JP7130186B2 - 水栓装置 - Google Patents
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Description
そして、台座部材は、湯及び水をそれぞれ供給する通湯路及び通水路を有しており、機能部ユニットは、台座部材の通湯路及び通水路の各々に連通する湯供給流路及び水供給流路を有する通水路形成部材と、通水路形成部材の湯供給流路及び水供給流路から供給される湯水の混合比と流量を調整するカートリッジと、を有している。
そして、通水路形成部材の台座部材側の端部が、通水路形成部材内の湯供給流路及び水供給流路を取り囲む共通軸シール部材を介して、台座部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっているか、あるいは、台座部材の通水路形成部材側の端部が、台座部材内の通湯路及び通水路を取り囲む共通軸シール部材を介して、通水路形成部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっている。
これにより、共通軸シール部材が湯及び水の漏洩防止効果を高めるため、湯及び水の漏洩の懸念が顕著に小さい。一方、共通軸シール部材が湯及び水に共通に設けられているため、湯用の軸シールと水用の軸シールとが独立に設けられていた従来構成と比較して、より細い形態に設計することが可能である。
これによれば、部品種類の数を低減できることに加えて、台座側湯用面シール部及び台座側水用面シール部の面シール力のバランスの調整が容易である。
これによれば、台座側湯用面シール部及び台座側水用面シール部の面シール力のバランスの調整が容易である。また、台座側湯用面シール部及び/または台座側水用面シール部に起因して通水路形成部材及び/または台座部材に傾斜が生じてしまうことも効果的に抑制され得る。
金属製であれば、台座部材の製造誤差は小さく抑えられ、台座部材が傾斜することは顕著に抑制される。また、金属製の台座部材の嵌合穴内に通水路形成部材の台座部材側の端部が嵌合されることにより、通水路形成部材の傾斜も効果的に抑制される。通水路形成部材は、各流路等の加工性を重視して、樹脂製であることが好ましい。
これによれば、機械的係合ピンによる固定性能と共通軸シール部材による封止性能とが互いに干渉することがない。
これによれば、通水路形成部材と台座部材とを嵌合させる作業中、機械的係合ピン貫通のための台座部材のピン係合穴の側方を共通軸シール部材が通過する際に、当該共通軸シール部材が損傷してしまう可能性を低減することができる。
これによれば、台座部材と通水路形成部材との周方向の位置決めを、容易かつ確実に実現することができる。
そして、通水路形成部材の台座部材側の端部が、通水路形成部材内の湯供給流路及び水供給流路を取り囲む共通軸シール部材を介して、台座部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっているか、あるいは、台座部材の通水路形成部材側の端部が、台座部材内の通湯路及び通水路を取り囲む共通軸シール部材を介して、通水路形成部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっている。
これにより、共通軸シール部材が湯及び水の漏洩防止効果を高めるため、湯及び水の漏洩の懸念が顕著に小さい。一方、共通軸シール部材が湯及び水に共通に設けられているため、湯用の軸シールと水用の軸シールとが独立に設けられていた従来構成と比較して、より細い形態に設計することが可能である。
まず、図1は、本発明の一実施形態による水栓装置を斜め前方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水栓装置1は、給湯源(図示せず)から供給される湯と給水源(図示せず)から供給される水とを混合して吐止水する、いわゆる、「シングルレバー式」と呼ばれる水栓装置であり、台所のシンク又は洗面台のカウンター等の設置面F1上に設置されている。
すなわち、このシングルレバー式の水栓装置1においては、いわゆる、「シングルレバー」と呼ばれる単一の操作ハンドル2が手動で回動操作されることにより、流量と温度が調整された湯水がスパウト4の吐水口6から吐止水されるようになっている。
また、図1に示すように、操作ハンドル2が止水操作位置から上方の操作位置に回動操作された場合には、スパウト4の吐水口6から吐出される湯水が吐水状態に設定されるようになっている。
すなわち、操作ハンドル2は、吐水状態において、より上方(図1に示す矢印「開」の方向)に回動操作される程、湯水の流量が大きく設定され、より下方(図1に示す矢印「閉」の方向)に回動操作される程、湯水の流量が小さく設定されるようになっている。
一方、図1に示すように、操作ハンドル2が回転中心軸線A1を中心に湯側(図1に示す矢印「H」側)に回動操作された場合には、スパウト4の吐水口6から吐出される湯水の混合比を湯が大きく設定されるようになっている。
図2は、本発明の一実施形態による水栓装置全体の分解斜視図である。また、図3は、本発明の一実施形態による水栓装置の中央側面断面図である。また、図4は、本発明の一実施形態による水栓装置の機能部ユニットの斜視図である。
まず、図2及び図3に示すように、本実施形態の水栓装置1は、その種類又は仕様に応じた形状に形成された中空の外殻部材8(外殻ユニットの一要素)を備えている。この外殻部材8は、上下方向に概ね筒状に延びる支柱部8a、及び、この支柱部8aの側面から外側に延びるスパウト部8bをそれぞれ備えている。また、本実施形態では、支柱部8aの内部に概ね筒状の二次側アダプタ部材64(外殻ユニットの一要素)が設けられている。
外殻部材8は、美観に優れた材料で形成されることが好ましく、例えば金属材料や特殊な樹脂材料で形成され得る。
二次側アダプタ部材64は、通常は樹脂製で、図2に示すように、軽量化及び材料コスト低減等のため、外周面側に空洞室が設けられている(強度維持のため所定間隔のリブ壁で区画され得る:図5参照)。
また、図1乃至図3に示すように、台座部材16は、水栓装置1の設置面F1に配置された状態で、例えば馬蹄形の把持金具及び締結金具により固定されるようになっている。
また、図2乃至図4に示すように、本実施形態の水栓装置1は、二次側アダプタ部材64の内部において、詳細は後述する機能部ユニット19を備えている。
図5に示すように、台座部材16には、縦方向に貫く通湯路16a及び通水路16bがそれぞれ形成されている。通湯路16aには、給湯器等の給湯源(図示せず)から湯を供給する湯供給管10が下方から接続されている。同様に、通水路16bには、水道等の給水源(図示せず)から水を供給する水供給管12が下方から接続されている。
図2~図6に示すように、本実施形態の水栓装置1の機能部ユニット19は、二次側アダプタ部材64(外殻ユニットの一要素)の内部において、下方から上方に向って(上流側から下流側に向って)、通水路形成部材50、金属製のケーシング部材40、シングルレバーカートリッジ54(固定弁体54a、可動弁体54b、単一のレバー54c)、及び、カートリッジ押さえ部材56をそれぞれ備えている。
同様に、台座部材16の通水路16bと通水路形成部材50の水供給流路46とは、台座側面シール部材81の台座側水用面シール部81bを介して水密に接続されている。台座側水用面シール部81bには、通水路16bと水供給流路46とを連通させる水用開口81eが設けられている。
以上の通り、台座側湯用面シール部81a及び台座側水用面シール部81bは、それぞれ、共通の台座側面シール部材81の一部によって提供されている。
しかしながら、本実施形態の台座側面シール部材81は、このような偏りを補償するべく、補助開口81fを有する補助弾性部81cを更に有している。
これによって、台座側湯用面シール部81a及び台座側水用面シール部81bの面シール力のバランスが好適に調整されている。また、台座側湯用面シール部81a及び/または台座側水用面シール部81bに起因して通水路形成部材50及び/または台座部材167に傾斜が生じてしまうことも効果的に抑制されている。
そして、通水路形成部材50の台座部材16側の端部(下端部)が、通水路形成部材50内の湯供給流路44及び水供給流路46を取り囲む共通軸シール部材42を介して、台座部材16の嵌合穴16h内に嵌合されている。共通軸シール部材42は、通水路形成部材50の外周面上に形成された、軸シール部材保持溝50gに保持されている。
また、通水路形成部材50の共通軸シール部材42が配置される部分は、通水路形成部材50の機械的係合ピン58が配置される部分よりも細くなっている。
図2、図8及び図9に示すように、本実施形態による水栓装置1のケーシング部材40は、金属製であって、下方から上方に向って、下側ケーシング部材72、上側ケーシング部材74、及び、上部円環部材76をそれぞれ備えている。
これらの各部材72,74,76の金属材料としては、通常は、耐食性が比較的高く、耐久性や強度等も比較的高いステンレス材料(例えば、SUS304等)等が用いられ得る。もっとも、耐食性が比較的高く、耐久性や強度等も比較的高い材料であれば、ステンレス材料以外の他の金属材料が用いられてもよい。
そして、図2、図8及び図9に示すように、下側ケーシング部材72の上端と上側ケーシング部材74の下端とは、溶接加工等により互いに一体的に接続されていると共に、上側ケーシング部材74の上端と上部円環部材76の下端とは、溶接加工等により互いに一体的に接続されている。
例えば、ほぼ円筒状の金属製の下側ケーシング部材72を成形する際には、金属製の薄板材について、ロール成形等の曲げ加工を行うことにより湾曲状に成形し、最終的には、二次側アダプタ部材64内に挿入可能な寸法でほぼ円筒状に形成する。
或いは、予め二次側アダプタ部材64内に挿入可能な寸法径の金属製の管材を用意し、この管材について、切断加工又は切削加工を行うことにより、二次側アダプタ部材64内に挿入可能な所望の軸方向の長さ寸法に調整する。
すなわち、金属製の下側ケーシング部材72を成形する際には、鋳型等を用いる鋳造加工は採用されていないため、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8及び二次側アダプタ部材64の形状毎に下側ケーシング部材72の成形用の型を用意する必要がない。
これにより、図2、図8及び図9に示すように、機械的係合ピン60が、上方ピン係合穴72bに対して外側から挿入されるようになっている。そして、この機械的係合ピン60は、上方ピン係合穴72bに係合した後、その内側端部が通水路形成部材50の側面の係合穴50bに係合するようになっている。
また、下側ケーシング部材72の側面には、切欠部72cが設けられており、通水路形成部材50の外周面には、当該切欠部72cと嵌合する突出部50cが設けられていて、切欠部72cと突出部50cとが互いに嵌合することによって下側ケーシング部材72と通水路形成部材50とが周方向に位置決めされるようになっている。
また、図8及び図9に示すように、上側ケーシング部材74は、その底部74aから上方にほぼ円筒状に延びるように形成されている。
さらに、上側ケーシング部材74の上縁には、外側に突出するフランジ部74bが形成されている。
例えば、このような有底のカップ状の上側ケーシング部材74を成形する際には、金属製の薄板材について絞り加工等を行うことにより、二次側アダプタ部材64内に挿入可能な寸法で有底のカップ状に成形する。
すなわち、金属製の上側ケーシング部材74を成形する際には、鋳型等を用いる鋳造加工は採用されていないため、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8及び二次側アダプタ部材64の形状毎に上側ケーシング部材74の成形用の型を用意する必要がない。
そして、図5に示すように、上側ケーシング部材74の底部74aの湯側連通穴74dにより、その下方の通水路形成部材50の湯供給流路44と上方のシングルレバーカートリッジ54の通湯路54dとが連通可能となっている。
同様に、図5に示すように、上側ケーシング部材74の底部74aの水側連通穴74eにより、その下方の通水路形成部材50の水供給流路46と上方のシングルレバーカートリッジ54の通水路54eとが連通可能となっている。
さらに、レバー54cは、その下端が可動弁体54bに連結されており、上端が操作ハンドル2に連結されている単一の軸部材となっている。
本実施形態においては、第2面シール部材82及び第3面シール部材83は、台座側面シール部材81と同一の部材(材質、形状及びサイズが同一の部材)であり、平面視で互いに同一の向きに配置されている。
同様に、通水路形成部材50の水供給流路46と上側ケーシング部材74の底部74aの水側連通穴74eは、第2面シール部材82の水用面シール部82bを介して水密に接続されている。水用面シール部82bには、水供給流路46と水側連通穴74eとを連通させる水用開口82eが設けられている。
更に、上側ケーシング部材74の底部74aの湯水連通穴74fと通水路形成部材50の湯水通過路50fとは、第2面シール部材82の補助弾性部82cを介して水密に接続されている。補助弾性部82cには、湯水連通穴74fと湯水通過路50fとを連通させる補助開口82fが設けられている。
同様に、上側ケーシング部材74の底部74aの水側連通穴74eとシングルレバーカートリッジ54の通水路54eとは、第3面シール部材83の水用面シール部83bを介して水密に接続されている。水用面シール部83bには、水側連通穴74eと通水路54eとを連通させる水用開口83eが設けられている。
更に、シングルレバーカートリッジ54の湯水供給路54fと上側ケーシング部材74の底部74aの湯水連通穴74fとは、第3面シール部材83の補助弾性部83cを介して水密に接続されている。補助弾性部83cには、湯水供給路54fと湯水連通穴74fとを連通させる補助開口83fが設けられている。
例えば、ほぼ円環状の金属製の上部円環部材76を成形する際には、予め二次側アダプタ部材64内に挿入可能な寸法径の金属製の管材を用意し、この管材について切断加工又は切削加工を行うことにより、二次側アダプタ部材64内に挿入可能な軸方向の長さ寸法に調整する。
すなわち、金属製の上部円環部材76を成形する際には、鋳型等を用いる鋳造加工は採用されていないため、水栓装置1の種類に応じた外殻部材8及び二次側アダプタ部材64の形状毎に上部円環部材76の成形用の型を用意する必要がない。
また、図6に示すように、上部円環部材76の雌ねじ76aにより、カートリッジ押さえ部材56の外周面に形成された雄ねじ56aが螺合可能であり、カートリッジ押さえ部材56がケーシング部材40の上端部(上部円環部材76)に対して固定されるようになっている。
このような雌ねじ加工の後、図8及び図9に示すように、上部円環部材76の下縁部分と上側ケーシング部材74のフランジ部74bの外縁部分とが互いに溶接加工され、上側ケーシング部材74の上端と上部円環部材76の下端とが互いに一体的に接続されている。
なお、本実施形態の水栓装置1では、上部円環部材76の内周面に雌ねじ76aを形成して雌側部材とし、カートリッジ押さえ部材56の外周面に雄ねじ56aを形成して雄側部材として互いに螺合させる形態を採用している。しかしながら、このような形態に限られず、上部円環部材76の外周面に雄ねじを形成して雄側部材とし、カートリッジ押さえ部材56の内周面に雌ねじを形成して雌側部材として互いに螺合させる形態を採用してもよい。
上方シール部材28及び下方シール部材22は、それぞれ、通水路形成部材50と二次側アダプタ部材64との間を水密に接続して、筒状の二次側流路78を封止している。
本実施形態では、上方シール部材保持溝50uを補強するために上方補強リング30が設けられており、同様に、下方シール部材保持溝50dを補強するために下方補強リング20が設けられている。
二次側流路78は、二次側アダプタ部材64の側面に形成された開口部64aを介して、スパウト側流路形成部材68のスパウト流路68aと連通している。
外殻部材8に、二次側アダプタ部材64、スパウト側流路形成部材68、及び、吐水口形成部材70等を装着させた構成が、本実施形態の外殻ユニットである。
外殻ユニットの各要素は、機能部ユニット19に装着する前に互いに組み付けられることが通常であるが、幾つかのサブユニットが機能部ユニット19に順次に装着されながら互いに組み付けられてもよい。
これらの部材32,34,36,38については、二次側アダプタ部材64内に挿入された機能部ユニット19について、上方から水密に保持するものである。
また、スパウト側流路形成部材68の二次側アダプタ部材64側の端部の近傍において、スパウト側流路形成部材68の外周面に、フランジ状の突出部68fが設けられている。
そして、係止部材62は、フランジ状の突出部68fの吐水口側の面(下方側の面は除く)を係止することによって、スパウト側流路形成部材68が二次側アダプタ部材64から抜け出ることを防止するようになっている。具体的には、係止部材62の嵌合溝62gが、スパウト側流路形成部材68の突出部68fに対して吐水口側に隣接する部分(嵌合溝68g)との嵌合を許容する一方で、突出部68fの通過は許容しない形状ないしサイズで形成されている。
これによって、二次側アダプタ部材64と当接するリブ部68rが「つっかえ棒」のように機能して、スパウト側流路形成部材68の吐水口側が下方側へ撓む(「おじぎ」をする)事象の発生を効果的に抑制するようになっている。
そして、通水路形成部材50の台座部材16側の端部が、通水路形成部材50内の湯供給流路44及び水供給流路46を取り囲む共通軸シール部材42を介して、台座部材16に設けられた嵌合穴16h内に嵌合するようになっている。
これにより、共通軸シール部材42が湯及び水の漏洩防止効果を高めるため、湯及び水の漏洩の懸念が顕著に小さい。一方、共通軸シール部材42が湯及び水に共通に設けられているため、湯用の軸シールと水用の軸シールとが独立に設けられていた従来構成と比較して、より細い形態に設計することが可能である。
これにより、部品種類の数が低減されている。
また、台座側湯用面シール部81a及び台座側水用面シール部81bの面シール力のバランスの調整が容易である(バランスが乱れる心配が小さい)。
しかしながら、本実施形態の台座側面シール部材81は、このような偏りを補償するべく、補助開口81fを有する補助弾性部81cを更に有している。
これによって、台座側湯用面シール部81a及び台座側水用面シール部81bの面シール力のバランスが好適に調整されている。また、台座側湯用面シール部81a及び/または台座側水用面シール部81bに起因して通水路形成部材50及び/または台座部材167に傾斜が生じてしまうことも効果的に抑制されている
これにより、台座部材16の製造誤差が小さく抑えられ、台座部材16が傾斜することは顕著に抑制される。
また、金属製の台座部材16の嵌合穴16h内に通水路形成部材50の台座部材側の端部が嵌合されることにより、通水路形成部材50の傾斜も効果的に抑制される。
これにより、機械的係合ピン58による固定性能と共通軸シール部材42による封止性能とが互いに干渉しない。
これによれば、通水路形成部材50と台座部材16とを嵌合させる作業中、機械的係合ピン58を貫通させるための台座部材16のピン係合穴16eの側方を共通軸シール部材42が通過する際に、当該共通軸シール部材42が損傷してしまう可能性を低減することができる。
これによれば、台座部材16と通水路形成部材50との周方向の位置決めを、容易かつ確実に実現することができる。
これにより、ケーシング部材40が樹脂材料で射出成形される場合や金属材料で鋳造成形される場合に比べて、比較的安価な加工方式でケーシング部材40の寸法や形状を容易に調整することができる。
また、ケーシング部材40が金属製の板材又は管材によって概ね円筒状に形成されるため、ケーシング部材40について、必要な強度を保ちながら、薄く形成することもできる。これにより、水栓装置1の内部寸法を抑制することができる。
これにより、上側ケーシング部材74に保持されるシングルレバーカートリッジ54の周辺の水により上側ケーシング部材74の溶接等の継ぎ目箇所が接水されるおそれがない。
したがって、金属製の上側ケーシング部材74が腐食されるリスクを軽減することができる。
これによれば、下側ケーシング部材72と通水路形成部材50との周方向の位置決めを、容易かつ確実に実現することができる。
これにより、シングルレバーカートリッジ54から通水路形成部材50の内部にまで案内された湯水を、筒状の二次側流路78を介して、外殻部材8の支柱部8aの側面に設けられたスパウト部8bの方へ更に導くことが容易である。
これにより、筒状の二次側流路78を高い自由度で設計することができ、特に、スパウト部8bの配置等を高い自由度で設計することができる。また、支柱部8aに対してスパウト部8bが回転する態様等の採用についても、高い自由度で設計することができる。
これにより、スパウト側流路形成部材68は、二次側アダプタ部材64を介して台座部材16によって支持される。従って、スパウト側流路形成部材68の支持(の少なくとも一部)を外殻部材8から解放することができ、外殻部材8に求められる強度を低減することができる。
これにより、二次側アダプタ部材64によってスパウト側流路形成部材68を効果的に支持することができる。
これにより、スパウト側流路形成部材68が二次側アダプタ部材64から抜け出ることを効果的に防止することができる。
また、係止部材62が二次側アダプタ部材64に支持(例えば固定)されていることによって、係止の際の力も、二次側アダプタ部材64を介して台座部材16によって支持され、外殻部材8に不所望の負荷が生じることがない。
これにより、二次側アダプタ部材64と当接するリブ部68rが「つっかえ棒」のように機能して、スパウト側流路形成部材68の吐水口側が下方側へ撓む(「おじぎ」をする)事象の発生を効果的に抑制することができる。
2 操作ハンドル
4 スパウト
6 吐水口
8 外殻部材
8a 支柱部
8b スパウト部
10 湯供給管(一次側流路)
12 水供給管(一次側流路)
16 台座部材
16a 通湯路
16b 通水路
16e 係合穴
16h 嵌合穴
19 機能部ユニット
20 下方補強リング
22 下方シール部材
28 上方シール部材
30 上方補強リング
32 Cリング
34 シール部材
36 固定部材
38 留め具
38a ビス
38b キャップ
40 ケーシング部材
42 軸シール部材
44 湯供給流路(一次側流路)
46 水供給流路(一次側流路)
50 通水路形成部材
50f 湯水通過路
50c 突出部
50b 係合穴
50u 上方シール部材保持溝
50d 下方シール部材保持溝
50e 係合穴
50p 突出部
50g 軸シール部材保持溝
54 シングルレバーカートリッジ
54a シングルレバーカートリッジの固定弁体
54b シングルレバーカートリッジの可動弁体(開閉弁)
54c シングルレバーカートリッジのレバー
54d シングルレバーカートリッジ内の通湯路(一次側流路)
54e シングルレバーカートリッジ内の通水路(一次側流路)
54f シングルレバーカートリッジ内の湯水混合路(二次側流路)
56 カートリッジ押さえ部材(固定部材)
56a 雄ねじ
58 台座部材保持用の機械的係合ピン
60 ケーシング部材保持用の機械的係合ピン
62 係止部材
62g 嵌合溝
62f 嵌合突縁部
64 二次側アダプタ部材
64a 開口部
64g 収容溝
68 スパウト側流路形成部材
68a スパウト流路
68f 突出部(フランジ状)
68g 嵌合溝
68s シール部材(例えばOリング)
68r リブ部
70 吐水口形成部材
72 下側ケーシング部材
72b 上方ピン係合穴
72c 切欠部
74 上側ケーシング部材
74a 上側ケーシング部材の底部
74b 上側ケーシング部材のフランジ部
74d 上側ケーシング部材の底部の湯側連通穴
74e 上側ケーシング部材の底部の水側連通穴
74f 上側ケーシング部材の底部の湯水連通穴
76 上部円環部材
76a 雌ねじ
78 二次側流路
81 台座側面シール部材
81a 台座側湯用面シール部
81b 台座側水用面シール部
81c 補助弾性部
81d 湯用開口
81e 水用開口
81f 補助開口
82 第2面シール部材
82a 湯用面シール部
82b 水用面シール部
82c 補助弾性部
82d 湯用開口
82e 水用開口
82f 補助開口
83 第3面シール部材
83a 湯用面シール部
83b 水用面シール部
83c 補助弾性部
83d 湯用開口
83e 水用開口
83f 補助開口
A1 回転中心軸線、下側ケーシング部材の軸方向の中心軸線
F1 設置面
Claims (7)
- 給湯源から供給される湯と給水源から供給される水とを混合した湯水を吐止水可能にする水栓装置であって、
当該水栓装置が設置される設置面に固定される台座部材と、
上記台座部材に固定され、吐止水制御及び/または温調制御を行う機能部ユニットと、
を備え、
上記台座部材は、湯及び水をそれぞれ供給する通湯路及び通水路を有しており、
上記機能部ユニットは、上記台座部材の上記通湯路及び上記通水路の各々に連通する湯供給流路及び水供給流路を有する通水路形成部材と、上記湯供給流路及び上記水供給流路から供給される湯水の混合比と流量を調整するカートリッジと、を有しており、
上記台座部材の上記通湯路と上記通水路形成部材の上記湯供給流路とは、台座側湯用面シール部を介して水密に接続されており、
上記台座部材の上記通水路と上記通水路形成部材の上記水供給流路とは、台座側水用面シール部を介して水密に接続されており、
上記通水路形成部材の上記台座部材側の端部が、上記通水路形成部材内の上記湯供給流路及び上記水供給流路を取り囲む共通軸シール部材を介して、上記台座部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっているか、あるいは、上記台座部材の上記通水路形成部材側の端部が、上記台座部材内の上記通湯路及び上記通水路を取り囲む共通軸シール部材を介して、上記通水路形成部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっている
ことを特徴とする水栓装置。 - 上記台座側湯用面シール部及び上記台座側水用面シール部は、それぞれ、共通の台座側面シール部材の一部である
ことを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。 - 上記通水路形成部材と上記台座部材とが対向する領域内において、上記台座側湯用面シール部及び上記台座側水用面シール部の配置に偏りが存在しており、当該偏りを補償するための補助弾性部が更に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の水栓装置。 - 上記台座部材は、金属製であり、
上記通水路形成部材の上記台座部材側の端部が、上記通水路形成部材内の上記湯供給流路及び上記水供給流路を取り囲む共通軸シール部材を介して、上記台座部材に設けられた嵌合穴内に嵌合するようになっている
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の水栓装置。 - 上記通水路形成部材と上記台座部材とは、機械的係合ピンを用いて固定されており、
上記共通軸シール部材は、上記機械的係合ピンよりも台座部材側に配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の水栓装置。 - 上記通水路形成部材の上記共通軸シール部材が配置される部分は、上記通水路形成部材の上記機械的係合ピンが配置される部分よりも細い
ことを特徴とする請求項5に記載の水栓装置。 - 上記台座部材には、上記嵌合穴に隣接した切欠部が設けられており、
上記通水路形成部材の外周面には、上記切欠部と嵌合する突出部が設けられており、
上記切欠部と上記突出部とが互いに嵌合することによって、上記台座部材と上記通水路形成部材とが周方向に位置決めされるようになっている
ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載の水栓装置。
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