横ワイヤ210に連結されている。第3樹脂部材330は、略左右対称に形成されており、一対の連結部332は、前後方向において互いに同じ位置に配置されている。また、第3樹脂部材330は、上側から見て一対の第2延在部211Bの間に配置されており、一対の連結部332は、一方が一対の第2延在部211Bの一方に連結され、他方が一対の第2延在部211Bの他方に連結されている。具体的には、右の連結部332が右の第2延在部211Bに連結され、左の連結部332が左の第2延在部211Bに連結されている。
本体部351は、第2縦ワイヤ120の第1傾斜部124の一部と、第3横ワイヤ230の主に中央部231および左右の第1中間部232とを覆っている。
第5樹脂部材350と左右の第1樹脂部材310は、互いに離間して配置されている。詳しくは、第5樹脂部材350は、上側から見て、左右の第1樹脂部材310の間、より詳しくは、本体部311の前部の間に配置されており、本体部311から左右方向内側に離間して設けられている。左右の第1樹脂部材310と第5樹脂部材350は、第3横ワイヤ230により連結されている。第3横ワイヤ230は、第2中間部233の一部が第1樹脂部材310と第5樹脂部材350の間において露出している。また、第5樹脂部材350と第3樹脂部材330は、前後方向において互いに離間して配置されており、第2縦ワイヤ120は、第1傾斜部124の一部が第3樹脂部材330と第5樹脂部材350の間において露出している。
第1被覆部材410および第2被覆部材420は、支持部材20のリアフレーム13(図2参照)に掛止される部分であり、パイプ材からなるリアフレーム13の外周面の形状に沿った断面視略円弧状に形成されている。第1被覆部材410は、第1縦ワイヤ110のリアフレーム13に掛止される部分である第2フック部117を覆っており、第2被覆部材420は、第2縦ワイヤ120のリアフレーム13に掛止される部分である第2フック部127を覆っている。本実施形態において、縦ワイヤ110,120の前後のフック部115,117,125,127は、樹脂(樹脂部材300または被覆部材400)により覆われているので、金属製の部材同士が直接接触する場合と比較して、音の発生を抑制することができるようになっている。
12 フロントフレーム
13 リアフレーム
110 第1縦ワイヤ
120 第2縦ワイヤ
200 補強線材
210 第1横ワイヤ
211 第1補強部
211A 第1延在部
211B 第2延在部
212 第2補強部
310 第1樹脂部材
311 本体部
312 延出部
313 支持部
313A 支持面
314 隅部
316,317A,317B,336,346,357A,357B リブ
320 第2樹脂部材
330 第3樹脂部材
332 連結部
410 第1被覆部材
420 第2被覆部材
S 車両用シート
Claims (10)
- 第1方向に離間して配置された一対の対向フレームと、
前記第1方向に直交する第2方向に離間して配置され、前記一対の対向フレームを連結する一対の連結フレームと、
前記一対の連結フレームに架設された第1架設線材および第2架設線材と、
着座者側から見て少なくとも前記第2架設線材と交差して配置された補強線材と、
前記第1架設線材の一部と前記補強線材の一部を覆った状態で前記第1架設線材と前記補強線材を連結する板状の第1樹脂部材と、
前記第2架設線材の一部と前記補強線材の一部を覆った状態で前記第2架設線材と前記補強線材を連結する板状の第2樹脂部材と、を備え、
前記第1樹脂部材と前記第2樹脂部材は、互いに離間して配置され、
前記第1架設線材および前記第1樹脂部材は、前記第1方向において前記第2架設線材および前記第2樹脂部材の両側に設けられていることを特徴とする乗物用シート。 - 前記第1樹脂部材は、
前記第1方向に延びる延出部と、
前記延出部の前記第1方向の外側の端から前記第1方向の外側に向けて延びる支持部であって、前記第1方向の外側にいくにつれて着座者側に位置するように傾斜する支持部とを有することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。 - 前記第1樹脂部材は、
前記延出部の前記第2方向の外側の端から前記第2方向の外側に向けて延びる第1樹脂傾斜部であって、前記第2方向の外側にいくにつれて着座者側に位置するように傾斜する第1樹脂傾斜部と、
前記支持部の前記第2方向の外側の端から前記第2方向の外側に向けて延びる第2樹脂傾斜部であって、前記第2方向の外側にいくにつれて着座者側に位置するように傾斜する第2樹脂傾斜部とを有し、
前記第1樹脂傾斜部の前記延出部に対する傾斜角度と、前記第2樹脂傾斜部の前記延出部に対する傾斜角度とは、同じであることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記第1樹脂部材は、前記延出部の前記第2方向の外側の端から前記第2方向の外側に向けて延びる第1樹脂傾斜部であって、前記第2方向の外側にいくにつれて着座者側に位置するように傾斜する第1樹脂傾斜部を有し、
前記第2樹脂部材は、一方の前記第1樹脂部材の前記延出部と、他方の前記第1樹脂部材の前記延出部との間に配置される第4樹脂部材を含み、
前記第4樹脂部材は、
前記第1方向に延びる第2延出部と、
前記第2延出部の前記第2方向の外側の端から前記第2方向の外側に向けて延びる第3樹脂傾斜部であって、前記第2方向の外側にいくにつれて着座者側に位置するように傾斜する第3樹脂傾斜部とを有し、
前記第1樹脂傾斜部の前記延出部に対する傾斜角度と、前記第3樹脂傾斜部の前記延出部に対する傾斜角度とは、同じであることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記第1架設線材は、前記第2方向に延びる延在部を有し、
前記延在部は、前記延出部と前記支持部との接続部分に配置されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用シート。 - 前記補強線材は、前記第2方向に延びる第2方向延在部を含み、
前記第2方向延在部は、前記延出部と前記支持部との接続部分に配置されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の乗物用シート。 - 樹脂からなり、前記第1架設線材の前記第2方向の一方の端部を覆う第1被覆部材と、
樹脂からなり、前記第2架設線材の前記第2方向の一方の端部を覆う第2被覆部材と、を備えることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の乗物用シート。 - 前記第1被覆部材は、前記第1方向における位置が、前記延出部と前記支持部との接続部分と重なることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
- 前記第1樹脂部材は、前記第1方向において、前記一対の対向フレームの間に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の乗物用シート。
- 前記補強線材は、前記第2架設線材と交差する部分が前記第2樹脂部材に覆われた第2補強線材を含み、
前記第2補強線材の前記第2架設線材と交差する部分は、前記第2架設線材の着座者側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の乗物用シート。
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