JP7129298B2 - ドライヤー - Google Patents

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Description

本発明は、乾燥対象に向かう乾燥風に乗せて機能成分を送給するドライヤーに関する。
この種のドライヤーは、例えば特許文献1に公知である。特許文献1のヘアドライヤでは、本体ケースが備える吸入口と吹出口の間に風通路が形成されている。風通路は、吸入口と第1吹出口の間に形成された第1風通路と、吸入口と第2吹出口の間に形成された第2風通路とからなる。本体ケース内において第1風通路と第2風通路とは区画壁で区画されており、風通路の上流側に配置されたファンで生起された乾燥風の大部分は、第2風通路よりも風路断面積の大きな第1風通路を介して第1吹出口から吹き出される。第2風通路にはミスト発生装置と美容成分収容部材などが配置されている。第2風通路を介して第2吹出口から吹き出される乾燥風には、ミスト発生装置で生成されたミストと、美容成分収容部材に収容された美容成分(機能成分)の結合体が含まれており、当該結合体は乾燥風に乗せて毛髪や頭皮(乾燥対象)に送給される。
特開2015-19854号公報
特許文献1のヘアドライヤでは、第2風通路は第1風通路に比べて流路断面が小さく、さらにミスト発生装置や美容成分収容部材などが配置されている分、第1風通路よりも通気抵抗が大きくなるのを避けられず、両風通路に同一の流速の乾燥風が供給された場合でも、第2吹出口から吹き出される乾燥風の流速は、第1吹出口から吹き出される乾燥風の流速より小さくなる。そのため、第2風通路から吹き出されたミストと美容成分の結合体が含まれた乾燥風は、その勢いが弱いため中途で分散しやすく、乾燥対象である毛髪や頭皮に対して前記結合体を的確に送給できない可能性がある。
本発明は、吹出口から吹き出される乾燥風に乗せて例えば美容機能を有する機能成分を乾燥対象へと的確に送給できるドライヤーを提供することを目的とする。
本発明のドライヤーは、中空筒状の導風路9を有する本体ケース1と、導風路9の一端に設けられる吸込口10と、導風路9の他端に設けられる吹出口11と、導風路9内に設けられて、吸込口10から吹出口11に向う乾燥風を生起させる送風ファン3とを備えている。そして、前記導風路9に、機能成分を含む機能液が含浸保持された連続気孔型の多孔質体からなる機能成分放出体80が設けられていることを特徴とする。
導風路9に、該導風路9における他の風路領域よりも風路流速が大きくなるように構成された領域である増速風路85が設けられており、増速風路85に機能成分放出体80を配設する。
導風路9に、本体ケース1の内面から離間した状態で風路内構造体4が配設され、該風路内構造体4と本体ケース1とで環状風路35が形成されており、前記環状風路35に機能成分放出体80を配設する。なお、ここでいう「環状風路」の環状とは、円環状、多角環状を含む概念である。
送風ファン3よりも下流側の導風路9に、風路内構造体4が配設されており、風路内構造体4は、乾燥対象に熱を付与する熱付与構造4Aで構成する。
導風路9に風路内構造体4を配設することで増速風路85が形成されており、風路内構造体4は、導風路9の風路断面積を小さくする増速構造4Bで構成する。
送風ファン3よりも下流側の導風路9に増速構造4Bが設けられており、該増速構造4Bは、導風路9の上流側から下流側に行くに従って内周面形状が窄まるリング状に形成された増速リング115で構成する。
送風ファン3よりも上流側の導風路9に、同ファン3に隣接する状態で増速構造4Bが設けられており、該増速構造4Bは、導風路9の上流側から下流側に行くに従って内周面形状が窄まるリング状に形成された増速リング115で構成する。
上記増速リング115は、機能成分放出体80で構成する。
熱付与構造4Aと本体ケース1とで円環風洞状の環状風路35が形成されており、該環状風路35に、リング状に形成された機能成分放出体80を設ける。なお、ここでいう「リング状」とは連続ないし断続するリング状を含む概念である。
リング状の機能成分放出体80に、環状風路35の上流側から下流側へ向かう乾燥風の通過を許す通風部84が形成されている。
機能成分放出体80は、リング部82と、リング部82から外向きおよび/または内向きに突設される放射壁83とを備えており、リング部82と放射壁83とで囲まれる領域を通風部84とする。
機能成分放出体80は、肉厚が一定の円リング状に形成されており、通風部84は、機能成分放出体80を貫通するように形成される、導風路9の上流側の内径寸法が、導風路9の下流側の内径寸法よりも大きな、少なくとも1つの先窄まり状の通風孔125で構成する。
機能成分放出体80は、複数の分割リング体128で構成された断続リング状に形成されており、通風部84は、隣り合う分割リング体128の間に形成される、導風路9の上流側の入口開口の面積が、導風路9の下流側の出口開口の面積よりも大きな、先窄まり状の通風スリット129で構成する。
機能成分放出体80は、導風路9の上流側の肉厚が、導風路9の下流側の肉厚よりも小さな丸筒状に形成され、その内周面および/または外周面がテーパー面とされており、通風部84は、機能成分放出体80と風路内構造体4および/または本体ケース1との間に周回状に形成される、先窄まり状の絞り風路132で構成する。
熱付与構造4Aは、赤外線を含む光を放射する発光体28と、発光体28が放射する前記光を吹出口11側に向かって反射するリフレクタ29とを含み、リフレクタ29の外面形状と本体ケース1の内面形状とで、導風路9の上流側から下流側に行くに従って窄まる、円環風洞状の環状風路35を形成する。
導風路9の中心軸線方向におけるリフレクタ29の中途部に、該リフレクタ29の外面の表面積を拡大する、内凹み形成された周回状の拡積凹部37cが設けられている。機能成分放出体80は拡積凹部37cに正対する状態で配設されている。
熱付与構造4Aは、電熱線からなるヒーター136と、該ヒーター136をらせん状に支持する複数のヒーター支持板137と、ヒーター136の内側に配置されてヒーター支持板137が外面に固定される円筒状の支持ケース138とを含む。環状風路35は、支持ケース138と本体ケース1とで形成する。
ヒーター136より下流側の環状風路35に、機能成分放出体80が配設されている。
熱付与構造4Aは、赤外線を含む光を放射する発光体28と、発光体28が放射する前記光を吹出口11側に向かって反射するリフレクタ29とを含む。発光体28および/またはリフレクタ29は、環状風路35に設けた機能成分放出体80で支持する。
送風ファン3はファンモータ2で回転駆動されており、ファンモータ2は、環状風路35に設けた機能成分放出体80で支持する。
本発明のドライヤーにおいては、本体ケース1が有する中空筒状の導風路9の一対の端部をそれぞれ吸込口10および吹出口11として構成し、該導風路9内に吸込口10から吹出口11に向う乾燥風を生起させる送風ファン3を設けたので、吸込口10から吸い込まれた空気の全部が吹出口11から吹き出されるので、乾燥風を分散し難い1つの収束した流れとして乾燥対象へと送給できる。そのうえで、本発明においては、導風路9に、機能成分を含む機能液(以下、単に「機能液」と記す。)が含浸保持された連続気孔型の多孔質体からなる機能成分放出体80を設けたので、同放出体80が乾燥風に曝されることで気化された機能液を、分散し難い乾燥風に含ませることができる。従って、吹出口11から吹き出される乾燥風に乗せて機能成分(気化した機能液)を乾燥対象へと的確に送給できる。
導風路9に、当該導風路9における他の風路領域よりも風路流速が大きくなるように構成された領域である増速風路85を設け、該増速風路85に機能成分放出体80を配設した。このように、増速風路85に機能成分放出体80を配設すると、流速の速い乾燥風に機能成分放出体80を曝して、同放出体80に含浸された機能液を効率よく気化させて、乾燥風に対して機能成分を充分に放出させることができる。
導風路9に、本体ケース1の内面から離間した状態で風路内構造体4を配設し、該風路内構造体4と本体ケース1とで環状風路35を形成した。この環状風路35に機能成分放出体80を配設した。これによれば、環状風路35は、風路内構造体4の分だけ他の導風路9部分よりも風路断面積が小さくなるので、当該環状風路35の風路流速を導風路9における他の風路領域よりも大きくすることができ、環状風路35を増速風路85として機能させることができる。環状風路35の乾燥風の流れは速く、この流速の速い乾燥風に機能成分放出体80を曝して、同放出体80に含浸された機能液を効率よく気化させることができる。
送風ファン3よりも下流側の導風路9に、乾燥対象に熱を付与する熱付与構造4Aで構成した風路内構造体4を配設した。これによれば、機能成分放出体80を熱付与構造4Aから放射される熱で温めて、同放出体80に含浸された機能液をより効率よく気化させることができる。また、ドライヤーに不可欠な熱付与構造4Aが増速風路85として機能する環状風路35を構成する部材を兼ねるので、ドライヤーの構造を簡素化できる。
導風路9に風路内構造体4を配設することで増速風路85を形成し、風路内構造体4を、導風路9の風路断面積を小さくする増速構造4Bで構成した。これによれば、導風路9の風路断面積を小さくして乾燥風を増速する専用部材からなる増速構造4Bで増速風路85を形成するので、増速風路85の乾燥風を、例えば機能成分放出体80に含浸された機能液が最も効率よく気化する流速に適正に設定できる。また、導風路9に増速構造4Bを配設するだけで増速風路85を形成できるので、ドライヤーの構造を簡素化できる。
送風ファン3よりも下流側の導風路9に増速構造4Bを設け、該増速構造4Bを、導風路9の上流側から下流側に行くに従って内周面形状が窄まるリング状に形成された増速リング115で構成した。こうした増速構造4Bによれば、増速リング115の内部を通過する乾燥風を、簡単な構成でしかも圧力損失を抑えつつ増速することができる。
送風ファン3よりも上流側の導風路9に、同ファン3に隣接する状態で増速構造4Bを設け、該増速構造4Bを、導風路9の上流側から下流側に行くに従って内周面形状が窄まるリング状に形成された増速リング115で構成した。こうした増速構造4Bによれば、吸込口10から導風路9に吸い込まれた空気を整流し増速したのち、当該空気を送風ファン3で加圧送給することができる。これにより、増速リング115がない場合に比べて、送風ファン3で生起される乾燥風の流速を向上させることができ、吹出口11から吹き出される乾燥風の直進性を向上できる。また、送風ファン3による加圧送給時に発生する騒音を低減することができる。
増速リング115を機能成分放出体80で構成すると、増速風路85に機能成分放出体80を簡便に設けることができる。また、増速リング115が機能成分放出体80を兼ねるので、導風路9の内部構造を簡素化できるので、ドライヤーの全体コストの低減を図ることができる。
熱付与構造4Aと本体ケース1とで円環風洞状の環状風路35を形成し、該環状風路35に、リング状に形成された機能成分放出体80を設けた。リング状に形成された機能成分放出体80においては、体積が同一の円柱状の機能成分放出体に比べて、その表面積を大きくできる。そのうえで機能成分放出体80を円環風洞状の環状風路35に設けることにより、機能成分放出体80と環状風路35を流れる乾燥風との接触機会を増加させることができ、乾燥風に対して機能成分を的確に放出することができる。
リング状の機能成分放出体80に、環状風路35の上流側から下流側へ向かう乾燥風の通過を許す通風部84を形成すると、機能成分放出体80と環状風路35を流れる乾燥風との接触機会をより増加させることができ、乾燥風に対して充分な量の機能成分を放出することができる。
機能成分放出体80は、リング部82と、リング部82から外向きおよび/または内向きに突設される放射壁83とを備え、通風部84をリング部82と放射壁83とで囲まれる状態で形成した。こうした通風部84によれば、簡単な構成で機能成分放出体80の表面積を増大させ、機能成分放出体80と乾燥風との接触機会をより増加させることができる。
機能成分放出体80は、肉厚が一定の円リング状に形成し、通風部84は、機能成分放出体80を貫通するように形成される、導風路9の上流側の内径寸法が、導風路9の下流側の内径寸法よりも大きな、少なくとも1つの通風孔125で構成した。こうした先窄まり状の通風孔125からなる通風部84によれば、通風部84の入口側よりも出口側の風路流速を大きくでき、機能成分放出体80における通風部84の出口側部分で、機能液をより効率よく気化させることができる。また、圧力損失を抑えつつ通風部84を通過する乾燥風を徐々に増速することができるので、吹出口11から吹き出される乾燥風の流速が通風部84における圧力損失に起因して小さくなるのを抑制できる。
機能成分放出体80は、複数の分割リング体128で構成された断続リング状に形成し、通風部84は、隣り合う分割リング体128の間に形成される、導風路9の上流側の入口開口の面積が、導風路9の下流側の出口開口の面積よりも大きな、先窄まり状の通風スリット129で構成した。こうした先窄まり状の通風スリット129からなる通風部84によれば、通風部84の入口側よりも出口側の風路流速を大きくでき、機能成分放出体80における通風部84の出口側部分で、機能液をより効率よく気化させることができる。また、圧力損失を抑えつつ通風部84を通過する乾燥風を徐々に増速することができるので、吹出口11から吹き出される乾燥風の流速が通風部84における圧力損失に起因して小さくなるのを抑制できる。
機能成分放出体80は、導風路9の上流側の肉厚を、導風路9の下流側の肉厚よりも小さな丸筒状に形成して、その内周面および/または外周面をテーパー面とし、通風部84は、機能成分放出体80と風路内構造体4および/または本体ケース1との間に周回状に形成される、先窄まり状の絞り風路132で構成した。このように、先窄まり状の絞り風路132からなる通風部84によれば、通風部84の入口側よりも出口側の風路流速を大きくでき、機能成分放出体80における通風部84の出口側部分で、機能液をより効率よく気化させることができる。また、圧力損失を抑えつつ通風部84を通過する乾燥風を徐々に増速することができるので、吹出口11から吹き出される乾燥風の流速が通風部84における圧力損失に起因して小さくなるのを抑制できる。
熱付与構造4Aは、赤外線を含む光を放射する発光体28と、発光体28が放射する前記光を吹出口11側に向かって反射するリフレクタ29とを含み、リフレクタ29の外面形状と本体ケース1の内面形状とで、導風路9の上流側から下流側に行くに従って窄まる、円環風洞状の環状風路35を形成した。これによれば、機能成分放出体80を発光体28で加熱されたリフレクタ29から外向きに放射される熱で温めて機能液の気化を促進できるので、乾燥風に対してより多くの機能成分を放出できる。また、リフレクタ29および本体ケース1の形状で窄まり円環風洞状の環状風路35を形成するように構成したので、導風路9内の構造を簡素化しながら乾燥風を増速することができる。
導風路9の中心軸線方向におけるリフレクタ29の中途部に、該リフレクタ29の外面の表面積を拡大する、内凹み形成された周回状の拡積凹部37cを設け、機能成分放出体80を該拡積凹部37cに正対する状態で配設した。これによれば、機能成分放出体80の配設位置における風路断面積が必要以上に小さくなるのを拡積凹部37cで緩和でき、機能成分放出体80に起因する通気抵抗の増大を回避して、吹出口11から吹き出される乾燥風の勢いが低下するのを防止できる。また、拡積凹部37cにより拡大されたリフレクタ29の外表面からより多くの熱が放射されるので、機能成分放出体80を効果的に温めて機能液の気化をより促進できる。
風路内構造体4は熱付与構造4Aからなり、該熱付与構造4Aは、電熱線からなるヒーター136と、該ヒーター136をらせん状に支持する複数のヒーター支持板137と、ヒーター136の内側に配置されてヒーター支持板137が外面で支持される円筒状の支持ケース138とを含み、環状風路35を支持ケース138と本体ケース1とで形成した。これによれば、支持ケース138と本体ケース1との構造を利用して、支持ケース138の外面と本体ケース1の内面との間に環状風路35を形成できるので、導風路9内の構造を簡略化できる。
ヒーター136より下流側の環状風路35に、機能成分放出体80を配設すると、機能成分放出体80をヒーター136で加温された乾燥風で温めて、機能液の気化を効果的に促進できる。
風路内構造体4は熱付与構造4Aからなり、該熱付与構造4Aは、赤外線を含む光を放射する発光体28と、発光体28が放射する前記光を吹出口11側に向かって反射するリフレクタ29とを含み、発光体28および/またはリフレクタ29を、環状風路35に設けた機能成分放出体80で支持した。これによれば、発光体28およびリフレクタ29などを導風路9内で支持するための専用の支持構造を省略して、導風路9内の構造を簡略化できる。
送風ファン3を回転駆動するファンモータ2は、環状風路35に設けた機能成分放出体80で支持した。これによれば、ファンモータ2を導風路9内で支持するための専用の支持構造を省略して、導風路9内の構造をより簡略化できる。
本発明の実施例1に係るドライヤーの要部を示す概略図である。 実施例1に係るドライヤーの縦断側面図である。 実施例1に係るドライヤーの導風路構造を示す縦断側面図である。 実施例1に係るドライヤーの導風路構造を示す横断平面図である。 実施例1に係るドライヤーのケース構造を示す分解側面図である。 実施例1に係るドライヤーのケース構造を示す分解斜視図である。 実施例1に係るドライヤーのリフレクタを示す分解斜視図である。 実施例1に係るドライヤーの発光構造を示す分解断面図である。 図3におけるA-A線断面図である。 図3におけるC-C線断面図である。 図3におけるB-B線断面図である。 実施例1に係るドライヤーの増速風路を示す縦断側面図である。 本発明の実施例2に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 図13におけるD-D線断面図である。 本発明の実施例3に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 図15におけるE-E線断面図である。 本発明の実施例4に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 図17におけるF-F線断面図である。 本発明の実施例5に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 図19におけるG-G線断面図である。 本発明の実施例6に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 本発明の実施例7に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 本発明の実施例8に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 本発明の実施例9に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 本発明の実施例10に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 図25におけるH-H線断面図である。 本発明の実施例11に係るドライヤーの導風路構造を示す縦断正面図である。 図27におけるI-I線断面図である。 本発明の実施例12に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。 本発明の実施例13に係るドライヤーの導風路構造を示す概略図である。
(実施例1) 図1から図12に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例1を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2、および図6に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2および図3においてヘアードライヤーは、前後に長い中空筒状の本体ケース1の内部に、ファンモータ2で回転駆動される軸流型の送風ファン3と、風路内構造体4などを収容して構成される。風路内構造体4は、毛髪や頭皮(乾燥対象)に熱を付与する熱源ユニット(熱付与構造)4Aで構成される。
本体ケース1は、左右に分割された一対の半割体7a・7bを接合して形成される風導筒7と、風導筒7が内嵌装着される外装筒8とを備えている。風導筒7の内面は先窄まりテーパー状に形成されて、送風ファン3で生起される乾燥風の導風路9になっており、導風路9の後端に空気の吸込口10が設けられ、前端に空気の吹出口11が設けられている。吹出口11は吹出ケース5と補助吹出ケース6とで囲まれており、一体化した両ケース5・6は風導筒7の前部外面にバヨネット係合されている。上記のように実施例1では、風導筒7の内部が導風路9になっているが、風導筒7を備えていない場合には、外装筒8の内部が導風路9となる。また、風導筒7の内面、または外装筒8の内面に、断熱用のマイカや金属製の筒体が設けてあってもよい。
風導筒7の後部下面には、グリップ12が一体に形成されており、その内部にメインスイッチ13と、消灯スイッチ14と、トランス15などが配置されている。符号16はメインスイッチ13を切換えるスライドノブ、符号17は消灯スイッチ14を切換える押ボタンである。図3において、符号Pはヘアードライヤーの中心軸線を示し、当該中心軸線Pは導風路9の中心軸線と一致している。
送風ファン3は本体ケース1の後半部に配置されており、吸込口10から吸い込んだ空気を送風ファン3で吹出口11へ向かって加圧送給して、吸込口10から吹出口11に向う乾燥風を生起し、当該乾燥風は吹出口11から吹き出される。風導筒7に固定したファンケース20のホルダー部21にはファンモータ2が固定されており、これらファンケース20とホルダー部21の間には、複数個の整流翼26が形成されている。ホルダー部21の前面には、ファンモータ2や後述するハロゲンランプ(発光体)28、およびイオン放出構造の駆動状態を制御する制御部が搭載される制御基板22が固定されている。先のメインスイッチ13がオフ位置から弱運転位置に切換えられると、制御部はハロゲンランプ28を低輝度状態で点灯し、送風ファン3を低速で駆動する。メインスイッチ13が弱運転位置から強運転位置に切換えられると、制御部はハロゲンランプ28を高輝度状態で点灯し、送風ファン3を高速で駆動する。イオン放出構造は、弱運転位置、および強運転位置のいずれの場合にも作動して、マイナスイオンを放出する。ハロゲンランプ28が点灯している状態で、消灯スイッチ14がオン操作されると、制御部はハロゲンランプ28を一時的に消灯させる。
図2に示すように吸込口10の外面は、パンチングメタル製の第1グリル23と、多重リング状の第2グリル24とで覆われている。また、吹出口11の内面は第3グリル25で覆われている。図5および図6に示すように、第2グリル24と第3グリル25は、半割体7a・7bで挟持固定されており、第1グリル23は風導筒7の後部に着脱可能に装着されている。吹出口11は外装筒8の前端に固定した吹出ケース5に囲まれており、乾燥風の吹出口と、ハロゲンランプ28から放射される赤外光(赤外線(熱線))をユーザーの毛髪や頭皮へ向けて照射する照射口を兼ねている。吹出口11は、ポリカーボネイト製の吹出ケース5と耐熱性に富むPPS樹脂製の補助吹出ケース6とを一体化して構成されており、吹出ケース5の後面に設けた係合脚18を、風導筒7の前部外面の係合壁7cにバヨネット係合し、さらに吹出ケース5の下端を外装筒8からねじ込んだビス19で締結することにより、風導筒7と一体化されている。
図4において熱源ユニット4Aは、ハロゲンランプ(発光体)28と、リフレクタ29と、フィルタ30を備えた1個のユニット部品からなる。ハロゲンランプ28は、フィラメント(発光部)と不活性ガス及びハロゲンガスなどを封入した前後に長いバルブ31と、バルブ31が固定されるハウジング32を備えており、ハウジング32のプラグ33をソケット34に差込み装着することにより、ソケット34で固定支持されている。前記フィラメントが、ハロゲンランプ28が放射する光の光源部分であり、最も輝度の高い部分となる。ソケット34は後述する光源台45に締結固定されている。熱源ユニット4Aは風導筒7(本体ケース1)の内面から離間した状態で配設されている。これにより、熱源ユニット4Aと風導筒7とで円環風洞状の環状風路35が形成されている。ハロゲンランプ28を点灯すると、バルブ31から可視光と赤外光とが放射される。フィルタ30は、赤外光は透過するが可視光の透過を阻むように構成されており、これにより、ユーザーはハロゲンランプ28の眩しさを感じることはない。なお、可視光の透過を阻むとは、完全に可視光を遮ることを意味するものではなく、可視光を減衰することを含む概念である。もちろん、可視光を完全に遮って赤外光のみが透過可能なものも含む。
リフレクタ29は、前リフレクタ37と後リフレクタ38を接合して構成されている。前リフレクタ37は、左右に分割形成された一対の半割体37a・37bを接合して構成されている(図7参照)。半割体37a・37bはアルミニウムなどの金属をプレス成型した成形品からなり、その内面は鏡面状に研磨されて反射面とされている。前リフレクタ37の内面には、ハロゲンランプ28から放射された光をフィルタ30(吹出口11側)へ向かって前向きに反射案内する第1反射面39と、ハロゲンランプ28から放射された光を後向きに反射案内する第2反射面40とが設けられており、第2反射面40は第1反射面39に隣接する状態で形成されている。なお、半割体37a・37bの内面、すなわち第1反射面39および第2反射面40は、めっき処理により鏡面状の反射面とすることもできる。
ヘアードライヤー(導風路9)の中心軸線P方向における前リフレクタ37(リフレクタ29)の中途部、具体的には、第1反射面39と第2反射面40との隣接部分の外面には、V字状に内凹み形成された周回状の拡積凹部37cが設けられており、該拡積凹部37cにより前リフレクタ37の外面の表面積を拡大している。半割体37a・37bの前端内面にはフィルタ受座41が形成されており、フィルタ受座41の後周面には第2通気口42が2個ずつ形成されている。前記第2通気口42は、一対の半割体37a・37bの組付け時において、前リフレクタ37の前端寄りの壁面にほぼ全周にわたって形成されたスリット状の開口として構成される。上記の前リフレクタ37は一対の半割体37a・37bで構成したが、1個の異形筒体で前リフレクタ37を構成することもできる。この場合の前リフレクタ37は、アルミニウムなどの金属からなるダイキャスト成形品で形成する。
後リフレクタ38は、アルミニウムからなるダイキャスト成形品で形成されており、その前面にハロゲンランプ28から放射された光および第2反射面40で反射案内された光を、フィルタ30(吹出口11側)へ向かって前向きに反射案内する凹面鏡状の第3反射面43が設けられており、その内面は研磨されて鏡面状の反射面とされている。なお、第3反射面43は、めっき処理により鏡面状の反射面とすることもできる。
第3反射面43の後側には、ハロゲンランプ28を支持する光源支持構造が設けられている。光源支持構造は、ハロゲンランプ28を支持する4個のボスからなる光源台45と、光源台45の周囲を囲む、六角筒状の導風壁46とを備えており、先に説明したソケット34が各光源台45に4個のビス47で、配線基板49とともに締結固定されている。第3反射面43の中央には、乾燥風をリフレクタ29の内部に導入するための第1通気口48が形成されている。導風壁46とハロゲンランプ28の間は、光源冷却通路になっており、第1通気口48に連通している。配線基板49は、グリップ12の内部から風導筒7内へと至るハロゲンランプ28へ電力を供給するリードや、ファンモータ2に電力を供給するリードをいったんまとめ、そこからリードをそれぞれに振り分けるために配設されている。また、当該配線基板49は、第1通気口48から漏れ出た光が吸込口10側へ放射されるのを阻止するための遮光板として機能している。
前リフレクタ37と後リフレクタ38は、第2反射面40と第3反射面43が隣接する状態で接合されて締結固定される。両リフレクタ37・38を締結固定するために、半割体37a・37bの後縁57に前係合部(突起)51が折曲げられた状態で径方向へ突出形成されている。また、後リフレクタ38の前端に、前リフレクタ37の後縁57を嵌合支持する接合溝52と、前リフレクタ37の後縁57の周面を支持する接合壁53が形成されており、さらに接合壁53の対向2個所には、接合壁53を切欠いて形成される凹状の後係合部54とねじボス55とが形成されている。一対の半割体37a・37bを接合し、前係合部51と後係合部54を凹凸係合させることにより、前リフレクタ37と後リフレクタ38を接合できる。また、前係合部51の貫通孔51aに挿通したビス56をねじボス55にねじ込むことにより、前リフレクタ37と後リフレクタ38を一体化できる。リフレクタ29にハロゲンランプ28を組み付けた状態では、ハロゲンランプ28のフィラメント中心が、第2反射面40と第3反射面43の隣接部分に臨んでいる(図4参照)。
上記のように、前リフレクタ37と後リフレクタ38は、前リフレクタ37の後縁57と接合溝52の係合により、径方向のずれ動きが阻止されており、さらに、前係合部51と後係合部54の係合により、中心軸P回りの回動が阻止されている。なお、前係合部51は半割体37a・37bの後縁から径方向に突出形成された突起で構成することもできる。また、前リフレクタ37は、1個の反射筒で構成してあってもよい。その場合にはアルミニウムなどの金属を素材とするダイキャスト成形品で構成することができる。また、前係合部51、後係合部54、ビス56は、対向2個所にある必要はなく、1個所のみで構成することができる。前リフレクタ37は、3以上の分割体を接合して構成してもよい。
フィルタ30は低膨張性ガラスで形成されており、フィルタ支持構造で前リフレクタ37の前端に固定されている。フィルタ支持構造は、前リフレクタ37に形成したフィルタ受座41と、フィルタ受座41と協同してフィルタ30を前後に挟持固定する押えリング60とからなる。押えリング60は、フィルタ30の前周縁を押え保持する端壁61と、フィルタ受座41の外周面に外嵌するリング状の周回壁62とを備えており、この周回壁62が後述する防眩体75として機能する。図4に示すように、押えリング60はビス63で前リフレクタ37に固定されている。フィルタ受座41はフィルタ30の周面および後周縁に密着されている。これによりフィルタ30の熱を前リフレクタ37側へ効果的に伝導させて、フィルタ30の冷却を促進することができる。
ハロゲンランプ28は衝撃に弱く、大きな外力が作用するとフィラメントが破損し、あるいは変形する。ハロゲンランプ28に衝撃が作用するのを防ぐために、熱源ユニット4Aは本体ケース1に対して浮動支持されている。詳しくは、図9に示すように、光源支持構造の周囲を囲む風導筒7の内面に、熱源ユニット4Aを支持する六角枠状のばね受枠64を固定し、後リフレクタ38とばね受枠64の対向面の3個所に、熱源ユニット4Aを支持する衝撃吸収ばね65を配置している。また、フィルタ30の周囲を囲む風導筒7の内面に、熱源ユニット4Aを支持する六角枠状のユニット支持枠66を固定し、後述する防眩体75とユニット支持枠66の対向面の3個所に、熱源ユニット4Aを支持する粘弾性を有するゲル状弾性体67を配置している。
ばね受枠64は、板ばねで形成した3個のばね腕70を六角枠状に連結して構成されており、各ばね腕70の中央には、衝撃吸収ばね65の一端を受止めるばね座71が形成されている。ばね座71と対向する後リフレクタ38の導風壁46にも衝撃吸収ばね65の他端を受止めるばね座72が形成されている。ユニット支持枠66は、板ばねで六角枠状に形成されており、その3個所にゲル状弾性体67を保持するゲル保持部73が形成されている。上記のように、本体ケース1で浮動支持された熱源ユニット4Aは、ばね受枠64と衝撃吸収ばね65が弾性変形し、さらにユニット支持枠66が弾性変形し、ゲル状弾性体67が衝撃を吸収することで、衝撃を緩和吸収してハロゲンランプ28に衝撃が作用することを防止する。従って、本体ケース1が他物に衝突して外部衝撃を受けるような場合であっても、外部衝撃の殆どを衝撃吸収ばね65、およびゲル状弾性体67で吸収して、熱源ユニット4Aに衝撃が作用することを防止できる。ハロゲンランプ28が外部衝撃や外部振動を受けて故障することを良く防止できるので、ハロゲンランプ28の発光機能を長期にわたって適正に発揮させることができる。
使用時には、ハロゲンランプ28を点灯し、送風ファン3を駆動して、フィルタ30を通過した赤外光を髪に照射し、さらに、送風ファン3で生起された乾燥風を髪に送給して髪の乾燥を行う。乾燥風の一部は後開口58から導風壁46内へ導入され、光源冷却通路から第1通気口48へ流入しながら、ハロゲンランプ28とリフレクタ29、およびフィルタ30を冷却したのち、第2通気口42からリフレクタ29の外へ流出し、導風路9を流動する乾燥風と合流して吹出口11から送出される。送風ファン3から送給された乾燥風の一部は、熱源ユニット4Aの周囲の導風路9(環状風路35)に沿って流動する間に、第2通気口42の周囲を負圧状態にする。従って、ベンチュリー効果によって、リフレクタ29内部の第2通気口42の付近の空気が先の乾燥風に引寄せられて合流し、吹出口11へと送出される。ハロゲンランプ28、リフレクタ29、およびフィルタ30を冷却した乾燥風は、各機器28・29・30で加温され、第2通気口42を介して導風路9を流動する乾燥風と合流するので、吹出口11から吹き出される乾燥風の温度は、吸込口10における温度よりも上昇している。なお、送風ファン3から送給された乾燥風を、後開口58から導風壁46の内部に正圧の乾燥風として導入し、ハロゲンランプ28とリフレクタ29、およびフィルタ30を冷却したのち、第2通気口42からリフレクタ29の外へ流出させるようにしてもよい。
乾燥風が第2通気口42から流出するとき、ハロゲンランプ28から放射された光の一部が第2通気口42から漏れ出てしまう。このように、第2通気口42から漏れ出た光が吹出口11から放射されて、髪乾燥時のユーザーに眩しさを感じさせるのを防ぐために、第2通気口42の外面に、第2通気口42から漏れ出た光を吹出口11から遠ざかる向きに変向案内する防眩構造を設けている。図12において防眩構造は、第2通気口42の開口外面を覆う筒状の防眩体75を備えており、先に説明した周回壁62が防眩体75を兼ねている。
上記のように、第2通気口42の開口外面を防眩体75で覆うと、防眩体75と第2通気口42の間に、乾燥風の通過を許す通気通路76が第2通気口42に連続する状態で横臥L字状に形成される。通気通路76の前端は、前リフレクタ37から突接されて防眩体75の内面に接当する通路端壁77で塞がれているので、通気通路76に流入した乾燥風は、後向きに反転移動する。さらに、通気通路76から流出した乾燥風は、通路端壁77の後端に沿って反転移動して、導風路9を流動する乾燥風と合流する。こうした乾燥風の反転移動を円滑に行うために、防眩体75と通路端壁77で挟まれる内隅部分に、乾燥風を後向きに反転案内する後反転案内面78を形成し、防眩体75の後端部に、乾燥風を前向きに反転案内する前反転案内面79を形成している(図12参照)。後反転案内面78は、通路端壁77に連続する4分円状の円弧面からなり、前反転案内面79は半円状の円弧面からなる。
上記のような防眩体75を備えたヘアードライヤーでは、リフレクタ29の内部に導入した乾燥風でハロゲンランプ28とリフレクタ29とフィルタ30を冷却しながら、乾燥風と共に第2通気口42から漏れ出た光を防眩体75で遮蔽して、光が導風路9に沿って吹出口11側へ向かって放射されるのを防止できる。例えば、第2通気口42から漏れ出た光を、防眩体75で第2通気口42の側へ向かって反射させ、あるいは防眩体75で散乱させ、さらに防眩体75で吸収し減衰させることができる。従って、リフレクタ29の外へ漏れ出た光が吹出口11から放射されるのを確実に防止して、髪乾燥時のユーザーに眩しさを感じさせることがないドライヤーを提供できる。
導風路9には、リング状に形成された徐放リング(機能成分放出体)80が配設されている。徐放リング80は、セラミックの微粉末を焼結して形成された連続気孔型のセラミック多孔質体で構成されており、図11に示すように、内リング81と、外リング(リング部)82と、両リング81・82の間に設けられる一群の放射壁83とを一体に備えている。内外のリング81・82と放射壁83とで囲まれる部分は、上流側から下流側へ向かう乾燥風の通過を許す一群の通風開口(通風部)84とされている。徐放リング80の連続気孔部分には、ビタミン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの美容機能を有する美容成分(機能成分)の内、少なくとも1つの美容成分を含む美容用液(機能液)が含浸保持されている。徐放リング80を乾燥風に曝すことにより、美容用液が徐々に気化し、美容成分(気化した美容用液)が徐々に放出される。放出された美容成分は、乾燥風に乗せて毛髪や頭皮に送給される。
導風路9には、送風ファン3よりも下流側において、導風路9における他の風路領域よりも風路流速が大きくなるように構成された領域である増速風路85が設けられている。具体的には、増速風路85における風路流速は、吹出口11における風路流速よりも大きくなるように構成されており、本実施例では、円環風洞状の環状風路35が増速風路85として機能している。円環風洞状の増速風路85(環状風路35)は、リフレクタ29(熱源ユニット4A)の外面形状と風導筒7(本体ケース1)の内面形状とで、導風路9の上流側から下流側に行くに従って窄まるように形成されている。先の徐放リング80は、増速風路85(環状風路35)において、前リフレクタ37に周回状に設けた拡積凹部37cに正対する状態で配設されている。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放リング80を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放リング80を曝して、同リング80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、徐放リング80により増速風路85の風路断面積はさらに小さくなるので、徐放リング80の配設位置における風路流速をさらに増速して、同リング80に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。
リフレクタ29の外面形状と風導筒7の内面形状とで形成され、導風路9の上流側から下流側に行くに従って窄まる増速風路85によれば、導風路9内の構造を簡素化しながらも、圧力損失を抑えつつ増速風路85の全体で乾燥風を徐々に増速させることができる。
リフレクタ29(熱源ユニット4A)の周囲(環状風路35)に徐放リング80を配設したので、徐放リング80をリフレクタ29の熱で温めて、同リング80に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。また、環状風路35に配設された徐放リング80によれば、同リング80が熱源ユニット4Aの前方から照射されるハロゲンランプ28の光に直接曝されることがないので、当該光によって徐放リング80が加熱されることがなく、必要以上に美容用液が気化されるのを防止できる。
熱源ユニット4Aが増速風路85を構成する部材を兼ねるので、ドライヤーの構造を簡素化できる。
増速風路85として機能する環状風路35は、そもそも風路断面積が小さく形成されており、該増速風路85に徐放リング80を配設すると、同リング80の配設部分では、より風路断面積が小さくなり通気抵抗が増大するのを避けられない。そこで本実施例では、前リフレクタ37の拡積凹部37cに正対する状態で徐放リング80を配設することで、徐放リング80の配設位置における風路断面積が必要以上に小さくなるのを拡積凹部37cで緩和して、徐放リング80に起因する通気抵抗の増大を回避でき、吹出口11から吹き出される乾燥風の勢いが低下するのを防止できる。また、拡積凹部37cにより拡大されたリフレクタ29の外表面からより多くの熱が放射されるので、徐放リング80を効果的に温めて機能液の気化をより促進できる。
リング状に形成された徐放リング80においては、体積が同一の円柱状の機能成分放出体に比べて、その表面積を大きくできる。そのうえで徐放リング80を円環風洞状に形成された増速風路85に設けることにより、徐放リング80と増速風路85を流れる乾燥風との接触機会を増加させることができ、乾燥風に対して美容成分を的確に放出することができる。
また、リング状の徐放リング80に、送風ファン3で生起された乾燥風の方向に沿う通風開口84を形成すると、徐放リング80と増速風路85を流れる乾燥風との接触機会をより増加させることができ、乾燥風に対して充分な量の美容成分を放出することができる。
先のユニット支持枠66と、徐放リング80と、ばね受枠64は、それぞれ風導筒7の半割体7a・7bの対向面の前後3個所に設けた前挟持部86と、中挟持部87と、後挟持部88で強固に挟持固定されている。徐放リング80は、風導筒7の内面との間にわずかな隙間を設けた状態で固定されており、徐放リング80の表面の略全体が増速風路85を流れる乾燥風に曝される。
徐放リング80は上記形態以外に、内リング81あるいは外リング(リング部)82のいずれか一方と、複数の放射壁83とで構成された形態、あるいはさらに放射壁83を省略してリング部82のみの形態を採ることができる。前者の形態の場合には、例えば、徐放リング80は、内リング81を省略して厚みを大きくしたリング部82と、リング部82から内向きに突設される複数の放射壁83とを備えるものとすることができる。また、徐放リング80は、リング部82と、リング部82から外向きに突設される複数の放射壁83とを備えるもの、あるいはリング部82と、リング部82から外向き、および内向きに突設される複数の放射壁83とを備えるものとすることもできる。
また、徐放リング80は、1個の連続したリング状に形成する必要はなく、複数の円弧状部材をリング状に連結して徐放リング80とすることもできる。例えば、上記各形態の徐放リング80は、半円弧状の2個の分割体に分割されたものとすることができる。こうした徐放リング80によれば、半割体7a・7bの中挟持部87に各分割体をそれぞれ装着したのち風導筒7を接合できるので、ヘアードライヤーの組付け性を向上できる。また、半割体7a・7bの中挟持部87を省略して、風洞筒7の半割体7a・7bの内面に貼着した両面テープなどの接着体で徐放リング80を支持固定することもできる。なお、徐放リング80は3以上の円弧状の分割体で構成することもできる。このように、徐放リング80を複数の分割体で構成した場合、隣り合う分割体の端部どうしは、密着するように配置してもよいし、隙間を設けて配置してもよい。
美容成分に加えマイナスイオンを乾燥風に乗せて毛髪や頭皮へ送給するために、吹出口11に臨む風導筒7の内部にイオン放出構造を設けている。イオン放出構造は電極ホルダー91と、電極ホルダー91で支持される3個の中央電極92と、中央電極92の周囲を囲む筒壁93に固定される周囲電極94とを備えている。電極ホルダー91は風導筒7に設けた一対の挟持壁95で挟持固定されている。補助吹出ケース6には赤外光および乾燥風を送出する通口96が形成され、さらに中央電極92と正対するケース下部の中央にイオン通口97が形成されている。図3において、熱源ユニット4Aより前側の風導筒7の上壁部分には、温度ヒューズ98が配置されている。
(実施例2) 図13および図14に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例2を示す。本実施例では、導風路9に配置される内部構造の構成などが実施例1と異なる。詳しくは、リフレクタ29は、前方に行くに従って拡径する椀状に構成されて、その内面が第1反射面39とされており、円盤状に形成されたソケット34のボス部101に差込み固定されている。これらリフレクタ29およびソケット34とファンモータ2などは、導風路9に十字状に配置固定される支持枠102で支持固定されている。ハロゲンランプ28のバルブ31は、楕円球状に形成されている。フィルタ30は、一対の半割体で構成される保持リング103で支持されており、該保持リング103は、リフレクタ29の前端に密着するように支持枠102と徐放リング80とで支持固定されている。保持リング103はリフレクタ29の一部を構成しており、ハロゲンランプ28、リフレクタ29、ソケット34および保持リング103が本実施例の熱源ユニット4Aを構成している。本体ケース1は、外装筒8を省略して風導筒7のみで構成されている。
増速風路85として機能する環状風路35は、リフレクタ29および保持リング103(熱源ユニット4A)と、風導筒7とで先窄まり状の円環風洞状に形成されている。徐放リング80は、保持リング103の前端外面に臨むように配設されており、リング部82と、リング部82から内向きに突設される12個の放射壁83とで構成されている。通風開口84は、リング部82と隣り合う放射壁83・83とで囲まれるように形成されている。他は実施例1と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付してその説明を省略する。以下の実施例においても同様とする。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放リング80を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放リング80を曝して、同リング80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、徐放リング80により増速風路85の風路断面積はさらに小さくなるので、徐放リング80の配設位置における風路流速をさらに増速して、同リング80に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。
先窄まり状の増速風路85において、より風路流速が大きくなる熱源ユニット4Aの前端に臨む部分に徐放リング80を配設したので、美容用液の気化をより促進させることができる。
また、このようなドライヤーによれば、リフレクタ29を簡略化して形成容易な椀状に構成し、熱源ユニット4Aを支持枠102で支持するので、導風路9内の構造を簡素化できる。
(実施例3) 図15および図16に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例3を示す。本実施例では、実施例2のハロゲンランプからなる発光体28が赤色光を放射する赤外線ランプに変更されており、これに伴いフィルタ30が省略されている。リフレクタ29の前端は、吹出口11に向かって丸筒状に延長されている。増速風路85として機能する環状風路35は、リフレクタ29(熱源ユニット4A)と、風導筒7とで先窄まり状の円環風洞状に形成されている。徐放リング80は、リフレクタ29の前端外面に臨むように配設されており、実施例1と同様に、内外のリング81・82と、両リング81・82の間に設けられる一群の放射壁83とを一体に備えている。リフレクタ29の前端は、徐放リング80で支持固定されている。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放リング80を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放リング80を曝して、同リング80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、徐放リング80により増速風路85の風路断面積はさらに小さくなるので、徐放リング80の配設位置における風路流速をさらに増速して、同リング80に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。
先窄まり状の増速風路85において、より風路流速が大きくなる熱源ユニット4Aの前端に臨む部分に徐放リング80を配設したので、美容用液の気化をより促進させることができる。
また、発光体28は、ハロゲンランプに限らず赤外線ランプであってもよく、赤外線ランプのような発光輝度の低い発光体28を使用することでフィルタ30を省略でき、導風路9内の構造を簡素化できる。
(実施例4) 図17および図18に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例4を示す。本実施例では、実施例3の赤外線ランプからなる発光体28が赤外線を放射するリング状のセラミックヒーターに変更されており、リフレクタ29は、扁平椀状に形成されてソケット34の前面に固定されている。機能成分放出体80は、ブロック状に形成した複数の徐放ブロック106で構成されており、各徐放ブロック106をリフレクタ29の周囲に等間隔置きに配置することにより、機能成分放出体80は断続リング状に形成されている。本実施例の通風部84は隣り合う徐放ブロック106どうしの間の領域が通風部84として構成されている。各徐放ブロック106は、リフレクタ29の外面および風導筒7の内面に形成した固定リブ107で支持固定されている。このように機能成分放出体80は、複数の徐放ブロック106で構成して断続リング状に形成することもでき、上記各実施例の無端リング状の機能成分放出体(徐放リング)80に比べて容易に形成できる。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放ブロック106の一群(機能成分放出体80)を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放ブロック106を曝して、同ブロック80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、徐放ブロック106により増速風路85の風路断面積はさらに小さくなるので、徐放ブロック106の配設位置における風路流速をさらに増速して、同ブロック106に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。
先窄まり状の増速風路85において、風路上流端側よりも風路流速が大きくなるリフレクタ29の前後中途部に臨む部分に徐放ブロック106の一群を配設したので、美容用液の気化をより促進させることができる。
セラミックヒーター28が放射する可視光の輝度は低いので、フィルタ30を省略できる点で導風路9の内部構造の簡素化を図ることができ、また、髪乾燥時のユーザーに眩しさを感じさせることがないドライヤーとすることができる。
(実施例5) 図19および図20に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例5を示す。本実施例では、実施例2の支持枠102が連続気孔型のセラミック多孔質体で形成されており、支持枠102が機能成分放出体80として構成されている。支持枠102は、導風路9において送風ファン3の出口部分から第3グリル25にかけて設けられている。各支持枠102は、保持リング103の外面および風導筒7の内面に形成した固定リブ107で支持固定されている。本実施例のように、機能成分放出体80を兼ねる支持枠102でリフレクタ29、ハロゲンランプ28およびソケット34などの熱源ユニット4Aを支持すると、ハロゲンランプ(発光体)28およびリフレクタ29などを導風路9内で支持するための専用の支持構造を省略して、導風路9内の構造を簡略化できる。また、送風ファン3を回転駆動するファンモータ2も支持枠102を兼ねる機能成分放出体80で支持するので、ファンモータ2を導風路9内で支持するための専用の支持構造を省略して、導風路9内の構造をより簡略化できる。なお、本実施例では、導風筒9の前後方向において支持枠102が設けられた領域における乾燥風の流動空間が通風部84とされている。
上記のように、送風ファン3の出口部分から増速風路85として機能する環状風路35にかけて機能成分放出体80を構成する支持枠102を配設したので、流速の速い乾燥風に機能成分放出体80を曝して、同放出体80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、機能成分放出体80により増速風路85の風路断面積はさらに小さくなるので、機能成分放出体80の配設位置における風路流速をさらに増速して、同放出体80に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。
送風ファン3より下流側の導風路9の略全体にわたって機能成分放出体80を配設したので、美容用液の気化をより促進させることができる。
(実施例6) 図21に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例6を示す。本実施例では、発光体28およびリフレクタ29の構造が実施例2と異なる。ハロゲンランプからなる発光体28が赤外線を放射するリング状のセラミックヒーターに変更されており、該セラミックヒーター28は導風路9の上側で支持枠102に支持されたソケット34に接続されている。リフレクタ29は、内外に配置される椀状の外リフレクタ110と、漏斗状の内リフレクタ111とが一体に形成されており、その内面の第1反射面と正対するようにセラミックヒーター28が配置されている。導風路9の吹出口11寄りの部分は、内リフレクタ111の内周壁112の内方を除いて塞がれており、内周壁112の内方に増速風路85が形成されており、内周壁112に内嵌する状態でリング部82からなる機能成分放出体80が配置されている。このように、内リフレクタ111の内周壁112で増速風路85を形成すると、導風路9の口径を絞って、吹出口11から吹き出される乾燥風を収束させて、乾燥風の指向性を向上できる。
(実施例7) 図22に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例7を示す。本実施例では、機能成分放出体80の構成が実施例2と異なる。機能成分放出体80は、リング状に形成された増速リング115で構成されており、該増速リング115は、そのリング壁の厚み寸法が一定の先窄まり円筒状に形成されて、導風路9の上流側から下流側に行くに従って内周面が窄まっている。また、当該内周面は、内凸湾曲状に形成されている。増速リング115は、送風ファン3よりも下流側の導風路9において、リフレクタ29の後側と重畳するように同心円状に設けられており、同リング115の後縁部の外周面は風導筒7の内面に密着している。また、増速リング115は、支持枠102で支持されており、該支持枠102は増速リング115を支持する部分が切欠かれている。増速リング115とリフレクタ29とで増速風路85が形成されており、該増速風路85に機能成分放出体80が臨んでいる。本実施例における機能成分放出体80は、増速風路85を形成するために導風路9内に配設された増速構造4B(風路内構造体4)であり、導風路9の風路断面積を小さくして、乾燥風の流速を増速する。
上記のように、導風路9の風路断面積を小さくする乾燥風を積極的に増速する増速構造4B(風路内構造体4)を配設することで、増速風路85が形成されるように構成すると、乾燥風を増速する専用部材からなる増速構造4Bで増速風路85を形成するので、増速風路85の乾燥風を、例えば機能成分放出体80に含浸された美容成分を含む機能液が最も効率よく気化する流速に適正に設定できる。また、導風路9に増速構造4Bを配設するだけで増速風路85を形成できるので、ドライヤーの構造を簡素化できる。
また、増速構造4Bは、送風ファン3よりも下流側の導風路9に設け、該増速構造4Bを増速リング115で構成すると、増速リング115の内部を通過する乾燥風を、簡単な構成でしかも圧力損失を抑えつつ増速することができる。
本実施例では、熱源ユニット4Aと風導筒7とで増速風路85として機能する円環風洞状の環状風路35が形成され、該環状風路35に機能成分放出体80(増速リング115)が配置されている構成として見ることもできる。この場合には、増速リング115の内周面で囲まれる空間が通風部84となっている。このような構成によれば、増速風路85に機能成分放出体80を構成する増速リング115を配設したので、流速の速い乾燥風に増速リング115を曝して、同リング115に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、増速リング115により増速風路85の風路断面積はさらに小さくなるので、増速リング115の配設位置における風路流速をさらに増速して、同リング115に含浸された美容用液をより効率よく気化させることができる。
先窄まり状の増速風路85において、リフレクタ29の風路上流側半部に臨む部分に増速リング115を配設したので、増速風路85の上流側の風路流速を大きくして美容用液の気化をより促進させることができる。
(実施例8) 図23に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例7を示す。本実施例では、増速リング115の配設位置が実施例7と異なる。増速リング115は、送風ファン3よりも上流側の導風路9に、同ファン3に隣接する状態で設けられており、同リング115の後縁部の外周面は風導筒7の内面に密着している。増速リング115の全体形状はベルマウス状に形成されている。このような増速リング115で構成した増速構造4Bによれば、吸込口10から導風路9に吸い込まれた空気を整流し増速したのち、当該空気を送風ファン3で加圧送給することができる。これにより、増速リング115がない場合に比べて、送風ファン3で生起される乾燥風の流速を向上させることができ、吹出口11から吹き出される乾燥風の直進性を向上できる。また、送風ファン3による加圧送給時に発生する騒音を低減することができる。
上記の実施例7および8のように、機能成分放出体80で増速リング115を構成すると、増速風路85に機能成分放出体80を簡便に設けることができる。また、増速リング115が機能成分放出体80を兼ねるので、導風路9の内部構造を簡素化できるので、ドライヤーの全体コストの低減を図ることができる。
(実施例9) 図24に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例9を示す。本実施例では、リング状(連続リング状)に形成された徐放リング80を、リフレクタ29の前方に配設した点が実施例3と異なる。徐放リング80の開口部118の直径寸法は、リフレクタ29前端の内径寸法と同一に形成されており、リフレクタ29と徐放リング80とは、隙間を介して前後に正対している。徐放リング80の外周面は風導筒7の内面に密着しており、リフレクタ29部分を通過した乾燥風は、徐放リング80の後端面で変向案内され、リフレクタ29と徐放リング80との隙間を通って開口部118を通過する。当該開口部118が、本実施例の増速風路85を形成しており、増速風路85に徐放リング(機能成分放出体)80が臨んでいる。本実施例では、乾燥風を徐放リング80に衝突させて変向案内するので、乾燥風と徐放リング80との接触機会を増加させ、美容成分を含んだ機能液を効率よく気化させることができる。また、先の実施例6と同様に、導風路9の口径を絞って、吹出口11から吹き出される乾燥風を収束させて、乾燥風の指向性を向上できる。
(実施例10) 図25および図26に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例10を示す。本実施例では、熱源ユニット4Aの構成が実施例2と異なっており、熱源ユニット4Aは、ハロゲンランプ28、リフレクタ29、フィルタ30およびソケット34と、前記各部材を収容する一対の半割体で構成される内ケース121とを備えている。内ケース121は前面に開口を有する外形が一定の円筒状に形成されている。ファンモータ2も内ケース121の内部に収容されており、内ケース121に収容されるフィルタ30を除く各部材は、該内ケース121の内面に十字状に設けられた支持壁122で支持されており、フィルタ30は内ケース121の内面で支持されている。風導筒7の内径寸法は一定に形成されており、風導筒7と内ケース121とで、送風ファン3よりも下流側の導風路9に、増速風路85として機能する円環風洞状の環状風路35が形成されている。環状風路35には機能成分放出体80が配設されており、内ケース121は該機能成分放出体80で導風路9内に支持固定されている。機能成分放出体80には、上流側から下流側へ向かう乾燥風の通過を許す通風部84が設けられている。
具体的には、機能成分放出体80は、肉厚が一定の円リング状に形成されており、当該肉厚部分に、送風ファン3で生起された乾燥風の方向に沿う複数の通風部84が形成されている。各通風部84は、機能成分放出体80の肉厚部を貫通するように形成される、導風路9の上流側の内径寸法が、導風路9の下流側の内径寸法よりも大きな、先窄まり状の通風孔125で構成されている。通風孔125は、周方向に等間隔置きに形成されており、合計12個の通風孔125が形成されている。通風部84における風路断面積は導風路9の上流側から下流側に向かって徐々に小さくなっている。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放リング80を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放リング80を曝して、同リング80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、機能成分放出体80に形成した通風孔125により、機能成分放出体80の表面積を拡大して同放出体80と流速の速い乾燥風との接触機会をより増加させることができる。
先窄まり状の通風孔125からなる通風部84によれば、通風部84の入口側よりも出口側の風路流速を大きくでき、機能成分放出体80における通風部84の出口側部分で、機能液をより効率よく気化させることができる。また、圧力損失を抑えつつ通風部84を通過する乾燥風を徐々に増速することができるので、吹出口11から吹き出される乾燥風の流速が通風部84における圧力損失に起因して小さくなるのを抑制できる。
(実施例11) 図27および図28に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例11を示す。本実施例では、機能成分放出体80の構成が実施例10と異なる。機能成分放出体80は、複数の分割リング体128で構成された断続リング状に形成されており、機能成分放出体80には、送風ファン3で生起された乾燥風の方向に沿う通風部84が形成されている。通風部84は、隣り合う分割リング体128・128の間に形成される、導風路9の上流側の入口開口の面積が、導風路9の下流側の出口開口の面積よりも大きな、先窄まり状の通風スリット129で構成されている。各分割リング体128は、後側の周方向の寸法が、前側の周方向の寸法よりも小さな断面台形状に形成されている。環状風路35には合計8個の分割リング体128が周方向に等間隔置きに配設されている。通風部84における風路断面積は導風路9の上流側から下流側に向かって徐々に小さくなっている。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放リング80を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放リング80を曝して、同リング80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、機能成分放出体80に形成した通風スリット129により、機能成分放出体80の表面積を拡大して同放出体80と流速の速い乾燥風との接触機会をより増加させることができる。
先窄まり状の通風スリット129からなる通風部84によれば、通風部84の入口側よりも出口側の風路流速を大きくでき、機能成分放出体80における通風部84の出口側部分で、機能液をより効率よく気化させることができる。また、圧力損失を抑えつつ通風部84を通過する乾燥風を徐々に増速することができるので、吹出口11から吹き出される乾燥風の流速が通風部84における圧力損失に起因して小さくなるのを抑制できる。
(実施例12) 図29に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例12を示す。本実施例では、実施例11と同様に、機能成分放出体80の構成が実施例10と異なる。機能成分放出体80は、導風路9の上流側の肉厚が、導風路9の下流側の肉厚よりも小さな丸筒状に形成されて、その内周面がテーパー面とされており、外周面は、風導筒7の内面に密着している。機能成分放出体80と環状風路35の内側周面との間には、送風ファン3で生起された乾燥風の方向に沿う通風部84が形成されている。通風部84は、環状風路35に周回状に形成される先窄まり状の絞り風路132で構成されている。内ケース121は、機能成分放出体80の内面の4か所に放射状に設けた支持リブ133で支持されている。通風部84における風路断面積は導風路9の上流側から下流側に向かって徐々に小さくなっている。
上記のように、増速風路85として機能する環状風路35に徐放リング80を配設したので、流速の速い乾燥風に徐放リング80を曝して、同リング80に含浸された美容用液を効率よく気化させることができる。また、機能成分放出体80に形成した通風スリット129により、機能成分放出体80の表面積を拡大して同放出体80と流速の速い乾燥風との接触機会をより増加させることができる。
先窄まり状の絞り風路132からなる通風部84によれば、通風部84の入口側よりも出口側の風路流速を大きくでき、機能成分放出体80における通風部84の出口側部分で、機能液をより効率よく気化させることができる。また、圧力損失を抑えつつ通風部84を通過する乾燥風を徐々に増速することができるので、吹出口11から吹き出される乾燥風の流速が通風部84における圧力損失に起因して小さくなるのを抑制できる。
上記の実施例10~実施例12では、風洞筒7と内ケース121との各壁が平行になるように構成して、増速風路85として機能する環状風路35をストレート状に形成した。このように環状風路35は先窄まり状に形成する必要はなく、導風路9の風路断面積を加熱ユニット4Aで減じて、吹出口11部分より大きな風路流速となるように増速風路85として機能する環状風路35を形成すればよい。これにより、機能成分放出体80と流速の速い乾燥風との接触機会を増加させて、乾燥風に対して美容成分を的確に放出することができる。
上記の実施例2~実施例12に係るヘアードライヤーにおいても実施例1と同様に、第1通気口48および第2通気口42を設けて、ハロゲンランプ28、リフレクタ29、およびフィルタ30を乾燥風で冷却する形態を採ることができる。この場合には、第2通気口42の開口外面を防眩体75で覆い、熱源ユニット4Aの後側に配線基板49を設けることが好ましい。また、発光体28にハロゲンランプを使用した各実施例においては実施例1と同様に、熱源ユニット4Aは、衝撃吸収ばね65およびゲル保持部73などを介して本体ケース1で浮動支持することが好ましい。導風路9にイオン放出構造を設けることもできる。発光体28は、白熱ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ等の高輝度ランプを採用することもできる。
(実施例13) 図30に、本発明に係るドライヤーをヘアードライヤーに適用した実施例13を示す。本実施例では、熱源ユニット4A(風路内構造体4)の構成が実施例1と異なる。熱源ユニット4Aは、電熱線からなるヒーター136と、該ヒーター136を支持する複数のヒーター支持板137と、該ヒーター支持板137が外面に固定される円筒状の支持ケース138とを備えている。ヒーター136は、導風路9に十字状に配置固定されるヒーター支持板137でらせん状に支持されており、らせん状のヒーター136の内側に支持ケース138が配置されている。ヒーター支持板137は絶縁性を有するマイカ板からなる。支持ケース138は、前面に開口を有する段付き円筒状に形成されており、後側の小径筒部139にはファンモータ2が収容固定されている。また、前側の大径筒部140には、2組のイオン放出構造とトランス15が設けられている。
本実施例では、先窄まり円筒状の風導筒7とストレート円筒状の支持ケース138の大径筒部140とで環状風路35が形成されており、増速風路85として機能する環状風路35は、先窄まり状の円環風洞状に形成されている。環状風路35には、外リング(リング部)82と放射壁83とで構成される徐放リング80が配設されており、該徐放リング80は、ヒーター136より下流側の環状風路35に配設されている。徐放リング80に臨む風導筒7の上下には、それぞれ給液口141が設けられており、本体ケース1の外部から美容用液を徐放リング80へ補充できるようになっている。美容用液は、ノズル142がストロー状の補充容器143に収容されており、ノズル142を給液口141に差込み補充容器143を圧縮することで補充できる。給液口141には、補充時に美容用液が漏れるのを防止するためにダックビル弁144が装着されている。
上記のような構成によれば、支持ケース138と風導筒7(本体ケース1)との構造を利用して、支持ケース138の外面と風導筒7の内面との間に環状風路35を形成できるので、導風路9内の構造を簡略化できる。
また、ヒーター136より下流側の環状風路35に、徐放リング(機能成分放出体)80を配設すると、徐放リング80をヒーター136で加温された乾燥風で温めて、美容用液の気化を効果的に促進できる。
なお、環状風路35は、風導筒7をストレート円筒状とし、大径筒部140を先広がり円筒状として、先窄まり状の円環風路としてもよいし、風導筒7を先窄まり円筒状とし、大径筒部140を先広がり円筒状として、先窄まり状の円環風路としてもよい。
上記の実施例2~13に係るヘアードライヤーの本体ケース1は、実施例1と同様に風導筒7と外装筒8とで構成することができ、第1グリル23や吹出ケース5および吹出補助ケース6を本体ケース1に設けてもよい。
以上のように、上記各実施例のヘアードライヤーにおいては、中空筒状の導風路9の前後の端部をそれぞれ吸込口10および吹出口11として構成し、該導風路9内に吸込口10から吹出口11に向う乾燥風を生起させる送風ファン3を設けたので、吸込口10から吸い込まれた空気の全部が吹出口11から吹き出されるので、乾燥風を分散し難い1つの収束した流れとして乾燥対象へと送給できる。そのうえで、上記各実施例においては、導風路9に、美容成分を含む美容用液が含浸保持された連続気孔型のセラミック多孔質体からなる機能成分放出体(徐放リング)80(増速リング115)を設けたので、同放出体80が乾燥風に曝されることで気化された美容用液を、分散し難い乾燥風に含ませることができる。従って、吹出口から吹き出される乾燥風に乗せて美容成分を乾燥対象へと的確に送給できる。
また、増速風路85として機能する環状風路35に機能成分放出体80を配設したので、流速の速い乾燥風に機能成分放出体80(増速リング115)を曝して、同放出体80に含浸された美容用液を効率よく気化させて、乾燥風に対して美容成分を充分に放出させることができる。
上記の各実施例では、セラミックを素材として機能成分放出体80を構成する連続気孔型の多孔質体を形成したが、金属、あるいは合成樹脂を素材として連続気孔型の多孔質体を形成することができる。金属を素材とする場合には金属微粉末を焼結し、合成樹脂を素材とする場合には溶融樹脂を発泡固化することで連続気孔型の多孔質体を形成できる。その他連続気孔型の多孔質体としては、シリカゲル、活性炭、軽石、ゼオライト、珪藻土、ポーラスゴム、樹脂スポンジ、圧縮不織布などを挙げることができ、これらを素材をとして機能成分放出体80を形成することができる。機能成分放出体80に含浸保持される機能液に含まれる機能成分は、美容機能以外に、除菌機能、消臭機能、あるいは芳香機能を有する機能成分を挙げることができ、これら機能成分を単独あるいは組み合わせた機能液を採用することもできる。
空気の吸込口10は、上記の各実施例のように本体ケース1の後端背面に形成される形態に加え、本体ケース1の後端背面は塞がれ同ケース1の後端周側面に形成される形態であってもよい。本発明に係る導風路9の一端(後端)に設けられる吸込口10とは、これら形態を含む意味である。本体ケース1の後端周側面に吸込口10を設けた場合には、送風ファン3は、プロペラ型ないしインペラ型の軸流ファン、求心ファンなどで構成する。リフレクタ29の形状は、乾燥対象への赤外光の放射態様により適宜変更することができる。
本発明に係るドライヤーは、毛髪を乾燥対象とするヘアードライヤーに限らず、手足、爪などの身体部位、あるいは人用に限らず犬や猫など動物用のドライヤーにも適用でき、また、衣類用の衣類乾燥器にも適用できる。さらに、本発明のドライヤーは、乾燥対象に対して光を照射する機器であれば、例えば、毛髪を乾燥しながらカール状、あるいはストレート状に整形することができる、ドライヤーの機能を備えたヘアーアイロンにも適用できる。
上記実施例1~実施例7および実施例10~実施例13のドライヤーは、以下に示す形態で実施することができる。
中空筒状の導風路9を有する本体ケース1と、導風路9の一端に設けられる吸込口10と、導風路9の他端に設けられる吹出口11と、導風路9内に設けられて、吸込口10から吹出口11に向う乾燥風を生起させる送風ファン3と、送風ファン3より下流側の導風路9内に設けられて、乾燥対象に熱を付与する熱付与構造4Aとを備えており、熱付与構造4Aは、赤外線を含む光を放射する発光体28と、発光体28が放射する前記光を吹出口11側に向かって反射するリフレクタ29とを含み、熱付与構造4Aが配設された部位における導風路9は円環風洞状に構成されており、該円環風洞状の導風路9に、機能成分を含む機能液が含浸保持された連続気孔型の多孔質体からなる機能成分放出体80が設けられており、該機能成分放出体80が、径方向においてリフレクタ29の外面と正対するように配設されているドライヤー。
上記のドライヤーによれば、発光体28が放射する光に含まれる赤外線で乾燥対象を加熱し乾燥を促進させるので、例えば従来公知のニクロム線ヒーターからなる熱源を備え、加温した乾燥風で乾燥対象を加熱して乾燥を促進させるヘアードライヤーに比べて、単位時間当たりの消費電力を低減できる。加えて、機能成分放出体80を発光体28で加熱されたリフレクタ29の外表面から放射される熱で温めて、同放出体80が導風路9の乾燥風に曝されることによる機能液の気化を促進でき、乾燥風に対して機能成分を充分に放出させることができる。これにより、乾燥対象に向かう1つの収束した流れの乾燥風に乗せて多量の機能成分を送給できるドライヤーを得ることができる。なお、機能成分放出体80は、リフレクタ29の外面に接触しない状態で配設することが好ましい。これは、リフレクタ29の外面に機能成分放出体80が接触していると、同放出体80が必要以上に温められ機能液が無駄に気化されるからである。
導風路9の中心軸線方向におけるリフレクタ29の中途部に、該リフレクタ29の外面の表面積を拡大する、内凹み形成された周回状の拡積凹部37cが設けられており、拡積凹部37cに正対する状態で機能成分放出体80が配設されているドライヤー。
こうしたリフレクタ29を備えるドライヤーによれば、拡積凹部37cにより拡大されたリフレクタ29の外表面からより多くの熱が放射されるので、機能成分放出体80を効果的に温めて機能液の気化をより促進できる。
1 本体ケース
2 ファンモータ
3 送風ファン
4 風路内構造体
4A 熱付与構造(熱源ユニット)
4B 増速構造
9 導風路
10 吸込口
11 吹出口
28 発光体(ハロゲンランプ)
29 リフレクタ
35 環状風路
37c 拡積凹部
80 機能成分放出体(徐放リング)
84 通風部(通風開口)
85 増速風路
115 増速リング
125 通風孔
128 分割リング体
129 通風スリット
132 絞り風路
136 ヒーター
137 ヒーター支持板
138 支持ケース

Claims (2)

  1. 中空筒状の導風路(9)を有する本体ケース(1)と、
    導風路(9)の一端に設けられる吸込口(10)と、
    導風路(9)の他端に設けられる吹出口(11)と、
    導風路(9)内に設けられて、吸込口(10)から吹出口(11)に向う乾燥風を生起させる送風ファン(3)とを備えており、
    導風路(9)に、機能成分を含む機能液が含浸保持された連続気孔型の多孔質体からなる機能成分放出体(80)が設けられており、
    送風ファン(3)よりも下流側の導風路(9)に増速構造(4B)が設けられており、
    該増速構造(4B)が、導風路(9)の上流側から下流側に行くに従って内周面形状が窄まるリング状に形成された増速リング(115)で構成されており、
    該増速リング(115)が、機能成分放出体(80)で構成されていることを特徴とするドライヤー。
  2. 中空筒状の導風路(9)を有する本体ケース(1)と、
    導風路(9)の一端に設けられる吸込口(10)と、
    導風路(9)の他端に設けられる吹出口(11)と、
    導風路(9)内に設けられて、吸込口(10)から吹出口(11)に向う乾燥風を生起させる送風ファン(3)とを備えており、
    導風路(9)に、機能成分を含む機能液が含浸保持された連続気孔型の多孔質体からなる機能成分放出体(80)が設けられており、
    送風ファン(3)よりも上流側の導風路(9)に、同ファン(3)に隣接する状態で増速構造(4B)が設けられており、
    該増速構造(4B)が、導風路(9)の上流側から下流側に行くに従って内周面形状が窄まるリング状に形成された増速リング(115)で構成されており、
    該増速リング(115)が、機能成分放出体(80)で構成されていることを特徴とするドライヤー。
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